JP2008113673A - クリップ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クリップ装置の部品点数を増やすことなく、確実にクリップが行えるクリップ装置を提供すること。
【解決手段】クリップ装置100であって、ワイヤ410の先端部には、第一の係合手段332と、クリップ110の基端部には、第二の係合手段334が設けられ、これら係合手段が係合した状態で、ワイヤ410を基端側に移動させることにより、係止部材330は鍔320により筒状体430先端部で係止し、さらに、締付け部材300は、段差322で係止することにより、クリップ本体200が基端側へさらに移動することにより開腕した両腕部220を閉腕し、さらに、ワイヤ410を基端側に移動させることにより、第二の係合手段334が変形することにより、係合が解除されることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、クリップ装置に関する。
近年の内視鏡的処置法の発達に伴い、内視鏡下に処置可能な部位が増え、早期癌処置ではESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)などにより、大きな病変を一括切除し、処置後の再発率が低下してきている。しかし半面、無理な切開等により、出血や穿孔を起こす例が増加しているため、簡単、迅速に対応・処置が可能であり、組織挫滅の危険が少ない内視鏡を用いたクリップ装置の需要が増加してきている。
クリップ装置として、先端に挟持部を有するクリップの基端部に突設された爪と操作ワイヤ先端部に設けられたフックを介してクリップと操作ワイヤを係合させ、クリップの腕部に被嵌し、装着されているクリップ締付リングの基端部が、導入管内に進退自在に挿通された操作管の先端部に係合した状態で、操作ワイヤを牽引し、クリップを締付リング内に引き込んで先端挟持部を閉じるクリップ装置が紹介されているが(特許文献1)、クリップにより組織を把持後、クリップを離脱させるためには、操作ワイヤを操作してクリップ基端部に突設された爪と操作ワイヤ先端フックの係合部を操作管から大きく押し出し、操作ワイヤを振り動かして係合を解除する必要があり、使用方法がやや煩雑であった。
そこで、上記不具合を解消する手段として、操作ワイヤ先端フックと係合可能な連結部材を、締付リング内に挿通した状態でクリップ基端部に設けられた爪と係合させ、クリップをカセット式とし、このカセット式クリップの連結部材と操作ワイヤ先端フックを係合してクリップを装着するクリップ装置であり、操作ワイヤを牽引することにより、クリップ基端部爪を変形させてクリップをクリップ装置から離脱させるクリップ装置(特許文献2)と、操作ワイヤを牽引することにより、連結部材クリップ接続端爪を変形させてクリップをクリップ装置から離脱させるクリップ装置(特許文献3)、が紹介されているが、両装置とも、連結部材を用いるため部品点数が増え、製造コストが増したり、クリップ留置後のクリップ装置の操作ワイヤ先端には、留置したクリップの連結部材が残っているため、このクリップ装置に新しいクリップを装着する際には、この連結部材を取り除く操作が必要であった。また、この連結部材が誤って体内に落下する恐れもあった。
特開昭60−103946号公報 実開昭62−170010号公報 実開平2−6011号公報
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであり、クリップ装置の部品点数を増やすことなく、確実にクリップが行えるクリップ装置を提供することにある。
本発明によるクリップ装置は、長尺の筒状体と、前記筒状体内の先端側に収納され、先端部に鍔が設けられるとともに、先端側内壁面には、内径が縮径した段差が形成された係止部材と、 前記筒状体内に進退自在に挿通され、先端部にクリップと係合する第一の係合手段を有するワイヤと、を備え、前記クリップは基端部と、基端部より延出し自己拡開性により開腕した両腕部とを有するクリップ本体と、前記クリップ本体に、進退可能に挿通された締付け部材とを含み、前記基端部には、第二の係合手段が設けられ、前記第一の係合手段と、第二の係合手段と、が係合した状態で、前記ワイヤを基端側に移動させることにより、前記係止部材は前記鍔により前記筒状体先端部で係止し、さらに、前記締付け部材は、前記段差で係止することにより、前記クリップ本体が基端側へさらに移動することにより前記開腕した両腕部を閉腕し、さらに、前記ワイヤを基端側に移動させることにより、前記第二の係合手段が変形することにより、前記係合が解除されることを特徴とする。
本発明によれば、先端部に鍔が設けられるとともに、先端側内壁面には、内径が縮径した段差が形成された係止部材が設けられている。これにより、従来のように、筒状体内腔に挿通されていた他の筒状体を用いることなく、クリップと係合することが可能となる。
また、前記係止部材は、伸縮可能な部材で前記ワイヤと所定の位置で、自然長の状態で接続されていてもよい。また、前記係止部材に外力が働かない状態で、前記第一の係合部の先端は、前記係止部材の先端より基端側に位置していてもよい。これにより、クリップと第一の係合手段が係合した状態で、先端側へ移動しても、係合部は係合部材で周囲が囲われているため、クリップが脱落することを防止することができる。
本発明によれば、クリップ装置の部品点数を増やすことなく、確実にクリップが行えるクリップ装置を提供することができる。
以下本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、共通する構成要素には同一符号を付し、以下の説明において詳細な説明を適宜省略する。
図13は、本発明によるクリップ装置の一実施形態を示す全体の概略図である。クリップ装置100は、長尺の筒状体430と、筒状体430内に進退自在に挿通され、先端部に、クリップ110と係合する第一の係合手段332を有するワイヤ410と、筒状体430の基端側に設けられ、ワイヤ410と連結し、クリップ110の開閉を操作する操作部460とを備える。
図1は、クリップ110を装着したクリップ装置先端側の一実施形態を示す断面図である。
クリップ装置100は、長尺の筒状体430と、筒状体430内の先端側に収納され、先端部に鍔320が設けられるとともに、先端側内壁面には、内径が縮径する段差322が形成されたた係止部材330と、筒状体430内に進退自在に挿通され、先端部にクリップ110と係合する第一の係合手段332を有するワイヤ410と、を備える。
クリップ110は基端部と、基端部より延出し自己拡開性により開腕した両腕部220とを有するクリップ本体200と、クリップ本体200に、進退可能に挿通された締付け部材300とを含む。
基端部には、第二の係合手段334が設けられ、第一の係合手段332と、第二の係合手段334と、が係合した状態で、ワイヤ410を基端側に移動させることにより、係止部材330は鍔320により筒状体430先端部で係止する。
さらに、締付け部材300は、段差322で係止することにより、クリップ本体200が基端側へさらに移動することにより開腕した両腕部220を閉腕し、さらに、ワイヤ410を基端側に移動させることにより、第二の係合手段334が変形することにより、係合が解除される。
また、図4に示すように、係止部材330は、伸縮可能な部材420でワイヤ410と所定の位置で接続されて固定部412を構成している。そして、ワイヤ410先端部と、係止部材330の先端部とが、略同一位置である。
以下、各構成要素について詳細に説明する。
図2は、クリップの一実施形態を示す正面図、平面図、左側面図である。また、図3は、クリップの一実施形態を示す斜視図である。クリップ110は基端部500と、基端部500より延出し自己拡開性により開腕した両腕部220とを有するクリップ本体200と、クリップ本体200に、進退可能に挿通された締付け部材300とを含む。
両腕部220は、基端部500より延出する湾曲部600と、湾曲部600より先端側へ延出する略直線状の把持部700と、把持部700の先端に設けられたクリップ本体先端爪部210と、を含み、基端部500には、基端連結部221と凸部223が設けられ、把持部700には、係合部224と拡径部225と腕補強部材227が設けられ、係合部224基端側境界付近には、規制部226が設けられており、締付部材300が基端部500側へ移動したとき開腕するとともに、湾曲部600側へ移動したときに両腕部220が閉腕するように構成されている。以下、締付部材300を締付リングともいう。
基端部500には、第二の係合手段334を有し、第一の係合手段332と、第二の係合手段334と、が係合した状態で、ワイヤ410を操作部460をもちいて基端側に移動させることにより、締付け部材300が先端側へ移動することにより開腕した両腕部220を閉腕し、さらに、ワイヤ410を操作部460をもちいて基端側にさらに移動させることにより、第二の係合手段334が変形し、係合が解除される。係合が解除される工程については、後述する。
向かい合うクリップ本体先端爪部210は自己拡開性により開いており、基端部500の凸部223より先端側には締付リング300が進退自在に装着されている。凸部223は締付リング300が通り抜けられない幅に形成されている。締付リング300の基端部500側からの装着は、基端部500を閉腕させる方向に閉じ、締付リング300の直径部の大きい部分を利用できるようにできるだけ中心付近を通過させる。これによって、締付リング300装着後、所定の幅に基端部500が復元したあとは、容易に基端部側からは締付リング300が脱落することがなくなる。
また、湾曲部600の自己拡開性は締付リング300の自重よりも強く成形されている。そのため、締付リング300は、湾曲部600を変形させて、先端側へ移動することもなく、爪部開き幅Lを狭めることもない。
また、基端連結部221は略U字状に曲げて形成されており、第二の係合手段334は基端部500の一部を略L字状に曲げて形成されている爪であってもよい。また、爪は、クリップ基端側に、ワイヤ410の軸線に対して対向する位置に一対設けられていてもよい。これにより、ワイヤ410を牽引した際、牽引の操作力がクリップ本体200に伝わりやすく、開閉をスムーズに行える。
図4には、本実施形態のクリップ装置100の先端部を示す。クリップ装置100の先端部には、筒状体430と、筒状体430内に進退自在に挿通された係止部材330と、係止部材330に連結され進退自在に摺動する伸縮可能な部材420で構成されている。先端に第一の係合手段332を有するワイヤ410とから構成されている。第一の係合手段332は、第二の係合手段334と係合可能に形成されている。特に限定はされないが、第一の係合手段332と第二の係合手段334が係合した状態において、前記第一の係合手段332と前記クリップ基端部500が前記ワイヤ410軸周り方向の回転を規制するように当接する当接部が、前記第一の係合手段332と前記クリップ基端部500に少なくとも1箇所以上設けられていると、クリップ110を回転させて把持方向を決定する際、図示していないクリップ回転操作部材を操作することによる回転操作力が、ワイヤ410および第一の係合手段332を介して確実にクリップに伝達されるため、クリップの回転性が良くなる。また、第一の係合手段332とクリップ基端連結部221もしくは第二の係合手段334の当接は、ワイヤ410軸周り方向への回転規制が可能であれば、特に形状は限定されず、面同士による当接であってもよいし、一方または双方に設けられた凹凸による当接であってもよい。
また、第一の係合手段332の先端側には、第二の係合手段334と係合したとき、クリップ本体200の回転を規制する回転対称な多角形状である規制部が設けられていてもよい。これにより、操作部460を用いて、回転操作をしたときにのみ、クリップ本体1を回転させることになるので、把持する部位への正確な位置合わせが可能とすることが出来る。
係止部材330は、筒状体430に進退自在に挿通されている。係止部材330は、外力により縮径する弾性体からなり、先端には、筒状体430先端と係合する径方向外向きの突起がある。係止部材330に外力を掛け、係止部材330の先端側外径を縮径させることにより、係止部材330が筒状体430内へ移動することを許容する。係止部材は外力により縮径可能な部材であれば、材質は金属や、樹脂、ゴムなどのエラストマーであっても良く、強度的な要求事項を考慮するならば、特に限定はされないが、ステンレスなどの金属製であることが好ましく、先端に柔軟性を出すためには、特に限定はされないが、図4に示すように、先端に複数のスリットが形成されていても良いし、複数の板をパイプ状に溶接して成形されていても良い。
係止部材330を筒状体430内より突出させたとき、係止部材330の先端側が拡径することにより、筒状体430内への再度の移動を規制することが可能となる。再度収納したい場合には、上述したように、切欠324に外力を掛け係止部材330の先端部外径を縮径させることにより可能となる。係止部材330の内壁には段差322が形成されており、クリップ110の基端側に挿入されている締付け部材300と当接するようになっている。
係止部材330の後端には、伸縮可能な部材420が取り付けられ、ワイヤ410と任意の位置で固定され固定部412を形成している。伸縮可能な部材420は、伸縮可能な部材であれば、材質は金属や、樹脂、ゴムなどのエラストマーであっても良く、強度的な要求事項を考慮するならば、特に限定はされないが、例えば、ステンレスやタングステンの細線を等ピッチ、または可変ピッチに巻いたコイルであることが好ましい。
伸縮可能な部材420とワイヤ410の接続部は回転方向に自由となるように接続されていることが好ましい。伸縮可能な部材420の長さと、固定部412の接続位置は、無負荷状態(自然長)では、ワイヤ410先端の第一の係合手段332が係止部材330の先端から突出しないように伸縮可能な部材420長さと、固定部412の接続位置が調節されるようにする。図4の状態から更にワイヤ410を先端側へ突出させても、ワイヤ410と接続された伸縮可能な部材420を介して、係止部材330も一緒に押し出されるため、係止部材330の先端と第一の係合手段332の先端の位置関係は変わらないようになっている。ただし、外力により、係止部材330の先端突出方向の動きを規制すると、ワイヤ410を先端側に押し出すと、伸縮可能な部材420が収縮し、ワイヤ410の先端が係止部材330から突出する。こうれにより、第一の係合手段332が、係止部材330より突出し、その結果クリップ110基端側にある第二の係合手段334と係合することが可能となる。ワイヤ410を基端側に引き込むと、伸縮可能な部材420が伸び、ワイヤ410の先端が係止部材330に対して基端側へ移動し、筒状体430に収納されていく。
次に、クリップ110の装着方法について説明する。
クリップ110を装着する際は、第一の係合手段332を係止部材330から突出させる必要がある。まず、クリップ110を収納しているカートリッジ等(図示はしていない)により、係止部材330の軸方向先端側への移動が規制された状態で、ワイヤ410を先端側へ押し出すと、第一の係合手段332が係止部材330先端から突出する。このとき、伸縮可能な部材420は無負荷状態から比較して、収縮した状態になっている。
次に、係止部材330から突出した第一の係合手段332と、第二の係合手段334を係合させることにより、クリップ110を装着する(図5)。なお、クリップ110を予め収納しておくクリップカートリッジには、
係止部材330の位置固定手段、第二の係合手段334への第一の係合手段332の誘導手段、クリップ110を筒状体430内に収納するための係止部材330径を縮める手段が設けられていることが好ましい。
クリップカートリッジ等により、係止部材330先端に径方向内向きの力を掛け、係止部材330先端を径方向に収縮させた状態で、すなわち、筒状体430内径>係止部材330外径となり、ワイヤ410を基端側へ引き込み、係止部材330、締付け部材300、クリップ110を筒状体430内に収納する(図6)。
係止部材330、締付け部材300、クリップ110が筒状体430内に収納された状態では、 係止部材330先端内径は締付け部材300外径より小さく、係止部材330先端外径は、締付け部材300外径より大きいため、すなわち、係止部材330先端外径>締付け部材300外径>係止部材330先端内径となり、締付け部材300が係止部材330内へ収納されることはなく、締付け部材300内に係止部材330が収納されることもない。
また、筒状体430内に収納される際、締付け部材300が筒状体430内壁との摺動により、クリップ110先端側へ移動する可能性があるが、クリップ110には締付け部材300との係合を一時的に防止する規制部226が設けられているため、締付け部材300がクリップ110に係合して、クリップ110が開き直し不能となることはない。
次に、クリップ110で部位を把持する方法について説明する。
まず、ワイヤ410を先端側へ押し出す。クリップ110および締付け部材300が筒状体430先端より突出し、クリップ110はバネ弾性により自然に最大開口幅まで広がる(図7)。締付け部材300がクリップ110先端側へ移動していても、クリップ110の開口に伴い、自己拡開性により基端側へ押し戻されることになる。
次に係止部材330先端が筒状体430先端より突出し、係止部材330先端は元の径に拡張する。係止部材330先端突起が筒状体430先端と係合し、係止部材330の軸方向基端側への移動が規制されるため、ワイヤ410を引き込んでも、係止部材330が再度筒状体430内へ収納されることはない(図8(a))。
例えば、更にワイヤ410を先端側へ突出させたとしても、固定部412でワイヤ410と自然長の状態で接続された伸縮可能な部材420は、外力が働かない限り、伸縮可能な部材420の先端部に設けられた係止部材330も先端側へ押し出されるため、第一の係合手段332と係止部材330の位置関係が変わらない(図8(b))。そのため、クリップ110基端部と第一の係合手段332の係合部は係止部材330内にあり、クリップ110が第一の係合手段332から外れて脱落するおそれがない。
次に、部位に対し、クリップ110の位置決めを行う。クリップ110の回転操作は操作部460によるトルクをワイヤ410を介してクリップ110に伝達して行う。クリップ110先端を患部に押し当てた状態で、ワイヤ410を基端側へ引き込む(図9)。締付け部材300は係止部材330内の段差322に当接し、締付け部材300の軸方向基端側への移動が規制されるため、締付け部材300が係止部材330内締付け部材300受けを越えて基端側へ引き込まれることはない。また、締付け部材300が係止部材330内に収納されるため、外力による係止部材330先端径の収縮が抑止され、ワイヤ410を大きな力で引き込んでも係止部材330が筒状体430内に容易に引き込まれることがなくなる。
また、ワイヤ410と係止部材330は伸縮可能な部材420によってつながっているため、係止部材330が筒状体430と係合した後も、伸縮可能な部材420が伸びることにより、更に基端側へ引き込むことが可能である。
次に、図9に示すように、締付け部材300基端側と段差322が当接し、締付け部材300の軸方向基端側への移動が規制された状態で、ワイヤ410を更に引き込むとクリップ110が基端側から締付け部材300内に引き込まてクリップ110は閉口する。
ただし、図10のようにクリップ110が、クリップ110に設けた規制部226を越えて締付け部材300内に引き込まれない限り、開き直しが可能であるため、最適な結紮位置が見つかるまで、掴み直し操作を行うことができる。
次に、最適な結紮が確認できた後に、更にワイヤ410を基端側へ引き込むと、クリップ110に設けられた規制部226を越えてクリップ110が締付け部材300内に引き込まれ、クリップ110と締付け部材300が係合し、閉成状態が維持される。ただし、クリップ110には締付け部材300内径より板幅の広い拡径部があり、拡径部を越えてクリップ110が締付け部材300内に引き込まれることはない。
図10に示すように、クリップ110拡径部が締付け部材300先端と当接し、クリップ110の軸方向基端側への移動が規制された状態で、更にワイヤ410を基端側に引き込むと、第二の係合手段334が応力に負けて変形し(伸び)、図11に示すように、第一の係合手段332との係合が解除されクリップ110が体内に留置される(図12)。
必要により、クリップ110の再装填を行って、上記方法を繰り返して行うことができる。ここで、従来のような、連結部材を使用しない利点としては、連結部材が筒状体430内に残留し、ワイヤ410動作を阻害することがない、クリップ110再装填時、連結部材を取り除く必要がない、連結部材が体内へ落下することがない、感染性廃棄物がでないなどがあげられる。
クリップを装着したクリップ装置先端側の一実施形態を示す断面図である。 クリップの一実施形態を示す正面図、平面図、左側面図である。 クリップの一実施形態を示す斜視図である。 クリップ装置先端側の一実施形態を示す断面図である。 クリップ装着状態を示す正面図、平面図、断面図である。 クリップが収納された状態を示す断面図である。 収納したクリップを突出した状態を表す正面図、断面図である。 係止部材先端部鍔が筒状体先端部と当接した状態と、押し出した状態を示す正面図、断面図である。 クリップを仮閉めした状態を示す正面図、断面図である。 クリップを本閉めした状態を示す正面図、断面図である。 クリップとワイヤの係合が解除された状態を示す正面図、断面図である。 留置された状態を示す正面図、断面図である。 本発明によるクリップ装置の一実施形態を示す全体の概略図である。
符号の説明
100 クリップ装置
110 クリップ
200 クリップ本体
210 クリップ本体先端爪部
220 両腕部(腕部)
221 基端連結部
223 凸部
224 係合部
225 拡径部
226 規制部
227 腕補強部材
300 締付け部材(締付けリング)
320 鍔
322 段差
324 切欠
330 係止部材
332 第一の係合手段
334 第二の係合手段
410 ワイヤ
412 固定部
420 伸縮可能な部材
430 筒状体
460 操作部
500 基端部
600 湾曲部
700 把持部
L 爪部開き幅

Claims (5)

  1. 長尺の筒状体と、
    前記筒状体内の先端側に収納され、先端部に鍔が設けられるとともに、先端側内壁面には、内径が縮径した段差が形成された係止部材と、
    前記筒状体内に進退自在に挿通され、前記先端部にクリップと係合する第一の係合手段を有するワイヤと、を備え、
    前記クリップは基端部と、前記基端部より延出し自己拡開性により開腕した両腕部とを有するクリップ本体と、前記クリップ本体に、進退可能に挿通された締付け部材とを含み、
    前記基端部には、第二の係合手段が設けられ、
    前記第一の係合手段と、第二の係合手段と、が係合した状態で、前記ワイヤを基端側に移動させることにより、
    前記係止部材は前記鍔により前記筒状体先端部で係止し、さらに、前記締付け部材は、前記段差で係止することにより、前記クリップ本体が基端側へさらに移動することにより前記開腕した両腕部を閉腕し、さらに、前記ワイヤを基端側に移動させることにより、前記第二の係合手段が変形することにより、前記係合が解除されることを特徴とするクリップ装置。
  2. 前記係止部材は、伸縮可能な部材で前記ワイヤと所定の位置で、自然長の状態で接続されている請求項1に記載のクリップ装置。
  3. 前記係止部材に外力が働かない状態で、前記第一の係合部の先端は、前記係止部材の先端より基端側に位置する請求項2に記載のクリップ装置
  4. 前記係止部材は外力により縮径する弾性体からなることを特徴とする請求項2または3に記載のクリップ装置
  5. 前記係止部材に外力を掛け、該係止部材の先端側外径を縮径させることにより、該係止部材が前記筒状体内へ移動することを許容する請求項4に記載のクリップ装置。
JP2006285373A 2006-10-11 2006-10-19 クリップ装置 Expired - Fee Related JP4591433B2 (ja)

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