JP2008116222A - 電子秤 - Google Patents

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Abstract

【課題】秤全体を反転しなくても、多数の電池交換を迅速に交換できることは勿論、秤本体をほぼ中央で低重心化し、安定性に富む電子秤を提供すること。
【解決手段】上下のケース50,20からなる秤本体16に、計量皿2の荷重を受けるロードセル42と、ロードセル42の出力信号に基づいて計量値を算出する電子回路と、各種の電源となる電池とが収容される電子秤1において、前記ロードセル42を前記下ケース20の両側に対称に配置し、このロードセル42相互間を電池の収容部とすることにより低重心を図り、かつ該電池収容部に連なる開口57を秤本体16の背面に形成し、電池交換を秤本体3の背面からから迅速、かつ的確に行えるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、電池や、電池ホルダを収容する電子秤に関し、上皿式電子秤、電子天びん、体重計、料金秤、郵便秤、個数計などに利用される。
現在、電子秤は種々の環境下で使用されており、コンセントのない場所でも使用できる電池内蔵式の電子秤が製品化されている。
この電池内蔵式秤には種々のタイプがある。特許文献1に示す防水秤は、防水機能に優れているものの、専用の防水構造であり、汎用の電子秤に採用しがたい。
特許文献2に示す薄型秤は複数の電池をロードセルの両側に配置しており、両側の電池接続が複雑であり、また電池交換が煩雑である。
特許文献3に示す電池駆動式秤は、電池交換用の開口や電池カバーを下ケースの底面に設けており、電池の交換作業は秤全体を反転させたまま、電池カバーを開閉しなければならず、交換作業が煩雑である。また計量皿を固定しない電子秤では、誤差の原因となる計量皿を位置ずれに留意し、電池の交換作業を慎重に行わなければならない。
特許文献4に示す電池駆動式秤は、電池ホルダを秤本体の右側面から出し入れするようになっており、秤全体を反転しなくても電池交換することができる。
特開2003−322556号公報 特開2002−13975号公報 実開昭61−149836号公報 実開昭61−145471号公報
この種の計量器は形式を問わず、計量皿に偏荷重が加わっても秤本体が浮き上がらないこと、成形上、秤全体が左右対称であること、使用上、重心が低く略中央にあることが常識となっている。また電池内蔵式秤は持ち運んで使用されることが多く、秤全体が剛性を備え、持ち易いことが望ましい。
この点、特許文献4の電池駆動式秤は電池ホルダを秤本体の前方に配置するので、秤の重心が前方にあり、精密機器としての安定性に欠ける。また電池ホルダを右側面から挿入する構造であり、秤本体が左右対称でなく、使用上、また、ケースの成形などに難点がある。
また多くの計量器は、本体前方に操作キー、表示部、電子回路基板などが集中しており、多数の電池を配置するスペースがない。更に電池内蔵式秤は、屋外や湿気のある環境で使用される場合が多く、電池を隔離したいが、そのスペースがない。
本発明は上記した電池内蔵式電子秤の欠点を解消するためになされたものであり、その課題の一つは秤を反転しなくても電池交換を迅速かつ的確にできること、二つは多数の電池を配置できるスペースを確保し、電池交換の頻度を減らせること、三つは多数の電池を収容することで、その重さを利用し、秤本体の安定性を増すこと、四つは一般の計量器と同様、秤全体が左右対称になること、五つは電池の収容室を形成し、湿気などの侵入を防止できる電子秤を提供することである。
請求項1記載の電子秤は上記した第1〜4の目的を解決する手段である。この電子秤は上下のケースからなる秤本体内に、計量皿の荷重を受ける荷重検出機構、計量値を算出する電子回路、前方に電子回路用の基板と、着脱自在に電池など収容した電子秤において、前記荷重検出機構を前記秤本体の左右両側に対称に配置し、両者間を電池用の収容部にして、多数の電池の収容スペースを確保するとともに、前記秤本体の背面に電池交換用の開口と該開口を覆う電池カバーを設け、電池交換を前記秤本体の背面から行うようにしたことを特徴とする。前記荷重検出機構は、計量センサを含む概念である。
請求項2記載の電子秤は上記第1〜4の目的を電池ホルダを利用して顕著に解決する発明である。下ケースの両側にロードセルを対称に固定し、このロードセル間のスペースを電池ホルダ用の収容部にするとともに、秤本体の背面に電池ホルダが通過する開口と、該開口を塞ぐ電池カバーを設け、電池ホルダ用収容部の前方に停止と電気的接続を兼ねる導電部材を配置し、請求項1記載の電子秤より多数の電池を収容でき、かつ電池交換を的確かつ迅速に行うことができる。
請求項3記載の電子秤は、前記電池ホルダ用収容部が上下のケースから起立した仕切壁で覆われ、湿気が侵入しにくい構成になっている。仮に電池の液漏れ、電池ホルダを介して塵埃が電池ホルダ用収容部に侵入したとしても、塵埃などは仕切壁に遮蔽されるので、電子回路やロードセル等に悪影響を与える虞がない。
本発明の電子秤によれば、荷重検出機構を秤本体の左右両側面に、対称に配置し、荷重検出機構の間に電池収容部を設け、秤本体の背面から電池の着脱を行うようにしたので、秤本体にバランスよく部品が収容され、秤の重心は中央に低く維持され、秤の安定性が増すとともに、秤を反転することなく電池の交換が容易に行えるようになる。
以下、本発明による電子秤の実施形態を、図1〜図9に基づいて説明する。図1は電池ホルダの出し入れを示す電子秤の斜視図、図2は計量皿と秤本体の関係を示す斜視図、図3は各種部品の下ケースへの取付を示す斜視図、図4は図1のX―X線要部断面図、図5は図4の分解図、図6は図1のY―Y線要部断面図、図7は図6の分解図、図8は電池ホルダを背面側からみた斜視図、図9は電池ホルダを正面側から見た斜視図である。
図中、電子秤1は軽量用から重量用までの重さを計量する汎用秤であり、主要なものとして操作キーSWや表示器Dの他に、計量皿2、下ケース20と上ケース50からなる秤本体16、下ケース20に固定された2つの計量センサ(ロードセル)42、秤本体16の背面から出入りする樹脂製の電池ホルダ60、秤本体16下面の4つの水平調節用脚Fがある。特許文献1〜4とほぼ同様の基本的構成については説明を省略し、以下、相違点を中心に順次説明する。
図1、図2に示す電子秤1の計量皿2は、被計量物を搭載する四角状の上皿3と該上皿3が着脱する皿受体6とからなり、いずれも軽量化のために樹脂による肉薄成形である。前記上皿3の表面が鏡面仕上げされており、汚れにくく、洗浄し易い。図2,図4,図5,図7に示す5は、前記上皿3の下端4中央から内側に突き出たフックであり、このフック5が前記皿受体6の窪み7に嵌り、上皿3が皿受体6に装着する。
前記皿受体6は図2,図4〜図7に示すように、上方には縦横に起立したリブ8が、また下面の四隅からは搭載用の脚9が形成されている。この搭載用脚9は、前記計量皿2の荷重を4分割し、後述する荷重検出機構35へ伝達するものであり、その上方に締付具12の摘み13を配置する凹部10が形成されている。11は該凹部10の下方に形成された通し孔であり、締付具12の螺子14を挿通させるものである。図4,図5,図7で示す15は前記搭載用脚9の下面から突き出た搭載片であり、その内面が、後述する弾性リングRの外周に接触して、計量皿2を位置合わせするものである。この搭載片15は4個が対称に45度の角度で突き出ており、いずれの方向から偏荷重が加わってもいずれかの搭載片15が弾性リングRに接触して吸収される。18は前記搭載用脚9の外側に形成された外環であり、後述する上ケース50上に形成されたフランジ54の外側に配置され、塵埃の前記通し孔11内への侵入を阻止するものである。
下ケース20を図3〜図7に基づいて説明する。下ケース20は前記計量皿2と同様に樹脂製であり、均一で肉薄に成形されている。21は後述する上ケース50の外周縁と嵌合するように先端に段差を設けた外壁、22は外壁21に沿い、同様に形成された内壁である。この内外の壁21、22は下ケース20の外側を補強することは勿論、外壁21は外部から塵埃の侵入を抑制し、内壁22は堤として機能し、侵入した水滴が内壁22内に侵入するのを防止する。図示例のように、内壁22は外壁21より高いことが望ましいが、適度な高さを有するならば、同じ高さでも良い。また内外の壁21,22先端の嵌め合わせ形状は、秤本体の大きさにより種々選択されることが望ましい。
23aは前記下ケース20の前方に形成されたリブ、23bは中央から後方に形成されたリブであり、夫々の位置における剛性を高めている。該リブ23bの上面は後述する電池ホルダ70が進入する際のスライド面になるとともに、電池ホルダ70用の電池ホルダ室56(収容部)の下面側になる。26は前記中央のリブ23bの前方に起立した保持板であり、背面に導電部材33を保持するレール状突起(電池ホルダ70の突起と同一なので図示しない)が形成されている。図3,図6,図7に示す27は前記電池ホルダ室56の外側に形成された側壁であり、上ケース50の仕切板55と合わせ、電池ホルダ室56を構成する。この側壁27は前記外壁21を延長したものであり、合わせ面が「コ」字形になっている。
前記下ケース20の前方には各種部品をビス止めする手段として、右側に回路基板PB用の突起28、前後左右に調節脚F用の突起29、左側に水平器H用の突起30、上ケース取付用の突起(図示しない)等が形成されている。これらの突起28〜30は前記リブ23aと相俟って下ケース20前方の剛性を高めている。32は前記脚用の突起29と水平器用の突起30と上ケース取付用突起の上面に貼付され、地面からの浸水を防止するシールである。
前記導電部材33は図3に示すようにコイルスプリングであり、先端に電池ホルダ70先端と当接する接触部34を有している。後端から前記回路基板PBなどに接続用端子(図示しない)が延長しており、この接続用端子が回路基板PBに接近していることから、両者の接続ケーブルを短かくし、電源ノイズを抑えることができる。
次に前記下ケース20に固定される荷重検出機構35を説明する。荷重検出機構35は図5に示すように、前記下ケース20上の左右両側に対称に配置した荷重受体36とビーム形ロードセル42とからなり、前記計量皿2の荷重を受け、電気信号に変換している。前記荷重受体36は両端が半円形状の長板であり、下面にリブ37を形成して薄肉化している。図3の38は荷重受体36上をロードセル42の可動部44に固定するための取付孔、39は上面の前後に形成され、前記皿受体6の通し孔11が嵌る突起、40は該突起39の根元に形成された前記弾性リングRの配置用の凹部、41は前記突起39の中央に埋設された金属製の雌ネジであり、この雌ネジ41に前記締付具12の螺子14が螺合し、前記皿受体6が荷重受体36に固定される。この荷重受体36は前記皿受体6の2つの脚9,9から荷重を集めてロードセル42へ伝達する。
前記弾性リングRはシリコンやゴムで形成されており、図4に示すように荷重受体36の配置用凹部40に配置される。その上面に前記搭載用脚9の搭載片15が乗り、計量皿2の偏荷重を吸収して荷重受体36へ伝達するものである。また弾性リングRは図4,図5,図7に示すように、その外周面に前記搭載用脚9下端の搭載片15の内周面が配置され、前記皿受体6が位置合わせされる。
前記ロードセル42は図4,図5に示すように、前記荷重受体36から荷重を受けつつ、固定部43を支点として可動部44が下動し、計量は2つのロードセル42の計量値が合計して表示される。このためロードセル42の荷重負担が単一のロードセルに比べて、2分の1となり、より小型で軽量の起歪体を用いることができる。また小型化に伴い、低い方の計量範囲を広げることができるとともに、ロードセル42,42間のスペースが広くなり、多数の電池を配置することができる。図示例の計量センサは代表的なロードセルを示したが、秤量や用途に応じて静電容量式、電磁平衡式、音叉式等を使用しても良い。
45は前記ロードセル42を下ケース20に固定するための樹脂製の固定体であり、上面にリブ46と自身のビス止用の取付孔47が形成されている。48は前記固定体45上にビス止めされるロードセル用固定板であり、その上面に前記ロードセル42の固定部43がビス止めされる。49は前記ロードセル42を可動部44として作用させるための可動部用固定板である。両固定板48,49は平面が「コ」字形になっており、その中央でロードセル42が上下動する。
図に示す上ケース50は断面が逆「U」字状であり、外周端が前記下ケース20の外壁21先端に嵌め合わせされる嵌合壁51(図4〜図5参照)、該嵌合壁51の外側に形成される逆「V」字形の取っ手52、前記皿受体6の脚9が通る挿通口53、該挿通口53の縁から起立したフランジ54、前記下ケ−ス20の側壁27に嵌め合わせされ、電池ホルダ室56を形成する仕切板55等が一体に樹脂成形されている。この上ケース50も前記計量皿2や下ケース20と同様に、均一で肉薄に成形されている。肉薄にできたのは、前記嵌合壁51と取っ手52が上ケース50の外側を、また前記4つのフランジ54と前記仕切板55が上ケース50の中央の補強も兼ねているからであり、これにより上ケース50全体を軽量化している。
図1に示す57は上ケース50の背面に形成された電池ホルダ70の通過用開口、58は該開口57を覆う開閉式電池カバー、59は電池カバー58の上端に形成された閉止用爪、60は前記電池カバー58を支持する四角状の支持枠である。この支持枠60は上方には支持枠60を上ケース50に固定するビス停止用固定部(図示しない)が形成されている。61は電池ホルダ70後端の凸凹76が嵌る位置決用の凹凸であり、電池ホルダ70の後退を規制し、その停止位置を定める。なお、前記電池カバー58と支持枠60は樹脂成形されており、軽量である。
前記電池ホルダ70を図6,図8〜図9に基づいて説明する。図6は電池ホルダ70を収容した電子秤1の断面図、図8は電池ホルダ70を背面側から見た斜視図、図9は電池ホルダ70を正面側から見た斜視図である。
電池ホルダ70は単一の乾電池B2個を2列にして収容し、左右2列の電池Bは4個が直列接続になるよう逆方向で配置されている。71は電池B配置する断面が半円形状の受け面、72は前記受け面71,71間で起立した整列用の仕切り、73は前記受け面71の先端中央から突き出した脱落防止用の爪、74は電池ホルダ70の後壁の内面に形成され、後述する直列用接続線82を配置するためのレール状の突起、75は前記レール状突起74に対向し、前壁の内面に形成された同様の突起、81は電池Bのプラス極先端が挿入する挿入孔、84は電池Bのマイナス極と接続するコイルスプリング83を配置するための突起、76は背面に設けられ、前記電池ホルダ用支持枠60の凹凸61に嵌り合う凸凹であり、これらが樹脂で一体成形されている。
図9に示す直列用接続線82は、2列の電池Bを直列に接続するものであり、電池Bのプラス極が接触する渦巻き82aと、電池Bのマイナス極が接続するスプリング82bと、両者82a,82bを繋ぐアーム82cとからなり、スプリング82bが電池Bを付勢して、電池ホルダ70に装着せしめる。前記コイルスプリング83は前記突起84に嵌入する導電性の支持板85に固定され、接続している電池Bを付勢して、電池Bを装着させる。前記支持板85は電池ホルダ70の挿入孔81を通して、下ケース20の保持板26に固定された導電部材33の先端が接触する。この電池ホルダ70は、実開昭61−145471号に掲載された電池ホルダに比べ、電池Bの電気的接続の部品点数が直列用接続線82とコイルスプリング83の2点であること、多数の電池Bを的確に保持すること、出し入れが円滑であり、この種の秤に使用するのに最適である。
以上、電子秤1の全体の構成を説明した。この電子秤1は、ロードセル42を除いて、計量皿2、秤本体16、荷重受体36、電池ホルダ70等が全て樹脂製であり、既存の秤に比べて格段に軽量である。また計量皿2、上下のケース20,50の薄肉成形は、計量作業、移動の際に加わる各自の撓みを吸収する利点がある。
各種部品の下ケース20への取付を、図3〜図7により説明する。まず下ケース20上の左右両側に前記固定体45をビス止めし、次に固定体45上に前記固定板48を重ねてビス止めし、更にこの固定板48上にロードセル42をビス止めし、これらを下ケース20に一体化する。次に固定板49を固定した荷重受体36を、前記ロードセル42上で位置合わせし、ビス止めする。その結果、ロードセル42は秤本体16の両側に対称に収容され、両者間に電池ホルダ70を配置するスペースが設けられる。2つのロードセル42の作業順は、夫々を個別に、また両者を並行しても良い。
上ケース50の下ケース20への取り付けを、図4〜図7により説明する。下ケース20の外壁21と、上ケース50の嵌合壁51を嵌合させると、上ケース50によって下ケース20の支持部品が密閉され、下ケース20の側壁27と上ケースの仕切板55の嵌合により、左右のロードセル42,42の間に電池ホルダ室56が形成される。しかも、側壁27と仕切板55の嵌合によって、ロードセル42や基板PBと、当該電池収容室56とは隔成される。電池収容室56が、ロードセル42から隔成されることにより、電池収容室56内に水や塵埃が浸入することが防止され、電子回路の誤動作が防止される。
上ケース50の背面側の支持枠60の下縁には予め、回動可能な電池カバー58を軸支固定しておき、この電池カバー58を回動させて、露出する開口57から電池ホルダ70を電池収容室56内に挿入する。その際、上ケース50の凹凸61に、電池ホルダ70背面の凸凹76を掛止させることによって、電池ホルダ70が、電池収容室56内に固定される。以上のようにして秤本体16が完成する。
本実施例の電池カバー58は、図1に示すように、開閉式であり、家電製品に使用されているような取り外し式ではない。その表面中央にある押さえ部51を押し下げ、上端にある3つの係止爪59を係止口から解除し、指を離すだけで、支持枠60に軸支された電池カバー58が外側に回転し、秤本体16の開口57が露出する。このため家電製品やパソコンに利用されている着脱式の電池カバーに較べて、カバー自身の装着作業を省ける利点がある。電池カバー58は、秤本体16に直接固定されるのではなく、支持枠60に軸支されて的確にビス止めされる。すなわち、支持枠60と電池カバー58は、秤本体16と別工程で組立てられるので、全体の組立作業が能率的である。また、電池カバー58は、秤本体16の背面と面一であり、統一したデザインを維持している。
前記皿受体6の秤本体16への取付工程を、図4,図5により説明する。まず前記荷重受体36の突起39に皿受体6の通し孔11を位置合わせし、皿受体6を秤本体16上に搭載する。その結果、突起39が通し孔11から露出し、皿受体6の脚9が弾性リングR上に搭載し、皿受体6が位置決めされる。同時に皿受体6の外環18は上ケース50の挿通口53を覆いつつ、上ケース50のフランジ54の外側に配置されるので、挿通口53を介する塵埃や湿気の侵入が抑制される。
更に締付具12を用いた皿受体6の固定について説明する。この締付具12は、図5で示すように、螺子14を前記荷重受体36上面の突起39に螺合し、皿受体6が荷重受体36に固定される。この際、皿受体6の脚9が締付具12に接触せずその荷重吸収作用を妨げない。また前記締付具12のネジ止作業は、前記弾性リングRの荷重吸収作用があるので、皿受体6を真に水平配置しなくても良く、迅速に行える。
前記上皿3の皿受体6への装着を説明する。皿受体6の配置用凹部10に皿本上皿3のフック5を位置合わせし、上皿3全体を押し下げると、上皿3下面が皿受体6上に当接するとともに、フック5が配置用凹部10を摺動して係止する(図2,図4,図6参照)。この係止に伴い、上皿3は、左右、前後方向と下方向に移動することなく、皿受体6に装着する。この際、上皿3は皿受体6の上面と外周面を覆うので、塵埃の皿受体6の通し孔11への侵入が抑制される。侵入しても、縦横の格子状リブ8で形成された溜り内に保持されるので、秤本体16内へ侵入しない。
また前記上皿3の装着に伴い、上皿3が脱落しないことは勿論、ガタ付きがなく装着するので、上皿3を装着したままで拭き掃除できる利点がある。更に上皿3は薄肉であるが、皿受体6上面のリブ8で上皿3上の荷重を受けるので、上皿3に撓みが生じない。
装着した上皿3の取り外しを説明する。食品の搭載や正確な計量において、上皿3の汚れを洗浄する場合がある。本実施例では、上皿3のフック5をその外面から押し上げるだけで、フック5が係合する皿受体6の窪み7から解除し、上皿3を皿受体6から簡単に取り外すことができる。電子秤1の移動させずに、上皿3だけを持参して洗浄できる。
電池ホルダ70の電池ホルダ室56への収容について、説明する。まず電池カバー58を開き、電池ホルダ70先端を上ケース50の開口57に位置あわせした後、先端を秤本体16内へ挿入すると、電池ホルダ70下面が下ケース20上のリブ23bに接触し、円滑に前進する。更に電池ホルダ70を押すと、電池ホルダ70先端が下ケース20上の導電部材33に当接して停止する。停止に伴い電池ホルダ70背面の凸凹76が秤本体16の凹凸61に位置合わせされる。次いで電池ホルダ70背面を押し下げると、前記凸凹76が凹凸61に嵌入し、バネの力で電池ホルダ70が秤本体16に装着される。
電池ホルダ70が装着されても、電池ホルダ70の電池Bと導電部材33とは接続を継続する。すなわち保持板26に配置された2つの導電部材33のうち、一方が電池ホルダ70の内の電池Bのプラス極に、他方が電池Bのマイナス極に、その付勢力により夫々の接触が維持され、接触不良の心配がない。
収容した電池ホルダ70の取出しを説明する。前記とは逆に、電池カバー58の爪59を支持枠60から外し、開放する。次に開口57から電池ホルダ70背面を確認し、これを導電部材33のバネ力に抗して押し上げ、電池ホルダ70背面の凸凹76の凹凸61への係合が解除させる。手を離すと、導電部材33のバネ力により電池ホルダ70後端が上ケース50の開口57から少し突き出される。電池ホルダ70の取出しは、この背面から突き出た電池ホルダ70を把持し、引き出すことによりなされる。この引出作業は電池ホルダ70下面が下ケース20のリブ23bに接触しつつ移動するから円滑である。電池交換は電子秤1背面において、電池ホルダ70の出し入れを介してなされるので、秤全体を裏返せずに交換できる。実施例では電池ホルダ70を介して収容しているが、前記電池ホルダ70の接続用部材を電池ホルダ室56に配置し、電池を出し入れするようにしてもよい。
電子秤1の計量作業を説明する。一般の電子秤と同様、電源スイッチON、計量皿2への搭載、計量値の確認、被計量物の取り除き、の順で行われる。既存の電子秤と共通な作業や動作は説明を省略する。計量皿2へ被計量物を搭載すると、その荷重が皿受体6下面にある4個の荷重伝達用の脚9に4分割された後、弾性リングRの弾力を通して荷重受体36に伝達される。夫々の荷重受体36は2つの荷重を1つに集めてロードセル42へ荷重を伝達し、最終的に左右にある2つのロードセル42の計量値が合計して表示される。
このロードセル42への荷重伝達に際し、更に次の利点がある。単一のロードセルの秤に対し、2つのロードセル42を使用するので、各ロードセル42への過剰なストレスが抑えられる。また衝撃荷重は、4つの脚9で分散されるばかりか、荷重受体36が2つの荷重を集めて緩衝機能を果たすので、2重の衝撃対策手段がある。吸収しきれない衝撃荷重に対しては、荷重受体36下面のストッパSとの衝突によりロードセル42の下動が制限されるが、前記した衝撃吸収に伴い、衝突力が弱くなるので、ロードセル42の破損が解消される。
前記弾性リングRの作用を説明する。計量皿を皿軸受けに搭載するだけの秤は、誤差を招かないように計量皿の水平配置作業が煩雑である。前記弾性リングRは軽荷重には浅く、重い荷重には深く沈み、計量皿2の非水平配置による偏荷重も吸収し、計量皿2の微小な配置ずれによる弊害がない。したがって計量皿2の水平配置や上下調節用の脚Fに関する各種部品の寸法精度を緩和できるともに、煩雑な水平配置作業を省略できる利点がある。
計量終了後の移動は、電子秤1の取っ手52を把持し、片手で持ち運びができる。この取っ手52は逆V字形であり、差し込み易く、抜けにくい。本電子秤1以外の秤類へも応用できることは勿論である。
以上説明した電子秤1によれば、1対の荷重検出機構35を秤本体16の左右両側面に対称に配置し、荷重検出機構35,35の間に、大きな電池収容部用スペースを設けたので、下ケース20に各種部品がバランスよく配置されるとともに、重心が中央に維持され、安定して計量が行われる。また、電池交換の際に秤を反転する手間が省略され、背面から容易に電池交換が行え、秤を反転させる必要がないので従来のようなオフセット調整等の微調整が不要となる。
以上の電子秤1はその目的や態様に応じて以下の変更が可能である。皿受体6の脚9、上ケース50の挿通口53、弾性リングRは、全て円形であるが、嵌入する関係であるなら多角形であってもよい。ロードセル42は下ケース20の両側に固定したが、これは電池ホルダ70を秤本体16の背面から容易に出し入れするためであり、電池を収容しない電子秤ではロードセル42を秤本体16の前後に配置しても良い。計量皿2と荷重受体36の間に、弾性リングRが介在することは必須ではなく、計量皿2を荷重受体36に直接搭載する場合ももちろん、本発明の特許請求の範囲に含まれる。本明細書に登場するガイドやリブは、必ずしも格子状である必要はなく、格子を構成する縦横いずれかのみによって構成されていてもよいし、格子に対して斜めのリブが形成されていてもよい。上記実施例で下ケース20に支持される部品類は、必ずしも下ケース20に支持される必要はなく、上ケース50に支持されてもよい。
背面から見た本発明の電子秤の斜視図 計量皿と秤本体の関係を示す斜視図 各種部品の取付状態を示す下ケースの斜視図 図1に示す電子秤のX−X線断面図 図4の分解図 図1に示す電子秤のY―Y線断面図 図6の分解図 背面側から見た電池ホルダの斜視図 正面側から見た電池ホルダの斜視図
符号の説明
1:電子秤
2:計量皿
3:上皿
5:フック
6:皿受体
7:窪み
8:リブ
9:脚
10:凹部
11:通し孔
12:締付具
13:摘み
14:螺子
15:搭載片
16:秤本体
18:外環
20:下ケース
21:外壁
22:内壁
23a:リブ
23b:リブ
26:保持板
27:側壁
28:突起
29:突起
30:突起
31:突起
32:シール
33:導電部材
34:接触部
35:荷重検出機構
36:荷重受体
37:リブ
38:取付孔
39:突起
40:凹部
41:雄ネジ
42:ロードセル
43:固定部
44:可動部
45:固定体
46:リブ
47:取付孔
48:固定板
49:固定板
50:上ケース
51:嵌合壁
52:取っ手
53:挿通孔
54:フランジ
55:仕切板
56:電池ホルダ室
57:開口
58:電池カバー
59:爪
60:支持枠
61:凹凸
62:押さえ部
70:電池ホルダ
71:受け面
72:仕切り
73:爪
74:突起
75:突起
76:凸凹
81:挿入孔
82:直列用接続線
82a:渦巻き
82b:スプリング
82c:アーム
83:コイルスプリング
84:突起
85:支持板
R:弾性リング
B:電池
PB:回路基板
H:水平器
S:ストッパ
F:水平調節用脚
SW:操作キー
D:表示器

Claims (3)

  1. 被計量物を載置する計量皿と、外周縁同士が嵌合する上ケース及び下ケースからなる秤本体と、前記秤本体内に収容され、前記計量皿の荷重を受ける荷重検出機構と、前記荷重検出機構の出力信号に基づいて計量値を算出する電子回路と、前記秤本体の前方に収容される前記電子回路用の基板と、前記秤本体に着脱自在に収容される電池とを備えた電子秤において、
    前記荷重検出機構は前記秤本体の左右両側面に対称に配置して、荷重検出機構と荷重検出機構の間を前記電池の収容部とし、
    前記秤本体の背面に、前記電池収容部に通じる開口と、該開口を覆う電池カバーとを設け、
    電池を秤本体のほぼ中央に配置するともに、電池交換を秤本体の背面から行うようにしたことを特徴とする電子秤。
  2. 上下のケースからなる秤本体と、該秤本体上に配置された計量皿と、該計量皿の荷重を受けるよう前記秤本体に収容されたロードセルと、前記秤本体内に電池ホルダ用収容部を有する電子秤において、
    前記ロードセルを前記下ケース上に左右対称に固定して、ロードセル間を前記電池ホルダ用収容部とし、
    前記秤本体の背面に前記電池ホルダが通過する開口と、該開口を塞ぐ電池カバーを設け、
    前記電池ホルダ用収容部の前方に、該電池ホルダに当接して停止させるとともに、前記電池ホルダ内の電池と電気的に接続する導電部材を配置し、
    前記電池ホルダが秤本体のほぼ中央で配置されることを特徴とする電子秤。
  3. 請求項2記載の電池ホルダ用収容部は、秤本体を構成する上下のケース、または上ケース、下ケースに覆われ、
    前記電池ホルダ用収容部が、前記上下のケースから起立した仕切壁で覆われることを特徴とする請求項2に記載の電子秤。
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