JP2008110103A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】合成樹脂製の遊技盤本体1bに形成された打込穴1cに対して遊技釘500を打ち込んで構成される遊技盤1を備えた遊技機において、遊技釘は、その先端方向に本体部501の径よりも大きい外径で構成され、螺旋状の溝が形成された螺旋部502を備え、螺旋部は、遊技釘の円周方向に沿ってリング状の溝部520が一本形成されている。
【選択図】図3
Description
木製の遊技盤においては、遊技盤表面に形成された位置決め凹部に対して遊技釘を打ち込むことで植設されていたが、この際に遊技釘は遊技盤内をねじ切って切削しながら打ち込まれるので遊技釘は一定の保持力により保持されることとなっていた。
合成樹脂製の遊技盤本体に形成された打込穴に対して遊技釘を打ち込んで構成される遊技盤を備えた遊技機において、
前記遊技釘は、その先端方向に本体部の径よりも大きい外径で構成され、螺旋状の溝が形成された螺旋部を備え、
前記螺旋部は、前記遊技釘の円周方向に沿ってリング状の溝部が形成されていることを特徴としている。
前記遊技釘は、前記螺旋部よりも先端方向に当該螺旋部の外径よりも小径の先端部が形成され、
前記先端部は、曲面形状に構成されていることを特徴としている。
前記溝部は、1本形成されていることを特徴としている。
前記遊技釘は、前記遊技盤本体に貫通形成された打込穴に対して当該遊技釘の打ち込み深さを規制する打込規制部が形成されていることを特徴としている。
前記溝部は、略V字状に構成されると共に、略V字状の2つの傾斜面のうち、先端側の傾斜面の方が逆側の傾斜面よりも前記遊技釘の長手方向に対する角度が大きくされていることを特徴としている。
ここでは、本発明にかかる遊技機の適例としてのパチンコ遊技機について図1〜図7を用いて説明を行う。
なお、矩形枠状の機枠110は、例えば、裏面側から見て左側の一辺が金属製とされ、その他の辺は木製となっている。これによって、裏面側から見て左側の一辺においては、強度を保ったまま厚みを薄くでき、後述するように大型の表示ユニット170を備える裏機構枠(図示略)の配設を可能としている。
また、クリア部材保持枠140には、例えば、前面枠本体130の開口部131をほぼ閉塞するように、該開口部131に嵌め込まれた遊技盤1との間に遊技球が流下可能な第1遊技領域1aとなる間隔を開けて二重のガラス板141が固定されている。そして、クリア部材保持枠140において、遊技機100の前側からガラス板141を介して遊技盤1の前面側の少なくとも第1遊技領域1aの部分が視認可能となっている。また、クリア部材保持枠140の前面であって、ガラス板141が固定されて第1遊技領域1aを視認可能とする部分の周囲には、例えば、枠装飾装置としてのランプやLED57、音声を出力するスピーカ58,58などが設けられている。
鍵穴143は、例えば、前面枠本体130の施錠装置の一部を構成するとともに、クリア部材保持枠140の施錠装置の一部を構成しており、当該鍵穴143に鍵を入れて一方(例えば左回り)に回すと前面枠本体130の施錠が解除され、他方(例えば右回り)に回すとクリア部材保持枠140の施錠が解除されるようになっている。
開閉パネル151は、例えば、排出された遊技球を貯留するとともに、遊技球を発射する発射装置(図示略)に遊技球を送る上皿153を有している。この上皿153の周囲には、遊技者が操作可能な演出用ボタン(図示略)が設けられている。
下部パネル152には、例えば、上皿153に収容しきれない遊技球を収容する下皿154及び灰皿155と、第1遊技領域1aに向けての遊技球の発射操作を行うとともに、該第1遊技領域1aに遊技球を発射する際の発射勢を調節するための操作ハンドル156や、スピーカ58などが設けられている。
遊技盤本体1bは、例えば、透明な合成樹脂(例えば、ポリカーボネートやアクリル)からなり、前面には、遊技領域区画壁9で囲まれた第1遊技領域1aを有し、この第1遊技領域1a内に発射装置(図示略)から遊技球(打球;遊技媒体)を発射して遊技を行うようになっている。
遊技領域区画部材8,8,…は、例えば、所定の厚みを有し、遊技盤本体1bの前面の四隅に配されて第1遊技領域1aを区画するものであって、遊技盤1の中心側に配される側面が第1遊技領域1aを区画する遊技領域区画壁9をなしている。また、遊技領域区画部材8,8,…は、例えば、不透明な材質からなり、第1遊技領域1a以外から遊技機100の内部が見えないようになっている。
即ち、前面側から見て左側の上下にある遊技領域区画部材8,8には、例えば、前面枠本体130に設けられた係合部材132,132が係合可能な係合凹部8bが形成され、一方、遊技盤1の前面側から見て右側の上下にある遊技領域区画部材8,8には、前面枠本体130に設けられた固定部が係合可能な固定凹部8cが形成されている。そして、前面枠本体130に形成された開口部に対して、例えば、前面側から係合凹部8b,8bを係合部材132,132に係合させ、この係合部分を軸として他端部を後方に回動させて開口部に収容し、固定凹部8c,8cに固定部133,133を係合させることで遊技盤1が前面枠本体130に固定されるようになっている。
さらに、遊技盤1の前面側には、例えば、未処理となっている第1普図変動表示ゲームの回数をLEDの点滅で表示する図示しない普図始動記憶表示器が設けられている。
なお、遊技機100に特図変動表示器を備えずに、例えば、表示ユニット170のみで特図変動表示ゲームを実行するようにしても良い。そして、特図変動表示ゲームの結果として、特図変動表示器の表示態様が特別結果態様(たとえば「7」)となった場合には、大当たりとなって特別遊技状態(いわゆる、大当たり状態)となる。また、これに対応して画像表示面における表示ゲームの表示態様も特別結果態様(例えば、「7,7,7」等のゾロ目数字の何れか)となる。
なお、開閉扉4aは、ソレノイド(図示略)により駆動される。また、大入賞口の内部(入賞領域)には、該大入賞口に入った遊技球を検出するための大入賞口用センサ(図示略)が配設されている。
一般入賞口2,2には、例えば、当該一般入賞口2,2に入った遊技球を検出するための一般入賞口センサ(図示略)が配設されている。
また、一般入賞口形成部材14,14は、例えば、遊技に関連した装飾が施されて不透明となっているとともにLEDなどを備えており、遊技盤1の装飾を行う遊技盤装飾装置の一部をなしている。
流下方向規制装置7は、例えば、透光性を有する材質からなる部材で、鎧部7aとその両端に接続した案内部7b,7bとから略コ字状に形成されていて、コ字状の開口部分が下側を向くように第1遊技領域1aの中央部に配され、第1遊技領域1aの中央部分を区画するようになっている。これによって、第1遊技領域1aに発射されて流下する遊技球が第1遊技領域1aの左右に振り分けられ、第1遊技領域1aの中央部分における画像表示面の視認性が保たれるようになっている。
導出口形成部材23は、例えば、遊技盤本体1bと略同じ厚みを有し、導出孔に嵌め込まれる部分に導出口13を形成する筒状の開口23aが形成されている。筒状の開口23aの内周面における下側の面(導出口13の底面)は、例えば、後方に配されるステージ(図示略)の形状に合わせた曲面とされているとともに前側に傾斜するようにされており、ステージから前側に誘導された遊技球を第1遊技領域1aに誘導可能とされている。また、筒状の開口23aの下側の面の下方には、例えば、ステージの下方に前後方向に沿って延在するように形成された球誘導路22の後方部分と連通する球誘導路22の前方部分が形成され、これらによって、前後方向に延在する球誘導路22が形成される。
遊技釘500は、例えば、図3に示すように、遊技盤本体1bの所定位置に形成された打込穴1cに対して打ち込まれている。
また、遊技釘500の打込穴1cに対する打ち込み深さは、例えば、当該遊技釘500の先端部503が打込穴1cの開口端より突出しない程度とされるのが望ましい。
また、螺旋部502には、例えば、当該遊技釘500の軸心を中心として螺旋状に延在する溝が形成されている。
ここで、溝の螺旋部502と先端部503との境界部分でなす角度θbは、例えば、55[°]程度とされている。即ち、角度θb(ネジ角度)は、例えば、小さいほど保持力が向上するが、あまり小さくしてしまうと打ち込み時に打込穴1cを余分に削ってしまい、かえって保持力を低下させてしまう。そこで、本願にあっては、角度θbは、例えば、55[°]程度に設定されている。
溝部520は、例えば、図5に示すように、側方から見て略V字状に構成されている。そして、当該略V字状の溝部520をなす2つの傾斜面のうち、先端側に位置する先端側傾斜面521の方が逆側(後側)の後側傾斜面522よりも当該遊技釘500の長手方向に対する角度が大きくされている。即ち、先端側傾斜面521と遊技釘500の長手方向とのなす角度θ1は、後側傾斜面522と遊技釘500の長手方向とのなす角度θ2よりも大きくなっている。
以下に、本発明に係る遊技釘の引張試験方法及び結果について説明する。
先ず、本体部の径を1.85[mm]、螺旋部の径を2.03[mm]として、螺旋部に溝部(リング)が形成されていない遊技釘Aと溝部が形成されている遊技釘Bを用意する。
その測定結果を図6に示す。
しかし、打込穴の径が大きくなる程、釘保持力が小さくなっていくという問題が生じる。また、打込穴の径を小さくし過ぎると、遊技盤本体にクラック等が発生する虞がある。
そこで、上記の問題を考慮して、打込穴の径を1.82[mm]程度とするのが好ましいと考えられる。
即ち、遊技釘500を貫通状の打込穴1cに打ち込んだ場合に、遊技釘500の先端部503が遊技盤1の裏面まで突き抜けてしまうこともあり、そして、遊技釘500を植設した状態で複数の遊技盤1(本体)を重ねて保管すると、裏面に突き出た遊技釘500で重なった遊技盤1を傷つけてしまう虞がある。しかしながら、遊技釘500の先端部503は曲面形状に構成されているので、保管時に遊技盤1に傷がつくことを防止できる。
以下に、遊技釘の変形例について図7を参照して説明する。
変形例1の遊技釘510は、例えば、図7に示すように、遊技盤本体1bに形成された打込穴1cに対して当該遊技釘510の打ち込み深さを規制する打込規制部505が形成されている。
打込規制部505は、例えば、本体部501の所定位置に当該本体部501に連続して形成されている。また、打込規制部505は、例えば、当該本体部501の外径よりも大きい外径を有するフランジ状に形成されている。具体的には、打込規制部505は、例えば、螺旋部502側に当該遊技釘510の長手方向に対して略直交する直交面を具備するとともに、釘頭部504側ほど小さい外径となるように形成されている。
このようにして、打込穴1cに対して遊技釘510の打ち込み深さが規制されることとなる。
また、螺旋部502の先端部503側の部分は、例えば、先端部503側に向かって径が小さくなるテーパ形状となっている。
さらに、螺旋部502に溝部520を一本形成するようにしたが、溝部520の本数は、適宜変更することができる。
加えて、溝部520を、略V字状に構成して、先端側傾斜面521の方が後側傾斜面522よりも遊技釘500の長手方向に対する角度を大きくするようにしたが、これに限られるものではなく、例えば、後側傾斜面522の方が先端側傾斜面521よりも遊技釘500の長手方向に対する角度を大きくするようにしても良い。
1 遊技盤
1b 遊技盤本体
1c 打込穴
500、510 遊技釘
501 本体部
502 螺旋部
520 溝部
521 先端側傾斜面
522 後側傾斜面
503 先端部
505 打込規制部
Claims (5)
- 合成樹脂製の遊技盤本体に形成された打込穴に対して遊技釘を打ち込んで構成される遊技盤を備えた遊技機において、
前記遊技釘は、その先端方向に本体部の径よりも大きい外径で構成され、螺旋状の溝が形成された螺旋部を備え、
前記螺旋部は、前記遊技釘の円周方向に沿ってリング状の溝部が形成されていることを特徴とする遊技機。 - 前記遊技釘は、前記螺旋部よりも先端方向に当該螺旋部の外径よりも小径の先端部が形成され、
前記先端部は、曲面形状に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記溝部は、1本形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
- 前記遊技釘は、前記遊技盤本体に貫通形成された打込穴に対して当該遊技釘の打ち込み深さを規制する打込規制部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。
- 前記溝部は、略V字状に構成されると共に、略V字状の2つの傾斜面のうち、先端側の傾斜面の方が逆側の傾斜面よりも前記遊技釘の長手方向に対する角度が大きくされていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の遊技機。
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