JP2008107320A - 検出装置、検出方法、及び光透過性部材 - Google Patents

検出装置、検出方法、及び光透過性部材 Download PDF

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Abstract

【課題】精度の低下を検出することができる検出装置、検出方法、及び光透過性部材を提供する。
【解決手段】画像処理部38に含まれる畳み込み演算部80によって畳み込み演算を行なうことにより、誘電体ブロック52の界面において全反射されるように複数の角度で誘電体ブロック52に入射されて当該界面において全反射された光ビームの光強度分布を示す分布情報を取得し、画像処理部38に含まれる検出精度評価部86により、取得した分布情報により示される光強度分布に対して空間周波数分解を行なって光ビームの各空間周波数毎の光強度分布を導出し、導出した光強度分布を各空間周波数毎に予め定められた閾値と比較することにより精度を検出する。
【選択図】図10

Description

本発明は、検出装置に係り、特に、表面プラズモン共鳴現象を利用して試料の特性を検出する検出装置に関する。
従来より、表面プラズモン共鳴現象(Surface Plasmon Resonance:SPR)を利用して試料の特性を検出する検出装置の1つとして、表面プラズモンセンサーが知られている。一般的に、表面プラズモンセンサーは、プリズムと、このプリズムの一面に配置され、試料としての生理活性物質が固定される金属性の薄膜層と、光ビームを発生させる光源と、光ビームをプリズムに対して、プリズムと薄膜層との界面で全反射条件が得られるように種々の角度で入射させる光学系と、上記界面で全反射した光ビームの光強度分布を検出する光検出手段と、を備え、光検出手段により検出された光強度分布から表面プラズモン共鳴現象による全反射減衰の発生により暗線が発生した位置を検出することにより、生理活性物質の特性の解析を行なうものである。
この暗線の位置を検出する技術として、特許文献1には、全反射減衰が発生していない光ビームそのものの光強度分布を基準光強度分布として予め記憶しておき、界面で全反射した光ビームの光強度分布を検出し、検出した光強度分布から分布値毎に基準光強度分布を除算することにより、光ビームの光強度分布のばらつきの影響を相殺して、暗線の位置を高精度に検出する技術が開示されている。
また、特許文献2には、反射率と入射角の関係を示すプラズモン共鳴カーブの方程式を予め記憶しておき、検出された光ビームの光強度分布に対して方程式に示されるプラズモン共鳴カーブのフィッティングを行なうことにより全反射減衰角の位置を高精度に検出する技術が開示されている。
特開2006−98369号公報 特開2003−14623号公報
ところで、この種の検出装置では、プリズムにゴミが付着したり、光学系の光路上に傷などがあると、光ビームにノイズが発生してしまう結果、暗線位置の検出精度が低下してしまう。
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に開示された技術では、光ビームにノイズが発生した場合について考慮されていないため、暗線位置の検出精度が低下していることを検出することができない、という問題点があった。
本発明は上記問題点を解消するためになされたものであり、暗線位置の検出精度の低下を検出することができる検出装置、検出方法、及び暗線位置の検出精度低下を抑えることができる光透過性部材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、光ビームに対して透過性を有する光透過性部材の界面において全反射されるように複数の角度で前記光透過性部材に入射されて当該界面において全反射された光ビームの光強度分布を示す分布情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記分布情報により示される光強度分布に対して空間周波数分解を行なって光ビームの各空間周波数毎の光強度分布を導出する導出手段と、前記導出手段により導出された光強度分布を各空間周波数毎に予め定められた閾値と比較することにより精度の検出を行なう検出手段と、を備えている。
請求項1記載の発明は、取得手段により、光ビームに対して透過性を有する光透過性部材の界面において全反射されるように複数の角度で光透過性部材に入射されて当該界面において全反射された光ビームの光強度分布を示す分布情報が取得され、導出手段により、取得手段により取得された分布情報により示される光強度分布に対して空間周波数分解を行なって光ビームの各空間周波数毎の光強度分布が導出され、検出手段により、導出手段により導出された光強度分布を各空間周波数毎に予め定められた閾値と比較することにより精度の検出が行なわれる。なお、上記界面は、光透過性部材が他の物質や空気層と接触する面をいう。
このように請求項1記載の発明によれば、全反射されるように複数の角度で光透過性部材に入射されて界面において全反射された光ビームの光強度分布を示す分布情報を取得し、取得した分布情報により示される光強度分布に対して空間周波数分解を行なって光ビームの各空間周波数毎の光強度分布を導出し、導出した光強度分布を各空間周波数毎に予め定められた閾値と比較することにより精度の検出を行なうので、暗線位置の検出精度の低下を検出することができる。
なお、請求項1記載の発明は、請求項2記載の発明ように、前記導出手段が、前記分布情報により示される光強度分布から所定幅毎の移動平均による光強度分布を求め、当該移動平均による光強度分布とこれに対応する前記分布情報により示される光強度分布との差分を求めることにより前記空間周波数毎の光強度分布を導出した後、前記差分の最大値と最小値の差を求めることを、前記幅を変えながら複数回行なうことにより前記分布情報により示される光強度分布に含まれる空間周波数毎のノイズ量を導出し、前記検出手段が、前記導出手段により導出された各ノイズ量を、当該ノイズ量を導出した際の幅毎に予め定められた閾値と比較することにより精度の検出を行なうものとしてもよい。
また、請求項1記載の発明は、請求項3記載の発明ように、前記導出手段が、前記光ビームの各空間周波数毎の光強度分布を、前記分布情報により示される光強度分布に対してフーリエ変換を行うことにより導出するものとしてもよい。
また、本発明は、請求項4記載の発明ように、前記光透過性部材が、一部に薄膜層が形成され、当該薄膜層上に試料が接触され、前記取得手段が、前記光透過性部材と前記薄膜層との界面において全反射されるように複数の角度で前記光透過性部材に入射されて当該界面において全反射された光ビームの光強度分布を示す分布情報を取得し、前記検出手段が、前記導出手段により導出された光強度分布を各空間周波数毎に予め定められた閾値と比較することにより暗線位置の検出精度を検出するものとしてもよい。
また、請求項4記載の発明は、請求項5記載の発明ように、前記光ビームが、P偏光光ビームであり、前記試料が、前記界面において全反射されたP偏光光ビームの光強度分布において、全反射減衰による暗線が前記取得手段により取得される光強度分布の範囲外になる屈折率とされたものとされてもよい。
また、請求項4又は請求項5記載の発明は、請求項6記載の発明ように、前記光ビームが、P偏光光ビームであり、前記取得手段により取得された前記分布情報により示される光強度分布に基づき、全反射減衰による暗線の位置を検出する暗線位置検出手段と、前記導出手段により導出された光ビームの空間周波数毎の光強度分布に各空間周波数毎に予め定められた閾値よりも大きいものが存在する場合に、前記暗線位置検出手段による暗線の位置の検出を中止するか、又は前記暗線位置検出手段による検出結果に対して検出精度が低下したことを示す情報を付与することにより、検出精度が低下したことを提示する提示手段と、をさらに備えてもよい。
また、請求項4乃至請求項6の何れか1項記載の発明は、請求項7記載の発明ように、全反射減衰が発生していない状態の光ビームの光強度分布を示す基準データを予め記憶した記憶手段をさらに備え、前記導出手段が、前記取得手段により取得された前記分布情報により示される光強度分布と前記記憶手段に記憶された前記基準データにより示される光強度分布との差分として求められる光強度分布に対して空間周波数分解を行なって各空間周波数毎の光強度分布を導出するものとしてもよい。
また、請求項7記載の発明は、請求項8記載の発明ように、前記検出手段により暗線位置の検出精度が低下したことを検出したとき、その時点で前記取得手段により取得された前記分布情報で前記基準データを更新する更新手段をさらに備えたものとしてもよい。
さらに、請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の発明は、請求項9記載の発明ように、前記検出手段が、前記導出手段により導出された光強度分布を各空間周波数毎に予め定められた閾値と比較することにより前記光透過性部材に含まれる異物を検出するものとしてもよい。
一方、請求項10に記載の発明の検出方法は、光ビームに対して透過性を有する光透過性部材の界面において全反射されるように複数の角度で前記光透過性部材に入射されて当該界面において全反射された光ビームの光強度分布を示す分布情報を取得し、取得された前記分布情報により示される光強度分布に対して空間周波数分解を行なって光ビームの各空間周波数毎の光強度分布を導出し、導出された光強度分布を各空間周波数毎に予め定められた閾値と比較することにより精度の検出を行なうものである。
よって、請求項10記載の発明は、請求項1記載の発明と同様に作用するので、請求項1記載の発明と同様に、暗線位置の検出精度の低下を検出することができる。
一方、請求項11に記載の発明の光透過性部材は、光ビームに対して透過性を有し、界面において全反射されるように複数の角度で光ビームが入射されて当該界面において全反射された光ビームの光強度分布を示す分布情報が取得されて、当該分布情報により示される光強度分布に対して空間周波数分解が行なわれて光ビームの各空間周波数毎の光強度分布が導出されて、当該光強度分布を各空間周波数毎に予め定められた閾値と比較することにより異物の検出が行なわれている。
よって、請求項11記載の発明は、光透過性部材に異物が含まれるかを検出できるので、光透過性部材の製造精度を検出できるため、当該光透過性部材を暗線位置の検出に用いた場合に暗線位置の検出精度低下を抑えることができる。
このように、本発明の検出装置、検出方法によれば、全反射されるように複数の角度で光透過性部材に入射されて界面において全反射された光ビームの光強度分布を示す分布情報を取得し、取得した分布情報により示される光強度分布に対して空間周波数分解を行なって光ビームの各空間周波数毎の光強度分布を導出し、導出した光強度分布を各空間周波数毎に予め定められた閾値と比較することにより精度の検出を行なうので、暗線位置の検出精度の低下を検出することができる、という効果が得られる。
また、本発明の光透過性部材によれば、当該光透過性部材を暗線位置の検出に用いた場合に暗線位置の検出精度低下を抑えることができる、という効果が得られる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
[第1の実施の形態]
本実施の形態に係る検出装置としてのバイオセンサー10は、金属膜の表面に発生する表面プラズモン共鳴現象を利用して、タンパクTaと試料Aとの相互作用を測定する、いわゆる表面プラズモンセンサーである。
図1〜図4に示すように、バイオセンサー10は、下部筐体11及び上部筐体12を備えている。上部筐体12は、断熱部材で構成されており、バイオセンサー10の上半分全体を覆っている。上部筐体12内と、外部及び下部筐体11内との間は、断熱されている。上部筐体12の手前側は、上方へ開放可能とされており、把手13が取り付けられている。上部筐体12の外側には、ディスプレイ14及び入力部16が設置されている。
図2は、上部筐体12を取り去って、図1の奥側からみたバイオセンサー10の内部を示す図であり、図3は筐体の内部を上面からみた図、図4は図2の手前側からみた内部の側面図である。
上部筐体12の内部には、分注ヘッド20、測定部30、試料ストック部40、ピペットチップストック部42、バッファストック部44、保冷部46、測定チップストック部48、ラジエータ60、ラジエータ送風ファン62、水平方向送風ファン64が備えられている。
試料ストック部40は、試料積層部40A及び試料セット部40Bで構成されている。試料積層部40Aには、個々のセルに各々異なる測定対象とする試料としてのアナライト溶液をストックする試料プレート40Pが、Z方向(鉛直方向)に積層されて収容されている。試料セット部40Bには、1枚の試料プレート40Pが、図示しない搬送機構により試料積層部40Aから搬送されてセットされる。
ピペットチップストック部42は、ピペットチップ積層部42A及びピペットチップセット部42Bで構成されている。ピペットチップ積層部42Aには、複数のピペットチップを保持するピペットチップストッカー42Pが、Z方向に積層されて収容されている。ピペットチップセット部42Bには、1枚のピペットチップストッカー42Pが、図示しない搬送機構によりピペットチップ積層部42Aから搬送されてセットされる。
バッファストック部44は、ボトル収容部44A及びバッファ供給部44Bで構成されている。ボトル収容部44Aには、測定の基準となる基準試料としてのバッファー液が貯留された複数本のボトル44Cが収容されている。バッファ供給部44Bには、バッファプレート44Pがセットされている。バッファプレート44Pは、複数筋に区画されており、各々の区画には濃度の異なるバッファー液が貯留されている。また、バッファプレート44Pの上部には、分注ヘッド20のアクセス時にピペットチップCPが挿入される孔Hが構成されている。バッファプレート44Pへは、ホース44Hによりボトル44Cからバッファ液が供給される。
バッファ供給部44Bの隣には、補正用プレート45が配置され、その隣に保冷部46が配置されている。補正用プレート45は、バッファー液の濃度調整を行うためのプレートであり、マトリクス状に複数セルが構成されている。保冷部46には、冷蔵の必要な試料が配置される。保冷部は低温とされており、この上で試料は低温状態に保たれる。
測定チップストック部48には、測定チップ収容プレート48Pがセットされている。測定チップ収容プレート48Pには、測定チップ50が複数本収納されている。
測定チップストック部48と測定部30との間には、測定チップ搬送機構49が備えられている。測定チップ搬送機構49は、測定チップ50を両側から挟み込んで保持する保持アーム49A、回転により保持アーム49AをY方向に移動させるボールねじ49B、Y方向に配置され、測定チップ50が載せられる搬送レール49C、を含んで構成されている。測定の際には、1本の測定チップ50が測定チップ搬送機構49により測定チップ収容プレート48Pから搬送レール49C上に載せられ、保持アーム49Aにより挟持されつつ測定部30へ移動してセットされる。
測定チップ50は、図5及び図6に示すように、誘電体ブロック52、流路部材54、及び、保持部材56、で構成されている。
誘電体ブロック52は、光ビームに対して透明な透明樹脂等で構成されており、断面が台形の棒状とされたプリズム部52A、及び、プリズム部52Aの両端部にプリズム部52Aと一体的に形成された被保持部52Bを備えている。プリズム部52Aの互いに平行な2面の内の広い側の上面には、金属性の薄膜57が形成されている。誘電体ブロック52は、いわゆるプリズムとして機能し、バイオセンサー10での測定の際には、プリズム部52Aの対向する互いに平行でない2つの側面の内の一方から光ビームが入射され、他方から薄膜57との界面で全反射された光ビームが出射される。
薄膜57の表面には、タンパクTaを薄膜57上に固定化するための、リンカー層57Aが形成されている。このリンカー層57A上にタンパクTaが固定される。
プリズム部52Aの両側面には、上側の端辺に沿って保持部材56と係合される係合凸部52Cが形成されている。また、プリズム部52Aの下側には、側端辺に沿って搬送レール49Cと係合されるフランジ部52Dが形成されている。
図6に示すように、流路部材54は、6個のベース部54Aを備え、ベース部54Aの各々に4本の円筒部材54Bが立設されている。ベース部54Aは、3個のベース部54A毎に、立設された円筒部材54Bのうちの1本の上部が連結部材54Dによって連結されている。流路部材54は、軟質で弾性変形可能な材料、例えば非晶質ポリオフィレンエラストマーで構成されている。
ベース部54Aには、図7に示すように、底面側に略S字状の2本の流路溝54Cが形成されている。流路溝54Cは、端部の各々が1の円筒部材54Bの中空部と連通されている。ベース部54Aは、底面が誘電体ブロック52の上面と密着され、流路溝54Cと誘電体ブロック52の上面との間に構成される空間と前記中空部とで、液体流路55が構成される。1個のベース部54Aには、2本の液体流路55が構成される。各々の液体流路55において、円筒部材54Bの上端面に液体流路55の出入口53が構成される。
ここで、2本の液体流路55のうち、1本は測定流路55Aとして用いられ、他の1本は参照流路55Rとして用いられる。測定流路55Aの薄膜57上(リンカー層57A上)にはタンパクTaが固定され、参照流路55Rの薄膜57上(リンカー層57A上)にはタンパクTaが固定されない状態で測定が行われる。測定流路55A及び参照流路55Rには、図7に示すように、各々光ビームL1、L2が入射される。光ビームL1、L2は、図8に示すように、ベース部54Aの中心線M上に配置されるS字の屈曲部分に照射される。以下、測定流路55Aにおける光ビームL1の照射領域を測定領域E1、参照流路55Rにおける光ビームL2の照射領域を参照領域E2という。参照領域E2は、タンパクTaの固定された測定領域E1から得られるデータを補正するための測定を行う領域である。
測定チップ50の保持部材56(図6参照。)は、長尺とされ、上面部材56A及び2枚の側面板56Bが蓋状に構成された形状とされている。側面板56Bには、誘電体ブロック52の係合凸部52Cと係合される係合孔56C、及び、光ビームL1、L2の光路に対応する部分に窓56Dが形成されている。保持部材56は、係合孔56Cと係合凸部52Cとが係合されて、誘電体ブロック52に取り付けられる。なお、流路部材54は、保持部材56と一体成形されており、保持部材56と誘電体ブロック52の間に配置される。
上面部材56Aには、流路部材54の円筒部材54Bに対応する位置に、受部59が形成されている。受部59は略円筒状とされている。
一方、分注ヘッド20は、図2に示すように、上部筐体12内の上部に設けられ、水平駆動機構22により矢印X方向に移動可能とされている。水平駆動機構22は、ボールねじ22A、モータ22B、ガイドレール22Cにより構成されている。ボールねじ22A及びガイドレール22Cは、X方向に配置されている。ガイドレール22Cは平行に2本配置され、そのうちの1本はボールねじ22Aの下側に所定間隔離れて配置されている。分注ヘッド20は、ボールねじ22Aの回転により、ガイドレール22Cに沿ってX方向に移動される。
分注ヘッド20には、分注ヘッド20を矢印Z方向に移動させる鉛直駆動機構24が設けられている。鉛直駆動機構24は、図9に示すように、モータ24A及びZ方向に配置された駆動軸24Bを含んで構成され、分注ヘッド20をZ方向に移動させる。図3に示すように、分注ヘッド20によりアクセスされて液体の供給等が行われる、保冷部46、補正用プレート45、バッファ供給部44B(バッファプレート44P)、測定部30(測定チップ50)、試料セット部40B(試料プレート40P)、及びピペットチップセット部42B(ピペットチップストッカー42P)は、この順にX方向(分注ヘッド20の移動方向)に配置されている。
図9に示すように、分注ヘッド20は、12本の分注管20Aを備えている。分注管20Aは、X方向と直交する矢印Y方向に沿って1列に配置されている。分注管20Aは、隣り合う2本で一対とされ、一方が液体供給用、他方が液体排出用とされている。分注管20Aの先端部には、ピペットチップCPが取り付けられる。ピペットチップCPは、ピペットチップストッカー42Pにストックされており、必要に応じて交換可能とされている。
測定時には、分注管20Aにより、測定チップ50へ試料やバッファー液が供給される。これらの液体の供給は、分注ヘッド20を、保冷部46、試料セット部40A、バッファ供給部44B上へ移動させ、液体供給用の6本の分注管20Aに取り付けられたピペットチップCPで試料やバッファー液を吸引する。このときの吸引量は、2本分の流路に供給するための量である。そして、試料やバッファー液を吸引した6本の分注管20A側のピペットチップCPを、測定チップ50の測定流路55A側の片方の出入口53(以下「供給口53A」という)へ挿入すると共に、排出用の列の6本の分注管20Aに取り付けられたピペットチップCPを他方の出入口53(以下「排出口53B」という)へ挿入する。そして、供給口53A側の分注管20Aから半量の液体を吐出すると共に、排出口53B側の分注管20Aで液体を吸入することにより行われる。続いて、参照流路55R側へも、同様にしてピペットチップCPの残り半量の液体が供給される。
測定部30は、図4に示すように、光学定盤32、光出射部34、受光部36を含んで構成されている。光学定盤32には、側方向から見て、上部中央の水平平面で構成される上部台32A、上部台32Aから離れる方向に向かって低くなる出射傾斜部32B、上部台32Aを挟んで出射傾斜部32Bと逆側に配置される受光傾斜部32Cが形成されている。上部台32Aには、Y方向沿って測定チップ50がセットされるものとされている。光学定盤32の出射傾斜部32Bには、測定チップ50へ向かって光ビームL1、L2を出射する光出射部34が設置されている。また、受光傾斜部32Cには、受光部36が設置されている。光学定盤32の隣には、光学定盤32を冷却する水冷ジャケット32Jが設けられている。
図10に示すように、光出射部34には、光源34A、レンズユニット34Bが備えられている。また、受光部36には、レンズユニット36A、CCD36Bが備えられている。CCD36Bは、バイオセンサー10の全体の制御を司る制御部70が接続された画像処理部38と接続されている。
光源34Aからは、発散状態の光ビームLが出射される。レンズユニット34Bは、偏光ビームスプリッタを内蔵しており、光源34Aから入射する光ビームLのP偏光成分とS偏光成分に分離し、光ビームLのP偏光成分をZ方向に対して一定の幅を持った比較的太い2本の平行な光ビームL1、L2に分ける。そして、レンズユニット34Bは、この2本の平行な光ビームL1、L2を薄膜57と誘電体ブロック52との界面の測定領域E1と参照領域E2に対して全反射角以上の種々の入射角で測定領域E1と参照領域E2において収束光状態となるように入射させる。よって、測定領域E1及び参照領域E2に入射する光ビームL1、L2は、誘電体ブロック52と薄膜57との界面において種々の反射角で全反射される。この全反射された光ビームL1、L2は、レンズユニット36Aを経てCCD36Bに結像される。CCD36Bは、全反射された2本の光ビームL1、L2を共に受光可能な面積の受光面を有するエリアセンサとされており、受光面に結像した像を示す画像情報を生成して出力する。この出力された画像情報は画像処理部38に入力される。画像処理部38では、入力された画像情報に基づいて所定の処理が行なわれ、測定領域E1及び参照領域E2での屈折率変化データが求め、制御部70へ出力される。
この屈折率変化データは、測定チップ50に試料及びバッファー液をそれぞれ個別に供給してそれぞれ光出射部34から光ビームLを出射させて測定領域E1及び参照領域E2に光ビームL1、L2を照射し、測定領域E1及び参照領域E2において全反射された光ビームL1、L2に暗線が発生する暗線位置をそれぞれ求めた場合の、試料及びバッファー液での測定領域E1において暗線が発生する暗線位置の差分と、参照領域E2において暗線が発生する暗線位置の差分との差に基づいて求められるものである。薄膜57とタンパクTaとの界面に特定の入射角で入射した光ビームL1、L2は、界面に表面プラズモンを励起させ、これにより、特定の入射角で入射した光ビームL1、L2の反射光の強度が鋭く低下して暗線として観察される。この暗線となる光ビームL1、L2の入射角が全反射減衰角θSPであり、タンパクTaと試料Aとの反応に応じた全反射減衰角θSPの変化に基づいて屈折率変化データが求められる。
制御部70は、屈折率変化データに基づいて、タンパクTaと試料Aとの反応を測定し、測定結果をディスプレイ14に表示させる。
図11には、本実施の形態に係る画像処理部38の機能的な構成を示す機能ブロック図が示されている。
同図に示すように、画像処理部38は、画像情報により示される2次元の画像に対して畳み込み演算を行なって1次元の光強度分布を示す分布情報を導出する畳み込み演算部80と、導出された分布情報を記憶する分布情報記憶部82と、上記分布情報に基づいて暗線位置の検出を行なう暗線位置検出部84と、暗線位置の検出精度を検出し、検出精度の評価を行なう検出精度評価部86と、暗線位置検出部84により検出された暗線位置に基づいて屈折率変化データを導出する変化データ導出部88と、を備えている。
なお、画像情報により示される2次元の画像には、界面において全反射された2本の光ビームL1、L2の像が含まれている。このため、本実施の形態に係る畳み込み演算部80は、画像情報により示される2次元の画像の光ビームL1、L2の像の領域毎に畳み込み演算を行なって、光ビームL1、L2の1次元の光強度分布を示す分布情報をそれぞれ導出するものとされている。
次に、暗線位置の検出を行なう際の本実施の形態に係るバイオセンサー10の作用について説明する。
屈折率変化データの導出を行なう場合、本実施の形態に係るバイオセンサー10は、最初に測定対象とする測定チップ50に分注ヘッド20からバッファー液を供給し、当該測定チップ50を測定チップ搬送機構49により上部台32Aに搬送して測定対象とする測定流路55Aの測定領域E1及び参照流路55Rの参照領域E2を各々光ビームL1、L2が入射する位置に配置する。そして、バイオセンサー10は、光出射部34から光ビームを出射して測定領域E1、参照領域E2の各々に、光ビームL1、L2を各々照射する。これらの光ビームL1、L2は、測定領域E1、参照領域E2で全反射され、発散しながら誘電体ブロック52のプリズム面を通って外部に出射される。外部に出射された光ビームL1、L2は、レンズユニット36Aを経てCCD36Bの受光面に結像され、受光面に結像した像を示す画像情報が生成されて画像処理部38へ出力される。
図12(A)には、画像情報により示される画像の一例が示されている。
同図に示されるように、画像情報により示される画像には、測定領域E1、参照領域E2で全反射された2本の光ビームL1、L2の像が含まれている。
画像処理部38の畳み込み演算部80(図11参照。)は、入力した画像情報により示される画像の光ビームL1の像が含まれる領域Aの画像及び光ビームL2の像が含まれる領域Bの画像に対してそれぞれ畳み込み演算を行なって光ビームL1、L2の1次元の光強度分布を示す分布情報をそれぞれ導出する。図12(B)には、領域Bの画像に対して畳み込み演算を行なって導出された分布情報により示される光ビームL2の1次元の光強度分布が示されている。なお、図12(B)では、横軸が反射角度方向を示しており、横軸の各位置が反射角度に対応している。
畳み込み演算部80は、導出した光ビームL1、L2の分布情報を分布情報記憶部82に記憶させる。
次に、バイオセンサー10は、上記測定対象とする測定チップ50に分注ヘッド20から試料を供給し、上述したバッファー液の場合と同様に、当該測定チップ50の測定対象とする測定流路55Aの測定領域E1及び参照流路55Rの参照領域E2を各々光ビームL1、L2が入射する位置に配置する。そして、バイオセンサー10は、光出射部34から光ビームを出射して測定領域E1、参照領域E2の各々に、光ビームL1、L2を各々照射する。これらの光ビームL1、L2は、測定領域E1、参照領域E2で全反射され、レンズユニット36Aを経てCCD36Bの受光面に結像され、受光面に結像した像を示す画像情報が生成されて画像処理部38へ出力される。
畳み込み演算部80は、上述したバッファー液の場合と同様に、入力した画像情報により示される画像の光ビームL1の像が含まれる領域Aの画像及び光ビームL2の像が含まれる領域Bの画像に対してそれぞれ畳み込み演算を行なって光ビームL1、L2の1次元の光強度分布を示す分布情報をそれぞれ導出し、導出した光ビームL1、L2の分布情報を分布情報記憶部82に記憶させる。
これにより、分布情報記憶部82には、測定対象とする測定チップ50に試料及びバッファー液をそれぞれ個別に供給して測定領域E1及び参照領域E2において全反射された光ビームL1、L2の分布情報が記憶される。
画像処理部38は、以下の屈折率変化データ導出処理を行なって屈折率変化データを導出する。
図13には、第1の実施の形態に係る画像処理部38により実行される屈折率変化データ導出処理の流れを示すフローチャートが示されている。以下同図を参照して、当該屈折率変化データ導出処理について説明する。
同図のステップ102では、分布情報記憶部82から測定対象とする測定チップ50に試料及びバッファー液をそれぞれ供給した際の測定領域E1及び参照領域E2での分布情報をそれぞれ読み出す。そして、本ステップ102では、各分布情報により示される光強度分布からそれぞれ暗線位置の検出を行なう。
なお、本ステップ102では、図14(A)〜(E)に示される処理を行なうことにより暗線位置の検出を行なう。
すなわち、まず、読み出した分布情報により示される光強度分布(図14(A))に対して平滑化処理を行なって平滑化した光強度分布を求める(図14(B))。次に、分布情報により示される光強度分布から平滑化した光強度分布を減算して差分強度分布を導出する(図14(C))。そして、導出した差分強度分布により示される各強度に所定閾値を加算する(図14(D))。最後に、所定閾値を加算した差分強度分布において強度がゼロ以下となる部分を特定し(図14(F))、強度がゼロ以下となる部分の面積の重心位置を求めることにより、暗線位置を検出する。
そして、本ステップ102では、検出した暗線位置を示す情報を変化データ導出部88に出力する。なお、本ステップ102の処理が暗線位置検出部84の処理に相当する。
次のステップ104では、分布情報記憶部82から測定対象とする測定チップ50に試料及びバッファー液をそれぞれ供給した際の測定領域E1及び参照領域E2での分布情報をそれぞれ読み出す。そして、本ステップ104では、読み出した各分布情報により示される光強度分布に対してそれぞれ空間周波数分解を行なって光ビームの各空間周波数毎の光強度分布を導出し、導出した光強度分布を各空間周波数毎に予め定められた閾値と比較することにより暗線位置の検出精度を検出する。
なお、本ステップ104では、各分布情報毎に、当該分布情報により示される光強度分布から所定幅毎の移動平均による光強度分布を求め、当該移動平均による光強度分布とこれに対応する分布情報により示される光強度分布との差分を求めることにより空間周波数毎の光強度分布を導出した後、差分の最大値と最小値の差を求めることを、前記幅を変えながら複数回行なうことにより当該分布情報により示される光強度分布に含まれる空間周波数毎のノイズ量を導出する。
すなわち、例えば、分布情報により示される光強度分布が図15(A)に示されるような場合、例えば、各強度値を中心とした所定幅(例えば、前後86pixelずつ(173pixelの幅))ずつ各強度値を平均化し、平均化した強度値をその幅の中心値としてプロットすることにより、図15(B)に示されるように、移動平均による光強度分布を求める。次に、この移動平均による光強度分布と分布情報により示される光強度分布との差分を求めて、図16に示されるような差分強度分布を求める。これにより、分布情報により示される光強度分布に含まれるノイズによる高周波成分が抽出される。
そして、図16に示されるような差分強度分布の最大値MAXから最小値MINを減算して最大ノイズ量を求める。この最大ノイズ量は、誘電体ブロック52にゴミが付着したり、レンズユニット34Bやレンズユニット36A光路上に傷が発生したことなどにより、光ビームL1、L2に含まれるノイズが多くなるほど大きな値となる。
このような処理を上記所定幅を変えながら複数回行って、各段階毎に分布情報により示される光強度分布に含まれる高周波成分のノイズ量を求める。
そして、本ステップ104では、上記各幅毎の最大ノイズ量を各幅毎に予め定められた閾値と比較することにより暗線位置の検出精度の評価を行なう。
図17(A)及び図18(A)には、各々分布情報により示される光強度分布の一例が実線で示されている。また、図17(A)及び図18(A)には、光強度分布の各強度値の前後のそれぞれ3pixel、21pixel、173pixelずつ各強度値を平均化し、平均化した強度値を、その幅の中心値としてプロットすることにより得られた移動平均による光強度分布が1点鎖線、2点鎖線、破線でそれぞれ示されている。
一方、図17(B)には、図17(A)に示される各移動平均による光強度分布と分布情報により示される光強度分布の差分を行って差分強度分布を求め、当該差分強度分布の最大値MAXから最小値MINを減算して求められる最大ノイズ量を、移動平均を求める際に平均化した幅に含まれるピクセル数毎にプロットしたグラフが実線で示されている。
また、図18(B)には、図18(A)に示される各移動平均による光強度分布と分布情報により示される光強度分布の差分を行って差分強度分布を求め、当該差分強度分布の最大値MAXから小値MINを減算して求められる最大ノイズ量を、移動平均を求める際に平均化する幅に含まれるピクセル数毎にプロットしたグラフが実線で示されている。なお、図17(B)及び図18(B)には、各幅毎(幅に含まれるピクセル数毎)の閾値が破線で示されている。
本ステップ104では、読み出した各分布情報で光強度分布の最大ノイズ量が全てのピクセル数のおいて閾値以下であるかを判定し、最大ノイズ量が全てのピクセル数のおいて閾値以下である場合、暗線位置の検出精度が所望の精度を満たすことを示す精度情報を出力し、何れかの分布情報で光強度分布の最大ノイズ量が閾値よりも大きいものが存在する場合、暗線位置の検出精度が所望の精度よりも低いことを示す精度情報を変化データ導出部88へ出力する。なお、本ステップ104の処理が検出精度評価部86の処理に相当する。
次のステップ106では、測定領域E1及び参照領域E2毎に、上記ステップ102の処理により検出されたバッファー液を供給した際の分布情報により示される光強度分布の暗線位置と試料を供給した際の分布情報により示される光強度分布の暗線位置の差分を求める。そして、本ステップ106では、測定領域E1での暗線位置の差分と参照領域E2での暗線位置の差分との差を屈折率変化データとし、当該屈折率変化データに精度情報を付与して制御部70に出力して本屈折率変化データ導出処理を終了する。なお、本ステップ106の処理が変化データ導出部88の処理に相当する。
制御部70は、図示しない記憶部を備えており、屈折率変化データと精度情報を関連付けて記憶部に記憶する。また、制御部70は、記憶部に記憶した屈折率変化データにより示される測定領域E1での暗線位置の差分と参照領域E2での暗線位置の差分との差に基づいて、タンパクTaと試料Aとの反応状態を測定し、測定結果をディスプレイ14に表示させ、また、精度情報に基づいて検出精度が所望の精度を満たすか否かを表示させる。
次に、各幅毎の閾値を求める手順について説明する。
分布情報により示される光強度分布が、例えば、図19(A)に示されるように、半値幅が400pixel、振幅が47000、中心位置が500pixelの正規分布であるものとする。このような光強度分布において暗線を光強度分布の一方側から他方側へスイープさせ、上述した図14(A)〜(E)を参照して説明した手法により暗線位置を検出した場合、検出される暗線位置とスイープさせた実際の暗線の中心位置は、図20(A)の実線に示すように比例関係になる。
一方、例えば、図19(A)に示される光ビームの光強度分布において暗線を光強度分布の一方側から他方側へスイープさせ、図14(A)〜(D)を参照して説明した手法により所定閾値が加算された差分強度分布に対して、図19(B)に示されるノイズを加算し、ノイズを加算した差分強度分布において図14(E)を参照して説明した手法により暗線位置を検出した場合、検出される暗線位置とスイープさせた実際の暗線の中心位置は図20(A)の破線に示す関係となる。すなわち、ノイズの影響により検出される暗線位置に誤差が発生する。
図20(B)には、加算するノイズの中心位置を532pixel、ノイズの半値幅を22pixelとし、ノイズの振幅を100、500、1000、2000、4000、8000、16000と変えて暗線位置を検出した場合のノイズの中心位置を基準とした暗線の位置と誤差との関係が示されている。
また、図21(A)には、図14(A)〜(D)を参照して説明した手法により所定閾値(例えば3000)が加算された図22に示されるような差分強度分布の505pixel、512pixel、520pixel、532pixel、543pixel、554pixel、570pixel、590pixelの各位置にノイズを個別に位置させ、当該ノイズの振幅を8000とし、当該ノイズの半値幅を1pixel、10pixel、22pixel、43pixel、86pixelと変えて暗線位置を検出した場合の各位置毎のノイズの半値幅と誤差との関係が示されている。
さらに、図21(B)には、図22に示されるような差分強度分布の505pixel、512pixel、520pixel、532pixel、543pixel、554pixel、570pixel、590pixelの各位置にノイズを個別に位置させ、当該ノイズの半値幅を22pixelとし、当該ノイズの振幅を100、500、1000、2000、4000、8000、16000と変えて暗線位置を検出した場合の各位置毎のノイズの振幅と誤差との関係が示されている。
ここで、誘電体ブロック52にゴミが付着したり、レンズユニット34Bやレンズユニット36Aの光路上に傷が発生したことなどにより実際に光ビームに発生するノイズの振幅は、4000以下であることが一般的である。このように、ノイズの振幅が4000以下である場合、図21(B)の矢印に示されるように、ノイズの位置が520pixel付近の場合に最も誤差が大きくなる。また、図21(A)に示されるように、ノイズの半値幅が10pixelや22pixelの場合に誤差が大きくなる。
図23には、ノイズの位置を520pixelとし、ノイズの半値幅を22pixelとしてノイズの振幅を変化させた場合の振幅と誤差との関係が示されている。
本実施の形態に係るバイオセンサー10において、この許容できる誤差を、例えば、12pixel以内とした場合、許容できるノイズの振幅は1000以下になる。
図24(A)には、ノイズの位置を520pixelとし、ノイズの振幅を1000として、ノイズの半値幅を変えた場合における誤差が示されている。
図24(A)に示されるように、ノイズの半値幅が10pixelの場合にエラーが最も大きくなる。このため、図24(B)に示すように、ノイズの半値幅が10pixelの場合、振幅1000pixelを閾値する。また、ノイズの半値幅が10pixel以外の部分は、1000×半値幅が10pixelでの誤差(ここでは「12」)/他の半値幅での誤差、の演算を行なうことにより各ノイズ幅毎の閾値を求める。例えば、ノイズの半値幅が86pixelである場合、誤差が約2であるため、1000×12/2=6000と求められる。なお、図24(B)では、検出対象とするノイズの光強度分布全体の平均を求めるため、移動平均によって平均化する幅のピクセル数を半値幅のピクセル数の2倍としている。
本実施の形態に係るバイオセンサー10では、このようにして得られた閾値を検出精度評価部86に予め記憶させている。
図24(B)に示すような閾値を用いることにより、本実施の形態に係る検出精度評価部86では、ノイズが含まれることにより誤差が12pixelよりも大きくなる場合を検出することができる。
以上のように本実施の形態によれば、畳み込み演算部80によって畳み込み演算を行なうことにより、誘電体ブロック52と薄膜57との界面において全反射されるように複数の角度で誘電体ブロック52に入射されて当該界面において全反射された光ビームの光強度分布を示す分布情報を取得し、検出精度評価部86により、取得した分布情報により示される光強度分布に対して空間周波数分解を行なって光ビームの各空間周波数毎の光強度分布を導出し、導出した光強度分布を各空間周波数毎に予め定められた閾値と比較することにより暗線位置の検出精度を検出しているので、暗線位置の検出精度が低下していることを検知することができる。
また、本実施の形態によれば、分布情報により示される光強度分布から所定幅毎の移動平均による光強度分布を求め、当該移動平均による光強度分布とこれに対応する前記分布情報により示される光強度分布との差分を求めるという簡易な計算で空間周波数毎の光強度分布を導出することができる。
また、本実施の形態によれば、屈折率変化データに対して精度情報を付与しているので、当該屈折率変化データに基づいて求められた測定結果の精度を判断することができる。
[第2の実施の形態]
本第2の実施の形態では、各分布情報により示される光強度分布に対してフーリエ変換を行うことにより空間周波数分解を行なって光ビームの空間周波数毎の光強度分布を導出する場合の形態例について説明する。
第2の実施の形態に係るバイオセンサー10の構成及び画像処理部38の構成は、上記第1の実施の形態(図1乃至図11参照。)と同一であるので、ここでの説明は省略する。
なお、第2の実施の形態に係る画像処理部38の検出精度評価部86(図11参照。)は、分布情報により示される光強度分布に対してフーリエ変換として高速フーリエ変換を行うことにより各空間周波数毎の光強度分布を求め、各空間周波数毎に予め定められた閾値と比較することにより暗線位置の検出精度の低下を検出するものとされている。
図25には、第2の実施の形態に係る画像処理部38により実行される屈折率変化データ導出処理の流れを示すフローチャートが示されている。なお、同図における図13と同一の処理には図13と同一の符号を付して、その説明を省略する。
ステップ105では、分布情報記憶部82から測定対象とする測定チップ50に試料及びバッファー液をそれぞれ供給した際の測定領域E1及び参照領域E2での分布情報をそれぞれ読み出す。そして、本ステップ105では、読み出した各分布情報により示される光強度分布に対してそれぞれ高速フーリエ変換を行うことにより各空間周波数毎の光強度分布を求める。
これにより、例えば、分布情報により示される光強度分布が図26(A)に示されるような場合、図26(B)に示されるように各空間周波数毎の光強度分布に変換され、また、分布情報により示される光強度分布が図27(A)に示されるような場合、図27(B)に示されるように各空間周波数毎の光強度分布に変換される。
そして、本ステップ105では、各分布情報を高速フーリエ変換した各空間周波数毎の光強度分布を、それぞれ各空間周波数毎に予め定められた閾値と比較し、読み出した各分布情報の全てで各空間周波数毎の光強度分布が全て閾値以下である場合、暗線位置の検出精度が所望の精度を満たすことを示す精度情報を出力し、何れかの分布情報で空間周波数毎の光強度分布が閾値よりも大きい部分が存在する場合、暗線位置の検出精度が所望の精度よりも低いことを示す精度情報を出力する。
図28(A)には、図26(B)に示されるように各空間周波数毎の光強度分布を各空間周波数毎に予め定められた閾値と比較した結果が示されており、また、図28(B)には、図27(B)に示されるように各空間周波数毎の光強度分布を各空間周波数毎に予め定められた閾値と比較した結果が示されている。
次に、各空間周波数毎の閾値を求める手順について説明する。
図29(A)に示されるように、ピクセル数20(半値幅が10pixel)のノイズの含まれる場合に誤差が最も大きくなる。このため、図29(B)に示すように光ビームの光強度分布が正規分布であるものとして当該正規分布において最も誤差が大きくなる位置(ここでは、512pixel)に振幅が3000ノイズを付加し、当該光強度分布に対して高速フーリエ変換を行うことにより図30に示すような各空間周波数毎の光強度分布を得られる。
本実施の形態に係るバイオセンサー10では、このようにして得られた各空間周波数毎の光強度分布を検出精度評価部86に予め記憶させている。
なお、図31(A)には、図26(A)に示される分布情報により示される光強度分布を第1の実施の形態に係る手法により評価した結果が示されており、図31(B)には、図27(A)に示される分布情報により示される光強度分布を第1の実施の形態に係る手法により評価した結果が示されている。このように、第1及び第2の実施の形態とも同様の評価結果を得ることができる。
以上のように本実施の形態によれば、分布情報により示される光強度分布に対してフーリエ変換を行うことにより各空間周波数毎の光強度分布を導出しているので、特定の空間周波数のノイズのみを精度良く検出することができる。
[第3の実施の形態]
ところで、このようなバイオセンサー10において用いられる測定チップ50の誘電体ブロック52をガラスで一体で製造することは高価である。このため、誘電体ブロック52は、プラスチック等を用いて射出成型によって安価に製造されることが一般的である。なお、このような光ビームに対して透過性を有し、熱により溶融して型に流し込んでから冷やすことによって形を成形することが可能な光学材料には、BK7等の光学ガラス、あるいは合成樹脂、具体的にはポリメチルメタクリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、シクロオレフィンポリマーなどを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
しかし、この誘電体ブロック52を射出成型で製造する場合、成型機を十分なクリーンルーム環境に設置できないと、珪素酸化物、酸化鉄、アルミナ等を含む砂埃や、紙や衣類から発生するセルロース繊維等の異物が混入してしまう場合ある。また、成型機をクリーンルーム環境に設置して異物の混入が防げた場合でも、成型材料が成型機のシリンダー表面やスクリュー表面で熱により炭化することによって数100μm以下の異物が発生し、当該異物の混入が避けられない。
そして、誘電体ブロック52では、混入した異物が光ビームの光路上にあると、光ビームにノイズが発生してしまう結果、バイオセンサー10の検出精度が低下してしまう。
例えば、図32のように、異物のサイズが40μm程度の異物を含んだ誘電体ブロック52を用いた場合、誘電体ブロック52中で光ビームにノイズが発生してCCD36Bの受光面に投影される画像(図32では、領域Aの画像)にノイズが発生する。このため、光ビームの光強度分布にもノイズが発生して検出精度が低下する。
このような誘電体ブロック52中に混入した異物を検出する方法としては、以下の図33〜図35に示す方法が考えられる。なお、以下の図33〜図35に示す方法は、平行、或いは、発散する暗視野の透過照明を誘電体ブロック52全体に当て、上からレンズを通して異物を観察する方法である。
例えば、図33に示す方法は、人間の目による目視検査である。ルーペなどの比較的低倍率のレンズを通して数10μmの異物を観察する。しかし、この方法では、検査する目標領域を目見当で行うため、光ビームの透過する範囲のみ、などというきめ細かい検査範囲は設定できず、検査範囲が広くなり、必要の無い範囲における異物まで検出してしまうことになる。
また、図34に示す方法では、NA(開口数)が小さく、被写界深度の深いレンズを用いてCCDカメラ等により撮影を行う。この場合、焦点の移動量により撮影画像内で判定に用いる範囲を変えることが可能であるため、目視で行う検査よりは検査範囲を必要な範囲に限ることができる。また、被写界深度の深いレンズを用いることによって一度に撮影できる深さ方向の範囲を大きくし、少ない撮影枚数で短時間に検査を行うことができる。
しかし、誘電体ブロック52の表面の埃や成型金型の傷による突起、金型への付着物による表面の窪み等によって照明光が散乱して内部の異物と区別が付き難く、内部異物のみを排除することが困難である。
さらに、図35に示す方法では、誘電体ブロック52の表面の埃や成型金型の傷による突起、金型への付着物による表面の窪み等によって照明光が散乱して内部の異物と区別が付かなくなるのを防ぐため、NAが大きく、被写界深度の浅いレンズを用い、焦点を細かく移動させて多量の画像を撮影し、数10μmの異物を判別する。但し、この方法では、焦点を移動させて多量の画像を撮影するため光ビームが透過する1箇所を検査するのに多大な時間を要する。
そこで、本第3の実施の形態では、誘電体ブロック52と外部の空気層との界面において全反射されるように複数の角度で入射されて当該界面において全反射された光ビームの光強度分布に基づいて誘電体ブロック52に混入した異物を検出する場合の形態例について説明する。
図36には、第3の実施の形態に係る異物を検出する検査装置90の概略構成が示されている。なお、検査装置90は上述したバイオセンサー10の図10に示した光学測定部付近に類似した構成を有しており、同一の部分には図10と同一の符号を付してここでの説明は省略する。
なお、本実施の形態のレンズユニット34Bは、偏光ビームスプリッタを内蔵しておらず、光源34Aから入射する光ビームLをZ方向に対して一定の幅を持った比較的太い1本の平行な光ビームLとして、この平行な光ビームLを誘電体ブロック52の界面に対して全反射角以上の種々の入射角で界面において収束光状態となるように入射させる。
図37には、本実施の形態に係る画像処理部38の機能的な構成を示す機能ブロック図が示されている。なお、同図における図11と同一の構成要素には図11と同一の符号を付して、その説明を省略する。
同図に示すように、画像処理部38は、画像情報により示される2次元の画像に対して畳み込み演算を行なって1次元の光強度分布を示す分布情報を導出する畳み込み演算部80と、導出された分布情報に基づいて誘電体ブロック52に混入した異物の検出を行なう異物検出部92と、を備えている。
次に、本実施の形態に係る検査装置90の作用について説明する。
本実施の形態に係る検査装置90(図36参照。)は、ユーザによって検査対象とする光出射部34が所定位置にセットされる。
本実施の形態に係る検査装置90は、セットされた誘電体ブロック52の検査を行なう場合、光出射部34から光ビームを出射して検査対象とする誘電体ブロック52に光ビームLを照射する。この光ビームLは、誘電体ブロック52内に入射し、誘電体ブロック52と外部(空気層)との界面で全反射され、発散しながら誘電体ブロック52のプリズム面を通って外部に出射される。外部に出射された光ビームLは、CCD36Bの受光面に投影され、受光面に投影された像を示す画像情報が生成されて画像処理部38へ出力される。
画像処理部38の畳み込み演算部80(図37参照。)は、入力した画像情報により示される画像の光ビームLの像が含まれる画像に対して畳み込み演算を行なって光ビームLの1次元の光強度分布を示す分布情報を導出する。
異物検出部92では、導出された分布情報により示される光強度分布から所定幅毎の移動平均による光強度分布を求め、当該移動平均による光強度分布とこれに対応する分布情報により示される光強度分布との差分を求めることにより空間周波数毎の光強度分布を導出した後、差分の最大値と最小値の差を求めることを、前記幅を変えながら複数回行なうことにより当該分布情報により示される光強度分布に含まれる空間周波数毎のノイズ量を導出する。
すなわち、第1の実施の形態において上述した検出精度評価部86の処理と同様に、例えば、分布情報により示される光強度分布の各強度値を所定幅ずつ平均化して移動平均による光強度分布を求め、この移動平均による光強度分布と分布情報により示される光強度分布との差分を求めて、差分強度分布を求める処理を上記所定幅を変えながら複数回行って、各段階毎に分布情報により示される光強度分布に含まれる高周波成分のノイズ量を求める。
これにより、分布情報により示される光強度分布に含まれるノイズによる高周波成分が抽出される。
図38には、異物の混入が無い誘電体ブロック52に対して光ビームLを照射して得られた分布情報により示される光強度分布の一例が示されており、図39(A)〜(D)には、図38に示される光強度分布の各強度値の前後のそれぞれ5pixel、21pixel、45pixel、87pixelずつ各強度値を平均化して、移動平均による光強度分布を求め、この移動平均による光強度分布と分布情報により示される光強度分布との差分を行って差分強度分布を求めた結果が示されている。
一方、図40には、異物が混入している誘電体ブロック52に対して光ビームLを照射して得られた分布情報により示される光強度分布の一例が示されており、図41(A)〜(D)には、図40に示される光強度分布の各強度値の前後のそれぞれ5pixel、21pixel、45pixel、87pixelずつ各強度値を平均化して、移動平均による光強度分布を求め、この移動平均による光強度分布と分布情報により示される光強度分布との差分を行って差分強度分布を求めた結果が示されている。
そして、得られた各差分強度分布の最大値MAXから最小値MINを減算して最大ノイズ量を求める。この最大ノイズ量は、誘電体ブロック52に異物が混入したことなどにより、光ビームLに含まれるノイズが多くなるほど大きな値となる。
異物検出部92では、上記各幅毎の最大ノイズ量を各幅毎に予め定められた閾値と比較することにより暗線位置の検出精度の評価を行なう。
図42には、異物の混入が無い誘電体ブロック52に対して光ビームLを照射して得られた分布情報から上述した差分強度分布を求め、当該差分強度分布の最大値MAXから最小値MINを減算して求められる最大ノイズ量を、移動平均を求める際に平均化した幅に含まれるピクセル数毎にプロットしたグラフが実線で示されており、図42には、異物が混入している誘電体ブロック52に対して同様に求められる最大ノイズ量を、移動平均を求める際に平均化した幅に含まれるピクセル数毎にプロットしたグラフが実線で示されている。また、図42及び図43には、各幅毎(幅に含まれるピクセル数毎)の閾値が破線で示されている。
異物検出部92では、最大ノイズ量が全てのピクセル数において閾値以下であるかを判定し、最大ノイズ量が全てのピクセル数において閾値以下である場合、異物が混入しておらず暗線位置の検出精度が所望の精度を満たすことを示す精度情報を制御部70へ出力し、何れかの分布情報で光強度分布の最大ノイズ量が閾値よりも大きいものが存在する場合、異物が混入しており暗線位置の検出精度が所望の精度よりも低いことを示す精度情報を制御部70へ出力する。
本検査装置90では、以上のような処理を、複数の光ビームで、あるいは、誘電体ブロック52と光ビームLとを相対的に移動させることによって繰返し、誘電体ブロック52で光ビームが透過する可能性のある領域全てで判定を行う。
制御部70は、全ての判定が「異物なし」であれば、その誘電体ブロック52の検査を通過させる。
ここで、以下の表1には、図33に示した目視による方法により検査した検査結果の一例が示されており、以下の表2には、本検査装置90による検査方法により検査した検査結果の一例が示されている。
また、図44には、目視による方法及び、本検査装置90による検査方法による検査範囲の一例が示されている。従来法の目視による検査では、1本の誘電体ブロック52に付き0.20cm×6箇所=1.2cmの検査範囲で異物の検査を行なっており、50μmより大きい異物があった場合に異物ありとする一方、本検査装置90による検査方法では、1本の誘電体ブロック52に付き0.0012cm×12箇所=0.014cmの検査範囲で凹凸判定を行なう。
このように、本検査装置90による検査方法では、目視による方法と比較して検査対象とする検査範囲の体積が約1/87(≒0.014/1.2)に抑えられるため、検出精度に必要の無い範囲の異物まで検出してNGと判定してしまうことを防止することができる。
なお、第3の実施の形態では、界面で全反射された光ビームLの光強度分布に基づいて検査を行なう場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図45(A)に示すように、誘電体ブロック52の光ビームLが全反射される界面の上方にCCDカメラ94を配置し、異物によって散乱された光ビームの散乱光のうち、上方に出射される角度成分の散乱光を低NAのレンズ96によってCCDカメラ94に結像させて光ビームLによる異物の像を撮影するようにしてもよい。なお、この場合、結像に寄与する散乱光の角度成分は極めて少ないため、検出器には冷却CCDを用いることが望ましい。
図45(B)に示すように、誘電体ブロック52は、表面や異物による散乱がない空間には全く光点は表れず、異物が含まれる場合に光点が表れるため、このようにCCDカメラ94を界面の上方に配置することにより、コントラストの高い異物像が撮影することができる。
この場合、CCDカメラ94によって得られる濃淡の画像を予め定められた閾値で2値化して異物による光点画素の集合を特定し、特定した異物による光点画素の集合が、許容できない異物のサイズとして予め定めた集合画素数を超えるか否かを判定することにより、撮影領域内の光ビームに対する異物の影響の有無を検査することができる。
また、上記第3の実施の形態では、光強度分布から空間周波数毎のノイズ量を導出して異物の検出を行なう場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、上記第2の実施の形態に説明したように、光強度分布に対してフーリエ変換を行うことにより空間周波数分解を行なって光ビームの空間周波数毎の光強度分布を導出して異物の検出を行なうものとしてもよい。
また、上記第3の実施の形態では、異物の検査を行なう検査装置90として構成した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、第1及び第2の実施の形態に係るバイオセンサー10において異物の検査を行なうものとしてもよい。
また、上記第1及び第2の実施の形態では、レンズユニット34Bにより測定領域E1と参照領域E2に対して種々の角度で2本の平行な光ビームL1、L2を同時に入射させて、測定領域E1と参照領域E2の界面において種々の反射角で全反射された光ビームL1、L2を同時にCCD36Bにより受光するものとした場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、CCD36Bにより個別に受光するものとしてもよい。
また、各実施の形態では、CCD36Bにより生成された画像情報により示される2次元の画像に対して畳み込み演算を行うことにより1次元の光強度分布を示す分布情報を取得する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、比較的細い光ビームを入射角を変化させて界面に入射させ、入射した光ビームの入射角の変化に従って、反射角が変化する光ビームを、反射角の変化に同期して移動する小さな光検出器によって検出して光ビームの光強度分布を示す分布情報を取得するものとしてもよい。
また、各実施の形態では、レンズユニット34BにおいてP偏光光ビームを測定領域E1と参照領域E2に対して入射させる場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、光ビームに含まれるノイズの検出を行なう場合、S偏光光ビームでもよく、また、特に偏光を行なわない、P偏光成分及びS偏光成分を含んだ光ビームを入射させるものとしてもよい。
また、ノイズの検出を行なう場合、測定対象とする分注ヘッド20により供給する試料やバッファー液の濃度を変えたりエアーを供給することにより屈折率を変えて、全反射減衰による暗線がCCD36Bの受光面により受光される範囲外になるようにしてもよい。
また、上記第1及び第2の実施の形態では、分布情報により示される光強度分布から平滑化した光強度分布を減算して暗線位置を検出する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、全反射減衰が発生していない状態の光ビームの光強度分布を示す基準データを予め暗線位置検出部84に記憶させておき、暗線位置検出部84が、分布情報により示される光強度分布と記憶した基準データにより示される光強度分布との差分を求めることにより、差分強度分布を導出するものとしてもよい。また、暗線位置検出部84が基準データを記憶するものとした場合、変化データ導出部は、検出精度評価部86により、暗線位置の検出精度が低下したことを検出したとき、その時点で畳み込み演算部80により導出された分布情報で基準データを更新するように制御してもよい。
また、上記第1及び第2の実施の形態では、変化データ導出部88が検出結果に対して検出精度が低下したことを示す情報を付与することにより検出精度が低下したことを提示する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、変化データ導出部88が、暗線位置検出部84による暗線の位置の検出を中止させることにより検出精度が低下したことを提示するようにしてもよい。
また、上記第1及び第2の実施の形態では、検出精度評価部86は、分布情報により示される光強度分布に対して空間周波数分解を行なって光ビームの空間周波数毎の光強度分布を導出して暗線位置の検出精度を検出する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、暗線位置検出部84により導出される差分強度分布に対して空間周波数分解を行なって光ビームの空間周波数毎の光強度分布を導出して暗線位置の検出精度を検出するものとしてもよい。また、分布情報により示される光強度分布と上述した基準データにより示される光強度分布との差分を求め、当該差分強度分布に対して空間周波数分解を行なって光ビームの空間周波数毎の光強度分布を導出して暗線位置の検出精度を検出するものとしてもよい。
また、全反射減衰を利用する他のバイオセンサーとしては、漏洩モード検出器をあげることができる。漏洩モードセンサは、誘電体と、この上に順に層設されたクラッド層と光導波層とによって構成された薄膜とからなり、この薄膜の一方の面がセンサ面となり、他方の面が光入射面となる。光入射面に全反射条件を満たすように光を入射させると、その一部が前記クラッド層を透過して前記光導波層に取り込まれる。そして、この光導波層において、導波モードが励起されると、前記光入射面における反射光が大きく減衰する。導波モードが励起される入射角は、表面プラズモン共鳴角と同様に、センサ面上の媒質の屈折率に応じて変化する。この反射光の減衰を検出することにより、前記センサ面上の反応を測定することができる。
第1及び第2の実施の形態に係るバイオセンサー全体の斜視図である。 第1及び第2の実施の形態に係るバイオセンサーの内部の斜視図である。 第1及び第2の実施の形態に係るバイオセンサーの内部の上面図である。 第1及び第2の実施の形態に係るバイオセンサーの内部の側面図である。 第1及び第2の実施の形態に係る測定チップの斜視図である。 第1及び第2の実施の形態に係る測定チップの分解斜視図である。 第1及び第2の実施の形態に係る測定チップの測定領域及び参照領域へ光ビームが入射している状態を示す図である。 第1及び第2の実施の形態に係る測定チップの流路部材を下側からみた図である。 第1及び第2の実施の形態に係るバイオセンサーの分注ヘッドの鉛直駆動機構を示す斜視図である。 第1及び第2の実施の形態に係るバイオセンサーの光学測定部付近の概略図である。 第1及び第2の実施の形態に係る画像処理部の機能構成を示すブロック図である。 (A)は画像情報により示される2本の光ビームの像を含んだ画像の一例を示す図であり、(B)は光ビームの光強度分布の一例を示すグラフである。 第1の実施の形態に係る屈折率変化データ導出処理の流れを示すフローチャートである。 (A)〜(E)は暗線を導出する際の流れを示す図である。 (A)は光ビームの光強度分布の一例を示すグラフであり、(B)は移動平均による光強度分布を示すグラフである。 光強度分布の一例を示すグラフである。 (A)はノイズが少ない光ビームの光強度分布の一例を示すグラフであり、(B)は最大ノイズ量と閾値との比較結果を示すグラフである。 (A)はノイズが多い光ビームの光強度分布の一例を示すグラフであり、(B)は最大ノイズ量と閾値との比較結果を示すグラフである。 (A)は正規分布とした場合の光ビームの光強度分布を示すグラフであり、(B)はノイズの光強度分布を示すグラフである。 (A)は検出される暗線位置とスイープさせた実際の暗線の中心位置との関係を示すグラフであり、(B)はノイズの中心位置を基準とした暗線の位置と誤差との関係を示すグラフである。 (A)はノイズの半値幅を変えて暗線位置を検出した場合のノイズの半値幅と誤差との関係を示すグラフであり、(B)はノイズの振幅を変えて暗線位置を検出した場合のノイズの振幅と誤差との関係を示すグラフである。 差分強度分布の一例を示すグラフである。 ノイズの振幅を変化させた場合の振幅と誤差との関係を示すグラフである。 (A)はノイズの半値幅と誤差との関係を示すグラフであり、(B)平均化する際のピクセル数毎の閾値を示すグラフである。 第2の実施の形態に係る屈折率変化データ導出処理の流れを示すフローチャートである。 (A)はノイズが少ない光ビームの光強度分布の一例を示すグラフであり、(B)は空間周波数毎の光強度分布を示すグラフである。 (A)はノイズが多い光ビームの光強度分布の一例を示すグラフであり、(B)は空間周波数毎の光強度分布を示すグラフである。 (A)は図26(B)示される空間周波数毎の光強度分布と閾値との比較結果を示すグラフであり、(B)は図27(B)示される空間周波数毎の光強度分布と閾値との比較結果を示すグラフである。 (A)は平均化する際のピクセル数毎の閾値を示すグラフであり、(B)はノイズを付加した光ビームの光強度分布を示すグラフである。 空間周波数毎の閾値を示すグラフである。 (A)は図26(A)示される光強度分布を第1の実施の形態の手法で評価した結果であり、(B)は図27(A)示される光強度分布を第1の実施の形態の手法で評価した結果である。 異物を含んだ誘電体ブロックによってノイズが発生した画像の一例を示す図である。 従来の目視検査による検査方法の一例を示す模式図である。 従来のNAの低いレンズを用いたCCDカメラによる検査方法の一例を示す模式図である。 従来のNAの高いレンズを用いたCCDカメラによる検査方法の一例を示す模式図である。 第3の実施の形態に係る検査装置の概略構成を示す構成図である。 第3の実施の形態に係る画像処理部の機能構成を示すブロック図である。 異物の混入が無い誘電体ブロックによる光ビームの光強度分布の一例を示すグラフである。 (A)〜(D)は図38に示される光強度分布の差分強度分布を示すグラフである。 異物の混入が有る誘電体ブロックによる光ビームの光強度分布の一例を示すグラフである。 (A)〜(D)は図40に示される光強度分布の差分強度分布を示すグラフである。 異物の混入が無い誘電体ブロックによる最大ノイズ量と閾値との比較結果を示すグラフである。 異物の混入が有る誘電体ブロックによる最大ノイズ量と閾値との比較結果を示すグラフである。 目視による方法及び、第3の実施の形態による検査方法による検査範囲の一例を示す図である。 異物の混入を検出する別な形態の概略構成を示す構成図である。
符号の説明
10 バイオセンサー
52 誘電体ブロック(光透過性部材)
57 薄膜(薄膜層)
80 畳み込み演算部(取得手段)
84 暗線位置検出部(暗線位置検出手段、記憶手段)
86 検出精度評価部(導出手段、検出手段)
88 変化データ導出部(提示手段、更新手段)
90 検査装置
92 異物検出部(導出手段、検出手段)

Claims (11)

  1. 光ビームに対して透過性を有する光透過性部材の界面において全反射されるように複数の角度で前記光透過性部材に入射されて当該界面において全反射された光ビームの光強度分布を示す分布情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記分布情報により示される光強度分布に対して空間周波数分解を行なって光ビームの各空間周波数毎の光強度分布を導出する導出手段と、
    前記導出手段により導出された光強度分布を各空間周波数毎に予め定められた閾値と比較することにより精度の検出を行なう検出手段と、
    を備えた検出装置。
  2. 前記導出手段は、前記分布情報により示される光強度分布から所定幅毎の移動平均による光強度分布を求め、当該移動平均による光強度分布とこれに対応する前記分布情報により示される光強度分布との差分を求めることにより前記空間周波数毎の光強度分布を導出した後、前記差分の最大値と最小値の差を求めることを、前記幅を変えながら複数回行なうことにより前記分布情報により示される光強度分布に含まれる空間周波数毎のノイズ量を導出し、
    前記検出手段は、前記導出手段により導出された各ノイズ量を、当該ノイズ量を導出した際の幅毎に予め定められた閾値と比較することにより精度の検出を行なう
    請求項1記載の検出装置。
  3. 前記導出手段は、前記光ビームの各空間周波数毎の光強度分布を、前記分布情報により示される光強度分布に対してフーリエ変換を行うことにより導出する
    請求項1記載の検出装置。
  4. 前記光透過性部材は、一部に薄膜層が形成され、当該薄膜層上に試料が接触され、
    前記取得手段は、前記光透過性部材と前記薄膜層との界面において全反射されるように複数の角度で前記光透過性部材に入射されて当該界面において全反射された光ビームの光強度分布を示す分布情報を取得し、
    前記検出手段は、前記導出手段により導出された光強度分布を各空間周波数毎に予め定められた閾値と比較することにより暗線位置の検出精度を検出する
    請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の検出装置。
  5. 前記光ビームは、P偏光光ビームであり、
    前記試料は、前記界面において全反射されたP偏光光ビームの光強度分布において、全反射減衰による暗線が前記取得手段により取得される光強度分布の範囲外になる屈折率とされたものである
    請求項4記載の検出装置。
  6. 前記光ビームは、P偏光光ビームであり、
    前記取得手段により取得された前記分布情報により示される光強度分布に基づき、全反射減衰による暗線の位置を検出する暗線位置検出手段と、
    前記導出手段により導出された光ビームの空間周波数毎の光強度分布に各空間周波数毎に予め定められた閾値よりも大きいものが存在する場合に、前記暗線位置検出手段による暗線の位置の検出を中止するか、又は前記暗線位置検出手段による検出結果に対して検出精度が低下したことを示す情報を付与することにより、検出精度が低下したことを提示する提示手段と、をさらに備えた
    請求項4又は請求項5記載の検出装置。
  7. 全反射減衰が発生していない状態の光ビームの光強度分布を示す基準データを予め記憶した記憶手段をさらに備え、
    前記導出手段は、前記取得手段により取得された前記分布情報により示される光強度分布と前記記憶手段に記憶された前記基準データにより示される光強度分布との差分として求められる光強度分布に対して空間周波数分解を行なって各空間周波数毎の光強度分布を導出する
    請求項4乃至請求項6の何れか1項記載の検出装置。
  8. 前記検出手段により暗線位置の検出精度が低下したことを検出したとき、その時点で前記取得手段により取得された前記分布情報で前記基準データを更新する更新手段をさらに備えた
    請求項7記載の検出装置。
  9. 前記検出手段は、前記導出手段により導出された光強度分布を各空間周波数毎に予め定められた閾値と比較することにより前記光透過性部材に含まれる異物を検出する
    請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の検出装置。
  10. 光ビームに対して透過性を有する光透過性部材の界面において全反射されるように複数の角度で前記光透過性部材に入射されて当該界面において全反射された光ビームの光強度分布を示す分布情報を取得し、
    取得された前記分布情報により示される光強度分布に対して空間周波数分解を行なって光ビームの各空間周波数毎の光強度分布を導出し、
    導出された光強度分布を各空間周波数毎に予め定められた閾値と比較することにより精度の検出を行なう
    検出方法。
  11. 光ビームに対して透過性を有し、界面において全反射されるように複数の角度で光ビームが入射されて当該界面において全反射された光ビームの光強度分布を示す分布情報が取得されて、当該分布情報により示される光強度分布に対して空間周波数分解が行なわれて光ビームの各空間周波数毎の光強度分布が導出されて、当該光強度分布を各空間周波数毎に予め定められた閾値と比較することにより異物の検出が行なわれた
    光透過性部材。
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