JP4839797B2 - 電力線通信装置及び電力線通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、マルチキャスト通信をユニキャスト通信に変換する機能を備え、電力線通信(Power Line Communication、以下PLC)で高品質の通信を行うことができるPLC中継機器、及びこのPLC中継機器から構成されて高品質の通信を行うことができるPLC通信システム、また、マルチキャスト通信をユニキャスト通信に変換して高品質の通信を行うことができるPLC通信方法に関するものである。
最近、屋内の電力線(以下、電灯線)を使って通信するPLCが注目され、今では電灯線を使って周波数帯2MHz−30MHz、変調方式OFDMで最大伝送速度100Mbpsを越えるものまで提案され、LAN内からインターネット等にアクセスしたり、画像や音声のストリーム配信を受けたりすることが注目されている。
しかし、電灯線を使うPLCは、電灯線が本来データ通信を行うために設計されておらず、また多くの分岐配線が設けられたり、多数の電気機器が接続されたりすることにより、通信環境が動的に変動すると共に、ノイズや反射、減衰等でデータロスを生じ、トラフィックの低下、転送の遅延等を招き、ストリーム配信においては画像や音声に乱れを生じ通信の品質を低下させる。こうした理由もあって、PLCにおいてモデムと伝送路のインピーダンスマッチングをとって、通信の品質を維持するPLCモデムが提案された(例えば、特許文献1参照)。
また、周波数帯域を無駄にせず、通信の品質も維持できるPLCモデムが提案された(例えば特許文献2参照)。(特許文献2)の映像送信側のPLCモデムは、周波数分割多重方式で複数の信号を同時に伝送し、原のパケットと複製パケットの2種類のパケットにより信号劣化の危険を分散させて通信の品質を維持するものである。
しかしながら、このようなPLCモデムであっても、PLCネットワークではPLCモデムを設置した場所の通信環境が場所ごとに静的にも動的にも異なることが避けられず、1つのPLCモデムから複数のPLCモデムすべてに、同一の通信速度で高品質の通信を行うことはできない。従って、一斉同報送信であるブロードキャストやマルチキャストを送信するときは、最も安定した通信となる低速モード(約2Mbps)で通信されるのが一般的である。
ところで、インターネット等のIPネットワークを使ったTV放送等の画像や音声のストリーム配信は一般的にマルチキャストが使用される。従って、このTV放送等のパケットをPLCネットワーク経由でIP機器に送信しようとした場合、高ビットレート(2Mbps以上)の番組はデータロスによる品質低下(画像が見えない)が発生するといったことが発生していた。
特開2003−244038号公報 特開2002−314466号公報
以上説明したように、PLCは本来データ通信を行うために設計されていない電灯線を使用するため、また多くの分岐配線が設けられたり多数の電気機器が接続されたりすることにより、通信の品質を低下させるものであった。(特許文献1、2)のPLCモデムは、このような通信の品質をある程度改善することはできたが、通信品質を確実に保証することは難しかった。
すなわち、電灯線経路上の分岐配線や接続された電気機器の影響により、PLCモデムは設置場所で通信環境が異なり、1つのPLCモデムから複数のPLCモデムへのすべてで同一の通信速度で高品質の通信を行うことができない。従って、一斉同報送信であるブロードキャストやマルチキャストは、最も安定した通信となる低速モード(約2Mbps)で通信される。しかし、インターネット等のIPネットワークを使ったTV放送等のストリーム配信は一般的にマルチキャストが使用され、高ビットレートで配信されることが多い。
従って、このIPネットワークのTV放送等のパケットをPLCネットワーク経由でIP機器に送信しようとした場合、高ビットレートの番組はデータロスによる品質低下で、音崩れや画像が見えないといった事態が避けられない。
そこで本発明は、上記従来の課題に鑑み、通信状態が変動し易いPLCネットワークを経由して、マルチキャスト通信を行う場合にも、確実に高品質の通信を行うことができる電力線通信装置及び電力線通信方法を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために本発明は、他の電力線通信装置が接続された電力線に接続自在な電力線通信装置であって、マルチキャストに用いる第1のアドレスが宛先アドレスとして記述されたパケットを受信する受信部と、前記第1のアドレスに対応してユニキャストに用いる第2のアドレスを示す変換テーブルを格納するメモリ部と、前記受信部により受信されたマルチキャストパケットの宛先アドレスを、前記変換テーブルが示す前記第2のアドレスに変換するパケット変換部と、当該電力線通信装置及び前記他の電力線通信装置の間における前記電力線の状態に応じて通信レートを決定する通信レート決定部と、前記通信レート決定部により決定された通信レートを用いて、前記パケット変換部により宛先アドレスが第2のアドレスに変換されたパケットを、前記他の電力線通信装置に送信するパケット送信部とを備え、前記通信レート決定部は、前記受信部がマルチキャストパケットを受信した際に前記変換テーブルに前記第2のアドレスが格納されている場合は、決定した通信レートで伝送帯域を獲得し、前記パケット送信部は、獲得した伝送帯域で、前記パケット変換部により宛先アドレスが第2のアドレスに変換されたパケットを、前記他の電力線通信装置に送信し、前記通信レート決定部は、前記受信部がマルチキャストパケットを受信した際に前記変換テーブルに前記第2のアドレスが格納されてない場合は、前記伝送帯域を獲得せず、前記パケット送信部は、マルチキャストに用いる第1のアドレスが宛先アドレスとして記述されたマルチキャストパケットを、前記他の電力線通信装置に転送することを主要な特徴とする。
本発明によれば、サーバから高ビットレートのマルチキャストパケット着信したとき、電力線を使うため伝送速度を低速モードに制限しなければならないような場合でも、電力線通信装置間でマルチキャスト通信をユニキャスト通信に切り替えるため、高速通信にすることができ、この制限で発生する画像や音声の乱れを防ぐことができ、高品質な通信を確実に行うことができる。
上記課題を解決するために本発明の第1の発明は、他の電力線通信装置が接続された電力線に接続自在な電力線通信装置であって、マルチキャストに用いる第1のアドレスが宛先アドレスとして記述されたパケットを受信する受信部と、前記第1のアドレスに対応してユニキャストに用いる第2のアドレスを示す変換テーブルを格納するメモリ部と、前記受信部により受信されたマルチキャストパケットの宛先アドレスを、前記変換テーブルが示す前記第2のアドレスに変換するパケット変換部と、当該電力線通信装置及び前記他の電力線通信装置の間における前記電力線の状態に応じて通信レートを決定する通信レート決定部と、前記通信レート決定部により決定された通信レートを用いて、前記パケット変換部により宛先アドレスが第2のアドレスに変換されたパケットを、前記他の電力線通信装置に送信するパケット送信部とを備え、前記通信レート決定部は、前記受信部がマルチキャストパケットを受信した際に前記変換テーブルに前記第2のアドレスが格納されている場合は、決定した通信レートで伝送帯域を獲得し、前記パケット送信部は、獲得した伝送帯域で、前記パケット変換部により宛先アドレスが第2のアドレスに変換されたパケットを、前記他の電力線通信装置に送信し、前記通信レート決定部は、前記受信部がマルチキャストパケットを受信した際に前記変換テーブルに前記第2のアドレスが格納されてない場合は、前記伝送帯域を獲得せず、前記パケット送信部は、マルチキャストに用いる第1のアドレスが宛先アドレスとして記述されたマルチキャストパケットを、前記他の電力線通信装置に転送することを特徴とする電力線通信装置であり、電力線の状態に応じて適切な通信レートを決定されるので、PLCネットワーク内でマルチキャスト通信をユニキャスト通信に切り替えることができ、PLCネットワークを通る際に伝送速度の制限を受けるような場合でも、この制限で発生する画像や音声の乱れを防ぐことができ、高品質な通信を確実に行うことができる
本発明の第の発明は、更に、自分の配下のIP機器から受信したIGMP(Internet Group Management Protocol)パケットが送信されてきたとき、該IGMPパケットからIP機器のマルチキャストMACアドレスを読み出すスヌーピング部と、IGMPパケットの転送元のPLCMACアドレスを前記第2のアドレスとして、マルチキャストMACアドレスを前記第1のアドレスとして、前記変換テーブルを設定する送受信管理制御部とを備えたことを特徴とする電力線通信装置であり、変換テーブルを容易に設定することができ、PLCネットワーク内でマルチキャスト通信を容易にユニキャスト通信に切り替えることができ、PLCネットワークを通る際に伝送速度の制限を受けるような場合でも、この制限で発生する画像や音声の乱れを防ぐことができ、高品質な通信を確実に行うことができる。
本発明の第の発明は、更に、マルチキャストMACアドレス、PLCMACアドレスに代えて、それぞれマルチキャストIPアドレス、PLCIPアドレスを使用することを特徴とする電力線通信装置であり、変換テーブルを容易に設定することができ、PLCネットワーク内でマルチキャスト通信を容易にユニキャスト通信に切り替えることができ、PLCネットワークを通る際に伝送速度の制限を受けるような場合でも、この制限で発生する画像や音声の乱れを防ぐことができ、高品質な通信を確実に行うことができる。
本発明の第の発明は、更に、変換テーブルが、マルチキャストMACアドレスとIGMPパケットの転送元のPLCMACアドレスとを対応付けたMACアドレステーブルであることを特徴とする電力線通信装置であり、簡単な構成の変換テーブルを容易に設定することができ、PLCネットワーク内でマルチキャスト通信を容易にユニキャスト通信に切り替えることができ、PLCネットワークを通る際に伝送速度の制限を受ける場合でも、この制限で発生する画像や音声の乱れを防ぐことができ、高品質な通信を確実に行うことができる。
本発明の第の発明は、更に、伝送帯域をTDMA(time division multiple access)により所定の送信時間を帯域として確保することを特徴とする電力線通信装置であり、自動的に伝送帯域を保証することができる。
本発明の第の発明は、更に、伝送帯域をFDMA(frequency division multiple access)により所定の周波数を帯域として確保することを特徴とする電力線通信装置であり、自動的に伝送帯域を保証することができる。
本発明の第の発明は、更に、マルチキャストグループから脱退する旨のIGMPパケットをIP機器から受信したとき、通信レート決定部が伝送帯域を解放することを特徴とする電力線通信装置であり、必要なくなった伝送帯域を直ちに有効利用することができる。
本発明の第の発明は、更に、通信レート決定部がエイジングにより伝送帯域を解放することを特徴とする電力線通信装置であり、必要なくなった伝送帯域を簡単に解放して有効利用することができる。
本発明の第の発明は、更に、マルチキャストグループから脱退する旨のIGMPパケットをIP機器から受信したとき、変換テーブルが一定時間無効とされてから削除されることを特徴とする電力線通信装置であり、削除により変換テーブルに情報がないものとしてマルチキャストパケットで配信されるのを経過的に避けることができる。
本発明の第10の発明は、更に、通信レートをモニタリングする通信状態測定部と、所定の伝送帯域を獲得できる帯域制御部とを備え、通信状態測定部により実測した通信レートに応じて、帯域制御部が伝送帯域を獲得することを特徴とする電力線通信装置であり、高品質の通信を継続することができる。
本発明の第11の発明は、更に、通信状態測定部により実測した平均通信レートと、通信レート決定部により決定された通信レートとの間に差がある場合には、帯域制御部が伝送帯域を更新することを特徴とする電力線通信装置であり、高品質の通信を継続することができる。
本発明の第12の発明は、更に、PLCインタフェースはダイバーシティモードで通信を行うことを特徴とする電力線通信装置であり、PLCネットワークでの通信をより確実にすることができる。
本発明の第13の電力線通信方法は、他の電力線通信装置が接続された電力線に接続自在な電力線通信装置と、前記他の電力線通信装置との間の電力線通信方法であって、マルチキャストに用いる第1のアドレスが宛先アドレスとして記述されたパケットを受信し、前記受信されたパケットの宛先アドレスを、ユニキャストに用いる第2のアドレスに変換し、当該電力線通信装置及び前記他の電力線通信装置の間の電力線の状態に応じて通信レートを決定し、マルチキャストパケットを受信した際に前記第2のアドレスが設定されている場合は、決定した通信レートで伝送帯域を獲得し、獲得した伝送帯域で、宛先アドレスが第2のアドレスに変換されたパケットを、前記他の電力線通信装置に送信し、マルチキャストパケットを受信した際に前記第2のアドレスが設定されてない場合は、前記伝送帯域を獲得せず、マルチキャストに用いる第1のアドレスが宛先アドレスとして記述されたマルチキャストパケットを、前記他の電力線通信装置に転送する電力線通信方法であり、電力線の状態に応じて適切な通信レートを決定されるので、PLCネットワーク内でマルチキャスト通信をユニキャスト通信に切り替えることができ、PLCネットワークを通る際に伝送速度の制限を受けるような場合でも、この制限で発生する画像や音声の乱れを防ぐことができ、高品質な通信を確実に行うことができる。
(実施例1)
以下、本発明の実施例1のPLC中継機器とPLC通信システム、PLC通信方法について説明する。図1(a)は本発明の実施例1におけるPLC通信システムの外観図、図1(b)は(a)とは別のPLC通信システムの構成図、図2は本発明の実施例1におけるPLC中継機器の構成図、図3は本発明の実施例1におけるIGMPの制御状態の説明図、図4は本発明の実施例1におけるIGMPのパケットフォーマットの説明図、図5(a)は本発明の実施例1におけるMACアドレステーブルの説明図、図5(b)は本発明の実施例1におけるマルチキャスト−ユニキャスト変換の説明図、図6は本発明の実施例1におけるパケットフォーマットの説明図、図7は本発明の実施例1におけるPLC通信システムのIGMP(join)受信時の説明図、図8は本発明の実施例1におけるPLC通信システムのストリーム配信時の説明図である。
図1(a)(b)において、1は電力信号を伝送し、屋内または屋外に設けられたコネクタ(図示しない)を介して電力信号を出力するとともに、PLCネットワークの伝送路となってデータ通信にも使用される電灯線である。
2a,2b,2c,2dはPLCモデム(以下、これらをPLCモデム2と総称する)、3a,3b,3cはPLCモデム2に接続され画像や音声のストリーム配信を受けることができるセットトップボックス(STB)やパソコン等の表示装置を備えたIP機器(以下、これらをIP機器3と総称する)である。IP機器3は、IPアドレスを用いてパケットを通信する通信機能を有するものであれば、特に、STBやパソコンに限られない。4は画像や音声のストリーム配信を行うビデオサーバ、5a,5b,5c,5dはPLCモデム2のそれぞれのプラグである。
なお、実施例1のIP機器3a,3b,3c、ビデオサーバ4はそれぞれEthernet(登録商標)機器であり、IP機器3はEthernet(登録商標)、(本発明のネットワーク)を介してPLCモデム2と接続され、PLCモデム2間は電灯線1で繋がれ、PLCモデム2の1つはEthernet(登録商標)、(本発明のネットワーク)を介してデフォルトゲートウェイ(後述)に接続され、インターネット上のビデオサーバ4に接続される。また、実施例1において配信サーバはビデオサーバ4であるが、これに限られることはなく、データをリアルタイムにマルチキャストでグループのメンバーにストリーム配信、放送するサーバであればよい。
なお、図1(b)に示す6は、ビデオサーバ4が別のエリアに存在するためネットワークを越えて接続される場合にルーティングを行うルータである。なお、本発明のPLC中継機器は、上述したPLCモデム2のほかに、レイヤ2まで通信処理するブリッジ、同様にレイヤ3まで通信処理するルータ、あるいはレイヤ7まで通信処理するゲートウェイ等の中継機器であってもよく、図1(b)のIで図示するように送信元のビデオサーバ4が別のエリアにいる場合はPLCモデム2とルータ6の組み合わせであってもよい。
ところで、実施例1のIP機器3がビデオサーバ4からストリーム配信を受ける場合、同一のデータをIP機器3だけでなく複数のIP機器に送信するのに適したマルチキャストが利用される。すなわちマルチキャストのIPアドレスはクラスDであって、「224.0.0.0〜239.255.255.255」から選択され、これはグループアドレスを意味する。上記したようなストリーム配信を行う複数のIP機器が1つのグループアドレスを有するグループを構成する。IEEE802.3に準拠してTCP/IPプロトコルによるデータ通信を行うことができるEthernet(登録商標)では、自動的にクラスDのIPアドレスに対応付けられ、Ethernet(登録商標)上でのIPマルチキャストを容易に実現できる。また、レイヤ2のMACアドレスは3バイトのベンダIDと3バイトのシリアル番号を結合させて表記されるが、マルチキャストするMACアドレス(以下、MACアドレス(マルチキャスト)という)は、3バイトのベンダID、例えば「01−00−5E」で最初の1バイト「00」の最後のビットを変換した、例えば「01−00−5E−0A−0A−0A」のように表記されるIDである。
そして、マルチキャストグループを管理するプロトコルとしてIGMP(Internet Group Management Protocol、以下IGMP)が設けられている。このプロトコルでマルチキャストグループへの参加、脱退、維持を管理する。すなわち、マルチキャストパケットがPLCモデム2、ルータ6を転送されるためには、マルチキャストパケットを受取るレシーバが背後に存在することをPLCモデム2やルータ6が知っておく必要があり、IGMPフレーム(本発明のIGMPパケット)を送信することでこれらの管理がなされる。なお、パケットというよりフレームと称する方がよい場合(レイヤ2の場合など)もあるが、以下このような場合を除いてパケットと称す。
従って、図1(a)に示す所定のマルチキャストグループに参加したIP機器3aは、ビデオサーバ4との間を最初のEthernet(登録商標)、PLCネットワーク、次のEthernet(登録商標)で順に接続され、メンバーとなった時点から画像や音声は各ネットワークを逆方向にマルチキャストされ、ストリーム配信される。しかし、本発明の実施例1のPLCネットワークを構成するPLCモデム2のPLC通信システムにおいては、図1(a)に示すようにマルチキャストせずにユニキャストする。これによって、PLCネットワーク内でパケット破棄を減らし、高品質のストリーム配信をすることができる。
図3はIGMPの制御状態、図4はIGMPのパケットフォーマットを示している。図3に示すようにIGMPには、「Join」、「Leave」、「Query」、「Report」の4種類の制御状態があり、このうちIGMP(join)の受信は、マルチキャストグループへの参加の通知であり、IGMP(leave)の受信は、マルチキャストグループからの脱退の通知である。このほかIGMP(query)の受信は、ルータから行うメンバーとして残っているか否かの生存確認であり、IGMP(report)の受信は、ルータに対して行うメンバーとして残っていることの生存応答である。
IGMPで使用されるパケットフォーマットは、図4に示すようになり、MACアドレスにはEthernet(登録商標)の宛先MACアドレス、送信元のMACアドレス(参加後の宛先MACアドレス(マルチキャスト)となる)、IPアドレスには参加したいグループアドレス、例えば「224.10.10.10」と、送信元IPアドレスが記述される。上述したとおり宛先MACアドレス(マルチキャスト)はIPアドレス(グループアドレス)と対応してグループアドレスとなっている。そして、PLCにおいてIGMPで使用されるパケットフォーマットは、制御フレームを構成するためにPLCMACアドレスのヘッダが付与され、ペイロードをカプセリングする。
IGMPのバージョンはv1からv3まであり、v1のメッセージのタイプは「0x01」がメンバーシップクエリー、「0x02」がメンバーシップレポートである。IGMP(join)はグループに参加するときに発行するメンバーシップレポートであって、「0x02」がタイプとして記入される。なお、v2で規定された「0x17」がIGMP(leave)のタイプに使用されるが、v1ではIGMP(leave)で脱退を通知せずにエイジングにより脱退する。
そこで、実施例1のPLCモデム2の構成について説明する。図2において、11はプラグ5を設けたケーブル、12は電灯線1から受信した信号から電力信号とデータ信号を分離するとともに、変調されたデータ信号を電力信号に重畳するPLCインタフェースである。なお、PLCインタフェース12でダイバーシティモード通信し、後述の送受信管理制御部16でデータ処理することもでき、この場合PLCネットワークでの通信をより確実にすることができる。
13は変復調部であって、送信用のデータ信号を変調して選択された伝送帯域の信号を生成し、PLCインタフェース12により分離されたデータ信号を復調する。14は制御信号に基づいて変復調部13を制御、すなわち制御信号により指定された特定の伝送帯域の送信信号を生成するように変復調部13を制御する帯域制御部である。帯域制御部14が確保する伝送帯域は、FDMA(frequency division multiple access)により、所定の周波数を帯域として確保するのでも、TDMA(time division multiple access)により、所定の周波数帯で所定の送信時間を帯域として確保するのでもよい。
変復調部13は、帯域制御部14の指示に従って、送られてきたデータ信号を使って特定の伝送帯域の信号を生成する。15はPLCインタフェース12によって分離された電力信号を、PLCモデム2の変復調部13、PLCインタフェース12および帯域制御部14に供給するための電源回路である。
次に、図2において、16はPLCの通信制御を行う送受信管理制御部である。16aは送受信管理制御部16内に設けられIGMPの制御状態を管理するIGMP管理部、16bは受信したIGMPフレーム(後述のIGMP(join)など)のレイヤ2の情報をスヌーピングして後述するMACアドレステーブル17aやIPアドレステーブルを作成するスヌーピング部、16cはビデオサーバ4からマルチキャストパケットを受信したときMACアドレステーブル17aやIPアドレステーブルを参照してマルチキャストをユニキャストに変換するパケット変換部、16dはパケットデータをバッファするため送受信管理制御部16のチップセットに搭載されるバッファ部である。
なお、送受信管理制御部16は、プロセッサにプログラムをロードして、ソフトウェア的に搭載される機能実現手段であり、IGMP管理部16a、スヌーピング部16b、パケット変換部16cも同様にソフトウェア的に搭載される機能実現手段である。
17はメモリ部であり、17aはスヌーピング部16bがIGMPフレームのレイヤ2の情報をスヌーピングして作成し、どのIP機器3がマルチキャストグループのデータを受信したいのか、どのPLCモデム2に接続されているか、を参照するためのMACアドレステーブル(本発明の変換テーブル)である。MACアドレステーブル17aは、メモリ部17に格納される。
ところで、以下実施例1においてはMACアドレステーブル17aを使った場合を主として説明するが、宛先MACアドレス(マルチキャスト)はIPアドレス(グループアドレス)と対応しているため、パケット管理用のキーをMACアドレスからIPアドレスに変えることもできる。このとき、レイヤ3のIPアドレスをスヌーピングすることにより、どのIP機器3がマルチキャストグループのデータを受信したいのか、どのPLCモデム2に接続されているか、を参照するためのIPアドレステーブル(図示しない)を作成する。なお、本発明のマルチキャストMACアドレス、マルチキャストIPアドレスはこのMACアドレス(マルチキャスト)、IPアドレス(グループアドレス)を意味する。18は一定時間間隔でパケットの通信レートを測定すると共に、転送時間の不均一によるジッタを測定する通信状態測定部である。
続いて、図5(a)(b)、図6、図7、図8に基づいてMACアドレステーブルとマルチキャストをユニキャストに変換する場合及び変換しない場合のそれぞれのパケットフォーマットついて説明する。図5(a)は、PLCモデム2aがIGMP(join)を送信し(図7参照)、PLCモデム2b,2c,2dがこれを受信時に作成するMACアドレステーブルを示している。一例として、Ethernet(登録商標)の宛先MACアドレス(マルチキャスト)が「01−00−5E−0A−0A−0A」、宛先PLCMACアドレス(本発明におけるPLCMACアドレス)が「a」として対応付けられて登録されている。なお、IPアドレステーブルを使った場合は、宛先MACアドレス(マルチキャスト)に代えてマルチキャストIPアドレスが宛先PLCIPアドレスに対応付けられる。
なお、図5(a)に示すPLCパケット変換情報TIは、本発明の変換情報の一例であって、この変換情報は、マルチキャストパケットとユニキャストパケットとを相互に変換可能なアドレスを示す情報をいう。ここでは、PLCパケット変換情報TIは、図5(a)に示すように、宛先MACアドレスと宛先PLCMACアドレスとで構成される。
そして、本発明の実施例1のPLCモデム2は、IP機器3からIGMP(join)を受信したPLCモデム2a以外のPLCモデム2b,2c,2dにおいてMACアドレステーブル17aを作成し、どのIP機器3がマルチキャストグループのデータを受信したいのか、を参照することができる。また、本発明の実施例1のPLCモデム2は、配信サーバからマルチキャストパケットを受信したとき、パケット変換部16cがMACアドレステーブル17aを参照して、ここにPLCパケット変換情報TIが記入(設定)されていたらカプセリングすることにより、マルチキャストをユニキャストにパケット変換してPLCのパケットフォーマットで送信し、PLCパケット変換情報TIが記入(設定)されてなければマルチキャストのままPLCのパケットフォーマットで送信する。図5(b)はこの2つの送信例を示している。
すなわち、IP機器3宛に着信したEthernet(登録商標)のマルチキャストパケットのパケットフォーマットは図6(a)(b)に示すとおりである。(a)に示すタイプのフォーマットにはプロトコルを示す番号が書き込まれる。例えば、「0800」はInternet IP(Ipv4)を意味するが、これが書き込まれたパケットは(b)のようになり、これが送信元からは送信される。PLCネットワークにおけるパケットフォーマットは(c)(d)のようなものとなる。(c)はPLCのマルチキャストのパケットフォーマット、(d)はPLCのユニキャストのパケットフォーマットである。
従って、図5(b)において、MACアドレステーブル17aにPLCパケット変換情報TIが記入(設定)されている場合、パケット変換部16cによって図5(b)下段のようなマルチキャスト−ユニキャスト変換が行われる。すなわち、PLCヘッダを構成するため、Ethernet(登録商標)ヘッダの宛先MACアドレス「01−00−5E−0A−0A−0A」を宛先PLCMACアドレス「a」に、Ethernet(登録商標)ヘッダの送信元MACアドレスを送信元PLCMACアドレスとし、着信したEthernet(登録商標)のマルチキャストパケットをそのままペイロードとしてユニキャストされる。PLCにおいてユニキャスト通信は帯域保証され、ビデオサーバ4から高ビットレート(例えば10Mbps)のマルチキャストパケットが着信したとき、伝送速度を低速モード(例えば2Mbps)に制限しなければならないような場合でも、PLC中継機器間でマルチキャスト通信をユニキャスト通信に切り替えるので、高速通信にすることができ、この制限で発生する画像や音声の乱れを防ぐことができ、高品質な通信を確実に行うことができる。なお、IGMPフレームは図4のようなフォーマットでPLCネットワーク内にユニキャストされる。IPアドレステーブルの場合もIPアドレスで同様の処理が行われる。
これに対し、MACアドレステーブル17aにPLCパケット変換情報TIが記入(設定)されていない場合、図5(b)上段のような原則どおりのパケット変換が行われる。すなわち、PLCヘッダを構成するため、Ethernet(登録商標)ヘッダのIP機器3の宛先MACアドレス(マルチキャスト)をそのまま宛先PLCMACアドレス(マルチキャスト)に、Ethernet(登録商標)ヘッダの送信元MACアドレスを送信元PLCMACアドレスとし、着信したマルチキャストパケットをペイロードとして送信する。この場合、PLCネットワーク内ではコンテンションに対しては優先制御を行うことになり、帯域保証できない。伝送帯域を確保せずに中継して転送するだけとなる。
続いて、実施例1におけるPLC通信システムのIGMP(join)送信時とストリーム配信時の通信状態の説明をする。図7に示すようにEthernet(登録商標)でIP機器3aからIGMP(join)をマルチキャストすると、PLCモデム2aはこれをPLCモデム2b,2c,2dにユニキャストする。
PLCモデム2b,2c,2dでは、IP機器3aを配下にもつPLCモデム2aのPLCMACアドレスと、マルチキャストグループに参加するIP機器3aのMACアドレス(マルチキャスト)を関係付けてMACアドレステーブル17aに登録する。PLCモデム2dは、ビデオサーバ4が背後に存在するため、PLCのIGMP(join)フレームをEthernet(登録商標)のパケットフォーマットに変換してマルチキャストする。なお、このときPLCモデム2b,2c,2dのMACアドレステーブルは、PLCモデム2b,2c,2d以外のPLCモデム2のPLCパケット変換情報を設定したものであるが、場合によっては、MACアドレステーブルにPLCモデム2b,2c,2d自身のPLCパケット変換情報を含めて、すなわち、すべてのPLCモデム2のPLCパケット変換情報を登録してもよい。
また、複数のIP機器3a,3bから同一のマルチキャストグループへの参加する旨のIGMP(join)をマルチキャストすると、これを配下にもつPLCモデム2a,2bはこれを他のPLCモデム2にユニキャストする。
他のPLCモデム2では、PLCモデム2a,2bのPLCMACアドレスと、1つのマルチキャストグループアドレスに対して転送先がIP機器3a,3bの複数のMACアドレス(マルチキャスト)を関係付けてMACアドレステーブル17aに登録する。PLCモデム2dは、ビデオサーバ4が背後に存在するため、PLCのIGMP(join)フレームをEthernet(登録商標)のパケットフォーマットに変換してマルチキャストする。この場合、PLCパケット変換情報の構成が、1つのマルチキャストアドレスに対して複数のMACアドレス(マルチキャスト)を対応させた構成となるから、内部使用メモリの削減ならびに検索時間を短縮することができる。
IGMP(join)を受信後、ビデオサーバ4はストリーム配信を行うため図8のようにマルチキャストパケットをPLCモデム2dに送信する。PLCモデム2dはMACアドレステーブル17aを参照し、Ethernet(登録商標)の宛先MACアドレスとPLCモデム2aのPLCMACアドレスを取り出し、このマルチキャストパケットをペイロードとしてカプセリングし、PLCモデム2aにユニキャストする。PLCモデム2aはこのマルチキャストパケットを取り出し、IP機器3aにマルチキャストする。
また、上述したように、1つのマルチキャストグループアドレスに対して転送先がIP機器3a,3bの複数のMACアドレス(マルチキャスト)を関係付けてMACアドレステーブル17aに登録した場合、PLCモデム2dから複数のPLCモデム2a,2bに対して順番にユニキャストパケットを送信し、複数のIP機器3a,3bで同時受信を実現することができる。これにより、複数のIP機器3a,3bから同一マルチキャストパケットの受信要求があったときでも、それらすべてに対して配信サービスを提供することができる。
このように、本発明の実施例1におけるPLCモデム、PLC通信システムでは、PLCパケット変換情報がある場合PLCネットワーク内でマルチキャストをユニキャストに変換するので、PLCモデムを無駄に待機させることがないし、PLCネットワーク内を低速のブロードキャストでなく、高速のユニキャストで送信するため、伝送帯域を有効利用できると共に、エラーがあっても再送することにより確実に高品質の通信をすることができる。従来のPLCネットワークで多発したパケット破棄を抑えることができる。
続いて、実施例1におけるPLCモデム、PLC通信システムの周波数帯域の自動獲得と自動解放について説明する。図3に示したように、IGMPフレームのスヌーピングを行うことによって分かるマルチキャスト通信の制御状態遷移は4通りある。帯域の自動獲得はPLCネットワーク上でIGMP(join)を受信する複数のPLCモデム2が、IGMP(join)をスヌーピングすることで変換テーブルを作成し、ビデオサーバ4からマルチキャストパケットをEthernet(登録商標)で受信する1つだけのPLCモデム2は、マルチキャストパケットを最初に受信したタイミングで、固定した通信レート(例えば10Mbps)で帯域を確保して伝送を行う。図2で説明すると、ビデオサーバ4からマルチキャストパケットの着信があると、送受信管理制御部16がこれを帯域制御部14に通知し、この帯域制御部14が通信レートを固定することで行う。なお、自動獲得に失敗した場合には帯域獲得は中断される。
次に帯域の自動解放について説明する。帯域の自動解放は、PLCネットワーク上でIGMP(leave)を受信したPLCモデム2が帯域解放を実施する。送受信管理制御部16がIGMP(leave)を受信すると、これを帯域制御部14に通知することにより帯域を自動的に解放することができる。なお、この自動解放は上述したようにIGMP(leave)で脱退を通知せずに、エイジングにより自動解放することもできる。しかし、IGMP(report)を受信している間は、エイジングはリセットされる。
また、IGMP(leave)を受信したときには、MACアドレステーブル17aやIPアドレステーブルのPLCパケット変換情報は一定時間無効とされ、エイジングと対応した時間は削除されない。このように直ちに削除せず時間をおく理由は、PLCモデム2からストリーム配信サーバであるビデオサーバ4にIGMPフレームが渡されるまでには遅延(Delay)が発生するためである。すなわち、その時間にビデオサーバ4からのマルチキャスト(ストリーム配信)が継続して行われたときは、MACアドレスやIPアドレス未解決と判断し、マルチキャストパケットがPLCネットワーク上に転送されることを避けるためである。
ところで、実施例1においては、マルチキャストパケットの受信を開始して帯域制御部14が通信レートを固定すると、通信状態測定部18が送受信管理制御部16を通過するデータをモニタリングし、一定時間間隔での実測の平均レートを求め、帯域更新を行っている。実測の平均レートと獲得済みの通信レート(例えば10Mbps)に差がある場合、獲得済み帯域の更新処理が実施される。図9は本発明の実施例1におけるPLC通信システムの帯域更新の説明図、図10は本発明の実施例1におけるPLC通信方法のフローチャートである。
図9において、時間t1にIGMP(join)を検出し、時間t2にマルチキャストパケットの受信を開始している。通信レートは10Mbpsであり、周期Tで実測の平均レートを求めている。そして更新処理は送受信管理制御部16がこの平均レートと獲得済みの通信レートとの差を求め、帯域制御部14によってこの中間値(差の1/2を上乗せした位置)に通信レートを固定することにより自動更新する。なお、実測の平均レートと通信レートとの差が閾値以上ある場合のみ、獲得済み帯域の所定の更新処理を実施するのでもよい。
また、例えば時間t3前の周期Aのように、レートが大きく変化し急峻な勾配を示しているような場合、実施例1においては送受信管理制御部16に各周期の勾配変化を監視させ、閾値を越えた時間t3から周期Tを短くし、周期T*に変更する。これによりPLCネットワークの通信が不安定な状態を反映し、通信レートを変更することができる。なお、PLCモデム2に設けられたバッファ部16dの残メモリが少なくなってきた場合にも周期Tを短くし、バッファ部16dの残メモリが十分残っている場合は周期Tを長くしてもよい。これも送受信管理制御部16に残メモリを監視させることで実現できる。
続いて本発明の実施例1のPLC通信方法について図10に基づいて説明する。図10に示すように、PLC通信システムのPLCモデム2のうちの1つPLCモデム2aがIP機器3aからマルチキャストグループに参加したい旨のIGMP(join)を受信すると(step1)、PLCモデム2a以外のPLCモデム2b,2c,2dに転送し(step2)、PLCモデム2b,2c,2dがこれをスヌーピングし(step3)、どのIP機器3がマルチキャストグループのデータを受信したいのか、を把握する(step4)。そして、PLCモデム2b,2c,2dが、IP機器3の宛先MACアドレス(マルチキャスト)とPLCモデム2b,2c,2dのPLCMACアドレスを関係付けるMACアドレステーブル17aを作成する(step5)。なお、マルチキャストIPアドレスを宛先PLCIPアドレスに対応付けたIPアドレステーブルを作成するのでもよい。
その後、PLCモデム2dがマルチキャストグループの配信サーバであるビデオサーバ4からの受信状況を監視し(step6)、ビデオサーバ4からマルチキャストパケットを受信すると(step7)、パケット変換部16cがMACアドレステーブル17aを参照してここにPLCパケット変換情報が記入されていたら(step8)、マルチキャストをユニキャストに変換して(step9)、PLCのパケットフォーマットで送信し(step10)、step8でPLCパケット変換情報が記入されてなければ、変換せずマルチキャストのまま、step10に進んでPLCのパケットフォーマットで送信するものである。
なお、MACアドレステーブル17aやIPアドレステーブルをすべてのPLCモデム2に作成させるのでなく、インターネット上のビデオサーバ4からのマルチキャストパケットを受信してPLCネットワークへ中継するPLCモデム2にのみ作成するのでもよい。デフォルトゲートウェイに接続されたPLCモデム2にMACアドレステーブル17aやIPアドレステーブルを作成させ、IP機器3からIGMP(join)パケットを受信したPLC中継機器が、Ethernet(登録商標)を介してデフォルトゲートウェイが接続されたPLCモデム2へのみIGMP(join)を送信することでこれが可能になる。また、すべてのPLCモデム2へIGMP(join)を送信して、デフォルトゲートウェイが接続されたPLCモデム2のみがそれを処理するのでもよい。デフォルトゲートウェイが接続されたPLCモデム2の特定は、PLCモデム2がそれぞれインターネット上のビデオサーバ4へ通信を行い、通信経路を調べることで可能となる。
このように実施例1のPLC通信方法は、配信サーバからマルチキャストパケットを受信すると、MACアドレステーブル17aやIPアドレステーブルにPLCパケット変換情報があればこれを1:1の高速通信ができるユニキャストに変換し、PLCネットワーク内をユニキャスト通信するため、PLCネットワークにおける通信品質を低下させることがない。
(実施例2)
以上説明した実施例1においては、PLC通信システムのPLCモデム2a,2b,2c,2dのうち、PLCモデム2aがマルチキャストパケットを受信する場合であった。本発明の実施例2は、PLC通信システムの複数のPLCモデム2a,2b,2cに接続されているIP機器3a,3b,3cがストリーム配信を希望してマルチキャストパケットを受信する複数リンクの場合である。図11は本発明の実施例2におけるPLC通信システムの外観図、図12は本発明の実施例2におけるPLC通信システムの再送手順を説明する説明図である。
PLCモデム2a,2b,2cからIGMP(join)を受信すると、PLCモデム2a,2b,2c,2dはスヌーピングによりそれぞれのMACアドレステーブル17aを作成する。PLCモデム2dのMACアドレステーブル17aは図11に示すとおりとなり、自分宛のMACアドレスを除いたアドレスとなる。IPアドレステーブルの場合もパケット管理用のキーがMACアドレスからIPアドレスに変わるだけで同様である。
その後、ビデオサーバ4はストリーム配信を行うため図11のようにマルチキャストパケットをPLCモデム2dに送信する。PLCモデム2dはMACアドレステーブル17aを参照し、Ethernet(登録商標)の宛先MACアドレス「01−00−5E−0A−0A−0A」,「01−00−5E−0A−0A−0B」,「01−00−5E−0A−0A−0C」と、対応するPLCモデム2a,2b,2cのPLCMACアドレスa,b,cを参照し、着信したマルチキャストパケットをペイロードとしてマルチキャスト−ユニキャスト変換し、PLCモデム2a,2b,2cにそれぞれユニキャストする。
このとき、従来のようにマルチキャストの場合であれば複数リンクへ同時配信でき、図12(a)の時間t1、時間t2、時間t3のパケットのようにPLCモデム2dから同じリソースで同時に送信できるが、実施例2のPLCモデム2はマルチキャスト−ユニキャスト変換してユニキャストで送信するため、3つのフレームを同時には送信できない。すなわち、ユニキャストによる高速通信を実現するために同時送信が犠牲になる。そして、ストリーム配信のコンテンツによっては、転送時間の不均一でデータに揺らぎが生じないようにジッタ制限があり、このジッタ制限を越えてリンク数を増すことはできないという制約もある。
そこで実施例2においては、ジッタの許容範囲内で送信先を順に変えて複数リンクを実現しているが、図12(b)に示すように送信順を固定してユニキャストする場合、PLCモデム2a,2b,2cへの3つのフレームは時間的にリレーするように送信されるので、パケットが時間内に着信できなくなる場合が出てくる。すなわち、PLCモデム2a,2b,2cの順に送信順を固定して送信すると、同じリソース(パケット1)で時間t1にPLCモデム2aへのパケットa1が送信され、これが着信するとPLCモデム2bへのパケットb1、また、これが着信するとPLCモデム2cへのパケットc1が送信される。しかし、時間t2までにパケットb1、パケットc1は着信しない。ここで「○」「×」は着信の成功、不成功を示している。
続く時間t2にも、同じリソース(パケット2)でPLCモデム2aへのパケットa2が送信され、これが着信するとPLCモデム2bへのパケットb2、これが着信するとPLCモデム2cへのパケットc2が送信される。しかし、パケットc2はパケット3を送信する時間t3までに着信できない。
このため実施例2においては、順序を一定の順に固定して送信するのでなく、図12(c)のようにPLCモデム2a,2b,2cの通信状態測定部18が測定した直前の平均の転送時間を比較し、転送時間の小さい順に送信を行う。従って、図12(b)では時間t1にパケットa1、b1、c1の順で送信されていたものを、転送時間が小さい順のパケットb1、c1、a1の順で送信する。これによって、図12(b)では1個のパケットa1だけが着信し、パケットb1、c1は着信できなかったが、2個のパケットb1、c1の着信が可能になる。時間t2においても同様で、転送時間が小さい順のパケットb2、a2、c2で送信する。このように実施例2の送信順はトラフィックの状況に従って決定され、ジッタ制限で転送不能となるパケットを減少させることができる。
このように実施例2においては、複数リンクへの同時配信はできないが、ジッタの許容範囲内において宛先を順次変える再送制御を行うことにより、複数リンクを実現させることができる。そして、ユニキャストの再送機能を適用することにより、バッファの容量を増さなくても複数リンクへストリーム配信することができる。
本発明は、PLCネットワークで高品質の通信を行うことができるPLCモデムに適用できる。
(a)本発明の実施例1におけるPLC通信システムの外観図、(b)(a)とは別のPLC通信システムの構成図 本発明の実施例1におけるPLC中継機器の構成図 本発明の実施例1におけるIGMPの制御状態の説明図 本発明の実施例1におけるIGMPのパケットフォーマットの説明図 (a)本発明の実施例1におけるMACアドレステーブルの説明図、(b)本発明の実施例1におけるマルチキャスト−ユニキャスト変換の説明図 本発明の実施例1におけるパケットフォーマットの説明図 本発明の実施例1におけるPLC通信システムのIGMP(join)受信時の説明図 本発明の実施例1におけるPLC通信システムのストリーム配信時の説明図 本発明の実施例1におけるPLC通信システムの帯域更新の説明図 本発明の実施例1におけるPLC通信方法のフローチャート 本発明の実施例2におけるPLC通信システムの外観図 本発明の実施例2におけるPLC通信システムの再送手順を説明する説明図
符号の説明
1 電灯線
2a,2b,2c,2d,・・,2 PLCモデム
3a,3b,3c,・・,3 IP機器
4 ビデオサーバ
5a,5b,5c,5d,・・,5 プラグ
6 ルータ
11 ケーブル
12 PLCインタフェース
13 変復調部
14 帯域制御部
15 電源回路
16 送受信管理制御部
16a IGMP管理部
16b スヌーピング部
16c パケット変換部
16d バッファ部
17 メモリ部
17a MACアドレステーブル
18 通信状態測定部

Claims (13)

  1. 他の電力線通信装置が接続された電力線に接続自在な電力線通信装置であって、
    マルチキャストに用いる第1のアドレスが宛先アドレスとして記述されたマルチキャストパケットを受信する受信部と、
    前記第1のアドレスに対応してユニキャストに用いる第2のアドレスを示す変換テーブルを格納するメモリ部と、
    前記受信部により受信されたマルチキャストパケットの宛先アドレスを、前記変換テーブルが示す前記第2のアドレスに変換するパケット変換部と、
    当該電力線通信装置及び前記他の電力線通信装置の間における前記電力線の状態に応じて通信レートを決定する通信レート決定部と、
    前記通信レート決定部により決定された通信レートを用いて、前記パケット変換部により宛先アドレスが第2のアドレスに変換されたパケットを、前記他の電力線通信装置に送信するパケット送信部とを備え
    前記通信レート決定部は、前記受信部がマルチキャストパケットを受信した際に前記変換テーブルに前記第2のアドレスが格納されている場合は、決定した通信レートで伝送帯域を獲得し、前記パケット送信部は、獲得した伝送帯域で、前記パケット変換部により宛先アドレスが第2のアドレスに変換されたパケットを、前記他の電力線通信装置に送信し、
    前記通信レート決定部は、前記受信部がマルチキャストパケットを受信した際に前記変換テーブルに前記第2のアドレスが格納されてない場合は、前記伝送帯域を獲得せず、前記パケット送信部は、マルチキャストに用いる第1のアドレスが宛先アドレスとして記述されたマルチキャストパケットを、前記他の電力線通信装置に転送することを特徴とする電力線通信装置。
  2. 自分の配下のIP機器から受信したIGMP(Internet Group Management Protocol)パケットが送信されてきたとき、該IGMPパケットから前記IP機器のマルチキャストMACアドレスを読み出すスヌーピング部と、
    前記IGMPパケットの転送元のPLCMACアドレスを前記第2のアドレスとして、前記マルチキャストMACアドレスを前記第1のアドレスとして、前記変換テーブルを設定する送受信管理制御部とを備えたことを特徴とする請求項記載の電力線通信装置。
  3. 前記マルチキャストMACアドレス、前記PLCMACアドレスに代えて、それぞれマルチキャストIPアドレス、PLCIPアドレスを使用することを特徴とする請求項記載の電力線通信装置。
  4. 前記変換テーブルが、前記マルチキャストMACアドレスと前記IGMPパケットの転送元のPLCMACアドレスとを対応付けたMACアドレステーブルであることを特徴とする請求項記載の電力線通信装置。
  5. 前記伝送帯域をTDMA(time division multiple access)により所定の送信時間を帯域として確保することを特徴とする請求項記載の電力線通信装置。
  6. 前記伝送帯域をFDMA(frequency division multiple access)により所定の周波数を帯域として確保することを特徴とする請求項記載の電力線通信装置。
  7. マルチキャストグループから脱退する旨のIGMPパケットをIP機器から受信したとき、前記通信レート決定部が伝送帯域を解放することを特徴とする請求項記載の電力線通信装置。
  8. 前記通信レート決定部がエイジングにより伝送帯域を解放することを特徴とする請求項記載の電力線通信装置。
  9. マルチキャストグループから脱退する旨のIGMPパケットをIP機器から受信したとき、前記変換テーブルが一定時間無効とされてから削除されることを特徴とする請求項1からいずれか1項記載の電力線通信装置。
  10. 通信レートをモニタリングする通信状態測定部と、所定の伝送帯域を獲得できる帯域制御部とを備え、
    前記通信状態測定部により実測した通信レートに応じて、前記帯域制御部が伝送帯域を獲得することを特徴とする請求項1からいずれか1項記載の電力線通信装置。
  11. 前記通信状態測定部により実測した平均通信レートと、前記通信レート決定部により決定された通信レートとの間に差がある場合には、前記帯域制御部が伝送帯域を更新することを特徴とする請求項10記載の電力線通信装置。
  12. 前記PLCインタフェースはダイバーシティモードで通信を行うことを特徴とする請求項1から11いずれか1項記載の電力線通信装置。
  13. 他の電力線通信装置が接続された電力線に接続自在な電力線通信装置と、前記他の電力線通信装置との間の電力線通信方法であって、
    マルチキャストに用いる第1のアドレスが宛先アドレスとして記述されたパケットを受信し、
    前記受信されたパケットの宛先アドレスを、ユニキャストに用いる第2のアドレスに変換し、
    当該電力線通信装置及び前記他の電力線通信装置の間の電力線の状態に応じて通信レートを決定し、
    マルチキャストパケットを受信した際に前記第2のアドレスが設定されている場合は、決定した通信レートで伝送帯域を獲得し、獲得した伝送帯域で、宛先アドレスが第2のアドレスに変換されたパケットを、前記他の電力線通信装置に送信し、
    マルチキャストパケットを受信した際に前記第2のアドレスが設定されてない場合は、前記伝送帯域を獲得せず、マルチキャストに用いる第1のアドレスが宛先アドレスとして記述されたマルチキャストパケットを、前記他の電力線通信装置に転送する電力線通信方法。
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