JP2008102899A - 含有物質管理装置および含有物質管理方法ならびにそのプログラムと記録媒体 - Google Patents

含有物質管理装置および含有物質管理方法ならびにそのプログラムと記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】仕入先から納入した原料に含まれる物質が製品を製造する過程で化学反応などにより変化して、性質の異なる他の物質に代わるような場合に好適な、含有物質管理装置を提供する。
【解決手段】製造する製造物の原料のうち仕入先から仕入れる原料の情報を仕入先のシステム装置から受付けて物質管理データベースへ登録する。また原料の含有物質を用いて製造した製造物に含有される新たな物質と、原料の含有物質であって製造物に含有される物質とのうち、公開する含有物質の指定を受付ける。そして、公開する含有物質の識別情報と、当該含有物質が製造物に含有される割合とを、公開データベースへ登録する。また製造物の納入先のシステム装置から当該製造物の含有物質公開要求を受信した後、当該製造物の情報を前記公開データベースから読み取って、納入先のシステム装置へ送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、製造物の原料に含有される物質の情報を、原料の供給元と供給先とで共有することができる含有物質管理装置および含有物質管理方法ならびにそのプログラムと記録媒体に関する。
近年、化学製品の製造元の企業に対しては、当該企業の製造した製品の原料に含まれる物質が安全なものであるか否かについての開示が求められており、例えば欧州連合ではREACH規制(欧州化学物質規制)とよばれる規制により、各企業などに公開を義務付けている。そして資材メーカや製造業者は、製品を製造した原料(材料)の含有物質を把握すべく、原料の仕入先に対して、原料の含有物質やその含有量の調査を依頼し、仕入先の業者においては納品した原料(製品)の含有物質およびその含有割合を調査して納入先の業者に報告している。そして、このような原料の仕入先の業者と当該仕入先業者が原料を納入した納入先業者との間で、原料の含有物質やその含有量の情報を共有するためのシステム技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3378506号明細書
ここで、上述した技術では、製品を製造する際に用いた原料(材料)に含まれる物質(指定物質)とその含有量を成分データベースから読み取って、当該物質が、前記原料を用いて新たに製造する製品にどの程度含有されることとなるかを計算している。そしてこのように計算した結果の情報がさらにその製品を納入した納入先に通知され、その納入先で製造された製品における指定物質の含有量が計算される。しかしながら、このような方法は、製造する製品に含まれる物質の含有量の計算を、仕入先から仕入れた原料(材料)に含まれる物質の含有量から計算するだけである。従って、例えば化学製品のように複数の原料を用いて、それら原料とは性質の異なる全く新しい製品を作るような場合、新しい製品には、仕入れた原料に含まれる物質自体が化学反応によって他の物質に変化して含有されていることとなり、そもそも、仕入先から原料(材料)に含まれる物質とその含有量の情報を得ただけでは、製造した製品にどのような物質がどの程度含まれているかを、製品の納入先に通知することはできない。従って、様々な原料(材料)を用いて最終的に製品を製造する業者がその製品に含有する物質とその含有量を、単に仕入先から仕入れた原料(材料)に含まれる物質の含有量から計算するだけでは、その情報の信頼性が低くなってしまう。
また、仕入先において製造される原料は、その原料を構成する物質を性能向上、或いは性能保持の為等の理由で変更される場合があるが、その原料の納入先は原料を構成する物質の変更を直ちに知ることができないという問題があり、また、納入先は仕入先から仕入れた原料を構成する物質の種類や量が、どの時点に製造した製品の製造過程から変更になったのかを知ることができないという問題がある。また仕入先においては上述のような規制により、今後、製造した原料が適切な製品の製造に利用されているか否かを事前に確認することが必要となるが、その確認を行うことが容易ではなかった。
そこでこの発明は、仕入先から納入した原料に含まれる物質が製品を製造する過程で化学反応などにより変化して、性質の異なる他の物質に代わるような場合に好適な、含有物質管理装置および含有物質管理方法ならびにそのプログラムと記録媒体を提供することを目的としている。
またこの発明は、原料の納入先がその原料を構成する物質の変更を直ちに知ることができないといった問題や、仕入れた原料を構成する物質の種類や量がどの時点に製造した製品の製造過程から変更になったのかを知ることができないといった問題や、さらに、原料の製造元において製造した原料が適切な製品の製造に利用されているか否かを事前に確認することができないといった問題を解決することのできる含有物質管理装置および含有物質管理方法ならびにそのプログラムと記録媒体を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、製造する製造物の原料のうち仕入先から仕入れる原料の識別情報と当該原料の含有物質の識別情報とそれら含有物質の前記原料に含まれる割合とを、仕入先のシステム装置から受付けて物質管理データベースへ登録する原料情報登録手段と、前記原料の含有物質を用いて製造した製造物に含有される新たな物質と、前記原料の含有物質であって前記製造物に含有される物質とのうち、公開する含有物質の指定を受付ける公開物質指定受付手段と、前記公開する含有物質の識別情報と、当該含有物質が前記製造物に含有される割合とを、公開データベースへ登録する公開情報登録手段と、前記製造物の納入先のシステム装置から当該製造物の含有物質公開要求を受信した後、当該製造物の含有物質の識別情報と、その製造物に含有される含有物質の割合とを格納した公開情報を前記公開データベースから読み取って、前記納入先のシステム装置へ送信する公開情報出力手段と、を備えることを特徴とする含有物質管理装置である。
本発明によれば、仕入先から納入した原料に含まれる物質が製品を製造する過程で化学反応などにより変化して、性質の異なる他の物質に代わるような場合であっても、当該製造した製品の含有物質の情報の登録を受け付け、その情報を、納入業者からの依頼により送信する。そしてこのような含有物質管理装置1を各業者が保有して連携したシステムを構築することにより、様々な業者によって段階的に製造された製品が複数用いられて最終的な製品が製造される際に、その製品を製造する過程で用いられた原料(製品)に含まれる物質が正確に業者間でデータ連携されるので、その最終的に製造された製品の含有物質についてその内容を従来より正確に公表することができる。
また本発明は上述の含有物質管理装置において、前記原料を用いて前記製造物を製造した際に、当該製造物における各含有物質の割合を算出する含有量算出手段と、を備え、前記公開情報登録手段は、前記含有物質割合算出手段で算出された、前記製造物における各含有物質の割合を前記公開データベースへ登録することを特徴とする。
この発明によれば、仕入先から納入した原料に含まれる物質が製品を製造する過程で化学反応などにより変化して、性質の異なる他の物質に代わるような場合であっても、当該製造した製品の含有物質の含有量を詳細に算出し、それらの情報を、納入業者からの依頼により送信する。そしてこのような含有物質管理装置1を各業者が保有して連携したシステムを構築することにより、様々な業者によって段階的に製造された製品が複数用いられて最終的な製品が製造される際に、その製品を製造する過程で用いられた原料(製品)に含まれる物質の含有量が正確に業者間でデータ連携されるので、その最終的に製造された製品の含有物質の含有量について、その内容を従来より正確に公表することができる。
また本発明は上述の含有物質管理装置において、前記公開情報を前記納入先のシステム装置に応じてフォーマット変更して出力するフォーマット変更手段と、を備えることを特徴とする。これにより納入先の業者に応じて公開情報の書式を変更することができる。
また本発明は上述の含有物質管理装置において、前記納入先のシステム装置に応じて前記製造物の含有物質のうち公開する含有物質の指定を受付けて、当該公開する含有物質の情報を前記納入先のシステム装置ごとに前記公開データベースへ登録する公開情報コントロール手段と、を備えることを特徴とする。これにより、管理者側で納入先の業者に対して公開する含有物質の情報を制御することができる。
また本発明は上述の含有物質管理装置が、前記含有物質の前記原料に含まれる割合の変更があった場合には、その変更を前記納入先のシステム装置へ送信し、前記仕入先のシステム装置より変更の通知を受けた場合には前記原料に含まれる含有物質の割合の公開要求を前記仕入れ先のシステム装置へ送信する更新処理手段と、を備えることを特徴とする。これにより、原料に含まれる含有物質の変更があった場合には、自動的にその情報を納入先のシステム装置へ反映させることができる。
また本発明は上述の含有物質管理装置が、前記仕入先から仕入れた原料の用途情報を前記仕入先のシステム装置へ送信し、前記納入先へ納入した原料の用途情報を前記納入先のシステム装置より受信する用途情報管理手段と、を備えることを特徴とする。これにより製品の納入元の業者において、製造した製品が適切な製造の用途に利用されているかを事前に把握することができる。
また本発明は上述の含有物質管理装置が、前記仕入先から仕入れた原料の識別情報を格納した製品製造番号要求を生産管理システムへ送信して、その応答の製品製造番号を受信して、前記原料の識別情報に対応付けて記憶部に登録する製造番号管理手段と、を備えることを特徴とする。これにより、仕入先から仕入れた原料がどの時点で製造した製品に利用されているのかを把握することができる。
また本発明は、製造する製造物の原料のうち仕入先から仕入れる原料の識別情報と当該原料の含有物質の識別情報とそれら含有物質の前記原料に含まれる割合とを、仕入先のシステム装置から受付けて物質管理データベースへ登録する原料情報登録処理と、前記原料の含有物質を用いて製造した製造物に含有される新たな物質と、前記原料の含有物質であって前記製造物に含有される物質とのうち、公開する含有物質の指定を受付ける公開物質指定受付処理と、前記公開する含有物質の識別情報と、当該含有物質が前記製造物に含有される割合とを、公開データベースへ登録する公開情報登録処理と、前記製造物の納入先のシステム装置から当該製造物の含有物質公開要求を受信した後、当該製造物の含有物質の識別情報と、その製造物に含有される含有物質の割合とを格納した公開情報を前記公開データベースから読み取って、前記納入先のシステム装置へ送信する公開情報出力処理と、を有することを特徴とする含有物質管理方法である。
また本発明は含有物質管理装置のコンピュータに実行させるプログラムであって、製造する製造物の原料のうち仕入先から仕入れる原料の識別情報と当該原料の含有物質の識別情報とそれら含有物質の前記原料に含まれる割合とを、仕入先のシステム装置から受付けて物質管理データベースへ登録する原料情報登録処理と、前記原料の含有物質を用いて製造した製造物に含有される新たな物質と、前記原料の含有物質であって前記製造物に含有される物質とのうち、公開する含有物質の指定を受付ける公開物質指定受付処理と、前記公開する含有物質の識別情報と、当該含有物質が前記製造物に含有される割合とを、公開データベースへ登録する公開情報登録処理と、前記製造物の納入先のシステム装置から当該製造物の含有物質公開要求を受信した後、当該製造物の含有物質の識別情報と、その製造物に含有される含有物質の割合とを格納した公開情報を前記公開データベースから読み取って、前記納入先のシステム装置へ送信する公開情報出力処理と、をコンピュータに実行させるプログラムである。
また本発明は上述のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
本発明によれば、仕入先から納入した原料に含まれる物質が製品を製造する過程で化学反応などにより変化して、性質の異なる他の物質に代わるような場合であっても、当該製造した製品の含有物質の情報の登録を受け付け、またその含有物質の含有量を詳細に算出し、それらの情報を、納入業者からの依頼により送信する。そしてこのような含有物質管理装置1を各業者が保有して連携したシステムを構築することにより、様々な業者によって段階的に製造された製品が複数用いられて最終的な製品が製造される際に、その製品を製造する過程で用いられた原料(製品)に含まれる物質や含有量が正確に業者間でデータ連携されるので、その最終的に製造された製品の含有物質や含有量についてもその内容を従来より正確に公表することができる。
以下、本発明の一実施形態による含有物質管理装置を図面を参照して説明する。図1は同実施形態による含有物質管理装置の構成を示すブロック図である。この図において、符号1は含有物質管理装置である。この含有物質管理装置1は製品を製造する製造業者などが有している。そして含有物質管理装置1は、他の製造業者のコンピュータシステム内に備えられた他の含有物質管理装置1と情報の送受信を行う通信処理部101と、含有物質管理装置1内の各処理部を制御する制御部102と、仕入先の製造業者のコンピュータシステム内の含有物質管理装置1から受信した仕入原料の情報を所定のデータベースへ登録する原料情報登録部103と、製造した製品に含まる物質のうち他の製造業者などに公開してよい物質の指定を受付ける公開物質指定受付部104と、製造した製品に含有される物質の含有量を計算する含有物質割合算出部105と、前記算出した製品に含有される物質の含有量等を登録する公開情報登録部106と、公開要求の受信に基づいて製品に含有される物質の含有量等の情報を出力処理する公開情報出力部107と、公開先の業者に応じて公開情報の公開または非公開を制御する公開情報コントロール部108と、公開情報の表示フォーマットを公開先の製造業者に応じて変更するフォーマット変更部109と、仕入原料の情報やその仕入原料に基づいて製造した製品に含有される物質の情報を記憶する物質管理データベース110と、公開するとして指定された物質やその物質の製品における含有量を記憶する公開データベース111と、を備えている。
また含有物質管理装置1は、公開データベース111に記録される物質や、その物質の製品内の含有率の変更を仕入先へ通知する各処理を行う更新処理部112と、製造した製品とその製品の製造に利用した原料の対応関係を管理する処理を行う製造番号管理部113と、製品の納入先における当該製品の用途情報の管理処理行う用途情報管理部114と、製品の各物質の含有率の変更を通知するための通知先情報(メールアドレス等)を記憶するアドレス情報データベース115と、製品の製造に利用した原料とその製品との対応関係を記憶する製造番号情報データベース116と、製造した製品の納入先における用途の情報を記憶する用途情報データベース117と、を備えている。
なお、本実施形態においては、説明の便宜上、上記各処理部と各データベースが含有物質管理装置1内に備えられているものとして説明するが、複数のコンピュータ装置とデータベース装置とによってシステム構成され、そのシステムによって含有物質管理装置1と同等の機能が実現されるようにしてもよい。
次に、各データベースの記憶するデータ例について説明する。
物質管理データベース110は、製品の情報とその製品の原料となる情報を対応付けて登録したデータベースであり、例えば製品の情報は、製造した製品に含有される物質の識別情報(物質コードや物質名)とその含有物質の製品における含有率とからなる情報であり、また原料の情報は、原料の識別情報(原料コードや原料名)とその原料に含有される物質と、その物質の原料における含有率とからなる情報である。また公開データベース111は、製品の識別情報(原料コード)と、当該製品に含有される含有物質の識別情報と、その含有物質の製品における含有量とを対応付けて記憶している。またアドレス情報データベース115は、納入先の製造業者の識別情報とメールアドレス等のアドレス情報を対応付けて保持している。また製造番号情報データベース116は、仕入先から仕入れた原料の識別情報とその原料を用いて製造した製品のロット番号を対応付けて記憶している。また用途情報データベース117は、製造した製品とその製品の納入先における用途を示す情報とを対応付けて記憶している。
そして本実施形態による含有物質管理装置1では、仕入先から納入した原料に含まれる物質が製品を製造する過程で化学反応などにより変化して、性質の異なる他の物質に代わるような場合であっても、当該製造した製品に含まれる新たな物質の情報を公開し、また当該製造した製品に含まれる物質の含有量を詳細に算出して公開し、その情報を製品の納入業者(含有物質管理装置1)からの依頼により送信する。また納入業者においても含有物質管理装置1をコンピュータシステム内に備えており、仕入先の業者から納入した原料(仕入先の製造業者にとっては製品となる)に含まれる物質を用いて製品を製造する。そして、仕入先から納入した原料に含まれる物質が、製品を製造する過程で化学反応などにより変化して、性質の異なる他の物質に代わるような場合であっても、当該製造した製品に含まれる新たな物質の情報を公開し、また当該製造した製品に含まれる物質の含有量を詳細に算出して公開し、その情報を製品の更に下位の納入業者(含有物質管理装置1)からの依頼により送信する。含有物質管理装置1を各業者が保有して連携したシステムを構築することにより、様々な業者によって段階的に製造された原料を複数用いて最終的な製品を製造するような場合であっても、その最終製品に含有される物質を詳細に公表することができる。
図2は含有物質管理システムの構成を示す図である。
この図が示すように含有物質管理システムは、製造業者がそれぞれのコンピュータシステム内に備えられた含有物質管理装置1が通信ネットワークによって接続されることで構成される。図2においては製造業者Aが自社で製造した製品の原料とその原料の含有物質を含有物質管理装置1の物質管理データベース110に登録する。また同様に製造業者Bが自社で製造した製品の原料とその原料の含有物質と含有量を含有物質管理装置1の物質管理データベース110に登録する。そして製造業者Aと製造業者Bの各含有物質管理装置1は物質管理データベース110に登録された含有物質のうち、公開してよい含有物質の登録を受付けて、公開データベース111へ登録する。またこの時、納入先ごとに公開するか否かの情報を受付けて公開データベース111へ登録しても良い。
そして、製造業者Cは自社の製品を製造するにあたり製造業者Aと製造業者Bからそれぞれ原料を仕入れる。つまり製造業者Cにとって製造業者Aや製造業者Bは仕入先となる。反対に製造業者Aや製造業者Bにとって製造業者Cは製品の納入先となる。製造業者Cの含有物質管理装置1はシステム管理担当者などの指示また自動制御に基づいて原料の仕入先である製造業者Aや製造業者Bの含有物質管理装置1から原料の情報、つまり原料とその原料の含有物質と含有量との各情報の公開要求を送信して含有物質の情報を取得し、自装置内の物質管理データベース110に格納する。
また製造業者Cの含有物質管理装置1は、製造業者Aと製造業者Bから仕入れた原料を用いて自社の製品を製造する。ここで製造業者Aと製造業者Bから仕入れた原料をそれぞれ原料A、原料Bとし、それら原料Aに含まれる物質を含有物質A、原料Bに含まれる物質を含有物質Bとする。製造業者Cの製造する製品は、その製品を製造する過程で、仕入先から納入した原料Aの含有物質Aと原料Bの含有物質Bが化学反応などにより変化して、性質の異なる他の物質Cを含有する製品である。含有物質管理装置1は製造される製品における含有物質Cの含有量を計算し、また化学反応などにより生成された生成物、副生成物、残留物(含有物質Aや含有物質B)の量を計算する。そして製造業者Cの含有物質管理装置1は物質管理データベース110に登録された含有物質のうち、公開してよい含有物質の登録を受付けて、公開データベース111へ登録する。またこの時、納入先ごとにどの物質を公開するかの情報を受付けて公開データベース111へ登録しても良い。製造業者Cが製造した製品が製造業者Dへ納入された場合、製造業者Dの含有物質管理装置1からの公開要求に基づいて、納入した製品の含有物質Cの含有量などを通知する。また製造業者Dにおいても製造業者Cから仕入れた原料と他の業者から仕入た原料とを用いて製品を製造するが、当該製造した製品に含有される物質の含有量を計算し、製造業者Eの含有物質管理装置1から公開要求を受信した場合には、製造業者Eに納品した製品の含有物質とその含有量を通知する。
また、図2を用いて説明した上述の処理において、含有物質管理装置1は、公開データベース111に登録した情報が変更された場合には、記憶している納入先のアドレス情報に対して変更の通知を行う。なお納入先のアドレス情報は、納入先の含有物質管理装置1からの通知を受けて、そのアドレス情報の登録を行う。また含有物質管理装置1は、製品納入先の含有物質管理装置1から納入した製品についての用途情報の通知を受けて、その情報を登録する。また含有物質管理装置1は、仕入先から仕入れた原料を用いて製造した製品のロット番号などの製造番号情報を生産管理システムなどから受け付けて、製品の製造番号情報と原料との対応関係を記憶しておく。
図3は製品を仕入れた製造業者と仕入先の製造業者における含有物質管理装置の処理概要を示す第1の図である。
図3では製造業者Cが、製造業者Aの製造した製品Aと、製造業者Bの製造した製品Bとを用いて製品Cを製造し、また製造業者Dが、製造業者Cの製造した製品Cと、製造業者Fの製造した製品Fを用いて製品Dを製造する場合における、含有物質管理システムの各含有物質管理装置1で公開データベース111に登録される仕入製品(原料)の情報とその含有物質の情報、およびアドレス情報データベース116に登録される情報と、用途情報データベース117に登録される用途情報とを記している。
まず製造業者Aは製品Aを製造している。この製品Aには原料品名P(物質p)と原料品名Q(物質q)が含有されており、この情報が製造業者Aの含有物質管理装置1の公開データベース111に格納されている。また製造業者Bは製品Bを製造している。この製品Bには原料品名R(物質r)が含有されており、この情報が製造業者Bの含有物質管理装置1の公開データベース111に格納されている。そして、製造業者Cは製品Aと製品Bを仕入れ、当該製品Aと製品Bを用いて製品Cを製造する。製品Cを製造する過程においては、製品Aに含有される物質qと製品Bに含有される物質rが化学反応して新たな物質sが生成される。またこの時、化学反応により副生成物tが生成される。製品Aに含有される物質qは全て化学反応において反応するため製品Cには含有されることが無く、結果、製品Cには物質s,t,r,pが含有されることとなる。そして、製造業者Cの公開データベース111には製品Cの含有物質としてs,t,r,pが登録される。従って、仕入た原料を用いて製品を製造した際に、原料となる仕入製品の含有物質が化学反応を起こし、製造した製品において他の性質の異なる物質に変化している場合にも、その製品の納入先の業者へ、製品に含有される物質を正確に通知することができる。
また製造業者Fは製品Fを製造している。この製品Fには原料品名G(物質w),原料品名N(物質n)が含有されており、この情報が製造業者Fの含有物質管理装置1の公開データベース111に格納されている。そして、製造業者Dは製品Cと製品Fを仕入れ、当該製品Cと製品Fを用いて製品Dを製造する。製品Dは混合物製品であるため、この場合には単に原料となる製品Cと製品Fが混合されて製造され、製造後の製品Dに含有される物質も、原料である製品Cと製品Fに含有される物質と同様である。つまり製品Dの含有物質はs,t,r,p,w,nである。そして、製造業者Dの公開データベース111には製品Dの含有物質としてs,t,r,p,w,nが登録される。つまり製造する製品が混合物製品である場合は、製造業者Cと製造業者Dから受信した原料(製品C,製品F)の含有物質がそのまま公開データベース111に登録されればよい。
また製造業者Eは製品Eを製造している。この製品Eには原料品名F(物質w),原料品名N(物質n)が含有されており、この情報が製造業者Fの含有物質管理装置1の公開データベース111に格納されている。そして、製造業者Eは製品Fを仕入れ、製品Eを製造する。製品Eは製品Fのみを原料として製造するため、この場合には製品Fの含有物質が製品Eを構成する含有物質(w,n)となり、これが製造業者Eの含有物質管理装置1が備える公開データベース111に登録される。
また製造業者Aは製造業者Cに製品Aを納品しているので、その製品Aの含有物質の量が変更になった場合などにその情報の変更を通知するためのアドレス(111)の情報が製品の識別情報(製品A)と納入先の識別情報(製造業者C)とに対応付けてアドレス情報データベース115に登録され、またその製品Aを製造業者Cがハンドルの用途として納入することを示すための、ハンドルの情報と製造業者の識別情報(製造業者C)と製品の識別情報(製品A)とが対応付けられて用途情報データベース117に登録される。そして同様に、製造業者Bの含有物質管理装置1には製品の識別情報(製品B)と納入先の識別情報(製造業者C)とに対応付けて、アドレス情報データベース115にはアドレス情報(111)を、また用途情報データベース117には用途情報(ハンドル)を登録している。また製造業者Cの含有物質管理装置1には製品の識別情報(製品C)と納入先の識別情報(製造業者D)とに対応付けて、アドレス情報データベース115にはアドレス情報(222)を、また用途情報データベース117には用途情報(ハンドル)を登録している。
また製造業者Dの含有物質管理装置1には製品の識別情報(製品D)と納入先の識別情報(製造業者Y)に対応付けて、アドレス情報データベース115にはアドレス情報(888)を、また用途情報データベース117には用途情報(ハンドル)を登録している。また製造業者Fの含有物質管理装置1には製品の識別情報(製品F)と納入先の識別情報(製造業者D)とに対応付けて、アドレス情報データベース115にはアドレス情報(222)を、また用途情報データベース117には用途情報(ハンドル)を登録し、さらに製品の識別情報(製品F)と納入先の識別情報(製造業者E)とに対応付けて、アドレス情報データベース115にはアドレス情報(333)を、また用途情報データベース117には用途情報(インストルメントパネル)を登録している。また製造業者Eの含有物質管理装置1には製品の識別情報(製品E)と納入先の識別情報(製造業者X)に対応付けて、アドレス情報データベース115にはアドレス情報(999)を、また用途情報データベース117には用途情報(インストルメントパネル)を登録している。
図4は製品を仕入れた製造業者と仕入先の製造業者における含有物質管理装置の処理概要を示す第2の図である。
図5は含有物質管理装置の処理フローを示す第1の図である。
次に図4、図5を用いて含有物質管理システムの処理の詳細を順を追って説明する。
まず、仕入先の製造業者Aの含有物質管理装置1においては、予め物質管理データベース110に製造業者Aの製造した製品Aの情報、つまり製品Aの含有物質とその含有物質の製品における含有率、また製品Aの原料の識別情報(原料コード)と原料に含まれる各品名とその品名の原料に含まれる各物質とそれら各物質の原料における含有率が登録されている。製造業者Aの含有物質管理装置1においては、公開情報登録部106が製品Aの情報のうち公開してよい含有物質の登録を受付けて、公開データベース111へ格納しておく。また含有物質管理装置1には図示していないが原料コードマスタデータベースが存在しており、このデータベースには製造業者Aの製造した製品についての製造業者Aにおける原料(製品)コードと製造業者Cにおける原料コードが登録されている。
以降の説明において、製造業者Aの含有物質管理装置を1aの符号を、また製造業者Cの含有物質管理装置を1cの符号を用いて説明する。製造業者Aの製造した製品を納入した製造業者Cでは管理者の含有物質管理装置1cの操作、または含有物質管理装置1cの自動制御により、原料情報登録部103が含有物質管理装置1aへ原料コード(101)と製造業者CのIDを格納した公開要求を送信する(ステップS101a)。含有物質管理装置1aの公開情報出力部107は、製造業者CのIDと製品Aを示す原料コード(101)とに基づいて、原料コード変換マスタデータベースから製造業者Aにおける製品Aの原料コードであるX01を読み取り、当該原料コードに対応付けられて公開データベース111に登録されている製品Aの情報(含有物質の識別情報と、その含有物質の製品A内における含有率)を読み取る(ステップS102a)。そして含有物質管理装置1aの公開情報出力部107は、それら製品Aの情報を公開要求の返信として含有物質管理装置1cへ送信する(ステップS103a)。なお、本実施形態においては含有物質管理装置1cは製品Aの情報を通信ネットワークを介して含有物質管理装置1aから取得するものとしているが、CD−ROMなどの記録媒体を介して管理者によって手動登録されるようにしてもよい。
次に、含有物質管理装置1cの原料情報登録部103は公開要求の返信として受信した製品Aの情報を物質管理データベース110へ格納する(ステップS104a)。ここで、製造業者Cにおいて、製造業者Aから仕入れた製品Aと製造業者Bから仕入れた製品Bを用いて製品Cを製造することを示す情報として、例えば製品A,Bと製品Cを対応付けたマスタテーブルが含有物質管理装置1cに登録されているものとする。ステップS104aの処理において含有物質管理装置1cの原料情報登録部103は、受信した製品Aの情報から原料コードを読み取り、その原料コードに対応付けてられてマスタテーブルに登録されている製品(製品Aを用いて製造する製品C)の原料コードを読み取る。そして原料情報登録部103は、その原料コード(製品Cの原料コード)に対応付けて、含有物質管理装置1aから受信した製品Aの情報を物質管理データベースへ登録している。ここで図4より、製品Aは、Blue15という製品名であるものとする。また製品Aに含まれる含有物質はBlue15と水であり、それぞれの製品Aへの含有率は80%と20%であるとする。
また含有物質管理装置1cの原料情報登録部103は製品Aの情報を含有物質管理装置1aから受信して自装置の物質管理データベースへ登録した処理と同様に、製品Cを製造するために必要な製品Bを製造業者Bの含有物質管理装置1b(図4においては図示していない)から受信し、含有物質管理装置1cの物質管理データベース110へ登録する。これにより含有物質管理装置1cの物質管理データベース110には製品Cを製造するための物質の情報として、製品Aの情報と製品Bの情報とが格納される。なお製品Bの情報は、原料コード102、品名は塩酸、含有物質は塩酸、塩酸の含有率は100%である。
次に原料情報登録部103は、製造業社Cが製品Aと製品Bを用いて製品Cを製造した場合の、製品Cに含有される物質(化学反応によって新たに生成された物質や、副生成物、残留物など)と、その物質の製品Cにおける含有率の入力を促す画面をモニタなどに表示し、管理者からの登録を受付ける(ステップS105a)。またはこのステップS105aの処理がマスタテーブルなどにより自動的に行われるようにしても良い。そして原料情報登録部103は、これら受付けた情報を物質管理データベース110へ製品Cの情報として登録する(ステップS106a)。ここで製品Cの含有物質はGreen7、水、Blue15、塩酸であるとする。
次に含有物質割合算出部105が、製品Cの製造依頼があった旨の情報の受信を契機に、その製品Cの製造による収量(本実施形態においては重さkg)の通知を他のコンピュータシステムから受信し、またその収量に対する各含有物質の含有量(kg)を算出する(ステップS107a)。収量が100kgであれば、物質管理データベース110に格納された製品Cにおける各含有物質の含有率より、Green7が85kg、水が10kg、Blue15が4kg、塩酸が1kgであると計算できる。次に、公開情報登録部106が管理者の指示により物質管理データベース110に登録されている製品Cの含有物質のうち公開可である含有物質の識別情報の登録を受付ける(ステップS108a)。これにより公開情報登録部106は公開データベース111に製品Cの含有物質のうち公開してよい含有物質の識別情報と、当該含有物質の製品の収量に対する含有量を登録する(ステップS109a)。これにより製造業者Cが製品Cを、例えば製造業者Dに納入した場合に製造業者Dからの公開要求に基づいて公開する情報の登録の準備ができる。
製造業者Dからの公開要求を受付けた場合には(ステップS110a)、公開情報コントロール部108では管理者の登録によって、公開データベース111に登録されている製品Cの含有物質のうち、製造業者Dに公開してよい含有物質の指定を受付けて、当該指定を受付けた含有物質の識別情報とその含有量を公開データベース111から読み取る(ステップS111a)。またフォーマット変更部109が公開情報コントロール部108の読み取った含有物質の識別情報とその含有量の出力形態を製造業者D専用のフォーマットに変更する処理を行い(ステップS112a)、公開情報データとして出力する(ステップS113a)。この公開情報データは通信ネットワークを介して製造業者Dの含有物質管理装置1dへ送信してもよいし、記録媒体に格納して製造業者Dの担当者へ郵送してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明によれば、仕入先から納入した原料に含まれる物質が製品を製造する過程で化学反応などにより変化して、性質の異なる他の物質に変わるような場合であっても、当該製造した製品の含有物質の情報の登録を受け付け(もしくは製造した製品に含有される新たな物質について自動的にデータベースへ登録され)、またその含有物質の含有量を詳細に算出し、それらの情報を、納入業者からの依頼により送信する。そしてこのような含有物質管理装置1を各業者が保有して連携したシステムを構築することにより、様々な業者によって段階的に製造された製品が複数用いられて最終的な製品が製造される際に、その製品を製造する過程で用いられた原料(製品)に含まれる物質や含有量が正確に業者間でデータ連携されるので、その最終的に製造された製品の含有物質や含有量についてもその内容を従来より正確に公表することができる。
図6は製品を仕入れた製造業者と仕入先の製造業者における含有物質管理装置の処理概要を示す第3の図である。
図7は含有物質管理装置の処理フローを示す第2の図である。
次に図6および図7を用いて他の実施形態による含有物質管理装置の処理フローについて説明する。この実施形態においては、仕入先の製造業者Aの保有する含有物質管理装置1aと、製品を仕入れた製造業者Cの保有する含有物質管理装置1cとを用いて、製造業者Aで製造した製品Aの原料を構成する各含有物質の含有率の割合が変更された場合の処理について説明する。
上述の図4及び図5を用いた処理の後、製造業者Aが保持する含有物質管理装置1aにおいて、データ更新により、製造している製品Aの原料を構成する各含有物質の含有率の割合が変更されると(ステップS1)、含有物質管理装置1aの更新処理部112が、変更された製品Aの識別情報に対応付けられてアドレス情報データベース115に登録されているアドレス情報を読み取って(ステップS2)、当該アドレス情報宛に製品Aが変更された旨の情報を通知する(ステップS3)。なおこの通知はメールアドレス宛に送信してもよいし、通知先の含有物質管理装置1からアクセスされるウェブページのURLに対応するウェブページ記憶部へ通知して、当該記憶部がURLで特定される記憶領域に書き込むようにしてもよい。また通知先の含有物質管理装置1が保持するデータベース宛に通知してそのデータベースに書き込まれるようにしてもよい。なおこの含有物質の含有率の変更は、図6で示すように、製品Aの含有物質であるBlue15の原料の無水フタル酸、塩化第1銅、尿酸、キシレンのそれぞれのBlue15における含有率が、29%、6%、37%、28%から、それぞれ25%、10%、37%、28%に変更された場合に、製品Aの原料である含有物質Blue15と水の製品Aにおける含有率の割合をBlue15(80%)、水(20%)から含有物質Blue15(70%)、水(30%)に変更した場合の例を示している。
次に、更新情報の通知を受けた製造業者Cの含有物質管理装置1cにおいては、その更新情報の通知の受信に基づいて、上述のステップS101aと同様に、原料情報登録部103が含有物質管理装置1aへ原料コード(101)と製造業者CのIDを格納した公開要求を送信する(ステップS101b)。含有物質管理装置1aの公開情報出力部107は、製造業者CのIDと製品Aを示す原料コード(101)とに基づいて、原料コード変換マスタデータベースから製造業者Aにおける製品Aの原料コードであるX01を読み取り、当該原料コードに対応付けられて公開データベース111に登録されている更新された製品Aの情報(含有物質の識別情報と、その含有物質の製品A内における含有率、製品Aのロット番号)を読み取る(ステップS102b)。そして含有物質管理装置1aの公開情報出力部107は、それら製品Aの情報を公開要求の返信として含有物質管理装置1cへ送信する(ステップS103b)。
次に、含有物質管理装置1cの原料情報登録部103は公開要求の返信として受信した製品Aの更新された情報を物質管理データベース110へ格納する(ステップS104b)。含有物質管理装置1cの更新処理部112は、公開要求の返信として製品Aの情報を受信すると、自身の装置のアドレス情報を含有物質管理装置1aへ送信する(ステップS4)。そして、含有物質管理装置1aの更新処理部112は、受信したアドレス情報がアドレス情報データベース116に登録されているか否かを判定して、登録されていなければ格納する(ステップS5)。また含有物質管理装置1cの用途情報管理部114は、公開要求の返信として製品Aの情報を受信すると、その製品Aの用途を示す情報を含有物質管理装置1aへ送信する(ステップS6)。そして、含有物質管理装置1aの用途情報管理部114が受信した用途の情報と製品Aと製造業者Cの情報とを対応付けて用途情報データベース117へ登録する(ステップS7)。
そして、含有物質管理装置1cの製造番号管理部113がこの時点において、生産管理システムに対し、ステップS104bで物質管理データベース110へ格納した製品Aのロット番号を通知し、そのロット番号の製品Aを用いて製造された製品Cのロット番号の問い合わせ要求を行い、製品Cのロット番号を受信する。そして、製品Aと製品Cのロット番号を対応付けて製造番号情報データベース117に登録する。これにより、仕入れた製品Aの原料が変更された場合でも、どの製品Cを製造した際に、原料変更後の製品Aを用いたかを後々判定することができる。
次に原料情報登録部103は、製造業社Cが製品Aと製品Bを用いて製品Cを製造した場合の、製品Cに含有される物質(化学反応によって新たに生成された物質や、副生成物、残留物など)と、その物質の製品Cにおける含有率の入力を促す画面をモニタなどに表示し、管理者からの登録を受付ける(ステップS105b)。またはこのステップS105bの処理がマスタテーブルなどにより自動的に行われるようにしても良い。そして原料情報登録部103は、これら受付けた情報を物質管理データベース110へ製品Cの情報として登録する(ステップS106b)。ここで製品Cの含有物質はGreen7、水、Blue15、塩酸であるとする。
次に含有物質割合算出部105が、製品Cの製造依頼があった旨の情報の受信を契機に、その製品Cの製造による収量(本実施形態においては重さkg)の通知を他のコンピュータシステムから受信し、またその収量に対する各含有物質の含有量(kg)を算出する(ステップS107b)。収量が100kgであれば、物質管理データベース110に格納された製品Cにおける各含有物質の含有率より、Green7が85kg、水が10kg、Blue15が4kg、塩酸が1kgであると計算できる。次に、公開情報登録部106が管理者の指示により物質管理データベース110に登録されている製品Cの含有物質のうち公開可である含有物質の識別情報の登録を受付ける(ステップS108b)。これにより公開情報登録部106は公開データベース111に製品Cの含有物質のうち公開してよい含有物質の識別情報と、当該含有物質の製品の収量に対する含有量を登録する(ステップS109b)。これにより製造業者Cが製品Cを、例えば製造業者Dに納入した場合に製造業者Dからの公開要求に基づいて公開する情報の登録の準備ができる。
また製造業者Cの含有物質管理装置1cにおいても製品Cを製造する際の原料の含有物質の含有率が変更された場合には含有物質管理装置1cの更新処理部112が製造業者Dの含有物質管理装置1dへ更新情報の通知を行う。そしてその応答として、製造業者Dからの公開要求を受付けた場合には(ステップS110b)、公開情報コントロール部108では管理者の登録によって、公開データベース111に登録されている製品Cの含有物質のうち、製造業者Dに公開してよい含有物質の指定を受付けて、当該指定を受付けた含有物質の識別情報とその含有量を公開データベース111から読み取る(ステップS111b)。またフォーマット変更部109が公開情報コントロール部108の読み取った含有物質の識別情報とその含有量の出力形態を製造業者D専用のフォーマットに変更する処理を行い(ステップS112b)、公開情報データとして出力する(ステップS113b)。また製造業者Cの含有物質管理装置1cは、製造業者Dの含有物質管理装置1dよりアドレス情報と用途情報とを受信する。
なお上述の含有物質管理装置は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
含有物質管理装置の構成を示すブロック図である。 含有物質管理システムの構成を示す図である。 製品を仕入れた製造業者と仕入先の製造業者における含有物質管理装置の処理概要を示す第1の図である。 製品を仕入れた製造業者と仕入先の製造業者における含有物質管理装置の処理概要を示す第2の図である。 含有物質管理装置の処理フローを示す第1の図である。 製品を仕入れた製造業者と仕入先の製造業者における含有物質管理装置の処理概要を示す第3の図である。 含有物質管理装置の処理フローを示す第2の図である。
符号の説明
1・・・含有物質管理装置
101・・・通信処理部
102・・・制御部
103・・・原料情報登録部
104・・・公開物質指定受付部
105・・・含有物質割合算出部
106・・・公開情報登録部
107・・・公開情報出力部
108・・・公開情報コントロール部
109・・・フォーマット変換部
110・・・物質管理データベース
111・・・公開データベース

Claims (10)

  1. 製造する製造物の原料のうち仕入先から仕入れる原料の識別情報と当該原料の含有物質の識別情報とそれら含有物質の前記原料に含まれる割合とを、仕入先のシステム装置から受付けて物質管理データベースへ登録する原料情報登録手段と、
    前記原料の含有物質を用いて製造した製造物に含有される新たな物質と、前記原料の含有物質であって前記製造物に含有される物質とのうち、公開する含有物質の指定を受付ける公開物質指定受付手段と、
    前記公開する含有物質の識別情報と、当該含有物質が前記製造物に含有される割合とを、公開データベースへ登録する公開情報登録手段と、
    前記製造物の納入先のシステム装置から当該製造物の含有物質公開要求を受信した後、当該製造物の含有物質の識別情報と、その製造物に含有される含有物質の割合とを格納した公開情報を前記公開データベースから読み取って、前記納入先のシステム装置へ送信する公開情報出力手段と、
    を備えることを特徴とする含有物質管理装置。
  2. 前記原料を用いて前記製造物を製造した際に、当該製造物における各含有物質の割合を算出する含有量算出手段と、を備え、
    前記公開情報登録手段は、前記含有物質割合算出手段で算出された、前記製造物における各含有物質の割合を前記公開データベースへ登録する
    ことを特徴とする請求項1に記載の含有物質管理装置。
  3. 前記公開情報を前記納入先のシステム装置に応じてフォーマット変更して出力するフォーマット変更手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の含有物質管理装置。
  4. 前記納入先のシステム装置に応じて前記製造物の含有物質のうち公開する含有物質の指定を受付けて、当該公開する含有物質の情報を前記納入先のシステム装置ごとに前記公開データベースへ登録する公開情報コントロール手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の含有物質管理装置。
  5. 前記含有物質の前記原料に含まれる割合の変更があった場合には、その変更を前記納入先のシステム装置へ送信し、前記仕入先のシステム装置より変更の通知を受けた場合には前記原料に含まれる含有物質の割合の公開要求を前記仕入れ先のシステム装置へ送信する更新処理手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の含有物質管理装置。
  6. 前記仕入先から仕入れた原料の用途情報を前記仕入先のシステム装置へ送信し、前記納入先へ納入した原料の用途情報を前記納入先のシステム装置より受信する用途情報管理手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の含有物質管理装置。
  7. 前記仕入先から仕入れた原料の識別情報を格納した製品製造番号要求を生産管理システムへ送信して、その応答の製品製造番号を受信して、前記原料の識別情報に対応付けて記憶部に登録する製造番号管理手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の含有物質管理装置。
  8. 製造する製造物の原料のうち仕入先から仕入れる原料の識別情報と当該原料の含有物質の識別情報とそれら含有物質の前記原料に含まれる割合とを、仕入先のシステム装置から受付けて物質管理データベースへ登録する原料情報登録処理と、
    前記原料の含有物質を用いて製造した製造物に含有される新たな物質と、前記原料の含有物質であって前記製造物に含有される物質とのうち、公開する含有物質の指定を受付ける公開物質指定受付処理と、
    前記公開する含有物質の識別情報と、当該含有物質が前記製造物に含有される割合とを、公開データベースへ登録する公開情報登録処理と、
    前記製造物の納入先のシステム装置から当該製造物の含有物質公開要求を受信した後、当該製造物の含有物質の識別情報と、その製造物に含有される含有物質の割合とを格納した公開情報を前記公開データベースから読み取って、前記納入先のシステム装置へ送信する公開情報出力処理と、
    を有することを特徴とする含有物質管理方法。
  9. 含有物質管理装置のコンピュータに実行させるプログラムであって、
    製造する製造物の原料のうち仕入先から仕入れる原料の識別情報と当該原料の含有物質の識別情報とそれら含有物質の前記原料に含まれる割合とを、仕入先のシステム装置から受付けて物質管理データベースへ登録する原料情報登録処理と、
    前記原料の含有物質を用いて製造した製造物に含有される新たな物質と、前記原料の含有物質であって前記製造物に含有される物質とのうち、公開する含有物質の指定を受付ける公開物質指定受付処理と、
    前記公開する含有物質の識別情報と、当該含有物質が前記製造物に含有される割合とを、公開データベースへ登録する公開情報登録処理と、
    前記製造物の納入先のシステム装置から当該製造物の含有物質公開要求を受信した後、当該製造物の含有物質の識別情報と、その製造物に含有される含有物質の割合とを格納した公開情報を前記公開データベースから読み取って、前記納入先のシステム装置へ送信する公開情報出力処理と、
    をコンピュータに実行させるプログラム。
  10. 請求項9に記載のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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