JP2008112221A - 交通量調査プログラム及び交通量調査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両を特定することなく所望の調査対象地区における交通量調査を行う。
【解決手段】調査対象地区の任意の調査地点に配置されているICタグリーダ2a,2bは、移動体3a,3bが携帯する物品に付されたICタグ31a,32a,33a,31b,32bから識別情報を読み取り、読取位置と読取時刻とを含むICタグ情報を生成する。交通量調査装置1は、タグ情報収集手段1dが、ICタグリーダ2a,2bがICタグ情報を収集し、タグ格納手段1eが、同じ移動体に対応するタググループにまとめてタグ管理情報DB1aに格納する。移動体確認手段1fは、同一のタググループに関するICタグ情報から、このタググループの移動ルートを把握し、移動状況管理情報を生成する。そして、統計手段1hが、対象ルートについて移動状況管理情報の該当する情報を抽出し、統計処理する。
【選択図】図1

Description

本発明は交通量調査プログラム及び交通量調査方法に関し、特にICタグを用いて調査対象地区内の交通量を計測するための交通量調査プログラム及び交通量調査方法に関する。
従来の交通量調査は、期間を限定して調査対象の道路の主要ポイントに調査員を配置し、調査員が手動にて通行車両をカウントする計測方法が一般的であった。しかしながら、調査員による計測では、多くの人件費が必要となるばかりでなく、調査員を配置したポイントを通過した車両の台数でしか交通量を計測できないため、計測精度に問題があった。すなわち、所定の時間内に調査ポイントを通過した車の台数は把握できるが、そのときの走行速度や、車の移動ルートなどを把握することはできなかった。
これらの問題を解決するため、車両本体にIC(Integrated Circuit)タグを付し、調査ポイント近辺の電信柱などに設置したICタグリーダによって通過する車両のICタグを読み取り、交通量の調査を行うという手法が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2005−234846号公報(図1)
しかし、車両本体にICタグを付して行う交通量調査は、個人情報保護の観点から問題があるばかりでなく、計測精度を上げることが難しいという問題点があった。
車両本体に付したICタグから情報を収集して調査を行う場合には、調査のために収集したICタグの情報から、その場所を通過した車両を特定することができる。これによって、車両の持ち主の行動状況が把握できるなど、車両の持ち主の個人情報が流出する恐れがあり、個人情報の観点から問題がある。しかしながら、通過する車両の持ち主から個人情報の利用許可を得ることは、事実上不可能である。したがって、車両本体にICタグを付して行う交通量調査の実現は容易ではない。
また、ICタグを用いた測定では、調査ポイントを通過する車両の量ばかりでなく、渋滞状況の把握などのため、任意の区間を移動する車両の移動速度を計測する調査が行われる。移動速度は、たとえば、ある距離を置いて設置される2つのICリーダが、同一の車両についてそれぞれICタグの情報を読み取った時刻に基づき、算出することができる。しかしながら、対象の車両が、第1のICリーダによってICタグを読み取られてから、第2のICリーダの前を通過するまでの間に、店舗などに立ち寄った場合には、正確な移動速度の計測ができなくなる。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、コンピュータを、車両を特定することなく所望の調査対象地区における交通量調査を行うことが可能な交通量調査装置として機能させる交通量調査プログラム及び交通量調査方法を提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、図1に示すような処理をコンピュータに実行させるための交通量調査プログラムが提供される。本発明に係る交通量調査プログラムは、交通量調査装置1に適用され、コンピュータに以下の処理を実行させることができる。交通量調査装置1は、タグ情報収集手段1d、タグ格納手段1e、移動体確認手段1f、及び統計手段1hを具備し、ICタグを用いて調査対象地区内の交通量を計測する。ICタグ31a,32a,33a,31b,32bは、移動体が携帯する物品に付されており、この物品を識別する識別情報を有している。調査対象地区内の任意の調査地点に設置されているICタグリーダ2a,2bは、ICタグ31a,32a,33a,31b,32bから識別情報を読み出し、読取位置と読取時刻とを添付したICタグ情報を生成する。タグ情報収集手段1dは、ICタグリーダ2a,2bからICタグ情報を収集する。タグ格納手段1eは、収集されたICタグ情報について、読取位置と読取時刻が一致するものをまとめ、タググループを生成する。このタググループの識別情報と、既に登録されている登録タググループの識別情報とを比較し、同じものがあれば、今回生成されたタググループは、この登録タググループと同一であると判定し、判定結果に応じたグループIDを付与する。そして、グループIDと、読取位置に応じた地点情報とを前記ICタグ情報に付加し、タグ管理情報としてタグ管理情報記憶手段(図では、タグ管理情報DB1a)へ格納する。移動体確認手段1fは、同一のタググループについて、地点情報の異なるICタグ情報が取得された場合には、それぞれのICタグ情報に設定される調査地点と読取時刻とに基づいて、このタググループの移動ルートを特定し、移動ルートを含む移動状況に関する移動状況管理情報を生成して、移動状況管理情報記憶手段(図では、移動状況管理DB1b)に格納する。統計手段1hは、移動状況管理DB1bに蓄積された移動状況管理情報から、所定の対象ルートに対応する移動状況管理情報を抽出し、対象ルートの交通量に関する統計処理を行う。
このような交通量調査装置1によれば、調査対象地域内を移動する移動体3aは、物品に付されたICタグ31a,32a,33aを、移動体3bは、ICタグ31b,32bを携帯している。これらの移動体3a,3bが、調査対象地区内の任意の調査地点に設置されるICタグリーダ2a,2bの通信範囲を通過したとき、ICタグリーダ2a,2bによってICタグの識別情報が読み込まれ、読取位置と読取時刻とを含むICタグ情報が生成される。タグ情報収集手段1dは、ICタグリーダ2a,2bからICタグ情報を収集する。タグ格納手段1eは、読取位置と読取時刻が一致するICタグ情報をまとめてタググループを生成する。そして、今回生成されたタググループの識別情報と、既に登録されている登録タググループの識別情報とを比較し、同じものがあれば、今回生成されたタググループは登録タググループと同じであると判定し、登録タググループと同じグループIDを付与する。同じものがなければ、新たなグループIDを付与する。そして、ICタグ情報に、グループIDと調査地点とを付与したタグ管理情報を生成し、タグ管理情報DB1aに格納する。移動体確認手段1fは、同一のタググループについて、異なる調査地点のICタグ情報がある場合には、両調査地点のICタグ情報に基づいて移動ルートを特定し、移動状況管理情報を生成して移動状況管理DB1bへ格納する。統計手段1gは、対象ルートに対応する移動状況管理情報を移動状況管理DB1bから抽出し、統計処理を行う。
また、上記課題を解決するために、ICタグを用いて調査対象地区内の交通量を計測するための交通量調査方法において、タグ情報収集手段が、調査対象地区内の任意の調査地点に設置され、通信範囲内に在る移動体が携帯する物品に付されているICタグに格納されている物品を識別する識別情報を読み取るICタグリーダから、識別情報と、ICタグの読取位置及び読取時刻とを含むICタグ情報を収集し、タグ格納手段が、タグ情報収集手段によって収集されたICタグ情報について読取位置及び読取時刻が一致するICタグ情報をまとめてタググループを生成し、タググループの識別情報と、既に登録されている登録タググループの識別情報とを比較し、同じものがあれば、今回生成されたタググループは登録タググループと同一であると判定し、ICタグ情報に判定結果に応じたグループIDと、読取位置に応じた地点情報とをICタグ情報に付加し、タグ管理情報としてタグ管理情報記憶手段に格納し、移動体確認手段が、タグ情報収集手段によって、同一のタググループについて地点情報の異なるICタグ情報が取得された場合には、それぞれのICタグ情報に設定される調査地点及び読取時刻に基づいてタググループの移動ルートを特定し、移動ルートを含む移動状況に関する移動状況管理情報を生成して移動状況管理情報記憶手段に格納し、統計手段が、移動状況管理情報記憶手段に蓄積された移動状況管理情報から、所定の対象ルートに関する移動状況管理情報を抽出し、対象ルートの交通量に関する統計処理を行う、ことを特徴とする交通量調査方法が提供される。
このような交通量調査方法では、交通量調査装置のタグ情報収集手段は、調査対象地区内の任意の調査地点に配置されているICタグリーダから、ICタグリーダが読み取った移動体が携帯する物品に付されたICタグに格納される識別情報と、その読取位置及び読取時刻とを含むICタグ情報を収集する。タグ格納手段は、読取位置と読取時刻が同じICタグ情報からタググループを生成し、既登録タググループと同一のタググループであるかどうかを識別情報に基づいて判定し、グループIDを付与する。そして、グループIDと、読取位置に応じた地点情報とをICタグ情報に付加してタグ管理情報に登録し、タグ管理情報記憶手段に格納する。移動体確認手段は、同一のタググループに関するICタグ情報から、このタググループの移動ルートを把握し、移動状況管理情報を生成する。統計手段は、対象ルートについての移動状況管理情報を抽出し、統計処理を行う。
本発明の交通量調査では、車両などの移動体によって携帯される物品に付されたICタグの情報を、調査対象地区内の任意の調査地点に設置されたICタグリーダで読み取り、読み取られたICタグ情報を収集して交通量の調査を行うので、個人情報を保護した上で、正確な交通量調査を実施することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。まず、実施の形態に適用される発明の概念について説明し、その後、実施の形態の具体的な内容を説明する。
図1は、実施の形態に適用される発明の概念図である。
本発明に係る交通量調査システムは、交通量調査装置1と、調査対象地区内の任意の調査地点に設置されるICタグリーダ2a,2bと、調査対象地区内をICタグ31a,32a,33a,31b,32bが付された物品を携帯して移動する移動体3a,3bとから構成される。なお、ICタグリーダ2a,2b、移動体3a,3b、及びICタグ31a,32a,33a,31b,32bの数は、任意である。
交通量調査装置1は、タグ管理情報データベース(以下、DB:Databaseとする)1a、移動状況管理DB1b、及びルート管理DB1cの記憶手段と、タグ情報収集手段1d、タグ格納手段1e、移動体確認手段1f、タグ増減確認手段1g、及び統計手段1hの各処理手段を有する。これらの各処理手段は、コンピュータが、交通量調査プログラムを実行することにより、その処理機能が実現する。
タグ管理情報DB1aは、タグ情報収集手段1dが生成したタグ管理情報を記憶する。タグ管理情報には、ICタグリーダ2a,2bから収集した物品を特定する識別情報(以下、IDとする)と、物品を携帯する移動体、移動体種別、ICタグから情報を読み取った読取位置、読取時刻などの情報が設定されている。
移動状況管理DB1bは、移動体確認手段1eが生成し、タグ増減確認手段1gが補正を行った移動体3a,3bの移動状況に関する移動状況管理情報を記憶する。移動状況管理情報には、移動体ごとに特定された移動ルート(通過した調査地点)、調査地点を通過した時刻、平均速度、データが有効であるかどうかを示す有効フラグなどが設定されている。
ルート管理DB1cは、統計手段1gが生成したルート管理情報を記憶する。ルート管理情報には、移動状況管理情報に基づいて統計手段1gが統計処理を行った調査結果として、ルートごとの移動体の通過台数や走行速度などが、移動体の種別ごとに設定されている。
タグ情報収集手段1dは、ICタグリーダ2a,2bが生成したICタグ情報(以下、タグ情報とする)を収集する。タグ情報には、ICタグリーダ2a,2bの通信範囲内を通過した移動体3a,3bが携帯する物品に付されたICタグ31a,32a,33a,31b,32bのID、読取位置、及び読取時刻などの情報が設定されている。
タグ格納手段1eは、タグ情報収集手段1dが収集したタグ情報について、読取位置と読取時刻とが一致するものをまとめ、タググループを生成する。同一タググループのタグ情報に対応するICタグは、ひとつの移動体によって携帯されていると考えられる。そして、タグ情報収集手段1dによって今回収集されたタグ情報により生成されたタググループと、既にタグ管理情報に登録され、タグ管理情報DB1aに格納されている登録タググループのIDとを照合し、同じIDがあるかどうかを調べる。一致するものがあれば、新たなタググループと、登録タググループとは同じであると判定し、新たなタググループに登録タググループのIDを付与する。一致するものがなければ、新たなグループIDを付与する。そして、タグ情報に、グループIDと、読取位置に応じた地点情報とを付加し、タグ管理情報としてタグ管理情報DB1aに格納する。また、予め、タグ情報に設定される読取位置と、移動体の移動体種別との関係を設定しておき、設定に基づいて読取位置に応じて移動体種別を特定し、タグ管理情報に設定する。たとえば、予め車道の範囲を指定する情報が設定しておく。この設定情報と読取位置とを照合することにより、移動体の位置が車道であったかどうかが判定できる。車道であれば、移動体は車両であると判断し、車道でなければ歩行者・自転車などであると判断する。なお、車道であるかどうかをICタグリーダで行ってもよい。
移動体確認手段1fは、タグ管理情報DB1aに格納されるタグ管理情報について、調査地点が異なる同一タググループのタグ管理情報に基づき、移動ルートを特定する。たとえば、新たなタグ情報が収集されるごとに、このタグ情報と、同一のタググループであって以前に収集されたタグ情報とを比較し、調査地点及び読取時刻とに基づいて移動ルートを特定し、その走行速度も算出する。特定された移動ルート及び走行速度に基づいて移動状況管理情報を生成し、移動状況管理DB1bに格納する。
タグ増減確認手段1gは、移動体確認手段1eによって、移動状況管理DB1bに格納された移動体状況管理情報について、移動ルートの起点と終点におけるタグ情報を比較し、ICタグに増減があったかどうかを調べる。すなわち、移動ルートの起点に相当するタグ情報を読み出し、含まれるIDと、移動ルートの終点に相当するタグ情報に含まれるIDとを照合し、増減を調べる。増減があった場合は、移動ルート途中において、店舗での買い物がされたなどの事態が発生したことが考えられるため、移動ルートの起点の読取時刻と終点の読取時刻に基づいて算出された速度は、無効であると判断する。そこで、当該移動体情報管理情報の有効フラグ情報を無効に設定する。
統計手段1hは、移動状況管理DB1b及びタグ管理情報DB1aに蓄積された情報を統計処理し、ルートごとの移動体の通過台数や走行速度などが、移動体の種別ごとに設定したルート管理情報を生成する。ルート管理情報は、ルート管理情報DB1cに格納する。
ICタグリーダ2a,2bは、調査対象地区の任意の調査地点に配置され、RFID(Radio Frequency Identification System)によって、通信可能な通信範囲内に存在するICタグ31a,32a,33a,31b,32bと無線通信を行って、タグ内に格納される情報を読み出す。ICタグリーダ2a,2bは、ICタグ31a,32a,33a,31b,32bを携帯した移動体3a,3bが通信範囲内を通過すると、物品を特定するIDを読み取り、読取位置と読取時刻を含むタグ情報を生成し、図示しない記憶手段内に格納しておく。そして、交通量調査装置1からの要求に応じて、記憶手段に格納されるタグ情報を送信する。
なお、本発明に係る交通量調査システムでは、異なる地点に配置される複数のICタグリーダによってRFID検出領域を狭め、たとえば、情報を読み出したICタグの位置(読取位置)を車両1台分の範囲などの狭い領域で特定することができる。RFID検出領域を狭める手法については公知であり、ここでは、その詳細な処理手順について言及しない。
移動体3a,3bは、ICタグ31a,32a,33a,31b,32bが付された物品を携帯し、調査対象地区内を移動するものである。たとえば、自動車などの車両、自転車などの軽車両、及び人などが移動体に相当する。移動体3aは、スーパーマーケットなど店舗で購入した食料品や日用品などの物品を携帯しており、この物品には、物品ごとに、ICタグ31a,32a,33a,31b,32bが付されている。物品は、たとえば、車両本体のように、移動時に必ず存在するものではなく、かつ、大多数が個人情報と直接繋がらないため、個人情報を保護できると考えられる。ICタグ31a,32a,33a,31b,32bは、物品に付され、内部の記憶手段には、この物品を特定するIDが格納されている。内部の記憶手段に格納されるIDは、ICタグリーダ2a,2bからの要求に応じて読み出し、要求のあったICタグリーダ2a,2bに応答として送信する。
このような交通量調査装置1の動作及び交通量調査処理について説明する。
交通量調査装置1が適用される交通量調査システムでは、調査対象地区内の複数の調査ポイントに設置されたICタグリーダ2a,2bが、それぞれの調査ポイントを通過する移動体3a,3bが携帯する物品に付されたICタグ31a,32a,33a,31b,32bのIDを読み取り、読取位置及び読取時刻を付与し、タグ情報を生成する。
交通量調査装置1では、タグ情報収集手段1dが、自装置のタグ収集周期、あるいは、ICタグリーダ2a,2bからの送信周期によって、ICタグリーダ2a,2bからタグ情報を収集し、タグ格納手段1eへ転送する。タグ情報収集手段1dは、転送するタグ情報に、タグ情報を送信してきた送信元のICタグリーダ2a,2bの識別情報あるいは、その調査地点情報などを添付する。タグ格納手段1eは、収集されたタグ情報について、読取位置及び読取時刻が一致するタグ情報をまとめ、タググループを生成するとともに、既に登録された登録タググループの中に、タグ情報に同一のIDを持つタググループがないかどうかを調べる。検出されれば、今回生成されたタググループに登録タググループのグループIDを設定し、検出されなければ、新たなグループIDを付与する。また、読取位置に応じて、タググループに対応する移動体の種別を特定する。そして、タグ情報に、グループID、移動体種別、及び調査地点を加え、タグ管理情報としてタグ管理情報DB1aに登録する。移動体確認手段1fは、タグ管理情報を読み出し、今回収集されたタググループのタグ情報と、このタググループと同一のタググループのタグ情報とを用いて、移動ルートを特定し、走行速度を算出して移動状況管理情報として移動状況管理DB1bに格納する。タグ増減確認手段1gは、タグ情報に基づき、移動ルートの起点と終点におけるタグの増減を確認し、増減のあった移動ルートに関する移動状況管理情報を無効とする。統計手段1hは、移動状況管理DB1b及びタグ管理情報DB1aに蓄積された情報を統計処理し、ルートごとの移動体の通過台数や走行速度などのルート管理情報を生成し、ルート管理情報DB1cに格納する。
以上のように、本発明によれば、移動体そのものではなく、移動体によって携帯される物品に付されているICタグの情報を調査ポイントで読み取って交通量調査を行うので、個人情報を保護した上で、正確な交通量調査を実施することができる。近年、一般的な商品(食料品など)にもICタグが貼付されているものが増えており、本発明ではこれを利用する。なお、移動体は、ICタグから情報を読み取った位置、一度に読み取れたICタグの数、タグの対象商品から推測される搭載量、及びICタグの移動速度などから種別を推測することができる。したがって、本発明によれば、車両ともに通行する自転車や歩行者などを識別し、同時に交通量を調査することができる。
また、ICタグの増減が検出された場合には、その対象となる移動体から荷物の乗降があった可能性が高いため、取得された情報は検出対象から除外する。これにより、調査の精度を向上させることができる。
次に、本発明の実施の形態を、調査対象地区の交通量を調査し、調査結果に基づいて計画道路の立案を行う計画道路調査システムに適用した場合を例に図面を参照して詳細に説明する。道路を計画する際には、どのようなルートで道路を造れば渋滞などの緩和に効果的であるかを知ることが重要であるため、より正確な交通量調査が求められる。
図2は、本発明の実施の形態の計画道路調査システムの概略構成図である。
本発明の実施の形態の計画道路調査システム100は、データベース110、交通量調査装置120、及び計画道路調査装置130を具備し、ネットワーク50を介して接続するRFIDタグリーダ21,22,・・・,2n、及びクライアント60との間で情報交換を行っている。
RFIDタグリーダ21,22,・・・,2nは、交通量調査の調査対象地区の交差点などの調査ポイントに設置され、設置された調査ポイントを通過する移動体に搭載されるRFIDタグからIDを読み取る。たとえば、RFIDタグ31,32を搭載した車両30が、RFIDタグリーダ21,22,・・・,2nを順に通過するルートを通るとき、RFIDタグ31,32に格納されるID(ID01,ID09)が、RFIDタグリーダ21,22,・・・,2nに順次読み取られる。RFIDタグリーダ21,22,・・・,2nは、収集したIDに、読取位置と読取時刻を付与したタグ情報を生成し、ネットワーク50経由で計画道路調査システム100へ送信する。なお、RFIDタグリーダ21,22,・・・,2nと、交通量調査装置120との間は、専用回線で接続されていてもよい。
クライアント60は、ネットワーク50を経由して、計画道路調査装置130に対し対象地区や移動体種別などを指示する。そして、計画道路調査装置130から、指定した対象範囲の統計情報を取得し、表示画面に表示する。
計画道路調査システム100について説明する。
データベース110は、交通量調査及び計画道路調査に必要な各種情報が格納される記憶手段で、タグ管理情報DB111、移動状況管理DB112、RFID種別判定マスタ113、移動体判定マスタ114、及びルート管理DB115を有する。タグ管理情報DB111は、収集されたタグ情報にグループIDと調査地点が付加されたタグ管理情報を格納する。移動状況管理DB112は、タグ管理情報に基づいて把握された移動体の移動状況管理情報を格納する。RFID種別マスタ113は、タグ情報に含まれるIDによって識別される物品に関する情報を格納する。移動体判定マスタ114は、移動体種別ごとに規定される移動能力範囲情報を格納する。ルート管理DB115は、指示された対象範囲の統計情報に基づく、ルート管理情報を格納する。各データベースの詳細は後述する。
交通量調査装置120は、タグ情報収集手段121、タグ格納手段122、及びタグ増減確認手段124を具備する。タグ情報収集手段121は、RFIDタグリーダ21,22,・・・,2nからタグ情報を収集する。タグ格納手段122は、収集されたタグ情報をグループ化して、タグ管理情報を生成する。移動体確認手段123は、タグ管理情報に基づいて移動体の移動ルート及び走行速度を特定し、移動状況管理情報を生成する。タグ増減確認手段124は、移動ルート途中におけるタグの増減を確認し、移動状況管理情報から移動状況を反映していない情報を除外する。
計画道路調査装置130は、通信手段131、調査結果統計手段132、及び表示手段133を具備する。通信手段131は、ネットワーク50を介してクライアント60とのデータ交換を制御する。調査結果統計手段132は、クライアント60が指示した対象範囲に基づき、交通量調査装置120が生成したタグ管理情報及び移動状況管理情報の該当する情報を抽出し、統計処理を行って調査結果を生成する。表示手段133は、調査結果をクライアント60に表示するための情報を生成し、クライアント60へ送信する。また、必要に応じて、通行量優位図や時間別移動体グラフなどの調査結果情報134を書類や記録媒体に出力する。
なお、交通量調査装置120と、計画道路調査装置130とは、同一の装置により構成されていてもよい。
ここで、交通量調査装置120のハードウェア構成について説明する。図3は、本発明の実施の形態の交通量調査装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
交通量調査装置120は、CPU(Central Processing Unit)1201によって装置全体が制御されている。CPU1201には、バス1207を介してRAM(Random Access Memory)1202、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)1203、グラフィック処理装置1204、入力インタフェース1205、通信インタフェース1206が接続されている。
RAM1202には、CPU1201に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM1202には、CPU1201による処理に必要な各種データが格納される。HDD1203には、OSやアプリケーションのプログラムが格納される。グラフィック処理装置1204には、モニタ1208が接続されており、CPU1201からの命令に従って画像をモニタ1208の画面に表示させる。入力インタフェース1205には、キーボード1209やマウス1210が接続されており、キーボード1209やマウス1210から送られてくる信号を、バス1207を介してCPU1201に送信する。通信インタフェース1206は、ネットワーク50に接続されており、ネットワーク50を介してICリーダとの間でデータの送受信を行う。なお、モニタ1208、キーボード1209、または、マウス1210が直接接続しない構成をとる場合もある。
このようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。なお、図3には、交通量調査装置のハードウェア構成を示したが、計画道路調査装置130のハードウェア構成も同様である。
次に、データベース110内に格納される情報について説明する。
図4は、本発明の実施の形態のタグ管理情報DBに格納されるタグ管理情報の一例を示した図である。
タグ管理情報1110は、収集したタグ情報を管理するための情報で、RFIDタグ1111、グループID1112、移動体種別1113、現在地点1114、及び読取時刻1115の各項目を有する。RFIDタグ1111は、RFIDタグリーダ21,22,・・・,2nがRFIDタグから読み出したIDである。グループID1112は、RFIDタグの位置情報などから判定されたタググループを識別するIDである。同一のグループIDであれば、そのRFIDタグは同じ移動体に携帯されていると推定することができる。移動体種別1113は、RFIDタグを携帯する移動体の種別である。図では、自動車、徒歩(歩行者)、自転車が設定される。現在地点1114は、RFIDタグが読み取られた調査ポイントである。RFIDタグを読み取ったRFIDタグリーダの設置位置に基づいて設定される。読取時刻1115は、RFIDタグリーダ21,22,・・・,2nが、RFIDタグからIDを読み取った時刻である。
図5は、本発明の実施の形態の移動状況管理DBに格納されるタグ移動状況管理情報の一例を示した図である。
移動状況管理情報1120は、タググループの移動状況を管理するための情報で、グループID1121、連番1122、地点1(1123)、地点2(1124)、地点時刻1(1125)、地点時刻2(1126)、有効フラグ1128、及び平均速度1129の各項目を有する。グループID1121は、タググループに付されたIDである。連番1122は、このタググループが、複数の調査ポイントを移動しているときに、移動状況を時系列的に管理する情報である。連番の順に従ってタググループは移動している。地点1(1123)には、移動体が移動したある区間の起点に相当する調査ポイント、地点2(1124)には、その終点に相当する調査ポイントが設定される。地点時刻1(1125)には、地点1を通過した時刻、地点時刻2(1126)には、地点2を通過した時刻が設定される。有効フラグ1127には、その移動状況管理情報が有効であるかどうかが設定される。○であれば有効、×であれば無効である。平均速度1129には、その区間の距離と所要時間から算出される平均速度が設定される。
図6は、本発明の実施の形態のRFID種別判定マスタに格納されるRFID種別判定情報の一例を示した図である。
RFID種別判定情報1130は、RFIDタグの示す物品に関する物品情報であり、RFID種別1131、種別1132、体積1133、最大長さ1134、及び重量1135の各項目を有する。RFID種別1131には、RFIDタグが設定される。種別1132には、このRFIDタグが示す物品の種別が設定される。体積1133には、物品の体積が設定される。最大長さ1134には、物品の最大の長さが設定される。重量1135には、物品の重量が設定される。
図7は、本発明の実施の形態の移動体判定マスタに格納される移動体判定情報の一例を示した図である。
移動体判定マスタ1140は、移動体の種別に応じた移動能力(携帯可能な物品の最大値)に関する情報であり、移動体種別1141、最大体積1142、最大長さ1143、及び最大重量1144の各項目を有する。移動体種別1141には、移動体の種別が設定される。最大体積1142には、この移動体が携帯可能な物品の最大体積が設定される。最大長さ1143には、この移動体が携帯可能な物品の最大長さが設定される。最大重量1144には、この移動体が携帯可能な物品の最大重量が設定される。
図8は、本発明の実施の形態のルート管理DBに格納されるルート管理情報の一例を示した図である。
ルート管理情報1150は、移動体(タググループ)の移動状況管理情報をルートごとに統計処理した情報であり、地点1(1151)、地点2(1152)、移動体種別(1153)、距離(km)1154、6:00−12:00の時間帯の交通量1155、12:00−18:00の時間帯における交通量1156、及び18:00−24:00の時間帯における交通量1157の各項目を有する。地点1(1151)には、調査対象のルートの起点に相当する調査ポイント、地点2(1152)には、その終点に相当する調査ポイントが設定される。移動体種別1153には、統計処理の対象となった移動体の種別が設定される。交通量調査のための統計処理は、通常、移動体の種別ごとに行われる。距離1154には、そのルートの距離が設定される。時間帯別の交通量1155,1156,1157には、対象の移動体種別が対象ルートをこの時間帯に通行した台数と、そのときの速度とが設定される。さらに必要に応じて、他の時間帯など、設定された項目に対する統計情報が設定される。
次に、実施の形態の交通量調査装置120及び計画道路調査装置130における処理手順について詳細に説明する。
図9は、本発明の実施の形態の交通量調査装置の処理手順を示したフローチャートである。
まず、調査ポイントに設置されたRFIDタグリーダ21,22,・・・,2nから処理が開始される。
[ステップS11] RFIDタグリーダ21,22,・・・,2nが、通信範囲内を通行する移動体(車両)30に搭載されているRFIDタグ31,32からIDを読み取りを行う。読取位置と、読取時刻とを付加したタグ情報を記憶手段に格納している。読取位置は、たとえば、公知の技術を用いて、調査ポイント近傍に設置された複数のRFIDリーダからRFIDタグを読み込むことによってRFID検出領域を狭めて決定する。これにより、道路の位置関係、たとえば、RFIDタグが、車道上にあるのか、歩道上にあるのかを特定することが可能となる。
[ステップS12] 交通量調査装置120からの要求、または、自装置の送信周期で、ステップS11により生成したタグ情報を交通量調査装置120に送信する。その後、ステップS11に戻る。
このような処理手順が実行されることにより、交通量調査装置120にタグ情報が集まる。以下、交通量調査装置120の処理について説明する。
[ステップS21] タグ情報集手段121が、複数の調査ポイントに設置されるRFIDタグリーダ21,22,・・・,2nから、タグ情報を収集する。
[ステップS22] タグ格納手段122が、読取位置に基づき、車道側で読み込まれたタグ情報の移動体種別に「自動車」を設定し、歩道側で読み込まれたタグ情報の移動体種別に「歩行者・自動車」を設定する。
[ステップS23] 収集されたタグ情報のRFIDタグが既登録タグであるかどうかを調べる。すなわち、今回収集したタグ情報のRFIDタグと、タグ管理情報DB111に格納されるタグ管理情報1110のRFIDタグ1111とを照合し、同じものがあるかどうかを調べる。ある場合は、処理を次のステップへ進め、ない場合は、処理を終了する。
[ステップS24] 同一のRFIDタグがある場合は、これらは同一のタググループであると判断し、タグ管理情報1110に登録されている前回のタグ情報と、今回収集されたタグ情報とに基づき、移動状況管理情報1120を更新する。さらに、検出された移動ルートにおける速度を算出し、平均速度1129に設定する。
[ステップS25] 同一のタググループについて、前回読み込んだタグ情報と、今回読み込んだタグ情報とを比較し、RFIDタグに増減があったかどうかを判定する。ある場合は、処理を次のステップへ進め、ない場合は、処理を終了する。
[ステップS26] 同一のタググループについて、RFIDタグの増減があった場合は、対応する移動状況管理情報の有効フラグ1127を無効に設定する。タグ管理情報1110のグループ化状況を更新して、処理を終了する。
以上の処理手順が実行されることにより、タグ管理情報1110と、移動状況管理情報1120とが設定される。この処理手順が繰り返されることにより、タグ管理情報DB111と、移動状況管理DB112とに、調査ポイントを通過した移動体に関するタグ管理情報及び移動状況管理情報が蓄積される。そして、蓄積された情報は、計画道路調査装置130による調査統計処理に利用される。
図10は、本発明の実施の形態の計画道路調査装置の処理手順を示したフローチャートである。クライアント60から調査対象範囲を指定する情報が入力されて、処理が開始される。調査対象範囲には、たとえば、対象地区の住居表示情報、移動体種別などが設定される。
[ステップS31] まず、車道を通行したため、移動体種別が「自動車」となっている自転車・歩行者の情報を修正する。移動状況管理DB112に格納される移動状況管理情報1120のうち、有効フラグ1127が有効となっており、グループIDに対応する移動体種別が「自動車」であるものを順次読み込む。そして、該当移動体と同じ時間帯・同じ地点・同じ方向に通行した他の移動体の平均速度と、該当移動体の速度を比較し、その差が許容範囲を超えている場合は、該当移動体を「歩行者・自転車」に変更する。移動体種別は、位置情報により決められているので、たとえば、車道を走行する自転車を自動車としてしまう場合などが考えられる。そこで、同じ時間帯・同じ地点・同じ方向に通行する移動体種別が同じ他の自動車の速度と比べ、明らかに速度が遅い場合は、当該移動体は、自動車でないと判断する。
[ステップS32] タグ管理情報1110において、移動体種別1113が「歩行者・自転車」に設定されている移動体について、この移動体に対応するタググループに属するRFIDタグと、RFID種別判定情報1130とを用いて、移動体の積載量を算出する。たとえば、該当RFIDタグの体積、あるいは重量を合算して算出する。そして、算出された積載量と、移動体判定情報1140に設定される「歩行者・自動車」の最大体積、あるいは最大重量と比較する。算出された積載量が許容範囲を超える場合は、移動体種別を「自動車」に変更する。
[ステップS33] ステップS32及びステップS33によって補正がされた移動体状況管理情報に基づき、統計処理を行う。たとえば、移動体種別、ルートごとに、通行量、平均速度などを算出する。統計は、時間帯別に行ってもよい。算出された統計情報は、ルート管理情報1150に設定される。
[ステップS34] ステップS33までの処理によって生成されたルート管理情報に基づき、統計結果をクライアント60に表示する表示情報を生成し、クライアント60に送信する。たとえば、通行量優位図や時間帯別移動体フラグを表示する表示情報が生成される。
以上の処理手順が実行されることにより、蓄積されたタグ管理情報及び移動状況管理情報に基づいて、クライアント60が要求した対象範囲についての統計処理が行われ、結果がクライアント60に提供される。
以下、具体的な適用例を挙げて、本発明の実施の形態の計画道路調査システムの動作について説明する。
図11は、本発明の実施の形態の計画道路調査システムを適用する調査対象地区の概略を示した地図である。
本発明の実施の形態の計画道路調査システム100は、調査対象地区内の交差点に配置されたRFIDタグリーダが検出したRFIDタグ情報を収集し、交通量調査を行う。RFIDタグリーダは、図ではまるで囲まれている調査ポイントA,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,Lに配置される。ここでは、特に、移動体が、調査ポイントBから調査対象地区内に入り、調査ポイントE,D,H,Iの順に通過して、調査ポイントLから調査対象地区外へ出たとする。
図12は、本発明の実施の形態の計画道路調査システムを適用する調査対象地区を通行する移動体の一例を示した図である。
ここでは、調査対象地区内を調査ポイントB,E,D,H,I,Lの順に、自動車310、歩行者320、及び自転車330の3種類の移動体が通行する。
自動車310は、「ID00101010」が格納されるRFIDタグ311、「ID00201001」が格納されるRFIDタグ312、及び「ID00301400」が格納されるRFIDタグ313のRFIDタグが付された3つの物品を搭載する。
歩行者320は、「ID00401001」が格納されるRFIDタグ321、及び「ID0051001」が格納されるRFIDタグ322のRFIDタグが付された2つの物品を携帯する。
自転車330は、「ID00801001」が格納されるRFIDタグ331、及び「ID00901001」が格納されるRFIDタグ332のRFIDタグが付された2つの物品を携帯する。
最初に、自動車310、歩行者320、及び自転車330が、調査ポイントBから調査対象地区内に入り、調査ポイントBに設置されたRFIDタグリーダによって、これらの移動体が携帯する物品に付されたRFIDタグの情報が読み取られる。
図13は、調査ポイントBで生成されたタグ情報を示した図である。
調査ポイントBに設置されたRFIDタグは、自動車310が搭載するRFIDタグ311,312,313、歩行者320が携帯するRFIDタグ321,322、及び自転車が携帯するRFIDタグ331,332からIDを読み取り、タグ情報400bを生成し、交通量調査装置120に送信する。自動車310が搭載するRFIDタグ311,312,313のIDには、読取位置「車道」及び読取時刻「10:00:15」が付加されている。歩行者320が携帯するRFIDタグ321,322のIDには、読取位置「歩道」及び読取時刻「10:01:30」が付加されている。自転車330が携帯するRFIDタグ331,332には、読取位置「車道」及び読取時刻「10:01:30」が付加されている。なお、RFIDタグリーダでは、移動体の種別及び移動体が搭載するRFIDタグの数はわからない。
タグ情報収集手段121によって、タグ情報400bを取得した交通量調査装置120は、タグ格納手段122が、タグ情報400bをタグ管理情報に登録する処理を行う。
図14は、移動体が調査ポイントBを通過後のタグ管理情報を示した図である。処理開始時点では、タグ管理情報1110bにはまだ何も設定されていないとする。
タグ格納手段121は、収集されたタグ情報のIDを、RFIDタグに登録する。図の例では、上から順に、RFIDタグ311,312,313,321,322,331,332のIDが登録される。次に、IDごとに、「移動体種別」を設定する。読取位置が「車道」であれば「自動車」を設定し、「歩道」であれば「歩行者・自転車」を設定する。図の例では、読取位置が「車道」である自動車310のRFIDタグ311,312,313、及び自転車330のRFIDタグ331,332に、「自動車」が設定され、読取位置が「歩道」である歩行者320のRFIDタグ321,322に、「歩行者・自転車」が設定される。「現在地点」には、読み取りが行われた調査ポイント「B」が設定され、「読取時刻」には、タグ情報の値がそのまま設定される。
さらに、読取地点と読取時刻とが同一のタグ情報をグループ化する。処理開始時点では、タグ管理情報1110bには、何も設定されていなかったので、新規にタググループを設定する。読取位置と読取時刻が同一なRFIDタグを同一タググループとし、グループIDを付与する。図の例では、読取位置と読取時刻が同であるARFIDタグ、「ID00101010」、「ID00201001」、及び「ID00301400」を同一グループと判断し、グループID「001」を付与する。他のRFIDタグについても同様の処理が行われ、それぞれグループID「002」、「004」が設定される。
なお、ここでは、同一タググループに関する他のタグ管理情報はないので、移動体確認処理は行わない。
次に、自動車310、歩行者320、及び自転車330が、調査ポイントBから調査ポイントEに移動し、調査ポイントEに設置されたRFIDタグリーダによって、これらの移動体が携帯する物品に付されたRFIDタグの情報が読み取られる。
図15は、調査ポイントEで生成されたタグ情報を示した図である。
調査ポイントEに設置されたRFIDタグは、自動車310が搭載するRFIDタグ311,312,313、歩行者320が携帯するRFIDタグ321,322、及び自転車が携帯するRFIDタグ331,332からIDを読み取り、タグ情報400eを生成し、交通量調査装置120に送信する。タグ情報400eは、タグ情報400bから、RFIDタグ311,312,313の読取時刻が「10:00:40」、RFIDタグ321,322のIDの読取時刻が「10:04:30」、及びRFIDタグ331,332の読取時刻が「10:02:45」に変化している。
タグ情報収集手段121によって、タグ情報400eを取得した交通量調査装置120は、タグ格納手段122が、タグ情報400eをタグ管理情報に登録する処理を行う。
図16は、移動体が調査ポイントEを通過後のタグ管理情報を示した図である。
タグ格納手段122は、今回収集されたタグ情報のRFIDタグと、これまでに収集され、タグ管理情報1110eに登録されるRFIDタグとを照合し、同じものがあるかどうかを検索する。同じものがあれば、同一のグループIDを付与する。図の例では、今回収集されたタグ情報のRFIDタグ「ID00101010」は、前回登録されたタグ管理情報1111eのRFIDタグと同じであるので、今回収集された「ID00101010」のタグ情報に前回の「ID00101010」のタグ管理情報1111eと同じグループIDを設定する。ここでは、グループID「G01」が設定される。続いて、調査ポイントBのときと同様にして、移動体種別「自動車」、現在地点「E」、及び読取時刻「10:00:40」が設定される。
さらに、今回収集された他のRFIDタグに関するタグ情報についても順次同様の処理が実行され、今回収集されたタグ情報がタグ管理情報1110eに登録される。
次に、移動体確認手段123は、今回登録されたタグ管理情報と、既に登録されたタグ管理情報のRFIDタグが同一である場合は、同一と判定されたタグ管理情報に基づいて移動状況管理情報を生成する。
たとえば、RFIDタグが、「ID00101010」である前回のタグ管理情報1111eと、今回のタグ管理情報1112eの現在地点から、「ID00101010」によって識別されるRFIDタグは、調査ポイントBから調査ポイントEに移動していることがわかる。また、読取時刻と、図示しない調査ポイントBと調査ポイントEとの距離とから、移動時の平均速度を算出することができる。こうして把握された移動体の移動状況に基づき、移動状況管理情報を設定する。
図17は、移動体が調査ポイントEを通過後の移動状況管理情報を示した図である。
移動状況管理情報1120eには、グループID(移動体に相当する)ごとに移動状況を管理する情報が設定される。たとえば、RFIDタグ「ID00101010」の移動状況管理情報1121eとして、そのグループIDに「G01」を登録する。連番には、最初に検出された移動ルートであるので「1」を登録する。地点1には、調査ポイント「B」、地点2には、調査ポイント「E」を登録する。また、地点時刻1、地点時刻2には、それぞれ調査ポイントBでの読取時刻、調査ポイントEでの読取時刻が設定される。平均速度は、上記の手順により算出された平均速度を登録する。平均速度は、時速(km/時)で表記されている。そして、有効フラグは、有効を意味する○を登録する。
グループIDごとに同様の処理が実行され、移動状況管理情報1120eの登録が終了する。
なお、上記の説明では、収集されたすべてのタグ情報について、タグ管理情報1110eを設定してから移動状況管理情報1120eを設定するとしたが、タグ情報ごとにタグ管理情報1110eと移動状況管理情報1120eを続けて設定し、今回収集されたすべてのタグ情報が終了するまで、処理を繰り返すようにすることもできる。
次に、自動車310、歩行者320、及び自転車330が、調査ポイントEから調査ポイントDに移動し、調査ポイントDに設置されたRFIDタグリーダによって、これらの移動体が携帯する物品に付されたRFIDタグの情報が読み取られる。
図18は、調査ポイントDで生成されたタグ情報を示した図である。
調査ポイントDに設置されたRFIDタグは、自動車310が搭載するRFIDタグ311,312,313,314、歩行者320が携帯するRFIDタグ321,322、及び自転車が携帯するRFIDタグ331,332からIDを読み取り、タグ情報400dを生成し、交通量調査装置120に送信する。タグ情報400dにおける読取時刻は、タグ情報400eの各RFIDタグの読取時刻から時間が経過している。また、自動車310が調査ポイントEにおいて搭載していたRFIDタグ311,312,313から、RFIDタグ314が増えている。
タグ情報400dを取得した交通量調査装置120は、タグ格納手段122が、タグ情報400dをタグ管理情報に登録する処理を行う。
図19は、移動体が調査ポイントDを通過後のタグ管理情報を示した図である。
タグ格納手段122は、今回収集されたタグ情報のRFIDタグと、これまでに収集され、タグ管理情報1110dに登録されるRFIDタグとを照合し、同じものがあれば、同一のグループIDを付与する。続いて、調査ポイントEのときと同様にして、移動体種別、現在地点、及び読取時刻を設定する。以上の処理手順が収集されたタグ情報ごとに繰り返され、タグ管理情報1110dに今回収集されたタグ情報がすべて登録される。
ここで、新たに増えたRFIDタグ314の「ID01001001」は、前回までの登録されたRFIDタグに同一のものは検出されない。したがって、一旦、他のグループID(たとえば、G05)が割り当てられ、他の項目も登録される。以降のタグ増減確認手段124による処理において新規に増えたタグであると認識されれば、グループIDは、本来のグループIDに更新される。その処理は、後述する。
次に、移動体確認手段123は、今回登録されたタグ管理情報と、既に登録されたタグ管理情報のRFIDタグが同一である場合は、同一と判定されたタグ管理情報に基づいて移動状況管理情報を生成する。たとえば、「ID00101010」によって識別されるRFIDタグは、調査ポイントBから調査ポイントEを経て調査ポイントDに移動していることがわかる。また、読取時刻と、図示しない調査ポイントEと調査ポイントDとの距離とから、移動時の平均速度を算出することができる。こうして把握された移動体の移動状況に基づき、移動状況管理情報を設定する。
図20は、移動体が調査ポイントDを通過後の移動状況管理情報を示した図である。
移動状況管理情報1120dには、グループID(移動体に相当する)ごとに移動状況を管理する情報が設定される。図の例では、連番は、最初に検出された移動ルート(調査ポイントB→調査ポイントE)の次の移動ルート(調査ポイントE→調査ポイントD)であるので「2」を登録する。地点1には、調査ポイント「E」、地点2には、調査ポイント「D」を登録する。また、地点時刻1、地点時刻2には、それぞれ地点1、地点2での読取時刻を登録し、平均速度を登録する。そして、有効フラグは、有効を意味する○を登録する。グループIDごとに同様の処理が実行され、移動状況管理情報1120eの登録が終了する。
タグ増減確認手段124は、今回収集されたRFIDタグと、前回収集されたRFIDタグとを比較し、RFIDタグの増減を調べる。そして、今回新たに収集されたRFIDタグ314を新規に追加されたRFIDタグと判断し、タグ情報の読取位置と読取時刻からグループを判定する。ここでは、G01のグループに属するRFIDタグと読取位置及び読取時刻が一致するので、RFIDタグ314を、グループG01に属すると判断する。そして、グループIDが「G01」に設定される他のRFIDタグのタグ管理情報に基づいて、移動体種別も登録する。ここでは、RFIDタグ314のタグ管理情報1111dとして、グループID「G01」、及び移動体種別「自動車」が登録される。
また、移動状況管理情報1120dについては、グループ「G01」は、途中でRFIDタグの数が増加したので、途中の店舗での買い物など、一時的に停車していた可能性が高い。したがって、該当するグループIDの有効フラグを、有効から無効(×で表記される)に設定しなおす。
こうして、自動車310、歩行者320、及び自転車330は、調査ポイントH、調査ポイントI、調査ポイントLの順に移動し、調査対象地区から出る。
図21は、移動体が調査ポイントLを通過後のタグ管理情報を示した図である。
タグ管理情報1110Lには、これまでに収集されたRFIDタグに対応付けて、「グループID」、「移動体種別」、「現在地点」、及び「読取時刻」がタグ管理情報として登録される。
たとえば、RFIDタグ「ID00101010」は、グループIDが「G01」、移動体種別が「自動車」、現在地点が「B」「E」「D」「H」「I」「L」と移動し、読取時刻が「10:00:15」「10:00:40」」10:18:40」「10:23:28」」10:24:40」」10:25:04」と変化していることが登録されている。すなわち、タグ管理情報1110Lからは、RFIDタグ「ID00101010」が、自動車に搭載され、調査ポイントをB,E,D,H,I,Lの順に通行したことがわかる。
図22は、移動体が調査ポイントLを通過後の移動状況管理情報を示した図である。
移動状況管理情報1120Lには、これまでに収集されたタグ管理情報から把握されるグループID「G01」「G02」「G04」の移動ルートと、移動の平均速度、及びデータが有効であるかどうかを示す有効フラグが登録される。
たとえば、グループID「G01」は、調査ポイントを「B」「E」「D」「H」「I」「L」と通行し、B→Eのルートを平均速度「30.0」、D→Hのルートを平均速度「5.0」、H→Iのルートを平均速度「30.0」、I→Lのルートを平均速度「30.0」で移動したことが登録されている。なお、E→Dのルートでは、途中で買い物などが行われた可能性が高いので無効とし、統計処理には用いないようにしている。
このようにして、タグ管理情報DB111と、移動状況管理DB112とに、計測値が蓄積される。
次に、計画道路調査装置130による蓄積されたデータの統計処理について説明する。
通信手段131を介して調査結果を所望するクライアント60から調査対象範囲の指定が入力される。ここでは、「図11に示した調査対象地区全域を統計処理の対象範囲として、6:00−12:00、12:00−18:00、18:00−24:00の3つの時間帯における移動体種別ごとの交通量統計を算出する」という指示が入力されたとする。
調査結果統計手段132は、まず、移動状況管理DB112に格納される移動状況管理情報を読み出し、移動体種別の妥当性を調べる。図23は、統計処理の対象の移動状況管理情報の一例を示した図である。
図の例では、図22に示した移動状況管理情報1120Lに、さらに、グループID「G33」「G36」「G37」の情報が加わっている。
移動状況管理情報1120mに登録されるグループごとに、順次、平均速度を、同じ「ルート」「時間帯(たとえば、30分単位など)」、「移動体種別」の他のグループの平均速度と比較して、移動体種別の妥当性チェックを行う。
たとえば、グループIDが、G04の移動状況管理情報1121mの妥当性チェックを行うとする。移動状況管理情報1121mの移動ルートはB→E、対応するタグ管理情報の移動体種別は、「自動車」であるので、調査結果統計手段132は、対応するタグ管理情報の移動体種別が「自動車」であって、移動状況管理情報1120mの有効フラグが「有効(=○)」、かつ、地点1が「B」、地点2が「E」の情報を抽出する。この例では、G01の移動状況管理情報1122m、G33の移動状況管理情報1123m、G36の移動状況管理情報1124m、及びG37の移動状況管理情報1125mが抽出される。抽出されたG01、G33、G36、及びG37の平均速度の平均を算出し、チェック対象のG04の平均速度を比較する。ここでは、G01の平均速度は「30.0」、G33の平均速度は「32.0」、G36の平均速度は「34.0」、及びG37の平均速度は「28.0」である。その平均を算出すると、「31.0」となる。これをG04の平均速度「10.0」と比較すると、その差は、「21.0」になる。事前に設定してあった速度差の許容範囲と比較し、許容範囲を超えている場合は、移動体種別が間違っていると判断し、対象グループの移動体種別を「歩行者・自転車」にする。たとえば、許容範囲を「15.0」とすると、速度差「21.0」は、これを超えているので、タグ管理情報のグループIDに「G04」が設定されるRFIDタグの移動体種別を「歩行者・自転車」にする。これにより、車道を走行していた自転車の移動体種別を正しく識別することができる。
さらに、搭載する物品の大きさに応じて、移動体種別の妥当性を確認することもできる。移動体種別が、自転車・歩行者の場合には、自動車と比較して携帯可能な物品の大きさや重さに制限がある。そこで、移動体に搭載される物品、すなわち、タググループが同一である物品の総体積、最大長さ、総重量などを求め、算出された値が自転車・歩行者が携帯可能であるかどうかを判定し、移動体種別が妥当であるかどうかを確認する。このため、まず、移動体に搭載される個々の物品の体積、最大長さ、重量を図6に示したRFID種別判定情報1130に基づいて算出し、算出結果と図7に示した移動体判定情報1140とを照合し、移動体種別の妥当性をチェックする。以下、具体例を挙げて説明する。
図24は、移動体種別の妥当性チェックを行う対象のタグ管理情報の一例を示した図である。ここでは、移動体種別が「歩行者・自転車」であるタグ管理情報1111n,1112n,1113n,1114n,1115n,1116nについて、妥当性を確認する。
たとえば、タグ管理情報1111nのRFIDタグが「ID00401001」の場合、種別を示すIDは、前半の3桁(ID004)であるとし、RFID種別判定情報1130と照合する。表から、物品は、「雑誌」であり、体積は「0.008m3」、最大長さは「0.25m」、重量は「0.10kg」という値が得られる。同様にして、G12に属するタグ管理情報1112nについて物品の体積、長さ、重量を算出する。たとえば、次のような計算を行う。
[G12の場合] 体積: ID004+ID005= 0.0027m3
長さ: ID004とID005の最大の長さ= 0.3m
重量: ID004+ID005= 1.1kg
[G13の場合] 体積: ID006+ID007= 0.7045m3
長さ: ID006とID007の最大の長さ= 5.0m
重量: ID006+ID007= 7.0kg
[G14の場合] 体積: ID008+ID009= 0.0002m3
長さ: ID008とID009の最大の長さ= 0.15m
重量: ID008+ID009= 0.3kg
このようにして算出された体積、長さ、及び重量を、移動体判定情報1140と比較する。上記の算出結果の場合、G12は、歩行者及び自転車の許容範囲内にあるので、移動体種別を「自動車」と判断することはできない。G14も歩行者及び自転車の許容範囲内にあり、移動体種別を「自動車」と判断することはできない。G13については、体積及び最大長さが、歩行者及び自転車の許容範囲を超えるので、移動体種別が「自動車」であると判断できる。
この結果に基づき、タグ管理情報1110nのG13に対応するタグ管理情報1113n,1114nの移動体種別を、「自動車」に更新する。
以上のような移動体種別の確認が終了した後、更新されたタグ管理情報及び移動状況管理情報を用いて統計処理を行って、ルート管理情報を生成する。
上記のように、「ルートごとに、6:00−12:00、12:00−18:00、18:00−24:00の3つの時間帯における移動体種別ごとの交通量統計を算出する」指示であった場合、指示に該当する移動体状況管理情報を抽出し、その総数(移動体の台数に相当する)と、平均速度とを算出する。
図25は、調査結果統計手段が生成するルート管理情報の一例を示した図である。
ルート管理情報1150pは、移動体種別が「自動車」の場合について、ルートごとに時間帯別(6:00−12:00、12:00−18:00、18:00−24:00)の統計処理を行った結果が示されている。
たとえば、B→Eの移動ルートにおける統計情報を算出する場合には、まず、移動状況管理情報から、有効フラグが「有効」であって、地点1が「B」、地点2が「E」、かつ、グループIDによって関連付けられたタグ管理情報の移動体種別に「自動車」が設定されている情報を抽出する。そして、地点時刻1、地点時刻2の時刻に基づき、時間帯別に分類し、分類された時間帯別ごとに、移動状況管理情報の数を台数に設定し、その平均速度を移動状況管理情報に登録される各タググループ(移動体)の「平均速度」から算出して設定する。
たとえば、図の例では、B→Eのルートを通行した「自動車」は、6:00−12:00が54台、12:00−18:00が90台、18:00−24:00が90台であることが設定されている。また、このときの平均速度は、すべての時間帯で30.0km/時であることが設定されている。
表示手段133では、こうして生成されたルート管理情報に基づき、調査結果をよりわかりやすく知らせるための表示画面を構築する表示処理を行う。たとえば、各ルートの通行量を把握しやすくするため、通行量優位図を表示させるための表示情報を生成する。
図26は、表示手段による通行量優位図の表示画面例を示した図である。図では、調査対象地区に地点AまたはBから入って、地点Kから地点Lから出る自動車についての交通量調査結果を示している。
通行量優位図表示画面600は、ルート管理情報1150pに基づく各ルートを通行する自動車の通行量を、調査対象地区の地図表示に重ね合わせて表示した表示画面である。図では、通行量が多いほど、そのルートが太い線で示されている。また、そのときの平均移動速度に応じて、ルート表示の線種を変える。たとえば、走行速度が30km/時以上を高速、20km/時以上で30km/時未満を中速、20km/未満を低速とし、高速であれば実線、中速であれば鎖線、低速であれば点線としている。
図の例では、通行量が第1位であるのは、地点B→E→D→H→I→Lという移動ルートである。図25に示したルート管理情報に基づき、通行量優位図表示画面600に第1の移動ルートを表示すると、B→E区間は高速、E→D区間は中速、D→H区間は低速、H→I区間は中速、I→L区間は高速になる。
同様にして、通行量第2位の移動ルート、地点A→D→H→I→Lと、通行量第3位の移動ルート、地点B→D→H→Kとが、通行量優位図表示画面600に表示される。
このように、通行量の調査結果を表示することで、たとえば、道路新設を行うための効果的な分析が可能となる。図の例であれば、地点D→Hの地点で渋滞が発生しており、地点E→Iを繋ぐ道路を新設すれば、交通渋滞の緩和が最も期待できることがわかる。このとき、たとえば、地価情報に基づき、地図上の領域を地価に応じて色分けするなどの表示を行えば、計画道路の分析がより効果的に行える。
さらに、上記通行量優位図とともに、通行量優位図に出力された3ルートの交通量を時間帯別にグラフとして表示させることもできる。
図27は、表示手段による時間帯別移動体グラフの表示画面例を示した図である。
時間帯別移動体グラフ表示画面650は、通行量優位図に出力された第1位のルートB→E→D→H→I→L、第2位のルートA→D→H→I→L、第3位のルートB→E→D→H→K、について、時間帯別、移動体種別ごとの通行量がグラフで表示されている。
時間帯別移動体グラフ表示画面650から、移動体種別ごとの通行量が、時間帯別に表示される。これにより、車道の広さ、歩道の広さ、街灯の必要性、樹木の必要性などの検討を効果的に行うことが可能となる。
このように、本発明の実施の形態では、移動体が携帯する物品に付されたRFIDタグを用いて、個人情報を保護しながら、移動体種別ごとに精度の高い交通量調査を行うことができる。また、クライアントからの要求に応じて調査結果を統計処理し、表示装置に表示させることができる。これにより、計画道路の分析を効果的に行うことができる。
なお、本発明の実施の形態では、ある地点のRFIDリーダが複数の移動体を1つの移動体と認識してしまう場合が考えられる。このような場合でも、移動体確認手段123、あるいは、調査結果統計手段132による確認処理によって、補正を行うことができる。
以下、具体例を挙げて補正処理を説明する。
図28は、RFIDタグリーダが複数の移動体を1つの移動体と認識する例を示した図である。
調査ポイントには、複数方向から調査ポイントを通過する移動体のRFIDタグを読み取るRFIDタグリーダが配置されている。図の例では、異なる方向から調査ポイントを監視するRFIDタグリーダ201,202,203,204が設置されている。点線で示されている部分が、各RFIDタグリーダ201,202,202,204の通信可能範囲になる。たとえば、2つのRFIDタグの通信可能範囲が重なる部分に存在するRFIDタグのIDのみ読み取りを行うことにより、検出範囲を狭め、狭い範囲で読取位置を設定することができる。
ここで、図のように、自動車710と自動車720が、RFIDタグリーダ201とRFIDタグリーダ202の検出範囲に同時に存在していたとする。この場合、自動車710に搭載される物品に付されたRFIDタグ711と、自動車720に搭載される物品に付されたRFIDタグ721とが、同時に読み取られる。
図29は、図28のケースにおけるタグ管理情報と移動状況管理情報とを示した図である。
タグ情報収集手段121によって収集される自動車710と自動車720とが搭載するRFIDタグは同時に読み込まれるため、読取位置及び読取時刻が一致する。したがって、タグ格納手段122は、同一タググループと判定し、1つのグループIDを付与する。こうして、タグ管理情報730が設定される。自動車710のRFIDタグ711の「ID90101010」「ID90102010」「ID90103010」と、自動車720のRFIDタグ721の「ID00101010」「ID00201001」「ID00301400」とは、同一のタググループと見なされ、同じグループID「G20」が設定される。
移動体確認手段123は、タグ管理情報730に基づいて移動状況管理情報740を設定する。すなわち、1つのグループ「G20」についての移動状況管理情報のみが設定される。
図28に示した状態から時間が経過すると、2つの自動車710,720の距離が離れ、それぞれのRFIDタグ711,721が別々に検出できるようになる。
図30は、RFIDタグリーダが1つの移動体と認識されていた移動体を複数の移動体として認識する例を示した図である。
自動車710と自動車720とが離れたため、図28と同様に調査ポイントに設置されるRFIDタグリーダ205,206,207,208は、異なる検出領域にいる自動車710及び自動車720のRFIDタグ711,721をそれぞれ読み取る。
図31は、図30のケースにおけるタグ管理情報を示した図である。
タグ情報収集手段121によって収集される自動車710のRFIDタグ711と、自動車720のRFIDタグ721とは、別々に読み込まれるため、読取位置及び読取時刻が異なる。したがって、タグ格納手段122は、別のタググループであると判断し、一方に別のグループIDを付与し、タグ管理情報731に登録する。図の例では、自動車720のRFIDタグ721の「ID00101010」「ID00201001」「ID00301400」は、地点Fにおいて12:01:00に読み取られている。これに対し、自動車710のRFIDタグ711の「ID90101010」「ID90102010」「ID90103010」は、地点Fにおいて12:02:00に読み取られている。したがって、地点Fにおいて、RFID721には、RFID711とは別のグループID(図の例ではG21)が割り当てられ、タグ管理情報731に登録される。
さらに、前回の地点(地点E)において、複数のRFIDタグを1つのRFIDとして読み取ってしまっているので、前回の地点(E)について、該当するRFID721のグループID設定を、「G21」に更新する。これにより、以降では、別々のタググループとして処理される。
次に、移動状況管理情報の更新について説明する。図32は、図30のケースにおける移動状況管理情報を説明するための図である。
前回の地点(E)では、図29に示したように、移動状況管理情報740には、1つのグループID(G20)についての移動状況管理情報のみが設定されている。
移動体確認手段123は、更新前のタグ管理情報731に基づいて移動状況管理情報741を設定する。すなわち、グループ「G20」について、地点E→Fにおける移動状況管理情報を設定する。
さらに、図31のように、地点(E)におけるグループ「G21」のタグ管理情報が生成された場合は、移動状況管理情報(更新後)742に示したように、グループ「G21」について、地点B→Eの移動ルートの移動状況管理情報742aと、地点E→Fの移動ルートの移動状況管理情報742bとを設定する。
このように移動状況管理情報についても修正が行われる。
以上のように、本発明の実施の形態では、複数の移動体のRFIDタグを1つの移動体として読み込んでしまった場合であっても、後の処理で複数の移動体であることが判明したら、前に登録されたタグ管理情報に遡って修正が行われる。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、交通量調査装置が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)などがある。
プログラムを流通させる場合には、たとえば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、たとえば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
(付記1) ICタグを用いて調査対象地区内の交通量を計測するための交通量調査プログラムにおいて、
コンピュータを、
前記調査対象地区内の任意の調査地点に設置され、通信範囲内に在る移動体が携帯する物品に付されているICタグに格納されている前記物品を識別する識別情報を読み取るICタグリーダから、前記識別情報と、前記ICタグの読取位置及び読取時刻とを含むICタグ情報を収集するタグ情報収集手段、
前記タグ情報収集手段によって収集された前記ICタグ情報について前記読取位置及び前記読取時刻が一致するICタグ情報をまとめてタググループを生成し、前記タググループの前記識別情報と、既に登録されている登録タググループの前記識別情報とを比較し、同じものがあれば、今回生成された前記タググループは前記登録タググループと同一であると判定し、前記ICタグ情報に判定結果に応じたグループIDと、前記読取位置に応じた地点情報とを前記ICタグ情報に付加し、タグ管理情報としてタグ管理情報記憶手段に格納するタグ格納手段、
前記タグ情報収集手段によって、同一の前記タググループについて前記地点情報が異なる前記ICタグ情報が取得された場合には、それぞれの前記ICタグ情報に設定される調査地点及び読取時刻に基づいて前記タググループの移動ルートを特定し、前記移動ルートを含む移動状況に関する移動状況管理情報を生成して移動状況管理情報記憶手段に格納する移動体確認手段、
前記移動状況管理情報記憶手段に蓄積された前記移動状況管理情報から、所定の対象ルートに関する前記移動状況管理情報を抽出し、前記対象ルートの交通量に関する統計処理を行う統計手段、
として機能させることを特徴とする交通量調査プログラム。
(付記2) 前記タグ格納手段として、予め前記読取位置と、移動体の種別との関係を設定しておき、前記ICタグ情報に設定される前記読取位置に応じて前記タググループに対応する前記移動体の種別を特定し、特定された移動体種別を前記タグ管理情報に設定する、処理を実行させることを特徴とする付記1記載の交通量調査プログラム。
(付記3) 前記タグ格納手段として、予め、前記調査対象地区内において車両が通行する車道の範囲を特定する情報が設定されており、前記ICタグ情報に含まれる前記読取位置が前記車道の範囲に含まれていれば、前記移動体を車両と判定する、
処理を実行させることを特徴とする付記2記載の交通量調査プログラム。
(付記4) 前記移動体確認手段として、前記タグ管理情報に基づいて前記移動ルートを前記タググループが走行した際の速度を算出して前記移動状況管理情報に設定する、処理を実行させることを特徴とする付記1記載の交通量調査プログラム。
(付記5) コンピュータを、さらに、
前記移動体確認手段によって新たに生成された前記移動状況管理情報の基となった前記ICタグ情報について、検出された移動ルートの起点で収集された前記識別情報と、前記移動ルートの終点で収集された前記識別情報とを比較して前記移動ルートにおける前記ICタグの増減を確認し、前記ICタグの増減が確認されれば、前記移動ルートに対応する前記移動状況管理情報を無効とするタグ増減確認手段、
として機能させることを特徴とする付記1記載の交通量調査プログラム。
(付記6) 前記移動体確認手段として、今回収集された前記ICタグ情報について前記読取位置または前記読取時刻が異なるとして生成された複数のタググループが、ひとつの前記登録タググループに対応する場合には、前記登録タググループは前記複数のタググループを含むと判断して前記複数のタググループそれぞれにグループIDを付与し、前記登録タググループを前記識別情報に基づいて分割して前記移動状況管理情報及び前記タグ管理情報を更新する、
処理を実行させることを特徴とする付記1記載の交通量調査プログラム。
(付記7) 前記統計手段として、移動体を分類した移動体種別ごとに、当該移動体種別に属する移動体が搭載可能な最大搭載量を規定した移動体判定情報を前記記憶手段に予め格納しておき、所定の移動体の搭載量を対応する前記移動状況管理情報に基づいて算出し、算出された前記搭載量と前記最大搭載量とを比較し、前記搭載量がどの範囲に相当するかによって前記移動体の移動体種別を予測する、処理を実行させることを特徴とする付記1記載の交通量調査プログラム。
(付記8) 前記統計手段として、前記ICタグに格納される前記識別情報に対応する物品の体積、最大長さ、重量を含む物品情報を前記記憶手段に予め格納しておき、前記ICタグ情報より抽出される前記識別情報に基づいて前記物品情報を検索して前記ICタグに対応する前記物品の体積、最大長さ、及び重量を取得し、前記タググループが共通の是前記ICタグについて算出された前記物品の体積、最大長さ、及び重量から、前記タググループ全体の総体積、最大長さ、及び総重量を算出し、前記移動体判定情報と比較する、処理を実行させることを特徴とする付記7記載の交通量調査プログラム。
(付記9) 前記統計手段として、前記移動体確認手段によって、前記タググループに対応する前記移動体の移動体種別が車両と判定された場合には、所定の移動ルートにおける前記タググループの速度を算出し、算出された速度を移動体種別、前記移動ルート、及び移動時の時間帯が同じである他のタググループについて算出された速度と比較し、前記タググループの速度が所定の許容範囲を超えて低速であった場合は、前記タググループの移動体種別を歩行者または自転車とする、処理を実行させることを特徴とする付記1記載の交通量調査プログラム。
(付記10) 前記統計手段として、予め調査の対象範囲を指示する対象範囲指示が入力されると、前記対象範囲指示に応じて前記対象範囲に該当する前記移動状況管理情報を前記移動状況管理情報記憶手段から抽出し、抽出された前記移動状況管理情報に基づいて、前記対象範囲指示に応じた統計情報を生成する、処理を実行させることを特徴とする付記1記載の交通量調査プログラム。
(付記11) 前記統計手段として、予め設定された起点から終点までの通行ルートが複数ある場合について、前記移動状況管理情報に基づいて、前記通行ルートごとに前記移動体の通行台数を集計し、集計結果に応じて、通行量の多い順に前記通行ルートを並び替え、前記移動体の通行が多いルートを示す通行量優位図を表示させるための統計情報を生成する、処理を実行させることを特徴とする付記1記載の交通量調査プログラム。
(付記12) 前記統計手段として、前記通行量優位図を表示させるための統計情報に基づき、算出された前記ルートごとに、時間別交通量、前記移動体を分類した移動体種別交通量、あるいは、前記時間別及び前記移動体種別交通量の統計を算出する、処理を実行させることを特徴とする付記11記載の交通量調査プログラム。
(付記13) 前記統計手段として、移動体を分類した移動体種別ごとに、当該移動体種別に属する移動体が搭載可能な最大搭載量を規定した移動体判定情報を前記記憶手段に予め格納しておき、所定の移動体の搭載量を対応する前記移動状況管理情報に基づいて算出し、算出された前記搭載量と前記最大搭載量とを比較し、前記搭載量がどの範囲に相当するかによって前記移動体の移動体種別を予測する、処理を実行させることを特徴とする請求項1記載の交通量調査プログラム。
(付記14) ICタグを用いて調査対象地区内の交通量を計測するための交通量調査方法において、
タグ情報収集手段が、前記調査対象地区内の任意の調査地点に設置され、通信範囲内に在る移動体が携帯する物品に付されているICタグに格納されている前記物品を識別する識別情報を読み取るICタグリーダから、前記識別情報と、前記ICタグの読取位置及び読取時刻とを含むICタグ情報を収集し、
タグ格納手段が、前記タグ情報収集手段によって収集された前記ICタグ情報について前記読取位置及び前記読取時刻が一致するICタグ情報をまとめてタググループを生成し、前記タググループの前記識別情報と、既に登録されている登録タググループの前記識別情報とを比較し、同じものがあれば、今回生成された前記タググループは前記登録タググループと同一であると判定し、前記ICタグ情報に判定結果に応じたグループIDと、前記読取位置に応じた地点情報とを前記ICタグ情報に付加し、タグ管理情報としてタグ管理情報記憶手段に格納し、
移動体確認手段が、前記タグ情報収集手段によって、同一の前記タググループについて前記地点情報の異なる前記ICタグ情報が取得された場合には、それぞれの前記ICタグ情報に設定される調査地点及び読取時刻に基づいて前記タググループの移動ルートを特定し、前記移動ルートを含む移動状況に関する移動状況管理情報を生成して移動状況管理情報記憶手段に格納し、
統計手段が、前記移動状況管理情報記憶手段に蓄積された前記移動状況管理情報から、所定の対象ルートに関する前記移動状況管理情報を抽出し、前記対象ルートの交通量に関する統計処理を行う、
ことを特徴とする交通量調査方法。
実施の形態に適用される発明の概念図である。 本発明の実施の形態の計画道路調査システムの概略構成図である。 本発明の実施の形態の交通量調査装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態のタグ管理情報DBに格納されるタグ管理情報の一例を示した図である。 本発明の実施の形態の移動状況管理DBに格納されるタグ移動状況管理情報の一例を示した図である。 本発明の実施の形態のRFID種別判定マスタに格納されるRFID種別判定情報の一例を示した図である。 本発明の実施の形態の移動体判定マスタに格納される移動体判定情報の一例を示した図である。 本発明の実施の形態のルート管理DBに格納されるルート管理情報の一例を示した図である。 本発明の実施の形態の交通量調査装置の処理手順を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態の計画道路調査装置の処理手順を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態の計画道路調査システムを適用する調査対象地区の概略を示した地図である。 本発明の実施の形態の計画道路調査システムを適用する調査対象地区を通行する移動体の一例を示した図である。 調査ポイントBで生成されたタグ情報を示した図である。 移動体が調査ポイントBを通過後のタグ管理情報を示した図である。 調査ポイントEで生成されたタグ情報を示した図である。 移動体が調査ポイントEを通過後のタグ管理情報を示した図である。 移動体が調査ポイントEを通過後の移動状況管理情報を示した図である。 調査ポイントDで生成されたタグ情報を示した図である。 移動体が調査ポイントDを通過後のタグ管理情報を示した図である。 移動体が調査ポイントDを通過後の移動状況管理情報を示した図である。 移動体が調査ポイントLを通過後のタグ管理情報を示した図である。 移動体が調査ポイントLを通過後の移動状況管理情報を示した図である。 統計処理の対象の移動状況管理情報の一例を示した図である。 移動体種別の妥当性チェックを行う対象のタグ管理情報の一例を示した図である。 調査結果統計手段が生成するルート管理情報の一例を示した図である。 表示手段による通行量優位図の表示画面例を示した図である。 表示手段による時間帯別移動体グラフの表示画面例を示した図である。 RFIDタグリーダが複数の移動体を1つの移動体と認識する例を示した図である。 図28のケースにおけるタグ管理情報と移動状況管理情報とを示した図である。 RFIDタグリーダが1つの移動体と認識されていた移動体を複数の移動体として認識する例を示した図である。 図30のケースにおけるタグ管理情報を示した図である。 図30のケースにおける移動状況管理情報を説明するための図である。
符号の説明
1 交通量調査装置
1a タグ管理情報データベース(DB)
1b 移動状況管理データベース(DB)
1c ルート管理DB(1c)
1d タグ情報収集手段
1e タグ格納手段
1f 移動体確認手段
1g タグ増減確認手段
1h 統計手段
2a,2b ICタグリーダ
3a,3b 移動体
31a,32a,33a,31b,32b ICタグ

Claims (6)

  1. ICタグを用いて調査対象地区内の交通量を計測するための交通量調査プログラムにおいて、
    コンピュータを、
    前記調査対象地区内の任意の調査地点に設置され、通信範囲内に在る移動体が携帯する物品に付されているICタグに格納されている前記物品を識別する識別情報を読み取るICタグリーダから、前記識別情報と、前記ICタグの読取位置及び読取時刻とを含むICタグ情報を収集するタグ情報収集手段、
    前記タグ情報収集手段によって収集された前記ICタグ情報について前記読取位置及び前記読取時刻が一致するICタグ情報をまとめてタググループを生成し、前記タググループの前記識別情報と、既に登録されている登録タググループの前記識別情報とを比較し、同じものがあれば、今回生成された前記タググループは前記登録タググループと同一であると判定し、前記ICタグ情報に判定結果に応じたグループIDと、前記読取位置に応じた地点情報とを前記ICタグ情報に付加し、タグ管理情報としてタグ管理情報記憶手段に格納するタグ格納手段、
    前記タグ情報収集手段によって、同一の前記タググループについて前記地点情報が異なる前記ICタグ情報が取得された場合には、それぞれの前記ICタグ情報に設定される調査地点及び読取時刻に基づいて前記タググループの移動ルートを特定し、前記移動ルートを含む移動状況に関する移動状況管理情報を生成して移動状況管理情報記憶手段に格納する移動体確認手段、
    前記移動状況管理情報記憶手段に蓄積された前記移動状況管理情報から、所定の対象ルートに関する前記移動状況管理情報を抽出し、前記対象ルートの交通量に関する統計処理を行う統計手段、
    として機能させることを特徴とする交通量調査プログラム。
  2. 前記タグ格納手段として、予め前記読取位置と、移動体の種別との関係を設定しておき、前記ICタグ情報に設定される前記読取位置に応じて前記タググループに対応する前記移動体の種別を特定し、特定された移動体種別を前記タグ管理情報に設定する、処理を実行させることを特徴とする請求項1記載の交通量調査プログラム。
  3. コンピュータを、さらに、
    前記移動体確認手段によって新たに生成された前記移動状況管理情報の基となった前記ICタグ情報について、検出された移動ルートの起点で収集された前記識別情報と、前記移動ルートの終点で収集された前記識別情報とを比較して前記移動ルートにおける前記ICタグの増減を確認し、前記ICタグの増減が確認されれば、前記移動ルートに対応する前記移動状況管理情報を無効とするタグ増減確認手段、
    として機能させることを特徴とする請求項1記載の交通量調査プログラム。
  4. 前記移動体確認手段として、今回収集された前記ICタグ情報について前記読取位置または前記読取時刻が異なるとして生成された複数のタググループが、ひとつの前記登録タググループに対応する場合には、前記登録タググループは前記複数のタググループを含むと判断して前記複数のタググループそれぞれにグループIDを付与し、前記登録タググループを前記識別情報に基づいて分割して前記移動状況管理情報及び前記タグ管理情報を更新する、
    処理を実行させることを特徴とする請求項1記載の交通量調査プログラム。
  5. 前記統計手段として、移動体を分類した移動体種別ごとに、当該移動体種別に属する移動体が搭載可能な最大搭載量を規定した移動体判定情報を前記記憶手段に予め格納しておき、所定の移動体の搭載量を対応する前記移動状況管理情報に基づいて算出し、算出された前記搭載量と前記最大搭載量とを比較し、前記搭載量がどの範囲に相当するかによって前記移動体の移動体種別を予測する、処理を実行させることを特徴とする請求項1記載の交通量調査プログラム。
  6. ICタグを用いて調査対象地区内の交通量を計測するための交通量調査方法において、
    タグ情報収集手段が、前記調査対象地区内の任意の調査地点に設置され、通信範囲内に在る移動体が携帯する物品に付されているICタグに格納されている前記物品を識別する識別情報を読み取るICタグリーダから、前記識別情報と、前記ICタグの読取位置及び読取時刻とを含むICタグ情報を収集し、
    タグ格納手段が、前記タグ情報収集手段によって収集された前記ICタグ情報について前記読取位置及び前記読取時刻が一致するICタグ情報をまとめてタググループを生成し、前記タググループの前記識別情報と、既に登録されている登録タググループの前記識別情報とを比較し、同じものがあれば、今回生成された前記タググループは前記登録タググループと同一であると判定し、前記ICタグ情報に判定結果に応じたグループIDと、前記読取位置に応じた地点情報とを前記ICタグ情報に付加し、タグ管理情報としてタグ管理情報記憶手段に格納し、
    移動体確認手段が、前記タグ情報収集手段によって、同一の前記タググループについて前記地点情報の異なる前記ICタグ情報が取得された場合には、それぞれの前記ICタグ情報に設定される調査地点及び読取時刻に基づいて前記タググループの移動ルートを特定し、前記移動ルートを含む移動状況に関する移動状況管理情報を生成して移動状況管理情報記憶手段に格納し、
    統計手段が、前記移動状況管理情報記憶手段に蓄積された前記移動状況管理情報から、所定の対象ルートに関する前記移動状況管理情報を抽出し、前記対象ルートの交通量に関する統計処理を行う、
    ことを特徴とする交通量調査方法。
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