JP2008113817A - ビルトイン式ガスコンロ - Google Patents

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Abstract

【課題】 筐体内の収容空間を有効に利用することができるビルトイン式ガスコンロを提供する。
【解決手段】ガスコンロ本体3の導入口金3eを、ガスコンロ3の下面3aより上方の後面部に設ける。導入口金3eは、水平方向後方に向けて配置する。導入口金3eには、上流側端部6bから下流側端部6cまで一直線上に延びるI型ガス栓6を接続する。ガス栓6には、ガス供給管Gを接続する。
【選択図】図3

Description

この発明は、ビルトイン式ガスコンロに関する。
一般に、ビルトイン式ガスコンロは、下記特許文献1に記載されているように、上面部に装着口が、前面部に出し入れ口がそれぞれ設けられた筐体と、装着口に装着されたガスコンロ本体と、出し入れ口を開閉する扉とを備えている。ガスコンロ本体の筐体内に挿入された下部には、導入口が設けられている。この導入口には、ガス供給管が接続される。そして、ガス供給管からガスコンロ本体にガスが供給される。また、筐体の内部空間のうちガスコンロ本体より下側の部分が、収容空間になっており、この収容空間には扉を開閉することによって各種の物品が出し入れされる。
特開2001−99426号公報
上記従来のビルトイン式ガスコンロにおいては、導入口がガスコンロ本体の下面部に下方に向けて設けられている。このため、ガス供給管のうちの少なくとも導入口近傍の下流側端部は、ガスコンロ本体から収容空間に向かって下方に延びる。この結果、有効に利用することができる収容空間が狭くなってしまうという問題があった。
この発明は、上記の問題を解決するために、上面部に装着口が開口し、前面部に出し入れ口が開口する筐体と、少なくとも下部が上記装着口から筐体内に挿入された状態で上記筐体に取り付けられたガスコンロ本体と、上記筐体の前面開口部を開閉する扉とを備え、上記ガスコンロ本体の上記筐体内に挿入された下部にガス供給管が接続される導入口が設けられ、上記筐体の内部空間の上記ガスコンロ本体より下側の部分が上記出し入れ口から物品が出し入れされる収容空間とされたビルトイン式ガスコンロにおいて、上記導入口が水平方向に向けて設けられていることを特徴としている。
この場合、上記導入口が、水平方向後方に向けて設けられ、あるいは上記ガスコンロ本体の下面より上側に配置され、また上記ガスコンロ本体の後面部に配置されていることが望ましい。
上記ガス供給管は、上記導入口に直接に接続されていてもよく、ガス栓を介して接続されていてもよい。
上記ガス栓としては、上流側端部から下流側端部まで一直線状に延びるI型ガス栓を用いることが望ましい。また、上記ガス栓として、上記導入口にほぼ水平な状態で接続される下流側端部に対し上流側端部が斜め下方へ向かうように「く」字状に屈曲した栓本体と、この栓本体の上流側端部の下部に設けられた開閉用の摘みとを有するガス栓を用いることが望ましい。
上記特徴構成を有するこの発明によれば、導入口が水平方向に向かって設けられているので、導入口に接続されるガス供給管やガス栓は、下方に延ばすことなく、水平方向に延ばすことができる。したがって、ガス供給管やガス栓が筐体内の収容空間を狭めることを防止し、あるいは狭めるにしても小さく抑えることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図4は、この発明の第1実施の形態たるシステムキッチンSKを示す。このシステムキッチンSKにおいては、図1及び図2に示すように、この発明に係るビルトイン式ガスコンロ1がシステムキッチンSKの一部として一体に設けられている。システムキッチンSKは、筐体2を有している。この筐体2の一部がガスコンロ1の筐体として用いられている。ガスコンロ1は、独立したものとして設けてもよい。勿論、その場合には、筐体に代えてガスコンロ1専用の筐体が使用される。
図3に示すように、筐体2の上面部には、装着口2aが設けられている。筐体2の前面部には、上部に操作口2bが設けられ、下部に出し入れ口2cが設けられている。装着口2aには、バーナ(図示せず)等を有するガスコンロ本体3がその上部を装着口2aから上方に突出させた状態で挿入されており、ガスコンロ本体3の周縁部が装着口2aに臨む上面に載置固定されている。ガスコンロ本体3の下面3aより下側の筐体2の内部空間が収容空間Sになっている。操作摘み(図示せず)等が設けられたガスコンロ本体3の前面3bは、操作口2bを介して前方に露出されている。なお、ガスコンロ本体3は、その全体が装着口2a内に挿入されていてもよい。
筐体2の出し入れ口2cは、扉4によって開閉されるようになっている。すなわち、扉4の背面の下部には、上部が開放された収容ボックス5が一体に設けられている。収容ボックス5は、筐体2の内部に閉位置と開位置との間を前後方向へ移動可能に設けられている。収容ボックス5を閉位置に移動させると、図3に示すように、扉4が出し入れ口2cを閉じる。収容ボックス5を開位置に移動させると、扉4が筐体2から前方へ移動して出し入れ口2cを開く。したがって、収容ボックス5に収容された壜B等の各種の収容物を出し入れ口2cから出し入れすることができる。扉4に代えて回動式の扉を筐体2に設けてもよい。その場合には、通常、収容ボックス5が設けられることがない。
ガスコンロ本体3のケーシングたるボディ3Aは、図4に示すように、金属板によって構成されている。ボディ3Aの後面(ガスコンロ本体3の後面)3cの斜め後方を向く部分には、窓孔3dが形成されている。この窓孔3dは、ガスコンロ本体3の下面3aより上側に配置されている。窓孔3dには、ガスバーナに接続された導入口金(導入口)3eが貫通状態で設けられている。この導入口金3eは、窓孔3dより内側のガスコンロ本体3内に配置してもよい。導入口金3eは、管状をなしており、その先端開口部が水平方向後方を向くよう、その軸線を前後方向に向けて水平に配置されている。ここで、この発明において水平とは、完全な水平のみならず、この発明の効果が得られる範囲内において上下に僅かに傾斜する場合も含む。
導入口金3eには、ガス栓6が継手7を介して接続されている。すなわち、継手7は、管状をなしており、その一端部と他端部とにはテーパ雄ねじ部7a,7bがそれぞれ形成されている。テーパ雄ねじ部7aは、導入口金3eの内周に嵌合固定されている。ガス栓6は、いわゆるI型ガス栓と称されるものであり、スロレートな管状をなす栓本体6aを有している。栓本体6aの上流側端部6bには、継手8を介してガス供給管Gが接続されており、このガス供給管Gからガス栓6にガスが供給される。栓本体6aの下流側端部6cには、接続ナット6dが回動可能に設けられている。この接続ナット6dが継手7の雄ねじ部7bに螺合固定されることにより、ガス栓6が導入口金3eに継手7を介して接続されている。ここで、導入口金3eが水平方向後方に向いて配置されているので、ガス栓6も水平になっており、導入口金3eから後方に向かって延びている。栓本体6aの長手方向の中央部の下部には、下方から見たとき円形をなす摘み6eが設けられている。摘み6eは、栓本体6aの内部に設けられた弁体(図示せず)を開閉回動させるためのものであり、摘み6bを操作してガス栓6を開状態にすると、ガス供給管G及びガス栓6を介してガスコンロ本体3にガスが供給される。なお、ガス供給管Gの上流側端部は、筐体2の背板2dを貫通して筐体2の外部に導出され、元栓(図示せず)に接続されている。
上記構成のビルトイン式ガスコンロ1においては、導入口金3eが水平方向を向くようにして設けられているから、ガス栓6及びガス供給管Gも水平方向に配置することができ、下方に向かって収容空間S内に突出することがない。したがって、収容空間Sが狭められることがなく、収容空間Sを有効に利用するができる。特に、この実施の形態では、導入口金3eが、ガスコンロ本体3の後面3cに、それも下面3aより上側に配置されているので、ガス栓6及びガス供給管Gは、ガスコンロ本体3の後方で収容空間Sより上側に位置する。したがって、収容空間Sが狭められることがない。しかも、ガス栓6としてI型ガス栓が用いられ、それが水平に配置されているから、ガス栓6は収容空間S内に突出することがない。したがって、収容空間Sが狭くなることが全くなく、収容空間S全体をさらに有効利用することができる。
図5及び図6は、この発明の第2実施の形態を示す。この実施の形態のビルトイン式ガスコンロ1においては、ガス栓6に代えてガス栓6Aが用いられている。ガス栓6Aの栓本体6aは、その長手方向の中央部において屈曲させられることによって略「く」字状をなっている。栓本体6aの下流側端部6cは、導入口金3eに接続されているので水平になっている。その一方、栓本体6aの上流側端部6bは、後方へ向かうにしたがって下方へ向かうように傾斜させられている。上流側端部6bの下面には、摘み6eが設けられている。この摘み6eは、その軸線を上流側端部6bの軸線と直交させた状態で設けられている。したがって、摘み6eの端面は、斜め下前方を向いている。上流側端部6bが斜め下後方に向かうように傾斜しているので、ガス供給管Gの上流側端部6b近傍部分も、同様に傾斜させられている。なお、その他の構成は、上記実施の形態と同様であり、同様な部分には同一符号を付してその説明を省略する。
上記の構成のガスコンロ1においては、上流側端部6bが斜め下後方へ向かうように傾斜しているので、上流側端部6bが収容空間S内に入り込み、その分だけ収容空間Sが狭められる。しかし、上流側端部6bは、収容空間Sの後端部に位置しており、収容空間Sの後端部は物品の収容には使用されることがほとんどない。したがって、収容空間Sの有効利用可能な空間を実質的に狭めることがない。しかも、摘み6eが斜め下前方を向いているので、摘み6eが真下を向いている上記実施の形態に比して、摘み6eの回動位置、つまりガス栓6の開閉状態を容易に確認することができる。
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、導入口金3eが水平方向後方に向けて設けられているが、ガスコンロ本体3の左右の側面部に左右方向外側に向けて設けてもよい。
また、上記の実施の形態においては、ストレートないしは鈍角に屈曲した栓本体6aが用いられているが、直角に屈曲した栓本体を用いてもよい。
この発明の第1実施の形態を示す一部省略示す正面図である。 同実施の形態の一部省略平面図である。 図1のX−X線に沿う拡大断面図である。 図3の要部を示す拡大図である。 この発明の第2実施の形態を示す図3と同様の図である。 図5の要部を示す拡大図である。
符号の説明
G ガス供給管
1 ビルトイン式ガスコンロ
2 筐体
2a 装着口
2b 出し入れ口
3 ガスコンロ本体
3a (ガスコンロ本体の)下面
3c (ガスコンロ本体の)後面
3e 導入口金(導入口)
4 扉
6 ガス栓
6A ガス栓
6a 栓本体
6b 上流側端部
6c 下流側端部
6e 摘み

Claims (7)

  1. 上面部に装着口が開口し、前面部に出し入れ口が開口する筐体と、少なくとも下部が上記装着口から筐体内に挿入された状態で上記筐体に取り付けられたガスコンロ本体と、上記筐体の前面開口部を開閉する扉とを備え、上記ガスコンロ本体の上記筐体内に挿入された下部にガス供給管が接続される導入口が設けられ、上記筐体の内部空間の上記ガスコンロ本体より下側の部分が上記出し入れ口から物品が出し入れされる収容空間とされたビルトイン式ガスコンロにおいて、
    上記導入口が水平方向に向けて設けられていることを特徴とするビルトイン式ガスコンロ。
  2. 上記導入口が水平方向後方に向けて設けられていることを特徴とする請求項1に記載のビルトイン式ガスコンロ。
  3. 上記導入口が上記ガスコンロ本体の下面より上側に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のビルトイン式ガスコンロ。
  4. 上記導入口が上記ガスコンロ本体の後面部に配置されていることを特徴とする請求項3に記載のビルトイン式ガスコンロ。
  5. 上記ガス供給管が上記導入口にガス栓を介して接続されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のビルトイン式ガスコンロ。
  6. 上記ガス栓として上流側端部から下流側端部まで一直線状に延びるI型ガス栓が用いられていることを特徴とする請求項5に記載のビルトイン式ガスコンロ。
  7. 上記ガス栓として、上記導入口にほぼ水平な状態で接続される下流側端部に対し上流側端部が斜め下方へ向かうように「く」字状に屈曲した栓本体と、この栓本体の上流側端部の下部に設けられた開閉用の摘みとを有するガス栓が用いられていることを特徴とする請求項5に記載のビルトイン式ガスコンロ。
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