WO2007132568A1

WO2007132568A1 - データ処理サーバ及びデータ処理方法

Info

Publication number: WO2007132568A1
Application number: PCT/JP2007/000522
Authority: WO
Inventors: Masahiko Hatori; Hideki Hiura; Hiroyuki Oota
Original assignee: Justsystems Corporation
Priority date: 2006-05-15
Filing date: 2007-05-15
Publication date: 2007-11-22
Also published as: US20090265615A1; JPWO2007132568A1

Abstract

　複数の文書を統合して表示する画面を提供する。　ＸＭＬデータ取得部７２は、ユーザデータベース７３を参照して、ユーザが登録したコンテンツのデータをウェブサーバ２５から取得する。ＨＴＭＬデータ変換部７６は、ＸＭＬデータをＨＴＭＬデータに変換する。モジュール生成部７５は、ユーザがＸＭＬデータを加工したり編集したりすることを可能とするために、ＸＭＬデータに対する処理の要求を受け付けるためのモジュールを生成する。送信部７４は、変換されたＨＴＭＬデータに、生成されたモジュールを付加してウェブページを生成し、ユーザ端末２６へ送信する。処理要求受付部７７は、モジュールを介したＸＭＬデータに対する処理の要求をユーザ端末２６から受け付ける。処理要求変換部７８は、受け付けたＸＭＬデータに対する処理の要求を、文書処理装置２０が実行可能な命令に変換する。

Description

明細書

データ処理サーバ及びデータ処理方法

技術分野

[0001] 本発明は、データ処理技術に関し、特に、マークアップ言語により記述されたデータを処理するデータ処理サーバ及び方法に関する。

背景技術

[0002] XMLは、ネットワークなどを介して他者とデータを共有するのに適した形式として注目されており、 X ML文書を作成、表示、編集するためのアブリケーシヨンが開発されている（たとえば、特許文献 1参照）。 XML文書は、文書型定義などにより定義されたポキヤブラリ（タグセット）に基づいて作成されている。

[0003] インターネッ卜の爆発的な普及に伴い、膨大な量のウェブページが提供されているが、現状では、ウェブページのほとんどは、 HTML (HyperText M arkup Languate) により記述されている。ユーザは、 HTMLファイルを表示することが可能なウェブブラウザにより、ウェブページを閲覧することができる。

特許文献 1 ：特開 2001 _ 290804号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0004] 従来、ウェブブラウザを使ったウェブアプリケーションでは、データをサーバに通知して処理結果を得るにはべ一ジ全体をリロードしなければならなかった。しかし、最近になって、ウェブブラウザに実装されている J a V a (登録商標） S c r i p tの HTTP通信機能を使って、ウェブページのリロードを伴わずに、サーバとデータのやり取りを行なって処理を進めていく対話型ウェブアプリケーションを実現することが可能な A j a x技術が注目されている。 A j a xでは、ユーザの操作や画面描画などと並行してサーバと非同期に通信を行なうことで、サーバの存在を感じさせないシームレスなウェブアプリケーションを実現することができる。

[0005] 本発明者は、 A j a xの技術を更に進め、より利便性の高いサービスを提供する技術を想到するに至った。本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、ネットワークを介して提供される XMLデータを適切に処理することが可能な技術を提供することにある。

課題を解決するための手段

[0006] 本発明のある態様は、データ処理サーバに関する。 XMLデータを取得する XM Lデータ取得部と、 XM Lデータを H TM Lデータに変換する H TM Lデータ変換部と、変換された HTMLデータに、前記 XMLデータに対する処理の要求を前記 HTMLデータに対する処理の要求として受け付けるためのモジュールを付加して送信する送信部と、前記モジュールを介した前記 XMLデータに対する処理の要求を受け付けて、前記 X M Lデータを処理する処理部と、を備えることを特徴とする。

[0007] データ処理サーバは、前記モジュールを介した前記 XMLデータに対する処理の要求を、前記処理部が実行可能な命令に変換する処理要求変換部を更に備えてもよい。前記モジュールを介して前記 XMLデータに対する処理を要求されたとき、前記 HTML変換部は、前記処理部により処理された前記 XMLデータを HTMLデータに変換し、前記送信部は、前記 XMLデータに対する処理を要求した相手に、変換された HTMLデータを送信してもよい。前記 HTMLデータ変換部は、 XMLのタグセットごとに、 XMLデータを HTMLデータに変換する規則を保持し、前記規則にしたがって、前記 XMLデータ取得部が取得した XMLデータを HTMLデータに変換してもよい。

[0008] データ処理サーバは、前記 XMLデータに応じて、前記モジュールを生成するモジュール生成部を更に備えてもよい。

[0009] 前記 HTMLデータは、ユーザ端末のウェブブラウザにより表示されるゥエブページを記述したデータであってもよく、前記モジュールは、前記ゥェブページのコンテンツとして表示される X MLデータの追加要求を受け付けてもよく、前記 XMLデータ取得部は、追加を要求された XMLデータを取得してもよく、前記 HTMLデータ変換部は、追加で取得された XMLデータを HTMLデータに変換してもよく、前記モジュール生成部は、追加で取得された X MLデータに対する処理の要求を受け付けるためのモジュールを生成してもよく、前記送信部は、変換された HTMLデータを元の HTML データに追加するとともに、生成されたモジュールを付加して前記ユーザ端末に送信してもよい。データ処理サーバは、ユーザごとに、前記ウェブべ一ジに表示すべき XMLデータ又は XMLデータのァドレスを格納するユーザデータベースを更に備えてもよい。

[0010] 前記ユーザ端末から、前記 XMLデータをローカルで編集する旨の要求を受け付けると、前記送信部は、前記処理部を前記ユーザ端末に送信してもよい。

[0011] 前記処理部は、 XMLの特定のタグセットで記述されたデータを処理するタグセッ卜処理部と、前記 XMLデータを前記タグセッ卜処理部により処理可能なタグセッ卜にマッピングし、マッピングされた構成要素間の対応を保持するマッピング部と、を含んでもよくみ、該データ処理サーバは、前記ュ一ザ端末に送信するゥェブページに含まれる X M Lデータを、前記タグセッ卜処理部により処理可能なタグセッ卜にマッピングする規則を記述した定義データを生成する定義データ生成部を更に備えてもよく、前記送信部は、前記処理部とともに、前記定義データを前記ユーザ端末に送信してもよい。

[0012] 本発明の別の態様は、データ処理方法に関する。このデータ処理方法は、 X MLデータを取得するステップと、 XMLデータを HTMLデータに変換するステップと、変換された HTMLデータに、前記 XMLデータに対する処理の要求を前記 HTMLデータに対する処理の要求として受け付けるためのモジュールを付加して送信するステップと、前記モジュールを介した前記 XMLデータに対する処理の要求を受け付けて、前記 X M Lデータを処理するステップと、を含むことを特徴とする。

[0013] なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。

発明の効果

[0014] 本発明によれば、ネットワークを介して提供される X M Lデータを適切に処理する技術を提供することができる。

図面の簡単な説明

[0015] [図 1 ]前提技術に係る文書処理装置の構成を示す図である。

[図 2]文書処理装置により編集される X M L文書の例を示す図である。

[図 3]図 2に示した X M L文書を H T M Lで記述された表にマッビングする例を示す図である。

[図 4 (a) ]図 2に示した X M L文書を図 3に示した表にマッビングするための定義ファイルの例を示す図である。

[図 4 (b) ]図 2に示した X M L文書を図 3に示した表にマッビングするための定義ファイルの例を示す図である。

[図 5]図 2に示した X M L文書を、図 3に示した対応によリ H T M Lにマッピングして表示した画面の例を示す図である。

[図 6]ユーザが定義フアイルを生成するために、定義フアイル生成部がユーザに提示するグラフィカルユーザインターフ I一スの例を示す図である。

[図 7]定義フアイル生成部によリ生成された画面レイァゥ卜の他の例を示す図である。

[図 8]文書処理装置による X M L文書の編集画面の一例を示す図である。

[図 9]文書処理装置により編集される X M L文書の他の例を示す図である。

[図 10]図 9に示した文書を表示した画面の例を示す図である。

[図 1 1 ]実施の形態に係るデータ処理サーバの構成を示す図である。

[図 12]ユーザ端末のブラウザに表示される画面の例を示す図である。

[図 13]複数のコンテンツを含むウェブページを表示した画面の例を示す図でめる。

[図 14]ゥェブページを編集した画面の例を示す図である。

[図 15]ウェブページの一部が更新された画面の例を示す図である。符号の説明

[0016] 20 文書処理装置、 22 主制御ユニット、 24 編集ユニット、 25

ウェブサーバ、 26 ユーザ端末、 30 DOMユニット、 32 DOM 提供部、 34 DOM生成部、 36 出力部、 40 CSSユニット、 42 CSS解析部、 44 CSS提供部、 46 レンダリング部、 50 HT MLユニット、 52， 62 制御部、 54， 64 編集部、 56， 66 表示部、 60 SVGユニット、 7 1 ユーザ認証部、 72 X MLデータ取得部、 73 ユーザデータベース、 74 送信部、 75 モジュール生成部、 76 HTMLデータ変換部、 77 処理要求受付部、 78 処理要求変換部、 79 定義データ生成部、 80 VCユニット、 82 マッピング部、 84 定義ファイル取得部、 86 定義ファイル生成部、 1 00 データ処理サーバ。

発明を実施するための最良の形態

[0017] まず、前提技術として、任意のタグセッ卜で記述された XML文書を処理する技術について説明する。つづいて、本発明の実施の形態として、前提技術の文書処理装置をミドル層のアプリケーションサーバとして利用し、複数のゥェブザービスを統合したゥェブページを提供する技術について説明する

[0018] (前提技術）

図 1は、前提技術に係る文書処理装置 20の構成を示す。文書処理装置 2 0は、文書内のデータが階層構造を有する複数の構成要素に分類された構造化文書を処理するが、本前提技術では構造化文書の一例として XML文書を処理する例について説明する。文書処理装置 20は、主制御ユニット 22、編集ユニット 24、 DOMユニット 30、 CSSユニット 40、 HTMLュニット 50、 S VGュニッ卜 60、及び変換部の一例である VCュニッ卜 8 0を備える。これらの構成は、ハードウェアコンポーネントでいえば、任意のコンピュータの CP U、メモリ、メモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。

[0019] 主制御ユニット 22は、プラグインのロードや、コマンド実行のフレームワークを提供する。編集ユニット 24は、 X ML文書を編集するためのフレームワークを提供する。文書処理装置 20における文書の表示及び編集機能は、プラグインにより実現されており、文書の種別に応じて必要なプラグィンが主制御ュニッ卜 22又は編集ュニッ卜 24によりロードされる。主制御ユニット 22又は編集ュニッ卜 24は、処理対象となる X ML文書の名前空間を参照して、 X ML文書がいずれのポキヤブラリにより記述されているかを判別し、そのポキヤブラリに対応した表示又は編集用のプラグインをロードして表示や編集を実行させる。例えば、文書処理装置 20には、 HTML 文書の表示及び編集を行う HTMLュニッ卜 50、 SVG文書の表示及び編集を行う SVGユニット 60など、ポキヤブラリ（タグセット）ごとに表示系及び編集系がプラグインとして実装されており、 HTML文書を編集するときは HTMLュニッ卜 50が、 S VG文書を編集するときは S VGュニッ卜 60が、それぞれロードされる。後述するように、 1~1丁1\11_と5 0の双方の構成要素を含む複合文書が処理対象となっている場合は、 HTMLュニット 50と S VGュニッ卜 60の双方がロードされる。

[0020] このような構成によれば、ユーザは、必要な機能のみを選択してインストールし、後から適宜機能を追加又は削除することができるので、プログラムを格納するハードディスクなどの記録媒体の記憶領域を有効に活用することができ、また、プログラム実行時にも、メモリの浪費を防ぐことができる。また、機能拡張性に優れておリ、開発主体としても、プラグインの形で新たなポキヤブラリに対応することが可能なので開発が容易となり、ユーザとしても、プラグインの追加により容易かつ低コス卜にて機能を追加することができる。

[0021] 編集ュニッ卜 24は、ユーザインターフ Iースを介してユーザから編集指示のイベントを受け付け、そのイベントを適切なプラグインなどに通知するともに、イベントの再実行（リドウ）又は実行の取消（アンドゥ）などの処理を制御する。

[0022] DOMユニット 30は、 DOM提供部 32、 D O M生成部 34、及び出力部 36を含み、 X M L文書をデータとして极うときのアクセス方法を提供するために定められた文書オブジェクトモデル（Document Object Model ： DO M) に準拠した機能を実現する。 DOM提供部 32は、編集ユニット 24に定義されているインタフェースを満たす DO Mの実装である。 DOM生成部 34は、 X ML文書から DOMツリーを生成する。後述するように、処理対象となる X ML文書が、 VCュニッ卜 80により他のポキヤブラリにマツピングされる場合は、マッピング元の XML文書に対応するソースツリーと、マッピング先の X M L文書に対応するデスティネーションッリ一が生成される。出力部 36は、例えば編集終了時に、 DOMツリーを XML文書として出力する。

[0023] CSSユニット 40は、〇55解析部42、〇55提供部44、及びレンダリング部 46を含み、 CSSに準拠した表示機能を提供する。 CSS解析部 42は、 CSSの構文を解析するパーザの機能を有する。 CSS提供部 4 4は、 CSSオブジェクトの実装であり、 DOMツリーに対して CSSの力スケード処理を行う。レンダリング部 46は、 CSSのレンダリングェンジンであり、 CSSを用いてレイァゥ卜される HTMLなどのポキヤブラリで記述された文書の表示に用いられる。

[0024] HTMLユニット 50は、 H T M Lにより記述された文書を表示又は編集する。 SVGユニット 60は、 SVGにより記述された文書を表示又は編集する。これらの表示 Z編集系は、プラグインの形で実現されており、それぞれ、文書を表示する表示部（Canvas) 56、 66、編集指示を含むイベントを送受信する制御部（Edは let) 52、 62、編集コマンドを受けて DOMに対して編集を行う編集部（Zone) 54、 64を備える。制御部 52又は 62 が外部から DOMツリーの編集コマンドを受け付けると、編集部 54又は 6 4が DOMツリーを変更し、表示部 56又は 66が表示を更新する。これらは、 MVC (Model -View-Control ler) と呼ばれるフレームワークに類似する構成をとつておリ、概ね、表示部 56及び 66が「View」に、制御部 52及び 62が「Controller」に、編集部 54及び 64と DOMの実体が「Model」に、それぞれ対応する。本前提技術の文書処理装置 20では、 XML文書をッリ一表示形式で編集するだけでなく、それぞれのポキヤブラリに応じた編集を可能とする。例えば、 HTMLユニット 50は、 HTML文書をワードプロセッサに類似した方式で編集するためのユーザインターフェースを提供し、 SVGユニット 60は、 SVG文書を画像描画ツールに類似した方式で編集するためのユーザインターフェースを提供する。

[0025] VCユニット 80は、マッピング部 82、定義ファイル取得部 84、及び定義ファイル生成部 86を含み、あるポキヤブラリにより記述された文書を、他のポキヤブラリにマッピングすることにより、マッピング先のポキヤブラリに対応した表示編集用プラグィンで文書を表示又は編集するためのフレームワークを提供する。本前提技術では、この機能を、ポキヤブラリコネクシヨン（Vocabulary Connection： VC) と呼ぶ。定義ファイル取得部 84は、マッピングの定義を記述したスクリプトファイルを取得する。この定義フアイルは、ノードごとに、ノード間の対応（コネクション）を記述する。このとき、各ノードの要素値や属性値の編集の可否を指定してもよい。また、ノ一ドの要素値や属性値を用いた演算式を記述してもよい。これらの機能については、後で詳述する。マッピング部 82は、定義ファイル取得部 84が取得したスクリプトファイルを参照して、 DOM生成部 34にデスティネーシヨンツリーを生成させ、ソースツリーとデスティネーションツリーの対応関係を管理する。定義ファイル生成部 86は、ユーザが定義ファイルを生成するためのグラフィカルユーザインターフェースを提供する。

[0026] VCユニット 80は、ソースツリーとデスティネーションツリーの間のコネクシヨンを監視し、表示を担当するプラグインにより提供されるユーザィンタフェースを介してユーザから編集指示を受け付けると、まずソースッリ一の該当するノードを変更する。 D O Mユニット 3 0が、ソースツリーが変更された旨のミューテーシヨンイベントを発行すると、 V Cュニッ卜 8 0は

、そのミューテーシヨンイベントを受けて、ソースツリーの変更にデスティネーションッリーを同期させるベく、変更されたノードに対応するデスティネーシヨンツリーのノードを変更する。デスティネーションツリーを表示 Z 編集するプラグイン、例えば H T M Lユニット 5 0は、デスティネーションツリーが変更された旨のミューテーシヨンイベントを受けて、変更されたデスティネーションッリーを参照して表示を更新する。このような構成によリ、少数のユーザにより利用されるローカルなポキヤブラリにより記述された文書であっても、他のメジャーなポキヤブラリに変換することで、文書を表示することができるとともに、編集環境が提供される。

[0027] 文書処理装置 2 0により文書を表示又は編集する動作について説明する。

文書処理装置 2 0が処理対象となる文書を読み込むと、 D O M生成部 3 4が、その X M L文書から D O Mツリーを生成する。また、主制御ユニット 2 2 又は編集ュニッ卜 2 4は、名前空間を参照して文書を記述しているポキヤブラリを判別する。そのポキヤブラリに対応したプラグィンが文書処理装置 2 0にインストールされている場合は、そのプラグインをロードして、文書を表示 Z編集させる。プラグインがインストールされていない場合は、マツピングの定義ファイルが存在するか否かを確認する。定義ファイルが存在する場合、定義ファイル取得部 8 4が定義ファイルを取得し、その定義に従って、デスティネーションツリーが生成され、マッピング先のポキヤブラリに対応するブラゲインによリ文書が表示 Z編集される。複数のポキヤブラリを含む複合文書である場合は、後述するように、それぞれのポキヤブラリに対応したプラグインにより、文書の該当箇所がそれぞれ表示 Z編集される。定義ファイルが存在しない場合は、文書のソース又はツリー構造を表示し、その表示画面において編集が行われる。

[0028] 図 2は、処理対象となる X M L文書の例を示す。この X M L文書は、生徒の成績データを管理するために用いられる。 X M L文書のトップノードである構成要素「成績」は、配下に、生徒ごとに設けられた構成要素「生徒」を複数有する。構成要素「生徒」は、属性値「名前」と、子要素「国語」、 r 数学」、「理科」、「社会」を有する。属性値「名前」は、生徒の名前を格納する。構成要素「国語」、「数学」、「理科」、「社会」は、それぞれ、国語、数学、理科、社会の成績を格納する。例えば、名前が「A」である生徒の国語の成績は「9 0」、数学の成績は「5 0」、理科の成績は「7 5」、社会の成績は「6 0」である。以下、この文書で使用されているポキヤブラリ（タグセット）を、「成績管理ポキヤブラリ」と呼ぶ。

[0029] 本前提技術の文書処理装置 2 0は、成績管理ポキヤブラリの表示 Z編集に対応したプラグインを有しないので、この文書をソース表示、ツリー表示以外の方法で表示するためには、前述した V C機能が用いられる。すなわち、成績管理ポキヤブラリを、プラグインが用意された別のポキヤブラリ、例えば、 H T M Lや S V Gなどにマツビングするための定義ファイルを用意する必要がある。ユーザ自身が定義ファイルを作成するためのユーザインターフエースについては後述することにして、ここでは、既に定義ファイルが用意されているとして説明を進める。

[0030] 図 3は、図 2に示した X M L文書を H T M Lで記述された表にマッピングする例を示す。図 3の例では、成績管理ポキヤブラリの「生徒」ノードを、 H T M Lにおける表（「TABLE」ノード）の行（「TR」ノード）に対応づけ、各行の第 1列には属性値「名前」を、第 2列には「国語」ノードの要素値を、第 3列には「数学」ノードの要素値を、第 4列には「理科」ノードの要素値を、第 5列には「社会」ノードの要素値を、それぞれ対応付ける。これにより、図 2に示した X M L文書を、 H T M Lの表形式で表示することができる。また、これらの属性値及び要素値は、編集可能であることが指定されており、ユーザが H T M Lによる表示画面上で、 H T M Lユニット 5 0の編集機能により、これらの値を編集することができる。第 6列には、国語、数学、理科、社会の成績の加重平均を算出する演算式が指定されており、生徒の成績の平均点が表示される。このように、定義ファイルに演算式を指定可能とすることにより、より柔軟な表示が可能となり、編集時のユーザの利便性を向上させることができる。なお、第 6列は、編集不可であることが指定されており、平均点のみを個別に編集することができないようにしている。このように、マッピング定義において、編集の可否を指定可能とすることによリ、ユーザの誤操作を防ぐことができる。

[0031 ] 図 4 ( a ) 及び図 4 ( b ) は、図 2に示した X M L文書を図 3に示した表にマッピングするための定義ファイルの例を示す。この定義ファイルは、定義ファイル用に定義されたスクリプト言語により記述される。定義ファイルには、コマンドの定義と、表示のテンプレートが記述されている。図 4 ( a ) ( b ) の例では、コマンドとして、「生徒の追加」と「生徒の削除」が定義されており、それぞれ、ソースツリーにノード「生徒」を挿入する操作と、ソースツリーからノード「生徒」を削除する操作が対応付けられている。また、テンプレートとして、表の第 1行に「名前」、「国語」などの見出しが表示され、第 2行以降に、ノード「生徒」の内容が表示されることが記述されている。ノード「生徒」の内容を表示するテンプレート中、「text-of」と記述された項は「編集可能」であることを意味し、「va l ue-of」と記述された項は「編集不可能」であることを意味する。また、ノード「生徒」の内容を表示する行のうち、第 6列には、「（src :国語 + src :数学 + src :理科 + src :社会） d i v 4」という計算式が記述されており、生徒の成績の平均が表示されることを意味する。

[0032] 図 5は、図 2に示した成績管理ポキヤブラリで記述された X M L文書を、図 3に示した対応によリ H T M Lにマッビングして表示した画面の例を示す。表 9 0の各行には、左から、各生徒の名前、国語の成績、数学の成績、理科の成績、社会の成績、及び平均点が表示されている。ユーザは、この画面上で、 X M L文書を編集することができる。たとえば、第 2行第 3列の値を「7 0」に変更すると、このノードに対応するソースツリーの要素値、すなわち、生徒「B」の数学の成績が「7 0」に変更される。このとき、 V Cュニット 8 0は、デスティネーションツリーをソースツリーに追従させるベく、デスティネーションツリーの該当箇所を変更し、 H T M Lユニット 5 0が、変更されたデスティネーションツリーに基づいて表示を更新する。したがつて、画面上の表においても、生徒「B」の数学の成績が「7 0」に変更され、更に、平均点が「5 5」に変更される。

[0033] 図 5に示した画面には、図 4 ( a ) ( b ) に示した定義ファイルに定義されたように、「生徒の追加」及び「生徒の削除」のコマンドがメニューに表示される。ユーザがこれらのコマンドを選択すると、ソースツリーにおいて、ノード「生徒」が追加又は削除される。このように、本前提技術の文書処理装置 2 0では、階層構造の末端の構成要素の要素値を編集するのみではなく、階層構造を編集することも可能である。このようなツリー構造の編集機能は、コマンドの形でユーザに提供されてもよい。また、例えば、表の行を追加又は削除するコマンドが、ノード「生徒」を追加又は削除する操作に対応づけられてもよい。また、他のポキヤブラリを埋め込むコマンドがユーザに提供されてもよい。この表を入力用テンプレートとして、穴埋め形式で新たな生徒の成績データを追加することもできる。以上のように、 V C機能により、 H T M Lユニット 5 0の表示 Z編集機能を利用しつつ、成績管理ポキャブラリで記述された文書を編集することが可能となる。

[0034] 図 6は、ユーザが定義ファイルを生成するために、定義ファイル生成部 8 6がユーザに提示するダラフィカルユーザィンタフ I一スの例を示す。画面左側の領域 9 1には、マッピング元の X M L文書がツリー表示されている。画面右側の領域 9 2には、マッピング先の X M L文書の画面レイァゥ卜が示されている。この画面レイアウトは、 H T M Lユニット 5 0により編集可能となっており、ユーザは、画面右側の領域 9 2において、文書を表示するための画面レイアウトを作成する。そして、例えば、マウスなどのポインティングデバイスにより、画面左側の領域 9 1に表示されたマッピング元の X M L文書のノードを、画面右側の領域 9 2に表示された H T M Lによる画面レィァゥ卜中へドラッグ &ドロップ操作を行うことにより、マッピング元のノードと、マッピング先のノードとのコネクションが指定される。例えば、要素「生徒」の子要素である「数学」を、 1~1丁1\11_画面の表90の第1行第3 列にドロップすると、「数学」ノードと、 3列目の「TD」ノードの間にコネクシヨンが張られる。各ノードには、編集の可否が指定できるようになつている。また、表示画面中には、演算式を埋め込むこともできる。画面の編集が終わると、定義ファイル生成部 86は、画面レイアウトとノード間のコネクションを記述した定義ファイルを生成する。

[0035] XHTML. Ma t hML、 S V Gなどの主要なポキヤブラリに対応したビューヮゃエディタは既に開発されているが、図 2に示した文書のようなォリジナルなポキヤブラリで記述された文書に対応したビューヮゃエディタを開発するのは現実的でない。しかし、上記のように、他のポキヤブラリにマッビングするための定義ファイルを作成すれば、ビューヮゃエディタを開発しなくても、 VC機能を利用して、オリジナルなポキヤブラリで記述された文書を表示，編集することができる。

[0036] 図 7は、定義ファイル生成部 86により生成された画面レイアウトの他の例を示す。図 7の例では、成績管理ポキヤブラリで記述された XML文書を表示するための画面に、表 90と、円グラフ 93が作成されている。この円グラフ 93は、 SVGにより記述される。後述するように、本前提技術の文書処理装置 20は、一つの X ML文書内に複数のポキヤブラリを含む複合文書を処理することができるので、この例のように、 HTMLで記述された表 90と、 SVGで記述された円グラフ 93とを、一つの画面上に表示することができる。

[0037] 図 8は、文書処理装置 20による X ML文書の編集画面の一例を示す。図

8の例では、一つの画面が複数に分割されており、それぞれの領域において、処理対象となる X M L文書を異なる複数の表示形式によリ表示している。領域 94には、文書のソースが表示されており、領域 95には、文書のッリ一構造が表示されており、領域 96には、図 5に示した HTMLにより記述された表が表示されている。これらのいずれの画面上においても、文書の編集が可能であり、いずれかの画面上でユーザが編集を行うと、ソースツリーが変更され、それぞれの画面の表示を担当するプラグインが、ソースツリーの変更を反映すべく画面を更新する。具体的には、ソースツリーの変更を通知するミューテーシヨンィベン卜のリスナーとして、それぞれの編集画面の表示を担当するプラグインの表示部を登録しておき、いずれかのプラグイン又は V Cュニッ卜 8 0によリソースツリーが変更されたときに、編集画面を表示中の全ての表示部が、発行されたミューテーシヨンイベントを受け取つて画面を更新する。このとき、プラグインが V C機能により表示を行っている場合は、 V Cュニッ卜 8 0がソースツリーの変更に追従してデスティネーションッリーを変更した後、変更されたデスティネーションッリーを参照してプラグインの表示部が画面を更新する。

[0038] 例えば、ソース表示及びツリー表示を、専用のプラグインにより実現している場合は、ソース表示用プラグインとツリー表示用プラグインは、デステイネーシヨンツリーを用いず、直接ソースツリーを参照して表示を行う。この場合、いずれかの画面において編集が行われると、ソース表示用プラグィンとッリ一表示用プラグィンは、変更されたソースッリーを参照して画面を更新し、領域 9 6の画面を担当している H T M Lユニット 5 0は、ソースッリ一の変更に追従して変更されたデスティネーションッリーを参照して画面を更新する。

[0039] ソース表示及びツリー表示は、 V C機能を利用して実現することもできる。すなわち、ソース、ツリー構造を H T M Lによりレイアウトし、その H T M Lに X M L文書をマツビングして、 H T M Lュニッ卜 5 0によリ表示してもよい。この場合、ソース形式、ツリー形式、表形式の 3つのデスティネーシヨンツリーが生成されることになる。いずれかの画面において編集が行われると、 V Cユニット 8 0は、ソースツリーを変更した後、ソース形式、ッリー形式、表形式の 3つのデスティネーションツリーをそれぞれ変更し、 H T M Lユニット 5 0は、それらのデスティネーションツリーを参照して、 3 つの画面を更新する。

[0040] このように、一つの画面上に複数の表示形式で文書を表示することにより、ユーザの利便性を向上させることができる。例えば、ユーザは、ソース表示又はッリ一表示によリ文書の階層構造を把握しつつ、表 90などを用いて視覚的に分かりやすい形式で文書を表示し、編集することができる。上記の例では、一つの画面を分割して複数の表示形式による画面を同時に表示したが、一つの画面に一つの表示形式による画面を表示し、表示形式をユーザの指示により切り替え可能としてもよい。この場合、主制御ユニット 22が、ユーザから表示形式の切り替え要求を受け付け、各プラグインに指示して表示を切り替える。

[0041] 図 9は、文書処理装置 20により編集される X ML文書の他の例を示す。

図 9に示した XM L文書では、 SVG文書の rforeignObjectj タグの中に X H TM L文書が埋め込まれており、さらに、 X H TM L文書の中に M a t h MLで記述された数式が入っている。このような場合、編集ユニット 24が、名前空間を参照して、適切な表示系に描画作業を振り分ける。図 9の例では、編集ユニット 24は、まず、 SVGユニット 60に四角形を描画させ、つづいて、 H TM Lユニット 50に X H TM L文書を描画させる。さらに、図示しない Ma t h MLュニッ卜に、数式を描画させる。こうして、複数のポキヤブラリを包含する複合文書が適切に表示される。表示結果を図 1 0に示す。

[0042] 文書編集中、カーソル（キャリッジ）の位置に応じて、表示されるメニュ一を切り替えてもよい。すなわち、カーソルが、 SVG文書が表示された領域内に存在するときは、 SVGユニット 60が提供するメニュー、又は SV G文書をマッピングするための定義ファイルに定義されたコマンドを表示し、カーソルが、 XHTML文書が表示された領域内に存在するときは、 HT MLュニッ卜 50が提供するメニュー、又は X H TM L文書をマッピングするための定義ファイルに定義されたコマンドを表示する。これにより、編集位置に応じて適切なユーザインターフェースを提供することができる。

[0043] 複合文書において、あるポキヤブラリに対応する適切なプラグイン又はマッビング定義ファイルがなかった場合は、そのポキヤブラリにより記述された部分は、ソース表示又はツリー表示されてもよい。従来、ある文書に他の文書を埋め込んだ複合文書を開くとき、埋め込まれた文書を表示するアプリケーシヨンがインストールされていないと、その内容を表示することができなかったが、本前提技術では、表示用のアプリケーションが存在しなくても、テキス卜データにより構成された XML文書をソース表示又はツリー表示することにより内容を把握することができる。これは、テキストベースである XMLなどの文書ならではの特徴といえる。

[0044] データがテキス卜ベースで記述されることの他の利点として、例えば、複合文書中の、あるポキヤブラリにより記述される部分において、同一文書内の他のポキヤブラリで記述された部分のデータを参照してもよい。また、文書内で検索を実行する時に、 SVGなどの図に埋め込まれた文字列も検索対象とすることができる。

[0045] あるポキヤブラリにより記述された文書内に、他のポキヤブラリのタグを用いてもよい。この X ML文書は、妥当（valid) ではないが、整形式（well -formed) であれば、有効な X M L文書として処理可能である。この場合、揷入された他のポキャプラリのタグは、定義ファイルによりマツビングされてもよい。例えば、 XHTML文書中に、「重要」、「最重要」などのタグを使用し、これらのタグで囲まれた部分を強調表示してもよいし、重要度の順にソー卜して表示してもよい。

[0046] 図 1 0に示した編集画面において、ユーザにより文書が編集されると、編集された部分を担当するプラグイン又は VCュニッ卜 80がソースツリーを変更する。ソースツリーには、ノードごとにミューテーシヨンイベントのリスナーを登録できるようになつており、通常は、各ノードが属するポキヤブラリに対応したプラグインの表示部又は VCュニッ卜 80がリスナーとして登録される。 00!\1提供部32は、ソースツリーが変更されると、変更されたノードから上位の階層へたどって、登録されたリスナーがあれば、そのリスナ一へミューテーシヨンイベントを発行する。例えば、図 9に示した文書において、 <h t m I >ノードの下位のノードが変更された場合、 <h t m I >ノードにリスナーとして登録された HTMLュニッ卜 50にミューテーシヨンィベン卜が通知されるとともに、その上位の <s V g>ノードにリスナ一として登録された SVGュニッ卜 60にもミューテーシヨンィベン卜が通知される。このとき、 HTMLユニット 50は、変更されたソースツリーを参照して表示を更新する。 SVGユニット 60は、自身のポキヤブラリに属するノードが変更されていないので、ミューテーシヨンイベントを無視してもよい。

[0047] 編集の内容によっては、 HTMLユニット 50による表示の更新に伴って、全体のレイアウトが変わる可能性がある。この場合は、画面のレイアウトを管理する構成、例えば最上位のノ一ドの表示を担当するプラグィンによリ、プラグインごとの表示領域のレイアウトが更新される。例えば、 HTML ュニッ卜 50による表示領域が以前より大きくなつた場合、 HTMLュニッ卜 50は、まず自身の担当する部分を描画して、表示領域の大きさを決定する。そして、画面のレイアウトを管理する構成に、変更後の表示領域の大きさを通知し、レイアウトの更新を依頼する。画面のレイアウトを管理する構成は、通知を受けて、プラグインごとの表示領域を再レイアウトする。こうして、編集された部分の表示が適切に更新されるとともに、画面全体のレイァゥ卜が更新される。

[0048] (実施の形態）

実施の形態では、ユーザが、 XMLデータにより提供されるウェブサービスを 1つのゥェブページに統合して表示させることを可能とするために、前提技術の文書処理装置 20を利用して、 XMLデータを HTMLデータに変換して提供する技術を提案する。このとき、ユーザがインタラクティブに X MLデータにアクセスすることを可能とするために、 A j a xを利用する。

[0049] 図 1 1は、実施の形態に係るデータ処理サーバ 1 00の構成を示す図である。データ処理サーバ 1 00は、前提技術で説明した文書処理装置 20の構成に加えて、ユーザ認証部 7 1、乂!\11_データ取得部72、ユーザデータべース 73、送信部 74、モジュール生成部 75、 HTMLデータ変換部 76 、処理要求受付部 77、処理要求変換部 78を備える。図 1 1の例では、データ処理サーバ 1 00は、インターネッ卜 29を介してウェブサーバ 25から提供されるゥェブザービスの X M Lデータを、ユーザ端末が閲覧可能な H TMLデータに変換して提供するミドル層のサーバとして機能する。

[0050] ユーザ認証部 7 1は、ユーザ端末 26のユーザを認証する。ユーザ認証部

7 1は、本実施の形態のデータ処理サーバ 1 00によるサービスの提供を希望するユーザから登録の要求を受け付け、ユーザデータベース 73にユーザを認証するためのユーザ I Dとパスワードなどの情報を登録する。そして、ユーザ端末 26からサービスの提供の要求を受け付けると、ユーザからユーザ I Dとパスワードなどを受け付けて、ユーザデータベース 73に登録されているユーザであるか否かを認証する。ユーザ認証部 7 1は、ユーザから、ゥェブページに表示すべきコンテンッを構成する X M Lデータの登録の要求を受け付け、受け付けた XMLデータ、又は XMLデータのアドレスなどをユーザデータベース 73に登録する。

[0051] XMLデータ取得部 72は、ウェブサーバ 25により提供される X M Lデータを取得する。 XMLデータ取得部 72は、ユーザデータベース 73を参照して、認証されたユーザが登録している XMLデータのァドレスを取得し、そのァドレスをもとにウェブサーバ 25に X MLデータの取得を要求する。取得された XMLデータは、文書処理装置 20へ送られる。文書処理装置 20は、 DOM生成部 34によリソース DOMを生成し、 X MLデータを D OMとして管理する。

[0052] HTMLデータ変換部 76は、 XM Lデータ取得部 72が取得した XM L データを HTMLデータに変換する。 HTMLデータ変換部 76は、 XML データのタグセット（ポキヤブラリ）ごとに XS LT又は前提技術の定義ファィルを保持しておリ、それにしたがって取得した XMLデータを HTML データに変換する。

[0053] モジュール生成部 75は、 X MLデータに対する処理の要求を、 HTML データに対する処理の要求として受け付けるためのモジュールを生成する。このモジュールは、例えば、 J a v a (登録商標） S c r i p tで記述されてもよく、 J a v a (登録商標） S c r i p tで記述されたイベントハンドラがユーザのアクションを検出し、 J a v a (登録商標） S c r i p tの組み込みクラスである XM L H t t p R e q u e s tを利用した非同期通信により XMLデータに対する処理を要求するものであってもよい。モジュール生成部 75は、ウェブサーバ 25により提供される XMLデータごとに、その X MLデータを処理するためのモジュールを予め用意して保持してもよい。また、タグセットごとに、そのタグセットで記述された XMLデータを処理するためのモジュールを予め用意して保持してもよい。モジュール生成部 75は、汎用的に用いられるモジュール、例えば、ウェブページに新たなコンテンッを追加する処理を要求するためのボタンゃ、後述する処理系のダウンロードを要求するためのポタンなどを予め用意して保持してもよい。

[0054] 送信部 74は、モジュール生成部 75により生成されたモジュールを、 H TMLデータ変換部 76により変換された H TMLデータに付加して、ゥェブページを記述した H TMLフアイルを生成し、ユーザ端末 26に送信する

[0055] ユーザ端末 26は、ウェブブラウザにより、受信した H TMLファイルを表示し、ゥ Iブページをユーザに提示する。ユーザは、 H TMLファイルに付加されたモジュールを利用して、データ処理サーバ 1 00へデータの処理要求を発することができる。ユーザ端末 26のブラウザは、例えば、 A j a xエンジンの機能を有しており、ユーザのアクションをイベントとして検出し、記述された処理要求をデータ処理サーバ 1 00に対して非同期的に発行する。

[0056] 処理要求受付部 77は、ユーザ端末 26から発せられた処理要求を受け付ける。処理要求変換部 78は、受け付けた処理要求を、文書処理装置 20が解釈して実行することが可能な命令に置換して、文書処理装置 20へ通知する。文書処理装置 20は、通知された命令にしたがって、ソース DO Mの変更など、必要な処理を実行する。 [0057] ソース DOMが変更され、ウェブページの表示を更新する必要がある場合は、 HTMLデータ変換部 76は、変更された XMLデータを HTMLデータに変換し、送信部 74は、変換された HTMLデータをユーザ端末 26へ送信する。 XMLH t t p Re q u e s tは、 X M Lデータの通信が可能であるので、ユーザ端末 26が XMLデータを扱うことが可能である場合は、 XMLデータをそのままユーザ端末 26へ送信してもよい。

[0058] 定義データ生成部 79は、ユーザ端末 26から、 X MLデータをコンテンッとして含むウェブページをローカルで編集する旨の要求を受け付けると、ゥェブページを文書処理装置 20で編集するための定義データを生成する。定義データ生成部 79は、前提技術として説明したように、 XMLデータを、文書処理装置 20に含まれる、特定のタグセットで記述された XMLデータを処理する処理系、例えば、 HTMLュニッ卜 50又は SVGュニッ卜 6 0で処理可能なタグセッ卜にマッビングする規則を記述した定義データを生成する。生成された定義データは、送信部 74によリューザ端末 26へ送信される。ユーザ端末 26に文書処理装置 20の各機能がインストールされていない場合は、送信部 74は、文書処理装置 20を実現するためのプロダラムをユーザ端末 26にダウンロードする。

[0059] 図 1 2は、ユーザ認証部 7 1により認証されたユーザのユーザ端末 26のブラウザに表示される画面 99の例を示す。このユーザは、まだゥ Iブベージのコンテンツを登録していないので、登録ポタン 97 aをクリックすることにより、コンテンツを登録する。ユーザ認証部 7 1は、コンテンツの登録要求を受け付けると、コンテンツの XMLデータのァドレスをユーザデータベース 73に登録する。

[0060] 図 1 3は、複数のコンテンツを含むウェブページを表示した画面 99の例を示す。ウェブページには、ニュースサイトの RSS 98 aと、天気予報サイトの RSS98 bと、検索エンジンのインタフェース 98 cがコンテンツとして登録されている。 XMLデータ取得部 72は、ユーザデータベース 7 3を参照して、これらのコンテンツのデータをウェブサーバ 25から取得し、文書処理装置 20へ送る。文書処理装置 20では、取得した X MLデータを DOMとして管理するが、ユーザ端末 26の通常のウェブブラウザでゥェブページを閲覧することを可能とするために、 HTMLデータ変換部 76により XMLデータを HTMLデータに変換し、さらに、ユーザが XMLデータを加工したリ編集したりすることを可能とするために、モジュール生成部 75により X M Lデータに対する処理の要求を受け付けるためのモジュールを生成する。送信部 74は、変換された HTMLデータに、生成されたモジユールを付加してゥ Iブページを生成し、ユーザ端末 26へ送信する。ユーザ端末 26は、受信したウェブページを画面 99に表示する。

[0061] ウェブページに付加されたモジュールは、例えば、コンテンツを追加するための追加ポタン 97 b、編集環境をダウンロードするためのダウンロードポタン 97 cを画面 99に設ける。また、ニューサイトの RS S 98 aなどのコンテンツを編集する要求を受け付ける。

[0062] 図 1 4は、ウェブページを編集した画面 99の例を示す。ニュースサイ卜の RSS 98 aを処理するためのモジュールは、記事のタイトルなどの文字列を変更するだけでなく、ァノテーシヨンを付ける処理を受け付ける。ユーザが、例えば、「国会予算案可決」という文字列を選択して、ァノテーションを付ける処理を要求すると、 RS S 98 aを編集するためのモジュールが、データ処理サーバ 1 00に処理要求を送信する。データ処理サーバ 1 00 の処理要求受付部 77がこの処理要求を受け付けると、処理要求変換部 78 が、該当する文字列に、ァノテーシヨン用のタグを付ける命令に変換して文書処理装置 20へ通知する。文書処理装置 20は、ァノテーシヨン用の新たな要素を追加し、該当する文字列をその要素の要素値とする。 HTMLデータ変換部 76は、新たに追加された要素を、 1~1丁1\11_のく8>く1]>タグに変換する。送信部 74は、ウェブページ全体を再送信するのではなく、変更された HTMLのみをユーザ端末 26へ送信する。ユーザ端末 26は、受信した H TMLデータを用いて、編集された部分を再表示する。これにより、「国会予算案可決」という文字列が、太字かつ下線を付して表示される。 [0063] 図 1 5は、ウェブページの一部が更新された画面 99の例を示す。天気予報サイ卜の RSS 98 bを処理するためのモジュールは、ウェブサーバ 25 により提供される RSSの更新を画面に反映させるために、定期的に更新の有無を問い合わせる処理要求をデータ処理サーバ 1 00に送信する。データ処理サーバ 1 00の処理要求受付部 77がこの処理要求を受け付けると、処理要求変換部 78が、天気予報サイ卜の RSSを再取得するよう文書処理装置 20へ通知する。文書処理装置 20は、 X MLデータ取得部 72によリウエブサーバ 25からニュースサイ卜の RSSを再取得し、変更されていればソース DOMを更新する。 H TMLデータ変換部 76は、変更された X ML データを、 H TMLデータに変換する。送信部 74は、変更された H TML データをユーザ端末 26へ送信する。ユーザ端末 26は、受信した H TML データを用いて、更新された部分を再表示する。これにより、天気予報サイ卜の RSS 98 bが自動的に更新される。

[0064] 前提技術で説明したように、文書処理装置 20は、任意のタグセッ卜で記述された X MLデータを、 DOMとして統合的に管理するので、ウェブべ一ジに複数のウェブサービスを統合させ、複数のタグセッ卜が含まれるような場合であっても、適切に X MLデータを処理することができる。

[0065] 以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であリ、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。

産業上の利用可能性

[0066] 本発明は、 XMLデータを H TMLデータに変換して提供するデータ処理サーバに利用可能である。

Claims

請求の範囲

[1] X M Lデータを取得する X M Lデータ取得部と、

XMLデータを HTMLデータに変換する HTMLデータ変換部と、変換された HTMLデータに、前記 X M Lデータに対する処理の要求を前記 HTMLデータに対する処理の要求として受け付けるためのモジュールを付加して送信する送信部と、

前記モジュールを介した前記 X MLデータに対する処理の要求を受け付けて、前記 X MLデータを処理する処理部と、

を備えることを特徴とするデータ処理サーバ。

[2] 前記モジュールを介した前記 XMLデータに対する処理の要求を、前記処理部が実行可能な命令に変換する処理要求変換部を更に備えることを特徴とする請求項 1に記載のデータ処理サーバ。

[3] 前記モジュールを介して前記 XMLデータに対する処理を要求されたとき

、前記 HTMLデータ変換部は、前記処理部により処理された前記 XMLデータを HTMLデータに変換し、前記送信部は、前記 XMLデータに対する処理を要求した相手に、変換された HTMLデータを送信することを特徴とする請求項 1又は 2に記載のデータ処理サーバ。

[4] 前記 HTMLデータ変換部は、 X MLのタグセットごとに、 X MLデータを HTMLデータに変換する規則を保持し、前記規則にしたがって、前記 X

M Lデータ取得部が取得した XMLデータを HTMLデータに変換することを特徴とする請求項 1から 3のいずれかに記載のデータ処理サーバ。

[5] 前記 XMLデータに応じて、前記モジュールを生成するモジュール生成部を更に備えることを特徴とする請求項 1から 4のいずれかに記載のデータ処理サーバ。

[6] 前記 HTMLデータは、ユーザ端末のウェブブラウザにより表示されるゥェブページを記述したデータであり、

前記モジュールは、前記ウェブページのコンテンツとして表示される XM Lデータの追加要求を受け付け、前記 X M Lデータ取得部は、追加を要求された X M Lデータを取得し、前記 H T M Lデータ変換部は、追加で取得された XMLデータを HTML データに変換し、

前記モジュール生成部は、追加で取得された X M Lデータに対する処理の要求を受け付けるためのモジュールを生成し、

前記送信部は、変換された H T M Lデータを元の H T M Lデータに追加するとともに、生成されたモジュールを付加して前記ユーザ端末に送信することを特徴とする請求項 5に記載のデータ処理サーバ。

[7] ユーザごとに、前記ゥ Iブページに表示すべき XMLデータ又は XMLデータのアドレスを格納するユーザデータベースを更に備えることを特徴とする請求項 6に記載のデータ処理サーバ。

[8] 前記ユーザ端末から、前記 XMLデータをローカルで編集する旨の要求を受け付けると、前記送信部は、前記処理部を前記ユーザ端末に送信することを特徴とする請求項 6又は 7に記載のデータ処理サーバ。

[9] 前記処理部は、 XMLの特定のタグセットで記述されたデータを処理するタグセッ卜処理部と、

前記 X MLデータを前記タグセッ卜処理部により処理可能なタグセッ卜にマツビングし、マツビングされた構成要素間の対応を保持するマツビング部と、を含み、

該データ処理サーバは、前記ユーザ端末に送信するウェブページに含まれる XMLデータを、前記タグセッ卜処理部により処理可能なタグセッ卜にマッビングする規則を記述した定義データを生成する定義データ生成部を更に備え、

前記送信部は、前記処理部とともに、前記定義データを前記ユーザ端末に送信することを特徴とする請求項 8に記載のデータ処理サーバ。

[10] X MLデータを取得するステップと、

XMLデータを HTMLデータに変換するステップと、

変換された HTMLデータに、前記 X M Lデータに対する処理の要求を前記 HTMLデータに対する処理の要求として受け付けるためのモジュールを付加して送信するステップと、

前記モジュールを介した前記 X MLデータに対する処理の要求を受け付けて、前記 X MLデータを処理するステップと、

を含むことを特徴とするデータ処理方法。

コンピュータに、

X MLデータを取得する機能と、

XMLデータを HTMLデータに変換する機能と、

変換された HTMLデータに、前記 X M Lデータに対する処理の要求を前記 HTMLデータに対する処理の要求として受け付けるためのモジュールを付加して送信する機能と、

前記モジュールを介した前記 X MLデータに対する処理の要求を受け付けて、前記 XMLデータを処理する機能と、

を実現させることを特徴とするプログラム。