JP2008108093A - Web上技術計算システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 技術計算プログラム6の入力ファイル13を作成する手段を、CGIプログラム4によるWebアプリケーションとなる入力支援クライアントプログラム10とする。この入力支援クライアントプログラム10は、リッチクライアントツールを用いて、クライアント機2で部品組立体のイメージを、マウス操作で組み立て可能なものとする。作成した部品組立体のイメージのデータ15は、Webサーバ機1でCGIプログラム4を用いて入力ファイル13に変換する。Webサーバ機1とは別コンピュータの技術計算サーバ機3、またはWebサーバ機1において、技術計算プログラム6の実行モジュールを、上記入力ファイル13で実行する。
【選択図】 図2
Description
当初は、利用される入力画面は、Excel 表に直接数値を設定したり、指定のテキストボックスに数値を設定させるものであった。その後、GUIを使って図を使ったグラフィカルな入力画面も作成され、利用者がグラフィカルに入力できるようになってきた。このような開発環境で作成される実行モジュールは、技術計算を行う利用者のクライアント機に個々にインストールし実行環境を設定する必要があった。そのため、実行モジュールがバグ等で更新された時に、各クライアント機にインストールする必要があり手間と時間が問題となってきた。そして、更には、更新し忘れで、バグが存在する状態での技術計算により、計算結果の信頼性を損なう恐れがあり、管理運用面での問題がある。
これに対して、特許文献1および特許文献2が提案されている。
これらにより、入力諸元に対して出力結果の3DのVRMLイメージが変更され、利用者はビジュアルに目で確認できることが可能になる。
計算実行時間の長時間によって、Webブラウザの応答待ち状態が長時間化する点と、Webサーバのタイムアウトによる異常強制終了が発生する点。
HTML等は表現力が乏しく、グラフィカルな入力画面やマウスによる操作性の点で、従来の各クライアント機にインストールするGUIによる開発環境でのものよりも、かなり、劣るものであり、利用者が利用する上で操作性が劣り、入力間違いを引き起こす点。
WebサーバとWebブラウザ間の通信回線が細い場合に、通信が多く発生すると、その都度、応答待ち状態が発生してしまい、ユーザビリティが失われて、利用し難い点。
前記Webサーバ機1は、CGIプログラム9を介してクライアント機2にダウンロードさせるWebアプリケーションとして、技術計算プログラム6の入力ファイル13の作成を支援する入力支援クライアントプログラム10を記憶している。
前記技術計算プログラム6は、複数の機械部品を組み立てた部品組立体を数値計算モデル化した部品組立体モデルについて技術計算を行うものである。前記入力ファイル13は前記部品組立体モデルのファイルである。
前記入力支援クライアントプログラム10は、クライアント機1によって、画面表示装置16の画面上に前記各機械部品をイメージとして表示させる複数の部品データ20と、これら各部品データ20を前記画面上に前記イメージとして表示させる部品表示手順19と、前記画面上に表示された機械部品のイメージである部品イメージを、クライアント機2の有する入力手段17からの入力に従って前記画面上で前記部品組立体のイメージとして組み立てる部品組立体作成支援手順18とを有する。
前記CGIプログラム9は、前記入力支援クライアントプログラム10によって組み立てられた部品組立体のイメージのデータ15を、前記クライアント機2からWebサーバ機1へ転送してから前記入力ファイル13に変換し、または前記部品組立体のイメージのデータ15を前記入力ファイル13に変換してからWebサーバ機1に転送する手順を有する。
前記Webサーバ機1は、前記入力ファイル13を、前記技術計算サーバ機3へ転送する転送手段11を有し、前記技術計算サーバ機3は、転送された入力ファイル13に従って前記技術計算プログラム6の実行モジュールを実行する技術計算実行手段12を有する。
マウス操作で部品イメージの移動、削除、変更、コピーが行えれば、部品組立体のイメージを組み立てる操作が、容易で迅速に行える。
Webにおけるリッチクライアントは、その用語の概念に時代による変遷があるが、この明細書では、現在一般に使用されているように、コンピュータ毎にアプリケーションをインストールするファットクライアントと、クライアントをWebブラウザのみとしたシンクライアントとの中間に位置するクライアントを意味するものとする。リッチクライアントツールは、リッチクライアントを構成するツールを意味し、一般的に、WebでのマウスによるGUI操作を容易に作成するツールであり、主に、Flash (マイクロメディア社の商標)や、Ajaxが使われる。
この発明における他のWeb上技術計算システムは、Webアプリケーションとなる入力支援クライアントプログラムにおいて、リッチクライアントツールを用いて、クライアント機で部品イメージを組み立て、CGIプログラムを用いて入力ファイルを作成し、Webサーバ機で技術計算プログラムの実行モジュールを実行するようにしたため、上記と同様な各効果が得られ、技術計算プログラムを複数の利用者に、容易で間違いを起こさないで共同利用させることができる。
図2に示すように、このWeb上技術計算システムは、Webサーバ4を有するコンピュータであるWebサーバ機1と、Webブラウザ5を有するコンピュータであるクライアント機2と、技術計算プログラム6を有するコンピュータである技術計算サーバ機3とを備える。Webサーバ機1とクライアント機2とは通信網7により、サーバ機と技術計算サーバ機3とは通信網8により接続されている。
クライアント機2は、図2(B)に示すように、画面表示装置16と入力手段17を有する。画面表示装置16は、液晶表示装置やCRT等のグラフィカルに図を画面上に表示可能な装置である。入力手段17は、マウスその他のポイティングディバイスや、キーボード等である。
この入力支援クライアントプログラム10は、前記各機械部品を表示装置16の画面にイメージとして表示させるデータである複数の部品データ20と、これら各部品データ20を前記画面上にイメージとして表示させるプログラムである部品表示手順19と、前記画面上に表示された機械部品のイメージである部品イメージを、クライアント機1の有するマウス等の入力手段17からの入力に従って前記画面上で前記部品組立体のイメージとして組み立てるプログラムである部品組立体作成支援手順18とを有する。上記部品イメージおよび部品組立体のイメージについては、後に図5等と共に説明する。
このWeb上技術計算システムの起動は、図2(または図3)のクライアント機2のブラウザ5より、サーバ機1のWebサーバ4に、入力支援クライアントプログラム10の要求を行うことで開始される(ステップS1)。この要求は、Webブラウザ5により所定のWebページを開き、Webページ上の所定の部位をマウス等で指定することで送信される。上記Webページは、サーバ機4等によりWeb上で公開されているHTML等で記述された文書である。
なお、クライアント機2は、入力支援クライアントプログラム10を一度ダウンロードすると、この入力支援クライアントプログラム10を閉じた後や、電源オフ後も記憶していて、次回に入力支援クライアントプログラム10を開いたときに、サーバ機1への前記要求を自動で行い、サーバ機1は、最新の入力支援クライアントプログラム10が有る場合にのみ、それを送出して自動ダウンロードさせるようにしても良い。この場合、最新の入力支援クライアントプログラム10が既にクライアント機2にあるときは、そのプログラムを使用する。
部品組立体のデータ15が完成すると、つまり入力画面の必要データの入力が完了すると、入力画面上の所定の表示のクリック操作等で、オペレータは実行命令を入力する。クライアント機2は、この入力を受け付けると、部品組立体のデータ15をサーバ機1へ転送する(S6)。
この技術計算および出力ファイル14の作成は、図3の例のように技術計算プログラム6がWebサーバ機1に設けられている場合は、Webサーバ機1で行う。図2の例のように、技術計算サーバ機3がWebサーバ機1と別に設けられている場合は、入力ファイル13はWebサーバ機1から技術計算サーバ機3に転送され、技術計算サーバ機3で技術計算(S8)および出力ファイル14の作成を行い、作成した出力ファイル14は、Webサーバ機1に転送する。Webサーバ機1から技術計算サーバ機3への技術計算プログラム6の実行モジュールの実行命令は非同期通信によるものとする。
この入力画面は、画面上の上側から順に、Webサーバ機1との通信を行う各操作の操作ボタン25が表示されているメニューエリア(Menu Area )21と、クライアント機2上で部品組立体のイメージ31を組み立てていく作図エリア(Drafting Area )22と、その作図エリア22に配置する部品イメージ32が置かれている部品エリア(Parts Area)23に分かれている。
このうち、作図エリア22と、部品エリア23が、リッチクライアントツールによる入力支援クライアントプログラム10による表示部分となる。メニューエリア21の多くはCGIプログラム(CGIスクリプト)9と入力支援クライアントプログラム10を組み合わせて表示されるものになっている。
図7は、ドラッグアンドドロップの例である。同図(A)のように、部品エリア23の部品イメージ32をドラッグ(カーソル30で部品イメージ32を選択した状態を維持してカーソル30を移動させること)して、作図エリア22でドロップ(カーソル30による部品イメージ32の選択を解除すること)すると、同図(B)のように軸受部品イメージ32が作図エリア22上に作成されて、部品組立体のイメージ31が組み立てられていく。
また、各製品諸元入力画面において、部品組立体支援手順18は、製品諸元データベース(図示せず)に接続して検索することで、各項目に対して、自動的に寸法を設定させることで、更に、入力間違いを撲滅することが可能なものとなっている。なお、ここで言う製品は、軸受等の機械部品そのものの製品である。
利用者はメニューエリア21のファイル出力ボタンの表示(File (output) ボタン)25b(図11)をクリックすることで、計算結果の閲覧することが可能である。また、計算実行状況は、Webサーバ機1側の出力ファイル14の有無により確認するものとする。この確認は、クライアント機2からWebサーバ機1へ出力ファイルの一覧の要求を送信することで、Webサーバ機1から図12に示されるような出力ファイルのファイル名を表示した一覧のダイアログ画面がクライアント機2に送られるので、この画面上で確認できる。
同図の図形組立の作図エリア22の右側部分22aが正面図、左側部分22bが側面図を表す。側面図は、正面図を側面から見た場合を表し、お互いに設定寸法に応じて、連動しながら、拡大・縮小が行われる。また、部品イメージ32を配置した場合も、正面図、側面図共に連動しながら、部品が展開されるようにしてある。
2…クライアント機
3…技術計算サーバ機
4…Webサーバ
5…Webブラウザ
6…技術計算プログラム
7,8…通信網
9…CGIプログラム
10…入力支援クライアントプログラム
11…転送手段
12…技術計算実行手段
13…入力ファイル
14…出力ファイル
15…部品組立体のデータ
16…画面表示装置
17…入力手段
18…部品組立体作成支援手順
19…部品表示手順
20…部品データ
21…メニューエリア
22…作図エリア
23…部品エリア
31…部品組立体のイメージ
32…部品イメージ
Claims (4)
- Webサーバを有するコンピュータであるWebサーバ機と、Webブラウザを有するコンピュータであるクライアント機と、技術計算プログラムを有するコンピュータである技術計算サーバ機とを備え、
前記Webサーバ機は、CGIプログラムを介してクライアント機にダウンロードさせるWebアプリケーションとして、技術計算プログラムの入力ファイルの作成を支援する入力支援クライアントプログラムを記憶しており、
前記技術計算プログラムは、複数の機械部品を組み立てた部品組立体を数値計算モデル化した部品組立体モデルについて技術計算を行うものであり、
前記入力ファイルは前記部品組立体モデルのファイルであり、
前記入力支援クライアントプログラムは、クライアント機によって、画面表示装置の画面上に前記各機械部品をイメージとして表示させる複数の部品データと、これら各部品データを前記画面上に前記イメージとして表示させる部品表示手順と、前記画面上に表示された機械部品のイメージである部品イメージを、クライアント機の有する入力手段からの入力に従って前記画面上で前記部品組立体のイメージとして組み立てる部品組立体作成支援手順とを有し、
前記CGIプログラムは、前記入力支援クライアントプログラムによって組み立てられた部品組立体のイメージのデータを、前記クライアント機からWebサーバ機へ転送してから前記入力ファイルに変換し、または前記部品組立体のイメージのデータを前記入力ファイルに変換してからWebサーバ機に転送する手順を有し、
前記Webサーバ機は、前記入力ファイルを、前記技術計算サーバ機へ転送する転送手段を有し、
前記技術計算サーバ機は、転送された入力ファイルに従って前記技術計算プログラムの実行モジュールを実行する技術計算実行手段を有する、
Web上技術計算システム。 - Webサーバおよび技術計算プログラムを有するコンピュータであるWebサーバ機と、Webブラウザを有するコンピュータであるクライアント機とを備え、
前記Webサーバ機は、CGIプログラムを介してクライアント機にダウンロードさせるWebアプリケーションとして、前記技術計算プログラムの入力ファイルの作成を支援する入力支援クライアントプログラムを記憶しており、
前記技術計算プログラムは、複数の機械部品を組み立てた部品組立体を数値計算モデル化した部品組立体モデルについて技術計算を行うものであり、
前記入力ファイルは前記部品組立体モデルのファイルであり、
前記入力支援クライアントプログラムは、クライアント機によって、画面表示装置の画面上に前記各機械部品をイメージとして表示させる複数の部品データと、これら各部品データを前記画面上に前記イメージとして表示させる部品表示手順と、前記画面上に表示された機械部品のイメージである部品イメージを、クライアント機の有する入力手段からの入力に従って前記画面上で前記部品組立体のイメージとして組み立てる部品組立体作成支援手順とを有し、
前記CGIプログラムは、前記入力支援クライアントプログラムによって組み立てられた部品組立体のイメージのデータを、前記クライアント機からWebサーバ機へ転送してから前記入力ファイルに変換し、または前記部品組立体のイメージのデータを前記入力ファイルに変換してからWebサーバ機に転送する手順を有し、
前記Webサーバ機は前記入力ファイルに従って前記技術計算プログラムの実行モジュールを実行する技術計算実行手段を有する、
Web上技術計算システム。 - 前記CGIプログラムは、前記クライアント機からWebサーバ機へ送信する技術計算プログラムの実行モジュールの実行命令等の、クライアント機とWebサーバ機間の通信を非同期通信とするものであるWeb上技術計算システム。
- 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記入力支援クライアントプログラムの部品組立体作成支援手順は、前記入力手段となるマウスの操作による、前記画面上での前記部品イメージの移動、部品イメージの削除、部品イメージの変更、および部品イメージのコピーにより、前記部品組立体のイメージの組み立てを可能とするものであるWeb上技術計算システム。
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