JP2008093219A - パチンコ遊技機 - Google Patents

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基守 西川
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Abstract

【課題】可変入賞口を開閉する可動部材を所定の位置に安定的に保持することができるパチンコ遊技機を提供する。
【解決手段】遊技球を受入れる受入開口23を開閉部材25の可動によって遊技球の入球を制限する第1状態と遊技球の入球を制限しない第2状態とに変動する可変入賞口15を備えたパチンコ遊技機であって、前記可変入賞口15は前記開閉部材25を可動させる変動手段28,30を備えると共に該開閉部材25の可動に伴い重心位置が変位する重心移動手段33を備え、前記重心移動手段33により前記開閉部材25を第1状態と第2状態とに静止させるようにした。
【選択図】 図5

Description

本発明は、パチンコ遊技機に関するものであり、特に遊技球を受入れる受入開口を遊技球の入球を制限する第1状態と遊技球の入球を制限しない第2状態とに変動する可変入賞口を備えたパチンコ遊技機に関するものである。
従来のパチンコ遊技機に設けられる可変入賞口としては一対の翼片を回動自在に軸支して、遊技球の入球により翼片を開閉する所謂チューリップと称される可変入賞口が知られている。この可変入賞口は、横軸にシーソー動作の球導板が軸支されると共に下方に球受片が設けられ、翼片が起立しているとき、上方からその翼片の間に遊技球が入ると遊技球は球入口から球導板上に導かれて後方へ転動し、その球重量で前端をはね上げて翼片を傾動させ、この状態で次の遊技球が翼片間に入ると球受片に接触しその球重量で球導板の前端を下げて元の状態に戻すようにされている。しかし、遊技球の落下スピードが速いと該球によって一旦起立した翼片が自重で傾動する以前に鍵付可動板による球導板の掛止が外れて該球導板が先端を下げてしまうため、回転体に球接触片にそれぞれ対応する係合面を有する係合突起を形成すると共に、球導板と同軸上に前記係合突起の係合面に係合する係合部が設けられた回転規制片を揺動自在に軸支して、正しい位置に保持するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
また、他の可変入賞口として一気に多量の遊技球を入賞させる所謂アタッカーと称される大入賞口は、入賞開口に設けた開閉扉をソレノイド等により開閉するようにしており、所定の個数が入賞するまで又は所定時間経過するまでソレノイドを励磁し続けて入賞開口を開放するようにしていた。そのため、ソレノイド自体が異常に発熱して故障を起す原因となっていたが、ソレノイドの外周を放熱板で囲う放熱手段を設けて故障を起す原因を解消する提案がされている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平6−246号公報 特開2002−331099号公報
しかしながら、従来のチューリップは翼片にしても球導板にしても重心位置は一定であるため、衝撃により翼片,球導板が動き重心位置が変位の分岐点を越えると翼片を無用に可動させて遊技者又はホールに損害を与えるという問題があった。また、文献1のチューリップは部品点数が多くなり、コスト高になると共に組立てが煩雑となる問題がある。
また、文献2の大入賞口はソレノイドの放熱効果はあるものの、開閉扉の開状態を保持するためにソレノイドを励磁し続けなければならず、ソレノイドが発熱して能力が低下を引起している。そのため、必要以上の能力を備えたソレノイドを用いなければならず、コスト的にも高くなる原因になっている。
本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、可変入賞口を開閉する可動部材を所定の位置に安定的に保持することができるパチンコ遊技機を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、遊技球を受入れる受入開口を開閉部材の可動によって遊技球の入球を制限する第1状態と遊技球の入球を制限しない第2状態とに変動する可変入賞口を備えたパチンコ遊技機であって、前記可変入賞口は前記開閉部材を可動させる変動手段を備えると共に該開閉部材の可動に伴い重心位置が変位する重心移動手段とを備え、前記重心移動手段により前記開閉部材を第1状態と第2状態とに静止させるようにしたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記重心移動手段は軸部を介して揺動自在に設けると共に重心移動体を移動自在に設け、前記開閉部材の可動に伴って重心移動体が移動して重心位置が変位するようにしたことを特徴とする。重心移動体は軸部の軸線方向とほぼ直交する方向に設けられる移動部に移動自在に設けられると共に、揺動により下傾した方向に移動するように設けられる。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記重心移動体は流体物であり、前記重心移動手段に中空部を形成すると共に該中空部に前記流体物を移動自在に封入したことを特徴とする。ここでいう「流体物」とは中空部を開閉部材の揺動により下傾した方向に自由に移動し得るものであり、粒体,液体,粉体が好ましく、さらに球体・円柱等転動するものであってもよい。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、前記重心移動手段を前記開閉部材に設けたことを特徴とする。
前記変動手段は、開閉部材を第1状態から第2状態に変動させる往動手段と開閉部材を第2状態から第1状態に変動させる復動手段を備えている。また、変動手段は、遊技球によって作用させるようにしてもソレノイド等の電気的駆動源によって作用させるようにしてもよい。
前記開閉部材の所定位置において、重心移動体は開閉部材の傾動方向側に位置するように初期位置を設定するのが好ましい。
また、遊技盤面に複数の可変入賞口からなる入賞群を設け、複数の可変入賞口を連動させて入賞群単位で開閉動作を行うようにしてもよい。また、遊技球の入賞によって入賞群の可変入賞口を開動作させる特別入賞口と、遊技球の入賞によって前記開動作した入賞群の可変入賞口を閉動作させるリセット口とを備えるのが好ましく、遊技球を利用した遊技機本来の楽しみを味わうことができる。さらに、前記入賞群を複数設けて入賞群領域を形成して入賞群単位で開閉動作するようにしてもよい。このとき、複数の可変入賞口又は入賞群単位の可変入賞口を相互に機械的に開動作する連動機構を備えるのが好ましい。また、複数の可変入賞口又は入賞群単位の可変入賞口を相互に機械的に閉動作する連動機構を備えるようにしてもよい。
また、可変入賞口の開閉を表示する表示手段を設けるのが好ましく、表示手段は例えば図柄・数字等が表示可能なマトリクス表示器,液晶表示器,EL表示器であり、色彩で開閉を表示する多色発光可能なLEDである。
以上説明したことから明らかなように、本発明におけるパチンコ遊技機は、可変入賞口の開閉部材の可動に伴い重心移動手段の重心位置が変位するようにしたので、開閉部材の第1状態及び第2状態を安定的に保持することができる。また、開閉部材に重心移動手段を設けることで部品点数を減らし、構造を簡単にすることができるためコストの低減化を図ることができる。
以下に本発明のパチンコ遊技機について図面を参照して説明する。パチンコ遊技機は、図1に示すように矩形状の外枠1の前面に遊技盤4を備えた中枠2がヒンジ機構3を介して水平方向へ片開き自在に蝶着され、その前面に遊技盤4が視認できる前面扉5が正面左側を枢支して開閉自在に設けられている。前面扉5の下部には遊技媒体としての遊技球が貯留される供給皿を備えた上受皿7が開閉自在に設けられ、その上受皿7の下部には上受皿7の余剰球が貯留される貯留皿と灰皿を備えた下受皿9が設けられている。また、下受皿9の右側方には遊技球の打力を調整する発射ハンドル10が設けられている。
前面扉5は、全体がパチンコ遊技機の上半分程度の大きさで方形状に形成され、遊技盤4の前面に位置して遊技領域4aが視認できる開口窓39を有している。また、前面扉5は、図2及び図3に示すように遊技者に視認される飾り枠となる表枠体50と、図柄意匠を描いた意匠シート51と、第一透明板52を備えた裏枠体53とで大略構成されており、意匠シート51を交換自在としてパチンコ遊技機の前面を装飾する装飾部材としての役割を成している。そして、前面扉5にはパチンコ遊技機を電気的に装飾する光源を備えた発光手段としてのLED54及び遊技状態に応じて効果音を出力する音出力手段としてのスピーカ55が設けられている。
ここで使用されるスピーカ55は、いわゆる圧電素子の圧電効果を利用した圧電スピーカであり、薄手の圧電素子と金属板を貼り合わせた振動部と平板状の振動板とで構成され、圧電素子に電圧を加えることにより発生する振動が振動板に伝達され、振動板が空気を振動させることで音が出力される。このように、薄型化されたスピーカ55を使用することでスピーカ55の設置位置も限定されず限られたスペースを有効に利用することができると共に、スピーカ55を複数設けても重量も嵩張らず迫力ある演出ができる。また、スピーカ55及びLED54は音声・ランプ制御基板によって制御され、本実施例ではスピーカ55及びLED54は同期して、スピーカ55により遊技動作に応じた効果音を発生すると共に遊技機を電気的に装飾するLED54が遊技状態の変化に応じて点滅し遊技機の装飾性を高めると共に、そのLED54の表示状態に応じて遊技者にゲームの進行状態を知らせたりするようになっている。音声ランプ制御基板は、主制御基板からの指示に従い音声やランプ表示の制御を司るCPUや、その他ROM、RWM(RAM)、各種ポート等を備えている。なお、実施例において音声・ランプ制御基板を1枚の基板としたが、音声及びランプの制御基板をそれぞれ別個に設けるようにしてもよい。なお、意匠シート51に直接振動部を貼着して意匠シート51を振動板としてもよい。さらに、表枠体50に振動部を貼着して音響効果を高めるようにしてもよい。
表枠体50は、具体的に透光性を有する合成樹脂材(ポリカーボネート,アクリル,ポリエチレン等)により方形状に形成され、図2及び図3に示すようにほぼ中央に所定の奥行きを有する短筒状の開口窓39を形成すると共に開口窓39の上部に膨出部50cが形成されている。また、図3に示すように表枠体50には、スピーカ55に対応する複数箇所に透音孔56が穿設されている。そして、透音孔56の後面に該透音孔56から針金等の不正具の侵入を防ぐ不正防止手段としての障害片57が設けられている。
意匠シート51は透光性を有する樹脂シートの表面に、表枠体50を介して視認できるパチンコ遊技機の名称や遊技盤4面の図柄・模様と関連する図柄・模様が描かれており、前面扉5を含む中枠2の全体がマッチングするように描かれた図柄意匠が前面扉5の表側に表示され、図柄・模様をLED54により浮かび上がらせるようにしている。また、意匠シート51にはスピーカ55に対応位置して小孔58が穿設されている。
裏枠体53は、ポリカーボネートやアクリル,ポリエチレン等の透明な合成樹脂材で形成され、図2及び図3に示すように表枠体50より一回り小さい方形状の板部53aに開口窓39より開口が大径であり所定の奥行きを有する方形箱枠53bを形成すると共に遊技盤4との間に遊技領域4aを形成する第一透明板52及びガイドレール6を一体に設けている。なお、第一透明板52の遊技盤4側の側面にシリコン樹脂等のコーティングにより耐磨耗処理を施して、遊技球の接触により表面に傷が付かないようにしている。箱枠53b内には、奥部に位置する第一透明板52から所定間隔を隔ててガラス等の透視性を有する第二透明板59の位置決め手段となる段部60が形成されている。
上記構成の前面扉5は、表枠体50の裏面に意匠シート51を配設すると共に裏枠体53の位置決め段部60に第二透明板59を位置させ、表枠体50と裏枠体53とで挟持して、ビス等の取付け具又は係止爪等の係止手段を係合させることにより組立てられる。このとき、裏枠体53の裏面に不正防止及び補強を兼ねた薄い鉄板を配設するようにしてもよい。なお、第二透明板59の装着手段は、表枠体50と裏枠体53の挟着に限定されるものではなく、裏枠体53又は表枠体50に上又は左右方向の差込溝を形成して第二透明板59を差込溝に装着するようにしてもよい。
遊技盤4は、所定の厚みを有する方形状に形成され、ガイドレール6により略円形の遊技領域4aが形成されている。遊技領域4aの略中央に図柄,数字を変動表示する役物として図柄表示装置13が設けられ、その下方に図柄表示装置13の表示図柄を変動させる始動入賞口として検知センサ14a,15bを備えた第1入賞口14と第2入賞口15が設けられている。図柄表示装置13には検知センサ14a,15aで検出された所定個数(図上4個)の検出結果を表示する表示部8を備えている。そして、第2入賞口15の下方に所定の条件により開閉扉を開閉し多数の遊技球を受入れる可変大入賞口16が設けられ、他の遊技領域4aには一般入賞口17及び遊技球の流下経路を変える風車18,障碍部材19等が設けられ、遊技領域4aの最下方には入賞口に入賞しなかった遊技球が流入するアウト球口20が穿設されている。また、遊技盤4の裏面には入賞球を排出樋に導く通路部21及びカバー部材22が設けられている。
第2入賞口15は、図4及び図5に示すように遊技球の受入開口23を開閉する開閉部材25を可動自在に設けると共に、開閉部材25を可動させる変動手段を設けている。変動手段は、開閉部材25を遊技球の入球を制限する第1状態から遊技球の入球を制限しない第2状態に変動させる往動手段と開閉部材25を第2状態から第1状態に変動させる復動手段を備えている。開閉部材25は、枢軸26により受入開口23を閉鎖する第1位置と受入開口23を開放する第2位置とに揺動自在に設けられ、枢軸部26を介して受入開口23を閉塞する遮蔽部27と第1入賞口14に入賞した遊技球により作用する往動手段としての作動部28とを枢軸部26を折曲部分として所定角度(実施例では約30度)屈曲させ側面視略逆へ字状に形成している。そして、下方に誘導路29に臨み受入開口23から入球した遊技球が接触する復動手段としての作用片30が設けられ、遮蔽部27が起立時に収まる開口凹部31を遮蔽部27の傾倒時に閉鎖する閉鎖板32をほぼ支軸位置に垂設している。遮蔽部27上面は、正面視山形状に形成し受入開口23を閉鎖する第1状態で上面に遊技球が留まらないようにしている。なお、復動手段として、直接遊技球で開閉部材25を回動させるようにしたが、別途受入開口23から入球した遊技球により揺動するシーソー部材等を設け、このシーソー部材により開閉部材25を揺動させるようにしてもよい。
さらに、第2入賞口15は、開閉部材25の揺動により重心位置が変位する重心移動手段33を備えており、この実施例では開閉部材25に重心の移動部として中空部34を枢軸26の軸線方向とほぼ直交する方向に形成すると共に中空部34に重心移動体として流体物35を移動自在に封入している。そして、開閉部材25が揺動すると流体物35が中空部34を下傾した方向に移動することにより重心位置が変位し、開閉部材25が第1位置と第2位置とに安定した状態で静止するようにしている。ここで、中空部34内を流動可能な流体物35として、実施例では鉛等の金属又は樹脂製の粒体として説明するが、流体物35としては他に液体,粉体を用いてもよく、さらに球・円柱等の塊を転動させるようにしてもよい。また、開閉部材25は遊技球1個分の荷重で作用するように設定すると共に、中空部34の端部が第1位置と第2位置において最下端となるように開閉部材25を傾動位置させ、流体物35が最下端側に流動しやすくするのが好ましい。これにより、開閉部材25の重心移動を確実に行うことができ、開閉部材25を第1位置及び第2位置に安定した状態に静止させることができる。
第2入賞口15は、常態では開閉部材25により遊技球の入球を制限する閉状態にあり、第1入賞口14に入賞した遊技球により開閉部材25を揺動させ受入開口23を開放し、受入開口23に入賞した遊技球により開閉部材25を揺動させ受入開口23を閉鎖するようにしている。なお、この実施例では開閉部材25に直接重心移動手段33を設けるようにしたが、重心移動手段33としての揺動部材を別途設け、開閉部材25と連動させるようにしてもよい。また、重心移動体としての流体物35を移動部としての中空部34を移動自在としたが、図6に示すように重心移動体として重錘等の塊体36を移動部として枢軸26の軸線方向とほぼ直交する方向に設けた移動軸37に移動自在に設け、揺動部材25Aが揺動することにより塊体36が移動軸37に沿って傾動した下方向に移動するようにしてもよい。また、塊体36を摺動溝等の移動部に摺動自在に設けるようにしてもよい。
次に上記構成のパチンコ遊技機の作用について説明する。操作ハンドル10の操作によって遊技領域4aに打出された遊技球が第1入賞口14に入賞すると、検知センサ14aにより図柄表示装置13の図柄を変動させると共に、入賞した遊技球は図4に示すように遊技盤4裏面の通路部21を通って下部の第2入賞口15に導かれ、作動部28に落下し開閉部材25を後回動させて閉鎖部27を起立させ、受入開口23を開放する。このとき図5(イ)に示すように閉鎖部27側の中空部34内の流動体35が開閉部材25の回動に伴い傾動した作動部28側に移動して、図5(ロ)に示す開閉部材25の第2位置を安定的に静止させ、第2入賞口15の遊技球の入球を制限しない第2状態を保持する。そして、開放された第2入賞口15の受入開口23に遊技球が入賞すると、検知センサ15aにより図柄表示装置13の図柄を変動させると共に、図5(ロ)鎖線に示すように誘導路29に臨んだ作用片30に遊技球が接触して開閉部材25を前回動させ、閉鎖部28が受入開口23を閉塞する第1状態に復動する。このとき作動部28側の中空部34内の流動体35が開閉部材25の回動による傾動に伴い閉鎖部27側に移動し、開閉部材25を図5(イ)の第1状態に静止させ、第2入賞口15の第1状態を安定的に維持する。
このように、重心移動手段を設けることにより、可動部材を遊技球の入球を制限する第1位置及び遊技球の入球を制限しない第2位置とに安定的に静止させることができるため、可変入賞口を第1状態と第2状態とに確実に変動保持することができる。また、開閉部材25に直接重心移動手段を設けることにより、部品手数を増やすことなくコンパクトになり組み付け作業も容易となる。
図7乃至図12は他の実施例を示し、前記重心移動手段を備えた第2入賞口15とほぼ同じ構成の可変入賞口40を複数設けている。なお、前記実施例と異なる点は複数の可変入賞口40を1個の遊技球で一括して開放及び閉鎖する点であるため、前記実施例と同じ構成には同符号を付して説明する。可変入賞口40は、作動部28に開閉部材25を一括して開放及び閉鎖する変動手段が接触連係する作動片44を延設している。また、球受部材38の前面に図柄,数字等が表示可能な表示手段としてマトリクス表示部41を設けて電飾効果を高めるようにしている。この実施例では、遊技領域4aの中央に1段3個の可変入賞口40からなる入賞群を3段、合計9個の可変入賞口40を設けて入賞群領域Zを形成している。そして、入賞群領域Zの上方に遊技球が入賞することにより入賞群領域Zの可変入賞口40を全開させる特別入賞口45が設けられると共に最下段の第3入賞群の可変入賞口40間に可変入賞口40を全閉させるリセット口46を2個設けている。特別入賞口45及び可変入賞口40には、それぞれに検知スイッチ45a,46aを設けており、入賞により遊技球が検知されると、マトリクス表示部41の表示が変化するように制御されている。
可変入賞口40を開放する往動手段として、遊技盤4裏面側に特別入賞口45に入賞した遊技球を入賞群領域Zの下方に導く誘導路47を設けると共に、1段3個の可変入賞口40を相互に機械的に開動作させる作動杆42を第1〜第3入賞群に対応して設けて、特別入賞口45に入賞した遊技球によって第1〜第3入賞群の可変入賞口40が順次開放するようにしている。この作動杆42は、全体形状を針金等の線条により各入賞群両端の可変入賞口40を跨ぐように略コ字状に形成し、誘導路47に貫通して臨ませる作動弁48を設けて、腕部の開放側を軸支して揺動自在に設けており、腕部の端部に重錘49を設けて常態で閉塞側が上動状態となるように付勢している。そして、作動杆42が揺動することにより開閉部材の作動片44に接触作用して各入賞群の可変入賞口40を開放させる。なお、重錘49は作動弁48に遊技球1個の荷重がかかることにより閉塞側が下動するように設定されている。
可変入賞口40を閉鎖する復動手段は、個別に閉鎖する作用片30の他に、1段3個の可変入賞口40を相互に機械的に閉動作させるリセット作動杆43とリセット口46に入賞した遊技球によって作動するシーソー部材61と、シ−ソー部材61と連係しリセット作動杆43を作用させる作用杆62とで構成するリセット手段を備えており、シーソー部材61と作用杆62はそれぞれのリセット口46に対応して設けている。リセット作動杆43は、第1〜第3入賞群に対応して設けられ、各入賞群両端の可変入賞口40に跨るように全体形状を針金等の線条により略コ字状に形成し、腕部の開放側を揺動自在に軸支している。なお、リセット作動杆43は、常態で閉塞側が下動状態となるように閉塞側に重心を位置させると共に、誘導路47及び通路部21を回避するように屈曲させている。シーソー部材61はリセット口46の通路部21に臨む操作部63が常に上動位置に付勢されるように軸支され、他端に作用杆62の下端に連係する支持片66を設けている。作用杆62は、棒状体に各リセット作動杆43の腕部下方に臨む操作片64を設けて、ガイド部65によって上下スライド可能に設けられている。常態では自重により下動位置にあり下端はシーソー部材61の支持片66に支持されている。そして、リセット作動杆43及びシ−ソー部材61,作用杆62はリセット口46に入賞する遊技球1個分の荷重により作用するように設定されており、リセット口46に遊技球が入賞すると、遊技球の荷重によりシーソー部材61を揺動させると共に作用杆62を上動させ、リセット作動杆43を作用して開閉部材25を閉動作させる。
なお、シーソー部材61と作用杆62とを接触支持して連係させるようにしたが、ガイド溝,長孔等を介して連係させるようにしてもよい。また、この実施例で、作用杆62と作動杆43とを離間可能な状態に設けることで、リセット口46に入球した遊技球によりいずれかの作用杆62を作用させるようにしたが、作用杆62と作動杆43とを連結して設け、リセット口46に入球した遊技球により両作用杆62を連動させるようにしてもよい。さらに、実施例では作動杆を略コ字状に形成し、線条部で開閉部材25の作動片44を作用させるようにしたが、この形状に限定されるものではなく、例えば各作動片44に対応する部位に作用部を設けるようにしてもよい。
また、遊技盤4の裏面に位置する開閉部材25の変動手段は遊技盤4の裏面を覆うカバー部材22に設けた支持片等に組み付けてユニット化するのが好ましく、さらに誘導路47及び通路部21をカバー部材22に設けてユニット化することにより、組立ての作業性が向上する。また、カバー部材25の可変入賞口40と対応する位置に係止部を設けた取付ボスを突設すると共に、可変入賞口40の球受部材38の後面に係止片を突設し、カバー部材22を遊技盤4裏面の所定位置に取付けて、可変入賞口40の係止片の係止爪を取付ボスの係止部に係止することで可変入賞口40を所定位置に固着することができる。このとき、カバー部材22に位置決め突起を設けてこの突起を遊技盤4に形成した凹部に圧入して、カバー部材22を所定位置に取着するのが好ましい。
また、マトリクス表示部41は可変入賞口40の前面に掛け止めする枠体にマトリクス表示器を設けて構成し、マトリクス表示器の配線は可変入賞口40の球受部材38の前面に枠体の掛止片を可変入賞口40に掛け止めすることにより、予め球受部材38の側面及び係止片に施した実線又はプリント配線と接続される。さらに、予めカバー部材22及び取付ボスに実線又はプリント配線を施こし、入賞口40を取付ボスに係止することにより通電するようにしてもよく、可変入賞口40の取付けと同時に配線作業を行うことができ、煩わしい配線作業を簡素化し効率のよい組立作業を行うことができる。
次に上記構成の遊技機の遊技内容を説明する。操作ハンドル10の操作により遊技領域4aに打出された遊技球が特別入賞口45に入賞すると、遊技球は誘導路47を流下しながら各入賞群に対応する作動弁48に接触して順次作動杆42を作動させ、作動杆42が開閉部材25を後回動することによって全ての可変入賞口40を開状態にする。そして、特別入賞口45に入賞すると検知スイッチ45aの検知信号により、可変入賞口40前面のマトリクス表示部41を1個又は複数個利用して、「あたり」,「おめでとう」,「開」等の文字・図柄を表示する。また、前記実施例で説明したように開閉部材25の重心移動手段の流動体35が作動部28側に流動することにより、重心が作動部28側に移動し開状態を確実に維持する。このとき、図10に示すように作動杆42は作動片44を作動部28が水平位置より下傾した状態まで押し下げると、遮蔽部27側に位置していた中空部34の流体物35が作動部28側に流動し始め、重心位置が作動部28側に移動するため、その惰性により開閉部材25は回動して第2位置に安定した状態で静止し開状態を維持する。このように、重心移動手段33を設けることで、開閉部材25を所定角度揺動させるだけで回動方向に重心が移動するため、容易に回動させることができる。
そして、遊技領域4aに打ち込まれた遊技球が開放した可変入賞口40に入賞すると、前記実施例で図5を用いて説明したように遊技球が誘導路29を流下して作用片30を後退させ、開閉部材25を前回転して受入開口23を閉塞する。このように、各可変入賞口40に入賞することにより開閉部材25が個々に傾動して閉鎖状態に変位する。また、遊技球がリセット口46のいずれかに入賞すると、図12に示すように遊技球は通路部21を流下して通路部21に臨むシーソー部材61の操作部63に接触し、荷重によりシーソー部材61を傾動して作用杆62を上動させ、操作片64によりリセット作動杆43を上動して開閉部材25を前回転させ全可変入賞口40を閉鎖状態とする。また、同時に検知スイッチ46aの検知信号により、可変入賞口40前面のマトリクス表示部41を1個又は複数個利用して、「閉」,「はずれ」,ドクロマーク等の文字・図柄を表示する。このとき、図11鎖線に示すようにリセット作動杆43は作動片44を作動部28が遮蔽部27側に下傾した状態まで押し上げると、作動部28側に位置していた中空部34の流体物35が遮蔽部27側に流動し始め、重心位置が遮蔽部27側に移動するため、その惰性により開閉部材25は回動して第1位置に安定した状態で静止し、確実に閉状態を維持する。
また、マトリクス表示部41に、例えば開閉部材25の開状態を示す「開」と赤色表示したり、閉状態を示す「閉」と青色表示したりすることにより、遊技者は可変入賞口40の状態を一見して把握することができる。さらに、可変入賞口40のそれぞれに入賞球を検知するセンサを設けることにより、特別入賞口45に入賞して全開した可変入賞口40に入賞してセンサに検知されると、個々のマトリクス表示部41の表示を「開」から「閉」に変化させることができ、遊技者はその文字・色によって可変入賞口40をいちいち覗き込まなくてもどの可変入賞口40が開放しているかを認識することができる。このため、遊技者は無駄球を打つことなく開放している可変入賞口40を狙い打つことができる。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、以下に説明する。例えば実施例において可変入賞口40を開閉する開閉部材25を遊技盤4面に平行な枢軸26により前後方向に揺動するようにしたが、枢軸26を遊技盤4に対して直交させて正面視左右方向に開閉部材25を回動させるようにしてもよい。このとき、開閉部材25を2部材に分割し、ギア等により噛合して一方の開閉部材25に重心移動手段を備えて回動させることで他方の開閉部材25が同期して回動するようにするのが好ましい。さらに、開閉部材25を前後方向にスライドさせるようにして受入開口23を開閉するようにしてもよく、このとき、重心移動手段にギアを設け、開閉部材25にギアに噛合するラックを設けることにより、重心移動手段の回動にともない開閉部材25をスライド移動させ、可変入賞口を開閉させることができる。
また、作動杆42,43を作用させる手段を遊技球の荷重を利用して行うようにしたが、入賞球を検知する検知スイッチを設けると共に作動杆42,43を作動させるソレノイド等の駆動源を設け、この検知スイッチの検知信号により駆動源を稼動させ作動杆42,43を作動させるようにしてもよい。
なお、実施例において特別入賞口45を1個,リセット口46を2個としたが、これらの個数は特に限定されるものではなく、ゲーム性にあわせてそれぞれを1個としても特別入賞口45を2個,リセット口46を1個としてもよい。また、リセット口46を可変入賞口40と同様に開閉部材25により開閉自在に設け、特別入賞口45に入賞することにより可変入賞口40及びリセット口46を開放するようにしてもよい。
また、実施例において可変入賞口40を3列3段の9個として入賞群領域Zを方形状としたが、可変入賞口40の個数及び入賞群領域Zの形状は限定されるものではなく、入賞群の可変入賞口40の数を下段に行くに従い多くしてピラミッド型に設けるようにしてもよく、また逆三角形,円形状,放射状に設けるようにしてもよい。
さらに、実施例において可変入賞口を受入開口が遊技球1個分のものとして説明したが、受入開口が複数の遊技球を受け入れ得る大きさを有する可変大入賞口にも適用でき、受入開口を開閉する開閉扉と連動するように重心移動手段を設けることにより、開閉扉を第1状態と第2状態とに安定的に静止できるため、ソレノイド等の電気的駆動源への通電時間を短縮することができたり、力の弱い駆動源を使用できるためコストの低減化を図ることができる。
パチンコ遊技機の正面図である。 前面扉の分解斜視図である。 前面扉の要部断面図である。 入賞口の要部断面図である。 (イ),(ロ)は可変入賞口の作用を示す断面図である。 (イ)は開閉部材の他の実施例を示す斜視図,(ロ)は(イ)の開閉部材の作用を示す断面図である。 他の実施例の遊技盤の正面図である。 図7の裏面図である。 図8の要部断面図である。 可変入賞口の開放作用を示す断面図である。 図8の要部拡大図である。 可変入賞口の閉鎖作用を示す断面図である。
符号の説明
15 可変入賞口
23 受入開口
25 開閉部材
26 枢軸(軸部)
28 作動部(変動手段)
30 作用片(変動手段)
33 重心移動手段
34 中空部(重心移動手段)
35 流体物(重心移動手段,重心移動体)
36 塊体(重心移動手段,重心移動体)
37 移動軸(重心移動手段)
42 作動杆(変動手段)
43 リセット作動杆(変動手段)
61 シーソー部材(変動手段)
62 作用杆(変動手段)

Claims (4)

  1. 遊技球を受入れる受入開口を開閉部材の可動によって遊技球の入球を制限する第1状態と遊技球の入球を制限しない第2状態とに変動する可変入賞口を備えたパチンコ遊技機であって、
    前記可変入賞口は前記開閉部材を可動させる変動手段を備えると共に該開閉部材の可動に伴い重心位置が変位する重心移動手段とを備え、前記重心移動手段により前記開閉部材を第1状態と第2状態とに静止させるようにしたことを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 前記重心移動手段は軸部を介して揺動自在に設けると共に重心移動体を移動自在に設け、前記開閉部材の可動に伴って重心移動体が移動して重心位置が変位するようにしたことを特徴とする請求項1記載のパチンコ遊技機。
  3. 前記重心移動体は流体物であり、前記重心移動手段に中空部を形成すると共に該中空部に前記流体物を移動自在に封入したことを特徴とする請求項2記載のパチンコ遊技機。
  4. 前記重心移動手段を前記開閉部材に設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010075450A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2010075449A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2016193103A (ja) * 2015-03-31 2016-11-17 株式会社三洋物産 遊技機

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