JP2008241461A - 測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の試料の測定結果の比較や反応結果を表示できる測定装置を提供する。
【解決手段】光透過性を有する誘電体ブロックの表面に薄膜が形成され、薄膜上の測定領域に測定対象とするタンパクが付着され、薄膜上に検体物質の特性の測定に用いる複数種類のアナライト溶液及び測定の基準となるバッファ液の何れかを所定期間毎に交互に薄膜上に供給すると共に、薄膜上の測定領域に対応する位置に、薄膜の裏面側から光を照射させ、その反射光を検出して反射光の経時変化を測定する測定動作を実行し、当該測定動作における測定結果、及び当該測定結果に基づいて導出した試料溶液の種類に応じた数の結合量を記憶し、ディスプレイの表示領域14Aに、一の測定領域に供給された複数種類のアナライト溶液の各々について導出された複数の結合量を示すグラフ80を表示する。
【選択図】図19

Description

本発明は、測定装置に係り、特に、イメージセンサに入射した光線の位置を測定する測定装置に関する。
従来より、受光した光線の光量に応じた数の電子が蓄積される複数の受光部が2次元状に配置されたCCD(Charge Coupled Devices)エリアイメージセンサなどのイメージセンサに光線を入射させて、イメージセンサより出力される画像情報に基づいてイメージセンサ上での光線の位置を測定する測定装置が知られている。
この種の測定装置として、例えば特許文献1には、表示手段に、特許文献1に記載されたようなプロファイルとの適合処理が実行された光線の位置の測定結果を表示することが行なわれている。
特開2007−501392公報
しかしながら、上記従来の技術によれば、複数の試料の測定結果を比較したり、反応結果における問題の有無を判別したりすることができない、という問題点があった。
本発明は上記問題点を解消するためになされたものであり、複数の試料の測定結果の比較や反応結果を表示できる測定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、光透過性を有し、表面に薄膜層が形成されると共に、当該薄膜層上の測定領域に測定対象とする検体物質を付着可能な光透過性部材と、前記薄膜層上に前記検体物質の特性の測定に用いる複数種類の試料溶液及び測定の基準となる所定の基準溶液の何れかを選択的に供給する供給手段と、前記薄膜層上の前記測定領域に対応する位置に、前記薄膜の裏面側から光を照射させると共に、反射光を検出する検出手段と、前記供給手段により前記複数種類の試料溶液及び前記基準溶液を所定期間毎に交互に前記薄膜層上に供給すると共に、前記検出手段により検出された前記反射光の経時変化を測定する測定動作を実行する測定動作実行手段と、前記測定動作による測定結果に基づいて、前記複数種類の試料溶液の各々と前記検体物質との反応量を導出する導出手段と、前記測定動作実行手段による測定動作における前記測定結果、及び前記導出手段による導出結果を記憶媒体に記憶する記憶制御手段と、画像を表示可能な表示装置の表示領域に、一の前記測定領域に供給された複数種類の試料溶液の各々について前記導出手段により導出された複数の反応量を示す画像を表示する表示制御手段と、を備えている。
請求項1の発明によれば、光透過性を有し、表面に薄膜層が形成される光透過性部材の薄膜層上の測定領域に測定対象とする検体物質が付着され、薄膜層上に検体物質の特性の測定に用いる複数種類の試料溶液及び測定の基準となる所定の基準溶液の何れかを所定期間毎に交互に前記薄膜層上に供給すると共に、薄膜層上の測定領域に対応する位置に、薄膜の裏面側から光を照射させ、その反射光を検出して反射光の経時変化を測定する測定動作を実行し、当該測定動作における前記測定結果、及び当該測定結果に基づいて、導出した試料溶液の種類に応じた数の結合量を記憶媒体に記憶する。
ここで、本発明では、画像を表示可能な表示装置の表示領域に、一の前記測定領域に供給された複数種類の試料溶液の各々について前記導出手段により導出された複数の反応量を示す画像を表示するので、複数の試料の測定結果の比較や反応結果を表示できる。
また、本発明は、請求項2の発明のように、前記表示制御手段は、前記一の測定領域の前記複数の反応量を示す画像と共に、当該複数の反応量を導出するために用いた前記測定結果を示す画像を並べて表示するようにしてもよい。
請求項2の発明によれば、反応量と測定結果とを比較することにより、反応量の信頼度を判断しやすくなる。
さらに、請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、前記表示制御手段に対する表示内容を変更する変更指示を入力するための入力手段をさらに備え、前記表示制御手段は、前記複数の反応量を示す画像に重ねて前記反応量の閾値を示す画像を表示すると共に、前記入力手段を介して前記閾値を示す画像の表示位置の変更指示が入力された場合に、前記閾値を示す画像の表示位置を変更し、前記記憶制御手段は、前記閾値を示す画像の表示位置に応じて、当該閾値以上の反応量の試料溶液に関する情報を抽出して前記記憶媒体に記憶する。
請求項3の発明によれば、反応量の閾値を示す画像を表示するので、特定の閾値以上の反応量の資料溶液を容易に把握することができる。また、入力手段を介した指示入力により、閾値を示す画像の表示位置を変更することができるので、反応結果に応じて閾値の設定が容易に変更できる。さらに、閾値以上の反応量の試料溶液に関する情報を抽出して記憶媒体に記憶するので、有効な試料溶液に関する情報だけを取り扱うことができるようになる。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記表示制御手段は、前記入力手段により特定の試料溶液又は特定の試料溶液の反応量が選択された場合に、選択された試料溶液又は選択された反応量の試料溶液を前記供給手段により供給したとき及びその前後の測定結果を抜き出して表示する。
請求項4の発明によれば、試料溶液又は反応量が選択された場合に、選択された試料溶液又は選択された反応量の試料溶液を供給したとき及びその前後の測定結果を抜き出して表示するので、反応量の信頼性の判断が容易になる。
請求項5の発明は、請求項3又は請求項4の発明において、前記表示制御手段は、前記入力手段により特定の試料溶液の反応量について、フラグを立てる指示が入力された場合に、前記複数の反応量を示す画像の該当する反応量を示す部位を他の反応量を示す部位と異なる画像に置き換えて表示し、前記記憶制御手段は、指示対象とされた試料溶液に関する情報に、フラグを立てる指示が入力されたことを示す情報を追加するように書き換える。
請求項5の発明によれば、特定の試料溶液の反応量について、フラグを立てることができるだけでなく、フラグが立てられたことを表示するので、反応量の識別や解析を迅速に行なうことができる。
このように、本発明によれば、一の前記測定領域に供給された複数種類の試料溶液の各々について前記導出手段により導出された複数の反応量を示す画像を表示するので、複数の試料の測定結果の比較や反応結果を表示できる、という効果が得られる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
本実施の形態では、本発明を表面プラズモン共鳴現象(Surface Plasmon Resonance:SPR)を利用して検体物質の特性を測定するバイオセンサーに適用した場合について説明する。
本実施の形態に係る測定装置としてのバイオセンサー10は、金属膜の表面に発生する表面プラズモン共鳴現象を利用して、タンパクTaと試料Aとの相互作用を測定する、いわゆる表面プラズモンセンサーである。
図1〜図4に示すように、バイオセンサー10は、下部筐体11及び上部筐体12を備えている。上部筐体12は、断熱部材で構成されており、バイオセンサー10の上半分全体を覆っている。上部筐体12内と、外部及び下部筐体11内との間は、断熱されている。上部筐体12の手前側は、上方へ開放可能とされており、把手13が取り付けられている。上部筐体12の外側には、ディスプレイ14及び入力部16が設置されている。
図2は、上部筐体12を取り去って、図1の奥側からみたバイオセンサー10の内部を示す図であり、図3は筐体の内部を上面からみた図、図4は図2の手前側からみた内部の側面図である。
上部筐体12の内部には、分注ヘッド20、測定部30、試料ストック部40、ピペットチップストック部42、バッファストック部44、保冷部46、測定チップストック部48、ラジエータ60、ラジエータ送風ファン62、水平方向送風ファン64が備えられている。
試料ストック部40は、試料積層部40A及び試料セット部40Bで構成されている。試料積層部40Aには、個々のセルに検体物質の特性の測定に用いる試料として各々異なるアナライト溶液をストックする試料プレート40Pが、Z方向(鉛直方向)に積層されて収容されている。試料セット部40Bには、1枚の試料プレート40Pが、図示しない搬送機構により試料積層部40Aから搬送されてセットされる。
ピペットチップストック部42は、ピペットチップ積層部42A及びピペットチップセット部42Bで構成されている。ピペットチップ積層部42Aには、複数のピペットチップを保持するピペットチップストッカー42Pが、Z方向に積層されて収容されている。ピペットチップセット部42Bには、1枚のピペットチップストッカー42Pが、図示しない搬送機構によりピペットチップ積層部42Aから搬送されてセットされる。
バッファストック部44は、ボトル収容部44A及びバッファ供給部44Bで構成されている。ボトル収容部44Aには、測定の基準となる基準試料としてのバッファ液が貯留された複数本のボトル44Cが収容されている。バッファ供給部44Bには、バッファプレート44Pがセットされている。バッファプレート44Pは、複数筋に区画されており、各々の区画には濃度の異なるバッファ液が貯留されている。また、バッファプレート44Pの上部には、分注ヘッド20のアクセス時にピペットチップCPが挿入される孔Hが構成されている。バッファプレート44Pへは、ホース44Hによりボトル44Cからバッファ液が供給される。
バッファ供給部44Bの隣には、補正用プレート45が配置され、その隣に保冷部46が配置されている。補正用プレート45は、バッファ液の濃度調整を行うためのプレートであり、マトリクス状に複数セルが構成されている。保冷部46には、冷蔵の必要な試料が配置される。保冷部は低温とされており、この上で試料は低温状態に保たれる。
測定チップストック部48には、測定チップ収容プレート48Pがセットされている。測定チップ収容プレート48Pには、測定チップ50が複数本収納されている。
測定チップストック部48と測定部30との間には、測定チップ搬送機構49が備えられている。測定チップ搬送機構49は、測定チップ50を両側から挟み込んで保持する保持アーム49A、回転により保持アーム49AをY方向に移動させるボールねじ49B、Y方向に配置され、測定チップ50が載せられる搬送レール49C、を含んで構成されている。測定の際には、1本の測定チップ50が測定チップ搬送機構49により測定チップ収容プレート48Pから搬送レール49C上に載せられ、保持アーム49Aにより挟持されつつ測定部30へ移動してセットされる。
測定チップ50は、図5及び図6に示すように、誘電体ブロック52、流路部材54、及び、保持部材56、で構成されている。
誘電体ブロック52は、光ビームに対して透明な透明樹脂等で構成されており、断面が台形の棒状とされたプリズム部52A、及び、プリズム部52Aの両端部にプリズム部52Aと一体的に形成された被保持部52Bを備えている。プリズム部52Aの互いに平行な2面の内の広い側の上面には、金属性の薄膜57が形成されている。誘電体ブロック52は、いわゆるプリズムとして機能し、バイオセンサー10での測定の際には、プリズム部52Aの対向する互いに平行でない2つの側面の内の一方から光ビームが入射され、他方から薄膜57との界面で全反射された光ビームが出射される。
薄膜57の表面には、測定対象とする検体物質としてタンパクTaを薄膜57上に付着させるための、リンカー層57Aが形成されている。このリンカー層57A上にタンパクTaが付着される。
プリズム部52Aの両側面には、上側の端辺に沿って保持部材56と係合される係合凸部52Cが形成されている。また、プリズム部52Aの下側には、側端辺に沿って搬送レール49Cと係合されるフランジ部52Dが形成されている。
図6に示すように、流路部材54は、6個のベース部54Aを備え、ベース部54Aの各々に4本の円筒部材54Bが立設されている。ベース部54Aは、3個のベース部54A毎に、立設された円筒部材54Bのうちの1本の上部が連結部材54Dによって連結されている。流路部材54は、軟質で弾性変形可能な材料、例えば非晶質ポリオフィレンエラストマーで構成されている。このように、流路部材54を弾性変形可能な材料で構成することにより、誘電体ブロック52との密着性を高め、誘電体ブロック52との間に構成される液体流路55の密閉性を確保している。
保持部材56は、長尺とされ、上面部材56A及び2枚の側面板56Bが蓋状に構成された形状とされている。側面板56Bには、誘電体ブロック52の係合凸部52Cと係合される係合孔56C、及び、上記光ビームの光路に対応する部分に窓56Dが形成されている。保持部材56は、係合孔56Cと係合凸部52Cとが係合されて、誘電体ブロック52に取り付けられる。流路部材54は、保持部材56と一体成形されており、保持部材56と誘電体ブロック52の間に配置される。上面部材56Aには、流路部材54の円筒部材54Bに対応する位置に、受部59が形成されている。受部59は略円筒状とされている。
ベース部54Aには、図7に示すように、底面側に略S字状の2本の流路溝54Cが形成されている。流路溝54Cは、端部の各々が1の円筒部材54Bの中空部と連通されている。ベース部54Aは、底面が誘電体ブロック52の上面と密着され、流路溝54Cと誘電体ブロック52の上面との間に構成される空間と前記中空部とで、液体流路55が構成される。なお、本実施の形態に係る液体流路55の容量は、7μlとされている。
1個のベース部54Aには、2本の液体流路55が構成される。各々の液体流路55において、円筒部材54Bの上端面に液体流路55の出入口53が構成される。
ここで、2本の液体流路55のうち、1本は測定流路55Aとして用いられ、他の1本は参照流路55Rとして用いられる。測定流路55Aの薄膜57上(リンカー層57A上)にはタンパクTaを付着させ、参照流路55Rの薄膜57上(リンカー層57A上)にはタンパクTaを付着させない状態で測定が行われる。
測定流路55A及び参照流路55Rには、図7に示すように、各々光ビームL1、L2が入射される。光ビームL1、L2は、図8に示すように、ベース部54Aの中心線M上に配置されるS字の屈曲部分に照射される。以下、測定流路55Aにおける光ビームL1の照射領域を測定領域E1、参照流路55Rにおける光ビームL2の照射領域を参照領域E2という。参照領域E2は、タンパクTaが付着した測定領域E1から得られるデータを補正するための測定を行う領域である。
図9には、分注ヘッド20の詳細な構成が示されている。
分注ヘッド20は、12本の分注管20Aを備えている。各分注管20Aは、X方向と直交する矢印Y方向に沿って1列に配置されるように保持部材20Bにより保持されている。分注管20Aは、隣り合う2本で一対とされ、一方が液体供給用、他方が液体排出用とされている。分注管20Aの先端部には、ピペットチップCPが取り付けられる。ピペットチップCPは、ピペットチップストッカー42Pにストックされており、必要に応じて交換可能とされている。
図2に示すように、分注ヘッド20は、上部筐体12内の上部に設けられ、水平駆動機構22により矢印X方向に移動可能とされている。水平駆動機構22は、ボールねじ22A、モータ22B、ガイドレール22Cにより構成されている。ボールねじ22A及びガイドレール22Cは、X方向に配置されている。ガイドレール22Cは平行に2本配置され、そのうちの1本はボールねじ22Aの下側に所定間隔離れて配置されている。分注ヘッド20は、モータ22Bの回転駆動によってボールねじ22Aが回転することにより、ガイドレール22Cに沿ってX方向に移動される。このX方向移動により、分注ヘッド20は、保冷部46、補正用プレート45、バッファ供給部44B(バッファプレート44P)、測定部30(測定チップ50)、試料セット部40B(試料プレート40P)、及びピペットチップセット部42B(ピペットチップストッカー42P)に対向する位置にそれぞれ移動可能とされている。
また、図9に示すように、分注ヘッド20には、分注ヘッド20を矢印Z方向に移動させる鉛直駆動機構24が設けられている。鉛直駆動機構24は、モータ24A及びZ方向に配置された駆動軸24Bを含んで構成され、モータ24Aの回転駆動によって駆動軸24Bが回転することにより、分注ヘッド20をZ方向に移動させる。このZ方向移動により、分注ヘッド20は、ピペットチップセット部42Bにセットされたピペットチップストッカー42P、試料セット部40Bにセットされた試料プレート40P、バッファ供給部44Bにセットされたバッファプレート44P、補正用プレート45、保冷部46にセットされたプレート、及び測定部30にセットされた測定チップ50などにアクセス可能となっている。
図10に示されるように、分注ヘッド20には、吸排駆動部26が接続されている。吸排駆動部26は、第1ポンプ27、第2ポンプ28を備えている。第1ポンプ27及び第2ポンプ28は、前述の一対の分注管20Aに各々対応して設けられている。第1ポンプ27は、シリンジポンプで構成されており、第1シリンダ27A、第1ピストン27B、及び、第1ピストン27Bを駆動させる第1モータ27Cを備えている。第1シリンダ27Aは、配管27Hを介して分注ヘッド20と接続されている。また、第2ポンプ28も、シリンジポンプで構成されており、第2シリンダ28A、第2ピストン28B、及び、第2ピストン28Bを駆動させる第2モータ28Cを備えている。第2シリンダ28Aは、配管28Hを介して分注ヘッド20と接続されている。
分注ヘッド20は、第1モータ27C及び第2モータ28Cの回転駆動が各々制御されて第1ピストン27B及び第2ピストン28Bの駆動が制御されることにより、吸引、排出する溶液の液量、及び吸引、排出する際の溶液の速度が調整可能とされている。
測定時には、分注管20Aにより、測定チップ50へ試料やバッファ液が供給される。これらの液体の供給は、分注ヘッド20を、保冷部46、試料セット部40B、バッファ供給部44B上へ移動させ、液体供給用の6本の分注管20Aに取り付けられたピペットチップCPで試料やバッファ液を吸引する。このときの吸引量は、2本分の流路に供給するための量である。そして、試料やバッファ液を吸引した6本の分注管20A側のピペットチップCPを、測定チップ50の測定流路55A側の片方の出入口53(以下「供給口53A」という)へ挿入すると共に、排出用の列の6本の分注管20Aに取り付けられたピペットチップCPを他方の出入口53(以下「排出口53B」という)へ挿入する。そして、供給口53A側の分注管20Aから半量の液体を吐出すると共に、排出口53B側の分注管20Aで液体を吸入することにより行われる。続いて、参照流路55R側へも、同様にしてピペットチップCPの残り半量の液体が供給される。
一方、図4に示すように、測定部30は、光学定盤32、光出射部34、受光部36を含んで構成されている。光学定盤32には、側方向から見て、上部中央の水平平面で構成される上部台32A、上部台32Aから離れる方向に向かって低くなる出射傾斜部32B、上部台32Aを挟んで出射傾斜部32Bと逆側に配置される受光傾斜部32Cが形成されている。上部台32Aには、Y方向沿って測定チップ50がセットされるものとされている。光学定盤32の出射傾斜部32Bには、測定チップ50へ向かって光ビームL1、L2を出射する光出射部34が設置されている。また、受光傾斜部32Cには、受光部36が設置されている。光学定盤32の隣には、光学定盤32を冷却する水冷ジャケット32Jが設けられている。
図11に示すように、光出射部34には、光源34A、レンズユニット34Bが備えられている。また、受光部36には、レンズユニット36A、CCD36Bが備えられている。
光源34Aからは、発散状態の光ビームLが出射される。レンズユニット34Bは、偏光ビームスプリッタを内蔵しており、光源34Aから入射する光ビームLのP偏光成分とS偏光成分に分離し、光ビームLのP偏光成分をZ方向に対して一定の幅を持った比較的太い2本の平行な光ビームL1、L2に分ける。そして、レンズユニット34Bは、この2本の平行な光ビームL1、L2を薄膜57と誘電体ブロック52との界面の測定領域E1と参照領域E2に対して全反射角以上の種々の入射角で測定領域E1と参照領域E2において収束光状態となるように入射させる。よって、測定領域E1及び参照領域E2に入射する光ビームL1、L2は、誘電体ブロック52と薄膜57との界面において種々の反射角で全反射される。この全反射された光ビームL1、L2は、レンズユニット36Aを経てCCD36Bに結像される。CCD36Bは、全反射された2本の光ビームL1、L2を共に受光可能な面積の受光面を有し、当該受光面に、受光する光の光量に応じた数の電子が蓄積される受光部が2次元状に配置されたエリアセンサとされており、各受光部に蓄積された電子を読み出して各受光部毎に蓄積された電子数に相関する相関値として濃度値に変換した、受光面に結像した像を示す画像情報を生成して出力する。
図12には、本実施の形態に係るバイオセンサー10の電気系の構成が示されている。
同図に示すように、バイオセンサー10は、CPU70A、ROM70B、RAM70C、HDD70D等を含んで構成され、装置全体の動作を司る制御部70と、上記モータ22Bとモータ24Aの回転駆動、及び上記第1モータ27Cと第2モータ28Cの回転駆動を制御することにより、分注ヘッド20のX方向及びZ方向への移動及び分注ヘッド20の各分注管20Aに取り付けられたピペットチップCPへの試料やバッファ液の吸引や排出を制御する分注ヘッド駆動制御部72と、保持アーム49Aを動作及びボールねじ49Bを回転させる不図示のモータの回転駆動を制御することにより、測定チップ搬送機構49の動作を制御する測定チップ搬送制御部74と、CCD36Bの撮像動作の制御するCCD制御部76と、光源34Aへの電力供給を制御することにより、光源34Aの点灯を制御する点灯制御部78と、を備えている。
制御部70には、分注ヘッド駆動制御部72、測定チップ搬送制御部74、CCD制御部76、点灯制御部78、ディスプレイ14、及び入力部16が接続されている。
従って、制御部70は、分注ヘッド駆動制御部72を介した分注ヘッド20の移動及びピペットチップCPへの試料やバッファ液の吸引や排出の制御と、測定チップ搬送制御部74を介した測定チップ50の搬送の制御と、CCD制御部76を介したCCD36Bの撮像動作の制御と、点灯制御部78を介して光源34Aの点灯を制御と、ディスプレイ14への操作画面、各種メッセージ等の各種情報の表示の制御と、を各々行うことができる。また、制御部70は、入力部16に対する操作内容を把握することができる。
制御部70では、CCD制御部76を介して入力された画像情報に基づいて所定の処理を行なって、測定領域E1及び参照領域E2での屈折率変化データを導出する。
この屈折率変化データは、測定チップ50に試料及びバッファ液を個別に供給して光出射部34から光ビームLを出射させて測定領域E1及び参照領域E2に光ビームL1、L2を照射し、測定領域E1において全反射された光ビームL1の暗線が発生した反射角度と参照領域E2において全反射された光ビームL2の暗線が発生した反射角度との角度差に基づいて求められるものである。薄膜57と誘電体ブロック52との界面に特定の入射角で入射した光ビームL1、L2は、界面に表面プラズモンを励起させ、これにより、特定の入射角で入射した光ビームL1、L2の反射光の強度が鋭く低下して暗線として観察される。この暗線となる光ビームL1、L2の入射角が全反射減衰角θSPであり、バッファ液を測定チップ50に供給した場合の測定領域E1及び参照領域E2において検出される全反射減衰角θSPの角度差と、試料を測定チップ50に供給した場合の測定領域E1及び参照領域E2において検出される全反射減衰角θSPの角度差との差が屈折率変化データとなる。
次に、本実施の形態に係るバイオセンサー10の作用について説明する。
タンパクTaの特性の測定を行なう場合、制御部70は、分注ヘッド駆動制御部72を介して分注ヘッド20を制御して、測定対象とする測定チップ50に分注ヘッド20から所定の濃度のバッファ液と様々な種類のアナライト溶液を交互に供給させる。
また、制御部70は、測定チップ搬送制御部74を介して測定チップ搬送機構49を制御して、所定の測定周期毎に、バッファ液やアナライト溶液が供給された測定チップ50を上部台32Aに搬送して測定対象とする測定流路55Aの測定領域E1及び参照流路55Rの参照領域E2を各々光ビームL1、L2が入射する位置に配置する。
そして、制御部70は、点灯制御部78を制御して光源34Aを点灯させ、光出射部34から光ビームを出射させて測定領域E1、参照領域E2の各々に、光ビームL1、L2を各々照射させる。これらの光ビームL1、L2は、測定領域E1、参照領域E2で全反射され、発散しながら誘電体ブロック52のプリズム面を通って外部に出射される。外部に出射された光ビームL1、L2は、レンズユニット36Aを経てCCD36Bの受光面に結像される。
制御部70は、CCD制御部76を介してCCD36Bの撮像動作を制御して、CCD36Bの受光面に結像した像の撮像を行なわせ、当該像を示す画像情報をCCD36Bから出力させる。出力された画像情報は、CCD制御部76を介して制御部70に入力される。
図13(A)には、画像情報により示される画像の一例が示されている。
同図に示されるように、画像情報により示される画像には、測定領域E1、参照領域E2で全反射された2本の光ビームL1、L2の像が含まれている。このため、画像情報により示される画像の光ビームL1の像が含まれる領域Aの画像及び光ビームL2の像が含まれる領域Bの画像に対してそれぞれ畳み込み演算を行なって光ビームL1、L2の1次元の光強度分布を示す分布情報をそれぞれ導出する。
図13(B)には、領域Bの画像に対して畳み込み演算を行なって導出された分布情報により示される光ビームL2の1次元の光強度分布が示されている。なお、図13(B)では、横軸が反射角度方向を示しており、横軸の各位置が反射角度に対応している。
図14は、制御部70により実行される角度差情報生成処理の流れを示すフローチャートである。以下、同図を参照して、本実施の形態に係る角度差情報生成処理について説明する。
まず、ステップ100では、画像情報により示される画像の光ビームL1の像が含まれる領域Aの画像及び光ビームL2の像が含まれる領域B(図13(A))の画像に対してそれぞれ畳み込み演算を行い、光ビームL1、L2の1次元の光強度分布を示す分布情報をそれぞれ導出する(図13(B))。
次のステップ102では、導出した各分布情報により示される光強度分布からそれぞれ暗線位置の検出を行うことにより、測定領域E1及び参照領域E2で全反射された光ビームの光強度分布から暗線が発生した反射角度を各々検出する。
ここで、暗線位置の検出について図15を参照して説明する。まず、同図(A)に示される分布情報により示される光強度分布に対して平滑化処理を行い、平滑化された強度分布を求める(図15(B))。次に、分布情報により示される光強度分布から平滑化した光強度分布を減算して差分強度分布を導出する(図15(C))。そして、導出した差分強度分布により示される各強度に所定の閾値を加算する(図15(D))。最後に、閾値を加算した差分強度分布において強度がゼロ以下となる領域を特定し(図15(F))、強度がゼロ以下となる領域の面積の重心位置を求めることにより、暗線位置を検出する。
また、ステップ104(図14参照)では、供給した溶液の影響による暗線が発生した反射角度を補正すべく、測定領域E1において暗線が発生した反射角度から参照領域E2において暗線が発生した反射角度を減算し、減算後の反射角度の角度差を示す角度差情報をHDD70Dに記憶して、その後に本角度差情報生成処理を終了する。
これにより、HDD70Dには、測定対象とする測定チップ50に分注ヘッド20から所定の濃度のバッファ液と様々な種類のアナライト溶液とを交互に個別に供給した場合の所定の測定周期毎に導出された角度差情報が記憶される。
ここで、図16は、角度差情報生成処理によりHDD70Dに記憶された角度差情報を、横軸を時間、縦軸を角度差として表したグラフが示されている。同図に示されるように、液体流路55内の液体をバッファ液又はアナライト溶液に置換するタイミング(以下、液置換タイミングDとする。)で、ノイズが発生している。このノイズは、ピペットチップCPが挿入されることにより測定スティック50が一時的に傾いたり、液体流路55内の溶液が不安定になったりすることに起因するものである。したがって、このノイズにより、液置換タイミングDを把握することができる。
制御部70では、ユーザにより入力部16を介して測定チップ50の結合量を指示する所定の操作が行なわれると、結合量導出処理を実行する。
図17は、制御部70により実行される結合量導出処理の流れを示すフローチャートである。以下、同図を参照して、本実施の形態に係る結合量導出処理について説明する。
まず、ステップ140では、処理対象とされた測定チップ50の角度差情報をそれぞれHDD70Dから読み出し、その後にステップ142に移行する。
ステップ142(図16参照)では、ステップ140で読み出した全ての期間のデータから、上述したノイズを検出することにより液置換タイミングDを特定し、その後にステップ144に移行する。
ステップ144では、特定した液置換タイミングDに基づいて、バッファ液を供給した場合の角度差の平均値、及びアナライト溶液を供給した場合の角度差の平均値(平均角度差F)を、液体を置換した回数分だけ導出する。
ここで、図18は、上記HDD70Dに記憶された角度差情報の一部を抜粋して模式的に示すグラフである。なお、同図に示すバッファ1〜バッファ3は、何れも同じ濃度のバッファ液が送液された期間を示しているが、それぞれの以前に送液されたアナライト溶液の影響により、測定値及び測定値に基づいて導出される角度差が異なるので、区別するために数字を付して示す。
また、同図に示されるように、角度差は、液体を供給すると徐々に変化していく。これは、送液した液体とタンパクTaとの反応が進むにつれて、タンパクTaの膜厚が徐々に変化するためである。したがって、次の液置換タイミングDの直前の角度差が最も液体とタンパクTaとの反応量に応じた値となっていることになる。
このため、本実施の形態では、平均角度差Fを導出する際に、液置換タイミングD直前の所定期間E(例えば、10秒)の角度差を平均している。
次のステップ146では、各アナライト溶液の平均角度差Fと、その直前のバッファ液の平均角度差Fとの差分を各アナライト溶液の結合量Gとして導出し、その後に本結合量導出処理を終了する。
すなわち、図18に示す例では、アナライト溶液Aの平均角度差Fは、アナライト溶液Aがバッファ液2に置換される液置換タイミングD2の直前の所定期間Eの角度差の平均値である。また、アナライト溶液Aの直前のバッファ液1の平均角度差Fは、バッファ液1がアナライト溶液Aに置換される液置換タイミングD1の直前の所定期間Eの角度差の平均値である。そして、平均角度差Fと平均角度差Fとの差分が、アナライト溶液Aの結合量Gである。このようにして、全てのアナライト溶液についての結合量Gを導出する。
なお、結合量としては、本結合量導出処理により得られた結合量Gをそのまま用いても表してもよいが、当該結合量Gを用いて演算を行なって、更に他の基準で設定された結合量に換算するようにしてもよい。
このようにして導出された結合量Gは、導出結果としてディスプレイ14の表示領域14Aに表示される。
図19は、表示領域14Aに各アナライトの結合量Gを表すグラフ80が、図16に示される角度差情報を表すグラフ82と共に表示された状態の一例を示す模式図である。同図に示されるように、本実施の形態では、角度差情報と角度差情報に基づいて導出した結合量とを同時に表示するので、角度差情報と結合量とを比較することにより、導出された結合量の信頼性が容易に判断できる。
すなわち、結合量の多いアナライト試料の後に流す試料については、前回の試料による結合が十分に解離されていない可能性が多く、この解離が十分か否かについては、角度差情報を参照することにより判断することができる。
図20は、結合量Gを表すグラフ80の拡大図が示されている。同図では、横軸がアナライト種類を、縦軸は結合量Gを、それぞれ示している。また、基準ラインL1は、結合量「0」を示すラインであり、当該基準ラインL1と各アナライト溶液のタンパクTaとの結合量Gとを示すことにより、複数のアナライト溶液間での結合量の比較を容易に行うことができる。
さらに、グラフ80には、閾値ラインL2も表示されるようになっている。当該閾値ラインL2は、ユーザの入力部16を介した操作により上下に移動可能に表示されており、当該上下の移動により、結合量Gが当該閾値ラインL2以上の試料がどれであるかを判断できる。
また、本実施の形態では、ユーザの入力部16を介した操作により、特定のアナライト試料の結合量Gを選択可能に構成されており、制御部70において、ユーザにより選択された結合量Gをマーキングする。なお、同図では、制御部70により、マーキングされた結合量Gを棒グラフの色を異ならせることによりユーザに報知する表示を行なう形態について示した。
図21には、ユーザの入力部16を介した所定の操作に応じて制御部70により表示領域14Aに表示される結合量Gの分布状態を示すグラフ84が示されている。同図に示されるように、結合量Gを横軸に、アナライト数を縦軸にして表示している。また、同図においても、上記グラフ80と同様に、基準ラインL1及び閾値ラインL2を表示している。
同図に示されるように、一般的には、結合量Gが基準ラインL1付近のアナライトが最も多い。これは、殆どのアナライト試料がタンパクTaと反応していないことを示している。
また、閾値ラインL2は、上記グラフ80の閾値ラインL2と同様に、ユーザによる入力部16を介した操作により表示位置が変更可能に構成されており、制御部70では、ユーザによる指示入力に応じて当該閾値ラインL2を変更することにより、所望の結合量G以上の反応をしたアナライト試料を抽出することができる。
また、本実施の形態では、このようにして抽出されたアナライト試料の種類、角度差情報及び結合量G等の情報を示すデータを、制御部70により、新規ファイルとして保存することにより、不要なデータを省いた有効な情報だけを含むデータを生成することができる。
さらに、図22に示されるように、グラフ80において、所望のアナライト試料又はその結合量Gを選択すると、制御部70により、グラフ82のうち、選択されたアナライト試料又は選択された結合量に対応するアナライト試料を送液した前後の角度差情報を含む部位を拡大表示する。
なお、同図に示されるように、選択された資料のデータがどの部位であるかを示す矢印やメッセージ88を表示することが好ましい。
以上説明したように本実施の形態によれば、光透過性を有する誘電体ブロック52の表面に薄膜57が形成され、薄膜57上の測定領域に測定対象とするタンパクTaが付着され、薄膜57上に検体物質の特性の測定に用いる複数種類のアナライト溶液及び測定の基準となるバッファ液の何れかを所定期間毎に交互に薄膜57上に供給すると共に、薄膜57上の測定領域に対応する位置に、薄膜57の裏面側から光を照射させ、その反射光を検出して反射光の経時変化を測定する測定動作を実行し、当該測定動作における測定結果、及び当該測定結果に基づいて導出した試料溶液の種類に応じた数の結合量をHDD70Dに記憶し、ディスプレイ14の表示領域14Aに、一の測定領域に供給された複数種類のアナライト溶液の各々について導出された複数の結合量Gを示すグラフ80を表示するので、複数のアナライト溶液の測定結果の比較や反応結果を表示できる。
なお、上記実施の形態では、結合量Gを示すグラフ80と共に、当該結合量Gを導出するために用いた角度差情報を示すグラフ82を並べて表示しているので、結合量と角度差情報とを容易に比較することができ、反応量の信頼度を判断しやすくなる。
また、上記実施の形態では、結合量Gの閾値を示す閾値ラインL2を表示するので、特定の閾値以上の結合量のアナライト溶液を容易に把握することができる。また、入力部16を介した指示入力により、閾値ラインL2の表示位置を変更することができるので、反応結果に応じて閾値の設定が容易に変更できる。さらに、閾値以上の結合量のアナライト溶液に関する情報を抽出してHDD70Dに記憶するので、有効なアナライト溶液に関する情報だけを取り扱うことができるようになる。
また、上記実施の形態では、アナライト溶液又は結合量が選択された場合に、選択されたアナライト溶液又は選択された結合量のアナライト溶液を供給したとき及びその前後の角度差情報を抜き出したグラフ86を表示するので、反応量の信頼性の判断が容易になる。
また、上記実施の形態では、特定のアナライト溶液の結合量について、フラグを立てることができるだけでなく、フラグが立てられたことを表示するので、結合量の識別や解析を迅速に行なうことができる。
また、上記実施の形態では、測定チップ50に試料及びバッファ液をそれぞれ供給した際の測定領域E1での暗線位置の差分と参照領域E2での暗線位置の差分を測定する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、暗線が発生した反射角度を求めるものとしてもよい。この場合は、ROM70BやHDD70Dなどにイメージセンサの各受光部で受光される光線の反射角度を示す受光反射角度情報を予め記憶させておき、当該受光反射角度情報に基づいて、測定された暗線の位置に対応する反射角度を導出するものとしてもよい。また、イメージセンサに入射した光線の反射角度を導出するものとしてもよい。
その他、上記実施の形態の全反射減衰を利用する他のバイオセンサーとしては、漏洩モード検出器をあげることができる。漏洩モードセンサは、誘電体と、この上に順に層設されたクラッド層と光導波層とによって構成された薄膜とからなり、この薄膜の一方の面がセンサ面となり、他方の面が光入射面となる。光入射面に全反射条件を満たすように光を入射させると、その一部が前記クラッド層を透過して前記光導波層に取り込まれる。そして、この光導波層において、導波モードが励起されると、前記光入射面における反射光が大きく減衰する。導波モードが励起される入射角は、表面プラズモン共鳴角と同様に、センサ面上の媒質の屈折率に応じて変化する。この反射光の減衰を検出することにより、前記センサ面上の反応を測定することができる。
なお、上記実施の形態では、イメージセンサとして、2次元状の受光面を有するエリアセンサを用いた場合にいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、受光部が、位置の測定方向に沿って配置されていればよく、ラインセンサを用いてもよい。
その他、上記実施の形態で説明した測定装置の構成(図1〜図12参照)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
また、上記実施の形態で説明した角度差情報生成処理(図14参照)と結合量導出処理(図17参照)の処理の流れも一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
実施の形態に係るバイオセンサー全体の斜視図である。 実施の形態に係るバイオセンサーの内部の斜視図である。 実施の形態に係るバイオセンサーの内部の上面図である。 実施の形態に係るバイオセンサーの内部の側面図である。 実施の形態に係る測定チップの斜視図である。 実施の形態に係る測定チップの分解斜視図である。 実施の形態に係る測定チップの測定領域及び参照領域へ光ビームが入射している状態を示す図である。 実施の形態に係る測定チップの流路部材を下側からみた図である。 実施の形態に係るバイオセンサーの分注ヘッドの鉛直駆動機構を示す斜視図である。 実施形態に係るバイオセンサーの液体吸排部の概略構成図である。 実施の形態に係るバイオセンサーの光学測定部付近の概略図である。 実施の形態に係るバイオセンサーの電気系の構成を示すブロック図である。 (A)は画像情報により示される2本の光ビームの像を含んだ画像の一例を示す図であり、(B)は光ビームの光強度分布の一例を示すグラフである。 実施の形態に係る角度差情報生成処理の流れを示すフローチャートである。 (A)〜(E)は暗線を検出する際の流れを示す図である。 実施の形態に係る角度差情報生成処理により生成された角度差情報の一例を示すグラフである。 実施の形態に係る結合量導出処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態に係る結合量の導出についての説明図である。 実施の形態に係るディスプレイの表示領域に、結合量の導出結果を示すグラフ及び角度差情報を示すグラフが表示された状態の一例を示す模式図である。 図19に示す結合量の導出結果を示すグラフの一例を示す拡大説明図である。 実施の形態に係るディスプレイの表示領域に表示される結合量の分布を示すグラフの一例を示す説明図である。 実施の形態に係るディスプレイの表示領域に表示される角度差情報の抜き出し拡大グラフの一例を示す説明図である。
符号の説明
10 バイオセンサー
14 ディスプレイ(表示装置)
16 入力部(入力手段)
20 分注ヘッド(供給手段)
30 測定部(検出手段)
36 CCD(検出手段)
52 誘電体ブロック(光透過性部材)
70 制御部(測定動作実行手段、導出手段、記憶制御手段、表示制御手段)
70B ROM(記憶媒体)
70D HDD(記憶媒体)

Claims (5)

  1. 光透過性を有し、表面に薄膜層が形成されると共に、当該薄膜層上の測定領域に測定対象とする検体物質を付着可能な光透過性部材と、
    前記薄膜層上に前記検体物質の特性の測定に用いる複数種類の試料溶液及び測定の基準となる所定の基準溶液の何れかを選択的に供給する供給手段と、
    前記薄膜層上の前記測定領域に対応する位置に、前記薄膜の裏面側から光を照射させると共に、反射光を検出する検出手段と、
    前記供給手段により前記複数種類の試料溶液及び前記基準溶液を所定期間毎に交互に前記薄膜層上に供給すると共に、前記検出手段により前記反射光の経時変化を検出する測定動作を実行する測定動作実行手段と、
    前記測定動作による測定結果に基づいて、前記複数種類の試料溶液の各々と前記検体物質との反応量を導出する導出手段と、
    前記測定動作実行手段による測定動作における測定結果、及び前記導出手段による導出結果を記憶媒体に記憶する記憶制御手段と、
    画像を表示可能な表示装置の表示領域に、一の前記測定領域に供給された複数種類の試料溶液の各々について前記導出手段により導出された複数の反応量を示す画像を表示する表示制御手段と、
    を備えた測定装置。
  2. 前記表示制御手段は、前記一の測定領域の前記複数の反応量を示す画像と共に、当該複数の反応量を導出するために用いた測定結果を示す画像を並べて表示する請求項1記載の測定装置。
  3. 前記表示制御手段に対する表示内容を変更する変更指示を入力するための入力手段をさらに備え、
    前記表示制御手段は、前記複数の反応量を示す画像に重ねて前記反応量の閾値を示す画像を表示すると共に、前記入力手段を介して前記閾値を示す画像の表示位置の変更指示が入力された場合に、前記閾値を示す画像の表示位置を変更し、
    前記記憶制御手段は、前記閾値を示す画像の表示位置に応じて、当該閾値以上の反応量の試料溶液に関する情報を抽出して前記記憶媒体に記憶する
    請求項1又は請求項2記載の測定装置。
  4. 前記表示制御手段は、前記入力手段により特定の試料溶液又は特定の試料溶液の反応量が選択された場合に、選択された試料溶液又は選択された反応量の試料溶液を前記供給手段により供給したとき及びその前後の測定結果を抜き出して表示する
    請求項3記載の測定装置。
  5. 前記表示制御手段は、前記入力手段により特定の試料溶液の反応量について、フラグを立てる指示が入力された場合に、前記複数の反応量を示す画像の該当する反応量を示す部位を他の反応量を示す部位と異なる画像に置き換えて表示し、
    前記記憶制御手段は、指示対象とされた試料溶液に関する情報に、フラグを立てる指示が入力されたことを示す情報を追加するように書き換える
    請求項3又は請求項4記載の測定装置。
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