JP2008118470A - 通信サービス継続システム、通信サービス継続方法、およびそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】並列に設けられた通信網5,6,7を介して通信サービスを提供するサーバ2と、前記通信網5,6,7のうちの一方の通信網を利用して当該通信サービスを利用する移動体端末1とにおいて、前記移動体端末1が、通信サービスの実行状態を維持しつつ他方の通信網を並行して稼動して複製した同一内容の情報をそれぞれの通信網を介して送信すると共に利用中の一方の通信網を他方の通信網へ切替える。
【選択図】図1
Description
ところで、無線接続通信システムにあっては、基地局を切替えるハンドオーバ時における通信データの紛失を防止する方法の一例が、従来より一般によく知られている(特許文献1)。
しかしながら、この従来の技術は、移動通信網におけるハンドオーバの実施に限定された技術であって、利用する通信網それ自体を切替える方法として適用することはできない。
又、前述した従来例にあっては、ある通信手段を使用する通信コネクションを利用した通信サービスの実行状態を維持して別の通信手段へ切替えた場合、通信データの欠落や遅延が避けられないという不都合が生じていた。
本発明は、上記従来例の有する不都合を改善し、複数の通信手段を備える移動体端末の利用者が、通信サービスを実行中に当該通信サービスに係るデータの欠落や遅延を生じることなく、その場に応じた通信手段を選択し切替えることを可能とした通信サービス継続システムを提供することを、その目的とする。
これにより、移動体端末とサーバとの間で行われる通信動作とは別に通信サービスやクライアントアプリケーションプログラムの実行を行うことができ、通信動作にかかる処理の迅速化及び安定化と通信サービスの実行動作の安定化が可能となる。
これにより、同時並行して複数の通信情報に対する加工処理が行えると共に、生成される通信情報に対応した送信情報加工部が設定されるので、システム全体としての処理負担を低減でき、通信効率を向上させることができる。
又、前記移動体端末は、前記並列に設けられた通信網に対応した通信手段を備え、この通信手段を介して前記サーバと必要な情報の送受信を行うデータ転送手段を前記通信手段に併設した構成としてもよい(請求項9)。
これにより、前記移動体端末は、通信情報に対する加工処理とは別に通信にかかる処理を行うことができるので、システム全体としての通信処理の迅速化および通信手段の切替動作を安定して行うことができる。
これにより、並行して利用中の通信網それぞれに対応した送信情報を複製処理により生成できると共に、利用中の通信網を切替える際に通信データの欠落を起こさない形で送信することができる。
これにより、利用中の通信網を切替える際に通信データの欠落を起こさない形で送信された情報を元の形に復元することができると共に、当該復元された情報により実行中の通信サービスを継続して実行することが可能となる。
これにより、移動体端末及びサーバと併設に設けられた通信網に対する送受信動作が効率的に行われ、システム全体として通信にかかる処理を迅速化することができる。
また、前記移動体端末側で通信サービスにかかる通信送信時に、通信サービスの実行状態を維持して利用中の通信手段を切替えることができる。
これにより、前記移動体端末側で通信サービスにかかる通信受信時に、通信サービスの実行状態を維持して利用中の通信手段を切替えることができる。
図1に、本実施形態における通信サービス継続システムの全体的な構成を示す。
この図1に示す通信サービス継続システムは、ユーザが備える移動体端末1と、当該移動体端末1と接続可能に並列に設けられた第一の通信網(以下「通信網」という)5と、第二の通信網(以下「通信網」という)6及び第三の通信網(以下「通信網」という)7と、これら3つの通信網が共通して接続される第四の通信網(以下「公衆網」という)8とを備えている。そして、この公衆網8には、前記移動体端末1に通信サービスを提供するサーバ2が備えられている。
更に、この移動体端末1は、この通信サービス実行手段11がサーバ2に向けて送信する送信情報に対して複製加工処理を行う送信情報加工装置12と、前記サーバ2から送り込まれた受信情報に対して合成復元処理を行う受信情報加工装置13を備えると共に、これら送信情報加工装置12および受信情報加工装置13を前記データ転送手段14と前記通信サービス実行手段11との間に併設した構成となっている。
又、前記サーバ2は、前記通信部25を介して前記移動体端末1との間で相互に通信を行うことにより前記移動体端末1に対して通信サービスを提供する通信サービス提供手段21を備え、この通信サービス提供手段21が移動体端末1に向けて送信する送信情報に対して複製加工処理を行う送信情報加工装置22と、前記移動体端末1から送り込まれた受信情報に対して合成復元処理を行う受信情報加工装置23を備えると共に、当該送信情報加工装置22と受信情報加工装置23を、前記データ転送手段24と通信サービス提供手段21の間に備えた構成となっている。
前記移動体端末1の備える通信サービス実行手段11は、サーバ2の備える通信サービス提供手段21との間で通信を行い、サーバ2の提供する通信サービスを実行する。その際、前記サーバ2に向けて送信する送信情報を生成する送信情報生成機能を有する。
前記送信情報加工装置12は一又は二以上の送信情報加工部(12#1,12#2…)から成り、各送信情報加工部は、前記生成された各送信情報に対して複製処理を行うことにより同一内容の送信情報を生成すると共に、当該情報に対し、この情報の受信側である前記サーバ2の受信情報加工装置23でこの情報の合成および復元可能な形に加工処理を行う。
又、前記送信情報加工部(12#1,12#2…)は、前記移動体端末1が接続する通信網のうち利用中の通信網の数に対応して送信情報を複製する。これにより、例えば、2つの通信網が並行して利用されている場合、送信情報は新たに1つ複製生成され、3つの通信網が並行して利用されている場合、送信情報は新たに2つ複製生成される。
これにより、利用中の通信網それぞれを介して同一内容の送信情報を送信することができる。
尚、前記送信情報加工装置12は、予め設定された1または複数の送信情報加工部を備えた構成としてもよい。
尚、この送信情報の受信側である前記サーバ2で、合成および復元処理を行うことが可能な形に当該送信情報を加工する前記送信情報加工部12#1のデータ変換手段121および区切情報挿入手段122、また、加工された送信情報に対して複製処理を行う送信データ分流手段123、それぞれの機能については後で詳述する。
又、通信サービス実行手段11によって送信情報毎に対応して設定される送信情報加工部12#2、12#3…も同様の構成となっている。
これにより、移動体端末1は、内容の異なる複数の受信情報に対して、複数の受信情報加工部(13#1,13#2,13#3…)が並行して合成および復元処理を行うことができるので、通信処理を迅速化することが可能となる。
尚、前記受信情報加工装置13は、予め設定された1または複数の受信情報加工部を備えた構成としてもよい。
このようにしても、前記サーバ2から送り込まれる複数の受信情報に対して対応した複数の受信情報加工部(13#1,13#2,13#3…)が並行して合成復元処理を行うことができるので、上記システム全体の通信処理を迅速化することができる。
尚、これら加工手段である受信情報合成手段131、区切情報削除手段132、および受信データ逆変換手段133それぞれの行う加工処理及び複製処理については後で詳述する。
又、受信情報毎に対応して設定される受信情報加工部13#2、13#3…も同様の構成となっている。
尚、通信部15の構成部である通信手段151〜153は実際に有線や無線の通信網を介してデータ通信機能を提供するもので、具体的には、W-CDMA,PDCパケットなどの移動体通信、IEEE802.22などの無線LAN、またはADSL,ISDN等に対するネットワークインターフェイスである。
サーバ2の備える前記通信サービス提供手段21は、前記移動体端末1の備える前記通信サービス実行手段11との間で通信を行い、前記移動体端末1に対して必要とする通信サービスを提供する。
又、前記通信サービス提供手段21は、前記移動体端末1に向けて送信する送信情報を生成する送信情報生成機能と、前記送信情報加工装置22内に前記送信情報に対して複製加工処理を行う送信情報加工部(22#1、22#2…)を当該送信情報に対応して設定する送信情報加工部設定機能を有する。
又、前記送信情報加工部(22#1,22#2…)は、前記移動体端末1が接続する通信網のうち利用中の通信網の数に対応して送信情報を複製する。例えば、2つの通信網が並行して利用されている場合、送信情報は新たに1つ複製生成され、3つの通信網が並行して利用されている場合、送信情報は新たに2つ複製生成される。
これにより、利用中の通信網それぞれを介して同一内容の送信情報を送信することができる。
尚、前記送信情報加工装置22は、予め設定された1または複数の送信情報加工部を備えた構成としてもよい。
これにより、前記サーバ2は、内容の異なる複数の受信情報に対して、複数の受信情報加工部(23#1,23#2,23#3…)が並行して合成および復元処理を行うことができるので、通信処理を迅速化することが可能となる。
尚、この送信情報の受信側である前記移動体端末1で、合成および復元処理を行うことが可能な形に当該送信情報を加工する前記送信情報加工部22#1のデータ変換手段221および区切情報挿入手段222、また、加工された送信情報に対して複製処理を行う送信データ分流手段223、それぞれの機能については後で詳述する。
又、通信サービス実行手段21によって送信情報毎に対応して設定される送信情報加工部12#2、12#3…も同様の構成となっている。
又、このデータ転送手段24は、上述のように、前記移動体端末1から送り込まれた受信情報に対して合成加工処理を行う受信情報加工部23#1、23#2…を設定する受信情報加工部設定機能を有する。
次に、前記移動体端末1の送信情報加工部12が備える送信情報加工手段12#1を構成するデータ変換手段121、区切情報挿入手段122および送信データ分流手段123について詳説する。尚、送信情報加工手段12#2、12#3、…も同様の構成を備えている。
具体的には、前記データ変換手段121は、前記通信サービス実行手段11から渡された送信情報(データ列1000)に対して、前記データ列1000中に予め定められた文字列(以下「回避文字列」という)が存在した場合、この回避文字列の前に同じ回避文字列を挿入し、連続した回避文字列を設定する。次いで、後方の側の回避文字列を予め定められた別の文字列(以下「回避置換文字列」という)に置換する処理を行う。
前記区切り情報は、セッション識別情報とデータ順情報からなる。
セッション識別情報は、移動体端末1とサーバ2の間で実行される送信情報及び受信情報(以下「データ列」という)それぞれに対応した固有の識別子である。ここで、セッションとは、送信元の通信サービス実行手段11または通信サービス提供手段21が送信情報(データ列1000)を生成してから当該データ列を送信して受信元の通信サービス提供手段21または通信サービス実行手段11が受取るまでをひとつの単位とする。
図4における構成例1における区切情報は、送信情報の内容部分である情報フィールドの先頭の連続する二つの回避文字列に続きそれぞれ固定長のセッション識別情報とデータ順情報からなる。ここでは、データ変換手段121が、データ列に対して変換処理を行っていることから二つの連続する回避文字列により区切り情報の先頭を識別することが可能である。
また、構成例2のようにデータ順情報を可変長にして当該データ順情報を連続する二つの回避文字列で終端する、または構成例3に示すようにセッション識別情報も可変長にしてセッション識別情報を連続する二つの回避文字列で終端する構成してもよい。
ここで、情報フィールドを可変長にして、連続する二つの回避文字列で終端する場合は、情報フィールド内に回避文字列と同じ文字列があるか否かを判定し、同じ文字列がある場合にはその文字列に対して別にデータ変換処理を行う必要がある。
例えば151〜153のうち2つの通信手段が稼動状態にあれば、データ列1002を一つ複製生成し、三つ全ての通信手段が稼動状態にあれば、データ列1002を2つ複製して生成する。
前記受信情報加工部13の備える前記受信情報加工手段13#1を構成する受信情報合成手段131は、サーバ2から送り込まれた受信情報(データ列1002)を受取ると共に、断片化されて送られてくる前記データ列1002を順番通りに並べ替える受信情報整序機能を備える。
また、当該受信情報内の区切情報の構成要素であるシーケンス番号情報に従い、受取った最新のデータ位置を算出して記録するデータ位置算出機能を備える。
ここで、算出されるデータ位置とはシーケンス番号から受取った最新のデータまでのデータ長(以下「オフセット値」という)を表現するものを意味する。
更に、受信情報合成手段131は、当該記録された最新のデータ位置よりも前の情報、即ち既に前記受信情報分配手段16から受取ったデータと同一のデータを受取った場合はそれを破棄する重複情報削除機能を有する。
また、並行して行われる通信に利用される通信網の回線速度や回線状態(例えばここでは、通信網5と通信網6の通信状態)の差に依らず、受信した同一内容の情報から、データ欠落を起こさずに合成処理を行うことができる。
具体的には、前記区切情報削除手段132は、前記情報合成手段131から渡され合成処理された一連のデータ列1002に対して区切情報削除処理を行い、当該データ列1002を前記サーバ2側で挿入された区切情報が取り除くことでデータ列1001に変換する。
具体的には、データ逆変換手段133は、区切り情報削除手段132から渡されたデータ列1001に対して、サーバ2側の前記データ変換手段221で行われたデータ変換処理によって変換されたデータ箇所を元に戻すデータ逆変換処理を行う。
図3にデータ復元変換処理の一例を示している。データ逆変換手段133は、区切り情報削除手段132から渡された前記データ列1001中の連続した回避文字列と回避置換文字列に対して、当該回避文字列を削除すると共に当該回避置換文字列を回避文字列に置換するデータ逆変換処理を行うことによりデータ列1000を復元する。
ここで、前記サーバ2の送信情報加工装置22が備える送信情報加工部22#1を構成するデータ変換手段221、区切情報挿入手段222および送信データ分流手段223について詳説する。尚、送信情報加工部22#2、22#3、…も同様の構成を備えている。
例えば通信網5〜7のうち2つの通信手段が稼動状態にあれば、データ列1002を一つ複製生成し、三つ全ての通信手段が稼動状態にあれば、データ列を2つ複製生成する。
前記受信情報加工部23の備える前記受信情報加工手段23#1を構成する受信情報合成手段231は、移動体端末1から送り込まれた受信情報(データ列1002)を受取ると共に、断片化されて送られてくる前記データ列1002を順番通りに並べ替える受信情報整序機能、当該受信情報内の区切情報の構成要素であるシーケンス番号情報に従い、受取った最新のデータ位置を算出して記録するデータ位置算出機能を有する。
また、受信情報合成手段231は、当該記録された最新のデータ位置よりも前の情報、即ち既に受取ったデータと同一のデータを受取った場合はそれを破棄する重複情報削除機能を有する。
また、通信に利用される通信網の回線速度(例えばここでは、通信網5と通信網6の通信状態)に依らず、送り込まれた同一内容の情報から、データ欠落を起こさずに合成処理を行うことができる。
具体的には、前記区切情報削除手段232は、前記情報合成手段231から渡され合成処理された一連のデータ列1002に対して、前記区切情報削除手段132と同様に、区切情報削除処理を行い、当該データ列1002を前記移動体端末1側で挿入された区切情報が取り除くことでデータ列1001に変換する。
具体的には、データ逆変換手段233は、区切り情報削除手段232から渡されたデータ列1001に対して、移動体端末1側の前記データ変換手段121で行われたデータ変換処理によって変換されたデータ箇所を元に戻すデータ逆変換処理を行う。
図3にデータ復元変換処理の一例を示している。データ逆変換手段233は、区切り情報削除手段232から渡された前記データ列1001中の連続した回避文字列と回避置換文字列に対して、当該回避文字列を削除すると共に当該回避置換文字列を回避文字列に置換するデータ逆変換処理を行うことによりデータ列1000を復元する。
次いで、前記移動体端末1側で同一内容の情報を複製生成すると共にこの情報を前記一方及び他方の通信網を介して、前記サーバ2に向けて送信する(複製情報送信工程)。
次いで、前記サーバ2側で前記同一内容の情報を一方および他方の通信網を介して受信すると共にこの情報を一連の情報に合成する(受信情報合成工程)
次に、前記移動体端末1側で、並行して稼動状態にある一方および他方の通信網のうちの前記一方の通信網5の通信状態を停止状態にする(通信限定工程)。
これにより、並行して稼動状態にある通信手段および通信網のうち一方の通信網の通信状態を停止する動作(通信限定工程)は、前記移動体端末1が前記サーバ2に向けて同一内容の情報を並行送信する複製情報送信工程の後の時間帯であれば、行うことが可能であり、この通信限定工程により通信手段の切替が成される。
上記第1実施形態における通信サービス継続システムの動作のうち、前記移動体端末1から前記サーバ2へ実行中の通信サービスにかかる情報の送信が行われる際に、前記移動体端末1側で利用する通信網の切替え動作を行う場合のシステムの動作について、図5のフローチャートに基づいて説明する。
次に、受信情報分配手段26が、前記受信情報(データ列1002)を受信情報加工部23#1の備える受信情報合成手段231に分配する(ステップS9)。
また、当該記録された最新のデータ位置よりも前の情報、即ち既に受取ったデータについては破棄する処理を行う。新しいデータ位置を含む情報を受取った場合は最新のデータ位置の記録を更新すると共に、当該受取った情報を区切情報削除手段232に渡す。
最後に、通信サービス提供手段21がこのデータ列1000を受取ることにより、移動体端末1からサーバ2へ情報が送られる一つのセッションが完了する(ステップS13)。
尚、前記通信手段の切替動作は、図5のステップS8〜S13を含んで次のセッションにおいて前記移動体端末1によって送信または受信動作を行われるまでの時間帯で、任意のタイミングに行うことができる。
次に、移動体端末1が、サーバ2から送られ受信した受信情報に対して合成加工処理を行う時間帯に、移動体端末1側で通信手段切替え動作(通信限定工程)が行われる場合も同様に通信網の切替えを行うことが可能であり、この場合についての動作説明を行う。
次いで、前記サーバ2側で同一内容の情報を複製生成すると共にこの情報を前記一方及び他方の通信網5及び6を介して移動体端末1に向けて送信する(複製情報送信工程)。
次に、前記移動体端末1側で、前記サーバからの前記同一内容の情報を受信すると共にこの情報を一連の情報に合成する(受信情報合成工程)。
前記受信情報合成工程実行中に、前記移動体端末側で前記一方の通信網の通信状態を停止状態にする(通信限定工程)。
上記第1実施形態における通信サービス継続システムの動作のうち、前記サーバ2から移動体端末1へ実行中の通信サービスにかかる情報の送信が行われる際に、前記移動体端末1側で、利用する通信網の切替え動作を行う場合のシステムの動作について、図6のフローチャートに基づいて説明する。
次に、受信情報分配手段16が、前記受信情報(データ列1002)を受信情報加工部13#1の備える受信情報合成手段131に分配する(ステップS29)。
また、当該記録された最新のデータ位置よりも前の情報、即ち既に受取ったデータについては破棄する処理を行う。新しいデータ位置を含む情報を受取った場合は最新のデータ位置の記録を更新すると共に、当該受取った情報を区切情報削除手段132に渡す。
最後に通信サービス実行手段11が、このデータ列1000を受取ることで、サーバ2から移動体端末1へ情報が送られる、ひとつのセッションが完了する(ステップS33)。
また、前記通信手段の切替を完了する通信切替動作(図6の※2を参照)は、上述のセッション(ステップS21〜ステップS34)に続く次のセッションで前記移動体端末1が送信または受信動作を行うまでの時間帯であれば、任意のタイミングで、行うことができる。
また、上記の本第1実施形態の動作説明(1)および(2)により、移動体端末1の利用者は利用する移動体端末が送信状態にあるか受信状態にあるかという通信状態や切替動作のタイミングを意識することなく、利用する通信網を任意のタイミングで一方から他方へと切替えることができる。
次に、本発明にかかる第2実施形態の通信サービス継続システムについて説明する。
ここで、前述した第1実施形態と同一の部分については、同一の符号を付するものとする。
この第2実施形態では、システムの機器構成としてプロキシサーバ3を組み込むと共に、第1実施形態におけるサーバ2の備えた送信情報加工装置22および受信情報加工装置23を前記プロキシサーバ3が代行して装備した形となっている点が第1実施形態と相違する。
前記サーバ2は、図8(b)に示すように、第1実施形態と同様に、公衆網8と直接接続する通信手段25と、この通信手段25を介してデータの送受信動作を実行するデータ転送手段14と、当該データ転送手段14および前記通信手段25を介して前記移動体端末1に対して通信サービスを提供する通信サービス提供手段21を備えている。
また、前記移動体端末1と前記サーバ2の間で実行されるデータの送受信を中継する通信中継機能を有するプロキシ実行手段31を備え、サーバ2から当該プロキシ実行手段31を介して移動体端末1に向けて送信される情報(以下「中継送信情報」という)に対して複製加工処理を行う送信情報加工装置32と、前記移動体端末1から前記プロキシサーバ3を介してサーバ2に送られる情報(以下「中継受信情報」という)に対して合成復元処理を行う受信情報加工装置33を備えている。
更に、前記プロキシサーバ3の備える前記データ転送手段34が受信した前記中継受信情報を前記受信情報加工装置33に分配する受信情報分配手段36を備えている。
まず、前記サーバ2および前記プロキシサーバ3の備える通信部25および35は、図8(b)および(c)に示すように、前記公衆網8に対応したデータ通信手段251,351(以下「通信手段251」、「通信手段351」という)を含んで構成されている。
また、前記移動体端末1に向けて送信する送信情報を生成する送信情報生成機能を有する。
また、プロキシサーバ3の動作処理の対象を送受信情報に対する加工処理に限定することにより、システム全体として通信データにかかる処理の効率を向上することができると共に通信データの遅延を軽減することができる。
前記送信情報加工部32#1は、前記プロキシ実行手段31から分配された前記中継送信情報に対する加工処理を実行する各構成要素、即ち、送信情報に対する加工手段としてのデータ変換手段321と、区切情報挿入手段322と、送信データ分流手段323を備えた構成となっている。
また、前記中継送信情報に対応して設定される前記送信情報加工部32#2、32#3…も同様の構成となっている。
また、当該受信情報加工部33#1は受信情報分配手段36により分配された前記中継受信情報に対する加工処理を実行する各要素、即ち、中継受信情報に対する加工手段としての受信情報合成手段331と、区切り情報削除手段332と、受信データ逆変換手段333とを備えた構成となっている。
また、移動体端末1から送り込まれるセッションの異なる各中継受信情報に対応して設定される受信情報加工部33#2、33#3…も同様の構成となっている。
その他の構成は、前述した第1実施形態の場合と同一となっている。
次に、前述した第2実施形態の動作1についてその全体的な動作を説明する。
上記第2実施形態のように構成される通信サービス継続システムで、第1実施形態と同様に移動体端末1の利用者はサーバ2の提供する通信サービスを並列に設けられた3つの通信網のうちの一方の通信網5を介して利用して実行している。
次いで、前記移動体端末1は、サーバ2に向けて送信する、前記通信サービスにかかる送信情報に対して複製処理を行うと共に、前記並行に稼動状態にある一方及び他方の通信網5,6を介してこの情報を送信する。
これにより、移動体端末1とサーバ2との間で実行される通信動作(移動体端末1の送信動作およびサーバ2の受信動作)である1つのセッションが完了する。
以上の動作による通信データの流れを図9では、矢印201及び301により表わしている。
上記第2実施形態における通信サービス継続システムの通信動作のうち移動体端末1からサーバ2に向けての送信動作時における通信手段切替え動作を図10のフローチャートに基づいて説明する。
次いで、前記受信情報分配手段36が、前記データ列1002を受信情報加工部33#1の備える受信情報合成手段331に分配する(ステップS49)。
前記合成復元処理に続いて、ここで復元されたデータ列1000をプロキシ実行手段31が受取りこれを一時的に保持すると共に、前記データ分配手段36が前記データ列1000をサーバ2に送信する(ステップS53)。
上記の中継受信情報の流れを図9では、矢印201で表している。
これにより、前記移動体端末1から前記プロキシサーバ3を経由して前記サーバ2へと通信サービスにかかる情報が送信される一つのセッションが成立する。
上記の中継受信情報の流れを図9では、矢印301で表している。
上記第2実施形態のように構成される通信サービス継続システムで、本第2実施形態の動作説明(1)と同様に移動体端末1の利用者はサーバ2の提供する通信サービスを並列に設けられた3つの通信網のうちの一方の通信網5を介して利用して実行している。
次いで、前記サーバ2は、移動体端末1に向けて前記通信サービスにかかる送信情報を生成すると共にを送信する。
次いで、前記並行して稼動状態にある通信網5及び6を介して同一内容の前記中継送信情報を前記移動体端末1に向けて送信する。
これにより、移動体端末1とサーバ2との間で実行される通信動作(サーバ2の送信動作および移動体端末1の受信動作)である1つのセッションが完了する。
以上の動作による通信データの流れを図9では、矢印302及び201により表わされている。
以下、上記第2実施形態における通信サービス継続システムの動作のうち、前記サーバ2から通信データが送られる際に移動体端末1の利用者が通信手段及び通信網の切替えを行う場合における通信手段切替え動作について図11のフローチャートに基づいて説明する。
このデータ1000の流れを図9では、矢印302で表している。
次いで、前記受信情報分配手段16が、前記データ転送手段14が受信した前記データ列1002を前記受信情報加工部13#1の備える受信情報合成手段131に分配する(ステップS71)。
これにより、サーバ2からプロキシサーバ3を介して移動体端末1へ通信情報が送られる、ひとつのセッションが完了する。
上記プロキシ実行手段31から通信サービス実行手段21への前記中継送信情報の流れを図9では、矢印202で表している。
2 サーバ
3 プロキシサーバ
5 第一の通信網
6 第二の通信網
7 第三の通信網
8 第四の通信網
11 通信サービス実行手段
21 通信サービス提供手段
31 プロキシ実行手段
12,22,32 送信情報加工装置
13,23,33 受信情報加工装置
14,24,34 データ転送手段
15,25,35 通信部
16,26,36 受信情報分配手段
12#1,12#2,…、22#1,22#2,…、32#1,32#2,… 送信情報加工部
13#1,13#2,…、23#1,23#2,…、33#1,33#2,… 受信情報加工部
121,221,321 データ変換手段
122,222,322 区切情報挿入手段
123,223,323 データ分流手段
131,231,331 受信情報合成手段
132,232,332 区切情報削除手段
133,233,333 データ逆変換手段
151 第一のデータ通信手段
152 第二のデータ通信手段
153 第三のデータ通信手段
201,301 中継受信情報の方向
202,302 中継送信情報の方向
251,351 データ通信手段
Claims (21)
- 通信サービスを提供するサーバと、このサーバと並列に設けられた通信網を介して接続される移動体端末とを備えた通信サービス継続システムにおいて、
前記移動体端末が、一方の通信網を利用した前記サーバとの通信状態を維持しつつ他方の通信網を稼動状態に設定すると共に、前記サーバに送信する送信情報を複製して同一内容の情報を前記一方及び他方の通信網を介して送信する複製情報送信機能を有する送信情報加工装置を備え、
この送信情報加工装置が、前記サーバとの通信状態を維持しつつ利用中の一方の通信網を他方の通信網へ切替える通信網切替機能を備えていることを特徴とした通信サービス継続システム。 - 前記請求項1に記載の通信サービス継続システムにおいて、
前記サーバが、前記一方及び他方の通信網を介して受信する同一内容の受信情報から一連の情報を合成する受信情報合成機能を有する受信情報加工装置を備えたことを特徴とした通信サービス継続システム。 - 前記請求項1に記載の通信サービス継続システムにおいて、
前記移動体端末側の送信情報加工装置に、前記サーバが提供する通信サービスを実行する通信サービス実行手段を併設したことを特徴とする通信サービス継続システム。 - 前記請求項3に記載の通信サービス継続システムにおいて、
前記移動体端末の通信サービス実行手段は、前記送信情報加工装置内に前記送信情報に対応した一又は二以上の送信情報加工部を設定する送信情報加工装置設定機能を備えていることを特徴とした通信サービス継続システム。 - 前記請求項1又は2に記載の通信サービス継続システムにおいて、
前記サーバが、前記移動体端末に送信する送信情報を複製して同一内容の情報を前記一方及び他方の通信網を介して送信する複製情報送信機能を有する送信情報加工装置を備え、
前記移動体端末が、前記サーバから送られて来る同一内容の情報から一連の情報を合成する受信情報合成機能を有する受信情報加工装置を備えたことを特徴とした通信サービス継続システム。 - 前記請求項5に記載の通信サービス継続システムにおいて、
前記サーバ側の送信情報加工装置に、前記移動体端末に対して通信サービスを提供する通信サービス提供手段を併設したことを特徴とする通信サービス継続システム。 - 前記請求項6に記載の通信サービス継続システムにおいて、
前記サーバの通信サービス提供手段は、前記送信情報加工装置内に送信情報に対応した一又は二以上の送信情報加工部を設定する送信情報加工装置設定機能を備えていることを特徴とした通信サービス継続システム。 - 前記請求項1,2又は5のに記載の通信サービス継続システムにおいて、
前記サーバは、前記並列に設けられた通信網に対応した通信手段と、この通信手段を介して前記移動体端末と必要な情報の送受信を行うデータ転送手段とを備えたことを特徴とする通信サービス継続システム。 - 前記請求項1又は5に記載の通信サービス継続システムにおいて、
前記移動体端末は、前記並列に設けられた通信網に対応した通信手段を備え、この通信手段を介して前記サーバと必要な情報の送受信を行うデータ転送手段を前記通信手段に併設したことを特徴とする通信サービス継続システム。 - 前記請求項1又は5に記載の通信サービス継続システムにおいて、
前記各送信情報加工装置は、予め設定された一又は二以上の送信情報加工部を備えると共に、
この各送信情報加工部は、前記送信情報の特定箇所のデータを変換することにより区切情報の挿入箇所を設定するデータ変換手段と、予め設定された前記送信情報のデータ箇所に区切り情報を挿入する区切情報挿入手段と、稼動中の前記通信手段に対応させて前記送信情報を複製する送信情報複製手段とを備えたことを特徴とした通信サービス継続システム。 - 前記請求項2又は5に記載の通信サービス継続システムにおいて、
前記各受信情報加工装置は、予め設定された一又は二以上の受信情報加工部を備えると共に、
この各受信情報加工部は、前記一方および他方の通信網を介して受信した同一内容の受信情報から一連の受信情報を合成する受信情報合成手段と、合成された一連の受信情報から前記区切情報を削除する区切情報削除手段と、前記区切情報を削除された受信情報のうち送信側で変換処理の行われたデータ箇所を復元する逆変換処理を行うデータ逆変換手段とを有することを特徴とした通信サービス継続システム。 - 前記請求項8又は9に記載の通信サービス継続システムにおいて、
前記各データ転送手段に、受信情報を前記受信情報加工装置に分配する受信情報分配手段を併設したことを特徴とした通信サービス継続システム。 - 前記請求項8又は9に記載の通信サービス継続システムにおいて、
前記各データ転送手段が、前記受信情報加工装置内に受信情報に対応した一又は二以上の受信情報加工部を設定する受信情報加工部設定機能を有することを特徴とした通信サービス継続システム。 - 通信サービスを提供するサーバと、このサーバと並列に設けられた通信網を介して接続される移動体端末とを備えた通信サービス継続システムにおいて、
前記サーバと前記移動体端末との通信を中継する通信中継機能を備えたプロキシサーバを前記サーバに併設し、
前記移動体端末が、一方の通信網を利用した前記プロキシサーバとの通信状態を維持しつつ他方の通信網を稼動すると共に、前記プロキシサーバに送信する送信情報を複製して同一内容の情報を前記一方及び他方の通信網を介して送信する複製情報送信機能を有する送信情報加工装置を備え、
この送信情報加工装置が、前記プロキシサーバとの通信状態を維持しつつ利用中の一方の通信網を他方の通信網へ切替える通信網切替機能を有し、
前記プロキシサーバが、前記移動体端末から前記一方および他方の通信網を介して受信する同一内容の受信情報から一連の情報を合成する受信情報合成機能を有する受信情報加工装置を備えたことを特徴とした通信サービス継続システム。 - 前記請求項14に記載の通信サービス継続システムにおいて、
前記プロキシサーバが、利用中の一方の通信網を前記移動体端末との通信状態を維持しつつ他方の通信網を稼動すると共に、前記移動体端末に送信する送信情報を複製して同一内容の情報を前記一方及び他方の通信網を介して送信する複製情報送信機能を有する送信情報加工装置を備え、
前記移動体端末が、前記一方及び他方の通信網を介して受信する同一内容の受信情報から一連の情報を合成する受信情報合成機能を有する受信情報加工装置を備えたことを特徴とする通信サービス継続システム。 - 移動体端末とサーバとが並列に設けられた通信網を介して通信を行うに際し、前記移動体端末側で利用中の通信網を一方から他方へ切替える通信サービス継続方法において、
前記移動体端末側で一方の通信網を介して通信中に他方の通信網を前記一方の通信網と並行して稼動状態に設定する並行通信工程と、
前記移動体端末側で同一内容の情報を複製生成すると共にこの情報を一方及び他方の通信網を介して送信する複製情報送信工程と、
前記移動体端末側で並行して稼動状態にある一方および他方の通信網のうち前記一方の通信網の通信状態を停止状態とする通信限定工程と、
を備えていることを特徴とした通信サービス継続方法。 - 前記請求項16に記載の通信サービス継続方法において、
前記サーバ側で前記同一内容の情報を一方および他方の通信網を介して受信すると共にこの情報を一連の情報に合成する受信情報合成工程を、前記通信限定工程の前に設けたことを特徴とする通信サービス継続方法。 - 前記請求項16に記載の通信サービス継続方法において、
前記サーバ側で前記同一内容の情報を一方および他方の通信網を介して受信すると共にこの情報を一連の情報に合成する受信情報合成工程を、前記通信限定工程の後に設けたことを特徴とする通信サービス継続方法。 - 移動体端末とサーバとが並列に設けられた通信網を介して通信を行うに際し、前記移動体端末側で利用中の通信網を一方から他方へ切替える通信サービス継続方法において、
前記移動体端末側で一方の通信網を介して通信中に他方の通信網を前記一方の通信網と並行して稼動状態に設定する並行通信工程と、
次いで、前記サーバ側で同一内容の情報を複製生成すると共にこの情報を前記一方および他方の通信網を介して送信する複製情報送信工程と、
次に、前記移動体端末側で前記同一内容の情報を受信すると共にこの情報を一連の情報に合成する受信情報合成工程と、
前記受信情報合成工程実行中に、前記移動体端末側で稼動中の前記一方の通信網の通信を停止する通信限定工程と、
を備えていることを特徴とした通信サービス継続方法。 - 移動体端末とサーバとが、並列に設けられた通信網を介して通信を行うに際し、前記移動体端末側で利用中の通信網を一方から他方へ切替えるための通信サービス継続プログラムにおいて、
一方の通信網を利用した通信状態を維持しつつ他方の通信網を稼動状態に設定する並行通信機能、
前記サーバに向けて送信する送信情報を複製して同一内容の情報を前記一方及び他方の通信網を介して並行に送信する複製情報送信機能、
前記複製情報送信機能の実行後に利用中の前記一方及び他方の通信網のうち一方の通信網を介する通信を停止する通信限定機能、
をコンピュータに実行させることを特徴とした通信サービス継続プログラム。 - 移動体端末とサーバとが、並列に設けられた通信網を介して通信を行うに際し、前記移動体端末側で利用中の通信網を一方から他方へ切替えるための通信サービス継続プログラムにおいて、
一方の通信網を利用した通信状態を維持しつつ他方の通信網を稼動状態に設定する並行通信機能、
前記並行して稼動中の一方及び他方の通信網を介して前記サーバから送られる同一内容の情報を受信すると共に当該情報から一連の情報を合成する受信情報合成機能、
受信情報合成機能の実行中に前記並行して稼動状態にある通信網のうちの一方の通信網を介する通信を停止する通信限定機能、
をコンピュータに実行させることを特徴とした通信サービス継続プログラム。
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