JP2008110656A - 水中撮影ブイ - Google Patents
水中撮影ブイ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008110656A JP2008110656A JP2006294407A JP2006294407A JP2008110656A JP 2008110656 A JP2008110656 A JP 2008110656A JP 2006294407 A JP2006294407 A JP 2006294407A JP 2006294407 A JP2006294407 A JP 2006294407A JP 2008110656 A JP2008110656 A JP 2008110656A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- unit
- underwater
- main body
- buoy
- lifting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】移動時の電力消費を低減すると共に、撮影範囲を可能な限り広範囲に設定することができる水中撮影ブイを提供する。
【解決手段】この水中撮影ブイ50は、大きく分けて水上を浮遊する本体部2と、本体部2と分離・昇降可能に構成され水中を撮影する水中カメラ部19と、を備えて構成されている。そして本体部2は、本体部2に浮力を与える浮き部3と、水中カメラ部19により撮影された撮影画像の送信及び外部からの指示データの受信を無線により行う送受信部4と、水中カメラ部19を分離・昇降する昇降手段26と、本体部2を移動させる移動手段27と、送受信部4、昇降手段26及び移動手段27を制御する制御部5と、送受信部4、昇降手段26、移動手段27及び制御部5に電力を供給するバッテリ(電源部)6と、を備えて構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】この水中撮影ブイ50は、大きく分けて水上を浮遊する本体部2と、本体部2と分離・昇降可能に構成され水中を撮影する水中カメラ部19と、を備えて構成されている。そして本体部2は、本体部2に浮力を与える浮き部3と、水中カメラ部19により撮影された撮影画像の送信及び外部からの指示データの受信を無線により行う送受信部4と、水中カメラ部19を分離・昇降する昇降手段26と、本体部2を移動させる移動手段27と、送受信部4、昇降手段26及び移動手段27を制御する制御部5と、送受信部4、昇降手段26、移動手段27及び制御部5に電力を供給するバッテリ(電源部)6と、を備えて構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、水中撮影ブイに関し、さらに詳しくは、水中のカメラ部を本体から分離できるようにして、水中の様子を陸上でリアルタイムに観察することが可能な水中撮影ブイの構成技術に関するものである。
水中、特に海中の様子を観察する場合は、潜水装備をつけて海中に潜って直接観るか、ダイバーにより水中カメラで撮影された画像を、船上に備えたテレビ画面で観察したり、別途ビデオに録画して後日再生して観るか、或いは、無人の水中探査器にカメラを搭載して観察、録画する方法が考えられる。しかし、海中に潜って直接観察する場合は、海中に潜った本人しか観察することができず、且つダイバーの資格を必要とする。また、ダイバーにより水中カメラで撮影された画像をリアルタイムに多数の人が同時に見ようとする場合は、その画像を陸上の設備に送信して放送しなければならず、設備が大掛かりになる。また、水中探査器による方法もリアルタイムに多数の人が同時に見ようとする場合は、設備が大掛かりになるといった問題がある。
従来技術として特許文献1には、使用中の貯液タンクの天井面、壁面又は底面の状態を調査するタンク内面調査装置であって、この貯液タンクの液面を移動する双胴ボートと、この双胴ボートを基準として特定方向を向いたまま昇降可能な撮像装置と、双胴ボートの移動操作、撮像装置の昇降操作、撮像装置の姿勢操作、そして撮像装置から映像を記録、再生又は画像処理するコンピュータとからなるタンク内面調査装置について開示されている。
特開2002−156340公報
しかしながら、特許文献1に開示されている従来技術は、撮像装置の昇降操作をボールネジ棒を回転することにより行なうため、常に双胴ボートの下にボールネジ棒があり移動時に水の抵抗が大きくなるばかりでなく、ボールネジ棒が水中の物体に接触して移動を阻害される虞がある。従って、ボールネジ棒をあまり長くすることには限界があるので、撮影範囲が限定されるといった問題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、水中撮影ブイが撮影を行なっていない時や移動時には、カメラ部を本体部と一体にして水の抵抗を極力小さくし、撮影時にはカメラ部を本体部から分離してケーブルにより昇降することにより、移動時の電力消費を低減すると共に、撮影範囲を可能な限り広範囲に設定することができる水中撮影ブイを提供することを目的とする。
また他の目的は、遠隔操作により水中と水上の様子を撮影して、リアルタイムに外部装置に送信して観察することである。
また他の目的は、遠隔操作により水中と水上の様子を撮影して、リアルタイムに外部装置に送信して観察することである。
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、水上を浮遊する本体部と、該本体部と分離・昇降可能に構成され水中を撮影する水中カメラ部と、を備えた水中撮影ブイであって、前記本体部は、該本体部に浮力を与える浮き部と、前記水中カメラ部により撮影された撮影画像の送信及び外部からの指示データの受信を無線により行う送受信部と、前記水中カメラ部を分離・昇降する昇降手段と、前記送受信部及び前記昇降手段を制御する制御部と、前記送受信部、前記昇降手段、及び前記制御部に電力を供給する電源部と、を備え、前記制御部は、前記送受信部により受信した前記指示データに基づいて前記昇降手段により前記水中カメラ部を該本体部より分離・昇降して撮影を開始し、該撮影画像を前記送受信部により送信することを特徴とする。
請求項2は、水上を浮遊する本体部と、該本体部と分離・昇降可能に構成され水中を撮影する水中カメラ部と、を備えた水中撮影ブイであって、前記本体部は、該本体部に浮力を与える浮き部と、前記水中カメラ部により撮影された撮影画像の送信及び外部からの指示データの受信を無線により行う送受信部と、前記水中カメラ部を前記本体部から分離・昇降する昇降手段と、該本体部を移動させる移動手段と、前記送受信部、前記昇降手段、及び前記移動手段を制御する制御部と、前記送受信部、前記昇降手段、前記制御部、及び前記移動手段に電力を供給する電源部と、を備え、前記制御部は、前記送受信部により受信した前記指示データに基づいて前記移動手段により該本体部を移動し、該本体部が前記指示データに基づく撮影場所に到達すると前記昇降手段により前記水中カメラ部を該本体部より分離・昇降して撮影を開始し、該撮影画像を前記送受信部により送信することを特徴とする。
請求項3は、前記昇降手段は、前記水中カメラ部と前記制御部を接続する信号ケーブルを巻き取る巻取り部と、該巻取り部を駆動するモータと、を備え、該モータの回転方向と回転数により前記水中カメラ部の昇降位置を決定することを特徴とする。
請求項4は、前記移動手段は、前記本体部に推進力を与えるスクリューと、該スクリューを回転するモータと、を備え、該モータの回転方向により該本体部の推進方向を決定することを特徴とする。
請求項5は、前記モータの回転軸に前記巻き取り部及びスクリューを個別に断接するクラッチを夫々備え、前記昇降手段を駆動するときは前記巻取り部のクラッチを接続し、前記移動手段を駆動するときは前記スクリューのクラッチを接続するようにして、該モータを共用したことを特徴とする。
請求項4は、前記移動手段は、前記本体部に推進力を与えるスクリューと、該スクリューを回転するモータと、を備え、該モータの回転方向により該本体部の推進方向を決定することを特徴とする。
請求項5は、前記モータの回転軸に前記巻き取り部及びスクリューを個別に断接するクラッチを夫々備え、前記昇降手段を駆動するときは前記巻取り部のクラッチを接続し、前記移動手段を駆動するときは前記スクリューのクラッチを接続するようにして、該モータを共用したことを特徴とする。
請求項6は、前記電源部は、前記本体部から着脱可能に構成されていることを特徴とする。
請求項7は、前記本体部が水面上に浮遊する適所に水上の様子を撮影する水上カメラを備えたことを特徴とする。
水中の様子を撮影するばかりでなく、同時に水面から上の様子を観察できれば、より撮影画像の価値が向上する。そこで本発明は、本体部の一部は水面から上に出ている構造として、その部分に水上カメラを備えるものである。これにより、水中と水上の様子を同時にリアルタイムに観察することができる。
請求項8は、前記制御部に該本体部の位置を認識するGPS機能を備えたことを特徴とする。
請求項7は、前記本体部が水面上に浮遊する適所に水上の様子を撮影する水上カメラを備えたことを特徴とする。
水中の様子を撮影するばかりでなく、同時に水面から上の様子を観察できれば、より撮影画像の価値が向上する。そこで本発明は、本体部の一部は水面から上に出ている構造として、その部分に水上カメラを備えるものである。これにより、水中と水上の様子を同時にリアルタイムに観察することができる。
請求項8は、前記制御部に該本体部の位置を認識するGPS機能を備えたことを特徴とする。
本発明は上述したように構成するので、夫々次のような効果が得られる。即ち、請求項1記載の発明は、水上を浮遊する本体部と、本体部と分離・昇降可能に構成され水中を撮影する水中カメラ部と、を備えた水中撮影ブイであって、本体部は、本体部に浮力を与える浮き部と、水中カメラ部により撮影された撮影画像の送信及び外部からの指示データの受信を無線により行う送受信部と、水中カメラ部を分離・昇降する昇降手段と、送受信部及び昇降手段を制御する制御部と、送受信部、昇降手段、及び制御部に電力を供給する電源部と、を備え、制御部は、送受信部により受信した指示データに基づいて昇降手段により水中カメラ部を本体部より分離・昇降して撮影を開始し、撮影画像を送受信部により送信するので、撮影範囲を可能な限り広範囲に設定することができると共に、遠隔操作により水中と水上の様子を撮影して、リアルタイムに外部装置に送信して観察することができる。
請求項2記載の発明では、水上を浮遊する本体部と、本体部と分離・昇降可能に構成され水中を撮影する水中カメラ部と、を備えた水中撮影ブイであって、本体部は、本体部に浮力を与える浮き部と、水中カメラ部により撮影された撮影画像の送信及び外部からの指示データの受信を無線により行う送受信部と、水中カメラ部を本体部から分離・昇降する昇降手段と、本体部を移動させる移動手段と、送受信部、昇降手段、及び移動手段を制御する制御部と、送受信部、昇降手段、制御部、及び移動手段に電力を供給する電源部と、を備え、制御部は、送受信部により受信した指示データに基づいて移動手段により本体部を移動し、本体部が指示データに基づく撮影場所に到達すると昇降手段により水中カメラ部を本体部より分離・昇降して撮影を開始し、撮影画像を送受信部により送信するので、遠隔操作により水中撮影ブイを移動させて、観たい場面を適宜選択することができる。
請求項3記載の発明では、昇降手段は、水中カメラ部と制御部を接続する信号ケーブルを巻き取る巻取り部と、巻取り部を駆動するモータと、を備え、モータの回転方向と回転数により水中カメラ部の昇降位置を決定するので、制御部はモータのパルス数と位相を管理することにより、水中カメラを正確に制御することができる。
請求項4記載の発明では、移動手段は、本体部に推進力を与えるスクリューと、スクリューを回転するモータと、を備え、モータの回転方向により本体部の推進方向を決定するので、簡単な制御により水中撮影ブイの方向を変えることができる。
請求項5記載の発明では、モータの回転軸に巻き取り部及びスクリューを個別に断接するクラッチを夫々備え、昇降手段を駆動するときは巻取り部のクラッチを接続し、移動手段を駆動するときはスクリューのクラッチを接続するようにして、モータを共用したので、部品点数の削減と、消費電力を低減することができる。
請求項4記載の発明では、移動手段は、本体部に推進力を与えるスクリューと、スクリューを回転するモータと、を備え、モータの回転方向により本体部の推進方向を決定するので、簡単な制御により水中撮影ブイの方向を変えることができる。
請求項5記載の発明では、モータの回転軸に巻き取り部及びスクリューを個別に断接するクラッチを夫々備え、昇降手段を駆動するときは巻取り部のクラッチを接続し、移動手段を駆動するときはスクリューのクラッチを接続するようにして、モータを共用したので、部品点数の削減と、消費電力を低減することができる。
請求項6記載の発明では、電源部は、前記本体部から着脱可能に構成されているので、電源部の交換が容易に行うことができる。
請求項7記載の発明では、本体部が水面上に浮遊する適所に水上の様子を撮影する水上カメラを備えたので、水中と水上の様子を同時にリアルタイムに観察することができる。
請求項8記載の発明では、制御部に該本体部の位置を認識するGPS機能を備えたので、水中撮影ブイの回収時に位置を特定することができる。
請求項7記載の発明では、本体部が水面上に浮遊する適所に水上の様子を撮影する水上カメラを備えたので、水中と水上の様子を同時にリアルタイムに観察することができる。
請求項8記載の発明では、制御部に該本体部の位置を認識するGPS機能を備えたので、水中撮影ブイの回収時に位置を特定することができる。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は本発明の第1の実施形態に係る水中撮影ブイの断面構成図であり、図1(a)は水中カメラ部と本体部が一体となった図であり、図1(b)は本体部から水中カメラ部が分離・昇降している図である。この水中撮影ブイ50は、大きく分けて水上を浮遊する本体部2と、本体部2と分離・昇降可能に構成され水中を撮影する水中カメラ部19と、を備えて構成されている。そして本体部2は、本体部2に浮力を与える浮き部3と、水中カメラ部19により撮影された撮影画像の送信及び外部からの指示データの受信を無線により行う送受信部4と、水中カメラ部19を分離・昇降する昇降手段26と、本体部2を移動させる移動手段27と、送受信部4、昇降手段26及び移動手段27を制御する制御部5と、送受信部4、昇降手段26、移動手段27及び制御部5に電力を供給するバッテリ(電源部)6と、を備えて構成されている。尚、昇降手段26は、水中カメラ部19と制御部5を接続する信号ケーブル12を巻き取るケーブルウインチ(巻取り部)11と、ケーブルウインチ11を駆動するモータ7と、モータ7の駆動力を断接するクラッチ8a,8bと、クラッチ8aの駆動力を伝達するギア9と、を備えている。また、移動手段27は、本体部2に推進力を与えるスクリュー10と、スクリュー10を回転するモータ7と、モータ7の駆動力を断接するクラッチ8bと、を備えている。また、水中カメラ13は防水するために密閉容器20内に収容され、密閉容器20の適所には水中が観察可能なように窓部14が備えられている。また、本体部2の水面上の適所に外部と無線交信の電波を授受するアンテナ1が備えられている。尚、本実施形態では、ケーブルウインチ11以外を防水するために、隔壁29により外部と隔絶されている。
そして制御部5は、送受信部4により受信した指示データに基づいて移動手段27により本体部2を移動し、本体部2が指示データに基づく撮影場所に到達すると、図1(b)のように昇降手段26により水中カメラ部19を本体部2より分離・昇降して撮影を開始し、例えば、水中を遊泳する魚28等の撮影画像を信号ケーブル12を介して送受信部4に伝えられ、アンテナ1を介して送信するものである。
即ち、本実施形態の水中撮影ブイ50は、水中カメラ部19を昇降させて水中の画像28を撮影する場合、地上にてその画像28を観ながらリアルタイムに場所を移動したい場合が発生する。そのような時、地上で撮影画像を観ながら移動手段27に指示を与えて水中撮影ブイ50を移動させて、最適な画像を得るものである。これにより、遠隔操作により水中撮影ブイ50を移動させて、観たい場面を適宜選択することができる。
即ち、本実施形態の水中撮影ブイ50は、水中カメラ部19を昇降させて水中の画像28を撮影する場合、地上にてその画像28を観ながらリアルタイムに場所を移動したい場合が発生する。そのような時、地上で撮影画像を観ながら移動手段27に指示を与えて水中撮影ブイ50を移動させて、最適な画像を得るものである。これにより、遠隔操作により水中撮影ブイ50を移動させて、観たい場面を適宜選択することができる。
また、モータ7にステッピングモータを使用した場合、駆動波形の位相を変えることにより回転方向を変えることができ、且つステップ数をカウントすることにより回転数を検知することができる。即ち、制御部5に撮影画像データを送ったり、制御部5から撮影の指示を受け取ったりする信号を信号ケーブル12によりやり取りする。この信号ケーブル12の先端に水中カメラ部19を取り付け、信号ケーブル12をケーブルウインチ11に巻き取っておくことにより、モータ7の回転方向と回転数から間接的に水中カメラ部19の位置と昇降の判断を認識することができる。これにより、制御部5はモータ7のパルス数と位相を管理することにより、水中カメラ部19を正確に制御することができる。
また、本実施形態の水中撮影ブイ50は、移動手段27を備えたものである。水中カメラ部19を昇降させて水中の画像を撮影する場合、地上にてその画像を観ながらリアルタイムに場所を移動したい場合が発生する。そのような時、地上で撮影画像を観ながら移動手段27に指示を与えて水中撮影ブイ50を移動させて、最適な画像を得るものである。これにより、遠隔操作により水中撮影ブイ50を移動させて、観たい場面を適宜選択することができる。尚、水上を移動する移動手段27としては、水を攪拌して推進力を得るスクリュー10が一般的に使用される。また、スクリュー10は回転方向により推進方向が変化する。そこで本実施形態では、スクリュー10の回転方向を指示データにより指示することにより、水中撮影ブイ50の進行方向を決定するものである。これにより、簡単な制御により水中撮影ブイ50の方向を変えることができる。
また、無人の装置は可能な限り部品点数と消費電力を抑制する必要がある。そこで本実施形態では、モータ7を1つとするために、ケーブルウインチ11及びスクリュー10を個別に断接するクラッチ8a,8bを夫々備え、動作させるときにクラッチ8a,8bを接続するように制御するものである。これにより、部品点数の削減と、消費電力を低減することができる。
また、バッテリ6は、いずれエネルギーが消耗して使用できなくなる。そこで本実施形態では、水中撮影ブイ50を定期的に回収してバッテリ6を交換するために、バッテリ6を本体部2から着脱可能に構成するものである。これにより、バッテリ6の交換が容易に行うことができる。その時、バッテリ6により駆動される水中撮影ブイ50は、バッテリ6を交換するために回収する必要がある。そのとき水中撮影ブイ50の正確な位置が特定できる必要がある。そこで本実施形態では、制御部5にGPS機能を備えるものである。これにより、水中撮影ブイ50の回収時に位置を特定することができる。
また、バッテリ6は、いずれエネルギーが消耗して使用できなくなる。そこで本実施形態では、水中撮影ブイ50を定期的に回収してバッテリ6を交換するために、バッテリ6を本体部2から着脱可能に構成するものである。これにより、バッテリ6の交換が容易に行うことができる。その時、バッテリ6により駆動される水中撮影ブイ50は、バッテリ6を交換するために回収する必要がある。そのとき水中撮影ブイ50の正確な位置が特定できる必要がある。そこで本実施形態では、制御部5にGPS機能を備えるものである。これにより、水中撮影ブイ50の回収時に位置を特定することができる。
図2は本発明の第2の実施形態に係る水中撮影ブイの断面構成図である。同じ構成要素には図1と同じ参照番号を付して説明し、重複する説明は省略する。図2が図1と異なる点は、水面25の上に浮上した部分の適所に、窓部23を備え、その窓部23を介して水上の様子を撮影する水上カメラ22を備えた点である。このように、水中の様子を撮影するばかりでなく、同時に水面から上の様子を観察できれば、より撮影画像の価値が向上する。そこで本実施形態は、本体部2の一部を水面25から上に出る構造として、その部分に水上カメラ22を備えるものである。これにより、水中と水上の様子を同時にリアルタイムに観察することができる。
図3は制御部を中心とした各構成要素との接続を示すブロック図である。同じ構成要素には図1と同じ参照番号を付して説明する。アンテナ1には図示しない地上の設備から指示信号が電波により到達する。また、水中カメラ13、又は水上カメラ22により撮影された画像データは、制御部5を介して送受信部4により変調されて電波としてアンテナ1から地上の設備に送信される。また、制御部5はクラッチ8a,8bの何れかを動作させ、モータ7を回転してスクリュー10又はケーブルウインチ17を駆動し、水中撮影ブイ50/51を撮影ポイントに移動し、水中カメラ部19を水中に昇降させて水中の様子を撮影する。また、制御部5内にはGPS機能を搭載し、アンテナ1からGPS衛星33と交信して、バッテリ6を交換するために、水中撮影ブイ50/51の位置を特定する。尚、電源としてバッテリ6に限定されず、太陽電池等を使用しても構わない。また、制御部5はCPUにより構成され、ROMに記憶したプログラムに従って制御が行われる。
図4は本発明の水中撮影ブイを使用した一実施例を示す模式図である。この実施例では、海上34に浮遊する水中撮影ブイ50/51に対して、近距離の地上又は近くの船上に設置したプロジェクタ31内の送受信機から、アンテナ30を介して送信された電波33により、水中撮影ブイ50/51内のケーブルウインチ11を駆動して、水中カメラ部19を海中に降下させ、その周囲にいる例えば魚20を撮影し、その画像が送受信機4からアンテナ1を介してプロジェクタ31に送信される。プロジェクタ31では、受信した撮影画像を拡大してスクリーン32上に投影することにより、拡大された魚20aが投影される。このとき、魚20の画像を拡大又は縮小する必要が生じた場合は、プロジェクタ31の図示しない操作部より指示信号を送信することにより水中カメラ部のズーム機能を動作させて行うことができる。尚、送受信機をプロジェクタ31に内蔵しないで、別途備え、且つ水中撮影ブイへの指示、制御をPC等により行なっても構わない。
図5は本発明の水中撮影ブイを使用した一実施例を示す模式図である。この実施例では、海上34に浮遊する水中撮影ブイ50/51に対して、遠距離の地上に設置したプロジェクタ31内の送受信機から、アンテナ30を介して送信された電波33を通信衛星35を中継して水中撮影ブイ50/51内のケーブルウインチ11を駆動して、水中カメラ部19を海中に降下させ、その周囲にいる例えば魚28を撮影し、その画像が送受信機4からアンテナ1を介して通信衛星35を中継してプロジェクタ31に送信される。プロジェクタ31では、受信した撮影画像を拡大してスクリーン32上に投影することにより、拡大された魚28aが投影される。このとき、魚28の画像を拡大又は縮小する必要が生じた場合は、プロジェクタ31の図示しない操作部より指示信号を送信することにより水中カメラ部のズーム機能を動作させて行うことができる。また、水中撮影ブイ50/51内のバッテリを交換するために、GPS衛星36により水中撮影ブイ50/51の位置情報を取得し、その情報を通信衛星35を介して図示しない回収船が受信して、水中撮影ブイ50/51を確認して回収することができる。
以上のとおり本発明の水中撮影ブイの実施形態について説明したが、実施形態はあくまでも一例であり、水中撮影ブイの形状は図に示す形状に限定されることなく、どのような形状でも構わない。また、本発明では、水上の様子を水上カメラ22により撮影したが、水中カメラ部19を水面に浮上させて、水上の様子を撮影するようにしても良い。また、移動手段としてスクリューによる方法について説明したが、水上に設けたプロペラを回転して移動する方法でも構わない。
1 アンテナ、2 本体部、3 浮き部、4 送受信部、5 制御部、6 バッテリ、7 モータ、8 クラッチ、9 ギア、10 スクリュー、11 ケーブルウインチ、12 ケーブル、13 水中カメラ、14 窓部、15 浮き部隔壁、16 外部隔壁、19 水中カメラ部、20 密閉容器、22 水上カメラ、23 窓部、25 水面、26 昇降手段、27 移動手段、29 隔壁、50、51 水中撮影ブイ
Claims (8)
- 水上を浮遊する本体部と、該本体部と分離・昇降可能に構成され水中を撮影する水中カメラ部と、を備えた水中撮影ブイであって、
前記本体部は、該本体部に浮力を与える浮き部と、前記水中カメラ部により撮影された撮影画像の送信及び外部からの指示データの受信を無線により行う送受信部と、前記水中カメラ部を分離・昇降する昇降手段と、前記送受信部及び前記昇降手段を制御する制御部と、前記送受信部、前記昇降手段、及び前記制御部に電力を供給する電源部と、を備え、
前記制御部は、前記送受信部により受信した前記指示データに基づいて前記昇降手段により前記水中カメラ部を該本体部より分離・昇降して撮影を開始し、該撮影画像を前記送受信部により送信することを特徴とする水中撮影ブイ。 - 水上を浮遊する本体部と、該本体部と分離・昇降可能に構成され水中を撮影する水中カメラ部と、を備えた水中撮影ブイであって、
前記本体部は、該本体部に浮力を与える浮き部と、前記水中カメラ部により撮影された撮影画像の送信及び外部からの指示データの受信を無線により行う送受信部と、前記水中カメラ部を前記本体部から分離・昇降する昇降手段と、該本体部を移動させる移動手段と、前記送受信部、前記昇降手段、及び前記移動手段を制御する制御部と、前記送受信部、前記昇降手段、前記制御部、及び前記移動手段に電力を供給する電源部と、を備え、
前記制御部は、前記送受信部により受信した前記指示データに基づいて前記移動手段により該本体部を移動し、該本体部が前記指示データに基づく撮影場所に到達すると前記昇降手段により前記水中カメラ部を該本体部より分離・昇降して撮影を開始し、該撮影画像を前記送受信部により送信することを特徴とする水中撮影ブイ。 - 前記昇降手段は、前記水中カメラ部と前記制御部を接続する信号ケーブルを巻き取る巻取り部と、該巻取り部を駆動するモータと、を備え、該モータの回転方向と回転数により前記水中カメラ部の昇降位置を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の水中撮影ブイ。
- 前記移動手段は、前記本体部に推進力を与えるスクリューと、該スクリューを回転するモータと、を備え、該モータの回転方向により該本体部の推進方向を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の水中撮影ブイ。
- 前記モータの回転軸に前記巻き取り部及びスクリューを個別に断接するクラッチを夫々備え、前記昇降手段を駆動するときは前記巻取り部のクラッチを接続し、前記移動手段を駆動するときは前記スクリューのクラッチを接続するようにして、該モータを共用したことを特徴とする請求項3又は4に記載の水中撮影ブイ。
- 前記電源部は、前記本体部から着脱可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の水中撮影ブイ。
- 前記本体部が水面上に浮遊する適所に水上の様子を撮影する水上カメラを備えたことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の水中撮影ブイ。
- 前記制御部に該本体部の位置を認識するGPS機能を備えたことを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の水中撮影ブイ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006294407A JP2008110656A (ja) | 2006-10-30 | 2006-10-30 | 水中撮影ブイ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006294407A JP2008110656A (ja) | 2006-10-30 | 2006-10-30 | 水中撮影ブイ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008110656A true JP2008110656A (ja) | 2008-05-15 |
Family
ID=39443429
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006294407A Pending JP2008110656A (ja) | 2006-10-30 | 2006-10-30 | 水中撮影ブイ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008110656A (ja) |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009291289A (ja) * | 2008-06-03 | 2009-12-17 | Nippon Kikai Kogyo Kk | 消防用ポンプ装置 |
JP2010038873A (ja) * | 2008-08-08 | 2010-02-18 | Ihi Corp | 水柱観測装置及び水柱観測方法 |
KR101077545B1 (ko) * | 2009-07-29 | 2011-10-28 | 주식회사 리버트론 | 생태관찰 원격 모니터링 시스템 |
KR101109460B1 (ko) * | 2009-12-08 | 2012-01-31 | 한국해양연구원 | 해양환경 모니터링 시스템 |
JP2013018300A (ja) * | 2011-07-07 | 2013-01-31 | Shigeru Okawauchi | 停留マーカーブイ |
CN104925225A (zh) * | 2015-06-01 | 2015-09-23 | 中山市探海仪器有限公司 | 一种能够测量不同水深处水质的测量浮标 |
JP2016088282A (ja) * | 2014-11-05 | 2016-05-23 | 智宏 松本 | ソノブイ |
CN106454019A (zh) * | 2016-08-13 | 2017-02-22 | 广州长视科技股份有限公司 | 一种潜航式无线遥控水下视频监控器 |
KR101773686B1 (ko) * | 2015-12-23 | 2017-09-01 | 포항공과대학교 산학협력단 | 수중 카메라 장치의 자동설치 및 회수가 가능한 수중 촬영 시스템 및 방법 |
WO2019181750A1 (ja) * | 2018-03-23 | 2019-09-26 | Hapsモバイル株式会社 | Hapsを介した広域水中探査潜水ロボットによるリアルタイム水中探査 |
WO2019181751A1 (ja) * | 2018-03-23 | 2019-09-26 | Hapsモバイル株式会社 | Hapsを介した広域水中探査潜水ロボットの自律分散制御 |
JP2020050229A (ja) * | 2018-09-28 | 2020-04-02 | 株式会社ブルーオーシャン研究所 | 海洋観測ブイ |
CN111634385A (zh) * | 2020-01-07 | 2020-09-08 | 交通运输部水运科学研究所 | 一种快速布放五自由度水下船体拖带物扫描设施及工作方式 |
JP2020147244A (ja) * | 2019-03-15 | 2020-09-17 | 株式会社渋谷潜水工業 | 水中映像撮影装置 |
-
2006
- 2006-10-30 JP JP2006294407A patent/JP2008110656A/ja active Pending
Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009291289A (ja) * | 2008-06-03 | 2009-12-17 | Nippon Kikai Kogyo Kk | 消防用ポンプ装置 |
JP2010038873A (ja) * | 2008-08-08 | 2010-02-18 | Ihi Corp | 水柱観測装置及び水柱観測方法 |
KR101077545B1 (ko) * | 2009-07-29 | 2011-10-28 | 주식회사 리버트론 | 생태관찰 원격 모니터링 시스템 |
KR101109460B1 (ko) * | 2009-12-08 | 2012-01-31 | 한국해양연구원 | 해양환경 모니터링 시스템 |
JP2013018300A (ja) * | 2011-07-07 | 2013-01-31 | Shigeru Okawauchi | 停留マーカーブイ |
JP2016088282A (ja) * | 2014-11-05 | 2016-05-23 | 智宏 松本 | ソノブイ |
CN104925225A (zh) * | 2015-06-01 | 2015-09-23 | 中山市探海仪器有限公司 | 一种能够测量不同水深处水质的测量浮标 |
KR101773686B1 (ko) * | 2015-12-23 | 2017-09-01 | 포항공과대학교 산학협력단 | 수중 카메라 장치의 자동설치 및 회수가 가능한 수중 촬영 시스템 및 방법 |
CN106454019A (zh) * | 2016-08-13 | 2017-02-22 | 广州长视科技股份有限公司 | 一种潜航式无线遥控水下视频监控器 |
WO2019181750A1 (ja) * | 2018-03-23 | 2019-09-26 | Hapsモバイル株式会社 | Hapsを介した広域水中探査潜水ロボットによるリアルタイム水中探査 |
WO2019181751A1 (ja) * | 2018-03-23 | 2019-09-26 | Hapsモバイル株式会社 | Hapsを介した広域水中探査潜水ロボットの自律分散制御 |
JP2019166961A (ja) * | 2018-03-23 | 2019-10-03 | Hapsモバイル株式会社 | Hapsを介した広域水中探査潜水ロボットの自律分散制御 |
JP2019166959A (ja) * | 2018-03-23 | 2019-10-03 | Hapsモバイル株式会社 | Hapsを介した広域水中探査潜水ロボットによるリアルタイム水中探査 |
JP2020050229A (ja) * | 2018-09-28 | 2020-04-02 | 株式会社ブルーオーシャン研究所 | 海洋観測ブイ |
JP2020147244A (ja) * | 2019-03-15 | 2020-09-17 | 株式会社渋谷潜水工業 | 水中映像撮影装置 |
JP7294596B2 (ja) | 2019-03-15 | 2023-06-20 | 株式会社渋谷潜水工業 | 水中映像撮影装置 |
CN111634385A (zh) * | 2020-01-07 | 2020-09-08 | 交通运输部水运科学研究所 | 一种快速布放五自由度水下船体拖带物扫描设施及工作方式 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2008110656A (ja) | 水中撮影ブイ | |
CN106240774B (zh) | 一种无人船及系统 | |
US6662742B2 (en) | Remote operated vehicles | |
CN105818944B (zh) | 一种应用于水下探测的遥控潜艇 | |
WO2017140096A1 (zh) | 一种无人船及系统 | |
WO2019113137A2 (en) | Data retrieval and transmitting marine exploration vessel systems | |
JP6883461B2 (ja) | 無人飛行体を用いた水中調査システム及び水中調査方法 | |
KR20060101933A (ko) | 수중 탐사 시스템 | |
CN106781371A (zh) | 一种水下无人船的通信系统 | |
KR101835107B1 (ko) | 어군 탐지용 드론 | |
US20170233043A1 (en) | Watercraft with controllable imaging device | |
WO2021136357A1 (zh) | 探鱼器、探鱼系统及探鱼方法 | |
JP2001247086A (ja) | 無人潜水機およびその位置保持制御方法 | |
CN206674087U (zh) | 一种用于水下实时高清摄像的便携式遥控船 | |
KR101957709B1 (ko) | 워터젯 보드를 이용한 구호 조사용 수상 드론 | |
CN205378034U (zh) | 漂浮拍摄装置 | |
US10640187B2 (en) | Flying underwater imager with multi-mode operation for locating and approaching underwater objects for imaging and maintaining depths and altitudes | |
KR101773686B1 (ko) | 수중 카메라 장치의 자동설치 및 회수가 가능한 수중 촬영 시스템 및 방법 | |
CN112565608B (zh) | 一种船舶全景图像自动拼接系统 | |
JP2021049985A (ja) | 無人飛行体を用いた水中調査システム及び水中調査方法 | |
US10065715B2 (en) | Flying underwater imager with multi-mode operation for locating and approaching underwater objects for imaging | |
US7279675B2 (en) | Floating periscope | |
JPH1020382A (ja) | 水中観察装置 | |
JP6441776B2 (ja) | 天然と人工の上昇装置と、地上との線を設けたドローン | |
JP3740533B2 (ja) | 空中写真地図作成装置 |