JP2008097733A - ディスク保持機構及びディスクチェンジャー - Google Patents
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Abstract
【課題】 ディスク状記録媒体の確実な保持を図る。
【解決手段】 ディスク状記録媒体100の中心孔100aに厚み方向から挿入される挿入軸部66と、該挿入軸部に所定の方向へ移動自在に支持され挿入軸部の外周面から外方へ突出可能とされディスク状記録媒体の厚み方向における一方の面に接する複数のディスク保持アーム71、71、71と、該複数のディスク保持アームがディスク状記録媒体の厚み方向における上記一方の面に接した状態でディスク状記録媒体の厚み方向における他方の面に接して複数のディスク保持アームとともにディスク状記録媒体を挟持して保持するディスク押さえ体76、76、76とを設けた。
【選択図】図30
【解決手段】 ディスク状記録媒体100の中心孔100aに厚み方向から挿入される挿入軸部66と、該挿入軸部に所定の方向へ移動自在に支持され挿入軸部の外周面から外方へ突出可能とされディスク状記録媒体の厚み方向における一方の面に接する複数のディスク保持アーム71、71、71と、該複数のディスク保持アームがディスク状記録媒体の厚み方向における上記一方の面に接した状態でディスク状記録媒体の厚み方向における他方の面に接して複数のディスク保持アームとともにディスク状記録媒体を挟持して保持するディスク押さえ体76、76、76とを設けた。
【選択図】図30
Description
本発明はディスク保持機構及びディスクチェンジャーについての技術分野に関する。詳しくは、複数のディスク保持アームを支持する挿入軸部をディスク状記録媒体の中心孔に挿入してディスク状記録媒体の確実な保持を図る技術分野に関する。
ディスク状記録媒体を保持するディスク保持機構として、ディスク受け機構部とディスク押さえ機構部とを備え、ディスク受け機構部の一部をディスク状記録媒体の中心孔に挿入して位置決めし、ディスク状記録媒体を保持するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたディスク保持機構にあっては、ディスク受け機構部に設けられたセンターピンをディスク押さえ機構部に形成された軸孔に挿入してディスク受け機構部とディスク押さえ機構部を位置決めし、ディスク受け機構部とディスク押さえ機構部とによってディスク状記録媒体を挟持して保持するようにしている。
ところが、特許文献1に記載された従来のディスク保持機構にあっては、ディスク受け機構部とディスク押さえ機構部を位置決めする必要があるため、例えば、センターピンと軸孔にズレが生じてしまうと位置決め動作に不具合が生じ、ディスク状記録媒体を保持することができなくなるおそれがある。
また、ディスク受け機構部とディスク押さえ機構部という二つの機構部を有するため、その分、構成が複雑であると言う問題もある。
そこで、本発明ディスク保持機構は、上記した問題点を克服し、ディスク状記録媒体の確実な保持を図ることを課題とする。
本発明ディスク保持機構は、上記した課題を解決するために、ディスク状記録媒体の中心孔に該ディスク状記録媒体の厚み方向から挿入される挿入軸部と、該挿入軸部に所定の方向へ移動自在に支持され挿入軸部の外周面から外方へ突出可能とされると共に挿入軸部から突出された状態でディスク状記録媒体の厚み方向における一方の面に接する複数のディスク保持アームと、該複数のディスク保持アームがディスク状記録媒体の厚み方向における上記一方の面に接した状態でディスク状記録媒体の厚み方向における他方の面に接して複数のディスク保持アームとともにディスク状記録媒体を挟持して保持するディスク押さえ体とを設けたものである。
本発明ディスクチェンジャーは、上記した課題を解決するために、収納トレイから取り出したディスク状記録媒体を搬送する搬送機構と、該搬送機構による搬送時にディスク状記録媒体を保持するディスク保持機構とを設け、該ディスク保持機構に、ディスク状記録媒体の中心孔に該ディスク状記録媒体の厚み方向から挿入される挿入軸部と、該挿入軸部に所定の方向へ移動自在に支持され挿入軸部の外周面から外方へ突出可能とされると共に挿入軸部から突出された状態でディスク状記録媒体の厚み方向における一方の面に接する複数のディスク保持アームと、該複数のディスク保持アームがディスク状記録媒体の厚み方向における上記一方の面に接した状態でディスク状記録媒体の厚み方向における他方の面に接して複数のディスク保持アームとともにディスク状記録媒体を挟持して保持するディスク押さえ体とを設けたものである。
従って、本発明ディスク保持機構及びディスクチェンジャーにあっては、ディスク状記録媒体の中心孔に挿入された挿入軸部から突出された複数のディスク保持アームとディスク押さえ体とによってディスク状記録媒体が保持される。
本発明ディスク保持機構は、ディスク状記録媒体の中心孔に該ディスク状記録媒体の厚み方向から挿入される挿入軸部と、該挿入軸部に所定の方向へ移動自在に支持され挿入軸部の外周面から外方へ突出可能とされると共に挿入軸部から突出された状態でディスク状記録媒体の厚み方向における一方の面に接する複数のディスク保持アームと、該複数のディスク保持アームがディスク状記録媒体の厚み方向における上記一方の面に接した状態でディスク状記録媒体の厚み方向における他方の面に接して複数のディスク保持アームとともにディスク状記録媒体を挟持して保持するディスク押さえ体とを備えたことを特徴とする。
従って、挿入軸部とディスク押さえ体の位置決めを行わずにディスク状記録媒体を保持することができ、ディスク状記録媒体を確実に保持することができる。 請求項2に記載した発明にあっては、上記ディスク保持アームを挿入軸部に回動自在に支持し、該挿入軸部の軸方向に直交する方向へ延びる軸を支点としてディスク保持アームが挿入軸部に対して回動されて挿入軸部の外周面から外方へ突出されるようにしたので、挿入軸部からディスク保持アームが水平方向へ突出される構成に比し、挿入軸部の軸方向における移動量を小さくすることが可能であり、その分、移動スペースが小さくなり、ディスク保持機構の小型化を図ることができる。
請求項3に記載した発明にあっては、上記ディスク押さえ体としてディスク状記録媒体の厚み方向へ移動可能なディスク検出部を設け、該ディスク検出部がディスク状記録媒体の上記他方の面に接触したときにディスク状記録媒体に押圧されて移動されることによりディスク状記録媒体の有無の検出を行うようにしたので、ディスク状記録媒体の保持と同時にディスク状記録媒体の有無検出を行うことができると共に部品点数の削減を図ることができる。
請求項4に記載した発明にあっては、上記ディスク検出部をディスク状記録媒体の他方の面に押し付ける方向へ付勢する付勢バネを設けたので、ディスク状記録媒体の加工上の厚みの誤差や種類の相違による厚みの差を吸収して保持することができると共にディスク状記録媒体の損傷を回避することができる。
本発明ディスクチェンジャーは、ディスク状記録媒体を収納する収納トレイが所定の方向に積層状に複数並んで配置されると共に所望のディスク状記録媒体を収納トレイから取り出し取り出したディスク状記録媒体に対する情報信号の記録又は再生を行うディスクチェンジャーであって、収納トレイから取り出したディスク状記録媒体を搬送する搬送機構と、該搬送機構による搬送時にディスク状記録媒体を保持するディスク保持機構とを備え、該ディスク保持機構に、ディスク状記録媒体の中心孔に該ディスク状記録媒体の厚み方向から挿入される挿入軸部と、該挿入軸部に所定の方向へ移動自在に支持され挿入軸部の外周面から外方へ突出可能とされると共に挿入軸部から突出された状態でディスク状記録媒体の厚み方向における一方の面に接する複数のディスク保持アームと、該複数のディスク保持アームがディスク状記録媒体の厚み方向における上記一方の面に接した状態でディスク状記録媒体の厚み方向における他方の面に接して複数のディスク保持アームとともにディスク状記録媒体を挟持して保持するディスク押さえ体とを設けたことを特徴とする。
従って、挿入軸部とディスク押さえ体の位置決めを行わずにディスク状記録媒体を保持することができ、ディスク状記録媒体を確実に保持することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態を添付図面に従って説明する。以下に示した最良の形態は、本発明をディスクチェンジャーに適用したものである。
以下の説明にあっては、説明の便宜上、使用者から見た方向で前後上下左右の方向を示すものとする。従って、使用者側を前方とし、使用者から見た記録媒体チェンジャー側を後方とする。
記録媒体チェンジャー(ディスクチェンジャー)1は、図1に示すように、縦長の外筐2内に所要の各部が配置されて成り、外筐2内には複数のフレームが結合されて成るフレーム構造体3が配置されている。フレーム構造体3は底面板4上に配置され、フレーム構造体3の上端には天面板5が取り付けられている。
フレーム構造体3の上端寄りの位置には受渡ブロック6が設けられている。受渡ブロック6は記録媒体チェンジャー1の内外で記録媒体(ディスク状記録媒体)200を受け渡すためのブロックであり、受渡トレイ7を有している。
受渡トレイ7は後側に位置する被支持板部8と前側に位置する記録媒体装填部9とから成る(図2及び図3参照)。
被支持板部8の外周面には被支持溝10が形成され、該被支持溝10には前方を向く被ストッパー用段差10a、10aが左右に離隔して形成されている。
被支持板部10にはカム孔11が形成されている。カム孔11は第1の直線カム部11aと該第1の直線カム部11aに連続する停止用カム部11bと該停止用カム部11bに連続する第2の直線カム部11cとから成る。第1の直線カム部11aは左端部が右端部より稍後方へ位置するように傾斜されている。停止用カム部11bは第1の直線カム部11aの左端に連続し、緩やかな短い円弧状に形成されている。停止用カム部11bは第1の直線部11aに対して略直交するように形成されている。第2の直線カム部11cは停止用カム部11bの前端に連続し、左右に延びるように形成されている。
記録媒体装填部9は浅い凹状に形成され、中心側に位置する小径装填部9aと該小径装填部9aの外側に位置する大径装填部9bとを有している。小径装填部9aには、例えば、直径が約8cmのディスク状記録媒体200が装填され、大径装填部9bには、例えば、直径が約12cmのディスク状記録媒体200が装填される。小径装填部9aは大径装填部9bより僅かに深く形成されている。小径装填部9aと大径装填部9bには、それぞれディスク状記録媒体200の装填の有無を検出するセンサー12、13が設けられている。
記録媒体装填部9の中央部には貫通孔9cが形成されている。記録媒体装填部9には、その左右両側にそれぞれ把持用切欠9d、9dが形成されている。把持用切欠9d、9dは大径装填部9bに形成されている。記録媒体装填部9には、その前側に逃げ用切欠9eが形成されている。逃げ用切欠9eは大径装填部9bと小径装填部9aに亘る位置に形成されている。記録媒体装填部9の前縁9fは、逃げ用切欠9eによって後方へ凸の円弧状に形成されている。
上記のように受渡トレイ7に把持用切欠9d、9dを形成することにより、大径装填部9bに装填されたディスク状記録媒体200の一部が記録媒体装填部9から側方へ突出されるため、ディスク状記録媒体200の大径装填部9bからの取出を容易に行うことができる。
尚、上記のように受渡トレイ7に逃げ用切欠9eを形成することにより、小径装填部9a及び大径装填部9bに装填されたディスク状記録媒体200の一部が記録媒体装填部9から前方へ突出されるため、ディスク状記録媒体200の小径装填部9a及び大径装填部9bからの取出を容易に行うことができる。
上記には、把持用切欠9d、9dを大径装填部9bに形成した例を示したが、例えば、把持用切欠9d、9dを大径装填部9bと小径装填部9aに亘る位置に形成し、ディスク状記録媒体200の小径装填部9a及び大径装填部9bからの取出の容易化を図ることも可能である。
受渡トレイ7は移動機構14によって前後方向へ移動される(図2乃至図4参照)。移動機構14は支持ベース15に配置された各部によって構成され、案内レール16、16、中間移動体17及びアームレバー18によって構成されている。
支持ベース15には前方に開口された切欠部15aが形成されている。切欠部15aは前端部を除き円形状に形成されている。
案内レール16、16は支持ベース15の下面に左右に離隔して取り付けられている。案内レール16、16は前後に長く形成され、それぞれ互いに向き合う面に案内溝19、19を有している。案内溝19、19にはそれぞれ後方を向く移動規制用段差19a、19aが形成されている。
中間移動体17は前方に開口された略コ字状に形成され、略左右に延びる基部20と該基部20の左右両端部から前方へ突出された側部21、21とが一体に形成されて成る。基部20の左右両端部にはそれぞれ外方へ突出された被規制片20a、20aが設けられている。側部21、21の前端部にはそれぞれ内方へ突出されたストッパー片21a、21aが設けられている。中間移動体17は側部21、21がそれぞれ案内レール16、16の案内溝19、19に摺動自在に支持されている。
アームレバー18は支持ベース15に回動自在に支持され、作動部22と該作動部22から突出されたアーム部23とが一体に形成されて成る。
作動部22は回動支点22aを有しており、作動部22には回動支点22aを中心とした円弧状に延びるラックギヤ22bが設けられている。アーム部23の先端部には上方へ突出されたカムピン23aが設けられている。カムピン23aは受渡トレイ7のカム孔11に摺動自在に係合される。
作動部22のラックギヤ22bには図示しない減速ギヤが噛合され、該減速ギヤは図示しないモーターによって回転される。モーター及び減速ギヤは支持ベース15に配置されている。
受渡トレイ7は、後述する収納トレイの上方にある退避位置、後述する搬送機構との間でディスク状記録媒体200の受け渡しが行われる受渡位置及びディスク状記録媒体200の装填及び取出が行われる飛出位置の三つの位置の間を移動機構14によって移動される(図4乃至図9参照)。
退避位置は受渡トレイ7の後方側の移動端であり、記録媒体装填部9の前縁9fが支持ベース15の切欠部15aの開口縁と上下方向において一致されている(図4参照)。退避位置においてはアームレバー18のカムピン23aが受渡トレイ7のカム孔11の第1の直線カム部11aにおける右端部に係合されている。
受渡トレイ7には、上記したように、逃げ用切欠9eが形成され、記録媒体装填部9の前縁9fが支持ベース15の切欠部15aの開口縁に沿う円弧状に形成されている。従って、退避位置にある受渡トレイ7の切欠部15aへの突出を容易に回避することができる。
受渡トレイ7が退避位置にある状態において、モーターが一方向へ回転されると、減速ギヤによってラックギヤ22bが送られてアームレバー18が回動される(図5参照)。アームレバー18の回動によりカムピン23aがカム孔11の第1の直線カム部11aを停止用カム部11bへ向けて移動され、受渡トレイ7が中間移動体17に対して前方へ移動されていく。
受渡トレイ7が中間移動体17に対して前方へ移動されていくと、被支持溝10の被ストッパー用段差10a、10aがそれぞれ中間移動体17の被ストッパー片20a、20aに接する。
受渡トレイ7の被ストッパー用段差10a、10aが中間移動体17の被ストッパー片20a、20aに接するため、モーターが引き続き回転されると、受渡トレイ7と中間移動体17が一体となって前方へ移動されていく(図6参照)。
アームレバー18の回動によりカムピン23aがカム孔11の停止用カム部11bまで移動されると、受渡トレイ7と中間移動体17の前方への移動が停止され、受渡トレイ7が受渡位置に至る(図6参照)。受渡位置においては、受渡トレイ7は記録媒体装填部9が支持ベース15の切欠部15aに上下方向において対応して位置されている。
さらにモーターが同じ方向へ回転されると、アームレバー18が回動されカムピン23aがカム孔11の停止用カム部11bから第2の直線カム部11cへ向けて移動され、再び受渡トレイ7と中間移動体17が一体となって前方へ移動されていく。
受渡トレイ7と中間移動体17が前方へ移動されると、中間移動体17の被規制片20a、20aがそれぞれ案内レール16、16の移動規制用段差19a、19aに接して中間移動体17の前方への移動が規制され、受渡トレイ7が外筐2から前方へ突出され飛出位置に至る(図7参照)。
受渡トレイ7が受渡位置から飛出位置まで移動されるときには、カムピン23aは停止用カム溝11bから第2の直線カム部11cの左端部まで一旦移動され、再び、停止用カム部11bまで移動される。飛出位置において、使用者は受渡トレイ7の記録媒体装填部9に対するディスク状記録媒体200の装填又は取出を行うことができる。
飛出位置においてモーターが逆方向へ回転されると、アームレバー18の回動によって受渡トレイ7が中間移動体17に対して後方へ移動され、受渡トレイ7の後端部が中間移動体17の基部20に接する(図8参照)。引き続きモーターが回転され、受渡トレイ7と中間移動体17が一体となって後方へ移動され、カムピン23aが停止用カム溝11bまで移動されたところで受渡トレイ7と中間移動体17の移動が停止されて受渡トレイ7が受渡位置に至る(図9参照)。
さらにモーターが逆方向へ回転されると、アームレバー18の回動によって受渡トレイ7と中間移動体17が一体となって後方へ移動され、カムピン23aが第1の直線カム部11aにおける右端部まで移動されたところで受渡トレイ7と中間移動体17の移動が停止されて受渡トレイ7が退避位置に至る(図4参照)。
受渡ブロック6の真下の位置には、トレイ用筐体24、24、・・・が上下に並んで配置されている(図1参照)。
トレイ用筐体24は平面で見て支持ベース15と同様の形状に形成され、図10に示すように、トレイ用筐体24の内部には収納トレイ25、25、・・・をそれぞれ収納する収納空間24a、24a、・・・が上下に等間隔に離隔して形成されている。トレイ用筐体24には支持ベース15と同じ大きさ及び形状に形成された切欠24bが形成されている。
トレイ用筐体24の切欠24bの開口縁部には、その前端部に各収納空間24a、24a、・・・ごとにロック手段26、26、・・・が支持されている(図11参照)。
収納トレイ25は平面で見て外形が支持ベース15と同様の形状に形成され、移動用切欠25aを有している(図12参照)。収納トレイ25には周方向に離隔して、例えば、2つの収納凹部25b、25bが形成され、該収納凹部25b、25bには各別にディスク状記録媒体200、200が収納される。収納凹部25b、25bには、その外周部を除く部分にそれぞれ上下に貫通された軸部挿入孔25c、25cが形成されている。収納トレイ25の外周面には回転用ラック部25dが設けられている。
ロック手段26は、それぞれ回動自在に支持されたロック部材27と回動レバー28によって構成されている。ロック部材27にはロック突部27aが設けられている。回動レバー28は一端部28aがロック部材27に後方側から係合され、他端部28bがトレイ用筐体24から突出されている。ロック部材27は収納空間24aに配置されたバネ29によって一方の回動方向、即ち、ロック突部27aが収納トレイ25の回転用ラック部25dに係合する方向へ付勢されている。
収納トレイ25、25、・・・は後述する搬送機構が移動用切欠25a、25a、・・・を移動可能な位置である搬送位置、即ち、収納トレイ25、25、・・・の全体がトレイ用筐体24の収納空間24a、24a、・・・に収納された位置においてロック手段26によってロックされる。
トレイ用筐体24、24、・・・の真下の位置には、底面板4上にドライブ装置30、30が上下で重ねられた状態で配置されている(図1参照)。ドライブ装置30は本体部30aと該本体部30aに挿脱自在に支持されたトレイ30bとを有している。トレイ30bが本体部30aから引き出された状態においては、トレイ30bがトレイ用筐体24、24、・・・の切欠24b、24b、・・・の真下に位置される。
フレーム構造体3の前端部は、左右に離隔して設けられた支持柱3a、3aとして設けられている(図1参照)。支持柱3a、3aの近傍の位置には、それぞれ上下に延びる搬送用ラック31、31が設けられている。
支持柱3a、3aには移動ブロック32が上下方向へ移動自在に支持されている(図1参照)。移動ブロック32には搬送機構33が設けられている(図13参照)。移動ブロック32は収納トレイ25、25、・・・の移動用切欠25a、25a、・・・、トレイ用筐体24、24、・・・の切欠24b、24b、・・・及び移動機構14の支持ベース15に形成された切欠部15aを移動される。従って、移動用切欠25a、25a、・・・、切欠24b、24b、・・・及び切欠部15aは移動ブロック32が移動される移動用空間として機能する。
上記したように、記録媒体チェンジャー1にあっては、回転可能な収納トレイ25、25、・・・に移動ブロック32の移動用空間となる移動用切欠25a、25a、・・・が形成されているため、収納トレイ25、25、・・・の回転軌跡内において移動用空間が形成され、移動ブロック32の移動用空間を確保した上で小型化を図ることができる。
また、上記したように、記録媒体チェンジャー1にあっては、収納トレイ25、25、・・・の並び方向(上下方向)において、収納トレイ25、25、・・・の投影面積内にドライブ装置30、30が配置されているため、該ドライブ装置30、30を配置した場合においても記録媒体チェンジャー1の大型化を回避することができる。
搬送機構33は第1のブラケット34、第2のブラケット35及び第3のブラケット36に所要の各部が支持されて成る(図13及び図14参照)。
第1のブラケット34は、横長の前板部37と、該前板部37の左右両側縁からそれぞれ後方へ突出された側板部38、38とを有している。
第2のブラケット35は、前後に長い底面部39と該底面部39の左右両側縁からそれぞれ上方へ突出された側面部40、40とを有し、該側面部40、40の前端部が第1のブラケット34の前板部37に取り付けられている。
第3のブラケット36は、上壁部41と、該上壁部41の左右両側縁からそれぞれ下方へ突出された側壁部42、42と、上壁部41の後縁から後方へ突出された押さえ壁部43とを有し、側壁部42、42の下端部がそれぞれ第2のブラケット35の側面部40、40における上端部に取り付けられている。
第1のブラケット34の前板部37の前面には駆動用基板44が取り付けられている。駆動用基板44は移動ブロック32の駆動及び制御を行うための基板である。
前板部37の後面には左右に離隔して軸受45、45が取り付けられ、該軸受45、45には回転軸46が支持されている。回転軸46には、両端部にそれぞれラック用ギヤ47、47が取り付けられ、中間部に連結ギヤ48が取り付けられている。ラック用ギヤ47、47は搬送用ラック31、31に噛合される。
第1のブラケット34の側板部38、38の内面には、それぞれ上下に離隔して送りローラー49、49、・・・が支持されている。送りローラー49、49、・・・は支持柱3a、3aに回転自在に係合される。
第2のブラケット35の底面部39の前端部には案内軸39a、39aが設けられている。案内軸39a、39aは左右に離隔して位置され、それぞれ上方へ突出されている。
底面部39の前端寄りの位置には軸挿通孔39bが形成されている。底面部39の軸挿通孔39bの周囲の位置には、ピン挿通孔39c、39c、39cが形成されている。
底面部39の前端部にはモーター取付板50が取り付けられている。モーター取付板50には駆動用モーター51が取り付けられ、該駆動用モーター51のモーター軸にウォームギヤ52が固定されている。
底面部39には減速ギヤ群53が支持されている。減速ギヤ群53はウォームギヤ52に噛合されている。
底面部39の略中央部には回転カムギヤ54が支持されている。
回転カムギヤ54は、図15及び図16に示すように、上側に位置する上円板部55と、該上円板部55の真下に位置する下円板部56と、上円板部55の中心部と下円板部56の中心部とを連結する中心軸部57と、上円板部55の下面と下円板部56の上面とを連結するように設けられた第1の傾斜部58及び第2の傾斜部59とが一体に形成されて成る。
上円板部55の外周面の一部にはギヤ部55aが形成されている。
下円板部57の外周面の全体には回転用ギヤ部57aが形成されている。下円板部57の下面には無端状カム溝60が形成されている(図17参照)。無端状カム溝60は、下円板部57の中心を中心とした円弧状に形成された第1の円弧部60aと、該第1の円弧部60aの両端にそれぞれ連続し外周方向に延びるように緩やかに屈曲された第1の作用部60b及び第2の作用部60cと、下円板部57の中心を中心とした円弧状に形成され第1の円弧部60aより外側に位置する第2の円弧部60dとから成り、該第2の円弧部60dの両端はそれぞれ第1の作用部60bの外端及び第2の作用部60cの外端に連続されている。
回転カムギヤ54の外周面には駆動用カム溝61が形成されている(図15、図16及び図18参照)。
駆動用カム溝61は、上円板部55の外周面に形成され水平方向に延びる始端部61aと、第1の傾斜部58に形成され始端部61aの一端に連続された第1の傾斜部61bと、下円板部56の外周面に形成され水平方向に延び第1の傾斜部61bの下端に連続する中間水平部61cと、第2の傾斜部59に形成され中間水平部61cの一端に連続された第2の傾斜部61dと、上円板部55の外周面に形成され水平方向に延び第2の傾斜部61dの上端に連続された終端部61eとから成る。
回転カムギヤ54は中心軸部56を支点として回転可能とされる。回転カムギヤ54の回転用ギヤ部57aは減速ギヤ群53に噛合されている。従って、回転カムギヤ54は駆動用モーター51の駆動力によって回転される。
第2のブラケット35の底面部39における回転カムギヤ54の後側の位置には支持部材62が取り付けられている(図13及び図14参照)。支持部材62は、底面部39に固定されるベース板部63と、該ベース板部63から上方へ突出された支持筒部64と、ベース板部63から上方へ突出され支持筒部64の周囲に位置するセンサー支持筒65、65、65とを有している。ベース板部63には、それぞれセンサー支持筒65、65、65の真下の位置に突出孔63a、63a、63aが形成されている(図19参照)。
支持部材62が第2のブラケット35に取り付けられた状態において、支持筒部64が軸挿通孔39bの真上に位置され、センサー支持筒65、65、65がそれぞれピン挿通孔39c、39c、39cの真上に位置される。
支持筒部64には下面が閉塞され略円筒状に形成された挿入軸部66が上下方向へ移動自在に支持されている(図20及び図21参照)。挿入軸部66の上端部には前方へ突出されたカムピン66aが設けられている。
支持筒部64は円筒状に形成され、回転カムギヤ54に対向する位置に上下に延びるスリット64aを有している。挿入軸部66のカムピン66aはスリット64aから支持筒部64の外方へ突出される。
挿入軸部66の下端部には周方向に等間隔に離隔して飛出孔67、67、67が形成されている。飛出孔67は縦長の垂直部67aと横長の水平部67bとによって十字状に形成され、水平部67bを形成する下側の面は、挿入軸部66の内側から外側へ行くに従って下方へ変位するように傾斜されたガイド面66bとして形成されている。挿入軸部66には垂直部67aの奥側に挿入軸部66の外周面側を向く規制面66cが形成されている。
挿入軸部66の上側略3分の1の部分は、その下方の部分より内径が大きくされた支持部66dとして形成されている。挿入軸部66の支持部66dの下側の部分にはガイド溝66e、66e、66eが形成されている。ガイド溝66e、66e、66eは挿入軸部66の内面において、上下に延びるようにして周方向における等間隔の位置に形成されている。
挿入軸部66は支持筒部64の内側に挿入され、カムピン66aが支持筒部64のスリット64aから支持筒64の外方へ突出されて回転カムギヤ54の駆動用カム溝61に摺動自在に係合される(図14参照)。
挿入軸部66の内部には駆動カム68が挿入軸部66の軸回り方向へ回転自在に支持されている(図20及び図21参照)。駆動カム68は上面が閉塞された略円筒状に形成され、周方向に離隔して位置するカム案内孔69、69を有している。カム案内孔69は水平に延びる上側部69aと該上側部69aの一端部に連続して傾斜する斜部69bと該斜部69bの下端部に連続し水平に延びる下側部69cとから成る。駆動カム68には上下に貫通された回り止め孔68aが形成され、該回り止め孔68aは水平断面形状が矩形状に形成されている。
駆動カム68は挿入軸部66の上端側に配置され、該挿入軸部66に対して上下方向へは移動不能とされている。
挿入軸部66にはインナーボス70が上下方向へ移動自在に支持されている。インナーボス70は略円筒状に形成され、駆動カム68に上端部が下側から挿入される。従って、駆動カム68はインナーボス70に対して回転可能とされている。
インナーボス70の上端部には互いに反対方向へ突出されたカム突部70a、70aが設けられている。インナーボス70の下端部には周方向に離隔して支持用凹部70b、70b、70bが形成されている。インナーボス70には、上下方向における略中央部に外方へ張り出された摺動突部70c、70c、70cが設けられ、該摺動突部70c、70c、70cは周方向に等間隔に離隔して位置されている。インナーボス70には上下に貫通された円形の貫通孔70dが形成されている。
インナーボス70は、上記したように、上端部が駆動カム68に挿入され、摺動突部70c、70c、70cがそれぞれ挿入軸部66のガイド溝66e、66e、66eに摺動自在に係合される。
インナーボス70の支持用凹部70b、70b、70bにはそれぞれディスク保持アーム71、71、71が回動自在に支持される。ディスク保持アーム71は略L字状に形成されたアーム部71aと該アーム部71aの側面から突出された被支持ピン71b、71bと同じくアーム部71aの側面から突出された被案内ピン71c、71cとを有している。
被支持ピン71b、71bはアーム部71aの一端部から互いに反対方向へ突出されて設けられている。被案内ピン71c、71cはアーム部71aの一端寄りの位置からそれぞれ被支持ピン71b、71bと同じ方向へ突出されて設けられている。
ディスク保持アーム71、71、71はそれぞれ被支持ピン71b、71b、71bが水平に延びる状態でインナーボス70の支持用凹部70b、70b、70bに支持され、アーム部71a、71a、71aがそれぞれインナーボス70の中心軸に離接する方向へ回動可能とされる。
挿入軸部66の内部に駆動カム68、インナーボス70及びディスク保持アーム71、71、71が配置された状態において、挿入軸部66の上面にキャップ72が取り付けられ挿入軸部66が閉塞される。キャップ72には上下に貫通された挿通孔72aが形成されている。
挿入軸部66にキャップ72が取り付けられた状態において、キャップ72の挿通孔72aに上側から軸部材73が挿入される。軸部材73は上下に長く形成され、水平断面形状が略小判状に形成されている。
軸部材73の上端寄りの位置にはゼネバ歯車74が固定されている。ゼネバ歯車74はギヤ部74aと該ギヤ部74aの両隣に位置する凹状部74b、74cを有している。凹状部74b、74cは外周縁が円弧状に形成されている。
ゼネバ歯車74が固定された軸部材73はキャップ72の挿通孔72a、駆動カム68の回り止め孔68a及びインナーボス70の貫通孔70dに順に上側から挿通される。軸部材73が挿通孔72a、回り止め孔68a及び貫通孔70dに挿通された状態において、軸部材73はキャップ72及びインナーボス70に対して軸回り方向へ回転可能とされ、駆動カム68に対して軸回り方向へ回転不能とされる。従って、ゼネバ歯車74の回転に伴って軸部材73が回転されると、駆動カム68は軸部材73と一体となって回転される。
ゼネバ歯車74は軸部材73が挿入軸部66の内部に挿入された状態において、支持部材62の支持筒部64の上側に位置される。
センサー支持筒65、65、65の上面には円弧状に形成された押さえ板75が取り付けられている(図13及び図14参照)。センサー支持筒65、65、65にはそれぞれ軸状に形成されたディスク押さえ体76、76、76が上下方向へ移動自在に支持されている(図19参照)。センサー支持筒65、65、65の内部にはそれぞれディスク押さえ体76、76、76を下方へ付勢する付勢バネ77、77、77が配置されている。
ディスク押さえ体76、76、76は、それぞれ下端部がベース板部63の突出孔63a、63a、63aを介して第2のブラケット35のピン挿通孔39c、39c、39cからそれぞれ下方へ突出される。
駆動用モーター51、ウォームギヤ52、減速ギヤ群53、回転カムギヤ54、支持部材62及び該支持部材62に支持された各部によってディスク状記録媒体200を保持するディスク保持機構78が構成される(図13参照)。従って、ディスク保持機構78は搬送機構33とともに移動ブロック32に設けられている。
以下に、ディスク保持機構78の動作について説明する。
先ず、ディスク保持機構78が動作される前の状態について説明する(図22参照)。
挿入軸部66はカムピン66aが回転カムギヤ54の駆動用カム溝61における始端部61aの第1の傾斜部61bとは反対側の端部に係合されている。挿入軸部66は下端部が支持筒部64から下方へ突出されている。
インナーボス70はカム突部70a、70aがそれぞれ駆動カム68のカム案内孔69における上側部69a、69aに係合されている。
ディスク保持アーム71、71、71はそれぞれアーム部71a、71a、71aが挿入軸部66の規制面66c、66c、66cに沿う状態で位置され、飛出孔67、67、67から外方へ突出しない状態に保持されている。
ゼネバ歯車74は一方の凹状部74bが回転カムギヤ54の上円板部55に対向して位置されている(図23参照)。
駆動用モーター51が回転されると、回転カムギヤ54が一方へ回転される。回転カムギヤ54が回転されると、挿入軸部66のカムピン66aが駆動用カム溝61の始端部61aを相対的に摺動される。従って、挿入軸部66は上下方向へ移動されない。このときゼネバ歯車74は一方の凹状部74bが回転カムギヤ54の上円板部55に対向して位置されているため、回転されない。
さらに駆動用モーター51が回転されて回転カムギヤ54が回転されると、カムピン66aが駆動用カム溝61の第1の傾斜部61bを摺動され、挿入軸部66が下降されていく(図24参照)。このとき挿入軸部66の内部に配置されている駆動カム68、インナーボス70及びディスク保持アーム71、71、71は挿入軸部66と一体となって下降される。
駆動用モーター51がさらに回転されて回転カムギヤ54が回転されると、カムピン66aが駆動用カム溝61の中間水平部61cに至り、挿入軸部66、駆動カム68、インナーボス70及びディスク保持アーム71、71、71の下降が停止される(図25参照)。このとき挿入軸部66の下端部は、例えば、収納トレイ25に収納されているディスク状記録媒体200の中心孔200aに挿入される。
駆動用モーター51が引き続き回転されて回転カムギヤ54が回転されると、カムピン66aが駆動用カム溝61の中間水平部61cを相対的に第2の傾斜部61dへ向けて移動される(図26参照)。このとき回転カムギヤ54の上円板部55に形成されたギヤ部55aがゼネバ歯車74のギヤ部74aと噛合され(図27参照)、ゼネバ歯車74、軸部材73及び駆動カム68が一体となって回転される。
駆動カム68が回転されると、インナーボス70のカム突部70a、70aがそれぞれカム案内孔69、69の上側部69a、69aから斜部69b、69bを相対的に移動される。従って、インナーボス70は挿入軸部66及び駆動カム68に対して下降されていく(図26参照)。
インナーボス70が挿入軸部66及び駆動カム68に対して下降されていくと、ディスク保持アーム71、71、71は被案内ピン71c、71c、71cがそれぞれ挿入軸部66のガイド面66b、66b、66bに案内され、アーム部71a、71a、71aがそれぞれ被支持ピン71b、71b、・・・を支点として回動されて飛出孔67、67、67から外方へ突出されていく。
駆動用モーター51が引き続き回転されて回転カムギヤ54が回転され、引き続き駆動カム68が回転されると、インナーボス70のカム突部70a、70aがそれぞれカム案内孔69、69の斜部69b、69bから下側部69cまで相対的に移動される(図28参照)。従って、インナーボス70は挿入軸部66及び駆動カム68に対してさらに下降され、ディスク保持アーム71、71、71は被案内ピン71c、71c、・・・がそれぞれ挿入軸部66のガイド面66b、66b、66bに引き続き案内されてアーム部71a、71a、71aがそれぞれ飛出孔67、67、67からさらに外方へ突出される。このときディスク保持アーム71、71、71のアーム部71a、71a、71aは、ディスク状記録媒体200の内周部の真下に位置されている。
駆動用モーター51がさらに回転されて回転カムギヤ54が回転されると、ゼネバ歯車74は他方の凹状部74cが回転カムギヤ54の上円板部55に対向して位置され、ゼネバ歯車74、軸部材73及び駆動カム68の回転が停止される。
さらに駆動用モーター51が回転されて回転カムギヤ54が回転されると、図29に示すように、カムピン66aが駆動用カム溝61の中間水平部61cから第2の傾斜部61dを経て終端部61eまで相対的に移動され、挿入軸部66、インナーボス70及びディスク保持アーム71、71、71が一体となって上昇される。ディスク状記録媒体200はディスク保持アーム71、71、71によって持ち上げられ、上面がディスク押さえ体76、76、76の下端に接触される。
ディスク状記録媒体200はディスク保持アーム71、71、71とディスク押さえ体76、76、76によって挟持されて保持される。このとき、ディスク押さえ体76、76、76はそれぞれセンサー支持筒65、65、65の内部に配置された付勢バネ77、77、77によって下方へ付勢されているため、ディスク状記録媒体200がディスク押さえ体76、76、76によって保持アーム71、71、71に押し付けられる(図30参照)。
ディスク状記録媒体200がディスク保持アーム71、71、71とディスク押さえ体76、76、76によって挟持された状態においては、ディスク状記録媒体200によってディスク押さえ体76、76、76が付勢バネ77、77の付勢力に抗して僅かに上方へ移動されるように構成されており、このときディスク状記録媒体200の有無検出が行われる。従って、ディスク押さえ体76、76、76はディスク状記録媒体200の有無を検出するためのディスク検出部としても機能する。
上記のようにディスク状記録媒体200を保持した状態において、駆動用モーター51が反対方向へ回転されると、上記とは逆の動作によりディスク状記録媒体200の保持が解除されて各部が動作される前の元の状態に戻る。
即ち、挿入軸部66が下降されディスク保持アーム71、71、71が回動されて挿入軸部66の内部に収納されるときにディスク状記録媒体200が収納トレイ25に載置され、次いで、挿入軸部66が上昇される。
上記したように、記録媒体チェンジャー1にあっては、ディスク状記録媒体200の中心孔200aに挿入される挿入軸部66から突出される複数のディスク保持アーム71、71、71とディスク押さえ体76、76、76とによってディスク状記録媒体200をその厚み方向から挟持して保持しており、挿入軸部66とディスク押さえ体76、76、76の位置決めを行わずにディスク状記録媒体200を保持することができ、ディスク状記録媒体200を確実に保持することができる。
また、挿入軸部66をディスク状記録媒体200の中心孔200aに挿入してディスク状記録媒体200を保持するため、ディスク状記録媒体200の大きさや形状に依らずに該ディスク状記録媒体200を保持することができる。
尚、上記のようなディスク保持機構にあっては、挿入軸部からディスク保持アームが水平方向へ突出される構成とすることも可能であるが、このような構成とした場合には、ディスク保持アームがディスク状記録媒体200の下方に確実に位置されるようにするために、挿入軸部がディスク状記録媒体200の中心孔200aに挿入された状態において、ディスク状記録媒体200の下面とディスク保持アームの上端との間に一定の隙間を形成する必要がある。
しかしながら、ディスク保持機構78にあっては、挿入軸部66の軸方向に直交する方向へ延びる軸を支点としてディスク保持アーム71、71、71が挿入軸部66に対して回動されて該挿入軸部66の外周面から外方へ突出されるため、挿入軸部からディスク保持アームが水平方向へ突出される構成に比し、挿入軸部66の上下方向における移動量を小さくすることが可能であり、その分、移動スペースが小さくなり、記録媒体チェンジャー1の小型化を図ることができる。
また、ディスク保持機構78にあっては、ディスク押さえ体76、76、76としてディスク状記録媒体200の厚み方向へ移動可能なディスク検出部を用いているため、ディスク状記録媒体200の保持と同時にディスク状記録媒体200の有無検出を行うことができると共に部品点数の削減を図ることができる。
さらに、ディスク検出部(ディスク押さえ体76、76、76)をディスク状記録媒体200に押し付ける方向へ付勢する付勢バネ72、72、72を設けているため、ディスク状記録媒体200、200、・・・の加工上の厚みの誤差や種類の相違による厚みの差を吸収して保持することができると共にディスク状記録媒体200の損傷を回避することができる。
第3のブラケット36の内面には昇降用モーター79が取り付けられている(図13及び図14参照)。昇降用モーター79のモーター軸にはウォーム80が固定され、該ウォーム80に減速用のギヤ群81が噛合されている。ギヤ群81は回転軸46に取り付けられた連結ギヤ48に噛合されている。従って、昇降用モーター79が回転されると、その回転方向に応じた方向へ回転軸46が回転され、該回転軸46に取り付けられたラック用ギヤ47、47が搬送用ラック31、31に対して回転されて移動ブロック32が上下方向へ移動される。このとき支持柱3a、3aに回転自在に係合された送りローラー49、49、・・・が回転されて移動ブロック32が円滑に移動される。
第2のブラケット35の底面部39にはトレイ回転機構82が支持されている。トレイ回転機構82はモーター保持板83、回転用モーター84、ウォーム部材85、連結ギヤ群86、回転用ギヤ87、ホルダー保持板88、ラックホルダー89及び連結ラック90を有している。
モーター保持板83は横長の被支持部91と該被支持部91の左右方向における中央部から後方へ突出された連結部92と被支持部91の長手方向における一端部から上方へ突出された保持部93とから成る。被支持部91には左右に離隔して前後に長い被案内孔91a、91aが形成されている。連結部92の先端部には上方へ突出されたカム係合ピン92aが設けられている。
モーター保持板83は、被案内孔91a、91aにそれぞれ第2のブラケット35に設けられた案内軸39a、39aが摺動自在に挿入され、第2のブラケット35に前後方向へ移動自在に支持される。モーター保持板83のカム係合ピン92aは、回転カムギヤ54の無端状カム溝60に摺動自在に係合される。従って、モーター保持板83は回転カムギヤ54の回転に伴ってカム係合ピン92aの無端状カム溝60に対する位置が変化されることにより前後方向へ移動される。
回転用モーター84はモーター保持板83の保持部93に取り付けられている。回転用モーター84のモーター軸にはウォーム部材85が固定されている。
連結ギヤ群86は回転用モーター84の回転速度を減速するためのギヤ群であり、ウォーム部材85に噛合されている。
回転用ギヤ87は軸部87aの上下両端部にそれぞれギヤ部87b、87cが設けられて成る(図31参照)。下側のギヤ部87cは第2のブラケット35の底面部39の下方に位置されている。回転用ギヤ87は上側のギヤ部87bが連結ギヤ群86に噛合されている。従って、回転用モーター84が回転されると、その駆動力がウォーム部材85及び連結ギヤ群86を介して回転用ギヤ87に伝達され、該回転用ギヤ87が回転用モーター84の回転方向に応じた方向へ回転される。
ホルダー保持板88は略円弧状に形成され、上面における左右両端部にそれぞれ上方へ突出された結合軸94、94が取り付けられている。結合軸94、94の上面にはモーター保持板83が取り付けられている。
ラックホルダー89はホルダー保持板88の上面に取り付けられている(図13及び図14参照)。ラックホルダー89は略円弧状に形成されている。ラックホルダー89には後方及び周方向に開口された支持凹溝89aが形成されている(図32参照)。ラックホルダー89の内部には下方及び左右に開口された円弧状の脱落防止スリット89bが形成されている。ラックホルダー89には支持凹溝89aに連通するギヤ配置凹部89cが形成され、該ギヤ配置凹部89cには回転用ギヤ88のギヤ部88cが配置されている。
ラックホルダー89の右端面には右方へ突出されたロック解除片89dが設けられている。ロック解除片89dはロック手段26の収納トレイ25に対するロックを解除するロック解除手段として機能する。
連結ラック90はラックホルダー89に移動自在に支持されている。連結ラック90は収納トレイ25と同じ曲率を有する略円弧状に形成され、外周面にラック部90aを有している。連結ラック90の外周部には上方へ突出された脱落防止突部90bが設けられている。
連結ラック90はラックホルダー89の支持凹溝89aに挿入されて支持され、周方向へ移動可能とされている。連結ラック90は脱落防止突部90bが脱落防止スリット89bに挿入され、連結ラック90のラックホルダー89からの後方への脱落が防止される。連結ラック90は回転用ギヤ88のギヤ部88cに噛合され、該ギヤ部88cの回転に伴って周方向へ移動される。
上記したように、駆動用モーター51の回転により回転カムギヤ54が回転されるとモーター保持板83が前後方向へ移動され、このときトレイ回転機構82の他の構成部である回転用モーター84、ウォーム部材85、連結ギヤ群86、回転用ギヤ87、ホルダー保持板88、ラックホルダー89及び連結ラック90もモーター保持板83と一体となって前後方向へ移動される。
ラックホルダー89等の各部の前後方向への移動は、ディス保持機構78の動作で説明した状態において、駆動用モーター51が回転され挿入軸部66のカムピン66aが駆動用カム溝61の始端部61aを相対的に移動されるときと、挿入軸部66のカムピン66aが駆動用カム溝61の終端部61eを相対的に移動されるときに行われる。カムピン66aが始端部61aを相対的に移動されるときにはラックホルダー89等が後方へ移動され、カムピン66aが終端部61eを相対的に移動されるときにはラックホルダー89等が前方へ移動される。
回転機構82が後方へ移動されるときには、図33に示すように、ラックホルダー89のロック解除片89dによってトレイ用筐体24に支持された回動レバー28が後方へ押圧され、該回動レバー28が回動されてロック部材27がバネ29の付勢力に抗して回動される。従って、ロック部材27による収納トレイ25に対するロックが解除され、収納トレイ25は回転可能な状態とされる。
このとき同時に連結ラック90の周方向における両端面が収納トレイ25の周方向における両端面に一致されて連結される。従って、駆動用モーター51の回転により回転用ギヤ87が回転されると、連結ラック90が周方向へ移動され収納トレイ25が回転される(図34参照)。収納トレイ25は回転用ギヤ88のギヤ部88cに噛合されて回転される。
上記のように収納トレイ25、25、・・・に移動ブロック32の移動用空間となる移動用切欠25a、25a、・・・を形成して記録媒体チェンジャー1の小型化を図った場合においても、連結ラック90を設けることにより収納トレイ25、25、・・・を任意の角度回転させることができる。
また、収納トレイ25、25、・・・を移動ブロック32の移動用空間での移動が可能な搬送位置にロックするロック手段26、26、・・・を設けたので、収納トレイ25、25、・・・が振動等によって回転されることがなく、搬送機構33の円滑な移動を確保することができる。
さらに、ラックホルダー89に、連結ラック90の収納トレイ25への連結時にロック手段26のロックを解除するロック解除片89dを設けたので、連結ラック90の収納トレイ25への連結時にロック手段26のロックが確実に解除され、収納トレイ25を確実に回転させることができる。
以下に、記録媒体チェンジャー1におけるディスク状記録媒体200の受渡動作について説明する(図35乃至図46参照)。
移動機構14の動作により受渡トレイ7が前方へ移動され外筐2に形成された図示しない挿脱口から突出されると、受渡トレイ7は飛出位置に至る(図35参照)。使用者は、飛出位置にある受渡トレイ7の記録媒体装填部9にディスク状記録媒体200を装填する。このとき移動ブロック32は上方の移動端に保持されている。
使用者によって図示しないディスク投入釦が操作されると、受渡トレイ7が後方へ移動され受渡位置に至る。受渡トレイ7が受渡位置に達して停止されると、移動ブロック32が下降され受渡トレイ7の直ぐ上側まで移動される(図36参照)。
次いで、記録媒体装填部9に装填されているディスク状記録媒体200が移動ブロック32に設けられたディスク保持機構78によって保持され、ディスク状記録媒体200は受渡トレイ7の上方へ移動される(図37参照)。
ディスク状記録媒体200が受渡トレイ7の上方へ移動されると、再び移動機構14が動作され、受渡トレイ7が後方へ移動されて退避位置に至る(図38参照)。
受渡トレイ7が退避位置にある状態においては、該受渡トレイ7の逃げ用切欠9eが収納トレイ25、25、・・・の並び方向において該収納トレイ25、25、・・・の移動用切欠25a、25a、・・・の真上に位置される。従って、受渡トレイ7の逃げ用切欠9eと収納トレイ25、25、・・・の移動用切欠25a、25a、・・・とによって収納トレイ25、25、・・・の並び方向において移動ブロック32の移動空間を確保することが可能となり、記録媒体チェンジャー1の小型化を図ることができる。
受渡トレイ7が退避位置に至ると、再び移動ブロック32が下降され所定の位置まで移動される。このときディスク状記録媒体200が収納トレイ25に収納される場合には、移動ブロック32は収納される収納トレイ25の真横に連結ラック90が位置されるまで下降される(図39参照)。
移動ブロック32が下降されて停止されると、上記したように、ラックホルダー89が後方へ移動されロック手段26による収納トレイ25に対するロックが解除される。収納トレイ25に対するロックが解除されると、収納トレイ25は一方の収納凹部25bがディスク状記録媒体200の真下に位置するまで回転される(図40参照)。
収納トレイ25の回転が停止されると、ディスク保持機構78が動作されてディスク状記録媒体200の保持が解除され、該ディスク状記録媒体200が収納凹部25bに載置されて収納される(図41参照)。このとき挿入軸部66及びディスク保持アーム71、71、71は、収納トレイ25の軸部挿入孔25cに挿入される。
ディスク状記録媒体200が収納凹部25bに収納されると、収納トレイ25が回転されてトレイ用筐体24に収納されると共に連結ラック90の全体がラックホルダー89に保持される。
引き続いてラックホルダー89が前方へ移動され再びロック手段26による収納トレイ25に対するロックが行われる。収納トレイ25に対するロックが行われると、移動ブロック32が上下方向へ移動される。
このとき移動ブロック32と収納トレイ25との間のディスク状記録媒体200の受渡動作が終了した場合には、移動ブロック32は上方の移動端まで移動される。一方、引き続いて移動ブロック32と収納トレイ25との間で他のディスク状記録媒体200の受渡動作が行われる場合には、移動ブロック32は所望の収納トレイ25に対応する位置まで移動される。
上記したように、記録媒体チェンジャー1にあっては、受渡トレイ7を移動させる移動機構14と受渡トレイ7から取り出されたディスク状記録媒体200を搬送する搬送機構33とを設けているため、受渡トレイとこれに対応する移動機構を複数設け各受渡トレイにそれぞれディスク状記録媒体200、200、・・・を装填して各受渡トレイを各移動機構によりそれぞれ搬送する構成に比し、機構の簡素化を図ることができる。
また、ディスク状記録媒体200の収納トレイ25、25、・・・間における交換を行う場合に、交換を行おうとするディスク状記録媒体200を記録媒体チェンジャー1から一旦取り出す必要がなく、交換作業の簡易化を図ることができる。
さらに、移動機構14に支持ベース15と受渡トレイ7を移動自在に支持する中間移動体17とを設けているため、受渡トレイ7の移動量を大きくすることができると共に受渡トレイ7の移動機構14との連結部分を大きくして受渡トレイ7の移動機構14に対するガタツキ等を防止することができる。
さらにまた、受渡トレイ7の受渡位置を収納トレイ25、25、・・・の移動用切欠25a、25a、・・・の真上の位置に設定しているため、移動ブロック32の移動経路を最小限とすることができ、記録媒体チェンジャー1の小型化を図ることができる。
尚、上記には、受渡トレイ7が退避位置に至った後にディスク状記録媒体200が収納トレイ25に収納される場合について説明したが、例えば、受渡トレイ7が退避位置に至った後にディスク状記録媒体200に対する情報信号の記録又は再生が行われる場合には、移動ブロック32は一方のドライブ装置30に対応する位置まで下降される(図42参照)。
移動ブロック32がドライブ装置30に対応する位置まで下降されて停止されると、ドライブ装置30の本体部30aからトレイ30bが前方へ突出される(図43参照)。
ドライブ装置30のトレイ30bが前方へ突出されると、ディスク保持機構78が動作されてディスク状記録媒体200の保持が解除され、該ディスク状記録媒体200がトレイ30bに装填される(図44参照)。ディスク状記録媒体200がトレイ30bに装填されると、該トレイ30bが本体部30a内に引き込まれ、ディスク状記録媒体200に対する情報信号の記録又は再生が開始される。
ディスク状記録媒体200に対する情報信号の記録又は再生が終了すると、再びドライブ装置30の本体部30aからトレイ30bが前方へ突出され、ディスク保持機構78によってディスク状記録媒体200が保持され、移動ブロック32が上昇してディスク状記録媒体200が所定の収納トレイ25に収納され、又は、受渡トレイ7に装填されて外部へ排出される。
次に、記録媒体チェンジャー1に設定されているディスク状記録媒体200、200、・・・の並べ替え動作について説明する(図45乃至図47参照)。
記録媒体チェンジャー1においては、一定の条件に基づいて使用頻度の高いディスク状記録媒体200程、下方側に収納されるように設定されている。
図45は、記録媒体チェンジャー1に設けられた制御システムを示すブロック図である。
記録媒体チェンジャー1には、全体の制御を司るシステムコントローラー95が設けられている。システムコントローラー95は、制御システムの管理を行うシステム管理マイコン95aと記録媒体チェンジャー1に設けられた図示しない表示部に対する画像処理を行う画像処理マイコン95bとを有している。表示部には、現在の動作状況、ディスク状記録媒体200、200、・・・についての各種の情報等が表示される。
システムコントローラー95はドライブ装置30、30に対して駆動信号を送出し、該ドライブ装置30、30の動作制御を行う。
システムコントローラー95はディスク制御マイコン96に接続されている。ディスク制御マイコン96はディスク状記録媒体200、200、・・・の各部間での受け渡しに関する動作制御、例えば、移動機構14、収納トレイ25、25、・・・、移動ブロック32、トレイ回転機構82等に対する動作制御を行う。
ディスク制御マイコン96はメモリー97に対してディスク状記録媒体200、200、・・・に関する情報等の記憶を行うと共にメモリー97に記憶された情報を読み出して各部に動作信号を送出する。従って、メモリー97はディスク状記録媒体200、200、・・・に関する情報を記憶するための記憶手段として機能する。
ディスク制御マイコン96は補助IC(Integrated Circuit)98との間で信号の送受信を行う。補助IC98には各種のセンサー99、99、・・・、例えば、ディスク状記録媒体200、200、・・・の受渡トレイ7や収納トレイ25、25、・・・に対する装填の有無を検出する各センサー99、ディスク状記録媒体200、200、・・・のディスク保持機構78に対する保持状態を検出するセンサー99等からの検出信号が入力される。また、補助IC98及びモータードライバー100、100、・・・を介してディスク制御マイコン96から各モーター、例えば、駆動用モーター51、昇降用モーター79、回転用モーター84に対して制御信号が送出され、これらの各モーターが回転される。
上記した制御システムによって以下のディスク状記録媒体200、200、・・・の並べ替え動作が行われる。
並べ替え動作は、メモリー97に記憶された各ディスク状記録媒体200、200、・・・に関する情報に基づいて行われる(図46参照)。ディスク状記録媒体200、200、・・・に関する情報の検出は、検出手段として機能する上記したセンサー99、99、・・・の一つによって行われる。
ディスク状記録媒体200、200、・・・に関する情報としては、例えば、収納トレイ25、25、・・・における収納位置、収納の有無、種類、タイトル、使用日時等である。使用日時は、収納されている全てのディスク状記録媒体200、200、・・・について全ての使用回毎に記憶されている。この使用日時に基づいて、各ディスク状記録媒体200、200、・・・のそれぞれについての使用頻度がディスク制御マイコン96によって算出される。従って、ディスク制御マイコン96はディスク状記録媒体200、200の使用頻度を算出する算出手段として機能する。使用頻度としては、例えば、1日当たりの使用回数、1週当たりの使用回数、1月当たりの使用回数、1年当たりの使用回数のように、一定の期間における使用回数に基づいて算出される。
以下に、並べ替え動作の具体例を、一例として、図47に示すフローチャート図を参照して説明する。
(S1)並べ替え動作が開始され、収納しようとするディスク状記録媒体が使用歴があるか否かが判定される。使用歴がないと判定された場合には(S2)に移行し、使用歴があると判定された場合には(S3)に移行する。
(S2)収納凹部に空きがある収納トレイのうち最上段の収納トレイに収納される。処理が終了すると(S20)に移行する。
(S3)1日に2回以上使用したか否かが判定される。2回以上使用したと判定された場合には(S4)に移行する。2回以上使用したと判定されなかった場合には(S7)に移行する。
(S4)1日に2回以上使用したと判定された全てのディスク状記録媒体を対象として、他のディスク状記録媒体より使用回数が多いか否かが判定される。他のディスク状記録媒体より使用回数が多いと判定された場合には(S5)に移行する。他のディスク状記録媒体より使用回数が多くないと判定された場合には(S6)に移行する。
(S5)使用回数の多い順に、下方側に位置する収納トレイに収納される。使用回数が同じ場合には、例えば、使用時間が比較され、使用時間の多いディスク状記録媒体が優先的に下方側に位置する収納トレイに収納される。処理が終了すると(S20)に移行する。
(S6)(S5)において収納された収納トレイに引き続いて下方側から順に収納される。複数のディスク状記録媒体が存在する場合には、例えば、使用時間が比較され、使用時間の多いディスク状記録媒体が優先的に下方側から順に収納トレイに収納される。処理が終了すると(S20)に移行する。
(S7)1週に2回以上使用したか否かが判定される。2回以上使用したと判定された場合には(S8)に移行する。2回以上使用したと判定されなかった場合には(S11)に移行する。
(S8)1週に2回以上使用したと判定された全てのディスク状記録媒体を対象として、他のディスク状記録媒体より使用回数が多いか否かが判定される。他のディスク状記録媒体より使用回数が多いと判定された場合には(S9)に移行する。他のディスク状記録媒体より使用回数が多くないと判定された場合には(S10)に移行する。
(S9)使用回数の多い順に、下方側に位置する収納トレイに収納される。使用回数が同じ場合には、例えば、使用時間が比較され、使用時間の多いディスク状記録媒体が優先的に下方側に位置する収納トレイに収納される。処理が終了すると(S20)に移行する。
(S10)(S9)において収納された収納トレイに引き続いて下方側から順に収納される。複数のディスク状記録媒体が存在する場合には、例えば、使用時間が比較され、使用時間の多いディスク状記録媒体が優先的に下方側から順に収納トレイに収納される。処理が終了すると(S20)に移行する。
(S11)1月に2回以上使用したか否かが判定される。2回以上使用したと判定された場合には(S12)に移行する。2回以上使用したと判定されなかった場合には(S15)に移行する。
(S12)1月に2回以上使用したと判定された全てのディスク状記録媒体を対象として、他のディスク状記録媒体より使用回数が多いか否かが判定される。他のディスク状記録媒体より使用回数が多いと判定された場合には(S13)に移行する。他のディスク状記録媒体より使用回数が多くないと判定された場合には(S14)に移行する。
(S13)使用回数の多い順に、下方側に位置する収納トレイに収納される。使用回数が同じ場合には、例えば、使用時間が比較され、使用時間の多いディスク状記録媒体が優先的に下方側に位置する収納トレイに収納される。処理が終了すると(S20)に移行する。
(S14)(S13)において収納された収納トレイに引き続いて下方側から順に収納される。複数のディスク状記録媒体が存在する場合には、例えば、使用時間が比較され、使用時間の多いディスク状記録媒体が優先的に下方側から順に収納トレイに収納される。処理が終了すると(S20)に移行する。
(S15)1年に2回以上使用したか否かが判定される。2回以上使用したと判定された場合には(S16)に移行する。2回以上使用したと判定されなかった場合には(S19)に移行する。
(S16)1年に2回以上使用したと判定された全てのディスク状記録媒体を対象として、他のディスク状記録媒体より使用回数が多いか否かが判定される。他のディスク状記録媒体より使用回数が多いと判定された場合には(S17)に移行する。他のディスク状記録媒体より使用回数が多くないと判定された場合には(S18)に移行する。
(S17)使用回数の多い順に、下方側に位置する収納トレイに収納される。使用回数が同じ場合には、例えば、使用時間が比較され、使用時間の多いディスク状記録媒体が優先的に下方側に位置する収納トレイに収納される。処理が終了すると(S20)に移行する。
(S18)(S17)において収納された収納トレイに引き続いて下方側から順に収納される。複数のディスク状記録媒体が存在する場合には、例えば、使用時間が比較され、使用時間の多いディスク状記録媒体が優先的に下方側から順に収納トレイに収納される。処理が終了すると(S20)に移行する。
(S19)(S18)において収納された収納トレイに引き続いて下方側から順に収納される。複数のディスク状記録媒体が存在する場合には、例えば、使用時間が比較され、使用時間の多いディスク状記録媒体が優先的に下方側から順に収納トレイに収納される。
(S20)収納されている全てのディスク状記録媒体について処理が終了したか否かが判定される。処理が終了しなかったと判定された場合には(S1)に移行する。処理が終了したと判定された場合には並べ替え動作が終了する。
上記したように、記録媒体チェンジャー1にあっては、ディスク状記録媒体200、200、・・・の使用頻度に基づいて使用頻度が高い順にディスク状記録媒体200、200、・・・を下方側の収納トレイ25、25、・・・に収納するようにしているため、ディスク状記録媒体200の収納トレイ25に対する取出時や収納時及び記録媒体チェンジャー1に設けられた各部の駆動時に発生し得る削れ粉等の塵埃の各ディスク状記録媒体200、200、・・・への付着量を低減することができ、ディスク状記録媒体200、200、・・・に対する情報信号の記録再生動作の信頼性の向上を図ることができる。
また、1日当たりの使用回数、1週当たりの使用回数、1月当たりの使用回数及び1年当たりの使用回数を順に算出し、使用頻度が高い順にディスク状記録媒体200、200、・・・を下方側の収納トレイ25、25、・・・に収納するようにしているため、並べ替え動作を簡単かつ確実に行うことができる。
さらに、記録媒体チェンジャー1にあっては、最下方に配置された収納トレイ25の近傍(真下)にドライブ装置30、30が配置されているため、使用頻度が高いと想定されるディスク状記録媒体200、200、・・・の近傍にドライブ装置30、30が位置されることになり、ディスク状記録媒体200、200、・・・のドライブ装置30、30への搬送動作に要する時間の短縮化を図ることができる。
尚、上記した並べ替え動作は、例えば、並べ替え動作用の操作釦を設け、使用者の操作釦に対する操作が行われたときに実行されるようにしてもよく、又は、記録媒体チェンジャー1が不使用とされる空き時間を検出し該空き時間に実行されるようにしてもよい。また、予め並べ替え動作を行う時期や期間を設定し、これらの設定に基づいて行われるようにしてもよく、この場合、これらの並べ替え動作を行う時期や期間について使用者により設定変更を行えるようにすることも可能である。
次に、上記した移動機構14とは別の移動機構14Aについて説明する(図48乃至図70参照)。
移動機構14Aは支持フレーム101と移送機構102と保持機構103とを備えている(図48及び図49参照)。
支持フレーム101は一対の側面板104、104と該側面板104、104間を連結する一対の連結板105、105とから成る。連結板105、105は上下に離隔され、該連結板105、105によってそれぞれ側面板104、104の上端間及び下端間が連結されている。
側面板104、104の内面にはそれぞれガイド溝106、106が形成されている(図50参照)。ガイド溝106は、前後に延び上下に離隔して位置された直線部106a、106bと、該直線部106a、106bの各後端間に連続する後側円弧部106cと、直線部106a、106bの各後端寄りの部分間に連続する前側円弧部106dとから成る。後側円弧部106cと前側円弧部106dは同じ曲率に形成されている。
側面板104、104には、それぞれガイド溝106、106の前側円弧部106d、106dの直ぐ後側の位置に案内アーム107、107が回転自在に支持されている。案内アーム107は側面板104の内面に沿って位置されたアーム部108と該アーム部108の一端部から突出された軸部109とから成り、アーム部108の他端部に保持凹部108aが形成されている。案内アーム107は軸部109が側面板104に回転自在に支持され、軸部109の先端部が側面板104から外方へ突出されている。案内アーム107は軸部109が後側円弧部106cの中心となる位置に支持されて回転支点とされ、保持凹部107aが後側円弧部106cに対応して回転される。
ギヤ体110、110間には同期軸111が連結されている。
側面板104、104の内面側には、それぞれギヤ体110、110が回転自在に支持されている。ギヤ体110、110は前側円弧部106d、106dの中心となる位置に支持されている。
ギヤ体110は平ギヤ部110aと該平ギヤ部110aの外面に設けられた案内アーム部110bと回転軸部110cとから成り、案内アーム部110bの一端部が平ギヤ部110aの外周から放射方向へ突出されている。案内アーム部110bの一端部には保持凹部110cが形成されている。ギヤ体110は回転軸部110cが側面板104から外方へ突出され、外周部が前側円弧部106dに沿って位置されている。
ギヤ体110、110の保持凹部110c、110cの各先端部には、それぞれ連動ギヤ112、112が固定されている。連動ギヤ112、112は側面板104、104の外面側に配置されている。
案内アーム107、107の軸部109、109における先端部にはそれぞれ従動ギヤ113、113が固定されている。従動ギヤ113、113は側面板104、104の外面側に配置されている。
連動ギヤ112、112と従動ギヤ113、113は、それぞれ中間ギヤ114、114を介して噛合されている。
ギヤ体110、110にはそれぞれ中ギヤ115、115が噛合されている。中ギヤ115、115はそれぞれ側面板104、104の内面における前端寄りの位置に支持されている。中ギヤ115、115にはそれぞれその上下において上ギヤ116、116と下ギヤ117、117が噛合されている。
一方の側面板104の外面には駆動ブロック118が取り付けられている。駆動ブロック118は支持板119に減速用ギヤ群120、プーリー121、モーター122が支持されて成る。減速用ギヤ群120は一方の連動ギヤ112に噛合されている。
駆動ブロック118においてモーター122が回転されると、その駆動力がプーリー121、減速用ギヤ群120、ギヤ体110及び連動ギヤ112を介して同期軸111に伝達され、該同期軸111がギヤ体110、110と一体となって回転される。ギヤ体110の回転により他方の連動ギヤ112も回転され、該連動ギヤ112、112の回転に伴う従動ギヤ113、113の回転により案内アーム107、107が同期して回転される。同時にギヤ体110、110の回転に伴って中ギヤ115、115、上ギヤ116、116及び下ギヤ117、117が同期して回転される。
側面板104、104にはディスク移送部123が所定の方向へ移動自在に支持されている(図49及び図50参照)。ディスク移送部123はトレイ部124と該トレイ部124からそれぞれ側方へ突出されたラック形成突部125、125とが一体に形成されて成る。
トレイ部124は略円板状に形成され、前方に開口された挿入用切欠124aを有している。挿入用切欠124aはトレイ部124の前端から中心部に亘る位置まで形成されている。
トレイ部124には浅い凹状を為す記録媒体装填部126が形成され、該記録媒体装填部126は中心側に位置する小径装填部126aと該小径装填部126aの外側に位置する大径装填部126bとから成る。小径装填部126aには、例えば、直径が約8cmのディスク状記録媒体200が装填され、大径装填部126bには、例えば、直径が約12cmのディスク状記録媒体200が装填される。小径装填部126aは大径装填部126bより僅かに深く形成されている。
ラック形成突部125、125はそれぞれトレイ部124から左右に突出され、左右両端部の上下両面にそれぞれ前後に延びる上側ラック部125a、125aと下側ラック部125b、125bとを有している。ラック形成突部125にはそれぞれ外方へ突出された前側摺動ピン127と後側摺動ピン128が前後に離隔して設けられている。
ディスク移送部123は前側摺動ピン127、127と後側摺動ピン128、128がそれぞれ側面板104、104に形成されたガイド溝106、106に摺動自在に係合されている。
保持機構103は保持ベース129に所要の各部が支持されて成る(図48及び図49参照)。
保持ベース129は、図51乃至図53に示すように、外形が円形状に形成された底面板部130と、該底面板部130の外周部から上方へ突出された周面部131と、該周面部131の上端部から外方へ張り出されたフランジ部132と、底面板部130の下端部から外方へ張り出された被取付部133、133と、底面板部130から下方へ突出された保持脚部134、134、134とから成る。
保持ベース129は被取付部133、133が、例えば、ネジ止めによりそれぞれ側面板104、104の前端部における上端部に取り付けられている。
保持ベース129の底面板部130の中央部には円形状の配置孔130aが形成されている。底面板部130には突部用孔130b、130b、130bが形成され、該突部用孔130b、130b、130bは配置孔130aの外側に連続し周方向において等間隔に離隔して位置されている。底面板部130には配置孔130aの外側に円弧状を為す突部挿入孔130c、130c、130cが形成され、該突部挿入孔130c、130c、130cは周方向において等間隔に離隔して位置されている。
保持ベース129の周面部131には挿入用スリット131aが形成されている。挿入用スリット131aは周面部131の後側半分の部分に形成され、開口高さがディスク移送部123の厚みより僅かに大きくされ、開口幅がディスク移送部123の横幅より僅かに大きくされて。
被取付部133、133には駆動ユニット135が配置されている(図51参照)。駆動ユニット135は動力伝達用ギヤ群136、プーリー137及び作動用モーター138を有している。駆動ユニット135において作動用モーター138の駆動力はプーリー137を介して動力伝達用ギヤ群136に伝達される。
保持ベース129には昇降ベース139が上下方向へ移動自在に支持されている(図51及び図53参照)。昇降ベース139は、円板状のベース部140と、該ベース部140の外周寄りの位置から下方へ突出された挿入突部141、141、141と、ベース部140の中心寄りの位置から下方へ突出されたカム突部142、142、142と、挿入突部141、141、141とカム突部142、142、142の間に設けられた支持軸143、143、143とが一体に形成されて成る。
ベース部140の中心部には挿通孔140aが形成されている。ベース部140にはディスク状記録媒体200の有無を検出するための図示しないディスク用センサーが設けられている。
挿入突部141、141、141は円弧状を為し周方向に等間隔に離隔して設けられ、下端部にそれぞれ内方へ突出されたカム係合ピン141a、141a、141aを有している。
カム突部142、142、142は周方向に等間隔に離隔して設けられ、下端部にそれぞれカム傾斜縁142a、142a、142aを有している。カム傾斜縁142a、142a、142aは下方へ行くに従ってベース部140の中心側に変位するように傾斜されている。
支持軸143、143、143は周方向に等間隔に離隔して設けられている。
昇降ベース139は、挿入突部141、141、141がそれぞれ底面板部130の突部挿通孔130c、130c、130cに上側から挿入され、カム突部142、142、142が底面板部130の配置孔130aに上側から挿入され、支持軸143、143、143がそれぞれ底面板部130の突部用孔130b、130b、130bに上側から挿入され、保持ベース129に上下方向へ移動自在に支持される。
昇降ベース139には昇降部材144が上下方向へ移動自在に支持されている。昇降部材144は、円環状に形成された基部145と、該基部145の内周縁から上方へ突出されたディスク載置部146と、基部145の外周部から下方へ突出して設けられた被支持突部147、147、147とが一体に形成されて成る。
基部145には周方向に等間隔に離隔して挿通孔145a、145a、145aが形成されている。
ディスク載置部146は基部145から立ち上げられた円筒状の筒部146aと該筒部146aの上側開口を閉塞する載置面部146bとから成り、該載置面部146bの中心部に軸部挿通孔146cを有している。
被支持突部147、147、147にはそれぞれ上下に貫通された被支持孔147a、147a、147aが形成されている。
昇降部材144は被支持孔147a、147a、147aにそれぞれ支持軸143、143、143が挿入され、昇降ベース139に上下方向へ移動自在に支持される。昇降部材144が昇降ベース139に支持された状態において、基部145の挿通孔145a、145a、145aにそれぞれカム突部142、142、142が上側から挿入され、支持軸143、143、143にそれぞれ圧縮コイルバネ148、148、148が支持され、ディスク載置部146がベース部140の挿通孔140aに下側から挿通される。支持軸143、143、143の下面にはそれぞれ脱落防止部材149、149、149が取り付けられ、昇降部材144の昇降ベース139からの脱落が防止される。
昇降部材144は圧縮コイルバネ148、148、148によって下方へ付勢される。昇降部材144は、下方側の移動端においてディスク載置部146の上面と昇降ベース139のベース部140の上面とが同一平面上に位置され、昇降ベース139に対して上昇されることによりディスク載置部146が挿通孔140aから上方へ突出される。
保持機構103は回転カム150を有している(図51及び図53参照)。
回転カム150は略円筒状に形成され、外周面の下端寄りの位置にギヤ151を有している。ギヤ151は回転カム150の外周面の全周に設けられている。 回転カム150の外周面にはギヤ151の上側に周方向に等間隔に離隔して外側カム溝152、152、152が形成されている。外側カム溝152は順に連続して形成された上側水平部152a、傾斜部152b及び下側水平部152cを有し、上側水平部152aと下側水平部152cが水平方向に延び、傾斜部152bが上側水平部152aから離隔するに従って下方へ変位するように傾斜されている。
回転カム150の内周面には周方向に等間隔に離隔して内側カム溝153、153、153が形成されている。内側カム溝153は順に連続して形成された第1の水平部153a、第1の傾斜部153b、第2の水平部153c、第2の傾斜部153d、第3の水平部153e、第3の傾斜部153f及び第4の水平部153gを有している。内側カム溝153は、第2の水平部153cが最上方に位置され、第4の水平部153gが最下方に位置され、第1の水平部153aと第3の水平部153eが上下方向において第2の水平部153cと第4の水平部153gの間に位置され、第1の水平部153aが第3の水平部153eより低い位置に形成されている。第1の傾斜部153bは第1の水平部153aから離隔するに従って上方へ変位するように傾斜され、第2の傾斜部153dは第2の水平部153bから離隔するに従って下方へ変位するように傾斜され、第3の傾斜部153fは第3の水平部153eから離隔するに従って下方へ変位するように傾斜されている。
回転カム150は保持脚部134、134、134を外側から覆うようにして保持ベース129に回転自在に支持される。回転カム150が保持ベース129に支持された状態において、外側カム溝152、152、152にそれぞれ昇降ベース139のカム係合ピン141a、141a、141aが摺動自在に係合される。
回転カム150には保持体154が支持される。保持体154はカムベース155と中心軸156と位置決め部材157、157、157とを有する。
カムベース155は、上下方向を向く略円板状に形成された基面部158と、該基面部158の外周縁から下方へ突出された突片部159、159、159とを有し、該突片部159、159、159は周方向に等間隔に離隔して設けられている。基面部158には周方向に等間隔に離隔してバネ配置孔158a、158a、158aが形成されている。基面部158にはそれぞれバネ配置孔158a、158a、158aに連続してカム挿入孔158b、158b、158bが形成されている。基面部158にはバネ配置孔158a、158a、158aのそれぞれ内側の位置にバネ掛け突部158c、158c、158cが設けられている。突片部159、159、159の下端部にはそれぞれ外方へ突出されたカムピン159a、159a、159aが設けられている。
中心軸156は軸部156aと該軸部156aの上端に設けられた頭部156bとから成り、該頭部156bは円板状に形成されている。中心軸156はカムベース155の基面部158の中心部に上方へ突出するように取り付けられている。
位置決め部材157、157、157は中心軸156の外側において等間隔に配置され、カムベース155に基面部158の放射方向へ移動自在に支持されている。
位置決め部材157は、円弧状の大径部160と、該大径部160の内周部から上方へ突出された円弧状の小径部161と、該小径部161から上方へ突出された円弧状の位置決め部162と、大径部160の下端部から側方へ突出された被支持板部163とが一体に形成されて成る。位置決め部材157は位置決め部162の外径が大径部160と小径部161の外径の中間の外径に形成されている。
位置決め部162の上端部には上方へ行くに従って内方へ変位する傾斜面162aが形成されている。
被支持板部163にはバネ配置孔163aが形成されている。被支持板部163にはバネ配置孔163aに連続してカム挿入孔163bが形成されている。被支持板部163にはバネ配置孔163aの外側にバネ掛け孔163cが形成されている。
位置決め部材157、157、157がカムベース155に支持された状態において、位置決め部材157、157、157のバネ配置孔163a、163a、163aとカムベース155のバネ配置孔158a、158a、158aとが上下に対応して位置され、位置決め部材157、157、157のカム挿入孔163b、163b、163bとカムベース155のカム挿入孔158b、158b、158bとが上下に対応して位置される。
位置決め部材157、157、157がカムベース155に支持された状態において、被支持板部163、163、163のバネ掛け孔163c、163c、163cとカムベース155のバネ掛け突部158c、158c、158cとの間にそれぞれ引張コイルバネ164、164、164が支持され、該引張コイルバネ164、164、164はそれぞれバネ配置孔163a、163a、163a、158a、158a、158aに配置される。従って、位置決め部材157、157、157は引張コイルバネ164、164、164によって中心軸156に近付く方向へ付勢される。
位置決め部材157、157、157は中心軸156に最も近付いた状態において互いに接触され、3つの大径部160、160、160、小径部161、161、161及び位置決め部162、162、162がそれぞれ略円筒状の形状に形成される。
保持体154はカムピン159a、159a、159aがそれぞれ内側カム溝153、153、153に摺動自在に係合されて回転カム150に上下方向へ移動自在に支持される。保持体154が回転カム150に支持された状態において、カム挿入孔163b、163b、163b、158b、158b、158bが昇降ベース139のカム突部142、142、142に上下方向において対応して位置される。
保持体154が回転カム150に支持された状態において、保持ベース129の保持脚部134、134、134の下端にそれぞれ脱落防止ネジ165、165、165が取り付けられ、回転カム150の保持ベース129からの脱落が防止される。
上記した中心軸156と位置決め部材157、157、157の位置決め部162、162、162とによってディスク状記録媒体200を保持する保持軸部166が構成される。また、保持軸部166と昇降部材144のディスク載置部146とによってディスク状記録媒体200を保持するディスク保持部167が構成される。
以下に、移動機構14Aの動作について説明する(図54乃至図70参照)。
先ず、ディスク状記録媒体200が装着される前の各部の初期状態について説明する。
側面板104、104に支持された案内アーム107、107はそれぞれアーム部108、108が略垂直に延びる状態で保持されている(図54参照)。このときディスク移送部123の後側摺動ピン128、128はそれぞれ案内アーム107、107の保持凹部108a、108aに保持されている。
ギヤ体110、110の案内アーム部110b、110bはそれぞれ略垂直に延びる状態で保持されている。このときディスク移送部123の前側摺動ピン127、127はそれぞれ案内アーム部110b、110bの保持凹部110c、110cに保持されている。
ディスク移送部123は移送機構102の直ぐ後側において、水平な状態で保持されている。ディスク移送部123のこの位置は待機位置とされる。ディスク移送部123は下側ラック部125b、125bがそれぞれ側面板104、104に支持されたギヤ体110、110の平ギヤ部110a、110aと噛合されている。
昇降ベース139は下方側の移動端に位置され、図55に示すように、挿入突部141、141、141のカム係合ピン141a、141a、141aが、それぞれ回転カム150の外側カム溝152、152、152における下側水平部152c、152c、152cに係合されている。このとき昇降ベース139のベース部140と保持ベース129の周面部131とによって上方に開口されたディスク投入凹部168が形成されている。ディスク投入凹部168は、その上側に位置する図示しないシャッターによって開閉される。
昇降部材144は圧縮コイルバネ148、148、148によって付勢されて下方側の移動端に保持され、ディスク載置部146の上面と昇降ベース139のベース部140の上面とが同一平面上に位置されている。
保持体154は下方側の移動端に保持され、カムベース155のカムピン159a、159a、159aがそれぞれ回転カム150の内側カム溝153、153、153における第4の水平部153g、153g、153gに係合されている。このとき位置決め部材157、157、157の被支持板部163、163、163がそれぞれ昇降ベース139のカム突部142、142、142の下方に位置されている。中心軸156は頭部156bの上面がディスク載置部146の上面及び昇降ベース139のベース部140の上面と同一平面上に位置されている。
保持体154は被支持板部163、163、163が昇降部材144の基部145の下方に離隔して位置されている。
上記した初期状態において、使用者はシャッターを開放してディスク状記録媒体200をディスク投入凹部168に装填することが可能である。
初期状態において、移動機構14Aの動作が開始され、駆動ユニット135の作動モーター138の駆動力により回転カム150が一方へ回転される。
回転カム150が回転されると、図56に示すように、昇降ベース139は挿入突部141、141、141のカム係合ピン141a、141a、141aが、それぞれ回転カム150の外側カム溝152、152、152における下側水平部152c、152c、152cを相対的に移動される。従って、昇降ベース139は上下方向へ移動されない。
回転カム150の回転により、保持体154はカムベース155のカムピン159a、159a、159aが回転カム150に対して相対的に移動されて回転カム150の内側カム溝153、153、153における第4の水平部153g、153g、153gから第3の傾斜部153f、153f、153fに係合される。従って、保持体154は上昇され中心軸156及び位置決め部162、162、162が昇降部材144のディスク載置部146に対して上方へ突出される。このときディスク状記録媒体200がディスク投入凹部168に装填されていた場合には、ディスク状記録媒体200の中心孔200aに中心軸156の上端部及び位置決め部162、162、162が下方から挿入される。
回転カム150の回転により保持体154が所定の位置まで上昇されたところで該保持体154の基面部158が昇降部材144の基部145に下方から接触される。
引き続き回転カム150が回転されると、図57に示すように、カムベース155のカムピン159a、159a、159aが内側カム溝153、153、153の第3の傾斜部153f、153f、153fを移動され、保持体154がさらに上昇されていく。保持体154は圧縮コイルバネ148、148、148の付勢力に抗して昇降部材144を下方から押圧した状態で上昇され、保持体154と昇降部材144は一体となって上昇される。従って、昇降部材144のディスク載置部146が昇降ベース139のベース部140に対して上方へ突出される。このときディスク状記録媒体200がディスク投入凹部168に装填されていた場合には、ディスク状記録媒体200の内周部がディスク載置部146に下方から押圧されてディスク状記録媒体200が持ち上げられる。
同時に、保持体154のカム挿入孔158b、158b、158b、163b、163b、163bにそれぞれ昇降ベース139のカム突部142、142、142が上方から挿入され、位置決め部材157、157、157におけるカム挿入孔158b、158b、158bの開口縁にカム傾斜縁142a、142a、142aが摺接される。従って、位置決め部材157、157、157は引張コイルバネ164、164、164の付勢力に抗して中心軸156から離隔する方向へ移動され、ディスク載置部146の上側において位置決め部162、162、162が中心軸156を基準として外方へ開くように移動される(図58参照)。このときディスク状記録媒体200がディスク投入凹部168に装填されていた場合には、ディスク状記録媒体200の中心孔200aにおいて位置決め部162、162、162が移動され、ディスク状記録媒体200が位置決め部162、162、162によって位置決めされる。
回転カム150の回転により、保持体154はカムピン159a、159a、159aが内側カム溝153、153、153における第3の水平部153e、153e、153eまで相対的に移動される。
さらに回転カム150が回転されると、昇降ベース139はカム係合ピン141a、141a、141aが、それぞれ外側カム溝152、152、152における下側水平部152c、152c、152cから傾斜部152b、152b、152bを相対的に移動される。従って、昇降ベース139は上方へ移動されていく。
同時に回転カム150の回転により、保持体154はカムピン159a、159a、159aが内側カム溝153、153、153における第3の水平部153e、153e、153eから第2の傾斜部153d、153d、153dに係合される。従って、保持体154は昇降ベース139と同時に上方へ移動されていく。
回転カム150は、図59に示すように、昇降ベース139のカム係合ピン141a、141a、141aがそれぞれ外側カム溝152、152、152における上側水平部152a、152a、152aに係合され、保持体154のカムピン159a、159a、159aが内側カム溝153、153、153における第2の水平部153c、153c、153cに係合されたところで停止される。このとき昇降ベース139、昇降部材144及び保持体154は何れも上方側の移動端に位置される。
昇降ベース139の上方側の移動端においても、使用者はディスク状記録媒体200をディスク載置部146に装着することが可能である。ディスク載置部のこの位置は装着位置とされる。
位置決め部材157、157、157には位置決め部162、162、162に傾斜面162a、162a、162aが形成されているため、使用者によってディスク状記録媒体200がディスク載置部146に装着されるときに、ディスク状記録媒体200の内周縁が傾斜面162a、162a、162aに摺接され、ディスク状記録媒体200のディスク載置部146に対する装着及び位置決めを容易かつ確実に行うことができる。
ディスク状記録媒体200がディスク載置部146に装着されると、昇降ベース139のベース部140に設けられたディスク用センサーによってディスク状記録媒体200の有無が検出される。
ディスク状記録媒体200の有無が検出されると、回転カム150が上記とは反対方向へ回転され、上記した動作と逆の動作により昇降ベース139、昇降部材144及び保持体154が下降され、昇降ベース139が下方側の移動端まで移動されたところで回転カム150の回転が一旦停止される(図60参照)。このとき昇降ベース139のカム係合ピン141a、141a、141aはそれぞれ外側カム溝152、152、152における上側水平部152a、152a、152aから下側水平部152c、152c、152cまで相対的に移動され、保持体154のカムピン159a、159a、159aは内側カム溝153、153、153における第2の水平部153c、153c、153cから第3の水平部153e、153e、153eまで相対的に移動される。従って、昇降部材144のディスク載置部146は下方側の移動端にある昇降ベース139のベース部140から上方へ突出され、保持体154の位置決め部162、162、162はディスク載置部146から上方へ突出された状態とされる。
続いて、移送機構102が動作され駆動ブロック118のモーター122の駆動力により側面板104、104に支持された同期軸111、ギヤ体110、110等の各部が同時に回転される。
モーター122の駆動力により側面板104、104に支持されたギヤ体121、121が回転され、該ギヤ体110、110の平ギヤ部110a、110aとそれぞれ噛合されている下側ラック部125b、125bが送られてディスク移送部123が保持ベース129の挿入用スリット131aを通って前方へ移動される(図61参照)。ディスク移送部123はさらに下側ラック部125b、125bが平ギヤ部110a、110aから上ギヤ116、116へと連続して噛合され、該上ギヤ116、116によって下側ラック部125b、125bが送られて、さらに前方へ移動される。
ディスク移送部123は昇降ベース139のベース部140の上側を通ってディスク投入凹部168に移動される。このときディスク移送部123の挿入用切欠124aに昇降部材144のディスク載置部146が相対的に挿入される。
続いて、一旦停止されていた回転カム150が再び回転され、昇降部材144及び保持体154が下方側の移動端まで移動される(図62参照)。保持体154の下方側の移動端は移送可能位置とされる。保持体154のカムピン159a、159a、159aが内側カム溝153、153、153における第2の水平部153c、153c、153cから第4の水平部153g、153g、153gまで相対的に移動される。保持体154は昇降ベース139のカム突部142、142、142と位置決め部材157、157、157との係合が解除されるため、該位置決め部材157、157、157が引張コイルバネ164、164、164の付勢力によって中心軸156に近付く方向へ移動される。このとき昇降ベース139のカム係合ピン141a、141a、141aはそれぞれ外側カム溝152、152、152における下側水平部152c、152c、152cを相対的に移動される。
昇降部材144が下降されるときには、その下降途中においてディスク状記録媒体200がディスク投入凹部168で待ち受けているディスク移送部123に載置される(図62参照)。
続いて、移送機構102が再び動作され、駆動ブロック118のモーター122が先程とは反対方向へ回転されて同期軸111、ギヤ体110、110等の各部が同時に先程とは反対方向へ回転される。このとき移動ブロック32はディスク移送部123の真下に位置されている。
モーター122の駆動力により上ギヤ116、116が回転され、該上ギヤ116、116とそれぞれ噛合されている下側ラック部125b、125bが送られてディスク移送部123が保持ベース129の挿入用スリット131aを通って後方へ移動されていく(図63参照)。
ディスク移送部123は下側ラック部125b、125bが上ギヤ116、116からギヤ体110、110の平ギヤ部110a、110aへと連続して噛合され、平ギヤ部110a、110aによって下側ラック部125b、125bが送られて、さらに後方へ移動されていく。
ディスク移送部123がディスク投入凹部168から後方へ移動されると、保持機構103が動作されて回転カム150の回転により昇降ベース139、昇降部材144及び保持体154が上方の移動端まで再び移動される。従って、使用者はディスク移送部123によるディスク状記録媒体200の移送中に別のディスク状記録媒体200をディスク保持部167に装填してディスク載置部146に載置することができる。
移送機構102において、続いてディスク移送部123は下側ラック部125b、125bと平ギヤ部110a、110aとの噛合が解除されると同時に、ギヤ体110、110における案内アーム部110b、110bの保持凹部110c、110cにそれぞれ前側摺動ピン127、127が保持されると共に案内アーム107、107におけるアーム部108、108の保持凹部108a、108aにそれぞれ後側摺動ピン128、128が保持される。
ディスク移送部123は、ギヤ体110、110と案内アーム107、107の回転に伴って水平な状態で下方へ移動されていく(図64参照)。このときギヤ体110、110の案内アーム部110b、110bに保持されている前側摺動ピン127、127はそれぞれ側面板104、104のガイド溝106、106における前側円弧部106d、106dを摺動され、案内アーム107、107に保持されている後側摺動ピン128、128はそれぞれ側面板104、104のガイド溝106、106における後側円弧部106c、106cを摺動される。
ディスク移送部123が下方側の移動端まで移動されると、ギヤ体110、110の案内アーム部110b、110bによる前側摺動ピン127、127の保持及び案内アーム107、107による後側摺動ピン128、128の保持が解除されると同時に、上側ラック部125a、125aと平ギヤ部110a、110aとが噛合される。
上側ラック部125a、125aと平ギヤ部110a、110aが噛合されると、ギヤ体110、110の回転によりディスク移送部123は上側ラック部125a、125aが平ギヤ部110a、110aから下ギヤ117、117へと連続して噛合され、前方の移動端まで移動される(図65参照)。このときディスク移送部123に保持されているディスク状記録媒体200は、中心孔200aが移動ブロック32のディスク保持機構78の挿入軸部66の真下に位置されている。
上記のようにディスク移送部123が下方へ移動され前方の移動端まで移動されると、移送機構102の動作が停止され、続いてディスク保持機構78が動作されてディスク状記録媒体200がディスク保持機構78によってディスク移送部123の記録媒体装填部127から取り出されて保持される(図66参照)。ディスク保持機構78の動作は、上記で説明した動作と同様である。
ディスク状記録媒体200がディスク保持機構78によってディスク移送部123から取り出されると、再び移送機構102が動作され上記とは逆の動作によりディスク移送部123が待機位置まで移動される。
ディスク移送部123が待機位置まで移動されると、ディスク保持機構78の下方に移動ブロック32の移動空間が形成され、該移動ブロック32が下降されてディスク状記録媒体200が所定の収納トレイ25又は所定のドライブ装置30まで搬送される。
移動ブロック32のディスク保持機構78からのディスク移送部123へのディスク状記録媒体200の受渡は、ディスク移送部123が待機位置にある状態において、移動ブロック32がディスク移送部123の真下まで移動され、次いで、ディスク移送部123が移動ブロック32の真下まで移動されることにより行われる。
尚、上記には、昇降ベース139、昇降部材144及び保持体154が上方の移動端まで上昇(図59参照)された後は、回転カム150が逆回転されて昇降ベース139、昇降部材144及び保持体154が下降される場合の動作を示したが、以下のように、昇降ベース139、昇降部材144及び保持体154が上方の移動端まで上昇された後に、回転カム150が引き続き同じ方向へ回転されて動作が行われるようにすることも可能である。
昇降ベース139、昇降部材144及び保持体154が上方の移動端まで上昇(図59参照)された後に、回転カム150が引き続き同じ方向へ回転される。このとき昇降ベース139のベース部140の上面は、保持ベース129のフランジ部132の上面と同一平面上に位置されている。
回転カム150が回転されると、図67に示すように、昇降ベース139はカム係合ピン141a、141a、141aが、それぞれ外側カム溝152、152、152における上側水平部152a、152a、152aを相対的に移動される。従って、昇降ベース139は上下方向へ移動されない。
同時に回転カム150の回転により、保持体154はカムピン159a、159a、159aが内側カム溝153、153、153における第2の水平部153c、153c、153cから第1の傾斜部153b、153b、153bに係合される。従って、保持体154は下方へ移動されていく。このとき昇降ベース139におけるカム突部142、142、142のカム傾斜縁142a、142a、142aがそれぞれ位置決め部材157、157、157におけるカム挿入孔158b、158b、158bの開口縁との摺接が解除されるため、位置決め部材157、157、157はそれぞれ引張コイルバネ164、164、164の付勢力によって中心軸156に接する方向へ移動される。
保持体154が下方へ移動されるときには、圧縮コイルバネ148、148、148の付勢力によって昇降部材144も下方へ移動され、ディスク載置部146の上面が昇降ベース139のベース部140の上面と同一平面上に位置される。
さらに回転カム150が回転されると、図68に示すように、保持体154はカムピン159a、159a、159aが内側カム溝153、153、153における第1の傾斜部153b、153b、153bから第1の水平部153a、153a、153aまで相対的に移動される。従って、保持体154はさらに下方へ移動され、中心軸156の頭部156bの上面がディスク載置部146の上面及びベース部140の上面と同一平面上に位置される。このとき昇降部材144は下方の移動端まで移動されているため、これ以上下方へは移動されない。
上記のように、昇降ベース139が上方の移動端まで移動された状態において、中心軸156の頭部156bの上面、ディスク載置部146の上面、ベース部140の上面及び保持ベース129のフランジ部132の上面がともに同一平面上に位置される。従って、保持機構103の上面が平面となり、良好なデザイン性を確保することができる。
また、上記には1枚のディスク状記録媒体200をディスク載置部146に載置する場合を例として示したが、ディスク載置部146に複数枚のディスク状記録媒体200、200、・・・を積層した状態で載置することも可能である(図69参照)。この場合には、上記したように、保持ベース129の周面部131に形成された挿入用スリット131aの開口高さがディスク移送部123の厚みより僅かに大きくされているだけであるため、ディスク状記録媒体200、200がディスク移送部123の記録媒体装填部126に装填された状態において、ディスク移送部123が挿入用スリット131aを後方へ向けて通過するときに、1枚のディスク状記録媒体200のみが移送され(図70参照)、残りのディスク状記録媒体200、200、・・・は記録媒体装填部126に装填されたままの状態とされる。従って、周面部131はディスク状記録媒体200、200、・・・を1枚ずつ分離する分離手段として機能する。
従って、1回の移送動作により1枚ずつディスク状記録媒体200が分離されて移送され、ディスク状記録媒体200のディスク移送部123による移送が終了した後に、次のディスク状記録媒体200のディスク移送部123による移送を連続して行うことができ、ディスク状記録媒体200を1回の移送動作に合わせて1枚ずつディスク投入凹部168に投入する必要がなく、使い勝手の向上を図ることができる。
上記したように、移動機構14Aにあっては、中心軸156と位置決め部162、162、162とディスク載置部146とによって構成されディスク状記録媒体200の厚み方向へ移動可能なディスク保持部167と、ディスク状記録媒体200を所定の経路で移送するディスク移送部123とを設け、ディスク保持部167とディスク移送部123が各別に動作されるようにしているため、ディスク移送部123によるディスク状記録媒体200の移送中に別のディスク状記録媒体200をディスク投入凹部168に投入する移送準備を行うことができ、ディスク状記録媒体200、200、・・・の移送時間が短縮化され、使い勝手の向上を図ることができる。
また、ディスク保持部167がディスク状記録媒体200の厚み方向へ移動されるため、ディスク保持部167が外筐2から側方(前後左右)へ突出されず、記録媒体チェンジャー1の小型化を図ることができる。
さらに、移動機構14Aにあっては、ディスク保持部167を、ディスク状記録媒体200の内周部が載置され該ディスク状記録媒体200の厚み方向へ移動するディスク載置部146と、該ディスク載置部146に対してディスク状記録媒体200の厚み方向へ移動されディスク状記録媒体200の中心孔200aに挿入される保持軸部166とによって構成しているため、ディスク状記録媒体200のディスク保持部167への装填を容易かつ確実に行うことができる。
加えて、保持軸部166が中心軸156と該中心軸156に対してディスク状記録媒体200の半径方向へ移動される位置決め部162、162、162とによって構成されているため、ディスク状記録媒体200の中心軸156に対する位置決めを容易かつ確実に行うことができる。
尚、上記にはディスク状記録媒体200の収納の向きが垂直方向を向くようにされた記録媒体チェンジャー1を例として説明したが、ディスク状記録媒体200の向きは垂直方向を向く場合に限られることはなく、ディスク状記録媒体の収納向きは任意である。
上記した最良の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
1…ディスクチェンジャー、25…収納トレイ、33…搬送機構、66…挿入軸部、71…ディスク保持アーム、76…ディスク押さえ体、78…ディスク保持機構、200…ディスク状記録媒体、200a…中心孔
Claims (5)
- ディスク状記録媒体の中心孔に該ディスク状記録媒体の厚み方向から挿入される挿入軸部と、
該挿入軸部に所定の方向へ移動自在に支持され挿入軸部の外周面から外方へ突出可能とされると共に挿入軸部から突出された状態でディスク状記録媒体の厚み方向における一方の面に接する複数のディスク保持アームと、
該複数のディスク保持アームがディスク状記録媒体の厚み方向における上記一方の面に接した状態でディスク状記録媒体の厚み方向における他方の面に接して複数のディスク保持アームとともにディスク状記録媒体を挟持して保持するディスク押さえ体とを備えた
ことを特徴とするディスク保持機構。 - 上記ディスク保持アームを挿入軸部に回動自在に支持し、
該挿入軸部の軸方向に直交する方向へ延びる軸を支点としてディスク保持アームが挿入軸部に対して回動されて挿入軸部の外周面から外方へ突出されるようにした
ことを特徴とする請求項1に記載のディスク保持機構。 - 上記ディスク押さえ体としてディスク状記録媒体の厚み方向へ移動可能なディスク検出部を設け、
該ディスク検出部がディスク状記録媒体の上記他方の面に接触したときにディスク状記録媒体に押圧されて移動されることによりディスク状記録媒体の有無の検出を行うようにした
ことを特徴とする請求項1に記載のディスク保持機構。 - 上記ディスク検出部をディスク状記録媒体の他方の面に押し付ける方向へ付勢する付勢バネを設けた
ことを特徴とする請求項3に記載のディスク保持機構。 - ディスク状記録媒体を収納する収納トレイが所定の方向に積層状に複数並んで配置されると共に所望のディスク状記録媒体を収納トレイから取り出し取り出したディスク状記録媒体に対する情報信号の記録又は再生を行うディスクチェンジャーであって、
収納トレイから取り出したディスク状記録媒体を搬送する搬送機構と、
該搬送機構による搬送時にディスク状記録媒体を保持するディスク保持機構とを備え、
該ディスク保持機構に、
ディスク状記録媒体の中心孔に該ディスク状記録媒体の厚み方向から挿入される挿入軸部と、
該挿入軸部に所定の方向へ移動自在に支持され挿入軸部の外周面から外方へ突出可能とされると共に挿入軸部から突出された状態でディスク状記録媒体の厚み方向における一方の面に接する複数のディスク保持アームと、
該複数のディスク保持アームがディスク状記録媒体の厚み方向における上記一方の面に接した状態でディスク状記録媒体の厚み方向における他方の面に接して複数のディスク保持アームとともにディスク状記録媒体を挟持して保持するディスク押さえ体とを設けた
ことを特徴とするディスクチェンジャー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006279175A JP2008097733A (ja) | 2006-10-12 | 2006-10-12 | ディスク保持機構及びディスクチェンジャー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006279175A JP2008097733A (ja) | 2006-10-12 | 2006-10-12 | ディスク保持機構及びディスクチェンジャー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008097733A true JP2008097733A (ja) | 2008-04-24 |
Family
ID=39380418
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006279175A Pending JP2008097733A (ja) | 2006-10-12 | 2006-10-12 | ディスク保持機構及びディスクチェンジャー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008097733A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8863160B2 (en) | 2012-06-04 | 2014-10-14 | Panasonic Corporation | Disc device having a carrier for retaining a plurality of discs in a stacked state |
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2006
- 2006-10-12 JP JP2006279175A patent/JP2008097733A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8863160B2 (en) | 2012-06-04 | 2014-10-14 | Panasonic Corporation | Disc device having a carrier for retaining a plurality of discs in a stacked state |
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