JP2008094430A - カートリッジ収納ケース - Google Patents
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Abstract
【解決手段】磁気テープ巻回リールが内設される扁平体状のカートリッジを収納するカートリッジ収納ケースであって、他のカートリッジ収納ケースと重ね合わされて使用され、前記カートリッジを内部に保持可能であり、複数の前記カートリッジを並置させてなるカートリッジ群を収納する複数の区画室を独立空間として画成する間仕切り部を有するカートリッジ収納ケースである。
【選択図】図1
Description
しかし、このような集積包装の場合、カートリッジ101が段ボール箱105内に収納されるため、カートリッジ101の有無や種別等を確認するためには段ボール箱105を開封する必要があり、利便性に問題があった。また、段ボール箱が水濡れした場合、該段ボール箱が水を吸って壊れたり、内包されるカートリッジ101、更には磁気テープまで濡れてしまう状況もあった。
この収納ケースによれば、外部から凹状収納部110内に塵埃が侵入することは防止可能であるが、凹状収納部110に収納された薄いカセットを取り出し易くするため、凹状収納部110と凹状収納部110との間に切り欠き160が設けられており、各凹状収納部110が分断されていない。このため、1つの凹状収納部110に塵埃が侵入すると、切り欠き160を介して他の凹状収納部110にも塵埃が侵入し、収納ケース全体に広がってしまうおそれがある。
<1> 磁気テープ巻回リールが内設される扁平体状のカートリッジを収納するカートリッジ収納ケースであって、他のカートリッジ収納ケースと重ね合わされて使用され、前記カートリッジを内部に保持可能であり、
複数の前記カートリッジを並置させてなるカートリッジ群を収納する複数の区画室を独立空間として画成する間仕切り部を有することを特徴とするカートリッジ収納ケースである。
該カートリッジ収納ケースにおいては、複数の区画室により、複数のカートリッジを厚み方向に並置させてブロック状としたカートリッジ群が保持される。このため、従来のように、複数のカートリッジを個々に収納する必要がなく、厚み方向に重ねて保持した複数のカートリッジが纏めて区画室内に収納され、短時間で効率良く収納される。また、前記間仕切り部によって複数の区画室が独立空間として画成される。即ち、該カートリッジ収納ケースにおける前記間仕切り部は、他のカートリッジ収納ケースと重ね合わされて使用される際、該他のカートリッジ収納ケースにおける間仕切り部と当接する。その結果、該間仕切り部の当接によって形成される前記区画室の壁面にはこれと隣接する前記区画室に連通する空隙がない。このため、複数の区画室の一つに塵埃が侵入した場合でも隣接する他の区画室に侵入することがなく、塵埃がカートリッジ収納ケース全体に広がることが効果的に防止され、カートリッジ群のシュリンクパックを省略することも可能となる。また、該カートリッジ収納ケースが他のカートリッジ収納ケースと重ね合わされて使用された場合、該カートリッジ収納ケースにおける間仕切り部と他のカートリッジ収納ケースにおける間仕切り部とが当接しているので、この当接部が可撓性を示し、衝撃が加えられた際、当接部が変形(たわむ)することによって、衝撃が効果的に吸収され、衝撃力が独立空間内のカートリッジに伝達するのが防止される。
<2> 独立空間が、間仕切り部と、他のカートリッジ収納ケースにおける間仕切り部とが係合して形成される前記<1>に記載のカートリッジ収納ケースである。
該カートリッジ収納ケースにおいては、前記独立空間が該カートリッジ収納ケースの間仕切り部と、他のカートリッジ収納ケースの間仕切り部とが係合して密閉された独立空間が形成されるので、たとえ複数の独立空間の一つに塵埃が侵入した場合でも他の独立空間とは連通していないので塵埃が侵入することができず、塵埃が収納ケース全体に広がることが確実に防止される。
<3> 間仕切り部が、他のカートリッジ収納ケースにおける間仕切り部に形成された凹部及び凸部のいずれかと係合可能な凸部及び凹部のいずれかを有する前記<1>から<2>のいずれかに記載のカートリッジ収納ケースである。
該カートリッジ収納ケースにおいては、一のケースにおける間仕切り部が、他のケースにおける間仕切り部に形成された凹部及び凸部のいずれかと係合可能な凸部及び凹部のいずれかを有する。前記カートリッジ収納ケースは、一つの金型により成型した同一構造(1種類)の収納ケースを蓋側ケースとしても、身側ケースとしても使用することができ、一のカートリッジ収納ケースと他のカートリッジ収納ケースとを重ね合わせて、間仕切り部を係合させることにより、密閉された独立空間が容易に形成される。
<4> 間仕切り部が、隣接する独立空間を互いに切り離し可能な切断可能部を有する前記<1>から<3>のいずれかに記載のカートリッジ収納ケースである。
該カートリッジ収納ケースにおいては、間仕切り部が、隣接する独立空間を互いに切り離し可能な切断可能部を有するので、独立状態を維持したままで前記独立空間を切り離すことができ、嵩張らない小型のカートリッジ収納ケースとして使用することができるので、利便性が向上する。
<5> 区画室が、立置したカートリッジにおける高さ方向の45〜55%の部分が該区画室から外部に露出した状態で該カートリッジを収納可能である前記<1>から<4>のいずれかに記載のカートリッジ収納ケースである。
該カートリッジ収納ケースにおいては、立置したカートリッジにおける高さ方向の45〜55%の部分(略半分)が区画室から外部に露出した状態で該区画室にカートリッジを収納可能である。このため、切り欠きを設けなくても、容易にカートリッジを収納ケースから取り出すことができる。また、切り欠きを設けないことによって、区画室と区画室の間に間仕切り部を形成することができるので、複数の区画室を密閉状態の独立空間に画成することができる。
該カートリッジ収納ケースにおいては、比較的入手の容易な熱可塑性樹脂を用いて、高精度にカートリッジ収納ケースを容易かつ安価に量産することができる。
<7> 熱可塑性樹脂が、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリプロピレン樹脂及びポリスチレン樹脂のいずれかを含む前記<6>に記載のカートリッジ収納ケースである。
該カートリッジ収納ケースにおいては、該カートリッジ収納ケースの材料としてポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリプロピレン樹脂及びポリスチレン樹脂のいずれかを用いているので、材料の容易な入手が可能となると共に、容易かつ安価な真空成形が可能となる。
<8> 熱可塑性樹脂が、透光性を有する前記<6>から<7>のいずれかに記載のカートリッジ収納ケースである。
該カートリッジ収納ケースにおいては、該カートリッジ収納ケースの材料として、透光性を有する熱可塑性樹脂を用いている。このため、各区画室内に収納されるカートリッジが外部より視認可能となり、各区画室内のカートリッジ収納状況が容易に把握できる。
<9> 0.5〜2.0mmの厚みを有する熱可塑性樹脂のシートを延伸加工して形成した前記<6>から<8>のいずれかに記載のカートリッジ収納ケースである。
該カートリッジ収納ケースにおいては、厚みが0.5〜2.0mmの熱可塑性樹脂のシートを延伸加工して形成することで、複数のカートリッジ群を収納する区画室の最低構造強度が経済的に確保されるとともに、ケース全体の重量も最低強度を満足しつつ最小とすることができる。また、上記厚みで形成されることで、外力が加えられた際の適度な変形が可能となり、収納されたカートリッジに対する衝撃吸収作用を最適に確保することが可能となる。つまり、これより薄厚であれば、変形が容易となり過ぎ、衝撃吸収効果が低下する。また、これより厚くなれば、変形し難くなり、衝撃力が直接収納カートリッジに伝達されてしまうことになる。このように熱可塑性樹脂のシート厚みが上記厚みに設定されることで、最適な衝撃吸収部(クラッシャブルゾーン)の形成が可能となる。
なお、本発明のカートリッジ収納ケースは、異なる金型から成形された異なる構造のカートリッジ収納ケースを組み合わせるものであってもよく、また、一つの金型により成形した同一構造のカートリッジ収納ケースに切削加工、又は貼り付け加工を施した異なる構造のカートリッジ収納ケースと組み合わせてもよい。
前記カートリッジ収納ケースの厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、0.5〜2.0mmの厚みを有することが好ましい。前記厚みが0.5mm未満であると、変形が容易となり過ぎ、衝撃吸収効果が低下することがある。一方、前記厚みが2.0mmを超えると、変形し難くなり、衝撃力が直接収納されたカートリッジに伝達されてしまうことになる。
前記金属としては、加工性のよいものが好ましく、例えば鉄、アルミニウム、黄銅、銅、ステンレススチールなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
なお、前記プラスチックを使用する場合には、前記プラスチックに各種の繊維(ガラス繊維、カーボン繊維等)、充填剤(炭酸カルシウム、タルク、マイカ、クレー、カーボンナノチューブ、フラーレン等)などを配合することもできる。
前記古紙パルプの原料としては、財団法人古紙再生促進センターの古紙標準品質規格表に示されている、上白、罫白、クリーム白、カード、特白、中白、模造、色白、ケント、白アート、特上切、別上切、新聞、雑誌などが挙げられる。具体的には、情報関連用紙である非塗工コンピュータ用紙、感熱紙、感圧紙等のプリンタ用紙;PPC用紙等のOA古紙;アート紙、コート紙、微塗工紙、マット紙等の塗工紙;上質紙、色上質、ノート、便箋、包装紙、ファンシーペーパー、中質紙、新聞用紙、更紙、スーパー掛け紙、模造紙、純白ロール紙、ミルクカートン等の非塗工紙;化学パルプ紙、高歩留りパルプ含有紙などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記ゴムとしては、例えば天然ゴム、合成ゴムなどが挙げられる。
また、材料として紙を用いた場合には、例えば金型成型、注型成型、抜き型によりカットする方法などが挙げられる。
同一構造であるカートリッジ収納ケースと他のカートリッジ収納ケースとが、上下から重ね合わされたときに、凸条が凹溝に入り込み、双方が係合する。これにより、区画室が密閉されて、耐水性を得ることができ、水に浮くことも可能である。また、ほこり、湿気、跳ねかけられた水、及び他の有害物質に対してカートリッジを保護することができる。つまり、1つのケースが、蓋としても、身としても使用されることとなる。このことから、1つの金型により成形した1種類のケースを用いて、凸条及び凹溝の係合により開閉が可能となる区画室を有するカートリッジ収納ケースが形成できる。
前記フランジは、衝撃吸収部であり、前記カートリッジ収納ケースの複数の区画室の外周の少なくとも一部に突設されている。前記フランジは、前記カートリッジ収納ケースが成型されるときに同時に成型される。
前記フランジは、少なくとも1つの把持部を有することが好ましい。該把持部としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば孔部、切欠などが挙げられる。
前記孔部としては、フランジの中央部を角孔形状に切除した把持部であり、第1ケースと第2ケースとが係合された収納ケースは、いずれか一方の把持用孔部に手(指)を入れて、他方のフランジが下方となるようにして持ち運びすることが可能となっていると共に持ち上げることが可能になっている。また、カートリッジ収納ケースは、両手で両側の把持用孔部を掴んで、水平方向に持ち運ぶこともできる。
前記切欠としては、フランジの中央部から端縁まで切除した把持部であり、段ボール箱が開封されてから収納ケースを取り出すに際し、指等を挿入することで引き出しを容易にする機能を有する。また、両手で両側の切欠を掴んで引き出すこともできる。
前記カートリッジ収納ケースの区画室の外周の少なくとも一部であるフランジには摘み片が延設されていることが好ましい。
前記摘み片としては、特に制限はなく、目的に応じてその形状、構造、大きさ、材料等について適宜選択することができる。
前記摘み片の形状としては、指で摘み易い形状であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、略円形、略半円形、略楕円形、略三角形、略四角形、などが挙げられる。
前記摘み片の構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば1種単独で形成されていてもよいし、2種以上の部材で形成されていてもよい。
前記摘み片の材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば前記カートリッジ収納ケースと同じ材料を用いることができ、前記摘み片はカートリッジ収納ケースが成型されるときに同時に成型される。
前記摘み片は、前記カートリッジ収納ケースの周縁の4つの隅部を傾斜辺で切除した面取り部に形成することが好ましく、カートリッジ収納ケースの外形の四辺を包絡した四角形領域の内側に形成されていることがより好ましい。このように摘み片を面取り部に延設すれば段ボール箱にカートリッジ収納ケースを収容する場合であっても、摘み片が収納の邪魔となることがない。
前記複数の区画室は、複数のカートリッジを厚み方向に並置させてブロック状としたカートリッジ群を収納できるものであれば特に制限はなく、目的に応じてその数、形状、大きさ、材料などについて適宜選択することができる。
前記複数の区画室の数としては、少なくとも2つが好ましく、2つ〜10つがより好ましく、2つ〜4つが更に好ましく、4つが特に好ましい。
前記複数の区画室の形状及び大きさとしては、内部に収納するカートリッジの大きさ、カートリッジの数、カートリッジの種類等に応じて適宜選択することができ、例えば、磁気テープ巻回リールが内設される扁平体状のカートリッジを収納する場合、1つの区画室が、複数のカートリッジからなるカートリッジ群の体積と、略同一の収納容積を有する大きさが好ましい。
前記カートリッジとしては、磁気テープ巻回リールが内設される扁平体状のカートリッジが用いられるが、その他、矩形状の扁平体状であってもよい。前記カートリッジは複数個(2つ〜10つが好ましく、5つが特に好ましい)を厚み方向に並置させてブロック状としたカートリッジ群として前記区画室内に収納される。なお、前記カートリッジ及びカートリッジ群にはシュリンクパックを施しても構わない。
前記複数の区画室の材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば前記カートリッジ収納ケースと同じ材料を用いることができる。該複数の区画室は前記カートリッジ収納ケースが成型されるときに同時に成型される。
前記複数の区画室の構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば1種単独で形成されていてもよいし、2種以上の部材で形成されていてもよい。
前記区画室は、立置したカートリッジにおける高さ方向の45〜55%(略半分)の部分が該区画室から外部に露出した状態で該カートリッジを収納可能であることが好ましい。この範囲において、区画室内に縦配置したカートリッジが身側(下)ケースから略半分突出しているので、身側(下)ケースからのカートリッジの取り出しが容易であり、切り欠きを設ける必要がない。
前記複数の区画室の外壁面には、第1緩衝リブ、第2緩衝リブ、及び第3緩衝リブを設けることが好ましい。
前記第1緩衝リブは、区画室内に収納されるカートリッジにおける厚み方向の区画室の外壁面に形成されていれば特に制限はなく、目的に応じてその数、形状、大きさ、材料などについて適宜選択することができる。前記第1緩衝リブの数は、該第1緩衝リブの大きさや区画室の大きさ等に応じて適宜選択することができ、例えば1〜5つが好ましく、2つがより好ましい。前記第1緩衝リブの形状は、例えば凸状、断面半円形状、断面半楕円形状などが好ましい。
前記第2緩衝リブは、前記カートリッジ収納ケースが成型されるときに同時に成型することができる。
前記第2緩衝リブは、前記カートリッジ収納ケースが成型されるときに同時に成型することができる。
第1緩衝リブと第2緩衝リブとによって、カートリッジ収納ケースの外壁面とカートリッジとの間に空隙が形成されることとなり、その空間がクッション材となって耐衝撃性を高めるようになっている。
また、各区画室のコーナー部には、カートリッジの稜線部を包囲するような第3緩衝リブが形成されている。前記第3緩衝リブの形状は、凸状、断面円形状、断面半円形状、断面半楕円形状などが好ましい。第3緩衝リブは、第1緩衝リブと第2緩衝リブとの端部にそれぞれ配置されているために、カートリッジを収納した状態で、カートリッジ収納ケースを落下させた場合等の、カートリッジ稜線部の変形を効果的に阻止することができる。
前記間仕切り部は、複数の区画室を独立空間として画成することができるものであれば特に制限はなく、目的に応じてその形状、構造、大きさ等について適宜選択することができ、例えば他のカートリッジ収納ケースにおける間仕切り部に形成された凹部及び凸部のいずれかと係合可能な凸部及び凹部のいずれかを有するものが好ましい。
前記間仕切り部の形状としては、特に制限はなく、区画室の形状、区画室の大きさなどに応じて適宜選択することができ、例えば長板状、短板状などが挙げられる。
前記間仕切り部の材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば前記カートリッジ収納ケースと同じ材料を用いることができる。該間仕切り部は、前記カートリッジ収納ケースが成型されるときに同時に成型することができる。
前記間仕切り部の構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば1種単独で形成されていてもよいし、2種以上の部材で形成されていてもよい。
前記切り離し方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば一のカートリッジ収納ケースにおける間仕切り部と、他のカートリッジ収納ケースにおける間仕切り部との接合面(又は係合面)にミシン目を形成しておき、該ミシン目に沿って切断する方法などが挙げられる。
前記その他の部材としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば各区画室外部底面部には、相互に遊嵌可能な大小の四角枠部が膨出されている。これにより、カートリッジ収納ケースが上下方向に積載されても、上側収納ケース下面の四角枠部が、下側収納ケース上面の四角枠部に嵌合して、相対的に横ずれ規制されて、段積み時の崩れ防止が図られるようになっている。
なお、カートリッジ収納ケースと他のカートリッジ収納ケースは、同一構造を有しており、上下から重ね合わさせた際にいずれか一方を蓋とし、他方を身とすることができるので、以下の実施例では、蓋側のケースを上ケースとし、身側のケースを下ケースとして説明した。
このカートリッジ収納ケース100では、上ケース23と、下ケース25とが上下から重ね合わされることにより、上ケース23における間仕切り部47と、下ケース25における間仕切り部47とが当接することで、独立空間である区画室27,27が形成されている。この間仕切り部47の当接によって形成される区画室の壁面にはこれと隣接する区画室に連通する空隙がない。このため、複数の区画室の一つに塵埃が侵入した場合でも隣接する他の区画室に侵入することがない。
また、上ケース23と下ケース25とが重ね合わされることにより、間仕切り部47と間仕切り部47とが当接した当接部が可撓性を示し、外部から衝撃が加えられた際に変形(たわむ)することによって、衝撃が効果的に吸収され、衝撃力が独立空間内のカートリッジに伝達するのが防止される。
また、図8に示すように、上ケースにおける間仕切り部47aが凸部145と凸部148とを有しており、互いに係合する下ケースにおける間仕切り部47bが凹部146と凹部149を有している。そして上ケースと下ケースとが上下から重ね合わされると、凹部146内に凸部145が入り込み、凹部149内に凸部148が入り込み、両者が係合して、密閉状態の独立空間である区画室が形成される。
これらの間仕切り部のミシン目151に沿って切断することにより、独立空間である区画室27をその独立状態を維持したままで切り離すことができ、嵩張らない小型のカートリッジ収納ケースとして使用することができる。
また、図1に示すように、区画室27は、立置したカートリッジ21における高さ方向の45〜55%(略半分)の部分が該区画室27から外部に露出した状態で該カートリッジを収納可能に形成されている。これにより、区画室内に縦配置したカートリッジが下ケースから略半分突出しているので、下ケースからのカートリッジの取り出しが容易であり、カートリッジを取り出すための切り欠きを設ける必要がない。
収納ケース100の側面を構成する各区画室27の外壁面には、区画室27内に収納されるカートリッジ21における厚み方向に第1緩衝リブ35が形成されている。本実施例では、第1緩衝リブ35は、各区画室27にカートリッジ21の厚み方向に凸状に2個形成されている。また、カートリッジ21の厚み方向に垂直の収納ケース100の側面には第2緩衝リブ38が形成されている。本実施例では、第2緩衝リブ38においても、各区画室27に凸状に2個形成される。これらは、上ケース及び下ケースが熱可塑性樹脂で成型されるときに同時に成型される。
カートリッジ群29を収納した収納ケース100は、外形状と略同一の内形状となった不図示の段ボール箱に収容されることがある。このため、該段ボール箱からの取り出し性を良好とするため、フランジ31の両側には略45度の傾斜辺となった面取り部49が形成されている。これにより、段ボール箱に収容された収納ケース100は、段ボール箱内壁面との間に、この面取り部49による三角穴が形成されて、手指の挿入による容易な取り出しが行えるようになっている。
この場合、フランジ31には、該フランジ31の中央部から端縁まで切除した把持部である把持用切欠部61が形成されている。把持用切欠部61は、段ボール箱80が開封されてから収納ケース100を取り出すに際し、指等を挿入することで引き出しを容易にする機能をもつ。そして、この場合、両手で両側の把持用切欠部61,61を掴んで引き出すようにするのが好ましい。
3 収納空間
5 仕切り突起
7、9 最端部のケース部位
21 カートリッジ
23 上ケース
25 下ケース
27 区画室
29 カートリッジ群
31 フランジ
33 把持用孔部
35 第1緩衝リブ
37 第3緩衝リブ
38 第2緩衝リブ
41 凸条(凸部)
43 凹溝(凹部)
47 間仕切り
49 面取り部
51 摘み片
61 把持用切欠部
81 段曲げ部
100 カートリッジ収納ケース
101 カートリッジ
103 ケース
105 段ボール箱
110 凹状収納部
120 孔
130 蓋体
140 ヒンジ部
150 本体
160 切り欠き
Claims (9)
- 磁気テープ巻回リールが内設される扁平体状のカートリッジを収納するカートリッジ収納ケースであって、他のカートリッジ収納ケースと重ね合わされて使用され、前記カートリッジを内部に保持可能であり、
複数の前記カートリッジを並置させてなるカートリッジ群を収納する複数の区画室を独立空間として画成する間仕切り部を有することを特徴とするカートリッジ収納ケース。 - 独立空間が、間仕切り部と、他のカートリッジ収納ケースにおける間仕切り部とが係合して形成される請求項1に記載のカートリッジ収納ケース。
- 間仕切り部が、他のカートリッジ収納ケースにおける間仕切り部に形成された凹部及び凸部のいずれかと係合可能な凸部及び凹部のいずれかを有する請求項1から2のいずれかに記載のカートリッジ収納ケース。
- 間仕切り部が、隣接する独立空間を互いに切り離し可能な切断可能部を有する請求項1から3のいずれかに記載のカートリッジ収納ケース。
- 区画室が、立置したカートリッジにおける高さ方向の45〜55%の部分が該区画室から外部に露出した状態で該カートリッジを収納可能である請求項1から4のいずれかに記載のカートリッジ収納ケース。
- カートリッジ収納ケースが、熱可塑性樹脂の一体成形品からなる請求項1から5のいずれかに記載のカートリッジ収納ケース。
- 熱可塑性樹脂が、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリプロピレン樹脂及びポリスチレン樹脂のいずれかを含む請求項6に記載のカートリッジ収納ケース。
- 熱可塑性樹脂が、透光性を有する請求項6から7のいずれかに記載のカートリッジ収納ケース。
- 0.5〜2.0mmの厚みを有する熱可塑性樹脂のシートを延伸加工して形成した請求項6から8のいずれかに記載のカートリッジ収納ケース。
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Citations (3)
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JP2001206408A (ja) * | 2000-01-21 | 2001-07-31 | Daicel Chem Ind Ltd | 容 器 |
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2006
- 2006-10-12 JP JP2006278499A patent/JP2008094430A/ja active Pending
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
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