JP2008118257A - データ伝送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 ヘッダによるオーバーヘッドやフレーム間のインターバル時間を低減することができるデータ伝送システム及び送信装置を提供する。
【解決手段】 ネットワーク15を介して送信データの伝送を行う送信装置11と受信装置12〜14を備えたデータ伝送システム10であって、送信装置11は、データ属性が異なる複数の送信データをそれぞれ一時的に蓄える複数の送信データ蓄積部17〜19と、複数の送信データを複数の送信データ蓄積部17〜19からそれぞれ読出し、複数の送信データを1つのヘッダに連結して連結フレームを生成する連結フレーム生成部20と、連結フレームを受信装置へ送信する送信部21とを備え、連結フレームを生成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ネットワークを介してデータ伝送を行うデータ伝送システムに関するものであり、特に、ノイズやインピーダンス変動の影響により広域帯伝送が期待できないネットワーク環境において、伝送性能を向上させるデータ伝送システムに関するものである。
近年、xDSL(x Digital Subscriber Line)やFTTH(Fiber To The Home)の普及によって、インターネットプロトコル(IP)網を活用した高速な通信サービスの拡大が進んでいる。また、IPパケット網上において、従来の非同期的なデータ通信に加え、ハイビジョン映像のAVストリームや、遅延制限の厳しい音声データなどを同時に配信する需要が高まっている。従来は、これらのデータのデータトラフィックについては、使用するアプリケーションに応じたQoS(Quality of Service)制御を行うことで、伝送性能が確保されている。
一方、新たなネットワーク環境として、電力線、電話線、同軸テレビアンテナ線などの既設有線ケーブルを高周波信号の通信に利用したネットワーク環境や、無線によるネットワーク環境が提案されている。これらは、LANケーブルが十分に敷設されていない環境であっても、新たに配線を行うことなく安価にネットワークを構築することが可能である。
しかし、既設線によるネットワーク環境は、高速デジタル通信を目的とした専用媒体でないため、十分な帯域を確保できなかったり、通信伝送路の信頼性が低かったりする場合がある。このようなネットワーク環境においても伝送性能を確保するために、QoS制御を利用することができる。
上記のように、従来は、伝送性能を確保するためにQoS制御が行われていた。QoS制御の主たる手法としては、出力ポート毎に異なる送信キューを用いるスケジューリング方法や、トラフィックの最大流量を制限するポリシング手法などが用いられている。この手法について、図11を参照して説明する。図11は、従来のデータ伝送システムにおけるQoS制御手法の例を示す図である。図11に示すように、従来のデータ伝送システム50は、送信装置51と受信装置52〜54がネットワーク55を介して接続されている。送信装置51は、クラシファイア56、送信データ蓄積部57〜59、スケジューラ60を備える。
送信装置51に複数の宛先または異なるサービスタイプが含まれるパケットが入力され、これらのパケットに対しQoS制御が施される。クラシファイア56は、入力されるパケットのヘッダを参照して、パケットを宛先毎またはサービスタイプ毎に分類して、送信データ蓄積部57〜59に出力する。スケジューラ60は、各送信データ蓄積部57〜59から適切なタイミングで適切な量のパケットを取り出してネットワーク55へ送信する。この場合、図12に示すように、スケジューラ60は、フレーム毎に内部ヘッダを付加し、所定のインターバルで各フレームを送信する。
例えば、音声パケットを他のデータのデータトラフィックに比べて低遅延で送信したい場合、スケジューラ60は、音声パケット用の送信キューから優先してパケットを取り出すなどの手法を用いる。一方、ハイビジョン映像パケットを他のデータのデータトラフィックに比べて帯域を多く確保したい場合、スケジューラ60は、ハイビジョン映像パケット用の送信キューからのトラフィック流量を、他のデータ用送信キューよりも多く設定するなどの手法を用いる。
このように、従来のデータ伝送システムは、QoS制御を行い、複数の送信キューを使用しつつ、それら送信キューからの送信レートの総量を制御するスケジューリング方式を実施しており、これにより、伝送性能を確保している。
QoS制御方法は、例えば、特許文献1に開示されており、同文献では、帯域確保と遅延時間が独立に制御される。
特開2005−236669号公報
しかしながら、従来のデータ伝送システムにおいては、上記のようなQoS制御を行っても、以下のように伝送性能が十分でない場合があるという問題があった。
ネットワーク環境の雑音やインピーダンス変動が大きかったり、送信装置が処理すべきパケット数が増加するほど、広帯域伝送と低遅延伝送の両立が難しくなる。このような状況の下、QoS制御を実施しようとすると、最も厳しい変動特性の制限値を充足するように、スケジューリングパラメータを設定しなければならない。この結果、トラフィック流量を小さく制限したり、より多くの冗長データを送信しなければならなくなり、伝送帯域を有効に活用することができなくなる可能性がある。また、QoS制御において、パケット数が増加するほど各送信キューからのトラフィック流量が狭まり、伝送帯域を小さい値に制限しなければならなくなる。さらに、図12に示すように、スケジューラ60がフレームを送信する場合、パケット数が増加するほど、多数の内部ヘッダとフレーム間のインターバルによって、帯域におけるデータ伝送量が浪費されてしまう。
また、ビル構内放送システムなどの既設配線は、高速デジタル通信を目的とした専用媒体の伝送路ではないため、この既設配線を高周波信号の伝送路としてネットワークを構築する場合、雑音やインピーダンス変動などの影響を考慮しなければならない。そして、構内放送システムという性質上、多数の音声ストリームを処理しなければならない。この場合、従来のデータ伝送システムでは、1チャンネルあたりの音声ストリームに対し、伝送できる帯域及び遅延時間の制限を低く設定しなければならず、実用的でない。
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、雑音やインピーダンス変動などにより広帯域伝送が期待できないネットワーク環境においても、多数のパケットが伝送可能であり、伝送性能を向上させることができるデータ伝送システムを提供することを目的とする。
本発明のデータ伝送システムは、ネットワークを介して送信データの伝送を行う送信装置と受信装置を備えたデータ伝送システムであって、送信装置は、データ属性が異なる複数の送信データをそれぞれ一時的に蓄える複数の送信データ蓄積部と、複数の送信データを複数の送信データ蓄積部からそれぞれ読出し、複数の送信データを1つのヘッダに連結して連結フレームを生成する連結フレーム生成部と、連結フレームを受信装置へ送信する送信部とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、複数の送信データを1つのヘッダに連結して連結フレームを生成することにより、ヘッダによるオーバーヘッドやフレーム間のインターバル時間を低減し、帯域を有効活用することができる。これにより、雑音やインピーダンス変動などにより広帯域伝送が期待できないネットワーク環境においても、多数のパケットが伝送可能であり、伝送性能を向上させることができる。
本発明のデータ伝送システムにおいて、データ属性は、送信データの宛先アドレス及びアプリケーションのうちの少なくとも1つに対応するデータ属性であることを特徴とする。
この構成によれば、宛先アドレスまたはアプリケーションが異なる送信データを1つの連結フレームに連結することにより、複数の宛先を有する送信データまたは複数のサービスタイプの送信データを一括して送信することができる。
本発明のデータ伝送システムにおいて、送信部は、遅延時間を満たす送信間隔で連結フレームを送信することを特徴とする。
この構成によれば、遅延時間を満たす送信間隔で連結フレームを送信することにより、連結フレームにより複数の送信データを送信しても、要求される遅延時間を満たすことができる。これにより、複数のパケットを連結した連結フレームを所定の送信間隔で送信することで、非同期単一パケット伝送に代えて、同期複数パケット伝送が行われる。そして、連結された各パケットを処理する受信側で要求される遅延時間を満たすように送信間隔を設定したことで、遅延時間を保証できる。こうして、パケット連結による帯域有効活用に加えて、パケット連結に伴う過度な遅延も防ぎ、帯域及び遅延の両方で高い伝送性能が得られる。
本発明のデータ伝送システムにおいて、連結フレーム生成部は、データ属性、送信データが要求される遅延時間、及び送信データの送信データロス率のうちの1つに基づいて、ヘッダに連結する送信データを選択することを特徴とする。
この構成によれば、連結フレームに連結される送信データを、送信条件に基づいて選択することにより、効率的に送信データの再送を行うことができる。
本発明のデータ伝送システムにおいて、連結フレーム生成部は、送信データの送信データロス率に応じて、ヘッダに連結する送信データの数を調整することを特徴とする。
この構成によれば、送信データロス率が高くなった場合には、連結させるフレームの数を減らすことにより、多数の送信データを連結することに起因する送信データのロスを削減することができる。
本発明のデータ伝送システムにおいて、送信部は、送信データの送信データロス率に応じて、送信間隔を調整することを特徴とする。
この構成によれば、送信データロス率が高くなった場合には、連結フレームの送信間隔を長くすることにより、連結フレームの送信間隔に起因する送信データのロスを削減することができる。
本発明のデータ伝送システムにおいて、連結フレームは、データ伝送でロスした送信データを受信装置へ再送するか否かを設定するための再送情報を含み、受信装置は、再送情報に従って、ロスした送信データを再送するように送信部へ要求する再送要求部を備え、送信部は、再送要求部の要求に応じて、ロスした送信データを受信装置へ再送することを特徴とする。
この構成によれば、再送情報により再送の可否を設定することにより、ロスした送信データのうち必要な送信データを再送することで、データ伝送の信頼性を高めるとともに、不用な再送を防止することができる。
本発明のデータ伝送システムにおいて、再送情報は、送信データロス率が所定の値を超えるときは、ロスした送信データを再送するように設定され、送信データロス率が所定の値を超えないときは、ロスした送信データを再送しないように設定されることを特徴とする。
この構成によれば、ロスした送信データの再送可否を動的に切り替えることにより、効率的に送信データの再送を行うことができる。
本発明のデータ伝送システムにおいて、受信装置は、連結フレームに連結された送信データを元の送信データに分離するフレーム処理部を備え、フレーム処理部は、連結フレームに含まれる宛先アドレスに基づいて、受信装置を宛先とする送信データを連結フレームから抽出することを特徴とする。
この構成によれば、連結フレームに連結される送信データが受信側で元の送信データに分離され、受信装置が必要とする送信データが抜き出される。これにより、受信装置の出力側のネットワーク負荷を軽減することができる。
本発明のデータ伝送システムにおいて、受信装置は、送信データの送信データロス率を算出する送信データロス率算出部を備え、受信装置は、送信データロス率算出部により算出された送信データロス率を送信装置へ出力することを特徴とする。
この構成によれば、送信データロス率が送信装置へ入力され、送信装置は、送信データロス率に基づいて、連結フレームの送信条件を調整することができる。
本発明の送信装置は、ネットワークを介して受信装置へ送信データの伝送を行う送信装置であって、データ属性が異なる複数の送信データをそれぞれ一時的に蓄える複数の送信データ蓄積部と、データ属性が異なる複数の送信データを、複数の送信データ蓄積部からそれぞれ読出し、複数の送信データを1つのヘッダに連結して連結フレームを生成する連結フレーム生成部と、連結フレームを受信装置へ送信する送信部とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、複数の送信データを1つのヘッダに連結して連結フレームを生成することにより、ヘッダによるオーバーヘッドやフレーム間のインターバル時間を低減し、帯域を有効活用することができる。これにより、雑音やインピーダンス変動などにより広帯域伝送が期待できないネットワーク環境においても、多数のパケットが伝送可能であり、伝送性能を向上させることができる。
本発明によれば、連結フレーム生成部が複数の送信データを1つのヘッダに連結して連結フレームを生成することにより、ヘッダによるオーバーヘッドやフレーム間のインターバル時間を低減し、帯域を有効活用することができ、これにより、雑音やインピーダンス変動などにより広帯域伝送が期待できないネットワーク環境においても、多数のパケットが伝送可能であり、伝送性能を向上させることができる。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るデータ伝送システムを含む音声伝送システムの一例を示した図である。図1に示すように、音声伝送システム30は、音源31〜33、音声送信端末34〜36、送信装置11、ネットワーク15、受信装置12〜14、音声受信端末42〜44、スピーカ45〜47を備える。音源31〜33は音声送信端末34〜36に接続され、音声送信端末34〜36は送信装置11に接続される。送信装置11は、ネットワーク15を介して受信装置12〜14に接続される。受信装置12〜14は、音声受信端末42〜44にそれぞれ接続される。音声受信端末42〜44は、スピーカ45〜47にそれぞれ接続される。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係るデータ伝送システムの一例を示した図である。図2に示すように、データ伝送システム10は、図1に示す音声伝送システム30に含まれており、送信装置11、ネットワーク15、受信装置12〜14を備える。送信装置11は、クラシファイア16、送信データ蓄積部17〜19、連結フレーム生成部20、送信部21を備える。受信装置12は、フレーム処理部121、再送要求部123を備える。図示しないが、受信装置13、14も、フレーム処理部、再送要求部をそれぞれ備える。
次に、本発明の第1の実施の形態に係る音声伝送システムの動作について説明する。図3は、図1に示す音声伝送システム30の動作の一例を示した図である。図1に示す音源31〜33は、アナログ音声信号源であり、図3に示すように、アナログ音声信号を出力する。そして、音声送信端末34〜36は、音源31〜33から入力されたアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換し、ストリーム化したうえで、図3に示す音声パケット301〜306として音声データを出力する。
パケット化された音声データは、音声送信端末34〜36から送信装置11へ非同期で入力される。そして、音声データは、クラシファイア16に入力される。クラシファイア16は、入力されるパケットのヘッダを参照して、データ属性毎に分類して、送信データ蓄積部17〜19にそれぞれ出力する。ここで、データ属性とは、データを分類するためにクラシファイア16により参照される情報である。データ属性は、例えば、データ出力源(音源31〜33)を特定する情報である。また、例えば、データ属性は、受信装置(受信装置12〜14)を特定する情報である。また、例えば、データ属性は、サービスタイプ(映像、音声、一般データなど)を特定する情報である。より具体的には、受信装置を特定するデータ属性として、送信データの宛先アドレスに対応するデータ属性が挙げられる。また、サービスタイプを特定するデータ属性として、送信データのアプリケーションを表すデータ属性が挙げられる。
送信データ蓄積部17〜19は、クラシファイア16により分類された送信データを格納する。これにより、送信データ蓄積部17〜19は、データ属性が異なる複数の送信データをそれぞれ一時的に蓄える。連結フレーム生成部20は、データ属性が異なる複数の送信データを、複数の送信データ蓄積部17〜19からそれぞれ読出し、複数の送信データを1つのヘッダに連結して連結フレームを生成する。この際、連結フレーム生成部20は、所定の間隔で、複数の送信データを複数の送信データ蓄積部17〜19からそれぞれ読出す。送信データ蓄積部17〜19に蓄積されているパケットは、要求される遅延時間を満たすように、一定間隔で抜き出され、連結されて、ヘッダを付加した連結フレームが生成される。
ここでは、上記のように、アプリケーションが要求する遅延時間を満たす送信間隔で連結フレームが送信されるように、送信データが、一定間隔で抜き出されて、連結フレームが生成される。これにより、非同期で入力された送信データの送出を同期させる。つまり、連結フレームによって、複数パケットを送ることで、非同期単一パケット送出に代わって、同期複数パケット送出が行われることになる。例えば、連結フレームの送信間隔が5msecである場合、送信データ蓄積部17〜19における送信データの最大待ち時間は、5msecとなり、待ち時間経過後に、送信データが送信データ蓄積部17〜19から読み出される。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る連結フレームの一例を示した図である。図4に示すように、送信データは、クラシファイア16により分類され、パケットとして送信データ蓄積部17〜19にそれぞれ格納される。例えば、図4に示すように、送信データ蓄積部17には、送信データ1−A及び1−Bが格納され、送信データ蓄積部18には、送信データ2−Aが格納され、送信データ蓄積部19には、送信データ3−A、3−B、及び3−Cが格納される。ここで、送信データの前段の数字は、データ属性を表す。また、この例ではデータ属性が宛先アドレスである。そして、送信データ1−Aのデータ属性は、“1”であり、受信装置12の宛先アドレスを表す。また、送信データ2−Aのデータ属性は、“2”であり、受信装置13の宛先アドレスを表す。連結フレーム生成部20は、送信データ蓄積部17〜19から、データ属性が異なる送信データをそれぞれ読出す。すなわち、図4に示すように、連結フレーム生成部20は、送信データ蓄積部17から送信データ1−A及び1−Bを読出し、送信データ蓄積部18から送信データ2−Aを読出し、送信データ蓄積部19から送信データ3−A、3−B、及び3−Cを読出す。そして、これらの送信データに含まれる送信データを1つのヘッダ100に連結して連結フレームを生成する。
図4に示すように、ヘッダ100は、フレーム識別子、宛先アドレス、送り元アドレス、シーケンスナンバー、フレームサイズ、パケット連結数、パケット情報を含む。シーケンスナンバーは、連結フレームを生成するたびにインクリメントされる値である。例えば、シーケンスナンバーは、生成される連結フレーム毎に、連続する番号が割当てられる。パケット情報は、連結されるそれぞれのパケットに関する情報であり、サービスタイプ情報及び再送情報を含む。例えば、図4に示すパケット情報95には、送信データ1−Aに関する情報が含まれ、サービスタイプ情報は音声であり、再送情報はONであることが示されている。また、図4に示すパケット情報96には、送信データ2−Aに関する情報が含まれ、サービスタイプ情報は音声であり、再送情報はOFFであることが示されている。
再送情報は、受信装置で受信されなかった(ロスした)送信データを、受信装置へ再送するか否かを設定するためのデータである。例えば、図4に示すパケット情報95では再送情報がONとなっているため、ロスした送信データを再送するように設定された再送情報がヘッダ100に含まれる。この場合、送信データ(送信データ1−A)が受信装置(受信装置12)で受信されなければ、送信装置11は、ロスした送信データを含む連結フレームを受信装置へ再送する。こうして、送信装置11は、再送情報に応じて、ロスした送信データを受信装置へ再送する。
以上のように、連結フレームが、図2に示す連結フレーム生成部20により生成され、図2に示す送信部21に出力される。そして、図3に示すように、送信部21は、送信装置出力として、連結フレーム307、308をネットワーク15へ出力する。送信部21は、一定の送信間隔で連結フレーム307、308を送信する。この場合、送信間隔は、連結フレームに連結されたパケットを処理するアプリケーションに応じて調整される。アプリケーションが要求する最も短い遅延時間を越えないように、送信間隔が調整され、送信部21は、この送信間隔で連結フレームを送信する。例えば、図2に示す受信装置12のアプリケーションが要求する遅延時間が10msecであって、その他の受信装置のアプリケーションが要求する遅延時間が15msecであった場合、送信部21は、受信装置12のアプリケーションが要求する遅延時間10msecを満たすように、送信部21が送信間隔を調整する。例えば、図3に示すように、送信部21は、送信間隔を5msecに調整する。
以上のように、図2に示す送信装置11は、連結フレームを生成し、連結フレームを受信装置12〜14へ送信する。ここで、送信装置11は、連結フレーム307、308を、ネットワークによって伝送できる信号に変調してよく、この場合、受信装置12〜14は、変調された信号を復調する。
図2に示す受信装置12〜14は、ネットワーク15を介して、送信装置11から連結フレームを受信する。受信装置12のフレーム処理部121は、入力された連結フレームを元の送信データに分離する。例えば、図3に示すように、フレーム処理部121は、連結フレーム307、308を元の音声パケットに分離して、音声パケット401〜406を受信装置出力として、図1に示す音声受信端末42へ出力する。具体的には、図4に示すように、ヘッダ100を含む連結フレームを、それぞれの送信データ1−A、1−B、2−A、3−A、3−B、3−Cに分離し、これらの送信データを音声受信端末42へ出力する。このようにして、パケット復調された音声データが、音声受信端末42に入力される。そして、図3に示すように、音声受信端末42は、パケット化された音声データをアナログ信号に復号し、図1に示すスピーカ45へ出力する。ここでは、受信装置12、音声受信端末42及びスピーカ45を取り上げて説明したが、他の受信装置13、14、音声受信端末43、44、及びスピーカ46、47においても同様である(以下同じ)。そして、第1の実施の形態では、音声データをパケット化することで、音源31〜33からの音声データは、任意のスピーカ45〜47へ出力することができる。
図2に示す再送要求部123は、連結フレームのヘッダ情報に含まれる再送情報を処理する構成である。再送情報は、前述したように、受信装置で受信されたなかった(ロスした)送信データを再送するか否かを設定するためのデータである。再送要求部123は、ロスした送信データを再送するように設定されている場合、ロスした送信データを検出し、ロスした送信データを再送するように送信部21へ要求する。この際、再送要求部123は、ロスした送信データが受信装置12を宛先とする送信データであるか否かを判断し、受信装置12を宛先とする送信データである場合に、再送を要求する。
例えば、図4に示すように、パケット情報95において、再送情報がONになっている場合、再送要求部123は、パケット情報95に対応する送信データ1−Aがロスしたか否かを検出する。送信データ1−Aのロスを検出した場合、再送要求部123は、送信データ1−Aが受信装置12を宛先とする送信データであるか否かを判断する。送信データ1−Aが受信装置12を宛先とする送信データである場合は、再送要求部123は、送信データ1−Aを再送するように送信部21へ要求する。
図5は、再送要求部123の動作の一例を示したフロー図である。ステップS500において、再送要求部123は、図2に示す連結フレーム生成部20により生成された連結フレームを受信する。ステップS501において、再送要求部123は、図4に示す連結フレームのヘッダ100に含まれるシーケンスナンバーを取得し、連続しないシーケンスナンバーを取得したときは、送信データのロスが発生したと判断する。ステップS502において、再送要求部123が送信データのロスを検出したときは、ステップS503へ進む。ステップS503において、再送要求部123は、図4に示すヘッダ100に含まれるパケット情報を取得し、それぞれのパケット情報に含まれる再送情報のON/OFFを判断する。例えば、再送要求部123は、図4に示すパケット情報95の再送情報がONであることを確認し、パケット情報96の再送情報がOFFであることを確認する。ステップS504において、再送要求部123は、再送情報がONとなっているパケット情報があるか否かを判断し、再送情報がONとなっているパケット情報がある場合は、ステップS505へ進む。ステップS505において、再送要求部123は、再送情報がONとなっているパケット情報を取得し、このパケット情報の送信データが受信装置12を宛先とする送信データであるか否かを判断する。すなわち、再送要求部123は、ロスした送信データが自装置を宛先とする送信データか否かを判断する。ロスした送信データが自装置宛である場合は、ステップS506へ進み、再送要求部123は、ロスした送信データの再送を要求するための再送要求コマンドを送信装置11へ出力する。送信装置11は、再送要求コマンドの入力に従って、ロスした送信データを再送する。
送信データを再送する場合、送信装置11は、ロスした送信データを含む連結フレームを再送してもよいし、ロスした送信データをパケットとしてフレーム化し、ユニキャスト送信してもよい。例えば、図4に示す送信データ1−Aを再送する場合、送信装置11は、ヘッダ100を含む連結フレームを再送してもよいし、送信データ1−Aをフレーム化し、受信装置12へユニキャスト送信してもよい。
以上のように、本発明の第1の実施の形態によれば、連結フレーム生成部20が、複数の送信データを1つのヘッダに連結して連結フレームを生成することにより、ヘッダによるオーバーヘッドやフレーム間のインターバル時間を低減し、帯域を有効活用することができる。これにより、雑音やインピーダンス変動などにより広帯域伝送が期待できないネットワーク環境においても、多数のパケットが伝送可能であり、伝送性能を向上させることができる。
また、連結フレーム生成部20が、所定の間隔で、複数の送信データを複数の送信データ蓄積部17〜19からそれぞれ読出し、送信部21が、遅延時間を満たす送信間隔で連結フレームを送信することにより、連結フレームにより複数の送信データを送信しても、要求される遅延時間を満たすことができる。これにより、複数のパケットを連結した連結フレームを所定の送信間隔で送信することで、非同期単一パケット伝送に代えて、同期複数パケット伝送が行われる。そして、連結された各パケットを処理する受信側で要求される遅延時間を満たすように送信間隔を設定したことで、遅延時間を保証できる。こうして、パケット連結による帯域有効活用に加えて、パケット連結に伴う過度な遅延も防ぎ、帯域及び遅延の両方で高い伝送性能が得られる。
例えば、BGMデータ、マイク音声データ、定期放送データといった3種類の音声データをそれぞれ異なる受信宛先に送信する場合、仮に、送信データの連結を行わないとすると、3種類の音声データそれぞれが個別にフレーム化され、フレームのヘッダ及びレーム間のインターバル時間分の帯域を浪費してしまう。本発明の第1の実施の形態によれば、これらの音声データを連結することによって、フレームのヘッダは1つに集約され、かつフレーム間のインターバルは削除することができるため、帯域を有効活用することが可能となる。また、各送信データ蓄積部に蓄積された音声データを一定間隔で抜き出して送信することで、3種類の音声データすべてが常に一定間隔内の遅延時間を遵守することができる。このように、広帯域かつ低遅延のデータ伝送システムを実現することが可能となる。特に、フレームのヘッダやオーバーヘッド送信に多くの時間を費やさなければならない伝送特性の悪いネットワーク環境ほど、高い効果が発揮される。例えば、電力線搬送通信(PLC)のように1フレーム送信に要する時間が大きくなる環境ほど、送信データを連結フレームに連結することにより、帯域が有効に活用される。
なお、本発明の第1の実施の形態に係データ伝送システムは、オフィスビル、多店舗商業施設、駅、空港等の建物内での音声通信を実現する多地点間放送にも用いることができる。この場合、音源31〜33として、例えば、BGMや非常用放送音声を放送するための、CDプレーヤ、MDプレーヤ、ICプレーヤ、リモコンマイクなどがあり、スピーカ45〜47として、例えば、天井埋め込みスピーカ、吊り下げスピーカなど各種形態のスピーカがある。専用線ネットワーク15の伝送路は、例えば、ビルに既設のスピーカ線であってもよい。このような既設線を用いることは、LANケーブルが十分に敷設されていない環境では特に有効であり、オフィスや店舗などではレイアウト変更による配線変更が不要であるというメリットがある。このような専用線ネットワーク15を伝送路として使用する場合、パケット化された音声データを伝送可能とするためにデータ信号を変復調する必要がある。その役割を果たしているのが、送信装置11及び受信装置12〜14であり、例えば、電力線搬送通信モデムなどが該当する。本来、電力線搬送通信モデムは、通信メディアではない電力線に高周波信号を重畳させる用途として使用されるが、電力線搬送通信モデムを電力線ではなくスピーカ線などの専用線に乗せて高周波信号を伝送する方法に応用できる。また、スピーカ線上に、DC電源と高周波信号を重畳させて伝送することで、例えば、受信装置12〜14や音声受信端末42〜44に供給する電源をスピーカ線で供給することができるため、新たに電力線を敷設する必要がなく、コンセントソケットも不要であるという利点がある。
(第2の実施の形態)
図6は、本発明の第2の実施の形態に係るデータ伝送システムを含むトリプルプレイシステムの一例を示した図である。図6に示すように、トリプルプレイシステム400は、映像、音声、一般データを一括して供給するトリプルプレイサービスを提供し、ハイビジョン映像送信サーバ(AVCサーバ)310、VoIP音声送信装置311、データ送信サーバ312、制御PC321、送信装置313、ネットワーク314、受信装置315〜317、ハイビジョン映像受信モニタ318、VoIP音声受信装置319、データ受信PC320を備える。AVCサーバ310、VoIP音声送信装置311、データ送信サーバ312、制御PC321は、送信装置313に接続される。送信装置313は、ネットワーク314を介して受信装置315〜317に接続される。受信装置315はハイビジョン映像受信モニタ318に接続され、受信装置316はVoIP音声受信装置319に接続され、受信装置317はデータ受信PC320に接続される。
図7は、本発明の第2の実施の形態に係るデータ伝送システムの一例を示した図である。図7に示すように、データ伝送システム200は、図6に示すトリプルプレイシステム400に含まれており、送信装置313、ネットワーク314、受信装置315〜317を備える。送信装置313は、クラシファイア16、送信データ蓄積部17〜19、連結フレーム生成部20、送信部21を備える。受信装置315は、フレーム処理部121、送信データロス率算出部122、再送要求部123を備える。図示しないが、受信装置316、317も、フレーム処理部、送信データロス率算出部、再送要求部をそれぞれ備える。
次に、本発明の第2の実施の形態に係るトリプルプレイシステムの動作について説明する。
図6に示すAVCサーバ310、VoIP音声送信装置311、データ送信サーバ312から送信装置313へ、それぞれのパケットが非同期で入力される。図7に示すクラシファイア16は、入力されるパケットのヘッダを参照して、データ属性毎に分類して、図7に示す送信データ蓄積部17〜19にそれぞれ出力する。図7に示す送信データ蓄積部17〜19は、データ属性が異なる複数の送信データをそれぞれ一時的に蓄える。図7に示す連結フレーム生成部20は、複数の送信データを複数の送信データ蓄積部17〜19からそれぞれ読出し、複数の送信データを1つのヘッダに連結して連結フレームを生成する。図7に示す送信部21は、連結フレームを受信装置315〜317へ送信する。図6に示す制御PC321は、送信部21が送信する連結フレームの送信間隔など、アプリケーションに用いられるデータの伝送に必要なパラメータの設定値を入力する。
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る連結フレームの一例を示した図である。図8に示すように、連結フレームは、ヘッダ101を備える。ヘッダ101は、フレーム識別子、宛先アドレス、送り元アドレス、シーケンスナンバー、フレームサイズ、パケット連結数、パケット情報を含む。パケット情報は、サービスタイプ情報及び再送情報を含む。
図8に示すパケット情報97には、送信データ4−Aに関する情報が含まれ、サービスタイプ情報は映像であり、再送情報はONである。パケット情報98には、送信データ5−Aに関する情報が含まれ、サービスタイプ情報は音声であり、再送情報はOFFである。パケット情報99には、送信データ6−Aに関する情報が含まれ、サービスタイプ情報は一般データであり、再送情報はOFFである。
例えば、映像パケットについては、データサイズが大きくて、連結フレームのロスによる影響が大きく、データロスによって映像が途切れる可能性がある。このような映像パケットについては、パケット情報97の再送情報がONに設定される。これにより、ハイビジョン映像データに関しては、データロス発生時にも再送によって確実に受信される。また、データサイズが小さく、連結フレームがロスしても音声デコーダにより補間処理できる音声データについては、パケット情報98の再送情報がOFFに設定される。これにより、音声データについては、連結フレームがロスしても再送は行われず、遅延時間が優先される。このように、送信データのアプリケーションに応じて、再送情報のON/OFFを設定することもできる。この構成によれば、同一の連結フレームにおいてもアプリケーションによって再送可否を選択することで、個別にデータ伝送の再送可否を設定することが可能となり、データ伝送の信頼性を高めるとともに、不用な再送を防止することができる。
再送情報のON/OFFは、制御PC321により設定することができる。この場合、パケットがIPフォーマットに従うものであれば、送信装置313に入力されるパケットのIPヘッダに、アプリケーションの情報(例えば、映像、音声、一般データなど)を記録しておく。そして、送信装置313に入力されるパケットのアプリケーションと、制御PC321により設定されたアプリケーションとが一致した場合に、再送情報をONとする方法を用いることができる。
送信装置313は、図8に示す連結フレームを一定間隔で送信する。連結フレームの送信間隔は、ユーザが制御PC321により設定することができる。例えば、VoIP音声のアプリケーションが要求する遅延条件が最も厳しい場合、この遅延条件を基準に、送信間隔を設定することができる。
図7に示す送信データロス率算出部122は、送信データの送信データロス率を算出する。また、送信データロス率算出部122は、送信データロス率を送信装置11へ出力する。送信データロス率とは、送信装置313が送信した送信データのうち、ロスした送信データの比率である。送信データロス率を算出する手法は様々である。例えば、図8に示すように、連結フレームのヘッダ101に含まれるシーケンスナンバーにより、送信データロス率算出部122は、送信データロス率を算出する。つまり、送信データロス率算出部122は、シーケンスナンバーを取得し、連続しないシーケンスナンバーを取得したときは、送信データのロスが発生したと判断する。そして、送信データロス率算出部122は、連続しないシーケンスナンバーに基づいて、ロスした送信データの数を算出し、送信データロス率を算出する。送信データロス率算出部122は、算出した送信データロス率を送信装置313へ通知する。送信データロス率の通知方法は、ヘルスチェックコマンドのパラメータの1つとして埋め込む方法、独自のフレームを用意してコマンド送信する方法など、複数の方法の中から選択することができる。
図7に示す送信装置313は、受信装置315〜317から通知された送信データロス率を集計し、最もデータロス率の高い経路に基準を合わせ、連結数及びレーム送信間隔を動的に変動させる。
図9は、送信データの伝送経路におけるデータ量に関するグラフである。図9(a)〜(c)は、それぞれ、受信装置315〜317の伝送経路におけるデータ量のグラフである。伝送経路の周波数特性がそれぞれ異なるため、それぞれの伝送経路における受信データ量も異なる。また、同じ伝送経路であっても、経時的に伝送経路の周波数特性が変化するため、これに伴って受信データ量も変化する。
図9の例のように、図9(b)に示す受信装置316の伝送経路における送信データロス率が最も高い場合、送信装置313は受信装置316から入力された送信データロス率を基に、連結フレームに連結する送信データの数及び連結フレームの送信間隔を動的に変化させる。
以下、送信間隔の制御について具体的に説明する。連結フレーム生成部20は、送信データの送信データロス率に応じて、ヘッダに連結する送信データのフレーム数を調整する。例えば、連結フレーム生成部20は、連結されるフレームの数を送信データロス率に反比例する値より少ない数にする。この場合、連結されるフレーム数は、以下の式(1)で表される。但し、連結されるフレーム数は、1以上の整数である。なお、Kは、定数(>0)である。
[連結するフレーム数]<1/(K×[送信データロス率]) ・・・・・(1)
上記の例のように、連結フレーム生成部20は、送信データロス率が高いほど、連結フレームに連結されるフレーム数を削減する。これにより、多数の送信データを連結することに起因する送信データのロスを削減することができる。
また、送信部21は、送信データの送信データロス率に応じて、送信間隔を調整する。例えば、送信部21は、連結フレームの送信間隔を送信データロス率に比例させる。この場合、連結フレームの送信間隔は、以下の式(2)で表される。なお、Lは、定数(>0)である。
[連結フレームの送信間隔]=L×[送信データロス率] ・・・・・(2)
上記の例のように、送信部21は、送信データロス率が高いほど、連結フレームの送信間隔を長くする。これにより、連結フレームの送信間隔に起因する送信データのロスを削減することができる。
また、送信装置313は、受信装置315〜317から入力された送信データロス率に基づいて、図8に示すパケット情報の再送情報をON/OFFさせてもよい。すなわち、再送情報は、送信データロス率が所定の値を超えるときは、ロスした送信データを再送するように設定され、送信データロス率が所定の値を超えないときは、ロスした送信データを再送しないように設定される。例えば、図9(c)に示すように、受信装置317の伝送経路における受信データ量が、T1において、閾値より小さくなるときは、送信データロス率が所定の値を超えるため、再送情報は、ロスした送信データを再送するように設定される。この結果、再送情報がONとなり、受信装置317を宛先とする送信データが再送される。また、受信装置317の伝送経路における受信データ量が、T2において、閾値より大きくなるときは、送信データロス率が所定の値を超えないため、再送情報は、ロスした送信データを再送しないように設定される。この結果、再送情報がOFFとなり、受信装置317を宛先とする送信データは再送されなくなる。
以上のように、本発明の第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様、連結フレーム生成部が、複数の送信データを1つのヘッダに連結して連結フレームを生成することにより、ヘッダによるオーバーヘッドやフレーム間のインターバル時間を低減し、帯域を有効活用することができる。これにより、雑音やインピーダンス変動などにより広帯域伝送が期待できないネットワーク環境においても、多数のパケットが伝送可能であり、伝送性能を向上させることができる。
また、送信データロス率に応じて、連結フレーム生成部20が連結フレームのフレーム数を調整することにより、送信データのロスを削減することができる。
また、送信データロス率に応じて、送信部21が連結フレームの送信間隔を調整することにより、送信データのロスを削減することができる。
また、送信データロス率に応じて、再送情報がON/OFFとなることにより、送信データロス率が改善した場合には送信データが再送されず、効率的に送信データの再送を行うことが可能となる。
なお、本発明の第2の実施の形態に係データ伝送システムは、高速伝送が期待できないネットワーク環境でも用いることができる。例えば、ネットワーク314が、電力線やスピーカ線であってもよい。また、アナログ線にデータ重畳を行う場合、送信装置313及び受信装置315〜317は、電力線搬送通信モデムであってもよい。
(その他の実施の形態)
本発明の第1及び第2の実施の形態では、連結フレーム生成部20は、複数の送信データを連結して連結フレームを生成する。この際、連結フレーム生成部20は、データ属性に基づいて、ヘッダに連結する送信データを選択してもよい。例えば、アプリケーション(映像、音声、一般データなど)のデータ属性に基づいて送信データを選択する場合は、IPフォーマットに従うパケットのIPヘッダ内に含まれるサービスタイプよってデータ属性を判断することができる。
図10は、データ属性に基づくデータ選択を行って生成された連結フレームの一例を示した図である。図10に示すように、連結フレーム生成部20は、アプリケーションを判別するデータ属性に基づいて、音声パケットと一般データパケットを選択し、この音声パケットと一般データパケットをヘッダ102に連結する。一方、映像パケットは選択されないため、連結フレームに連結されず、ヘッダ103を付加して、単独でフレーム化される。この場合、映像パケットは、連結フレームとは非同期で独自のタイミングでユニキャスト送信することが可能である。この構成によれば、映像パケットは独自の遅延条件でフレームを送信することができ、また、映像パケットをユニキャスト送信することにより、映像パケットのフレームロス時に単独で再送を行うことができる。
また、連結フレーム生成部20は、送信データが要求される遅延時間、及び送信データの送信データロス率の何れかに基づいて、ヘッダに連結する送信データを選択してもよい。これにより、映像パケット及び一般データパケットに比べて短い遅延時間が要求される音声パケットについては、連結フレームに連結せずに、独自の遅延条件でフレームを送信することができる。また、送信データロス率が高いパケットについて、連結フレームに連結せずに、単独でパケットを送信することで、送信データのロスを削減することができる。
また、本発明の第1の実施の形態では、フレーム処理部121は、連結フレームに含まれる宛先アドレスに基づいて、受信装置12を宛先とする送信データを連結フレームから抽出した送信データを音声受信端末42へ出力してよい。例えば、受信装置の出力側のネットワーク負荷を考慮しなければならない場合は、フレーム処理部121が各パケット毎に受信宛先と内部経路テーブルを比較するなどして、必要なパケットを抜き出して受信端末42へ出力する。このように、受信装置が必要な送信データを抜き出すことで、受信装置の出力側のネットワーク負荷を軽減することができる。仮に、分離されたフレームに収容されるすべての送信データが受信装置の出力側のネットワークに排出された場合、受信装置の出力側のネットワークが必要としない余分な送信データまで出力されてしまうため、伝送性能の低下を招いてしまう。したがって、受信装置で連結フレームが分離された時点で、この受信装置が宛先経路に含まれる送信データを抜き出して出力することにより、受信装置の出力側のネットワーク負荷を軽減させることが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種種の実施の形態が可能である。
以上のように、本発明に係るデータ伝送システム及び送信装置は、ヘッダによるオーバーヘッドやフレーム間のインターバル時間を低減し、帯域を有効活用することができるという効果を有し、これにより、雑音やインピーダンス変動などにより広帯域伝送が期待できないネットワーク環境においても、多数のパケットが伝送可能であり、伝送性能を向上させることができるデータ伝送システムなどとして有用である。
本発明の第1の実施の形態に係るデータ伝送システムを含む音声伝送システムの一例を示したブロック図 本発明の第1の実施の形態に係るデータ伝送システムの一例を示したブロック図 本発明の第1の実施の形態に係るデータ伝送システムの動作の一例を示した図 本発明の第1の実施の形態に係る連結フレームの一例を示した図 再送要求部の動作の一例を示したフロー図 本発明の第2の実施の形態に係るデータ伝送システムを含むトリプルプレイシステムの一例を示した図 本発明の第2の実施の形態に係るデータ伝送システムの一例を示したブロック図 本発明の第2の実施の形態に係る連結フレームの一例を示した図 (a)受信装置の伝送経路におけるデータ量の第1の例のグラフ(b)受信装置の伝送経路におけるデータ量の第2の例のグラフ(c)受信装置の伝送経路におけるデータ量の第3の例のグラフ データ属性に基づくデータ選択を行って生成された連結フレームの一例を示した図 従来のデータ伝送システムのブロック図 従来のパケット送信を示した図
符号の説明
10 データ伝送システム
11、313 送信装置
12〜14、315〜317 受信装置
15、314 ネットワーク
16 クラシファイア
17〜19 送信データ蓄積部
20 連結フレーム生成部
21 送信部
30 音声伝送システム
31〜33 音源
34〜36 音声送信端末
42〜44 音声受信端末
45〜47 スピーカ
121 フレーム処理部
122 送信データロス率算出部
123 再送要求部
310 ハイビジョン映像送信サーバ
311 VoIP音声送信装置
312 データ送信サーバ
318 ハイビジョン映像受信モニタ
319 VoIP音声受信装置
320 データ受信PC
321 制御PC
400 トリプルプレイシステム

Claims (11)

  1. ネットワークを介して送信データの伝送を行う送信装置と受信装置を備えたデータ伝送システムであって、
    前記送信装置は、
    データ属性が異なる複数の前記送信データをそれぞれ一時的に蓄える複数の送信データ蓄積部と、
    複数の前記送信データを複数の前記送信データ蓄積部からそれぞれ読出し、複数の前記送信データを1つのヘッダに連結して連結フレームを生成する連結フレーム生成部と、
    前記連結フレームを前記受信装置へ送信する送信部とを
    備えることを特徴とするデータ伝送システム。
  2. 前記データ属性は、前記送信データの宛先アドレス及びアプリケーションのうちの少なくとも1つに対応するデータ属性であることを特徴とする請求項1に記載のデータ伝送システム。
  3. 前記送信部は、前記遅延時間を満たす送信間隔で前記連結フレームを送信することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のデータ伝送システム。
  4. 前記連結フレーム生成部は、前記データ属性、前記送信データが要求される遅延時間、及び前記送信データの送信データロス率のうちの少なくとも1つに基づいて、前記ヘッダに連結する前記送信データを選択することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載のデータ伝送システム。
  5. 前記連結フレーム生成部は、前記送信データの送信データロス率に応じて、前記ヘッダに連結する前記送信データの数を調整することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載のデータ伝送システム。
  6. 前記送信部は、前記送信データの送信データロス率に応じて、前記連結フレームの送信間隔を調整することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載のデータ伝送システム。
  7. 前記連結フレームは、データ伝送でロスした前記送信データを前記受信装置へ再送するか否かを設定するための再送情報を含み、
    前記受信装置は、前記再送情報に従って、ロスした前記送信データを再送するように前記送信部へ要求する再送要求部を備え、
    前記送信部は、前記再送要求部の要求に応じて、ロスした前記送信データを前記受信装置へ再送することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載のデータ伝送システム。
  8. 前記再送情報は、送信データロス率が所定の値を超えるときは、ロスした前記送信データを再送するように設定され、前記送信データロス率が前記所定の値を超えないときは、ロスした前記送信データを再送しないように設定されることを特徴とする請求項7に記載のデータ伝送システム。
  9. 前記受信装置は、前記連結フレームに連結された前記送信データを元の送信データに分離するフレーム処理部を備え、
    前記フレーム処理部は、前記連結フレームに含まれる宛先アドレスに基づいて、前記受信装置を宛先とする前記送信データを前記連結フレームから抽出することを特徴とする請求項1乃至請求項8に記載のデータ伝送システム。
  10. 前記受信装置は、前記送信データの送信データロス率を算出する送信データロス率算出部を備え、
    前記受信装置は、前記送信データロス率算出部により算出された前記送信データロス率を前記送信装置へ出力することを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れかに記載のデータ伝送システム。
  11. ネットワークを介して受信装置へ送信データの伝送を行う送信装置であって、
    データ属性が異なる複数の前記送信データをそれぞれ一時的に蓄える複数の送信データ蓄積部と、
    前記データ属性が異なる複数の前記送信データを、複数の前記送信データ蓄積部からそれぞれ読出し、複数の前記送信データを1つのヘッダに連結して連結フレームを生成する連結フレーム生成部と、
    前記連結フレームを前記受信装置へ送信する送信部とを
    備えることを特徴とする送信装置。
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