JP2008092452A - 原稿読取装置またはシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】 ブック原稿は写真や文章といった様々な情報を掲載している。また、原稿台に置かれるブック原稿の向きは、スキャナの設置状況やユーザによるページ送りの違い、ブック原稿の各ページが使用している紙サイズの違い等、利用シーンやブック原稿の種類によって様々である。従来の原稿読取装置またはシステムでは、前述した状況において適切に対応することができなかった。その結果、ユーザは得られた画像を用途に応じて意味のある方向、例えば文章なら可読方向、両面印刷なら表裏の整合性といった事を考慮して、1枚1枚画像回転を加える必要があった。
【解決手段】 ブック原稿をスキャンする際に、ブック原稿の半分を原稿台に設置し、順次スキャンする。その後、得られたスキャン画像内の特定領域を検出し、その情報をもとに全ページが所定の方向を向くように回転処理を加える。
【選択図】 図11
【解決手段】 ブック原稿をスキャンする際に、ブック原稿の半分を原稿台に設置し、順次スキャンする。その後、得られたスキャン画像内の特定領域を検出し、その情報をもとに全ページが所定の方向を向くように回転処理を加える。
【選択図】 図11
Description
本発明は、イメージリーダや複写機の原稿読取手段として用いられる原稿読取装置またはそれを利用したシステムに関する。
原稿読取記録装置及びシステムにおいて、本などのように両面に印刷されて綴じられている原稿(以下、ブック原稿と呼ぶ)をスキャンできるように、フラットベッド型の読取手段を有する構成のものがある。フラットベッド型の読取手段を用いてブック原稿をスキャンする場合、左右のページを順にスキャンし、ページをめくって次の左右のページを順にスキャンするという操作を繰り返し行うのが一般的である。
図1は、フラットベッド型の画像形成装置100を図示する。前記画像形成装置100は、原稿をスキャンする面106,原稿を固定する面104および蓋102を含む。図2は、図1の画像形成装置100のスキャンする面106に注目し、ブック原稿110をスキャンする際の操作例を示した説明図である。
例えば、図2(a)に示すような数字が印刷されたブック原稿110をスキャンする。つまり、「1」と印刷されたページと、「2」と印刷されたページを順にスキャンする。まず図2(b)で「1」と印刷されたページをスキャンする。次に、「2」と印刷されたページのスキャン時には、蓋を180°開く事ができるスキャナの場合、図2(c)のようにブック原稿をスライドさせ、スキャンすればよい。しかしながら、蓋を180°開く事ができないスキャナの場合には、図2(d)に示すようにブック原稿を180°回転させてスキャンするのが一般的である。
図3(a)は1枚目を図2(b)、図3(b)は2枚目を図2(d)のようにセットした場合に取得できるスキャン画像であり、図3(c)は当該スキャン画像に対して所望の方向に回転処理が加えた結果である。前述の方法でブック原稿をセットした場合、図3(a)、(b)に示すように、1枚目に対して2枚目のスキャン画像が180°回転してしまうという不具合がある。その結果、ユーザは得られた画像を用途に応じて意味のある方向、例えば文章なら可読方向、両面印刷なら表裏の整合性といった事を考慮して、図3(c)に示すように1枚1枚画像回転処理を加える必要があった。
そこで、取得したスキャン画像内にある文字を検知し、1枚目と2枚目の文字が同一方向に向くように回転処理を加える手法がある(例えば、特許文献1参照)。その他にも、2枚目のスキャン画像に対して常に180°回転処理を加える手法がある(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−224600号公報
特開2000−165616号公報
特開2003−189080号公報
しかしながら、特許文献1で示された手法では、スキャン画像に必ず文字が記載していなければならず、汎用性に欠ける。また、文字の方向も原稿によって、ページ内またはページ単位で異なる場合があるため、所望の処理が行われるとは限らない。
また、全てのページが同一の紙サイズであるとは限らず、それによってブック原稿の置き方も図2に示した方法と異なる場合がある。図4に示した例では、2枚目116は1枚目112と紙サイズが異なり、1枚目と同様の方向で2枚目をセットしても全ての領域をスキャンすることができない。そこで、図4(b)のように2枚目116をスキャンする際にはブック原稿を90°回転させて面106にセットしている。このように特定のページのみ90°回転させてスキャンを行うと、図5(a)、(b)に示すように、1枚目に対して2枚目のスキャン画像が90°回転してしまう。したがって、特許文献2で示された手法、2枚目を180°回転させるという手法では、前述の場合に対応できない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、ブック原稿の各ページをスキャンする際に、異なる角度で回転しセットしても、得られるスキャン画像が全ページにわたって正しい方向で記録される原稿読取記録装置及びシステムを提供することを目的とするものである。
原稿の画像を入力するための装置であって、画像データを読み取る画像読取手段と、前記画像データを記憶する画像データ記憶手段と、前記画像データにおける特定領域を検出する特定領域検出手段と、前記画像データにおける前記特定領域の位置によって綴じ合わせ部分を決定する綴じ部情報決定手段と、前記綴じ部情報を記憶する綴じ部情報記憶手段と、任意ページの前記綴じ部情報に対して前記画像データの前記綴じ部情報が所定の位置に配置されるように回転を加える画像データ回転手段と、を備えることで任意ページの画像データを基準に他のページの画像データを所定方向に向くように回転処理を加える。
さらに、前記特定領域検出手段は、複数の特定領域候補から一つを選択する特定領域選択手段と、前記選択された特定領域を記録する特定領域記憶手段と、をさらに備えることで検出すべき特定領域を変更することができる。
さらに、前記特定領域検出手段は、複数の特定領域候補から一つを選択する特定領域選択手段と、前記選択された特定領域を記録する特定領域記憶手段と、をさらに備えることで検出すべき特定領域を変更することができる。
さらに、前記特定領域選択手段は、ブック原稿の綴じ部と原稿台との隙間によって生じる影と、ブック原稿が重なる原稿台の任意辺、のうち何れか一方を選択することができる。
さらに、前記画像データ回転手段は、ブック原稿の読み取りページが偶数ページ目または奇数ページ目であるかを指定する読み取りページ情報指定手段と、をさらに備えることで前記指定された読み取りページ情報に応じて回転処理の回転角度を変更することができる。
また、原稿の画像を入力するためのシステムであって、画像データを読み取る画像読取モジュールと、前記画像データを記憶する画像データ記憶モジュールと、前記画像データにおける特定領域を検出する特定領域検出モジュールと、前記画像データにおける前記特定領域の位置によって綴じ合わせ部分を決定する綴じ部情報決定モジュールと、前記綴じ部情報を記憶する綴じ部情報記憶モジュールと、任意ページの前記綴じ部情報に対して前記画像データの前記綴じ部情報が所定の位置に配置されるように回転を加える画像データ回転モジュールと、を備えることで任意ページの画像データを基準に他のページの画像データを所定方向に向くように回転処理を加える。
さらに、前記特定領域検出モジュールは、複数の特定領域候補から一つを選択する特定領域選択モジュールと、前記選択された特定領域を記録する特定領域記憶モジュールと、をさらに備えることで検出すべき特定領域を変更することができる。
さらに、前記特定領域選択モジュールは、ブック原稿の綴じ部と原稿台との隙間によって生じる影と、ブック原稿が重なる原稿台の任意辺、のうち何れか一方を選択することができる。
さらに、前記画像データ回転モジュールは、ブック原稿の読み取りページが偶数ページ目または奇数ページ目であるかを指定する読み取りページ情報指定モジュールと、をさらに備えることで前記指定された読み取りページ情報に応じて回転処理の回転角度を変更することができる。
これによって、ブック原稿を回転させながら各ページのスキャンを行った場合でも、画像データの方向をそろえることができる。また、ブック原稿を複数ページ読み飛ばしてスキャンを行う場合でも、画像データの方向をそろえることができる。
以上説明したように本発明によれば、スキャン画像内の特定領域を検出し、その情報をもとに全ページが所定の方向を向くように回転処理を加えることによって、ブック原稿と同様のレイアウトで画像データを読み取る事ができる。
以下、添付図面に従って本発明に係る実施形態を詳細に説明する。
(実施形態1)
本実施形態は図6、図7、図8、図9、図10を用いて、説明する。
本実施形態は図6、図7、図8、図9、図10を用いて、説明する。
原稿読取システム200は、原稿読取装置202で原稿を読み取り、得られたスキャンデータをホストコンピュータ201で起動可能なアプリケーションに出力するように構成されている。
以下、原稿読取システム200の構成及び動作について具体的に説明する。
図6に示すように、原稿読取システム200は、ホストコンピュータ201に対して、原稿読取装置202、ハードディスク203、表示装置204、データ入力装置205、メディア読取装置206、通信制御装置207がそれぞれ接続された構成を有している。ホストコンピュータ201は、所定のシステムプログラムを実行することで、原稿読取システム200全体の動作制御及び監視を行う。
具体的には、ホストコンピュータ201は、システムボード上に配置されたCPU、RAM、及びROM等を含むコンピュータ機能を備え、CPUが、内蔵メモリ又は外付けのハードディスク203等から所要の処理プログラムを適宜読み出して実行することで、原稿読取システム200全体の動作制御を司る。ここでは一例として、ホストコンピュータ201が実行する各種プログラムの格納先をハードディスク203としており、このハードディスク203には、本実施形態における動作を実現するための処理プログラムや、スキャンデータから画像データを生成するための各種アプリケーション等が格納されている。
尚、本実施形態における動作を実現するための処理プログラム(プログラムコード)の格納先は、ハードディスク203や内蔵メモリに限られることはなく、例えば、CD−ROMやフレキシブルディスク等の可搬性記録媒体に対して、当該処理プログラムをホストコンピュータ201が読取可能な形態で記録して流通させ、原稿読取システム200の構築時において、メディア読取装置206、或いは通信制御装置207を介して、ホストコンピュータ201が当該処理プログラムを読み取ってハードディスク203にインストールするようにしてもよい。
また、本実施形態では、ホストコンピュータ201のOS(オペレーティングシステム)は「Windows(登録商標)」とするが、これに限られるものではない。
原稿読取装置202は、ホストコンピュータ201から原稿の読取条件等の情報を受信すると、所定の読取プロセスを実行することで、当該読取データをホストコンピュータ201に出力する。原稿読取装置202としては、例えば、フラットベッド型スキャナが挙げられる。また、原稿読取装置202とホストコンピュータ201の接続形態についても、例えば、スタンドアロン接続やネットワーク接続等の様々な接続形態を適用可能である。
表示装置204は、ホストコンピュータ201からのシステムプログラムやアプリケーション等の実行による指示に呼応して、所定のウィンドウを表示する。
データ入力装置205は、キーボード、マウス、及びその他のポインティングデバイス等を含み、原稿読取システム利用者(以後、ユーザと呼ぶ)からの各種指示を受け付け、これをホストコンピュータ201に伝える。例えば、データ入力装置205は、ユーザが表示装置204に表示されたウィンドウを参照して指定した原稿読取装置202に対する読取条件を、ホストコンピュータ201に伝える。
メディア読取装置206は、CD−ROMドライブ及びフレキシブルディスク(FD)ドライブ等を含む装置であり、CD−ROMやFD等の記録媒体から読み取った情報をホストコンピュータ201に供給する。
通信制御装置207は、例えば、原稿読取システム200と外部のネットワークを通信可能に接続するための接続インタフェースである。
図7は、ホストコンピュータ201が所定の処理プログラムを実行することで実現される原稿読取システム200の機能のうち、特に、ブック原稿をスキャンするモード(以後、ブックスキャンモードと呼ぶ)に着目した流れ図である。
まず、S100からプログラムがスタートし、S102でユーザによってブックスキャンモードが適用されているかを判断する。当該モードを適用しない場合,処理はS103およびS104に移り、スキャンデータに対して色補正処理およびクロップ処理を行う。色処理の具体例としては、明るさ補正、色空間変換、画像フィルターが挙げられる。また、クロップ処理はスキャンデータからブック原稿部分に該当する領域を抽出する処理である。その後、処理はS128に移る。
一方、当該モードを適用する場合,処理はS108に移る。S108では、まず表示装置204に図8に示すユーザーインターフェース300(以後、UIと略す)が表示される。ユーザが入力装置205を用いて、UI300上にあるスキャンボタン302を押すと、ホストコンピュータ201は原稿読取装置202に対してスキャン実行を命令する。スキャン実行後、原稿読取装置202はホストコンピュータ201に対して読み取ったブック原稿1ページ分のスキャンデータを出力する。ホストコンピュータ201はスキャンデータをホストコンピュータ201内のRAMに保存する。スキャンデータを保存すると、処理はS112に移る。
S112では、まずS108で保存されたスキャンデータをRAMから読み出す。次に、読み出されたスキャンデータを解析し、特定領域を検知する。本実施形態では、特定領域としてブック原稿の綴じ部と原稿台との隙間によって生じる影(以後、綴じ代グレー領域と呼ぶ)を挙げる。しかし、特定領域とはこれに限らず、例えばパンチ穴やホッチキスの陰影等、スキャンデータにおいて特定できる特徴部分を有する領域であればよい。また、スキャンデータ内の綴じ代グレー領域の検出手法は、例えば画素濃度および特定の範囲濃度をもつ画素の連結度合によって検出する。具体的な手法として、特開2003−189080によって提案されている。もちろん、上記の手法に限らず、綴じ代グレー領域を検知できる手法であればよい。綴じ代グレー領域を検知すると、スキャンデータにおけるその座標(以後、綴じ代グレー領域情報と呼ぶ)をホストコンピュータ201内のRAMに保存する。綴じ代グレー領域を検知すると、処理はS116に移る。
S116では、スキャンデータに対して前述した色補正処理およびクロップ処理を加える。色補正処理を綴じ代グレー領域の検出より後に行う理由として、綴じ代グレー領域に対して行われる色補正処理に起因する領域誤検知を防ぐ事が挙げられる。ホストコンピュータ201は色補正処理およびクロップ処理を行ったスキャンデータをホストコンピュータ201内のRAMに保存する。
S118では、まずS112で保存された綴じ代グレー領域情報をRAMから読み出す。次に、綴じ代グレー領域がスキャンデータのどの辺に沿っているかを判別する。判別方法としては、まずグレー領域がスキャンデータの上下辺または左右辺のどの辺と平行であるかを判別する。次に、平行となっている二つの候補の辺、例えば上下辺に平行と判別した場合、上辺または下辺に最も近い辺を求める。前述の方法を用いると、図4(b)で示した他のページより綴じ代グレー領域が短くなる場合であっても、正しく判定する事ができる。本実施形態では、前ページと綴じ合わせていた辺の情報(以後、綴じ部情報と呼ぶ)を回転処理に利用する。図9に綴じ部情報の具体例を示す。図9に示した各スキャンデータ350において、綴じ代グレー領域352を検知し、そこから求められた綴じ部情報はそれぞれ(a)が右、(b)が上、(c)が左、(d)が下となる。S118をS116の処理、特にクロップ処理の後に行う事によって、綴じ部情報の誤判定を回避する。綴じ部情報を生成すると、ホストコンピュータ201は当該情報をホストコンピュータ201内のRAMに保存する。綴じ部情報を生成すると、処理はS120に移る。
S120では、1枚目のスキャンデータを処理の基準とし、2枚目以降のスキャンデータに対して回転処理を加えるため、S108でスキャンされたブック原稿が1枚目であるかを判別する。2枚目以降である場合には、処理はS124に移る。1枚目である場合には、処理はS126に移る。また、本実施形態では1枚目を基準として2枚目以降に回転処理を加える例を挙げているが、これに限らず、任意のページを基準としてもよい。
S124では、まずS116で保存された2枚目以降の対象ページのスキャンデータおよび、S118で保存された1枚目の綴じ部情報と対象ページの綴じ部情報をRAMから読み出す。次に、双方の綴じ部情報をもとに、対象ページのスキャンデータの回転角度を求める。図10はその具体例である。図10(a)は1枚目のスキャンデータであり、綴じ部情報は「右」となる。対象ページが図10(b)に示すスキャンデータの場合、綴じ部情報は「右」となるため、1枚目に対して綴じ代グレー領域が対辺にくるように180°回転する必要がある。同様に、図10(c)の場合、時計回りに90°回転する必要がある。次に、求めた回転角度で対象ページのスキャンデータに対して回転処理を加えると、図100(d)に示すようなスキャンデータを得る事ができる。ホストコンピュータ201は回転処理を行った対象ページのスキャンデータをホストコンピュータ201内のRAMに保存する。回転処理が終了すると、処理はS126に移る。
S126では、ユーザによってブックスキャンモード終了が実行されているかを判別する。UI300の終了ボタン304をユーザが押すことによって、ブックスキャンモードは終了し、処理はS128に移る。継続する場合は、再度ブック原稿のページをユーザがめくり、再セットする。その後、UI300のスキャンボタン302を押すことによって、処理はS108に移る。また、UI300のキャンセルボタン308を押すことによって、どの処理ステップであっても、ホストコンピュータ201内のRAMに保存された情報全てを削除し、スキャン処理を終了する。
S128では、上記処理を行って得られた各スキャンデータを画像データに変換する。画像データとしては、例えばJPEGなどが挙げられる。その後、ホストコンピュータはハードディスク203に当該データを保存し、処理を終了する。
(実施形態2)
本実施形態は綴じ代グレー領域が検出できないページ、例えばブック原稿の表紙に対して有効な手法を提案する。
本実施形態は綴じ代グレー領域が検出できないページ、例えばブック原稿の表紙に対して有効な手法を提案する。
本実施形態は図6、図11、図12を用いて説明するが、実施形態1と同一部分には同一符号を付してその説明は割愛する。
図11は、ホストコンピュータ201が所定の処理プログラムを実行することで実現される原稿読取システム200の機能のうち、特に、ブックスキャンモードに着目した流れ図である。
処理はS100から各ステップを経て、S106に移る。
S106では、まず表示装置204に図12に示すUI400が表示される。ユーザは入力装置205を用いて、UI400上にある綴じ部対象項目402を選択する。綴じ部対象項目とは画像回転処理に利用する綴じ部情報の生成方法に関わる。本実施形態では、綴じ部対象項目として「綴じ代の影」404および「原稿台の辺」406を選択する事ができ、互いに排他的である。しかし、これらに限られるものではなく、他の綴じ部対象項目であってもよいし、3つ以上の選択肢があってもよい。また、「原稿台の辺」406を選択した場合に限り、綴じ部とする原稿台の辺を指定するボタン408が選択可能となり、ユーザは複数の辺指定ボタン408のうち一つを選択する。ホストコンピュータ201はユーザに選択された綴じ部対象項目402をホストコンピュータ201内のRAMに保存する。綴じ部対象項目が設定されると、処理はS108を経て、S110に移る。
S110では、まずホストコンピュータ201内のRAMに保存された綴じ部対象項目を読み出す。読み出された綴じ部対象項目の内容を判別し、「綴じ代の影」である場合、処理はS112に移る。「綴じ代の影」以外の場合、処理はS116を経て、S118に移る。
「綴じ代の影」に関しては、実施形態1の処理と同様であるため、説明は割愛する。
S118では、まずS108で保存されたスキャンデータをRAMから読み出す。「原稿台の辺」に関しては、スキャンデータを解析し、ブック原稿の各辺のうち、S106で指定した原稿台の任意辺と水平かつ最も近い辺を判別し、当該辺を綴じ部とする。図13は綴じ部対象項目402で「原稿台の辺」かつ、辺指定において「下辺」を選択した場合の綴じ部情報生成の具体例である。図13(a)のようにブック原稿110を原稿台106にセットし、スキャンを実行するとスキャンデータが得られる。指定された「下辺」は原稿台の辺170に対応している。図13(b)は得られるスキャンデータの一例である。スキャンデータ150は、原稿台の領域と対応しており、ブック原稿に対応した領域152を包含している。また、スキャンデータ150の辺154は原稿台の辺170と対応している。図13(b)において、辺154に水平かつ最も近い領域152の辺は156であり、当該辺が綴じ部となる。
(実施形態3)
本実施形態は連続でページをスキャンしない場合に有効な手法を提案する。
本実施形態は連続でページをスキャンしない場合に有効な手法を提案する。
本実施形態は図6、図14、図15、図16を用いて説明するが、実施形態1と同一部分には同一符号を付してその説明は割愛する。
図14はホストコンピュータ201が所定の処理プログラムを実行することで実現される原稿読取システム200の機能のうち、特に、ブックスキャンモードに着目した流れ図である。
処理はS100から各ステップを経て、S107に移る。
S107では、まず表示装置204に図15に示すUI500が表示される。ユーザが入力装置205を用いて、ブックスキャンモードに関する設定を行う。ページスキップ502の各項目は2枚目のスキャンから選択可能となる。ページスキップとはユーザが2枚目のページをスキャンする際に、前ページの続きページではなく、複数ページを飛ばしてセットすることである。ページスキップ502にはページスキップ後の読取ページが「偶数ページ目」であるか、それ以外かを指定する。「偶数ページ目」ボタン504と「奇数ページ目」506、「スキップしない」508は互いに排他的である。ホストコンピュータ201は選択されたボタン情報(以後、読み取りページ情報と呼ぶ)をホストコンピュータ201内のRAMに保存する。ただし、「スキップしない」508が選択された場合の読み取りページ情報は前ページの情報によって異なる。具体的には、前ページの読み取りページ情報が「偶数ページ目」の時は「奇数ページ目」、「奇数ページ目」の時は「偶数ページ目」となる。
処理はS107から各ステップを経て、S125に移る。S125は、2回目のスキャンから行われる処理である。
S125では、まずホストコンピュータ201内のRAMに保存された1枚目と現行ページの読み取りページ情報を読み出す。現行ページの読み取りページ情報が「偶数ページ目」である場合には、1枚目の読み取りページ情報と同一の領域に配置されるように回転処理を加える。逆に「奇数ページ目」である場合には反対側の領域に配置されるように回転処理を加える。図16は本実施形態における回転処理の具体例である。図16(a)、(b)、(c)、(d)は順にブック原稿の特定ページから連続に4ページ分読み取って得られたスキャンデータであり、図16(a)、(c)が奇数ページ、図16(b)、(d)は偶数ページとなる。例えば、図16(b)をスキップした場合、2枚目は図16(c)となる。ブック原稿のレイアウトを保つためには、図16(c)つまり奇数ページの綴じ部情報は図16(a)の綴じ部情報と同じになるように回転処理を加えなければならない(図16(e))。2ページスキップした場合、2枚目は図16(d)つまり偶数ページとなる。綴じ部情報は図16(a)の綴じ部情報と逆の位置にくるように回転処理を加える必要がある(図16(f))。
上述の処理を行う事によって、ブック原稿を複数ページ読み飛ばしてスキャンを行う場合でも、画像データの方向をそろえることができる。
(別の実施形態)
前記の実施形態は本発明の一例を示すものであり、本発明を限定することを意図したものではない。例えば、実施形態2および実施形態3を同時に行ってもよい。また、本発明では最初の1枚目のスキャンデータを基準に他のページのスキャンデータに回転処理を加える。したがって、1枚目のスキャンデータがユーザの所望方向に向いていない場合、結果としてその他のページも所望の方向とは異なるように回転処理が加えられる。そこで、1枚目のセット方法を原稿読取システムから提示することによって、前述の問題を回避させるように構成してもよい。提示方法の具体例としては、原稿台の特定の辺にブック原稿1枚目の上辺を突き当てるように指示する。
前記の実施形態は本発明の一例を示すものであり、本発明を限定することを意図したものではない。例えば、実施形態2および実施形態3を同時に行ってもよい。また、本発明では最初の1枚目のスキャンデータを基準に他のページのスキャンデータに回転処理を加える。したがって、1枚目のスキャンデータがユーザの所望方向に向いていない場合、結果としてその他のページも所望の方向とは異なるように回転処理が加えられる。そこで、1枚目のセット方法を原稿読取システムから提示することによって、前述の問題を回避させるように構成してもよい。提示方法の具体例としては、原稿台の特定の辺にブック原稿1枚目の上辺を突き当てるように指示する。
また、実施形態で記述した原稿読取システムは、それぞれハードウェアであっても、ソフトウェアであってもよい。また、この原稿読取システムが原稿読取装置に組み込まれてもよい。
Claims (8)
- 原稿の画像を入力するための装置であって、画像データを読み取る画像読取手段と、前記画像データを記憶する画像データ記憶手段と、前記画像データにおける特定領域を検出する特定領域検出手段と、前記画像データにおける前記特定領域の位置によって綴じ合わせ部分を決定する綴じ部情報決定手段と、前記綴じ部情報を記憶する綴じ部情報記憶手段と、任意ページの前記綴じ部情報に対して前記画像データの前記綴じ部情報が所定の位置に配置されるように回転を加える画像データ回転手段と、を備えることで任意ページの画像データを基準に他のページの画像データを所定方向に向くように回転処理を加えることを特徴とする原稿読取装置。
- 前記特定領域検出手段は、複数の特定領域候補から一つを選択する特定領域選択手段と、前記選択された特定領域を記録する特定領域記憶手段と、をさらに備えることで検出すべき特定領域を可変にすることを特徴とした請求項1の原稿読取装置。
- 前記特定領域選択手段は、ブック原稿の綴じ部と原稿台との隙間によって生じる影と、ブック原稿が重なる原稿台の任意辺、のうち何れか一方を選択することを特徴とした請求項2の原稿読取装置。
- 前記画像データ回転手段は、ブック原稿の読み取りページが偶数ページ目または奇数ページ目であるかを指定する読み取りページ情報指定手段と、をさらに備えることで前記指定された読み取りページ情報に応じて回転処理の回転角度を可変とすることを特徴とした請求項1の原稿読取装置。
- 原稿の画像を入力するための装置であって、画像データを読み取る画像読取モジュールと、前記画像データを記憶する画像データ記憶モジュールと、前記画像データにおける特定領域を検出する特定領域検出モジュールと、前記画像データにおける前記特定領域の位置によって綴じ合わせ部分を決定する綴じ部情報決定モジュールと、前記綴じ部情報を記憶する綴じ部情報記憶モジュールと、任意ページの前記綴じ部情報に対して前記画像データの前記綴じ部情報が所定の位置に配置されるように回転を加える画像データ回転モジュールと、を備えることで任意ページの画像データを基準に他のページの画像データを所定方向に向くように回転処理を加えることを特徴とする原稿読取システム。
- 前記特定領域検出モジュールは、複数の特定領域候補から一つを選択する特定領域選択モジュールと、前記選択された特定領域を記録する特定領域記憶モジュールと、をさらに備えることで検出すべき特定領域を可変にすることを特徴とした請求項5の原稿読取システム。
- 前記特定領域選択モジュールは、ブック原稿の綴じ部と原稿台との隙間によって生じる影と、ブック原稿が重なる原稿台の任意辺、のうち何れか一方を選択することを特徴とした請求項6の原稿読取システム。
- 前記画像データ回転モジュールは、ブック原稿の読み取りページが偶数ページ目または奇数ページ目であるかを指定する読み取りページ情報指定モジュールと、をさらに備えることで前記指定された読み取りページ情報に応じて回転処理の回転角度を可変とすることを特徴とした請求項5の原稿読取システム。
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2006
- 2006-10-04 JP JP2006273148A patent/JP2008092452A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
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JP2010087852A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Oki Data Corp | 画像処理装置 |
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