JP2008110385A - 筒体溶接装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】略円筒状に曲げ加工したワークの継ぎ目を溶接する装置として、径の異なるワークでも簡単に対応できる筒体溶接装置を提供する。
【解決手段】本筒体溶接装置は、ワーク5の送り方向に回動自在な複数のローラ30を縦列配置する転動体ブロック3、複数本の転動体ブロック3を円周上に配置させて内側にワーク挿通路70を形成させる円筒形ケーシング1a,1b、各転動体ブロック3を半径方向に同時に移動可能とするウォームホイール21を備える。円筒形ケーシング1a,1bには転動体ブロック3の支持部32を配置させる矩形孔14,15を半径方向に設ける。円筒形ケーシング1a,1bに収容するウォームホイール21には転動体ブロック3の支持部32のベアリング34を挿通させる長孔27を周方向に延ばして設ける。よって、ウォームホイール21を回動させると各転動体ブロック3が半径方向に同時に移動しワーク挿通路70の内径を変更可能とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、円筒状に曲げ加工されたワークの継ぎ目を溶接するための筒体溶接装置に関するものである。
図9に示すように、従来の筒体溶接装置は、短管状のワーク5を移動させながら継ぎ目の溶接を行う溶接部107と、溶接部107に溶接前のワーク5を送り込む送込機構108と、溶接部107から溶接後のワーク5を排出する排出機構109とを備える。送込機構108は、ガイド板161、搬送コンベア180、整形ローラ185が設置され、円筒状に曲げ加工されたワーク5の継ぎ目にガイド板161を差し込んで位置決め状態でワーク5を搬送し、ガイド板161が外れる溶接部107付近ではワーク5を整形ローラ185によって継ぎ目が閉じた状態に整形し、この状態でワーク5を溶接部107に送り込む。排出機構109は、排出ローラ186、搬送コンベア195が設置され、溶接部107から出てきた溶接済みのワーク5を排出ローラ186によって繰り出させ、次いで搬送コンベア195によって装置外に搬送する。
そして、溶接部107は、ワーク保持機構101と溶接トーチ104とを備え、ワーク保持機構101は、円筒本体117の軸線方向に沿って複数箇所にネジ止めされた10本のレール部材118を円周上に配置してその内側にワーク5を縮径保持するワーク挿通孔110を形成する。各レール部材118には複数のローラ120が縦列に配置されている。また、溶接トーチ104は、円筒本体117の中央上部に形成するトーチ挿通孔114に差し入れてワーク挿通孔110に保持するワーク5の継ぎ目を溶接する(特許文献1、特許文献2)。これにより、ワーク保持機構101では、複数のローラ120によってワーク5が保持され、これらのローラ5は、ワーク送り方向に回動自在で円周上に配置されているので、ワーク5の周方向への回動及び振動を防止でき、ワーク5の溶接線にブレや歪み等が生じ難く高品質の溶接完成品を得ることができる。
また、上記ワーク保持機構101は、図10に示すように、レール部材118を取り付ける円筒本体117の取付溝113とレール部材118との間に所定の高さHを有する調節板177を挟持させることにより、レール部材118を半径方向Rに移動させて、ワーク挿通孔110の内径を調節できるようにしている(特許文献1の段落0081−0083、図14)。そのため、製造ロットの違いによる前記ワーク5の径の微小な差に合わせてワーク挿通孔110の内径を微調整して溶接完成品の品質のバラツキを防止したり、高さHの異なる調節板177を複数個用意することで、径の異なるワーク5に合わせてワーク挿通孔110の内径を変更でき、ワーク5の溶接コストやワーク保持機構101の交換の手間を低減している。
特開2005−177800号公報 特開2005−177801号公報
しかしながら、上記従来の筒体溶接装置では、ワーク挿通孔110の内径の変更に際して複数本のレール部材118に対して1本ずつ調節板177を配置させ且つレール部材118ごとに多数の箇所にネジ175を固定させる必要がある。また、ワーク挿通孔110の内径サイズは、調節板177の高さHに依存して段階的にしか調整できないため、微妙な内径サイズを設定するのは困難であった。しかも、様々なワーク径に対応するには、高さHの異なる調節板177を多数用意して保管しておく必要があり、且つ調節板177はレール部材118の数量分用意しておく必要がある。このように、上記従来の溶接装置では、ワーク挿通孔110の径変更に際して、調節板177という交換部品が増大すると共に径の異なるワーク5への対応作業が非常に面倒で、しかも装置コストの低減にも限度があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、径の異なるワークでも簡単に対応できる筒体溶接装置を提供することを課題とする。
本発明に係る筒体溶接装置は、
金属板を曲げ加工して略円筒状に形成したワークの継ぎ目を溶接トーチにより溶接する筒体溶接装置において、
上記ワークの送り方向に回動自在な複数の転動体を縦列に配置する転動体ブロックと、
少なくとも2本の上記転動体ブロックを円周上に配置させてその内側にワークを保持するワーク挿通路を形成させる円筒形ケーシングと、
円周上に配置した各転動体ブロックを半径方向に同時に移動可能とし、上記ワーク挿通路の内径をワークの外径に対応して変更可能とする位置調整機構とを備えることを特徴とするものである。
これにより、上記位置調整機構によって、交換部品を用意することなく異なるワークへの対応が可能となる。
例えば、円筒形ケーシングには転動体ブロックの支持部を配置させる矩形孔を半径方向に設ける。また、円筒形ケーシングにウォームホイールを収容し、このウォームホイールには転動体ブロックの支持部に軸支するベアリングを挿通させる長孔を周方向に延ばして形成する。各長孔は長さ方向に沿ってウォームホイールの中心からの距離が異なるように傾斜させる。
これによって、ウォームホイールを回動させると各転動体ブロックのベアリングが長孔に案内されて各転動体ブロックが半径方向に同時に移動しワーク挿通路の内径を変更可能とする。
また、上記ワーク挿通路のワーク入口部における各転動体ブロックの1番目の転動体、すなわちワーク入口部側の先端に配置される転動体は、同一円周上に配置されていてもよい。
この場合、ワーク入口部先端において各転動体ブロックの転動体は、同一円周上に配置されるので、ワーク入口部ではワークをしっかり挟持してワーク姿勢を安定させることができる。従って、ワーク入口部でワークを強固に挟持して溶接トーチに到るまでの姿勢を安定させることができ、継ぎ目の溶接を確実に行える。
また、上記ワーク挿通路のワーク入口部における各転動体ブロックの2番目からの転動体、すなわち上記1番目の転動体以降に配置される転動体は、円周上において千鳥状に配置されていてもよい。
この場合、全ての転動体を同一円周上に配置するのではなく、2番目からの転動体を所定の組み合わせで一定間隔ごとに同一円周上に配置され、その結果、ワークの拘束・開放のサイクルが短くなりワークの送りが安定し、継ぎ目の溶接の品質が安定する。
また、ワーク出口部で同一円周上に配置される転動体の個数を少なくでき、その結果、ワーク排出時には徐々にワークの拘束が開放され、振動を起こしたり、ワーク姿勢を不安定にすることもない。しかも、ワーク出口部におけるワークの挟持力が徐々に小さくなるため出口部でワークが一気に飛び出すことをも防止できる。
本発明によれば、位置調整機構によって、各転動体ブロックを半径方向に同時に移動可能とし、ワークを保持するワーク挿通路の内径を径の異なるワークごとに対応して変更可能とするので、交換部品を用意することなく異なるワークへの対応が可能となり、その結果、装置全体を簡略化できると共に径の異なるワークへの対応操作が簡単で、しかも低コストに筒体溶接装置を提供できる。
以下に、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1〜図3に示すように、実施の形態による筒体溶接装置は、金属平板を曲げ加工して略円筒状の短管に形成したワーク5の継ぎ目を溶接トーチ4により溶接する溶接装置であって、ワーク5を移動させながら継ぎ目の溶接を行う溶接部107と、溶接部107に溶接前のワーク5を送り込む送込機構108と、溶接部107から溶接後のワーク5を排出する排出機構109とを備える。
送込機構108は、従来同様、ガイド板161、搬送コンベア180、整形ローラ30185が設置され、曲げ加工されたワーク5の継ぎ目にガイド板161を差し込んで位置決め状態で搬送し、ガイド板161が外れる溶接部107付近ではワーク5を整形ローラ185によって継ぎ目が閉じた状態に整形し、この状態でワーク5を溶接部107に送り込む(図9参照)。
排出機構109は、従来同様、排出ローラ186、搬送コンベア195が設置され、溶接部107から出てきた溶接済みのワーク5を排出ローラ186によって繰り出させ、次いで搬送コンベア195によって装置外に搬送する(図9参照)。
溶接部107は、ワーク保持機構7と溶接トーチ4とを備え、複数本(本実施形態では9本)の転動体ブロック3を2つの円筒形ケーシング1a,1bによって円周上に配置させてこれら転動体ブロック3により囲まれた内側にワーク5を保持するワーク挿通路70を形成する。各円筒形ケーシング1a,1bは、レール状の転動体ブロック3の長手方向の前後、すなわちワーク5の入口側および出口側にそれぞれ設置されている。また、各円筒形ケーシング1a,1b内には、各転動体ブロック3を半径方向に同時に移動させてワーク挿通路70の内径を拡縮調整する位置調整機構2a,2bが設けられている。
転動体ブロック3は、図4をも参照して、多数のローラ30(転動体)を軸支する角棒状のレール部31と、円筒形ケーシング1a,1bに配置させる支持部32とを備える。ローラ30は、レール部31の下部に1列に並べて軸支されている。支持部32は、一対のL型部材33を有し、レール部31の上部の前後にそれぞれ取り付けられている。一対のL型部材33間には、ピン35によりベアリング34が回動可能に取り付けられている。支持部32の各L型部材33は、皿バネ36を介在させてレール部31に取り付けられている。これにより、溶接熱等でワーク5の径が多少拡縮しても、それに応じてレール部31が半径方向に移動調整され、従って、ワーク5が少々拡縮変化してもワーク挿通路70内にワーク5を安定的に挟持でき、ワーク5の送りに支障を来たすこともない。
なお、図1に示すように、9本配置する転動体ブロック3のうち、上部の転動体ブロック3(トーチ挿通孔40を有する転動体ブロック3)は、ローラ30をトーチ挿通孔40に到るまでのワーク入口部71側に数個(本実施形態では6個)設けるだけで、それ以外の部分にはローラ30を設けない。これは、上部の転動体ブロック3のローラ30は、ワーク5の継ぎ目に当接するため、溶接後の継ぎ目にローラ30が接触することで力が加わり、溶接状態を悪化させないようにするためである。
円筒形ケーシング1a,1bは、図5をも参照して、ケース本体10とフタ11とを有し、ケース本体10の底板16とフタ11にはワーク5が通過可能な中央開口12,13が設けられると共にこれら中央開口12,13から半径方向に延ばした複数の矩形孔14,15が設けられている。また、ケース本体10の下部には空室17が設けられている。そして、各矩形孔14,15には、転動体ブロック3の支持部32がスライド自在に配置される(図3参照)。これにより、複数本の転動体ブロック3を円周上に配置すると共に、各転動体ブロック3は、半径方向にのみスライドするように動きが拘束される。
ワーク5の継ぎ目の位置に配置される上部の転動体ブロック3には、トーチ挿通孔40が設けられ、このトーチ挿通孔40から溶接トーチ4をワーク挿通路70内に臨ませている(図1、図2参照)。また、円周上に配置する転動体ブロック3の下部には、アース電極となるアースブロック6が設置されている(図1、図3参照)。このアースブロック6は、ストッパープレート61に取り付けられており、このストッパープレート61が前後の円筒形ケーシング1a,1b間に固定された支持板62にスプリング63を介して取り付けられている(図1参照)。従って、アースブロック6は、スプリング63によってワーク挿通路70側へ付勢されているので、ワーク挿通路70内のワーク5に押し当てられる。また、アースブロック6は、ストッパープレート61が下部の転動体ブロック3に当接されて転動体ブロック3のローラ30よりも大きく内方へつき出ないように設置されているので、ワーク5の送りに支障を来たすこともない。さらに、アースブロック6は、ストッパープレート61を転動体ブロック3のレール部31に当接させているので、溶接熱等によりワーク径が多少拡縮変化しても転動体ブロック3のレール部31と共に半径方向に移動調整されるから、アースブロック6によるワーク5のアースを確実に行うことができる。
位置調整機構2は、ウォームホイール21とこのウォームホイール21に噛み合うウォーム軸22とを有し、ウォームホイール21は円筒形ケーシング1a,1bのケース本体10内に回動可能に収容保持され、ウォーム軸22はケース本体10下部の空室17内に収容されている(図3参照)。
ウォームホイール21は、図6に示すように、外周面にウォーム軸22と噛合するネジ溝25が形成された円筒部23と、この円筒部23の内側に配置し中央孔26を設けた円盤状のホイール部24とを有する。ホイール部24には周方向に延ばした長孔27が複数設けられており、各長孔27には転動体ブロック3の支持部32におけるベアリング34が挿通される。これにより、各転動体ブロック3は、ウォームホイール21によって同時に半径方向の位置決めがなされる。また、各転動体ブロック3の支持部32のベアリング34をウォームホイール21の長孔27に挿通することにより、支持部32の一対のL型部材33がホイール部24の前後に配置され、これにより、各転動体ブロック3の前後方向の移動規制がなされる。また、長孔27は、一方端が外周側に接近し他方端が内周側に接近するように傾いて形成され、長孔27の長さ方向に沿ってウォームホイール21の中心からの距離R1,R2が異なるようになっており(R1>R2)、すべての長孔27がこのように同じ向きに傾いて形成されている。従って、ウォームホイール21を回転させると、転動体ブロック3のベアリング34が長孔27に案内されて、すべての転動体ブロック3が同時に半径方向に移動される。
ウォーム軸22は、円筒形ケーシング1a,1bの空室17内に回転軸28a,28bによって軸支されている。一方の円筒形ケーシング1aにおけるウォーム軸22の回転軸28aにはハンドル20が連結されている(図2、図3参照)。そして、ハンドル20を設置する一方の円筒形ケーシング1aにおけるウォーム軸22の回転軸28aと、ハンドル20を設置しない他方の円筒形ケーシング1bにおけるウォーム軸22の回転軸28bとは、それぞれ終端に直歯かさ歯車29a,29bを設け、これらの直歯かさ歯車29a,29b間に、末端に直歯かさ歯車81a,81bを設けた回転伝達軸8a,8bが架設されている(図2参照)。また、それぞれの回転伝達軸8a,8bは、カップリング80によって連結されている(図1、図2参照)。これにより、ハンドル20を有する一方のウォーム軸22の回転が他方のウォーム軸22に伝達される。
以上の構成より、ハンドル20を回動させると、一方のウォーム軸22が回動され、このウォーム軸22と噛み合うウォームホイール21が円筒形ケーシング1a内で回動する。このとき、他方のウォーム軸22も回転伝達軸8a,8bを通じて同期して回動され、この他方のウォーム軸22と噛み合うウォームホイール21も同期して円筒形ケーシング1b内で回動する。すると、円筒形ケーシング1a,1bとウォームホイール21の相対的な位置関係が変わり、この際、ホイール部24の各長孔27が周方向に移動し、転動体ブロック3のベアリング34が長孔27に案内されて転動体ブロック3が円筒形ケーシング1a,1bの矩形孔14,15に沿って半径方向にスライドする。これにより、各転動体ブロック3の内側に形成するワーク挿通路70の内径が拡縮調整される。従って、外径の異なるワーク5ごとに交換部品を用意することなく異なるワークへの対応が可能となる。その結果、装置全体を簡略化できると共に外径の異なるワーク5への対応操作が簡単で、しかも低コストに溶接装置を提供できる。
しかも、各転動体ブロック3は、ウォームホイール21の各長孔27によって連続的に半径方向に位置調整されるので、従来の調節板177(図10)のように段階的に調整されることなく無段階に位置調整でき、その結果、微小な内径サイズの設定変更も非常に簡単に行うことができる。
さらに、ウォームホイール21及びウォーム軸22の進み角をセルフロックが働く角度に設定することにより、ワーク挿通路70の内径を保持でき、ワーク挿通路70の内径変更を安全に操作できる。
また、ハンドル20を有する一方のウォーム軸22の回転を他方のウォーム軸22にも伝達できるので、ワーク挿通路70の内径をワーク5進行方向前後で連動して一体に調整できるが、このとき、前後の回転伝達軸8a,8b間を連結するカップリング80の締結を解除し、ハンドル20を有する一方の円筒形ケーシング1a内のウォームホイール21だけ回転させることにより、この一方側におけるワーク挿通路70の内径を拡縮変更できる。これにより、ワーク挿通路70の前後で内径差を付けることができる。
そして、カップリング80により前後の回転伝達軸8a,8bを締結させて、再びハンドル20を回動させると、ワーク挿通路70の前後の内径差を同一に維持したまま各円筒形ケーシング1a,1b内の各転動体ブロック3を同時に移動させてワーク挿通路70全体の内径を変更できる。例えば、ワーク挿通路70の入口部71の内径を継ぎ目を閉じたワーク5の外径よりも少し大きめにし、溶接トーチ4に到るところのワーク挿通路70の内径を継ぎ目を閉じたワーク5の外径となるように設定する。これにより、送込機構108から送られて来るワーク5をワーク挿通路70内に円滑に挿入でき、しかも、溶接トーチ4によって継ぎ目の溶接を確実かつ正確に行える。なお、この場合、ワーク挿通路70の出口部72側の内径が継ぎ目を閉じたワーク5の外径よりも小さくなり得るが、各転動体ブロック3は、レール部31と支持部32との間に皿バネ36を配置し、レール部31が半径方向に自然に移動調整され、ワーク挿通路70の内径サイズに融通性を持たせているので、ワーク挿通路70の出口付近でのワーク5の搬送に支障を来たすこともない。
ところで、図7に示すように、ワーク挿通路70のワーク入口部71における各転動体ブロック3の1番目のローラ30a、すなわちワーク入口部71側の先端に配置されるローラ30aは、同一円周上に配置する。これにより、ワーク入口部71では、同一円周上に配置された多数のローラ30a(本実施形態では9個)によってワーク5をしっかり挟持してワーク姿勢を安定させることができる。従って、ワーク入口部71でワーク5を強固に挟持して溶接トーチ4に到るまでの姿勢を安定させることができ、継ぎ目の溶接を確実に行える。
一方、上記ワーク挿通路のワーク入口部における各転動体ブロックの2番目からのローラ30b、すなわち上記1番目のローラ30a以降に配置されるローラ30bは、円周上において千鳥状に配置する。具体的には、図8に示すように、それぞれ実線、点線、一点鎖線で示した三角形の頂点に位置する3つの転動体ブロック3を1つのグループとし、3つのグループA,B,Cに分ける。なお、トーチ挿通孔40を設けた上部の転動体ブロック3は、グループAに属する(図7、図8では「A−1」と記載した。)。そして、各転動体ブロック3のローラ30bは、同じグループA,B,Cに属するものを同一円周上に配置し、各グループA,B,C間では異なる円周上に配置されるようにする。すなわち、図7を参照して、グループAの転動体ブロック3は、ローラ30a,30bをすべて同一ピッチxで配置し、グループBとグループCの転動体ブロック3は、1番目のローラ30aと2番目のローラ30b間のピッチy,zを長くし(グループCのピッチzの方がグループBのピッチyよりも長い。)、2番目からのローラ30bはグループAと同様に同一ピッチxで配置する。
つまり、各転動体ブロック3においてローラ30を全て同一円周上に位置すると、ワーク5はローラ30が配置されている円周上では強固に拘束されるが、ローラ30が当らない部分では拘束されず、ワーク5の拘束・開放が繰り返されてワーク5の送りが不安定となる。本実施の形態では、上述の如く、ワーク入口部71先端の1番目のローラ30aを除くローラ30bを所定の組み合わせで一定間隔ごとに同一円周上に配置することで、ワーク5を送る間にワーク5の拘束・開放が繰り返されることを防止でき、ワーク5の送りを安定させることができる。従って、2番目からのローラ30bは、全てを同一円周上に配置するのではなく、ローラ30bを所定の組み合わせで一定間隔ごとに同一円周上に配置することにより、ワーク5の拘束・開放のサイクルが短くなりワーク5の送りが安定するため、継ぎ目の溶接の品質が安定する。
また、ワーク挿通路70におけるワーク出口部72のローラ30bが同一円周上に配置されていると、ワーク5の排出時においてローラ30により付与されたワーク5の拘束力が一気に開放されるため、そのときの付勢力によりワーク5が転動体ブロック3から飛び出して振動を起こしたり、ワーク5の姿勢が不安定になり得る。本実施の形態では、上述の如く、各転動体ブロック3のローラ30bは、ワーク出口部72においてもグループA,B,Cごとにしか同一円周上に配置されず、ワーク出口部72で同一円周上に配置されるローラ30bの数を少なくでき、その結果、ワーク排出時には徐々にワーク5の拘束が開放され、振動を起こしたり、ワーク姿勢を不安定にすることもない。従って、ワーク出口部72の同一円周上のローラ30bの配置個数を少なくすることにより、ワーク出口部72におけるワーク5の挟持力が徐々に小さくなるためワーク出口部72でワーク5が一気に飛び出すことを防止できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、適宜に設計変更を施すことが可能である。
例えば、円筒形ケーシング1a,1bおよび位置調整機構2a,2bは、転動体ブロック3の前後に2つ設けるが、適当な位置に1つ設けるものでもよいし、3つ以上設けるようにしてもよい。
また、転動体ブロック3は、9本配置するが、2本以上の複数本配置するものであればよい。
また、位置調整機構2a,2bのウォーム軸22をハンドル20で手動式に回動させるが、モータ等で電動式に回動させるようにしてもよい。
また、転動体ブロック3には、ローラ30を1列に配列するが、2列以上配列させてもよい。
また、各転動体ブロックの2番目からのローラ30bにおける千鳥状の配置は2以上のグループに分かれていれば良い。
また、各転動体ブロック3は皿バネ36によってレール部31が半径方向に移動調整されるが、この皿バネ36による移動調整範囲を阻害しないように、円筒形ケーシング1a,1b、ウォームホイール21を熱変形等させないように空冷、水冷等の冷却手段で冷却するようにしてもよい。
本発明の実施の形態による筒体溶接装置の全体構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態による筒体溶接装置の全体構成を示す上面図である。 円筒形ケーシングのフタを取り外した状態の内部構成を示す一部断面図である。 転動体ブロックの構成を示す斜視図である。 円筒形ケーシングの構成を示す側面図であり、同図(a)はフタであり、同図(b)はケース本体である。 ウォームホイールの構成を示す側面図であり、同図(a)は面方向を正面とした側面図であり、同図(b)は同図(a)のI−I断面図である。 円周上に配置した各転動体ブロックのローラの配置を示す模式図である。 円周上に配置した各転動体ブロックのローラの配置のグループを示す模式図である。 従来の筒体溶接装置の全体構成を示す断面図である。 従来の筒体溶接装置におけるワーク保持機構のワーク径調整の構成を示す一部断面図である。
符号の説明
1a,1b 円筒形ケーシング
2a,2b 位置調整機構
3 転動体ブロック
4 溶接トーチ
5 ワーク
14,15 矩形孔
21 ウォームホイール
22 ウォーム軸
24 ホイール部
25 円筒部
27 長孔
30 ローラ(転動体)
31 レール部
32 支持部
34 ベアリング
70 ワーク挿通路
71 ワーク入口部
72 ワーク出口部

Claims (3)

  1. 金属板を曲げ加工して略円筒状に形成したワークの継ぎ目を溶接トーチにより溶接する筒体溶接装置において、
    上記ワークの送り方向に回動自在な複数の転動体を縦列に配置する転動体ブロックと、
    少なくとも2本の上記転動体ブロックを円周上に配置させてその内側にワークを保持するワーク挿通路を形成させる円筒形ケーシングと、
    円周上に配置した各転動体ブロックを半径方向に同時に移動可能とし、上記ワーク挿通路の内径をワークの外径に対応して変更可能とする位置調整機構とを備えることを特徴とする筒体溶接装置。
  2. 請求項1に記載の筒体溶接装置において、
    上記ワーク挿通路のワーク入口部における各転動体ブロックの1番目の転動体は、同一円周上に配置されている筒体溶接装置。
  3. 請求項1または2に記載の筒体溶接装置において、
    上記ワーク挿通路のワーク入口部における各転動体ブロックの2番目からの転動体は、千鳥状に配置されている筒体溶接装置。
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