JP2008103599A - 発光装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】全光束の量を改善するとともに、量産時における製品ごとの輝度及び全光束のばらつきを低減する。
【解決手段】LED素子2と、LED素子2の表面に形成されLED素子2から発せられた光により励起されると波長変換光を発する蛍光体32及びこの蛍光体32と母体が共通する拡散体33を含有する蛍光拡散層3と、を備え、蛍光拡散層3内における蛍光体32と拡散体33の分布状態を同じようにすることができ、蛍光拡散層3に含有される蛍光体32と拡散体33の重量%等の濃度と配合比を変化させることで、蛍光体32と拡散体33の分散制御を簡単容易に行うことができる。
【選択図】図1
【解決手段】LED素子2と、LED素子2の表面に形成されLED素子2から発せられた光により励起されると波長変換光を発する蛍光体32及びこの蛍光体32と母体が共通する拡散体33を含有する蛍光拡散層3と、を備え、蛍光拡散層3内における蛍光体32と拡散体33の分布状態を同じようにすることができ、蛍光拡散層3に含有される蛍光体32と拡散体33の重量%等の濃度と配合比を変化させることで、蛍光体32と拡散体33の分散制御を簡単容易に行うことができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、発光素子の表面に蛍光体を含有する層が形成された発光装置に関する。
従来から、紫外光、青色光等を発するLED素子と、LED素子から発せられる光により励起され波長変換光を発する蛍光体と、の組合せにより白色光を得る発光装置が知られている。このような発光装置としては、LED素子を封止する透明樹脂中に蛍光体を分散させたり沈降させるものが公知である。また、LED素子の表面に蛍光体を含む蛍光体層を形成して白色光を得る発光装置も知られている。この構成によれば、透明樹脂を含めた装置全体でなく素子単位で白色光を実現することができる。
この種の発光装置として、LED素子の表面にナノ粒子及び蛍光体粒子を含む層を形成することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。ナノ粒子としては金属酸化物、窒化物、ニトリドシリケート等を用いることができ、蛍光体粒子としてはイットリウム・アルミニウム・ガーネット、アルミン酸塩、リン酸塩、ケイ酸塩等を用いることができるとされている。また、ナノ粒子は、層を構成する材質より屈折率が大きく、LED素子から発せられる光の波長より小さい直径を持ち、発光された光を実質的に散乱させないとされている。
特開2004−15063号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発光装置では、ナノ粒子による光の散乱効果がないため、LED素子から発せられる波長の光については、蛍光体粒子による拡散作用を得ることのできる波長変換光に比して、拡散されずに取り出されることになる。これにより、装置から取り出される光について、輝度が大きいものの全光束が不十分になるという問題点がある。この問題点は、LED素子の表面から出射される光束密度が高くなるほど顕著となる。
また、ナノ粒子と蛍光体粒子が別個の材料で比重が異なっているために、ナノ粒子と蛍光体粒子のうち比重が小さいものが蛍光体層内の上側に多く分散され、比重の大きいものが蛍光体層内の下側に多く分散される傾向がある。これにより、蛍光体層内における分散状態を制御することが困難であり、量産時には製品ごとに輝度及び全光束がばらつくという問題点がある。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、全光束の量を改善するとともに、量産時における製品ごとの輝度及び全光束のばらつきを低減することのできる発光装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明では、
発光素子と、
前記発光素子の表面に形成され、前記発光素子から発せられた光により励起されると波長変換光を発する蛍光体及び該蛍光体と母体が共通する拡散体を含有する蛍光拡散層と、を備えたことを特徴とする発光装置が提供される。
発光素子と、
前記発光素子の表面に形成され、前記発光素子から発せられた光により励起されると波長変換光を発する蛍光体及び該蛍光体と母体が共通する拡散体を含有する蛍光拡散層と、を備えたことを特徴とする発光装置が提供される。
この発光装置によれば、蛍光拡散層に含有される蛍光体と拡散体の母体が共通することから、蛍光体と拡散体とで比重がほぼ等しく、蛍光体と拡散体を同様に取り扱うことで、蛍光拡散層内における蛍光体と拡散体の分布状態を同じようにすることができる。すなわち、従来のように、蛍光体と拡散体の一方が均一に分散され他方が沈降するようなことはない。また、蛍光拡散層に含有される蛍光体と拡散体の重量%等の濃度と配合比を変化させることで、蛍光体と拡散体の分散制御を簡単容易に行うことができる。
また、この発光装置によれば、発光素子から発せられた第1波長光は蛍光拡散層へ入射し、第1波長光の一部は蛍光体により第2波長光に変換され、第1波長光の残部は蛍光体により波長変換されることなく、蛍光拡散層から放射される。このとき、蛍光拡散層へ入射した第1波長光のうち拡散体へ向かうものについて拡散体にて屈折又は散乱されるため、蛍光体へ進入する第1波長光が増大し波長変換効率が向上する。
また、拡散体にて屈折又は散乱された後、蛍光体へ進入しない第1波長光については、拡散体により拡散された状態で蛍光拡散層から取り出される。そして、蛍光体にて波長変換される第2波長光についても、蛍光体にて拡散された状態で蛍光拡散層から取り出される。
また、蛍光体と拡散体は母体が共通であることから屈折率の差がなく、蛍光体と拡散体の屈折率差に起因するフレネルロスによる光損失が最小限になり、光取り出し効率の低下が第1波長光、第2波長光ともに抑制される。
また、この発光装置によれば、発光素子から発せられた第1波長光は蛍光拡散層へ入射し、第1波長光の一部は蛍光体により第2波長光に変換され、第1波長光の残部は蛍光体により波長変換されることなく、蛍光拡散層から放射される。このとき、蛍光拡散層へ入射した第1波長光のうち拡散体へ向かうものについて拡散体にて屈折又は散乱されるため、蛍光体へ進入する第1波長光が増大し波長変換効率が向上する。
また、拡散体にて屈折又は散乱された後、蛍光体へ進入しない第1波長光については、拡散体により拡散された状態で蛍光拡散層から取り出される。そして、蛍光体にて波長変換される第2波長光についても、蛍光体にて拡散された状態で蛍光拡散層から取り出される。
また、蛍光体と拡散体は母体が共通であることから屈折率の差がなく、蛍光体と拡散体の屈折率差に起因するフレネルロスによる光損失が最小限になり、光取り出し効率の低下が第1波長光、第2波長光ともに抑制される。
また、上記発光装置において、
前記蛍光体は前記母体を付活する付活剤を含み、
前記拡散体は前記母体を付活する付活剤を含まないことが好ましい。
前記蛍光体は前記母体を付活する付活剤を含み、
前記拡散体は前記母体を付活する付活剤を含まないことが好ましい。
また、上記発光装置において、
前記拡散体は可視光領域において透明であることが好ましい。
前記拡散体は可視光領域において透明であることが好ましい。
また、上記発光装置において、
前記蛍光体と前記拡散体とは、平均粒径及び粒度分布がほぼ同じであることが好ましい。
前記蛍光体と前記拡散体とは、平均粒径及び粒度分布がほぼ同じであることが好ましい。
また、上記発光装置において、
前記発光素子は、LED素子であることが好ましい。
前記発光素子は、LED素子であることが好ましい。
また、上記発光装置において、
前記蛍光拡散層は、前記LED素子の主発光面の表面に形成されることが好ましい。
前記蛍光拡散層は、前記LED素子の主発光面の表面に形成されることが好ましい。
また、上記発光装置において、
前記LED素子は、レーザーリフトオフ法によりエピタキシャル成長層が成長基板から剥離されたものであることが好ましい。
前記LED素子は、レーザーリフトオフ法によりエピタキシャル成長層が成長基板から剥離されたものであることが好ましい。
この発光装置によれば、フェイスアップ型またはフリップチップ型のLED素子よりもLED素子の表面から出射される光束密度が高く、フェイスアップ型またはフリップチップ型よりも第1波長光から第2波長光への変換が困難であるところ、蛍光拡散層において的確に波長変換を行うことができるので実用に際して極めて有利である。
本発明によれば、蛍光体と拡散体の濃度と配合比を変化させて蛍光体と拡散体の分散制御を簡単容易に行うことができるので、発光装置の輝度と全光束の設定を的確に行うことができる。また、蛍光拡散層内における蛍光体と拡散体の分散状態を所望の状態に再現でき、量産時における製品ごとの輝度及び全光束を含む光学特性のばらつきを低減することができる。
また、蛍光体へ進入する第1波長光が増大して波長変換効率が向上することから、素子全体の発光効率及び全光束を向上させることができる。このとき、蛍光体と拡散体の屈折率に差がないことから、光損失がほとんどない。
さらにまた、第1波長光及び第2波長光がともに拡散された状態で取り出されることから、第1波長光と第2波長光を組み合わせた光の色むらを低減することができる。
また、蛍光体へ進入する第1波長光が増大して波長変換効率が向上することから、素子全体の発光効率及び全光束を向上させることができる。このとき、蛍光体と拡散体の屈折率に差がないことから、光損失がほとんどない。
さらにまた、第1波長光及び第2波長光がともに拡散された状態で取り出されることから、第1波長光と第2波長光を組み合わせた光の色むらを低減することができる。
図1から図3は本発明の一実施形態を示すもので、図1は発光装置の概略模式断面図である。
図1に示すように、発光装置1は、発光素子としてのLED素子2と、LED素子2の表面に形成される蛍光拡散層3と、を備えている。蛍光拡散層3は、LED素子2から発せられた光により励起されると波長変換光を発する蛍光体32と、この蛍光体32と母体が共通する拡散体33と、を含有している。LED素子2は第1波長光として青色領域にピーク波長を有する青色光Bを発し、蛍光体32は青色光Bに励起されると第2波長光として黄色領域にピーク波長を有する黄色光Yを発する。すなわち、この発光装置1からは、青色光Bと黄色光Yの組合せによる白色光が取り出されるようになっている。
LED素子2は、導電性の支持基板21と、支持基板21上に配置された半導体層22と、半導体層22上に形成された電極23と、を有している。発光装置1は、電極23に接続されるワイヤ4と、支持基板21にバンプ5を介して接続される配線部6と、を備え、ワイヤ4及び配線部6に電圧を印加することによりLED素子2を発光させる。
LED素子2は、例えばサファイア等の成長基板にバッファ層を介して半導体層22をエピタキシャル成長した後、成長基板をレーザーリフトオフ法により半導体層22から剥離し、導電性の支持基板21を半導体層22に取り付けることにより製造される。半導体層22は、GaN系の材料からなり、支持基板21側から、反射膜24を介して、p型層25、発光層26及びn型層27がこの順に形成されている。
支持基板21は、例えば銅等の金属材料、Si基板、化合物半導体基板等からなり、バンプ5により配線部6に電気的に接続されるよう固定されている。
n型層27は、n型不純物としてSiをドープしたGaNからなる。本実施形態においてはn型層27をGaNで形成しているが、AlGaN、InGaN又はAlInGaNを用いてもよい。また、n型層27にn型不純物としてSiをドープしているが、n型不純物としてGe、Se、Te、C等を用いてもよい。また、電極23は金を含む材料で構成されており、n型層27上に蒸着により形成される。
発光層26は、所定のペアのQW(quantum well)からなり、複数の青色発光層と、各青色発光層の間に介在するバリア層と、を有している。各青色発光層はInGaNからなり、各バリア層はGaNからなり、各青色発光層からはピーク波長が460nmの光が発せられる。
p型層25は、p型不純物としてMgをドープしたGaNからなる。本実施形態においてはp型層25をGaNで形成しているが、AlGaN、InGaN又はAlInGaNを用いてもよい。また、p型不純物としてMgをドープしているが、p側不純物としてZn、Be、Ca、Sr、Ba等を用いてもよい。
反射膜24は、例えば、GaN系の薄膜の多層膜、金属反射膜等からなり、発光層26から入射する光をn型層27側へ反射させる作用を有する。尚、反射膜24は、発光層26より支持基板21側に形成されていればよく、例えば、発光層26における支持基板21側に形成されていてもよい。
このように構成されたLED素子2は、発光層26から放射状に発せられた光のうち、反射膜24に入射したものについてはn型層27へ反射される。これにより、発光層26から発せられる光のうち大部分がn型層27から蛍光拡散層3へ入射する。すなわち、半導体層22におけるn型層27側の表面が主発光面をなしている。
蛍光拡散層3は、例えばエポキシ系、シリコーン系等の透光性樹脂、ガラス等からなる透明体31を有し、半導体層22上に形成されている。蛍光拡散層3に含有される蛍光体32は、母体がYAG(Yttrium Aluminum Garnet)であり付活剤としてセリウムを含んでいる。また、蛍光拡散層3に含有される拡散体33は、透明であり、母体がYAGであり付活剤を含んでいない。
蛍光体32は、所定の平均粒径及び粒度分布で蛍光拡散層3中に均一に分散されている。また、拡散体33は、蛍光体32とほぼ等しい平均粒径及び粒度分布で蛍光拡散層3中に均一に分散されている。尚、ここでいう粒径とは、例えばふるい分け試験等で用いるふるい目の大きさのことを指しており、蛍光体32及び拡散体33が必ずしも球形であるということではない。尚、蛍光体32及び拡散体33の平均粒径としては、1μm〜10μmが好ましい。
以上のように構成された発光装置1では、蛍光拡散層3に含有される蛍光体32と拡散体33の母体が共通することから、蛍光体32と拡散体33とで比重がほぼ等しく、蛍光体32と拡散体33を同様に取り扱うことで、蛍光拡散層3内における蛍光体32と拡散体33の分布状態を同じようにすることができる。すなわち、従来のように、蛍光体と拡散体の一方が均一に分散され他方が沈降するようなことはない。また、蛍光拡散層3に含有される蛍光体32と拡散体33の各重量%等の濃度とそれぞれの配合比を変化させることで、蛍光体32と拡散体33の分散制御を簡単容易に行うことができる。
ここで、図2及び図3を参照して、発光装置1の発光時における作用について説明する。図2は発光層から出射された青色光の進路を示す説明図であり、図3は蛍光拡散層内における光の進路を示す説明図である。
図2に示すように、LED素子2に通電されると、LED素子2から発せられた青色光Bが蛍光拡散層3へ入射し、青色光Bの一部は蛍光体32により黄色光Yに変換され、青色光Bの残部は蛍光体32により波長変換されることなく蛍光拡散層3から放射される。このとき、図3に示すように、蛍光拡散層3へ入射した青色光Bのうち拡散体33へ向かうものについて拡散体33にて屈折又は散乱されるため、蛍光体32へ進入する青色光Bが増大し波長変換効率が向上する。
また、拡散体33にて屈折又は散乱された後、蛍光体32へ進入しない青色光Bについては、拡散体33により拡散された状態で蛍光拡散層3から取り出される。そして、蛍光体32にて波長変変換される黄色光Bについても、蛍光体32にて拡散された状態で蛍光拡散層3から取り出される。
特に、本実施形態においては、蛍光体32と拡散体33とで平均粒径がほぼ等しいことから、蛍光体32及び拡散体33へ入射する光はともに同じ挙動を示すこととなり、蛍光拡散層3から外部へ放出される青色光Bと黄色光Yとは、同様の拡散状態で蛍光拡散層3から放出されることとなる。
このとき、蛍光体32と拡散体33は母体が共通で屈折率が同じであることから、蛍光体32と拡散体33の屈折率差に起因する光取り出し効率の低下が抑制される。
また、拡散体33にて屈折又は散乱された後、蛍光体32へ進入しない青色光Bについては、拡散体33により拡散された状態で蛍光拡散層3から取り出される。そして、蛍光体32にて波長変変換される黄色光Bについても、蛍光体32にて拡散された状態で蛍光拡散層3から取り出される。
特に、本実施形態においては、蛍光体32と拡散体33とで平均粒径がほぼ等しいことから、蛍光体32及び拡散体33へ入射する光はともに同じ挙動を示すこととなり、蛍光拡散層3から外部へ放出される青色光Bと黄色光Yとは、同様の拡散状態で蛍光拡散層3から放出されることとなる。
このとき、蛍光体32と拡散体33は母体が共通で屈折率が同じであることから、蛍光体32と拡散体33の屈折率差に起因する光取り出し効率の低下が抑制される。
このように、本実施形態の発光装置1によれば、蛍光体32と拡散体33の濃度と配合比を変化させて蛍光体32と拡散体33の分散制御を簡単容易に行うことができるので、発光装置1の輝度と全光束の設定を的確に行うことができる。また、蛍光拡散層3内における蛍光体32と拡散体33の分散状態を所望の状態に再現でき、量産時における製品ごとの輝度及び全光束のばらつきを低減することができる。
また、本実施形態の発光装置1によれば、蛍光体32へ進入する青色光Bが増大して波長変換効率が向上することから、発光装置1全体の発光効率及び全光束を向上させることができる。さらにまた、本実施形態の発光装置1によれば、青色光B及び黄色光Yがともに拡散された状態で取り出されることから、青色光Bと黄色光Yを組み合わせた白色光の色むらを低減することができる。ここで、レーザーリフトオフ法により作製されたLED素子2では、主発光面の光束密度が比較的高いことから、青色光Bの黄色光Yへの波長変換を十分に行うことが困難であるという課題が存在するが、本実施形態の発光装置1ではこの従来の課題を解決することができる。
また、本実施形態の発光装置1によれば、拡散体33を無機材料としたので、有機材料に比して拡散体33の劣化を抑制することができ、実用に際して極めて有利である。また、透明体31をガラスとした場合は、有機材料に比して透明体31の劣化を抑制することができる。
尚、前記実施形態においては、レーザーリフトオフ法により成長基板を半導体層22から剥離したLED素子2を用いたものを示したが、成長基板と半導体層とを剥離させていないLED素子を用いてもよく、要は発光素子に蛍光拡散層が形成されている発光素子であれば本発明を適用可能である。例えば、図4に示すように、成長基板121上にバッファ層124、n型層125、反射膜126、p型層127がこの順に形成されているLED素子102を用いた発光装置101にも本発明を適用可能である。ここで、図4にはフェイスアップ型のLED素子本体102を示し、n型層125及びp型層126にはそれぞれワイヤ4が接続される電極123が形成されている。このLED素子102においては、反射膜126が形成されていることから、p型層127側の表面が主発光面をなしている。そして、このp型層127上に蛍光拡散層3が形成されている。
さらには、図5に示すように、LED素子102の表面全体に蛍光拡散層3が形成されたものであってもよい。この発光装置101は、LED素子102を実装した後に、蛍光体32及び拡散体33を含む蛍光拡散層3を封止部材中で沈降させ、LED素子102をその実装部とともに覆うことにより構成される。
また、前記実施形態においては、反射膜25がGaN系の多層膜から構成されるものを示したが、反射膜はAl等の金属により構成されていてもよい。また、反射膜25の形成位置は適宜に変更することができる。
また、前記実施形態においては、蛍光体32及び拡散体33としてYAG系の粒子を用いたものを示したが、例えば、BOS(Barium ortho-Silicate)系、サイアロン系等の粒子を用いたものであってもよい。
また、前記実施形態においては、青色のLED素子2と黄色の蛍光体32との組合せにより白色光を得るものを示したが、例えば、紫外のLED素子本体と、紫外光によりそれぞれ励起される青色、緑色及び赤色の各蛍光体との組合せにより白色光を得るものであってもよいし、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
1 発光装置
2 LED素子
3 蛍光拡散層
4 ワイヤ
5 バンプ
6 配線部
21 支持基板
22 半導体層
23 電極
24 反射膜
25 p型層
26 発光層
27 n型層
31 透明体
32 蛍光体
33 拡散体
101 発光装置
102 LED素子
121 成長基板
123 電極
124 バッファ層
125 n型層
126 反射膜
127 発光層
128 p型層
B 青色光
Y 黄色光
2 LED素子
3 蛍光拡散層
4 ワイヤ
5 バンプ
6 配線部
21 支持基板
22 半導体層
23 電極
24 反射膜
25 p型層
26 発光層
27 n型層
31 透明体
32 蛍光体
33 拡散体
101 発光装置
102 LED素子
121 成長基板
123 電極
124 バッファ層
125 n型層
126 反射膜
127 発光層
128 p型層
B 青色光
Y 黄色光
Claims (7)
- 発光素子と、
前記発光素子の表面に形成され、前記発光素子から発せられた光により励起されると波長変換光を発する蛍光体及び該蛍光体と母体が共通する拡散体を含有する蛍光拡散層と、を備えたことを特徴とする発光装置。 - 前記蛍光体は前記母体を付活する付活剤を含み、
前記拡散体は前記母体を付活する付活剤を含まないことを特徴とする請求項1に記載の発光装置。 - 前記拡散体は可視光領域で透明であることを特徴とする請求項1または2に記載の発光装置。
- 前記蛍光体と前記拡散体とは、平均粒径及び粒度分布がほぼ同じであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の発光装置。
- 前記発光素子は、LED素子であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の発光装置。
- 前記蛍光拡散層は、前記LED素子の主発光面の表面に形成されることを特徴とする請求項5に記載の発光装置。
- 前記LED素子は、レーザーリフトオフ法によりエピタキシャル成長層が成長基板から剥離されたものであることを特徴とする請求項5または6に記載の発光装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006286128A JP2008103599A (ja) | 2006-10-20 | 2006-10-20 | 発光装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006286128A JP2008103599A (ja) | 2006-10-20 | 2006-10-20 | 発光装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008103599A true JP2008103599A (ja) | 2008-05-01 |
Family
ID=39437693
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006286128A Pending JP2008103599A (ja) | 2006-10-20 | 2006-10-20 | 発光装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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