JP2001316231A - 染毛剤 - Google Patents

染毛剤

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 髪を脱色しながら茶色から黒色にかけての深
みのある自然な色調に染色できる染毛剤の提供。 【解決手段】 アルカリ化剤及び直接染料を含有する第
１剤、並びに過酸化水素を含有する第２剤からなる２剤
式染毛剤、又はアルカリ化剤を含有する第１剤、過酸化
水素を含有する第２剤、及び直接染料を含有する第３剤
からなる３剤式染毛剤であって、２剤式染毛剤の第１剤
又は３剤式染毛剤の第３剤が、当該直接染料として、
(A)式(1)〜(8)から選ばれる第１の直接染料、並びに(B)
ベーシックブルー99、ベーシックブルー47、ディスパー
ズブルー１、ディスパーズブルー３、ディスパーズブル
ー７、ディスパーズブルー72、ディスパーズバイオレッ
ト１、ディスパーズバイオレット４、ディスパーズバイ
オレット15、及びディスパーズバイオレット27から選ば
れる第２の直接染料を含有するものである染毛剤。 【化１】

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪を脱色しなが
ら、茶色から黒色にかけての深みのある自然な色調に染
色できる染毛剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】特表平8-501322号公報には、毛髪を深い
色に染色でき、かつ堅牢性に優れるカチオン性直接染料
が開示されている。また、特表平10-502946号公報に
は、特表平8-501322号公報に示された直接染料と酸化剤
を含有し、塩基性条件下で髪を脱色しながら染色する染
毛剤が提案されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特表平
10-502946号公報に具体的に列挙されているカチオン性
直接染料は、特表平8-501322号公報に示された直接染料
のうち、黄色から赤色にかけての色調のものに限られて
おり、毛髪を茶色や黒色に染色する上で無くてはならな
い青色系の染料は除かれている。本発明者らは、この理
由について検討したところ、特表平8-501322号公報にお
いて式(1)（Ｘ＝Ｓ又はＯの場合）及び式(6)として示さ
れている青色系の直接染料は、塩基性条件下での過酸化
水素との反応性のために、色がたちまち消失してしまう
という問題があることが判明した。このため、特表平10
-502946号公報の技術では、自然な髪の色である茶色や
黒色に染毛することができなかった。
【０００４】従って、髪を脱色しながら茶色から黒色に
かけての深みのある自然な色調に染色できる染毛剤が望
まれていた。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、特表平8-
501322号公報に記載された黄から赤の色調を有するカチ
オン性直接染料と特定の青色から紫色のカチオン性直接
染料を組合わせ、毛髪脱色用組成物に添加することによ
り、上記要求を満たす染毛剤が得られることを見出し
た。
【０００６】本発明は、アルカリ化剤及び直接染料を含
有する第１剤、並びに過酸化水素を含有する第２剤から
なる染毛剤において、第１剤が、当該直接染料として、
(A)次の式(1)〜(8)
【０００７】
【化３】
【０００８】〔式中、An-はアニオンを示す。〕のいず
れかで表される第１の直接染料、並びに(B)ベーシック
ブルー99、ベーシックブルー47、ディスパーズブルー
１、ディスパーズブルー３、ディスパーズブルー７、デ
ィスパーズブルー72、ディスパーズバイオレット１、デ
ィスパーズバイオレット４、ディスパーズバイオレット
15、及びディスパーズバイオレット27から選ばれる第２
の直接染料を含有するものである染毛剤を提供するもの
である。
【０００９】また更に本発明は、アルカリ化剤を含有す
る第１剤、過酸化水素を含有する第２剤、及び直接染料
を含有する第３剤からなる染毛剤において、第３剤が、
当該直接染料として、(A)前記第１の直接染料及び(B)前
記第２の直接染料を含有するものである染毛剤を提供す
るものである。
【００１０】
【発明の実施の形態】本発明の染毛剤は、アルカリ化剤
及び直接染料を含有する第１剤、並びに過酸化水素を含
有する第２剤からなる２剤式染毛剤と、アルカリ化剤を
含有する第１剤、過酸化水素を含有する第２剤、及び直
接染料を含有する第３剤からなる３剤式染毛剤のいずれ
の形態であってもよく、(A)の第１の直接染料及び(B)の
第２の直接染料は、２剤式の場合には第１剤に、３剤式
の場合には第３剤に含有させる。
【００１１】(A)第１の直接染料において、式(1)〜(8)
中のAn-で表されるアニオンとしては、塩化物イオン、
臭化物イオン、ヨウ化物イオン、テトラクロロ亜鉛酸イ
オン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、硫酸メチルイオ
ン、リン酸イオン、ギ酸イオン、酢酸イオン等が挙げら
れる。
【００１２】(A)第１の直接染料(1)〜(8)は、１種以上
を用いることができ、その含有量は全組成〔第１剤と第
２剤（又は更に第３剤）の混合後。以下同じ。〕中の0.
001〜10重量％、特に0.01〜５重量％が好ましい。
【００１３】(B)第２の直接染料は、１種以上を用いる
ことができ、その含有量は全組成中の0.001〜10重量
％、特に0.01〜５重量％が好ましい。
【００１４】第１剤に配合するアルカリ剤としては、モ
ノエタノールアミン、イソプロパノールアミン等のアル
カノールアミン、炭酸グアニジン等のグアニジウム塩、
アンモニアなどが挙げられる。これらのアルカリ剤は、
１種以上を用いることができ、その含有量は、全組成中
の0.1〜10重量％、更に0.5〜５重量％、特に１〜３重量
％の範囲が、十分な染毛効果の点、及び頭皮への刺激低
減の点で好ましい。ここで、第１剤のpHは、８〜12、特
に8.5〜11とするのが好ましい。
【００１５】第２剤に配合する過酸化水素の配合量は、
全組成中の１〜12重量％の範囲が、十分な脱色・染毛効
果、及び頭皮の刺激低減の点で好ましい。
【００１６】本発明の染毛剤には、上記成分以外に、水
及びその他通常化粧品分野で用いられる成分を加えるこ
とができる。このような任意成分としては、天然又は合
成の高分子化合物、油脂、炭化水素、高級アルコール、
一価又は多価アルコール、シリコーン誘導体、アミンオ
キサイド、アミノ酸誘導体、蛋白誘導体、防腐剤、金属
封鎖剤、酸化防止剤、過酸化水素の安定化剤、植物抽出
物、ビタミン類、顔料、紫外線吸収剤、香料、pH調整剤
等が挙げられる。
【００１７】本発明の染毛剤は、２剤式の場合には使用
段階で第１剤と第２剤を２：１〜１：３（重量比）の比
率で混合して使用することが好ましく、また３剤式の場
合には第１剤と第２剤を２：１〜１：３（重量比）の比
率で混合し、第３剤を第１剤に対して1/20〜１（重量
比）の比率で混合して使用することが好ましい。これら
の第１剤、第２剤及び第３剤は通常の方法に従って、液
状、乳液状、クリーム状、ゲル状、ペースト状、ムース
状等の剤形とすることができ、エアゾール形態とするこ
ともできる。
【００１８】本発明の染毛剤の使用段階におけるpHは、
８〜12、特に8.5〜11の範囲が好ましい。pHが８未満で
は本発明の効果が十分に得られず、12を超えると頭皮へ
の刺激が強く、実用上不適当である。
【００１９】
【実施例】実施例１、２及び比較例１、２ （２剤式
染毛剤） 表１に示す２剤式染毛剤（第１剤：第２剤＝１：１）を
調製し、これにより染毛される色を示す。
【００２０】
【表１】
【００２１】
【化４】
【００２２】実施例３、４及び比較例３、４ （３剤
式染毛剤） 表２に示す３剤式染毛剤（第１剤：第２剤：第３剤＝
１：１：0.1）を調製し、これにより染毛される色を示
す。
【００２３】
【表２】
【００２４】
【発明の効果】本発明の染毛剤は、髪を脱色しながら茶
色から黒色にかけての深みのある自然な色調に染色でき
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 4C083 AB012 AB082 AB102 AB411 AB412 AC102 AC122 AC172 AC482 AC551 AC552 AC851 BB24 BB44 CC36 DD23 DD27 EE06 EE26

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 アルカリ化剤及び直接染料を含有する第
    １剤、並びに過酸化水素を含有する第２剤からなる染毛
    剤において、第１剤が、当該直接染料として、(A)次の
    式(1)〜(8) 【化１】 〔式中、An-はアニオンを示す。〕のいずれかで表され
    る第１の直接染料、並びに(B)ベーシックブルー99、ベ
    ーシックブルー47、ディスパーズブルー１、ディスパー
    ズブルー３、ディスパーズブルー７、ディスパーズブル
    ー72、ディスパーズバイオレット１、ディスパーズバイ
    オレット４、ディスパーズバイオレット15、及びディス
    パーズバイオレット27から選ばれる第２の直接染料を含
    有するものである染毛剤。
  2. 【請求項２】 アルカリ化剤を含有する第１剤、過酸化
    水素を含有する第２剤、及び直接染料を含有する第３剤
    からなる染毛剤において、第３剤が、当該直接染料とし
    て、(A)次の式(1)〜(8) 【化２】 〔式中、An-はアニオンを示す。〕のいずれかで表され
    る第１の直接染料、並びに(B)ベーシックブルー99、ベ
    ーシックブルー47、ディスパーズブルー１、ディスパー
    ズブルー３、ディスパーズブルー７、ディスパーズブル
    ー72、ディスパーズバイオレット１、ディスパーズバイ
    オレット４、ディスパーズバイオレット15、及びディス
    パーズバイオレット27から選ばれる第２の直接染料を含
    有するものである染毛剤。
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