JP2008115831A - レシプロ式内燃機関の制御装置及び制御方法 - Google Patents

レシプロ式内燃機関の制御装置及び制御方法 Download PDF

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岩野  浩
Shinobu Kamata
忍 釜田
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健司 太田
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Abstract

【課題】 ピストン作動状態とピストン停止状態との切換をトルク変動を招くことなく良好に行う。
【解決手段】 ピストン12とクランクピン22とを連係するリンク23,24の一つに連結された制御リンク25のリンク支持部26の位置をアクチュエータ27により駆動制御することでピストンモーションを変更可能である。クランク角に応じてピストン12が往復移動するピストン作動状態と、クランク角と同期してリンク支持部26を往復移動させることでピストン12を停止状態に維持するピストン停止状態と、の切換要求時には、その切換モードとクランク角とに基づいて、切換開始時期を設定する。例えば、切換期間を排気行程と一致させる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、シリンダ内を往復動するピストンのピストンモーションを変更可能なレシプロ式内燃機関の制御に関する。
特許文献1には、ピストンモーションを変更可能なレシプロ式内燃機関の複リンク式ピストン−クランク機構の一例が開示されている。この機構では、シリンダ内を往復動するピストンとクランクシャフトのクランクピンとが複数のリンクにより連係され、これら複数のリンクの一つに連結された制御リンクのリンク支持部がガイド部材に摺動自在に支持されている。このガイド部材はシリンダブロックに揺動可能に支持されており、このガイド部材の固定位置を変化させることで、クランク角に応じてピストンが往復移動するピストン作動状態と、クランク角にかかわらずピストンが停止状態に保持されるピストン停止状態と、を切り換えることが可能である。
特開2005−140108号公報
このようにピストン作動状態とピストン停止状態とを切換可能な複リンク式ピストン−クランク機構では、その切換開始から切換終了までの切換中すなわち切換過渡期に、ピストンやリンク支持部の位置・速度によっては、ピストンの位置や速度が不用意に急変してトルク変動を生じ、車両の搭乗者に違和感を与える懸念がある。また、切換・移行時間が長くなると、例えばピストン停止状態への切換が遅れることによって、ピストン停止による燃費向上効果が目減りするといった課題を生じる。上記の特許文献1では、このような切換過渡期における課題や具体的な制御手法については記載されていない。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、複リンク式ピストン−クランク機構を利用してピストン停止状態を実現可能なレシプロ式内燃機関で、ピストン作動状態とピストン停止状態との切換をトルク変動を招くことなく迅速・良好に行うことを主たる目的としている。
ピストンとクランクシャフトのクランクピンとを連係する複数のリンクの一つに制御リンクが連結された複リンク式ピストン−クランク機構を有し、上記制御リンクのリンク支持部の位置をアクチュエータにより駆動制御することによってピストンモーションを機関運転状態に応じて変更可能である。そして本発明は、クランク角に応じてピストンが往復移動するピストン作動状態と、クランク角と同期してリンク支持部を往復移動させることによって、クランク角にかかわらずピストンを停止状態に維持するピストン停止状態と、の切換要求の有無を判定し、切換要求時には、その切換モードとクランク角とに基づいて、切換開始時期を設定することを特徴としている。
本発明によれば、リンク支持部の位置を駆動制御することによって、ピストンモーションの変化を伴って機関圧縮比や排気量を機関運転状態に応じて変更可能な複リンク式ピストン−クランク機構を利用して、ピストン停止状態を実現することができ、かつ、ピストン作動状態とピストン停止状態との切換をトルク変動を招くことなく迅速・良好に行うことができる。
以下、本発明の好ましい実施例を図面を参照して詳細に説明する。図1及び図2を参照して、この内燃機関(エンジン)は、膨張・排気・吸気・圧縮の4行程を1サイクルとする4サイクル・火花点火式の4気筒レシプロ式内燃機関である。シリンダブロック10には、機関出力軸としてのクランクシャフト11が回転可能に支持されているとともに、ピストン12が往復動可能に嵌合する複数、例えば4つの#1〜#4シリンダ(気筒)13が形成されている。このシリンダブロック10の上部に固定されるシリンダヘッド14には、ピストン12の冠面との間にペントルーフ型の燃焼室15が形成されるとともに、吸気通路(吸気ポート)16を開閉する吸気バルブ17と、排気通路(排気ポート)18を開閉する排気バルブ19とが設けられ、かつ、燃焼室15内の混合気を火花点火する点火プラグ20が設けられる。
また、吸気通路16には、制御部40からの制御信号に応じて開度を調整・制御可能な電制のスロットル弁41が設けられるとともに、このスロットル弁41よりも上流側に吸気量(吸入空気量)を検出するエアフロメータ42が設けられ、かつ、吸気ポートへ燃料を噴射するインジェクタ(燃料噴射弁)43が設けられている。機関運転状態を検出するセンサ類として、運転者によるアクセル操作量(アクセル開度)を検出するアクセル開度センサ44,クランクシャフト11の回転角つまりクランク角(CA)を検出するクランク角センサ45,カムシャフトの回転角を検出するカム角センサ47,機関水温を検出する水温センサ46,車速を検出する車速センサ50及び上記のエアフロメータ42等が設けられ、上記のクランク角センサ45とカム角センサ47の検出信号との組合せで気筒判別やエンジン回転数の検出が行われる。
制御部40は、各種制御処理を記憶・実行する機能を有するデジタルコンピュータシステムであり、上記センサ類からの検出信号の他、スタータスイッチ48からの機関始動信号等に基づいて、スロットル弁41,インジェクタ43,点火プラグ20,機関始動時にクランクシャフト11を回転駆動すなわちクランキングするスタータ49の他、後述するように各気筒毎に設けられる複リンク式ピストン−クランク機構21の複数(この実施例では4つ)のアクチュエータ27等へ制御信号を出力し、その動作を制御する。
図2に示すように、複リンク式ピストン−クランク機構21は、各ピストン12とクランクシャフト11のクランクピン22とを複数のリンク23,24により連係し、これら複数のリンク23,24の一つに連結された制御リンク25のリンク支持部26の位置をアクチュエータ27により変更することによって、ピストン12のピストンモーション(PM)を変更可能なものである。より具体的には、複リンク式ピストン−クランク機構21は、クランクピン22に回転可能に取り付けられるロアリンク23と、このロアリンク23とピストン12とを連結するアッパリンク24と、一端がロアリンク23に回転可能に連結される制御リンク25と、を有し、この制御リンク25の他端に上記のリンク支持部26が設けられる。ピストン12とアッパリンク24の上端とはピストンピン28により連結されており、アッパリンク24の下端とロアリンク23とは第1連結ピン29により連結されており、ロアリンク23と制御リンク25の一端とは第2連結ピン30により連結されている。ロアリンク23は、機構的には、第1連結ピン29と第2連結ピン30を結ぶ第1アーム31と、第1連結ピン29とクランクピン22とを結ぶ第2アーム32と、第2連結ピン30とクランクピン22とを結ぶ第3アーム33と、を有している。上記アクチュエータ27は、この例では各気筒13毎にそれぞれ設けられている。
アクチュエータ27には電気制御されるリニアモータ(線形誘導電動機)を利用したリニアアクチュエータを用いるのが良い。このリニアアクチュエータ27は、例えばシリンダブロック10の内面に固定される直線状の固定子としてのガイドレール34と、このガイドレール34に往復直線移動可能に支持されて、このガイドレール34上をシリンダ軸方向に平行な直線方向L1に沿って走行する可動子としてのリンク支持部26と、にそれぞれ電機子と界磁とが設けられ、リンク支持部26には誘導電流等を供給するためのケーブル35が接続されている。このようなリニアアクチュエータ27により運転条件や回転数に応じてピストンモーションを素早く正確に変更することが可能となり、エンジンの高速回転時においてもリンク支持部26を正確に動作させることができ、容易に高速化及び高精度化が実現できる上、リンク支持部26の摩擦を低減することができる。なお、各気筒毎にリンク支持部26をクランク角に応じて周知のフィードバック制御等により正確に制御するために、好ましくはリンク支持部26の位置を検出する位置センサ51が設けられている。
但し、このようなリニアアクチュエータ27に代えて、油圧を制御する電磁弁と、油圧で作動する油圧ピストンと、で構成される油圧アクチュエータを適用しても良い。このような電磁弁により油圧を制御して油圧ピストンによりリンク支持部を直動させる油圧アクチュエータを用いることで、低コスト化を図ることができるとともに、大きなトルクでの動作を安定して行うことが可能となる。
また、アクチェエータとして磁気粘性流体を利用する構造としても良い。つまり、リンク支持部26の動作方向の速度を抑えるように磁気粘性流体を連結し、リンク支持部26に加わる力でリンク支持部26のモーションを変化させる。運転条件により電磁石に流す電流値を変化させて、その粘性を変化させることで、ピストンモーションを切り替えることが可能である。この場合、機構が単純であり低コスト化を図ることができる。
図3は、クランク角に対するリンク支持部26の一設定例を示し、図4はこの設定例でのクランク角に対するピストン12の位置すなわちピストンモーションを示している。図中、破線H1は中〜高負荷域での設定を示し、実線H2は低〜中負荷域での設定を示している。
中〜高負荷域では、破線H1に示すように、リンク支持部26を所定位置に保持することによって、ピストンモーションを音振性能に優れた単振動つまり正弦波に近い特性としている。一方、低〜中負荷域では、実線H2に示すように、リンク支持部26を各サイクル中の吸気行程から膨張行程にかけての所定の作動期間だけ、リンク支持部26を往復移動させることによって、中〜高負荷域での設定H1に比して、圧縮上死点を高くして機関圧縮比を向上し、熱効率を向上することができる。
図5は、本実施例に係るクランク角に対するリンク支持部26の設定を示し、図6はこの設定でのクランク角に対するピストン12の位置すなわちピストンモーションを示している。なお、図6に破線H4で示すように、リンク支持部26を所定位置に保持・固定すると、ピストンモーションが例えば音振性能に優れた単振動すなわち正弦波に近い特性となり、かつ、シリンダ軸方向について、その保持位置を下限位置へ向けて(シリンダ下方へ)下げるほどピストンモーションの位置が全体的に高くなり、上限位置へ向けて上げるほどピストンモーションの位置が全体的に低くなるように設定されている。
そして、図5及び図6に実線H3で示すように、ピストン停止状態では、クランク角に同期してリンク支持部26を往復移動させることによって、クランク角にかかわらずピストン12を所定位置に停止した状態に維持するように設定されている。このピストン停止状態におけるリンク支持部26の動作は、リンク支持部26を所定位置に保持したときのピストンモーションと同様、クランクシャフトが一回転(360°CA)する毎に一往復移動する正弦波つまり単振動に近い特性とされている。
図7は、クランク角に応じてピストン12がシリンダ内を往復移動するピストン作動状態と、上述したピストン停止状態と、が切り換えられる車両運転状態の一例として、車両減速・加速時のタイムチャートを示している。同図に示すように、アクセル開度が0で燃料カットを伴う減速回生時であって、かつ、エンジンフリクション低減の要望があるような場合には、ピストン作動状態からピストン停止状態への切換、すなわちピストン停止状態への移行が行われる(P1)。また、このようなピストン停止状態で、アクセル操作がなされてアクセル開度が増加すると、ピストン停止状態からピストン作動状態への切換、すなわちピストン作動状態への復帰が行われる(P2)。そして、移行時P1から復帰時P2までのピストン停止期間、ピストン12が停止状態に維持されることによって、ピストンの往復移動に伴うエンジンフリクションやポンピング損失が低減され、燃費向上を図ることができる。
図8は、上記制御部40により記憶・実行されるリンク支持部26の目標位置の設定処理を模式的に示すブロック図である。ピストン停止判定部B1では、アクセル開度APOとエンジン回転数Neと車速Vspと等に基づいて、ピストンを停止すべき運転状態か否か、つまりピストン停止要求の有無を判定する。例えば、上記減速回生時のように、アクセル開度が所定値未満、エンジン回転数が所定値以上、車速が所定値以上等の条件が全て成立する場合に、ピストン停止要求有りと判定する。
ピストン速度推定部B2では、クランク角と各気筒のリンク支持部26の実位置と、に基づいて、各気筒のピストン12の速度を推定する。例えば、クランク角とリンク支持部26の実位置とに基づいてピストン位置を所定の演算間隔毎に逐次算出し、今回演算時のピストン位置と前回演算時のピストン位置の偏差と演算間隔とによりピストン速度を推定することができる。
ピストン停止気筒設定部B3では、ピストン停止判定部B1からのピストン停止要求と、ピストン速度推定部B2からの各気筒のピストン速度とに基づいて、ピストン停止処理を行う気筒を設定する。つまり、各気筒毎にピストン停止処理を行う。
目標値演算部B4では、アクセル開度APOとエンジン回転数Ne等に基づいて、運転者の要求するトルクを実現しつつ効率が最良となるように、スロットル開度、目標吸気量tQcyl、及び目標圧縮比tεを求める。一例としては、予め設定される制御マップを用いて目標値が設定される。
目標位置設定部B5では、ピストン停止気筒設定部B3で求めたピストン停止気筒と、目標値演算部B4で求めた目標吸気量tQcylと目標圧縮比tεの他、クランク角や気筒判別結果等に基づいて、各気筒のリンク支持部26の目標位置を設定する。例えば後述するように各運転モード毎に予め設定した制御マップを用いて目標位置が設定される。この目標位置へ向けてリンク支持部26が駆動制御されることとなる。
図9は、上記目標位置設定部B5に対応する、リンク支持部26の目標位置の設定処理の流れを示すフローチャートである。本ルーチンは制御部40に記憶され、極短い所定期間(例えば10ms又は所定クランク角)毎に繰り返し実行される。
ステップS11では、機関運転状態を表すアクセル開度APO、エンジン回転数Ne及び車速VSP等を読み込む。アクセル開度APOは、例えば、開度に応じて抵抗値が変化するアクセル開度センサ44の出力電圧の変化を検出し、この検出値と、予め求めておいた電圧とアクセル開度の関係を示すマップやテーブルデータと、から求めることができる。エンジン回転数Neは、例えば、特定のクランク角毎にパルスを発生するセンサ45,47を用いて、パルスの時間間隔より求めることができる。車速VSPは、例えば、特定の車軸角度毎にパルスを発生する車速センサ50を用いて、パルスの時間間隔より求めることができる。
ステップS12では、ピストン停止要求の有無を判断する。一例としてはアクセル開度が所定値未満、エンジン回転数が所定値以上で、かつ、車速が所定値以上の場合に、ピストン停止要求有りと判定する。ピストン停止要求が有ると判定されると、ステップS12からステップS13へ進み、ピストン作動状態からピストン停止状態への切換処理、つまりピストン停止状態への移行処理(移行モード)が完了したかを判定する。移行処理が完了していれば、ステップS14へ進み、後述するピストン停止状態の継続処理つまり停止継続処理が行われる。移行処理が完了していなければ、ステップS15へ進み、後述する移行処理が行われる。
一方、ステップS12において、ピストン停止要求が無いと判定されると、ステップS16へ進み、ピストン停止状態からピストン作動状態への切換処理、つまりピストン作動状態への復帰処理(復帰モード)が完了したかを判定する。復帰処理が完了していれば、ステップS17へ進み、後述するピストン作動状態の継続処理、つまり作動継続処理が行われる。復帰処理が完了していなければ、ステップS18へ進み、後述する復帰処理が行われる。
図10は、図9のステップS14の停止継続処理を示すサブルーチンである。ステップS21では、クランク角センサ45に出力に基づくクランク角を読み込む。そして、ステップS22では、上記クランク角に基づいて、図11に示す予め設定されたピストン停止状態用の制御マップを参照して、リンク支持部26の目標位置を設定する。同図に示すように、ピストン停止状態では、上述したようにクランク角と同期してリンク支持部26が往復移動するように、その目標位置が設定される。
図12は図9のステップS15の移行処理を示すサブルーチンである。また、図13は、ピストン作動状態からピストン停止状態への移行モードにおけるタイムチャートであり、上段(A)がピストンストローク、中段(B)がピストン速度、下段(C)がリンク支持部26の速度を示している。
ステップS31では、クランク角とリンク支持部26の位置センサ51からの検出信号に基づいて、現在のクランク角でのリンク支持部26の実位置を求める。ステップS32では、上記実位置とクランク角とに基づいて、現在のピストン位置を演算する。一例として。あらかじめ設定される制御マップを用いてピストン位置を求める。
ステップS33では、上記のピストン位置を用いて、現在のピストン速度を演算する。例えば、本ルーチンは所定時間間隔毎に実施されているので、前回演算時のピストン位置を保持しておき、前回演算時のピストン位置と今回演算時のピストン位置の偏差と、演算間隔と、に基づいてピストン速度を求めることができる。
ステップS34では、クランク角に基づいて、この移行モードにおける切換開始時期iTsであるかを判定する(切換開始時期設定手段)。移行開始時期iTsであると判定されると、ステップS35〜S37の処理を実行し、ピストン停止状態への移行が開始される。すなわち本実施例では、ピストン作動状態でS12のピストン停止要求が成立する切換要求時に、即座に切換を開始するのではなく、所定の切換開始時期iTsとなるまで、切換を禁止している。
上記S34では、例えば、上記のピストン速度を用いて各気筒のピストン停止状態への移行開始時期iTsが判定される。つまり、移行開始時期iTsは、クランク角でピストン速度が略0(ゼロ)、つまり0又は0に近傍の極めて小さな値となる移行開始ポイントiTs’の中から選択される。好ましくは図13(A)に示すように、移行開始時期iTsが排気行程の中から設定され、特に排気行程の開始時期である膨張下死点が排気開始時期iTsとして設定される。あるいは、切換要求後に最初に表われる移行開始ポイントiTs’を移行開始時期iTsに設定しても良い。
ステップS35では、ピストン停止状態への移行終了時期iTeを設定する。具体的には、ピストン停止状態のリンク支持部26の設定状態(図11参照)において、クランク角でリンク支持部26の速度が略0(0又は0に近い値)となる移行終了ポイントiTe’の中から、移行終了時期iTeを選択する。典型的には、簡易的にクランク角で移行開始時期iTs後に最初に表われる移行終了ポイントiTe’が移行終了時期iTeとして設定される。上述したように移行開始時期iTsを排気行程の開始時期である膨張下死点とした場合、クランク角で次に表われる移行終了時期iTeは、排気行程の範囲内、より詳しくは排気行程の終了時期である排気上死点となる。つまり、移行開始時期から移行終了時期までの移行期間すなわち移行過渡期が排気行程と一致することとなる。
ステップS36では、移行開始時期から移行終了時期までの移行過渡期における目標ピストンモーションiPMを設定する。この目標ピストンモーションiPMは、例えば図13(A)に示すように、移行前のピストン停止状態における移行開始時期iTsのピストン位置と、移行後のピストン作動状態における移行終了時期iTeのピストン位置と、を滑らかに繋ぐ特性として設定される。従って、移行過渡期におけるリンク支持部26やピストン12の変位・速度が抑制され、ピストンが急激に動き出すようなことがないので、移行過渡期における不用意なトルクショックの発生を有効に低減・回避することができる。
ステップS37では、この移行過渡期の目標ピストンモーションiPMに基づいて、移行過渡期のリンク支持部26の目標位置を演算する。移行過渡期にはこのステップS37で設定された目標位置へ向けてリンク支持部26が駆動制御されることとなる。
このように、ピストン作動状態からピストン停止状態への移行モードにおいては、ピストン速度が0となるクランク角で移行を開始し、リンク支持部速度が0となるクランク角で移行を終了するようにしたので、移行過渡期におけるリンク支持部26やピストン12の急激な位置や速度の変動を抑制し、これに起因するトルクショックの発生を有効に低減・回避することができ、滑らかで安定した移行処理を実現することができる。しかも、移行過渡期を排気行程と一致させたので、前のサイクルの膨張行程が終了した直後から移行が開始されるため、燃料つまり出力エネルギーの無駄が無く、燃費向上を図ることができる。このように本実施例では、ピストン停止状態への移行処理をごく短い期間である1サイクルの排気行程中にトルク変動を招くことなく迅速・良好に行うことができる。
図14は、図9のステップS17の作動継続処理を示すサブルーチンである。ステップS41では、クランク角,目標吸気量及び目標圧縮比等を読み込む。目標吸気量や目標圧縮比は、図15及び図16に示すような予め設定された制御マップを参照して、アクセル開度とエンジン回転数に基づいて求めることができる。図15に示すように、アクセル開度が高くなるほど目標吸気量が高く設定される。また、図16に示すように、目標圧縮比は、アクセル開度が高くなるほど小さく、またエンジン回転数が高くなるほど大きくなるように設定される。
ステップS42では、上記の目標吸気量と目標圧縮比に基づいて、目標吸気下死点位置(目標BDC位置)と目標圧縮上死点位置(目標TDC位置)とを求める。なお、膨張BDCと排気TDCについては、アクセル開度とエンジン回転数に応じて可変としても良いし、簡易的には固定でもよい。なお、より簡易的に、アクセル開度やエンジン回転数に基づいて直接的に目標BDC位置と目標TDC位置とを設定するようにしても良い。
ステップS43では、上記の目標TDC位置と目標BDC位置とに基づいて、目標ピストン位置(目標ピストンモーション)を設定する。この目標ピストン位置は、上記の目標TDC位置と目標BDC位置とを通り、かつ、ピストンスピードの変化が極端に大きくならないように、例えば図17に示すような正弦波に近い特性に設定される。
ステップS44では、上記の目標ピストン位置に基づいて、リンク支持部26の目標位置を求める。一例として、図18に示すように、予め設定される各クランク角毎のピストン位置とリンク支持部位置との関係を示した制御マップを参照して、クランク角と目標ピストン位置とに基づいてリンク支持部26の目標位置を求めることができる。同図に示すように、この例では、目標ピストン位置が低くなるほどリンク支持部26の目標位置が上限位置へ向かう側へ設定される。
図19は、通常時すなわちピストン作動状態での目標スロットル開度の設定制御の一例を示すフローチャートである。ステップS51では、アクセル開度とエンジン回転数とが読み込まれる。そしてステップS52では、上記のアクセル開度とエンジン回転数とに基づいて、予め設定される制御マップ(図20参照)を参照して、目標スロットル開度を設定する。図20に示すように、目標スロットル開度は、アクセル開度に比例して大きくなり、所定のアクセル開度以上の領域では全開とされる。
図21は、図9のステップS18の復帰処理を示すサブルーチンである。ステップS61では、クランク角と位置センサ51の検出信号とに基づいて、リンク支持部26の実位置を求める。ステップS62では、上記の実位置を用いてリンク支持部26の速度を演算する。例えば、本ルーチンは所定時間間隔毎に実施されるので、前回演算時の実位置と今回演算時の実位置の偏差と、演算間隔と、に基づいてリンク支持部の速度を求めることができる。
上記S63では、上記クランク角に基づいて、この復帰モードにおけるピストン作動状態への復帰開始時期fTsであるかが判定される(切換開始時期設定手段)。復帰開始時期fTsであると判定されると、ステップS64〜S66の処理を実行して、ピストン作動状態への復帰を開始する。すなわち、本実施例では、ピストン停止状態でS12のピストン停止要求が不成立となるピストン作動状態への切換要求時に、即座に切換を開始するのではなく、所定の復帰開始時期fTsとなるまで、その切換を禁止している。
復帰開始時期fTsは、例えば、クランク角でリンク支持部速度が略0(ゼロ)、つまり0又は0近傍の極めて小さな値となる復帰開始ポイントfTs’の中から選択される。好ましくは図22(A)に示すように、復帰開始時期fTsが排気行程の中から設定され、特に排気行程の開始時期である膨張下死点が復帰開始時期fTsとして設定される。あるいは、簡易的に、クランク角で切換要求後に最初に表われる復帰開始ポイントfTs’を復帰開始時期fTsに設定しても良い。このようにリンク支持部速度が略0の時点で復帰を開始することにより、復帰開始直後にリンク支持部26の変位によりピストンが急激に動き出すようなことががなく、これに起因するトルクショックの発生を低減・回避することができる。
ステップS64では、ピストン作動状態への復帰終了時期fTeを設定する。復帰終了時期fTeは、例えばクランク角でピストン作動状態におけるピストン速度が0となる復帰終了ポイントfTe’の中から設定され、例えば簡易的に復帰開始時期fTs後にクランク角で最初に表われる復帰終了ポイントfTe’が復帰終了時期fTeとして設定される。上述したように復帰開始時期fTsを排気行程の開始時期である膨張下死点とした場合、その次に表われる復帰終了時期fTeは、排気行程の範囲内、より詳しくは排気行程の終了時期である排気上死点となる。
ステップS65では、上記の復帰開始時期fTsから復帰終了時期fTeまでの復帰過渡期の目標ピストンモーションfPMを作成する。この目標ピストンモーションfPMは、例えば図22(A)に示すように、復帰前のピストン停止状態における復帰開始時期fTeでのピストン位置と、復帰後のピストン作動状態における復帰終了時期fTeでのピストン位置とを滑らかに接続する特性として設定される。従って、復帰過渡期にけるリンク支持部26やピストン12の変位・速度が抑制され、ピストンが急激に動き出すことがないので、復帰中の不用意なトルクショックの発生を有効に低減・回避することができる。ステップS66では、上記復帰過渡期の目標ピストンモーションに基づいて、復帰過渡期のリンク支持部26の目標位置を設定する。従って、復帰過渡期には、この目標位置へ向けてリンク支持部26が駆動制御されることになる。
このように、ピストン停止状態からピストン作動状態への復帰モードにおいては、リンク支持部速度が0となるクランク角で復帰を開始し、ピストン速度が0となるクランク角で復帰を終了するようにしたので、復帰過渡期におけるリンク支持部26やピストン12の急激な位置や速度の変動を抑制し、これに起因するトルクショックの発生を有効に低減・回避することができ、復帰処理を安定して良好に行うことができる。しかも、復帰過渡期を排気行程と一致させたので、復帰終了直後から吸気行程が開始されることとなり、無駄なピストンモーションによるトルク損失を招くことがない。このように本実施例では、ピストン作動状態への復帰処理をごく短い期間である1サイクルの排気行程中にトルク変動を招くことなく迅速・良好に行うことができる。
また、上記実施例では、各気筒毎に切換開始・終了時期が設定・制御され、具体的には切換要求から排気行程を迎える気筒に対して切換が順次行われることとなるので、例えば全ての気筒の切換を一斉に行う場合に比して、切換に伴うトルク変動が気筒毎に分散されることとなる。
以上の説明より把握し得る本発明の特徴的な技術思想について上記実施例を参照しつつ説明する。
(1)ピストン12とクランクシャフト11のクランクピン22とを連係する複数のリンク23,24の一つに制御リンク25が連結された複リンク式ピストン−クランク機構21を有し、上記制御リンク25のリンク支持部26の位置をアクチュエータ27により駆動制御することによってピストンモーションを機関運転状態に応じて変更可能なレシプロ式内燃機関の制御装置において、クランク角に応じてピストン12が往復移動するピストン作動状態と、クランク角と同期してリンク支持部26を往復移動させることによって、クランク角にかかわらずピストン12を停止状態に維持するピストン停止状態と、の切換要求の有無を判定する切換要求判定手段と、上記切換要求時に、その切換モードとクランク角とに基づいて、切換開始時期iTs,fTsを設定する切換開始時期設定手段(S34,S64)と、を有することを特徴としている。
上記の実施例においては、図9のルーチンにおけるS12,S13及びS16の判定処理が、切換要求の有無を判定する切換要求判定手段に相当し、切換要求時にはS15の移行処理又はS18の復帰処理が実行される。また、図12のS34及び図21のS63の判定処理が切換開始時期設定手段に相当し、S34,S63の判定が肯定されると、切換が開始されることとなる。
このような構成により、リンク支持部26を駆動制御することによってピストンモーションひいては機関圧縮比や排気量を機関運転状態に応じて変更可能な複リンク式ピストン−クランク機構を利用して、ピストン停止状態を実現することができ、かつ、ピストン作動状態とピストン停止状態との切換要求時に、クランク角に応じて切換開始時期iTs,fTsを設定しているために、切換に伴うリンク支持部26やピストン12の位置や速度の急激な変動を低減・防止して、切換過渡期のトルク変動を低減・回避することができる。
(2)好ましくは、切換モードがピストン作動状態からピストン停止状態への移行モードであるときには、切換開始時期iTsをピストン速度に基づいて設定する。
(3)具体的には、移行モードにおける切換(移行)開始時期iTsを、ピストン速度が0となるクランク角とする。これによって、ピストン慣性力の影響を受けずにスムーズにピストン停止状態への移行を行うことができ、かつ、ピストン停止状態への移行開始直後にピストン速度の急変によるトルクショックを招くこともないので、安定して良好な移行動作を実現できる。
(4)また好ましくは、切換モードがピストン停止状態からピストン作動状態への復帰モードであるときには、切換(復帰)開始時期fTsをリンク支持部26の速度に基づいて設定する。
(5)具体的には、復帰モードにおける切換開始時期fTsを、リンク支持部26の速度が0となるクランク角とする。これによって、復帰動作の開始直後におけるリンク支持部の急変を回避し、これに起因するトルクショックを抑制・回避することができるので、ピストン作動状態への復帰動作を安定してスムーズに開始することができる。
(6)典型的には、上記切換開始時期iTs,fTsが排気行程の範囲内に設定され、より具体的には排気行程の開始時期である膨張下死点に設定される。これによって、例えばピストン停止状態への移行モードにおいては、前のサイクルの膨張行程が終了した直後から移行が開始されるため、燃料つまり出力エネルギーの無駄が無い。
(7)好ましくは、上記切換要求時に、上記切換開始時期とクランク角とに基づいて、切換終了時期iTe,fTeを設定する切換終了時期設定手段(S35,S64)を有している。
(8)より好ましくは、切換終了時期iTe,fTeが排気行程の範囲内に設定され、より具体的には排気行程の終了時期である排気上死点に設定される。これによって、例えばピストン作動状態への復帰モードにおいては、復帰完了直後から吸気行程が始まるので、ピストンモーションに無駄がなく、この無駄に起因するトルク損失を招くことがない。
(9)また好ましくは、上記切換開始時期iTs,fTsと切換終了時期iTe,fTeとに基づいて、切換過渡期におけるリンク支持部26の目標位置を設定する目標位置設定手段(S37,S66)を有している。例えば、切換開始時期iTs,fTsのピストン位置と切換終了時期iTe,fTeのピストン位置を通るように切換過渡期の目標ピストンモーションiPM,fPMを設定し、この目標ピストンモーションから切換過渡期のリンク支持部26の目標位置を求めることができる。
なお、本発明を具体的な実施例に基づいて説明してきたが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変形・変更を含むものである。
本発明の一実施例に係るレシプロ式内燃機関の制御システムを示す構成図。 上記実施例の複リンク式ピストン−クランク機構を示す構成図。 クランク角に対するリンク支持部目標位置の一設定例を示す特性図。 図3の設定でのピストンモーションを示す特性図。 ピストン停止状態でのリンク支持部の目標位置を示す特性図。 ピストン停止状態でのピストンモーションを示す特性図。 ピストン停止状態とピストン復帰状態との切換が行われる車両減速・加速状態を示すタイムチャート。 本実施例に係るリンク支持部の目標位置の設定処理を模式的に示すブロック図。 本実施例に係るリンク支持部の目標位置の設定制御の流れを示すフローチャート。 図9の停止継続処理を示すフローチャート。 図10のルーチンの目標位置設定に用いられる制御マップの一例を示す特性図。 図9の移行処理を示すフローチャート。 移行モードでのピストンストローク(A),ピストン速度(B),及びリンク支持部の速度(C)を示す特性図。 図9の作動継続処理を示すフローチャート。 図14のルーチンで目標吸気量の設定に用いられる制御マップの一例を示す特性図。 図14のルーチンで目標圧縮比の設定に用いられる制御マップの一例を示す特性図。 ピストン作動状態での目標ピストン位置の一例を示す特性図。 目標ピストン位置とリンク支持部の目標位置との関係を示す特性図。 目標スロットル開度の演算処理の流れを示すフローチャート。 アクセル開度とスロットル開度との関係を示す特性図。 図9の復帰処理を示すフローチャート。 復帰モードでのピストンストローク(A),ピストン速度(B),リンク支持部の位置(C)及びリンク支持部の速度(D)を示す特性図。
符号の説明
11…クランクシャフト
12…ピストン
13…シリンダ
21…複リンク式ピストン−クランク機構
22…クランクピン
23…ロアリンク
24…アッパリンク
25…制御リンク
26…リンク支持部
27…アクチュエータ
40…制御部

Claims (10)

  1. ピストンとクランクシャフトのクランクピンとを連係する複数のリンクの一つに制御リンクが連結された複リンク式ピストン−クランク機構を有し、上記制御リンクのリンク支持部の位置をアクチュエータにより駆動制御することによってピストンモーションを機関運転状態に応じて変更可能なレシプロ式内燃機関の制御装置において、
    クランク角に応じてピストンが往復移動するピストン作動状態と、クランク角と同期してリンク支持部を往復移動させることによって、クランク角にかかわらずピストンを停止状態に維持するピストン停止状態と、の切換要求の有無を判定する切換要求判定手段と、
    上記切換要求時に、その切換モードとクランク角とに基づいて、切換開始時期を設定する切換開始時期設定手段と、
    を有することを特徴とするレシプロ式内燃機関の制御装置。
  2. 上記切換開始時期設定手段は、上記切換モードがピストン作動状態からピストン停止状態への移行モードであるときには、切換開始時期をピストン速度に基づいて設定することを特徴とする請求項1に記載のレシプロ式内燃機関の制御装置。
  3. 上記移行モードにおける切換開始時期が、ピストン速度が0となるクランク角であることを特徴とする請求項2に記載のレシプロ式内燃機関の制御装置。
  4. 上記切換開始時期設定手段は、上記切換モードがピストン停止状態からピストン作動状態への復帰モードであるときには、上記切換開始時期をリンク支持部の速度に基づいて設定することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のレシプロ式内燃機関の制御装置。
  5. 上記復帰モードにおける切換開始時期が、リンク支持部の速度が0となるクランク角であることを特徴とする請求項4に記載のレシプロ式内燃機関の制御装置。
  6. 上記切換開始時期が排気行程の範囲内に設定されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のレシプロ式内燃機関の制御装置。
  7. 上記切換要求時に、上記切換開始時期とクランク角とに基づいて、切換終了時期を設定する切換終了時期設定手段を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のレシプロ式内燃機関の制御装置。
  8. 上記切換終了時期が排気行程の範囲内に設定されることを特徴とする請求項7に記載のレシプロ式内燃機関の制御装置。
  9. 上記切換開始時期と切換終了時期とに基づいて、切換過渡期におけるリンク支持部の目標位置を設定する目標位置設定手段を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のレシプロ式内燃機関の制御装置。
  10. ピストンとクランクシャフトのクランクピンとを連係する複数のリンクの一つに制御リンクが連結された複リンク式ピストン−クランク機構を有し、上記制御リンクのリンク支持部の位置をアクチュエータにより駆動制御することによってピストンモーションを機関運転状態に応じて変更可能なレシプロ式内燃機関の制御方法において、
    クランク角に応じてピストンが往復移動するピストン作動状態と、クランク角と同期してリンク支持部を往復移動させることによって、クランク角にかかわらずピストンを停止状態に維持するピストン停止状態と、の切換要求の有無を判定し、
    上記切換要求時に、その切換モードとクランク角とに基づいて、切換開始時期を設定することを特徴とするレシプロ式内燃機関の制御方法。
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