JP2008114687A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オンセンター時及びオフセンター時に、また、タイヤのコーナリングフォース動特性及びSAT動特性を考慮してそれぞれの適切なSAT補償値設計を可能にすると共に、操舵入力周波数(操舵角速度)によらず操舵角に対する操舵トルクの再現性があるように制御系を設計できる高性能な電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】電流制御値に基づいて、ステアリング機構に操舵補助力を付与するモータを制御するようになっていると共に、SAT検出手段若しくはSAT推定手段からのSAT値に基づくSAT補償値1で操舵補助指令値を補正するようになっている電動パワーステアリング装置において、SAT補償値1をゲイン切替えしたSAT補償値2を位相補償するタイヤコーナリングフォース動特性/SAT動特性補償部を設け、タイヤコーナリングフォース動特性/SAT動特性補償部からのSAT位相補償値で操舵補助指令値を補正する。
【選択図】図11

Description

本発明は、自動車や車両の操舵系にモータによる操舵補助力を付与するようにした電動パワーステアリング装置(EPS)に関し、特にタイヤのコーナリングフォース動特性又はSAT(セルフアライニングトルク)の動特性を補償することによって、操舵入力周波数(操舵角速度)によらず操舵角に対する操舵トルクの再現性があるように制御系を設計できる電動パワーステアリング装置に関する。
車両のステアリング装置をモータの回転力で補助負荷付勢する電動パワーステアリング装置は、モータの駆動力を、減速機を介してギア又はベルト等の伝達機構により、ステアリングシャフト或いはラック軸に補助負荷付勢するようになっている。かかる従来の電動パワーステアリング装置は、アシストトルク(操舵補助トルク)を正確に発生させるため、モータ電流のフィードバック制御を行っている。フィードバック制御は、電流指令値とモータ電流検出値との差が小さくなるようにモータ印加電圧を調整するものであり、モータ印加電圧の調整は、一般的にPWM(パルス幅変調)制御のデュ−ティ比の調整で行っている。
ここで、電動パワーステアリング装置の一般的な構成を図15に示して説明すると、操向ハンドル1のコラム軸2は減速ギア3、ユニバーサルジョイント4A及び4B、ピニオンラック機構5を経て操向車輪のタイロッド6に連結されている。コラム軸2には、操向ハンドル1の操舵トルクを検出するトルクセンサ10が設けられており、操向ハンドル1の操舵力を補助するモータ20が減速ギア3を介してコラム軸2に連結されている。パワーステアリング装置を制御するコントロールユニット30にはバッテリ14から電力が供給されると共に、イグニションキー11を経てイグニションキー信号が入力され、コントロールユニット30は、トルクセンサ10で検出された操舵トルクTと車速センサ12で検出された車速信号Vとに基づいてアシスト指令の操舵補助指令値Iの演算を行い、演算された操舵補助指令値Iに基づいてモータ20に供給する電流を制御する。
コントロールユニット30は、主としてCPU(MPUやMCUも含む)で構成されるが、そのCPU内部においてプログラムで実行される一般的な機能を示すと図16のようになる。
図16を参照してコントロールユニット30の機能及び動作を説明すると、トルクセンサ10で検出された操舵トルクT及び車速センサ12で検出された車速Vは、電流指令値Irefを演算する電流指令値演算部31に入力される。電流指令値演算部31は、入力された操舵トルクT及び車速Vに基いてアシストマップ等を用いて、モータ20に供給する電流の制御目標値である電流指令値Irefを決定する。電流指令値Irefは加算部32Aを経て電流制限部33に入力され、最大電流を制限された電流指令値Irefmが減算部32Bに入力され、フィードバックされているモータ電流値Imとの偏差I(Irefm−Im)が演算され、その偏差が操舵動作の特性改善のためのPI制御部35に入力される。PI制御部35で特性改善された操舵補助指令値VrefがPWM制御部36に入力され、更に駆動部としてのインバータ回路37を介してモータ20がPWM駆動される。モータ20の電流値Imはモータ電流検出器38で検出され、減算部32Bにフィードバックされる。インバータ回路37は駆動素子としてFETが用いられ、FETのブリッジ回路で構成されている。なお、電流制限部33は必ずしも必要なものではない。
また、加算部32Aには補償部34からの補償信号CMが加算されており、補償信号CMの加算によってシステム系の補償を行い、収れん性や慣性特性等を改善するようになっている。補償部34は、慣性342からSAT343を減算部344で減算し、その減算結果に収れん性341を加算部345で加算し、加算部345の加算結果を補償信号CMとしている。
このような電動パワーステアリング装置は、SAT機能を有する。即ち、転舵後に直進状態に戻る過程で、ドライバがハンドルを回転させる力を緩めるか零(いわゆる手放し状態)にすれば、車輪は自動的に中立位置方向に戻ろうとする。この中立位置方向に戻ろうとするSATは、車速が大きい程大きい。この時、電動パワーステアリング装置においては、先ず車輪が例えば右に転舵しているものとすれば、SAT機能により車輪は中立位置方向(左方向)に動く。そして、ドライバがハンドルを回転させる力は零なので、操舵トルクも本来は零のはずである。従って、トルクセンサにより検出される操舵トルクも零になり、モータは通電されず、操舵補助力を発生せず、電動ステアリング装置に接続されたまま左方向に回転する。勿論、ハンドルも左へ回転する。
しかしながら、従来の電動パワーステアリング装置においては、モータのロータや車両及びステアリング系のフリクションに相当する摩擦力等により、低速走行時に転舵後のハンドルの戻りが悪く、また高速走行時にハンドルの戻り感やフリクション感等のオンセンター感が悪いという問題点があった。
即ち、低速走行時にドライバがハンドルを回転させて転舵した後に直進状態に戻る過程において、マニュアルステアリング装置や油圧パワーステアリング装置に比べ、従来の電動パワーステアリング装置においては、ハンドルの戻りが悪く、甚だしい場合には、ドライバがハンドルを直進方向へ回転し直す必要があった。また、高速走行時に、車線変更や方向修正のために、ドライバがハンドルを回転させて転舵した後に直進状態に戻る過程(特に手放し状態で戻る過程)において、セルフアライニング機能により車輪が中立位置方向に戻ろうとする時にも、真ん中(中立位置)まで戻りきらず、甚だしい場合にはドライバがハンドルを直進方向へ回転し直す必要があった。
このような不具合を解消する方法として、フリクションを補正する又は打ち消すハンドル戻り補正部として路面反力トルク検出器を用い、この路面反力トルク検出器としてハンドルの回転角度を検出するハンドル角検出器を有し、ハンドル角検出器より出力されるハンドル角信号に基づいてハンドル戻し補正量を求め、且つこの補正量を、ハンドル及びステアリング系の回転或いは運動の方向によるフリクションのアンバランスを調整できるようにすることで、ハンドル戻り特性の左右差を解消するように構成したものが提案されている。
同様に、フリクションを補正する或いは打ち消すハンドル戻り補正部としての路面反力トルク検出器を路面反力トルク推定手段により構成し、この路面反力トルク推定手段により、操舵トルク検出器の出力に、モータの電流を検出する電流検出器の出力から演算されるステアリング軸換算のモータトルクを加算すると共に、ステアリング軸換算のモータ慣性トルクを減算して得られる値に、ローパスフィルタ或いは遅延フィルタ処理を施して路面反力トルク推定信号を生成し、この路面反力トルク推定信号に基づいてハンドル戻し補正量を求め、且つこの補正量をハンドル及びステアリング系の回転或いは運動の方向によるフリクションのアンバランスを調整できるようにすることで、ハンドル戻り特性の左右差を解消するように構成したものもある。
上述した従来例は、低車速においては、手放し時にハンドルの戻りを改善する効果は期待できるが、車両のフリクションが大きな場合には、ハンドルの切増し時に操舵力が重くなり過ぎる欠点があった。一般に、カーブでの旋回中のハンドル切増し時におけるパワーアシスト無し時のマニュアル操舵力は、路面からの反力に操舵系のフリクションを加算した値となり、路面反力よりフリクション分だけ更に重くなり、逆にハンドル戻し時には、路面反力から操舵系のフリクションを減算した値となり、路面反力よりフリクション分軽くなり、これがハンドル戻りを悪化させる主原因となっている。このため、特に車両及びステアリング系のフリクションの値が大きい車では、フリクションに打ち勝ってハンドルを戻すためのハンドル戻し補正量が大きくなる傾向があり、ハンドルの切増し時とハンドルの切戻し時に、補正を路面反力に基づいて同一係数で実施すると、特に大舵角からの良好なハンドル戻りを要求される低速走行時におけるカーブでの旋回時のハンドル切戻し切増し時に重くなり過ぎ、大きなアンバランスが生じる欠点があった。
このような問題を解決するものとして、例えば特開2002−29441号公報(特許文献1)に開示されている電動式ステアリング装置の制御装置がある。この電動式ステアリング装置の制御装置は、ハンドルから車輪までの操舵トルク伝達機構中に介挿され、ドライバによる操舵トルクを補助するトルクを発生する電動モータを備えた電動パワーステアリング装置であり、モータのロータのフリクションや車両及びステアリング系のフリクションを補正するハンドル戻り補正部と、ハンドルの切増しと切戻しを判別する操舵状態判別補償部とを備え、ハンドル戻り補正部の補正量をハンドルの切増しと切戻し方向によって異なった値に設定するようにしている。
特開2002−29441号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている電動式ステアリング装置の制御装置は、SATを考慮したものではなく、ハンドルの低速回転時のハンドル戻りの悪さだけを問題にしている。そのため、車両の路面反力が強過ぎて、ハンドルが急に戻り過ぎる場合があり、その解決が強く望まれていた。
また、近年は電動パワーステアリング装置を搭載した車両の大型化が進んできており、従来の小型車両の制御では良好な操舵フィーリング(特にオンセンター時及びオフセンター時、又は保舵時の操舵フィーリング)を実現できないという問題がある。更に、過渡的な操舵入力周波数(操舵速度)に対するコーナリングフォース(又はSAT)の遅れを考慮し、操舵入力周波数(操舵速度)が変化しても操舵角に対する操舵トルクの再現性が保証された電動パワーステアリング装置の出現が要請されている。
本発明は上述のような事情からなされたものであり、本発明の目的は、オンセンター時及びオフセンター時に、また、タイヤのコーナリングフォース動特性及びSAT動特性を考慮してそれぞれの適切なSAT補償値設計を可能にすると共に、操舵入力周波数(操舵角速度)によらず操舵角に対する操舵トルクの再現性があるように制御系を設計できる高性能な電動パワーステアリング装置を提供することにある。
本発明は、ステアリングシャフトに発生する操舵トルクに基づいて演算された操舵補助指令値とモータの電流とから演算した電流制御値に基づいて、ステアリング機構に操舵補助力を付与する前記モータを制御するようになっていると共に、SAT検出手段若しくはSAT推定手段からのSAT値に基づくSAT補償値1で前記操舵補助指令値を補正するようになっている電動パワーステアリング装置に関し、本発明の上記目的は、前記SAT補償値1をゲイン切替えしたSAT補償値2を位相補償するタイヤコーナリングフォース動特性/SAT動特性補償部を設け、前記タイヤコーナリングフォース動特性/SAT動特性補償部からのSAT位相補償値で前記操舵補助指令値を補正することにより達成される。
本発明の上記目的は、前記SAT補償値1を車速感応ゲインで乗算若しくは加減算することにより、或いは前記SAT補償値2を操舵トルク感応ゲインで乗算若しくは加減算することにより、或いは前記SAT補償値1のゲイン切替えを、ステアリング切増し操舵/ステアリング切戻し操舵/保舵の操舵状態に基づいて行うことにより、或いは前記SAT補償値2を前記モータの角速度に基づく角速度感応ゲインで乗算若しくは加減算することにより、或いは前記SAT補償値2を操舵角検出手段若しくは操舵角推定手段からの操舵角値に基づく操舵角感応ゲインで乗算若しくは加減算することにより、或いは前記タイヤコーナリングフォース動特性/SAT動特性補償部が車速反応になっていることにより、或いは前記タイヤコーナリングフォース動特性/SAT動特性補償部が高周波域で位相を進め、ゲインを大きくしていることにより、或いはタイヤ変更によって発生するEPSパラメータの再設計が前記タイヤコーナリングフォース動特性/SAT動特性補償部を変更することにより、より効果的に達成される。
また、本発明は、ステアリングシャフトに発生する操舵トルクに基づいて演算された操舵補助指令値とモータ電流とから演算した電流制御値に基づいて、ステアリング機構に操舵補助力を付与するモータを制御するようになっていると共に、SAT検出手段若しくはSAT推定手段からのSAT値に基づいて前記操舵補助指令値を補正するようになっている電動パワーステアリング装置に関し、本発明の上記目的は、入力する操舵角と前記操舵トルクの関係が一定となるように前記SAT値を位相補償することにより達成される。
本発明によれば、SAT補償値を切増し操舵/切戻し操舵/保舵の操舵判定により各操舵状態での操舵トルク(操舵力)を設計する制御機能を有し、位相補償部(タイヤコーナリングフォース動特性/SAT動特性補償部)を設けることにより、操舵角に対する操舵トルク(操舵力)が操舵入力周波数(操舵角速度)によらず再現性があるステアリングフィーリングの設計が可能である。これにより、ステアリング切増し操舵、ステアリング切戻し操舵共に、操舵角に対する操舵トルクが操舵入力周波数に関係なく再現され、ドライバは車両の動きを予測することが可能である。また、ステアリング切戻し操舵時は操舵入力周波数が高くなると操舵力ヒステリシスが増加し、収れん性を向上させることが可能である。
また、本発明によれば、タイヤ変更によるEPSパラメータの再設定(EPSチューニング)が、タイヤコーナリングフォース動特性(又はSAT動特性)を用いることによって設定可能であり、チューニング工数を低減することができる。
先ず本発明の前提となる特願2005−315602の発明(以下、「前提発明」とする。)について、概略を説明する。
前提発明では操舵角感応ゲイン、操舵トルク感応ゲイン(両方又は1つ)を設けることにより、SATの小さい(操舵トルク小/操舵角小)オンセンター時及び、SATの大きい(操舵トルク大/操舵角大)オフセンター時に、それぞれの適切なSAT補償値設計を可能としている。また、前提発明では、操舵状態(ステアリング切増し操舵、ステアリング切戻し操舵、保舵)を判定することにより、保舵時のSAT補償値設計を可能としている。
図1は前提発明を示しており、トルクセンサからの操舵トルクTは電流指令値演算部31に入力されると共に、操舵状態判定部42にも入力され、車速センサからの車速Vは電流指令値演算部31に入力されると共に、車速感応ゲイン部41にも入力される。電流指令値演算部31で操舵トルクTと車速Vとに基づいて演算された電流指令値Irefは、減算部65に入力される。
セルフアライニングトルク部40で検出若しくは推定されたSAT値SATは、乗算部60に入力されると共に、補償部34内の減算部344に減算入力される。車速感応ゲイン部41では、車速Vに基づいて車速感応ゲインGが設定される。車速感応ゲイン部41からの車速感応ゲインGも乗算部60に入力される。乗算部60の出力SAT・Gが乗算部61に入力される。
一方、操舵状態判定部42には、測定若しくは推定された操舵角速度ω(モータ速度)が入力される。操舵状態判定部42は、操舵トルク値Tと操舵角速度ωとに基づいて、操舵状態(ステアリング切増し操舵、ステアリング切戻し操舵又は保舵の何れか)を判定し、判定した結果として判定信号DSを出力し、操舵状態感応ゲイン部43に入力する。
操舵状態感応ゲイン部43は判定信号DSに基づいて、操舵状態感応ゲインGを切替える。つまり、操舵状態感応ゲイン部43から乗算部61に出力される操舵状態感応ゲインGは、操舵状態判定部42からの判定信号DSに従って切替えられる。
図2に操舵状態感応ゲインGの具体例を示す。操舵状態感応ゲイン部43では、図2に示されるように、例えばステアリング切戻し操舵と判定された場合の操舵状態感応ゲインGを負(例えばGの値を“−1”や“−0.5”にする)、ステアリング切増し操舵と判定された場合の操舵状態感応ゲインGを“0”、保舵と判定された場合の操舵状態感応ゲインGを“0”とする「ステアリング切戻し操舵時のみ操舵状態感応ゲインGを機能させる」パターンA、ステアリング切戻し操舵と判定された場合の操舵状態感応ゲインGを“0”、ステアリング切増し操舵と判定された場合の操舵状態感応ゲインGを正(例えばGの値を“1”や“2”にする)、保舵と判定された場合の操舵状態感応ゲインGを“0”とする「ステアリング切増し操舵時のみ操舵状態感応ゲインGを機能させる」パターンB、ステアリング切戻し操舵と判定された場合の操舵状態感応ゲインGを“0”、ステアリング切増し操舵と判定された場合の操舵状態感応ゲインGを“0”、保舵と判定された場合の操舵状態感応ゲインGを正とする(例えばGの値を“1”や“5”にする)「保舵時のみ操舵状態感応ゲインGを機能させる」パターンCのような数パターンの組合せが可能である。また、操舵状態感応ゲインGの値も自由に設定可能である。
乗算部61の出力SAT・G・Gが乗算部62に入力される。また、ω感応ゲイン部44で設定されたω感応ゲインG(ω)も乗算部62に入力される。乗算部62の出力SAT・G・G・G(ω)が乗算部63に入力される。操舵トルク感応ゲイン部45で設定された操舵トルク感応ゲインG(T)も乗算部63に入力される。そして、乗算部63の出力SAT・G・G・G(ω)・G(T)が乗算部64に入力される。操舵角感応ゲイン部46で設定された操舵角感応ゲインG(θ)も乗算部64に入力される。乗算部64の出力SAT・G・G・G(ω)・G(T)・G(θ)、であるSAT補償値SATが減算部65に減算入力される。減算部65での減算結果(Iref−SAT)、つまり(Iref−SAT・G・G・G(ω)・G(T)・G(θ))は、電流指令値Iref1として加算部32Aに入力され、特性を改善するための補償部34からの補償信号CMも加算部32Aに入力される。加算部32Aでの加算結果(Iref1+CM)は電流指令値Iref2として減算部32Bに加算入力され、PI制御部35、PWM制御部36及びインバータ回路37を経てモータ20が制御される。
操舵状態判定部42は図3のフローチャートに示すように、先ず操舵角速度ωがある範囲の値を継続したかどうかを判定し(ステップS31)、操舵角速度ωがある範囲の値を継続した場合は保舵と判定する(ステップS32)。一方、操舵角速度ωがある範囲の値を継続していない場合には操舵と判定し(ステップS33)、更に操舵トルクTの符号と操舵角速度ωの符号が一致するかどうかを判断する(ステップS34)。操舵トルクTの符号と操舵角速度ωの符号が一致した場合にステアリング切増し操舵と判定し(ステップS35)、操舵トルクTの符号と操舵角速度ωの符号が一致しない場合にステアリング切戻し操舵と判定する(ステップS36)。
ω感応ゲイン部44は、操舵角速度ωに基づいてω感応ゲインG(ω)を設定するようになっており、ω感応ゲインG(ω)の具体例として、例えば図4(A)に示すような操舵角速度ωの2次曲線G(ω)を用いることができる。
また、操舵トルク感応ゲイン部45では、操舵トルク信号Tに基づいて操舵トルク感応ゲインG(T)を設定するようになっており、操舵トルク感応ゲインG(T)の具体例として、例えば、図4(B)に示すような操舵トルクTの2次曲線G(T)を用いることができる。また、操舵角感応ゲイン部46は、操舵角θに基づいて操舵角感応ゲインG(θ)を設定するようになっており、操舵角感応ゲインG(θ)の具体例として、例えば図4(C)に示すような操舵角θの2次曲線数G(θ)を用いることができる。
なお、ω感応ゲイン部44、操舵トルク感応ゲイン部45及び操舵角感応ゲイン部46で用いられる2次曲線G(ω)、G(T)、G(θ)の代わりとして、1次関数を用いても良い。
このような構成において、その動作を図5のフローチャートを参照して説明する。
先ずSAT値SATがセルフアライニングトルク部40で推定される(ステップS1)。そして、車速感応ゲイン部41で車速Vに基づいて車速感応ゲインGが算出され(ステップS2)、操舵状態判定部42で操舵状態(ステアリング切増し操舵、ステアリング切戻し操舵、保舵)が判定され、判定信号DSが出力される(ステップS3)。
次に、操舵状態感応ゲイン部43で判定信号DSに従って操舵状態感応ゲインGが算出され(ステップS4)、ω感応ゲイン部44で操舵角速度ωに基づいてω感応ゲインG(ω)が算出され(ステップS5)、操舵トルク感応ゲイン部45で操舵トルクTに基づいて操舵トルク感応ゲインG(T)が算出される(ステップS6)。また、操舵角感応ゲイン部46で操舵角θに基づいて操舵角感応ゲインG(θ)が算出される(ステップS7)。
このようにSAT値SAT、車速感応ゲインG、操舵状態感応ゲインG、ω感応ゲインG(ω)、操舵トルク感応ゲインG(T)、操舵角感応ゲインG(θ)が算出されるので、SAT補償値SATを算出することができる(ステップS8)。
以上のように前提発明によれば、SAT補償値SATをオンセンター及びオフセンターで制御するようにしているので、オンセンター時及びオフセンター時にそれぞれの適切な操舵トルクヒステリシス幅(SAT補償値SAT)の設計を制御することができ、操舵状態(ステアリング切増し操舵、ステアリング切戻し操舵又は保舵)を判定する操舵状態判定を行うことにより、保舵時の操舵トルクヒステリシス幅(SAT補償値SAT)の設計を制御することもできる。
また、走行時の操舵角入力後の手放し等の操舵角速度が速い場合に、操舵角速度感応ゲインと、操舵トルク感応ゲインと、操舵角感応ゲインとを同時に用いることにより、SAT補償値SATを調整するようにしているので、ハンドル戻りを悪化させることなく収れん性のみを向上させることができる。更に、操舵状態(ステアリング切増し操舵、ステアリング切戻し操舵又は保舵)と、操舵角速度(モータ速度)と、操舵角と、操舵トルクとに基づいて、SATを補償しているので、小型車のみならず大型車においても、オンセンター時及びオフセンター時にも保舵時にも良好な操舵フィーリングを実現することができる利点がある。
しかしながら、上記前提発明はタイヤのコーナリングフォース動特性及びSAT動特性を考慮していないため、過渡的な操舵入力周波数(操舵速度)に対するコーナリングフォース(又はSAT)の遅れを生じさせ、操舵入力周波数(操舵角速度)によって操舵角に対する操舵トルクの再現性がなくなってしまう問題がある。
このため、本発明ではSAT補償値出力経路に、タイヤのコーナリングフォース動特性を補償すると共に、SAT動特性を補償するタイヤコーナリングフォース動特性/SAT動特性補償部70を設け、操舵入力周波数(操舵角速度)増加時においてもSAT補償値SATの位相を制御し、タイヤコーナリングフォース動特性によるコーナリングフォース(又はSAT)の遅れを補償することによって、操舵入力周波数(操舵角速度)に関わらず、ステアリング切増し操舵時及びステアリング切戻し操舵時の操舵角に対する操舵トルクに再現性がある操舵フィーリングを実現可能としている。
図6はタイヤのコーナリングフォース動特性の例を示しており、図6(A)はゲイン図、図6(B)は位相図である。図示のようにタイヤのコーナリングフォース動特性は、位相は周波数が高くなるに従って徐々に遅れ、ゲイン(大きさ)は低周波でほぼ一定で、所定周波数以上で低下する特性になっている。また、図7はSATの動特性の例を示しており、図7(A)はゲイン図、図7(B)は位相図である。図示のようにSAT動特性は、位相は周波数が高くなるに従って徐々に遅れ、所定周波数以上で進み、ゲイン(大きさ)は所定周波数近辺で減衰するが、それ以外の領域でほぼ一定の特性になっている。本発明では、このような周波数に対するゲイン・位相特性をほぼ一定にして、再現性ある操舵フィーリングを実現するようにしている。なお、SAT動特性はタイヤのコーナリング動特性を含んだ特性である。つまり、SAT動特性は、タイヤコーナリングフォース+サスペンションジオメトリを含んだ動特性を意味している。
図8は本発明の原理を示しており、操舵入力周波数(操舵角速度)が例えば0.3Hzの場合における操舵角に対する操舵トルクは図8(A)に示す特性となる。そして、操舵入力周波数が例えば1.5Hzに変更されると、前提発明では図8(B)に示すように操舵入力周波数が増加することによって、操舵角に対する操舵トルクの特性が変わってしまう。これに対し、本発明では図8(C)に示すように、操舵入力周波数に関わらずステアリング切増し操舵、ステアリング切戻し操舵時の操舵角に対する操舵トルク特性が一定である。また、図8(D)のAR1及びAR2に示すようにステアリング切増し操舵時の操舵角に対する操舵トルク特性を一定にし、切戻し操舵時の操舵角に対して操舵トルクのみを変更することも可能である。
次に、タイヤのコーナリングフォース動特性について、図9及び図10を参照して説明する。タイヤ100の回転方向と同一方向に進行していたタイヤ100に突然横滑り角Bが生じたとする。このため、タイヤ100に横力Fが発生し、接地面がタイヤ100の本体に対しyだけ変形したと考えると、接地面の横方向の速度は変形yの微分値y(=dy/dt)であるので、図9より接地面の横滑り角は“B−y/V”となる。従って、このときのタイヤ100の横力Fは、コーナリングパワーをKとすれば下記数1となる。
Figure 2008114687
また、タイヤ100の横剛性を図10に示すようにkyとすれば、横力Fは下記数2で表せる。
(数2)
F=k×y
数1及び数2より微分値yを消去すれば、下記数3となる。
Figure 2008114687
数3をラプラス変換し、横滑り角Bに対する横力Fの伝達関数で表せば、下記数4となって1次の遅れ要素と見ることができる。ただし、時定数T=K/(k・V)である。
Figure 2008114687
以上のような前提を基に、本発明は操舵の判定信号DS、操舵角θ、操舵トルクT及び操舵角速度ωを用いてオンセンター/オフセンター/保舵の操舵状態に従ってSAT補償値SATを求め、SAT補償値SATをタイヤコーナリングフォース動特性/SAT動特性補償部70に入力して位相補償を行い、タイヤコーナリングフォース動特性/SAT動特性補償部70で補償されたSAT位相補償値SATC0を電流指令値Irefに対して補正することにより、操舵入力周波数が高い領域においてもタイヤのコーナリングフォース(SAT)の動特性によるコーナリングフォース(SAT)の伝達遅れを補償するようにしている。
図11は本発明の構成例を図1に対応させて示しており、乗算部64から出力されるSAT補償値SATを位相補償するタイヤコーナリングフォース動特性/SAT動特性補償部70を設けており、タイヤコーナリングフォース動特性/SAT動特性補償部70で位相補償されたSAT位相補償値SATC0が減算部65に減算入力される。タイヤコーナリングフォース動特性/SAT動特性補償部70には車速Vが入力されている。タイヤコーナリングフォース動特性及びSAT動特性は車速によって特性が変化するため、車速Vによって特性を切替える。
本発明のタイヤコーナリングフォース動特性/SAT動特性補償部70は図12に示すような特性になっており、高周波領域でゲインを大きく、位相を進ませる特性になっている。また、本発明のω感応ゲイン部44のゲイン設定は図4(A)に示すような特性になっており、操舵トルク感応ゲイン部45は図4(B)に示すような特性になっており、操舵角感応ゲイン部46は図4(C)に示すような特性になっており、車速感応ゲイン部41は図13に示すような特性になっている。
このような構成において、その動作を図14のフローチャートを参照して説明する。
先ずSAT値SATがセルフアライニングトルク部40で推定され(ステップS10)、車速感応ゲイン部41で車速Vに基づいて図13に従った車速感応ゲインG(V)が算出され(ステップS11)、操舵状態判定部42で操舵状態(ステアリング切増し操舵、ステアリング切戻し操舵、保舵)が判定され、操舵状態に応じた判定信号DSが出力される(ステップS12)。
次に、操舵状態感応ゲイン部43で判定信号DSに従って操舵状態感応ゲインGが算出され(ステップS13)、ω感応ゲイン部44で操舵角速度ωに基づいて図4(A)に従ったω感応ゲインG(ω)が算出される(ステップS14)。また、操舵トルク感応ゲイン部45で操舵トルクTに基づいて図4(B)に従った操舵トルク感応ゲインG(T)が算出され(ステップS15)、操舵角感応ゲイン部46で操舵角θに基づいて図4(C)に従った操舵角感応ゲインG(θ)が算出される(ステップS16)。
このようにして求められたSAT値SAT、車速感応ゲインG(V)、操舵状態感応ゲインG、ω感応ゲインG(ω)、操舵トルク感応ゲインG(T)、操舵角感応ゲインG(θ)は乗算部60〜64で乗算され、SAT補償値SATが算出され(ステップS17)、SAT補償値SATはタイヤコーナリングフォース動特性/SAT動特性補償部70に入力されて図12に示す特性で位相補償(車速切替)され(ステップS18)、位相補償されたSAT位相補償値SATc0が算出されてタイヤコーナリングフォース動特性/SAT動特性補償部70から出力される(ステップS19)。
図11では乗算部60〜64を用いてSAT値SAT、車速感応ゲインG(V)、ω感応ゲインG(ω)、操舵トルク感応ゲインG(T)、操舵角感応ゲインG(θ)を乗算するようにしているが、減算部を用いた減算処理による補正も可能である。
なお、操舵状態判定部42が保舵を判定せず、ステアリング切増し操舵とステアリング切戻し操舵だけを判定するのであれば、特開2003−170856号公報で示されるように、操舵トルクTの符号と操舵トルク変化率の符号とが同一で、かつ操舵トルク変化率の絶対値が所定値以上のときにステアリング切増し操舵と判定し、操舵トルクTの符号と操舵トルク変化率の符号とが異符号で、かつ操舵トルク変化率の絶対値が所定値以上のときにステアリング切戻し操舵と判定するようにしても良い。つまり、操舵状態判定部42は操舵角速度ωを用いることなく、操舵トルクTのみを用いてステアリング切増し操舵とステアリング切戻し操舵を判定することができる。
また、セルフアライニングトルク部40におけるSAT値SATの推定は、例えば特開2002−274405号公報で示されるように、モータ回転信号及びモータ電流指令値を用いて外乱オブザーバ構成によって行っても良い。
本発明の前提となる発明(前提発明)を示すブロック構成図である。 操舵状態感応ゲイン部で設定される操舵状態感応ゲインの具体例を示す図である。 操舵状態判定部の動作例を示すフローチャートである。 ω感応ゲイン部、操舵トルク感応ゲイン部及び操舵角感応ゲイン部でそれぞれ設定されるゲインの一例を示す図である。 前提発明の動作例を示すフローチャートである。 コーナリングフォース動特性の例を示す位相・ゲイン図である。 SAT動特性の例を示す位相・ゲイン図である。 本発明の原理を説明するための図である。 コーナリングフォース動特性を説明するための図である。 コーナリングフォース動特性を説明するための図である。 本発明の構成例を示すブロック図である。 タイヤコーナリングフォース動特性/SAT動特性補償部の特性例を示すボード線図である。 車速感応ゲイン部で設定されるゲインの一例を示す図である。 本発明の動作例を示すフローチャートである。 一般的なステアリング機構例を示す図である。 従来装置の制御系の例を示すブロック図である。
符号の説明
1 操向ハンドル
3 減速ギア
10 トルクセンサ
12 車速センサ
20 モータ
30 コントロールユニット
31 電流指令値演算部
34 補償部
35 PI制御部
36 PWM制御部
37 インバータ回路
38 モータ電流検出器
40 セルフアライニングトルク部
41 車速感応ゲイン部
42 操舵状態判定部
43 操舵状態感応ゲイン部
44 ω感応ゲイン部
45 操舵トルク感応ゲイン部
46 操舵角感応ゲイン部
70 タイヤコーナリングフォース動特性/SAT動特性補償部
100 タイヤ

Claims (10)

  1. ステアリングシャフトに発生する操舵トルクに基づいて演算された操舵補助指令値とモータの電流とから演算した電流制御値に基づいて、ステアリング機構に操舵補助力を付与する前記モータを制御するようになっていると共に、SAT検出手段若しくはSAT推定手段からのSAT値に基づくSAT補償値1で前記操舵補助指令値を補正するようになっている電動パワーステアリング装置において、前記SAT補償値1をゲイン切替えしたSAT補償値2を位相補償するタイヤコーナリングフォース動特性/SAT動特性補償部を具備し、前記タイヤコーナリングフォース動特性/SAT動特性補償部からのSAT位相補償値で前記操舵補助指令値を補正することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記SAT補償値1を車速感応ゲインで乗算若しくは加減算するようになっている請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記SAT補償値2を操舵トルク感応ゲインで乗算若しくは加減算する請求項1又は2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記SAT補償値1のゲイン切替えを、ステアリング切増し操舵/ステアリング切戻し操舵/保舵の操舵状態に基づいて行う請求項1乃至3のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記SAT補償値2を前記モータの角速度に基づく角速度感応ゲインで乗算若しくは加減算する請求項1乃至4のいずれかにに記載の電動パワーステアリング装置。
  6. 前記SAT補償値2を操舵角検出手段若しくは操舵角推定手段からの操舵角値に基づく操舵角感応ゲインで乗算若しくは加減算する請求項1乃至5のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
  7. 前記タイヤコーナリングフォース動特性/SAT動特性補償部が車速反応になっている請求項1乃至6のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
  8. 前記タイヤコーナリングフォース動特性/SAT動特性補償部が高周波域で位相を進め、ゲインを大きくしている請求項1乃至7のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
  9. タイヤ変更によって発生するEPSパラメータの再設計が前記タイヤコーナリングフォース動特性/SAT動特性補償部を変更するようになっている請求項7又は8に記載の電動パワーステアリング装置。
  10. ステアリングシャフトに発生する操舵トルクに基づいて演算された操舵補助指令値とモータ電流とから演算した電流制御値に基づいて、ステアリング機構に操舵補助力を付与するモータを制御するようになっていると共に、SAT検出手段若しくはSAT推定手段からのSAT値に基づいて前記操舵補助指令値を補正するようになっている電動パワーステアリング装置において、入力する操舵角と前記操舵トルクの関係が一定となるように前記SAT値を位相補償することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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