JP2008117812A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】2回以上のリソグラフィとエッチングを行って単一の配線層を形成する際に、パターンの重複部におけるレジスト残渣の発生を抑制し、安定した電気的特性を得る。
【解決手段】半導体装置は、第1パターン領域における絶縁膜12の表面に形成され、側壁にテーパを有する第1の深さD1の第1の配線溝と、第2パターン領域における絶縁膜12の表面に形成され、第1の配線溝よりも深い第2の深さD2の第2の配線溝と、上記第1,第2パターン領域の境界領域における絶縁膜の表面に形成され、第2の配線溝内に第2の配線溝よりも深い第3の深さD3で第1の配線溝のパターンが重複し、第2の配線溝の底面にテーパを持った側壁の段差部を有する第3の配線溝と、第1乃至第3の配線溝に埋め込まれる単一の配線層M1とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】半導体装置は、第1パターン領域における絶縁膜12の表面に形成され、側壁にテーパを有する第1の深さD1の第1の配線溝と、第2パターン領域における絶縁膜12の表面に形成され、第1の配線溝よりも深い第2の深さD2の第2の配線溝と、上記第1,第2パターン領域の境界領域における絶縁膜の表面に形成され、第2の配線溝内に第2の配線溝よりも深い第3の深さD3で第1の配線溝のパターンが重複し、第2の配線溝の底面にテーパを持った側壁の段差部を有する第3の配線溝と、第1乃至第3の配線溝に埋め込まれる単一の配線層M1とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、微細パターン領域と大規模パターン領域を個別のリソグラフィとエッチング工程でパターン形成した単一の配線層を備える半導体装置及びその製造方法に関する。
一般的な半導体装置の製造工程では、例えばトランジスタのソース,ドレイン領域等のような半導体素子の活性領域をシリコン基板中に形成した後、次のようにして配線構造部を形成している。
まず、シリコン基板の主表面上に、CVD(Chemical Vapor Deposition)法によりシリコン酸化膜等からなる第1層間絶縁膜を形成する。その後、この第1層間絶縁膜上にフォトレジストを塗布し、露光や現像等のリソグラフィを行ってレジストパターンを形成する。そして、このレジストパターンをマスクにして、上記第1層間絶縁膜のエッチングを行って上記第1層間絶縁膜の表面に配線溝を形成する。
次に、上記第1層間絶縁膜上及び配線溝内に、PVD(Physical Vapor Deposition)法やCVD法により例えばTa系材料からなるバリアメタルを成膜した後、メッキやPVD法等で銅(Cu)、アルミニウム(Al)等の配線材料を成膜する。そして、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法により上記配線材料を上記第1層間絶縁膜の表面に達するまで除去して平坦化する。これらの工程を経て、第1層間絶縁膜に埋め込まれた配線層を形成する。
多層配線の場合には、上記第1層間絶縁膜上に第2層間絶縁膜を積層形成し、必要に応じて第1層目の配線層上の所定の位置にヴィアコンタクトを開口する。その後、第1層目と同様にして上記第2層間絶縁膜の表面に配線溝を形成し、この配線溝内に第2層目の配線層を埋め込み形成する。
同様な製造工程を繰り返すことにより、3層以上の多層配線も形成できる。
ところで、近年は、半導体装置のパターンが微細化且つ大規模化している。このため、例えば特許文献1に記載されているように、転写パターンを複数の単位パターンに分割し、これらの単位パターンを隣接させて露光することにより転写パターンを露光対象物上に転写している。
また、トランジスタやメモリセル等のパターンが解像度限界まで微細化されるのに対し、パッドや引き出し線等にはサイズの大きなパターンが必要になる。このように、単一の配線層に微細なパターンの領域と大規模でラフなパターンの領域が混在する場合には、1回のリソグラフィとエッチング工程で配線溝を形成すると解像度や精度が不均一になる。そこで、微細パターン領域と大規模パターン領域を個別に露光し、配線溝を2回に分けてエッチングする製造方法が有効な選択肢の一つとして検討されている。微細パターン領域と大規模パターン領域を個別に露光することで、高解像度を維持しつつ均一なエッチングを行うことができる。
しかしながら、この製造方法においては、微細パターンと大規模パターンを接合する境界領域で未解像箇所が発生し、微細パターン領域の配線層の電気的特性を得る際の障害となっている。すなわち、1回目のリソグラフィとエッチング工程において、パターンのエッジ部に形成されるレジスト残渣が2回目のエッチング時のマスクとなり、配線溝内に酸化膜が残ってしまう。このような未解像箇所が発生すると、上記配線溝内に埋め込まれる配線層が切断されたり配線抵抗が不安定になったりする。
特開平02−71509
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、2回以上のリソグラフィとエッチングを行って単一の配線層を形成する際に、第1のリソグラフィとエッチングで形成したパターンと第2のリソグラフィとエッチングで形成したパターンの重複部におけるレジスト残渣の発生を抑制でき、安定した電気的特性の配線層が得られる半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
本発明の一態様によると、第1パターン領域における絶縁膜の表面に形成され、側壁にテーパを有する第1の深さの第1の配線溝と、第2パターン領域における前記絶縁膜の表面に形成され、前記第1の配線溝よりも深い第2の深さの第2の配線溝と、前記第1パターン領域と前記第2パターン領域との境界領域における前記絶縁膜の表面に形成され、前記第2の配線溝内に前記第2の配線溝よりも深い第3の深さで前記第1の配線溝のパターンが重複し、前記第2の深さで形成された第2の配線溝の底面にテーパを有する側壁の段差部を有する第3の配線溝と、前記第1の配線溝、前記第3の配線溝及び前記第2の配線溝に埋め込まれ、前記第1パターン領域から前記境界領域を介して前記第2パターン領域に延設される単一の配線層とを具備する半導体装置が提供される。
また、本発明の一態様によると、第1パターン領域における絶縁膜の表面に形成され、側壁にテーパを有する第1の深さの第1の配線溝と、第2パターン領域における前記絶縁膜の表面に形成され、前記第1の配線溝よりも浅い第2の深さの第2の配線溝と、前記第1パターン領域と前記第2パターン領域との境界領域における前記絶縁膜の表面に形成され、前記第1の配線溝内に前記第1の配線溝よりも深い第3の深さで前記第2の配線溝のパターンが重複し、前記第1の深さで形成された第1の配線溝の底面に段差部を有する第3の配線溝と、前記第1の配線溝、前記第3の配線溝及び前記第2の配線溝に埋め込まれ、前記第1パターン領域から前記境界領域を介して前記第2パターン領域に延設される単一の配線層とを具備する半導体装置が提供される。
更に、本発明の一態様によると、第1パターン領域における絶縁膜の表面に、第1のリソグラフィとエッチングにより側壁がテーパを有する第1の深さの第1の配線溝を形成する工程と、第2パターン領域における前記絶縁膜の表面に、第2のリソグラフィとエッチングにより前記第1の配線溝より深い第2の深さの第2の配線溝を形成する工程と、前記第1の配線溝及び前記第2の配線溝中に配線材料を埋め込み、前記第1パターン領域から前記第2パターン領域に延設される単一の配線層を形成する工程とを具備し、前記第1パターン領域と前記第2パターン領域との境界領域は、前記第2の配線溝内に前記第1の配線溝のパターンを重複させて配置して前記第2のリソグラフィとエッチングを行うことにより、前記境界領域における前記第1の配線溝の深さを前記第2の配線溝よりも深い第3の深さにし、前記第2の配線溝の底面にテーパを有する側壁の段差部を形成する半導体装置の製造方法が提供される。
更にまた、本発明の一態様によると、第1絶縁膜上に第2絶縁膜を積層形成し、第1パターン領域における前記第2絶縁膜を第1のリソグラフィとエッチングによりパターニングしてハードマスクを形成する工程と、前記ハードマスクを用いて前記第1絶縁膜の表面をエッチングして側壁がテーパを有する第1の深さの第1の配線溝を形成する工程と、第2のパターン領域における前記第1絶縁膜の表面に、第2のリソグラフィとエッチングにより前記第1の配線溝より浅い第2の深さの第2の配線溝を形成する工程と、前記第1の配線溝及び前記第2の配線溝中に配線材料を埋め込み、前記第1パターン領域から前記第2パターン領域に延設される単一の配線層を形成する工程とを具備し、前記第1パターン領域と前記第2パターン領域との境界領域は、前記第1の配線溝内に前記第2の配線溝のパターンを重複させて配置して前記第2のリソグラフィとエッチングを行うことにより、前記境界領域における前記第2の配線溝の深さを前記第1配線溝よりも深い第3の深さにして段差部を形成する半導体装置の製造方法が提供される。
本発明によれば、2回以上のリソグラフィとエッチングを行って単一の配線層を形成する際に、第1のリソグラフィとエッチングで形成したパターンと第2のリソグラフィとエッチングで形成したパターンの重複部におけるレジスト残渣の発生を抑制でき、安定した電気的特性の配線層が得られる半導体装置及びその製造方法が提供できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1乃至図3はそれぞれ、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置について説明するためのもので、図1は配線構造部を抽出して示す概略的な断面図である。また、図2は微細パターン領域と大規模パターン領域との境界領域のパターン平面図、図3は上記図2に示したパターンのA−A線に沿った断面図である。
[第1の実施形態]
図1乃至図3はそれぞれ、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置について説明するためのもので、図1は配線構造部を抽出して示す概略的な断面図である。また、図2は微細パターン領域と大規模パターン領域との境界領域のパターン平面図、図3は上記図2に示したパターンのA−A線に沿った断面図である。
図1に示すように、配線構造部には2層の金属配線層M1,M2が形成されており、第1層目の金属配線層M1と第2の金属配線層M2とがヴィアコンタクトVCで電気的に接続されている。ここでは、中央部が微細パターン領域、周辺部が大規模パターン領域(ラフ領域)になっており、微細パターン領域と大規模パターン領域との境界領域にこれらのパターンの重複部が形成されている。
上記第1層目の金属配線層M1は、半導体基板11の主表面上に形成された第1層間絶縁膜12の表面の配線溝内に埋め込み形成されている。上記半導体基板11は例えばシリコン基板であり、このシリコン基板中にトランジスタのソース,ドレイン領域等の半導体素子の活性領域が形成されている。上記第1層間絶縁膜12は、例えばシリコン酸化膜からなる。
この第1層目の金属配線層M1における配線溝の深さ(金属配線層M1の厚さと等価)は微細パターン領域が最も浅く(深さD1)、次が大規模パターン領域(深さD2)、境界領域(深さD3)の順になっている。微細パターン領域と境界領域との段差ST1は約50nmであり、この段差部(配線溝の側壁)は図3に示すように角度θのテーパを持っている。上記段差ST1は200nm以下、テーパの角度θは90°未満で且つ30°以上の範囲である。
上記第2層目の金属配線層M2は、第2層間絶縁膜13の表面の配線溝内に埋め込み形成されている。この第2層間絶縁膜13は、例えばシリコン酸化膜からなり、上記第1層目の金属配線層M1上及び上記第1層間絶縁膜12上に形成されている。上記金属配線層M2における配線溝の深さ(金属配線層M2の厚さと等価)は、金属配線層M1と同様に微細パターン領域が最も浅く(深さD4)、次が大規模パターン領域(深さD5)、境界領域(深さD6)の順になっている。微細パターン領域と境界領域との段差ST2は約50nmであり、この段差部(配線溝の側壁)も図3に示すように角度θのテーパを持っている。テーパの角度θは、90°未満で且つ30°以上である。
上記ヴィアコンタクトVCは、上記金属配線層M1と上記金属配線層M2とがオーバーラップする部分の上記層間絶縁膜13に選択的に形成され、これらの金属配線層M1,M2を電気的に接続している。
上記境界領域では、図2及び図3に示すように、第1のリソグラフィとエッチング工程で形成された微細パターン領域(第1のパターン領域)用の配線溝(第1の配線溝)14と、第2のリソグラフィとエッチング工程で形成された大規模パターン領域(第2のパターン領域)用の配線溝(第2の配線溝)15とが重複して形成され、段差部の側壁にテーパを持った配線溝(第3の配線溝)16を形成している。
すなわち、境界領域では配線溝15内に配線溝16が配置され、この配線溝16は配線溝15よりも深くなっており、底面に段差STを有している。この段差ST(図1のST1,ST2に対応する)は、ここでは約50nmである。上述したように、配線溝16の側壁はシリコン基板11の主表面に対して角度θのテーパを持っている。また、この配線溝16は、配線溝15との重複部において幅が広くなっており、配線溝16と配線溝15の接続の安定化が図られている。
そして、上記各配線溝14,15,16内には、例えばTa系材料からなるバリアメタルを介在して、上記金属配線層M1または上記金属配線層M2が埋め込まれている。
次に、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図4乃至図11により配線構造部の製造工程に着目して説明する。図4乃至図11はそれぞれ、微細パターン領域と大規模パターン領域との境界領域の第1乃至第8の製造工程を順次示す断面図である。
まず、図4に示すように、半導体素子の活性領域を形成した半導体基板(例えばシリコン基板)11の主表面上に、CVD法等によりシリコン酸化膜等からなる第1層間絶縁膜12を形成する。その後、微細パターン領域における絶縁膜12の表面に、第1のリソグラフィとエッチングにより側壁がテーパを有する第1の深さD1の第1の配線溝14を形成する。
この第1のリソグラフィには、F2レーザ等を用いたリソグラフィ法を用い、図5に示すようにF2リソグラフィ用レジスト13をパターニングし、このレジスト13をマスクにしてドライエッチング技術により第1層間絶縁膜12の表面を除去して所望の位置に図6に示すような配線溝14を形成する。この際、形成される配線溝14の側壁がシリコン基板11の主表面に対して30°以上90°未満のテーパをなすようにドライエッチングの条件を制御する。
上記側壁のテーパによって、引き続き実行する第2のリソグラフィの際に、露光の光がパターンのエッジ部のレジストに十分に照射されてレジスト残渣が形成され難くなる。これによって、第1のリソグラフィによる配線溝と第2のリソグラフィによる配線溝の重複部におけるレジストの未解像箇所の発生を抑制できる。
次に、大規模パターン領域における前記絶縁膜12の表面に、第2のリソグラフィとエッチングにより前記第1の配線溝14より深い第2の深さD2の第2の配線溝15を形成する。この第2のリソグラフィには、DOF(Depth Of Field)マージンの大きいKrFフォトリソグラフィ法を用い、第1層間絶縁膜12上に形成したKrFリソグラフィレジスト17をパターニングする(図7参照)。そして、上記レジスト17をマスクにして、ドライエッチングを行って第1層間絶縁膜12の表面を除去することにより、所望の位置に配線溝15を形成する。
この第2の配線溝15を形成する際に、境界領域では第1の配線溝14もエッチングされるので、図8に示すように第1の配線溝14は第2の配線溝15より深い第3の深さD3となる。これによって、第2の配線溝15内に第1の配線溝14が配置された複合溝構造で、第2の配線溝15の底部に側壁がテーパを有する段差部が形成された第3の配線溝16が形成される。
その後、レジスト17を除去し(図9参照)、上記第1層間絶縁膜12上及び配線溝14,15,16内に、PVD法やCVD法により例えばTa系材料からなるバリアメタルを成膜する。引き続き、図10に示すようにメッキやPVD法等により配線溝14,15,16内を含む第1層間絶縁膜12上の全面にCu、Al等の配線材料からなる導体膜18を成膜する。そして、図11に示すようにCMP法により上記導体膜18を第1層間絶縁膜12の表面に達するまで除去して平坦化する。このようにして、第1層間絶縁膜12の所望の位置に配線層19がダマシン構造で形成できる。
図1に示した2層配線構造を形成する場合には、上記第1層間絶縁膜12上に第2層間絶縁膜を積層形成し、必要に応じて第1層目の配線層19上の所定の位置にヴィアコンタクトを開口する。その後、第1層目と同様にして上記第2層間絶縁膜の表面に配線溝を形成し、この配線溝内に第2層目の配線層を埋め込み形成する。
同様な製造工程を繰り返すことにより、3層以上の多層配線構造も形成できる。
上記のような構成並びに製造方法によれば、第1のリソグラフィとエッチングで形成された配線溝14の側壁にテーパを持たせ、且つDOFマージンの高いKrFリソグラフィ法を用いることで、第1のリソグラフィとエッチングにより形成される配線溝14と第2のリソグラフィとエッチングにより形成される配線溝15との重複部におけるレジスト残渣の発生を抑制でき、安定した電気的特性の配線層が得られる。
なお、上記第2のリソグラフィにKrFフォトリソグラフィ法を用いる場合を例にとって説明したが、KrFエキシマレーザに代えてg線、i線及びArFエキシマレーザを用いるリソグラフィ法を用いても同様な作用効果が得られる。
[第2の実施形態]
図12乃至図21はそれぞれ、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法について説明するためのもので、微細パターン領域と大規模パターン領域との境界領域における第1乃至第10の製造工程を順次示す断面図である。
図12乃至図21はそれぞれ、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法について説明するためのもので、微細パターン領域と大規模パターン領域との境界領域における第1乃至第10の製造工程を順次示す断面図である。
まず、図12に示すように、半導体素子の活性領域を形成した半導体基板(例えばシリコン基板)21の主表面上に、CVD法等によりシリコン酸化膜等からなる第1層間絶縁膜22とシリコン酸化膜等からなる絶縁膜23を順次積層形成する。
続いて、KrFエキシマレーザ等を用いたリソグラフィ法により、KrFリソグラフィ用レジスト24をパターニングし(図13参照)、更にドライエッチング技術を用いてレジストパターンを上記絶縁膜23に転写する(図14参照)。引き続き、アッシングを行って上記レジスト24を灰化して除去し(図15)、絶縁膜23をハードマスクとして用いて上記第1層間絶縁膜22の表面をエッチングして第1の配線溝25を形成する(図16)。この第1の配線溝25は、大規模パターン領域における絶縁膜22の表面に、側壁がテーパを有するように深さD2で形成する。その後、ハードマスクとして用いた絶縁膜23を除去する。
次に、図17に示すように、第1層間絶縁膜22上でF2フォトリソグラフィ法により、微細配線パターンと試験配線パターンを有するマスクを用いてF2リソグラフィレジスト26をパターニングする。更にドライエッチングによりレジストパターンを絶縁膜22に転写し、微細パターン領域における絶縁膜22の表面に第1の深さD1の第2の配線溝27を形成するとともに、第1の配線溝25の底面をエッチングして深さD3の配線溝27を形成する(図18)。
次に、アッシングを行ってレジスト26を灰化除去し、先に形成した深さD2の配線溝25と後から形成した深さD1の配線溝27とを重複させた第3の配線溝28を完成する(図19)。このように、配線溝25内に配線溝27のパターンを重複させて配置して配線溝25の底面をエッチングすることにより、前記境界領域における微細パターン領域の配線溝27の深さを大規模パターン領域の配線溝25よりも深い第3の深さD3にして段差部を形成する。
その後、CVD法等により配線溝28内にPVD法やCVD法により例えばTa系材料からなるバリアメタルを成膜した後、メッキやPVD法等により配線溝28内を含む第1層間絶縁膜22上の全面にCu、Al等の配線材料からなる導体膜29を成膜する(図20)。引き続き、CMP法により上記導体膜29を第1層間絶縁膜12の表面に達するまで除去して平坦化する(図21)。この結果、第1層間絶縁膜22の所望の位置に、単一の配線層でパターン領域毎に厚さの異なる配線層30をダマシン構造で形成できる。
上記のような構成並びに製造方法によれば、ハードマスクプロセスを用いて第1のフォトリソグラフィとエッチングを行うことで、深さ方向に対して制御性良く高精度に第1の配線溝25を形成でき、且つ上記第1の配線溝の側壁にテーパを持たせることで、第1の配線溝と第2の配線溝との重複部におけるレジスト残渣の発生を抑制でき、安定した電気的特性の配線層が得られる。
なお、KrFフォトリソグラフィ法を用いてハードマスクを形成したが、第1の実施形態と同様にKrFエキシマレーザに代えてg線、i線及びArFエキシマレーザを用いるリソグラフィ法を用いても同様な作用効果が得られる。
上述したように、本発明の一つの側面によれば、2回以上のリソグラフィとエッチングを行って単一の配線層を形成する際に、第1のリソグラフィとエッチングで形成したパターンと第2のリソグラフィとエッチングで形成したパターンの重複部におけるレジスト残渣の発生を抑制でき、安定した電気的特性の配線層が得られる半導体装置及びその製造方法が提供できる。
また、上記第1,第2の実施形態において、上記層間絶縁膜12,22として低誘電率材を用いた場合には、製造工程の途中で吸湿の危険があるが、配線層の断面積が大きいので吸湿した湿気を逃がすことができる。更に、配線溝の表面積が大きいことにより配線層の埋め込み性が良くなる。しかも、配線層の断面積が増大してCuの容量が増えるのでEM(electromigration)耐性を向上できる、という効果も得られる。
更に、微細パターン領域と大規模パターン領域のように類似したパターンをまとめてリソグラフィとエッチングを行うので、パターン設計の際に近接効果の影響が小さくて済み、OPC(Optical Proximity Correction)による回路設計の負荷を軽減できる。
以上第1,第2の実施形態を用いて本発明の説明を行ったが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。
例えば、微細パターン領域と大規模パターン領域に分けて2回のリソグラフィとエッチングを行う場合を例にとって説明したが、必要に応じて更に細かく分類し、3回以上のリソグラフィとエッチングを行って単一の配線層を形成しても良い。
また、上述した配線構造は、微細化されたパターン領域と大規模なパターン領域とが混在する製品であれば、メモリ、ロジック回路、システムLSI等の種々の半導体装置に適用できる。
更に、上記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば各実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
11,21…半導体基板(シリコン基板)、12,22…第1層間絶縁膜、13,17,24,26…レジスト、14,25…第1の配線溝、15,27…第2の配線溝、16,28…第3の配線溝、18,29…導体膜、19,30…配線層、23…絶縁膜、M1…第1層目の金属配線層、M2…第2層目の金属配線層、VC…ヴィアコンタクト、ST,ST1,ST2…段差。
Claims (5)
- 第1パターン領域における絶縁膜の表面に形成され、側壁にテーパを有する第1の深さの第1の配線溝と、
第2パターン領域における前記絶縁膜の表面に形成され、前記第1の配線溝よりも深い第2の深さの第2の配線溝と、
前記第1パターン領域と前記第2パターン領域との境界領域における前記絶縁膜の表面に形成され、前記第2の配線溝内に前記第2の配線溝よりも深い第3の深さで前記第1の配線溝のパターンが重複し、前記第2の深さで形成された第2の配線溝の底面にテーパを有する側壁の段差部を有する第3の配線溝と、
前記第1の配線溝、前記第3の配線溝及び前記第2の配線溝に埋め込まれ、前記第1パターン領域から前記境界領域を介して前記第2パターン領域に延設される単一の配線層と
を具備することを特徴とする半導体装置。 - 第1パターン領域における絶縁膜の表面に形成され、側壁にテーパを有する第1の深さの第1の配線溝と、
第2パターン領域における前記絶縁膜の表面に形成され、前記第1の配線溝よりも浅い第2の深さの第2の配線溝と、
前記第1パターン領域と前記第2パターン領域との境界領域における前記絶縁膜の表面に形成され、前記第1の配線溝内に前記第1の配線溝よりも深い第3の深さで前記第2の配線溝のパターンが重複し、前記第1の深さで形成された第1の配線溝の底面に段差部を有する第3の配線溝と、
前記第1の配線溝、前記第3の配線溝及び前記第2の配線溝に埋め込まれ、前記第1パターン領域から前記境界領域を介して前記第2パターン領域に延設される単一の配線層と
を具備することを特徴とする半導体装置。 - 第1パターン領域における絶縁膜の表面に、第1のリソグラフィとエッチングにより側壁がテーパを有する第1の深さの第1の配線溝を形成する工程と、
第2パターン領域における前記絶縁膜の表面に、第2のリソグラフィとエッチングにより前記第1の配線溝より深い第2の深さの第2の配線溝を形成する工程と、
前記第1の配線溝及び前記第2の配線溝中に配線材料を埋め込み、前記第1パターン領域から前記第2パターン領域に延設される単一の配線層を形成する工程とを具備し、
前記第1パターン領域と前記第2パターン領域との境界領域は、前記第2の配線溝内に前記第1の配線溝のパターンを重複させて配置して前記第2のリソグラフィとエッチングを行うことにより、前記境界領域における前記第1の配線溝の深さを前記第2の配線溝よりも深い第3の深さにし、前記第2の配線溝の底面にテーパを有する側壁の段差部を形成する
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 第1絶縁膜上に第2絶縁膜を積層形成し、第1パターン領域における前記第2絶縁膜を第1のリソグラフィとエッチングによりパターニングしてハードマスクを形成する工程と、
前記ハードマスクを用いて前記第1絶縁膜の表面をエッチングして側壁がテーパを有する第1の深さの第1の配線溝を形成する工程と、
第2のパターン領域における前記第1絶縁膜の表面に、第2のリソグラフィとエッチングにより前記第1の配線溝より浅い第2の深さの第2の配線溝を形成する工程と、
前記第1の配線溝及び前記第2の配線溝中に配線材料を埋め込み、前記第1パターン領域から前記第2パターン領域に延設される単一の配線層を形成する工程とを具備し、
前記第1パターン領域と前記第2パターン領域との境界領域は、前記第1の配線溝内に前記第2の配線溝のパターンを重複させて配置して前記第2のリソグラフィとエッチングを行うことにより、前記境界領域における前記第2の配線溝の深さを前記第1配線溝よりも深い第3の深さにして段差部を形成する
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記第2のリソグラフィは、g線、i線、KrFエキシマレーザ及びArFエキシマレーザのいずれかを用いてレジストを露光するものであることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
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