JP2008109547A - デジタル放送受信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】受信状況に応じて階層を切り替えるデジタル放送受信装置において、移動しながらの受信においても階層切り替えが頻繁に起こることなく安定した視聴を行うことを目的とする。
【解決手段】デジタル放送ストリームを解釈して高階層と低階層のデータを所定期間遅延をさせてどちらか一方のみを出力する遅延機能付ストリームデコード部と、前記受信部から受信状況情報を受け取って高階層と低階層の内のどちらを出力するかを前記遅延機能付ストリームデコード部に指示する階層選択部とを有し、前記階層選択部が高階層を選択している際に前記受信状況情報が第1の条件を満たした時点から前記所定期間経過の後に低階層への切り替えを指示し、低階層を選択している際は前記受信状況情報が前記所定期間の間第2の条件を満たした時点で高階層への切り替えを指示する。
【選択図】図1
【解決手段】デジタル放送ストリームを解釈して高階層と低階層のデータを所定期間遅延をさせてどちらか一方のみを出力する遅延機能付ストリームデコード部と、前記受信部から受信状況情報を受け取って高階層と低階層の内のどちらを出力するかを前記遅延機能付ストリームデコード部に指示する階層選択部とを有し、前記階層選択部が高階層を選択している際に前記受信状況情報が第1の条件を満たした時点から前記所定期間経過の後に低階層への切り替えを指示し、低階層を選択している際は前記受信状況情報が前記所定期間の間第2の条件を満たした時点で高階層への切り替えを指示する。
【選択図】図1
Description
本発明は、デジタル放送の受信装置に係わり、特に階層化伝送される信号を受信側で階層受信する装置に関する。
デジタル放送では、受信状況が悪化しても受信を継続できるよう、階層伝送という技術が用いられている。階層の一方を伝送効率が良いがエラー耐性で劣る方式で伝送路符号化(これを高階層と呼ぶ)し、他方を伝送効率は悪いがエラー耐性で優れる方式で伝送路符号化(これを低階層と呼ぶ)することで、受信の良好な状況では、高品質のサービスを提供し、受信が不良な状況でも品質を落としてサービスを継続することが可能となる。
受信する階層の自動切り替えは、受信信号のC/Nや誤り率を利用して行う。この際、判定レベル付近で値が変化する状態の場合に、頻繁に階層の切り替えが発生することが問題となる。そこで、C/Nを予測して切り替えの頻発を防止する技術が知られている(特許文献1)。
特許第3602047号公報
しかしながら、上記従来の装置においては、予測が外れるという課題があった。特に移動しながら受信する携帯機器といった場合、受信環境が刻一刻と変化するため予測は難しい。
上記課題に鑑み、本発明は、受信状況に応じて同一チャンネル内の視聴する階層を切り替えるデジタル放送受信装置において、移動しながらの受信においても階層切り替えが頻繁に起こることなく安定した視聴を行うことを目的とする。
この課題を解決するために本発明は、受信状況に応じて同一チャンネル内の視聴する階層を切り替えるデジタル放送受信装置において、
デジタル放送を受信してデジタル放送ストリームを得る受信部と、
前記デジタル放送ストリームを解釈して高階層と低階層のデータを所定期間遅延をさせてどちらか一方のみを出力する遅延機能付ストリームデコード部と、
前記受信部から受信状況情報を受け取って高階層と低階層の内のどちらを出力するかを前記遅延機能付ストリームデコード部に指示する階層選択部とを有し、
前記階層選択部が高階層を選択している際に前記受信状況情報が第1の条件を満たした時点から前記所定期間経過の後に低階層への切り替えを指示し、低階層を選択している際は前記受信状況情報が前記所定期間の間第2の条件を満たした時点で高階層への切り替えを指示する。
デジタル放送を受信してデジタル放送ストリームを得る受信部と、
前記デジタル放送ストリームを解釈して高階層と低階層のデータを所定期間遅延をさせてどちらか一方のみを出力する遅延機能付ストリームデコード部と、
前記受信部から受信状況情報を受け取って高階層と低階層の内のどちらを出力するかを前記遅延機能付ストリームデコード部に指示する階層選択部とを有し、
前記階層選択部が高階層を選択している際に前記受信状況情報が第1の条件を満たした時点から前記所定期間経過の後に低階層への切り替えを指示し、低階層を選択している際は前記受信状況情報が前記所定期間の間第2の条件を満たした時点で高階層への切り替えを指示する。
本発明のデジタル放送受信装置は上記構成を有し、低階層への切り替え後、所定期間高階層が安定するまで切り替えを行わないので、切り替えの頻発を抑制でき、また、高階層へ切り替わった後の所定時間は一定品質が保たれるため安定した視聴を実現できる。
本発明の第1の発明は、受信状況に応じて同一チャンネル内の視聴する階層を切り替えるデジタル放送受信装置において、
デジタル放送を受信してデジタル放送ストリームを得る受信部と、
前記デジタル放送ストリームを解釈して高階層と低階層のデータを所定期間遅延をさせてどちらか一方のみを出力する遅延機能付ストリームデコード部と、
前記受信部から受信状況情報を受け取って高階層と低階層の内のどちらを出力するかを前記遅延機能付ストリームデコード部に指示する階層選択部とを有し、
前記階層選択部が高階層を選択している際に前記受信状況情報が第1の条件を満たした時点から前記所定期間経過の後に低階層への切り替えを指示し、低階層を選択している際は前記受信状況情報が前記所定期間の間第2の条件を満たした時点で高階層への切り替えを指示することを特徴としたデジタル放送受信装置であり、低階層への切り替え後、所定期間高階層が安定するまで切り替えを行わないので、切り替えの頻発を抑制でき、また、高階層へ切り替わった後の所定時間は一定品質が保たれるため安定した視聴を実現できる。
デジタル放送を受信してデジタル放送ストリームを得る受信部と、
前記デジタル放送ストリームを解釈して高階層と低階層のデータを所定期間遅延をさせてどちらか一方のみを出力する遅延機能付ストリームデコード部と、
前記受信部から受信状況情報を受け取って高階層と低階層の内のどちらを出力するかを前記遅延機能付ストリームデコード部に指示する階層選択部とを有し、
前記階層選択部が高階層を選択している際に前記受信状況情報が第1の条件を満たした時点から前記所定期間経過の後に低階層への切り替えを指示し、低階層を選択している際は前記受信状況情報が前記所定期間の間第2の条件を満たした時点で高階層への切り替えを指示することを特徴としたデジタル放送受信装置であり、低階層への切り替え後、所定期間高階層が安定するまで切り替えを行わないので、切り替えの頻発を抑制でき、また、高階層へ切り替わった後の所定時間は一定品質が保たれるため安定した視聴を実現できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1に本発明の実施の形態1のデジタル放送受信装置の構成例を示す。
図1に本発明の実施の形態1のデジタル放送受信装置の構成例を示す。
図1において、101は放送波を受けるアンテナ、102はアンテナ101が受信する信号からデジタル放送ストリームを得るチューナ、103はデジタル放送ストリームを解釈して高階層と低階層のデータを所定期間遅延させて出力する遅延機能付ストリームデコード部、104は高階層又は低階層のデータから映像や音声をデコードして出力するAVデコーダである。
以下、図面を用いて本実施の形態の動作を説明する。
先ず、チューナ102は、デジタル放送をアンテナ101から受信してデジタル放送ストリームを得る。
遅延機能付ストリームデコード部103は、デジタル放送ストリームを解析して高階層と低階層のサービスを構成する映像や音声といった視聴に必要なデータを抽出して所定期間遅延させた後に出力する。所定期間は何秒でも構わないが、ここでは例として5秒とする。5秒の後に出力する時、高階層と低階層のデータのうち、出力時点で階層選択部105が指定する方をAVデコーダ104に出力し、出力指定されてない方のデータは破棄する。
AVデコーダ104は、入力される映像や音声のストリームをデコードしてモニタやスピーカへ出力する。
階層選択部105は、チューナ102の受信状況を監視しており、受信状況情報を受け取る。受信状況情報としては、誤り率(BER:ビット誤りレート)やC/N(搬送波電力対雑音電力比)といったものが考えられるが、ここでは例としてC/Nの場合を示す。
階層選択部105は、高階層を選択してる状態では、C/Nが第1の閾値を下回る(第1の条件)かどうかを監視する。そして、第1の条件が満たされた時点から所定時間として5秒の後、低階層への切り替え指示を遅延機能付ストリームデコード部103に出力する。この際の階層選択部105のフロー図を図2に示す。
図2において、S201では、低階層指示から高階層指示へ移行した時点で開始される。また、どちらでもいいのではあるが、当デジタル放送受信装置の起動時もここから開始されるものとする。開始された場合、S202に進む。
S202では、チューナ102からC/Nを受け取ってS203に進む。
S203では、C/Nが第1の閾値を下回っているかどうかを確認し、下回っている場合はS204へ進み、下回っていなければS202へ戻る。
S204では、所定期間として5秒間待った後、S205に進む。
S205では、低階層への切り替え指示を遅延機能付ストリームデコード部103に出力して、S206に進む。
S206では、処理を終了する。
図1において、階層選択部105は、低階層を選択している状態では、C/Nが第2の閾値を上回る(第2の条件)状態が所定期間にわたって継続するかどうかを監視する。そして、第2の条件が所定期間にわたって継続した時点で高階層への切り替え指示を遅延機能付ストリームデコード部103に出力する。この際の階層選択部105のフロー図を図3に示す。
図3において、S301では、高階層指示から低階層指示へ移行した時点で開始され、S302に進む。
S302では、チューナ102からC/Nを受け取ってS303に進む。
S303では、C/Nが第2の閾値を上回っているかどうかを確認し、上回っている場合はS304に進み、上回っていない場合はS302に戻る。
S304では、タイマを使って時間計測を開始して、S305に進む。
S305では、チューナ102からC/Nを受け取ってS306に進む。
S306では、C/Nが第2の閾値を上回っているかどうかを確認し、上回っている場合はS308に進み、上回っていない場合はS307に進む。
S307では、時間計測を中止して、S302に戻る。
S308では、タイマを確認して所定期間として5秒間経過したかどうかを確認し、経過している場合はS309に進み、経過していない場合はS305に戻る。
S309では、高階層への切り替え指示を遅延機能付ストリームデコード部103に出力して、S310に進む。
S310では、処理を終了する。
これら一連の制御によって実現される高階層と低階層の切り替えとC/Nの関係を示す例を図4に示す。
以上のように本実施の形態によれば、低階層への切り替え後、所定期間高階層が安定するまで切り替えを行わないので、切り替えの頻発を抑制でき、また、高階層へ切り替わった後の所定時間は一定品質が保たれるため安定した視聴を実現できる。
なお、遅延機能付ストリームデコード部103が、デジタル放送ストリームを解析して高階層と低階層のサービスを構成する映像や音声といった視聴に必要なデータを抽出して所定期間遅延させる場合を例に挙げたが、これに限定されるものではなく、例えば、放送されるストリームそのものを遅延させても実施可能である。
また、第1の閾値と第2の閾値が共にC/Nの場合を例に示したが、誤り率といった受信状況を示すものであれば何でもよく、また、第1の閾値は誤り率を用い、第2の閾値はC/Nを用いたり、また幾つかの条件を複合させても実施可能であることは言うまでもない。
本発明のデジタル放送受信装置は、受信状況に応じて同一チャンネル内の視聴する階層を切り替えるデジタル放送受信装置において有用である。
101 アンテナ
102 チューナ
103 遅延機能付ストリームデコード部
104 AVデコーダ
105 階層選択部
102 チューナ
103 遅延機能付ストリームデコード部
104 AVデコーダ
105 階層選択部
Claims (1)
- 受信状況に応じて同一チャンネル内の視聴する階層を切り替えるデジタル放送受信装置において、
デジタル放送を受信してデジタル放送ストリームを得る受信部と、
前記デジタル放送ストリームを解釈して高階層と低階層のデータを所定期間遅延をさせてどちらか一方のみを出力する遅延機能付ストリームデコード部と、
前記受信部から受信状況情報を受け取って高階層と低階層の内のどちらを出力するかを前記遅延機能付ストリームデコード部に指示する階層選択部とを有し、
前記階層選択部が高階層を選択している際に前記受信状況情報が第1の条件を満たした時点から前記所定期間経過の後に低階層への切り替えを指示し、低階層を選択している際は前記受信状況情報が前記所定期間の間第2の条件を満たした時点で高階層への切り替えを指示することを特徴としたデジタル放送受信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006292126A JP2008109547A (ja) | 2006-10-27 | 2006-10-27 | デジタル放送受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006292126A JP2008109547A (ja) | 2006-10-27 | 2006-10-27 | デジタル放送受信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008109547A true JP2008109547A (ja) | 2008-05-08 |
Family
ID=39442513
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006292126A Pending JP2008109547A (ja) | 2006-10-27 | 2006-10-27 | デジタル放送受信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008109547A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010154346A (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-08 | Casio Hitachi Mobile Communications Co Ltd | 電子機器並びにその切換方法及びプログラム |
JP2013172333A (ja) * | 2012-02-21 | 2013-09-02 | Alpine Electronics Inc | 車載用受信装置 |
-
2006
- 2006-10-27 JP JP2006292126A patent/JP2008109547A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010154346A (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-08 | Casio Hitachi Mobile Communications Co Ltd | 電子機器並びにその切換方法及びプログラム |
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