JP2008100699A - ポンプ付き容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】手押しポンプ付き容器の詰め替えのための穴を広くして、内容液を詰め替えやすくする。
【解決手段】蓋13を開放した状態で固定可能とするストッパーを有し、蓋13を閉めるように付勢するヒンジ式連結部16を介して接続された蓋13と容器本体14とが嵌合して密閉されうるポンプ付き容器とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、主にシャンプーやリンス等の粘調な液状物に用いられる、手押しポンプ付き容器に関し、その中身の詰め替えを容易にすることに関する。
シャンプーやリンスなどの粘調な液体を所定量取り出す手押しポンプ付き容器は、近年の資源保護の観点から、中身を使い切った後、中身を補充して再利用することが一般に行われている。これらのほとんどは、図17のように、ポンプ部分1が、容器本体2の中央上方部にある細くなった首部3のネジ部にとめることで、容器の蓋を兼ねて容器を密封しており、内容液を詰め替える際には、ポンプ部分1だけでなくチューブ4まで抜き取った上で、詰め替え容器から内容液を注ぐことが一般に行われている。ただし、内容液の詰め替え作業は、首部3の穴5が小さいためやや難しく、例えば特許文献1に記載のように、漏斗を使うなどして作業を簡略化することが検討されている。
また、詰め替えの作業を簡略化するために、中身のみを詰め替えるのではなく、詰め替え用の内容液を含む袋をそのまま容器本体としてしまう方法が、特許文献2に記載されている。
特開2005−225561号公報 特開2005−59947号公報
しかしながら、わざわざその他の道具を使うのは煩わしく、その道具が無いと詰め替えが困難となってしまうため、道具を使わずに容易な詰め替えを可能にする必要があった。また、特許文献2のように袋を容器とするには袋の材質が耐久力のあるアルミなどに限定されてしまい、再利用を促進させる観点からは好ましくない場合もあった。
このため、図18に示すように、容器本体2の上部開放部分を径が大きいままの大径部7とし、この大径部7に螺合部8を設けて、同様に径を大きくした蓋10の螺合部9と螺合させることで開放部を開閉できるようにして、液の詰め替えを容易にすることも検討されたが、螺合部8,9が大きいために螺合がゆるみやすく、液漏れを起こすことがあった。また、容器本体2と蓋10とは、詰め替え時に別々に外さざるを得ないため、取り外した蓋10をチューブ4に付着している液が滴らないように逆さまに置いたりするといった工夫を使用者に強いるため、取り扱い上も不便であり、一般的に多用されるまでには至っていない。
そこでこの発明は、手押しポンプ付き容器の詰め替えのための穴を広く開放し、内容液を詰め替えやすくした容器を提供することを目的とする。
この発明は、容器本体の上部開放部が、蓋を嵌合することで密閉されるようにし、ヒンジ式連結部を介して接続された蓋及び容器本体に、蓋を開放した状態を保持可能なストッパーを設けることで、上記の課題を解決したのである。
すなわち、蓋をネジ止めではなく、容器本体の上部開放部と嵌合して密封するようにすることで、上部開放部を大きく広げることができるようになる。また、蓋と容器本体とがヒンジ式連結部で接続されつつ、蓋を開放した状態でストッパーにより保持されるため、ポンプの付いた蓋を外して別途置き場所を考える必要なく、蓋が開いたままの状態でそのまま内容液を詰めることができる。
この発明にかかる容器により、従来の詰め替え容器に比べて上部開放部を大きくすることができ、内容液の詰め替え作業を容易にすることができる。また、蓋を容器本体から外す必要なく開放状態で保持できるために、蓋とともにポンプを外すことで内容液を外部に付着させて汚したりすることなく、開放状態の広い上部開放部を通じてスムーズな詰め替え作業を行うことができる。
以下、この発明を図1乃至図14を用いて詳細に説明する。
この発明にかかるポンプ付き容器とは、ポンプ11により、容器本体14内に収容した内容液20を、チューブ12を通じて吸い上げて、供出口19から供出するものである。ここで用いる内容液20は、ポンプ11を1回〜数回押して供出される量が1度の使用量となる薬液を用いるとよく、粘調な液体であってもよい。具体的には、リンス、コンディショナー、シャンプー、トリートメント等の洗髪料及び頭髪用化粧品類、下地用、美白用クレンジング用などのクリーム、化粧水等の仕上げ又は皮膚用化粧品類、洗顔クリーム、ハンドソープ、ボディソープ等の皮膚用洗浄剤、日焼け止め用又は日焼け用の化粧品類、皮膚防護剤、殺菌剤、痒み止め剤等の医療用塗布剤類、衣類用液体洗剤、台所用液体洗剤等の洗剤類、糊や接着剤等の事務用品類、調味料などが挙げられる。これらの中でも、使用後に内容液20を詰め替えて補給し、長期間に亘って同じ容器で使用し続けても劣化が少ない薬剤を用いると好ましい。
この発明にかかるポンプ付き容器の構成は、蓋13と容器本体14とからなり、容器本体14の上端面にある上部開放部15が、蓋13を嵌合することで密閉されうるものである。ネジ式ではなく、嵌合により密閉することで、上部開放部15をネジ式による場合よりも広く確保することができ、内容液20の詰め替えを容易にすることが出来る。
蓋13にはポンプ11を設けてあり、このポンプ11の容器本体14側にある吸入口21に、容器本体14の底部まで到達するチューブ12が繋がっている。ポンプ11は、このチューブ12を通じて、容器本体14に詰めた内容液20を吸い上げて容器外部へ向けた供出口19へ供出する。このポンプ11は図1に記載のような手押しポンプでもよいし、電池等で駆動する電動ポンプでもよい。
容器本体14は、図のような円筒形に限らず、角柱形でもよいし、その他容器として使用可能な形状であればよい。ただし、上部開放部15は、密閉度を高め、転倒した際に内容物が漏れたりしないように、円形又は角に大きなアールを設けた角型であると好ましい。
蓋13と容器本体14とは、ヒンジ式連結部16を介して接続されており、蓋13を開放した際にも、別途取り外す必要がなく、取り付けたままにしておくことができる。また、蓋13と容器本体14とは、蓋13を開放した状態で保持可能なストッパーを備えている。このため、内容液20に濡れているチューブ12を取り外す必要が無く床等に接触させて内容液20で濡らすことなく、蓋13を開けたままで詰め替え作業を行うことができる。
ヒンジ式連結部16、通常、図示するような合成樹脂等の屈曲可能な材質(可撓性材料)からなる板状小片によって構成されるが、近年開発されている種々の形態の物が使用可能である。例えば、板状小片の厚さに変化を与え、柔らかく開閉可能としたもの、板状小片を波板状、すなわち蛇腹状としたもの等があるが、開閉の強弱等に応じ、適宜選択すればよい。また、互い違いに組み合わせた板の間をピンで軸支した通常の蝶番のような構成も可能である。
この発明にかかる容器は、通常用いられる詰め替え容器と同様に、蓋13が天板33と容器本体14の上部開放部15の周囲を覆う周壁34とを有し、これらによって、容器が転倒しても内容物が漏れ出さない密閉度を備える。
この発明にかかる容器が有する上記のストッパーの構造は、種々の形態が可能である。例えば、図1乃至図3に示すように、蓋13の密閉時には容器本体14の縁部32の内側に接触する位置となる、ヒンジ式連結部16寄りの箇所に、蓋13の天板33から内面側に突出片36を設けた構造が挙げられる。この突出片36は、図1に示すように、蓋13を開放した際に突出片36の先端部近傍が容器本体14の上部開放部15の縁部32に接触して、蓋13が閉じるのを防止する上記ストッパーとして働く。
突出片36の形状は特に限定されるものではなく、例えば、図1及び図2に示すように、リング状で、外径を容器本体14の縁部32とほぼ同一とすれば、蓋13を閉じた際に蓋13と容器本体14との密閉性がより向上する。
また突出片36の形状の他の例として、蓋13の天板33から、少なくともヒンジ式連結部16側をカバーするようにした図3に記載のようなリングの一部が欠けた弧状や、舌片状、板状などの形状として、同様に蓋13を開放した際に突出片36の先端部近傍が容器本体14の縁部32に接触して、蓋13が閉じるのを防止するストッパーとしてもよい。
天板33には、上記のポンプ11が設けられており、供出口19が上方に、吸入口21とそれに繋がるチューブ12が下方に位置する。
容器本体14の縁部32と、突出片36とが図1又は図3のように接触することで、蓋13がこの接触部分22と、ヒンジ式連結部16との二点で支えられ、それ以上蓋13が閉まろうとする動きを止めるストッパーとなるので、蓋13を開放した状態を保持することができる。ここで縁部32と接触する箇所は、図1のように突出片36の側壁面であってもよいし、図3のように縁や先端部であってもよい。
ヒンジ式連結部16は、後述する図8のように蓋13の天板33に直接接続されていてもよいし、図1に示すように周壁34に接続されているものでもよい。
また、蓋13の周壁34の内側に図2乃至図7のような環状張り出し部35を設け、これと嵌合するように、容器本体14の縁部32の下部に、外周が縮まった縮径部31を設けてあると、嵌合された蓋13が確実に密閉されるためより好ましい。さらに、蓋13の突出片36が全周に亘るものであり、密閉時に上部開放部15の全周で容器本体14と接すると、密閉性が高まりより好ましい。これらの嵌合する部分は、いずれも変形可能な樹脂製であると、嵌め合わせやすく、密閉しやすいので好ましい。
なお、突出片36のうち、少なくともヒンジ式連結部16寄りの部分は、壁面が縁部32と接触するだけの高さを有することが必要であるが、突出片36が全周に亘るものである場合、ヒンジ式連結部16寄りでない部分が高すぎると、蓋13を嵌め合わせる際に邪魔になることがあるため、図1に示すように突出片36はヒンジ式連結部16に近い部分が他の部分より図1のように高くなっているとより好ましい。
また、上記ストッパーを有する容器の別の構造としては、例えば、図4及び図5に記載のような構造が挙げられる。
すなわち、蓋13を開いた際に、チューブ12の先端23が容器本体14の壁面に接触し、チューブ12が突っ張り、つっかい棒の役目を果たすことで、蓋13を開放状態で留めるストッパーとするものである。この場合、チューブ12は蓋13を支えることができるだけの弾性力を有していることが必要であるとともに、蓋13の開放時に容器本体14の壁面に届くだけの長さを有していることが必要となる。先端23が接触する箇所は、容器本体14の壁面の上方であるほど蓋13が大きく開放されるため、上部開放部15の近傍に接触するものであると好ましい。
このような構造において、チューブ12は、少なくとも先端部近くを弾性変形可能な材質とすることにより、図5のようにチューブ12の先端が屈曲した状態で容器本体14の上部開放部15近傍に接触してつっかい棒状態となる。この構造の場合、容器本体14が縦に長く、底部の最も深いところまで届かせるためにチューブ12を長くしても、ポンプ11の取り付け位置をヒンジ式連結部16近くにする必要が無く、蓋13の中央付近に設けることが出来る。
また、チューブ12を突っ張らせて上記ストッパーとする別の構造としては、図6及び図7に記載の構造が挙げられる。
容器本体14は、内側の壁面上部の上部開放部15の近傍に、チューブ12の先端23を乗せておくことが可能な、くぼみ又は溝である乗掛部38を有している。蓋13を開放する際には、ヒンジ式連結部16が曲がることでチューブ12の先端23が容器本体14の底部から離れて、ヒンジ式連結部16の対角に位置する壁面に近づく。このチューブ12の先端部を乗せておくため、この乗掛部38は、ヒンジ式連結部16の対面側又は対面斜め側となる容器本体14の内側の壁面上部に設けられているとよい。
この乗掛部38に、図7のように、チューブ12の先端23を乗せて、チューブ12を突っ張らせて、つっかい棒とすることで、上記ストッパーとして、蓋13を開放した状態で保持可能にすることができる。この構造の場合、チューブ12は蓋13の重量を支えておくことができる程度の固さを有している必要がある。また一方でチューブ12は、先端23を容易に乗掛部38に乗せられるようにある程度の可撓性を有していると好ましい。さらに、乗掛部38は壁面の上部開放部15近傍にあることが、蓋13の十分な開放のために望ましい。
また、チューブ12は、その長さが、蓋13を開放して保持する状態での乗掛部38までの長さに等しいと好ましい。従って、ポンプ11をヒンジ式連結部16に近い側に設けて、乗掛部38とポンプ11との距離を大きく取ると、底が深い容器に合わせて長くしたチューブ12にも対応できるため好ましい。一方で、チューブ12の一部が弾性変形可能な材質によるものである場合は、前記の乗掛部38を容器本体14の上部開放部15よりも比較的下方に設けることが可能となるので、チューブ12は乗掛部38までの長さよりも長いものでもよい。さらに、このチューブ12は上記のように、内容液20を吸い上げる必要があるため、容器本体14の底部までの長さを有している必要があり、弾性変形可能な材質であると図4のようにチューブ12を長くしてもよいため好ましい。
このようにチューブ12を突っ張らせ、つっかい棒として上記ストッパーを実現する場合、蓋13と容器本体14との嵌合する構造については特に限定されるものではない。例えば、図3に記載のように、蓋13の天板33の周囲に周壁34を設け、この周壁34に内側に張り出した環状張り出し部35を設け、この環状張り出し部35と嵌め合わせられるように容器本体14の上部開放部15に、外周が縮んだ縮径部31を設けて、嵌め合わせることで、蓋13を密閉する構造が挙げられる。
一方、上記のように例示した上記ストッパーをより確実に働かせるために、蓋13に連結したヒンジ式連結部16が蓋13を閉める方向に付勢するものであると、蓋13が上部開放部15から離れて下方へ倒れるようなことがないのでより好ましい。また、閉じる方向に付勢された蓋13が上記ストッパーにより止められることで、蓋13を開放したまま保持する状態での安定性が高まる。具体的には、ヒンジ式連結部16が、弾性のあるゴムや樹脂等からなり、屈曲された場合に元に戻る力により、蓋13を閉めるようにするとよい。
その構造としては、図1及び図2、図4及び図5のように、蓋13が板状の樹脂であるヒンジ式連結部16を介して環状バンド37と接続しており、この環状バンド37を容器本体14の外側で、縮径部31より下の帯状部分に嵌めることで、蓋13と容器本体14とを連結した構造が挙げられる。この場合、ヒンジ式連結部16及び環状バンド37は同種の樹脂等からなり、環状バンド37を、力を加えて拡張したり、容器本体14の縁部32を押し縮めたりすることで、前記帯状部分に嵌めやすくなっている。また、変形可能な樹脂等からなるヒンジ式連結部16は、蓋13の開放時には曲げられ、それが元に戻ろうとする力により、蓋13を閉める方向に付勢するものである。
また、ヒンジ式連結部16の別の構造として、図3及び図6,図7に記載のように、容器本体14に設けられた係合片17に、蓋13の周壁34に繋がり、係合片17を引掛け片18とを係合することで、これらの係合片17と引掛け片18とによってヒンジ式連結部16を形成し、蓋13と容器本体14とを連結する構造が挙げられる。この場合、係合片17は弾力性が少なく容器本体14に固定されているものでよいが、引掛け片18は係合片17によって固定されつつ、蓋13を開くことで曲がったり戻ったり変形する役を為し、かつ、それが元に戻る力によって蓋13を閉める方向に付勢するものであるため、弾性のあるゴム又は樹脂等であることが好ましい。
この係合片17と引掛け片18との構造の一例を図8(a)乃至(d)に示す。
図8(a)に示した係合片17及び引掛け片18の構造は、蓋13から繋がる引掛け片18の先端が張り出した張り出し部分18aを有しており、この張り出し部分18aを容器本体14の側壁で輪を形成する係合片17に通した後は、張り出し部分18aが係合片17に引っかかって抜き取ることが出来ない構造となる。なお、この場合、係合片17と引掛け片18の少なくとも一方は、張り出した部分を通すために弾性変形可能な材質である必要がある。
また、図8(b)に示した係合片17及び引掛け片18の構造は、同様に蓋13から繋がる引掛け片18の先端が張り出した張り出し部分18aを有しており、容器本体14の側壁に設けられた一対の係合片17の間に引掛け片18を挟み込ませることで、張り出し部分18aが係合片17に引っかかって抜き取ることができない構造となる。この場合も、係合片17と引掛け片18の少なくとも一方は、張り出した部分を通すために弾性変形可能な材質である必要がある。
これらの図8(a)及び(b)に示した構造の場合、引掛け片18のヒンジ式連結部16に相当するスライド部分18bの長さを長くすることにより、引掛け片18が容器本体の側面に沿って上下方向にスライド可能となる。すなわち、蓋13を開放したときに、蓋13の位置に自由度が増える構造となり、より深さが広い容器、すなわちチューブ12が長い容器にも対応可能となる。ただし、上記ストッパーが作用する範囲の自由度でないと、蓋13を開放時に固定することが困難となるおそれがある。
図8(c)及び(d)に示した構造は、係合片17が張り出し部分17aを有しており、引掛け片18は張り出し部分17aを通過可能な穴18cと、その穴18cと繋がっており、張り出し部分17aが通過できない径又は幅である狭部18dとを有している。張り出し部分17aが穴18cを通した後、引掛け片18を横にスライドさせて、張り出し部分17aを狭部18dに引っ掛けることで固定する。
一方、このようなポンプ付き容器を密封する別の構造として、図9及び図10に記載の構造が挙げられる。これは、蓋13の周囲には溝部41が設けられており、この溝部41に、容器本体14の上方開放部15の縁部42が、掛け止め式に嵌め合わされることで、蓋13を密閉する。このため、溝部41内にはOリング状の弾性体からなるシール材を設けると好ましい。
ヒンジ式連結部16の対面側、又は斜め対面側となる容器本体14の外側に張り出し部44を設け、蓋13のヒンジ式連結部16の対面側等に、孔45を有する引っ掛け部46を設け、孔45に張り出し部44を通して引っ掛け部46を固定することで、蓋13を確実に密閉することができる。
いずれの構造であっても、蓋13の天板33上におけるポンプ11の位置は、蓋13の天板33の中央よりもヒンジ式連結部16寄りであることが望ましい。これにより、ヒンジ式連結部16を曲げて蓋13を開ける際に、チューブ12が上部開放部15のヒンジ式連結部16の対面側となる部分や内壁などに当接するまでの距離が長くなる。この発明にかかるポンプ付き容器であると、従来の詰め替え容器において蓋をネジ止めするために容器本体14の成形の際に中心付近にネジ部のついた口部を設けるのとは違い、容器本体14の上端面を十分に開放し、蓋13の任意の位置にポンプ11を設けることができるようになるため、ポンプ11の位置をより好ましい位置に変更することが容易である。
特に、図6、7,9,10の構造の場合、ポンプ11の取り付け位置がヒンジ式連結部16寄りであると、その分対角となる箇所にある乗掛部38にチューブ12の先端23を乗せやすくなるのでより好ましい。また、ポンプ11の位置を蓋13の中央よりも外縁に近づけて、供出口19の先端が容器本体14よりも外側に位置するようにすると、供出口19から供出された内容液20を手に取るために供出口19の下に手を差し伸べやすくなり、ポンプ部分が扱いやすくなる。
また、いずれの構造であっても、容器本体14の底面は、傾斜を有していると好ましい。傾斜を有していることで、内容液20が一箇所に集まりやすくなり、残量が少なくなったときでも吸い上げやすくなる。これに合わせて、図4に記載のように、蓋13を密閉した際にチューブ12の先端が、容器本体の底のうち最も深い部分に到達するようになっていると、内容液20をできるだけ使い切ってから詰め替えを行うことができるためより好ましい。すなわち、ポンプ11から延びるチューブ12の先端位置を蓋13の中央からヒンジ式連結部16寄りにした場合、前記最深部はそれに合わせてヒンジ式連結部16がある方向に寄るものとする。
なお、上記の環状バンド37を用いて蓋13を容器本体14と連結する場合、図11のように、蓋13と環状バンド37との間に、板状の樹脂からなるヒンジ式連結部16から延びて、蓋13と環状バンド37との間を、全周に亘って繋ぐ切り離しベルト48を有していると好ましい。この切り離しベルト48は、手で蓋13及び環状バンド37から切り離し可能であり、図12のように一度切り離したら、元に戻せないものである必要がある。材質としては、樹脂フィルムや紙であってもよく、環状バンド37と同一の樹脂素材であってもよい。このような切り離しベルト48を有していると、蓋13を一度でも開封する際には、図12のようにこの切り離しベルト48を切り離さなければならなくなり、開封済みか開封済みで無いかを、切り離しベルト48の状況によって判断することができる。これにより、店頭で開封されて中身が入れ替えられたり、異物を混入されたりした場合に、すぐに異常であると気づくことができる。また、周囲を固定するため、密閉性を高めることが出来る。なお、図11及び図12ではストッパーを省略している。
また、同様に上記の環状バンド37を用いて蓋13と容器本体14とを連結する場合、板状であるヒンジ式連結部16の、蓋13と環状バンド37との間の二辺を、図13のように、一方の辺51を他方の辺52より長くすることも考えられる。二辺の長さが同じ場合には、図14のように、蓋13の開放時にチューブ12が直径方向すなわち上部開放部15の中央部方向に位置し、詰め替え容器の構造によっては内容液20の入れ替え時に邪魔となる場合も考えられる。しかし、図13のように一方の辺51が長いと、蓋13を開放した際に、他方の短い辺52側に蓋13が傾いて、図15のようにチューブ12の向く角度が変わる。これにより、上部開放部15の中央部分が大きく開放された状態となり、内容液20の詰め替えがよりやりやすくなる。
さらに、図16(a)乃至(c)に同様の効果を発揮するヒンジ式連結部16の別の構造を示す。これは、図8(b)に示した、引掛け片18を一対の係合片17で挟む構造と同様の機構であって、スライド部分18bを含む引掛け片18全体を円弧状に形成したものであり、引掛け片18の一方の辺51が他方の辺52より長くなっている。この場合、図13に示した構造と同様に、蓋13の開放時に、チューブ12を容器本体14の上部開放部15の中心からずらした位置に上げることが出来る。なお、図16(b)は蓋13を閉めた状態であり、図16(c)は引掛け片18を係合片17から外した状態の図である。
なおこの場合、チューブ12により突っ張らせてストッパーとするよりも、突出片36によりストッパーとすることが好ましい。チューブ12が壁面に対して斜めに接するため、固定しにくくなるためである。チューブ12を突っ張らせる場合、チューブ12を乗せる乗掛部38は、ヒンジ式連結部16の対角ではなく、斜めに向いたチューブ12の向く箇所に設けると好ましい。
また、上記に示した以外にも、この発明にかかる容器の材料は、少なくとも嵌め合わせを行う部分は樹脂製であると好ましく、全体が樹脂製であってもよい。力を加えることで変形し、嵌め合わせが容易に出来るだけでなく、成形も容易となるためである。
これらの例のような構造を有する容器により、従来のネジ型の蓋により密閉していたポンプ付き容器に比べて、内容液を詰め替えるための上部開放部を大きく確保することができる。さらにその上部開放部を、開いた状態で保持することができるので、内容液を使い切った際に、詰め替え用の内容液を詰める作業を容易に行うことができる。
この発明にかかる容器の第一の構造例を示す外観図 この発明にかかる容器の第一の構造例を示す断面図 この発明にかかる容器の突出片の径が小さい構造例を示す断面図 この発明にかかる容器のチューブをストッパーとする構造例を示す断面図 この発明にかかる容器のチューブをストッパーとする構造例を示す開放時の断面図 この発明にかかる容器の乗掛部を有する構造例を示す断面図 この発明にかかる容器の乗掛部を有する構造例を示す開放時の断面図 (a)〜(d)ヒンジ式連結部の例を示す図 この発明にかかる容器の掛け止め式に密閉する構造例を示す断面図 この発明にかかる容器の掛け止め式に密閉する構造例を示す開放時の断面図 切り離しバンドを有する構造を示す概略図 切り離しバンドを切り離した際の概略図 ヒンジ式連結部の一方の辺を長くした構造を示す図 ヒンジ式連結部の両辺の長さが等しい場合の蓋開放時におけるチューブの向く方向を示す図 ヒンジ式連結部の両辺の長さが異なる場合の蓋開放時におけるチューブの向く方向を示す図 (a)〜(c)連結部の両辺の長さが異なるヒンジ式連結部の例を示す図 従来のポンプ付き容器の概略図 従来のポンプ付き容器で首部から径を広げた場合の検討図
符号の説明
1 ポンプ部分
2 容器本体
3 首部
4 チューブ
5 穴
6 供給口
7 大径部
8、9 螺合部
11 ポンプ
12 チューブ
13 蓋
14 容器本体
15 上部開放部
16 ヒンジ式連結部
17 係合片
17a 張り出し部分
18 引掛け片
18a 張り出し部分
18b スライド部分
18c 穴
18d 狭部
19 供出口
20 内容液
21 吸入口
22 接触部分
23 先端
31 縮径部
32 縁部
33 天板
34 周壁
35 環状張り出し部
36 突出片
37 環状バンド
38 乗掛部
41 溝部
42 縁部
43 溝壁
44 張り出し部
45 孔
46 引っ掛け部
48 切り離しベルト
51 一方の辺(長辺)
52 他方の辺(短辺)

Claims (11)

  1. 容器本体(14)及び蓋(13)からなる容器であって、
    前記容器本体(14)は上部開放形であり、その上部開放部(15)には嵌合式の蓋(13)が設けられており、
    前記蓋(13)には、前記容器本体(14)に収容した液体(20)を吸い上げ、外部に供出するポンプ(11)が設けられており、
    そのポンプ(11)には、前記容器本体(14)の底部近くまで達するチューブ(12)が設けられており、
    前記蓋(13)は前記容器本体(14)にヒンジ式連結部(16)を介して開閉可能に設けられており、かつ、前記蓋(13)を開放した際に、蓋(13)を開放状態で保持するストッパーを備えたことを特徴とする、ポンプ付き容器。
  2. 上記蓋(13)の内面の上記ヒンジ式連結部(16)寄りの箇所に突出片(36)を設け、前記蓋(13)を開放した際にこの突出片(36)が上記容器本体(14)の上記上部開放部(15)近傍に接触することにより、上記蓋(13)を開放状態で保持する上記ストッパーとなることを特徴とする、請求項1に記載のポンプ付き容器。
  3. 上記蓋(13)を開放した状態では上記チューブ(12)が上記容器本体(14)に接触して上記蓋(13)を開放状態で保持するストッパーとなることを特徴とする、請求項1に記載のポンプ付き容器。
  4. 上記チューブ(12)の少なくとも先端部近くを、弾性変形可能な材質によるものとし、上記蓋(13)を開放した状態で、上記チューブ(12)の先端近傍が屈曲した状態で、上記容器本体(14)の上記上部開放部(15)近傍に接触させることにより、上記蓋(13)を開放状態で保持するストッパーとすることを特徴とする、請求項3に記載のポンプ付き容器。
  5. 上記容器本体(14)の内側である上記上部開放部(15)近傍の壁面に、上記チューブ(12)の先端(23)を乗せておくことが可能なくぼみ又は溝である乗掛部(38)を有し、
    上記チューブ(12)の先端が前記乗掛部(38)に接触して、上記蓋(13)を開放状態で保持するストッパーとすることを特徴とする、請求項3又は4に記載のポンプ付き容器。
  6. 上記ヒンジ式連結部(16)が、弾性変形して元に戻る材質で形成されており、上記蓋(13)の開放時には上記蓋(13)を閉める方向に付勢するように作用する構造であることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれかに記載のポンプ付き容器。
  7. 上記蓋(13)に対する上記ポンプ(11)の取り付け位置が、上記蓋(13)の中央部よりも、上記ヒンジ式連結部(16)寄りに設けられたことを特徴とする、請求項1乃至6のいずれかに記載のポンプ付き容器。
  8. 上記容器本体(14)の底面が傾斜を有しており、
    上記蓋(13)を閉じた状態で、上記ポンプ(11)に連結したチューブ(12)の先端(23)が、上記容器本体(14)の最深部近くに位置するようにしたことを特徴とする、請求項1乃至7のいずれかに記載のポンプ付き容器。
  9. 上記蓋(13)には、上記ヒンジ式連結部(16)を介して環状バンド(37)が設けられており、この環状バンド(37)を上記容器本体(14)に嵌めることで上記蓋(13)と上記容器本体(14)とを連結するものであり、
    上記蓋(13)と前記環状バンド(37)との間に、上記蓋(13)の開放時には不可逆的に切り離される切り離しベルト(48)を有する、請求項1乃至8のいずれかに記載のポンプ付き容器。
  10. 上記蓋(13)と上記容器本体(14)とを連結するヒンジ式連結部(16)の二辺の一方の辺の長さを他方の辺の長さより長くした、請求項1乃至9のいずれかに記載のポンプ付き容器。
  11. 少なくとも、上記蓋(13)及び上記容器本体(14)の接触部分を弾性変形可能な合成樹脂によって構成したことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載のポンプ付き容器。
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