JP2008096038A - 熱交換器 - Google Patents
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Abstract
【課題】じゃま板間の間隔の変更を容易に行うことができる熱交換器を提供する。
【解決手段】冷却器Tのケース30内には高温湿り空気を流通させる流体通路22が設けられているとともに、高温湿り空気と熱交換を行うための冷媒が流通される第2冷媒通路が、ケース30内に収容された通路形成部材Fの内側に形成されている。また、ケース30内には、高温湿り空気を蛇行して流体通路22を流通させるためのじゃま板40が複数枚設けられている。じゃま板40は、ケース30内に挿脱可能に形成された組付部材50に着脱可能に形成されるとともに該組付部材50にはじゃま板40の取着溝50aが複数形成されている。
【選択図】図3
【解決手段】冷却器Tのケース30内には高温湿り空気を流通させる流体通路22が設けられているとともに、高温湿り空気と熱交換を行うための冷媒が流通される第2冷媒通路が、ケース30内に収容された通路形成部材Fの内側に形成されている。また、ケース30内には、高温湿り空気を蛇行して流体通路22を流通させるためのじゃま板40が複数枚設けられている。じゃま板40は、ケース30内に挿脱可能に形成された組付部材50に着脱可能に形成されるとともに該組付部材50にはじゃま板40の取着溝50aが複数形成されている。
【選択図】図3
Description
本発明は、冷媒と流体との間で熱交換を行わせる熱交換器に関する。
一般に、冷凍式除湿装置は圧縮機、凝縮器などからなる冷凍回路を備えており、この冷凍回路により冷媒を冷却するようになっている。一方、冷凍式除湿装置は熱交換器を備えており、この熱交換器に外部からの高温湿り空気と前記冷凍回路を循環する冷媒とを導入し、高温湿り空気と冷媒との間で熱交換を行って高温湿り空気を除湿するようになっている。そして、除湿後の乾燥空気はシリンダなどの外部機器に供給されるようになっている。
一般に、熱交換器は、長尺状をなすケースの内部に設けられた伝熱管に冷媒を流通させ、ケース内において、前記伝熱管の外周側に高温湿り空気を流通させる構成となっている。また、熱交換器には、高温湿り空気と冷媒との間での熱交換率を高めるための構成が設けられている。すなわち、ケース内には複数枚のじゃま板が配設され、高温湿り空気をケース内で蛇行させることにより、高温湿り空気と冷媒との間での熱交換率を高めている。そして、このじゃま板は、ケースの長さ方向に対し直交する方向へ延びるようにケース内に配設されている(例えば、特許文献1参照。)。
図7に示すように、特許文献1の熱交換器90は、胴体91の内部に収納された内筒92に伝熱管93が内蔵され、伝熱管93は内筒92内で折り返されるように屈曲形成されている。また、内筒92の内周面には複数枚のじゃま板94が取り付けられるとともに、該じゃま板94によって前記伝熱管93が支持されている。そして、特許文献1の熱交換器90を用いて、高温湿り空気と冷媒との間で熱交換を行わせるには、例えば、伝熱管93に冷媒を流通させるとともに、胴体91内に高温湿り空気を流通させる。このとき、高温湿り空気は、じゃま板94によって胴体91の長さ方向に対し直交する方向へ流れるようにガイドされ、内筒92内を蛇行しながら流通していき、熱交換率が高められるようになっている。
特開平8−240396号公報
ところが、特許文献1の熱交換器90において、じゃま板94は内筒92に一体化されている。このため、内筒92と伝熱管93とじゃま板94を組み立てた後は、じゃま板94間の間隔を変更することができない。このため、じゃま板94間の間隔を所望する間隔に変更したい場合は、該間隔となるように内筒92と伝熱管93とじゃま板94を組み立てたものを別途用意する必要があり、じゃま板94間の間隔を容易に変更することができないという問題がある。
本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、じゃま板間の間隔の変更を容易に行うことができる熱交換器を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、長尺状をなすケース内に該ケースの長さ方向に流体を流通させる流体通路を設けるとともに、前記流体と熱交換を行うための冷媒が流通される冷媒通路を前記ケース内に収容された通路形成部材の内側に形成し、前記流体を蛇行させながら前記流体通路を流通させるためのじゃま板をケース内に複数枚設け、前記冷媒と流体との間で熱交換を行わせる熱交換器であって、前記じゃま板を前記ケース内に挿脱可能に形成された組付部材に着脱可能に形成するとともに該組付部材に前記じゃま板の着脱部を複数形成したことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の熱交換器において、前記じゃま板は前記通路形成部材に対し着脱可能に形成されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の熱交換器において、前記通路形成部材は、円管状をなすとともに外周面には通路形成部材の径方向へ延びる多数の突起が設けられ、前記じゃま板はケースの長さ方向に隣り合う前記突起の間に挟み込まれていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の熱交換器において、前記通路形成部材は、円管状をなすとともに外周面には通路形成部材の径方向へ延びる多数の突起が設けられ、前記じゃま板はケースの長さ方向に隣り合う前記突起の間に挟み込まれていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の熱交換器において、前記組付部材は、前記通路形成部材の長さ方向に対し直交する方向から通路形成部材を挟む位置に配設されていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の熱交換器において、前記流体は除湿前の高温湿り空気であり、前記じゃま板には、前記高温湿り空気と冷媒との熱交換により高温湿り空気から分離されたドレンが通過可能な通過部が形成されていることを要旨とする。
本発明によれば、じゃま板間の間隔の変更を容易に行うことができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の熱交換器を冷凍式除湿装置に用いられる冷却器に具体化した第1の実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。
以下、本発明の熱交換器を冷凍式除湿装置に用いられる冷却器に具体化した第1の実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。
まず、冷却器を含む冷凍式除湿装置の構成及び機能について説明する。
図1に示すように、冷凍式除湿装置10は、フロンからなる冷媒(冷媒ガス)が流通する冷凍回路Sを備えるとともに、流体が流通する流体流路Rを備えている。前記冷凍回路Sにおいては、図1の矢印SYに示す方向に冷媒が流通するようになっている。そして、冷凍回路Sは、冷媒(冷媒ガス)の圧縮を行う圧縮機13を有し、冷凍回路Sにおける冷媒の流通方向において、圧縮機13の下流側は、再熱器14内に導入されている。再熱器14の構造については後述する。そして、再熱器14内に導入された冷凍回路Sの一部は第1冷媒通路15とされている。
図1に示すように、冷凍式除湿装置10は、フロンからなる冷媒(冷媒ガス)が流通する冷凍回路Sを備えるとともに、流体が流通する流体流路Rを備えている。前記冷凍回路Sにおいては、図1の矢印SYに示す方向に冷媒が流通するようになっている。そして、冷凍回路Sは、冷媒(冷媒ガス)の圧縮を行う圧縮機13を有し、冷凍回路Sにおける冷媒の流通方向において、圧縮機13の下流側は、再熱器14内に導入されている。再熱器14の構造については後述する。そして、再熱器14内に導入された冷凍回路Sの一部は第1冷媒通路15とされている。
冷凍回路Sにおける冷媒の流通方向において、前記第1冷媒通路15の下流側には前記圧縮機13で圧縮された冷媒を凝縮する凝縮器16が配設されている。凝縮器16の近傍には、凝縮器16への送風を行うためのファン17が設置されている。そして、圧縮機13から凝縮器16へ送り込まれた冷媒をファン17の送風作用により冷却するようになっている。さらに、冷凍回路Sにおける冷媒の流通方向において、凝縮器16の下流側には、凝縮された冷媒(液冷媒)を減圧させるキャピラリーチューブ18が配設されている。
また、冷凍回路Sにおける冷媒の流通方向において、キャピラリーチューブ18の下流側は冷却器T内に導入されている。冷却器Tの構造については後述する。冷却器T内に導入された冷凍回路Sの一部は第2冷媒通路19とされている。さらに、冷凍回路Sにおける冷媒の流通方向において、第2冷媒通路19の下流側には前記圧縮機13が接続されている。そして、前記圧縮機13、第1冷媒通路15、凝縮器16、キャピラリーチューブ18、及び第2冷媒通路19によって前記冷凍回路Sが形成されている。
また、冷凍式除湿装置10は、冷凍回路Sに対して並設された流体流路Rを備えている。前記流体流路Rにおいては、図1の矢印RYに示す方向に流体としての高温湿り空気が流通するようになっている。前記流体流路Rは、高温湿り空気を供給する外部エアコンプレッサ(図示せず)に接続された入力通路21を有し、流体流路Rにおける高温湿り空気の流通方向において、入力通路21の下流側には前記冷却器Tが配置されている。
そして、冷却器T内には入力通路21の下流側となる流体通路22が形成され、該流体通路22は前記第2冷媒通路19に並設されている。そして、冷却器T内において、流体通路22を流通する高温湿り空気と前記第2冷媒通路19を流通する冷媒とが接触することにより熱交換が行われ、高温湿り空気が冷却、除湿されるようになっている。
流体流路Rにおける高温湿り空気の流通方向において、前記流体通路22の下流側には前記再熱器14が配置されている。再熱器14内には前記流体通路22の下流側となる再熱通路23が形成され、該再熱通路23は前記第1冷媒通路15に並設されている。そして、再熱器14内において、再熱通路23を流通する熱交換後(除湿後)の空気と前記第1冷媒通路15を流通する冷媒とが接触することにより熱交換が行われ、除湿後の空気が加熱されるようになっている。再熱器14で除湿後の空気を加熱することで再熱器14より下流側が結露することを防止している。さらに、流体流路Rにおける高温湿り空気の流通方向において、再熱通路23の下流側には出力通路24が接続され、該出力通路24は外部機器(図示せず)に接続されている。そして、入力通路21、流体通路22、再熱通路23、及び出力通路24によって流体流路Rが形成されている。
次に、前記冷却器Tの構成について詳細に説明する。以下の説明において冷却器Tの「上」「下」は、図3に示す矢印Yの方向を上下方向とする。
図2及び図3に示すように、冷却器Tのケース30は、金属材料(ステンレス)より長円筒状に形成された外胴31と、該外胴31の長さ方向の両端の開口を封鎖するためにケース30の両開口端に接合されたキャップ32,33とから形成されている。前記ケース30内には、通路形成部材Fが収容され、該通路形成部材Fの内側に前記第2冷媒通路19が形成されている。
図2及び図3に示すように、冷却器Tのケース30は、金属材料(ステンレス)より長円筒状に形成された外胴31と、該外胴31の長さ方向の両端の開口を封鎖するためにケース30の両開口端に接合されたキャップ32,33とから形成されている。前記ケース30内には、通路形成部材Fが収容され、該通路形成部材Fの内側に前記第2冷媒通路19が形成されている。
この通路形成部材Fは、ケース30の長さ方向に沿って延びるとともに二条に折り返されるようにしてケース30内に収容されている。そして、通路形成部材Fの一端部Fa及び他端部Fbはそれぞれキャップ32からケース30外へ突出している。通路形成部材Fの一端部Faは前記キャピラリーチューブ18の下流側と接続され、通路形成部材Fの他端部Fbは前記圧縮機13の上流側と接続されている。そして、通路形成部材Fの一端部Faから通路形成部材F内、すなわち第2冷媒通路19にキャピラリーチューブ18で減圧された冷媒が導入され、他端部Fbから冷媒が導出されるようになっている。
図5に示すように、前記通路形成部材Fは、外胴31の内径より小径をなす円管状の銅管34の外周面に多数の突起35を備えた突起形成部材36を接着することにより形成されている。前記突起形成部材36は、帯状をなすとともにその長さ方向に沿って多数の突起35が立設されたものである。そして、突起形成部材36を銅管34の周方向に沿って接着していくことにより、銅管34の外周面から銅管34の径方向に沿って多数の突起35が突設されている。そして、図2及び図3に示すように、本実施形態では、銅管34における折り返し部よりもキャップ32側であり、かつ銅管34の二条となる部位の外周面に突起形成部材36を接着することにより銅管34に突起35が一体に設けられている。図5に示すように、多数の突起35は、銅管34の長さ方向及び周方向に沿って多数並んで立設され、長さ方向及び周方向に隣り合う突起35の間にはそれぞれ隙間が形成されている。
図3に示すように、ケース30において、外胴31の一側部(図3では右側部)の上側には、高温湿り空気をケース30内に導入する導入口30aが形成され、外胴31の他側部(図3では左側部)の上側には、ケース30内を流通した高温湿り空気をケース30外に導出する導出口30bが形成されている。また、ケース30において、外胴31の他側部の下側において、導出口30bと相対向する位置には、ケース30内で発生したドレンをケース30外へ排出するためのドレン排出口30cが形成されている。
ケース30内において、該ケース30の内周面と、銅管34の外周面との間には前記高温湿り空気を導入口30a側(一端側)から導出口30b側(他端側)に向けて流通させる前記流体通路22が形成されている。この流体通路22には、前記多数の突起35が配設されている。
また、ケース30内には、複数枚のじゃま板40が配設されている。前記複数枚のじゃま板40は、ケース30内において、通路形成部材Fに上下に配設された組付部材50に組付けられた状態でケース30内に配設されている。
図5に示すように、前記じゃま板40は、金属材料製の円板の一側部を切除した板状に形成されている。じゃま板40には、その一側縁から細長に延びる収容凹所40aが2箇所に並設され、各収容凹所40aの内側に通路形成部材Fをその径方向から嵌め込む(組付ける)ことが可能になっている。なお、図4(a)に示すように、収容凹所40aの深さは、通路形成部材Fの半径(銅管34の中心点から突起35の先端までの長さ)より長くなっている。このため、収容凹所40aの底に通路形成部材Fが当たるまで通路形成部材Fを嵌め込んだ状態では、通路形成部材Fは収容凹所40aの開口端より突出しないようになっている。
さらに、図5に示すように、じゃま板40には、前記収容凹所40aの開口端側と反対側から凹むようにして組付溝40bが1箇所形成され、該組付溝40bは前記2つの収容凹所40aに挟まれる位置に形成されている。また、じゃま板40において、前記組付溝40bの開口端側には、通過部40cが組付溝40bに連続するように切り欠き形成されている。
また、前記組付部材50は、ケース30内に挿脱可能に形成され、金属材料により細長板状に形成されている。図2及び図3に示すように、組付部材50の長さ方向への長さは、前記通路形成部材Fにおいて、各突起形成部材36が接着された部位における長さ方向への長さとほぼ同じになっている。図5に示すように、組付部材50の長さ方向に延びる一側部には、じゃま板40の組付溝40bに組付け可能な着脱部としての取着溝50aが複数形成されている。取着溝50a間の間隔は、組付部材50の長さ方向に沿って等間隔となっている。
そして、じゃま板40の組付溝40bと、組付部材50の取着溝50aとを組み合わせることにより、組付部材50にじゃま板40が組付けられ、じゃま板40と組付部材50が一体化されるようになっている。一方、じゃま板40は、組付溝40bと組付部材50の取着溝50aとの組付けを解除することにより、組付部材50から取り外し可能になっている。すなわち、じゃま板40は、組付部材50に対し着脱可能になっている。また、じゃま板40の収容凹所40aに通路形成部材Fを嵌め込む(組付ける)ことにより、じゃま板40と通路形成部材Fとが一体化されるようになっている。一方。じゃま板40の収容凹所40aから通路形成部材Fを取り外すことにより、じゃま板40と通路形成部材Fとを分離することができるようになっている。すなわち、じゃま板40は、通路形成部材Fに対し着脱可能になっている。
そして、図3に示すように、ケース30内において、じゃま板40が組付けられた組付部材50は、ケース30の上下両側に配設され、各突起形成部材36の上下両側に位置している。下側の組付部材50、及び該組付部材50に取着溝50aを1つずつ空けて組付けられた複数枚のじゃま板40は、それぞれケース30の下側の内周面上に支持されている。そして、図4(a)に示すように、下側の組付部材50に組付けられた各じゃま板40の各収容凹所40aには、それぞれ通路形成部材Fが嵌め込まれ(組付けられ)、該複数枚のじゃま板40によって通路形成部材Fが支持されている。
一方、図3に示すように、上側の組付部材50、及び該組付部材50に取着溝50aを1つずつ空けて組付けられた複数枚のじゃま板40は、それぞれ通路形成部材F上に支持されている。また、上側の組付部材50に組付けられた複数枚のじゃま板40の各収容凹所40aには、それぞれ通路形成部材Fが嵌め込まれている(組み付けられている)。さらに、上側の組付部材50に組付けられた複数枚のじゃま板40の下部は、それぞれ下側の組付部材50の取着溝50aに組付けられ、下側の組付部材50に組付けられた複数枚のじゃま板40の上部は、上側の組付部材50の取着溝50aに組付けられている。
下側の組付部材50に組付けられたじゃま板40の上端とケース30の上側内周面との間には、高温湿り空気が流通可能な隙間が形成され、上側の組付部材50に組付けられたじゃま板40の下端とケース30の下側内周面との間には、高温湿り空気が流通可能な隙間が形成されている。そして、ケース30内には、複数枚のじゃま板40がケース30の長さ方向に沿って上下に交互に配設されている。さらに、ケース30内には、各じゃま板40とケース30の内周面との間に形成された隙間が、ケース30の長さ方向に沿って上下に交互に位置している。
また、図4(b)に示すように、各じゃま板40は、その突起形成部材36側の端部が該突起形成部材36内に入り込み、さらに、ケース30の長さ方向に隣り合う突起35の間に入り込んでいる。このため、各じゃま板40は、前記隣り合う突起35によってケース30の長さ方向への移動が規制されている。そして、複数枚のじゃま板40が組付けられた上下2つの組付部材50と、通路形成部材Fとが互いに組付けられ一体化されている。さらに、下側の組付部材50に組付けられたじゃま板40と、ケース30の下部内周面との間には、通過部40cによってドレンを通過させることが可能な隙間が形成されている。
そして、本実施形態の冷却器Tにおいては、該冷却器Tが用いられる冷凍式除湿装置の除湿能力、圧損率等を考慮して、上側及び下側の両組付部材50に対し取着溝50a1つおきにじゃま板40が組付けられている。すなわち、ケース30の長さ方向に隣り合うじゃま板40間の間隔が最も短くなるように、組付部材50にじゃま板40が組付けられている。
そして、冷却器Tにおいて、高温湿り空気が導入口30aから冷却器T内に流入すると、高温湿り空気は、流体通路22を流通して導出口30bから導出される。このとき、流体通路22をケース30の長さ方向に沿って流通する高温湿り空気は、じゃま板40に衝突することでケース30の長さ方向に対して直交(交差)する方向へ向きを変えながら流通し、さらに、じゃま板40とケース30の内周面との間に形成された隙間を通過して隣りのじゃま板40に向けて流通していく。すなわち、流体通路22に導入された高温湿り空気は、ケース30の長さ方向に対して上下方向へ交差するように蛇行して流体通路22を導入口30aから導出口30bに向けて流通する。
そして、流体通路22を流れる高温湿り空気は、流体通路22内に配設される通路形成部材F(銅管34及び突起35)に接触することにより、第2冷媒通路19を流通する冷媒と熱交換されて冷却される。このとき、流体通路22の通路長さは、じゃま板40を設けない場合に比して見かけ上長くなっている。このため、じゃま板40が設けられない場合に比して、高温湿り空気の流速が速くなるため、冷媒と高温湿り空気との熱交換率が高まり、高温湿り空気の冷却効率が高まる。さらに、高温湿り空気が冷却されることにより、該高温湿り空気からはドレンが分離され、該高温湿り空気が除湿される。このドレンは、ケース30の下側に配設されたじゃま板40に形成された通過部40cを通過してドレン排出口30cからケース30外へ排出される。
冷却器Tにおいて、流体通路22を流通する間の高温湿り空気の圧損を減らしたい場合には、ケース30の長さ方向に隣り合うじゃま板40間の間隔を広げる。この場合は、例えば、下側の組付部材50に対し、5つの取着溝50aを空けてじゃま板40を組付ける一方で、上側の組付部材50に対し、前記下側の組付部材50において空いた5つの取着溝50aのうち3つ目の取着溝50aと対向する取着溝50aにじゃま板40を組付ける。すると、上下に交互に配設されるじゃま板40は、隣り合うじゃま板40の間が広げられた状態となる。そして、冷却器Tにおいては、組付部材50に対しじゃま板40が着脱可能であるため、組付部材50に対するじゃま板40の組付け位置を変更することで、じゃま板40間の間隔を任意に変更することができる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ケース30内に配設される複数枚のじゃま板40は、ケース30内に挿入された組付部材50に組付けられている。また、組付部材50には複数の取着溝50aが形成されるとともにじゃま板40には取着溝50aに組付け可能な組付溝40bが形成されている。そして、前記取着溝50aと組付溝40bによって、じゃま板40は組付部材50に対し着脱可能になっている。このため、組付部材50に対するじゃま板40の組付け位置を変更することが可能になっている。したがって、特許文献1の熱交換器90のように、じゃま板94が内筒92に一体化されている場合とは異なり、じゃま板40間の間隔を容易に変更することができる。その結果として、じゃま板40間の間隔を広くするようにじゃま板40を組付部材50に組付けて流体通路22を流通する高温湿り空気の圧損を抑えたり、間隔を狭くすることで熱交換率を高めたりするといった冷却器Tの調節を容易に行うことができる。また、ケース30の長さ方向への長さを変更することなく流体通路22の見かけ上の通路長さの変更を容易に行うことができる。
(1)ケース30内に配設される複数枚のじゃま板40は、ケース30内に挿入された組付部材50に組付けられている。また、組付部材50には複数の取着溝50aが形成されるとともにじゃま板40には取着溝50aに組付け可能な組付溝40bが形成されている。そして、前記取着溝50aと組付溝40bによって、じゃま板40は組付部材50に対し着脱可能になっている。このため、組付部材50に対するじゃま板40の組付け位置を変更することが可能になっている。したがって、特許文献1の熱交換器90のように、じゃま板94が内筒92に一体化されている場合とは異なり、じゃま板40間の間隔を容易に変更することができる。その結果として、じゃま板40間の間隔を広くするようにじゃま板40を組付部材50に組付けて流体通路22を流通する高温湿り空気の圧損を抑えたり、間隔を狭くすることで熱交換率を高めたりするといった冷却器Tの調節を容易に行うことができる。また、ケース30の長さ方向への長さを変更することなく流体通路22の見かけ上の通路長さの変更を容易に行うことができる。
(2)また、じゃま板40は、組付部材50に対し着脱可能であるため、じゃま板40を組付部材50に組付けた後でも、じゃま板40を組付部材50から組み外すことが可能である。したがって、ケース30内にじゃま板40及び組付部材50を収容する前であれば、じゃま板40間の間隔を何度でも変更することができる。よって、背景技術のように、じゃま板94が内筒92に一体化されてしまった後に、じゃま板94間の間隔を変更したい場合には、じゃま板94と内筒92が一体化されたものを別途用意する必要があるのとは異なり、じゃま板40の配設位置を冷却器Tのユーザーのニーズに柔軟に対応させることができる。
(3)組付部材50の取着溝50aと、じゃま板40の組付溝40bとを組付けることで組付部材50とじゃま板40とを一体に組付けることができる。したがって、組付部材50とじゃま板40とを溶接等で一体化する場合に比して、冷却器Tの製造を容易に行うことができる。
(4)じゃま板40は、通路形成部材Fに対する組付け状態では、隣り合う突起35の間に入り込んで該突起35によってケース30の長さ方向に対向する側から挟まれている。このため、流体通路22を流通する高温湿り空気がじゃま板40に衝突しても、じゃま板40がケース30の長さ方向に激しく振動することが防止され、該振動に伴う騒音等を抑制することができる。
(5)じゃま板40が組付けられた組付部材50は、通路形成部材Fの上下両側に配設されている。このため、じゃま板40を通路形成部材Fの上下両側に配設することができ、流体通路22に高温湿り空気のターン箇所を多数設けることが可能となる。
(6)じゃま板40には通過部40cが切り欠き形成され、高温湿り空気の除湿により発生したドレンは、ケース30内の下側のじゃま板40に形成された通過部40cを通過してドレン排出口30cへ流れる。このため、ケース30内にじゃま板40を配設しても、該じゃま板40がドレン排出の妨げとなることを防止することができる。
(7)じゃま板40には収容凹所40aが形成され、じゃま板40と、組付部材50と、通路形成部材Fとが一体に組付けられた状態では、ケース30の下側に配設されたじゃま板40の収容凹所40aに通路形成部材Fが支持されている。したがって、通路形成部材Fは、ケース30の内周面に対し、じゃま板40の長さ分だけ、すなわち一定距離だけ離間している。その結果として、じゃま板40によって通路形成部材Fをケース30内に安定した状態に支持することができるとともに、ケース30の長さ方向に対して直交する方向に沿った流体通路22の通路幅を、ケース30の長さ方向のいずれの位置であっても一定にすることができる。
(8)じゃま板40には、通路形成部材Fを嵌め込み(組み付け)及び取り外し可能な収容凹所40aが形成され、じゃま板40は通路形成部材Fに対し着脱可能に形成されている。このため、じゃま板40を組付部材50に組付け、さらに、通路形成部材Fに組付けた後でも、じゃま板40を組付部材50及び通路形成部材Fから取り外すことが可能である。したがって、ケース30内にじゃま板40及び組付部材50を収容する前であれば、じゃま板40間の間隔を何度でも変更することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の熱交換器を冷凍式除湿装置に用いられる冷却器に具体化した第2の実施形態を図6にしたがって説明する。なお、第2の実施形態は、冷却器Tのケース30を変更した実施形態であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
次に、本発明の熱交換器を冷凍式除湿装置に用いられる冷却器に具体化した第2の実施形態を図6にしたがって説明する。なお、第2の実施形態は、冷却器Tのケース30を変更した実施形態であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
図6に示すように、冷却器Tのケース30は、有底筒状をなすとともにケース30の長さ方向の一端(図6では右端)に開口を有する外胴31と、該外胴31の長さ方向の一端の開口を封鎖するために開口端に接合されたキャップ32とから形成されている。外胴31の一端縁には、該外胴31の外方へ延びるフランジ部31aが突設されている。さらに、フランジ部31aには、ねじ孔31bが該フランジ部31aの周方向へ等間隔おきに複数形成されている。また、フランジ部31aにはパッキン29が装着されている。
前記キャップ32は、前記フランジ部31aと合わせ面を形成可能とするべく第1の実施形態に比して大径をなす円板状に形成されている。そして、キャップ32を貫通したボルトBをフランジ部31aのねじ孔31bに螺合することにより、キャップ32とケース30とが組付けられるようになっている。この組付け状態では、前記パッキン29によってケース30(流体通路22)内の高温湿り空気が、ケース30とキャップ32との合わせ面から洩れ出ることが防止されている。
そして、第2の実施形態の冷却器Tにおいては、前記ボルトBをねじ孔31bから螺退し、キャップ32をケース30から取り外すことで、通路形成部材F、組付部材50、及び組付部材50に組付けられたじゃま板40をケース30内から取り出すことができる。したがって、冷却器Tを組み立てた後であっても、じゃま板40の組付部材50に対する組付け位置を変更することができ、じゃま板40間の間隔を変更することができる。
したがって、第2の実施形態によれば、第1の実施形態に記載の(1)〜(8)の効果と同様の効果を発揮することができるとともに、以下の効果を得ることができる。すなわち、キャップ32を外胴31に対し組み外し可能にしたため、冷却器Tの使用途中であってもじゃま板40間の間隔を変更することができる。
なお、各実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 通路形成部材Fは二条に折り返してなくてもよく、ケース30の長さ方向へ直線状に延びる形状であってもよい。
○ 通路形成部材Fは二条に折り返してなくてもよく、ケース30の長さ方向へ直線状に延びる形状であってもよい。
○ 通路形成部材Fの外周面の突起35は無くてもよい。
○ 組付部材50を通路形成部材Fの上側又は下側だけに設け、じゃま板40は通路形成部材Fの上側又は下側だけに配設されていてもよい。
○ 組付部材50を通路形成部材Fの上側又は下側だけに設け、じゃま板40は通路形成部材Fの上側又は下側だけに配設されていてもよい。
○ 熱交換器としての再熱器14内にじゃま板40を複数枚設け、該じゃま板40を組付部材50に組付けてケース30内に収容してもよい。
F…通路形成部材、T…熱交換器としての冷却器、19…第2冷媒通路、22…流体通路、30…ケース、35…突起、40…じゃま板、40c…通過部、50…組付部材、50a…着脱部としての取着溝。
Claims (5)
- 長尺状をなすケース内に該ケースの長さ方向に流体を流通させる流体通路を設けるとともに、前記流体と熱交換を行うための冷媒が流通される冷媒通路を前記ケース内に収容された通路形成部材の内側に形成し、前記流体を蛇行させながら前記流体通路を流通させるためのじゃま板をケース内に複数枚設け、前記冷媒と流体との間で熱交換を行わせる熱交換器であって、
前記じゃま板を前記ケース内に挿脱可能に形成された組付部材に着脱可能に形成するとともに該組付部材に前記じゃま板の着脱部を複数形成したことを特徴とする熱交換器。 - 前記じゃま板は前記通路形成部材に対し着脱可能に形成されている請求項1に記載の熱交換器。
- 前記通路形成部材は、円管状をなすとともに外周面には通路形成部材の径方向へ延びる多数の突起が設けられ、前記じゃま板はケースの長さ方向に隣り合う前記突起の間に挟み込まれている請求項1又は請求項2に記載の熱交換器。
- 前記組付部材は、前記通路形成部材の長さ方向に対し直交する方向から通路形成部材を挟む位置に配設されている請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の熱交換器。
- 前記流体は除湿前の高温湿り空気であり、前記じゃま板には、前記高温湿り空気と冷媒との熱交換により高温湿り空気から分離されたドレンが通過可能な通過部が形成されている請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の熱交換器。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014202364A (ja) * | 2013-04-01 | 2014-10-27 | 株式会社アタゴ製作所 | 熱交換器 |
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-
2006
- 2006-10-12 JP JP2006278898A patent/JP2008096038A/ja active Pending
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