JP2008105949A - 皮膚外用剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】 優れた効果を有する抗酸化剤を見出し、さらに係る抗酸化剤を有効成分として配合することにより、皮膚の老化及び肌荒れの防止或いは改善に優れた効果を有する皮膚外用剤を提供する。
【解決手段】 アトラスシーダー(Cedrus atlantica)、イトスギ(Cupressus sempervirens)、及びカユプテ(Melaleuca leucadedron)より選ばれる1種または2種以上の精油を抗酸化剤として用いる。またこれらの抗酸化剤を有効成分として配合することにより、老化及び肌荒れ改善用皮膚外用剤を提供することができた。
【選択図】 なし
【解決手段】 アトラスシーダー(Cedrus atlantica)、イトスギ(Cupressus sempervirens)、及びカユプテ(Melaleuca leucadedron)より選ばれる1種または2種以上の精油を抗酸化剤として用いる。またこれらの抗酸化剤を有効成分として配合することにより、老化及び肌荒れ改善用皮膚外用剤を提供することができた。
【選択図】 なし
Description
本発明は、天然由来成分を有効成分とする抗酸化剤、老化及び肌荒れ改善用皮膚外用剤に関する。さらに詳しくは、アトラスシーダー(Cedrus atlantica)、イトスギ(Cupressus sempervirens)、及びカユプテ(Melaleuca leucadedron)より選ばれる1種または2種以上の精油を有効成分とする抗酸化剤、老化及び肌荒れ改善用皮膚外用剤に関する。
紫外線等の外来ストレスによる酸化傷害は、シワ、タルミ、肌のハリの低下といった老化症状、及び肌荒れの原因となっている。これまで皮膚外用剤の分野では、係る酸化傷害による老化症状、及び肌荒れを防止・改善するために、様々な抗酸化剤の検索及び配合検討がなされてきた。例えば、クロアワビタケの抽出物(特許文献1参照)、マルバニッケイの抽出物(特許文献2参照)、プエラリアファセオロイギスの抽出物(特許文献3参照)、キク科ヘテロテカ属植物抽出物(特許文献4参照)、カユアンギンの抽出物(特許文献5参照)等が知られている。
しかし、すでに報告されている生理活性物質は、老化現象の一部の過程にのみ作用している場合が多く、本質的な改善効果としては不十分であると考えられた。また、安定性、副作用、効果などの点から未だ十分なものは得られていない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものである。従って本発明は、優れた効果を有する抗酸化剤を見出し、さらに係る抗酸化剤を有効成分として配合することにより、皮膚の老化及び肌荒れの防止或いは改善に優れた効果を有する皮膚外用剤を提供することを目的とした。
本発明者らは、皮膚の老化及び肌荒れの防止・改善に優れた有効成分を見出すために、種々の物質について抗酸化作用に関する検討を行った。その結果、アトラスシーダー、イトスギ、及びカユプテより選ばれる1種または2種以上の精油に優れた抗酸化作用を見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、アトラスシーダー、イトスギ、及びカユプテより選ばれる1種または2種以上の精油を有効成分とする抗酸化剤に関する。
別の本発明は、アトラスシーダー、イトスギ、及びカユプテより選ばれる1種または2種以上の精油を含有することを特徴とする老化及び肌荒れ改善用皮膚外用剤に関する。
本発明によれば、アトラスシーダー、イトスギ、及びカユプテより選ばれる1種または2種以上の精油を有効成分とすることにより、優れた効果を有する抗酸化剤を提供することができる。
抗酸化剤を皮膚外用剤に配合することにより、優れた効果を発揮する老化及び肌荒れ改善用皮膚外用剤を提供することができる。
アトラスシーダーは、マツ科の植物で、アフリカ北部のアルジェリアからモロッコに分布する、高さ40メートルにも達する高木である。
イトスギは、ヒノキ科の植物で地中海沿岸地方から中東にかけて分布する大高木で、樹高50メートルにも達し、先のとがった狭円錐形の樹形は独特の景観をつくっている。
カユプテは、フトモモ科の植物でマラヤの海岸平野を原産地とし、フィリピン諸島、モルッカ諸島、オーストラリアでも見られるもので、樹高は14メートル弱まで成長する。
一般的に精油は、木や葉の部分を水蒸気蒸留または有機溶媒抽出により得ることができる。また、通常市販されているエッセンシャルオイルをそのまま、或いは蒸留等によって精製した後に使用することも可能である。好ましくは水蒸気蒸留から得られたものである。
本発明におけるアトラスシーダー、イトスギ、カユプテの精油は、優れた抗酸化作用を有し、抗酸化剤として利用することができる。また、皮膚外用剤に配合することにより、優れた効果を発揮する老化及び肌荒れ改善用皮膚外用剤を提供することができる。
アトラスシーダー、イトスギ、カユプテの精油を皮膚外用剤に配合する際の配合量は、皮膚外用剤の種類や使用目的等によって調整することができるが、効果や安定性などの点から、全量に対して、0.0001〜50.0質量%が好ましく、より好ましくは、0.001〜20.0質量%である。
アトラスシーダー、イトスギ、カユプテの精油を配合する皮膚外用剤の剤型は任意であり、例えば、ローションなどの可溶化系、クリームや乳液などの乳化系、カラミンローションなどの分散系として提供することができる。さらに、噴射剤と共に充填したエアゾール、軟膏剤、粉末、顆粒などの種々の剤型で提供することもできる。
なお、アトラスシーダー、イトスギ、カユプテの精油を配合する皮膚外用剤には、アトラスシーダー、イトスギ、カユプテの精油の他に、必要に応じて、通常医薬品、医薬部外品、皮膚化粧料、毛髪用化粧料及び洗浄用化粧料に配合される、油性成分、保湿剤、粉体、色素、乳化剤、可溶化剤、洗浄剤、紫外線吸収剤、増粘剤、薬剤、香料、樹脂、防腐剤、アルコール類等を適宜配合することができる。また、本発明の効果を損なわない範囲において、他の抗酸化剤との併用も可能である。
以下に、アトラスシーダー、イトスギ、カユプテの精油の調製例、各作用を評価するための試験、皮膚外用剤の処方例、使用試験について詳細に説明するが、本発明の技術的範囲はこれによってなんら限定されるものではない。
[調製方法1]
アトラスシーダー(Cedrus atlantica)の木片を水蒸気蒸留釜に詰め込み、これに水蒸気を通して精油を留出させ、冷却器で凝縮してから水と油を分離する。得られた留分から分取された油層部をさらにろ過し精油を得た。これをアトラスシーダーの精油とした。
アトラスシーダー(Cedrus atlantica)の木片を水蒸気蒸留釜に詰め込み、これに水蒸気を通して精油を留出させ、冷却器で凝縮してから水と油を分離する。得られた留分から分取された油層部をさらにろ過し精油を得た。これをアトラスシーダーの精油とした。
[調製方法2]
イトスギ(Cupressus sempervirens)の木片を水蒸気蒸留釜に詰め込み、これに水蒸気を通して精油を留出させ、冷却器で凝縮してから水と油を分離する。得られた留分から分取された油層部をさらにろ過し精油を得た。これをイトスギの精油とした。
イトスギ(Cupressus sempervirens)の木片を水蒸気蒸留釜に詰め込み、これに水蒸気を通して精油を留出させ、冷却器で凝縮してから水と油を分離する。得られた留分から分取された油層部をさらにろ過し精油を得た。これをイトスギの精油とした。
[調製方法3]
カユプテ(Melaleuca leucadedron)の木片を水蒸気蒸留釜に詰め込み、これに水蒸気を通して精油を留出させ、冷却器で凝縮してから水と油を分離する。得られた留分から分取された油層部をさらにろ過し精油を得た。これをカユプテの精油とした。
カユプテ(Melaleuca leucadedron)の木片を水蒸気蒸留釜に詰め込み、これに水蒸気を通して精油を留出させ、冷却器で凝縮してから水と油を分離する。得られた留分から分取された油層部をさらにろ過し精油を得た。これをカユプテの精油とした。
次に、アトラスシーダー、イトスギ、カユプテの精油の抗酸化作用評価について示す。
<抗酸化作用の評価1(ラジカル消去作用)>
試料として、調製方法1〜3により製造したアトラスシーダー、イトスギ、カユプテの精油を用いた。
試料として、調製方法1〜3により製造したアトラスシーダー、イトスギ、カユプテの精油を用いた。
各試料を、50質量%エタノールを用いて表1、表2、表3に示す濃度となるように濃度調整して試料溶液とし、96穴マイクロプレートに100μLずつ添加した。そこへ、0.2mMの1,1−ジフェニル−2−ピクリルヒドラジカル(DPPH)エタノール溶液を100μLずつ添加し良く混合後室温、暗所にて24時間静置した。最後にDPPHラジカルに由来する516nmの吸光度を測定した。試料を添加しなかった場合のコントロールの吸光度を(A)、試料を添加した場合の吸光度を(B)としたとき、DPPHラジカルの消去率を式(1)に導入して求めた。評価結果を表1、表2、表3に示す。
式(1):ラジカル消去率={1−(B)/(A)}×100(%)
式(1):ラジカル消去率={1−(B)/(A)}×100(%)
表1、表2、表3より明らかなように、アトラスシーダー、イトスギ、カユプテの精油は優れたDPPHラジカルの消去効果が認められた。このことより、アトラスシーダー、イトスギ、カユプテの精油は、優れたラジカルの消去作用を有することがわかった。
<抗酸化作用の評価2(スーパーオキサイドアニオン消去作用)>
精油のスーパーオキサイドアニオン消去作用の評価を、以下に示す方法により行った。試料として、調製方法1〜3により製造したアトラスシーダー、イトスギ、カユプテの精油を用いた。
精油のスーパーオキサイドアニオン消去作用の評価を、以下に示す方法により行った。試料として、調製方法1〜3により製造したアトラスシーダー、イトスギ、カユプテの精油を用いた。
各試料を、Hanks(+)液を用いて表4、表5、表6に示す濃度となるように濃度調整して試料溶液とした。96穴マイクロプレートに試料溶液25μLと反応溶液75μL(0.25mM NBT,1mM Hypoxanthine,0.1mM EDTAを含むHanks(+)液(pH7.4)を添加し、キサンチンオキシダーゼ溶液25μL(0.0075Units)を加え、37℃で15分間インキュベートした。その後、マイクロプレートリーダーで540nmの吸光度を測定した。試料無添加のコントロールの吸光度を(A)、試料を添加したときの吸光度を(B)としたとき、式(2)の値をラジカル消去率とした。評価結果を表4、表5、表6に示す。
式(2) {1−(B)/(A)}×100(%)
式(2) {1−(B)/(A)}×100(%)
表4、表5、表6より明らかなように、アトラスシーダー、イトスギ、カユプテの精油には優れたスーパーオキサイドアニオンの消去効果が認められた。このことより、アトラスシーダー、イトスギ、カユプテの精油は、優れたスーパーオキサイドアニオンの消去作用を有することがわかった。
以上のことから、アトラスシーダー、イトスギ、カユプテの精油は、優れた抗酸化作用を有することが明らかとなった。
続いて、上記各調製方法で得られたアトラスシーダー、イトスギ、カユプテの精油を配合した皮膚外用剤の処方例を示す。
[実施例1]乳液
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)メチルフェニルポリシロキサン 4.0
(3)水素添加パーム核油 0.5
(4)水素添加大豆リン脂質 0.1
(5)モノステアリン酸ポリオキシエチレン
ソルビタン(20E.O.) 1.3
(6)モノステアリン酸ソルビタン 1.0
(7)グリセリン 4.0
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)カルボキシビニルポリマー 0.15
(10)精製水 100とする残部
(11)アルギニン(1質量%水溶液) 20.0
(12)アトラスシーダーの精油 2.0
製法:(1)〜(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)〜(10)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。乳化終了後、冷却を開始し、(11)と(12)を順次加え、均一に混合する。
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)メチルフェニルポリシロキサン 4.0
(3)水素添加パーム核油 0.5
(4)水素添加大豆リン脂質 0.1
(5)モノステアリン酸ポリオキシエチレン
ソルビタン(20E.O.) 1.3
(6)モノステアリン酸ソルビタン 1.0
(7)グリセリン 4.0
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)カルボキシビニルポリマー 0.15
(10)精製水 100とする残部
(11)アルギニン(1質量%水溶液) 20.0
(12)アトラスシーダーの精油 2.0
製法:(1)〜(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)〜(10)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。乳化終了後、冷却を開始し、(11)と(12)を順次加え、均一に混合する。
[実施例2]化粧水
(1)エタノール 15.0(質量%)
(2)ポリオキシエチレン(40E.O.)硬化ヒマシ油 2.5
(3)香料 0.1
(4)精製水 100とする残部
(5)クエン酸 0.02
(6)クエン酸ナトリウム 0.1
(7)グリセリン 1.0
(8)ヒドロキシエチルセルロース 0.1
(9)イトスギの精油 2.0
製法:(1)に(2)、(3)及び(9)を溶解する。溶解後、(4)〜(8)を順次添加した後、十分に攪拌し均一に混合する。
(1)エタノール 15.0(質量%)
(2)ポリオキシエチレン(40E.O.)硬化ヒマシ油 2.5
(3)香料 0.1
(4)精製水 100とする残部
(5)クエン酸 0.02
(6)クエン酸ナトリウム 0.1
(7)グリセリン 1.0
(8)ヒドロキシエチルセルロース 0.1
(9)イトスギの精油 2.0
製法:(1)に(2)、(3)及び(9)を溶解する。溶解後、(4)〜(8)を順次添加した後、十分に攪拌し均一に混合する。
[実施例3]クリーム
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)ステアリン酸 2.0
(3)水素添加パーム核油 0.5
(4)水素添加大豆リン脂質 0.1
(5)セタノール 3.6
(6)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(7)グリセリン 10.0
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)アルギニン(20質量%水溶液) 15.0
(10)精製水 100とする残部
(11)カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 15.0
(12)カユプテの精油 3.0
製法:(1)〜(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)〜(10)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。乳化終了後、(11)を加え、冷却を開始し、40℃にて(12)を加え、均一に混合する。
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)ステアリン酸 2.0
(3)水素添加パーム核油 0.5
(4)水素添加大豆リン脂質 0.1
(5)セタノール 3.6
(6)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(7)グリセリン 10.0
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)アルギニン(20質量%水溶液) 15.0
(10)精製水 100とする残部
(11)カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 15.0
(12)カユプテの精油 3.0
製法:(1)〜(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)〜(10)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。乳化終了後、(11)を加え、冷却を開始し、40℃にて(12)を加え、均一に混合する。
[実施例4]美容液
(1)精製水 100とする残部(質量%)
(2)グリセリン 10.0
(3)ショ糖脂肪酸エステル 1.3
(4)カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 17.5
(5)アルギン酸ナトリウム(1質量%水溶液) 15.0
(6)モノラウリン酸ポリグリセリル 1.0
(7)マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 3.0
(8)N−ラウロイル−L−グルタミン酸
ジ(フィトステリル−2−オクチルドデシル) 2.0
(9)硬化パーム油 2.0
(10)スクワラン(オリーブ由来) 1.0
(11)ベヘニルアルコール 0.75
(12)ミツロウ 1.0
(13)ホホバ油 1.0
(14)1,3−ブチレングリコール 10.0
(15)L−アルギニン(10質量%水溶液) 2.0
(16)アトラスシーダーの精油 2.0
製法:(1)〜(6)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(7)〜(14)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。次いで、上記水相成分に油相成分を添加して予備乳化を行った後、ホモミキサーにて均一に乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、50℃にて(15)を加える。さらに40℃まで冷却し、(16)を加え、均一に混合する。
(1)精製水 100とする残部(質量%)
(2)グリセリン 10.0
(3)ショ糖脂肪酸エステル 1.3
(4)カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 17.5
(5)アルギン酸ナトリウム(1質量%水溶液) 15.0
(6)モノラウリン酸ポリグリセリル 1.0
(7)マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 3.0
(8)N−ラウロイル−L−グルタミン酸
ジ(フィトステリル−2−オクチルドデシル) 2.0
(9)硬化パーム油 2.0
(10)スクワラン(オリーブ由来) 1.0
(11)ベヘニルアルコール 0.75
(12)ミツロウ 1.0
(13)ホホバ油 1.0
(14)1,3−ブチレングリコール 10.0
(15)L−アルギニン(10質量%水溶液) 2.0
(16)アトラスシーダーの精油 2.0
製法:(1)〜(6)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(7)〜(14)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。次いで、上記水相成分に油相成分を添加して予備乳化を行った後、ホモミキサーにて均一に乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、50℃にて(15)を加える。さらに40℃まで冷却し、(16)を加え、均一に混合する。
[実施例5]洗顔フォーム
(1)ステアリン酸 16.0(質量%)
(2)ミリスチン酸 16.0
(3)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(4)グリセリン 20.0
(5)水酸化ナトリウム 7.5
(6)ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 1.0
(7)精製水 100とする残部
(8)イトスギの精油 5.0
製法:(1)〜(4)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(5)〜(7)の水相成分を80℃にて加熱溶解し、油相成分と均一に混合撹拌する。冷却を開始し、40℃にて(8)を加え、均一に混合する。
(1)ステアリン酸 16.0(質量%)
(2)ミリスチン酸 16.0
(3)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(4)グリセリン 20.0
(5)水酸化ナトリウム 7.5
(6)ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 1.0
(7)精製水 100とする残部
(8)イトスギの精油 5.0
製法:(1)〜(4)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(5)〜(7)の水相成分を80℃にて加熱溶解し、油相成分と均一に混合撹拌する。冷却を開始し、40℃にて(8)を加え、均一に混合する。
[実施例6]メイクアップベースクリーム
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)セタノール 2.0
(3)グリセリントリ−2−エチルヘキサン酸エステル 2.5
(4)親油型モノステアリン酸グリセリル 1.0
(5)プロピレングリコール 11.0
(6)ショ糖脂肪酸エステル 1.3
(7)精製水 100とする残部
(8)酸化チタン 1.0
(9)ベンガラ 0.1
(10)黄酸化鉄 0.4
(11)香料 0.1
(12)カユプテの精油 2.0
製法:(1)〜(4)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(5)〜(7)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解し、これに(8)〜(10)の顔料を加え、ホモミキサーにて均一に分散させる。この水相成分に前記油相成分を加え、ホモミキサーにて乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(11)と(12)の成分を加え、均一に混合する。
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)セタノール 2.0
(3)グリセリントリ−2−エチルヘキサン酸エステル 2.5
(4)親油型モノステアリン酸グリセリル 1.0
(5)プロピレングリコール 11.0
(6)ショ糖脂肪酸エステル 1.3
(7)精製水 100とする残部
(8)酸化チタン 1.0
(9)ベンガラ 0.1
(10)黄酸化鉄 0.4
(11)香料 0.1
(12)カユプテの精油 2.0
製法:(1)〜(4)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(5)〜(7)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解し、これに(8)〜(10)の顔料を加え、ホモミキサーにて均一に分散させる。この水相成分に前記油相成分を加え、ホモミキサーにて乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(11)と(12)の成分を加え、均一に混合する。
[実施例7]乳液状ファンデーション
(1)メチルポリシロキサン 2.0(質量%)
(2)スクワラン 5.0
(3)ミリスチン酸オクチルドデシル 5.0
(4)セタノール 1.0
(5)ポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタンモノステアリン酸エステル 1.3
(6)モノステアリン酸ソルビタン 0.7
(7)1,3−ブチレングリコール 8.0
(8)キサンタンガム 0.1
(9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(10)精製水 100とする残部
(11)酸化チタン 9.0
(12)タルク 7.4
(13)ベンガラ 0.5
(14)黄酸化鉄 1.1
(15)黒酸化鉄 0.1
(16)香料 0.1
(17)アトラスシーダーの精油 1.0
製法:(1)〜(6)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(7)〜(10)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解し、これに(11)〜(15)の顔料を加え、ホモミキサーにて均一に分散する。油相成分を加え、乳化を行う。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(16)と(17)の成分を順次加え、均一に混合する。
(1)メチルポリシロキサン 2.0(質量%)
(2)スクワラン 5.0
(3)ミリスチン酸オクチルドデシル 5.0
(4)セタノール 1.0
(5)ポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタンモノステアリン酸エステル 1.3
(6)モノステアリン酸ソルビタン 0.7
(7)1,3−ブチレングリコール 8.0
(8)キサンタンガム 0.1
(9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(10)精製水 100とする残部
(11)酸化チタン 9.0
(12)タルク 7.4
(13)ベンガラ 0.5
(14)黄酸化鉄 1.1
(15)黒酸化鉄 0.1
(16)香料 0.1
(17)アトラスシーダーの精油 1.0
製法:(1)〜(6)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(7)〜(10)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解し、これに(11)〜(15)の顔料を加え、ホモミキサーにて均一に分散する。油相成分を加え、乳化を行う。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(16)と(17)の成分を順次加え、均一に混合する。
[実施例8]油中水型エモリエントクリーム
(1)流動パラフィン 30.0(質量%)
(2)マイクロクリスタリンワックス 2.0
(3)ワセリン 5.0
(4)ジグリセリンオレイン酸エステル 5.0
(5)塩化ナトリウム 1.3
(6)塩化カリウム 0.1
(7)プロピレングリコール 3.0
(8)1,3−ブチレングリコール 5.0
(9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(10)イトスギの精油 5.0
(11)精製水 100とする残部
(12)香料 0.1
製法:(5)と(6)を(11)の一部に溶解して50℃とし、50℃に加熱した(4)に撹拌しながら徐々に加える。これを混合した後、70℃にて加熱溶解した(1)〜(3)に均一に分散する。これに(7)〜(10)を(11)の残部に70℃にて加熱溶解したものを撹拌しながら加え、ホモミキサーにて乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(12)を加え、均一に混合する。
(1)流動パラフィン 30.0(質量%)
(2)マイクロクリスタリンワックス 2.0
(3)ワセリン 5.0
(4)ジグリセリンオレイン酸エステル 5.0
(5)塩化ナトリウム 1.3
(6)塩化カリウム 0.1
(7)プロピレングリコール 3.0
(8)1,3−ブチレングリコール 5.0
(9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(10)イトスギの精油 5.0
(11)精製水 100とする残部
(12)香料 0.1
製法:(5)と(6)を(11)の一部に溶解して50℃とし、50℃に加熱した(4)に撹拌しながら徐々に加える。これを混合した後、70℃にて加熱溶解した(1)〜(3)に均一に分散する。これに(7)〜(10)を(11)の残部に70℃にて加熱溶解したものを撹拌しながら加え、ホモミキサーにて乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(12)を加え、均一に混合する。
<老化及び肌荒れ改善作用の評価(シワ、タルミ、ハリ、肌荒れ)>
次に本発明の実施例1〜3について使用試験を行い、シワ、タルミ、肌のハリ、及び肌荒れの改善効果を評価した。その際、実施例1配合のアトラスシーダーの精油をスクワランに代替したものを比較例1、実施例2配合のイトスギの精油をスクワランに代替したものを比較例2、実施例3配合のカユプテの精油をスクワランに代替したものを比較例3として同時に使用試験を行った。
次に本発明の実施例1〜3について使用試験を行い、シワ、タルミ、肌のハリ、及び肌荒れの改善効果を評価した。その際、実施例1配合のアトラスシーダーの精油をスクワランに代替したものを比較例1、実施例2配合のイトスギの精油をスクワランに代替したものを比較例2、実施例3配合のカユプテの精油をスクワランに代替したものを比較例3として同時に使用試験を行った。
各試料について、シワ、タルミ、肌のハリの低下、及び肌荒れといった症状が顕著に認められる50〜60才代の男女パネラー各20名を一群とし、ブラインドにて1ヶ月間使用させ、使用前後の皮膚状態の変化を目視にて評価した。皮膚症状の指標として、シワ、タルミ、肌のハリ、肌荒れについて「改善」、「やや改善」、「変化なし」の三段階で評価し、表7に各評価を得たパネラー数を示す。
表7より、シワ、タルミ、肌のハリ、及び肌荒れについて、アトラスシーダー、イトスギ、カユプテの精油を含有しない比較例1〜3の使用群においては、半数以上のパネラーに改善が認められなかったが、アトラスシーダー、イトスギ、カユプテの精油を配合した実施例使用群においては、7割以上のパネラーに明確な改善が認められた。
以上のことから、アトラスシーダー、イトスギ、カユプテの精油を含有する皮膚外用剤は、優れた老化及び肌荒れ改善作用を有することが明らかとなった。
Claims (2)
- アトラスシーダー(Cedrus atlantica)、イトスギ(Cupressus sempervirens)、及びカユプテ(Melaleuca leucadedron)より選ばれる1種または2種以上の精油を有効成分とする抗酸化剤。
- アトラスシーダー(Cedrus atlantica)、イトスギ(Cupressus sempervirens)、及びカユプテ(Melaleuca leucadedron)より選ばれる1種または2種以上の精油を含有することを特徴とする老化及び肌荒れ改善用皮膚外用剤。
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Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
JP2011505816A (ja) * | 2007-12-14 | 2011-03-03 | ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ | 揮発性茶化合物の回収方法 |
JP2014509631A (ja) * | 2011-04-01 | 2014-04-21 | ロレアル | 皮膚老化の徴候を低減または遅延させるための、ジンゲロンまたはその誘導体の使用 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002520126A (ja) * | 1998-07-17 | 2002-07-09 | ベイクストロワ ジェネラル ラブス ソシエテ アノニム | 電磁波及び精油を用いる、皮膚及び頭皮の化粧処置のための方法 |
-
2006
- 2006-10-23 JP JP2006287237A patent/JP2008105949A/ja active Pending
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