JP2008099213A - 呼制御システム、通信端末、尺度値データ記憶装置、および、プログラム - Google Patents

呼制御システム、通信端末、尺度値データ記憶装置、および、プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2008099213A
JP2008099213A JP2006281905A JP2006281905A JP2008099213A JP 2008099213 A JP2008099213 A JP 2008099213A JP 2006281905 A JP2006281905 A JP 2006281905A JP 2006281905 A JP2006281905 A JP 2006281905A JP 2008099213 A JP2008099213 A JP 2008099213A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
transmission
terminal
unit
evaluation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006281905A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4636562B2 (ja
Inventor
Masahiko Murakami
雅彦 村上
Satoshi Okuyama
敏 奥山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2006281905A priority Critical patent/JP4636562B2/ja
Priority to US11/872,174 priority patent/US20080089317A1/en
Publication of JP2008099213A publication Critical patent/JP2008099213A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4636562B2 publication Critical patent/JP4636562B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/66Arrangements for connecting between networks having differing types of switching systems, e.g. gateways

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)
  • Telephone Function (AREA)

Abstract

【課題】利用者において手間をかけることなく、迷惑電話の発信数を確実に減少させることができる呼制御システム、通信端末、尺度値データ記憶装置、および、プログラムを提供する。
【解決手段】電話機2が送信した発信データを、電話機3aが受信するように、電話機2,3aの呼を制御する通信制御部52を備えた呼制御システム1において、電話機3aに設けられ電話機2の評価点を算出する発信端末評価部と、電話機2の尺度点を格納する尺度点データ記憶部43と、電話機2の評価点に基づいて、電話機2の尺度点を増減する尺度点データ更新部44と、発信ペナルティデータを複数段階設けられた電話機2の尺度点の各段階について格納した発信ペナルティ記憶部55とを備え、通信制御部52は、電話機2の尺度点に基づいて、発信ペナルティ記憶部55に格納されている発信ペナルティデータを抽出し、電話機2が送信した発信データに発信ペナルティを付与する。
【選択図】図1

Description

本発明は、呼制御システム、通信端末、尺度値データ記憶装置、および、プログラムに関し、より詳細には、発信端末が送信した呼制御データまたは音声データを含む発信データを、着信端末が受信するように、前記発信端末と前記着信端末との呼を制御する呼制御システム、通信端末、尺度値データ記憶装置、および、プログラムに関する。
近年、インターネット関連技術の発達に伴い、インターネットを利用したIP(Internet Protocol)電話が普及してきている。IP電話は、IP電話網を介して音声データを送受信することにより、VoIP(Voice over IP)による音声通話を実現する通信端末である。IP電話は、一般の公衆電話網を利用する場合と比較して、通話コストが安価であることから多くの注目を集めており、企業だけではなく個人においても、その導入が進みつつある。
IPは、コンピュータ間の通信における汎用の通信プロトコルであるので、IP電話を用いれば、コンピュータとの連携機能を柔軟に構築することができる。IP電話とコンピュータとを連携させることにより、例えば、コンピュータ上で指定した複数の電話番号に対して、IP電話から自動的に発信する機能を実現することができる。
コンピュータとの連携機能によるIP電話からの自動発信機能により、いわゆる先物の勧誘、サムライ商法、ワン切り、一方的なセールス、無言電話など、着信者の意に反する電話(以降、「迷惑電話」と称する)が増えてくると予想されている。迷惑電話の増加により、電気通信事業者(キャリア)において、その対策に追われることとなり、生産性が損なわれる。
このような問題を解決するため、特許文献1には、IP電話に評価入力通知部を備える構成が開示されている。具体的には、IP電話の利用者は、迷惑電話の着信を受けた後、IP電話に所定の評価情報を入力する。IP電話の評価入力通知部は、入力された評価情報を、迷惑電話の発信者の情報とともに呼制御サーバに送信する。呼制御サーバは、迷惑電話の発信者に対応付けて評価情報を格納する。迷惑電話の発信者が再度発信すると、呼制御サーバの差別化制御部は、評価情報に応じて、サービスの品質や課金条件などを異ならせる制御を行う。
特許文献2には、IP電話に評価パラメータ指定手段を備える構成が開示されている。具体的には、IP電話の利用者は、迷惑電話の着信を受けた後、評価パラメータ指定手段を介して、IP電話に所定の評価情報を入力する。IP電話は、入力された評価情報を、迷惑電話の発信者の情報とともに発信者評価パラメータ記憶装置に送信する。発信者評価パラメータ記憶装置は、迷惑電話の発信者に対応付けて評価情報を格納する。迷惑電話の発信者が再度発信すると、IP電話は、発信者評価パラメータ記憶装置に格納されている評価情報を抽出し、抽出した評価情報に応じて、受信を拒否する処理を行う。
特開2005−333417号公報 特開2003−18324号公報
しかしながら、上記の特許文献1および特許文献2は、迷惑電話の着信を受けたIP電話の利用者が、IP電話に所定の評価情報を入力する必要があるので、IP電話の利用者において、たいへん手間がかかる。このため、IP電話の利用者において、評価情報の入力が行われない可能性がある。また、評価情報の入力が行われた場合であっても、利用者の相対的な評価情報が入力されるので、利用者毎に評価情報のばらつきが生じる。
それゆえ、上記の特許文献1および特許文献2では、迷惑電話の発信数を確実に減少させることができない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、利用者において手間をかけることなく、迷惑電話の発信数を確実に減少させることができる呼制御システム、通信端末、尺度値データ記憶装置、および、プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明における呼制御システムは、発信端末が送信した呼制御データまたは音声データを含む発信データを、着信端末が受信するように、前記発信端末と前記着信端末との呼を制御する通信制御部を備えた呼制御システムにおいて、前記着信端末が受信した発信データの状態を監視する監視部と、前記発信データの評価項目を示す評価項目データ、および前記評価項目の評価値を示す評価項目値データを格納した評価データ記憶部と、前記監視部が監視した結果に基づいて、前記評価データ記憶部に格納されている評価項目値データを抽出する抽出部と、前記抽出部が抽出した評価項目値データに基づいて、発信端末の評価値を算出する発信端末評価部と、前記発信端末と前記着信端末との呼を制御するための尺度となる発信端末の尺度値を示す尺度値データを格納する尺度値データ記憶部と、前記発信端末評価部が算出した発信端末の評価値に基づいて、前記発信端末の尺度値を増減する更新部と、前記発信端末が送信した発信データに発信ペナルティを付与するための発信ペナルティデータを、複数段階設けられた発信端末の尺度値の各段階について格納した発信ペナルティ記憶部とを備え、前記通信制御部は、前記発信端末の尺度値に基づいて、前記発信ペナルティ記憶部に格納されている発信ペナルティデータを抽出し、前記発信端末が送信した発信データに発信ペナルティを付与する。
本発明の呼制御システムによれば、監視部は、着信端末が受信した発信データの状態を監視する。抽出部は、監視部の監視結果に基づいて、評価データ記憶部に格納されている評価項目値データを抽出する。発信端末評価部は、抽出部が抽出した評価項目値データに基づいて、発信端末の評価値を算出する。これにより、上記従来の構成のように、着信端末の利用者において、発信端末の評価値を入力する必要がない。それゆえ、着信端末の利用者において手間をかけることがない。また、評価データ記憶部に格納されている評価項目値データに基づいて発信端末の評価値を算出するので、上記従来の構成のように、着信端末の利用者毎に発信端末の評価値のばらつきが生じない。また、更新部は、発信端末評価部が算出した発信端末の評価値に基づいて、尺度値データ記憶部に格納されている発信端末の尺度値を増減する。通信制御部は、発信端末の尺度値に基づいて、発信ペナルティ記憶部に格納されている発信ペナルティデータを抽出し、発信端末が送信した発信データに発信ペナルティを付与する。例えば、発信ペナルティとして、発信端末から着信端末への発信遅延や、発信端末から着信端末への発信に対する、発信端末への着信端末の話中状態の返信などであるが、これに限定されない。それゆえ、迷惑電話の発信数を確実に減少させることができる。
上記本発明における呼制御システムにおいては、前記発信ペナルティ記憶部は、複数段階設けられた発信端末の尺度値の各段階について、前記発信端末が送信した呼制御データを遅延するための発信ペナルティデータが示す呼制御データの遅延時間を段階的に格納し、前記通信制御部は、前記発信端末の尺度値に基づいて、前記発信ペナルティ記憶部に格納されている発信ペナルティデータを抽出し、前記発信ペナルティデータが示す呼制御データの遅延時間に基づいて、前記発信端末が送信した呼制御データを保持する態様とするのが好ましい。
上記の構成によれば、通信制御部は、発信端末の尺度値に基づいて、発信ペナルティ記憶部に格納されている発信ペナルティデータを抽出する。これにより、通信制御部は、発信端末の尺度値の増減に応じた発信ペナルティデータを抽出することができる。また、通信制御部は、発信ペナルティデータが示す呼制御データの遅延時間に基づいて、発信端末が送信した呼制御データを保持する。これにより、発信端末から着信端末への発信が遅延される。それゆえ、迷惑電話の発信数を確実に減少させることができる。
上記本発明における呼制御システムにおいては、前記発信ペナルティ記憶部は、複数段階設けられた発信端末の尺度値の各段階について、前記発信端末が送信した呼制御データに話中メッセージを挿入するための発信ペナルティデータが示す話中状態となる確率を段階的に格納し、前記通信制御部は、前記発信端末の尺度値に基づいて、前記発信ペナルティ記憶部に格納されている発信ペナルティデータを抽出し、前記発信ペナルティデータが示す話中状態となる確率に基づいて、前記発信端末が送信した呼制御データに話中メッセージを挿入する態様とするのが好ましい。
上記の構成によれば、通信制御部は、発信端末の尺度値に基づいて、発信ペナルティ記憶部に格納されている発信ペナルティデータを抽出する。これにより、通信制御部は、発信端末の尺度値の増減に応じた発信ペナルティデータを抽出することができる。また、通信制御部は、発信ペナルティデータが示す話中状態となる確率に基づいて、発信端末が送信した呼制御データに話中メッセージを挿入する。これにより、発信端末から着信端末への発信に対する、発信端末への着信端末の話中状態を返信することができる。それゆえ、迷惑電話の発信数を確実に減少させることができる。
上記本発明における呼制御システムにおいては、前記監視部は、前記発信端末の発信者が発話した発話状態、および、前記発信端末の発信者と前記着信端末の着信者との通話状態の少なくとも1つの状態を監視する発話判定部を含む態様とするのが好ましい。
上記の構成によれば、発話判定部は、発信者の発話状態、および、発信者と着信者との通話状態の少なくとも1つの状態を監視する。例えば、発話判定部は、発信者の発話状態に基づいて、発信者が一方的に発話しているか否か、発信者が無言であるか否か、あるいは発信者の発話中に通話が切断されたか否かを判定する。また、例えば、発話判定部は、発信者と着信者との通話状態に基づいて、通話時間が所定の時間よりも短い時間であるか否かを判定する。なお、発話判定部が判定する判定項目はこれらに限定されない。これにより、発話判定部は、発信者の発話状態、および、発信者と着信者との通話状態の少なくとも1つの状態に基づいて、発信端末の発信が迷惑電話であるか否かを判定することができる。
上記本発明における呼制御システムにおいては、前記発話判定部は、前記発話状態、および、前記通話状態の少なくとも1つの状態に基づいて、前記発信者と前記着信者との通話が通常通話であると判定した場合、前記発信端末評価部は、前記発信端末が送信した発信データに発信ペナルティを付与しないように前記発信端末の評価値を算出する態様とするのが好ましい。
上記の構成によれば、発話判定部は、発信者と着信者との通話が通常通話であると判定した場合、発信端末評価部は、発信端末が送信した発信データに発信ペナルティを付与しないように発信端末の評価値を算出する。例えば、発信端末評価部は、発信端末から着信端末への発信遅延時間が減少するように発信端末の評価値を算出する。また、例えば、発信端末評価部は、発信端末から着信端末への発信に対する、発信端末への着信端末の話中状態を返信する確率が減少するように発信端末の評価値を算出する。これにより、発話判定部が、発信端末の発信が迷惑電話ではなく通常電話(通常通話)であると判定した場合、発信端末が送信した発信データに発信ペナルティを付与しないように発信端末の評価値を算出することができる。
上記本発明における呼制御システムにおいては、氏名または名称に対応する電話番号を示す電話帳データを格納する電話帳データ記憶部をさらに備え、前記監視部は、前記発信端末が送信した呼制御データから発信端末の電話番号を抽出し、前記発信端末の電話番号が、前記電話帳データ記憶部に格納されているか否かを判定する電話帳検索部を含む態様とするのが好ましい。
上記の構成によれば、電話帳検索部は、発信端末の電話番号が、電話帳データ記憶部に格納されているか否かを判定する。これにより、発信端末の電話番号が、電話帳データ記憶部に格納されているか否かに応じて、発信端末の評価値を増減することができる。
上記本発明における呼制御システムにおいては、前記監視部は、前記発信端末が送信した呼制御データが、前記発信端末と前記着信端末との呼の確立を示しているか否かを判定する呼判定部を含む態様とするのが好ましい。
上記の構成によれば、呼判定部は、呼制御データが、発信端末と着信端末との呼の確立を示しているか否かを判定する。すなわち、呼判定部は、発信端末の発信が、いわゆるワン切りであるか否かを判定する。これにより、発信端末の発信が迷惑電話であるか否かを判定することができる。なお、ワン切りとは、着信端末の着信表示履歴機能を利用した迷惑電話の一種であり、例えば、1〜2回の呼び出し音を鳴らし、呼を切断して意図的に不完全呼を発生させるものである。
上記目的を達成するために本発明における通信端末は、発信端末が送信した呼制御データまたは音声データを含む発信データを、着信端末が受信するように、前記発信端末と前記着信端末との呼を制御する通信制御部と、前記発信端末と前記着信端末との呼を制御するための尺度となる発信端末の尺度値を示す尺度値データを格納する尺度値データ記憶部と、前記発信端末の尺度値を増減する更新部と、前記発信端末が送信した発信データに発信ペナルティを付与するための発信ペナルティデータを、複数段階設けられた発信端末の尺度値の各段階について格納した発信ペナルティ記憶部とを備えた呼制御システムで使用される前記着信端末となる通信端末であって、前記着信端末が受信した発信データの状態を監視する監視部と、前記発信データの評価項目を示す評価項目データ、および前記評価項目の評価値を示す評価項目値データを格納した評価データ記憶部と、前記監視部が監視した結果に基づいて、前記評価データ記憶部に格納されている評価項目値データを抽出する抽出部と、前記抽出部が抽出した評価項目値データに基づいて、発信端末の評価値を算出する発信端末評価部と、前記発信端末評価部が算出した発信端末の評価値を前記更新部に送信する送信部とを備え、前記更新部は、前記送信部が送信した発信端末の評価値に基づいて、前記発信端末の尺度値を増減し、前記通信制御部は、前記発信端末の尺度値に基づいて、前記発信ペナルティ記憶部に格納されている発信ペナルティデータを抽出し、前記発信端末が送信した発信データに発信ペナルティを付与する。
上記目的を達成するために本発明における尺度値データ記憶装置は、発信端末が送信した呼制御データまたは音声データを含む発信データを、着信端末が受信するように、前記発信端末と前記着信端末との呼を制御する通信制御部と、前記着信端末が受信した発信データの状態を監視する監視部と、前記発信データの評価項目を示す評価項目データ、および前記評価項目の評価値を示す評価項目値データを格納した評価データ記憶部と、前記監視部が監視した結果に基づいて、前記評価データ記憶部に格納されている評価項目値データを抽出する抽出部と、前記抽出部が抽出した評価項目値データに基づいて、発信端末の評価値を算出する発信端末評価部と、前記発信端末が送信した発信データに発信ペナルティを付与するための発信ペナルティデータを、複数段階設けられた発信端末の尺度値の各段階について格納した発信ペナルティ記憶部とを備えた呼制御システムで使用される尺度値データ記憶装置であって、前記発信端末と前記着信端末との呼を制御するための尺度となる発信端末の尺度値を示す尺度値データを格納する尺度値データ記憶部と、前記発信端末評価部が算出した発信端末の評価値に基づいて、前記発信端末の尺度値を増減する更新部とを備え、前記通信制御部は、前記発信端末の尺度値に基づいて、前記発信ペナルティ記憶部に格納されている発信ペナルティデータを抽出し、前記発信端末が送信した発信データに発信ペナルティを付与する。
上記目的を達成するために本発明における尺度値データ記憶装置は、発信端末が送信した呼制御データまたは音声データを含む発信データを、着信端末が受信するように、前記発信端末と前記着信端末との呼を制御する通信制御部と、前記着信端末が受信した発信データの状態を監視する監視部とを備えた呼制御システムで使用される尺度値データ記憶装置であって、前記発信データの評価項目を示す評価項目データ、および前記評価項目の評価値を示す評価項目値データを格納した評価データ記憶部と、前記監視部が監視した結果に基づいて、前記評価データ記憶部に格納されている評価項目値データを抽出する抽出部と、前記抽出部が抽出した評価項目値データに基づいて、発信端末の評価値を算出する発信端末評価部と、前記発信端末と前記着信端末との呼を制御するための尺度となる発信端末の尺度値を示す尺度値データを格納する尺度値データ記憶部と、前記発信端末評価部が算出した発信端末の評価値に基づいて、前記発信端末の尺度値を増減する更新部と、前記発信端末が送信した発信データに発信ペナルティを付与するための発信ペナルティデータを、複数段階設けられた発信端末の尺度値の各段階について格納した発信ペナルティ記憶部とを備え、前記通信制御部は、前記発信端末の尺度値に基づいて、前記発信ペナルティ記憶部に格納されている発信ペナルティデータを抽出し、前記発信端末が送信した発信データに発信ペナルティを付与する。
なお、本発明における尺度値データ記憶装置は、上記の呼制御システムと同様の効果を得るが、本発明における尺度値データ記憶装置によれば、さらに以下の効果を得る。
すなわち、本発明における尺度値データ記憶装置によれば、尺度値データ記憶装置に、評価データ記憶部、尺度値データ記憶部、および、発信ペナルティ記憶部が一元的に備えられている。尺度値データ記憶装置にこれらの記憶部が一元的に備えられているので、管理者において、これらの記憶部のメンテナンスが容易となる。例えば、評価データ記憶部に格納されている評価項目値データを変更する場合、仮に、評価データ記憶部が着信端末に備えられている構成では、各々の着信端末毎に、着信端末の評価データ記憶部に格納されている評価項目値データを変更する必要がある。一方、本発明における尺度値データ記憶装置によれば、尺度値データ記憶装置に評価データ記憶部が備えられているので、この評価データ記憶部に格納されている評価項目値データのみを変更すれば良い。
上記目的を達成するために本発明における呼制御方法は、発信端末が送信した呼制御データまたは音声データを含む発信データの評価項目を示す評価項目データ、および前記評価項目の評価値を示す評価項目値データを格納した評価データ記憶部と、前記発信端末と着信端末との呼を制御するための尺度となる発信端末の尺度値を示す尺度値データを格納する尺度値データ記憶部と、前記発信端末が送信した発信データに発信ペナルティを付与するための発信ペナルティデータを、複数段階設けられた発信端末の尺度値の各段階について格納した発信ペナルティ記憶部とを備えた呼制御システムが、前記発信端末が送信した発信データを、着信端末が受信するように、前記発信端末と前記着信端末との呼を制御する呼制御方法であって、前記着信端末が受信した発信データの状態を監視する監視工程と、前記監視工程で監視された結果に基づいて、前記評価データ記憶部に格納されている評価項目値データを抽出する抽出工程と、前記抽出工程で抽出された評価項目値データに基づいて、発信端末の評価値を算出する発信端末評価工程と、前記発信端末評価工程で算出された発信端末の評価値に基づいて、前記発信端末の尺度値を増減する更新工程と、前記発信端末の尺度値に基づいて、前記発信ペナルティ記憶部に格納されている発信ペナルティデータを抽出し、前記発信端末が送信した発信データに発信ペナルティを付与する通信制御工程とを含む。
上記目的を達成するために本発明におけるプログラムは、発信端末が送信した呼制御データまたは音声データを含む発信データの評価項目を示す評価項目データ、および前記評価項目の評価値を示す評価項目値データを格納した評価データ記憶部と、前記発信端末と着信端末との呼を制御するための尺度となる発信端末の尺度値を示す尺度値データを格納する尺度値データ記憶部と、前記発信端末が送信した発信データに発信ペナルティを付与するための発信ペナルティデータを、複数段階設けられた発信端末の尺度値の各段階について格納した発信ペナルティ記憶部とを備えた1または複数のコンピュータに、前記発信端末が送信した発信データを、着信端末が受信するように、前記発信端末と前記着信端末との呼を制御する通信制御処理を実行させるプログラムであって、前記着信端末が受信した発信データの状態を監視する監視処理と、前記監視処理で監視された結果に基づいて、前記評価データ記憶部に格納されている評価項目値データを抽出する抽出処理と、前記抽出処理で抽出された評価項目値データに基づいて、発信端末の評価値を算出する発信端末評価処理と、前記発信端末評価処理で算出された発信端末の評価値に基づいて、前記発信端末の尺度値を増減する更新処理とを前記コンピュータに実行させ、前記通信制御処理は、前記発信端末の尺度値に基づいて、前記発信ペナルティ記憶部に格納されている発信ペナルティデータを抽出し、前記発信端末が送信した発信データに発信ペナルティを付与する処理を前記コンピュータに実行させる。
また、上記目的を達成するために本発明におけるプログラムは、コンピュータを、前記尺度値データ記憶装置として機能させるためのプログラムであって、前記プログラムは、前記発信端末と前記着信端末との呼を制御するための尺度となる発信端末の尺度値を示す尺度値データを尺度値データ記憶部に格納する尺度値データ格納処理と、前記発信端末評価部が算出した発信端末の評価値に基づいて、前記発信端末の尺度値を増減する更新処理とを前記コンピュータに実行させる。
以上のように、本発明の呼制御システム、通信端末、尺度値データ記憶装置、および、プログラムは、利用者において手間をかけることなく、迷惑電話の発信数を確実に減少させることができるという効果を奏する。
以下、本発明のより具体的な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本実施形態に係る呼制御システム1の概略構成を示すブロック図である。すなわち、本実施形態に係る呼制御システム1は、電話機2,3a〜3c、尺度点データ記憶装置4、呼制御サーバ5を備えている。電話機2,3a〜3c、尺度点データ記憶装置4、および、呼制御サーバ5は、互いにIP電話網Nを介して接続されている。電話機2,3a〜3cは、IP電話網Nを介して、呼制御データまたは音声データを含む発信データを送受信することにより、VoIP(Voice over IP)による音声通話を実現する通信端末である。尺度点データ記憶装置4は、発信端末と着信端末との呼を制御するための尺度となる発信端末の尺度点を示す尺度点データを格納する装置である。呼制御サーバ5は、例えば、SIP(Session Initiation Protocol)を用いて、電話機2,3a〜3cを含む複数の電話機のうち、2以上の電話機による通話の開始、変更、終了を制御するサーバである。なお、SIPに代えて、H.323規格の通信プロトコル、MGCP(Media Gateway Control Protocol)を用いても良い。
なお、図1では、説明の簡略化のために、電話機2,3a〜3cを4台、尺度点データ記憶装置4、呼制御サーバ5を1台ずつ図示したが、呼制御システム1を構成する電話機2,3a〜3c、尺度点データ記憶装置4、呼制御サーバ5の数は任意である。また、呼制御システム1上に、Webサーバ、プロキシサーバ、DNS(Domain Name System)サーバ、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバなどが存在していても良い。また、呼制御システム1上にゲートウェイが存在し、このゲートウェイを介して公衆電話網が接続されていても良い。さらに、呼制御システム1上にルータが存在し、このルータを介して他のIP電話網が接続されていても良い。
本実施形態においては、一例として、迷惑電話の発信者が、電話機(発信端末)2を用いて、電話機(着信端末、通信端末)3a〜3cに迷惑電話を発信する場合について説明する。なお、本実施形態においては、迷惑電話の発信者は、電話機2を用いて、電話機3a、電話機3b、および電話機3cの順番に迷惑電話を発信するものとする。
(着信端末の構成)
図2は、電話機(着信端末、通信端末)3aの詳細構成を示すブロック図である。電話機3b,3cの構成も図2に示す電話機3aの構成と同様である。電話機3aは、回線接続インタフェース部(図中、回線接続IF部)31、通話状態監視部32、発話時間記憶部33、データ受信部34、データ送信部35、ハンドセット36、着信状態監視部37、電話帳データ記憶部38、評価データ記憶部39、評価項目点データ抽出部40、発信端末評価部41、および、送信部42を備えている。なお、電話機3aは、携帯式の電話機であっても良いし、固定式の電話機であっても良い。
回線接続インタフェース部31は、電話機2から送信された発呼メッセージを含む呼制御データを受信可能なインタフェース部である。また、回線接続インタフェース部31は、電話機2の発信者が発話した場合における、この発信者の発話内容を示す音声データ(以降、「入力音声データ」と称する)を受信可能なインタフェース部である。さらに、回線接続インタフェース部31は、電話機3aの着信者がハンドセット36を用いて発話した場合における、この着信者の発話内容を示す音声データ(以降、「出力音声データ」と称する)を送信可能なインタフェース部である。入力音声データおよび出力音声データは、電話機2と回線接続インタフェース部31との間で、例えば、RTP(Real-time Transport Protocol)に従った形式で通信される。回線接続インタフェース部31は、呼制御データを着信状態監視部37に出力する。また、回線接続インタフェース部31は、入力音声データを通話状態監視部32に出力する。なお、以下では、入力音声データおよび出力音声データを特に区別する必要がない場合、あるいは、総称する場合には、単に音声データとして説明する。
通話状態監視部(監視部)32は、回線接続インタフェース部31から出力された入力音声データ、および、データ送信部35から出力された出力音声データの状態を監視する。このため、通話状態監視部32は、発話時間計測部32aおよび発話判定部32bを備えている。
発話時間計測部32aは、入力音声データの状態を監視し、電話機2の発信者が発話した時間を計測する。また、発話時間計測部32aは、出力音声データの状態を監視し、電話機3aの着信者が発話した時間を計測する。例えば、発話時間計測部32aは、雑音レベル以上の音量を有する音声データを発話状態と判定し、発話状態の発話時間を計測する。図3は、音声データの音声波形の一例、およびこの音声波形を一定時間毎にサンプリングした状態を示す概念図である。発話時間計測部32aは、図3に示すように、音声データの音声波形Wを一定時間毎にサンプリングしたパケットPを監視し、パケットPの示す音量が、雑音レベルN以上の音量であるか否かを判定する。発話時間計測部32aは、パケットPの示す音量が雑音レベルN以上の音量である場合、発話状態と判定する。一方、発話時間計測部32aは、パケットPの示す音量が、雑音レベルN未満である場合、非発話状態(無言状態)と判定する。
ところで、上記では、発話時間計測部32aは、雑音レベルN以上の音量を有する音声データを発話状態と判定し、発話状態の発話時間を計測する例について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、非発話状態のときに、パケットPを生成しない電話機3aである場合、発話時間計測部32aは、パケットPを示すシーケンス番号が連続する期間を発話状態と判定し、シーケンス番号が不連続となる期間を非発話状態と判定しても良い。また、例えば、発話状態または非発話状態を示すパケットPを生成する電話機3aである場合、発話時間計測部32aは、発話状態を示すパケットPを検出した期間を発話状態と判定し、非発話状態を示すパケットPを検出した期間を非発話状態と判定しても良い。
発話時間計測部32aは、発信者の発話時間および着信者の発話時間を発話時間記憶部33に格納する。なお、発話時間計測部32aは、電話機2の発信者と電話機3aの着信者との通話の開始から終了までの通話時間を計測し、計測した通話時間を発話時間記憶部33に格納する。
発話判定部32bは、発信者と着信者との通話が終了すると、発話時間記憶部33に格納されている、通話時間、発信者の発話時間、および、着信者の発話時間を抽出する。発話判定部32bは、抽出した通話時間、発信者の発話時間、および、着信者の発話時間に基づいて、通話時間が所定の時間よりも短い時間であるか否か、発信者が一方的に発話しているか否か、あるいは発信者が無言であるか否かなどを判定する。さらに、発話判定部32bは、発信者の発話中に通話が切断されたか否かを判定する。
すなわち、通話時間が所定の時間よりも短い時間である場合は、着信者が、発信者による迷惑電話であると判断し、直ぐに通話を切断した可能性が高い。また、発信者の発話中に通話が切断された場合は、着信者が、発信者による迷惑電話であると判断し、発信者が発話中であるにも関わらず、通話を切断した可能性が高い。また、発信者が一方的に発話している場合は、発信者による一方的なセールス、サムライ商法、先物の勧誘などである可能性が高い。さらに、発信者が無言である場合は、発信者によるいたずら電話である可能性が高い。つまり、発話判定部32bは、このような状態を迷惑電話と判定することができる。なお、発話判定部32bによる判定項目は、これに限定されるものではない。
一例として、発話判定部32bは、通話時間が例えば15秒以下の時間を示している場合に、短時間で通話が終了した状態であると判定する。また、発話判定部32bは、発信者の発話中に、電話機3aの利用者が例えばハンドセット36に備えられているキーを操作することによる、通話の切断を検出した場合に、発信者の発話中に通話が切断された状態であると判定する。また、発信者の発話時間が、通話時間の例えば80%以上の時間を示している場合に、発信者が一方的に発話している状態であると判定する。さらに、発話判定部32bは、発信者の発話時間が、通話時間の例えば5%以下の時間を示している場合に、発信者がほぼ発話していない状態(無言状態)であると判定する。なお、発話判定部32bによる判定基準は、これに限定されるものではない。発話判定部32bは、判定した結果を評価項目点データ抽出部40に出力する。
発話時間記憶部33は、通話時間、発信者の発話時間、着信者の発話時間を示す発話時間データを格納する。このため、発話時間記憶部33は、発話時間データを、例えば、図4に示すように、発話時間データテーブル330として格納する。図4に示す例では、発話時間データテーブル330には、通話時間“8分13秒”、発信者の発話時間“7分32秒”、着信者の発話時間“17秒”が格納されている。すなわち、発信者の発話時間“7分32秒”が、通話時間“8分13秒”の91.7%程度を占めているため、上記の例では、発話判定部32bは、発信者が一方的に発話している状態であると判定する。
データ受信部34は、入力音声データを一時的に蓄えるバッファである。また、データ受信部34は、入力音声データが示す音声を、着信者が聞き取り易くするために、入力音声データの音声速度や、音声の高低などを変更する機能を有している。
データ送信部35は、出力音声データを一時的に蓄えるバッファである。また、データ送信部35は、出力音声データに含まれているエコーや雑音を除去し、出力音声データの音質を良好にする機能を有している。さらに、データ送信部35は、出力音声データを圧縮し、出力音声データ量を削減する機能を有している。
ハンドセット36は、受話器36aと送話器36bとが組み合わされ、片手で持てるように設計された送受話器である。ハンドセット36は、音声データの入出力のほか、キー入力、ランプ表示、オンフック、オフフック、発着信音の再生などの機能を有している。受話器36aは、入力音声データが示すパケットを組み立て、アナログ信号を生成し、入力音声データを再生する再生器である。送話器36bは、着信者の発話内容を示すアナログ信号をサンプリングすることによりパケットを生成し、生成したパケットを組み立て、出力音声データを生成する送信器である。
着信状態監視部(監視部)37は、回線接続インタフェース部31から出力された呼制御データの状態を監視する。このため、着信状態監視部37は、電話帳検索部37aおよびワン切り判定部37bを備えている。
電話帳検索部37aは、呼制御データに含まれている電話機2の電話番号を抽出し、抽出した電話機2の電話番号が、電話帳データ記憶部38に格納されているか否かを判定する。具体的には、電話帳検索部37aは、抽出した電話機2の電話番号を検索キーとし、この検索キーの電話番号が、電話帳データ記憶部38に格納されているか否かを判定する。電話帳検索部37aは、判定した結果を評価項目点データ抽出部40に出力する。また、電話帳検索部37aは、抽出した電話機2の電話番号を送信部42に出力する。
また、電話機2の電話番号の代わりに、非通知を示すデータが呼制御データに含まれている場合、電話帳検索部37aは、電話帳データ記憶部38を検索することなく、電話機2の電話番号が電話帳データ記憶部38に格納されていないと判定する。このような場合、電話帳検索部37aは、呼制御データに含まれている呼識別子を抽出する。電話帳検索部37aは、抽出した呼識別子を送信部42に出力する。
ワン切り判定部(呼判定部)37bは、呼制御データが、電話機2と電話機3aとの呼の確立を示しているか否かを判定する。すなわち、ワン切り判定部37aは、電話機2の発信がいわゆるワン切り状態であるか否かを判定する。例えば、ワン切り判定部37bは、呼制御データに含まれている発呼メッセージを監視し、この発呼メッセージが1回もしくは2回のみの呼を示している場合に、ワン切り状態であると判定する。ワン切り判定部37bは、判定した結果を評価項目点データ抽出部40に出力する。なお、ワン切りとは、電話機の着信表示履歴機能を利用した迷惑電話の一種であり、例えば、1〜2回の呼び出し音を鳴らし、呼を切断して意図的に不完全呼(通話を伴わない発信)を発生させるものである。
ところで、上記では、ワン切り判定部37bは、発呼メッセージが1回もしくは2回のみの呼を示している場合に、ワン切り状態であると判定する例について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ワン切り判定部37bは、発呼メッセージが1秒もしくは2秒のみの呼を示している場合に、ワン切り状態であると判定しても良い。すなわち、ワン切り判定部37bがワン切り状態であるか否かを判定できれば、その方法は任意である。
電話帳データ記憶部38は、氏名または名称に対応する電話番号を示す電話帳データを格納する。このため、電話帳データ記憶部38は、電話帳データを、例えば、図5に示すように、電話帳データテーブル380として格納する。図5に示す例では、電話帳データテーブル380の1行目R1には、氏名“富士通太郎”、電話番号“012−345−1111”、メールアドレス“Taro@fujitsu”が格納されている。2行目R2には、氏名“富士通次郎”、電話番号“012−345−2222”、メールアドレス“Jiro@fujitsu”が格納されている。3行目R3には、氏名“富士通三郎”、電話番号“012−345−3333”、メールアドレス“Saburo@fujitsu”が格納されている。なお、電話帳データ記憶部38には、氏名、電話番号、メールアドレスのほかに、郵便番号、住所などを示す電話帳データが格納されていても良い。
評価データ記憶部39は、発信データの評価項目を示す評価項目データ、およびこの評価項目の評価点を示す評価項目点データを格納する。このため、評価データ記憶部39は、評価項目データおよび評価項目点データを、例えば、図6に示すように、評価データテーブル390として格納する。図6に示す例では、評価データテーブル390の1行目R1には、評価項目“電話帳なし”、評価点“−1”が格納されている。2行目R2には、評価項目“ワン切り”、評価点“−5”が格納されている。3行目R3には、評価項目“短時間での通話の終了”、評価点“−2”が格納されている。4行目R4には、評価項目“発信者による発話中の通話切断”、評価点“−4”が格納されている。また、5行目R5には、評価項目“発信者による一方的な発話”、評価点“−3”が格納されている。また、6行目R6には、評価項目“無言電話”、評価点“−2”が格納されている。また、7行目R7には、評価項目“電話帳あり”、評価点“+2”が格納されている。さらに、8行目R8には、評価項目“通常通話”、評価点“+2”が格納されている。
なお、上記では、発話時間記憶部33、電話帳データ記憶部38および評価データ記憶部39が、各データをテーブル形式にて格納する例について説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、格納形式については任意である。
評価項目点データ抽出部(抽出部)40は、通話状態監視部32および着信状態監視部37から出力された監視(判定)結果に基づいて、評価データ記憶部39に格納されている評価項目点データを抽出する。評価項目点データ抽出部40は、抽出した評価項目点データを発信端末評価部41に出力する。
一例として、通話状態監視部32の監視結果とし、発信者のみが一方的に発話した状態を示している場合、評価項目点データ抽出部40は、評価データ記憶部39から評価項目“発信者による一方的な発話”に対応する評価項目点データ“−3”を抽出する。また、着信状態監視部37の監視結果とし、電話機2の電話番号が電話帳データ記憶部38に格納されていない状態を示している場合、評価項目点データ抽出部40は、評価データ記憶部39から評価項目“電話帳なし”に対応する評価項目点データ“−1”を抽出する。評価項目点データ抽出部40は、抽出した評価項目点データ“−3”および“−1”を発信端末評価部41に出力する。
また、他の例として、通話状態監視部32の監視結果とし、評価項目点データが示す評価項目の評価点の減点(マイナス)がなく、かつ着信状態監視部37の監視結果とし、ワン切りではない状態を示している場合、評価項目点データ抽出部40は、評価データ記憶部39から評価項目“通常通話”に対応する評価項目点データ“+2”を抽出する。また、着信状態監視部37の監視結果とし、電話機2の電話番号が電話帳データ記憶部38に格納されている状態を示している場合、評価項目点データ抽出部40は、評価データ記憶部39から評価項目“電話帳あり”に対応する評価項目点データ“+2”を抽出する。評価項目点データ抽出部40は、抽出した評価項目点データ“+2”および“+2”を発信端末評価部41に出力する。
発信端末評価部41は、評価項目点データ抽出部39が抽出した評価項目点データに基づいて、発信端末である電話機2の評価点を算出する。一例として、評価項目点データ抽出部39が評価項目点データ“−3”および“−1”を抽出した場合、発信端末評価部41は、“−3”と“−1”とを加算し、電話機2の評価点“−4”を算出する。また、他の例として、評価項目点データ抽出部39が評価項目点データ“+2”および“+2”を抽出した場合、発信端末評価部41は、“+2”と“+2”とを加算し、電話機2の評価点“+4”を算出する。発信端末評価部41は、算出した電話機2の評価点を送信部42に出力する。
送信部42は、電話帳検索部37aが抽出した電話機2の電話番号と、発信端末評価部41が算出した電話機2の評価点とを、IP電話網Nを介して尺度点データ記憶装置4に送信する。なお、電話帳検索部37aが呼制御データから呼識別子を抽出した場合、送信部42は、この呼識別子と、発信端末評価部41が算出した電話機2の評価点とを、IP電話網Nを介して尺度点データ記憶装置4に送信する。
一例として、発信端末評価部41が電話機2の評価点“−4”を算出した場合、送信部42は、電話機2の電話番号または呼識別子に、電話機2の評価点“−4”を付加し、IP電話網Nを介して尺度点データ記憶装置4に送信する。また、他の例として、発信端末評価部41が電話機2の評価点“+4”を算出した場合、送信部42は、電話機2の電話番号または呼識別子に、電話機2の評価点“+4”を付加し、IP電話網Nを介して尺度点データ記憶装置4に送信する。
ところで、上記の電話機3aは、パーソナルコンピュータなどの任意のコンピュータにプログラムをインストールすることによっても実現される。すなわち、上記の回線接続インタフェース部31、通話状態監視部32、データ受信部34、データ送信部35、ハンドセット36、着信状態監視部37、評価項目点データ抽出部40、発信端末評価部41および送信部42は、コンピュータのCPUがこれらの機能を実現するプログラムに従って動作することによって具現化される。したがって、回線接続インタフェース部31、通話状態監視部32、データ受信部34、データ送信部35、ハンドセット36、着信状態監視部37、評価項目点データ抽出部40、発信端末評価部41および送信部42の機能を実現するためのプログラムまたはそれを記録した記録媒体も、本発明の一実施形態である。また、発話時間記憶部33、電話帳データ記憶部38および評価データ記憶部39は、コンピュータの内蔵記憶装置またはこのコンピュータからアクセス可能な記憶装置によって具現化される。
(尺度点データ記憶装置の構成)
尺度点データ記憶装置(尺度値データ記憶装置)4は、図1に示すように、尺度点データ記憶部43、尺度点データ更新部44、および、通信処理部45を備えている。尺度点データ記憶装置4は、サーバマシン、パーソナルコンピュータ、ワークステーションなどの1台のコンピュータまたは複数台のコンピュータ上に構成される。
尺度点データ記憶部(尺度値データ記憶部)43は、発信端末と着信端末との呼を制御するための尺度となる発信端末の尺度点を示す尺度点データを格納する。このため、尺度点データ記憶部43は、尺度点データを、例えば、図7に示すように、尺度点データテーブル430として格納する。図7に示す例では、尺度点データテーブル430の1行目R1には、電話機の電話番号“012−345−6789”、尺度点“92”が格納されている。2行目R2には、電話機の電話番号“012−345−4444”、尺度点“75”が格納されている。3行目R3には、電話機の電話番号“012−345−5555”、尺度点“84”が格納されている。なお、上記では、尺度点データ記憶部43が、尺度点データをテーブル形式にて格納する例について説明したが、これに限定されるものではなく、格納形式については任意である。また、上記では、尺度点データとして、数値(点数)が格納されている例について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、ランクA,B,C・・・のように、ランク値で格納されていても良い。また、尺度点の上限は100点を超えていてもよく、任意である。さらに、尺度点の下限は0点を下回っていても良く、任意である。
尺度点データ更新部(更新部)44は、電話機2の電話番号と電話機2の評価点とを電話機3aの送信部42から受信する。尺度点データ更新部44は、電話機2の電話番号と電話機2の評価点とに基づいて、尺度点データ記憶部43に格納されている電話機2の尺度点データを更新する。なお、尺度点データ更新部44は、呼識別子と電話機2の評価点とを送信部42から受信した場合、この呼識別子を通信処理部45に出力し、通信処理部45に、呼制御サーバ5から電話機2の電話番号を取得するように要求する。通信処理部45が呼制御サーバ5から電話機2の電話番号を取得すると、尺度点データ更新部44は、電話機2の電話番号と電話機2の評価点とに基づいて、尺度点データ記憶部43に格納されている電話機2の尺度点データを更新する。これにより、回線接続インタフェース部31が受信した呼制御データに、非通知を示すデータが含まれている場合であっても、尺度点データ更新部44は、電話機2の電話番号と電話機2の評価点とに基づいて、尺度点データ記憶部43に格納されている電話機2の尺度点データを更新することができる。
一例として、尺度点データ更新部44が、電話機2の電話番号“012−345−6789”と電話機2の評価点“−4”とを受信したものとする。尺度点データ更新部44は、電話機2の電話番号“012−345−6789”に基づいて、尺度点データ記憶部43に格納されている電話機2の尺度点データ“92”を抽出する。尺度点データ更新部44は、抽出した電話機2の尺度点データ“92”に、電話機2の評価点“−4”を加算する。電話機2の尺度点データ“92”に電話機2の評価点“−4”が加算されると、電話機2の尺度点データは“88”に減少する。尺度点データ更新部44は、電話機2の尺度点データ“88”を尺度点データ記憶部43に格納する。すなわち、尺度点データ記憶部43に格納されている電話機2の尺度点データ“92”が、図8に示すように、尺度点データ“88”に更新される。
また、他の例として、尺度点データ更新部44が、電話機2の電話番号“012−345−6789”と電話機2の評価点“+4”とを受信したものとする。尺度点データ更新部44は、電話機2の電話番号“012−345−6789”に基づいて、尺度点データ記憶部43に格納されている電話機2の尺度点データ“92”を抽出する。尺度点データ更新部44は、抽出した電話機2の尺度点データ“92”に、電話機2の評価点“+4”を加算する。電話機2の尺度点データ“92”に電話機2の評価点“+4”が加算されると、電話機2の尺度点データは“96”に増加する。尺度点データ更新部44は、電話機2の尺度点データ“96”を尺度点データ記憶部43に格納する。すなわち、尺度点データ記憶部43に格納されている電話機2の尺度点データ“92”が、図9に示すように、尺度点データ“96”に更新される。
なお、上記では、電話帳検索部37aが、呼制御データに含まれている電話機2の電話番号または呼識別子を抽出し、尺度点データ更新部44が、尺度点データ記憶部43に格納されている電話機2の尺度点データを更新する例について説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、電話帳検索部37aが、自機器の電話番号(電話機3aの電話番号)を図示しない記憶部から抽出し、尺度点データ更新部44が、尺度点データ記憶部43に格納されている電話機2の尺度点データを更新するようにしても良い。具体的には、呼制御サーバ5が、発信端末である電話機2と着信端末となる電話機3aとの発着信ログを記録する。記録した発着信ログに基づいて、通信処理部45は、電話機3aの電話番号から電話機2の電話番号を取得するように呼制御サーバ5の後述する要求受信部57に要求する。通信処理部45は、呼制御サーバ5の要求受信部57から電話機2の電話番号を取得する。これにより、尺度点データ更新部44は、尺度点データ記憶部43に格納されている電話機2の尺度点データを更新することができる。
通信処理部45は、呼制御サーバ5の後述する尺度点データ取得部53からの要求に応じて、尺度点データ記憶部43に格納されている電話機2の尺度点データを抽出する。通信処理部45は、抽出した電話機2の尺度点データを、IP電話網Nを介して呼制御サーバ5の尺度点データ取得部53に送信する。なお、尺度点データ記憶装置4と呼制御サーバ5とが、イーサネット(登録商標)を介して接続されている場合には、このイーサネット(登録商標)を介して電話機2の尺度点データを送信しても良い。
また、通信処理部45は、尺度点データ更新部44からの要求に応じて、呼制御サーバ5の要求受信部57にアクセスし、呼制御サーバ5に格納されている電話機2の電話番号を取得する。通信処理部45は、取得した電話機2の電話番号を尺度点データ更新部44に出力する。
ところで、上記の尺度点データ記憶装置4は、パーソナルコンピュータなどの任意のコンピュータにプログラムをインストールすることによっても実現される。すなわち、上記の尺度点データ更新部44および通信処理部45は、コンピュータのCPUがこれらの機能を実現するプログラムに従って動作することによって具現化される。したがって、尺度点データ更新部44および通信処理部45の機能を実現するためのプログラムまたはそれを記録した記録媒体も、本発明の一実施形態である。また、尺度点データ記憶部43は、コンピュータの内蔵記憶装置またはこのコンピュータからアクセス可能な記憶装置によって具現化される。
(呼制御サーバの構成)
呼制御サーバ5は、図1に示すように、呼処理部51、通信制御部52、尺度点データ取得部53、利用者データ記憶部54、発信ペナルティ記憶部55、対応データ記憶部56、要求受信部57、および、時刻計測部58を備えている。呼制御サーバ5は、サーバマシン、パーソナルコンピュータ、ワークステーションなどの1台のコンピュータまたは複数台のコンピュータ上に構成される。なお、呼制御サーバ5は、IP電話網Nの通話トラフィックの総量を監視し、通話が一定以上に込むと、新しく発信される通話を制限するふくそう制御機能を備えている。
呼処理部51は、電話機2から発呼メッセージを含む呼制御データを受信可能なインタフェース部である。呼処理部51は、受信した呼制御データを通信制御部52に出力する。また、呼処理部51は、通信制御部52から発呼メッセージを含む呼制御データを受け付け可能なインタフェース部である。呼処理部51は、受け付けた呼制御データを、IP電話網Nを介して電話機3aに送信する。
通信制御部52は、発信端末である電話機2と、着信端末となる電話機3aとの呼を制御する。なお、通信制御部52の詳細については後述する。
尺度点データ取得部53は、通信制御部52からの要求に応じて、尺度点データ記憶装置4の通信処理部45にアクセスし、尺度点データ記憶部43に格納されている電話機2の尺度点データを取得する。尺度点データ取得部53は、取得した電話機2の尺度点データを通信制御部52に出力する。
利用者データ記憶部54は、利用者名、電話番号、URI(Uniform Resource Identifier)、および、呼の状態を示す利用者データを格納する。このため、利用者データ記憶部54は、利用者データを、例えば、図10に示すように、利用者データテーブル540として格納する。図10に示す例では、利用者データテーブル540の1行目R1には、利用者名“利用者A”、電話番号“012−345−6666”、URI“aa@xx.com”、呼の状態“空き”が格納されている。2行目R2には、利用者名“利用者B”、電話番号“012−345−7777”、URI“bb@xx.com”、呼の状態“空き”が格納されている。3行目R3には、利用者名“利用者C”、電話番号“012−345−8888”、URI“cc@xx.com”、呼の状態“話中”が格納されている。
発信ペナルティ記憶部55は、複数段階設けられた発信端末の尺度点の各段階について、発信端末が送信した呼制御データを遅延するための発信ペナルティデータが示す呼制御データの遅延時間を段階的に格納する。このため、発信ペナルティ記憶部55は、発信ペナルティデータを、例えば、図11に示すように、発信ペナルティデータテーブル550として格納する。図11に示す例では、発信ペナルティデータテーブル550の1行目R1には、尺度点“90以上”、発信ペナルティ“なし”が格納されている。2行目R2には、尺度点“80以上90未満”、発信ペナルティ“4秒遅延”が格納されている。3行目R3には、尺度点“70以上80未満”、発信ペナルティ“8秒遅延”が格納されている。
対応データ記憶部56は、呼識別子、発信端末の電話番号、および着信端末の電話番号を示す対応データを格納する。このため、対応データ記憶部56は、対応データを、例えば、図12に示すように、対応データテーブル560として格納する。図12に示す例では、対応データテーブル560の1行目R1には、呼識別子“1”、発信端末の電話番号“012−345−6789”、着信端末の電話番号“012−345−6790”が格納されている。2行目R2には、呼識別子“2”、発信端末の電話番号“012−345−7777”、着信端末の電話番号“012−345−7778”が格納されている。3行目R3には、呼識別子“3”、発信端末の電話番号“012−345−8888”、着信端末の電話番号“012−345−8889”が格納されている。
なお、上記では、利用者データ記憶部54、発信ペナルティ記憶部55および対応データ記憶部56が、各データをテーブル形式にて格納する例について説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、格納形式については任意である。
要求受信部57は、尺度点データ記憶装置4の通信処理部45からのアクセスを受信可能なインタフェース部である。通信処理部45からのアクセスが、電話機2の電話番号の取得を示している場合、要求受信部57は、呼識別子に基づいて、対応データ記憶部56に格納されている発信端末である電話機2の電話番号を抽出する。例えば、呼識別呼が“1”を示している場合、要求受信部57は、対応データ記憶部56に格納されている発信端末である電話機2の電話番号“012−345−6789”を抽出する。要求受信部57は、抽出した電話機2の電話番号を通信処理部45に送信する。
時刻計測部58は、例えば、タイマーやカウンタなどから構成され、所定の時刻を計測する機能を有している。
通信制御部52は、呼処理部51から出力された呼制御データに含まれている呼識別子、発信端末である電話機2の電話番号、および着信端末となる電話機3aの電話番号を抽出する。通信制御部52は、抽出した電話機3aの電話番号に基づいて、利用者データ記憶部54に格納されている電話機3aのURIを抽出する。通信制御部52は、抽出した電話機3aのURIに基づいて、例えば、図示しないDNSサーバにアクセスし、電話機3aのIPアドレスを取得する。また、通信制御部52は、利用者データ記憶部54に格納されている電話機3aの呼の状態を参照し、電話機3aの呼の状態が“空き”を示していれば、発呼メッセージを含む呼制御データを呼処理部51に出力する。一方、電話機3aの呼の状態が“話中”を示していれば、通信制御部52は、話中メッセージを含む呼制御データを呼処理部51に出力する。この場合、呼処理部51は、この呼制御データを電話機2に送信する。
また、通信制御部52は、抽出した呼識別子、発信端末である電話機2の電話番号、および着信端末となる電話機3aの電話番号を対応データ記憶部56に格納する。
さらに、通信制御部52は、発信遅延処理部52aを備えている。発信遅延処理部52aは、電話機2の尺度点に基づいて、発信ペナルティ記憶部55に格納されている発信ペナルティデータを抽出し、発信ペナルティデータが示す呼制御データの遅延時間に基づいて、電話機2が送信した呼制御データを保持する処理を行う。
一例として、呼処理部51が、電話機2から送信された呼制御データを受信し、受信した呼制御データを通信制御部52に出力したものとする。また、尺度点データ取得部53が、電話機2の尺度点データ“88”を取得したものとする。このような場合、発信遅延処理部52aは、電話機2の尺度点データ“88”に基づいて、発信ペナルティ記憶部55に格納されている発信ペナルティデータ“4秒遅延”を抽出する。発信遅延処理部52aは、抽出した発信ペナルティデータ“4秒遅延”に基づいて、時刻計測部58に“4秒”計測するように指示する。発信遅延処理部52aは、時刻計測部58が“4秒”計測し終わるまで、呼処理部51から出力された呼制御データを保持する。時刻計測部58が“4秒”計測し終わると、発信遅延処理部52aは、呼制御データを呼処理部51に出力する。呼処理部51は、呼制御データを電話機3aに送信する。これにより、電話機2から電話機3aへの発信が4秒遅延することになる。
また、他の例として、電話機2から送信された呼制御データを受信し、受信した呼制御データを通信制御部52に出力したものとする。また、尺度点データ取得部53が、電話機2の尺度点データ“96”を取得したものとする。このような場合、発信遅延処理部52aは、電話機2の尺度点データ“96”に基づいて、発信ペナルティ記憶部55に格納されている発信ペナルティデータ“なし”を抽出する。発信ペナルティデータが“なし”を示しているので、発信遅延処理部52aは、呼処理部51から出力された呼制御データを保持することなく、呼制御データを呼処理部51に出力する。呼処理部51は、呼制御データを電話機3aに送信する。これにより、電話機2から電話機3aへの発信は遅延されない。
ところで、上記の呼制御サーバ5は、パーソナルコンピュータなどの任意のコンピュータにプログラムをインストールすることによっても実現される。すなわち、上記の呼処理部51、通信制御部52、尺度点データ取得部53、要求受信部57および時刻計測部58は、コンピュータのCPUがこれらの機能を実現するプログラムに従って動作することによって具現化される。したがって、呼処理部51、通信制御部52、尺度点データ取得部53、要求受信部57および時刻計測部58の機能を実現するためのプログラムまたはそれを記録した記録媒体も、本発明の一実施形態である。また、利用者データ記憶部54、発信ペナルティ記憶部55および対応データ記憶部56は、コンピュータの内蔵記憶装置またはこのコンピュータからアクセス可能な記憶装置によって具現化される。
以上、呼制御システム1の構成について説明したが、呼制御システム1の構成は、図1に示す構成に限定されない。例えば、呼制御システム1における尺度点データ記憶装置4を呼制御サーバ5の一機能として呼制御サーバ5内に備えることもできる。
図13は、尺度点データ記憶装置を呼制御サーバ内に備えた場合の呼制御システム1aの概略構成を示すブロック図である。図13において、図1と同様の機能を有する構成については、同じ参照符号を付記している。尺度点データ記憶装置40が呼制御サーバ50内に備えられているので、図1に示す尺度点データ記憶装置4内の通信処理部45、呼制御サーバ5内の尺度点データ取得部53および要求受信部57は不要となる。
(着信端末の動作例)
次に、上記の構成に係る呼制御システム1における電話機3aの処理について、図14を参照しながら説明する。
図14は、電話機3aの処理の概要を示すフローチャートである。すなわち、図14に示すように、回線接続インタフェース部31が、電話機2から送信された発呼メッセージを含む呼制御データを受信することにより、電話機2からの着信(発呼)があれば(工程Op1にてYES)、着信状態監視部37は、回線接続インタフェース部31から出力された呼制御データの状態を監視する(工程Op2)。着信状態監視部37は、電話機2の電話番号が電話帳データ記憶部38に格納されているか否か、あるいは電話機2からの着信がワン切り状態であるか否かなどを監視する。一方、電話機2からの着信がなければ(工程Op1にてNO)、工程Op1に戻る。
電話機2からの着信中に、電話機3aの利用者が、例えばハンドセット36に備えられているキーを操作することにより、電話機2との通話(呼)が確立すれば(工程Op3にてYES)、通話状態監視部32は、回線接続インタフェース部31から出力された入力音声データ、および、データ送信部35から出力された出力音声データの状態を監視する(工程Op4)。通話状態監視部32は、通話時間が所定の時間よりも短い時間であるか否か、発信者の発話中に通話が切断されたか否か、発信者が一方的に発話しているか否か、あるいは発信者が無言であるか否かなどを監視する。一方、電話機2との通話(呼)が確立していなければ(工程Op3にてNO)、工程Op5に進む。
評価項目点データ抽出部40は、通話状態監視部32および着信状態監視部37から出力された監視(判定)結果に基づいて、評価データ記憶部39に格納されている評価項目点データを抽出する(工程Op5)。なお、評価項目点データ抽出部40が評価項目点データを抽出するタイミングは、電話機2からの着信後、あるいは電話機2との通話が切断された後であるが、これに限定されない。
発信端末評価部41は、評価項目点データ抽出部39が抽出した評価項目点データに基づいて、発信端末である電話機2の評価点を算出する(工程Op6)。送信部42は、電話帳検索部37aが抽出した電話機2の電話番号または呼識別子と、発信端末評価部41が算出した電話機2の評価点とを、IP電話網Nを介して尺度点データ記憶装置4に送信する(工程Op7)。なお、電話機3b,3cも、工程Op1〜Op7と同様の処理を行う。
ここで、工程Op5における評価項目点データ抽出部40の処理の一例について、図15を参照しながら説明する。
図15は、評価項目点データ抽出部40の処理の一例を示すフローチャートである。図15に示すように、ワン切り判定部37bが、電話機2からの着信をワン切り状態であると判定すれば(工程Op51にてYES)、評価項目点データ抽出部40は、評価データ記憶部39から評価項目“ワン切り”に対応する評価項目点データ“−5”を抽出する(工程Op52)。一方、ワン切り判定部37bが、電話機2からの着信をワン切り状態であると判定しなければ(工程Op51にてNo)、工程Op53に進む。
次に、発話判定部32bが、通話時間が所定の時間よりも短い時間であると判定すれば(工程Op53にてYES)、評価項目点データ抽出部40は、評価データ記憶部39から評価項目“短時間での通話の終了”に対応する評価項目点データ“−2”を抽出する(工程Op54)。一方、発話判定部32bが、通話時間が所定の時間よりも短い時間であると判定しなければ(工程Op53にてNO)、工程Op55に進む。
次に、発話判定部32bが、発信者による発話中に通話が切断されたと判定すれば(工程Op55にてYES)、評価項目点データ抽出部40は、評価データ記憶部39から評価項目“発信者による発話中の通話切断”に対応する評価項目点データ“−4”を抽出する(工程Op56)。一方、発話判定部32bが、発信者による発話中に通話が切断されたと判定しなければ(工程Op55にてNO)、工程Op57に進む。
次に、発話判定部32bが、発信者による一方的な発話であると判定すれば(工程Op57にてYES)、評価項目点データ抽出部40は、評価データ記憶部39から評価項目“発信者による一方的な発話”に対応する評価項目点データ“−3”を抽出する(工程Op58)。一方、発話判定部32bが、発信者による一方的な発話であると判定しなければ(工程Op57にてNO)、工程Op59に進み、発信者がほぼ発話していない状態(無言状態)であるか否かを判定する。そして、発話判定部32bが、いわゆる無言電話であると判定すれば(工程Op59にてYES)、評価項目点データ抽出部40は、評価データ記憶部39から評価項目“無言電話”に対応する評価項目点データ“−2”を抽出する(工程Op60)。一方、発話判定部32bが、無言電話であると判定しなければ(工程Op59にてNO)、工程Op61に進む。
ここで、工程Op51,53,55,57,59にて評価項目点データが示す評価項目の評価点の減点(マイナス)がない場合、すなわち、工程Op51,53,55,57,59にてNOの場合(工程Op61にてYES)、評価項目点データ抽出部40は、評価データ記憶部39から評価項目“通常通話”に対応する評価項目点データ“+2”を抽出する(工程Op62)。一方、工程Op51,53,55,57,59にて評価項目点データが示す評価項目の評価点の減点がある場合、すなわち、工程Op51,53,55,57,59にて少なくとも1つがYESの場合(工程Op61にてNO)、工程Op63に進む。
次に、電話帳検索部37aが、電話機2の電話番号が電話帳データ記憶部38に格納されていると判定すれば(工程Op63にてYES)、評価項目点データ抽出部40は、評価データ記憶部39から評価項目“電話帳あり”に対応する評価項目点データ“+2”を抽出する(工程Op64)。一方、電話帳検索部37aが、電話機2の電話番号が電話帳データ記憶部38に格納されていると判定しなければ(工程Op63にてNO)、評価項目点データ抽出部40は、評価データ記憶部39から評価項目“電話帳なし”に対応する評価項目点データ“−1”を抽出する(工程Op65)。
(尺度点データ記憶装置の動作例)
次に、上記の構成に係る呼制御システム1における尺度点データ記憶装置4の処理について、図16を参照しながら説明する。
図16は、尺度点データ記憶装置4の処理の一例を示すフローチャートである。図16に示すように、尺度点データ更新部44は、図14の工程Op7にて送信された電話機2の電話番号と、この電話機2の評価点とを受信する(工程Op8)。尺度点データ更新部44は、電話機2の電話番号と電話機2の評価点とに基づいて、尺度点データ記憶部43に格納されている電話機2の尺度点データを更新する(工程Op9)。
その後、通信処理部45が、呼制御サーバ5の尺度点データ取得部53から電話機2の尺度点データを抽出する要求を受信すると、通信処理部45は、電話機2の電話番号に基づいて、尺度点データ記憶部43に格納されている尺度点データを抽出する(工程Op10)。通信処理部45は、抽出した尺度点データを呼制御サーバ5の尺度点データ取得部53に送信する(工程Op11)。
なお、本実施形態においては、迷惑電話の発信者が、電話機2を用いて、電話機3a、電話機3b、および電話機3cの順番に迷惑電話を発信している。このため、尺度点データ更新部44は、電話機3a、電話機3b、および電話機3cの順番に、上記の工程Op8、工程Op9を繰り返す。
例えば、尺度点データ更新部44は、電話機3aから電話機2の評価点“−4”を受信したものとする。また、電話機3bから電話機2の評価点“−6”を受信したものとする。さらに、電話機3cから電話機2の評価点“−2”を受信したものとする。また、尺度点データ記憶部43には、電話機2の尺度点データ“92”が格納されていたものとする。このような場合、尺度点データ更新部44は、上記の工程Op8、工程Op9に従って、尺度点データ記憶部43に格納されている電話機2の尺度点データを、“88”,“82”,および“80”と順次更新していく。
(呼制御サーバの動作例)
次に、上記の構成に係る呼制御システム1における呼制御サーバ5の処理について、図17を参照しながら説明する。
図17は、呼制御サーバ5の処理の一例を示すフローチャートである。図17に示すように、呼処理部51が、電話機2から発呼メッセージを含む呼制御データを受信すれば(工程Op12にてYES)、呼処理部51は、受信した呼制御データを通信制御部52に出力する。通信制御部52は、呼制御データを受信すると、尺度点データ取得部53に尺度点データを取得するように要求する。尺度点データ取得部53は、通信制御部52からの要求に応じて、尺度点データ記憶装置4の通信処理部45にアクセスし、尺度点データ記憶部43に格納されている電話機2の尺度点データを取得する(工程Op13)。一方、呼処理部51が、電話機2から呼制御データを受信しなければ(工程Op12にてNO)、工程Op12に戻る。
そして、通信制御部52の発信遅延処理部52aは、工程Op13において取得された電話機2の尺度点データに基づいて、発信ペナルティ記憶部55に格納されている発信ペナルティデータを抽出する(工程Op14)。発信遅延処理部52aは、抽出した発信ペナルティデータが、例えば“4秒遅延”のように、発信ペナルティがあることを示していれば(工程Op15にてYES)、時刻計測部58に、例えば“4秒”計測するように指示する(工程Op16)。一方、発信遅延処理部52aは、抽出した発信ペナルティデータが、例えば“なし”のように、発信ペナルティがないことを示していれば(工程Op15にてNO)、工程Op18に進む。
そして、時刻計測部58による計測が終了すれば(工程Op17にてYES)、あるいは工程Op15にてNOの場合、発話遅延処理部52aは、呼制御データを呼処理部51に出力する。そして、呼処理部51は、呼制御データを、IP電話網Nを介して着信端末となる電話機3aに送信する(工程Op18)。これにより、電話機2から電話機3aへの発信が遅延される。一方、時刻計測部58による計測が終了しなければ(工程Op17にてNO)、工程Op17に戻る。
以上のように、本実施形態に係る呼制御システム1によれば、通話状態監視部32および着信状態監視部37は、電話機3aが受信した発信データの状態を監視する。評価項目点データ抽出部40は、通話状態監視部32および着信状態監視部37の監視結果に基づいて、評価データ記憶部39に格納されている評価項目点データを抽出する。発信端末評価部41は、評価項目点データ抽出部40が抽出した評価項目点データに基づいて、電話機2の評価点を算出する。これにより、上記従来の構成のように、電話機3aの利用者において、電話機2の評価点を入力する必要がない。それゆえ、電話機3aの利用者において手間をかけることがない。また、評価データ記憶部39に格納されている評価項目点データに基づいて電話機2の評価点を算出するので、上記従来の構成のように、電話機3aの利用者毎に電話機2の評価点のばらつきが生じない。また、尺度点データ更新部44は、発信端末評価部41が算出した電話機2の評価点に基づいて、尺度点データ記憶部43に格納されている電話機2の尺度点を増減する。発信遅延処理部52aは、電話機2の尺度点に基づいて、発信ペナルティ記憶部55に格納されている発信ペナルティデータを抽出し、電話機2が送信した発信データに発信ペナルティを付与する。発信ペナルティの一例として、本実施形態において説明したように、電話機2から電話機3aへの発信の遅延である。それゆえ、迷惑電話の発信数を確実に減少させることができる。
(第2の実施形態)
実施の形態1では、呼制御サーバが、発信端末から着信端末への発信を遅延させる例について説明した。これに対して、実施の形態2では、発信端末から着信端末への発信に対する、発信端末への着信端末の話中状態を返信する例について説明する。
図18は、本実施形態に係る呼制御システム10の概略構成を示すブロック図である。すなわち、本実施形態に係る呼制御システム10は、図1に示す呼制御サーバ5の代わりに、呼制御サーバ6を備えている。なお、図18において、図1と同様の機能を有する構成については、同じ参照符号を付記し、その詳細な説明を省略する。
(呼制御サーバの構成)
呼制御サーバ6は、図1に示す発信ペナルティ記憶部55の代わりに、発信ペナルティ記憶部61を備えている。また、図1に示す時刻計測部58の代わりに、乱数生成部62を備えている。さらに、図1に示す通信制御部52の発信遅延処理部52aの代わりに、通信制御部63の話中返却部63aを備えている。
発信ペナルティ記憶部61は、複数段階設けられた発信端末の尺度点の各段階について、発信端末が送信した呼制御データを遅延するための発信ペナルティデータが示す呼制御データの遅延時間を段階的に格納する。このため、発信ペナルティ記憶部61は、発信ペナルティデータを、例えば、図19に示すように、発信ペナルティデータテーブル610として格納する。図19に示す例では、発信ペナルティデータテーブル610の1行目R1には、尺度点“90以上”、発信ペナルティ“なし”が格納されている。2行目R2には、尺度点“80以上90未満”、発信ペナルティ“10%の確率で話中”が格納されている。3行目R3には、尺度点“70以上80未満”、発信ペナルティ“20%の確率で話中”が格納されている。
乱数生成部62は、通信制御部63からの指示に基づいて、話中を示す信号を、ある確率で生成する機能を有している。
通信制御部63は、話中返却部63aを備えている。話中返却部63aは、電話機2の尺度点に基づいて、発信ペナルティ記憶部61に格納されている発信ペナルティデータを抽出し、発信ペナルティデータが示す話中状態となる確率に基づいて、電話機2が送信した呼制御データに話中メッセージを挿入する処理を行う。
一例として、呼処理部51が、電話機2から送信された呼制御データを受信し、受信した呼制御データを通信制御部63に出力したものとする。また、尺度点データ取得部53が、電話機2の尺度点データ“88”を取得したものとする。このような場合、話中返却部63aは、電話機2の尺度点データ“88”に基づいて、発信ペナルティ記憶部61に格納されている発信ペナルティデータ“10%の確率で話中”を抽出する。話中返却部63aは、抽出した発信ペナルティデータ“10%の確率で話中”に基づいて、乱数生成部62に10%の確率で話中を示す信号を生成するように指示する。
ここで、乱数生成部62が、10%の確率で話中を示す信号を生成した場合、話中返却部63aは、呼制御データに含まれている発呼メッセージを削除し、話中メッセージを挿入する。話中返却部63aは、話中メッセージを含む呼制御データを呼処理部51に出力する。呼処理部51は、この呼制御データを発信端末である電話機2に返信する。これにより、電話機2から電話機3aへの発信に対し、電話機2においては、電話機3aが話中の状態となる。一方、乱数生成部62が、残余の90%の確率で話中を示す信号を生成しない場合、話中返却部63aは、発呼メッセージを含む呼制御データを呼処理部51に出力する。呼処理部51は、この呼制御データを着信端末となる電話機3に送信する。これにより、電話機2から電話機3aへの発信が可能となる。
(呼制御サーバの動作例)
次に、上記の構成に係る呼制御システム10における呼制御サーバ6の処理について、図20を参照しながら説明する。なお、図20において、図17と同様の処理を示す部分については、同じ参照符号を付記し、その詳細な説明を省略する。
図20は、呼制御サーバ6の処理の一例を示すフローチャートである。図20に示す処理において、工程Op12および工程Op13は、図17に示す工程Op12および工程Op13の処理と同様である。
工程Op13の後、通信制御部63の話中返却部63aは、工程Op13において取得された電話機2の尺度点データに基づいて、発信ペナルティ記憶部61に格納されている発信ペナルティデータを抽出する(工程Op21)。話中返却部63aは、抽出した発信ペナルティデータが、例えば“10%の確率で話中”のように、発信ペナルティがあることを示していれば(工程Op22にてYES)、乱数生成部62に、例えば10%の確率で話中を示す信号を生成するように指示する(工程Op23)。一方、話中返却部63aは、抽出した発信ペナルティデータが、例えば“なし”のように、発信ペナルティがないことを示していれば(工程Op22にてNO)、工程Op26に進む。
そして、乱数生成部62が話中を示す信号を生成した場合(工程Op24にてYES)、話中返却部63aは、呼制御データに含まれている発呼メッセージを削除し、話中メッセージを挿入する。話中返却部63aは、話中メッセージを含む呼制御データを呼処理部51に出力する。呼処理部51は、この呼制御データを電話機2に送信(返信)する(工程Op25)。これにより、電話機2から電話機3aへの発信に対し、電話機2においては、電話機3aが話中の状態となる。
一方、乱数生成部62が話中を示す信号を生成しない場合(工程Op24にてNO)、あるいは工程Op22にてNOの場合、話中返却部63aは、発呼メッセージを含む呼制御データを呼処理部51に出力する。呼処理部51は、この呼制御データを電話機3aに送信する(工程Op26)。これにより、電話機2から電話機3aへの発信が可能となる。
以上のように、本実施形態に係る呼制御システム10によれば、話中返却部63aは、電話機2の尺度点に基づいて、発信ペナルティ記憶部61に格納されている発信ペナルティデータを抽出する。これにより、話中返却部63aは、電話機2の尺度点の増減に応じた発信ペナルティデータを抽出することができる。また、話中返却部63aは、発信ペナルティデータが示す話中状態となる確率に基づいて、電話機2が送信した呼制御データに話中メッセージを挿入する。これにより、電話機2から電話機3aへの発信に対する、電話機2への電話機3aの話中状態を返信することができる。それゆえ、迷惑電話の発信数を確実に減少させることができる。
(第3の実施形態)
実施の形態1および実施の形態2では、着信端末となる電話機に評価データ記憶部を、尺度点データ記憶装置に尺度点データ記憶部を、呼制御サーバに発信ペナルティ記憶部を備える例について説明した。これに対して、実施の形態3では、尺度点データ記憶装置に、評価データ記憶部、尺度点データ記憶部、および、発信ペナルティ記憶部を一元的に備える例について説明する。
図21は、本実施形態に係る呼制御システム11の概略構成を示すブロック図である。すなわち、本実施形態に係る呼制御システム11は、図1に示す電話機3a〜3cの代わりに、電話機30a〜30cを備えている。また、本実施形態に係る呼制御システム11は、図1に示す尺度点データ記憶装置4の代わりに、尺度点データ記憶装置7を備えている。さらに、本実施形態に係る呼制御システム11は、図1に示す呼制御サーバ5の代わりに、呼制御サーバ8を備えている。なお、図21において、図1と同様の機能を有する構成については、同じ参照符号を付記し、その詳細な説明を省略する。
(着信端末の構成)
図22は、電話機(着信端末)30aの詳細構成を示すブロック図である。電話機30b,30cの構成も図22に示す電話機30aの構成と同様である。図22に示す電話機30aは、図2に示す送信部42の代わりに、送信部46を備えている。なお、図2に示す評価データ記憶部39、評価項目点データ抽出部40、および発信端末評価部41は、図21に示す尺度点データ記憶装置7に備えている。
送信部46は、電話帳検索部37aが抽出した電話機2の電話番号と、通話状態監視部32および着信状態監視部37から出力された監視結果とを、IP電話網Nを介して尺度点データ記憶装置7に送信する。
(尺度点データ記憶装置の構成)
図21に示す尺度点データ記憶装置7は、図1に示す尺度点データ記憶装置4に加えて、図2に示す電話機3aにおける評価データ記憶部39、評価項目点データ抽出部40、および発信端末評価部41をさらに備えている。また、図21に示す尺度点データ記憶装置7は、図1に示す尺度点データ記憶装置4に加えて、図1に示す呼制御サーバ5における発信ペナルティ記憶部55をさらに備えている。また、図21に示す尺度点データ記憶装置7は、図1に示す通信処理部45の代わりに、通信処理部71を備えている。さらに、図21に示す尺度点データ記憶装置7は、図1に示す尺度点データ記憶装置4に加えて、応答部72をさらに備えている。
通信処理部71は、電話機2の電話番号と、通話状態監視部32および着信状態監視部37の監視結果とを電話機30aの送信部46から受信する。通信処理部71は、受信した電話機2の電話番号と、通話状態監視部32および着信状態監視部37の監視結果とを評価項目点データ抽出部40に出力する。
評価項目点データ抽出部40は、通話状態監視部32および着信状態監視部37の監視結果に基づいて、評価データ記憶部39に格納されている評価項目点データを抽出する。発信端末評価部41は、評価項目点データ抽出部39が抽出した評価項目点データに基づいて、発信端末である電話機2の評価点を算出する。尺度点データ更新部44は、電話機2の電話番号と電話機2の評価点とに基づいて、尺度点データ記憶部43に格納されている電話機2の尺度点データを更新する。
応答部72は、呼制御サーバ8の後述する発信ペナルティデータ取得部81からの要求に応じて、尺度点データ記憶部43に格納されている電話機2の尺度点データを抽出し、抽出した電話機2の尺度点データに基づいて、発信ペナルティ記憶部55に格納されている発信ペナルティデータを抽出する。応答部72は、抽出した発信ペナルティデータを、発信ペナルティデータ取得部81に送信する。
(呼制御サーバの構成)
図21に示す呼制御サーバ8は、図1に示す尺度点データ取得部53の代わりに、発信ペナルティデータ取得部81を備えている。また、図21に示す呼制御サーバ8は、図1に示す通信制御部52の代わりに、通信制御部82を備えている。なお、図1に示す発信ペナルティ記憶部55は、図21に示す尺度点データ記憶装置7に備えている。
発信ペナルティデータ取得部81は、通信制御部82からの要求に応じて、尺度点データ記憶装置7の応答部72にアクセスし、発信ペナルティ記憶部55に格納されている発信ペナルティデータを取得する。発信ペナルティデータ取得部81は、取得した発信ペナルティデータを通信制御部82に出力する。
通信制御部82は、呼処理部51から出力された呼制御データを受け付けると、呼制御データに含まれている電話機2の電話番号に基づいて、発信ペナルティデータ取得部81に、尺度点データ記憶装置7から発信ペナルティデータを取得するように要求する。発信ペナルティデータ取得部81が発信ペナルティデータを取得すると、通信制御部82の発信遅延処理部82aは、取得した発信ペナルティデータが示す呼制御データの遅延時間に基づいて、電話機2が送信した呼制御データを保持する処理を行う。なお、本実施形態においては、上記の通信制御部82、発信ペナルティデータ取得部81、および、尺度点データ記憶装置7の応答部72が、特許請求の範囲に記載の通信制御部に相当する。
ところで、上記では、実施の形態1の構成において、尺度点データ記憶装置に、評価データ記憶部、尺度点データ記憶部、および、発信ペナルティ記憶部を一元的に備える例について説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、実施の形態2の構成においても、尺度点データ記憶装置に、評価データ記憶部、尺度点データ記憶部、および、発信ペナルティ記憶部を一元的に備えても良いことは勿論である。
以上のように、本実施形態に係る呼制御システム11によれば、尺度点データ記憶装置7に、評価データ記憶部39、尺度点データ記憶部43、および、発信ペナルティ記憶部55が一元的に備えられている。尺度点データ記憶装置7にこれらの記憶部39,43,55が一元的に備えられているので、管理者において、これらの記憶部39,43,55のメンテナンスが容易となる。例えば、評価データ記憶部39に格納されている評価項目点データを変更する場合、仮に、評価データ記憶部39が着信端末となる電話機に備えられている構成では、各々の電話機毎に、電話機の評価データ記憶部に格納されている評価項目点データを変更する必要がある。一方、本発明における尺度点データ記憶装置7によれば、尺度点データ記憶装置7に評価データ記憶部39が備えられているので、この評価データ記憶部39に格納されている評価項目点データのみを変更すれば良い。
(第4の実施形態)
実施の形態1〜3では、呼制御サーバを1台備え、1台の呼制御サーバにおいて、発信端末である電話機と着信端末となる電話機との呼を制御する例について説明した。これに対して、実施の形態4では、呼制御サーバを複数台備え、複数台の呼制御サーバが連携しながら、発信端末である電話機と着信端末となる電話機との呼を制御する例について説明する。
図23は、本実施形態に係る呼制御システム12の概略構成を示すブロック図である。すなわち、本実施形態に係る呼制御システム12は、電気通信事業者(キャリア)Aと、電気通信事業者(キャリア)Bとにより提供されるシステムである。キャリアAには、電話機2、3a〜3c、尺度点データ記憶装置4a、および、呼制御サーバ5aが備えられている。キャリアBには、電話機3d〜3f、尺度点データ記憶装置4b、および、呼制御サーバ5bが備えられている。キャリアAとキャリアBとは、ルータRを介して接続されている。なお、図23において、尺度点データ記憶装置4a,4bは、図1に示す尺度点データ記憶装置4と同様の機能を有する。また、呼制御サーバ5a,5bは、図1に示す呼制御サーバ5と同様の機能を有する。さらに、電話機3a〜3fは、図1に示す電話機3aと同様の機能を有する。
本実施形態においては、一例として、迷惑電話の発信者が、キャリアAに備えられている電話機(発信端末)2を用いて、キャリアBに備えられている電話機(着信端末)3d〜3fに迷惑電話を発信する場合について説明する。なお、本実施形態においては、迷惑電話の発信者は、電話機2を用いて、電話機3d、電話機3e、および電話機3fの順番に迷惑電話を発信するものとする。
呼制御サーバ5aは、電話機2から送信された発呼メッセージを含む呼制御データを受信する。呼制御サーバ5aは、受信した呼制御データを、ルータRを介して呼制御サーバ5bに送信する。呼制御サーバ5bは、受信した呼制御データを電話機3dに送信する。これにより、キャリアが異なる場合であっても、呼制御サーバ5aと呼制御サーバ5bとが連携することにより、電話機2と電話機3dとの呼を確立することができる。なお、電話機2と電話機3e,3fとの場合も、電話機2と電話機3dとの場合と同様である。
ここで、電話機3d〜3fが送信した電話機2の評価点は、尺度点データ記憶装置4bが受信する。尺度点データ記憶装置4bは、受信した電話機2の評価点に基づいて、尺度点データ記憶装置4bに格納されている電話機2の尺度点データを更新する。このため、発信側のキャリアAにおける電話機2から送信される呼制御データには、着信側のキャリアBにおける呼制御サーバ5bにおいて、発信ペナルティが付与される。
本実施形態においては、電話機2による迷惑電話の発信が継続する場合、着信側のキャリアBにおける尺度点データ記憶装置4bは、尺度点データ記憶装置4bに格納されている電話機2の尺度点データを、発信側のキャリアAにおける尺度点データ記憶装置4aに転送する機能を有している。例えば、尺度点データ記憶装置4bは、尺度点データ記憶装置4bに格納されている電話機2の尺度点データが、ある点数まで低下した場合に、尺度点データ記憶装置4bに格納されている電話機2の尺度点データを、尺度点データ記憶装置4aに転送する。これにより、発信側のキャリアAにおける呼制御サーバ5aにおいて、電話機2から送信される呼制御データに発信ペナルティを付与することができる。
ところで、上記では、着信側のキャリアBにおける尺度点データ記憶装置4bが、尺度点データ記憶装置4bに格納されている電話機2の尺度点データを、発信側のキャリアAにおける尺度点データ記憶装置4aに転送する例について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、尺度点データ記憶装置4aと尺度点データ記憶装置4bとがリアルタイムに同期し、尺度点データ記憶装置4aに格納されている電話機2の尺度点データと、尺度点データ記憶装置4bに格納されている電話機2の尺度点データとを互いに一致させるようにしても良い。これにより、迷惑電話の発信者が用いる電話機2が、キャリアAからキャリアBに変更された場合であっても、キャリアBにおける呼制御サーバ5bにおいて、電話機2から送信される呼制御データに発信ペナルティを付与することができる。
なお、発信端末から送信される呼制御データに付与される発信ペナルティとし、第1の実施形態では、発信端末から着信端末への発信遅延、第2の実施形態では、発信端末から着信端末への発信に対する、発信端末への着信端末の話中状態の返信の例について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、発信ペナルティとして、発信端末から着信端末への発信の停止や、発信端末から着信端末への発信に対する、発信端末への呼制御サーバが提供する広告電話の返信などであっても良い。また、発信ペナルティとして、発信端末の課金の増加などであっても良い。すなわち、発信端末から送信される呼制御データに発信ペナルティが付与できれば、発信ペナルティとしては、任意である。
また、第1,第2の実施形態では、発信端末から送信される呼制御データに発信ペナルティを付与する例について説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、発信端末から送信される音声データに発信ペナルティを付与しても良い。例えば、発信端末から送信される音声データを遅延するようにしても良い。但し、SIPによる呼制御サーバ(SIPサーバ)を用いた場合、音声データは、SIPサーバを介することなく、発信端末と着信端末との間で送受信されるため、SIPサーバとは別に音声データを遅延させる装置が必要となる。
さらに、第1〜第4の実施形態では、IP電話網を介して電話機、尺度点データ記憶装置、および呼制御サーバが接続されている例について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、公衆電話網(PSTN:Public Switched Telephone Network)を介して電話機、尺度点データ記憶装置、および呼制御サーバが接続されていても良い。この場合、公衆電話網に接続される回線交換機および多重化装置が、呼制御サーバとなる。
すなわち、本発明は上述した第1〜第4の実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
以上の実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
発信端末が送信した呼制御データまたは音声データを含む発信データを、着信端末が受信するように、前記発信端末と前記着信端末との呼を制御する通信制御部を備えた呼制御システムにおいて、
前記着信端末が受信した発信データの状態を監視する監視部と、
前記発信データの評価項目を示す評価項目データ、および前記評価項目の評価値を示す評価項目値データを格納した評価データ記憶部と、
前記監視部が監視した結果に基づいて、前記評価データ記憶部に格納されている評価項目値データを抽出する抽出部と、
前記抽出部が抽出した評価項目値データに基づいて、発信端末の評価値を算出する発信端末評価部と、
前記発信端末と前記着信端末との呼を制御するための尺度となる発信端末の尺度値を示す尺度値データを格納する尺度値データ記憶部と、
前記発信端末評価部が算出した発信端末の評価値に基づいて、前記発信端末の尺度値を増減する更新部と、
前記発信端末が送信した発信データに発信ペナルティを付与するための発信ペナルティデータを、複数段階設けられた発信端末の尺度値の各段階について格納した発信ペナルティ記憶部とを備え、
前記通信制御部は、前記発信端末の尺度値に基づいて、前記発信ペナルティ記憶部に格納されている発信ペナルティデータを抽出し、前記発信端末が送信した発信データに発信ペナルティを付与する、呼制御システム。
(付記2)
前記発信ペナルティ記憶部は、複数段階設けられた発信端末の尺度値の各段階について、前記発信端末が送信した呼制御データを遅延するための発信ペナルティデータが示す呼制御データの遅延時間を段階的に格納し、
前記通信制御部は、前記発信端末の尺度値に基づいて、前記発信ペナルティ記憶部に格納されている発信ペナルティデータを抽出し、前記発信ペナルティデータが示す呼制御データの遅延時間に基づいて、前記発信端末が送信した呼制御データを保持する、付記1に記載の呼制御システム。
(付記3)
前記発信ペナルティ記憶部は、複数段階設けられた発信端末の尺度値の各段階について、前記発信端末が送信した呼制御データに話中メッセージを挿入するための発信ペナルティデータが示す話中状態となる確率を段階的に格納し、
前記通信制御部は、前記発信端末の尺度値に基づいて、前記発信ペナルティ記憶部に格納されている発信ペナルティデータを抽出し、前記発信ペナルティデータが示す話中状態となる確率に基づいて、前記発信端末が送信した呼制御データに話中メッセージを挿入する、付記1に記載の呼制御システム。
(付記4)
前記監視部は、
前記発信端末の発信者が発話した発話状態、および、前記発信端末の発信者と前記着信端末の着信者との通話状態の少なくとも1つの状態を監視する発話判定部を含む、付記1〜3のいずれか一項に記載の呼制御システム。
(付記5)
前記発話判定部は、前記発話状態、および、前記通話状態の少なくとも1つの状態に基づいて、前記発信者と前記着信者との通話が通常通話であると判定した場合、前記発信端末評価部は、前記発信端末が送信した発信データに発信ペナルティを付与しないように前記発信端末の評価値を算出する、付記4に記載の呼制御システム。
(付記6)
氏名または名称に対応する電話番号を示す電話帳データを格納する電話帳データ記憶部をさらに備え、
前記監視部は、
前記発信端末が送信した呼制御データから発信端末の電話番号を抽出し、前記発信端末の電話番号が、前記電話帳データ記憶部に格納されているか否かを判定する電話帳検索部を含む、付記1〜5のいずれか一項に記載の呼制御システム。
(付記7)
前記監視部は、
前記発信端末が送信した呼制御データが、前記発信端末と前記着信端末との呼の確立を示しているか否かを判定する呼判定部を含む、付記1〜6のいずれか一項に記載の呼制御システム。
(付記8)
発信端末が送信した呼制御データまたは音声データを含む発信データを、着信端末が受信するように、前記発信端末と前記着信端末との呼を制御する通信制御部と、前記発信端末と前記着信端末との呼を制御するための尺度となる発信端末の尺度値を示す尺度値データを格納する尺度値データ記憶部と、前記発信端末の尺度値を増減する更新部と、前記発信端末が送信した発信データに発信ペナルティを付与するための発信ペナルティデータを、複数段階設けられた発信端末の尺度値の各段階について格納した発信ペナルティ記憶部とを備えた呼制御システムで使用される前記着信端末となる通信端末であって、
前記着信端末が受信した発信データの状態を監視する監視部と、
前記発信データの評価項目を示す評価項目データ、および前記評価項目の評価値を示す評価項目値データを格納した評価データ記憶部と、
前記監視部が監視した結果に基づいて、前記評価データ記憶部に格納されている評価項目値データを抽出する抽出部と、
前記抽出部が抽出した評価項目値データに基づいて、発信端末の評価値を算出する発信端末評価部と、
前記発信端末評価部が算出した発信端末の評価値を前記更新部に送信する送信部とを備え、
前記更新部は、前記送信部が送信した発信端末の評価値に基づいて、前記発信端末の尺度値を増減し、
前記通信制御部は、前記発信端末の尺度値に基づいて、前記発信ペナルティ記憶部に格納されている発信ペナルティデータを抽出し、前記発信端末が送信した発信データに発信ペナルティを付与する、通信端末。
(付記9)
発信端末が送信した呼制御データまたは音声データを含む発信データを、着信端末が受信するように、前記発信端末と前記着信端末との呼を制御する通信制御部と、前記着信端末が受信した発信データの状態を監視する監視部と、前記発信データの評価項目を示す評価項目データ、および前記評価項目の評価値を示す評価項目値データを格納した評価データ記憶部と、前記監視部が監視した結果に基づいて、前記評価データ記憶部に格納されている評価項目値データを抽出する抽出部と、前記抽出部が抽出した評価項目値データに基づいて、発信端末の評価値を算出する発信端末評価部と、前記発信端末が送信した発信データに発信ペナルティを付与するための発信ペナルティデータを、複数段階設けられた発信端末の尺度値の各段階について格納した発信ペナルティ記憶部とを備えた呼制御システムで使用される尺度値データ記憶装置であって、
前記発信端末と前記着信端末との呼を制御するための尺度となる発信端末の尺度値を示す尺度値データを格納する尺度値データ記憶部と、
前記発信端末評価部が算出した発信端末の評価値に基づいて、前記発信端末の尺度値を増減する更新部とを備え、
前記通信制御部は、前記発信端末の尺度値に基づいて、前記発信ペナルティ記憶部に格納されている発信ペナルティデータを抽出し、前記発信端末が送信した発信データに発信ペナルティを付与する、尺度値データ記憶装置。
(付記10)
発信端末が送信した呼制御データまたは音声データを含む発信データを、着信端末が受信するように、前記発信端末と前記着信端末との呼を制御する通信制御部と、前記着信端末が受信した発信データの状態を監視する監視部とを備えた呼制御システムで使用される尺度値データ記憶装置であって、
前記発信データの評価項目を示す評価項目データ、および前記評価項目の評価値を示す評価項目値データを格納した評価データ記憶部と、
前記監視部が監視した結果に基づいて、前記評価データ記憶部に格納されている評価項目値データを抽出する抽出部と、
前記抽出部が抽出した評価項目値データに基づいて、発信端末の評価値を算出する発信端末評価部と、
前記発信端末と前記着信端末との呼を制御するための尺度となる発信端末の尺度値を示す尺度値データを格納する尺度値データ記憶部と、
前記発信端末評価部が算出した発信端末の評価値に基づいて、前記発信端末の尺度値を増減する更新部と、
前記発信端末が送信した発信データに発信ペナルティを付与するための発信ペナルティデータを、複数段階設けられた発信端末の尺度値の各段階について格納した発信ペナルティ記憶部とを備え、
前記通信制御部は、前記発信端末の尺度値に基づいて、前記発信ペナルティ記憶部に格納されている発信ペナルティデータを抽出し、前記発信端末が送信した発信データに発信ペナルティを付与する、尺度値データ記憶装置。
(付記11)
発信端末が送信した呼制御データまたは音声データを含む発信データの評価項目を示す評価項目データ、および前記評価項目の評価値を示す評価項目値データを格納した評価データ記憶部と、前記発信端末と着信端末との呼を制御するための尺度となる発信端末の尺度値を示す尺度値データを格納する尺度値データ記憶部と、前記発信端末が送信した発信データに発信ペナルティを付与するための発信ペナルティデータを、複数段階設けられた発信端末の尺度値の各段階について格納した発信ペナルティ記憶部とを備えた呼制御システムが、前記発信端末が送信した発信データを、着信端末が受信するように、前記発信端末と前記着信端末との呼を制御する呼制御方法であって、
前記着信端末が受信した発信データの状態を監視する監視工程と、
前記監視工程で監視された結果に基づいて、前記評価データ記憶部に格納されている評価項目値データを抽出する抽出工程と、
前記抽出工程で抽出された評価項目値データに基づいて、発信端末の評価値を算出する発信端末評価工程と、
前記発信端末評価工程で算出された発信端末の評価値に基づいて、前記発信端末の尺度値を増減する更新工程と、
前記発信端末の尺度値に基づいて、前記発信ペナルティ記憶部に格納されている発信ペナルティデータを抽出し、前記発信端末が送信した発信データに発信ペナルティを付与する通信制御工程とを含む、呼制御方法。
(付記12)
発信端末が送信した呼制御データまたは音声データを含む発信データの評価項目を示す評価項目データ、および前記評価項目の評価値を示す評価項目値データを格納した評価データ記憶部と、前記発信端末と着信端末との呼を制御するための尺度となる発信端末の尺度値を示す尺度値データを格納する尺度値データ記憶部と、前記発信端末が送信した発信データに発信ペナルティを付与するための発信ペナルティデータを、複数段階設けられた発信端末の尺度値の各段階について格納した発信ペナルティ記憶部とを備えた1または複数のコンピュータに、前記発信端末が送信した発信データを、着信端末が受信するように、前記発信端末と前記着信端末との呼を制御する通信制御処理を実行させるプログラムであって、
前記着信端末が受信した発信データの状態を監視する監視処理と、
前記監視処理で監視された結果に基づいて、前記評価データ記憶部に格納されている評価項目値データを抽出する抽出処理と、
前記抽出処理で抽出された評価項目値データに基づいて、発信端末の評価値を算出する発信端末評価処理と、
前記発信端末評価処理で算出された発信端末の評価値に基づいて、前記発信端末の尺度値を増減する更新処理とを前記コンピュータに実行させ、
前記通信制御処理は、前記発信端末の尺度値に基づいて、前記発信ペナルティ記憶部に格納されている発信ペナルティデータを抽出し、前記発信端末が送信した発信データに発信ペナルティを付与する処理を前記コンピュータに実行させる、プログラム。
(付記13)
コンピュータを、付記9に記載の尺度値データ記憶装置として機能させるためのプログラムであって、
前記プログラムは、
前記発信端末と前記着信端末との呼を制御するための尺度となる発信端末の尺度値を示す尺度値データを尺度値データ記憶部に格納する尺度値データ格納処理と、
前記発信端末評価部が算出した発信端末の評価値に基づいて、前記発信端末の尺度値を増減する更新処理とを前記コンピュータに実行させる、プログラム。
以上のように、本発明は、利用者において手間をかけることなく、迷惑電話の発信数を確実に減少させることができる呼制御システム、通信端末、尺度値データ記憶装置、および、プログラムとして有用である。
本発明の第1の実施形態に係る呼制御システムの概略構成を示すブロック図である。 上記呼制御システムにおける着信端末となる電話機の詳細構成を示すブロック図である。 音声データの音声波形の一例、およびこの音声波形を一定時間毎にサンプリングした状態を示す概念図である。 上記電話機における発話時間記憶部のデータ構造の一例を示す図である。 上記電話機における電話帳データ記憶部のデータ構造の一例を示す図である。 上記電話機における評価データ記憶部のデータ構造の一例を示す図である。 上記呼制御システムの尺度点データ記憶装置における、尺度点データ記憶部のデータ構造の一例を示す図である。 上記尺度点データ記憶装置の尺度点データ更新部により更新される前における、尺度点データ記憶部のデータ構造の一例を示す図である。 上記尺度点データ更新部により更新された後における、尺度点データ記憶部のデータ構造の一例を示す図である。 上記呼制御システムの呼制御サーバにおける、利用者データ記憶部のデータ構造の一例を示す図である。 上記呼制御サーバにおける発信ペナルティ記憶部のデータ構造の一例を示す図である。 上記呼制御サーバにおける対応データ記憶部のデータ構造の一例を示す図である。 上記呼制御システムの変形例における概略構成を示すブロック図である。 上記電話機における動作の一例を示すフローチャートである。 上記電話機の評価項目点データ抽出部における動作の一例を示すフローチャートである。 上記尺度点データ記憶装置における動作の一例を示すフローチャートである。 上記呼制御サーバにおける動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る呼制御システムの概略構成を示すブロック図である。 上記呼制御システムの呼制御サーバにおける、発信ペナルティ記憶部のデータ構造の一例を示す図である。 上記呼制御サーバにおける動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る呼制御システムの概略構成を示すブロック図である。 上記呼制御システムにおける着信端末となる電話機の詳細構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態に係る呼制御システムの概略構成を示すブロック図である。
符号の説明
1、1a、10、11、12 呼制御システム
2 電話機(発信端末)
3a〜3c、3d〜3f、30a〜30c 電話機(着信端末、通信端末)
4、4a、4b、7、40 尺度点データ記憶装置(尺度値データ記憶装置)
32 通話状態監視部(監視部)
32b 発話判定部
37 着信状態監視部(監視部)
37a 電話帳検索部
37b ワン切り判定部(呼判定部)
40 評価項目点データ抽出部(抽出部)
41 発信端末評価部
42、46 送信部
43 尺度点データ記憶部(尺度値データ記憶部)
44 尺度点データ更新部(更新部)
52、63、82 通信制御部
52a、82a 発信遅延処理部
63a 話中返却部
55、61 発信ペナルティ記憶部
72 応答部(通信制御部)
81 発信ペナルティデータ取得部(通信制御部)

Claims (8)

  1. 発信端末が送信した呼制御データまたは音声データを含む発信データを、着信端末が受信するように、前記発信端末と前記着信端末との呼を制御する通信制御部を備えた呼制御システムにおいて、
    前記着信端末が受信した発信データの状態を監視する監視部と、
    前記発信データの評価項目を示す評価項目データ、および前記評価項目の評価値を示す評価項目値データを格納した評価データ記憶部と、
    前記監視部が監視した結果に基づいて、前記評価データ記憶部に格納されている評価項目値データを抽出する抽出部と、
    前記抽出部が抽出した評価項目値データに基づいて、発信端末の評価値を算出する発信端末評価部と、
    前記発信端末と前記着信端末との呼を制御するための尺度となる発信端末の尺度値を示す尺度値データを格納する尺度値データ記憶部と、
    前記発信端末評価部が算出した発信端末の評価値に基づいて、前記発信端末の尺度値を増減する更新部と、
    前記発信端末が送信した発信データに発信ペナルティを付与するための発信ペナルティデータを、複数段階設けられた発信端末の尺度値の各段階について格納した発信ペナルティ記憶部とを備え、
    前記通信制御部は、前記発信端末の尺度値に基づいて、前記発信ペナルティ記憶部に格納されている発信ペナルティデータを抽出し、前記発信端末が送信した発信データに発信ペナルティを付与する、呼制御システム。
  2. 前記発信ペナルティ記憶部は、複数段階設けられた発信端末の尺度値の各段階について、前記発信端末が送信した呼制御データを遅延するための発信ペナルティデータが示す呼制御データの遅延時間を段階的に格納し、
    前記通信制御部は、前記発信端末の尺度値に基づいて、前記発信ペナルティ記憶部に格納されている発信ペナルティデータを抽出し、前記発信ペナルティデータが示す呼制御データの遅延時間に基づいて、前記発信端末が送信した呼制御データを保持する、請求項1に記載の呼制御システム。
  3. 前記発信ペナルティ記憶部は、複数段階設けられた発信端末の尺度値の各段階について、前記発信端末が送信した呼制御データに話中メッセージを挿入するための発信ペナルティデータが示す話中状態となる確率を段階的に格納し、
    前記通信制御部は、前記発信端末の尺度値に基づいて、前記発信ペナルティ記憶部に格納されている発信ペナルティデータを抽出し、前記発信ペナルティデータが示す話中状態となる確率に基づいて、前記発信端末が送信した呼制御データに話中メッセージを挿入する、請求項1に記載の呼制御システム。
  4. 前記監視部は、
    前記発信端末の発信者が発話した発話状態、および、前記発信端末の発信者と前記着信端末の着信者との通話状態の少なくとも1つの状態を監視する発話判定部を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の呼制御システム。
  5. 発信端末が送信した呼制御データまたは音声データを含む発信データを、着信端末が受信するように、前記発信端末と前記着信端末との呼を制御する通信制御部と、前記発信端末と前記着信端末との呼を制御するための尺度となる発信端末の尺度値を示す尺度値データを格納する尺度値データ記憶部と、前記発信端末の尺度値を増減する更新部と、前記発信端末が送信した発信データに発信ペナルティを付与するための発信ペナルティデータを、複数段階設けられた発信端末の尺度値の各段階について格納した発信ペナルティ記憶部とを備えた呼制御システムで使用される前記着信端末となる通信端末であって、
    前記着信端末が受信した発信データの状態を監視する監視部と、
    前記発信データの評価項目を示す評価項目データ、および前記評価項目の評価値を示す評価項目値データを格納した評価データ記憶部と、
    前記監視部が監視した結果に基づいて、前記評価データ記憶部に格納されている評価項目値データを抽出する抽出部と、
    前記抽出部が抽出した評価項目値データに基づいて、発信端末の評価値を算出する発信端末評価部と、
    前記発信端末評価部が算出した発信端末の評価値を前記更新部に送信する送信部とを備え、
    前記更新部は、前記送信部が送信した発信端末の評価値に基づいて、前記発信端末の尺度値を増減し、
    前記通信制御部は、前記発信端末の尺度値に基づいて、前記発信ペナルティ記憶部に格納されている発信ペナルティデータを抽出し、前記発信端末が送信した発信データに発信ペナルティを付与する、通信端末。
  6. 発信端末が送信した呼制御データまたは音声データを含む発信データを、着信端末が受信するように、前記発信端末と前記着信端末との呼を制御する通信制御部と、前記着信端末が受信した発信データの状態を監視する監視部と、前記発信データの評価項目を示す評価項目データ、および前記評価項目の評価値を示す評価項目値データを格納した評価データ記憶部と、前記監視部が監視した結果に基づいて、前記評価データ記憶部に格納されている評価項目値データを抽出する抽出部と、前記抽出部が抽出した評価項目値データに基づいて、発信端末の評価値を算出する発信端末評価部と、前記発信端末が送信した発信データに発信ペナルティを付与するための発信ペナルティデータを、複数段階設けられた発信端末の尺度値の各段階について格納した発信ペナルティ記憶部とを備えた呼制御システムで使用される尺度値データ記憶装置であって、
    前記発信端末と前記着信端末との呼を制御するための尺度となる発信端末の尺度値を示す尺度値データを格納する尺度値データ記憶部と、
    前記発信端末評価部が算出した発信端末の評価値に基づいて、前記発信端末の尺度値を増減する更新部とを備え、
    前記通信制御部は、前記発信端末の尺度値に基づいて、前記発信ペナルティ記憶部に格納されている発信ペナルティデータを抽出し、前記発信端末が送信した発信データに発信ペナルティを付与する、尺度値データ記憶装置。
  7. 発信端末が送信した呼制御データまたは音声データを含む発信データを、着信端末が受信するように、前記発信端末と前記着信端末との呼を制御する通信制御部と、前記着信端末が受信した発信データの状態を監視する監視部とを備えた呼制御システムで使用される尺度値データ記憶装置であって、
    前記発信データの評価項目を示す評価項目データ、および前記評価項目の評価値を示す評価項目値データを格納した評価データ記憶部と、
    前記監視部が監視した結果に基づいて、前記評価データ記憶部に格納されている評価項目値データを抽出する抽出部と、
    前記抽出部が抽出した評価項目値データに基づいて、発信端末の評価値を算出する発信端末評価部と、
    前記発信端末と前記着信端末との呼を制御するための尺度となる発信端末の尺度値を示す尺度値データを格納する尺度値データ記憶部と、
    前記発信端末評価部が算出した発信端末の評価値に基づいて、前記発信端末の尺度値を増減する更新部と、
    前記発信端末が送信した発信データに発信ペナルティを付与するための発信ペナルティデータを、複数段階設けられた発信端末の尺度値の各段階について格納した発信ペナルティ記憶部とを備え、
    前記通信制御部は、前記発信端末の尺度値に基づいて、前記発信ペナルティ記憶部に格納されている発信ペナルティデータを抽出し、前記発信端末が送信した発信データに発信ペナルティを付与する、尺度値データ記憶装置。
  8. コンピュータを、請求項6に記載の尺度値データ記憶装置として機能させるためのプログラムであって、
    前記プログラムは、
    前記発信端末と前記着信端末との呼を制御するための尺度となる発信端末の尺度値を示す尺度値データを尺度値データ記憶部に格納する尺度値データ格納処理と、
    前記発信端末評価部が算出した発信端末の評価値に基づいて、前記発信端末の尺度値を増減する更新処理とを前記コンピュータに実行させる、プログラム。
JP2006281905A 2006-10-16 2006-10-16 呼制御システム、通信端末、尺度値データ記憶装置、および、プログラム Expired - Fee Related JP4636562B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006281905A JP4636562B2 (ja) 2006-10-16 2006-10-16 呼制御システム、通信端末、尺度値データ記憶装置、および、プログラム
US11/872,174 US20080089317A1 (en) 2006-10-16 2007-10-15 Call control system, communication terminal, criteria value data memory apparatus and recording medium storing program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006281905A JP4636562B2 (ja) 2006-10-16 2006-10-16 呼制御システム、通信端末、尺度値データ記憶装置、および、プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008099213A true JP2008099213A (ja) 2008-04-24
JP4636562B2 JP4636562B2 (ja) 2011-02-23

Family

ID=39303036

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006281905A Expired - Fee Related JP4636562B2 (ja) 2006-10-16 2006-10-16 呼制御システム、通信端末、尺度値データ記憶装置、および、プログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20080089317A1 (ja)
JP (1) JP4636562B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010041415A1 (ja) * 2008-10-06 2010-04-15 日本電気株式会社 通信システム及び通信制御方法
JP2010114871A (ja) * 2008-10-06 2010-05-20 Nec Corp 通信システム及び通信制御方法
JP2010263617A (ja) * 2009-05-04 2010-11-18 Avaya Inc 不快な電話呼び出しの予測及び防止
JP2013239992A (ja) * 2012-05-17 2013-11-28 Tobira Systems Inc 電話番号リスト管理サーバ、電話番号リスト管理プログラム及び電話番号リストの管理方法
JP2014007550A (ja) * 2012-06-25 2014-01-16 Tobira Systems Inc 着信履歴送信プログラム、着信履歴送信プログラムを備えた電話機及び着信履歴の送信方法
US8634318B2 (en) 2008-10-06 2014-01-21 Nec Corporation Communication system and communication control method
JP2015050724A (ja) * 2013-09-04 2015-03-16 株式会社エイビット 高機能電話機
JP2017050658A (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 富士通株式会社 迷惑電話検出装置、迷惑電話検出方法、及びプログラム
JP2018038066A (ja) * 2014-12-23 2018-03-08 インテル コーポレイション 協調電話レピュテーションシステム
WO2022157857A1 (ja) * 2021-01-20 2022-07-28 日本電信電話株式会社 迷惑電話防止装置、迷惑電話防止方法、及び、迷惑電話防止プログラム
JP7140422B1 (ja) 2021-03-10 2022-09-21 Necプラットフォームズ株式会社 通話解析方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8295308B2 (en) * 2008-08-15 2012-10-23 Vmware, Inc. Systems and methods of configuring a resource pool as a network end point
CN103516776B (zh) * 2013-05-17 2016-10-05 中国人民解放军空军装备研究院雷达与电子对抗研究所 一种对空射击管理设备的状态监控系统及方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004070614A1 (ja) * 2003-02-10 2004-08-19 Guang Feng 着信者主導による通信方法及び通信システム
JP2005260456A (ja) * 2004-03-10 2005-09-22 Tamura Seisakusho Co Ltd インターネット電話の端末装置とサーバ
JP2006333417A (ja) * 2005-05-26 2006-12-07 Upplan Kk マルチビデオチャットシステム

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1166540A2 (en) * 1999-04-01 2002-01-02 Callwave Inc. Method and apparatus for providing expanded telecommunications service
GB2399988B (en) * 2003-03-28 2005-05-25 Motorola Inc Communication unit, communication system and method for reducing network congestion therein
US7860230B2 (en) * 2003-12-12 2010-12-28 Martin Bradley J Telephone call screening and routing device and related method
US7356046B2 (en) * 2004-02-09 2008-04-08 Metretek, Inc. Method and apparatus for remotely monitoring and controlling devices
US7184537B2 (en) * 2004-06-03 2007-02-27 Command Communications, Inc. Apparatus and method for CNG detection with call waiting
JP4632735B2 (ja) * 2004-09-28 2011-02-16 富士通株式会社 通話記録システム、通話記録方法及びコンピュータプログラム
US8077842B2 (en) * 2005-05-25 2011-12-13 Cisco Technology, Inc. System and method for associating due dates with messages
US7606223B2 (en) * 2005-11-08 2009-10-20 Siemens Communications, Inc. Handling communications between stations in a digital telecommunications system
JP4641496B2 (ja) * 2005-12-09 2011-03-02 富士通株式会社 ファイル共有システム、ファイル共有方法およびファイル共有プログラム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004070614A1 (ja) * 2003-02-10 2004-08-19 Guang Feng 着信者主導による通信方法及び通信システム
JP2005260456A (ja) * 2004-03-10 2005-09-22 Tamura Seisakusho Co Ltd インターネット電話の端末装置とサーバ
JP2006333417A (ja) * 2005-05-26 2006-12-07 Upplan Kk マルチビデオチャットシステム

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9131048B2 (en) 2008-10-06 2015-09-08 Nec Corporation Communication system and communication control method
JP2010114872A (ja) * 2008-10-06 2010-05-20 Nec Corp 通信システム及び通信制御方法
JP2010114871A (ja) * 2008-10-06 2010-05-20 Nec Corp 通信システム及び通信制御方法
US8625620B2 (en) 2008-10-06 2014-01-07 Nec Corporation Communication system and communication control method for requesting cancellation of registration as bad terminal
US8634318B2 (en) 2008-10-06 2014-01-21 Nec Corporation Communication system and communication control method
WO2010041415A1 (ja) * 2008-10-06 2010-04-15 日本電気株式会社 通信システム及び通信制御方法
JP2010263617A (ja) * 2009-05-04 2010-11-18 Avaya Inc 不快な電話呼び出しの予測及び防止
JP2013239992A (ja) * 2012-05-17 2013-11-28 Tobira Systems Inc 電話番号リスト管理サーバ、電話番号リスト管理プログラム及び電話番号リストの管理方法
JP2014007550A (ja) * 2012-06-25 2014-01-16 Tobira Systems Inc 着信履歴送信プログラム、着信履歴送信プログラムを備えた電話機及び着信履歴の送信方法
JP2015050724A (ja) * 2013-09-04 2015-03-16 株式会社エイビット 高機能電話機
JP2018038066A (ja) * 2014-12-23 2018-03-08 インテル コーポレイション 協調電話レピュテーションシステム
US10715659B2 (en) 2014-12-23 2020-07-14 Intel Corporation Collaborative phone reputation system
US11032417B2 (en) 2014-12-23 2021-06-08 Intel Corporation Collaborative phone reputation system
US11838443B2 (en) 2014-12-23 2023-12-05 Intel Corporation Collaborative phone reputation system
JP2017050658A (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 富士通株式会社 迷惑電話検出装置、迷惑電話検出方法、及びプログラム
WO2022157857A1 (ja) * 2021-01-20 2022-07-28 日本電信電話株式会社 迷惑電話防止装置、迷惑電話防止方法、及び、迷惑電話防止プログラム
JP7140422B1 (ja) 2021-03-10 2022-09-21 Necプラットフォームズ株式会社 通話解析方法
JP2022142798A (ja) * 2021-03-10 2022-10-03 Necプラットフォームズ株式会社 通話解析方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20080089317A1 (en) 2008-04-17
JP4636562B2 (ja) 2011-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4636562B2 (ja) 呼制御システム、通信端末、尺度値データ記憶装置、および、プログラム
CN100571312C (zh) 网际协议电话、网际协议适配器和网际协议电话通话方法
US20070127631A1 (en) Method and apparatus for bridging between voicemail and electronic message media types in a communication system
US20070263604A1 (en) Ring back notification system and method therefor
US20080170678A1 (en) Signalling method taking account of the reason for the call
KR20080103580A (ko) 원격통신 디바이스들 간의 프로파일 데이터 공유
JP2007006047A (ja) 音声ip電話方法と装置。
CA2958354C (en) Customer premises call handling
EP1786188B1 (en) System and method for providing multimedia contents during a call setup phase
CA2706392A1 (en) Method and apparatus for enabling a calling party to leave a voice message for a called party in response to a command provided by the calling party
US7995716B2 (en) Association of email message with voice message
WO2007070250A2 (en) Method and apparatus for providing personalized ringback greetings
US20040001518A1 (en) System and method for emulating ringback transparently
US20110176669A1 (en) Post-dial delay during randomization
CN101072258B (zh) 一种语音点播方法及装置
CN101485189A (zh) 用于voip系统中的视觉消息指示的方法和设备
JP4109143B2 (ja) 通信装置およびその制御方法
JP4690274B2 (ja) 伝言メール送信システム、伝言メール送信方法、プログラム及びip電話アダプタ
JP2006042175A (ja) 通話システム、通話方法、通話プログラム、および記憶媒体
CN100550940C (zh) 用于设定个性化回铃信息的系统和方法
US20090213843A1 (en) Method and apparatus for enabling voice communication
KR100377989B1 (ko) 인터넷을 통한 데이터 송수신 장치 및 데이터 통신 방법
EP1713242A1 (en) Method of establishing a communication connection
CN1984186A (zh) 电话回铃提示系统及方法
JP2005086243A (ja) ゲートウェイ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090305

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101118

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101118

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131203

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4636562

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees