JP2008092484A - セキュアな光通信用中継機および光の2つの直交位相成分の測定器 - Google Patents

セキュアな光通信用中継機および光の2つの直交位相成分の測定器 Download PDF

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Abstract

【課題】 アンチスクイズド光を用いたセキュア光通信において、安全性を維持するために信号が確定しない状態で、電気的な手法により中継することが課題である。
【解決手段】 送信基底とは無関係に、局発光の位相を基準に信号光の位相を測定し、中継機内のアンチスクイズド光源からの出力光をその測定した位相で変調する。中継機で知りえる情報は局発光の位相を基準にした信号光の相対位相のみであり、また信号光のアンチスクイーズ分の揺らぎを持った情報なので、中継機内の情報を仮に盗聴されたとしても、容易に情報が解読されることはない。
【選択図】 図6

Description

本発明はセキュアな光通信用中継機および光の2つの直交位相成分の測定器に関し、特に量子通信、量子暗号、および、光通信に関する。
通信における秘匿性の要求は古来より未来に亘る永遠のテーマであり、近年のネットワーク社会においては暗号学の発展によりその要求を確保してきた。現在普及している公開鍵暗号等の安全性は、解読に非現実的な時間が掛かることを拠り所にしているが、コンピュータ技術は常に進歩し続けており、公開鍵暗号等は将来に亘って安全性が保証されている訳ではない。一方、現在研究が活発な量子暗号は物理法則的に安全性が保証されたもので、技術が進歩しようとも安全性が落ちることはなく、その実現が望まれている。
現在までに量子力学的手法を用いた様々な通信法や暗号が提案されているが量子状態は損失や外部環境の影響で容易に不可逆的に変化するため一般的にその実現は困難である。そういった中で、代表的な量子状態の1つであるスクイズド状態のアンチスクイーズした成分を利用すれば実用レベルで量子情報技術を応用できることが明らかになった(特許文献1)。アンチスクイーズした成分は損失や増幅に対してその性質を維持することができるからである。アンチスクイーズした成分を持った光、即ち、直交位相空間上の揺らぎの形状が等方的でない光をアンチスクイズド光と定義する。アンチスクイズド光は増幅してもその性質を維持できるので、伝送路や各種装置により損失があったとしてもそれを補償することが可能で、中継局の設置も可能であるが、この中継はすべて光の状態のままで実施する必要がある。光通信網は次第に全光化が進み光の状態のまま中継されることも可能になっていくが、全光中継はやはり様々な制約条件があり、一旦電気信号に変換する中継法も重要である。
特許文献1を含めて一般に量子暗号は伝送路における盗聴を阻止することを念頭においたもので、当然のことながら正規の受信者は正確な情報を得る。電気的な中継法は光信号を受信し、再送信することに他ならないので、電気的な中継法を採用すれば中継局において信号が一旦確定することになり、盗聴の危険にさらされることになる。
特願2005−319032号公報
信号が確定しない手法で電気的な中継法を提供することが課題である。
2値の信号を送るのに直交位相空間内の基底の向きを乱数あるいは擬似乱数で決める通信法において、受信者は、送信基底を決めた乱数あるいは擬似乱数を知らなければ正確な情報を得ることができない。本発明においては、中継局で局発光に対する信号光の相対位相を測定し、その測定された位相で中継局に設置されたアンチスクイズド光源からの出力光を変調する。中継局で得られた測定値は局発光に対する相対位相のみで信号そのものでないので通信の秘匿性は維持される。信号光は位相方向に揺らぎの大きいアンチスクイズド光なので、中継局で受信した際にそのアンチスクイーズの分だけ測定位相は揺らぐことになる。しかし、最終的な正規の受信者は送信基底を知っているか又は送信基底と一致した受信基底での測定のみを測定値として採用する。よって、アンチスクイーズによる大きい揺らぎがあっても誤りレートが大きくなることはほとんどない。
本発明の要旨は次の通りである。
1.位相方向にアンチスクイズドした入力信号光と、局発光源とを有し、
前記入力信号光と前記局発光源からの局発光とを入力し、前記入力信号光と前記局発光との相対位相θを求める相対位相測定器を有し、
レーザー光の揺らぎを位相空間内で振幅に直交する方向に拡大させたアンチスクイズド光源からの出力光を位相変調器において前記相対位相測定器で求めた前記位相の値θにより変調し、出力光を得ることを特徴とする光通信用中継機。
2.0とπに対応させた2値の信号をφsとし、位相方向にアンチスクイーズした信号光の揺らぎをδφsとし、乱数又は擬似乱数で決まる位相をαとすると、前記入力信号光の位相はφ1=φs+δφs+αであることを特徴とする上記1.記載の光通信用中継機。
3.前記入力信号光を前記局発光と同じ偏光状態で、第1のビームスプリッタにより2分割して、第1および第2の信号光とし、
前記局発光を第2のビームスプリッタで2分割して第1および第2の局発光とし、
前記第1の信号光と前記第1の局発光とを第3のビームスプリッタに入力してビームを2分割すると共に、それぞれのビームが重なるようにして干渉させ、その干渉ビームを第1および第2の光検出器で電気信号に変換し、
前記第1および第2の光検出器の出力電気信号を第1の差動出力器に導き、
前記第2の信号光と前記第2の局発光とを第4のビームスプリッタに入力してビームを2分割すると共に、それぞれのビームが重なるようにして干渉させ、その干渉ビームを第3および第4の光検出器で電気信号に変換し、
前記第3および第4の光検出器の出力電気信号を第2の差動出力器に導き、
前記第1の差動出力器と第2の差動出力器とは90°異なる位相成分を出力するように、前記第1のビームスプリッタと前記第3のビームスプリッタとの光路上、あるいは前記第1のビームスプリッタと前記第4のビームスプリッタとの光路上、あるいは前記第2のビームスプリッタと前記第3のビームスプリッタとの光路上、あるいは前記第2のビームスプリッタと前記第4のビームスプリッタとの光路上のいずれかに位相調整器が設けられるか、又は前記第1、2,3,4のビームスプリッタのいずれかを各ビームスプリッタの任意の方向(但し、各ビームスプリッタの面内方向を除く。) に移動させて位相調整するように構成され、
前記第1および第2の差動出力器の出力を用いて前記相対位相θを求めることを特徴とする上記1.記載の光通信用中継機。
4.前記信号光と前記局発光とが直交する直線偏光となるようにして、前記信号光および前記局発光とが第1の偏光ビームスプリッタに入力され、合波した2つのビームは直交する偏光で同一光路を進んで第1のビームスプリッタで両偏光共に2分割され、
前記第1のビームスプリッタの第1の出力光は第2の偏光ビームスプリッタにより前記信号光成分および前記局発光成分のそれぞれが2分割されるように前記第2の偏光ビームスプリッタが配置され、その分割により前記信号光と前記局発光が干渉し、その干渉ビームは第1および第2の光検出器で電気信号に変換され、
前記第1および第2の光検出器の出力電気信号は第1の差動出力器に導かれ、
前記第1のビームスプリッタの第2の出力光はλ/4波長板を、前記信号光及び前記局発光の偏光方向が前記λ/4波長板の光学軸に一致する方向で透過し、前記信号光成分および前記局発光成分のそれぞれが2分割されるように設置された第3の偏光ビームスプリッタで2分割され、その分割により前記信号光と前記局発光が干渉し、その干渉ビームは第3および第4の光検出器で電気信号に変換され、
前記第3および第4の光検出器の出力電気信号は第2の差動出力器に導かれ、
前記第1および第2の差動出力器の出力を用いて前記相対位相θを求めることを特徴とする上記1.記載の光通信用中継機。
5.前記信号光と前記局発光とが直交する直線偏光となるようにして、前記信号光および前記局発光とが第1の偏光ビームスプリッタに入力され、合波した2つのビームは直交する偏光で同一光路を進んで第1のビームスプリッタで両偏光共に2分割され、
前記第1のビームスプリッタの第1の出力光は半波長板で45°だけ偏光方向が回転し、第2の偏光ビームスプリッタにより第1の出力光の前記信号光成分および前記局発光成分のそれぞれが2分割され、その分割により前記信号光と前記局発光が干渉し、その干渉ビームは第1および第2の光検出器で電気信号に変換され、
前記第1および第2の光検出器の出力電気信号は第1の差動出力器に導かれ、
前記第1のビームスプリッタの第2の出力光はλ/4波長板を、前記信号光及び前記局発光の偏光方向が前記λ/4波長板の光学軸に一致する方向で透過し、半波長板で45°だけ偏光方向が回転し、第3の偏光ビームスプリッタにより前記第2の出力光の前記信号光成分および前記局発光成分のそれぞれが2分割され、その分割により前記信号光と前記局発光が干渉し、その干渉ビームは第3および第4の光検出器で電気信号に変換され、
前記第3および第4の光検出器の出力電気信号は第2の差動出力器に導かれ、
前記第1および第2の差動出力器の出力を用いて前記相対位相θを求めることを特徴とする上記1.記載の光通信用中継機。
6.レーザー光源と、前記レーザー光源からの出力光をパルス光にする強度変調器(ここで、変調の際のパルス時間幅の半値全幅をΔTとする。)と、
前記パルス光を増幅する光アンプ(ここで、増幅後のピーク強度をPとする)と、
前記レーザー光源の発振波長λに対して負の群速度分散を示す第1の光ファイバと、
前記第1の光ファイバよりも負の群速度分散の大きさが小さい第2の光ファイバを前記アンチスクイズド光源は有し、
=ΔT/(2x0.88137)で定義されるパルス幅T、前記第1の光ファイバの発振波長λでの群速度分散β、前記第1の光ファイバのλでの非線形係数γから式N=γP /|β|により与えられるソリトン次数Nが2以上になるようにΔT、P,βの各パラメタが設定され、
各パラメタ設定後のソリトン次数Nとソリトン周期z=(π/2)T /|β|から決定されるファイバ長zopt=z(0.32/N+1.1/N)の60% 〜 150%の範囲となるように前記第1の光ファイバの長さが設定され、
前記第2の光ファイバの長さは1kmから100kmの範囲にあり、
前記アンチスクイズド光源からの最終的出力光が振幅方向に比べて位相方向にノイズの広がった光であることを特徴とする上記1.記載の光通信用中継機。
7.直線偏光に調整された角周波数ωの前記入力光と、円偏光に調整された角周波数ω+δωの前記局発光が第1のビームスプリッタで合波され、
偏光ビームスプリッタに入射して信号光と局発光とがそれぞれ2分割されて第1および第2のビームとなり、
前記第1のビームは第1の光検出器に入力され、前記第2のビームは第2の光検出器に入力されて、これら第1および第2の光検出器の出力信号は互いに同位相でそれぞれ第1及び第2のミキサにより角周波数δωの正弦波と混合され、混合された電気信号はそれぞれ第1および第2の低域通過フィルタによりδωよりも小さい成分のみが取り出され、これら第1および第2の低域成分から入力光の局発光に対する相対位相が算出されることを特徴とする上記1.記載の光通信用中継機。
8.前記信号光との角周波数差がδωの前記局発光が同じ偏波でビームスプリッタにより合波され、前記ビームスプリッタからの2つの出力光が第1及び第2の光検出器によりそれぞれ第1及び第2の電気信号に変換されて差動出力器に導かれ、
前記差動出力器からの出力電気信号は2分割され、2分割された一方の電気信号は第1のミキサにより角周波数δωの正弦波と混合され、もう一方の電気信号は第2のミキサにより前記第1のミキサとはπ/2だけ異なる位相で角周波数δωの正弦波と混合され、それぞれの混合された電気信号は前記第1および第2のミキサの後段にそれぞれ接続された第1および第2の低域通過フィルタによりδωよりも小さい成分のみが取り出され、これら2つの低域成分から入力光の局発光に対する相対位相が算出されることを特徴とする上記1.記載の光通信用中継機。
9.前記信号光との角周波数差がδωの前記局発光が同じ偏波でビームスプリッタにより合波され、前記ビームスプリッタからの出力光の一方が光検出器により電気信号に変換され、
前記電気信号が2分割され、2分割された一方の電気信号は第1のミキサにより角周波数δωの正弦波と混合され、もう一方の電気信号は第2のミキサにより前記第1のミキサとはπ/2だけ異なる位相で角周波数δωの正弦波と混合され、それぞれの混合された電気信号は前記第1および第2のミキサの後段にそれぞれ接続された第1および第2の低域通過フィルタによりδωよりも小さい成分のみが取り出され、これら2つの低域成分から入力光の局発光に対する相対位相が算出されることを特徴とする上記1.記載の光通信用中継機。
10.入力信号光と、局発光源とを有し、
前記入力信号光と前記局発光源からの局発光とが、第1の偏光ビームスプリッタにより直交する偏波で合波され、ビームスプリッタにより第1および第2のビームに2分割され、
前記第1のビームは第2の偏光ビームスプリッタに入射して信号光と局発光とがそれぞれ2分割されて第3および第4のビームとなり、
前記第3のビームは第1の光検出器に入力され、前記第4のビームは第2の光検出器に入力されて、これら第1および第2の光検出器の差信号が第1の出力信号となり、
前記ビームスプリッタで分割された前記第2のビームはλ/4波長板を、信号光と局発光の偏光方向がλ/4波長板の光学軸に一致する方向で透過し、
第3の偏光ビームスプリッタに入射して信号光と局発光とがそれぞれ2分割されて第5および第6のビームとなり、
前記第5のビームは第3の光検出器に入力され、前記第6のビームは第4の光検出器に入力されて、これら第3および第4の光検出器の差信号が第2の出力信号となることを特徴とする光の2つの直交位相成分の測定器。
11.光路長差δLで信号が重畳された前記信号光が第1のビームスプリッタで2分割され、
前記第1のビームスプリッタの第1の出力光は光路長差δLの第1の非対称マイケルソン干渉計又は第1の非対称マッハツェンダー干渉計のいずれか一つに入力され、その干渉計からの2つの出力光は第1および第2の光検出器で電気信号に変換され、
前記第1および第2の光検出器の出力電気信号は第1の差動出力器に導かれ、
前記第1のビームスプリッタの第2の出力光は光路長差δLの第2の非対称マイケルソン干渉計又は第2の非対称マッハツェンダー干渉計のいずれか一つに入力され、その干渉計からの2つの出力光は第3および第4の光検出器で電気信号に変換され、
前記第3および第4の光検出器の出力電気信号は第2の差動出力器に導かれ、
前記第1と第2の差動出力器は90°異なる位相成分を出力するように、前記第1の非対称マイケルソン干渉計又は前記第1の非対称マッハツェンダー干渉計のいずれか一つの光路長差δLと、前記第2の非対称マイケルソン干渉計又は前記第2の非対称マッハツェンダー干渉計のいずれか一つの光路長差δLとの位相差が90°になるように設定され、
前記第1および第2の差動出力器の出力から隣り合う信号間の位相差θが求められ、
i-1番目とi番目の信号間の位相差をθiとすればアンチスクイズド光源からのi番目のパルスが(Σ(i≧j)θj - 2πn)(但し、nは0 ≦Σ(i≧j)θj - 2πn < 2πを満足する整数)の変調量で位相変調器において変調され、最終的な出力光を得ることを特徴とする光通信用中継機。
本発明によれば、従来よりも安全な光通信用中継を実現することが可能である。
本発明の実施例によれば、量子力学の原理を応用した安全な通信を電気的に中継できることになるので、現在の光ネットワーク・プラットフォーム上に物理法則的に安全性を向上させた光通信を実現させることができる。これは、国家情報や軍事情報といった特殊用途だけでなく一般家庭レベルにも物理法則的に安全性を向上させた光通信を導入することを可能にする。
(実施例1)
図1は本発明の実施の形態を示すブロックである。入力光1と局発光源20から出力された局発光2が相対位相測定器1000に入力され、局発光2に対する入力光1の相対位相θが決定される。このθを用いて、アンチスクイズド光源2000からの出力光が位相変調器3000で変調され中継後の出力光3を得る。
本発明ではphase-shift keying (PSK)やdeferential-phase-shift keying (DPSK)等の位相に信号を乗せることを想定している。0とπに対応させた2値の信号をφsとし、さらに乱数や擬似乱数で決まる位相をαとすれば入力信号光1の位相はφ1=φs+αとして伝送される。このαを盗聴者が知らないことで安全な通信を実現した方式は通常の暗号通信と分類できる。本発明ではこの通常の暗号通信に量子力学の効果を付与して安全性を強固にする。量子力学に基づけば必ず揺らぎが存在し、その揺らぎは制御可能である。位相方向にアンチスクイーズした光(図2)を用いて通信すれば、アンチスクイーズした揺らぎの分だけ安全性が増す。その揺らぎの大きさをδφ1とすれば、相対位相測定器1000で得られる位相θはδφ1の揺らぎを持つことになる。中継機で得られる値は位相θであり、乱数や擬似乱数で決まる位相αを伴ったものなので盗聴されたとしても信号φsが容易に確定することはなく(通常の暗号通信レベル)、しかも揺らぎδφ1を伴った位相θなので信号φsが確定する確率はさらに低下する(量子力学的効果)。もちろん、セキュリティを向上させるために、中継機では盗聴を許さない物理的に強固な構造にすることが好ましい。入力のアンチスクイズド光の位相揺らぎがガウス分布をしているとすれば相対位相測定器1000の出力位相θの確率分布は平均値をθ0としてexp[-(θ-θ0)2/δφ1 2]に比例する。中継機内のアンチスクイズド光源2000からの出力光も揺らぎδφ2で位相方向に揺らぎを持ってガウス分布しているとすれば、出力光3の位相φ2の確率分布は位相変調器3000での位相変調量θを中心とするガウス分布関数exp[-(φ2-θ)2/δφ2 2]に比例することになる。出力光3の位相φ2は入力光の揺らぎδφ1とアンチスクイズド光源2000の揺らぎδφ2の両者を含むことになり、両揺らぎを合わせた全体の揺らぎは位相θに関して積分することにより得られる。即ち、出力光3の位相φ2の確率分布は数1になる。
Figure 2008092484
出力光3の位相φ2の揺らぎは(δφ1 2+δφ2 2)1/2となる。アンチスクイズド光を用いたセキュア光通信では正規の受信者は送信基底を知ったうえで測定する(あるいは、送信基底と一致した基底での測定を受信データとして採用する)ことを想定しているので、拡大した揺らぎの影響をほとんど受けずに済む。それゆえに、中継により揺らぎが拡大してもほとんど影響を受けない。
(実施例2)
次に相対位相測定器1000の構成について示す。基本となるのはホモダイン検出あるいはヘテロダイン検出と呼ばれるものであり、まずホモダイン検出の場合を述べる。図3は平衡型ホモダイン検出器と呼ばれるもので、50:50のビームスプリッタと2個の光検出器と差動出力器から構成される。入力信号光の電場をEscos(ωt + φ1)、局発光の電場をELcos(ωt +φL)とすれば差動出力器の出力強度は2EsELcos(ωt + φ1)cos(ωt + φL)となる。これを書き直せばEsEL[cos(φ1 −φL) + cos(2ωt +φ1L)]となるが、ωは光の角周波数で光検出器はωには追従しないので、平衡型ホモダイン検出器の出力はEsELcos(φ1 −φL)となる。また局発光の位相をずらしてELcos(ωt +φL + π/2)とすれば平衡型ホモダイン検出器からの出力はEsELsin(φ1 −φL)となる。φ1 −φL =θとしてこの様子を示したのが図4である。ホモダイン検出は直交位相空間上の準確率分布関数をひとつの座標軸へ射影して検出するものと言える。射影軸の方向は局発光の位相により決定される。2組のホモダイン検出器を用いればEsELcosθ及びEsELsinθを同時に得ることができ相対位相θを決定できる。
以上の原理を忠実に実現した相対位相測定器1000を図5に示す。2組のホモダイン検出器1130と1140を動作させるためにビームスプリッタ1121と1122で信号光1と局発光2をそれぞれ2つのビームに分割する。信号光1と局発光2は同じ偏波であることが必要なので、偏波調整器1111を用いて信号光1の偏波を局発光2の偏波に一致させる。通常は直線偏光を用いる。ホモダイン検出器1130内では50:50のビームスプリッタ1131で信号光1と局発光2のビームが重なるようにしてそれぞれを2分割し干渉させる。それら2つの干渉ビームは光検出器1132と1133で電気信号に変換され、差動出力器1134に導かれる。1134からの出力は信号光1と局発光2の相対位相に依存する。ホモダイン検出器1140も1130と同じ動作をする。ホモダイン検出器1130と1140からの出力はEsELcosθ及びEsELsinθで与えられるように90°異なる位相成分を出力させる必要があるが、1130と1140が対称に配置されると同じ位相成分が出力される。そのため僅かに位相を調整する機能が必要である。90°の位相を与える光路長はλ/4であり、波長が1.55μmの場合は約0.4μmとなる。この程度の位相調整であれば、例えばビームスプリッタ1122を平行移動できる構造にしておけばよい。この平行移動による位相調整は1122に限らず、1121、1131、1141でも良い。あるいはより積極的に位相調整器1125を入れることもできる。1125は例えば、くさび形の2枚の石英板等で実現できる。図5において1125は1121と1131の間に設置されているが、1121と1141の間、1122と1131の間、1122と1141の間のいずれかでも良い。ホモダイン検出器1130と1140からの出力を90°異なる直交位相成分EsELcosθ及びEsELsinθに調整すれば、これらの値からθを算出することが可能になる。そのための算出回路が1150である。1150ではθ=arctan(EsELsinθ/EsELcosθ)の計算をする。
(実施例3)
実施例2において示した相対位相測定器1000は、測定の原理を忠実に再現したものであり理解しやすい構造になっているが、2つのホモダイン検出器が90°異なる直交位相成分を測定できるように比較的困難な調整を行なわなければならず、また上手く調整できたとしても2分岐用のビームスプリッタ1121及び1122から干渉用のビームスプリッタ1131及び1141までの4つの光路がすべて別々であるために環境変動の結果、ホモダイン検出器1130と1140が測定する位相成分の位相差を90°に安定化させることはやはり困難である。
これらの問題点を解消した構造が図6である。入力光1を偏波調整器1211により直線偏光に調整し、また局発光2は入力光1とは直交する直線偏光で偏光ビームスプリッタ1221に入力させる。合波した2つのビームは直交する偏光で同一の光路を進み、ビームスプリッタ1222で両偏光とも2分割される。1222を透過したビームは半波長板1225で45°回転させて偏光ビームスプリッタ1231で2分割させる。偏光ビームスプリッタは反射する偏光と透過する偏光が決まっているので、信号光1と局発光2の1231からの反射光は同じ偏光になり、同様に透過光も信号光1と局発光2で同じ偏光になる。即ち、信号光1と局発光2は干渉したうえで光検出器1232及び1233において電気信号に変換されて差動出力器1234に導かれる。ホモダイン検出器1230は実施例2における1130と同じ働きをしている。もう一方のホモダイン検出器1240では信号光1と局発光2との位相差θがホモダイン検出器1230での位相差に比べて90°ずれている必要がある。それを達成するのがλ/4波長板1226である。1226の光学軸を信号光1及び局発光2の偏光方向に合わせれば互いの位相関係が90°ずれる。その後、ホモダイン検出器1230側と同様に半波長板1227で偏光を90°回転させ、偏光ビームスプリッタ1241で2分割し、光検出器1242及び1243で電気信号に変換して、差動出力器1244に導く。λ/4波長板1226のおかげでホモダイン検出器1230及び1240から互いに90°異なる位相成分を出力でき、回路1250により信号光1と局発光2の位相差θを得る。
本実施例では偏光ビームスプリッタ1221で信号光1と局発光2が合波された後は光検出されるまで同一光路を辿るのでたとえ環境変動があったとしても信号光1と局発光2が同じ変動を受け、その変動は打ち消しあって2つのホモダイン検出器の出力位相成分の位相差は安定して維持される。また、その位相差もλ/4波長板1226のおかげで正確に90°となり、調整も容易である。
ホモダイン検出は信号光と局発光の周波数が完全に一致することが好ましいが現実的には難しく、許容範囲内の周波数であれば実用上許される。例えば、DPSKの場合は隣り合う信号間で位相のずれが生じなければよいので、中継機における信号光と局発光の周波数差をΔf、ビットレートをfrとすればΔf << frがホモダイン検出を用いた中継機が有効であるための条件である。
(実施例4)
実施例2及び3ではホモダイン検出に関する実施例を述べた。以下ではヘテロダイン検出に関する実施例を述べる。ヘテロダイン検出はホモダイン検出に比べて光学的処理を減らして電気的処理を増やした手法である。1つの実施例を図7に示す。局発光源20の角周波数は入力信号光1の角周波数からδωずらしてω+δωとする。入力光1は偏波調整器1311により局発光2と同じ偏波にする。50:50のビームスプリッタ1321を介して入力信号光1と局発光2を干渉させ光検出器1322及び1323で電気信号に変換し差動出力器1324に導く。ホモダイン検出の場合と同様に考えれば1324からの出力はEsELcos(δωt+θ)となる。但し、θ=φ1 −φLである。次にミキサ1331及び1332によりそれぞれcos(δωt+θ')及びsin(δωt+θ')の正弦波と混合させれば(EsEL/2)[cos(2δωt+θ+θ')+cos(θ-θ')]及び(EsEL/2)[sin(2δωt+θ+θ') - sin(θ-θ')]を得る。低域通過フィルタ1333及び1334を通過させて2δωの高周波成分をカットすれば回路1335に到達する信号は(EsEL/2)cos(θ-θ')及び-(EsEL/2)sin(θ-θ')となる。1335ではθ-θ'=arctan((EsEL/2)sin(θ-θ')/(EsEL/2)cos(θ-θ'))の計算をし、これによりφL+θ'を基準にしたφ1の相対位相が求まる。位相変調器3000ではアンチスクイズド光源2000からの出力光を回路1335で求まったθ-θ'で変調する。
ヘテロダイン法においては信号光1と局発光2の角周波数差δωがミキサ1331及び1332において混合する周波数成分と正確に一致することが好ましいが、ホモダイン検出の時と同様にある許容範囲内ならば実用上許される。両角周波数の差を2πΔfとすれば、Δf << frがヘテロダイン法を用いた中継機が有効であるための条件である。
(実施例5)
実施例4においては平衡型検出器1320により信号光を受光する。平衡型検出器はDC成分が打ち消し合い、信号成分のみを取り出せることが長所である。しかしながらヘテロダイン検出では信号がδωの交流成分として検出され、それ以外の交流成分がフィルタでカットされるので、受光後にDC成分が残っていても構わない。この点を考慮した実施例が図8である。ビームスプリッタ1421により信号光1と局発光2が干渉して光検出器1422で受光する。1422からの出力信号にはδω成分とDC成分を含むが、ミキサ1431及び1432と低域通過フィルタ1433及び1434を介して元々のDC成分がカットされるので回路1435で求まる信号は実施例5と同様にθ-θ'となる。
ビームスプリッタ1421の分岐率は50:50である必要はなく、色々な値が考えられる。信号光を無駄なく利用する観点からは反射率を十分に大きくすることが有利である。一般に量子力学的状態の測定では、その量子力学的状態をできるだけ忠実に測定できるように反射率を大きく設定するのが通常である。この場合、局発光は無駄にする量が大きくなる。
(実施例6)
実施例5においては光検出器で受光後に2つの成分に分離してcos成分とsin成分を取り出す構成であった。光検出器を2個用いて受光前に2つの成分に分離することも可能である。この場合の実施の形態を示したのが図9である。入力信号光は偏波調整器1511により直線偏光に調整され、局発光2は半波長板1521及びλ/4波長板1522により円偏光に調整され、ビームスプリッタ1523により合波される。半波長板1524は、入力光1が偏光ビームスプリッタ1531において50:50で分岐されるように偏光を調整する。偏波面調整器1511が適切に調整されるならば半波長板1524は省略できる。円偏光は直交する2つの直線偏光を90°の位相差で合成したものなので、円偏光である局発光2が偏光ビームスプリッタ1531で分岐されれば2ビーム間で90°の位相差を持つことになる。この結果、信号光1と局発光2の位相差は、光検出器1532と1533では90°異なることになる。したがって、以降のミキサ1541及び1542では同じcos(δω+θ')成分と混合させれば低域通過フィルタ1543及び1544通過後にcos(θ-θ')及びsin(θ-θ')成分を得ることができて、回路1545によりθ-θ'=arctan(sin(θ-θ')/ cos(θ-θ'))を計算する。
尚、ビームスプリッタ1523の分岐率は50:50である必要はなく、色々な値が考えられる。信号光を無駄なく利用する観点からは透過率を十分に大きくすることが有利である。一般に量子力学的状態の測定では、その量子力学的状態をできるだけ忠実に測定できるように透過率を大きく設定するのが通常である。この場合、局発光は無駄にする量が大きくなる。
(実施例7)
以上の実施例では局発光源20を用いた場合を述べた。しかしながら、局発光源を配置した構成では、ホモダイン検出の場合に局発光源の周波数を信号光の周波数に正確に一致させる必要があり、またヘテロダイン検出の場合は局発光源と信号光の周波数差を一定値に保持しなければならない。これらを実現する回路構成はやや複雑になるため、信号光自身を局発光にする構成も有意である。図10にその場合の実施の形態を示す。入力光1はビームスプリッタ1611により2分割される。2分割された一方のビームは、50:50のビームスプリッタ1621、ミラー1622及び1623からなる1ビット分の光路差のある非対称干渉計1620を用いて信号光同士で干渉する。干渉後の2ビームは光検出器1641及び1642で検出され、差信号が差動出力器1643から出力される。ビームスプリッタ1611で2分岐されたもう一方のビームも非対称干渉計1630、平衡型検出器1650で同様に処理される。
本構成で検出するのは隣り合うビット間の位相差である。実施例6までの議論と同様にこの隣り合うビット間の位相差θを求めるためにはcosθとsinθに関する量を測定する必要がある。そのためには非対称干渉計1620内の2光路間位相差と1630内の2光路間位相差の違いを90°に設定すればよい。実施例6までの議論と同様にして回路1660において位相差θが求まるが、位相変調器3000でアンチスクイズド光源2000からの出力光を変調する際は、隣り合うビット間の位相差θではなく各ビットに対する位相で変調する必要がある。そのため回路1660にはi-1番目とi番目の信号間の位相差をθiとして(Σ(i≧j)θj - 2πn)(但し、nは0 ≦Σ(i≧j)θj - 2πn < 2πを満足する整数)を計算する回路が付加される。
局発光を用いた構成では、局発光の揺らぎの影響を最小限に抑えることができるので、中継機で測定される位相の揺らぎは信号光の持つ揺らぎ程度であるが、局発光に信号光自身を用いた本実施例の構成では測定した位相に局発光の揺らぎも含むことになる。
実施例6までのように局発光源を用意するのと本実施例のように信号光自身を局発光に利用するのとどちらを選択するかは、システム設計に依存する。測定揺らぎを最低限に抑えたい場合は局発光源を配置した構成にする。電気系統を単純にしたい場合は、本実施例のような信号光自身を局発光にする構成にする。
なお、図示の非対称干渉計は非対称マイケルソン型干渉計だが、それ以外のものを用いてもよい。例えば、非対称マッハツェンダー型干渉計を非対称マイケルソン型干渉計の代わりに用いてもよい。
本実施例の要旨を述べると以下の通りである。
光路長差δLで信号が重畳された前記信号光が第1のビームスプリッタで2分割され、
前記第1のビームスプリッタの第1の出力光は光路長差δLの第1の非対称マイケルソン干渉計又は第1の非対称マッハツェンダー干渉計のいずれか一つに入力され、その干渉計からの2つの出力光は第1および第2の光検出器で電気信号に変換され、
前記第1および第2の光検出器の出力電気信号は第1の差動出力器に導かれ、
前記第1のビームスプリッタの第2の出力光は光路長差δLの第2の非対称マイケルソン干渉計又は第2の非対称マッハツェンダー干渉計のいずれか一つに入力され、その干渉計からの2つの出力光は第3および第4の光検出器で電気信号に変換され、
前記第3および第4の光検出器の出力電気信号は第2の差動出力器に導かれ、
前記第1と第2の差動出力器は90°異なる位相成分を出力するように、前記第1の非対称マイケルソン干渉計又は前記第1の非対称マッハツェンダー干渉計のいずれか一つの光路長差δLと、前記第2の非対称マイケルソン干渉計又は前記第2の非対称マッハツェンダー干渉計のいずれか一つの光路長差δLとの位相差が90°になるように設定され、
前記第1および第2の差動出力器の出力から隣り合う信号間の位相差θが求められ、
i-1番目とi番目の信号間の位相差をθiとすればアンチスクイズド光源からのi番目のパルスが(Σ(i≧j)θj - 2πn)(但し、nは0 ≦Σ(i≧j)θj - 2πn < 2πを満足する整数)の変調量で位相変調器において変調され、最終的な出力光を得ることを特徴とする光通信用中継機。
(実施例8)
以上の実施例では相対位相測定のための構成例を示してきた。最後にアンチスクイズド光源2000の構成例を示す。
図11はアンチスクイズド光源の実施の形態を示すブロック図である。連続発振するレーザーダイオード(LD)2110からの出力光を強度変調器2120によりパルス光に変換し、光アンプ2130により増幅し、LD2110の発振波長に対して負の群速度分散を示す単一モードファイバ2140に伝播させる。光ファイバ伝播中のパルス光はファイバ固有の波長分散効果と光強度に依存したカー効果を受けるが、適当な光強度においては分散効果とカー効果が釣り合ってパルス波形を維持してファイバ伝播するようになる。これが基本ソリトンと呼ばれる状態である。このソリトン条件よりも光強度が強くなると高次のソリトン状態になり、ソリトン周期と呼ばれる周期でパルス幅が変化するようになる。最もパルス幅が小さくなった地点でファイバ2140の伝播を打ち切れば入力時のパルス幅よりも短くなったパルス光を得ることができる。パルスが短くなったことによりピーク強度が増すのでこの状態を維持したまま単一モードファイバ2150に伝播させることができれば、大きい光強度によるカー効果を通して位相方向に揺らぎの広がったアンチスクイズド光を得ることができる。また光アンプ2130により初期揺らぎも増幅されているのでその分だけアンチスクイーズも大きくなる。ファイバ2150においてパルス波形を維持してファイバ伝播させるためには基本ソリトン条件を満足させれば良く、高次ソリトン条件を満たしていたファイバ2140に比べて負の群速度分散の大きさが小さいファイバを用いればよい。ファイバ2150では大きいピーク強度を維持したまま伝播させるのでラマン効果によりピーク波長がシフトし、ファイバ2150の後段に配置した帯域通過フィルタ2160によりLD2110の元もとの発振波長の光と分離する。
本発明の実施例は巨視的な光強度に対しても量子力学的性質を発揮して安全な通信を可能にする方法を実現するうえで不可欠な中継方法を提供している。即ち、本発明は安全な通信方法を現実的な条件下で実現するのにおいて鍵となる装置を提供するものであり利用可能性は高い。
なお、図面中の符号の意味を列挙すると以下の通りである。
1…入力信号、2…局発光、3…出力光、
20…局発光源、
1000…相対位相測定器、
1111…偏波調整器、1121…ビームスプリッタ、1122…ビームスプリッタ、1125…位相調整器、1130…平衡型ホモダイン検出器、1131…ビームスプリッタ、1132…光検出器、1133…光検出器、1134…差動出力器、1140…平衡型ホモダイン検出器、1141…ビームスプリッタ、1142…光検出器、1143…光検出器、1144…差動出力器、1150…回路、
1211…偏波調整器、1221…偏光ビームスプリッタ、1222…ビームスプリッタ、1225…半波長板、1226…λ/4波長板、1227…半波長板、1230…平衡型ホモダイン検出器、1231…偏光ビームスプリッタ、1232…光検出器、1233…光検出器、1234…差動出力器、1240…平衡型ホモダイン検出器、1241…偏光ビームスプリッタ、1242…光検出器、1243…光検出器、1244…差動出力器、1250…回路、
1311…偏波調整器、1320…平衡型ヘテロダイン検出器、1321…ビームスプリッタ、1322…光検出器、1323…光検出器、1324…差動出力器、1331…ミキサ、1332…ミキサ、1333…低域通過フィルタ、1334…低域通過フィルタ、1335…回路、
1411…偏波調整器、1421…ビームスプリッタ、1422…光検出器、1431…ミキサ、1432…ミキサ、1433…低域通過フィルタ、1434…低域通過フィルタ、1435…回路、
1511…偏波調整器、1521…半波長板、1522…λ/4波長板、1523…ビームスプリッタ、1524…半波長板、1531…偏光ビームスプリッタ、1532…光検出器、1533…光検出器、1541…ミキサ、1542…ミキサ、1543…低域通過フィルタ、1544…低域通過フィルタ、1545…回路、
1611…ビームスプリッタ、1620…非対称干渉計、1621…ビームスプリッタ、1622…ミラー、1623…ミラー、1630…非対称干渉計、1640…平衡型ホモダイン検出器、1641…光検出器、1642…光検出器、1643…差動出力器、1650…平衡型ホモダイン検出器、1660…回路
2000…アンチスクイズド光源、
2110…レーザー、2120…強度変調器、2130…光アンプ、2140…光ファイバ、2150…光ファイバ、2160…帯域通過フィルタ、
3000…位相変調器
本発明を具体的に実施するための構成の原理を示すブロック図である。 アンチスクイズド光を表す模式図。 平衡型ホモダイン検出器の基本構成を表す図。 アンチスクイズド光を2組の平衡型ホモダイン検出した際の測定値の確率分布を表す模式図。 本発明を具体的に実施するための1つの構成を示す。 本発明を具体的に実施するための1つの構成を示す。 本発明を具体的に実施するための1つの構成を示す。 本発明を具体的に実施するための1つの構成を示す。 本発明を具体的に実施するための1つの構成を示す。 本発明を具体的に実施するための1つの構成を示す。 アンチスクイズド光源の具体的な構成の1つを示すブロック図。
符号の説明
1…入力信号、2…局発光、3…出力光、
20…局発光源、
1000…相対位相測定器、
1111…偏波調整器、1121…ビームスプリッタ、1122…ビームスプリッタ、1125…位相調整器、1130…平衡型ホモダイン検出器、1131…ビームスプリッタ、1132…光検出器、1133…光検出器、1134…差動出力器、1140…平衡型ホモダイン検出器、1141…ビームスプリッタ、1142…光検出器、1143…光検出器、1144…差動出力器、1150…回路、
1211…偏波調整器、1221…偏光ビームスプリッタ、1222…ビームスプリッタ、1225…半波長板、1226…λ/4波長板、1227…半波長板、1230…平衡型ホモダイン検出器、1231…偏光ビームスプリッタ、1232…光検出器、1233…光検出器、1234…差動出力器、1240…平衡型ホモダイン検出器、1241…偏光ビームスプリッタ、1242…光検出器、1243…光検出器、1244…差動出力器、1250…回路、
1311…偏波調整器、1320…平衡型ヘテロダイン検出器、1321…ビームスプリッタ、1322…光検出器、1323…光検出器、1324…差動出力器、1331…ミキサ、1332…ミキサ、1333…低域通過フィルタ、1334…低域通過フィルタ、1335…回路、
1411…偏波調整器、1421…ビームスプリッタ、1422…光検出器、1431…ミキサ、1432…ミキサ、1433…低域通過フィルタ、1434…低域通過フィルタ、1435…回路、
1511…偏波調整器、1521…半波長板、1522…λ/4波長板、1523…ビームスプリッタ、1524…半波長板、1531…偏光ビームスプリッタ、1532…光検出器、1533…光検出器、1541…ミキサ、1542…ミキサ、1543…低域通過フィルタ、1544…低域通過フィルタ、1545…回路、
1611…ビームスプリッタ、1620…非対称干渉計、1621…ビームスプリッタ、1622…ミラー、1623…ミラー、1630…非対称干渉計、1640…平衡型ホモダイン検出器、1641…光検出器、1642…光検出器、1643…差動出力器、1650…平衡型ホモダイン検出器、1660…回路
2000…アンチスクイズド光源、
2110…レーザー、2120…強度変調器、2130…光アンプ、2140…光ファイバ、2150…光ファイバ、2160…帯域通過フィルタ、
3000…位相変調器。

Claims (18)

  1. 位相方向にアンチスクイズドした入力信号光と、局発光源とを有し、
    前記入力信号光と前記局発光源からの局発光とを入力し、前記入力信号光と前記局発光との相対位相θを求める相対位相測定器を有し、
    レーザー光の揺らぎを位相空間内で振幅に直交する方向に拡大させたアンチスクイズド光源からの出力光を位相変調器において前記相対位相測定器で求めた前記位相の値θにより変調し、出力光を得ることを特徴とする光通信用中継機。
  2. 0とπに対応させた2値の信号をφsとし、位相方向にアンチスクイーズした信号光の揺らぎをδφsとし、乱数又は擬似乱数で決まる位相をαとすると、前記入力信号光の位相はφ1=φs+δφs+αであることを特徴とする請求項1記載の光通信用中継機。
  3. 前記入力信号光を前記局発光と同じ偏光状態で、第1のビームスプリッタにより2分割して、第1および第2の信号光とし、
    前記局発光を第2のビームスプリッタで2分割して第1および第2の局発光とし、
    前記第1の信号光と前記第1の局発光とを第3のビームスプリッタに入力してビームを2分割すると共に、それぞれのビームが重なるようにして干渉させ、その干渉ビームを第1および第2の光検出器で電気信号に変換し、
    前記第1および第2の光検出器の出力電気信号を第1の差動出力器に導き、
    前記第2の信号光と前記第2の局発光とを第4のビームスプリッタに入力してビームを2分割すると共に、それぞれのビームが重なるようにして干渉させ、その干渉ビームを第3および第4の光検出器で電気信号に変換し、
    前記第3および第4の光検出器の出力電気信号を第2の差動出力器に導き、
    前記第1の差動出力器と第2の差動出力器とは90°異なる位相成分を出力するように、前記第1のビームスプリッタと前記第3のビームスプリッタとの光路上、あるいは前記第1のビームスプリッタと前記第4のビームスプリッタとの光路上、あるいは前記第2のビームスプリッタと前記第3のビームスプリッタとの光路上、あるいは前記第2のビームスプリッタと前記第4のビームスプリッタとの光路上のいずれかに位相調整器が設けられるか、又は前記第1、2,3,4のビームスプリッタのいずれかを各ビームスプリッタの任意の方向(但し、各ビームスプリッタの面内方向を除く。) に移動させて位相調整するように構成され、
    前記第1および第2の差動出力器の出力を用いて前記相対位相θを求めることを特徴とする請求項1記載の光通信用中継機。
  4. 前記入力信号光を第1のビームスプリッタに入力する前段に、偏波調整器が設けられていることを特徴とする請求項3記載の光通信用中継機。
  5. 前記信号光と前記局発光とが直交する直線偏光となるようにして、前記信号光および前記局発光とが第1の偏光ビームスプリッタに入力され、合波した2つのビームは直交する偏光で同一光路を進んで第1のビームスプリッタで両偏光共に2分割され、
    前記第1のビームスプリッタの第1の出力光は第2の偏光ビームスプリッタにより前記信号光成分および前記局発光成分のそれぞれが2分割されるように前記第2の偏光ビームスプリッタが配置され、その分割により前記信号光と前記局発光が干渉し、その干渉ビームは第1および第2の光検出器で電気信号に変換され、
    前記第1および第2の光検出器の出力電気信号は第1の差動出力器に導かれ、
    前記第1のビームスプリッタの第2の出力光はλ/4波長板を、前記信号光及び前記局発光の偏光方向が前記λ/4波長板の光学軸に一致する方向で透過し、前記信号光成分および前記局発光成分のそれぞれが2分割されるように設置された第3の偏光ビームスプリッタで2分割され、その分割により前記信号光と前記局発光が干渉し、その干渉ビームは第3および第4の光検出器で電気信号に変換され、
    前記第3および第4の光検出器の出力電気信号は第2の差動出力器に導かれ、
    前記第1および第2の差動出力器の出力を用いて前記相対位相θを求めることを特徴とする請求項1記載の光通信用中継機。
  6. 前記第1の偏光ビームスプリッタの前記信号光入力側に偏波調整器を具備することを特徴とする請求項5記載の光通信用中継機。
  7. 前記信号光と前記局発光とが直交する直線偏光となるようにして、前記信号光および前記局発光とが第1の偏光ビームスプリッタに入力され、合波した2つのビームは直交する偏光で同一光路を進んで第1のビームスプリッタで両偏光共に2分割され、
    前記第1のビームスプリッタの第1の出力光は半波長板で45°だけ偏光方向が回転し、第2の偏光ビームスプリッタにより第1の出力光の前記信号光成分および前記局発光成分のそれぞれが2分割され、その分割により前記信号光と前記局発光が干渉し、その干渉ビームは第1および第2の光検出器で電気信号に変換され、
    前記第1および第2の光検出器の出力電気信号は第1の差動出力器に導かれ、
    前記第1のビームスプリッタの第2の出力光はλ/4波長板を、前記信号光及び前記局発光の偏光方向が前記λ/4波長板の光学軸に一致する方向で透過し、半波長板で45°だけ偏光方向が回転し、第3の偏光ビームスプリッタにより前記第2の出力光の前記信号光成分および前記局発光成分のそれぞれが2分割され、その分割により前記信号光と前記局発光が干渉し、その干渉ビームは第3および第4の光検出器で電気信号に変換され、
    前記第3および第4の光検出器の出力電気信号は第2の差動出力器に導かれ、
    前記第1および第2の差動出力器の出力を用いて前記相対位相θを求めることを特徴とする請求項1記載の光通信用中継機。
  8. 前記第1の偏光ビームスプリッタの前記信号光入力側に偏波調整器を具備することを特徴とする請求項7記載の光通信用中継機。
  9. レーザー光源と、前記レーザー光源からの出力光をパルス光にする強度変調器(ここで、変調の際のパルス時間幅の半値全幅をΔTとする。)と、
    前記パルス光を増幅する光アンプ(ここで、増幅後のピーク強度をPとする)と、
    前記レーザー光源の発振波長λに対して負の群速度分散を示す第1の光ファイバと、
    前記第1の光ファイバよりも負の群速度分散の大きさが小さい第2の光ファイバを前記アンチスクイズド光源は有し、
    =ΔT/(2x0.88137)で定義されるパルス幅T、前記第1の光ファイバの発振波長λでの群速度分散β、前記第1の光ファイバのλでの非線形係数γから式N=γP /|β|により与えられるソリトン次数Nが2以上になるようにΔT、P,βの各パラメタが設定され、
    各パラメタ設定後のソリトン次数Nとソリトン周期z=(π/2)T /|β|から決定されるファイバ長zopt=z(0.32/N+1.1/N)の60% 〜 150%の範囲となるように前記第1の光ファイバの長さが設定され、
    前記第2の光ファイバの長さは1kmから100kmの範囲にあり、
    前記アンチスクイズド光源からの最終的出力光が振幅方向に比べて位相方向にノイズの広がった光であることを特徴とする請求項1記載の光通信用中継機。
  10. 直線偏光に調整された角周波数ωの前記入力光と、円偏光に調整された角周波数ω+δωの前記局発光が第1のビームスプリッタで合波され、
    偏光ビームスプリッタに入射して信号光と局発光とがそれぞれ2分割されて第1および第2のビームとなり、
    前記第1のビームは第1の光検出器に入力され、前記第2のビームは第2の光検出器に入力されて、これら第1および第2の光検出器の出力信号は互いに同位相でそれぞれ第1及び第2のミキサにより角周波数δωの正弦波と混合され、混合された電気信号はそれぞれ第1および第2の低域通過フィルタによりδωよりも小さい成分のみが取り出され、これら第1および第2の低域成分から入力光の局発光に対する相対位相が算出されることを特徴とする請求項1記載の光通信用中継機。
  11. 前記ビームスプリッタの信号光入力側に偏波調整器を具備することを特徴とする請求項10記載のアンチスクイズド光中継機。
  12. 前記信号光との角周波数差がδωの前記局発光が同じ偏波でビームスプリッタにより合波され、前記ビームスプリッタからの2つの出力光が第1及び第2の光検出器によりそれぞれ第1及び第2の電気信号に変換されて差動出力器に導かれ、
    前記差動出力器からの出力電気信号は2分割され、2分割された一方の電気信号は第1のミキサにより角周波数δωの正弦波と混合され、もう一方の電気信号は第2のミキサにより前記第1のミキサとはπ/2だけ異なる位相で角周波数δωの正弦波と混合され、それぞれの混合された電気信号は前記第1および第2のミキサの後段にそれぞれ接続された第1および第2の低域通過フィルタによりδωよりも小さい成分のみが取り出され、これら2つの低域成分から入力光の局発光に対する相対位相が算出されることを特徴とする請求項1記載の光通信用中継機。
  13. 前記ビームスプリッタの信号光入力側に偏波調整器を具備することを特徴とする請求項12記載の光通信用中継機。
  14. 前記信号光との角周波数差がδωの前記局発光が同じ偏波でビームスプリッタにより合波され、前記ビームスプリッタからの出力光の一方が光検出器により電気信号に変換され、
    前記電気信号が2分割され、2分割された一方の電気信号は第1のミキサにより角周波数δωの正弦波と混合され、もう一方の電気信号は第2のミキサにより前記第1のミキサとはπ/2だけ異なる位相で角周波数δωの正弦波と混合され、それぞれの混合された電気信号は前記第1および第2のミキサの後段にそれぞれ接続された第1および第2の低域通過フィルタによりδωよりも小さい成分のみが取り出され、これら2つの低域成分から入力光の局発光に対する相対位相が算出されることを特徴とする請求項1記載の光通信用中継機。
  15. 前記ビームスプリッタの前記信号光入力側に偏波調整器を具備することを特徴とする請求項14記載の光通信用中継機。
  16. 入力信号光と、局発光源とを有し、
    前記入力信号光と前記局発光源からの局発光とが、第1の偏光ビームスプリッタにより直交する偏波で合波され、ビームスプリッタにより第1および第2のビームに2分割され、
    前記第1のビームは第2の偏光ビームスプリッタに入射して信号光と局発光とがそれぞれ2分割されて第3および第4のビームとなり、
    前記第3のビームは第1の光検出器に入力され、前記第4のビームは第2の光検出器に入力されて、これら第1および第2の光検出器の差信号が第1の出力信号となり、
    前記ビームスプリッタで分割された前記第2のビームはλ/4波長板を、信号光と局発光の偏光方向がλ/4波長板の光学軸に一致する方向で透過し、
    第3の偏光ビームスプリッタに入射して信号光と局発光とがそれぞれ2分割されて第5および第6のビームとなり、
    前記第5のビームは第3の光検出器に入力され、前記第6のビームは第4の光検出器に入力されて、これら第3および第4の光検出器の差信号が第2の出力信号となることを特徴とする光の2つの直交位相成分の測定器。
  17. 前記ビームスプリッタと前記第2の偏光ビームスプリッタの間、及び、前記λ/4波長板と前記第3の偏光ビームスプリッタの間に半波長板を具備することを特徴とする請求項16記載の光の2つの直交位相成分の測定器。
  18. 光路長差δLで信号が重畳された前記信号光が第1のビームスプリッタで2分割され、
    前記第1のビームスプリッタの第1の出力光は光路長差δLの第1の非対称マイケルソン干渉計又は第1の非対称マッハツェンダー干渉計のいずれか一つに入力され、その干渉計からの2つの出力光は第1および第2の光検出器で電気信号に変換され、
    前記第1および第2の光検出器の出力電気信号は第1の差動出力器に導かれ、
    前記第1のビームスプリッタの第2の出力光は光路長差δLの第2の非対称マイケルソン干渉計又は第2の非対称マッハツェンダー干渉計のいずれか一つに入力され、その干渉計からの2つの出力光は第3および第4の光検出器で電気信号に変換され、
    前記第3および第4の光検出器の出力電気信号は第2の差動出力器に導かれ、
    前記第1と第2の差動出力器は90°異なる位相成分を出力するように、前記第1の非対称マイケルソン干渉計又は前記第1の非対称マッハツェンダー干渉計のいずれか一つの光路長差δLと、前記第2の非対称マイケルソン干渉計又は前記第2の非対称マッハツェンダー干渉計のいずれか一つの光路長差δLとの位相差が90°になるように設定され、
    前記第1および第2の差動出力器の出力から隣り合う信号間の位相差θが求められ、
    i-1番目とi番目の信号間の位相差をθiとすればアンチスクイズド光源からのi番目のパルスが(Σ(i≧j)θj - 2πn)(但し、nは0 ≦Σ(i≧j)θj - 2πn < 2πを満足する整数)の変調量で位相変調器において変調され、最終的な出力光を得ることを特徴とする光通信用中継機。
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