JP2007102682A - 自動販売機 - Google Patents

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Yasutomo Onishi
康友 大西
Toshikazu Sakai
寿和 境
Koichi Nishimura
晃一 西村
Kenji Kaneshiro
賢治 金城
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Abstract

【課題】缶飲料などの商品を冷却もしくは加温して販売する自動販売機に関し、外気の熱を加温に利用すると共に、冷却と加温の切替あるいは維持にかかる電力を削減して、さらに消費電力量が削減できる自動販売機を提供する。
【解決手段】第一のホット/コールド切替室1を専用に冷却と加温する冷却加温システム26と、第二のホット/コールド切替室2およびコールド専用室3を専用に冷却する冷却専用システム33とを有し、冷却加温システム26の室外熱交換器21の入口配管と冷却専用システム33の凝縮器の一部をカスケード接続することにより、両システムの最適化と排熱回収による高効率化及び室外熱交換器の結露防止を図ることができ、また両システムを冷却運転した時の冷却能力の低下を抑えることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、缶飲料などの商品を加温または冷却して販売する自動販売機において、圧縮機で圧縮された冷媒が凝縮する際に生じる潜熱を利用して冷却および加温を行う冷却加温システムを有した自動販売機に関するものである。
近年、自動販売機に対する消費電力量削減の要求が高まってきており、消費電力量削減手段として、冷却によって生じる排熱を利用したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら従来の自動販売機を説明する。
図4は特許文献1に記載された従来の自動販売機の冷媒回路図である。
図4に示すように、従来の自動販売機は、第一のホット/コールド切替室1、第二のホット/コールド切替室2、コールド専用室3からなる貯蔵室を備え、第一のホット/コールド切替室1内に設置された第一の室内熱交換器4、第二のホット/コールド切替室2内に設置された第二の室内熱交換器5、コールド専用室3内に設置された蒸発器6、貯蔵室の外に設置された室外熱交換器7、圧縮機8で構成された冷却加温システムを有する。
また、膨張弁A9、膨張弁B10、膨張弁C11、膨張弁D12はそれぞれ通過する冷媒の圧力を低下すると共に閉塞機能を有したものであり、開閉弁A13、開閉弁B14、開閉弁C15、開閉弁D16、開閉弁E17、開閉弁F18はそれぞれ冷媒の流れの有無を制御するものである。
また、冷却ファン19は冷却加温システムに連動して駆動し、室外熱交換器7と圧縮機8を冷却するものである。
以上のように構成された従来の自動販売機について、以下その動作を説明する。
全ての貯蔵室を冷却する場合、開閉弁B14、開閉弁D16、開閉弁E17および膨張弁D12を開とし、開閉弁A13、開閉弁C15および開閉弁F18を閉として、圧縮機8および冷却ファン19を駆動する。圧縮機8から吐出された冷媒は、室外熱交換器7で凝縮された後、それぞれ膨張弁A9、膨張弁B10、膨張弁C11で減圧されて、第一の室内熱交換器4、第二の室内熱交換器5、蒸発器6へ供給される。そして、第一の室内熱交換器4、第二の室内熱交換器5、蒸発器6で蒸発した冷媒が圧縮機8へ還流する。
このとき、第一のホット/コールド切替室1、第二のホット/コールド切替室2、コールド専用室3の内、所定の温度に達した貯蔵室は、当該する膨張弁A9、膨張弁B10、膨張弁C11を閉塞して冷媒の供給を停止する。さらに、すべての貯蔵室が所定の温度に達すると圧縮機8の運転を停止する。
次に、第一のホット/コールド切替室1および第二のホット/コールド切替室2を加温し、コールド専用室3を冷却する場合、開閉弁A13、開閉弁C15、開閉弁E17、膨張弁C11を開とし、開閉弁B14、開閉弁D16および開閉弁F18を閉として、圧縮機8および冷却ファン19を駆動する。圧縮機8から吐出された冷媒は、第一の室内熱交換器4、第二の室内熱交換器5および室外熱交換器7でそれぞれ凝縮した後、それぞれ膨張弁A9、膨張弁B10および膨張弁D12で減圧されて、蒸発器6へ供給される。
そして、蒸発器6で蒸発した冷媒が圧縮機8へ還流する。また、コールド専用室3が所定の温度に達すると圧縮機8の運転を停止する。
このように、コールド専用室3を冷却する際に生じる冷媒の凝縮排熱を用いて、第一のホット/コールド切替室1および第二のホット/コールド切替室2を効率よく加温することができるので、電気ヒータなどの別の加熱手段を用いてホット/コールド切替室を加温する場合に比べて、消費電力量を削減することができる。
特開2002−174478号公報
しかしながら、上記従来の構成では、第一のホット/コールド切替室および第二のホット/コールド切替室を加温すると同時に、コールド専用室を冷却することになる。一般に、自動販売機の商品設定温度は、コールド飲料は5℃、ホット飲料は55℃であるため、凝縮温度60℃以上でかつ蒸発温度−25〜−15℃を同時に実現する必要があり、このような高圧縮比条件では圧縮機の効率が悪いという課題があった。
また、第一のホット/コールド切替室および第二のホット/コールドを加温する場合、コールド専用室が所定の温度に達すると、圧縮機が停止してしまうため、ホット/コールド切替室が所定の温度に達していなくても加温機能も停止してしまうという課題があった。
本発明は、従来の課題を解決するもので、効率が高く容易に実現できる冷却加温システムを提案し、加温運転時の消費電力量を削減できる自動販売機を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の自動販売機は、商品を冷却する冷却専用システムと、ホット/コールド切替室を冷却あるいは加温する冷却加温システムを有し、冷却専用システムの凝縮器と冷却加温システムの室外熱交換器とを熱的に結合したカスケード熱交換器を構成するものである。
これによって、ホット/コールド切替室を加温する場合、コールド専用室の冷却とは独立して冷却加温システムを稼働できるとともに、冷却専用システムの凝縮器とカスケード接続された室外熱交換器により室外の大気熱に加えて冷却専用システムの排熱を利用して高効率運転が可能となると同時に、蒸発温度−10〜10℃の高温条件に維持して圧縮比を低減することができる。
本発明の自動販売機は、冷却専用システムを有するとともにホット/コールド切替室を冷却加温する専用の冷却加温システムを有することにより、両システムの最適化を図り、さらに冷却専用システムの排熱を利用することで、電気ヒータなどの加温効率1程度の加熱手段に比べて、2倍程度の加温効率を容易に実現することができるので、自動販売機の消費電力量を大幅に削減することができる。
請求項1に記載の発明は、商品を収納するホット/コールド切替室を有する自動販売機において、少なくとも商品を収納する室内に設置された蒸発器と商品を収納する区画の外に設置された凝縮器と冷却専用圧縮機と冷却専用膨張機構とを環状に接続した冷却専用システムを有し、前記冷却専用システムとは独立して、少なくとも前記ホット/コールド切替室内に設置された室内熱交換器と商品を収納する区画の外に設置された室外熱交換器と冷却加温システム用圧縮機と冷却加温システム用膨張機構とを環状に接続した冷却加温システムを備えた自動販売機において、前記冷却加温システムは前記冷却加温システム用圧縮機から吐出された冷媒を前記室外熱交換器から前記冷却加温システム用膨張機構および前記室内熱交換器を循環して前記冷却加温システム用圧縮機に帰還するか、あるいは前記室内熱交換器から前記冷却加温システム用膨張機構および前記室外熱交換器を循環して前記冷却加温システム用圧縮機に帰還するかのどちらかを選択する四方切替弁を備え、前記冷却加温システムの室外熱交換器と前記冷却専用システムの凝縮器とを熱的に結合したカスケード熱交換器を有するので、冷却専用システムと冷却加温システムのどちらか一方が停止した場合でも、そのまま他方の運転を継続することができるため、効率よく商品の冷却もしくは加温ができる。さらに、前記ホット/コールド切替室を加温する場合は、冷却加温システムが冷却専用システムとは別に独立して稼動することができるため、従来例のように蒸発温度を−25〜−15℃にする必要がなく、0〜10℃の高温条件に維持して圧縮比の低減が図れる。これにより電気ヒータなどの加温効率が1程度の加熱手段に比べて、2倍程度の加温効率を容易に実現することができる。また、冷却加温システムの加温運転と冷却専用システムが同時に稼動する場合は、冷却加温システム側は冷却専用システムの排熱を利用することができるため、さらに高効率化を図ることができるとともに、室外熱交換器での結露を防止することができる。また冷却専用システム側も冷却加温システムとの熱の授受を介して効率を上げることができる。
ここで、年間を通じて冷却に設定される割合の多いホット/コールド切替室とコールド専用室を冷却専用システムで冷却するようにすれば、冷却専用システムと冷却加温システムの能力を最適に設計できるので、年間を通じて効率の良い運転ができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、カスケード熱交換器を構成する冷却加温システムの加温運転時における室外熱交換器の入口配管と冷却専用システムの凝縮器配管の一部とを熱的に結合することにより、カスケード部を限定することができ冷却加温システムの冷却運転時の能力低下を抑制することができる。つまり、冷却加温システムの加温運転時は室外熱交換器(蒸発器)のカスケード熱交換部分(入口配管部分)で冷却専用システムの凝縮器の排熱回収を行い、一方、冷却加温システムの冷却運転時は互いに凝縮器として作用するので熱的に結合しない方が能力的に有利であるが、カスケード熱交換部分は室外熱交換器の出口配管部分(冷却運転時は冷媒の流れが逆転する)に限定されているので能力低下を抑えることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、カスケード熱交換器を構成する冷却加温システムの加温運転時における室外熱交換器の入口配管と冷却専用システムの凝縮器配管の上部配管とを熱的に結合することにより、上述の請求項2に記載の効果に加えて、冷却専用システムの運転停止時にもサーモサイフォン効果により、冷却加温システムの室外熱交換器の入口配管付近が暖まり、熱回収ができるので効率的に有利であるとともに、室外熱交換器での結露を防止することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の発明において、カスケード熱交換器を構成する冷却専用システムの凝縮器配管を外管、冷却加温システムの加温運転時における室外熱交換器の入口配管を内管とする二重管で構成することにより、加温運転時の室外熱交換器入口配管の結露を防止することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項2から4のいずれか一項に記載の発明において、ホット/コールド切替室を加温する電気ヒータを有し、冷却加温システムのカスケード熱交換器の出口配管に結露センサーを取り付け、結露を一定時間検知すると冷却加温システムを停止して前記電気ヒータによる加温に切替えることにより、加温運転時に最も結露しやすい室外熱交換器の入口配管の結露を検知した場合は、電気ヒータによる加温に切替えて室外熱交換器全体の結露を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明するが、従来例または先に説明した実施の形態と同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における自動販売機の冷媒回路図である。
図1において、本発明の自動販売機は、第一のホット/コールド切替室1、第二のホット/コールド切替室2、コールド専用室3からなる貯蔵室を備え、冷却加温システム用圧縮機20、第一のホット/コールド切替室1内に設置された室内熱交換器4、貯蔵室の外に設置された室外熱交換器21、冷却時と加温時に冷媒流路を切り替える四方切替弁22、冷却加温システム用膨張機構としての冷却用キャピラリチューブ23、加温用キャピラリチューブ24、ドライヤ25からなり、第一のホット/コールド切替室1の冷却と加温を専用に行う冷却加温システム26を有するとともに、冷却専用圧縮機27、第二のホット/コールド切替室2内に設置された第一の蒸発器28、コールド専用室3内に設置された第二の蒸発器29、第一の膨張弁30、第二の膨張弁31、室外に設けた凝縮器32からなり、第二のホット/コールド切替室2とコールド専用室3を専用に冷却する冷却専用システム33を有する。
また、室内熱交換器4と室外熱交換器21は2本の並列する配管で結ばれており、一方は冷却用キャピラリチューブ23と冷却用逆止弁34、ドライヤ25が直列に接続され、他方は加温用キャピラリチューブ24と加温用逆止弁35が直列に接続されている。
ここで、冷却用逆止弁34はドライヤ25から冷却用キャピラリチューブ23に冷媒が流れる方向を正方向とし、冷却用キャピラリチューブ23からドライヤ25へ向かう逆方向には流れないように設置される。また、加温用逆止弁35は加温用キャピラリチューブ24から室外熱交換器21へ冷媒が流れる方向を正方向とし、室外熱交換器21から加温用キャピラリチューブ24へ向かう逆方向には流れないように設置される。
また、冷却加温システム用圧縮機20は、図示しない断熱カバー内に設置され、図示しないコンプファンを備えるとともに、室内熱交換器4、第一の蒸発器28、第二の蒸発器29、室外熱交換器21及び凝縮器32にはそれぞれ独立の送風ファン36、37、38、39が備えられている。
さらに、第一のホット/コールド切替室1内には第一の電気ヒータ40、第二のホット/コールド切替室2内には第二の電気ヒータ41が備えられている。第一の電気ヒータ40は、後述の結露発生時に冷却加温システム26に代わって第一のホット/コールド切替室1を加温する。また、第二の電気ヒータ41は、第二のホット/コールド切替室2を加温するためのものである。
図2は、同実施の形態における自動販売機のカスケード熱交換器の構成図である。
カスケード熱交換器42は凝縮器32の上部に配置され、室外熱交換器21と凝縮器32に接続されている。カスケード熱交換器42は冷却加温システム26の室外熱交換器の入口側配管(加温時)の一部と冷却専用システムの凝縮器出口側配管の一部とを溶接などにより直接的に結合されたものであり、残りの配管は室外熱交換器21及び凝縮器32としてフィンアンドチューブ式熱交換器により構成されている。
本実施の形態では、室外熱交換器21及び凝縮器32とカスケード熱交換器42は、便宜上区別した表現をしているが、冷凍サイクルの作用上、蒸発器及び凝縮器の範囲はカスケード熱交換器も含んだものとなる。従って、図2の場合、室外熱交換器21が蒸発器または凝縮器として作用する範囲はCからDまでであり、冷却専用サイクル33の凝縮作用範囲はAからBまでである。
カスケード熱交換器42から室外熱交換器21を結ぶ配管上に結露センサー43が配置されている。
以上のように構成された自動販売機について、以下その動作、作用を説明する。
冷却加温システム26が加温運転する場合は、室外熱交換器21は蒸発器として作用するため、冷媒の流れはカスケード熱交換器42のAから流入し室外熱交換器21を通ってBに抜ける。一方、冷却専用システム33の冷媒の流れは凝縮器32のCから流入しカスケード熱交換器42を通ってDに抜ける。この時、冷却専用システム33の凝縮熱の一部がカスケード熱交換器42で排熱として冷却加温システム26に回収されるため、冷却加温システム26の加熱効率が上がる。また、同時に冷却専用システム33の過冷却が促進されるため、冷却専用システム33の冷却能力の向上も図れる。
また、冷却専用システム33が運転停止している間も、凝縮器32に溜まった液冷媒が余熱で温められて蒸発上昇し(サーモサイフォン現象)、凝縮器32の上部に配されたカスケード熱交換器42で冷却加温システム26の蒸発液冷媒に吸熱され排熱として回収される。
冷却加温システム26が加温運転する場合は、室外熱交換器21は蒸発器として作用するため、外気条件によりカスケード熱交換器42の冷媒入口(A)から室外熱交換器21の冷媒出口(B)まで結露領域となる。
しかし、カスケード熱交換器42は冷却専用システム33の排熱により温められているので結露は発生しにくく、最も結露しやすいポイントは結露センサー43が配置されたカスケード熱交換器42出口(室外熱交換器21入口)である。従って、このポイントの結露の有無を検知すればシステム上で結露が発生しているかどうかの判定ができる。結露センサー43で結露を検知すれば冷却加温システム26の加温運転を停止して第一の電気ヒータ40により第一のホット/コールド切替室1を加温する。これは結露水により自販機の設置床面が濡れるのを防止するためである。
次に冷却加温システム26が冷却運転する場合について説明する。冷却運転時は、室外熱交換器21は凝縮器として作用するため、冷媒の流れは加温運転時とは逆になり、室外熱交換器21のBから流入しカスケード熱交換器42を通ってAに抜ける。一方、冷却専用システム33の冷媒の流れは変わらない。この場合は、両システムとも室外の熱交換器は凝縮器として作用するため、互いに熱的結合があると放熱能力が下がり不利となる。本実施の形態では、カスケード熱交換器42と熱交換器とを分離して熱結合を限定しているので両システムの放熱能力の低下を抑えることができる。
以上のように、本実施の形態1の自動販売機は、冷却加温システム26とは独立した冷却専用システム33を用いるとともに、冷却専用システムの凝縮器32と冷却加温システムの室外熱交換器21とを熱的に結合したカスケード熱交換器42を用いることにより、冷却専用システムまたは冷却加温システムのどちらか一方が停止した場合でも、そのまま他方の運転を継続することができるため、効率よく商品の冷却もしくは加温ができる。
さらに、第一のホット/コールド切替室1を加温する場合は、冷却加温システムが冷却専用システムとは別に独立して稼動することができるため、蒸発温度を0〜10℃の高温条件に維持して圧縮比の低減が図れ、加熱効率の向上が図れる。また、冷却加温システムの加温運転と冷却専用システムが同時に稼動する場合は、冷却加温システム側は冷却専用システムの排熱を利用することができるためさらに高効率化を図ることができるとともに、室外熱交換器での結露を防止することができる。また冷却専用システム側も過冷却を促進し効率を上げることができる。
また、本実施の形態では、カスケード熱交換器42を構成する冷却加温システム26の加温運転時における室外熱交換器21(蒸発器)の入口配管と冷却専用システム33の凝縮器配管の一部とを熱的に結合することにより、冷却加温システムの加温運転時は室外熱交換器(蒸発器)のカスケード熱交換部分(入口配管部分)で冷却専用システムの凝縮器の排熱回収を行い加温効率を上げることができる。
一方、冷却加温システムの冷却運転時は互いに凝縮器として作用するので熱的に結合しない方が能力的に有利であるが、カスケード熱交換部分は室外熱交換器の出口配管部分(冷却運転時は冷媒の流れが逆転する)に限定されているので能力低下を抑えることができる。
また、本実施の形態では、カスケード熱交換器42を構成する冷却加温システム26の加温運転時における室外熱交換器21(蒸発器)の入口配管と冷却専用システム33の凝縮器配管の上部配管とを熱的に結合することにより、冷却専用システムの運転停止時にもサーモサイフォン効果により、冷却加温システムの室外熱交換器(蒸発器)の入口配管付近が暖まり、熱回収ができるので効率的に有利であるとともに、室外熱交換器での結露を防止することができる。ここで、カスケード熱交換器42は凝縮器32の上部に配置しているので、室外熱交換器21(蒸発器)の入口配管は凝縮器32の上部配管と熱的に結合されることになる。
さらに、本実施の形態では、第一のホット/コールド切替室1を加温する第一の電気ヒータ40を有し、冷却加温システム26のカスケード熱交換器42の出口配管に結露センサー43を取り付け、結露を一定時間検知すると冷却加温システムを停止して第一の電気ヒータによる加温に切替えることにより、加温運転時に最も結露しやすいカスケード熱交換器の出口配管(室外熱交換器(蒸発器)の入口配管)の結露を検知した場合は、第一の電気ヒータによる加温に切替えて室外熱交換器全体の結露を防止することができる。
尚、本実施の形態では、冷却専用システムの凝縮器32と冷却加温システムの室外熱交換器21を熱的に結合したカスケード熱交換器42は、冷却加温システム26の室外熱交換器の入口側配管(加温時)と冷却専用システムの凝縮器出口側配管が溶接などにより直接的に結合された構成としている。
ここで、熱的に結合したカスケード熱交換器の「熱的に結合した」という意味は、室外熱交換器21と凝縮器32の配管の一部を溶接などにより直接的に結合してあれば、残りを熱的に結合しない構成であっても熱的に結合したカスケード熱交換器とみなしている。
さらに、図1に示すように、室外熱交換器21と凝縮器32をフィンアンドチューブ式熱交換器などで別々に構成したものであっても、連ねて配置し送風ファン39により空気を媒体とした間接的な熱伝達を行う構成であれば「熱的に結合した」カスケード熱交換器とみなしている。この場合、送風ファン39を風上に配置し空気が凝縮器32から室外熱交換器21に流れる構成としている。
また、フィンアンドチューブ式熱交換器を独立した2パス構成にし、それぞれのパスに冷却加温システムと冷却専用システムの配管を接続した構成や、実施の形態2で説明するような二重管の構成であっても「熱的に結合した」カスケード熱交換器とみなしている。
(実施の形態2)
図3(a)は、本発明の実施の形態2における自動販売機のカスケード熱交換器の構造図であり、図3(b)は、同実施の形態における図3(a)のX−Y線断面図である。
図3において、カスケード熱交換器43は、冷却専用システム33の凝縮器の出口配管を外管45、冷却加温システムの室外熱交換器(蒸発器)の入口配管を内管46とする二重管により構成され、熱的に結合された構成になっている。冷却専用システム33の冷媒は外管45と内管46の間の空間を流れ、冷却加温システム26の冷媒は内管の内側を流れる。内管46は図示しないスペーサー等により外管45の内側に保持される。外管45と内管46はカスケード熱交換器44の両端で分離される構成になっている。
以上のように構成された自動販売機について、以下その動作、作用を説明する。
冷却加温システム26が加温運転する場合は、室外熱交換器21は蒸発器として作用する。このためカスケード熱交換器44の内管46中を流れる冷媒は、冷却専用システム(凝縮器)33の外管45中を流れる冷媒と熱交換し、両システムの効率向上に寄与するとともに、蒸発器として作用する内管46は空気と接触せず、また冷却専用システム33から凝縮作用による凝縮熱が放出されるため、外管45の表面温度を露点温度以上に保持することができ、結露を防止することができる。
尚、実施の形態1と2では、冷却加温システム26の室外熱交換器(蒸発器)の入口配管と冷却専用システム33の凝縮器の出口配管とを熱的に結合したカスケード熱交換器について説明しているが、凝縮器については出口配管に限定するものではない。
以上のように、本発明にかかる冷却加温システム及び冷却専用システムを用いた自動販売機は、冷却専用システムの排熱を冷却加温システムの加温に利用し、加温効率を向上させることが可能となり、ホット飲料とコールド飲料を切り替えて保存するショーケースや少量の給湯を行うカップ自販機などの加温および冷却時の省エネルギー化が要求される用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における自動販売機の冷媒回路図 同実施の形態における自動販売機のカスケード熱交換器の構成図 (a)本発明の実施の形態2における自動販売機のカスケード熱交換器の構造図(b)同実施の形態における図3(a)のX−Y線断面図 従来の自動販売機の冷媒回路図
符号の説明
1 第一のホット/コールド切替室
2 第二のホット/コールド切替室
4 室内熱交換器
20 冷却加温システム用圧縮機
21 室外熱交換器
22 四方切替弁
23,24 冷却加温システム用膨張機構
26 冷却加温システム
27 冷却専用圧縮機
28 第一の蒸発器
29 第二の蒸発器
30,31 冷却専用膨張機構
32 凝縮器
33 冷却専用システム
40 第一の電気ヒータ
41 第二の電気ヒータ
42,44 カスケード熱交換器
43 結露センサー
45 外管
46 内管

Claims (5)

  1. 商品を収納するホット/コールド切替室を有する自動販売機において、少なくとも商品を収納する室内に設置された蒸発器と商品を収納する区画の外に設置された凝縮器と冷却専用圧縮機と冷却専用膨張機構とを環状に接続した冷却専用システムを有し、前記冷却専用システムとは独立して、少なくとも前記ホット/コールド切替室内に設置された室内熱交換器と商品を収納する区画の外に設置された室外熱交換器と冷却加温システム用圧縮機と冷却加温システム用膨張機構とを環状に接続した冷却加温システムを備えた自動販売機において、前記冷却加温システムは前記冷却加温システム用圧縮機から吐出された冷媒を前記室外熱交換器から前記冷却加温システム用膨張機構および前記室内熱交換器を循環して前記冷却加温システム用圧縮機に帰還するか、あるいは前記室内熱交換器から前記冷却加温システム用膨張機構および前記室外熱交換器を循環して前記冷却加温システム用圧縮機に帰還するかのどちらかを選択する四方切替弁を備え、前記冷却加温システムの室外熱交換器と前記冷却専用システムの凝縮器とを熱的に結合したカスケード熱交換器を有することを特徴とする自動販売機。
  2. 前記カスケード熱交換器は、前記冷却加温システムの加温運転時における室外熱交換器の入口配管と前記冷却専用システムの凝縮器配管の一部とを熱的に結合したことを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
  3. 前記カスケード熱交換器は、前記冷却加温システムの加温運転時における室外熱交換器の入口配管と前記冷却専用システムの凝縮器配管の上部配管とを熱的に結合したことを特徴とする請求項2に記載の自動販売機。
  4. 前記カスケード熱交換器は、前記冷却専用システムの凝縮器配管を外管、前記冷却加温システムの加温運転時における室外熱交換器の入口配管を内管とする二重管で構成したことを特徴とする請求項2または3に記載の自動販売機。
  5. 前記ホット/コールド切替室を加温する電気ヒータを有し、前記冷却加温システムのカスケード熱交換器の出口配管に結露センサーを取り付け、結露を一定時間検知すると前記冷却加温システムを停止して前記電気ヒータにより加温に切替える請求項2から4のいずれか一項に記載の自動販売機。
JP2005294839A 2005-10-07 2005-10-07 自動販売機 Withdrawn JP2007102682A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009180557A (ja) * 2008-01-29 2009-08-13 Chugoku Electric Power Co Inc:The 温度試験装置及び方法
TWI760009B (zh) * 2020-12-14 2022-04-01 徐綺紳 酒類販賣機

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