JP2008102899A - 含有物質管理装置および含有物質管理方法ならびにそのプログラムと記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】製造する製造物の原料のうち仕入先から仕入れる原料の情報を仕入先のシステム装置から受付けて物質管理データベースへ登録する。また原料の含有物質を用いて製造した製造物に含有される新たな物質と、原料の含有物質であって製造物に含有される物質とのうち、公開する含有物質の指定を受付ける。そして、公開する含有物質の識別情報と、当該含有物質が製造物に含有される割合とを、公開データベースへ登録する。また製造物の納入先のシステム装置から当該製造物の含有物質公開要求を受信した後、当該製造物の情報を前記公開データベースから読み取って、納入先のシステム装置へ送信する。
【選択図】図1
Description
またこの発明は、原料の納入先がその原料を構成する物質の変更を直ちに知ることができないといった問題や、仕入れた原料を構成する物質の種類や量がどの時点に製造した製品の製造過程から変更になったのかを知ることができないといった問題や、さらに、原料の製造元において製造した原料が適切な製品の製造に利用されているか否かを事前に確認することができないといった問題を解決することのできる含有物質管理装置および含有物質管理方法ならびにそのプログラムと記録媒体を提供することを目的としている。
本発明によれば、仕入先から納入した原料に含まれる物質が製品を製造する過程で化学反応などにより変化して、性質の異なる他の物質に代わるような場合であっても、当該製造した製品の含有物質の情報の登録を受け付け、その情報を、納入業者からの依頼により送信する。そしてこのような含有物質管理装置1を各業者が保有して連携したシステムを構築することにより、様々な業者によって段階的に製造された製品が複数用いられて最終的な製品が製造される際に、その製品を製造する過程で用いられた原料(製品)に含まれる物質が正確に業者間でデータ連携されるので、その最終的に製造された製品の含有物質についてその内容を従来より正確に公表することができる。
この発明によれば、仕入先から納入した原料に含まれる物質が製品を製造する過程で化学反応などにより変化して、性質の異なる他の物質に代わるような場合であっても、当該製造した製品の含有物質の含有量を詳細に算出し、それらの情報を、納入業者からの依頼により送信する。そしてこのような含有物質管理装置1を各業者が保有して連携したシステムを構築することにより、様々な業者によって段階的に製造された製品が複数用いられて最終的な製品が製造される際に、その製品を製造する過程で用いられた原料(製品)に含まれる物質の含有量が正確に業者間でデータ連携されるので、その最終的に製造された製品の含有物質の含有量について、その内容を従来より正確に公表することができる。
物質管理データベース110は、製品の情報とその製品の原料となる情報を対応付けて登録したデータベースであり、例えば製品の情報は、製造した製品に含有される物質の識別情報(物質コードや物質名)とその含有物質の製品における含有率とからなる情報であり、また原料の情報は、原料の識別情報(原料コードや原料名)とその原料に含有される物質と、その物質の原料における含有率とからなる情報である。また公開データベース111は、製品の識別情報(原料コード)と、当該製品に含有される含有物質の識別情報と、その含有物質の製品における含有量とを対応付けて記憶している。またアドレス情報データベース115は、納入先の製造業者の識別情報とメールアドレス等のアドレス情報を対応付けて保持している。また製造番号情報データベース116は、仕入先から仕入れた原料の識別情報とその原料を用いて製造した製品のロット番号を対応付けて記憶している。また用途情報データベース117は、製造した製品とその製品の納入先における用途を示す情報とを対応付けて記憶している。
この図が示すように含有物質管理システムは、製造業者がそれぞれのコンピュータシステム内に備えられた含有物質管理装置1が通信ネットワークによって接続されることで構成される。図2においては製造業者Aが自社で製造した製品の原料とその原料の含有物質を含有物質管理装置1の物質管理データベース110に登録する。また同様に製造業者Bが自社で製造した製品の原料とその原料の含有物質と含有量を含有物質管理装置1の物質管理データベース110に登録する。そして製造業者Aと製造業者Bの各含有物質管理装置1は物質管理データベース110に登録された含有物質のうち、公開してよい含有物質の登録を受付けて、公開データベース111へ登録する。またこの時、納入先ごとに公開するか否かの情報を受付けて公開データベース111へ登録しても良い。
図3では製造業者Cが、製造業者Aの製造した製品Aと、製造業者Bの製造した製品Bとを用いて製品Cを製造し、また製造業者Dが、製造業者Cの製造した製品Cと、製造業者Fの製造した製品Fを用いて製品Dを製造する場合における、含有物質管理システムの各含有物質管理装置1で公開データベース111に登録される仕入製品(原料)の情報とその含有物質の情報、およびアドレス情報データベース116に登録される情報と、用途情報データベース117に登録される用途情報とを記している。
図5は含有物質管理装置の処理フローを示す第1の図である。
次に図4、図5を用いて含有物質管理システムの処理の詳細を順を追って説明する。
まず、仕入先の製造業者Aの含有物質管理装置1においては、予め物質管理データベース110に製造業者Aの製造した製品Aの情報、つまり製品Aの含有物質とその含有物質の製品における含有率、また製品Aの原料の識別情報(原料コード)と原料に含まれる各品名とその品名の原料に含まれる各物質とそれら各物質の原料における含有率が登録されている。製造業者Aの含有物質管理装置1においては、公開情報登録部106が製品Aの情報のうち公開してよい含有物質の登録を受付けて、公開データベース111へ格納しておく。また含有物質管理装置1には図示していないが原料コードマスタデータベースが存在しており、このデータベースには製造業者Aの製造した製品についての製造業者Aにおける原料(製品)コードと製造業者Cにおける原料コードが登録されている。
図7は含有物質管理装置の処理フローを示す第2の図である。
次に図6および図7を用いて他の実施形態による含有物質管理装置の処理フローについて説明する。この実施形態においては、仕入先の製造業者Aの保有する含有物質管理装置1aと、製品を仕入れた製造業者Cの保有する含有物質管理装置1cとを用いて、製造業者Aで製造した製品Aの原料を構成する各含有物質の含有率の割合が変更された場合の処理について説明する。
101・・・通信処理部
102・・・制御部
103・・・原料情報登録部
104・・・公開物質指定受付部
105・・・含有物質割合算出部
106・・・公開情報登録部
107・・・公開情報出力部
108・・・公開情報コントロール部
109・・・フォーマット変換部
110・・・物質管理データベース
111・・・公開データベース
Claims (10)
- 製造する製造物の原料のうち仕入先から仕入れる原料の識別情報と当該原料の含有物質の識別情報とそれら含有物質の前記原料に含まれる割合とを、仕入先のシステム装置から受付けて物質管理データベースへ登録する原料情報登録手段と、
前記原料の含有物質を用いて製造した製造物に含有される新たな物質と、前記原料の含有物質であって前記製造物に含有される物質とのうち、公開する含有物質の指定を受付ける公開物質指定受付手段と、
前記公開する含有物質の識別情報と、当該含有物質が前記製造物に含有される割合とを、公開データベースへ登録する公開情報登録手段と、
前記製造物の納入先のシステム装置から当該製造物の含有物質公開要求を受信した後、当該製造物の含有物質の識別情報と、その製造物に含有される含有物質の割合とを格納した公開情報を前記公開データベースから読み取って、前記納入先のシステム装置へ送信する公開情報出力手段と、
を備えることを特徴とする含有物質管理装置。 - 前記原料を用いて前記製造物を製造した際に、当該製造物における各含有物質の割合を算出する含有量算出手段と、を備え、
前記公開情報登録手段は、前記含有物質割合算出手段で算出された、前記製造物における各含有物質の割合を前記公開データベースへ登録する
ことを特徴とする請求項1に記載の含有物質管理装置。 - 前記公開情報を前記納入先のシステム装置に応じてフォーマット変更して出力するフォーマット変更手段と、
を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の含有物質管理装置。 - 前記納入先のシステム装置に応じて前記製造物の含有物質のうち公開する含有物質の指定を受付けて、当該公開する含有物質の情報を前記納入先のシステム装置ごとに前記公開データベースへ登録する公開情報コントロール手段と、
を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の含有物質管理装置。 - 前記含有物質の前記原料に含まれる割合の変更があった場合には、その変更を前記納入先のシステム装置へ送信し、前記仕入先のシステム装置より変更の通知を受けた場合には前記原料に含まれる含有物質の割合の公開要求を前記仕入れ先のシステム装置へ送信する更新処理手段と、
を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の含有物質管理装置。 - 前記仕入先から仕入れた原料の用途情報を前記仕入先のシステム装置へ送信し、前記納入先へ納入した原料の用途情報を前記納入先のシステム装置より受信する用途情報管理手段と、
を備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の含有物質管理装置。 - 前記仕入先から仕入れた原料の識別情報を格納した製品製造番号要求を生産管理システムへ送信して、その応答の製品製造番号を受信して、前記原料の識別情報に対応付けて記憶部に登録する製造番号管理手段と、
を備えることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の含有物質管理装置。 - 製造する製造物の原料のうち仕入先から仕入れる原料の識別情報と当該原料の含有物質の識別情報とそれら含有物質の前記原料に含まれる割合とを、仕入先のシステム装置から受付けて物質管理データベースへ登録する原料情報登録処理と、
前記原料の含有物質を用いて製造した製造物に含有される新たな物質と、前記原料の含有物質であって前記製造物に含有される物質とのうち、公開する含有物質の指定を受付ける公開物質指定受付処理と、
前記公開する含有物質の識別情報と、当該含有物質が前記製造物に含有される割合とを、公開データベースへ登録する公開情報登録処理と、
前記製造物の納入先のシステム装置から当該製造物の含有物質公開要求を受信した後、当該製造物の含有物質の識別情報と、その製造物に含有される含有物質の割合とを格納した公開情報を前記公開データベースから読み取って、前記納入先のシステム装置へ送信する公開情報出力処理と、
を有することを特徴とする含有物質管理方法。 - 含有物質管理装置のコンピュータに実行させるプログラムであって、
製造する製造物の原料のうち仕入先から仕入れる原料の識別情報と当該原料の含有物質の識別情報とそれら含有物質の前記原料に含まれる割合とを、仕入先のシステム装置から受付けて物質管理データベースへ登録する原料情報登録処理と、
前記原料の含有物質を用いて製造した製造物に含有される新たな物質と、前記原料の含有物質であって前記製造物に含有される物質とのうち、公開する含有物質の指定を受付ける公開物質指定受付処理と、
前記公開する含有物質の識別情報と、当該含有物質が前記製造物に含有される割合とを、公開データベースへ登録する公開情報登録処理と、
前記製造物の納入先のシステム装置から当該製造物の含有物質公開要求を受信した後、当該製造物の含有物質の識別情報と、その製造物に含有される含有物質の割合とを格納した公開情報を前記公開データベースから読み取って、前記納入先のシステム装置へ送信する公開情報出力処理と、
をコンピュータに実行させるプログラム。 - 請求項9に記載のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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