JP2008102503A - 画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】像担持体と、帯電手段と、露光手段と、現像手段と、転写手段と、定着手段と、クリーニング手段とを有する画像形成装置において、前記クリーニング手段は、前記像担持体に対し、先端部を当接するブレード状弾性部材であって、前記像担持体と前記弾性部材の当接部は2MPa〜6MPaの面圧を有し、前記トナーは、水系で造粒され、形状係数SF−1の平均値が130〜160の範囲にあって、かつ、少なくとも層状無機鉱物が有する層間イオンの少なくとも一部を有機物イオンで変性した層状無機鉱物を有する画像形成装置。
【選択図】なし
Description
その中でも特許文献1に記載されている異形化は、シリカなどの無機フィラーをトナー内に内在させることで異形化を達成し、ブレードクリーニング性能を確保している。
しかしながら、これらが達成しているブレードクリーニングは巨視的なレベルでのクリーニング性が確保されたのみであり、微小なレベルでのクリーニング性は未達な部分もある。
上述した異形化により、上記のクリーニング不良Aを抑制するクリーニング性は確保できるが、クリーニング不良Bを抑制するクリーニング性能は不十分であった。
(1)微小ドット再現性に優れた高画質を得ることができる画像形成装置を提供する。
(2)クリーニングブレード摩耗をさせることなく、クリーニング不良を抑制し、高い信頼性が得られる画像形成装置を提供する。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
(1)像担持体と、像担持体表面を帯電させる帯電手段と、像担持体上に露光することによって潜像を書き込む露光手段と、像担持体上に書き込まれた潜像にトナーを現像して可視像を形成する現像手段と、前記可視像を記録媒体に直接または中間転写体を介して転写する転写手段と、記録媒体に転写された転写像を定着させる定着手段と、転写し切れなかった像担持体上の転写残トナーをクリーニングするクリーニング手段とを有する画像形成装置において、前記クリーニング手段は、前記像担持体に対し、先端部を当接するブレード状弾性部材であって、前記像担持体と前記弾性部材の当接部は2MPa〜6MPaの面圧を有し、前記トナーは、水系で造粒されたトナーであって、形状係数SF−1の平均値が130〜160の範囲にあって、かつ、少なくとも層状無機鉱物が有する層間イオンの少なくとも一部を有機物イオンで変性した層状無機鉱物を有することを特徴とする画像形成装置。
(4)前記層状無機鉱物における層間イオンの少なくとも一部を有機物イオンで変性した変性変性層状無機鉱物が、前記トナー組成物中に0.025〜5wt%含有されることを特徴とする(3)に記載の画像形成装置。
(6)前記トナーは、粒径2μm以下の粒子が1〜10個数%であることを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の画像形成装置。
(7)前記トナーは、球形状であることを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載の画像形成装置。
(8)前記トナーは、トナー母体粒子表面に平均一次粒径が50〜500nmで、嵩密度が0.3g/cm3以上の微粒子を外添加して得られたトナーであることを特徴とする(1)〜(7)のいずれかに記載の画像形成装置。
ブレードクリーニングに関しては、「ブレードと感光体の接触時の摩擦係数μが低い方が望ましい」、「感光体回転トルクは一定のレベルで安定である方が望ましい」など、様々な検討や発明がなされており、ブレードクリーニングのシステムは、トナーがブレードと感光体のニップで堰き止められ留まることで、次々にブレードに入力されるトナーをそこに滞留することで成立している(一般的にダム効果と呼ばれる)。この際、クリーニングブレードのニップ部がスティックスリップやバタツキなどの現象により、感光体とクリーニングブレード端の間に隙間が発生すると、上述したクリーニング不良Aが発生すると推測される。すなわち、感光体の回転により形成されるニップ部の接触状態が不安定な挙動をすると、クリーニング不良Aが発生する。
また、小粒径化や球形化が進んだトナーを用いる場合には、像担持体に対するクリーニングブレード押し当て力を強め、トナーの潜り込みを阻止する必要がある。
これまでは、クリーニングブレードへのトナーの潜り込みを阻止する力を表す特性値として、一般的に「線圧」が用いられていた。「線圧」とは、クリーニングブレードに付与する総荷重をクリーニングブレードの、像担持体に押し当てる先端稜線部の長さで割った値〔gf/cm〕である。
なお、シート状センサーは、その内部に互いに直行する2つの方向(行方向、列方向)へそれぞれ配列させた多数の電極を有し、その表面がフィルム樹脂で覆われたものである。これらの電極は、感圧抵抗性物質と電荷発生物質とが格子状に設置されたものであり、その格子状の交点に外圧が加わるとその荷重に応じて抵抗値が変化する。この抵抗値の変化は、行方向および列方向へ流れる電流値の変化となって表れるため、その電流値から層荷重が求まる。
また、この「線圧」という特性値では、トナーの潜り込みを阻止する能力を充分に評価することができなかった。その理由としては、実際にはクリーニングブレード押し当て位置では、像担持体との間でニップを形成し、像担持体に線ではなく、面で接触しているが、上述したように「線圧」は、クリーニングブレードに付与する総荷重をクリーニングブレード押し当て位置の像担持体軸方向の長さで割った値であり、像担持体に対するクリーニングブレードの接触面積を全く考慮していないからである。
このようなトナーを用いることにより、クリーニング手段としてクリーニングブレードを用いた際にもクリーニング性能を確保することが可能となる。
そこで、たとえば特開2005−215298号公報ではトナー形状係数SF−1の平均値が110以上で、かつSF−1の個数分布において2.0≦A/B≦7.0〔Aは前記個数分布が極大値を示す形状係数SF−1の値±5の範囲内にあたるトナー粒子数/全トナー粒子数(個数%)を意味し、Bは形状係数SF−1が150以上の範囲内のトナー粒子数/全トナー粒子数(個数%)を意味する。〕を満たすトナーを提案している。しかし、この提案ではSF−1の小さな範囲にあるトナーを考慮しておらず、それらがクリーニング性に影響を及ぼすことに問題が残る。
図1は、形状係数SF−1を説明するためにトナーの形状を模式的に表した図である。形状係数SF−1は、トナー形状の丸さの割合を示すものであり、下記式(1)で表される。トナーを2次元平面に投影してできる形状の最大長MXLNGの二乗を図形面積AREAで除して、100π/4を乗じた値である。
SF−1={(MXLNG)2/AREA}×(100π/4) ・・・式(1)
SF−1の値が100の場合トナーの形状は真球となり、SF−1の値が大きくなるほど不定形になる。
トナーの形状が球形に近くなると、トナーとトナーあるいはトナーと感光体との接触状態が点接触になるために、トナー同士の吸着力は弱くなり、従って流動性が高くなり、また、トナーと感光体との吸着力も弱くなって、転写率は高くなる。形状係数SF−1が180を超えると、転写率が低下するため好ましくない。
ポリエステルは、多価アルコール化合物と多価カルボン酸化合物との重縮合反応によって得られる。
多価アルコール化合物(PO)としては、2価アルコール(DIO)および3価以上の多価アルコール(TO)が挙げられ、(DIO)単独、または(DIO)と少量の(TO)との混合物が好ましい。2価アルコール(DIO)としては、アルキレングリコール(エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオールなど);アルキレンエーテルグリコール(ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコールなど);脂環式ジオール(1,4−シクロヘキサンジメタノール、水素添加ビスフェノールAなど);ビスフェノール類(ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールSなど);上記脂環式ジオールのアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなど)付加物;上記ビスフェノール類のアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなど)付加物などが挙げられる。これらのうち好ましいものは、炭素数2〜12のアルキレングリコールおよびビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物であり、特に好ましいものはビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物、およびこれと炭素数2〜12のアルキレングリコールとの併用である。3価以上の多価アルコール(TO)としては、3〜8価またはそれ以上の多価脂肪族アルコール(グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトールなど);3価以上のフェノール類(トリスフェノールPA、フェノールノボラック、クレゾールノボラックなど);上記3価以上のポリフェノール類のアルキレンオキサイド付加物などが挙げられる。
多価アルコール(PO)と多価カルボン酸(PC)の重縮合反応は、テトラブトキシチタネート、ジブチルチンオキサイドなど公知のエステル化触媒の存在下、150〜280℃に加熱し、必要により減圧としながら生成する水を留去して、水酸基を有するポリエステルを得る。ポリエステルの水酸基価は5以上であることが好ましく、ポリエステルの酸価は通常1〜30、好ましくは5〜20である。酸価を持たせることで負帯電性となりやすく、さらには記録紙への定着時、記録紙とトナーの親和性がよく低温定着性が向上する。しかし、酸価が30を超えると帯電の安定性、特に環境変動に対し悪化傾向がある。
また、重量平均分子量1000〜40万、好ましくは2000〜20万である。重量平均分子量が1000未満では、耐オフセット性が悪化するため好ましくない。また、40万を超えると低温定着性が悪化するため好ましくない。
イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマー(A)中の1分子当たりに含有されるイソシアネート基は、通常1個以上、好ましくは、平均1.5〜3個、さらに好ましくは、平均1.8〜2.5個である。1分子当たり1個未満では、ウレア変性ポリエステルの分子量が低くなり、耐ホットオフセット性が悪化する。
2価アミン化合物(B1)としては、芳香族ジアミン(フェニレンジアミン、ジエチルトルエンジアミン、4,4'−ジアミノジフェニルメタンなど);脂環式ジアミン(4,4'−ジアミノ−3,3'−ジメチルジシクロヘキシルメタン、ジアミンシクロヘキサン、イソホロンジアミンなど);および脂肪族ジアミン(エチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなど)などが挙げられる。3価以上の多価アミン化合物(B2)としては、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミンなどが挙げられる。アミノアルコール(B3)としては、エタノールアミン、ヒドロキシエチルアニリンなどが挙げられる。アミノメルカプタン(B4)としては、アミノエチルメルカプタン、アミノプロピルメルカプタンなどが挙げられる。アミノ酸(B5)としては、アミノプロピオン酸、アミノカプロン酸などが挙げられる。B1〜B5のアミノ基をブロックしたもの(B6)としては、前記B1〜B5のアミン類とケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど)から得られるケチミン化合物、オキサゾリジン化合物などが挙げられる。これらアミン類(B)のうち好ましいものは、B1およびB1と少量のB2の混合物である。
また、未変性ポリエステルとウレア変性ポリエステルとの重量比は、通常20/80〜95/5、好ましくは70/30〜95/5、さらに好ましくは75/25〜95/5、特に好ましくは80/20〜93/7である。ウレア変性ポリエステルの重量比が5%未満では、耐ホットオフセット性が悪化するとともに、耐熱保存性と低温定着性の両立の面で不利になる。
また、ウレア変性ポリエステルは、得られるトナー母体粒子の表面に存在しやすいため、公知のポリエステル系トナーと比較して、ガラス転移点が低くても耐熱保存性が良好な傾向を示す。
着色剤としては、公知の染料及び顔料が全て使用でき、例えば、カーボンブラック、ニグロシン染料、鉄黒、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、5G、G)、カドミュウムイエロー、黄色酸化鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイルイエロー、ハンザイエロー(GR、A、RN、R)、ピグメントイエローL、ベンジジンイエロー(G、GR)、パーマネントイエロー(NCG)、バルカンファストイエロー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノリンイエローレーキ、アンスラザンイエローBGL、イソインドリノンイエロー、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カドミュウムレッド、カドミュウムマーキュリレッド、アンチモン朱、パーマネントレッド4R、パラレッド、ファイセーレッド、パラクロルオルトニトロアニリンレッド、リソールファストスカーレットG、ブリリアントファストスカーレット、ブリリアントカーンミンBS、パーマネントレッド(F2R、F4R、FRL、FRLL、F4RH)、ファストスカーレットVD、ベルカンファストルビンB、ブリリアントスカーレットG、リソールルビンGX、パーマネントレッドF5R、ブリリアントカーミン6B、ピグメントスカーレット3B、ボルドー5B、トルイジンマルーン、パーマネントボルドーF2K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマルーンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリンレーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルーン、オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレッド、ポリアゾレッド、クロームバーミリオン、ベンジジンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ、コバルトブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルー(RS、BC)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレット、アントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジンクグリーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグリーン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーンB、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アントラキノングリーン、酸化チタン、亜鉛華、リトボン及びそれらの混合物が使用できる。着色剤の含有量はトナーに対して通常1〜15重量%、好ましくは3〜10重量%である。
荷電制御剤としては公知のものが使用でき、例えばニグロシン系染料、トリフェニルメタン系染料、クロム含有金属錯体染料、モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミン、4級アンモニウム塩(フッ素変性4級アンモニウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体または化合物、タングステンの単体または化合物、フッ素系活性剤、サリチル酸金属塩及び、サリチル酸誘導体の金属塩等である。具体的にはニグロシン系染料のボントロン03、4級アンモニウム塩のボントロンP−51、含金属アゾ染料のボントロンS−34、オキシナフトエ酸系金属錯体のE−82、サリチル酸系金属錯体のE−84、フェノール系縮合物のE−89(以上、オリエント化学工業社製)、4級アンモニウム塩モリブデン錯体のTP−302、TP−415(以上、保土谷化学工業社製)、4級アンモニウム塩のコピーチャージPSY VP2038、トリフェニルメタン誘導体のコピーブルーPR、4級アンモニウム塩のコピーチャージ NEG VP2036、コピーチャージ NX VP434(以上、ヘキスト社製)、LRA−901、ホウ素錯体であるLR−147(日本カーリット社製)、銅フタロシアニン、ペリレン、キナクリドン、アゾ系顔料、その他スルホン酸基、カルボキシル基、4級アンモニウム塩等の官能基を有する高分子系の化合物が挙げられる。このうち、特にトナーを負極性に制御する物質が好ましく使用される。
離型剤としては、融点が50〜120℃の低融点のワックスが、バインダー樹脂との分散の中でより離型剤として効果的に定着ローラとトナー界面との間で働き、これにより定着ローラにオイルの如き離型剤を塗布することなく高温オフセットに対し効果を示す。このようなワックス成分としては、以下のものが挙げられる。ロウ類及びワックス類としては、カルナバワックス、綿ロウ、木ロウ、ライスワックス等の植物系ワックス、ミツロウ、ラノリン等の動物系ワックス、オゾケライト、セルシン等の鉱物系ワックス、及びおよびパラフィン、マイクロクリスタリン、ペトロラタム等の石油ワックス等が挙げられる。また、これら天然ワックスの外に、フィッシャー・トロプシュワックス、ポリエチレンワックス等の合成炭化水素ワックス、エステル、ケトン、エーテル等の合成ワックス等が挙げられる。さらに、12−ヒドロキシステアリン酸アミド、ステアリン酸アミド、無水フタル酸イミド、塩素化炭化水素等の脂肪酸アミド及び、低分子量の結晶性高分子樹脂である、ポリ−n−ステアリルメタクリレート、ポリ−n−ラウリルメタクリレート等のポリアクリレートのホモ重合体あるいは共重合体(例えば、n−ステアリルアクリレート−エチルメタクリレートの共重合体等)等、側鎖に長いアルキル基を有する結晶性高分子等も用いることができる。
本発明のトナーに用いる変性層状無機鉱物は、少なくとも有機溶媒中に結着樹脂、変性ポリエステル系樹脂から成るプレポリマー、該プレポリマーと伸長または架橋する化合物、着色剤、離型剤、変性層状無機鉱物を溶解又は分散させた溶解液または分散液において、25℃におけるCasson降伏値を、1〜100Paにするものが好ましい。
Casson降伏値が1Pa未満では、目標の形状が得にくく、100Paを超えると製造性が悪化する。
Casson降伏値は、水系媒体に乳化させる際の油相単独の粘度を測定したものである。
変性層状無機鉱物は、層状無機鉱物における層間のイオンの少なくとも一部を有機物イオンで変換した層状無機鉱物であり、例えば、層間の金属カチオンの少なくとも一部を4級アンモニウムイオンで変換したもの等があり、有機変性モンモリナイト、有機変性スメクタイト等が挙げられる。
Casson降伏値は、ハイシェア粘度計などを用いて測定することができる。
測定条件は下記の通りである。
装置:AR2000(TAインスツルメンツ社製)
シア−ストレス:120Pa/5分
ジオメトリー:40mmスチールプレート
ジオメトリーギャップ:1mm
解析ソフト:TA DATA ANALYSIS(TAインスツルメンツ社製)
次に、トナーの製造方法について説明する。ここでは、好ましい製造方法について示すが、これに限られるものではない。
1)未変性ポリエステル、イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマー、該プレポリマーと伸長または架橋する化合物(アミン類)、着色剤、離型剤、層状無機鉱物における層間イオンの少なくとも一部を有機物イオンで変性した変性無機鉱物を有機溶媒中に分散させトナー材料液を作る。
有機溶媒は、沸点が100℃未満の揮発性であることが、トナー母体粒子形成後の除去が容易である点から好ましい。具体的には、トルエン、キシレン、ベンゼン、四塩化炭素、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、クロロホルム、モノクロロベンゼン、ジクロロエチリデン、酢酸メチル、酢酸エチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどを単独あるいは2種以上組合せて用いることができる。特に、トルエン、キシレン等の芳香族系溶媒および塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素が好ましい。有機溶媒の使用量は、ポリエステルプレポリマー100重量部に対し、通常0〜300重量部、好ましくは0〜100重量部、さらに好ましくは25〜70重量部である。
水系媒体は、水単独でも良いし、アルコール(メタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコールなど)、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、セルソルブ類(メチルセルソルブなど)、低級ケトン類(アセトン、メチルエチルケトンなど)などの有機溶媒を含むものであってもよい。
トナー材料液100重量部に対する水系媒体の使用量は、通常50〜2000重量部、好ましくは100〜1000重量部である。50重量部未満ではトナー材料液の分散状態が悪く、所定の粒径のトナー粒子が得られない。20000重量部を超えると経済的でない。
界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、リン酸エステルなどのアニオン性界面活性剤、アルキルアミン塩、アミノアルコール脂肪酸誘導体、ポリアミン脂肪酸誘導体、イミダゾリンなどのアミン塩型や、アルキルトリメチルアンモニム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、ピリジニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、塩化ベンゼトニウムなどの4級アンモニウム塩型のカチオン性界面活性剤、脂肪酸アミド誘導体、多価アルコール誘導体などの非イオン界面活性剤、例えばアラニン、ドデシルジ(アミノエチル)グリシン、ジ(オクチルアミノエチル)グリシンやN−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムべタインなどの両性界面活性剤が挙げられる。
この反応は、分子鎖の架橋及び/又は伸長を伴う。反応時間は、ポリエステルプレポリマー(A)の有するイソシアネート基構造とアミン類(B)との反応性により選択されるが、通常10分〜40時間、好ましくは2〜24時間である。反応温度は、通常、0〜150℃、好ましくは40〜98℃である。また、必要に応じて公知の触媒を使用することができる。具体的にはジブチルチンラウレート、ジオクチルチンラウレートなどが挙げられる。
有機溶媒を除去するためには、系全体を徐々に層流の攪拌状態で昇温し、一定の温度域で強い攪拌を与えた後、脱溶媒を行うことで紡錘形のトナー母体粒子が作製できる。また、分散安定剤としてリン酸カルシウム塩などの酸、アルカリに溶解可能な物を用いた場合は、塩酸等の酸により、リン酸カルシウム塩を溶解した後、水洗するなどの方法によって、トナー母体粒子からリン酸カルシウム塩を除去する。その他酵素による分解などの操作によっても除去できる。
荷電制御剤の打ち込み、及び無機微粒子の外添は、ミキサー等を用いた公知の方法によって行われる。
これにより、小粒径であって、粒径分布のシャープなトナーを容易に得ることができる。さらに、有機溶媒を除去する工程で強い攪拌を与えることで、真球状からラクビーボール状の間の形状を制御することができ、さらに、表面のモフォロジーも滑らかなものから梅干形状の間で制御することができる。
その体積平均粒径Dvは3.0〜7.0μmであることがより好ましい。一般的には、トナーの粒子径は小さければ小さい程、高解像で高画質の画像を得る為に有利であると言われているが、逆に転写性やクリーニング性に対しては不利である。また、前記の範囲よりも体積平均粒子径が小さい場合、二成分現像剤では現像装置における長期の攪拌においてキャリアの表面にトナーが融着し、キャリアの帯電能力を低下させたり、一成分現像剤として用いた場合には、現像ローラーへのトナーのフィルミングや、トナーを薄層化する為のブレード等の部材へのトナーの融着を発生させやすくなる。
600dpi以上の微少ドットを再現するために、トナーの体積平均粒径は3〜8μmが好ましい。体積平均粒径(Dv)と個数平均粒径(Dn)との比(Dv/Dn)は1.00〜1.30の範囲にあることが好ましい。(Dv/Dn)が1.00に近いほど粒径分布がシャープであることを示す。このような小粒径で粒径分布の狭いトナーでは、トナーの帯電量分布が均一になり、地肌かぶりの少ない高品位な画像を得ることができ、また、静電転写方式では転写率を高くすることができる。
まず、電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤(好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩)を0.1〜5ml加える。ここで、電解液とは1級塩化ナトリウムを用いて約1%NaCl水溶液を調製したもので、例えばISOTON−II(コールター社製)が使用できる。ここで、更に測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、前記測定装置により、アパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて、トナー粒子又はトナーの体積、個数を測定して、体積分布と個数分布を算出する。得られた分布から、トナーの体積平均粒径(Dv)、個数平均粒径(Dn)を求めることができる。
上述した粒径による不具合の現象は、微粉の含有率が大きく関係し、特に粒径2μm以下の粒子が10個数%を超えるとキャリアへの付着や高いレベルで帯電の安定性を図る場合支障となる。逆に、トナーの粒子径が前記範囲よりも大きい場合には、高解像で高画質の画像を得ることが難しくなると共に、現像剤中のトナーの収支が行われた場合にトナーの粒子径の変動が大きくなる場合が多い。また、体積平均粒子径/個数平均粒子径が1.30よりも大きい場合も同様であることが明らかとなった。
本発明のトナーの粒径2μm以下の粒子率及び円形度はフロー式粒子像分析装置FPIA−2000(東亜医用電子株式会社製)により計測できる。具体的な測定方法としては、容器中の予め不純固形物を除去した水100〜150ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスフォン酸塩を0.1〜0.5ml加え、更に測定試料を0.1〜0.5g程度加える。試料を分散した懸濁液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、分散液濃度を3000〜1万個/μlとして前記装置によりトナーの形状及び分布を測定することによって得られる。
図2は、本発明のトナーの形状を模式的に示す図である。図2において、略球形状のトナーを長軸r1、短軸r2、厚さr3(但し、r1≧r2≧r3とする。)で規定するとき、本発明のトナーは、長軸と短軸との比(r2/r1)(図2(b)参照)が0.5以上1.0未満で、厚さと短軸との比(r3/r2)(図2(c)参照)が0.7以上1.0未満の範囲にあることが好ましい。長軸と短軸との比(r2/r1)が0.5未満では、真球形状から離れるためにドット再現性及び転写効率が劣り、高品位な画質が得られなくなる。また、厚さと短軸との比(r3/r2)が0.7未満では、扁平形状に近くなり、球形トナーのような高転写率は得られなくなる。
外添加剤として平均一次粒径が50〜500nmで、嵩密度が0.3g/cm3以上の微粒子を用いることにより、クリーニング性が良好であるとともに、特に高画質を達成する小粒径トナーを用いた場合に、現像性および転写性の低下の改善が図られる。
なお、通常の流動性向上剤にシリカ等がよく用いられるが、例えば、このシリカの平均一次粒径は通常10〜30nm、嵩密度が0.1〜0.2g/cm3である。
100mlのメスシリンダーを用いて、微粒子を徐々に加え100mlにした。
その際、振動は与えなかった。このメスシリンダーの微粒子を入れる前後の重量差により嵩密度を測定した。
嵩密度(g/cm3)=微粒子量(g/100ml)÷100
静電潜像形成工程は、像担持体上に静電潜像を形成する工程である。像担持体の材質、形状、構造、大きさ等は、公知のものの中から適宜選択することができる。材質は、アモルファスシリコン、セレン等の無機物質、ポリシラン、フタロポリメチン等の有機物質等が挙げられるが、長寿命であることからアモルファスシリコンが好ましい。また、形状はドラム状であることが好ましい。静電潜像は、像担持体の表面を一様に帯電させた後、像様に露光することにより形成することができ、静電潜像形成手段により行うことができる。静電潜像形成手段は、像担持体の表面を一様に帯電させる帯電器(帯電手段)と、像担持体の表面を露光する露光器(露光手段)を有することが好ましい。
露光は、露光器を用いて像担持体の表面を露光することにより行うことができる。露光器は、目的に応じて適宜選択することができるが、複写光学系、ロッドレンズアレイ系、レーザー光学系、液晶シャッタ光学系等の各種露光器を用いることができる。なお、像担持体の裏面側から露光を行う光背面方式を採用してもよい。
クリーニング工程は、像担持体上に残留するトナーを除去する工程であり、クリーニング手段を用いて行うことができる。クリーニング手段は、像担持体に対し、先端部を当接するブレード状弾性部材であって、前記像担持体と前記弾性部材の当接部は2MPa〜6MPaの面圧を有するクリーニング手段を用いる。
制御工程は、各工程を制御する工程であり、制御手段を用いて行うことができる。制御手段は、目的に応じて適宜選択することができ、シークエンサー、コンピュータ等の機器を用いることができる。
(未変性ポリエステル樹脂の合成)
冷却管、攪拌機及び窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物229部、ビスフェノールAプロピオンオキサイド3モル付加物529部、テレフタル酸208部、アジピン酸46部及びジブチルスズオキシド2部を投入し、常圧下、230℃で8時間反応させた。次に、10〜15mmHgの減圧下で5時間反応させた後、反応槽中に無水トリメリット酸44部を添加し、常圧下、180℃で2時間反応させて、未変性ポリエステル樹脂(1)を合成した。
得られた未変性ポリエステル樹脂は、数平均分子量が2500、重量平均分子量が6700、ガラス転移温度が43℃、酸価が25mgKOH/gであった。
水1200部、カーボンブラックPrintex35(デクサ社製;DBP吸油量=42ml/100mg、pH=9.5)540部及び未変性ポリエステル樹脂1200部を、ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)を用いて混合した。二本ロールを用いて、得られた混合物を150℃で30分混練した後、圧延冷却し、パルペライザー(ホソカワミクロン社製)で粉砕して、マスターバッチ(1)を調製した。
撹拌棒及び温度計をセットした反応容器中に、未変性ポリエステル樹脂(1)378部、カルナバワックス110部、サリチル酸金属錯体E−84(オリエント化学工業社製)22部及び酢酸エチル947部を仕込み、撹拌下、80℃まで昇温し、80℃で5時間保持した後、1時間かけて30℃まで冷却した。次に、反応容器中に、マスターバッチ(1)500部及び酢酸エチル500部を仕込み、1時間混合して原料溶解液(1)を得た。
得られた原料溶解液(1)1324部を反応容器に移し、ビーズミルのウルトラビスコミル(アイメックス社製)を用いて、0.5mmジルコニアビーズを80体積%充填し、送液速度が1kg/時、ディスク周速度が6m/秒の条件で3パスして、カルナバワックスを分散させ、ワックス分散液(1)を得た。
次に、ワックス分散液(1)に未変性ポリエステル樹脂(1)の65重量%酢酸エチル溶液1324部を添加した。上記と同様の条件でウルトラビスコミルを用いて1パスして得られた分散液200部に、少なくとも一部をベンジル基を有する第4級アンモニウム塩で変性した層状無機鉱物モンモリロナイト(クレイトンAPA Southern Clay Products社製)1.7部を添加し、T.K.ホモディスパー(特殊機化工業社製)を用いて、30分間攪拌し、トナー材料の分散液(1)を得た。
直径20mmのパラレルプレートを備えたパラレルプレート型レオメータAR2000(ディー・エイ・インスツルメント・ジャパン社製)を用いて、ギャップを30μmにセットし、トナー材料の分散液に対して、25℃において、せん断速度30000秒-1で30秒間せん断力を加えた後、せん断速度を0秒-1から70秒-1まで20秒間で変化させた時の粘度(粘度A)を測定した。また、パラレルプレート型レオメータAR2000を用いて、トナー材料の分散液に対して、25℃において、せん断速度30000秒-1で30秒間せん断力を加えた時の粘度(粘度B)を測定した。
冷却管、撹拌機及び窒素導入管の付いた反応容器中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物682部、ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物81部、テレフタル酸283部、無水トリメリット酸22部及びジブチルスズオキシド2部を仕込み、常圧下、230℃で8時間反応させた。次に、10〜15mHgの減圧下で、5時間反応させて、中間体ポリエステル樹脂を合成した。
得られた中間体ポリエステル樹脂は、数平均分子量が2100、重量平均分子量が9500、ガラス転移温度が55℃、酸価が0.5mgKOH/g、水酸基価が51mgKOH/gであった。
次に、冷却管、撹拌機及び窒素導入管の付いた反応容器中に、中間体ポリエステル樹脂410部、イソホロンジイソシアネート89部及び酢酸エチル500部を仕込み、100℃で5時間反応させて、プレポリマー(1)を合成した。得られたプレポリマーの遊離イソシアネート含有量は、1.53重量%であった。
撹拌棒及び温度計をセットした反応容器中に、イソホロンジアミン170部及びメチルエチルケトン75部を仕込み、50℃で5時間反応させ、ケチミン化合物を合成した。得れたケチミン化合物のアミン価は、418mgKOH/gであった。
反応容器中に、トナー材料の分散液(1)749部、プレポリマー(1)115部及びケチミン化合物2.9部を仕込み、TK式ホモミキサー(特殊機化製)を用いて5000rpmで1分間混合して、油相混合液(1)を得た。
撹拌棒及び温度計をセットした反応容器中に、水683部、反応性乳化剤(メタクリル酸のエチレンオキシド付加物の硫酸エステルのナトリウム塩)エレミノールRS−30(三洋化成工業社製)11部、スチレン83部、メタクリル酸83部、アクリル酸ブチル110部及び過硫酸アンモニウム1部を仕込み、400rpmで15分間撹拌し、乳濁液を得た。乳濁液を加熱して、75℃まで昇温して5時間反応させた。次に、1重量%過硫酸アンモニウム水溶液30部を添加し、75℃で5時間熟成して、樹脂粒子分散液を調製した。
水990部、樹脂粒子分散液83部、ドデシルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウムの48.5重量%水溶液エレミノールMON−7(三洋化成工業社製)37部、高分子分散剤カルボキシメチルセルロースナトリウムの1重量%水溶液セロゲンBS−H−3(第一工業製薬社製)135部及び酢酸エチル90部を混合撹拌し、水系媒体を得た。
水系媒体1200部に、油相混合液867部を加え、TK式ホモミキサーを用いて、13000rpmで20分間混合して、分散液(乳化スラリー)を調製した。
次に、撹拌機及び温度計をセットした反応容器中に、乳化スラリー(1)を仕込み、30℃で8時間脱溶剤した後、45℃で4時間熟成を行い、分散スラリー(1)を得た。
得られた濾過ケーキに10重量%塩酸を加えて、pHを2.8に調整し、TK式ホモミキサーを用いて12000rpmで10分間混合した後、濾過した。
さらに、得られた濾過ケーキにイオン交換水300部を添加し、TK式ホモミキサーを用いて12000rpmで10分間混合した後、濾過する操作を2回行い、最終濾過ケーキを得た。
得られた最終濾過ケーキを、循風乾燥機を用いて45℃で48時間乾燥し、目開き75μmメッシュで篩い、トナー母粒子を得た。
得られたトナー母粒子100部に対し、外添剤としての疎水性シリカ1.0部と、疎水化酸化チタン0.5部を添加し、ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)を用いて混合処理し、トナーを製造した。
また、得られたトナーを用い、以下のようにクリーニングブレートすり抜け量(g)を測定し、クリーニング性を評価した。尚、下記クリーニング性評価6.において、像担持体とクリーニングブレードの当接部の面圧が2.3MPaとなるように設定し、評価を行った。結果を表1に示す。
1.評価に用いるトナー、装置を全て25℃、50%環境室に1日放置。
2.Imagio neo C600市販品PCUのトナーを全て除去し、現像装置中にキャリアのみを残す。
3.キャリアのみになった現像装置中に、サンプルとなるブラックトナーを28g投入し、トナー濃度7%の現像剤を400g作成する。
4.Imagio neo C600本体に、現像装置を装着し、現像スリーブ線速300mm/sで、現像装置のみを5分間空回しさせる。
5.現像スリーブ、感光体ともに300mm/sトレーリングで回転させ、感光体上のトナー0.6±0.05mg/cm2となるように帯電電位、現像バイアスを調整した。
6.クリーニングブレードは、Imagio neo C600市販品PCU搭載のクリーニングブレード1枚のみとし、その弾性率は70%、厚さは2mm、カウンターで像担持体に対する当接角度は20°とした。
7.上記現像条件において、転写率が96±2%となるよう、転写電流を調整。
8.帯電ローラー前に繊維状のテープを取り付け、クリーニング工程後のトナー(クリーニングブレードをすり抜けたトナー)を捕集できるように取り付けた。
9.上記設定値を用いて、通紙方向に4cm、通紙幅方向に25cmの帯を入れたチャート(図3)を1000枚出力した。
10.8.で取り付けたテープに付着したトナーの重量を測定し、クリーニングブレードすり抜け量をクリーニング不良Bとして評価した。すり抜けたトナーの重量が0.25g未満である時にクリーニング性が良好となる。また、地汚れをクリーニング不良Aとして評価した。
変性層状無機鉱物(商品名クレイトンAPA)の添加量を、1.7部から1.3部に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナーを製造し、クリーニング性評価の6.にて、像担持体とクリーニングブレードの当接部の面圧が4.2MPaとなるように設定し評価を行った。
実施例3
変性層状無機鉱物(商品名クレイトンAPA)の添加量を、1.7部から1.0部に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナーを製造し、クリーニング性評価の6.にて、像担持体とクリーニングブレードの当接部の面圧が5.5MPaとなるように設定し評価を行った。
比較例1〜3として、実施例1〜3で作製したトナーをそれぞれ用い、クリーニング性評価における像担持体とクリーニングブレードの当接部の面圧を表1記載の面圧に変更して設定して評価を行った。
変性層状無機鉱物(商品名クレイトンAPA)をオルガノシリカゾル(MEK−ST−UP、固形分濃度20%、平均一次粒子径15nm、日産化学工業製)に変更し、その添加量を、20部に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナーを製造した。クリーニング性評価における像担持体とクリーニングブレードの当接部の面圧を表1記載の面圧に変更して設定して評価を行った。
オルガノシリカゾル(MEK−ST−UP、固形分濃度20%、平均一次粒子径15nm、日産化学工業製)の添加量を、20部から15部に変更した以外は、比較例4、5と同様にしてトナーを製造した。クリーニング性評価における像担持体とクリーニングブレードの当接部の面圧を表1記載の面圧に変更して設定して評価を行った。
オルガノシリカゾル(MEK−ST−UP、固形分濃度20%、平均一次粒子径15nm、日産化学工業製)の添加量を、20部から10部に変更した以外は、比較例1と同様にしてトナーを製造した。クリーニング性評価における像担持体とクリーニングブレードの当接部の面圧を表1記載の面圧に変更して設定して評価を行った。
横軸にそれぞれのトナー、縦軸にそれぞれのトナーにおけるクリーニングブレードすり抜け量を取っている。
変性層状無機鉱物(商品名クレイトンAPA)の添加量を、1.7部から1.3部に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナーを製造し、クリーニング性評価の6.にて、像担持体とクリーニングブレードの当接部の面圧が2.3MPaとなるように設定し評価を行った。評価結果を表2に示す。
変性層状無機鉱物(商品名クレイトンAPA)の添加量を、1.7部から1.0部に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナーを製造し、クリーニング性評価の6.にて、像担持体とクリーニングブレードの当接部の面圧が2.3MPaとなるように設定し評価を行った。評価結果を表2に示す。
変性層状無機鉱物(商品名クレイトンAPA)の添加量を、1.7部から0.2部に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナーを製造し、クリーニング性評価の6.にて、像担持体とクリーニングブレードの当接部の面圧が2.3MPaとなるように設定し評価を行った。評価結果を表2に示す。
変性層状無機鉱物(商品名クレイトンAPA)の添加量を、1.7部から0.05部に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナーを製造し、クリーニング性評価の6.にて、像担持体とクリーニングブレードの当接部の面圧が2.3MPaとなるように設定し評価を行った。評価結果を表2に示す。
実施例1と同様にしてトナーを製造し、クリーニング性評価の6.にて、像担持体とクリーニングブレードの当接部の面圧が5.5MPaとなるように設定し評価を行った。評価結果を表3に示す。
変性層状無機鉱物(商品名クレイトンAPA)の添加量を、1.7部から1.3部に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナーを製造し、クリーニング性評価の6.にて、像担持体とクリーニングブレードの当接部の面圧が5.5MPaとなるように設定し評価を行った。評価結果を表3に示す。
変性層状無機鉱物(商品名クレイトンAPA)の添加量を、1.7部から0.2部に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナーを製造し、クリーニング性評価の6.にて、像担持体とクリーニングブレードの当接部の面圧が5.5MPaとなるように設定し評価を行った。評価結果を表3に示す。
変性層状無機鉱物(商品名クレイトンAPA)の添加量を、1.7部から0.05部に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナーを製造し、クリーニング性評価の6.にて、像担持体とクリーニングブレードの当接部の面圧が5.5MPaとなるように設定し評価を行った。評価結果を表3に示す。
変性層状無機鉱物(商品名クレイトンAPA)の添加量を、1.7部から0.05部に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナーを製造し、クリーニング性評価の6.にて、像担持体とクリーニングブレードの当接部の面圧が3.3MPaとなるように設定し評価を行った。評価結果を表4に示す。
変性層状無機鉱物(商品名クレイトンAPA)の添加量を、1.7部から0.05部に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナーを製造し、クリーニング性評価の6.にて、像担持体とクリーニングブレードの当接部の面圧が4.2MPaとなるように設定し評価を行った。評価結果を表4に示す。
実施例1と同様にしてトナーを製造し、クリーニング性評価の6.にて、像担持体とクリーニングブレードの当接部の面圧が3.3MPaとなるように設定し評価を行った。評価結果を表5に示す。
実施例15
実施例1と同様にしてトナーを製造し、クリーニング性評価の6.にて、像担持体とクリーニングブレードの当接部の面圧が4.2MPaとなるように設定し評価を行った。評価結果を表5に示す。
比較例10〜12として、実施例5〜7で作製したトナーをそれぞれ用い、クリーニング性評価における像担持体とクリーニングブレードの当接部の面圧を1.5MPaに変更して設定して評価を行った。評価結果を表6に示す。
比較例13〜16として、実施例1、2、3、6で作製したトナーをそれぞれ用い、クリーニング性評価における像担持体とクリーニングブレードの当接部の面圧を6.5MPaに変更して設定して評価を行った。評価結果を表7に示す。
比較例17〜20として、変性層状無機鉱物(商品名クレイトンAPA)の添加量を、1.7部から0.02部に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナーを製造し、クリーニング性評価における像担持体とクリーニングブレードの当接部の面圧をそれぞれ2.3、3.3、4.2、5.5MPaに変更して設定して評価を行った。評価結果を表8に示す。
比較例21〜24として、変性層状無機鉱物(商品名クレイトンAPA)の添加量を、1.7部から2部に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナーを製造し、クリーニング性評価における像担持体とクリーニングブレードの当接部の面圧をそれぞれ2.3、3.3、4.2、5.5MPaに変更して設定して評価を行った。評価結果を表9に示す。
比較例25、26として、変性層状無機鉱物(商品名クレイトンAPA)をオルガノシリカゾル(MEK−ST−UP、固形分濃度20%、平均一次粒子径15nm、日産化学工業製)に変更し、その添加量をそれぞれ20部、10部に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナーを製造し、クリーニング性評価における像担持体とクリーニングブレードの当接部の面圧を1.5MPaに変更して設定して評価を行った。評価結果を表10に示す。
比較例27〜30として、変性層状無機鉱物(商品名クレイトンAPA)をオルガノシリカゾル(MEK−ST−UP、固形分濃度20%、平均一次粒子径15nm、日産化学工業製)に変更し、その添加量をそれぞれ25部、20、15部、10部に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナーを製造し、クリーニング性評価における像担持体とクリーニングブレードの当接部の面圧を6.5MPaに変更して設定して評価を行った。評価結果を表11に示す。
比較例31〜34として、変性層状無機鉱物(商品名クレイトンAPA)をオルガノシリカゾル(MEK−ST−UP、固形分濃度20%、平均一次粒子径15nm、日産化学工業製)に変更し、その添加量を5部に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナーを製造し、クリーニング性評価における像担持体とクリーニングブレードの当接部の面圧をそれぞれ2.3、3.3、4.2、5.5MPaに変更して設定して評価を行った。評価結果を表12に示す。
比較例35〜38として、変性層状無機鉱物(商品名クレイトンAPA)をオルガノシリカゾル(MEK−ST−UP、固形分濃度20%、平均一次粒子径15nm、日産化学工業製)に変更し、その添加量を30部に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナーを製造し、クリーニング性評価における像担持体とクリーニングブレードの当接部の面圧をそれぞれ2.3、3.3、4.2、5.5MPaに変更して設定して評価を行った。評価結果を表13に示す。
Claims (9)
- 像担持体と、像担持体表面を帯電させる帯電手段と、像担持体上に露光することによって潜像を書き込む露光手段と、像担持体上に書き込まれた潜像にトナーを現像して可視像を形成する現像手段と、前記可視像を記録媒体に直接または中間転写体を介して転写する転写手段と、記録媒体に転写された転写像を定着させる定着手段と、転写し切れなかった像担持体上の転写残トナーをクリーニングするクリーニング手段とを有する画像形成装置において、前記クリーニング手段は、前記像担持体に対し、先端部を当接するブレード状弾性部材であって、前記像担持体と前記弾性部材の当接部は2MPa〜6MPaの面圧を有し、前記トナーは、水系で造粒されたトナーであって、形状係数SF−1の平均値が130〜160の範囲にあって、かつ、少なくとも層状無機鉱物が有する層間イオンの少なくとも一部を有機物イオンで変性した層状無機鉱物を有することを特徴とする画像形成装置。
- 前記トナーは、形状係数SF−1の平均値が130〜160の範囲にあり、かつ形状係数SF−1が100〜115の範囲の粒子個数≦2個数%含まれ、少なくとも層状無機鉱物が有する層間イオンの少なくとも一部を有機物イオンで変性した層状無機鉱物を有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記トナーは、少なくとも有機溶媒中に結着樹脂、変性ポリエステル系樹脂から成るプレポリマー、該プレポリマーと伸長または架橋する化合物、着色剤、離型剤、層状無機鉱物における層間イオンの少なくとも一部を有機物イオンで変性した変性層状無機鉱物を含むトナー組成物を溶解又は分散させ、該溶解液又は分散液を水系媒体中で乳化乃至分散させて架橋反応及び/又は伸長反応させ、得られた分散液から溶媒を除去することにより得られるトナーであることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記層状無機鉱物における層間イオンの少なくとも一部を有機物イオンで変性した変性変性層状無機鉱物が、前記トナー組成物中に0.025〜5wt%含有されることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記トナーは、体積平均粒径が3〜8μmで、体積平均粒径(Dv)と個数平均粒径(Dn)との比(Dv/Dn)が1.00〜1.30の範囲にあることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記トナーは、粒径2μm以下の粒子が1〜10個数%であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記トナーは、球形状であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記トナーは、トナー母体粒子表面に平均一次粒径が50〜500nmで、嵩密度が0.3g/cm3以上の微粒子を外添加して得られたトナーであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成装置。
- 像担持体と、少なくとも帯電手段、現像手段、クリーニング手段より選ばれる一つの手段を一体に支持し、画像形成装置本体に着脱自在であるプロセスカートリッジをであって、請求項1〜8のいずれかに記載の画像形成装置に用いることを特徴とするプロセスカートリッジ。
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A02 | Decision of refusal |
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