JP2008095969A - 空気調和機 - Google Patents
空気調和機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008095969A JP2008095969A JP2006274306A JP2006274306A JP2008095969A JP 2008095969 A JP2008095969 A JP 2008095969A JP 2006274306 A JP2006274306 A JP 2006274306A JP 2006274306 A JP2006274306 A JP 2006274306A JP 2008095969 A JP2008095969 A JP 2008095969A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- indoor
- temperature
- outdoor
- unit
- clogging
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
【解決手段】室外温度検出部21が検出した室外温度が高すぎない場合に、室外熱交温度検出部23が検出した室外熱交温度が高く、しかも、回転数検出部24が検出した圧縮機の検出回転数が、室内温度検出部11が検出した室内温度に基づいて算出される算出回転数よりも継続的に低いときに、室内制御部10は、室外熱交換器42に目詰まりを生じたと判定して、通信部14を介し、室外熱交換器42に目詰まりを生じたことを示す信号をリモコン3へ送信することによって、室外熱交換器42の目詰まり発生を使用者に報知する。
【選択図】図5
Description
まず、空気調和機は、圧縮機によって圧縮された高温かつ高圧の冷媒と、室外送風機によって室外機内部の通風経路(以下、室外通風経路という)に取り込んだ室外の空気とを室外熱交換器にて熱交換(冷媒を放熱)させ、これによって冷却された高圧の冷媒を、減圧器にて減圧することによって更に低温の冷媒となす。
そして、圧縮機によって圧縮された高温かつ高圧の冷媒が、再び室外熱交換器にて室外の空気と熱交換される。
しかしながら、通風経路での目詰まりは外部からは認識し難く、特に、空気調和機の周辺に使用者が常時滞在していない場合は、使用者が通風経路での目詰まりに気づき難いため、空気調和機が通風経路での目詰まりを検知して、目詰まりの発生を使用者に報知することが望ましい。
このことから、従来の空気調和機は、室内フィルタの近傍に風速計を取り付け、風速が初期値よりも所定程度低下した場合に、目詰まりであると判定する(特許文献1参照)。
このことから、従来の他の空気調和機は、室内送風機の回転速度を検出する手段を備え、検出された回転速度に基づく通電電流値が基本電流値よりも所定程度低下した場合に、目詰まりであると判定する(特許文献2参照)。
このことから、従来の更に他の空気調和機は、室内送風機の運転積算時間と、室内送風機の送風量に基づく運転係数とを用いて目詰まり度を算出し、算出した目詰まり度が所定値以上である場合に、目詰まりであると判定する(特許文献3参照)。
また、一部の空気調和機(例えば廉価版機種)は、室内送風機の回転速度を検出する手段を備えていないため、特許文献2に開示されている空気調和機を得るためには、一部の空気調和機に対して新たに回転速度検出手段を追加する必要がある。
そして、室外温度が低い場合(夏季を除いた例えば冬季)では、室外通風経路で目詰まりを生じていても、室外熱交換器における冷媒の放熱効率が高く、このため、十分な冷房能力を発揮する場合も当然ある。
空気調和機が十分な冷房能力を有し、室内温度の低下又は維持に支障がない場合、室外通風経路の目詰まりを生じた部分(例えば室外熱交換器)を使用者にわざわざ清掃させることは、使用者の利便性を悪化させる。
ここで、室外熱交温度は、室外通風経路で目詰まりしている場合に高くなり、同様に、室内熱交温度は、室内通風経路で目詰まりしている場合に低くなる。また、室外熱交温度の高低は室外温度の高低にも依存し、室内熱交温度の高低は室内温度の高低にも依存する。更に、室内温度が高い(又は低い)場合は、算出手段が算出する圧縮機の回転数は多く(又は少なく)なる。
室外熱交温度が過度に高い場合は、室外熱交換器内部の冷媒の気圧が、高温によって安全気圧を超過することがある。このような不具合を抑制するためには、圧縮機の回転数を低下させて冷媒の気圧を下げる必要がある。このため、制御手段は、室外熱交温度の高さに応じて圧縮機の最大回転数を引き下げ、この結果、圧縮機の回転数は最大回転数を超過しなくなる。
ただし、圧縮機の回転数を低下させると、冷媒の温度も下がるため、室外熱交換器における熱交換(冷媒の放熱)の効率が低下し、冷房能力が低くなる。
つまり、検出回転数は算出回転数より低い状態が所定時間以上継続しており、しかも室外熱交温度が高い場合には、室外通風経路で目詰まりを生じていると判断される。
しかしながら、以上のような場合の空気調和機は、十分な冷房能力を発揮するため、室外通風経路での目詰まりを放置しても問題はない。
室外温度を検出する第4温度検出部は、従来の空気調和機が一般的に備えているため、新たに追加する必要がない。
室内熱交温度が過度に低い場合は、室内熱交換器内部の冷媒が凍結することがある。このような不具合を抑制するためには、圧縮機の回転数を低下させて室内熱交換器における熱交換(冷媒の放熱)の効率を低下させ、これによって冷媒の温度を上げる必要がある。このため、制御手段は、室内熱交温度の低さに応じて圧縮機の最大回転数を引き下げ、この結果、圧縮機の回転数は最大回転数を超過しなくなる。
つまり、検出回転数は算出回転数より低い状態が所定時間以上継続しており、しかも室内熱交温度が低い場合には、室内通風経路で目詰まりを生じていると判断される。
しかしながら、このような場合の空気調和機は、十分な冷房能力を発揮するため、室内通風経路で目詰まりを放置しても問題はない。
この場合、使用者は、リモートコントローラに表示された表示内容、又は出力された音声を知覚することによって、使用者自身が通風経路の状態(例えば室外通風経路に配されている室外熱交換器の状態、又は、室内通風経路に配されている室内フィルタ及び室内熱交換器の状態)を確認することなく、通風経路で目詰まりを生じたか否かを把握する。
空気調和機が運転を停止すれば、室内温度は上昇するが、通風経路での目詰まりは使用者に対して報知されているため、使用者が適宜に対処することによって、空気調和機の運転が再開し、室内温度の上昇が抑制される。
判定手段が、目詰まりを生じたと判定した場合に、報知手段が、外部と通信するための通信部を介して、目詰まりを生じたことを外部に報知する。
一方、受付部が、各部を作動停止させるという選択を受け付けていない場合は、停止手段が、圧縮機を含む各部を作動停止させない。つまり、空気調和機は運転を継続する。
何れにせよ、通風経路での目詰まりは使用者に対して報知されているため、使用者による早急な対処が可能となる。
この結果、使用者は、目詰まりが起きた室外通風経路内部及び/又は室内通風経路内部を好適なタイミングで清掃することができる。即ち、使用者の利便性を向上させることができる。
また、室外通風経路及び/又は室内通風経路の何れに目詰まりを生じたかを、室外熱交温度を用いて簡易に判定することができる。
また、室外温度が所定室外温度超過である場合は判定そのものを行なわないため、無駄な演算、判定等をする必要がない。
また、室外通風経路及び/又は室内通風経路の何れに目詰まりを生じたかを、室外熱交温度を用いて簡易に判定することができる。
しかも、目詰まりを生じたことを外部に報知するため、目詰まりを生じたことを報知された使用者が、目詰まりを生じた室外通風経路内部及び/又は室内通風経路内部を適宜に清掃してから、空気調和機の運転を再開させることができる。このため、冷房すべき室内の室内温度が過度に上昇することを抑制することができる。
また、作動停止又は作動継続に関わらず、目詰まりを生じたことを外部に報知するため、目詰まりを生じたことを報知された使用者は、自身の都合に合わせて適宜に空気調和機をメンテナンスすることができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機5が備える室内機1の外観を示す斜視図であり、図2は、室内機1の要部構成を示す模式的な側断面図である。
図3は、空気調和機5が備える室外機2の外観を示す斜視図であり、図4は、室外機2の要部構成を示す斜視図である。
図5は、空気調和機5の要部構成を示すブロック図である。
このような空気調和機5は、室内の壁面に設置されている室内機1と、室外の地面に設置されている室外機2とを備え、室内機1と室外機2とにわたって、冷房(又は暖房)のために冷媒が循環する熱交換サイクル部4を有する。
また、空気調和機5から送信された信号(現在の室内温度を報知する室温信号、室外通風経路内部の目詰まりを報知する室外目詰まり報知信号等)を受信したリモコン3は、受信した信号に対応する表示内容(現在の室内温度を表す数字、室外通風経路の目詰まりを表す記号等)を表示部に表示させる。
一方、図3〜図5に示すように、室外機2は、室外制御部20、室外温度検出部(第4温度検出部)21、室外熱交温度検出部(第2温度検出部)23、回転数検出部24、室外送風機27、並びに熱交換サイクル部4の圧縮機41、室外熱交換器42、減圧器43、及び四方切換弁45を備える。
四方切換弁45(図4参照)は、熱交換サイクル部4における冷媒の循環方向を切り換えるために用いられる。
冷房を行なう場合、熱交換サイクル部4内では、冷媒が、圧縮機41、四方切換弁45、室外熱交換器42、減圧器43、室内熱交換器44、四方切換弁45、圧縮機41の順に循環する。
四方切換弁45を切り換えて冷媒の循環方向を逆にした場合は暖房が行なわれる。以下では冷房について説明する。
また、室外熱交換器42の温度(即ち室外熱交温度)を検出すべく、室外熱交換器42には室外熱交温度検出部23が配されている。
室外温度検出部21、室外熱交温度検出部23及び回転数検出部24夫々の検出結果は、室外制御部20へ出力され、更に、これらの検出結果は、室外制御部20を介して室内制御部10に入力される。
また、室内熱交換器44の温度(即ち室内熱交温度)を検出すべく、室内熱交換器44には室内熱交温度検出部13が配されている。
室内温度検出部11及び室内熱交温度検出部13夫々の検出結果は、室内制御部10へ出力される。
逆に、圧縮力が小さい場合は、室外熱交換器42における冷媒の温度及び圧力が低下し、熱交換(冷媒の放熱)効率が低下する。このため、室内熱交換器44における冷媒の温度が上昇し、熱交換(冷媒の吸熱)効率が低下する。
減圧器43は、膨張弁又はキャピラリーチューブを用いてなる。
室外熱交換器42は冷媒を凝縮させる凝縮器として作用し、室内熱交換器44は、冷媒を蒸発させる蒸発器として作用する。
室外熱交換器42における冷媒との熱交換によって吸熱してなる高温の外気は、室外へ排出される。
室内熱交換器44における冷媒との熱交換によって放熱してなる低温の被処理空気は、室内へ排出される。このため、室内が冷却される。
図5に示す室内制御部10は空気調和機5の主制御部であり、バス、信号線等を介して、室外機2の室外制御部20と、室内機1の所定の各部とに夫々接続されている。
また、室外制御部20は、バス、信号線等を介して、室内機1の室内制御部10の他、室外機2の所定の各部に夫々接続されている。
メモリ15には、冷房時のデフォルトの室内温度が書き込まれており、リモコン3によって設定された室内温度が適宜に書き込まれる。
ここで、室内温度検出部11、室内熱交温度検出部13、室外温度検出部21、及び室外熱交温度検出部23は、従来から一般的な空気調和機が備えている各種のセンサである。
また、室内制御部10は、四方切換弁45の切り換えを指示する信号、減圧器43の出力を指示する信号、並びに室外送風機27及び圧縮機41夫々の回転数を示す信号を室外制御部20に与える。
四方切換弁45の切り換えを指示する信号、減圧器43の出力を指示する信号、及び室外送風機27の回転数を示す信号夫々を与えられた室外制御部20は、与えられた信号に従って、四方切換弁45、減圧器43、及び室外送風機27夫々を制御する。
室内制御部10は、室内温度検出部11及び室外温度検出部21の各検出結果と、メモリ15に記憶された室内温度(デフォルトの室内温度、又はリモコン3を介して使用者が設定した室内温度。以下、設定温度という)とに基づいて、圧縮機41の回転数を算出する。
同様に、室内制御部10は、5段階目の回転数を示す回転数指示信号を室外制御部20へ出力してからの経過時間をタイマ16を用いて計時し、所定の経過時間を超過しても室内温度が26℃まで低下しないときは、圧縮機41の回転数の段階を1段階ずつ上昇させていく。
室外熱交温度が60℃を超えた場合、室外熱交換器42内で冷媒の圧力が安全圧力を超過する不具合が生じる。このような不具合を抑制するために、室外制御部20は、室外熱交温度が、所定室外熱交換器温度(以下では、所定室外熱交温度という。具体的には50℃)未満である場合は、圧縮機41の最大回転数を圧縮機41が最大能力を発揮する10段階目の回転数とするが、室外熱交温度が50℃以上である場合は、最大回転数を4段階目の回転数に制限する。そして、室外熱交温度が安全な温度にまで低下したときに、最大回転数を10段階目の回転数に戻す。
室外通風経路では、主に、室外熱交換器42が目詰まりを生じる(具体的には、室外熱交換器42に設けられているフィンとフィンとの間で目詰まりを生じる)。室外熱交換器42が目詰まりを生じた場合、室外熱交換器42を通過する外気の量が低下するため、室外熱交換器42近傍の空気の温度が上昇し、このため、室外熱交温度が55℃以上にも達する。
このとき、室外熱交温度が50℃以上であるため、室外制御部20は、圧縮機41の最大回転数を4段階目の回転数に制限する。
室内温度が設定温度を超過した状態が所定の時間以上継続する場合、室内制御部10は、圧縮機41の回転数を上昇させるように回転数指示信号を室外制御部20へ出力し、場合によっては、回転数指示信号が示す回転数が、室外制御部20が制限している最大回転数を超過する。
ただし、室内制御部10自身が算出した回転数及び回転数検出部24の検出結果夫々の一時的な変動の影響を受けて、室外熱交換器42が目詰まりを生じていると誤判定することを回避するために、圧縮機41の実際の回転数が、室内制御部10自身が算出した回転数よりも低い状態が所定時間以上継続した場合に、室外熱交換器42が目詰まりを生じていると判定する。
逆に、空気調和機5の冷房能力が十分であるのに室外熱交換器42の目詰まりを使用者に報知して室外熱交換器42の清掃を促すことは、使用者の利便性を悪化させる。
室内制御部10は、通信部14を介して、設定温度を上下させる信号を受信したか否かを判定し(S11)、受信した場合は(S11でYES)、受信した信号に応じて、新たな設定温度をメモリ15に記憶させる(S12)。
設定温度を上下させる信号を受信していない場合(S11でNO)、室内制御部10は、設定温度をメモリ15に記憶されている設定温度のまま変更しない。
検出室内温度が設定温度よりも低すぎる場合(S16でNO)、室内制御部10は、圧縮機41の回転数を算出する(S17)。S17における回転数の算出は、検出室内温度と設定温度との差、室外温度等に基づいて求められるが、一般に、前回S15又はS17の処理で求めた回転数よりも1段階以上小さな段階の回転数が求められる。
最後に、室内制御部10は、後述する室外目詰まり判定処理を行なうサブルーチン(図8参照)を呼び出し、実行する(S19)。
S19の処理完了後、室内制御部10は、処理をS11へ戻す。
室外制御部20は、室内制御部10から回転数指示信号が入力(S18参照)されたか否かを判定し(S31)、入力されていない場合は(S31でNO)、処理を後述するS34へ移す。
S33の処理によって、圧縮機41は、室内制御部10が指示した回転数(即ちS15又はS17で算出した回転数)で作動する。
一方、指示回転数が最大回転数を超過している場合は(S32でNO)、室外制御部20は、処理をS34へ移す。即ち、室外制御部20は、室内制御部10が指示した回転数を無視する。
検出回転数が最大回転数を超過している場合(S39でNO)、室外制御部20は、S37でセットした最大回転数で回転するよう圧縮機41を制御し(S40)、処理をS31へ戻す。
検出回転数が最大回転数以下である場合(S39でYES)、室外制御部20は、S40の処理を行なわずに、処理をS31へ戻す。
室内制御部10は、室外温度検出部21の検出結果を読み取り(S51)、読み取った検出結果、即ち検出室外温度が、所定室外温度(具体的には38℃)以下であるか否かを判定し(S52)、検出室外温度が所定室外温度を超過している場合は(S52でNO)、室外目詰まり判定処理を終了して、処理をメインルーチンへ戻す。
所定時間が経過した場合(S60でYES)、室内制御部10は、タイマフラグを“0”にリセットし(S61)、タイマ16における計時を終了する(S62)。S60でYES、即ち検出回転数が算出回転数より低い状態が所定時間以上継続したため、室内制御部10は、室外目詰まり報知信号をリモコン3へ送信する(S63)。S63の処理完了後、室内制御部10は、室外目詰まり判定処理を終了して、処理をメインルーチンへ戻す。
S18における室内制御部10及びS33における室外制御部20は、算出手段の算出結果に基づいて圧縮機41の回転数を制御する制御手段として機能する。
S35〜S40における室外制御部20は、圧縮機41の回転数を、室外熱交温度検出部23の検出結果に応じた最大回転数以下に制限する制限手段として機能する。
そして、S63における室内制御部10は、判定手段が、目詰まりを生じたと判定した場合(S60でYESの場合)に、通信部14を介して、目詰まりを生じたことを外部(具体的にはリモコン3)に報知する報知手段として機能する。
実施の形態1の空気調和機5は室外熱交換器42の目詰まりを検知したが、本実施の形態の空気調和機5は室内フィルタ12の目詰まりを検知する。
図9は、本発明の実施の形態2に係る空気調和機5の要部構成を示すブロック図である。
本実施の形態の空気調和機5は、実施の形態1の空気調和機5と略同様の構成であるが、室内機1内部に配されている室内温度検出部11を備えず、代わりに、室内機1外部に配されている室内温度検出部(第1温度検出部)19を備える。
室内温度検出部19を備える空気調和機5は、例えば無人のコンピュータルームに対して用いられる。
室内通風経路では、主に、室内フィルタ12が目詰まりを生じる。室内熱交換器44も目詰まりを生じることはあるが、室内フィルタ12の目詰まりを検知する方法と同様の方法で目詰まりを検知することが可能であるため、以下では室内フィルタ12の目詰まりを例示する。
室内フィルタ12が目詰まりを生じた場合、室内フィルタ12を介して吸入され排出される外気の量が低下するため、室内熱交換器44近傍の空気の温度が低下し、このため、室内熱交温度が0℃以下にも達する。
室内熱交温度が所定室内熱交温度以下であるため、室外制御部20は、圧縮機41の最大回転数を4段階目の回転数に制限する。
室内温度が設定温度を超過した状態が所定の時間以上継続する場合、室内制御部10は、圧縮機41の回転数を上昇させるように回転数指示信号を室外制御部20へ出力し、場合によっては、回転数指示信号が示す回転数が、室外制御部20が制限している最大回転数を超過する。
ただし、室内制御部10自身が算出した回転数及び回転数検出部24の検出結果夫々の一時的な変動の影響を受けて、室内フィルタ12が目詰まりを生じていると誤判定することを回避するために、圧縮機41の実際の回転数が、室内制御部10自身が算出した回転数よりも低い状態が所定時間以上継続した場合に、室内フィルタ12が目詰まりを生じていると判定する。
逆に、空気調和機5の冷房能力が十分であるのに室内フィルタ12の目詰まりを使用者に報知して室内フィルタ12の清掃を促すことは、使用者の利便性を悪化させる。
ここで、室内制御部10がこのサブルーチンを呼び出すメインルーチンとしての冷房処理は、実施の形態1の室内制御部10が実行する冷房処理(図6参照)と略同様である。ただし、室内制御部10は、S19において、室外目詰まり判定処理の代わりに、本実施の形態の室内目詰まり判定処理を実行する。
S82の処理完了後、室内制御部10は、室内目詰まり判定処理を終了して、処理をメインルーチンへ戻す。
更に、S82における室内制御部10は、報知手段が目詰まりの報知を行なった場合(S81の処理を行なった場合)に、圧縮機41を含む各部を作動停止させる停止手段として機能する。
しかも、室内フィルタ12に目詰まりが起きた場合に空気調和機5の運転を停止させることによって、室内フィルタ12の目詰まりを起因とする空気調和機5各部の過熱、過冷却、故障等が抑制されるため、空気調和機5の安全性が向上される。
更に、室内フィルタ12の目詰まりは使用者に報知されるため、使用者は速やかに室内フィルタ12を清掃して空気調和機5を再度運転させる。
実施の形態1及び実施の形態2夫々の空気調和機5は、室外熱交換器42及び室内フィルタ12夫々の目詰まりを検知し、室内フィルタ12及び室外熱交換器42夫々の目詰まりは検知しないが、本実施の形態の空気調和機5は室内フィルタ12及び室外熱交換器42両方の目詰まりを検知する。
本実施の形態の空気調和機5の構成は、実施の形態2の空気調和機5の構成と同様であるため、実施の形態1,2に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
リモコン3は、使用者の選択に応じた信号(空気調和機5の運転停止を選択する信号、又は空気調和機5の運転継続を選択する信号)を空気調和機5へ送信する。
つまり、室内制御部10及び通信部14は、目詰まりを生じた場合に各部を作動停止させるか否かの選択を予め受け付ける受付部として機能する。
本実施の形態の圧縮機制御処理に関し、S91〜S95の処理は、実施の形態1の圧縮機制御処理(図7参照)におけるS31〜S35の処理と略同様である。また、S101〜S105の処理は、実施の形態1の圧縮機制御処理におけるS36〜S40の処理と略同様である。更に、S98の処理は、実施の形態1の圧縮機制御処理におけるS41の処理と略同様である。
そして、室内熱交温度が所定室内熱交温度以下である場合(S97でYES)、室外制御部20はS101以降の処理を実行し、室内熱交温度が所定室内熱交温度超過である場合(S97でNO)、室外制御部20はS98以降の処理を実行する。
室内制御部10は、室外熱交温度検出部23の検出結果を読み取り(S111)、読み取った検出結果、即ち検出された室外熱交温度が、所定室外熱交温度以上であるか否かを判定し(S112)、室外熱交温度が所定室外熱交温度以上である場合は(S112でYES)、実施の形態1の室外目詰まり判定処理サブルーチン(図8参照)を呼び出し、実行する(S113)。
ただし、S116において、室内目詰まり判定処理のS82は実行されない。
室外機2の通風経路又は室内機1の通風経路で目詰まりを生じた場合、即ち室外熱交換器42又は室内フィルタ12が目詰まりを生じた場合(S117でYES)、室内制御部10は、メモリ15を参照して、空気調和機5の運転停止を選択する信号に応じた選択情報が記憶されているか否か、即ち、空気調和機5の運転の停止という選択を受け付けているか否かを判定する(S118)。
空気調和機5の運転の継続を受け付けている場合(S118でNO)、又は室外機2の通風経路又は室内機1の両方で目詰まりを生じていない場合(S117でNO)、あるいはS119の処理完了後、室内制御部10は、目詰まり判定処理を終了して、処理をメインルーチンへ戻す。
同様に、室内フィルタ12及び/又は室外熱交換器42に目詰まりが起きた場合に、使用者の選択に応じて空気調和機5の運転を継続させることによって、室内温度が過剰に上昇することが抑制される。
なお、実施の形態1〜3の室外機2に、室外熱交換器42の目詰まりを抑制するために、取り込んだ外気を濾過するフィルタを設けてもよい。
10 室内制御部
11,19 室内温度検出部(第1温度検出部)
12 室内フィルタ
13 室内熱交温度検出部(第3温度検出部)
14 通信部(受付部)
2 室外機
20 室外制御部
21 室外温度検出部(第4温度検出部)
23 室外熱交温度検出部(第2温度検出部)
24 回転数検出部
41 圧縮機
42 室外熱交換器
44 室内熱交換器
5 空気調和機
Claims (7)
- 室内温度を検出する第1温度検出部と、
通風経路に取り込んだ室外及び/又は室内の空気、並びに冷媒の熱交換を行なう室外熱交換器及び/又は室内熱交換器の温度を検出する第2温度検出部及び/又は第3温度検出部と、
前記冷媒を圧縮する圧縮機の回転数を検出する回転数検出部と、
前記第1温度検出部の検出結果に基づいて、前記圧縮機の回転数を算出する算出手段と、
該算出手段の算出結果に基づいて前記圧縮機の回転数を制御する制御手段と、
前記圧縮機の回転数を、前記第2温度検出部及び/又は前記第3温度検出部の検出結果に応じた最大回転数以下に制限する制限手段と
を備え、
冷房を行なう空気調和機において、
前記算出手段が算出した算出回転数と、前記回転数検出部が検出した検出回転数とに基づいて、前記通風経路で目詰まりを生じたか否かを判定する判定手段
を備えることを特徴とする空気調和機。 - 前記通風経路は室外機に設けられており、
前記判定手段は、
前記回転数検出部が検出した検出回転数が、前記算出手段が算出した算出回転数よりも低い状態が所定時間以上継続した場合、
前記第2温度検出部の検出結果が所定室外熱交換器温度以上であるときに、
前記室外機の前記通風経路で目詰まりを生じたと判定するようにしてあることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。 - 室外温度を検出する第4温度検出部を備え、
前記判定手段は、前記第4温度検出部の検出結果が所定室外温度以下である場合に、目詰まりを生じたか否かの判定を行なうようにしてあることを特徴とする請求項2に記載の空気調和機。 - 前記通風経路は室内機に設けられており、
前記判定手段は、
前記回転数検出部が検出した検出回転数が、前記算出手段が算出した算出回転数よりも低い状態が所定時間以上継続した場合、
前記第3温度検出部の検出結果が所定室内熱交換器温度以下であるときに、
前記室内機の前記通風経路で目詰まりを生じたと判定するようにしてあることを特徴とする請求項1乃至3の何れかひとつに記載の空気調和機。 - 外部と通信するための通信部と、
前記判定手段が、目詰まりを生じたと判定した場合に、前記通信部を介して、目詰まりを生じたことを外部に報知する報知手段と
を備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れかひとつに記載の空気調和機。 - 前記報知手段が目詰まりの報知を行なった場合に、前記圧縮機を含む各部を作動停止させる停止手段
を備えることを特徴とする請求項5に記載の空気調和機。 - 目詰まりを生じた場合に各部を作動停止させるか否かの選択を予め受け付ける受付部を備え、
前記停止手段は、前記受付部が、各部を作動停止させるという選択を受け付けている場合に、各部を作動停止させるようにしてあることを特徴とする請求項1乃至6の何れかひとつに記載の空気調和機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006274306A JP4854457B2 (ja) | 2006-10-05 | 2006-10-05 | 空気調和機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006274306A JP4854457B2 (ja) | 2006-10-05 | 2006-10-05 | 空気調和機 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008095969A true JP2008095969A (ja) | 2008-04-24 |
JP2008095969A5 JP2008095969A5 (ja) | 2009-05-14 |
JP4854457B2 JP4854457B2 (ja) | 2012-01-18 |
Family
ID=39379002
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006274306A Expired - Fee Related JP4854457B2 (ja) | 2006-10-05 | 2006-10-05 | 空気調和機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4854457B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107014030A (zh) * | 2017-02-24 | 2017-08-04 | 广州松下空调器有限公司 | 一种空调控制方法 |
CN109737654A (zh) * | 2018-12-11 | 2019-05-10 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种堵塞检测方法及能够检测堵塞的机组 |
CN113701310A (zh) * | 2021-09-06 | 2021-11-26 | 四川长虹空调有限公司 | 用于新风空调的新风滤芯脏堵检测处理方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5767736A (en) * | 1980-10-13 | 1982-04-24 | Toshiba Corp | Air conditioner |
JPS6144239A (ja) * | 1984-08-08 | 1986-03-03 | Nippon Soken Inc | 空気吸入フイルタの目詰り検出装置 |
JP2001108276A (ja) * | 1999-10-01 | 2001-04-20 | Hitachi Ltd | 空気調和機 |
-
2006
- 2006-10-05 JP JP2006274306A patent/JP4854457B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5767736A (en) * | 1980-10-13 | 1982-04-24 | Toshiba Corp | Air conditioner |
JPS6144239A (ja) * | 1984-08-08 | 1986-03-03 | Nippon Soken Inc | 空気吸入フイルタの目詰り検出装置 |
JP2001108276A (ja) * | 1999-10-01 | 2001-04-20 | Hitachi Ltd | 空気調和機 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107014030A (zh) * | 2017-02-24 | 2017-08-04 | 广州松下空调器有限公司 | 一种空调控制方法 |
CN107014030B (zh) * | 2017-02-24 | 2019-09-17 | 广州松下空调器有限公司 | 一种空调控制方法 |
CN109737654A (zh) * | 2018-12-11 | 2019-05-10 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种堵塞检测方法及能够检测堵塞的机组 |
CN109737654B (zh) * | 2018-12-11 | 2024-01-23 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种堵塞检测方法及能够检测堵塞的机组 |
CN113701310A (zh) * | 2021-09-06 | 2021-11-26 | 四川长虹空调有限公司 | 用于新风空调的新风滤芯脏堵检测处理方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4854457B2 (ja) | 2012-01-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10168067B2 (en) | Detecting and handling a blocked condition in the coil | |
CA3029520C (en) | Evaporator coil protection for hvac systems | |
JP4173880B2 (ja) | 空気調和システムの除湿制御方法 | |
JP7195423B2 (ja) | 空調換気システム及び空調換気システムの制御装置 | |
JP2007155261A (ja) | 空気調和機 | |
US10156396B2 (en) | System for operating an HVAC system having tandem compressors | |
JP6177218B2 (ja) | 空気調和機 | |
JP4854457B2 (ja) | 空気調和機 | |
KR102379633B1 (ko) | 공기 조화기 및 이의 제어 방법 | |
US20060207273A1 (en) | Method of controlling over-load cooling operation of air conditioner | |
JP2021096034A (ja) | 空気調和機および制御方法 | |
JP6952882B2 (ja) | 空気調和機 | |
JP5227661B2 (ja) | 空気調和機 | |
JPH08247561A (ja) | 空気調和機 | |
JP5212330B2 (ja) | 空気調和機 | |
US11193684B2 (en) | Detecting blockage of air conditioner unit based on control signal | |
KR20080035878A (ko) | 공기조화기 및 상기 공기조화기의 제상방법 | |
JP2007192450A (ja) | 空気調和機 | |
US10837670B2 (en) | Air-conditioning apparatus | |
JP4450777B2 (ja) | 空気調和機 | |
JP2011052848A (ja) | 天井埋込形空気調和機 | |
KR100432723B1 (ko) | 공기조화기의 제어방법 | |
KR102240995B1 (ko) | 창문형 에어컨의 이상온도 제어 장치 | |
KR100487779B1 (ko) | 공기조화기의 운전제어방법 | |
JP6301789B2 (ja) | 冷凍サイクルにおける圧縮機の脱調検知システム及び脱調検知方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090327 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090327 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110124 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110301 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110415 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111025 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111025 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141104 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4854457 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |