JP2008104109A - 同報データ送信方法および同報データ送信システム - Google Patents

同報データ送信方法および同報データ送信システム Download PDF

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Abstract

【課題】狭域通信の路車間システムにおいて、同報データの再送を効率的に行い、同報データの送達をより確実に行う。
【解決手段】本発明の同報データ送信方法および同報データ送信システムでは、車載器が基地局Aから同報データを受信し、この受信した同報データのチェックサムを計算し、このチェックサムを基地局Bへ送信する。続いて、基地局Bは、車載器から受信したチェックサムを判定し、該チェックサムが正しくないと判定する。続いて、チェックサムが正しくないと判定した基地局Bは、基地局Cに対して、同報データの再送を指示する。そして、基地局Cから車載器へ、同報データが再送される。このようにして、本来は一方向性しか持たず、送信側が受信側のデータ受信を確認することができない同報データ送信において、正しい同報データの送信を確実に行うことが可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、DSRC(Dedicated Short-Range Communication)を使用した狭域通信の路車間システムにおいて、データ送信装置の送信データ送達可能領域に存在するデータ受信装置へ、該データ送信装置から同報データを送信する同報データ送信方法および同報データ送信システムに関し、特に、同報データを同報データ送信装置から同報データ受信装置へ再送可能な同報データ送信方法および同報データ送信システムに関する。
近年、DSRCを使用した狭域通信の路車間システムが普及してきている。例えば、現在、ETC(Electric Toll Collection system)が実用化されているが、このETCもDSRCの技術を基礎にしたサービスである。将来は、DSRCの技術を基礎とした様々なサービスが展開されるものと予想される。
かかる路車間システムにおいて、道路側に設置された基地局から車載器へ、データ受信応答がない放送型データ(以下、同報データという)を送信する場合がある。しかし、同報データは、データ受信側からの受信正常または受信異常の応答がないために、基地局は、車載器が正常にデータを受信できたのか確認できない。このため、基地局と車載器との間の無線区間で何らかの問題が発生した場合には、同報データが車載器へ正確に送信されないままになってしまう。
このような同報データ送信の問題を解消するために、例えば特許文献1には、第1の基地局の通信可能領域に存在する車載器が、この第1の基地局の通信可能領域を離れて、該第1の基地局と異なる第2の基地局の通信可能領域へ入った場合に、第1の基地局からのデータ受信を、第2の基地局から継続して受けることを可能にした無線移動通信システムが開示されている。この無線移動通信システムによって、第1の基地局から車載器へのデータ送信が何らかの理由によって正常に完了しなかった場合でも、第2の基地局がデータ送信を引き継ぐため、データ送信が正常に完了する可能性を高めることができる。
また、特許文献2には、第1の基地局の通信可能領域に存在する車載器が、この第1の基地局の通信可能領域を離れて、この第1の基地局と異なる第2の基地局の通信可能領域へ入った場合に、第1の基地局との通信で使用していたスロットと同一のスロットが第2の基地局との通信でも使用可能な場合には、この同一スロットを継続して使用することによって、第1の基地局から継続して第2の基地局からもスムースに送信データを受信することを可能にした路車間通信システムが開示されている。
また、特許文献3には、基地局の通信可能領域を移動する車載器の移動速度と、基地局から車載器への送信データのデータサイズとに応じて、基地局から車載器へのデータ送信速度を調整することを可能とした通信システムが開示されている。この通信システムによって、車載器が基地局の通信可能領域に存在する間にデータ送信を完了する可能性を高めることができる。
また、特許文献4には、基地局から同報データを受信した車載器は、同報データ受信終了後にデータ欠落を判定し、データ欠落があった場合に、同一の基地局から欠落している同報データの再送を受けることを可能とした路車間データ配信システムが開示されている。この路車間データ配信システムによって、基地局から車載器への同報データ送信の信頼性を高めることができる。
特開2005−117342号公報 特開2000−358265号公報 特開2004−364274号公報 特開2005−57326号公報
しかしながら、上記特許文献1〜4に代表される従来技術では、基地局と車載器との間の無線区間で通信エラーが発生した場合には、依然としてなお、同報データを車載器へ完全に正確に送信することは不可能であった。
例えば、上記特許文献1および2に代表される従来技術では、第1の基地局から車載器へのデータ送信が何らかの理由によって正常に完了しなかった場合でも、第2の基地局がデータ送信を引き継ぐことになるが、同報データが第2の基地局から引き続き送信されたとしても、同報データが車載器へ完全に正確に送信されたことを保証するものではない。また、同報データ送信が、車載器を識別せずに通信を行う放送型(ブロードキャスト型)のデータ送信である場合には、車載器が第2の基地局の通信可能領域へ移動した場合には、この車載器を追跡することができず、同報データの送信を引き続いて行うことは不可能であった。
また、特に、上記特許文献2に代表される従来技術では、第1の基地局の通信可能領域に存在する車載器が、この第1の基地局の通信可能領域を離れて、該第1の基地局と異なる第2の基地局の通信可能領域へ入った場合に、第2の基地局からの送信データのスロットがデータ送信のために全て使用されていたとき、第2の基地局との通信において新たなスロットを割り当てることができず、第2の基地局から同報データの再送データの受信を受けることは不可能であった。
また、上記特許文献3に代表される従来技術では、車載器が基地局の通信可能領域に存在する間にデータ送信を完了する可能性は高まるが、上記特許文献1に代表される従来技術と同様に、同報データが車載器へ完全に正確に送信されたことを保証するものではなかった。
また、上記特許文献4に代表される従来技術では、受信した同報データにデータ欠落があった場合には、同報データを再送するため、同報データの信頼性を向上させることは可能であるが、受信した同報データにデータ誤りがあった場合には、これを検出することができず、依然としてなお、同報データが車載器へ完全に正確に送信されたことを保証するものではない。さらに、同報データの再送のためにデータスロットを割り当てることとなるため、このデータ再送にデータスロットが割り当てられる分、並行して行う同報データの送信のために割り当てられるデータスロットが減少し、同報データ送信のデータ送信効率が減少するという問題点があった。
なお、上記特許文献1〜4に代表される従来技術を組み合わせたとしても、基地局からの同報データの送信効率を低下させず、車載器が受信した同報データのデータ欠落およびデータ誤りのいずれも検出可能とし、車載器が受信した同報データにデータ欠落またはデータ誤りがあった場合に、同報データの再送を効率的に行うことは、いずれも不可能である。
本発明は、上記問題点(課題)を解消するためになされたものであって、狭域通信の路車間システムにおいて、基地局から同報データを効率的に送信しつつ、車載器が受信した同報データのデータ欠落およびデータ誤りのいずれも検出可能とし、車載器が受信した同報データにデータ欠落またはデータ誤りがあった場合には、同報データの再送を効率的に行い、同報データの送達をより確実に行うことを可能とすることを目的とする。
上述した問題を解決し、目的を達成するため、本発明は、データ送信装置の送信データ送達可能領域に存在するデータ受信装置へ、該データ送信装置から同報データを送信する同報データ送信方法であって、第1のデータ送信装置から前記同報データを受信した特定のデータ受信装置において、該受信した同報データに基づいて検証データを生成する検証データ生成工程と、前記検証データ生成工程によって前記検証データが生成された場合に、前記特定のデータ受信装置と第2のデータ送信装置との間で互いを識別した通信を可能にする通信可能化工程と、前記特定のデータ受信装置から前記通信可能化工程によって互いを識別した通信が可能となった前記第2のデータ送信装置へ、前記検証データを送信する検証データ送信工程と、前記検証データを受信した前記第2のデータ送信装置において、該検証データが妥当であるか否かを判定する検証データ判定工程と、前記検証データ判定工程によって前記検証データが妥当でないと判定された場合に、前記第2のデータ送信装置から第3のデータ送信装置へ、前記同報データの再送指示を送信する再送指示送信工程と、前記再送指示を受信した前記第3のデータ送信装置から前記特定のデータ受信装置へ、該再送指示に基づいて前記同報データを再送する同報データ再送工程とを含んだことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記同報データは、該同報データの送信の優先度に関する優先度情報が付加されて送信され、前記検証データ生成工程は、前記優先度情報に基づき前記検証データを生成することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記第2のデータ送信装置において、前記検証データ判定工程によって前記検証データが妥当でないと判定された場合に前記第3のデータ送信装置と通信を行うための通信チャネルを選択し、前記検証データ判定工程によって前記検証データが妥当であると判定された場合に該第3のデータ送信装置とは異なる第4のデータ送信装置と通信を行うための通信チャネルを選択する通信チャネル選択工程と、前記通信チャネル選択工程によって選択された通信チャネルを、前記特定のデータ受信装置へ通知する通信チャネル通知工程とをさらに含み、前記再送指示送信工程は、前記検証データ判定工程によって前記検証データが妥当でないと判定された場合に、前記第2のデータ送信装置から前記第3のデータ送信装置へ前記同報データの再送指示を送信し、前記通信チャネル通知工程によって前記第3のデータ送信装置と通信を行うための通信チャネルを通知された前記特定のデータ受信装置は、該通信チャネルを使用して該第3のデータ送信装置から再送される前記同報データを受信することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記第2のデータ送信装置において、前記検証データ送信工程によって送信された前記検証データの受信を検知する検証データ受信検知工程をさらに含み、前記再送指示送信工程は、前記検証データ受信検知工程によって前記検証データの受信が検知されなかった場合においても、前記第2のデータ送信装置から前記第3のデータ送信装置へ、前記同報データの再送指示を送信することを特徴とする。
また、本発明は、データ送信装置の送信データ送達可能領域に存在するデータ受信装置へ、該データ送信装置から同報データを送信する同報データ送信システムであって、第1のデータ送信装置から受信した前記同報データに基づいて検証データを生成する検証データ生成手段と、前記検証データ生成手段によって前記検証データが生成された場合に、第2のデータ送信装置との間で互いを識別した通信を可能にする通信可能化手段と、前記通信可能化手段によって互いを識別した通信が可能となった前記第2のデータ送信装置へ、前記検証データを送信する検証データ送信手段とを備えたデータ受信装置と、前記データ受信装置から受信した前記検証データが妥当であるか否かを判定する検証データ判定手段と、前記検証データ判定手段によって前記検証データが妥当でないと判定された場合に、第3のデータ送信装置へ、前記同報データの再送指示を送信する再送指示送信手段と、前記再送指示を受信すると、前記検証データを送信した前記データ受信装置へ、該再送指示に基づいて前記同報データを再送する同報データ再送手段とを備えたデータ送信装置とを有することを特徴とする。
本発明によれば、特定のデータ受信装置がデータ送信装置から同報データを受信した場合に、この受信した同報データに基づいて検証データを生成し、この検証データが作成されると特定のデータ受信装置とデータ送信装置との間で互いを識別した通信が可能とされた上で、この検証データの妥当性をデータ送信装置で判定し、検証データが妥当でないと判定された場合に、データ送信装置へ同報データの再送指示を送信し、該再送指示を受信したデータ送信装置から最初に同報データを受信したデータ受信装置へ該同報データが再送されるので、同報データ送信と同報データ再送とを異なる通信で行うことが可能となり、同報データ送信のデータ送信効率を維持するとともに、同報データの受信エラーがあったデータ受信装置のみに対して、確実に同報データを再送することが可能となるという効果を奏する。また、同報データの受信エラーを判定する根拠となる検証データは、同報データ自体に基づいて生成され、同報データにエラーチェックのための情報を付加するする必要がなく、同報データ送信効率を高めることが可能となるという効果を奏する。
また、本発明によれば、優先度情報に基づき検証データが生成されるので、送信データの重要度に応じて同報データの妥当性の判定を実行の有無や、同報データの妥当性の判定の厳密度を設定することが可能となり、同報データの妥当性の判定を効率的に行うことが可能となる。
また、本発明によれば、検証データが妥当でないと判定された場合に、同報データを再送するための第3のデータ送信装置との通信チャネルを選択してデータ受信装置へ通知し、検証データが妥当であると判定された場合に、この第3のデータ送信装置とは異なる第4のデータ送信装置との通信チャネルを選択してデータ受信装置へ通知するので、データ受信装置は、余計な通信チャネルの探索を行う必要がなく、また、同報データの再送の必要性の有無に応じてデータ受信装置を第3のデータ送信装置または第4のデータ送信装置のいずれかとの通信へと振り分けることとなるので、効率的なデータ通信を行うことが可能となるという効果を奏する。
また、本発明によれば、第2のデータ送信装置において検証データの受信が検知されなかった場合に、同報データを再送するための第3のデータ送信装置へ同報データの再送指示を送信するので、データ受信装置が最初から全く同報データを受信できなかった場合にも対応して同報データを再送することが可能となるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照し、本発明の同報データ送信方法および同報データ送信システムに係る実施例を詳細に説明する。なお、以下の実施例1〜4では、本発明を、DSRCを使用した狭域通信の路車間システムに適用した場合を示すこととする。この場合、送信データ送達可能領域が半径10〜15m程度で、道路に沿って20〜30m間隔で配置される基地局がデータ送信装置であり、これらの基地局の送信データ送達可能領域を140km/h程度の速度で通過する乗用車に搭載された車載器がデータ受信装置となる。しかし、この路車間システムに限らず、通信相手を特定した通信が可能なデータ送信装置およびデータ受信装置から構成されるデータ通信システムであって、データ送信装置の送信データ送達可能領域に存在するデータ受信装置無線通信に、通信相手を特定せずに同報データを送信可能なシステムであれば、広く一般に適用可能である。
先ず、実施例1〜4の説明に先立って、本発明の特徴を説明することとする。図1を参照して本発明の特徴を説明する。同図に示すように、有線ネットワークには、情報提供装置と、基地局Aと、基地局Bと、基地局Cとが接続されている。また、車載器が、基地局A〜Cの送信データ送達可能領域を移動する。情報提供装置は、基地局A〜Cを介して車載器へ送信される同報データを記憶するサーバ装置であり、有線ネットワークを介して、このサーバ装置から各基地局へ同報データが識別可能にあらかじめ送信されている。
なお、基地局A〜Cは、この順序で、同一の道路に沿って配置されているものとする。各基地局の送信データ送達可能領域は互いに隣接しており、車載器は、基地局Aの送信データ送達可能領域から離脱すると直ちに基地局Bの送信データ送達可能領域へと入り、基地局Bの送信データ送達可能領域から離脱すると直ちに基地局Cの送信データ送達可能領域へと入ることとなる。
このような路車間システムで、基地局Aが、車載器に対して同報データを最初に送信する基地局である。また、基地局Bが、車載器から同報データに基づく検証データとしてのチェックサムを受信する基地局である。また、基地局Cは、基地局Bにおけるチェックサムの妥当性の検証によって該チェックサムが妥当でないと判定された場合に、車載器に対して同報データを再送する基地局である。特に、情報提供装置から基地局AおよびCに対して、同一の同報データが予め送信されていることを前提とする。
本発明において行われる処理の概略は、同図に示すように、次のとおりである。先ず、(1)車載器が基地局Aから同報データを受信する。そして、車載器は、基地局Aの送信データ送達可能領域から離脱して、基地局Bの送信データ送達可能領域へと入る。(2)そして、車載器は、基地局Aから受信した同報データのチェックサムを計算し、このチェックサムを基地局Bへ送信する。
(3)続いて、基地局Bは、車載器から受信したチェックサムを判定し、該チェックサムが正しくないと判定する。続いて、チェックサムが正しくないと判定した基地局Bは、基地局Cに対して、同報データの再送を指示する。その間に、車載器は、基地局Bの送信データ送達可能領域から離脱して、基地局Cの送信データ送達可能領域へと入る。(4)そして、基地局Cから車載器へ、同報データが再送される。
このように、基地局Aから車載器に対して同報データを最初に送信し、基地局Bが車載器からチェックサムを受信して該チェックサムの妥当性を判定し、基地局Cが車載器に対して同報データを再送することによって、本来は一方向性しか持たず、送信側が受信側のデータ受信を確認することができない同報データ送信において、正しい同報データの送信を確実に行うことが可能となる。
なお、以下の実施例1〜4において、基地局Aが、車載器に対して同報データを最初に送信する基地局であり、基地局Bが、車載器から同報データに基づく検証データとしてのチェックサムを受信して、その妥当性を判定する基地局であり、基地局Cが、基地局Bにおけるチェックサムの妥当性の検証によって該チェックサムが妥当でないと判定された場合に、車載器に対して同報データを再送する基地局であるとし、各基地局それぞれに機能分担させているが、この機能分担は本発明においては本質的ではなく、全ての機能が一つの基地局によって実現されてもよいものである。
以下に、図2〜7を参照して、本発明に係る実施例1を説明する。先ず、図2を参照して、実施例1に係るシステムの構成を説明する。同図に示すように、実施例1に係る路車間システムSには、有線ネットワークNに、情報提供装置100と、基地局A200aと、基地局B200bと、基地局C200cとが接続されて構成されている。
情報提供装置100は、同報データを記憶するサーバ装置である。情報提供装置100から基地局A200a、基地局B200bおよび基地局C200cへと、同一の同報データが予め送信されている。各基地局は、受信した同報データを識別可能に記憶する。特に、実施例1では、基地局A200a、基地局B200bおよび基地局C200cへ、同一の同報データが予め送信されている。
基地局A200aの送信データ送達可能領域Raに車載器300が存在するとき、車載器300は、基地局A200aとの無線通信が可能である。特に、実施例1では、基地局A200aから同報データを受信可能である。また、基地局B200bの送信データ送達可能領域Rbに車載器300が存在するとき、車載器300は、基地局B200bとの無線通信が可能である。特に、実施例1では、車載器300から基地局B200bへ、同報データに基づくチェックサムを送信可能である。また、基地局C200cの送信データ送達可能領域Rcに車載器300が存在するとき、車載器300は、基地局C200cとの無線通信が可能である。特に、実施例1では、基地局C200cから再送される、基地局A200aから最初に送信された同報データと同一の同報データを受信可能である。
車載器300は、送信データ送達可能領域Raから送信データ送達可能領域Rb、そして送信データ送達可能領域Rcへと移動する。送信データ送達可能領域Rbに存在する車載器300からチェックサムを受信した基地局B200bは、そのチェックサムの妥当性を判定し、チェックサムが妥当でないと判定された場合に、基地局C200cに対して、基地局A200aから車載器300へと送信された同報データと同一の同報データを、車載器300に対して再送するよう指示する。基地局C200cは、この再送指示に基づいて、車載器300に対して、この車載器300を特定して同報データを再送する。
次に、図2に示した路車間システムSにおいて、情報提供装置100から基地局A200a、基地局B200b、基地局C200cへ、あるいは基地局A200a、基地局B200b、基地局C200cから車載器300へ送信される同報データの通信フレームフォーマットについて説明する。図3は、同報データの通信フレームフォーマットを示す図である。
同図に示すように、同報データの通信フレームフォーマットは、ヘッダ情報としての制御情報と、ペイロードとしての同報データとから構成される。この同報データが情報提供装置100から基地局A200a、基地局B200b、基地局C200cへ、有線ネットワークを介して送信される場合は、制御情報はIP(Internet Protocol)ヘッダであり、ペイロードは同報データ自体である。また、同報データが基地局A200a、基地局B200b、基地局C200cから車載器300へ送信される場合は、制御情報はフレーム制御スロット(FCMS;Frame Control Message Slot)であり、同報データは、複数のデータスロット(MDS;Message Data Slot)からなる。なお、車載器300から基地局A200a、基地局B200b、基地局C200cへ通信接続を要求する際には、MDSの一部がアクティベーションスロット(ACTS;Activation Slot)として利用される。
次に、図2に示した路車間システムSにおいて、車載器300から基地局A200a、基地局B200b、基地局C200cへ送信されるチェックサム通知コマンドのフォーマットについて説明する。図4は、チェックサム通知コマンドフォーマットを示す図である。
同図に示すように、チェックサム通知コマンドフォーマットは、チェックサム通知コマンドとチェックサムとから構成される。なお、チェックサム通知コマンドは、FCMSに格納されることとしてもよい。また、チェックサムはMDSに格納されることとし、このMDSの一部がACTSとして利用されることとしてもよい。
次に、図2に示した実施例1の路車間システムSにおける基地局の構成について説明する。図5は、図2に示した実施例1に係る基地局の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、基地局200(基地局A200a、基地局B200b、基地局C200c)は、有線ネットワーク通信インターフェース部201と、データ振り分け部202と、同報データ送信部203と、チェックサム計算部204と、チェックサム比較部205と、接続管理部206と、無線部207とを有する。
有線ネットワーク通信インターフェース部201は、有線ネットワークNを介した情報提供装置100および他の基地局200との通信をつかさどるインターフェースである。この有線ネットワーク通信インターフェース部201を介して、情報提供装置100から同報データを受信し、他の基地局200へ車載器300を特定した同報データの再送指示を送信し、あるいは他の基地局200から車載器300を特定した同報データの再送指示を受信する。
データ振り分け部202は、有線ネットワーク通信インターフェース部201を介して受信した同報データを、同報データ送信部203またはチェックサム計算部204のいずれかへ振り分ける処理を行う。データ振り分け部202は、情報提供装置100から受信した同報データを、車載器300への送信のために同報データ送信部203へ受け渡し、チェックサム計算のためにチェックサム計算部204へ受け渡す。
同報データ送信部203は、データ振り分け部202から受け渡された同報データを識別可能に記憶し、この記憶されている同報データを車載器300へ送信するために、無線部207へ受け渡す。チェックサム計算部204は、データ振り分け部202から受け渡された同報データの合計値を算出する。なお、チェックサムの算出の際には、同報データのフレームの全ての合計値を算出することとしてもよいし、同報データのフレームを構成するブロック単位に合計値を算出することとしてもよい。
チェックサム比較部205は、チェックサム計算部204で計算された同報データのチェックサムと、無線部207を介して車載器300から受信した同報データのチェックサムとを比較する。そして、比較結果が、チェックサムが一致しないとされるものであった場合に、有線ネットワーク通信インターフェース部201から有線ネットワークNを介して、車載器300の進行方向に送信データ送達可能領域が隣接する他の基地局200に対して、チェックサムが一致しなかった車載器300の識別情報と、チェックサムが一致しなかった同報データとを特定して、同報データの再送指示を送信する。
接続管理部206は、基地局200と車載器300との間で行われる、互いを識別した1対1の通信を管理する。具体的には、互いを識別した1対1の通信を行うために必要な車載器300の識別情報や、通信状態(通信開始、通信開始時刻など)などの接続管理情報を管理することによって、車載器300との間で、互いを識別した1対1の通信が可能となる。また、接続管理部206は、有線ネットワーク通信インターフェース部201を介して受信した、他の基地局200からの同報データ再送指示に基づいて、指定される車載器300へ同報データ再送指示を送信するために、同報データ送信部203へ再送指示を出力する。
無線部207は、車載器300との間の無線通信をつかさどるインターフェースである。同報データ送信部203から受け渡される同報データを車載器300へ送信したり、接続管理部206と車載器300との間で行われる互いを識別した1対1の通信の接続管理情報を、接続管理部206と車載器300との間に介在して送受信したり、車載器300から送信されてきた同報データのチェックサムをチェックサム比較部205へ受け渡したりする。
次に、図2に示した実施例1の路車間システムSにおける車載器の構成について説明する。図6は、図2に示した実施例1に係る車載器の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、車載器300は、無線部301と、同報データ受信部302と、チェックサム計算部303と、チェックサム送信コマンド生成部304と、接続管理部305とを有する。
無線部301は、基地局200との間の無線通信をつかさどるインターフェースである。チェックサム送信コマンド生成部304から受け渡されるチェックサム送信コマンドを基地局200へ送信したり、接続管理部305と基地局200との間で行われる互いを識別した1対1の通信の接続管理情報を、接続管理部305と基地局200との間に介在して送受信したり、基地局200から送信されてきた同報データを同報データ受信部302へ受け渡したりする。
同報データ受信部302は、無線部301から受け渡された同報データを、チェックサムを計算するためにチェックサム計算部303へ受け渡す。チェックサム計算部303は、同報データ受信部302から受け渡された同報データの合計値を算出する。なお、チェックサムの算出の際には、同報データのフレームの全ての合計値を算出することとしてもよいし、同報データのフレームを構成するブロック単位に合計値を算出することとしてもよい。
チェックサム送信コマンド生成部304は、チェックサム計算部303から受け渡されたチェックサムを、当該チェックサムが基づく同報データを特定して、無線部301を介して基地局200へ送信する。この際に、チェックサムが送信される相手先の基地局200の特定は、接続管理部305に管理される接続管理情報に基づいて行われる。
接続管理部305は、基地局200と車載器300との間で行われる、互いを識別した1対1の通信を管理する。具体的には、互いを識別した1対1の通信を行うために必要な基地局200の識別情報や、通信状態(通信開始、通信開始時刻など)などの接続管理情報を管理することによって、基地局200との間で、互いを識別した通信が可能となる。
次に、図2に示した実施例1の路車間システムSにおいて実行される同報データ再送処理について説明する。図7は、実施例1の路車間システムSにおいて実行される同報データ再送処理を示すタイムチャートである。なお、図7に示す処理が実行される前提として、情報提供装置100から基地局A200a、基地局B200bおよび基地局C200cへ、有線ネットワークNを介して、同報データが送信されることとする。基地局Aへ送信される同報データは、同報データとして送信するためのデータである。また、基地局B200bへ送信される同報データは、比較するためのチェックサムを予め計算するためのものである。また、基地局C200cへ送信される同報データは、再送用の同報データである。
同図に示すように、先ず、基地局A200aは、車載器300へ、同報データを送信する(ステップS111)。なお、有線ネットワークNを介して、基地局B200bは同報データを受信し(ステップS112)、この受信した同報データに基づいて予めチェックサムを計算しておく(ステップS113)。また、基地局C200cも同報データを受信する(ステップS114)。
続いて、車載器300は、ステップS111で基地局A200aから受信した同報データに基づいてチェックサムを計算する(ステップS115)。そして、車載器300は、基地局A200aの無線エリア(送信データ送達可能領域)から離脱し(ステップS116)、基地局B200bの無線エリアへと入る。続いて、車載器300は、基地局B200bとの接続処理を行う(ステップS117)。ここで、接続処理は、基地局200と車載器300とが互いを識別して1対1で行う通信状態の確立をいう。
続いて、車載器300は、基地局B200bへ、チェックサムを送信する(ステップS118)。チェックサムを受信した基地局B200bは、チェックサムを、自体が予め計算しておいたチェックサムと比較する(ステップS119)。この比較結果が一致する場合は、以後の処理は省略される。一方で、比較結果が不一致であった場合には、基地局B200bは、車載器300へ、チェックサムが不一致であった旨を送信する(ステップS120)。このとき、基地局B200bは、車載器300へ、基地局C200cから同報データの再送を受ける際に使用する通信チャネルの通知を行う。このように、基地局C200cから同報データの再送を受ける際に使用する通信チャネルの通知を受けることによって、車載器300は、基地局C200cの送信データ送達可能領域において、通信チャネルのチャネルスキャン(通信チャネルの探索処理)を行う必要がなくなり、迅速に同報データの再送を受けることが可能となる。そして、基地局B200bは、基地局C200cへ、同報データの再送を指示する(ステップS121)。
続いて、車載器300は、基地局B200bの無線エリア(送信データ送達可能領域)から離脱し(ステップS122)、基地局C200cの無線エリアへと入る。続いて、車載器300は、基地局C200cとの接続処理を行う(ステップS123)。そして、基地局C200cは、車載器300へ、同報データを再送する(ステップS124)。
以上に説明した本発明の実施例1によれば、基地局200から送信された同報データが正確に車載器300へと受信されなかった場合に、同報データを正しく受信できなかった車載器300のみへと同報データを再送することとなり、基地局200と車載器300との間の伝送路を効率的に利用して、同報データを確実に車載器300に受信させることが可能となる。
以下に、図8〜10を参照して、本発明に係る実施例2を説明する。実施例2は、実施例1で示した同報データのフレームフォーマット(図3参照)に、当該同報データの再送に関する優先度の情報が付加された実施例である。実施例2の路車間システムSの構成、および、情報提供装置100、基地局200および車載器300の構成は、実施例1に示したものと同一であるので、説明を省略する。同様に、実施例1との同一点については説明を省略することとし、相違点のみを説明する。
先ず、実施例2の路車間システムSにおいて、情報提供装置100から基地局A200a、基地局B200b、基地局C200cへ、あるいは基地局A200a、基地局B200b、基地局C200cから車載器300へ送信される同報データの通信フレームフォーマットについて説明する。図8は、優先度情報付き同報データの通信フレームフォーマットを示す図である。
同図に示すように、実施例2の優先度情報付き同報データの通信フレームフォーマットには、制御情報と同報データとの間に、優先度情報が挿入された形となっている。優先度情報は、MDSに格納される。この優先度情報は、例えば、フラグ情報であって、車載器300におけるチェックサムの計算および基地局B200bにおけるチェックサムの検証が必要である場合は“1”が格納され、チェックサムの検証が不必要である場合は“0”が格納される。
この優先度情報は、情報提供装置100から有線ネットワークNを介して各基地局200へ同報データが送信されることに先立って、人為的な判断に基づく入力操作または情報提供装置100自体の自動的な判定処理によって決定され設定される。このように、優先度情報が設定された同報データが、情報提供装置100から有線ネットワークNを介して基地局A200a、基地局B200bおよび基地局C200cへと送信される。基地局B200bは、優先度情報が“1”であれば、予め同報データの合計値を算出してチェックサムを計算するが、優先度情報が“0”である場合には、同報データの合計値を算出せずチェックサムを計算しない。
なお、優先度情報が“0”である場合には、情報提供装置100は、同報データを、基地局A200aのみに送信するように制御することとしてもよい。このようにすることによって、同報データを必要としない基地局B200bおよび基地局C200cは不必要なデータを受信することなく、処理負担の軽減を図ることができるのみならず、不必要なデータ送受信が行われないので、有線ネットワークNのトラフィックを削減することが可能となる。
優先度情報が“1”である場合には、チェックサムの検証が必要であるので、同報データを受信した車載器300は、同報データに基づいてチェックサムを計算し、この計算されたチェックサムを基地局B200bへと送信する。また、車載器300からチェックサムを受信した基地局B200bは、車載器300から受信したチェックサムと、予め計算しておいたチェックサムとの比較を行う。この比較結果が不一致とされた場合に、基地局B200bは、基地局C200cへ、車載器300への同報データの再送を指示することとなる。
次に、実施例2の路車間システムSにおいて実行される同報データ再送処理について説明する。図9は、実施例2の路車間システムSにおいて実行される同報データ再送処理を示すタイムチャートである。なお、図8に示す処理が実行される前提として、情報提供装置100において、同報データの優先度情報が予め設定され、情報提供装置100から基地局A200a、基地局B200bおよび基地局C200cへ、有線ネットワークNを介して、同報データが送信されることとする。
先ず、情報提供装置100において、チェックサム検証の必要性の有無に応じて、優先度情報のフラグを設定する(ステップS131)。そして、情報提供装置100は、基地局A200aへ、同報データを送信する(ステップS132)。そして、基地局A200aは、車載器へ、同報データを送信する(ステップS133)。
なお、情報提供装置100から基地局B200bへも同報データが送信される(ステップS134)。同報データを受信した基地局B200bは、チェックサム検証が必要か否かを判定する(ステップS135)。続いて、ステップS135でチェックサム検証が必要と判定された場合に、基地局B200bは、ステップS134で基地局A200aから受信した同報データに基づいてチェックサムを計算する(ステップS136)。さらに、情報提供装置100から基地局C200cへも同報データが送信される(ステップS137)。
同報データを受信した車載器300は、チェックサム検証が必要か否かを判定する(ステップS138)。続いて、車載器300は、ステップS133で基地局A200aから受信した同報データに基づいてチェックサムを計算する(ステップS139)。そして、車載器300は、基地局A200aの無線エリア(送信データ送達可能領域)から離脱し(ステップS140)、基地局B200bの無線エリアへと入る。続いて、車載器300は、基地局B200bとの接続処理を行う(ステップS141)。
続いて、車載器300は、基地局B200bへ、チェックサムを送信する(ステップS142)。チェックサムを受信した基地局B200bは、チェックサムを、自体が予め計算しておいたチェックサムと比較する(ステップS143)。この比較結果が一致する場合は、以後の処理は省略される。一方で、比較結果が不一致であった場合には、基地局B200bは、車載器300へ、チェックサムが不一致であった旨を送信する(ステップS144)。このとき、基地局B200bは、車載器300へ、基地局C200cから同報データの再送を受ける際に使用する通信チャネルの通知を行う。そして、基地局B200bは、基地局C200cへ、同報データの再送を指示する(ステップS145)。
続いて、車載器300は、基地局B200bの無線エリア(送信データ送達可能領域)から離脱し(ステップS146)、基地局C200cの無線エリアへと入る。続いて、車載器300は、基地局C200cとの接続処理を行う(ステップS147)。そして、基地局C200cは、車載器300へ、同報データを再送する(ステップS148)。
なお、実施例2で示した優先度情報は、“1”または“0”2値を取りうるフラグ情報に限らず、次のようなものであってもよい。図10は、優先度情報付き同報データの通信フレームフォーマットの他の実施態様を示す図である。
同図に示すように、優先度情報には、チェックサムを計算する同報データの上位(あるいは下位であってもよい)桁数をセットすることとしてもよい。同報データが所定ビット数の情報(例えば、100ビット)であったとして、優先度情報が“0”であれば、チェックサムを計算する同報データの上位桁数が“0”であるので、チェックサムの検証を行わないことになる。また、優先度情報が“10”であれば、同報データの上位10桁のチェックサムを計算して検証することとなる。また、優先度情報が“100”であれば、同報データの全桁のチェックサムを計算して検証することとなる。
このように、優先度情報にチェックサムを計算する同報データの桁数をセットするようにすると、同報データの情報の重要性に応じてチェックサムによる検証の厳密性をきめ細かに設定するため、基地局200や車載器300の処理負担をあまり増加させることなく、必要性に応じた厳密度のチェックサム検証を効率的に行うことが可能となる。
以上に説明した本発明の実施例2によれば、基地局200から送信された同報データが正確に車載器300へと受信されなかった場合に、同報データの重要度や優先度に応じて、同報データを正しく受信できなかった車載器300のみへと同報データを再送することとなり、基地局200と車載器300との間の伝送路を効率的に利用して、相対的に重要であり優先度が高い同報データを優先的に、確実に車載器300に受信させることが可能となる。
以下に、図11〜15を参照して、本発明に係る実施例3を説明する。実施例3は、実施例1または2で示した処理に、当該同報データのチェックサムの検証結果に応じて、車載器300へ通知する通信チャネルを異ならせる処理を追加した実施例である。実施例3の路車間システムSの構成、および、情報提供装置100、基地局200および車載器300の構成は、実施例1または2に示したものと同一であるので、説明を省略する。同様に、実施例1または2との同一点については説明を省略することとし、相違点のみを説明する。
先ず、実施例3の路車間システムSにおいて、基地局A200a、基地局B200b、基地局C200cから車載器300へ送信される通信チャネル通知コマンドのフォーマットについて説明する。図11は、通信チャネル通知コマンドフォーマットを示す図である。なお、通信チャネルは、無線通信で使用する周波数のことである。また、通信チャネル通知コマンドは、車載器300に対して通信チャネルを通知するためのコマンドを送信する通信フレームフォーマットである。車載器300に対して通信チャネルを通知することによって、当該車載器300が次に通信を行う基地局200を振り分けて異ならせることが可能となる。
同図に示すように、通信チャネル通知コマンドフォーマットは、通信チャネル通知コマンドと通信チャネルとから構成される。なお、通信チャネル通知コマンドは、FCMSに格納されることとしてもよい。また、通信チャネルはMDSに格納されることとしてもよい。
次に、実施例3の路車間システムSにおいて実行される同報データ再送処理について説明する。図12は、実施例3の路車間システムSにおいて実行される同報データ再送処理を示すタイムチャートである。なお、図12に示す処理が実行される前提として、情報提供装置100において、同報データの優先度情報が予め設定され、情報提供装置100から基地局A200a、基地局B200bおよび基地局C200cへ、有線ネットワークNを介して、同報データが送信されることとする。また、基地局A200aの送信データ送達可能領域には、最初に、車載器A300aおよび車載器B300bの2台の車載器が存在していることとする。
同図に示すように、先ず、基地局A200aは、車載器A300aへ、同報データを送信し(ステップS151)、車載器B300bへも、同報データを送信する(ステップS152)。なお、有線ネットワークNを介して、基地局B200bは同報データを受信し(ステップS153)、この受信した同報データに基づいて予めチェックサムを計算しておく(ステップS154)。また、基地局C200cも同報データを受信する(ステップS155)。
続いて、車載器A300aは、ステップS151で基地局A200aから受信した同報データに基づいてチェックサムを計算する(ステップS156)。そして、車載器A300aは、基地局A200aの無線エリア(送信データ送達可能領域)から離脱し(ステップS157)、基地局B200bの無線エリアへと入る。続いて、車載器A300aは、基地局B200bとの接続処理を行う(ステップS158)。
続いて、車載器A300aは、基地局B200bへ、チェックサムを送信する(ステップS159)。チェックサムを受信した基地局B200bは、チェックサムを、自体が予め計算しておいたチェックサムと比較し、通信チャネル選択処理を行う(ステップS160)。ここでは、チェックサムの比較結果が一致したとし、ステップS160の通信チャネル選択処理によって基地局D200dの通信チャネルが選択されたとする。なお、基地局D200dは、同報データの再送とは無関係の基地局である。
そして、基地局B200bは、車載器A300aへ、基地局D200dの通信チャネルを送信する(ステップS161)。このように、基地局D200dからデータを受信する際に使用する通信チャネルの通知を受けることによって、車載器A300aは、基地局C200cの送信データ送達可能領域において、通信チャネルのチャネルスキャン(通信チャネルの探索処理)を行う必要がなくなり、迅速にデータ受信することが可能となる。
続いて、車載器A300aは、基地局B200bの無線エリア(送信データ送達可能領域)から離脱し(ステップS162)、基地局D200dの無線エリアへと入る。続いて、車載器A300aは、基地局D200dとの接続処理を行う(ステップS163)。
一方、車載器B300bは、ステップS152で基地局A200aから受信した同報データに基づいてチェックサムを計算する(ステップS164)。そして、車載器B300bは、基地局A200aの無線エリア(送信データ送達可能領域)から離脱し(ステップS165)、基地局B200bの無線エリアへと入る。続いて、車載器B300bは、基地局B200bとの接続処理を行う(ステップS166)。
続いて、車載器B300bは、基地局B200bへ、チェックサムを送信する(ステップS167)。チェックサムを受信した基地局B200bは、チェックサムを、自体が予め計算しておいたチェックサムと比較し、通信チャネル選択処理を行う(ステップS168)。ここでは、チェックサムの比較結果が不一致であったとし、ステップS168の通信チャネル選択処理によって基地局C200cの通信チャネルが選択されたとする。なお、基地局C200cは、同報データの再送用の基地局である。
そして、基地局B200bは、車載器B300bへ、基地局C200cの通信チャネルを送信する(ステップS169)。このように、基地局C200cから同報データの再送を受ける際に使用する通信チャネルの通知を受けることによって、車載器300は、基地局C200cの送信データ送達可能領域において、通信チャネルのチャネルスキャン(通信チャネルの探索処理)を行う必要がなくなり、迅速に同報データの再送を受けることが可能となる。そして、基地局B200bは、基地局C200cへ、同報データ再送指示を送信する(ステップS170)。
続いて、車載器B300bは、基地局B200bの無線エリア(送信データ送達可能領域)から離脱し(ステップS171)、基地局C200cの無線エリアへと入る。続いて、車載器B300bは、基地局C200cとの接続処理を行う(ステップS172)そして、車載器B300bは、基地局D200dから同報データの再送を受ける(ステップS173)。
次に、図12のステップS160およびステップS168で示した通信チャネル選択処理について説明する。図13は、図12のステップS160およびステップS168で示した通信チャネル選択処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、先ず、基地局200が有するチェックサム比較部205は、車載器300から受信したチェックサムと、当該基地局200で予め計算しておいたチェックサムとを比較する(ステップS181)。続いて、車載器300から受信したチェックサムと、当該基地局200で予め計算しておいたチェックサムとは一致するか否かを判定する(ステップS182)。
続いて、車載器300から受信したチェックサムと、当該基地局200で予め計算しておいたチェックサムとが一致すると判定された場合に(ステップS182肯定)、同報データ再送用の基地局200とは異なる、路線上において該同報データ再送用の基地局200の次に位置する基地局200の通信チャネルを、車載器300へ通知する(ステップS183)。
一方、車載器300から受信したチェックサムと、当該基地局200で予め計算しておいたチェックサムとが一致すると判定されなかった場合に(ステップS182否定)、同報データ再送用の基地局200の通信チャネルを、車載器300へ通知する(ステップS184)。
以上、本発明の実施例3を説明したが、次に、この実施例3による動作例を説明する。図14は、実施例3においてチェックサム一致の場合の動作例を説明するための説明図であり、図15は、実施例3においてチェックサム不一致の場合の動作例を説明するための説明図である。
図14を参照すると、基地局A200aから同報データを受信した車載器300は、基地局A200aの送信データ送達可能領域を離脱して、基地局B200bの送信データ送達可能領域へと入る。そして、車載器300は、基地局B200bへ、チェックサムを送信する。そして、基地局B200bにおいて、チャックサムが予め計算しておいたチェックサムと一致したと判定されたので、車載器300は、基地局C200cの送信データ送達可能領域を通過し、同報データ再送用基地局である基地局C200cとは通信のための接続を行わず、同報データ再送用基地局ではない基地局D200dの送信データ送達可能領域へと入って、基地局D200dと通信のための接続を行う。なお、基地局D200dとは、通信のための接続を行うことに限らず、他の同報データを受信するための通信処理であってもよい。
また、図15を参照すると、基地局A200aから同報データを受信した車載器300は、基地局A200aの送信データ送達可能領域を離脱して、基地局B200bの送信データ送達可能領域へと入る。そして、車載器300は、基地局B200bへ、チェックサムを送信する。そして、基地局B200bにおいて、チャックサムが予め計算しておいたチェックサムと一致したとは判定されなかったので、車載器300は、基地局C200cの送信データ送達可能領域へと入り、同報データ再送用基地局である基地局C200cと通信のための接続を行う。このようにして、車載器300は、基地局A200aからの同報データの受信に失敗した場合に、基地局C200cから当該同報データの再送を受けることとなり、同報データを確実に受信することが可能となる。
以上に説明した本発明の実施例3によれば、基地局200から送信された同報データが正確に車載器300へと受信されなかった場合には、同報データを正しく受信できなかった車載器300のみを、同報データ再送用基地局と接続させと同報データを再送し、基地局200から送信された同報データが正確に車載器300へと受信された場合には、当該車載器300を同報データ再送用基地局とは異なる別の基地局と接続させるので、車載器300が同報データが正しく受信できたか否かによって次に接続する基地局を振り分けるので、基地局200と車載器300との間の伝送路を効率的に利用して、同報データを効率的に、確実に車載器300に受信させることが可能となる。
以下に、図16および17を参照して、本発明に係る実施例4を説明する。実施例4は、実施例1、2または3で示した処理に、当該同報データのチェックサムが車載器300から送信されてこなかった場合にも、車載器300へ同報データの再送を行う処理を追加した実施例である。実施例4の路車間システムSの構成、および、情報提供装置100、基地局200および車載器300の構成は、実施例1、2または3に示したものと同一であるので、説明を省略する。同様に、実施例1、2または3との同一点については説明を省略することとし、相違点のみを説明する。
次に、実施例4の路車間システムSにおける基地局の構成について説明する。図16は、実施例4に係る基地局の構成を示す機能ブロック図である。同図に示す基地局200の有線ネットワーク通信インターフェース部201と、データ振り分け部202と、同報データ送信部203と、チェックサム計算部204と、チェックサム比較部205と、接続管理部206と、無線部207とは、実施例1、2または3に示した機能ブロックと同一の構成および機能を有するので、ここでの説明を省略する。
実施例4の基地局200は、チェックサム受信監視タイマ部208をさらに有する。このチェックサム受信監視タイマ部208は、当該基地局200と接続処理を行った車載器300からのチェックサムの受信を監視するタイマである。チェックサム受信監視タイマ部208は、車載器300が、当該基地局200と接続処理を行ってから所定時間を計時する。そして、該所定時間が経過してもなお当該車載器300からチェックサムを受信しなかった場合に、有線ネットワーク通信インターフェース部201から有線ネットワークNを介して、車載器300の進行方向に送信データ送達可能領域が隣接する他の基地局200に対して、チェックサムが一致しなかった車載器300の識別情報と、チェックサムが一致しなかった同報データとを特定して、同報データの再送指示を送信する。
次に、実施例4の路車間システムSにおいて実行される同報データ再送処理について説明する。図17は、実施例4の路車間システムSにおいて実行される同報データ再送処理を示すタイムチャートである。なお、図17に示す処理が実行される前提として、情報提供装置100から基地局A200a、基地局B200bおよび基地局C200cへ、有線ネットワークNを介して、同報データが送信されることとする。基地局Aへ送信される同報データは、同報データとして送信するためのデータである。また、基地局B200bへ送信される同報データは、比較するためのチェックサムを予め計算するためのものである。また、基地局C200cへ送信される同報データは、再送用の同報データである。
同図に示すように、先ず、基地局A200aは、車載器300へ、同報データを送信する(ステップS191)。続いて、車載器300は、ステップS191で基地局A200aから受信した同報データに基づいてチェックサムを計算する(ステップS192)。なお、有線ネットワークNを介して、基地局B200bは同報データを受信し(ステップS193)、この受信した同報データに基づいて予めチェックサムを計算しておく(ステップS194)。また、基地局C200cも同報データを受信する(ステップS195)。
続いて、車載器300は、基地局A200aの無線エリア(送信データ送達可能領域)から離脱し(ステップS196)、基地局B200bの無線エリアへと入る。続いて、車載器300は、基地局B200bとの接続処理を行う(ステップS197)。
続いて、基地局B200bのチェックサム受信監視タイマ部208は、所定時間に亘って、チェックサム受信の監視を行う(ステップS198)。そして、前述の所定時間が経過してもなおチェックサムが受信されないと、チェックサム受信の監視がタイムアウトする(ステップS199)。
ステップS199のタイムアウトが発生した場合に、基地局B200bは、基地局C200cへ、同報データの再送を指示する(ステップS200)。なお、このとき、基地局B200bは、車載器300へ、基地局C200cから同報データの再送を受ける際に使用する通信チャネルの通知を行うこととしてもよい。このように、基地局C200cから同報データの再送を受ける際に使用する通信チャネルの通知を受けることによって、車載器300は、基地局C200cの送信データ送達可能領域において、通信チャネルのチャネルスキャン(通信チャネルの探索処理)を行う必要がなくなり、迅速に同報データの再送を受けることが可能となる。
続いて、車載器300は、基地局B200bの無線エリア(送信データ送達可能領域)から離脱し(ステップS201)、基地局C200cの無線エリアへと入る。続いて、車載器300は、基地局C200cとの接続処理を行う(ステップS202)。そして、基地局C200cは、車載器300へ、同報データを再送する(ステップS203)。
以上に説明した本発明の実施例4によれば、同報データの送信データ送達可能領域に存在する車載器300が、必ずしも同報データを受信したとは限らない場合においても、この車載器300に対して同報データを再送することが可能となり、同報データの送信を確実に行うことが可能となる。また、車載器300が同報データを受信した場合であっても、車載器300におけるチェックサムの生成過程もしくは検証データの基地局200への送信過程において何らかの障害が発生する場合があるが、この障害があった場合にも、同報データを再送することによって、同報データの送信をより確実にすることが可能となる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は、これに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内で、更に種々の異なる実施例で実施されてもよいものである。また、実施例に記載した効果は、これに限定されるものではない。
上記実施例1〜4では、同報データに基づく検証データとしてチェックサムを例示したが、これに限らず、同報データが正しいことを検証できる検証データであれば、チェックサムに限られるものではない。特に、本発明では、基地局200から車載器300へ送信される同報データに一切のチェックデータを付加しないことに特徴がある。これは、通信スロットを効率的に同報データへと割り当てるためであり、同報データの送信効率を低下させないためである。このように、基地局200から車載器300へ送信される同報データに一切のチェックデータを付加せず、同報データを受信した車載器300において、この受信した同報データに基づく検証データを生成することが可能であれば、いずれの方式の検証データを採用することとしてもよい。
上記実施例1〜4では、同報データ受信から検証データの送信および検証データの妥当性の判定、同報データの再送へいたる工程を1つの再送手順とした場合に、1段階の再送手順を実行する場合を示した。しかしこれに限らず、再送手順を2段階あるいはそれ以上繰り返すこととしてもよく、これによって、同報データがより確実に車載器300によって受信されるようになる。
また、上記実施例1〜4において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記実施例1〜4で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示のように構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPU(Central Processing Unit)(またはMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)などのマイクロ・コンピュータ)および当該CPU(またはMPU、MCUなどのマイクロ・コンピュータ)にて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現されてもよい。
(付記1)データ送信装置の送信データ送達可能領域に存在するデータ受信装置へ、該データ送信装置から同報データを送信する同報データ送信方法であって、
第1のデータ送信装置から前記同報データを受信した特定のデータ受信装置において、該受信した同報データに基づいて検証データを生成する検証データ生成工程と、
前記検証データ生成工程によって前記検証データが生成された場合に、前記特定のデータ受信装置と第2のデータ送信装置との間で互いを識別した通信を可能にする通信可能化工程と、
前記特定のデータ受信装置から前記通信可能化工程によって互いを識別した通信が可能となった前記第2のデータ送信装置へ、前記検証データを送信する検証データ送信工程と、
前記検証データを受信した前記第2のデータ送信装置において、該検証データが妥当であるか否かを判定する検証データ判定工程と、
前記検証データ判定工程によって前記検証データが妥当でないと判定された場合に、前記第2のデータ送信装置から第3のデータ送信装置へ、前記同報データの再送指示を送信する再送指示送信工程と、
前記再送指示を受信した前記第3のデータ送信装置から前記特定のデータ受信装置へ、該再送指示に基づいて前記同報データを再送する同報データ再送工程と
を含んだことを特徴とする同報データ送信方法。
(付記2)前記同報データは、該同報データの送信の優先度に関する優先度情報が付加されて送信され、
前記検証データ生成工程は、前記優先度情報に基づき前記検証データを生成することを特徴とする付記1に記載の同報データ送信方法。
(付記3)前記第2のデータ送信装置において、前記検証データ判定工程によって前記検証データが妥当でないと判定された場合に前記第3のデータ送信装置と通信を行うための通信チャネルを選択し、前記検証データ判定工程によって前記検証データが妥当であると判定された場合に該第3のデータ送信装置とは異なる第4のデータ送信装置と通信を行うための通信チャネルを選択する通信チャネル選択工程と、
前記通信チャネル選択工程によって選択された通信チャネルを、前記特定のデータ受信装置へ通知する通信チャネル通知工程と
をさらに含み、
前記再送指示送信工程は、前記検証データ判定工程によって前記検証データが妥当でないと判定された場合に、前記第2のデータ送信装置から前記第3のデータ送信装置へ前記同報データの再送指示を送信し、
前記通信チャネル通知工程によって前記第3のデータ送信装置と通信を行うための通信チャネルを通知された前記特定のデータ受信装置は、該通信チャネルを使用して該第3のデータ送信装置から再送される前記同報データを受信することを特徴とする付記1に記載の同報データ送信方法。
(付記4)前記第2のデータ送信装置において、前記検証データ送信工程によって送信された前記検証データの受信を検知する検証データ受信検知工程をさらに含み、
前記再送指示送信工程は、前記検証データ受信検知工程によって前記検証データの受信が検知されなかった場合においても、前記第2のデータ送信装置から前記第3のデータ送信装置へ、前記同報データの再送指示を送信することを特徴とする付記1に記載の同報データ送信方法。
(付記5)データ送信装置の送信データ送達可能領域において、該データ送信装置から送信された同報データを受信するデータ受信装置であって、
第1のデータ送信装置から受信した前記同報データに基づいて検証データを生成する検証データ生成手段と、
前記検証データ生成手段によって前記検証データが生成された場合に、第2のデータ送信装置との間で互いを識別した通信を可能にする通信可能化手段と、
前記通信可能化手段によって互いを識別した通信が可能となった前記第2のデータ送信装置へ、前記検証データを送信する検証データ送信手段と
を備えたことを特徴とするデータ受信装置。
(付記6)前記同報データは、該同報データの送信の優先度に関する優先度情報が付加されて送信され、
前記検証データ生成手段は、前記優先度情報に基づき前記検証データを生成することを特徴とする付記5に記載のデータ受信装置。
(付記7)データ送信装置の送信データ送達可能領域に存在するデータ受信装置に対して同報データを送信するデータ送信装置であって、
特定のデータ受信装置から受信した、前記同報データに基づく検証データが妥当であるか否かを判定する検証データ判定手段と、
前記検証データ判定手段によって前記検証データが妥当でないと判定された場合に、第3のデータ送信装置へ、前記同報データの再送指示を送信する再送指示送信手段と、
前記再送指示を受信すると、前記特定のデータ受信装置へ、該再送指示に基づいて該同報データを再送する同報データ再送手段と
を備えたことを特徴とするデータ送信装置。
(付記8)前記特定のデータ受信装置と特定のデータ送信装置との通信のための通信チャネルを選択する通信チャネル選択手段と、
前記通信チャネル選択手段によって選択された通信チャネルを、前記特定のデータ受信装置へ通知する通信チャネル通知手段と
を備え、
前記通信チャネル選択手段は、前記検証データ判定手段によって前記検証データが妥当でないと判定された場合に前記第3のデータ送信装置と通信を行うための通信チャネルを選択し、前記検証データ判定手段によって前記検証データが妥当であると判定された場合に該第3のデータ送信装置とは異なる第4のデータ送信装置と通信を行うための通信チャネルを選択し、
前記再送指示送信手段は、前記検証データ判定手段によって前記検証データが妥当でないと判定された場合に、前記第3のデータ送信装置へ前記同報データの再送指示を送信し、
前記同報データ再送手段は、前記通信チャネル通知手段によって当該データ送信装置と通信を行うための通信チャネルを通知された前記特定のデータ受信装置へ、該通信チャネルを使用して前記同報データを再送することを特徴とする付記7に記載のデータ送信装置。
(付記9)前記特定のデータ受信装置から送信された前記検証データの受信を検知する検証データ受信検知手段をさらに備え、
前記再送指示送信手段は、前記検証データ受信検知手段によって前記検証データの受信が検知されなかった場合においても、前記第3のデータ送信装置へ、該同報データの再送指示を送信することを特徴とする付記7に記載のデータ送信装置。
(付記10)データ送信装置の送信データ送達可能領域に存在するデータ受信装置へ、該データ送信装置から同報データを送信する同報データ送信システムであって、
第1のデータ送信装置から受信した前記同報データに基づいて検証データを生成する検証データ生成手段と、前記検証データ生成手段によって前記検証データが生成された場合に、第2のデータ送信装置との間で互いを識別した通信を可能にする通信可能化手段と、前記通信可能化手段によって互いを識別した通信が可能となった前記第2のデータ送信装置へ、前記検証データを送信する検証データ送信手段とを備えたデータ受信装置と、
前記データ受信装置から受信した前記検証データが妥当であるか否かを判定する検証データ判定手段と、前記検証データ判定手段によって前記検証データが妥当でないと判定された場合に、第3のデータ送信装置へ、前記同報データの再送指示を送信する再送指示送信手段と、前記再送指示を受信すると、前記検証データを送信した前記データ受信装置へ、該再送指示に基づいて前記同報データを再送する同報データ再送手段とを備えたデータ送信装置と
を有することを特徴とする同報データ送信システム。
本発明は、無線通信において同報データをより確実に送信したい場合に有用であり、特に、DSRCの路車間システムにおいて同報データをより確実に送信したい場合に有効である。
本発明の特徴を説明するための説明図である。 実施例1に係る路車間システムの構成を示す図である。 基地局から送信される同報データの通信フレームフォーマットを示す図である。 チェックサム通知コマンドフォーマットを示す図である。 実施例1に係る基地局の構成を示す機能ブロック図である。 実施例1に係る車載器の構成を示す機能ブロック図である。 実施例1の同報データ再送処理を示すタイムチャートである。 優先度情報付き同報データの通信フレームフォーマットを示す図である。 実施例2の同報データ再送処理を示すタイムチャートである。 優先度情報付き同報データの通信フレームフォーマットの他の実施態様を示す図である。 通信チャネル通知コマンドフォーマットを示す図である。 実施例3の同報データ再送処理を示すタイムチャートである。 通信チャネル選択通知処理手順を示すフローチャートである。 実施例3においてチェックサム一致の場合の動作例を説明するための説明図である。 実施例3においてチェックサム不一致の場合の動作例を説明するための説明図である。 実施例4に係る基地局の構成を示す機能ブロック図である。 実施例4の同報データ再送処理を示すタイムチャートである。
符号の説明
N 有線ネットワーク
Ra、Rb、Rc 送信データ送達可能領域
S 路車間システム
100 情報提供装置
200 基地局
200a 基地局A
200b 基地局B
200c 基地局C
200d 基地局D
201 有線ネットワーク通信インターフェース部
202 データ振り分け部
203 同報データ送信部
204 チェックサム計算部
205 チェックサム比較部
206 接続管理部
207 無線部
208 チェックサム受信監視タイマ部
300 車載器
300a 車載器A
300b 車載器B
301 無線部
302 同報データ受信部
303 チェックサム計算部
304 チェックサム送信コマンド生成部
305 接続管理部

Claims (5)

  1. データ送信装置の送信データ送達可能領域に存在するデータ受信装置へ、該データ送信装置から同報データを送信する同報データ送信方法であって、
    第1のデータ送信装置から前記同報データを受信した特定のデータ受信装置において、該受信した同報データに基づいて検証データを生成する検証データ生成工程と、
    前記検証データ生成工程によって前記検証データが生成された場合に、前記特定のデータ受信装置と第2のデータ送信装置との間で互いを識別した通信を可能にする通信可能化工程と、
    前記特定のデータ受信装置から前記通信可能化工程によって互いを識別した通信が可能となった前記第2のデータ送信装置へ、前記検証データを送信する検証データ送信工程と、
    前記検証データを受信した前記第2のデータ送信装置において、該検証データが妥当であるか否かを判定する検証データ判定工程と、
    前記検証データ判定工程によって前記検証データが妥当でないと判定された場合に、前記第2のデータ送信装置から第3のデータ送信装置へ、前記同報データの再送指示を送信する再送指示送信工程と、
    前記再送指示を受信した前記第3のデータ送信装置から前記特定のデータ受信装置へ、該再送指示に基づいて前記同報データを再送する同報データ再送工程と
    を含んだことを特徴とする同報データ送信方法。
  2. 前記同報データは、該同報データの送信の優先度に関する優先度情報が付加されて送信され、
    前記検証データ生成工程は、前記優先度情報に基づき前記検証データを生成することを特徴とする請求項1に記載の同報データ送信方法。
  3. 前記第2のデータ送信装置において、前記検証データ判定工程によって前記検証データが妥当でないと判定された場合に前記第3のデータ送信装置と通信を行うための通信チャネルを選択し、前記検証データ判定工程によって前記検証データが妥当であると判定された場合に該第3のデータ送信装置とは異なる第4のデータ送信装置と通信を行うための通信チャネルを選択する通信チャネル選択工程と、
    前記通信チャネル選択工程によって選択された通信チャネルを、前記特定のデータ受信装置へ通知する通信チャネル通知工程と
    をさらに含み、
    前記再送指示送信工程は、前記検証データ判定工程によって前記検証データが妥当でないと判定された場合に、前記第2のデータ送信装置から前記第3のデータ送信装置へ前記同報データの再送指示を送信し、
    前記通信チャネル通知工程によって前記第3のデータ送信装置と通信を行うための通信チャネルを通知された前記特定のデータ受信装置は、該通信チャネルを使用して該第3のデータ送信装置から再送される前記同報データを受信することを特徴とする請求項1に記載の同報データ送信方法。
  4. 前記第2のデータ送信装置において、前記検証データ送信工程によって送信された前記検証データの受信を検知する検証データ受信検知工程をさらに含み、
    前記再送指示送信工程は、前記検証データ受信検知工程によって前記検証データの受信が検知されなかった場合においても、前記第2のデータ送信装置から前記第3のデータ送信装置へ、前記同報データの再送指示を送信することを特徴とする請求項1に記載の同報データ送信方法。
  5. データ送信装置の送信データ送達可能領域に存在するデータ受信装置へ、該データ送信装置から同報データを送信する同報データ送信システムであって、
    第1のデータ送信装置から受信した前記同報データに基づいて検証データを生成する検証データ生成手段と、前記検証データ生成手段によって前記検証データが生成された場合に、第2のデータ送信装置との間で互いを識別した通信を可能にする通信可能化手段と、前記通信可能化手段によって互いを識別した通信が可能となった前記第2のデータ送信装置へ、前記検証データを送信する検証データ送信手段とを備えたデータ受信装置と、
    前記データ受信装置から受信した前記検証データが妥当であるか否かを判定する検証データ判定手段と、前記検証データ判定手段によって前記検証データが妥当でないと判定された場合に、第3のデータ送信装置へ、前記同報データの再送指示を送信する再送指示送信手段と、前記再送指示を受信すると、前記検証データを送信した前記データ受信装置へ、該再送指示に基づいて前記同報データを再送する同報データ再送手段とを備えたデータ送信装置と
    を有することを特徴とする同報データ送信システム。
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