JP2008097759A - 情報記録再生装置および情報記録再生方法 - Google Patents

情報記録再生装置および情報記録再生方法 Download PDF

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Abstract

【課題】参照光を位相変調素子に通さずに記録密度を向上させることができる情報記録再生装置および情報記録再生方法を提供する。
【解決手段】ホログラム情報記録再生装置100Aは、光ビームPLを出射するレーザ1と、光ビームPLを受けて、記録時には信号光SLおよびホログラム記録媒体10内の隣接する集光位置間で振幅変調パターンの異なる参照光RLを生成し、再生時には記録時と同じ振幅変調がされた参照光RLを生成する空間光振幅変調器3Aと、参照光RLがホログラム記録媒体10に集光される位置を偏向する光偏向素子6と、記録時には信号光SLと参照光RLとをホログラム記録媒体10内に集光して干渉縞を形成し、再生時には参照光RLをホログラム記録媒体10内の干渉縞に集光する対物レンズ7とを備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、情報記録再生装置および情報記録再生方法に関し、より特定的には、ホログラム記録媒体に対して信号光と参照光との干渉により情報を記録するとともにホログラム記録媒体に記録時と同じ参照光を照射して情報を再生する情報記録再生装置および情報記録再生方法に関する。
光メモリの分野において、記録容量の大きいホログラムメモリが注目を集めており、ホログラム記録装置の開発が進められている。
ホログラム記録は、信号光および参照光を生成し、これらをホログラム記録媒体中で干渉させることで生じる干渉縞をホログラム記録媒体に書き込むことにより行なわれる。ホログラム再生時には、記録時と等価な参照光をホログラム記録媒体の記録領域に照射することで信号光が再生される。
ホログラム記録媒体に記録できる情報量を増大させる方法として、ホログラム記録媒体の同一領域にホログラムを重ねて記録する多重記録がある。多重記録の方法としては、角度多重記録、シフト多重記録、波長多重記録など多くの方式が提案されている。また、ホログラム記録媒体の平面方向への多重記録だけでなく、厚み方向への多重記録も行なわれている。さらに、ホログラム記録媒体における記録密度の向上を図るため、上記の記録方式を組み合わせた方法についても検討されている。
従来のホログラム記録方式の一例として、ホログラム記録媒体の厚み方向への多重記録と、ホログラム記録媒体の平面方向への多重記録と、位相変調による多重記録とを組み合わせた方式が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。具体的には、レーザ光を信号光と参照光とに分け、信号光は光変調素子によって変調され、参照光は位相変調素子によって位相変調される。これらの変調された信号光および参照光は、ホログラム記録媒体中で干渉することにより記録される。
従来のホログラム記録装置は、位相変調素子とホログラム記録媒体との距離またはホログラム記録媒体への集光位置を制御することで、ホログラム記録媒体の厚み方向または平面方向への多重記録を行なう。従来のホログラム記録装置では、参照光が位相変調素子をを通るため、記録密度が向上するとされる。
また、従来のホログラムデータ記録再生装置は、空間光変調器の中央に信号光用パターンを表示し、その周囲に参照光用パターンを同時に表示させてレーザ光を照射し、空間光変調器からの直接光および回折光を集光レンズで重ね合わせて記録媒体に記録する(たとえば、特許文献2参照)。
また、従来の光情報記録装置は、対物レンズの入射瞳面における情報光の領域および参照光の領域のうちいずれか一方の領域を他方の領域が取り囲むように形成されており、参照光同士が記録媒体の情報記録層において干渉を生じ難いように参照光を空間的に変調する空間光変調器を備える(たとえば、特許文献3参照)。
特開2005−322382号公報 特開2006−164480号公報 国際公開第2004/102542号パンフレット
従来のホログラム記録装置のように、参照光を位相変調素子に通して記録すると、位相変調素子を用いない場合と比較して、ホログラム記録媒体中に形成される干渉縞の情報選択性、ひいては記録密度が向上する。しかし、同一の位相変調パターンで多重記録を行なう場合、この情報選択性の向上には限界がある。
記録ごとに位相変調パターンを変化させる場合には、さらなる情報選択性の向上が期待できる。しかし、一般的に用いられる液晶を用いた位相変調素子は、その応答速度が数10msであるため、記録および再生時のデータ転送レートが遅くなる等の課題がある。また、従来のホログラム記録装置では、信号光用の光変調素子および参照光用の位相変調素子の両方が必要となるため、光学系が複雑化し、装置の小型化も困難となる。
それゆえに、この発明の目的は、参照光を位相変調素子に通さずに記録密度を向上させることができる情報記録再生装置および情報記録再生方法を提供することである。
この発明のある局面によれば、信号光と参照光とを記録媒体内で干渉させることによって情報を記録するとともに、記録媒体に参照光を照射して情報を再生する情報記録再生装置であって、記録媒体内の隣接する集光位置で振幅変調パターンの異なる参照光を生成する空間光変調部と、記録時には信号光と参照光とを記録媒体内に集光して干渉縞を形成し、再生時には参照光を記録媒体内の干渉縞に集光する光学系とを備える。
この発明の他の局面によれば、信号光と参照光とを記録媒体内で干渉させることによって情報を記録するとともに、記録媒体に参照光を照射して情報を再生する情報記録再生装置であって、参照光の振幅変調パターンを制御する空間光変調部と、記録媒体内の隣接する集光位置で参照光の振幅変調パターンが異なるように参照光を偏向する光偏向素子と、記録時には信号光と参照光とを記録媒体内に集光して干渉縞を形成し、再生時には参照光を記録媒体内の干渉縞に集光する光学系とを備える。
好ましくは、光偏向素子は、参照光の入射位置に応じて参照光の記録媒体への入射角度を変化させる。
好ましくは、空間光変調部は、電気的な制御により、参照光の位置、サイズおよび振幅変調パターンの少なくとも1つを制御する。
好ましくは、空間光変調部は、機械的な制御により、参照光の位置、サイズおよび振幅変調パターンの少なくとも1つを制御する。
好ましくは、空間光変調部は、記録媒体内の隣接する集光位置で参照光の振幅変調パターンの相関が所定値以下となるように参照光を変調する。
好ましくは、光偏向素子は、記録媒体内の隣接する集光位置で参照光の振幅変調パターンの相関が所定値以下となるように参照光を偏向する。
好ましくは、空間光変調部は、記録時には光ビームから信号光および参照光を分割し、再生時には光ビームから参照光を分割する回折素子と、回折素子によって分割された信号光の振幅を変調する空間光変調器と、回折素子によって分割された参照光の振幅を変調する振幅変調マスクとを含む。
好ましくは、空間光変調部は、信号光および参照光の少なくとも一方を多階調に変調する。
好ましくは、空間光変調部は、デジタルミラーデバイスである。
好ましくは、空間光変調部は、液晶パネルである。
好ましくは、光偏向素子は、プリズムである。
好ましくは、光偏向素子は、回折格子である。
この発明のさらに他の局面によれば、信号光と参照光とを記録媒体内で干渉させることによって情報を記録するとともに、記録媒体に参照光を照射して情報を再生する情報記録再生方法であって、記録媒体内の隣接する集光位置で振幅変調パターンの異なる参照光を生成するステップと、記録時には信号光と参照光とを記録媒体内に集光して干渉縞を形成し、再生時には参照光を記録媒体内の干渉縞に集光するステップとを備える。
この発明のさらに他の局面によれば、信号光と参照光とを記録媒体内で干渉させることによって情報を記録するとともに、記録媒体に参照光を照射して情報を再生する情報記録再生方法であって、参照光の振幅変調パターンを制御するステップと、記録媒体内の隣接する集光位置で参照光の振幅変調パターンが異なるように参照光を偏向するステップと、記録時には信号光と参照光とを記録媒体内に集光して干渉縞を形成し、再生時には参照光を記録媒体内の干渉縞に集光するステップとを備える。
この発明によれば、参照光を位相変調素子に通さずに記録密度を向上させることができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1によるホログラム記録再生装置100Aの概略的な構成を示した側面図である。
図1を参照して、実施の形態1のホログラム記録再生装置100Aは、レーザ1と、コリメートレンズ2と、空間光振幅変調器3Aと、偏光ビームスプリッタ4と、1/4波長板5と、光偏向素子6と、対物レンズ7と、撮像素子8とを備える。ホログラム記録再生装置100Aは、ホログラム記録媒体10に対して情報を記録するとともに、ホログラム記録媒体10から情報を再生する。ホログラム記録媒体10は反射膜9を有する。ホログラム記録再生装置100Aでは、以下に説明するように、空間シフト多重記録方式とフォーカスシフト多重記録方式とを組み合わせた方式を用いている。
まず、ホログラム記録再生装置100Aの記録時の動作について説明する。
レーザ1から出射された光ビームPLは、コリメートレンズ2を通って平行光となり、空間光振幅変調器3Aに導かれる。空間光振幅変調器3Aは、光ビームPLを信号光SLと参照光RLとに分割する。信号光SLおよび参照光RLは、空間光振幅変調器3Aのそれぞれの位置において、必要に応じて電気的に振幅変調を受ける。信号光SLの振幅変調パターンは、ホログラム記録媒体10に記録されるデータに基づいて生成される。参照光RLの振幅変調パターンについては後述する。
信号光SLおよび参照光RLは、光路P1を通って、偏光ビームスプリッタ4を透過する。偏光ビームスプリッタ4を透過した信号光SLおよび参照光RLは、1/4波長板5を通って円偏光に変換され、光偏向素子6に導かれる。光偏向素子6は、信号光SLと参照光RLとが分離された面に入射するように固定される。光偏向素子6は、参照光RLの光路を偏向する一方で、信号光SLの光路は偏向しない。
光偏向素子6を通過した信号光SLおよび参照光RLは、対物レンズ7によってホログラム記録媒体10の内部に集光される。ホログラム記録媒体10の内部に集光された信号光SLと参照光RLとは干渉し、その干渉縞が記録される。ホログラム記録媒体10には、信号光SLおよび参照光RLが入射する面の反対側の面に反射膜9が設けられており、信号光SLはこの反射膜9上に集光される。
次に、ホログラム記録再生装置100Aの再生時の動作について説明する。
ホログラム記録再生装置100Aは、再生時には、空間光振幅変調器3Aによって参照光RLだけを生成し、信号光SLは生成しない。参照光RLは、記録時と同様に、偏光ビームスプリッタ4を透過し、1/4波長板5を経て円偏光に変換される。円偏光に変換された参照光RLは、光偏向素子6を通過して偏向された後、対物レンズ7によりホログラム記録媒体10中に集光される。ホログラム記録再生装置100Aは、参照光RLの照射により、ホログラム記録媒体10内に記録されていた干渉縞の情報に従った再生光CLを生成する。
再生光CLは、ホログラム記録媒体10の反射膜9で反射された後、光路P2をたどって、対物レンズ7を通過する。対物レンズ7を通過した再生光CLは、1/4波長板5によって円偏光から直線偏光に変換される。直線偏光に変換された再生光CLは、偏光ビームスプリッタ4により反射され、撮像素子8に導かれる。撮像素子8は、再生光CLの強度分布パターンを検出し、再生信号が生成される。
上述のように、実施の形態1のホログラム記録再生装置100Aは、空間光振幅変調器3Aによって、信号光SLおよび参照光RLの位置、領域サイズおよび振幅変調パターンを電気的に制御して生成する。このため、ホログラム記録再生装置100Aにおいて解像度の高い空間光振幅変調器3Aを用いることにより、信号光SLおよび参照光RLの位置、領域サイズおよび振幅変調パターンを任意に制御することができる。
空間光振幅変調器3Aとしては、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)を用いるのが好ましい。これは、DMDが応答速度および反射率の点で他の空間光振幅変調器より優れているためである。空間光振幅変調器3Aとしては、液晶パネルを用いてもよい。空間光振幅変調器3Aに液晶パネルを用いた場合、光学系の配置が単純となり、ホログラム記録再生装置100Aの小型化につながる。
次に、ホログラム記録再生装置100Aにおけるフォーカスシフト多重記録について説明する。
図2は、図1のホログラム記録再生装置100Aにおいて光偏向素子6により参照光RLの光路が偏向される様子を示した図である。
図2に示すように、光偏向素子6は、参照光RLの入射する位置に応じて、参照光RLの光路を参照光RL1,RL2に偏向させる。対物レンズ7は、参照光RL1,RL2および信号光SLをホログラム記録媒体10の反射膜9上に集光する。このように、参照光RLのホログラム記録媒体10への入射角度を変化させることで、信号光SLと参照光RLとで干渉する領域がホログラム記録媒体10の厚み方向(Z方向)に変化する。これにより、フォーカスシフト多重記録を実現できる。
光偏向素子6としては、たとえばプリズム、回折格子を用いることができる。プリズムでは、その頂角に応じて参照光RLの偏向角度が変化する。これにより、ホログラム記録媒体10の厚み方向への多重記録が実現できる。
また、ホログラム記録媒体10を平面方向(X,Y方向)に駆動すると、ホログラム記録媒体10の異なる領域にホログラムSRを記録することができる。これにより、空間シフト多重記録を実現できる。さらに、実施の形態1のホログラム記録再生装置100Aでは、上記のフォーカスシフト多重記録と空間シフト多重記録とを組み合わせた複合多重記録が可能である。
図3は、図1のホログラム記録再生装置100Aによるホログラム記録媒体10内の複合多重記録の状態を模式的に表わした図である。
図3に示すように、ホログラム記録媒体10内のホログラム群HGにおいて、記録されるホログラムは近傍のホログラムと複雑に重なり合っている。図3,4を参照して、ホログラム記録再生装置100Aの特徴である、隣接する領域では参照光RLの振幅変調パターンを変えてホログラムを記録する効果について説明する。
上述のように、フォーカスシフト多重記録と空間シフト多重記録とを組み合わせて複合多重記録を行なうと、図3のホログラム群HGにおけるホログラムは複雑に重なり合う。この全てのホログラムを同一の振幅変調パターンをもつ参照光RLで記録した場合、ホログラム記録媒体10内の隣接する領域に記録されている情報も同時に再生してしまう。この結果、再生光CLにはクロストークが多く含まれることになる。
図4は、図1のホログラム記録再生装置100Aにおいて異なる角度からの参照光RL1,RL2が信号光SLと干渉する様子を示した図である。
図4を参照して、角度θ1で入射する参照光RL1は、振幅変調パターンMD1を有し、信号光SLと干渉することでホログラムSR1が形成される。角度θ2で入射する参照光RL2は、振幅変調パターンMD2を有し、信号光SLと干渉することでホログラムSR2が形成される。
図4に示すように、ホログラム記録媒体10内の隣接する領域に複数の情報を記録する際、異なる振幅変調パターンを有する参照光RL1,RL2を用いると、記録時と同一の参照光に対応するホログラムSR1,SR2でのみ再生光CLが生成される。この結果、再生光CLのクロストークは減少する。
特に、隣接する領域での記録において、参照光RL1,RL2の振幅変調パターンMD1,MD2の相関が所定値以下となるように空間光振幅変調器3Aまたは光偏向素子6を設計していれば、上記のクロストーク低減の効果をさらに高めることができる。光偏向素子6を用いて隣接する領域での振幅変調パターンMD1,MD2の輝点位置の相関が所定値以下となるように参照光RL1,RL2を偏向する場合、空間光振幅変調器3Aは通常の空間光振幅変調器であってもよい。
図4のように、隣接する領域の記録において、参照波面での相関が小さい振幅変調パターンMD1,MD2を有する参照光RL1,RL2で多重記録を行なう場合、参照光RL1,RL2の振幅変調を任意に与える場合に比べてクロストークの影響を低減できる。
上記のように、参照光RL1,RL2の振幅変調パターンMD1,MD2を変えて多重記録を行なうことで、再生光CLのクロストークの影響は低減する。なお、図4では、振幅変調パターンMD1,MD2は、光が通過するかしないかの2階調としているが、これをグレーレベルを含む多階調とすることも可能である。これにより、ホログラムの記録密度をさらに高めることができる。
上記のクロストーク減少の効果を検証した実験結果を図5,6に示す。実験に際して、振幅変調パターンMD1,MD2の変化は、参照波面での相関を考慮して決定された。
実験では、レーザ1として波長532nmのYAG(Yttrium Aluminum Garnet)レーザを、空間光振幅変調器3AとしてDMDを、光偏向素子6として0.1度から0.5度まで0.1度ごとの複数の頂角を有するプリズムを用いている。なお、図5,6において、横軸はホログラム記録媒体10における記録領域のシフト量(μm)を、縦軸はホログラムSRでの回折効率を示す。ここで、回折効率は、各振幅変調パターンにおいて、プリズム頂角0.1度のときの最大回折効率を1としている。
図5は、光偏向素子6におけるX方向のシフト選択性を回折効率で評価した一例を示した図である。
図5の実験では、まず、ホログラム記録媒体10のある領域に振幅変調パターンAの参照光RLaを用いてプリズム頂角0.1度の部分で情報をホログラム記録した。その後、プリズムの頂角を0.1度から0.5度まで0.1度ごとに変化させて振幅変調パターンAの参照光RLaをホログラムSRに照射し、各プリズム頂角におけるX方向のシフト選択性を回折効率で評価した。
図5に示すように、記録時と同じ振幅変調パターンAを有する参照光RLaを再生時に照射した場合、ホログラムSRでの回折効率は記録領域の近傍においてもある一定の回折効率が残ることが分かる。
図6は、光偏向素子6におけるX方向のシフト選択性を回折効率で評価した他の一例を示した図である。
図6の実験では、まず、ホログラム記録媒体10のある領域に振幅変調パターンAの参照光RLaを用いてプリズム頂角0.1度の部分で情報をホログラム記録した。その後、プリズムの頂角を0.1度から0.5度まで0.1度ごとに変化させて振幅変調パターンBの参照光RLbをホログラムSRに照射し、各プリズム頂角におけるX方向のシフト選択性を回折効率で評価した。
図6に示すように、記録時と異なる振幅変調パターンBを有する参照光RLbを再生時に照射した場合、ホログラムSRでの回折効率は、記録領域の近傍において、同一の振幅変調パターンAの参照光RLaを用いた場合よりも低減することが分かる。
つまり、ホログラム記録領域10の隣接する領域に情報を記録する際、参照光RLの振幅変調パターンを変えて情報を記録および再生することで、クロストーク量を最大で約1/4にまで低減できる。これにより、ホログラム多重記録におけるピッチを短く設定することができる。上記の実験において、光偏向素子6として用いられたプリズムは、たとえば回折格子に置き換えることも可能である。
以上のように、実施の形態1によれば、ホログラム記録媒体10の隣接する領域に多重記録を行なう際、振幅変調パターンの異なる参照光RLbを用いて情報を記録および再生することにより、再生光CLのクロストークを低減し、より高密度な多重記録を実現することができる。また、振幅変調パターンが同一の参照光RLaを用いた場合と比較しても、クロストークの少ない多重記録が可能となる。
また、実施の形態1のホログラム記録再生装置100Aは、フォーカスシフト多重記録と空間シフト多重記録とを組み合わせた複合多重記録が可能である。さらに、ホログラム記録媒体10の隣接した領域への記録時に振幅変調パターンの異なる参照光RLbを用いることで、記録領域間でのクロストークを低減し、高密度記録を実現できる。
また、実施の形態1のホログラム記録再生装置100Aは、複数の多重記録方式と、参照光RLの振幅変調パターンを変化させて多重記録する方式とを組み合わせて記録再生を行なうことを特徴の一つとする。これにより、各多重記録方式における記録ピッチを狭めることができ、多重記録方式の種類を選ばずに記録密度の向上が実現できる。
また、実施の形態1のホログラム記録再生装置100Aは、参照光RLの複数の振幅変調パターンにおいて、振幅変調された参照光RLの振幅変調パターンの輝点の位置が重ならないように生成することを特徴の一つとする。これにより、任意に選ばれた複数の振幅変調パターンを用いて多重記録を行なう場合よりも効果的に再生光CLのクロストークを低減できる。この結果、さらなる情報の高密度記録が可能となる。
なお、実施の形態1では、ホログラム記録媒体10に対して情報を記録するとともに、ホログラム記録媒体10から情報を再生するホログラム情報記録再生装置100Aを例に説明してきた。しかし、これは一例であって、ホログラム記録媒体10に対して情報を記録するホログラム情報記録装置と、ホログラム記録媒体10から情報を再生するホログラム情報再生装置とに分けて説明することも可能である。このことは、他の実施の形態および変形例においても同様である。
(実施の形態1の変形例)
実施の形態1の変形例におけるホログラム記録再生装置100aは、図1と同様の構成であるが、参照光RLを生成する際、信号光SLおよび参照光RLの位置関係を空間光振幅変調器3A上で変更できる点において、実施の形態1のホログラム記録再生装置100Aと異なる。その他の基本的な構成は実施の形態1と同様であるため、重複する部分の説明はここでは繰り返さない。ホログラム記録再生装置100aでは、以下に説明するように、空間シフト多重記録方式とフォーカスシフト多重記録方式に加え回転多重記録を組み合わせた方式を用いている。
ホログラム記録再生装置100aは、ホログラム記録媒体10をX,Y方向に駆動させることで、ホログラム記録媒体10中の異なる領域に干渉縞を記録する空間シフト多重記録を行なうことができる。
また、ホログラム記録再生装置100aは、空間光振幅変調器3Aによって信号光SLおよび参照光RLの位置、領域サイズおよび振幅変調パターンを電気的に制御できる。これにより、変形例の空間光振幅変調器3Aでは、信号光SLに対する参照光RLの位置を変えることができる。したがって、ホログラム記録再生装置100aは、ホログラム記録媒体10中の同一領域に回転多重記録を行なうことができる。
さらに、図1を参照して、ホログラム記録再生装置100aでは、参照光RLの光路P1上に光偏向素子6が配置されている。光偏向素子6は、参照光RLの光路を偏向させ、参照光RLのホログラム記録媒体10への入射角度を変化させる。これにより、信号光SLと参照光RLとで干渉する領域がホログラム記録媒体10の厚み方向(Z方向)に変化する。このように、参照光RLを光偏向素子6に通過させることで、フォーカスシフト多重記録を実現できる。
さらに、変形例の光偏向素子6は、Z軸を中心に回転できる機構を有する。これにより、光偏向素子6は、信号光SLに対する参照光RLの位置が変化しても、参照光RLの光路上で参照光RLの光路を偏向して対物レンズ7に導くことができる。
上記のように、変形例のホログラム記録再生装置100aは、空間シフト多重記録方式と、回転多重記録方式と、フォーカスシフト多重記録方式とを組み合わせた複合多重記録を実現することができる。
また、変形例のホログラム記録再生装置100aは、ホログラム記録媒体10中の同一または近傍の領域に情報を多重記録する際、参照光RLの振幅変調パターンを変えることで、再生光CLのクロストークを低減できる。
また、変形例のホログラム記録再生装置100aは、参照光RLの振幅変調パターンに変化を付与する空間光振幅変調器3Aにおいて、参照光RLの位置および振幅変調パターンを電気的に制御することを特徴の一つとする。このように、空間光振幅変調器3Aによって電気的に参照光RLの振幅変調パターンを制御することで、記録再生における応答速度の高速化を実現できる。
[実施の形態2]
図7は、この発明の実施の形態2によるホログラム記録再生装置100Bの概略的な構成を示した側面図である。
図7を参照して、実施の形態2のホログラム記録再生装置100Bは、空間光振幅変調器3Aが空間光振幅変調器3Bに置き換えられ、振幅変調マスク18および回折素子21が新たに追加された点において、実施の形態1のホログラム記録再生装置100Aと異なる。その他の基本的な構成は実施の形態1と同様であるため、重複する部分の説明はここでは繰り返さない。
回折素子21は、光軸を中心にして回転し、透明基板22と、回折格子23,24a,24bとを含む。透明基板22は、コリメートレンズ2と空間光振幅変調器3Bとの間に配置されている。回折格子23は、透明基板22のコリメートレンズ2側に配置され、光ビームPLを信号光SLと参照光RLa,RLbとに分離する。回折格子24a,24bは、透明基板22の空間光振幅変調器3B側に配置され、回折格子23によって回折された参照光RLa,RLbを信号光SLと同方向にそれぞれ回折する。
空間光振幅変調器3Bは、回折格子23によって分離生成された信号光SLのみを変調する。振幅変調マスク18は、振幅変調部18a,18bを含む。振幅変調部18aは、回折格子23によって分離生成された参照光RLaの振幅を変調する。振幅変調部18bは、回折格子23によって分離生成された参照光RLbの振幅を変調する。このように、空間光振幅変調器3Bでは、参照光RLa,RLbを生成する必要がないので、1回の記録における信号光SLのデータ量を増大させることができる。
上記のように、実施の形態2では、回折素子21により光ビームPLを信号光SLと参照光RLa,RLbとに分離しているが、回折素子21をビームスプリッタなどで置換することも可能である。また、振幅変調マスク18を光路に対する垂直平面(X,Y方向)に駆動させるか、またはX,Y平面に沿って回転させることで、参照光RLの振幅変調パターンに変化を与えることができる。
以上のように、実施の形態2によれば、信号光SLのみを空間光振幅変調器3Bで生成し、参照光RLa,RLbを振幅変調マスク18に通すことで、1回の記録における信号光SLのデータ量を増大させることができる。
また、実施の形態2のホログラム記録再生装置100Bでは、参照光RLがホログラム記録媒体10に入射する以前に振幅変調マスク18を通過し、振幅変調マスク18を機械的に駆動することで参照光RLa,RLbの振幅変調パターンを変化させることを特徴の一つとする。これにより、電気的に振幅変調を制御する比較的高価な素子を用いることなく振幅変調を与えることができる。
[実施の形態3]
図8は、この発明の実施の形態3によるホログラム記録再生装置100Cの概略的な構成を示した側面図である。
図8を参照して、実施の形態3のホログラム記録再生装置100Cは、空間光振幅変調器3Aが空間光振幅変調器3Cに置き換えられ、光偏向素子6が光路中から除かれた点で、実施の形態1のホログラム記録再生装置100Aと異なる。その他の基本的な構成は実施の形態1と同様であるため、重複する部分の説明はここでは繰り返さない。
上記したように、ホログラム記録再生装置100Cは、1/4波長板5と対物レンズ7との間の光路に光偏向素子6を有さない。よって、1/4波長板5を通過した参照光RLは、光路が偏向されることなく対物レンズ7へと導かれる。
ホログラム記録再生装置100Cは、ホログラム記録媒体10を平面方向(X,Y方向)に駆動させることで、ホログラム記録媒体10の異なる領域に干渉縞を記録することができる。すなわち、ホログラム記録再生装置100Cは、空間シフト多重記録方式によって情報を記録することができる。
ホログラム記録再生装置100Cは、空間シフト多重記録において、特に、ホログラム記録媒体10のある領域の近傍に情報を記録する際、空間光振幅変調器3Cによって参照光RLの振幅変調パターンを変えて情報を記録する。ゆえに、再生光CLのクロストークを低減できる。これにより、ホログラム多重記録でのシフトピッチをより短くとることができ、情報の高密度記録が実現できる。
(実施の形態3の変形例)
実施の形態3の変形例におけるホログラム記録再生装置100cは、図8と同様の構成であるが、参照光RLを生成する際、信号光SLおよび参照光RLの位置関係を空間光振幅変調器3C上で変更できる点において、実施の形態3のホログラム記録再生装置100Cと異なる。その他の基本的な構成は実施の形態3と同様であるため、重複する部分の説明はここでは繰り返さない。ホログラム記録再生装置100cでは、以下に説明するように、空間シフト多重記録方式と回転多重記録とを組み合わせた方式を用いている。
ホログラム記録再生装置100cは、空間光振幅変調器3Cによって信号光SLおよび参照光RLの位置、領域サイズおよび振幅変調パターンを電気的に制御できる。これにより、変形例の空間光振幅変調器3Cでは、信号光SLに対する参照光RLの位置を変えることができる。
図9は、図8のホログラム記録再生装置100cにおける空間光振幅変調器3Cの概略的な構成を示した上面図である。
図9に示すように、空間光振幅変調器3Cは、中央部において信号光SLを変調し、周縁部において一対の参照光Ra〜Rfを変調する。空間光振幅変調器3Cは、信号光SLの位置を変化させずに、参照光Ra〜Rfを回転により移動させることで、ホログラム記録媒体10内における信号光SLおよび参照光Ra〜Rfの集光点を変化させることなく多重記録を行なうことができる。
すなわち、変形例のホログラム記録再生装置100cは、信号光SLと参照光Ra〜Rfとの位置関係を変化させることで、ホログラム記録媒体10内の同一領域での回転多重記録を実現できる。この回転多重記録において、同一領域に記録する際の参照光RLの振幅変調パターンを記録毎に変化させることで、再生光CLのクロストークを低減できる。これにより、信号光SLを中心とした参照光RLの回転角度ピッチをより細かくとった多重記録が可能となり、高密度記録を実現できる。
また、空間光振幅変調器3Cにおいて、参照光Ra〜Rfを機械的に回転させず、信号光SLを中心に参照光Ra〜Rfの位置を円周上に移動させるだけで、信号光SLから見た振幅変調パターンが変化した参照光Ra〜Rfを生成することができる。この場合、実際には振幅変調パターンを変えなくても、振幅変調パターンを変化させて情報を記録したのと同様の効果が得られる。
さらに、変形例のホログラム記録再生装置100cは、ホログラム記録媒体10をX,Y方向に駆動させることで、ホログラム記録媒体10中の異なる領域に干渉縞を記録する空間シフト多重記録も行なうことができる。したがって、ホログラム記録再生装置100cは、空間シフト多重記録方式と回転多重記録方式とを組み合わせた複合多重記録を行なうことが可能である。
上記の複合多重記録において、ホログラム記録媒体10の同一領域および近傍領域に多重記録を行なう場合、異なる振幅変調パターンの参照光RLを用いることで多重記録時の記録密度を向上させることができる。
[実施の形態4]
図10は、この発明の実施の形態4によるホログラム記録再生装置100Dの概略的な構成を示した側面図である。
図10を参照して、実施の形態4のホログラム記録再生装置100Dは、振幅変調マスク18が振幅変調マスク18Dに置き換えられ、光偏向素子6が光路中から除かれた点で、実施の形態2のホログラム記録再生装置100Bと異なる。その他の基本的な構成は実施の形態2と同様であるため、重複する部分の説明はここでは繰り返さない。
上記したように、ホログラム記録再生装置100Dは、1/4波長板5と対物レンズ7との間の光路に光偏向素子6を有さない。よって、1/4波長板5を通過した参照光RLは、光路が偏向されることなく対物レンズ7へと導かれる。
回折格子23は、光ビームPLを信号光SLと参照光RLa,RLbとに分離する際、信号光SLに対する参照光RLa,RLbの位置を制御できる。振幅変調マスク18Dは、参照光RLaを変調する振幅変調部18adと、参照光RLbを変調する振幅変調部18bdとを含む。しかし、図11に示すように、振幅変調マスク18Dにおいて、振幅変調部18ad,18bdは必ずしも分離しているわけではない。
図11は、図10のホログラム記録再生装置100Dにおける振幅変調マスク18Dの概略的な構成を示した上面図である。
図11に示すように、振幅変調マスク18Dは、信号光SLの周囲に沿ってリング状に形成され、異なる振幅変調パターンを有する一対の参照光Ra〜Rfを変調する。これにより、ホログラム記録媒体10の同一領域に情報を回転多重記録でき、かつ、その際に用いられる参照光Ra〜Rfの振幅変調パターンは記録ごとに異なる。したがって、多重記録時の記録密度を向上させることができる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1によるホログラム記録再生装置100Aの概略的な構成を示した側面図である。 図1のホログラム記録再生装置100Aにおいて光偏向素子6により参照光RLの光路が偏向される様子を示した図である。 図1のホログラム記録再生装置100Aによるホログラム記録媒体10内の複合多重記録の状態を模式的に表わした図である。 図1のホログラム記録再生装置100Aにおいて異なる角度からの参照光RL1,RL2が信号光SLと干渉する様子を示した図である。 光偏向素子6におけるX方向のシフト選択性を回折効率で評価した一例を示した図である。 光偏向素子6におけるX方向のシフト選択性を回折効率で評価した他の一例を示した図である。 この発明の実施の形態2によるホログラム記録再生装置100Bの概略的な構成を示した側面図である。 この発明の実施の形態3によるホログラム記録再生装置100Cの概略的な構成を示した側面図である。 図8のホログラム記録再生装置100cにおける空間光振幅変調器3Cの概略的な構成を示した上面図である。 この発明の実施の形態4によるホログラム記録再生装置100Dの概略的な構成を示した側面図である。 図10のホログラム記録再生装置100Dにおける振幅変調マスク18Dの概略的な構成を示した上面図である。
符号の説明
1 レーザ、2 コリメートレンズ、3A〜3C 空間光振幅変調器、4 偏光ビームスプリッタ、5 1/4波長板、6 光偏向素子、7 対物レンズ、8 撮像素子、9 反射膜、10 ホログラム記録媒体、18,18D 振幅変調マスク、18a,18ad,18b,18bd 振幅変調部、21 回折素子、22 透明基板、23,24a,24b 回折格子、100A〜100D ホログラム記録再生装置。

Claims (15)

  1. 信号光と参照光とを記録媒体内で干渉させることによって情報を記録するとともに、前記記録媒体に前記参照光を照射して情報を再生する情報記録再生装置であって、
    前記記録媒体内の隣接する集光位置で振幅変調パターンの異なる前記参照光を生成する空間光変調部と、
    記録時には前記信号光と前記参照光とを前記記録媒体内に集光して干渉縞を形成し、再生時には前記参照光を前記記録媒体内の干渉縞に集光する光学系とを備える、情報記録再生装置。
  2. 信号光と参照光とを記録媒体内で干渉させることによって情報を記録するとともに、前記記録媒体に前記参照光を照射して情報を再生する情報記録再生装置であって、
    前記参照光の振幅変調パターンを制御する空間光変調部と、
    前記記録媒体内の隣接する集光位置で前記参照光の振幅変調パターンが異なるように前記参照光を偏向する光偏向素子と、
    記録時には前記信号光と前記参照光とを前記記録媒体内に集光して干渉縞を形成し、再生時には前記参照光を前記記録媒体内の干渉縞に集光する光学系とを備える、情報記録再生装置。
  3. 前記光偏向素子は、前記参照光の入射位置に応じて前記参照光の前記記録媒体への入射角度を変化させる、請求項2に記載の情報記録再生装置。
  4. 前記空間光変調部は、電気的な制御により、前記参照光の位置、サイズおよび振幅変調パターンの少なくとも1つを制御する、請求項1または2に記載の情報記録再生装置。
  5. 前記空間光変調部は、機械的な制御により、前記参照光の位置、サイズおよび振幅変調パターンの少なくとも1つを制御する、請求項1または2に記載の情報記録再生装置。
  6. 前記空間光変調部は、前記記録媒体内の隣接する集光位置で前記参照光の振幅変調パターンの相関が所定値以下となるように前記参照光を変調する、請求項1に記載の情報記録再生装置。
  7. 前記光偏向素子は、前記記録媒体内の隣接する集光位置で前記参照光の振幅変調パターンの相関が所定値以下となるように前記参照光を偏向する、請求項2に記載の情報記録再生装置。
  8. 前記空間光変調部は、
    記録時には前記光ビームから前記信号光および前記参照光を分割し、再生時には前記光ビームから前記参照光を分割する回折素子と、
    前記回折素子によって分割された前記信号光の振幅を変調する空間光変調器と、
    前記回折素子によって分割された前記参照光の振幅を変調する振幅変調マスクとを含む、請求項1または2に記載の情報記録再生装置。
  9. 前記空間光変調部は、前記信号光および前記参照光の少なくとも一方を多階調に変調する、請求項1または2に記載の情報記録再生装置。
  10. 前記空間光変調部は、デジタルミラーデバイスである、請求項1または2に記載の情報記録再生装置。
  11. 前記空間光変調部は、液晶パネルである、請求項1または2に記載の情報記録再生装置。
  12. 前記光偏向素子は、プリズムである、請求項2に記載の情報記録再生装置。
  13. 前記光偏向素子は、回折格子である、請求項2に記載の情報記録再生装置。
  14. 信号光と参照光とを記録媒体内で干渉させることによって情報を記録するとともに、前記記録媒体に前記参照光を照射して情報を再生する情報記録再生方法であって、
    前記記録媒体内の隣接する集光位置で振幅変調パターンの異なる前記参照光を生成するステップと、
    記録時には前記信号光と前記参照光とを前記記録媒体内に集光して干渉縞を形成し、再生時には前記参照光を前記記録媒体内の干渉縞に集光するステップとを備える、情報記録再生方法。
  15. 信号光と参照光とを記録媒体内で干渉させることによって情報を記録するとともに、前記記録媒体に前記参照光を照射して情報を再生する情報記録再生方法であって、
    前記参照光の振幅変調パターンを制御するステップと、
    前記記録媒体内の隣接する集光位置で前記参照光の振幅変調パターンが異なるように前記参照光を偏向するステップと、
    記録時には前記信号光と前記参照光とを前記記録媒体内に集光して干渉縞を形成し、再生時には前記参照光を前記記録媒体内の干渉縞に集光するステップとを備える、情報記録再生方法。
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