JP2008114456A - マスタロールおよびそれを備えた孔版印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡素な構成で作業性が行くマスタ識別情報を格納された記憶手段の着脱を行えるマスタロールを提供する。
【解決手段】未製版のロール状のマスタ1が装着される軸部2と、装置本体100側に配設された検出手段3で読み出されるマスタ識別情報を格納された記憶手段4とを有するマスタロール5において、記憶手段4を取り付ける支持部材11を挿入する開口部12を軸部2の軸線方向と直交する方向に向かって形成し、支持部材11に記憶手段4を取り付けた状態で開口部12内に支持部材11を挿入して軸部2に記憶手段4を着脱可能に取り付ける。
【選択図】図2
【解決手段】未製版のロール状のマスタ1が装着される軸部2と、装置本体100側に配設された検出手段3で読み出されるマスタ識別情報を格納された記憶手段4とを有するマスタロール5において、記憶手段4を取り付ける支持部材11を挿入する開口部12を軸部2の軸線方向と直交する方向に向かって形成し、支持部材11に記憶手段4を取り付けた状態で開口部12内に支持部材11を挿入して軸部2に記憶手段4を着脱可能に取り付ける。
【選択図】図2
Description
本発明は、未製版のロール状のマスタが軸部に装着されたマスタロールと、それを備えた孔版印刷装置に関し、特に検出手段で読み出されるマスタ識別情報を格納された記憶手段を備えたものに関する。
特許文献1には、未製版のロール状のマスタと、マスタが装着される軸部と、印刷装置本体側に配設された検出手段で読み出されるマスタ識別情報を格納された記憶手段とを有するマスタロールが設けられていて、検出手段でマスタの識別情報を検出する技術が開示されている。
特許文献2には、マスタの軸部の軸線方向か軸部にはめ込む部材を設け、その部材にマスタ情報を記憶させた記憶手段を取り付けてから軸部にはめ込むことで、容易に記憶手段を取り付けができるとともに、マスタを全て使い終わった時に記憶手段を軸部から取り外せるようにした技術が開示されている。
特許文献3には、マスタロールの軸部の壁部内に内包するように記憶手段を設けた技術が開示されている。
特許文献4には、回転媒体に設ける記憶情報を回転軸と平行になるように設けることで、回転時でも指向性の一定化を図り、安定した感度での記憶情報の検知を行得る技術が開示されている。
特許文献5には、マスタ用共振タグをマスタ芯部の外周面に取り付けて、孔版印刷機本体に設置した所定周波数の電磁波を発する発信機との電磁波の送受信でマスタの検出を行う技術が開示されている。
マスタ情報が格納された記憶手段を有するマスタロールにおいては、マスタを使用する場合、マスタを装着した軸部が回転するので、記憶手段の取付け手法が重要となる。
特許文献1ではこのように不具合に関しては考慮されていない。特許文献2では、記憶手段と軸部との分離性を考慮して、軸部の側板に装着された記憶手段の周囲にミシン目を入れてミシン目から離脱できる構成としているが、ミシン目の場合、取り外したものが軸部内に入ってしまうと取り出し難くなる。また、軸部はマスタロールの長さに応じて支持剛性を高めるために、軸部の肉厚や直径が異なるものが多いので、軸部に対して軸方向から着脱可能なはめ込む部材に記憶手段を取り付ける構成においては、軸部の肉厚や直径に対応させてはめ込む部材を用意する必要があり、その度に余計な手間とコストが発生してしまう。
特許文献3では、軸部に対してマスタ情報を記憶させた記憶手段を外周面に予め埋め込まなくてはならないので、製造工程が複雑になるとともに、軸部を回転させて使用する時に検出手段による検出感度において、検知する部分や時間によりバラツキが発生する。また、検知を行う為の新しい制御手段の仕組みや、どんな回転をしても常に一定の検知精度を満足することのできる、検知センサの配置場所を工夫しなくてはならない。
特許文献4では、記憶手段の取り付け方については具体的に述べられておらず、回転させて使用した時に記憶手段が軸部から外れてしまうおそれがある。
特許文献5においては、軸部の外周面に沿うように記憶手段が取り付けられているので、軸部の径の変更に伴い、回転時の軸部に取り付けてある記憶手段の移動距離や通過する位置が変わってくる。このため、検出手段の配置場所や軸部外周面に取り付ける記憶手段のサイズ、あるいは制御する手段の変更が必要となり、コストアップを否めない。
本発明は、簡素な構成で作業性が行くマスタ識別情報を格納された記憶手段の着脱を行えるマスタロールおよびそれを備えた孔版印刷装置を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、未製版のロール状のマスタと、マスタが装着される軸部と、装置本体側に配設された検出手段で読み出されるマスタ識別情報を格納された記憶手段とを有するマスタロールにおいて、記憶手段を取り付ける支持部材を挿入する開口部を有し、この開口部が、軸部の軸線方向と直交する方向に向かって形成されていることを特徴としている。
請求項2の発明は、未製版のロール状のマスタと、マスタが装着される軸部と、装置本体側に配設された検出手段で読み出されるマスタ識別情報を格納された記憶手段とを有するマスタロールにおいて、記憶手段を取り付ける支持部材を挿入する開口部を有し、この開口部が、軸部の軸線方向に対して傾斜して形成されていることを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項1,2または3記載のマスタロールにおいて、記憶手段が、支持部材が開口部内に挿入されたときに、検出手段と対向する位置となるように支持部材に取り付けられていることを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項1,2または3記載のマスタロールにおいて、記憶手段が、その取り付け角度を変更可能と角度調整手段を介して支持部材に取り付けられていることを特徴としている。
請求項5の発明は、請求項1ないし4の何れかに記載のマスタロールにおいて、軸部が中空状であり、開口部が軸部の軸線方向と直交する方向に貫通するように形成されていることを特徴としている。
請求項6の発明は、請求項5記載のマスタロールにおいて、開口部のうち、支持部材を挿入する側に位置する第1開口部が支持部材の一部と係合する段部を有し、支持部材が貫通する側に位置する第2開口部が軸部の外周面に向かうにつれて狭くなるように形成されていることを特徴としている。
請求項7の発明は、請求項6記載のマスタロールにおいて、段部に係合する鍔部が支持部材の基端に形成され、第2開口部に挿入される支持部材の先端が第2開口部に嵌合する楔状に形成されていることを特徴としている。
請求項8の発明は、請求項1ないし7の何れかに記載のマスタロールにおいて、開口部が、少なくともその一部が軸部におけるマスタ装着範囲内に形成されていることを特徴としている。
請求項9の発明は、マスタ識別情報を格納された記憶手段を有するマスタロールと、前記記憶手段に記憶されたマスタ識別情報を検出する検出手段を備えた孔版印刷装置において、マスタロールが請求項1ないし8の何れかに記載のマスタロールであることを特徴としている。
本発明によれば、装置本体側に配設された検出手段で読み出されるマスタ識別情報を格納された記憶手段を取り付ける支持部材を挿入する開口部を、未製版のロール状のマスタが装着される軸部の軸線方向と直交する方向に向かって形成したので、開口部に対して支持部材挿入、離脱するという簡素な構成で記憶手段を軸部に着脱できるので、低コストで作業性のよい取り付け構造となる。
本発明によれば、装置本体側に配設された検出手段で読み出されるマスタ識別情報を格納された記憶手段を取り付ける支持部材を挿入する開口部を、軸部の軸線方向に対して傾斜して形成したので、径大の軸部に合わせた支持部材であっても径小の軸部に形成した開口部に対して挿入、離脱するという簡素な構成で記憶手段を軸部に着脱できるので、低コストで作業性のよい取り付け構造となるとともに、支持部材の共通化を図ることができ、よりコスト低減を図ることができる。
本発明によれば、支持部材が開口部内に挿入されたときに、記憶手段が検出手段と対向する位置となるように支持部材に取り付けられているので、簡素な構成で記憶手段を軸部に着脱できると同時に記憶手段と検出手段の位置関係が安定するので、低コストで作業性のよい取り付けであるとともに検出手段によるマスタ識別情報の読出し精度のよい構造とすることができる。
本発明によれば、記憶手段が、その取り付け角度を変更可能と角度調整手段を介して支持部材に取り付けられているので、支持部材と開口部との間や支持部材と記憶手段との間に組み付け誤差があっても調整することができるので、低コストで作業性のよい取り付けであるとともに検出手段によるマスタ識別情報の読出し精度のよい構造とすることができる。
本発明によれば、軸部が中空状であり、開口部が軸部を直径方向に貫通するように形成されているので、支持部材が軸部を貫通して取り付けられるので、軸部の回転動作時においてもその位置ずれか少なく、低コストで作業性のよい取り付けであるとともに検出手段によるマスタ識別情報の読出し精度のよりよい構造とすることができる。
本発明によれば、開口部のうち、支持部材を挿入する側に位置する第1開口部が支持部材の一部と係合する段部を有し、支持部材が貫通する側に位置する第2開口部が軸部の外周面に向かうにつれて狭くなるように形成されているので、支持部材が軸部の開口部に挿入したときに支持部材が軸部から突出することなく強固に軸部に取り付けられるので、軸部の外周面に装着されるマスタの破損を防止しながら低コストで作業性がよく、検出手段によるマスタ識別情報の読出し精度のよりよい構造とすることができる。
本発明によれば、段部に係合する鍔部が支持部材の基端に形成され、第2開口部に挿入される支持部材の先端が第2開口部に嵌合する楔状に形成されているので、より軸部と支持部材の取り付け具合がしっかりしたものとなり、軸部の外周面に装着されるマスタの破損を防止しながら低コストで作業性がよく、検出手段によるマスタ識別情報の読出し精度のよりよい構造とすることができる。
本発明によれば、開口部251の少なくとも一部が軸部におけるマスタ装着範囲内に形成されているので、軸部の開口部に挿入された支持部材が、軸部の外周面にマスタが装着されることで外側から押え込まれるので、軸部が回転動作してもその位置ずれを防止することができ、低コストで作業性のよい取り付けであるとともに検出手段によるマスタ識別情報の読出し精度のよい構造とすることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。図1に示す孔版印刷装置は製版手段103を備えたデジタル孔版印刷装置である。このデジタル孔版印刷装置は、その装置本体100の内部に製版手段で製版されたマスタ107が巻着される印刷ドラム101と、印圧手段となるプレスローラ102と、製版手段103と排版手段104とを備え、装置本体100の右側に配置された給紙手段105から給紙される記録紙106をプレスローラ102で印刷ドラム101に押し当てることで、ドラム外周面のマスタ107の画像を記録紙106に転写し、画像転写された記録紙106を搬送手段108で装置本体100の左側に配置された排紙手段109へと搬送する周知の構成を採る。
製版手段103は、消耗品となる未製版のロール状のマスタ1と、マスタ1が装着される軸部2と、装置本体100側に配設された検出手段3で読み出されるマスタ識別情報を格納された記憶手段4とを有するマスタロール5、マスタロール5を引き出すとともに感熱製版するプラテンローラ6とサーマルヘッド7、マスタ1を所定の長さに切断するカッタ8、マスタ1を印刷ドラム101へ向かって搬送する給版ローラ9を備えた周知の構成である。装置本体100には、検出手段3が接続されていて、記憶手段4から読み出されたマスタ識別情報からマスタの種類を判別する制御手段10を備えている。
(第1の実施形態)
次に本発明の主要部の構成について説明する。マスタロール5は、図2,図3に示すように、記憶手段4を取り付ける支持部材11と、支持部材11を中空状の軸部2内に挿入する開口部12を備えている。この開口部12は、軸部2の軸線方向と直交する方向となる直径方向に向かって軸部2の壁面2Aに形成されている。この開口部12は軸部2の壁面2Aの一箇所を貫通していて、軸部2の内部空間と外周面2Bとを連通するように形成されている。
(第1の実施形態)
次に本発明の主要部の構成について説明する。マスタロール5は、図2,図3に示すように、記憶手段4を取り付ける支持部材11と、支持部材11を中空状の軸部2内に挿入する開口部12を備えている。この開口部12は、軸部2の軸線方向と直交する方向となる直径方向に向かって軸部2の壁面2Aに形成されている。この開口部12は軸部2の壁面2Aの一箇所を貫通していて、軸部2の内部空間と外周面2Bとを連通するように形成されている。
支持部材11は、板状の本体部分13の基端13a側は円弧状に形成されているとともに、本体部分13の先端13b側が狭められた楔状に形成されている。この本体部分13には記憶手段4が取り付けられる。その取り付け位置は、支持部材11を開口部12に挿入した際に、装置本体100側の検出手段3と記憶手段4とが対向する位置とされている。支持部材11の全長Lは、軸部2の直径Rよりも短く形成されている。具体的には、開口部12に挿入されたときに、先端13bが開口部12と対向する内周面12bと当接する長さよりも短く形成されている。基端13aは、軸部2の外周面2Bと同一の曲率に形成されているとともに、その軸線方向への厚さWが本体部分13の軸線方向への厚さW1よりも大きく形成されている。これは記憶部材4を本体部分13に取り付けたときに、基端13aの厚さWよりも出っ張らないようにするためである。すなわち、基端13aの厚さWは、本体部分13の厚さW1と記憶部材4の厚さtの総和よりと同等か幾分大きくなるように形成されている。
開口部12は、その全てが軸部2におけるマスタ装着範囲A内に位置するように形成されている。開口部12の軸線方向への幅W2、支持部材11の鍔部14の厚さWと同等か幾分大きくなるように形成されている。
このような構成の取付け構造においては、支持部材11の本体部分13に記憶手段4を取り付ける。その際に、軸部2の空間内において検出部材3と対向するように配置する。この状態において開口部12内に支持部材11を先端13b側から挿入し、基端13aが外周面2Bと同一面となるまで軸部2内へ押し込む。このように支持部材11を開口部12に挿入することで、記憶手段4を軸部2に取り付けることができる。記憶手段4が取り付けられた軸部2の外周には未製版のマスタ1が巻装されてマスタロール5となり、この状態で装置本体100の製版手段103内の所定の位置に装着される。装着されると、検出手段3により記憶手段4内のデータか読み出され、制御手段10内によりデータの照合が行われ、所定のマスタ種類である場合には製版や印刷が可能とされ、所定のマスタ種類でなければ、例えばエラーメッセージなどが図示しない表示部に表示される。
本形態では、支持部材11を挿入する開口部12を、未製版のロール状のマスタ1が装着される軸部2の軸線方向と直交する方向に向かって形成したので、開口部12に対して支持部材11を挿入、離脱するという簡素な構成で記憶手段4を軸部2に着脱できるので、低コストで作業性のよい取り付け構造となる。また、開口部12を軸部2におけるマスタ装着範囲A内に位置するように形成したので、開口部12に挿入された支持部材11が軸部2の外周面2Bにマスタ1が装着されることで外側から押え込まれる。このため、軸部2が回転動作しても記憶手段4の位置ずれを防止することができ、検出手段3によるマスタ識別情報の読み出し精度を良くする事ができる。
(第2の実施形態)
この形態は図4,図5に示すように、軸部2の軸線方向と直交する方向となる直径方向に、軸部2を貫通するように開口部22を形成するとともに、第1の実施形態と異なる形状の支持部材110を有している。
(第2の実施形態)
この形態は図4,図5に示すように、軸部2の軸線方向と直交する方向となる直径方向に、軸部2を貫通するように開口部22を形成するとともに、第1の実施形態と異なる形状の支持部材110を有している。
開口部22は、支持部材111を挿入する側に位置する第1開口部221と、支持部材110が貫通する側に位置する第2開口部222から構成されていて、各開口部は互いに対向するように軸部2の壁部2Aを貫通して形成されている。第1開口部221には、支持部材110の一部となる鍔部14と係合して収容する段部221aが形成されている。第2開口部222は、軸部2の外周面2Bに向かうにつれてその幅が狭くなるように形成されている。無論これら開口部221,222も、その全てが軸部2におけるマスタ装着範囲A内に位置するように形成されている。
本形態の支持部材110は、板状の本体部分130の基端130a側に円弧状の鍔部14が形成されているとともに、本体部分130の先端130b側が狭められた楔状に形成されている。この本体部分130には記憶手段4が取り付けられる。その取り付け位置は、支持部材110を開口部22に挿入した際に、装置本体100側の検出手段3と記憶手段4とが対向する位置とされている。
鍔部14は、軸部2の外周面2Bと同一の曲率に形成されているとともに、その軸線方向への厚さW3が本体部分130の軸線方向への厚さW1よりも大きく形成されている。これは記憶部材4を本体部分130に取り付けたときに、鍔部14の厚さWよりも出っ張らないようにするためである。すなわち、鍔部14の厚さW3は、本体部分130の厚さW1と記憶部材4の厚さtの総和よりと同等か幾分大きくなるように形成されている。
支持部材110の全長L1は、開口部221に支持部材110が挿入されて段差221a内に鍔部14が係合された時に、先端130bが開口部222内に位置する長さに形成されている。
本形態の取付構造によると、開口部22のうち、支持部材11を挿入する側に位置する第1開口部221が支持部材110の鍔部14と係合する段部221aを有し、支持部材110が貫通する側に位置する第2開口部222が軸部2の外周面2Bに向かうにつれて狭くなるように形成されているので、支持部材110を軸部2の開口部221,222に挿入すると、支持部材110が軸部2から突出することなく、楔効果で強固に軸部2に取り付けられる、このため、軸部2の外周面2Bに装着されるマスタ1の破損を防止することができるとともに、軸部2が回転動作しても支持部材110が軸部2から外れることがなく、記憶手段4の位置ずれを防止することができ、検出手段3によるマスタ識別情報の読出し精度を良くする事ができる。さらに、開口部22を軸部2におけるマスタ装着範囲A内に位置するように形成したので、開口部22に挿入された支持部材110が軸部2の外周面2Bにマスタ1が装着されることで外側から押え込まれる。このため、軸部2が回転動作したり、楔効果が弱められた場合でも、記憶手段4の位置ずれを防止することができ、検出手段3によるマスタ識別情報の読み出し精度を良くする事ができる。
(第3の実施形態)
この形態は図6,図7に示すように、記憶手段4を取り付ける支持部材11を挿入する開口部23を、軸部20の軸線方向に対して傾斜して形成した点に特徴がある。軸部20は軸部2よりもその直径R1が径小とされている以外は、第1の実施形態の軸部2と同一構成とされている。
(第3の実施形態)
この形態は図6,図7に示すように、記憶手段4を取り付ける支持部材11を挿入する開口部23を、軸部20の軸線方向に対して傾斜して形成した点に特徴がある。軸部20は軸部2よりもその直径R1が径小とされている以外は、第1の実施形態の軸部2と同一構成とされている。
開口部23は、軸部20の軸線方向に対して傾斜して軸部20の壁面20Aに形成されている。開口部23は壁面20Aの一箇所を貫通していて、軸部20の内部空間と外周面20Bとを連通するように形成されている。開口部23は、その全てが軸部20におけるマスタ装着範囲A内に位置するように形成されている。開口部23の軸線方向への幅W2、支持部材11の基端13aの厚さWと同等か幾分大きくなるように形成されている。
本形態の取付構造によると、装置本体100側に配設された検出手段3で読み出されるマスタ識別情報を格納された記憶手段4を取り付ける支持部材11を挿入する開口部23を、軸部20の軸線方向に対して傾斜して形成したので、径大の軸部2に合わせた支持部材11であっても径小の軸部20に形成した開口部23に対して挿入、離脱するという簡素な構成で記憶手段4を軸部20に着脱できるので、低コストで作業性のよい取り付け構造となるとともに、支持部材11の共通化を図ることができ、よりコスト低減を図ることができる。また、開口部23を軸部20におけるマスタ装着範囲A内に位置するように形成したので、開口部23に挿入された支持部材11が軸部20の外周面20Bにマスタ1が装着されることで外側から押え込まれる。このため、軸部20が回転動作しても記憶手段4の位置ずれを防止することができ、検出手段3によるマスタ識別情報の読み出し精度を良くする事ができる。
(第4の実施形態)
この形態は図8,図9,図10に示すように、第2の実施形態で用いた支持部材110を挿入する開口部24を軸部20の軸線方向と直交する方向に傾斜して貫通して形成したものである。
(第4の実施形態)
この形態は図8,図9,図10に示すように、第2の実施形態で用いた支持部材110を挿入する開口部24を軸部20の軸線方向と直交する方向に傾斜して貫通して形成したものである。
開口部24は、支持部材111を挿入する側に位置する第1開口部241と、支持部材110が貫通する側に位置する第2開口部242から構成されていて、各開口部は互いに対向するように軸部20の壁部20Aを貫通して形成されている。第1開口部241には、支持部材110の鍔部14と係合して収容する段部241aが形成されている。第2開口部242は、軸部20の外周面20Bに向かうにつれてその幅が狭くなるように形成されている。無論これら開口部241,242も、その全てが軸部20におけるマスタ装着範囲A内に位置するように形成されている。
本形態の取付構造によると、検出手段3で読み出されるマスタ識別情報を格納された記憶手段4を取り付ける支持部材110を挿入する開口部24を、軸部20の軸線方向に対して傾斜して形成したので、径大の軸部2に合わせた支持部材110であっても径小の軸部20に形成した開口部24に対して挿入、離脱するという簡素な構成で記憶手段4を軸部20に着脱できるので、低コストで作業性のよい取り付け構造となるとともに、支持部材110の共通化を図ることができ、よりコスト低減を図ることができる。
また、開口部24のうち、支持部材110を挿入する側に位置する第1開口部241が支持部材110の鍔部14と係合する段部241aを有し、支持部材110が貫通する側に位置する第2開口部242が軸部20の外周面20Bに向かうにつれて狭くなるように形成されているので、支持部材110を軸部2の開口部241,242に挿入すると、支持部材110が軸部2から突出することなく、楔効果で強固に軸部20に取り付けられる、このため、軸部20の外周面20Bに装着されるマスタ1の破損を防止することができるとともに、軸部20が回転動作しても支持部材110が軸部2から外れることがなく、記憶手段4の位置ずれを防止することができ、検出手段3によるマスタ識別情報の読出し精度を良くする事ができる。さらに、開口部24を軸部20におけるマスタ装着範囲A内に位置するように形成したので、開口部24に挿入された支持部材110が軸部20の外周面20Bにマスタ1が装着されることで外側から押え込まれる。楔効果が弱められた場合でも、このため、軸部20が回転動作したり、楔効果が弱められた場合でも、記憶手段4の位置ずれを防止することができ、検出手段3によるマスタ識別情報の読み出し精度を良くする事ができる。
(第5の実施形態)
この形態は、図11,図12,図13に示すように、記憶手段4の取り付け角度を変更可能と角度調整手段40を介して支持部材112に装着したことを特徴としている。本形態において、支持部材112を挿入する開口部25を軸部200の軸線方向と直交となる直径方向に向かって貫通して形成されている。
(第5の実施形態)
この形態は、図11,図12,図13に示すように、記憶手段4の取り付け角度を変更可能と角度調整手段40を介して支持部材112に装着したことを特徴としている。本形態において、支持部材112を挿入する開口部25を軸部200の軸線方向と直交となる直径方向に向かって貫通して形成されている。
開口部25は、支持部材112を挿入する側に位置する第1開口部251と、支持部材112が貫通する側に位置する第2開口部252から構成されていて、各開口部は互いに対向するように軸部200の壁部200Aを貫通して形成されている。第1開口部251には、支持部材112に設ける鍔部14と係合して収容する段部251aが形成されている。第2開口部252は、軸部200の外周面200Bに向かうにつれてその幅が狭くなるように形成されている。無論これら開口部251,252は、その全てが軸部200におけるマスタ装着範囲A内に位置するように形成されている。
本形態の支持部材112は、板状の本体部分230の基端230a側に円弧状の鍔部14が形成されているとともに、本体部分230の先端230b側が狭められた楔状に形成されている。支持部材112の全長L2は、軸部200に形成されたに支持部材112が挿入されて段差251a内に鍔部14が係合された時に、先端230bが開口部252内に位置する長さに形成されている。本体部分230の中央には、軸線方向に貫通する四角形の窓部231が形成されている。窓部231の互いに対向する内壁面231A、231Bには、本体部分230を貫通する複数の孔232が本体長手方向に向かって直線的に配置されて形成されている。
窓部231内には、記憶手段3を取り付けるための支持体41が配置される。支持体41は、四角柱状であって、内壁面231A、231Bと対向する面41A、41Bに、複数の孔232と同一ピッチの複数のねじ孔42が直線的には配置されて形成されている。このねじ孔42の列は、軸部200の軸線方向に対して複数例形成されている。本形態では3列のねじ孔列42A,42B,42Cが形成されている。支持体41は、窓部231内に配置されて、孔232からねじ43を挿入してねじ孔42に締め込まれることで、支持部材112に固定される。これら支持体41、窓部231、複数の孔232、複数のねじ孔42からなる複数のねじ列42A,42B,42C、ねじ43によって角度調整手段40が構成されている。
支持体41は、複数のねじ列を形成する関係から、支持部材112の厚さWよりも軸部200の軸線方向に幅広く形成されている。このため、第1開口部251の幅W4は、支持体41の幅W5を相通できる大きさに形成されている。
本形態では、開口部25が軸部200を軸線方向に対して直交して形成されているので、支持部材112に対して支持体41を垂直に支持するために、記憶手段4が取り付けられた支持体41の中央に位置するねじ列42Bのねじ孔42にねじ43を締め込んで、支持部材112に支持体41を固定している。
第1開口部251と第2開口部252が、図14に示すように軸部200よりも径小の軸部221にも傾斜して形成されている場合には、図15に示すように、記憶手段4が取り付けられた支持体41のねじ列42Aからねじ列42Cのねじ孔42にねじ43を締め込んで、支持部材112に支持体41に斜めに固定すればよい。
このように、本形態によれば、記憶手段4が角度調整機能40を介して支持部材112に取り付けられるので、支持部材112と開口部251との間や支持部材112と記憶手段4との間に組み付け誤差があっても調整することができるので、低コストで作業性のよい取り付けであるとともに検出手段4によるマスタ識別情報の読出し精度のよい構造とすることができる。また、固定するねじ孔42の位置を変えてねじ43で固定することで角度の調整ができるので、開口部251,252が傾斜して形成された径小の軸部221に支持部材112を装着する場合でも、径大の軸部220に対応して形成した支持部材112を使用することが出来るので、部品の共通化を図ることができ、コスト低減を図る構造となる。
1 未製版ロール状マスタ
2,20,200 軸部
2B,20B,200B 外周面
3 検出手段
4 記憶手段
5 マスタロール
14 鍔部
11,110,112 支持部材
12,22〜25 開口部
40 角度調整手段
100 装置本体
130a、230a 基端
130b、230b 先端
221,241,251 第1開口部
222,242,252 第2開口部
221a,241a,251a 段部
A マスタ装着範囲
2,20,200 軸部
2B,20B,200B 外周面
3 検出手段
4 記憶手段
5 マスタロール
14 鍔部
11,110,112 支持部材
12,22〜25 開口部
40 角度調整手段
100 装置本体
130a、230a 基端
130b、230b 先端
221,241,251 第1開口部
222,242,252 第2開口部
221a,241a,251a 段部
A マスタ装着範囲
Claims (9)
- 未製版のロール状のマスタと、前記マスタが装着される軸部と、装置本体側に配設された検出手段で読み出されるマスタ識別情報を格納された記憶手段とを有するマスタロールにおいて、
前記記憶手段を取り付ける支持部材を挿入する開口部を有し、
前記開口部が、前記軸部の軸線方向と直交する方向に向かって形成されていることを特徴とするマスタロール。 - 未製版のロール状のマスタと、前記マスタが装着される軸部と、装置本体側に配設された検出手段で読み出されるマスタ識別情報を格納された記憶手段とを有するマスタロールにおいて、
前記記憶手段を取り付ける支持部材を挿入する開口部を有し、
前記開口部が、前記軸部の軸線方向に対して傾斜して形成されていることを特徴とするマスタロール。 - 前記記憶手段は、前記支持部材が前記開口部内に挿入されたときに、前記検出手段と対向する位置となるように前記支持部材に取り付けられていることを特徴とする請求項1、2または3記載のマスタロール。
- 前記記憶手段は、その取り付け角度を変更可能と角度調整手段を介して前記支持部材に取り付けられていることを特徴とする請求項1,2または3記載のマスタロール。
- 前記軸部は中空状であって、
前記開口部は前記軸部の軸線方向と直交する方向に貫通するように形成されていることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載のマスタロール。 - 前記開口部のうち、前記支持部材を挿入する側に位置する第1開口部は前記支持部材の一部と係合する段部を有し、前記支持部材が貫通する側に位置する第2開口部は軸部の外周面に向かうにつれて狭くなるように形成されていることを特徴とすることを特徴とする請求項5記載のマスタロール。
- 前記支持部材は、前記段部に係合する鍔部がその基端に形成され、前記第2開口部に挿入される先端が第2開口部に嵌合する楔状に形成されていることを特徴とする請求項6記載のマスタロール。
- 前記開口部は、少なくともその一部が前記軸部におけるマスタ装着範囲内に形成されていることを特徴とする請求項1ないし7の何れかに記載のマスタロール。
- マスタ識別情報を格納された記憶手段を有するマスタロールと、前記記憶手段に記憶されたマスタ識別情報を検出する検出手段を備えた孔版印刷装置において、
前記マスタロールが請求項1ないし8の何れかに記載のマスタロールであることを特徴とする孔版印刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006299243A JP2008114456A (ja) | 2006-11-02 | 2006-11-02 | マスタロールおよびそれを備えた孔版印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006299243A JP2008114456A (ja) | 2006-11-02 | 2006-11-02 | マスタロールおよびそれを備えた孔版印刷装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008114456A true JP2008114456A (ja) | 2008-05-22 |
Family
ID=39500825
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006299243A Pending JP2008114456A (ja) | 2006-11-02 | 2006-11-02 | マスタロールおよびそれを備えた孔版印刷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008114456A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001253641A (ja) * | 2000-03-14 | 2001-09-18 | Riso Kagaku Corp | 紙ロール及びその識別装置 |
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JP2004255701A (ja) * | 2003-02-26 | 2004-09-16 | Riso Kagaku Corp | 孔版原紙ロール |
JP2004299156A (ja) * | 2003-03-31 | 2004-10-28 | Riso Kagaku Corp | 画像形成装置 |
-
2006
- 2006-11-02 JP JP2006299243A patent/JP2008114456A/ja active Pending
Patent Citations (4)
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