JP2008115390A - アゾ又はトリ(ヘテロ)アリールメタン型の少なくとも1つの発色団をベースとした混合染料を含有する組成物、染色方法及び混合染料 - Google Patents
アゾ又はトリ(ヘテロ)アリールメタン型の少なくとも1つの発色団をベースとした混合染料を含有する組成物、染色方法及び混合染料 Download PDFInfo
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Abstract
Description
これらの染料は、繊維の艶出しを同時に行おうと所望するならば、場合によっては酸化剤の存在下で、繊維に適用されるのが一般的である。作用時間が経過したら、繊維をすすぎ、場合によっては洗浄して乾燥させる。
また、全てのケースでではないが、多くのケースで必要とされている特定の色調を得るために、いくつかの染料を混合するといった事実に関連した、さらなる困難も生じている。しかしながら、それぞれの染料は繊維に対して同様な親和性を有しているわけではなく、このことは、例えば繊維を一又は複数回洗浄したり日光に暴露された後等の、経時的な色調変化、又は不均質な着色に表れる。
特に本発明の目的の一つは、経時的な色調変化の問題を何ら有さず、多様な色調を付与可能な直接染料を提供することにある。
しかしながら、本発明の他の特徴及び利点は、提示する記載及び実施例を読むことにより、さらに明らかになるであろう。
さらに、特に示さない限りは、数値の範囲には、値の範囲を定める境界値が含まれる。
適切な有機アニオンの例には、例えばアセタート類;シタラート類;タータラート類;メトスルファート又はエトスルファートイオン等の、直鎖状又は分枝状のアルキル部分がC1-C6であるアルキルスルファート類;直鎖状又は分枝状のアルキル部分がC1-C6であるアルキルスルホナート類;アリール部分、好ましくはフェニルが一又は複数のC1-C4アルキル基で置換されていてもよいアリールスルホナート類等のアニオン類が含まれる。
上述したように、混合染料は少なくとも2つの異なる発色団を含み;該発色団の少なくとも一方は、アゾ化合物ファミリーの発色団又はトリ(ヘテロ)アリールメタンファミリーの発色団から選択され;発色団は、それぞれの発色団の電子の非局在化を停止する少なくとも1つのリンカーを介して互いに結合している。最後に、その発色団が全てアゾ型のものである混合染料は本発明の一部を形成しない。
好ましくは、混合染料の少なくとも1つの発色団は、一又は複数のカチオン電荷を担持している。
発色団が異なると記載されている場合、これは、それらの少なくとも2つ、好ましくはそれらの全てが、それらの化学構造の点で異なることを意味している。このような発色団は、異なる化学構造を提供する同じファミリー、又は異なるファミリーから誘導される発色団であってよい。例えば、発色団は同じファミリーの染料から選択されてよいが、それらを構成する基の化学構造は異なる。
染料が2以上の発色団を含む場合、これらの発色団の少なくとも1つは、他のものとは異なっていることを記しておくべきである。
本発明の好ましい一実施態様において、混合染料は2つの発色団を含む。
さらにカチオン電荷は、環に結合していてもしていなくてもよい。
また上述したように、混合染料の少なくとも1つの発色団は、少なくとも1つのカチオン電荷、特に唯一のカチオン電荷を有する。
好ましくは、この変形例において、それぞれの発色団は少なくとも1つのカチオン電荷、非常に有利には唯一のカチオン電荷を有する。
本発明の特定の一実施態様において、混合染料は、この混合染料を使用する条件下で、全体的にカチオン電荷を有している。
アゾ化合物ファミリーの発色団は少なくとも1つの-N=N-配列を有する化合物から選択され、その二の窒素原子は同時に環に結合しない。しかしながら、-N=N-配列の二の窒素原子の一方が環に結合することは除かない。
このような発色団は、例えばEP850636、FR2788433、EP920856、WO99/48465、FR2757385、EP850637、EP918053、WO97/44004、FR2570946、FR2285851、DE2538363、FR2189006、FR1560664、FR1540423、FR1567219、FR1516943、FR1221122、DE4220388、DE4137005、WO01/66646、US5708151、WO95/01772、WO95/15144、GB1195386、US3524842、US5879413、EP1062940、EP1133976、GB738585、DE2527638、FR2275462、GB1974-27645、Acta Histochem.(1978), 61(1), 48-52;Tsitologiya(1968), 10(3), 403-5;Zh. Obshch. Khim. (1970), 40(1), 195-202;Ann. Chim. (Rome)(1975), 65(5-6), 305-14;Journal of the Chinese Chemical Society(Taipei)(1998), 45(1), 209-211;Rev. Roum. Chim. (1988), 33(4), 37783;Text. Res. J. (1984), 54(2), 105-7;Chim. Ind. (Milan)(1974), 56(9), 600-3;Khim. Tekhnol. (1979), 22(5), 54853;Ger. Monatsh. Chem. (1975), 106(3), 6438;MRL Bull. Res. Dev. (1992), 6(2), 21-7;Lihua Jianyan, Huaxue Fence(1993), 29(4), 2334;Ann. Chim. (Rome)(1975), 65(5-6), 305-14;Dyes Pigm. (1992), 19(1), 69-79;Dyes Pigm. (1989), 11(3), 163-72に記載されている。
A1-[N=N-(A3)y]x-A2 (I)
[上式中:
− xは1〜3の整数であり;
− yは0又は1であり;
好ましくはyが0に等しい場合に、xは1に等しく;
− A1及びA2は同一でも異なっていてもよく、窒素、酸素及び/又は硫黄から選択される少なくとも1つのヘテロ原子を有する、5-乃至30員の複素環式芳香族基、又はC6-C30芳香族基を表し、A1及びA2基の少なくとも1つは置換されており;
− A1及びA2は混合染料のリンカーに結合しており;
− A3は、カルボキシル基;アルキル部分がC1-C12であるアルコキシカルボニル基;アルキル部分がC1-C12であるアシルオキシ、C1-C12アルキルスルファモイル(アルキル-NH-SO2-)、C1-C12アルキルスルホンアミド(アルキル-SO2-NH-)、ハロゲン原子の一又は複数で;又はニトロ基;ヒドロキシル基の少なくとも1つを担持していてもよく、同一でも異なっていてもよい、一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C6アルキル基で置換されたアミノ基;アミノ基;ヒドロキシル基;直鎖状又は分枝状のC1-C6アルコキシ基;直鎖状又は分枝状のC1-C6アルキル基から選択される、同一でも異なっていてもよい一又は複数の基で好ましくは置換されていてもよい、モノ芳香族又はポリ芳香族でC6-C30の二価の基を表す]
に相当するアゾ化合物ファミリー、及びその互変異性体の発色団(類)を挙げることができる。
好ましくは、A1及びA2基の少なくとも1つはカチオン性である。
本発明のさらなる特定の一実施態様において、アゾ化合物ファミリーの発色団(類)は、x=1であり、y=0である、式(I)に相当するもの、及びその互変異性体であり、ここでA1は:
Z1は酸素又は硫黄原子、NR4基又はCR5基を表し、
Z2は窒素原子又はCR6基を表し、
Z3は窒素原子又はCR7基を表し、
Z4は窒素原子又はCR8基を表し、
R1及びR6は共同して芳香環を形成可能で、
Anは化粧品的に許容可能なアニオンを表す]
を表し、
A2は、該環又はその置換基の一つを介してアゾ基に結合する、置換されていてもよく、カチオン性であってもよい、C6-C30の芳香族又は5-乃至30員の複素環式芳香族基を表す。
結合bは環を介してアゾ基に結合しており;
Z5は窒素原子又はCR10基を表し、
R1、R2、R3、R5、R6、R7、R8、R9及びR10は同一でも異なっていてもよく、水素原子;直鎖状又は分枝状で置換されていてもよいC1-C8アルキル基;置換されていてもよい5-又は6員の(ヘテロ)アリール基;ハロゲン原子;ヒドロキシル基;直鎖状又は分枝状で置換されていてもよいC1-C8アルコキシ基;アミノ基;少なくとも1つのヒドロキシル基を担持していてもよく、同一でも異なっていてもよい、一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C6アルキル基で置換されたアミノ基;ニトロ基;シアノ基;C1-C12アルキルスルホンアミド(アルキル-SO2-NH-);C1-C12アルキルスルファモイル(アルキル-NH-SO2-);アルキル部分がC1-C12であるアシルオキシ;アルキル部分がC1-C12であるアルコキシカルボニル;カルボキシル基を表し;
R4は、直鎖状又は分枝状で置換されていてもよいC1-C8アルキル基を表し;
R1とR5及びR6とR7は芳香環を形成してよく;
係数b'は4に等しく;
Anは有機又は無機で化粧品的に許容可能なアニオンを表す]
の炭素ベースの芳香族基又はピリジン基を表す。
好ましくは、R4は、直鎖状又は分枝状で置換されていてもよいC1-C4アルキル基を表す。
本発明の他の有利な実施態様において、Z1はNR4基を表し、Z2はCR6基を表す。
本発明のこれら2つの実施態様において、アゾ基は、環を介して式(II)の基に結合している。
本発明の他の有利な変形例において、A1基は式(III)又は(IV)の一方に相当し、アゾ基は環又はZ3を介して結合しており、ここでZ3は好ましくはCR7基を表す。
発色団とリンカーとが、A1基又はA2基を介してリンカーに結合していてもそうでなくても、好ましくは式(V)の基等の、(複素環式)芳香族基A2、又は式(II)乃至(IV)の基の環の環メンバーの一つを介して、又は上述した環の環メンバーにより担持される置換基の一つを介して、結合がなされてもよい。
より好ましくは、発色団とリンカーとがA1基を介して結合しているならば、有利には窒素原子N1、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8基を介して結合し得る。有利には、窒素原子N1を介して結合が生じる。
発色団とリンカーとが窒素原子N1を介して結合していない場合においては、窒素原子N1は、同一又は異なっている、R1乃至R10基の一つの基を、好ましくは直鎖状又は分枝状で置換されていてもよいC1-C4アルキル基を介して担持していてもよい。
本発明の第3の実施態様において、発色団とリンカーとは、A1基、特に有利にはC-R5を表すZ1を介して、好ましくはこの炭素原子を介して直接結合している。この実施態様において、R1及びR6は互いに6員の芳香環を形成してよい。
− Arは同一でも異なっていてもよく、フェニル又はナフチル等の置換されていてもよいアリール基;置換されていてもよい複素環を表し;
− A4は、ヒドロキシル基を担持していてもよく、同一でも異なっていてもよい、一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C4アルキル基で置換されたアミノ基;アミノ基;C1-C4アルコキシ基、アミド基(-CONH2);ヒドロキシルの少なくとも1つで好ましくは置換されていてもよい直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基、水素原子を互いに独立して表すR15及びR16であるN-N+(R15、R16)2、Oを表し;
− R14は同一でも異なっていてもよく、水素原子;好ましくは塩素又はフッ素等のハロゲン原子;スルホニルアミノ基;ヒドロキシル;直鎖状又は分枝状で置換されていてもよいC1-C8アルキル基;直鎖状又は分枝状で置換されていてもよいC1-C8アルコキシ基;直鎖状又は分枝状で置換されていてもよいC1-C8アルキルチオ基;アミノ基;少なくとも1つのヒドロキシル基を担持していてもよく、同一でも異なっていてもよい、一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基で置換されたアミノ基;複素環基;ニトロ基;シアノ基;置換されていてもよいアリール基、好ましくはC6のもの;アシル基;直鎖状又は分枝状のC1-C8アルコキシカルボニル基;カルボキシアミド基;-CO2H;-SO3H;-PO3H2;-PO4H2を表し;
− vは4に等しく;v'は2に等しい]
に相当する。
さらにAr基は、特に一又は複数のハロゲン原子、好ましくは塩素又はフッ素;スルホニルアミノ基;ヒドロキシル;直鎖状又は分枝状で置換されていてもよいC1-C8アルキル基;直鎖状又は分枝状で置換されていてもよいC1-C8アルコキシ基;直鎖状又は分枝状で置換されていてもよいC1-C8アルキルチオ基;アミノ基;少なくとも1つのヒドロキシル基を担持していてもよく、同一でも異なっていてもよい、一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基で置換されたアミノ基;複素環基;ニトロ基;シアノ基;置換されていてもよいアリール基、好ましくはC6のもの;アシル基;直鎖状又は分枝状のC1-C8アルコキシカルボニル基;カルボキシアミド基;-CO2H;-SO3H;-PO3H2;-PO4H2で置換されていてもよい。
これらの発色団は、>C=C<及び-N=C<から選択される少なくとも1つの配列を含み、その二の原子が環に同時に結合しない、特定の化合物である。しかしながら、配列の窒素又は炭素原子の一方は、環に結合していてもよいことを示しておく。
特にこのファミリーの発色団は、メチン、アゾメチン、モノ-及びジ-アリールメタン、インダミン(又はジフェニルアミン)、インドフェノール、インドアニリン、カルボシアニン、アザカルボシアニン、及びそれらの異性体、ジアザカルボシアニン及びその異性体、テトラアザカルボシアニン又はヘミシアニン型の発色団から誘導される。
− R17及びR18は同一でも異なっていてもよく、水素原子;C6-C30アリール基、(C1-C8)アルキルアリール基で、アリール部分が、塩素等のハロゲン原子、ヒドロキシル基の少なくとも1つを担持していてもよく、同一でも異なっていてもよい、一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C4アルキル基で置換されたアミノ基、アミノ基、直鎖状又は分枝状で置換された又は未置換のC1-C4アルコキシ基、ヒドロキシル基から好ましくは選択される、同一でも異なっていてもよい一又は複数の基で置換されていてもよいもの;チオフェン、フラン、ピペロニル、インドール、インドリン、ピリジン、カルバゾール、デヒドロキノリン及びクロモン複素環から特に選択される複素環基を表し;
− R17及びR18は、同時に芳香族基又は複素環式芳香族基を表すことができず;
− R19は同一でも異なっていてもよく、水素原子;直鎖状又は分枝状で置換されていてもよいC1-C8アルキル基;置換されていてもよいC6-C30アリール基;アミノ基;少なくとも1つのヒドロキシル基を担持していてもよい、一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C4アルキル基で置換されたアミノ基;ヒドロキシル基;C1-C4アルコキシ基、ヒドロキシル基の少なくとも1つを担持していてもよい、直鎖状又は分枝状のC1-C8アルコキシ基;好ましくは塩素等のハロゲン原子を表し;
− Xは窒素原子又は炭素原子を表し;
− 係数nは、Xが窒素原子である場合に0を表し、Xが炭素原子である場合に1を表し;
− 係数n'は4に等しく;
− A5は、同一でも異なっていてもよい、一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル又はヒドロキシアルキル基で置換された又は未置換のアミノ基、直鎖状又は分枝状のC2-C4ポリヒドロキシアルコキシ基、直鎖状又は分枝状のC1-C4モノヒドロキシアルコキシ基、直鎖状又は分枝状のC1-C4アルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、好ましくは塩素又はフッ素等のハロゲン原子、ヒドロキシルの一又は複数で好ましくは置換されていてもよいC6アリール基;R20が同一でも異なっていてもよく、置換されていてもよいC1-C8アルキル基を表すアンモニウム基N+(R20)2、ヒドロキシル基の少なくとも1つを担持していてもよい、同一でも異なっていてもよい、一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基で置換されたアミノ基;アミノ基を表す]
に相当する発色団、及びその互変異性体を挙げることができる。
B、D、E及びFは同一でも異なっていてもよく、窒素原子又はC-R22基を表し、R22は同一でも異なっていてもよく、水素原子、好ましくは少なくとも1つのヒドロキシルで置換されていてもよいC1-C8アルキル基;直鎖状又は分枝状のC1-C4アルコキシ基;アミノ基;少なくとも1つのヒドロキシル基を担持していてもよく、同一でも異なっていてもよい、一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C4アルキル基で置換されたアミノ基;置換されていてもよいC6アリール基;置換されていてもよい5-乃至12-員のヘテロアリール基を表し;
n=0又は1;
Gは、環4、又は次の残基を表し:
R21及びR24は互いに独立して、直鎖状又は分枝状で置換されていてもよいC1-C8アルキル基;置換されていてもよいベンジル基を表し;
R23は水素原子、好ましくは少なくとも1つのヒドロキシルで置換されていてもよいC1-C8アルキル基、直鎖状又は分枝状のC1-C4アルコキシ基、アミノ基、少なくとも1つのヒドロキシル基を担持していてもよく、同一でも異なっていてもよい、一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C4アルキル基で置換されたアミノ基;置換されていてもよいC6アリール基;置換されていてもよいC2-C12ヘテロアリール基を表し;
Jは窒素原子又はC-R25基を表し;R25はR22と同様の意味を有し;
環1は、窒素原子上に少なくとも1つのカチオン電荷を担持しており、窒素、酸素及び/又は硫黄から選択される少なくとも1つの他のヘテロ原子を含有していてもよい、5-乃至12員の複素環式芳香族基から選択され;該基は、少なくとも1つの直鎖状又は分枝状で置換された又は未置換のC1-C8アルキル基;少なくとも1つの直鎖状又は分枝状で置換された又は未置換のC1-C8アルコキシ基;少なくとも1つのアミノ基;少なくとも1つのヒドロキシル基を担持していてもよく、同一でも異なっていてもよい、一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基で置換された少なくとも1つのアミノ基;少なくとも1つのC5-C6芳香族基;少なくとも1つのヒドロキシル基;アルコキシカルボニル基;ニトロ基;シアノ基;C1-C12アルキルスルホンアミド基(アルキル-SO2-NH-);C1-C12アルキルスルファモイル基(アルキル-NH-SO2-)で置換されていてもよく;
環2は、C6-C12芳香族基;窒素、酸素及び/又は硫黄から選択される少なくとも1つのヘテロ原子を有する5-乃至12員の複素環式芳香族基から選択され;該基は、少なくとも1つの直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基;少なくとも1つの直鎖状又は分枝状のC1-C8アルコキシ基;少なくとも1つのアミノ基;少なくとも1つのヒドロキシル基を担持していてもよく、同一でも異なっていてもよい、一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基で置換された少なくとも1つのアミノ基;好ましくは5-乃至6員である少なくとも1つの(複素環式)芳香族基;少なくとも1つのヒドロキシル基で置換されていてもよく;好ましくは、環2は、上述したように置換されていてもよいC6-C30芳香族基を表し;
環3は、窒素、酸素及び/又は硫黄から選択される少なくとも1つのヘテロ原子を有する5-又は6員の複素環式芳香族基から選択され;該基は、少なくとも1つの直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基;少なくとも1つの直鎖状又は分枝状のC1-C8アルコキシ基;少なくとも1つのアミノ基;少なくとも1つのヒドロキシル基を担持していてもよく、同一でも異なっていてもよい、一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基で置換された少なくとも1つのアミノ基;少なくとも1つのC5-C6芳香族基;少なくとも1つのヒドロキシル基;アルコキシカルボニル基;ニトロ基;シアノ基;C1-C12アルキルスルホンアミド基(アルキル-SO2-NH-);C1-C12アルキルスルファモイル基(アルキル-NH-SO2-)で置換されていてもよく;
環4は、C6-C12芳香族基;窒素、酸素及び/又は硫黄から選択される少なくとも1つのヘテロ原子を有する5-乃至12員の複素環式芳香族基から選択され;該基は、少なくとも1つの直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基;少なくとも1つの直鎖状又は分枝状のC1-C8アルコキシ基;少なくとも1つのアミノ基;少なくとも1つのヒドロキシル基を担持していてもよく、同一でも異なっていてもよい、一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基で置換された少なくとも1つのアミノ基;好ましくは5-乃至6員である少なくとも1つの(複素環式)芳香族基;少なくとも1つのヒドロキシル基で置換されていてもよく;
但し、nが1であり、Gが環を表す場合、B、D、E及びFは同時に窒素原子を表すことができず;nが0であり、Gが環を表す場合、B及びDは同時に窒素原子を表さない]
のもの、及び適切であるならばそれらの互変異性体である。
R26は同一でも異なっていてもよく、同一でも異なっていてもよい、一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C4アルキル又はヒドロキシアルキル基で置換された又は未置換であってよいアミノ基、直鎖状又は分枝状のC2-C4ポリヒドロキシアルコキシ基、直鎖状又は分枝状のC1-C4モノヒドロキシアルコキシ基、直鎖状又は分枝状のC1-C4アルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、好ましくは塩素又はフッ素等のハロゲン原子、ヒドロキシルの一又は複数で好ましくは置換されていてもよいC6アリール基;置換されていてもよいC1-C8アルキル基、水素原子を表し;
基(groups and radicals)R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、環1、環2、環3及び環4は上述したものである。
好ましくは、環3基は、上述したように置換されていてもよいイミダゾール、ピリジン又はインドリン環を表す。
好ましくは、環2基は、上述したように置換されていてもよいC6芳香族基を表す。
好ましくは、環4基は、上述したように置換されていてもよいC6芳香族基を表す。
この型の発色団として挙げることのできる例には、アクリドン、ベンゾキノン、アントラキノン、ナフトキノン、ベンズアントロン、アントラントロン(anthranthrone)、ピラントロン(pyranthrone)、ピラゾールアントロン(pyrazolanthrone)、ピリミジノアントロン(pyrimidinoanthrone)、フラバントロン(flavanthrone)、イダントロン(idanthrone)、フラボン、(イソ)ビオラントロン(violanthrone)、イソインドリノン、ベンズイミダゾロン、イソキノリノン、アントラピリドン、ピラゾロキナゾロン(pyrazoloquinazolone)、ペリノン(perinone)、キナクリドン、キノフタロン(quinophthalone)、インジゴイド、チオインジゴ、ナフタリミド、アントラピリミジン、ジケトピロロピロール及びクマリンから選択される染料から誘導される発色団が含まれる。
で表される。
R27、R28、R30及びR31は同一でも異なっていてもよく、水素原子;直鎖状又は分枝状で置換されていてもよいC1-C8アルキル基;ヒドロキシル基;直鎖状又は分枝状のC1-C8アルコキシ基;アミノ基;少なくとも1つのヒドロキシル基を担持していてもよく、同一でも異なっていてもよい、一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基で置換されたアミノ基;好ましくは塩素又はフッ素等のハロゲン原子;ニトロ基;シアノ基を表し;
R29は、水素原子又は直鎖状又は分枝状で置換されていてもよいC1-C8アルキル基を表し;
R31は同一でも異なっていてもよく、少なくとも1つのシアノ基、少なくとも1つのニトロ基、好ましくは塩素又はフッ素等の少なくとも1つのハロゲン原子、少なくとも1つのヒドロキシルを担持していてもよい、少なくとも1つの直鎖状又は分枝状のC1-C8アルコキシ基、少なくとも1つのヒドロキシルを担持していてもよく、同一でも異なっていてもよい、一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基で置換された少なくとも1つのアミノ、少なくとも1つのアミノ、少なくとも1つのヒドロキシルで好ましくは置換されていてもよいC6アリール基を表し;
pは4に等しく;qは3に等しく;rは5に等しく;sは2に等しい。
特に、環状アジンファミリーの発色団は、アジン、キサンテン、チオキサンテン、フルオリンジン(fluorindine)、アクリジン、(ジ)オキサジン、(ジ)チアジン及びピロニンから選択される染料から誘導される基から選択される。
Lは、好ましくは酸素及び硫黄から選択されるヘテロ原子;NH基;N-R34基を表し、
Mは、好ましくは酸素、硫黄及び窒素から選択されるヘテロ原子;N+-R34基;CH基;C-R35基を表し、
Q及びKは同一でも異なっていてもよく、ヒドロキシル基;アミノ基;置換されていてもよい(C1-C8)アルキルアリール基、置換されていてもよいアリール基、ヒドロキシル基の少なくとも1つを担持していてもよく、同一でも異なっていてもよい、一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基で置換されたアミノ基;tがKにおいては2に等しく、Qにおいては3に等しく、R36が同一でも異なっていてもよく、水素原子を表す、N+(R36)t型のアンモニウム基;少なくとも1つのヒドロキシル基を担持していてもよい、直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基;置換されていてもよいアリール基、(C1-C8)アルキルアリール基で、アリール部分が置換されていてもよいもの;置換されていてもよい直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基、置換されていてもよい直鎖状又は分枝状のC1-C8アルコキシ基を表し;
Q及びKが同時にN+(R36)t型のアンモニウム基を表さない条件で;
R32及びR33は同一でも異なっていてもよく、水素原子;置換されていてもよい、直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基;アミノ基;置換されていてもよいフェニル基、置換されていてもよいC1-C8アルキル基で直鎖状又は分枝状のものから選択される、同一でも異なっていてもよい一又は複数の基で置換されていてもよいアミノ基;ハロゲン原子、好ましくは塩素又はフッ素を表し;
Qが置換された又は未置換のアミノ基、又はヒドロキシル基を表すケースにおいて、R32はJ基の窒素又は酸素原子と共に、芳香族基と縮合していてもよい6員環を形成するアルキルアミノ又はアルコキシ基を表してよく、該芳香族基は、置換されていてもよいフェニル基、及び置換されていてもよい直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基から選択される、同一でも異なっていてもよい一又は複数の基で置換された又は未置換のアミノ基、又はアミノ基の少なくとも1つで置換されていてもよく;
R34及びR35は同一でも異なっていてもよく、少なくとも1つのヒドロキシル基を担持していてもよく、同一でも異なっていてもよい一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基で置換された少なくとも1つのアミノ基;少なくとも1つのアミノ基;少なくとも1つの直鎖状又は分枝状のC1-C8アルコキシ基;少なくとも1つのヒドロキシルで好ましくは置換されていてもよい直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基を表し;
R34及びR35は同一でも異なっていてもよく、少なくとも1つのシアノ基;少なくとも1つのニトロ基;ハロゲン原子、好ましくは塩素又はフッ素;少なくとも1つのヒドロキシル基を担持していてもよく、同一でも異なっていてもよい一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基で置換された少なくとも1つのアミノ基;少なくとも1つのアミノ基;少なくとも1つの直鎖状又は分枝状のC1-C8アルコキシ基;少なくとも1つのヒドロキシル基;少なくとも1つの直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基で好ましくは置換されていてもよい、好ましくはC6のアリール基を表してもよい]
の化合物、及びそれらの互変異性体を挙げることができる。好ましくは、R34及びR35は同一でも異なっていてもよく、直鎖状のC1-C4アルキル基、又は置換されていてもよいアリール基を表す。
特に、挙げることのできる例には、次の式(XIII)及び(XIV)に相当する化合物、さらにその互変異性体が含まれる:
R37は同一でも異なっていてもよく、水素原子;少なくとも1つのヒドロキシル基を担持していてもよい、直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基;置換されていてもよいアリール基、(C1-C8)アルキルアリール基で、アリール部分が置換されていてもよいもの;直鎖状又は分枝状で置換されていてもよいC1-C8アルキル基、直鎖状又は分枝状で置換されていてもよいC1-C8アルコキシ基を表し;
R38は同一でも異なっていてもよく、水素原子;直鎖状又は分枝状で置換されていてもよいC1-C4アルキル;直鎖状又は分枝状で置換されていてもよいC1-C8アルコキシ基;置換されていてもよいC6アリール基;アミノ基;置換されていてもよい5-又は6員のヘテロアリール基、置換されていてもよいC6アリール基、直鎖状又は分枝状のC1-C4アルキルスルホンアミド基、直鎖状又は分枝状のC1-C4チオアルキル基、直鎖状又は分枝状のC1-C4アルコキシ基、ヒドロキシル基の少なくとも1つで好ましくは置換されていてもよく、同一でも異なっていてもよい直鎖状又は分枝状のC1-C8、好ましくはC1-C4アルキル基から選択される、一又は複数の基で置換されたアミノ基;ヒドロキシル基;ニトロ基;シアノ基を表し;
係数zは4に等しく、係数z'は3に等しい。
アゾ-リンカー-アジン
アゾ-リンカー-メチン
アゾ-リンカー-カルボニル
アゾ-リンカー-ニトロ
アゾ-リンカー-トリ(ヘテロ)アリールメタン
トリ(ヘテロ)アリールメタン-リンカー-アジン
トリ(ヘテロ)アリールメタン-リンカー-メチン
トリ(ヘテロ)アリールメタン-リンカー-カルボニル
トリ(ヘテロ)アリールメタン-リンカー-ニトロ
トリ(ヘテロ)アリールメタン-リンカー-トリ(ヘテロ)アリールメタン
を挙げることができる。
よって、リンカーは、混合染料のそれぞれの発色団を単離する原子又は原子群を含む。
好ましくは、基とリンカーとの間の結合は、窒素又は酸素原子によりなされる。
リンカーはカチオン性又は非カチオン性であってよいことは、記しておくべきである。
さらに、リンカーは二価、三価又は四価であってよい。
好ましくは、リンカーは直鎖状又は分枝状のC1-C20、好ましくはC1-C12アルキル鎖に相当し、その少なくとも1つの炭素原子は、好ましくは少なくとも2つの窒素原子を含有する、飽和又は不飽和で5-又は6員の複素環で置き換えられてもよい。
例えば、リンカーがトリアジン基である場合、発色団は反応性アミノ、OH又はSH基を有し、その合成は、例えば次のスキームに従って実施される。
混合染料、染料1-リンカー-染料2を調製するために、染料1に対するリンカーのモル比は、一般的に10:1〜0.5:1であり、好ましくは1:1に等しい。この比率は、一以上のリンカー又はいくつかの発色団が使用される場合には加減してもよい。
反応温度は、一般的に−100℃〜+130℃、好ましくは−5℃〜100℃である。反応時間は、存在する種の反応性及び反応温度に依存する。一般的に、反応時間は10分〜8時間、好ましくは30分〜4時間である。
有利には、反応混合物のpHは2〜12である。
また反応は水及び/又は一又は複数の有機溶媒中で実施され得る。
さらに、反応、又は染料であってもなくてもよい2つの異なる化合物とリンカーとの反応は、文献、例えばWO03/029359、DE3335956、WO03/30909、WO03/18021、Journal of Medicinal Chemistry 43(9), 2000, 1892-97;Chemiker Zeitung 117(7-8), 1987, 241-5に記載されている。
混合染料、染料1-リンカー-染料2を調製するために、染料1に対するリンカーのモル比は、一般的に10:1〜0.1:1であり、好ましくは0.5:1に等しい。この比率は、一以上のリンカー又はいくつかの発色団が使用される場合には加減してもよい。
反応温度は、一般的に−100℃〜+30℃、好ましくは−5℃〜100℃である。反応時間は、存在する種の反応性及び反応温度に依存する。一般的に、反応時間は10分〜24時間、好ましくは30分〜4時間である。
また反応は水及び/又は一又は複数の有機溶媒中で実施され得る。
有利には、反応混合物のpHは2〜12である。
ケラチン繊維、特にヒトのケラチン繊維を染色する分野で従来から使用されている直接染料を使用してよい。
この点に関し、特にニトロベンゼン染料、付加的なアゾ直接染料及びメチン直接染料を挙げることができる。これらの直接染料は、非イオン性、アニオン性又はカチオン性であってよい。これらの付加的な直接染料は、好ましくはカチオン性である。
本発明の特定の一実施態様において、染色用組成物は、染色用組成物の全重量に対して、0.001重量%〜10重量%の範囲の含有量の直接染料をそれぞれ含有する。
酸化ベースの中で、パラ-フェニレンジアミン類、ビス(フェニル)アルキレンジアミン類、パラ-アミノフェノール類、エオルト-アミノフェノール類、及び複素環ベース、及びそれらの付加塩を挙げることができる。
本発明の組成物に存在する酸化ベース(類)は、染色用組成物の全重量に対して0.001重量%〜10重量%、好ましくは0.005重量%〜6重量%の量で、一般的に使用されている。
本発明の組成物において、カップラー(類)は、染色用組成物の全重量に対して0.001重量%〜10重量%、好ましくは0.005重量%〜6重量%の量で、一般的に存在している。
挙げることのできる有機溶媒の例には、直鎖状又は分枝状、好ましくは飽和しており、2〜10の炭素原子を有するモノアルコール類、例えばエタノール及びイソプロパノール;芳香族アルコール類、例えばベンジルアルコール又はフェニルエチルアルコール;ポリオール又はポリオールエーテル、例えばエチレングリコールモノメチル、モノエチル又はモノブチルエーテル、プロピレングリコール又はそのエーテル、例えばプロピレングリコールモノメチルエーテル、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコール(2-メチル-2,4-ペンタンジオール)、ネオペンチルグリコール及び3-メチル-1,5-ペンタンジオール;及びジエチレングリコールアルキルエーテル、特にC1-C4アルキルエーテル、例えばジエチレングリコールモノエチルエーテル又はモノブチルエーテルの単独物又は混合物が含まれる。
溶媒は、染色用組成物の全重量に対して、好ましくは約1重量%〜40重量%、より好ましくは約5重量%〜30重量%の割合で存在している。
上述したアジュバントは、それぞれ組成物の重量に対して、一般的に0.01重量%〜20重量%の量で存在している。
ケラチン繊維、特にヒトのケラチン繊維を酸化染色するために従来から使用されている酸化剤は、例えば過酸化水素、過酸化尿素、アルカリ金属の臭素酸塩又はフェリシアニド類、アルカリ金属又はアルカリ土類金属、例えばナトリウム、カリウム又はマグネシウムの過ホウ素酸塩及び過硫酸塩等の過酸塩の単独物又は混合物、過酸類及び酸化酵素、特にペルオキシダーゼ類が挙げられ、さらに2-電子オキシドレダクターゼ類、例えばウリカーゼ、及び4-電子オキシゲナーゼ類、例えばラッカーゼである。過酸化水素が特に好ましい。
これらのアルカリ性剤として挙げることのできる例には、アンモニア水、アルカリ性の炭酸塩、アルカノールアミン類、例えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミンとその誘導体、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、及び次の式(A):
の化合物が含まれる。
言うまでもなく、当業者であれば、本発明の組成物に固有の有利な特性が、考慮される添加により悪影響を受けないか、又は実質的に受けないように留意して、これ又はこれらの任意の付加的な化合物(類)を選択するであろう。
第1の変形例において、ケラチン繊維に適用される組成物は、何の酸化剤も含有しない。この変形例は、染色用組成物が、少なくとも1つの本発明の混合染料と、場合によっては少なくとも1つの付加的な直接染料を含有している場合に特に適切である。
本発明の第2の変形例において、本方法は少なくとも1つの酸化剤を用いて実施される。この第2の変形例は、存在する染料の種類(混合染料、付加的な直接染料、酸化ベース及び/又はカップラー)にかかわらず適切である。このような方法により、処理された繊維に艶出し効果を得ることができる。
この第2の変形例において、酸化剤は、使用時に染色用組成物に添加してもよく、又は混合染料を含有する染色用組成物と同時に又は逐次適応される、酸化剤を含有する酸化組成物を用いて出発して使用されてもよい。この後者のケースにおいて、酸化剤は混合染料を含有するものとは異なる組成物に存在する。
ついで、得られた混合物をケラチン繊維に適用する。
所望の着色が得られるのに十分な作用時間、通常は約3〜50分、好ましくは約5〜30分の後、好ましくはケラチン繊維をすすぎ、ついでシャンプーで洗浄し、再度すすいで、乾燥させるか又は乾燥するまで放置する。
さらに、組成物は15〜80℃、好ましくは15〜40℃の範囲の温度で、便宜的に作用させる。
酸化剤を含有する酸化組成物のpHは、染色用組成物と混合した後に得られ、ケラチン繊維に適用される組成物(換言すれば使用準備が整った組成物)のpHが約7〜12、好ましくは8〜11になるようなpHである。それは酸性化剤又は塩基性化剤により、所望の値に調節され得る。
塩基性化合物に関しては、上述にて付与されたリストが参照される。
使用準備が整った組成物、すなわち換言すれば最終的にケラチン繊維に適用される組成物は、種々の形態、例えば、液体、クリーム又はゲルの形態、又はケラチン繊維、特に毛髪等のヒトのケラチン繊維の染色に適した任意の他の形態であってよい。
混合染料、場合によっては付加的な直接染料、酸化ベース(類)及びカップラー(類)は、同一の区画部又はいくつかの区画部にあってよく;同一の区画部は唯一の種類の染料(混合染料、付加的な直接染料又は酸化染料)、又はこれらいくつかの染料の組合せを収容することができる。
この染色具は、処理された繊維に所望の混合物を塗布する手段、例えばFR2586913に記載されている染色具を具備したものであってよい。
1.06当量のヒドラゾン染料(3g)と約100mgのKIを、2mlのDMFが入った三口フラスコに攪拌しながら配し、混合物を95℃まで加熱する。
ついで、5mlのDMFに溶解した1当量のアゾ染料(1.49g)を添加し、混合物を24時間反応させる。
酢酸エチル(50ml)から沈殿させることによって生成物を回収し、濾過して乾燥させる;生成物は黒色パウダーの形態をしている。
生成物をジクロロメタンに溶解させることにより精製し、イソプロパノール/酢酸エチルの混合物(1/4)において沈殿させ、ついで濾過する。
13C及び1H NMRスペクトルは、所望の生成物の構造と一致する。
混合した後の染色用組成物のpHは9.5〜10である。
ついで、混合物を、白髪を90%含有するナチュラルなグレイの毛髪(NG)又はパーマネントウエーブがかかったグレイの毛髪(PWG)の束に適用する。
毛髪の束における作用時間は室温で20分である。
ついで、毛髪の束をシャンプーで染色する。
双方のケースにおいて染色された毛髪の束が得られる。
本発明の染色用組成物を、混合染料(4.7・10−4mol%)と染色用支持体Aを使用して調製した。
また別に、混合染料が、該混合染料を構成する二のモノカチオン性モノアゾ直接染料の同モルと置き換えられることを除けば、同じ実験条件下で比較染色用組成物を調製した。
混合した後の染色用組成物のpHは9.5〜10である。
ついで、混合物を、白髪を90%含有するパーマネントウエーブがかかったグレイの毛髪(PWG)の束に適用する。
毛髪の束における作用時間は室温で20分である。
染色された毛髪の束を6回シャンプーし、2回のシャンプー洗浄の間に中間の乾燥を行う。
6回のシャンプー洗浄の後の色調を、視覚的に、及び比色測定により、染色された毛髪の束の当初の色調と比較する。
シャンプー堅牢性を、染色されたパーマネントウエーブがかかった毛髪において、6回のシャンプー洗浄前L0 ★a0 ★b0 ★と洗浄後L1 ★a1 ★b1 ★に測定されたL★a★b★値を使用し、以下の△E式に従い測定する(ミノルタCM2002比色計、光源D65-10°CSI)。
アゾ化合物(5g)、100mlのDMF及びヒドラゾン化合物(2g)を三口フラスコに入れる。混合物を100℃で4時間反応させる。ジイソプロピルエーテル(250ml)からの沈殿により、生成物を回収する。生成物を濾過して乾燥させる;それは黒色パウダー(2g)の形態をしている。
NMR及び質量分析は所望の生成物の構造と一致する。
実施例1で記載されたものと同じタイプではあるが、この実施例で得られた染料を含有する染色用組成物を使用することにより、染色された毛髪の束を得ることができる。
ヒドラゾン化合物(98mg)、10mlのDMF及びアゾ化合物(200mg)を三口フラスコに入れる。混合物を100℃で4時間反応させる。酢酸エチル(100ml)からの沈殿により、生成物を回収する。生成物を濾過して乾燥させる;それは黒色パウダー(200mg)の形態をしている。
NMR及び質量分析は所望の生成物の構造と一致する。
実施例1で記載されたものと同じタイプではあるが、この実施例で得られた染料を含有する染色用組成物を使用することにより、染色された毛髪の束を得ることができる。
ニトロ化合物(3.33g)、100mlのDMF及びアゾ化合物(6.16g)を三口フラスコに入れる。混合物を100℃で4時間反応させ、ついで、所定の乾燥度になるまで蒸発させる。
生成物をジイソプロピルエーテルに溶解させる。濾過して、真空下で乾燥させる。黒色パウダー(6g)が得られる。
NMR及び質量分析は所望の生成物の構造と一致する。
実施例1で記載されたものと同じタイプではあるが、この実施例で得られた染料を含有する染色用組成物を使用することにより、染色された毛髪の束を得ることができる。
アゾ化合物(1.628g)とヒドラゾン化合物(2.53g)を10mlの乾燥アセトニトリルに懸濁させ、10mgのヨウ化カリウムと1滴のDMFを添加する。
反応混合物を60℃で3時間維持し、ついで、アセトニトリル分画を蒸留により除去する。
反応混合物を60℃で、さらに14時間維持する。
冷却後、生成物(0.5g)を、アセトンからの沈殿により単離する。
NMR及び質量分析は所望の生成物の構造と一致する。
実施例1で記載されたものと同じタイプではあるが、この実施例で得られた染料を含有する染色用組成物を使用することにより、染色された毛髪の束を得ることができる。
200mgの実施例5で得られた化合物を2mlのメタノールに溶解し、ついで17mgのエタノールアミンを含有する1mlのメタノール溶液を添加する。
反応混合物を60℃で1時間維持し、冷却し、ついでアセトンで希釈する。
沈殿物が形成される。濾過後、110mgの生成物が収集される。
NMR及び質量分析は所望の生成物の構造と一致する。
実施例1で記載されたものと同じタイプではあるが、この実施例で得られた染料を含有する染色用組成物を使用することにより、着色された毛髪の束を得ることができる。
アゾ化合物(0.63g)とヒドラゾン化合物(1.0g)を10mlの乾燥DMFに懸濁させ、224mgのヨウ化カリウムを添加し、反応混合物を80℃で18時間維持する。
生成物(0.441g)を、酢酸エチルからの沈殿により単離する。
NMR及び質量分析は所望の生成物の構造と一致する。
実施例1で記載されたものと同じタイプではあるが、この実施例で得られた染料を含有する染色用組成物を使用することにより、着色された毛髪の束を得ることができる。
アゾ化合物(1.0g)、ピコリン(2モル当量)及び30mlの2-プロパノールを三口フラスコに入れる。
85℃で24時間、ついで92℃で3日間、攪拌しつつ混合物を反応させる。反応混合物を所定の乾燥度になるまで蒸発させる。
生成物を水に溶解し、ジクロロメタンで洗浄する。
水相を所定の乾燥度になるまで蒸発させる。パウダーを酢酸エチルに溶解する。生成物を濾過し、真空下で乾燥させる。
黒色パウダー(0.566g)が得られる。
NMR及び質量分析は中間生成物の構造と一致する。
得られた中間生成物(0.25g)、N,N-ジメチル-4-ベンズアルデヒド(0.112g)、ピロリジン(0.043ml)及びメタノール(7ml)を三口フラスコに入れる。
混合物を室温で3日間攪拌しつつ反応させる。
反応混合物を所定の乾燥度になるまで蒸発させる。残留物をジイソプロピルエーテル、ついで酢酸エチルで洗浄する。
得られた残留物をジクロロメタン(10ml)に溶解し、2-プロパノール(10ml)と酢酸エチル(90ml)の溶液を添加することにより、生成物を沈殿させる。
生成物を濾過し、真空下で乾燥させる。
黒色パウダー(0.17g)が得られる。
NMR及び質量分析は生成物の構造と一致する。
実施例1で記載されたものと同じタイプではあるが、この実施例で得られた染料を含有する染色用組成物を使用することにより、着色された毛髪の束を得ることができる。
アゾ化合物(1.0g)、7mlのペンタノール、及びニトロ化合物(0.6g)をバイアルに入れる。
攪拌しつつ、混合物を85℃で18時間反応させる。
酢酸エチルを添加することにより、生成物を沈殿させる。生成物を濾過し、真空下で乾燥させる。
黒色パウダー(1.3g)が得られる。
NMR及び質量分析は所望の生成物の構造と一致する。
実施例1で記載されたものと同じタイプではあるが、この実施例で得られた染料を含有する染色用組成物を使用することにより、染色された毛髪の束を得ることができる。
アゾ化合物(1.0g)、7mlのペンタノール、及びニトロ化合物(0.85g)をバイアルに入れる。攪拌しつつ、混合物を85℃で18時間反応させる。
ついでニトロ化合物(0.42g)を添加し、攪拌しつつ、混合物を90℃で3時間反応させる。最後に、ニトロ化合物(0.85g)を添加する。
攪拌しつつ、混合物を90℃で2日間反応させる。
酢酸エチルを添加することにより、生成物を沈殿させる。生成物を濾過し、酢酸エチルで洗浄し、真空下で乾燥させる。
黒色パウダー(0.84g)が得られる。
NMR及び質量分析は所望の生成物の構造と一致する。
実施例1で記載されたものと同じタイプではあるが、この実施例で得られた染料を含有する染色用組成物を使用することにより、染色された毛髪の束を得ることができる。
アゾ生成物(1g)、KI(100mg)及び5mlのジメチルホルムアミド(DMF)を三口フラスコに入れる。
混合物を攪拌し、90℃で5分間加熱する。
5mlのDMFに溶解したヒドラゾン化合物(1.79g)を添加する。攪拌しつつ、混合物を90℃で16時間反応させる。
生成物を酢酸エチル(250ml)から沈殿させる。
生成物を濾過し、酢酸エチルで洗浄し、真空下で乾燥させる。
黒色パウダー(2.0g)が得られる。
NMR及び質量分析は所望の生成物の構造と一致する。
実施例1で記載されたものと同じタイプではあるが、この実施例で得られた染料を含有する染色用組成物を使用することにより、染色された毛髪の束を得ることができる。
実施例12
最大吸収波長:λmax:420nm;566nm;250nm
Claims (34)
- ケラチン繊維、特にヒトのケラチン繊維の染色に適した媒体に、少なくとも2つの異なる発色団を含む、少なくとも1つの混合染料を含有せしめてなる染色用組成物において;
該少なくとも1つの発色団がアゾ化合物ファミリーの発色団又はトリ(ヘテロ)アリールメタンファミリーの発色団から選択され;発色団が、それぞれの発色団の電子の非局在化を停止する少なくとも1つのリンカーを介して互いに結合しており;その発色団が全てアゾ型のものである混合染料を除く組成物。 - 混合染料が少なくとも2つの異なる発色団を含み、その少なくとも一方が1又は複数のカチオン性電荷を担持していることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
- 発色団が400〜800nmの可視領域で吸収することを特徴とする、請求項1又は2に記載の組成物。
- 混合染料が2乃至4の発色団、好ましくは2乃至3の発色団を含むことを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の組成物。
- 混合染料が2つの発色団を含むことを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の組成物。
- カチオン性発色団が、少なくとも1つの第4級化窒素原子を有する発色団であることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の組成物。
- アゾ型の発色団が少なくとも1つの-N=N-配列を有する化合物から選択され、その2つの窒素原子は同時に環に結合しないが;-N=N-配列の2つの窒素原子の一方が環内に結合することは除かれないことを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の組成物。
- アゾ型の発色団が、次の式(I):
A1-[N=N-(A3)y]x-A2 (I)
[上式中:
− xは1〜3の整数であり;
− yは0又は1であり;
好ましくはyが0に等しい場合に、xは1に等しく;
− A1及びA2は同一でも異なっていてもよく、窒素、酸素及び/又は硫黄から選択される少なくとも1つのヘテロ原子を有する、5-乃至30員の複素環式芳香族基、又はC6-C30芳香族基を表し、A1及びA2基の少なくとも1つは置換されており;
− A1又はA2は混合染料のリンカーに結合しており;
− A3は、カルボキシル基;アルキル部分がC1-C12であるアルコキシカルボニル基;アルキル部分がC1-C12であるアシルオキシ、C1-C12アルキルスルファモイル(アルキル-NH-SO2-)、C1-C12アルキルスルホンアミド(アルキル-SO2-NH-)、ハロゲン原子の一又は複数で;又はニトロ基;ヒドロキシル基の少なくとも1つを担持していてもよく、同一でも異なっていてもよい、一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C6アルキル基で置換されたアミノ基;アミノ基;ヒドロキシル基;直鎖状又は分枝状のC1-C6アルコキシ基;直鎖状又は分枝状のC1-C6アルキル基から選択される、同一でも異なっていてもよい一又は複数の基で好ましくは置換されていてもよい、モノ芳香族又はポリ芳香族でC6-C30の二価の基を表す]
に相当するアゾ化合物ファミリー、及びその互変異性体の発色団(類)を挙げることができる。 - アゾ化合物ファミリーの発色団が、x=1であり、y=0である、式(I)に相当するもの、及びその互変異性体であり、ここでA1は:
Z1は酸素又は硫黄原子、NR4基又はCR5基を表し、
Z2は窒素原子又はCR6基を表し、
Z3は窒素原子又はCR7基を表し、
Z4は窒素原子又はCR8基を表し、
R1及びR6は共同して芳香環を形成可能で、
Anは化粧品的に許容可能なアニオンを表す]
ものを表し、
A2は、該環又はその置換基の一つを介してアゾ基に結合する、置換されていてもよく、カチオン性であってもよい、C6-C30の芳香族又は5-乃至30員の複素環式芳香族基を表し、好ましくはA2は次の式:
結合bは環を介してアゾ基に結合しており;
Z5は窒素原子又はCR10基を表し;
R1、R2、R3、R5、R6、R7、R8、R9及びR10は同一でも異なっていてもよく、水素原子;直鎖状又は分枝状で置換されていてもよいC1-C8アルキル基;置換されていてもよい5-又は6員の(ヘテロ)アリール基;ハロゲン原子;ヒドロキシル基;アミノ基;少なくとも1つのヒドロキシル基を担持していてもよく、同一でも異なっていてもよい、一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C6アルキル基で置換されたアミノ基;ニトロ基;シアノ基;C1-C12アルキルスルホンアミド(アルキル-SO2-NH-);C1-C12アルキルスルファモイル(アルキル-NH-SO2-);アルキル部分がC1-C12であるアシルオキシ;アルキル部分がC1-C12であるアルコキシカルボニル;カルボキシル基を表し;
R4は、直鎖状又は分枝状で置換されていてもよいC1-C8アルキル基を表し;
R1とR5及びR6とR7は芳香環を形成してよく;
係数b'は4に等しく;
Anは有機又は無機で化粧品的に許容可能なアニオンを表す]
の炭素ベースの芳香族基又はピリジン基を表すことを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の組成物。 - トリ(ヘテロ)アリールメタン型の発色団が次の式(VI)乃至(VIII):
− Arは同一でも異なっていてもよく、フェニル又はナフチル等の置換されていてもよいアリール基;置換されていてもよい複素環を表し;
− A4は、ヒドロキシル基を担持していてもよく、同一でも異なっていてもよい、一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C4アルキル基で置換されたアミノ基;アミノ基;C1-C4アルコキシ基、アミド基(-CONH2);ヒドロキシルの少なくとも1つで好ましくは置換されていてもよい直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基、水素原子を互いに独立して表すR15及びR16であるN-N+(R15、R16)2、Oを表し;
− R14は同一でも異なっていてもよく、水素原子;好ましくは塩素又はフッ素等のハロゲン原子;スルホニルアミノ基;ヒドロキシル;直鎖状又は分枝状で置換されていてもよいC1-C8アルキル基;直鎖状又は分枝状で置換されていてもよいC1-C8アルコキシ基;直鎖状又は分枝状で置換されていてもよいC1-C8アルキルチオ基;アミノ基;少なくとも1つのヒドロキシル基を担持していてもよく、同一でも異なっていてもよい、一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基で置換されたアミノ基;複素環基;ニトロ基;シアノ基;置換されていてもよいアリール基、好ましくはC6のもの;アシル基;直鎖状又は分枝状のC1-C8アルコキシカルボニル基;カルボキシアミド基;-CO2H;-SO3H;-PO3H2;-PO4H2を表し;
− vは4に等しく;v'は2に等しい]
の化合物から選択されることを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の組成物。 - 発色団がメチン、カルボニル又は環状アジン型、及び(複素環式)芳香族ニトロ化合物の発色団から選択され得ることを特徴とする、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の組成物。
- メチン型の発色団が、>C=C<及び-N=C<から選択される少なくとも1つの配列を含み、その2つの原子が環内に同時に結合しない化合物から選択され;配列の窒素又は炭素原子の一方が環内に結合したものは除かないことを特徴とする、請求項11に記載の組成物。
- メチン型の発色団が、メチン類、アゾメチン類、モノ-及びジアリールメタン類、インダミン類、インドフェノール類、インドアニリン類、カルボシアニン類、アザカルボシアニン類及びそれらの異性体、ジアザカルボシアニン類及びそれらの異性体、テトラアザカルボシアニン類及びヘミシアニン類、適切な場合はその異性体のファミリーの発色団から誘導される基であることを特徴とする、請求項11又は12に記載の組成物。
- メチン型の発色団が、次の式(IX):
− R17及びR18は同一でも異なっていてもよく、水素原子;C6-C30アリール基、(C1-C8)アルキルアリール基で、アリール部分が、ハロゲン原子好ましくは塩素、ヒドロキシル基の少なくとも1つを担持していてもよく、同一でも異なっていてもよい、一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C4アルキル基で置換されたアミノ基、アミノ基、直鎖状又は分枝状で置換された又は未置換のC1-C4アルコキシ基、ヒドロキシル基から好ましくは選択される、同一でも異なっていてもよい一又は複数の基で置換されていてもよいもの;チオフェン、フラン、ピペロニル、インドール、インドリン、ピリジン、カルバゾール、デヒドロキノリン及びクロモン複素環から特に選択される複素環基を表し;
− R17及びR18は、同時に芳香族基又は複素環式芳香族基を表すことができず;
− R19は同一でも異なっていてもよく、水素原子;直鎖状又は分枝状で置換されていてもよいC1-C8アルキル基;置換されていてもよいC6-C30アリール基;アミノ基;少なくとも1つのヒドロキシル基を担持していてもよい、一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C4アルキル基で置換されたアミノ基;ヒドロキシル基;C1-C4アルコキシ基、ヒドロキシル基の少なくとも1つを担持していてもよい、直鎖状又は分枝状のC1-C8アルコキシ基;好ましくは塩素等のハロゲン原子を表し;
− Xは窒素原子又は炭素原子を表し;
− 係数nは、Xが窒素原子である場合に0を表し、Xが炭素原子である場合に1を表し;
− 係数n'は4に等しく;
− A5は、同一でも異なっていてもよい、一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル又はヒドロキシアルキル基で置換された又は未置換のアミノ基、直鎖状又は分枝状のC2-C4ポリヒドロキシアルコキシ基、直鎖状又は分枝状のC1-C4モノヒドロキシアルコキシ基、直鎖状又は分枝状のC1-C4アルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、好ましくは塩素又はフッ素等のハロゲン原子、ヒドロキシルの一又は複数で好ましくは置換されていてもよいC6アリール基;R20が同一でも異なっていてもよく、置換されていてもよいC1-C8アルキル基を表すアンモニウム基N+(R20)2、ヒドロキシル基の少なくとも1つを担持していてもよく、同一でも異なっていてもよい、一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基で置換されたアミノ基;アミノ基を表す]
の発色団、及びそれらの互変異性体から誘導される基、及び次の式(X):
B、D、E及びFは同一でも異なっていてもよく、窒素原子又はC-R22基を表し、
R22は同一でも異なっていてもよく、水素原子、好ましくは少なくとも1つのヒドロキシルで置換されていてもよいC1-C8アルキル基;直鎖状又は分枝状のC1-C4アルコキシ基;アミノ基;少なくとも1つのヒドロキシル基を担持していてもよく、同一でも異なっていてもよい、一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C4アルキル基で置換されたアミノ基;置換されていてもよいC6アリール基;置換されていてもよい5-乃至12員のヘテロアリール基を表し;
n=0又は1;
Gは、環4、又は次の残基を表し:
R21及びR24は互いに独立して、直鎖状又は分枝状で置換されていてもよいC1-C8アルキル基;置換されていてもよいベンジル基を表し;
R23は水素原子、好ましくは少なくとも1つのヒドロキシルで置換されていてもよいC1-C8アルキル基、直鎖状又は分枝状のC1-C4アルコキシ基、アミノ基、少なくとも1つのヒドロキシル基を担持していてもよく、同一でも異なっていてもよい、一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C4アルキル基で置換されたアミノ基;置換されていてもよいC6アリール基;置換されていてもよいC2-C12ヘテロアリール基を表し;
Jは窒素原子又はC-R25基を表し;R25はR22と同様の意味を有し;
環1は、窒素原子上に少なくとも1つのカチオン電荷を担持しており、窒素、酸素及び/又は硫黄から選択される少なくとも1つの他のヘテロ原子を有していてもよい、5-乃至12-員の複素環式芳香族基から選択され;該基は、少なくとも1つの直鎖状又は分枝状で置換された又は未置換のC1-C8アルキル基;少なくとも1つの直鎖状又は分枝状で置換された又は未置換のC1-C8アルコキシ基;少なくとも1つのアミノ基;少なくとも1つのヒドロキシル基を担持していてもよく、同一でも異なっていてもよい、一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基で置換された少なくとも1つのアミノ基;少なくとも1つのC5-C6芳香族基;少なくとも1つのヒドロキシル基;アルコキシカルボニル基;ニトロ基;シアノ基;C1-C12アルキルスルホンアミド基(アルキル-SO2-NH-);C1-C12アルキルスルファモイル基(アルキル-NH-SO2-)で置換されていてもよく;
環2は、C6-C12芳香族基;窒素、酸素及び/又は硫黄から選択される少なくとも1つのヘテロ原子を有する5-乃至12-員の複素環式芳香族基から選択され;該基は、少なくとも1つの直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基;少なくとも1つの直鎖状又は分枝状のC1-C8アルコキシ基;少なくとも1つのアミノ基;少なくとも1つのヒドロキシル基を担持していてもよく、同一でも異なっていてもよい、一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基で置換された少なくとも1つのアミノ基;好ましくは5-乃至6-員である少なくとも1つの(複素環式)芳香族基;少なくとも1つのヒドロキシル基で置換されていてもよく;
環3は、窒素、酸素及び/又は硫黄から選択される少なくとも1つのヘテロ原子を有する5-又は6-員の複素環式芳香族基から選択され;該基は、少なくとも1つの直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基;少なくとも1つの直鎖状又は分枝状のC1-C8アルコキシ基;少なくとも1つのアミノ基;少なくとも1つのヒドロキシル基を担持していてもよく、同一でも異なっていてもよい、一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基で置換された少なくとも1つのアミノ基;少なくとも1つのC5-C6芳香族基;少なくとも1つのヒドロキシル基;アルコキシカルボニル基;ニトロ基;シアノ基;C1-C12アルキルスルホンアミド基(アルキル-SO2-NH-);C1-C12アルキルスルファモイル基(アルキル-NH-SO2-)で置換されていてもよく;
環4は、C6-C12芳香族基;窒素、酸素及び/又は硫黄から選択される少なくとも1つのヘテロ原子を有する5-乃至12-員の複素環式芳香族基から選択され;該基は、少なくとも1つの直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基;少なくとも1つの直鎖状又は分枝状のC1-C8アルコキシ基;少なくとも1つのアミノ基;少なくとも1つのヒドロキシル基を担持していてもよく、同一でも異なっていてもよい、一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基で置換された少なくとも1つのアミノ基;好ましくは5-乃至6-員である少なくとも1つの(複素環式)芳香族基;少なくとも1つのヒドロキシル基で置換されていてもよく;
但し、nが1であり、Gが環を表す場合、B、D、E及びFは同時に窒素原子を表すことができず;nが0であり、Gが環を表す場合、B及びDは同時に窒素原子を表さない]
のもの、及び適切であるならばそれらの互変異性体から誘導されるものであることを特徴とする、請求項11乃至13のいずれか1項に記載の組成物。 - カルボニルファミリーの発色団が、アクリドン類、ベンゾキノン類、アントラキノン類、ナフトキノン類、ベンズアントロン類、アントラントロン類、ピラントロン類、ピラゾールアントロン類、ピリミジノアントロン類、フラバントロン類、イダントロン類、フラボン類、(イソ)ビオラントロン類、イソインドリノン類、ベンズイミダゾロン類、イソキノリノン類、アントラピリドン類、ピラゾロキナゾロン類、ペリノン類、キナクリドン類、キノフタロン類、インジゴイド類、チオインジゴ類、ナフタリミド類、アントラピリミジン類、ジケトピロロピロール類及びクマリン類のファミリーの染料から誘導される基であることを特徴とする、請求項10に記載の組成物。
- カルボニルファミリーの発色団が、次の式(XI):
の染料から誘導される基であることを特徴とする、請求項10乃至15のいずれか1項に記載の組成物。 - 環状アジンファミリーの発色団が、アジン、キサンテン、チオキサンテン、フルオリンジン、アクリジン、(ジ)オキサジン、(ジ)チアジン又はピロニン型の染料から誘導される基から選択されることを特徴とする、請求項10に記載の組成物。
- 環状アジンファミリーの発色団としては、次の式(XII):
Lは、好ましくは酸素及び硫黄から選択されるヘテロ原子;NH基;N-R34基を表し、
Mは、好ましくは酸素、硫黄及び窒素から選択されるヘテロ原子;N+-R34基;CH基;C-R35基を表し;
Q及びKは同一でも異なっていてもよく、ヒドロキシル基;アミノ基;置換されていてもよい(C1-C8)アルキルアリール基、置換されていてもよいアリール基、ヒドロキシル基の少なくとも1つを担持していてもよく、同一でも異なっていてもよい、一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基で置換されたアミノ基;tがKにおいては2に等しく、Qにおいては3に等しく、R36が同一でも異なっていてもよく、水素原子を表す、N+(R36)t型のアンモニウム基;少なくとも1つのヒドロキシル基を担持していてもよい、直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基;置換されていてもよいアリール基、(C1-C8)アルキルアリール基で、アリール部分が置換されていてもよいもの;置換されていてもよい直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基、置換されていてもよい直鎖状又は分枝状のC1-C8アルコキシ基を表し;
Q及びKが同時にN+(R36)t型のアンモニウム基を表さない条件で;
R32及びR33は同一でも異なっていてもよく、水素原子;置換されていてもよい、直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基;アミノ基;置換されていてもよいフェニル基、置換されていてもよいC1-C8アルキル基で直鎖状又は分枝状のものから選択される、同一でも異なっていてもよい一又は複数の基で置換されていてもよいアミノ基;好ましくは塩素又はフッ素等のハロゲン原子を表し;
Qが置換された又は未置換のアミノ基、又はヒドロキシル基を表すケースにおいて、R32はJ基の窒素又は酸素原子と共に、芳香族基と縮合していてもよい6員環を形成するアルキルアミノ又はアルコキシ基を表してよく、該芳香族基は、置換されていてもよいフェニル基、及び置換されていてもよい直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基から選択される、同一でも異なっていてもよい一又は複数の基で置換された又は未置換のアミノ基、又はアミノ基の少なくとも1つで置換されていてもよく;
R34及びR35は同一でも異なっていてもよく、少なくとも1つのヒドロキシル基を担持していてもよく、同一でも異なっていてもよい一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基で置換された少なくとも1つのアミノ基;少なくとも1つのアミノ基;少なくとも1つの直鎖状又は分枝状のC1-C8アルコキシ基;少なくとも1つのヒドロキシルで好ましくは置換されていてもよい直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基を表し;
R34及びR35は同一でも異なっていてもよく、少なくとも1つのシアノ基;少なくとも1つのニトロ基;好ましくは塩素又はフッ素等のハロゲン原子;少なくとも1つのヒドロキシル基を担持していてもよく、同一でも異なっていてもよい、一又は複数の直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基で置換された少なくとも1つのアミノ基;少なくとも1つのアミノ基;少なくとも1つの直鎖状又は分枝状のC1-C8アルコキシ基;少なくとも1つのヒドロキシル基;少なくとも1つの直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基で好ましくは置換されていてもよい、好ましくはC6のアリール基を表してもよい]
染料、及びそれらの互変異性体から誘導される基であることを特徴とする、請求項10乃至17のいずれか1項に記載の組成物。 - (複素環式)芳香族ニトロ化合物ファミリーの発色団が、次の式(XIII)及び(XIV)に相当するもの、さらにその互変異性体:
R37は同一でも異なっていてもよく、水素原子;少なくとも1つのヒドロキシル基を担持していてもよい、直鎖状又は分枝状のC1-C8アルキル基;置換されていてもよいアリール基、(C1-C8)アルキルアリール基で、アリール部分が置換されていてもよいもの;直鎖状又は分枝状で置換されていてもよいC1-C8アルキル基、直鎖状又は分枝状で置換されていてもよいC1-C8アルコキシ基を表し;
R38は同一でも異なっていてもよく、水素原子;直鎖状又は分枝状で置換されていてもよいC1-C4アルキル;直鎖状又は分枝状で置換されていてもよいC1-C8アルコキシ基;置換されていてもよいC6アリール基;アミノ基;置換されていてもよい5-又は6員のヘテロアリール基、置換されていてもよいC6アリール基、直鎖状又は分枝状のC1-C4アルキルスルホンアミド基、直鎖状又は分枝状のC1-C4チオアルキル基、直鎖状又は分枝状のC1-C4アルコキシ基、ヒドロキシル基の少なくとも1つで好ましくは置換されていてもよく、同一でも異なっていてもよい、直鎖状又は分枝状のC1-C8、好ましくはC1-C4アルキル基から選択される、一又は複数の基で置換されたアミノ基;ヒドロキシル基;ニトロ基;シアノ基を表し;
係数zは4に等しく、係数z'は3に等しいことを特徴とする、請求項10に記載の組成物。 - リンカーがカチオン性又は非カチオン性であることを特徴とする、請求項1乃至19のいずれか1項に記載の組成物。
- リンカーが、二価、三価又は四価の化合物、好ましくは直鎖状又は分枝状のC1-C20、好ましくはC1-C12炭化水素ベース鎖、好ましくはアルキル鎖で、該鎖の一又は複数の炭素原子が、硫黄、窒素又は酸素等のヘテロ原子で置き換えることができるもの、飽和又は不飽和で、好ましくは少なくとも2つの窒素原子を有するC5-C6の複素環で置き換えることができるもの;該炭化水素ベース鎖が不飽和であるか、又はアリーレン基を含有可能なもの;アリーレン基;二価のテレフタルアミド基;二価又は三価の基、特にトリアジン型のものから選択されることを特徴とする、請求項1乃至20のいずれか1項に記載の組成物。
- 混合染料の含有量が、組成物の全重量に対して0.001重量%〜20重量%、特に0.005重量%〜10重量%、好ましくは0.01重量%〜5重量%の範囲にあることを特徴とする、請求項1乃至21のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記混合染料以外の、一又は複数の付加的な直接染料を含有していることを特徴とする、請求項1乃至22のいずれか1項に記載の組成物。
- それぞれの付加的な直接染料の含有量が、染色用組成物の全重量に対して、0.001重量%〜10重量%の範囲にあることを特徴とする、請求項23に記載の組成物。
- パラ-フェニレンジアミン類、ビス(フェニル)アルキレンジアミン類、パラ-アミノフェノール類、オルト-アミノフェノール類、及び複素環ベース、及びそれらの付加塩から選択される少なくとも1つの酸化ベースを含有していることを特徴とする、請求項1乃至24のいずれか1項に記載の組成物。
- メタ-フェニレンジアミン類、メタ-アミノフェノール類、メタ-ジフェノール類、ナフタレンベースのカップラー及び複素環カップラー類、及びそれらの付加塩から選択される少なくとも1つのカップラーを含有していることを特徴とする、請求項1乃至25のいずれか1項に記載の組成物。
- それぞれの酸化ベースの含有量が、染色用組成物の全重量に対して0.001重量%〜10重量%の範囲にあり、それぞれのカップラーの含有量が、染色用組成物の全重量に対して0.001重量%〜10重量%の範囲にあることを特徴とする、請求項25又は26に記載の組成物。
- 組成物が少なくとも1つの酸化剤を含有していることを特徴とする、請求項1乃至27のいずれか1項に記載の組成物。
- 酸化剤が、過酸化水素、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の過酸化物、過酸化尿素、アルカリ金属の臭素酸塩又はフェリシアニド類、過酸塩、ペルオキシダーゼ類、及び2-電子又は4-電子オキシドレダクターゼ類等の酵素、好ましくは過酸化水素から選択されることを特徴とする、請求項28に記載の組成物。
- pHが8〜11であることを特徴とする、請求項1乃至29のいずれか1項に記載の組成物。
- 次の工程:
a)請求項1乃至27のいずれか1項に記載の組成物を、場合によっては少なくとも1つの酸化剤の存在下で、湿った又は乾燥した繊維に適用し、
b)組成物を、所望の着色が得られるのに十分な時間作用させ、
c)繊維を場合によってはすすぎ、
d)繊維を洗浄してすすぎ、
e)繊維を乾燥させるか、又は乾燥するまで放置する、
ことを実施することからなる、ケラチン繊維、特にヒトのケラチン繊維を染色するための方法。 - 少なくとも1つの第1の区画部が、請求項1乃至21のいずれか1項に記載の少なくとも1つの混合染料と、場合によっては混合染料とは異なる少なくとも1つの付加的な直接染料、場合によっては少なくとも1つの酸化ベース、及び場合によっては少なくとも1つのカップラーを含む染色用組成物を収容し、他の区画部が酸化剤を収容している多区画染色具。
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