JP2008117034A - 冷却加温サイクルおよびこれを用いた自動販売機 - Google Patents

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寿和 境
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正治 亀井
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Abstract

【課題】冷却と加温を切り替えて利用する冷却加温サイクルを備えた自動販売機において、機器の省エネルギー化を図ることを目的とする。
【解決手段】室内熱交換器を冷却時に使用する室内蒸発器20と加温時に使用する室内放熱器21に分割するとともに、室内放熱器21は室内蒸発器20に比べて隣り合う冷媒伝熱管を離間させて配置し、冷媒伝熱管の長手方向にスパイラル状に固定したスパイラルフィンチューブ熱交換器で構成したことにより、室内放熱器21において主に凝縮温度よりも高い過熱蒸気を放熱させる場合に、室内放熱器21の入口側伝熱管と出口側伝熱管との熱交換を防止して、比較的温度が高い入口側伝熱管の顕熱を有効に利用することで、熱交換効率を向上してサイクル効率を向上することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、缶飲料などの商品を冷却あるいは加温して販売する自動販売機において、冷却によって生じる廃熱を利用して同時に加温を行う自動販売機および冷却加温サイクルに関するものである。
近年、自動販売機に対する消費電力量削減の要求が高まってきており、消費電力量削減手段として、冷却によって生じる廃熱を利用して同時に加温を行う自動販売機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら従来の自動販売機を説明する。
図6は従来の自動販売機の冷媒回路図、図7は従来の自動販売機の冷媒のモリエル線図である。
図6において、1はホット/コールド切替室、2はコールド専用室、3は第二のコールド専用室、4はホット/コールド切替室1内に設置された室内熱交換器、5はコールド専用室2内に設置された蒸発器、6は第二のコールド専用室2内に設置された第二の蒸発器、7は貯蔵室の外に設置された室外熱交換器、8は圧縮機である。
また、9、10、11はそれぞれ通過する冷媒の圧力を低下するとともに閉塞機能を有した膨張弁A、膨張弁B、膨張弁Cであり、12、13、14、15はそれぞれ冷媒の流れの有無を制御する開閉弁A、開閉弁B、開閉弁C、開閉弁Dである。
以上のように構成された従来の自動販売機について、以下その動作を説明する。
ホット/コールド切替室1を冷却する場合、開閉弁A12と開閉弁D15を開とし、開閉弁B13と開閉弁C14を閉として、圧縮機8を駆動する。圧縮機8から吐出された冷媒は、室外熱交換器7で凝縮された後、それぞれ膨張弁A9、膨張弁B10、膨張弁C11で減圧されて、室内熱交換器4、蒸発器5、第二の蒸発器6へ供給される。そして、室内熱交換器4、蒸発器5、第二の蒸発器6で蒸発した冷媒が圧縮機8へ還流する。
このとき、ホット/コールド切替室1、コールド専用室2、第二のコールド専用室3の内所定の温度に達した貯蔵室は、当該する膨張弁A9、膨張弁B10、膨張弁C11を閉塞して冷媒の供給を停止する。さらに、すべての貯蔵室が所定の温度に達すると圧縮機8の運転を停止する。
次に、ホット/コールド切替室1を加温する場合、開閉弁A12と開閉弁D15および膨張弁A9を閉とし、開閉弁B13と開閉弁C14を開として、圧縮機8を駆動する。圧縮機8から吐出された冷媒は、室内熱交換器4で一部が凝縮し、再度室外熱交換器7で凝縮された後、それぞれ膨張弁B10、膨張弁C11で減圧されて、蒸発器5、第二の蒸発器6へ供給される。そして、蒸発器5、第二の蒸発器6で蒸発した冷媒が圧縮機8へ還流する。
このとき、冷媒は図7のモリエル線図に示した状態となる。図7において、横軸は冷媒のエンタルピー、縦軸は冷媒の圧力である。また、図7において、A点は圧縮機8の吸込み冷媒の状態、B点は圧縮機8の吐出冷媒の状態、C点は室内熱交換器4の出口の状態、D点は室外熱交換器7の出口の状態、E点は膨張弁B10と膨張弁C11の出口の状態である。
ここで、蒸発器5と第二の蒸発器6の圧力はP1、室内熱交換器4と室外熱交換器7の圧力はP2であり、並列に接続された蒸発器5と第二の蒸発器6の蒸発温度はほぼ同一となるが、直列に接続された室内熱交換器4は凝縮温度よりも高温の過熱蒸気が通過するため、室外熱交換器7よりも高い吹出し空気温度を実現することができる。この結果、ホット/コールド切替室1を効率よく加温することができる。
このとき、図7において圧縮機8の仕事量(h3−h2)に対して、冷却仕事(h2−h1)と加温仕事(h3−h4)を同時に行うので、ヒータを用いて加温仕事(h3−h4)を行う場合に比べて、効率の高い運転が実現できる。
また、コールド専用室2、第二のコールド専用室3の内所定の温度に達した貯蔵室は、当該する膨張弁B10、膨張弁C11を閉塞して冷媒の供給を停止する。さらに、すべての貯蔵室が所定の温度に達すると圧縮機8の運転を停止する。
特開平5−233941号公報
しかしながら、上記従来の構成では、ホット/コールド切替室の冷却時には室内熱交換器において液冷媒を蒸発させてその蒸発潜熱を利用する一方、ホット/コールド切替室の加温時には室内熱交換器において主に凝縮温度よりも高い過熱蒸気を放熱させてその顕熱を利用するため、室内熱交換器の最適設計が困難となる課題があった。
本発明は、従来の課題を解決するもので、冷却時および加温時ともに高い熱交換効率を発揮して、さらに消費電力量を削減できる自動販売機を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷却加温サイクルおよびこれを用いた自動販売機は、室内熱交換器を冷却時に使用する室内蒸発器と加温時に使用する室内放熱器に分割するとともに、室内放熱器は蒸発器に比べて隣り合う冷媒伝熱管を離間させて配置し、冷媒伝熱管の長手方向にスパイラル状に固定したスパイラルフィンチューブ熱交換器で構成した冷却加温サイクルを備えたことを特徴とするものである。
これによって、室内放熱器において主に凝縮温度よりも高い過熱蒸気を放熱させる場合に、室内放熱器の入口側伝熱管と出口側伝熱管との熱交換を防止して、比較的温度が高い入口側伝熱管の顕熱を有効に利用することで、熱交換効率を向上することができる。
本発明の冷却加温サイクルおよびこれを用いた自動販売機は、室内熱交換器を冷却時に使用する室内蒸発器と加温時に使用する室内放熱器に分けて配置し、過熱蒸気の顕熱を利用する際の室内放熱器の熱交換効率を向上することで、消費電力量を削減することができる。
本発明の請求項1に記載の発明は、商品収納室内の少なくとも1室をホット/コールド切替室とした自動販売機において、圧縮機と、前記ホット/コールド切替室内に設置された室内蒸発器および室内放熱器と、コールド室内に設置された第二の蒸発器と、前記商品収納室の外側に設置された室外放熱器とを接続し、前記室内放熱器は前記蒸発器に比べて隣り合う冷媒伝熱管を離間させて配置し、前記冷媒伝熱管の長手方向にスパイラル状に固定したスパイラルフィンチューブ熱交換器で構成した冷却加温サイクルを備えたものである。
これによって、室内放熱器において主に凝縮温度よりも高い過熱蒸気を放熱させる場合に、室内放熱器の入口側伝熱管と出口側伝熱管との熱交換を防止して、比較的温度が高い入口側伝熱管の顕熱を有効に利用することで、熱交換効率を向上し、消費電力量を削減することができる。
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、ホット/コールド切替室内の空気を循環する送風ファンを備え、風上側から前記送風ファン、室内放熱器の順に配置したものである。
これによって、ホット/コールド切替室を加温する際に、比較的温度の高い室内放熱器の吹き出し空気温度に比べて、庫内送風ファンの周囲温度をホット/コールド切替室内の空気温度と同等程度に維持して、庫内送風ファンの耐久性を向上することができる。
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、開閉弁を介して、室内蒸発器と室内放熱器を連結したものである。
これによって、ホット/コールド切替室を冷却する際に開閉弁を開けることで、利用していない室内放熱器に滞留する冷媒を蒸発させて回収することができ、冷媒不足による性能低下を防止することができる。
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、前段放熱器と後段放熱器で室外放熱器を構成し、前記前段放熱器は前記後段放熱器に比べて隣り合う伝熱管を離間させて配置し、かつ前記伝熱管の長手方向にスパイラル状に固定したスパイラルフィンチューブ熱交換器で構成したものである。
これによって、主に凝縮温度よりも高い過熱蒸気を放熱させる前段放熱器において、前段放熱器の入口側伝熱管と出口側伝熱管との熱交換を防止して、比較的温度が高い入口側伝熱管の顕熱を有効に利用することで、熱交換効率を向上し、消費電力量を削減することができる。
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、風上側から後段放熱器、前段放熱器の順に配置したものである。
これによって、ホット/コールド切替室を冷却する際に、後段放熱器の放熱能力を高めてサイクル効率を向上して消費電力量を削減することができる。
本発明の請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、後段放熱器を独立した高元サイクルにて冷却したことを特徴とするものである。
これによって、特にホット/コールド切替室を冷却する際に、高外気温での冷却時の理論効率に優れる炭化水素などを高元サイクルの冷媒として使用することにより、さらにサイクル効率を向上して消費電力量を削減することができる。
本発明の請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の自動販売機に用いる冷却加温サイクルであり、請求項1から6のいずれか一項に記載の自動販売機の発揮する効果を有する。
以下、本発明による冷凍システムの実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、従来と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1による自動販売機の冷媒回路図、図2は同実施の形態の自動販売機の冷媒のモリエル線図である。なお、従来と同一の構成については同一番号を付して、詳細な説明は省略する。
図1において、20はホット/コールド切替室1内に設置された室内蒸発器で、所定間隔で複数枚のフィンプレートに冷媒伝熱管が挿通されて構成されたフィンチューブ熱交換器である。フィンチューブ熱交換器はフィンプレートを介して隣り合う冷媒伝熱管同士が熱的に連結されている。21はホット/コールド切替室1内に設置された室内放熱器で、1本の冷媒伝熱管の長手方向に連続したフィンプレートをスパイラル状に固定したスパイラルフィンチューブ熱交換器である。スパイラルフィンチューブ熱交換器はフィンプレートが複数の冷媒伝熱管に跨って構成されておらず、また隣り合う冷媒伝熱管に形成されたフィンプレート同士も熱的に連結されないように構成されている。22は貯蔵室の外側に配置された前段放熱器、23は貯蔵室の外側に配置された後段放熱器、24は室内蒸発器20と室内放熱器21を接続する開閉弁E、25は前段放熱器22と後段放熱器23の間に設置された送風ファンである。
ここで、室内蒸発器20と後段放熱器23は、蒸発器5および第二の蒸発器6と同様に、複数の方形フィンを比較的密に配置した複数の冷媒伝熱管が貫通するフィンチューブ型熱交換器で構成されるとともに、室内放熱器21と前段放熱器22は、配管同士を離間させた冷媒伝熱管と、冷媒伝熱管の長手方向に固定したスパイラル状のフィンで形成したスパイラルフィンチューブ熱交換器で構成される。より具体的には1本の冷媒伝熱管の長手方向に連続したフィンプレートをスパイラル状に固定し、また隣り合う冷媒伝熱管に形成されたスパイラル状のフィンプレートは互いに連結されず離間して形成されて、隣り合う冷媒伝熱管がスパイラルフィンプレートを介して熱交換されないように構成されている。
すなわち、室内放熱器21は室内蒸発器20に比べて隣り合う冷媒伝熱管を離間させて配置した構成となる。
以上のように構成された実施の形態1の自動販売機について、以下にその動作を説明する。
ホット/コールド切替室1を冷却する場合、開閉弁A12と開閉弁D15、開閉弁E24を開とし、開閉弁B13と開閉弁C14を閉として、圧縮機8を駆動する。圧縮機8から吐出された冷媒は、前段放熱器22で飽和状態まで冷却された後、後段放熱器23で凝縮され、それぞれ膨張弁A9、膨張弁B10、膨張弁C11で減圧されて、室内熱交換器4、蒸発器5、室内蒸発器20へ供給される。そして、室内熱交換器4、蒸発器5、室内蒸発器20で蒸発した冷媒が圧縮機8へ還流する。
そして、ホット/コールド切替室1、コールド専用室2、第二のコールド専用室3の内所定の温度に達した貯蔵室は、当該する膨張弁A9、膨張弁B10、膨張弁C11を閉塞して冷媒の供給を停止する。さらに、すべての貯蔵室が所定の温度に達すると圧縮機8の運転を停止する。
ここで、主に凝縮温度よりも高い過熱蒸気を放熱させる前段放熱器22において、前段放熱器22の入口側伝熱管と出口側伝熱管との熱交換を防止して、比較的温度が高い入口側伝熱管の顕熱を有効に利用して外気と熱交換することで、熱交換効率を向上することができる。
また、開閉弁E24を開とすることで、使用していない室内放熱器21は冷媒の蒸発圧力と同程度の圧力に保つことができ、内部に液冷媒が貯留されて循環する冷媒量が不足することを防止している。また、前段放熱器22と後段放熱器23に外気を導入して冷却する送風ファン25を風上側から、後段放熱器23、送風ファン25、前段放熱器22の順に配置することで、外気の流れを冷媒の流れに略対向することで後段放熱器23の放熱能力を向上することができる。
次に、ホット/コールド切替室1を加温する場合、開閉弁A12と開閉弁D15および開閉弁E24を閉とし、開閉弁B13と開閉弁C14を開として、圧縮機8を駆動する。圧縮機8から吐出された冷媒は、室内放熱器21で飽和状態まで冷却された後、後段放熱器23で凝縮され、それぞれ膨張弁B10、膨張弁C11で減圧されて、蒸発器5、第二の蒸発器6へ供給される。そして、蒸発器5、第二の蒸発器6で蒸発した冷媒が圧縮機8へ還流する。
このとき、冷媒は図2のモリエル線図に示した状態となる。図2において、横軸は冷媒のエンタルピー、縦軸は冷媒の圧力である。また、図2において、P点は圧縮機8の吸込み冷媒の状態、Q点は圧縮機8の吐出冷媒の状態、R点は室内放熱器21の出口の状態、S点は後段放熱器23の出口の状態、T点は膨張弁B10と膨張弁C11の出口の状態である。
そして、コールド専用室2、第二のコールド専用室3の内所定の温度に達した貯蔵室は、当該する膨張弁B10、膨張弁C11を閉塞して冷媒の供給を停止する。さらに、すべての貯蔵室が所定の温度に達すると圧縮機8の運転を停止する。
ここで、主に凝縮温度よりも高い過熱蒸気を放熱させる室内放熱器21において、室内放熱器21の入口側伝熱管と出口側伝熱管との熱交換を防止して、比較的温度が高い入口側伝熱管の顕熱を有効に利用してホット/コールド切替室1内の高温の空気と熱交換することで、熱交換効率を向上することができる。
なお、本実施の形態においては、飲料缶の加熱温度で凝縮する単一冷媒を使用したが、飲料缶の加熱温度が臨界温度を越える二酸化炭素あるいは二酸化炭素に炭化水素などの自然冷媒を混合した混合冷媒を使用しても、室内放熱器および前段放熱器で冷却される冷媒が過熱蒸気に近い状態であれば同様の効果が期待できる。
また、本実施の形態においては、室内放熱器および前段放熱器を冷媒伝熱管の長手方向に固定したスパイラル状のフィンで形成したスパイラルフィンチューブ熱交換器で構成したが、独立した複数のフィンを冷媒伝熱管に取り付けた独立フィン型熱交換器としても、各列あるいは各段の冷媒配管同士でフィンを共有しないため熱結合が生じないので同様の効果が期待できる。
(実施の形態2)
図3は本発明の実施の形態2による自動販売機の冷媒回路図、図4は同実施の形態の自動販売機の冷媒のモリエル線図である。なお、実施の形態1と同一の構成については同一番号を付して、詳細な説明は省略する。
実施の形態2の自動販売機は、貯蔵室内を冷却する低元側冷媒回路とは独立するとともに、低元側冷媒回路の外気への放熱を補助する高元側冷媒回路を有するものである。図3において、30は高元側圧縮機、31は高元側放熱器、32は高元側膨張弁、33は低元側冷媒回路の放熱を補助するカスケード熱交換器である。
ここで、高元側放熱器31は、蒸発器5および第二の蒸発器6と同様に、複数の方形フィンを比較的密に配置した複数の冷媒伝熱管が貫通するフィンチューブ型熱交換器で構成されるとともに、カスケード熱交換器33は、低元側冷媒回路の放熱用冷媒伝熱管を外管とし、高元側冷媒回路の蒸発用冷媒伝熱管を内管とする二重管熱交換器で構成される。
以上のように構成された実施の形態2の自動販売機について、以下にその動作を説明する。
ホット/コールド切替室1を冷却する場合、低元側冷媒回路において、開閉弁A12と開閉弁D15、開閉弁E24を開とし、開閉弁B13と開閉弁C14を閉として、圧縮機8を駆動する。圧縮機8から吐出された冷媒は、前段放熱器22で飽和状態まで冷却された後、カスケード熱交換器33で凝縮され、それぞれ膨張弁A9、膨張弁B10、膨張弁C11で減圧されて、室内熱交換器4、蒸発器5、室内蒸発器20へ供給される。そして、室内熱交換器4、蒸発器5、室内蒸発器20で蒸発した冷媒が圧縮機8へ還流する。一方、高元側冷媒回路において、高元側圧縮機30を駆動する。高元側圧縮機30から吐出された冷媒は、高元側放熱器31で凝縮された後、高元側膨張弁32で減圧されてカスケード熱交換器33で蒸発しながら低元側冷媒回路と熱交換する。そして、カスケード熱交換器33で蒸発した冷媒が高元側圧縮機30へ還流する。
そして、ホット/コールド切替室1、コールド専用室2、第二のコールド専用室3の内所定の温度に達した貯蔵室は、当該する膨張弁A9、膨張弁B10、膨張弁C11を閉塞して冷媒の供給を停止する。さらに、すべての貯蔵室が所定の温度に達すると圧縮機8および高元側圧縮機30の運転を停止する。
ここで、主に凝縮温度よりも高い過熱蒸気を放熱させる前段放熱器22において、前段放熱器22の入口側伝熱管と出口側伝熱管との熱交換を防止して、比較的温度が高い入口側伝熱管の顕熱を有効に利用して外気と熱交換することで、熱交換効率を向上することができる。
また、開閉弁E24を開とすることで、使用していない室内放熱器21は冷媒の蒸発圧力と同程度の圧力に保つことができ、内部に液冷媒が貯留されて循環する冷媒量が不足することを防止している。また、前段放熱器22と高元側放熱器31に外気を導入して冷却する送風ファン25を風上側から、高元側放熱器31、送風ファン25、前段放熱器22の順に配置することで、外気の流れを冷媒の流れに略対向することで高元側放熱器31の放熱能力を向上することができる。
次に、ホット/コールド切替室1を加温する場合、低元側冷媒回路において、開閉弁A12と開閉弁D15および開閉弁E24を閉とし、開閉弁B13と開閉弁C14を開として、圧縮機8を駆動する。圧縮機8から吐出された冷媒は、室内放熱器21で飽和状態まで冷却された後、カスケード熱交換器33で凝縮され、それぞれ膨張弁B10、膨張弁C11で減圧されて、蒸発器5、第二の蒸発器6へ供給される。そして、蒸発器5、第二の蒸発器6で蒸発した冷媒が圧縮機8へ還流する。一方、高元側冷媒回路において、高元側圧縮機30を駆動する。高元側圧縮機30から吐出された冷媒は、高元側放熱器31で凝縮された後、高元側膨張弁32で減圧されてカスケード熱交換器33で蒸発しながら低元側冷媒回路と熱交換する。そして、カスケード熱交換器33で蒸発した冷媒が高元側圧縮機30へ還流する。
このとき、冷媒は図4のモリエル線図に示した状態となる。図4において、横軸は冷媒のエンタルピー、縦軸は冷媒の圧力である。また、図4において、PQRSTの各点は低元側冷媒回路における冷媒の状態を示し、P点は圧縮機8の吸込み冷媒の状態、Q点は圧縮機8の吐出冷媒の状態、R点は室内放熱器21の出口の状態、S点はカスケード熱交換器33の出口の状態、T点は膨張弁B10と膨張弁C11の出口の状態である。図4において、UVWXの各点は高元側冷媒回路における冷媒の状態を示し、U点は高元側圧縮機30の吸込み冷媒の状態、V点は高元側圧縮機30の吐出冷媒の状態、W点はカスケード熱交換器33の出口の状態、X点は高元側膨張弁32の出口の状態である。
そして、コールド専用室2、第二のコールド専用室3の内所定の温度に達した貯蔵室は、当該する膨張弁B10、膨張弁C11を閉塞して冷媒の供給を停止する。さらに、すべての貯蔵室が所定の温度に達すると圧縮機8および高元側圧縮機30の運転を停止する。
ここで、主に凝縮温度よりも高い過熱蒸気を放熱させる室内放熱器21において、室内放熱器21の入口側伝熱管と出口側伝熱管との熱交換を防止して、比較的温度が高い入口側伝熱管の顕熱を有効に利用してホット/コールド切替室1内の高温の空気と熱交換することで、熱交換効率を向上することができるとともに、高元側冷媒回路を用いて放熱することで、低元側冷媒回路の高圧圧力P2を抑制することができ、結果としてサイクル効率を向上して消費電力量を削減することができる。
特に、室内放熱器21を用いて冷媒の過熱蒸気域でホット/コールド切替室1を加温し、カスケード熱交換器33を用いて冷媒の飽和域で外気へ放熱する構成とすることで、低元側冷媒回路の高圧圧力P2で示される飽和温度よりも高いホット/コールド切替室1の加温を実現することができるので、ホット/コールド切替室1を加温しながら低元側冷媒回路の高圧圧力P2を抑制することができるものである。
なお、本実施の形態においては、低元側冷媒回路において、飲料缶の加熱温度で凝縮する単一冷媒を使用したが、飲料缶の加熱温度が臨界温度を越える二酸化炭素あるいは二酸化炭素に炭化水素などの自然冷媒を混合した混合冷媒を使用しても、室内放熱器および前段放熱器で冷却される冷媒が過熱蒸気に近い状態であれば同様の効果が期待できる。
一方、高元側冷媒回路においては、高外気温での冷却条件で高効率となる炭化水素などの自然冷媒を用いることが望ましい。本実施の形態においては、貯蔵室内に高元側冷媒回路を有しないので、可燃性のある炭化水素を冷媒として用いても容易に安全性を確保することができる。
また、本実施の形態においては、室内放熱器および前段放熱器を冷媒伝熱管の長手方向に固定したスパイラル状のフィンで形成したスパイラルフィンチューブ熱交換器で構成したが、独立した複数のフィンを冷媒伝熱管に取り付けた独立フィン型熱交換器としても、各列あるいは各段の冷媒配管同士でフィンを共有しないため熱結合が生じないので同様の効果が期待できる。
(実施の形態3)
図5は本発明の実施の形態3による自動販売機の冷媒回路を示す断面図である。なお、実施の形態1の冷凍システムと同一の構成については同一番号を付して、詳細な説明は省略する。
図5に示すように、実施の形態3の自動販売機は実施の形態1と同様に、室内蒸発器20、室内放熱器21、前段放熱器22、後段放熱器23を備えるとともに、ホット/コールド切替室1内に飲料缶40を保持するコラム41と、コラム41の下方に保持された販売直前の飲料缶40に重点的に風を流す背面ダクト42、庫内送風ファン43を備える。ここで、ホット/コールド切替室1内の循環気流は、背面ダクト42、室内蒸発器20、庫内送風ファン43、室内放熱器21、コラム41、背面ダクト42の順に流れるように構成される。
以上のように構成された実施の形態3の自動販売機について、以下にその動作を説明する。
ホット/コールド切替室1を加温する場合、開閉弁A12と開閉弁D15および開閉弁E24を閉とし、開閉弁B13と開閉弁C14を開として、圧縮機8を駆動する。圧縮機8から吐出された冷媒は、室内放熱器21で飽和状態まで冷却された後、後段放熱器23で凝縮され、それぞれ膨張弁B10、膨張弁C11で減圧されて、蒸発器5、第二の蒸発器6へ供給される。そして、蒸発器5、第二の蒸発器6で蒸発した冷媒が圧縮機8へ還流する。
そして、コールド専用室2、第二のコールド専用室3の内所定の温度に達した貯蔵室は、当該する膨張弁B10、膨張弁C11を閉塞して冷媒の供給を停止する。さらに、すべての貯蔵室が所定の温度に達すると圧縮機8の運転を停止する。
ここで、庫内送風ファン43の風下に室内放熱器21を配置することで、比較的温度の高い室内放熱器21の吹き出し空気温度に比べて、庫内送風ファン43の周囲温度をホット/コールド切替室1内の空気温度と同等程度に維持して、庫内送風ファン43の耐久性を向上することができる。
以上のように、本発明にかかる冷却加温サイクルおよびこれを用いた自動販売機は、室内放熱器において主に凝縮温度よりも高い過熱蒸気を放熱させる場合に、室内放熱器の入口側伝熱管と出口側伝熱管との熱交換を防止して、比較的温度が高い入口側伝熱管の顕熱を有効に利用することで、熱交換効率を向上してサイクル効率を向上することができるので、機器の省エネルギー化が要求されるショーケースや業務用冷凍冷蔵庫などの冷蔵あるいは冷凍機器において、冷却と加温の切り替え行う場合にも適用できる。
本発明の実施の形態1による自動販売機の冷媒回路図 本発明の実施の形態1による冷媒のモリエル線図 本発明の実施の形態2による自動販売機の冷媒回路図 本発明の実施の形態2による冷媒のモリエル線図 本発明の実施の形態3による自動販売機の冷媒回路を示す断面図 従来の自動販売機の冷媒回路図 従来の冷媒のモリエル線図
符号の説明
20 室内蒸発器
21 室内放熱器
22 前段放熱器
23 後段放熱器
24 開閉弁E
30 高元側圧縮機
31 高元側放熱器
32 高元側膨張弁
33 カスケード熱交換器
40 飲料缶
41 コラム
42 背面ダクト

Claims (7)

  1. 商品収納室内の少なくとも1室をホット/コールド切替室とした自動販売機において、圧縮機と、前記ホット/コールド切替室内に設置された室内蒸発器および室内放熱器と、コールド室内に設置された第二の蒸発器と、前記商品収納室の外側に設置された室外放熱器とを接続し、前記室内放熱器は前記蒸発器に比べて隣り合う冷媒伝熱管を離間させて配置し、前記冷媒伝熱管の長手方向にスパイラル状に固定したスパイラルフィンチューブ熱交換器で構成した冷却加温サイクルを備えたことを特徴とする自動販売機。
  2. ホット/コールド切替室内の空気を循環する送風ファンを備え、風上側から前記送風ファン、室内放熱器の順に配置したことを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
  3. 開閉弁を介して、蒸発器と室内放熱器を連結したことを特徴とする請求項1または2に記載の自動販売機。
  4. 前段放熱器と後段放熱器で室外放熱器を構成し、前記前段放熱器は前記後段放熱器に比べて隣り合う伝熱管を離間させて配置し、かつ前記伝熱管の長手方向にスパイラル状に固定したスパイラルフィンチューブ熱交換器で構成したことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の自動販売機。
  5. 風上側から後段放熱器、前段放熱器の順に配置したことを特徴とする請求項4に記載の自動販売機。
  6. 後段放熱器を独立した高元サイクルにて冷却したことを特徴とする請求項4に記載の自動販売機。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の自動販売機に用いる冷却加温サイクル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010079881A (ja) * 2008-08-29 2010-04-08 Panasonic Corp 自動販売機
JP2014186621A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Sanden Corp 自動販売機

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