JP2008099466A - インバータ回路 - Google Patents

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彰 水谷
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Abstract

【課題】入力電圧の変動にもかかわらず、フルブリッジ出力波形に含まれる基本波成分が一定値に保持されるインバータ回路を提供する。
【解決手段】入力電圧源1に接続されたフルブリッジ回路2の出力を圧電トランス4に印加し、圧電トランス4の出力によって負荷5を動作する。入力電圧源1に接続された分圧器7の出力を正弦波発生器10に入力し、その出力を位相反転器11に入力する。正弦波発生器10の出力を第1の比較器12に、位相反転器11の出力を第2の比較器13に入力する。第1の比較器12と第2の比較器13は、基準電圧k・Vminと正弦波発生器10または位相反転器11からの出力k・Vin×cos(ωt)とを比較する。両比較器12,13の出力をAND回路15に入力し、そのAND回路15の出力を前記フルブリッジ回路2の駆動回路6に入力し、フルブリッジ回路のデューティー制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、パソコンのディスプレイや液晶テレビのバックライト用に適したインバータ回路に関するものであって、特に、入力電圧の変化を吸収して圧電トランスの効率を低下することなく、広範囲の入力電圧に対応可能としたインバータ回路に係る。
ノートパソコン用などのバックライトインバータは、入力電源がアダプタとバッテリの2系統に対応する必要があるため、その入力電圧の範囲は2倍から3倍程度に変化する。一方、この種のバックライトインバータとして使用されている圧電インバータは、圧電トランスの周波数特性(共振特性)を利用して、駆動周波数を可変とすることにより、その出力電流を制御することができる。従って、入力電圧が変化した場合も、駆動周波数を可変とすることにより、入力変動を吸収して、出力電流を一定に保つことが可能である。
しかしながら、圧電トランスの変換効率は、共振点近傍の特定の領域で効率最大となり、その領域から外れると徐々に変換効率が低下するため、入力電圧が変化すると、それに伴い周波数も変化し、圧電トランスの最高効率を得る周波数範囲から外れてしまい、ひいてはインバータの効率が低下する。従って、圧電トランスを使用したバックライトインバータにおいては、入力電圧の変化を圧電トランスの前段で制御し、一定の電圧を圧電トランスに入力することが必要となる。
このような要請に伴い、特許文献1に示すようなインバータ回路が提案されている。この従来技術は、一対のスイッチを有するフルブリッジ回路(全波ブリッジ回路)のデューティーを制御することでその出力電圧を可変とし、入力電圧が変化しても圧電トランスに印加される電圧を一定に保つものである。この場合、デューティーの制御は、フルブリッジ回路の出力電圧をフィードバックし、基準波と比較することにより行っていた。
しかし、特許文献1のような従来技術においては、出力電圧の平均値を検出してフィードバックをかけるため、制御に時間を要する問題があった。特に、最近のノートパソコン用のバックライトインバータにおいては、パソコンを構成するCPUの消費電流の増加に伴い、パソコンの状態によってはその消費電流が急変し、インバータの入力電圧がステップ的に変化し、制御の速度が遅いと、液晶画面にちらつきが発生する問題が発生する。
このような問題点を解決するために、入力電圧と基準三角波とを比較することで、入力電圧の変動に応じたデューティー制御を可能とした図5に示すようなインバータ回路も提案されている。
すなわち、このインバータ回路では、入力電圧源1に接続されたフルブリッジ回路2の出力を低域ろ波器3を介して圧電トランス4に印加し、この圧電トランス4の出力によってバックライトなどの負荷5を動作させる。このフルブリッジ回路2を駆動回路6により制御するに当たっては、まず、入力電圧源1からの直流を分圧器7によって所定の比率で分圧して比較器9に入力すると共に、この比較器9には基準三角波発生器8からの基準波を入力する。そして、比較器9において前記入力電圧と基準三角波との比較によって得られた矩形波を駆動回路6に入力することで、フルブリッジ回路2のデューティー制御を行い、その出力電圧を可変としている。
図6は、図5のインバータ回路の動作を示すタイムチャートであって、分圧器7からの出力電圧k・Vinと基準三角波発生器8、比較器9及びフルブリッジ回路2の出力波形を示すものである。なお、図6において、k・Vinminは分圧器7の出力電圧の最低値(入力電圧源1の出力電圧Vinの最低値に対応)であって基準三角波の最低電圧値、vは基準三角波の振幅電圧値、tはフルブリッジ回路出力の1周期の時間、t1はフルブリッジ回路2の出力が0vとなる時間幅である。
この図6から判るように、図5の従来技術では、基準三角波が分圧器7の出力よりも低い場合に比較器9の出力はL、基準三角波が分圧器7の出力よりも高い場合に比較器9の出力はHとなるような矩形波が比較器9から出力される。この場合、分圧器出力の変動に伴い、矩形波のL区間とH区画の幅が変化し、例えば、入力電圧Vinが上昇すると比較器出力の矩形波のL区画の幅が広くなる。
この比較器9からの矩形波がフルブリッジ回路2を駆動するデューティーに対応するので、フルブリッジ回路2からの出力電圧の平均値が制御されることになる。なお、フルブリッジ回路2では、一対のスイッチングを交互にオン・オフすることで、比較器出力である直流の矩形波のタイミングに合わせて、入力電圧Vinを交互に反転させた交流の矩形波+Vinと−Vinが生成される。
特開平10−285942公報
確かに、図5に示す従来技術は、フルブリッジ回路の出力電圧を駆動回路にフィードバックすることがなく、入力電圧源1の出力電圧を基準三角波と比較することでデューティーを決定しているため、入力電圧の変動に対する反応が早いという利点を有する。
ところで、圧電トランスは基本波(正弦波)を伝送するため、基本波成分を制御する必要がある。しかし、前記図5の従来技術は、入力電圧Vinの変動に伴いデューティーを変化させた場合に、フルブリッジ出力波形に含まれる基本波成分Vfが直線的に変化しないという欠点があった。以下、その理由を説明する。
まず、図5の回路において、デューティーDは、フルブリッジ回路のオン時間(周期−1周期中の0v区間)/(周期)であり、周期は2π/ω、1周期中の0v区間は4倍のt1であるから、次のように決定される。
D=(2π/ω−4t1)/(2π/ω)
=1−(2/π)×ω×t1
次に、三角波の1/4周期に着目すると、図6の波形図に示すように、基準三角波と分圧器出力k・Vinminとの比例関係から、次のことが判る。
t1:1/4×2π/ω=(k・Vin−k・Vinmin):v
この比例式から、t1が次のように決定される。
t1={π/(2ω)}×k(Vin−Vinmin)/v
従って、デューティーは、次のようになる。
D=1−(2/π)×ω×{π/(2ω)}×k(VinーVinmin)/v
=1−k(VinーVinmin)/v
このデューティーのとき、フルブリッジ出力波形に含まれる基本波成分Vfは、次のようになる。
Vf=(2√2/π)×Vin×cos{(π/2)・(1−D)}
ここで、Vin=Vinminのときは、t1=0となるから、D=1となる。従って、Vin=VinminのときのVfの値は、(2√2/π)×Vinとなる。
この回路において、Vin=2×VinminとなったときのVfの値を上記値(2√2/π)×Vinと同じにするには、
cos{(π/2)・(1−D)}=1/2
となるように、デューティーDを制御すればよい。
すなわち
(π/2)・(1−D)=arccos(1/2)
故に
(π/2)・(1−D)=π/3
となる。
このことは、D=1/3、ただし、Vin=2×Vinminであることを意味するから、
k/v=(2/3)・(1/Vinmin)
となるようにKを設定すればよい。
この条件で、VinをVinmin〜2×Vinminまで可変して、基本波成分Vfの変化をみる。すなわち、入力電圧の変動がVinminから2×Vinminとなるようなインバータ回路において、Vinminと2×Vinminとで基本波成分Vfが等しくなるように設定し、Vinminと2×Vinminの間の各電圧における基本波成分Vfの値を検証する。
Vf=(2√2/π)×Vin×cos{(π/2)・(1−D)}
D=1−k(VinーVinmin)/v
=1−(2/3)・(1/Vinmin)・(Vin−Vinmin)
ここで、Vinmin=90vとすると、前記のk/v=(2/3)・(1/Vinmin)から、
k/v=7.41×exp(−3)
となる。そこで、このVinmin=90v、2×Vinmin=180v、k/v=7.41×exp(−3)に基づいて基本波成分Vfを各入力電圧ごとに計算したものが、次の表1であり、この表1をグラフ化したものが図7である。
Figure 2008099466
この表1及び図7から判るように、入力電圧を90vから180vへと2倍にした場合に、デューティーDは1/3となっており、また、90vおよび180vにおける基本波成分Vfはほぼ等しい値になっている。しかし、その間の入力電圧においては、基本波成分Vfが90vおよび180vにおける基本波成分Vfと大きくずれてしまい、等しい値を得ることができない。このことは、入力電圧が中間の値においては、圧電トランス4に加わる基本波成分Vfが適正な値からずれてしまい、圧電トランス4から負荷5に加わる出力も不適当なものとなることを意味する。
本発明は前記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであって、その目的は、入力電圧の変動にもかかわらず、フルブリッジ出力波形に含まれる基本波成分が一定値に保持され、圧電トランスを適切な状態で駆動することのできるインバータ回路を提供することである。
前記の目的を達成するために、本発明のインバータ回路は、入力電圧源に接続されたフルブリッジ回路の出力を圧電トランスに印加し、この圧電トランスの出力によって負荷を動作させるインバータ回路において、前記フルブリッジ回路のデューティーを制御する駆動回路と、前記入力電圧源からの直流を所定の比率で分圧する分圧器と、この分圧器からの出力を受け入れて分圧器出力に基づいた正弦波を生成する正弦波発生器と、この正弦波発生器から出力された正弦波の位相を変換する位相反転器と、前記正弦波のピーク値よりも小さな値の基準電圧値を出力する基準電圧発生器と、前記正弦波発生器と基準電圧発生器からの出力を比較する第1の比較器と、前記位相変換器と基準電圧発生器からの出力を比較する第2の比較器と、前記第1の比較器と第2の比較器の出力を入力するAND回路と、このAND回路の出力を前記駆動回路に入力することで、フルブリッジ回路のデューティー制御を行うようにしたことを特徴とする。
前記のような構成を有する本発明によれば、基準電圧発生器からの基準電圧Vminと、入力電圧に基づく正弦波k・Vin×cos(ωt)(ただし、kは、入力電圧Vinの分圧比)及びその位相を反転した正弦波とを第1及び第2の比較器で比較し、その比較結果の論理和をAND回路で演算して出力することにより、フルブリッジ回路2の出力デューティーDを、フルブリッジ回路からの出力電圧の基本波成分Vfを計算した場合に、基本波成分Vf中から入力電圧Vinが消えるような値とすることが可能になる。その結果、入力電圧Vinの変動にもかかわらず、常にフルブリッジ回路の出力電圧の基本波成分を一定に保つことが可能になる。
(1)第1実施形態の構成
図1は、本発明の実施形態を示すブロック図であって、前記図5に示す従来技術と同一の部分については、同一の符号を付し、説明は省略する。
この実施形態においては、入力電圧源1に接続された分圧器7の出力を、正弦波発生器10に入力している。この正弦波発生器10は、図2の最上段に記載したように、分圧器7からの出力k・Vinに基づいて作成されたk・Vin×cos(ωt)の波形を有し、そのピーク値が入力電圧+−Vinとなる正弦波を出力するものである。
この正弦波発生器10からの出力は、位相反転器11に出力される。位相反転器11は、図2の第2段目に記載したように、前記正弦波発生器10から入力された正弦波の位相を反転して、前記正弦波と同一波形でそのピーク値の+−が逆になるような正弦波を出力するものである。
前記正弦波発生器10からの出力は第1の比較器12の−側端子に、位相反転器11からの出力は、第2の比較器13の−側端子に入力されている。また、これら第1の比較器12の+側端子と第2の比較器の+側端子には、基準電圧発生器14からの出力である基準電圧k・Vminが入力されている。なお、この基準電圧k・Vminは、分圧器7からの出力k・Vinの最大値よりは小さい値に設定されている。
これら第1の比較器12と第2の比較器13においては、基準電圧k・Vminと正弦波発生器10または位相反転器11からの出力k・Vin×cos(ωt)との比較がなされ、その比較結果が、t=0〜t1の間は第1の比較器12の出力はL、第2の比較器13の出力はHというように、図2の第3段目または第4段目に示す矩形波として出力される。
前記第1の比較器12と第2の比較器13の出力はAND回路15に入力され、このAND回路15の出力が前記フルブリッジ回路2の駆動回路6に入力されている。すなわち、AND回路15は、図2の第5段目に示すように、第1の比較器12と第2の比較器13との出力がともにHまたはLの場合にHレベルの信号を駆動回路6に出力し、第1の比較器12と第2の比較器13の出力が異なるレベルの場合にはLレベルの信号を駆動回路6に出力する。
そして、従来技術と同様に、このAND回路15からの出力がフルブリッジ回路2を駆動するデューティーに対応するので、フルブリッジ回路2からの出力電圧の平均値が制御されることになる。なお、フルブリッジ回路2では、一対のスイッチングを交互にオン・オフすることで、比較器出力である直流の矩形波のタイミングに合わせて、入力電圧Vinを交互に反転させた交流の矩形波+Vinと−Vinが生成される。
(2)第1実施形態の作用
このような構成を有する本実施形態において、前記従来技術と同様に、デューティーDは、フルブリッジ回路のオン時間(周期−1周期中の0v区間)/(周期)であり、周期は2π/ω、1周期中の0v区間は4倍のt1であるから、次のように決定される。
D=1−(2/π)×ω×t1
一方、オフ期間であるt1は、基準電圧発生器14からの基準電圧であるk・Vminと、正弦波発生器10からの正弦波k・Vin×cos(ωt)との交点であるから、次の式から求められる。
k・Vin×cos(ωt1)=k・Vmin
cos(ωt1)=Vmin/Vin
t1=(1/ω)×arccos(Vmin/Vin)
前記のようにして得られたt1をデューティーDを表す式に代入すると、次の通りとなる。
D=1−(2/π)×ω×t1
=1−(2/π)×ω×(1/ω)×arccos(Vmin/Vin)
=1−(2/π)×arccos(Vmin/Vin)
さらに、前記の従来技術において述べたように、フルブリッジ回路2の出力波形に含まれる基本波成分Vfは、次の式で表されるので、そこに、本実施形態のデューティーDを代入すると、次の通りである。
Vf=(2√2/π)×Vin×cos{(π/2)・(1−D)}
=(2√2/π)×Vin×cos{(π/2)・(1−(1−(2/π)×arccos(Vmin/Vin)))}
=(2√2/π)×Vin×cos{(π/2)・(2/π)×arccos(Vmin/Vin)}
=(2√2/π)×Vin×cos{arccos(Vmin/Vin)}
=(2√2/π)×Vin×(Vmin/Vin)
=(2√2/π)×Vmin
(3)第1実施形態の効果
以上の式から分かるように、本実施形態においては、フルブリッジ回路2の出力波形に含まれる基本波成分Vfは、基準電圧発生器14からの基準電圧Vminによって決定され、入力電圧Vinに左右されることがない。
そこで、従来技術と比較のために、このVmin=90v、2×Vmin=180v、圧縮後の電圧を80vとすると、に基づいて基本波成分Vfを各入力電圧ごとに計算したものが、次の表2であり、この表2をグラフ化したものが図3である。
Figure 2008099466
この表2及び図3から判るように、入力電圧を90vから180vへと2倍にした場合に、デューティーDは1/3となっており、また、90vから180vのどの電圧においてもその基本波成分Vfは等しい値になっている。このように、本実施形態によれば、入力電圧の全域にわたって圧電トランス4に加わる基本波成分Vfが適正な値となり、圧電トランス4から負荷5に加わる出力も常時一定に確保されることを意味する。
(4)第2実施形態
図4に示す第2実施形態は、前記第1実施形態における駆動回路6部分の一例を示すものである。すなわち、前記第1実施形態におけるAND回路15の出力は、図2の第5段目に示す波形図のようにLとHレベルの信号が交互に出力されたものとなっている。一方、フルブリッジ回路2の駆動回路6を汎用ICなどで構成した場合、ICの入力端子は直流の矩形波を受け付けるように構成されていることが一般的である。
そこで、第2実施形態では、図2の第5段目の出力信号を直流の矩形波に変換するための変換器61と加算器62とを設けることで、制御用IC63の入力端子が受け付けることのできる矩形波を得るようにしたものである。
すなわち、変換器61は、AND回路15からの出力波形のデューティDに比例した電圧Vs=m×Dを出力するものであり、加算器62は前記変換器61からの出力電圧Vsに対して一定値の電圧Vdが加算された電圧Vsi=Vs+Vdを出力するものである。この加算器62の出力電圧Vsiが、制御IC63の出力を可変とするため、その入力端子に入力される。
すなわち、前記第1実施形態に説明した各式から、変換器61の出力電圧Vsと加算器62からの出力電圧Vsiは、次の通りとなる。
Vs=m×D
=m×{1−(2/π)×arccos(Vmin/Vin)}
Vsi=m×{1−(2/π)×arccos(Vmin/Vin)}+Vd
このような構成の第2実施形態においては、変換器61及び加算器62によってAND回路15からの出力を処理することで、制御IC63の入力信号として適した直流の矩形波を得ることができる。しかも、この入力信号Vsiに基づき制御IC63で駆動するフルブリッジ回路2の出力デューティーDとして、
D=(Vd−Vsi)/−m
となるように制御IC63を設定することで、AND回路15からの出力Vsを制御ICに対応して処理したとしても、前記第1実施形態に示したような「フルブリッジ回路2の出力波形に含まれる基本波成分Vfは、基準電圧発生器14からの基準電圧Vminによって決定され、入力電圧Vinに左右されることがない。」という作用効果を発揮することができる。
一例として、制御IC63で駆動されるフルブリッジ回路2の出力デューティーDを、
D=(2.4−Vsi)/0.9
となるように制御IC63を設定し、加算器62における加算電圧Vd=2.4vとする。
このデューティーDの式に前記Vsiの式を代入すると、次の通りとなる。
D=(−m/0.9)×{1−(2/π)×arccos(Vmin/Vin)}……(A)
このデューティーDの場合、フルブリッジ出力波形の基本波成分は次の通りである。
Vf=(2√2/π)×Vin×cos{(π/2)・(1−D)}
この基本波成分Vfの式中のcosの{}内のDに、前記(A)式を代入する。
(π/2)×(1−D)=(π/2)×([1−[(−m/0.9)×{1−(2/π)×arccos(Vmin/Vin)}])
=(π/2)×({1+(m/0.9)}−(m/0.9)×arccos(Vmin/Vin)……(B)
ここで、変換器61における比例定数m=−0.9とすると、(B)式はarccos(Vmin/Vin)となるので、Vfの値は次の通りとなる。
Vf=(2√2/π)×Vin×cos{(π/2)・(1−D)}
=(2√2/π)×Vin×cos{arccos(Vmin/Vin)}
=(2√2/π)×Vin×(Vmin/Vin)
=(2√2/π)×Vmin
以上のように、この第2実施形態においても、制御IC63によって駆動されるフルブリッジ回路2の出力デューティーDの値、変換器61によって与えられる比例定数m、及び加算器62で与えられる電圧の加算値Vdとを適宜選択することで、入力電圧Vinにかかわりなくフルブリッジ回路2出力波形の基本波成分の基本波成分を一定とすることが可能になる。
(5)他の実施形態
本発明は前記の実施の形態に限定されるものではなく、入力電圧Vinが基本波成分Vfのパラメータとならないものであれば、比較器に入力する基準電圧と正弦波の全波整流波形との関係を適宜設定することができる。すなわち、本発明は、前記のようにオフ期間であるt1は、基準電圧であるk・Vminと、正弦波k・Vin×cos(ωt)の交点であることに着目して、
k・Vin×cos(ωt1)=k・Vmin……(C)
としたが、この式の左辺と右辺が等しくなることを維持したまま基準電圧と全波整流発生器からの出力波形を次のように決定することができる。
(1) 前記(C)式の左辺と右辺に、所定の値qを乗じたもの。
基準電圧=q×k・Vmin
正弦波=q×k・Vin×cos(ωt)
(2) 前記式(C)あるいは(1) の式を変形したもの。
基準電圧=q×Vmin/Vin
正弦波=q×cos(ωt)
(3) 前記(C)式あるいは(1) の式を変形したもの。
基準電圧=q
正弦波=q×(Vin/Vmin)×cos(ωt)
本発明のインバータ回路の第1実施形態を示すブロック回路図。 本発明の第1実施形態における各部の出力波形を示すタイムチャート。 本発明の第1実施形態におけるデューティーと基本波成分の関係を示すグラフ。 本発明の第2実施形態における駆動回路6部分を示すブロック回路図。 従来のインバータ回路の一例を示すブロック回路図。 従来のインバータ回路における各部の出力波形を示すタイムチャート。 従来のインバータ回路におけるデューティーと基本波成分の関係を示すグラフ。
符号の説明
1…入力電圧源
2…フルブリッジ回路
3…低域ろ波器
4…圧電トランス
5…負荷
6…駆動回路
7…分圧器
10…正弦波発生器
11…位相反転器
12…第1の比較器
13…第2の比較器
14…基準電圧発生器
15…AND回路
61…変換器
62…加算器
63…制御用IC

Claims (3)

  1. 入力電圧源に接続されたフルブリッジ回路の出力を圧電トランスに印加し、この圧電トランスの出力によって負荷を動作させるインバータ回路において、
    前記フルブリッジ回路のデューティーを制御する駆動回路と、前記入力電圧源からの直流を所定の比率で分圧する分圧器と、この分圧器からの出力を受け入れて分圧器出力に基づいた正弦波を生成する正弦波発生器と、この正弦波発生器から出力された正弦波の位相を変換する位相反転器と、前記正弦波のピーク値よりも小さな値の基準電圧値を出力する基準電圧発生器と、
    前記正弦波発生器と基準電圧発生器からの出力を比較する第1の比較器と、前記位相変換器と基準電圧発生器からの出力を比較する第2の比較器と、前記第1の比較器と第2の比較器の出力を入力してその論理和を出力するAND回路と、
    このAND回路の出力を前記駆動回路に入力することで、フルブリッジ回路のデューティー制御を行うようにしたことを特徴とするインバータ回路。
  2. 前記正弦波として、k・Vin×cos(ωt)(ただし、kは、入力電圧Vinの分圧比)によって表されたものを使用し、前記基準電圧として、前記正弦波のピーク値k・Vinよりも小さな電圧値k・Vminを使用することを特徴とする請求項1に記載のインバータ回路。
  3. 前記駆動回路が、AND回路の出力波形に比例した電圧を出力する変換器と、この変換器の出力電圧に一定の電圧値を加算する加算器と、前記変換器及び加算器によってAND回路の出力波形を直流の矩形波に変換し、この直流の矩形波を入力してフルブリッジ回路の出力デューティーを制御する制御ICとから構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインバータ回路。
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