JP2008100380A - 転写装置及び転写方法 - Google Patents

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篤 橋本
Yuji Sato
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Abstract

【課題】本発明は、両面の離型性が異なる場合でも、微細構造を樹脂部材の両面に同時に効率的に転写することができ、且つ離型も容易に行うことのできる転写装置及び転写方法を提供することを課題とする。
【解決手段】転写装置は、転写部材30の表面に微細構造13A,23Aを転写する。転写装置は、転写部材30を間に挟むよう構成された第1及び第2の型10,20を有する。第1及び第2の型10,20の夫々に、微細構造13A,23Aが形成された第1及び第2のスタンパ13,23が取り付けられる。第1及び第2の型10,20の少なくとも一方は、第1又は第2のスタンパを保持する内型11とその周囲に配置された外型12とを含む。内型11と外型12は互いに移動可能に構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は転写装置及び転写方法に係わり、特に樹脂の表面に微細構造を転写するための転写装置及び転写方法に関する。
樹脂レンズのような光学部品の表面に微細構造を形成する方法として、射出成形用の金型の表面に微細構造を形成しておき、樹脂成形時に金型の微細構造を成形品の表面に転写する方法が知られている。
射出成形時に微細構造を転写する場合、微細構造の形状によっては樹脂がその形状にうまく充填されないことがある。例えば、成形品の表面に微細構造としてアスペクト比の大きい微細な突起を形成する場合、金型の表面には形成する突起の形状に対応した微細な穴が形成されるが、樹脂の射出成形時にこのような深い微細な穴に樹脂を完全に充填することが難しいことがある。また、射出成形を用いると、射出成形サイクルを行うこととなり、冷却時間等を含めて長い時間が必要となり、生産性がよくないという問題もある。
また、予め所望の構造や意匠を有するシートを射出成形時にモールドする方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。さらに、意匠を転写するシートを金型の両面に設けて射出成形を行う方法も提案されている(例えば、特許文献2参照)。これらの方法では、やはり射出成形の時間がかかるうえ、転写シートの意匠が微細な構造にし難いという問題もある。
そこで、スタンパを用いて、微細構造を有する型を樹脂部材の表面に押圧(スタンプ)して微細構造を転写することが考えられる。スタンパでの転写工程は、射出成形のように溶融樹脂を用いることなく、樹脂部材に型を押圧する工程だけであるので、射出成形による転写よりは格段に短い時間で転写を行うことができる。
特開2005−104002号公報 特開2004−25635号公報
近年、微細構造を両面に有する樹脂部品の要求が光学分野や医療・バイオ分野で高まっている。このような要求に答えるべく、両面を同時にスタンパ型で押圧して微細構造を両面に転写することが考えられる。
ところが、微細構造をスタンパで樹脂部材の両面に同時にスタンプするような処理はこれまで行われた例はほとんどなく、最適な転写条件や転写方法は提案されていない。例えば、スタンパ型の離型性が両側の型で異なるような場合がある。離型性は転写する微細構造の形状や寸法に依存するためであり、両側の微細構造が異なると離型性を考慮してスタンパ型の動作と転写成形品の取り出しを制御しなければならない。これまでに、微細構造による離型性を考慮した転写工程の制御は行われておらず、両面転写における最適な転写工程を実現可能な方法の開発が望まれている。
本発明は上述の問題に鑑みなされたものであり、両面の離型性が異なる場合でも、微細構造を樹脂部材の両面に同時に効率的に転写することができ、且つ離型も容易に行うことのできる転写装置及び転写方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明によれば、転写部材の表面に微細構造を転写する転写装置であって、該樹脂部材を間に挟むよう構成された第1及び第2の型と、該第1及び第2の型に夫々取り付けられ、前記転写部材に転写する微細構造が形成された第1及び第2のスタンパとを有し、前記第1及び第2の型の少なくとも一方は、前記第1又は第2のスタンパを保持する内型と該内型の周囲に配置された外型とを含み、該内型と該外型は互いに移動可能に構成されたことを特徴とする転写装置が提供される。
本発明による転写装置において、前記第1及び第2の型の各々は、対応する前記第1及び第2のスタンパを保持する面に開口した第1の空気通路を有することが好ましい。また、 前記第1の型は前記内型と前記外型とを含み、前記第2の型は前記第2のスタンパを貫通して表面に開口する離型用空気通路に接続された第2の空気通路を有することが好ましい。さらに、前記第1の型の前記外型は、前記転写部材に対向する面に開口した第3の空気通路を有することが好ましい。
また、本発明による転写装置において、前記第1及び第2の型の各々は前記内型と前記外型とを含み、前記第1及び第2の型の前記内型は、対応する前記第1及び第2のスタンパを保持する面に開口した第1の空気通路を有することとしてもよい。前記第1及び第2の型の前記内型は、前記第1及び第2のスタンパを貫通して表面に開口する離型用空気通路に接続された第2の空気通路を有することが好ましい。
また、本発明によれば、上述の転写装置により転写部材の表面に微細構造を転写する転写方法であって、前記第1及び第2のスタンパで前記転写部材を挟んで押圧することにより前記微細構造を前記転写部材の表面に転写し、前記第1の型の前記外型と前記第2の型との間で前記転写部材を挟んだまま、前記内型を移動して前記第1のスタンパを離型し、前記第2のスタンパの離型用空気通路を介して前記第2のスタンパと前記転写部材との間に空気を吐出して前記第2のスタンパを離型することを特徴とする転写方法が提供される。
さらに、本発明によれば、上述の転写装置により転写部材の表面に微細構造を転写する転写方法であって、前記第1と第2のスタンパで前記転写部材を挟んで押圧することにより前記微細構造を前記転写部材の表面に転写し、前記第1の型の前記外型と前記内型とを同時に移動して前記第1のスタンパを離型し、前記第2のスタンパの離型用空気通路を介して前記第2のスタンパと前記転写部材との間に空気を吐出して前記第2のスタンパを離型することを特徴とする転写方法が提供される。
本発明によれば、同時に転写する両面に対する離型性が異なっていても、離型性を考慮して先に離型する面を選択することができ、転写部材に対して負荷をかけずに容易に転写部材を離型することができる。したがって、転写部材の表面に転写した微細構造の形状や寸法を損なうことなく、精度の高い転写を行うことができる。
まず、本発明の第1実施形態による転写装置について、図1を参照しながら説明する。 図1は本発明の第1実施形態による転写装置の概略断面図である。
本発明の第1実施形態による転写装置は、上金型10(第1の型)と下金型20(第2の型)とを有する。上金型10は、内型11とその周囲を取り囲むように設けられた外型12とを有する。内型11と外型12とは互いに移動可能に構成されている。なお、図1に示す例では、上金型10が上側に配置され下金型20が下側に配置されているため、便宜上上金型10、下金型21と称しているが、上下を逆にして配置する場合もあり、その場合は上金型10が下側となり下金型20が上側となる。以下、上金型10を第1の型と称し、下金型20を第2の型と称する。この場合、第1の型10が、内型11と外型12を有する構成であり、第2の型20は一つの型である。
第1の型10の内型11には、第1のスタンパ13が取り付けられる。第1のスタンパ13は表面に微細構造13Aが形成されている。内型11の表面において、第1のスタンパ13に対向する部分には、スタンパ吸引用空気通路(第1の空気通路)14が開口している。第1の空気通路14を介して第1のスタンパ13を吸引することにより、第1のスタンパ13を内型11に保持することができる。また、外型12には、スタンパの微細構造が転写される転写部材30を吸引して第1の型10上に保持するための転写部材固定用空気通路(第3の空気通路)15が設けられている。ただし、転写装置の使い方によっては、転写部材30を第1の型10上に保持する必要がない場合があり、このような場合には第1の型10の外型11に第3の空気通路15を設ける必要はない。
なお、第1の型の内型11の内部には、ヒータ16が埋め込まれ且つ冷媒通路17が設けられて局所温調部が形成されており、取り付けられた第1のスタンパ13を局部的に加熱又は冷却(局所温調)することができるように構成されている。なお、局所温調部の構成については後述する。
第2の型20は、単一のコア21よりなる。コア21の表面には、第2のスタンパ23が収容される凹部が形成されており、第2のスタンパ23はこの凹部に収容されることでコア21上で位置決めされる。第2のスタンパ23は表面に微細構造23Aが形成されている。凹部の内面には、スタンパ吸引用空気通路(第1の空気通路)24が開口している。第1の空気通路24を介して第2のスタンパ23を吸引することにより、第2のスタンパ23をコア21の凹部に保持することができる。
第2のスタンパ23の表面には離型用空気通路23aが開口している。離型用空気通路23aは第2のスタンパ23を貫通して延在しており、コア21に形成された離型用空気通路(第2の空気通路)25に接続される。第2の空気通路25と離型用空気通路23aを通じて空気を吐出することにより、第2のスタンパ23と転写部材30との間に空気を供給することができ、これにより転写部材30を第2のスタンパ23から離型させることができる。また、第2の空気通路25と離型用空気通路23aを介して、第2のスタンパ23上に載置された転写部材30を吸引して固定することもできる。
なお、第2の型20のコア21の内部には、ヒータ26が埋め込まれ且つ冷媒通路27が設けられて局所温調部が形成されており、取り付けられた第2のスタンパ23を局部的に加熱又は冷却(局所温調)することができるように構成されている。
上述のような構成の転写装置において、図1に示す例では第2の型20が固定され、第2の型20の上側に第1の型10が配置され、転写部材30は第1のスタンパ13と第2のスタンパ23との間に配置される。図1に示す例では、転写部材30は第2のスタンパ23上に載置されている。この状態で第1の型10を下降させることにより、転写部材30を、第1のスタンパ13と第2のスタンパ23との間に挟み込み、押圧することで、第1のスタンパ13の微細構造13Aと第2のスタンパ23の微細構造23Aとを同時に転写部材30の両面に転写することができる。
転写装置は、第1の型10と第2の型20の少なくとも一方を移動させる移動機構が設けられているが、移動機構は周知の機構であり、その図示は省略する。また、本実施形態では、第1の型10の内型11と外型12とを相対的に移動させる移動機構も設けられているが、この移動機構についても周知の機構であり、その図示は省略する。
なお、微細構造13A,23Aが転写される転写部材30は、第1及び第2のスタンパ13,23を押圧することで変形可能な材料であればどのような材料でもかまわなが、例えば、転写部材30として、厚さ1〜2mmの樹脂板を用いることができる。また、第1および第2のスタンパ13,23の材料としては、転写部材30として樹脂板を用いる場合、半導体ウェハを形成する際に用いる結晶シリコン板等により形成することができる。
次に本実施形態による転写装置を用いた転写方法の一例について説明する。
図2は第1の型10を上型とし第2の型20を下型として転写を行う方法を示す図である。図2に示す転写方法は、第1の型10の第1のスタンパ13の微細構造13Aのほうが、第2の型20の第2のスタンパ23の微細構造23Aより離型しやすい場合に好適である。
まず、図2(a)に示すように、下型である第2の型20の上に転写部材30を載置する。第2の型20には第2のスタンパ23が取り付けられており、転写部材30の下面の転写される部分が第2のスタンパ23の微細構造23Aに対向するように配置される。第2のスタンパ23は、第1の空気通路24を介して吸引され、コア21の凹部内に固定されている。上型である第1の型10の内型11には、第1のスタンパ13が取り付けられている。第1のスタンパ13は、第1の空気通路14を介して吸引することにより、内型11上に保持される。また、第2の型20のコア21に設けられた第2の空気通路25と第2のスタンパ23を貫通する離型用空気通路23aを介して転写部材30を吸引して固定することとしてもよい。
次に、図2(b)に示すように、第1の型10のヒータ16に通電して第1のスタンパ13を局所的に加熱する。同様に第2の型20のヒータ26に通電して第2のスタンパ23を局所的に加熱する。この加熱により、転写部材30の表面部分が加熱され、微細構造13A,23Aに沿って転写部材の表面が変形しやすくなる。
続いて、図2(c)に示すように、第1の型10を下降させ、第1のスタンパ13と第2のスタンパ23との間に転写部材30を挟み込み、第1のスタンパ13の微細構造13Aと第2のスタンパ23の微細構造23Aを転写部材30に押圧する。これにより、転写部材30の上面に微細構造13Aが転写され、転写部材30の下面に微細構造23Aが転写される。この際、第1の通路14,24を介して第1及び第2のスタンパ13,23に空気圧を加えて転写圧を増大させることとしてもよい。転写が終了すると、冷媒通路17,27に冷却水が供給され、第1のスタンパ13の微細構造13Aが形成された部分及び第2のスタンパ23の微細構造23Aが形成された部分は、局所的に冷却される。
次に、図2(d)に示すように、第1の型10の内型11のみを上昇させて、第1のスタンパ13を転写部材30から離型させる。このとき、転写部材30の外周は第1の型10の外型12と第2の型20のコア21との間に挟まれた状態であり、転写部材30は第2の型20上に保持されたままである。続いて、図2(e)に示すように、第1の型10の外型12も上昇させて、第1及び第2の型10,20を開いた状態とする。
ここで、上述の動作では、まず内型11のみを上昇させ、続いて外型12を上昇させているが、第1のスタンパ13を容易に転写部材30から離型させることができる場合、内型11と外型12を同時に上昇させてもよい。すなわち、第1の型10全体を上昇させて、第1のスタンパ13を転写部材30から離型させることとしてもよい。
第1のスタンパ13の離型が終了したら、図2(f)に示すように、第2の型20のコア21に設けられた第2の空気通路25と第2のスタンパ23を貫通する離型用空気通路23aを介して、第2のスタンパ23と転写部材30との間に空気を吐出する。この空気の供給により転写部材30は第2のスタンパ23から離型し、転写部材30は転写装置から取り出される。第2のスタンパ23の微細構造23Aが離型し難い形状や寸法であっても、空気の圧力で容易に離型させることができる。空気の圧力で離型させることにより、転写部材30に局所的に大きな力を加えずに転写部材30を第2のスタンパ30から引き離すことができ、転写部材30に転写された微細構造に損傷を与えることなく、離型を行うことができる。
次に本実施形態による転写装置を用いた転写方法の他の例について説明する。
図3は第2の型20を上型とし第1の型10を下型として転写を行う方法を示す図である。図3に示す転写方法は、第1の型10の第1のスタンパ13の微細構造13Aのほうが、第2の型20の第2のスタンパ23の微細構造23Aより離型しやすい場合に好適である。
まず、図3(a)に示すように、下型である第1の型10の上に転写部材30を載置する。第1の型10の内型11には第1のスタンパ13が取り付けられており、転写部材30の下面の転写される部分が第1のスタンパ13の微細構造13Aに対向するように配置される。第1のスタンパ13は、第1の空気通路14を介して吸引され、内型11上に固定されている。上型である第2の型20のコア21には、第2のスタンパ23が取り付けられている。第2のスタンパ23は、第1の空気通路24を介して吸引することにより、コア21の凹部に保持される。また、第1の型10の外型12に設けられた第3の通路15を介して転写部材30を吸引して第1の型10上に固定することとしてもよい。
次に、図3(b)に示すように、第1の型10のヒータ16に通電して第1のスタンパ13を局所的に加熱する。同様に第2の型20のヒータ26に通電して第2のスタンパ23を局所的に加熱する。この加熱により、転写部材30の表面部分が加熱され、微細構造13A,23Aに沿って転写部材の表面が変形しやすくなる。
続いて、図3(c)に示すように、第2の型20を下降させ、第1のスタンパ13と第2のスタンパ23との間に転写部材30を挟み込み、第1のスタンパ13の微細構造13Aと第2のスタンパ23の微細構造23Aを転写部材30に押圧する。これにより、転写部材30の上面に微細構造13Bが転写され、転写部材30の下面に微細構造13Aが転写される。この際、第1の通路14,24を介して第1及び第2のスタンパ13,23に空気圧を加えて転写圧を増大させることとしてもよい。転写が終了すると、冷媒通路17,27に冷却水が供給され、第1のスタンパ13の微細構造13Aが形成された部分及び第2のスタンパ23の微細構造23Aが形成された部分は、局所的に冷却される。
次に、図3(d)に示すように、第1の型10の外型12のみを上昇させるか内型11のみを下降させて、第1のスタンパ13を転写部材30から離型させる。これと同時に、第2の型20も上昇させて第2のスタンパ23を転写部材30から離型させる。この際、第2の型20のコア21に設けられた第2の空気通路25と第2のスタンパ23を貫通する離型用空気通路23aを介して、第2のスタンパ23と転写部材30との間に空気を吐出する。この空気の供給により転写部材30を第2のスタンパ23から容易に離型させることができ、転写部材30は第1の型10の外型12上に載置されたままとなる。離型が終了したら、第3の空気通路15からの吸引を停止し、転写部材30を転写装置から取り出す。
上述の転写方法によれば、第1のスタンパ13と第2のスタンパ23とを同時に離型することができ、少ない工程で転写を行うことができる。
次に本実施形態による転写装置を用いた転写方法の更に他の例について説明する。
図4は第1の型10と第2の型20とを横並びに配置して転写を行う方法を示す図である。まず、図4(a)に示すように、第2の型20に転写部材30を取り付ける。この際、第2の型20のコア21に設けられた第2の空気通路25と第2のスタンパ23を貫通する離型用空気通路23aを介して転写部材30を吸引して固定する。あるいは、図4(b)に示すように、転写部材30を第1の型10に取り付けてもよい。この際、第1の型10の外型12に設けられた第3の空気通路15を介して転写部材30を吸引して第1の型10に固定する。
第1の型10の内型11には第1のスタンパ13が取り付けられており、転写部材30の下面の転写される部分が第1のスタンパ13の微細構造13Aに対向するように配置される。第1のスタンパ13は、第1の空気通路14を介して吸引され、内型11上に固定されている。第2の型20のコア21には、第2のスタンパ23が取り付けられている。第2のスタンパ23は、第1の空気通路24を介して吸引することにより、コア21の凹部に保持される。
次に、図4(c)に示すように、第1の型10のヒータ16に通電して第1のスタンパ13を局所的に加熱する。同様に第2の型20のヒータ26に通電して第2のスタンパ23を局所的に加熱する。この加熱により、転写部材30の表面部分が加熱され、微細構造13A,23Aに沿って転写部材の表面が変形しやすくなる。
続いて、図4(d)に示すように、第1の型10又は第2の型20を水平方向に移動し、第1のスタンパ13と第2のスタンパ23との間に転写部材30を挟み込み、第1のスタンパ13の微細構造13Aと第2のスタンパ23の微細構造23Aを転写部材30に押圧する。これにより、転写部材30の左側の面に微細構造13Aが転写され、転写部材30の右側の面に微細構造13Bが転写される。この際、第1の通路14,24を介して第1及び第2のスタンパ13,23に空気圧を加えて転写圧を増大させることとしてもよい。転写が終了すると、冷媒通路17,27に冷却水が供給され、第1のスタンパ13の微細構造13Aが形成された部分及び第2のスタンパ23の微細構造23Aが形成された部分は、局所的に冷却される。
次に、図4(e)に示すように、第1の型10の外型12のみを水平移動させるか内型11のみを水平移動させて、第1のスタンパ13を転写部材30から離型させる。これと同時に、第2の型20も水平移動させて第2のスタンパ23を転写部材30から離型させる。この際、第2の型20のコア21に設けられた第2の空気通路25と第2のスタンパ23を貫通する離型用空気通路23aを介して、第2のスタンパ23と転写部材30との間に空気を吐出する。この空気の供給により転写部材30を第2のスタンパ23から容易に離型させることができ、転写部材30は第1の型10の外型12上に保持されたままとなる。
離型が終了したら、図4(f)に示すように、第3の空気通路15からの吸引を停止し、転写部材30を転写装置から取り出すことができる。
上述の転写方法によれば、第1のスタンパ13と第2のスタンパ23とを同時に離型することができ、少ない工程で転写を行うことができる。
次に、本発明の第2実施形態による転写装置について、図5を参照しながら説明する。図5は本発明の第2実施形態による転写装置の概略断面図である。図5において図1に示す構成部品と同等な部品には同じ符号を付し、その説明は省略する。
本実施形態による転写装置は、図1に示す転写装置において、第1の型10Aの内型11Aに離型用空気通路(第2の空気通路)18Aを設けている。そして、第2の型10Bを第1の型10Aと同じ構造としている。
図5において、第1の型10Aには第2のスタンパ23が取り付けられ、第2の空気通路18Aは、第2のスタンパ23の離型用空気通路23aに接続されている。一方、第2の型10Bの内型11Bに設けられた第2の空気通路18Bは、第1のスタンパ13に形成された離型用空気通路13aに接続されている。
なお、図1に示す例では第1のスタンパ13が上型(第1の型10)に取り付けられ、第2のスタンパ23が下型(第2の型20)に取り付けられているが、図5に示す例では反対に、第2のスタンパ23が上型(第1の型10A)に取り付けられ、第1のスタンパ13が下型(第2の型10B)に取り付けられている。ただし、図5に示す例の場合、第1のスタンパ13を上型(第1の型10A)に取り付け、第2のスタンパ23を下型(第2の型10B)に取り付けることとしてもよい。
次に、本実施形態による転写装置を用いた転写方法の一例について説明する。
図6は図5に示す転写装置を用いて転写を行う方法を示す図である。図6に示す転写方法は、第1の型10Aの第2のスタンパ23の微細構造23Aと、第2の型10Bの第1のスタンパ13の微細構造13Aとが両方とも離型し難い場合に好適である。
まず、図6(a)に示すように、下型である第2の型10Bの上に転写部材30を載置する。第2の型10Bには第1のスタンパ13が取り付けられており、転写部材30の下面の転写される部分が第1のスタンパ13の微細構造13Aに対向するように配置される。第1のスタンパ13は、第1の空気通路14Bを介して吸引され、内型11B上に固定されている。上型である第1の型10Aの内型11Aには、第2のスタンパ23が取り付けられている。第2のスタンパ23は、第1の空気通路14Aを介して吸引することにより、内型11A上に保持される。また、第2の型10Bの内型11Bに設けられた第2の空気通路18Bと第1のスタンパ13を貫通する離型用空気通路13aを介して転写部材30を吸引して固定することとしてもよい。
次に、図6(b)に示すように、第1の型10Aのヒータ16Aに通電して第2のスタンパ23を局所的に加熱する。同様に第2の型10Bのヒータ16Bに通電して第1のスタンパ13を局所的に加熱する。この加熱により、転写部材30の表面部分が加熱され、微細構造23A,13Aに沿って転写部材の表面が変形しやすくなる。
続いて、図6(c)に示すように、第1の型10Aを下降させ、第2のスタンパ23と第1のスタンパ13との間に転写部材30を挟み込み、第2のスタンパ23の微細構造23Aと第1のスタンパ13の微細構造13Aを転写部材30に押圧する。これにより、転写部材30の上面に微細構造23Aが転写され、転写部材30の下面に微細構造13Aが転写される。この際、第1の通路14A,14Bを介して第1及び第2のスタンパ13,23に空気圧を加えて転写圧を増大させることとしてもよい。転写が終了すると、冷媒通路17A,17Bに冷却水が供給され、第2のスタンパ23の微細構造23Aが形成された部分及び第1のスタンパ13の微細構造13Aが形成された部分は、局所的に冷却される。
次に、図6(d)に示すように、第1の型10Aの内型11Aのみを上昇させて、第2のスタンパ23を転写部材30から離型させる。この際、第2の空気通路18Aと第2のスタンパ23の離型用空気通路23aを介して、第2のスタンパ23と転写部材30との間に空気を吐出することで、第2のスタンパ23の離型を容易にしている。また、転写部材30の外周は第1の型10Aの外型12Aと 第2の型10Bの外型12Bとの間に挟まれた状態であり、転写部材30は第2の型10B上に保持されたままである。
続いて、図6(e)に示すように、第2の型10Bの内型11Bも下降させて、第1のスタンパ13を転写部材30から離型させる。この際、第2の空気通路18Bと第1のスタンパ13の離型用空気通路13aを介して、第1のスタンパ13と転写部材30との間に空気を吐出することで、第1のスタンパ13の離型を容易にしている。
第1のスタンパ13の離型が終了したら、図6(f)に示すように、第1の型10Aの外型12Aを上昇させて転写部材30から離間させる。そして、図6(g)に示すように、第2の型10Bの外型12Bに設けられた第3の空気通路15Bを介した吸引を停止し、転写部材30を転写装置から取り出す。
以上のように、上述の転写方法によれば、第1及び第2のスタンパ13,23の微細構造13A,23Aの両方が離型し難い形状や寸法であっても、空気の吐出圧力で容易に離型させることができる。空気の吐出圧力で離型させることにより、転写部材30に局所的に大きな力を加えずに転写部材30を第1及び第2のスタンパ13,23から引き離すことができ、転写部材30に転写され微細構造に損傷を与えることなく、離型を行うことができる。
次に、上述の局所温調部の構成について図7を参照しながらより詳細に説明する。図7(a)は、基部41aと微細な凸部41bとからなるスタンパ41と、支持部材50との間に形成された局所温調部の断面図である。金型の一部を構成する支持部材50の上に、断熱部材44が取り付けられている。支持部材50は、例えばステンレス鋼(SUS)等の金属からなり、断熱部材44は、例えばパイレックス(登録商標)ガラスからなる。断熱部材44の厚さは、例えば1〜2mmである。断熱部材44の上面に、溝45が形成されている。
断熱部材44の上に、電気的絶縁性を有するシリコンからなるシリコン部材42が取り付けられている。シリコン部材42の厚さは、例えば150μmである。シリコン部材42は、下側シリコン部材42a及び上側シリコン部材42bが、断熱部材44側から順に積層された構造を有する。下側シリコン部材42a及び上側シリコン部材42bの熱伝導率は、断熱部材44の熱伝導率よりも高い。
下側シリコン部材42aが、溝45の開口を塞ぐように(開口に蓋をするように)、断熱部材44の上面上に配置されている。下側シリコン部材42aで開口を塞がれた溝45が、冷却水を流す流路Cを形成する。支持部材50及び断熱部材44を貫く給水用流路46a及び排水用流路46bが、流路Cに接続される。
ヒータHが、下側シリコン部材42aと上側シリコン部材42bとの間に配置され、シリコン部材42の内部に埋め込まれている。ヒータHは、例えばニッケルクロム合金からなり、通電することにより発熱する。ヒータHの両端に、それぞれ、電極43a及び43bが取り付けられている。電極43a及び43bは、下側シリコン部材42aを貫通して、その下面まで達している。
断熱部材44の側面上に、金属からなる電極取出しパッド43c及び43dが形成されている。電極43a及び43bが、それぞれ、電極取出しパッド43c及び43dを介して、リード線47a及び47bに接続される。
図7(b)は、局所温調部の平面図であり、ヒータH及び流路Cの形状を示す。円盤状の下側シリコン部材42aの中に、蛇行する形状を有する線状のヒータHが配置されている。ヒータHの線幅は、例えば100μmである。ヒータHの、平行に延在する部分は、例えば中心間隔(ピッチ)200μmで配置されている。ヒータHの両端に、それぞれ、電極43a及び43bが接続され、電極43a及び43bが、それぞれ、電極取出しパッド43c及び43dに接続されている。電極取出しパッド43c及び43dが、それぞれ、リード線47a及び47bに接続されている。
なお、意匠面(転写部材の表面)における温度分布のムラを抑えて加熱するという観点からは、ヒータHの線幅及びピッチを狭くする方が好ましい。例えば、ヒータHの線幅を、5μm〜100μm程度とすることが好ましい。ピッチは、例えば、線幅の2倍の10μm〜200μm程度とすることが好ましい。このように、図7に示す局所温調部の例では、線幅が10μm以下の微細なヒータHを形成することが可能であり、容易に局部的な加熱を行うことができる。
なお、スタンパ41の裏面からヒータHまでの距離について、良好な加熱に適した範囲が存在する。意匠面からヒータまでの距離が遠すぎると、意匠面を充分に加熱できない。一方、意匠面からヒータまでの距離が近すぎると、意匠面を均一に加熱することが困難になる。意匠面を充分にかつ温度分布のムラを抑えて加熱するという観点から、意匠面からヒータHまでの最短距離を、意匠面が有する凹部の最大の深さの5〜10倍とすることが好ましい。
以上説明したように、本明細書は以下の発明を開示する。
(付記1)
転写部材の表面に微細構造を転写する転写装置であって、
該樹脂部材を間に挟むよう構成された第1及び第2の型と、
該第1及び第2の型に夫々取り付けられ、前記転写部材に転写する微細構造が形成された第1及び第2のスタンパと
を有し、
前記第1及び第2の型の少なくとも一方は、前記第1又は第2のスタンパを保持する内型と該内型の周囲に配置された外型とを含み、該内型と該外型は互いに移動可能に構成されたことを特徴とする転写装置。
(付記2)
付記1記載の転写装置であって、
前記第1及び第2の型の各々は、対応する前記第1及び第2のスタンパを保持する面に開口した第1の空気通路を有することを特徴とする転写装置。
(付記3)
付記1又は2記載の転写装置であって、
前記第1の型は前記内型と前記外型とを含み、前記第2の型は前記第2のスタンパを貫通して表面に開口する離型用空気通路に接続された第2の空気通路を有することを特徴とする転写装置。
(付記4)
付記3記載の転写装置であって、
前記第1の型の前記外型は、前記転写部材に対向する面に開口した第3の空気通路を有することを特徴とする転写装置。
(付記5)
付記1記載の転写装置であって、
前記第1及び第2の型の各々は前記内型と前記外型とを含み、
前記第1及び第2の型の前記内型は、対応する前記第1及び第2のスタンパを保持する面に開口した第1の空気通路を有することを特徴とする転写装置。
(付記6)
付記5記載の転写装置であって、
前記第1及び第2の型の前記内型は、前記第1及び第2のスタンパを貫通して表面に開口する離型用空気通路に接続された第2の空気通路を有することを特徴とする転写装置。
(付記7)
付記3記載の転写装置により転写部材の表面に微細構造を転写する転写方法であって、
前記第1及び第2のスタンパで前記転写部材を挟んで押圧することにより前記微細構造を前記転写部材の表面に転写し、
前記第1の型の前記外型と前記第2の型との間で前記転写部材を挟んだまま、前記内型を移動して前記第1のスタンパを離型し、
前記第2のスタンパの離型用空気通路を介して前記第2のスタンパと前記転写部材との間に空気を吐出して前記第2のスタンパを離型する
ことを特徴とする転写方法。
(付記8)
付記3記載の転写装置により転写部材の表面に微細構造を転写する転写方法であって、
前記第1と第2のスタンパで前記転写部材を挟んで押圧することにより前記微細構造を前記転写部材の表面に転写し、
前記第1の型の前記外型と前記内型とを同時に移動して前記第1のスタンパを離型し、
前記第2のスタンパの離型用空気通路を介して前記第2のスタンパと前記転写部材との間に空気を吐出して前記第2のスタンパを離型する
ことを特徴とする転写方法。
(付記9)
付記3記載の転写装置により転写部材の表面に微細構造を転写する転写方法であって、
前記第1と第2のスタンパで前記転写部材を挟んで押圧することにより前記微細構造を前記転写部材の表面に転写し、
前記第1の型の前記内型と前記第2の型とを同時に移動して前記第1のスタンパ及び前記第2のスタンパを同時に離型する
ことを特徴とする転写方法。
(付記10)
付記9記載の転写方法であって、
前記第2のスタンパを離型する際に、前記第2のスタンパの離型用空気通路を介して前記第2のスタンパと前記転写部材との間に空気を吐出することを特徴とする転写方法。
(付記11)
付記8乃至10のうちいずれか一項記載の転写方法であって、
前記転写部材を前記第1と第2のスタンパの間に配置する際に、前記第2のスタンパの前記離型用空気通路を介して前記転写部材を吸引することにより、前記転写部材を前記第2の型に保持することを特徴とする転写方法。
(付記12)
付記8乃至10のうちいずれか一項記載の転写方法であって、
前記転写部材を前記第1と第2のスタンパの間に配置する際に、前記第1の型の前記外型の前記転写部材に対向する面に開口した第3の空気通路を介して前記転写部材を吸引することにより、前記転写部材を前記第1の型に保持することを特徴とする転写方法。
(付記13)
付記5記載の転写装置により転写部材の表面に微細構造を転写する転写方法であって、
前記第2のスタンパの上に前記転写部材を載置し、
前記第1と第2のスタンパで前記転写部材を挟んで押圧することにより前記微細構造を前記転写部材の表面に転写し、
前記第1の型の前記内型を移動して前記第1のスタンパを離型し、
前記第2の型の前記内型を移動して前記第2のスタンパを離型し、
前記第1の型の前記外型を移動して前記転写部材から離間させ、
前記第2の型から前記転写部材を取り出す
ことを特徴とする転写方法。
(付記14)
付記13記載の転写方法であって、
前記第1のスタンパを離型する際に、前記第1のスタンパを貫通して表面に開口した離型用空気通路を介して前記第1のスタンパと前記転写部材との間に空気を吐出することを特徴とする転写方法。
(付記15)
付記13記載の転写方法であって、
前記第2のスタンパを離型する際に、前記第2のスタンパを貫通して表面に開口した離型用空気通路を介して前記第2のスタンパと前記転写部材との間に空気を吐出することを特徴とする転写方法。
(付記16)
付記13乃至15のうちいずれか一項記載の転写方法であって、
前記第2のスタンパ上に前記転写部材を載置する際に、前記第2の型の前記外型の表面に開口した空気通路を介して前記転写部材を吸引して前記第2の型上に保持し、
前記転写部材を前記第2の型から取り出す際に、前記転写部材の吸引を解除することを特徴とする転写方法。
(付記17)
付記7乃至16のうちいずれか一項記載の転写方法であって、
前記第1と第2のスタンパで前記転写部材を挟んで押圧する際に、前記第1の空気通路を介して前記第1及び第2のスタンパを加圧することを特徴とする転写方法。
本発明の第1実施形態による転写装置の概略断面図である。 第1の型を上型とし第2の型を下型として転写を行う方法を示す図である。 第2の型を上型とし第1の型を下型として転写を行う方法を示す図である。 第1の型と第2の型とを横並びに配置して転写を行う方法を示す図である。 本発明の第2実施形態による転写装置の概略断面図である。 図5に示す転写装置を用いて転写を行う方法を示す図である。 局所温度調部の構成を示す図である。
符号の説明
10,10A 第1の型
11,11A 内型
12,12A 外型
13 第1のスタンパ
13A 微細構造
14,14A,24 第1の空気通路
15,15A 第3の空気通路
16,16A,16B ヒータ
17,17A,17B 冷媒通路
18A,18B,25 第2の空気通路
20,10B 第2の型
21 コア
23 第2のスタンパ
23A 微細構造
30 転写部材
41 スタンパ
42 絶縁部材
43a,43b 電極
43c,43d 電極取出しパッド
44 断熱部材
45 溝
46 給水用流路
46b 排水用流路
47a,47b リード線
50 支持部材

Claims (7)

  1. 転写部材の表面に微細構造を転写する転写装置であって、
    該樹脂部材を間に挟むよう構成された第1及び第2の型と、
    該第1及び第2の型に夫々取り付けられ、前記転写部材に転写する微細構造が形成された第1及び第2のスタンパと
    を有し、
    前記第1及び第2の型の少なくとも一方は、前記第1又は第2のスタンパを保持する内型と該内型の周囲に配置された外型とを含み、該内型と該外型は互いに移動可能に構成されたことを特徴とする転写装置。
  2. 請求項1記載の転写装置であって、
    前記第1及び第2の型の各々は、対応する前記第1及び第2のスタンパを保持する面に開口した第1の空気通路を有することを特徴とする転写装置。
  3. 請求項1又は2記載の転写装置であって、
    前記第1の型は前記内型と前記外型とを含み、前記第2の型は前記第2のスタンパを貫通して表面に開口する離型用空気通路に接続された第2の空気通路を有することを特徴とする転写装置。
  4. 請求項3記載の転写装置であって、
    前記第1の型の前記外型は、前記転写部材に対向する面に開口した第3の空気通路を有することを特徴とする転写装置。
  5. 請求項1記載の転写装置であって、
    前記第1及び第2の型の各々は前記内型と前記外型とを含み、
    前記第1及び第2の型の前記内型は、対応する前記第1及び第2のスタンパを保持する面に開口した第1の空気通路を有することを特徴とする転写装置。
  6. 請求項5記載の転写装置であって、
    前記第1及び第2の型の前記内型は、前記第1及び第2のスタンパを貫通して表面に開口する離型用空気通路に接続された第2の空気通路を有することを特徴とする転写装置。
  7. 請求項3記載の転写装置により転写部材の表面に微細構造を転写する転写方法であって、
    前記第1及び第2のスタンパで前記転写部材を挟んで押圧することにより前記微細構造を前記転写部材の表面に転写し、
    前記第1の型の前記外型と前記第2の型との間で前記転写部材を挟んだまま、前記内型を移動して前記第1のスタンパを離型し、
    前記第2のスタンパの離型用空気通路を介して前記第2のスタンパと前記転写部材との間に空気を吐出して前記第2のスタンパを離型する
    ことを特徴とする転写方法。
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