JP2008099438A - ブラシ及びモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ブラシ4の磨耗に伴う接触抵抗の増加を抑え、モータ1の出力低下を防止することができるブラシ4を提供することを目的とする。
【解決手段】ブラシ4は、未使用時において、整流子3と摺接する部分からリード線5が埋設されている部分に向けて、Cu率が三段階に高くなるように設けられており、低銅量部8と中銅量部10と高銅量部9とからなる。このため、摺接面6が後退して低銅量部8が消滅し、中銅量部10が整流子3と摺接する際には、整流子3との摺接面6近傍は、使用開始直後よりもCu率が高くなるので、摺接面6の後退に伴ってブラシスプリングによる付勢力が低下しても、ブラシ4と整流子3との間の接触抵抗は大幅に変動しない。この結果、ブラシ4の磨耗に伴う接触抵抗の増加を抑え、モータ1の出力低下を防止することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ブラシ及びこのブラシを用いたモータに関する。
ブラシは、ブラシスプリングにより押圧されて整流子に摺接し、整流子を通じて、アーマチャコイルにバッテリ電流を通電するものである。
ブラシは整流子との摺接により磨耗し、磨耗が進むにしたがって、ブラシスプリングによる押付け力が低下したり、ブラシと整流子間の摺接面が荒れ接触抵抗が増加し、モータの出力が低下するという問題がある。
なお、リード線埋設部分を低抵抗とすることで電気的損失・ブラシの磨耗速度を低減させる技術(特許文献1参照)や、リード線埋設部の銅濃度を高くしてリード線取付け抵抗を小さくする技術(特許文献2参照)等が開示されている。
しかし、これらの従来例は、リード線の埋設部分のみに着目しており、ブラシの磨耗に伴う接触抵抗の増加という問題に着目するものではない。
特開2005−198477公報 特許第3661784号公報
本発明は上記の問題点を解決するためになされたものであり、ブラシの磨耗に伴う接触抵抗の増加を抑え、モータの出力低下を防止することができるブラシを提供することを目的とする。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載のブラシは、整流子上に配置され、ブラシ付勢手段により付勢されて整流子に摺接するとともに、リード線が埋設されたブラシであって、整流子と摺接する部分からリード線が埋設されている部分に向けて、銅の含有率が段階的又は連続的に高くなるように設けられている。
これによれば、ブラシの磨耗の進行により、整流子との摺接面近傍のブラシ中の銅の含有率が高くなる。このため、磨耗の進行に伴ってブラシ付勢手段による付勢力が低下しても、それに伴う接触抵抗の増加を抑えることができる。また、整流子との摺接面の荒れによる接触抵抗の増加を抑えることもできる。この結果、ブラシの磨耗に伴う接触抵抗の増加を抑え、モータの出力低下を防止することができる。
〔請求項2の手段〕
請求項2に記載のブラシは、整流子への摺接面が、個々の整流子片が接触を開始する点(以下、「入口点」と定義する)から接触を終了する点(以下、「出口点」と定義する)に向けて、銅の含有率が段階的又は連続的に低下するように設けられている。
ブラシが整流子と摺接する際、整流子片とブラシとの接触が終了するときに火花が発生する。このため、ブラシの磨耗は、入口点近傍よりも出口点近傍での方が激しい。そこで、入口点から出口点に向けて、銅の含有率が段階的又は連続的に低下するようにブラシを設ける(段階的又は連続的にブラシ抵抗を増加させる)。これにより、磨耗の少ない入口点の側に通電を偏らせることができるので、ブラシ寿命を増加することができる。
〔請求項3の手段〕
請求項3に記載のモータでは、請求項1または2に記載のブラシを正極のブラシのみに用いる。
モータのブラシの磨耗は正極のブラシの方が負極のブラシよりも激しい。そこで請求項1または2に記載のブラシを正極のブラシのみに用い、負極のブラシには通常のブラシを用いる。これにより、請求項1または請求項2の効果を奏すると共にモータのコストを抑えることができる。
〔請求項4の手段〕
請求項4に記載のモータでは、負極のブラシの長さが正極のブラシの長さよりも短い。
磨耗が激しい正極のブラシよりも負極のブラシの長さを短くすることにより、正極のブラシ寿命と負極のブラシ寿命との平均化を図ることができる。また、負極のブラシの長さを短くすることにより、負極のブラシの抵抗を低減できるため、モータの出力を増加でき、さらに、短くした分の材料コストを低減することができる。
本発明を実施するための最良の形態は、ブラシの磨耗に伴う接触抵抗の増加を抑え、モータの出力低下を防止するという目的を、「整流子上に配置され、ブラシ付勢手段により付勢されて整流子に摺接するとともに、リード線が埋設されたブラシであって、整流子と摺接する部分からリード線が埋設されている部分に向けて、銅の含有率が段階的又は連続的に高くなるように設けた」ことにより実現した。
〔実施例1の構成〕
図1及び図2は、実施例1を示したものである。
本実施例のモータ1は、複数の整流子片2が周状に配された整流子3、整流子3の外周に摺接するブラシ4、ブラシ4を整流子3に押付けるブラシスプリング(図示せず)を有し、ブラシ4から整流子3を通じて、アーマチャコイル(図示せず)に通電するものであり、例えば、車両用のスタータに利用される。
ブラシ4は、銅成分を含んだ金属系カーボンブラシであり、リード線5が埋設されている。そして、リード線5を通じて、例えば車両のバッテリからブラシ4へ電力が供給される。
また、ブラシ4は整流子3との摺接により磨耗し、この磨耗に伴って整流子3との摺接面6はリード線5が埋設されている方へ後退する。
〔実施例1の特徴〕
本実施例のブラシ4は、未使用時において、整流子3と摺接する部分からリード線5が埋設されている部分に向けて、銅の含有率(以下、Cu率と略す)が三段階に高くなるように設けられている。すなわち、整流子3と摺接する部分はCu率が低い低銅量部8をなし、リード線5が埋設されている部分はCu率が高い高銅量部9をなす。また、低銅量部8と高銅量部9との間の部分は、Cu率が低銅量部8よりも高く高銅量部9よりも低い中銅量部10をなす。
ここで、Cu率とは、ブラシ4の単位体積当たりの銅の体積の割合、つまり、銅の体積率である。本実施例のCu率は、例えば、低銅量部8で50〜70%、中銅量部10で70〜90%、高銅量部9で90〜100%である。
〔実施例1の効果〕
本実施例のブラシ4によれば、整流子3と摺接する部分は低銅量部8をなし、リード線5が埋設されている部分は高銅量部9をなし、低銅量部8と高銅量部9との間の部分は中銅量部10をなす。これによれば、使用開始後、摺接面6が後退して低銅量部8が消滅すると、中銅量部10が整流子3と摺接する。
このため、整流子3との摺接面6近傍は、使用開始直後よりもCu率が高くなるので、摺接面6の後退に伴ってブラシスプリングによる付勢力が低下しても、ブラシ4と整流子3との間の接触抵抗は大幅に変動しない。また、整流子3との摺接面6の荒れによる接触抵抗の増加を抑えることもできる。この結果、ブラシ4の磨耗に伴う接触抵抗の増加を抑え、モータ1の出力低下を防止することができる。
また、摺接面6がさらに後退して中銅量部10が消滅し、高銅量部9が整流子3と摺接しても、同様に、ブラシ4の磨耗に伴う接触抵抗の増加を抑え、モータ1の出力低下を防止することができる。
なお、リード線5が埋設されている部分を高銅量部9としているので、リード線5の接触抵抗も低減できる。
〔実施例2の構成〕
図3は、実施例2を示したものである。
本実施例のブラシ4は、実施例1と同様に、未使用時において低銅量部8と中銅量部10と高銅量部9とからなる。ここで、本実施例のブラシ4の整流子3への摺接面6において、個々の整流子片2が接触を開始する点を入口点13とし、接触を終了する点を出口点14とする。本実施例の低銅量部8は、入口点13を含む入側低銅量部15と出口点14を含む出側低銅量部16とに二分割されており、入側低銅量部15のCu率は、出側低銅量部16のCu率よりも大きい。
また、入口点13及び出口点14は、ブラシ4の磨耗により摺接面6とともに後退し、低銅量部8が消滅して中銅量部10が整流子3と摺接するようになると、入口点13及び出口点14は中銅量部10により形成される(図3(b)参照)。そして、中銅量部10も低銅量部8と同様に、入口点13を含む入側中銅量部17と、出口点14を含むとともにCu率が入側中銅量部17よりも大きい出側中銅量部18とに2分割されている。
すなわち、ブラシ4は磨耗の程度にかかわらず、常に摺接面6上で入口点13から出口点14に向けてCu率が二段階に低下するように設けられている。
なお、本実施例のCu率は、例えば、出側低銅量部16で30〜50%、入側低銅量部15で50〜70%、出側中銅量部18で50〜70%、入側中銅量部17で70〜90%、高銅量部9で90〜100%である。
〔実施例2の効果〕
本実施例のブラシ4は、磨耗の程度にかかわらず、常に摺接面6上で、入口点13から出口点14に向けて、Cu率が二段階に低下するように設けられている。
ブラシ4が整流子3と摺接する際、整流子片2とブラシ4との接触が終了するときに火花が発生するため、ブラシ4の磨耗は、入口点13近傍よりも出口点14近傍での方が激しい。そこで、ブラシ4を上記のように構成することで、磨耗の程度にかかわらず、入口点13の側に通電を偏らせることができるので、ブラシ4の寿命を増加させることができる。
図4は、実施例3を示したものである。
本実施例のモータ1が備える正極のブラシ4は、実施例2と同様の構成を有し、負極のブラシ4は、Cu率が均一の通常のタイプである。
ブラシ4の磨耗は正極の方が負極よりも激しいので、正極のみに実施例2のブラシ4を用い、負極には通常のタイプを用いることにより、実施例2の効果を有するモータ1のコストを抑えることができる。
図5は、実施例4を示したものである。
本実施例のモータ1は、磨耗が激しい正極のブラシ4よりも、負極のブラシ4を短くする。これにより、正極のブラシ4の寿命と負極のブラシ4の寿命との平均化を図ることができる。また、負極のブラシ4の長さを短くすることにより、負極のブラシ4の抵抗を低減できるため、モータ1の出力を増加でき、さらに、短くした分の材料コストを低減することができる。
〔変形例〕
実施例1のブラシ4は、整流子3と摺接する部分からリード線5が埋設されている部分に向けて、Cu率が三段階に高くなるように設けられていたが、四段階以上または連続的に高くなるように設けてもよい。なお、四段階にする場合は、Cu率を低い順に、例えば、50〜65%、65〜80%、80〜90%、90〜100%に設定することができる。また、五段階にする場合は、例えば、50〜60%、60〜70%、70〜80%、80〜90%、90〜100%に設定することができる。
また、実施例2のブラシ4は磨耗の程度に関わらず、常に摺接面6上で入口点13から出口点14に向けてCu率が二段階に低下するように設けられていたが、三段階以上または連続的に低下するように設けてもよい。
また、実施例3のモータ1では、正極に実施例2のブラシ4を用いたが、実施例1のブラシ4を正極に用いてもよい。
ブラシの要部を示す説明図である(実施例1)。 モータの要部を示す説明図である(実施例1)。 (a)は使用開始直後のブラシと整流子との摺接状態を示す説明図であり、(b)は磨耗が進行した後のブラシと整流子との摺接状態を示す説明図である(実施例2)。 モータの要部を示す説明図である(実施例3)。 モータの要部を示す説明図である(実施例4)。
符号の説明
1 モータ
2 整流子片
3 整流子
4 ブラシ
5 リード線
6 摺接面
8 低銅量部
9 高銅量部
10 中銅量部
13 入口点(個々の整流子片が接触を開始する点)
14 出口点(個々の整流子片が接触を終了する点)

Claims (4)

  1. 整流子上に配置され、ブラシ付勢手段により付勢されて前記整流子に摺接するとともに、リード線が埋設されたブラシであって、
    前記整流子と摺接する部分から前記リード線が埋設されている部分に向けて、銅の含有率が段階的又は連続的に高くなるように設けられたことを特徴とするブラシ。
  2. 請求項1に記載のブラシにおいて、
    前記整流子への摺接面の近傍は、個々の整流子片が接触を開始する点から接触を終了する点に向けて、銅の含有率が段階的又は連続的に低下するように設けられたことを特徴とするブラシ。
  3. 請求項1または2に記載のブラシを正極のブラシのみに用いるモータ。
  4. 請求項3に記載のモータにおいて、
    負極のブラシの長さが前記正極のブラシの長さよりも短いことを特徴とするモータ。
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