JP2008091855A - 照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】白色光を効率よく取出すことができるとともに、光源のつぶつぶ感を軽減できる照明装置を提供する。
【解決手段】請求項1の照明装置は、透光性素子基板および透光性素子基板の一面側設けられた半導体発光層を有してなる半導体発光素子2と;前記透光性素子基板の他面側に設けられ、前記半導体発光素子から放射された光を導入するガラス基板3と;ガラス基板に設けられた導電体21と;前記ガラス基板と前記透光性素子基板の他面を接着する接着剤4と;前記半導体発光素子を覆うとともに半導体発光素子間に位置する部分に変曲点が形成され、半導体発光素子の側面および前記透光性素子基板と反対側から放射された光を前記ガラス基板方向に反射する曲面状反射部材5と;前記ガラス基板の表面を覆うように設けられ、前記半導体発光素子から放出された一次光を波長変換して異なる波長の二次光を出す蛍光体7と;を具備する。
【選択図】図1
【解決手段】請求項1の照明装置は、透光性素子基板および透光性素子基板の一面側設けられた半導体発光層を有してなる半導体発光素子2と;前記透光性素子基板の他面側に設けられ、前記半導体発光素子から放射された光を導入するガラス基板3と;ガラス基板に設けられた導電体21と;前記ガラス基板と前記透光性素子基板の他面を接着する接着剤4と;前記半導体発光素子を覆うとともに半導体発光素子間に位置する部分に変曲点が形成され、半導体発光素子の側面および前記透光性素子基板と反対側から放射された光を前記ガラス基板方向に反射する曲面状反射部材5と;前記ガラス基板の表面を覆うように設けられ、前記半導体発光素子から放出された一次光を波長変換して異なる波長の二次光を出す蛍光体7と;を具備する。
【選択図】図1
Description
本発明は、LED等の半導体発光素子を光源として白色光を得る照明装置に関する。
従来、サファイアのような透光性基板の裏面に半導体発光層を積層して、この発光層から放出された光を透光性基板の表面から取出すLEDチップ(半導体発光素子)が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このLEDチップは、半導体発光層が有したp側とn側の電極が、半導体発光層の透光性基板と反対面側に設けられているので、ダブルワイヤー型の半導体発光素子と称されている。この種のLEDチップは、その両電極が光の取出し経路中に配置されていないから、電極による光の損失がない点で優れている。又、特許文献1に記載のLEDチップの半導体発光層からは、透光性基板が位置する半導体発光層の表側方向に光が放出される他、半導体発光層の裏側方向にも光が放出される。これらの両方の光の内で、後者の光を利用する技術について特許文献1では、半導体発光層の最も外側に位置した絶縁膜の外面に金属膜を蒸着して、この金属膜によって前記後者の光を反射させている。
特開2003−347589号公報
特許文献1にはLEDチップを光源とする照明装置については記載がない。照明装置を構成する場合、LEDチップを複数設けて照明に必要な光量を確保しなければならない。この場合、所定のパターンでリードが設けられた実装用基板上に各LEDチップを夫々実装する技術として、例えばボール状の半田バンプをダブルワイヤー型のLEDチップの両電極に夫々取付け、この半田バンプを加熱処理により実装用基板のリードに接続する技術が考えられている。しかし、ボール状の半田バンプの形成には高いコストが必要であるので、こうしたボール状の半田バンプを要しない他の手法が求められている。
しかも、複数のLEDチップを光源とする照明装置では、夫々のLEDチップの透光性素子基板が個々に光る。そのため、照明装置の光出射面において点状のLEDチップの一つ一つが独立した光点として視認され、つぶつぶ感を与えるので、こうしたことがないようにすることが照明器具としては望まれる。
更に、特許文献1のLEDチップは、その半導体発光層から放出された光を、波長変換して異なる波長の光として取出すものではなく、発光色そのままで照明している。白色光により照明を行う照明器具の光源装置としては、一般的には、LEDチップが青色発光するものであれば、黄色光を発光する蛍光体を樹脂に混ぜて蛍光体を設けることにより、青色光と黄色光が混色されて白色光にする等の工夫が必要である。
本発明は、白色光を効率よく取出すことができるとともに、光源のつぶつぶ感を軽減できる照明装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載された発明は、透光性素子基板および透光性素子基板の一面側設けられた半導体発光層を有してなる半導体発光素子と;前記透光性素子基板の他面側に設けられ、前記半導体発光素子から放射された光を導入するガラス基板と;ガラス基板に設けられた導電体と;前記ガラス基板と前記透光性素子基板の他面を接着する接着剤と;前記半導体発光素子を覆うとともに半導体発光素子間に位置する部分に変曲点が形成され、半導体発光素子の側面および前記透光性素子基板と反対側から放射された光を前記ガラス基板方向に反射する曲面状反射部材と;前記ガラス基板の表面を覆うように設けられ、前記半導体発光素子から放出された一次光を波長変換して異なる波長の二次光を出す蛍光体と;を具備することを特徴とする。
請求項2に記載された発明は、請求項1記載の照明装置において、前記曲面状反射部材とガラス基板との間には、ガラス基板の屈折率と近似する屈折率を有する封止部材が配設されていることを特徴とする。
請求項3に記載された発明は、請求項1記載の照明装置において、曲面状反射部材を形成する曲線はインボリュート曲線の一部を組み合わせたものであり、組み合わせ接続部は前記半導体発光素子配置位置の延長上であることを特徴とする。
前記請求項の発明では、半導体発光素子の半導体発光層から透光性素子基板側に放射された光は、ガラス基板内部に導入される。また、半導体発光素子の側面および前記透光性素子基板と反対側から放射された光は、曲面状反射部材により前記ガラス基板方向に反射される。さらに、曲面状反射部材の変曲点を形成する反射曲面は、半導体発光素子間に位置し、この反射曲面で反射する光もガラス基板に導入している。そして、ガラス基板には半導体発光素子の光が満遍なく導入され、この光がガラス基板上に形成されている蛍光体に照射され、蛍光体は発光する。
すなわち、各半導体発光素子から放出された一次光はガラス基板を透過する際に、光の一部がガラス基板界面(基板表面と基板裏面)で屈折することに基づき、ガラス基板全体が明るく光る。そして、蛍光体に一次光が当たることにより、蛍光体が波長変換して発光した異なる波長の二次光と、蛍光体に当たることなく透過した一次光とが、被照射対象に向けて照射される。そのため、補色関係にある2色の混合によって白色光となる。これにより、点状をなす複数の光源によるつぶつぶ感を軽減できる。
半導体発光素子は、いわゆるダブルワイヤー型のものであってもよい。特に同型の窒化物半導体を好適に用いることができる他、半導体発光素子として同型のIII−V族系化合物半導体、同型のII−IV族系化合物半導体、同型のIV−VI族系化合物半導体等を用いることも可能である。又、半導体発光素子の透光性素子基板には、例えばサファイア、石英、SiC,GaIN等の結晶基板を用いることができ、特にサファイア基板を用いることは、400nm未満の波長の透過率が高く半導体発光層からの放出された光を殆ど吸収することなくサファイア基板の外部に取出すことができる点で好ましい。
請求項2の発明では、曲面状反射部材とガラス基板との間には、ガラス基板と近似する屈折率を有する封止部材が配設されており、ガラス基板と封止部材との界面においてガラス基板に導入する光が屈折することなく導入される。したがって、光取り出し効率を低下させることがない。
請求項3の発明では、曲面状反射部材の反射面はインボリュート曲線で表されるようになっているので、半導体発光素子に外接する仮想円の接線方向から出た光線は同経路に反射され、理論上、半導体発光素子に光が戻らず効率的に反射させることができる。なお、インボリュート曲線とは、定円に糸を巻きつけて、糸の端を引っぱりながらほどくとき、その糸の先端が描く曲線である。パラメータ表示では一般的にx=a(cosθ+θsinθ),y=a(sinθ-θcosθ)で表される。
請求項1〜3の発明によれば、白色光を効率よく取出すことができるとともに、光源のつぶつぶ感を軽減できる。
本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。図において符号1はLEDパッケージを形成する照明装置を示している。照明装置1は、複数の半導体発光素子2と、ガラス基板3と、接着剤4と、曲面状反射部材5と、封止部材6と、蛍光体7とを備えている。半導体発光素子2は、例えば窒化物半導体を用いてなるダブルワイヤー型のLEDチップであって、透光性を有する電気絶縁性の素子基板11の裏面に半導体発光層12を積層して形成されている。透光性素子基板11は例えばサファイア基板で作られている。
図2に示されるように半導体発光層12は、透光性素子基板11の一面側である裏面上に、バッファ層13、n型半導体層14、発光層15、p型クラッド層16、p型半導体層17を順次積層して形成されている。発光層15は、バリア層とウエル層を交互に積層した量子井戸構造をなしている。n型半導体層14上の一部にn側電極18が設けられているとともに、p型半導体層17上にp側電極19が設けられている。p側電極19はその一部にボンディングパッド19aを有している。更に、半導体発光層12の表面はSiO2からなる絶縁性の保護膜20により覆われている。n側電極18とp側電極19のボンディングパッド19aはいずれも半導体発光層12の透光性素子基板11と反対側に位置して、保護膜20から突出されている。半導体発光層12は、保護膜20に被着する反射膜を有しておらず、裏面側へも光を放射できる。
ガラス基板3には、接着剤4をなす材料の後述する光の屈折率に近似した光の屈折率を有するガラス材料を用いることが好ましく、更に、熱膨張率αが80×10−7/℃以下のガラス材料を用いることが望ましい。この種のガラス材料としてB-Si系のほう珪酸ガラス及びSi系の96%珪酸ガラス並びにSi系の石英ガラスがあり、特に光の取出し効率の更なる向上と半導体発光素子2の接着信頼性の更なる向上を確保する上では、Si系の96%珪酸ガラス及び石英ガラスを用いるとよい。
ガラス基板3の大きさは、その裏面に必要数の半導体発光素子2を実装するに足りる十分な面積を有した大きさである。なお、半導体発光素子2の数は図1では説明の都合上二個のみ描いたが、実際にはそれより多くの半導体発光素子2が使用される。図1に示すようにガラス基板3に、導電部として例えば所定の回路パターンをなすリード21が、ガラス基板3の裏面(図1中下面)に装着されている。リード21は透光性であるのが望ましい。又は透光性が劣っているときには、その面積は小さい方が望ましい。
各半導体発光素子2は、隣接したリード21間に配置され、接着剤4を用いてガラス基板3の裏面(背面)上に実装されている。この場合、半導体発光素子2は、その透光性素子基板11をガラス基板3の裏面に対面させるようにガラス基板3に接着されている。接着剤4は透光性を有している。この接着剤4には例えば透明なシリコーン系のダイボンド材が用いられている。ダイボンド材をなすシリコーン樹脂の光の屈折率は1.41である。
ガラス基板3に実装された半導体発光素子2とこれに隣接したリード21とは、ワイヤ22により接続されている。ワイヤ22は、製造コスト上安価なワイヤボンディング技術により設けられている。このため、製造コストが高価なボール状の半田バンプを要することなく電気的接続を行えるので、コストを低減できる点で好ましい。なお、リード21に接続された図示しない導電線は外部に導出されるようになっている。リード21は照明装置1の外部に配置される図示しない電力供給部に電気的に接続される。このため、リード21を通じて各半導体発光素子2に電力を供給すると、半導体発光素子2に発光を生じさせて、照明装置1を発光状態(点灯状態)とすることができる。
曲面状反射部材5は、例えばそれ自体の光反射率が50%以上の合成樹脂等の光反射性の材料で形成され、各半導体発光素子2を覆うとともに半導体発光素子2間に位置する部分に変曲点5aが形成され、半導体発光素子2の側面および透光性素子基板11と反対側から放射された光をガラス基板3方向に反射する。また、曲面状反射部材5の変曲点5a付近を形成する反射曲面5bは、半導体発光素子2間に位置し、この反射曲面5bで反射する光をガラス基板3に導入している。したがって、ガラス基板3には、半導体発光素子2からの直接光や曲面状反射部材5からの反射光が満遍なく導入される。
また、曲面状反射部材5は、反射性能が低い部材で成形して、その内面に金属の反射層を蒸着により設けたものであってもよい。この曲面状反射部材5は、例えば照明装置1の外郭を兼ねてもよい。封止部材6は、曲面状反射部材5の内面とガラス基板3の裏面との間に充填されて、各半導体発光素子2及びワイヤ22等を埋めた状態に封止している。封止部材6には、透光性を有した材料、例えば透明なシリコーン樹脂が用いられている。
封止部材6と接着剤4とは同じ透光性材料例えばシリコーン樹脂製とすることができる。こうした同じ材料の組み合わせによれば、接着剤4により導かれてこの接着剤4から側方に放出される光が、封止部材6と接着剤4との界面で乱反射することが抑制されるので、光の取出し効率を向上する上で好ましい。封止部材6の屈折率がガラス基板3の屈折率と近似する場合、ガラス基板3と封止部材6との界面においてガラス基板3に導入する光が屈折することなく導入され、光取り出し効率を低下させることがない。
蛍光体7はガラス基板3の表面3aを覆って設けられている。蛍光体7は、例えばその全域にわたり蛍光体(図示しない)が好ましくは略均一に分散された塗膜からなる。なお、ガラス基板3の表面が平坦面である場合には、蛍光体7に例えばガラス基板3と同じ大きさの透光性の樹脂シートを用いて、この蛍光体7をガラス基板3の表面に積層して設けてもよい。
蛍光体7内に含有された蛍光体は、半導体発光層12から放出された一次光を波長変換して異なる波長の二次光を発光するために用いられており、その波長変換によって、蛍光体7を白色電球色から白色蛍光灯色までの任意の色調に白色発光させるようになっている。そのために、例えば一次光が青色の光に対して補色の関係にある黄色の蛍光体が用いられていて、それにより、蛍光体7は黄色を呈している。
前記照明装置1はその蛍光体7を被照射対象方向に向けて使用される。照明装置1は、それが備えた複数の半導体発光素子2に電力を供給することにより例えば青色に発光する。この場合、半導体発光素子2の発光層15が発光することによって、半導体発光素子2の表側方向、つまり被照射対象方向にも、半導体発光素子2の裏側方向にも光が放出される。
表側方向に放出され透光性素子基板11を透過した青色の一次光は、まず、透明な接着剤4及び同じく透明なガラス基板3を透過してから、更に、蛍光体7を透過して、被照射対象方向に取出される。この一方で、裏側方向に放出された青色の一次光は、まず、透明な封止部材6を透過して曲面状反射部材5によりガラス基板3に向けて反射される。反射された一次光は、再び封止部材6を透過し、更に透明なリード21を通ってガラス基板3に入射し、或いは通ることなくガラス基板3に入射し、このガラス基板3を透過してから、蛍光体7を透過して被照射対象方向に取出される。
また、曲面状反射部材5の変曲点5a付近を形成する反射曲面5bは、半導体発光素子2間に位置し、この反射曲面5bで反射する光をガラス基板3に導入している。したがって、ガラス基板3には、半導体発光素子2からの直接光や曲面状反射部材5からの反射光が満遍なく導入される。
したがって、光源となる半導体発光素子2を複数用いて、それに応じて光量を増やすことができることに加えて、以上のように各半導体発光素子2から接着剤4を通って照明装置1の投光方向(被照射対象方向)に放出される光だけではなく、各半導体発光素子2の裏側方向に放出された光を、曲面状反射部材5で反射させて前記投光方向に放出できるので、効率よく光を取出すことができる。
更に、既述のように接着剤4をシリコーン樹脂製とし、ガラス基板3の屈折率を1.41以上1.51未満としたので、ガラス基板3に安価なソーダ石英ガラスを用いた場合に比較して、接着剤4とガラス基板3との屈折率の差は0.1以下に小さくなっている。これにより、接着剤4とガラス基板3との境界面での一次光の屈折が抑制されて、ガラス基板3の透過光量が増える。したがって、この点においても光の取出し効率を向上できる。
なお、以下に各種のガラス材料及びその系と、屈折率と、熱膨張率と、光の取出し効率と、評価との関係を表1に示す。なお、光の取出し効率はソーダ石英ガラスの場合を100%として規定した。又、評価とはガラス基板3に対する半導体発光素子2の接着の信頼性についての評価である。
表1により、B-Si系及びSi系のガラスの光の屈折率は、Pb-K-Na-Si系のガラスの光の屈折率よりも、接着剤4をなしたシリコーンでの光の屈折率1.41に近い。それにより、ガラス基板3にB-Si系及びSi系のガラスを用いた照明装置1での光の取出し効率が、ガラス基板3にNa-Si系のソーダ石英ガラスを用いた照明装置1での光取出し効率より大きいことが分かる。この逆に、Pb-K-Na-Si系のガラスの光の取出し効率は、ガラス基板3にNa-Si系のソーダ石英ガラスを用いた照明装置1での光取出し効率よりも小さいことが分かる。そして、ガラス基板3の屈折率がソーダ石英ガラスの屈折率よりも小さければ、光の取出し効率は大きくなるので、ガラス基板3の屈折率の上限は1.51と規定できる。この逆に、ガラス基板3の屈折率がシリコーンの屈折率1.41より小さくなるほど、これら屈折率の差が増えて境界面での反射が増えるので、ガラス基板3の屈折率の下限は1.41と規定できる。
そして、光の取出しにおいて、各半導体発光素子2から放出されて既述の二通りの経路を経る青色の一次光は、既述のようにいずれも蛍光体7を透過して放出される。この際、青色の一次光の一部は、蛍光体7内に分散されている蛍光体に当たることなく蛍光体7を透過するが、残りの一次光は蛍光体に当たる。これにより、蛍光体が青色の光を吸収して黄色の二次光を発光するので、黄色の光として蛍光体7を透過する。このように半導体発光素子2の発光色である青色の一次光と、この一次光が蛍光体で波長変換されて一次光に対して補色関係となった黄色の二次光とが蛍光体7を透過するので、これら2色の混合によって白色光が作られる。言い換えれば、白色発光を実現できる。しかも、既述の二通りの経路を経る光が、いずれもガラス基板3を透過する際に、光の一部がガラス基板3内において界面(基板表面と基板裏面)で屈折することに基づき、ガラス基板3全体が明るく光って面状に発光した状態となる。
したがって、複数の半導体発光素子2を光源とする照明装置1にあって、夫々の半導体発光素子2の透光性素子基板11が個々に光るにも拘わらず、照明装置1の光出射面全体の視覚的印象において、各半導体発光素子2の一つ一つが独立した光点として「つぶつぶ」に視認される感じを軽減できる。
以上のように前記照明装置1及びこの照明装置1が光源装置として組込まれた照明器具によれば、白色光を効率よく取出すことができるとともに、各半導体発光素子2の発光が「つぶつぶ」に視認される感じを軽減できるものである。又、前記表1により、光の取出し効率を向上できるほう珪酸ガラス、98%珪酸ガラス、及び石英ガラスの熱膨張率αは、いずれもソータ石灰ガラス、及び鉛カリソーダガラスの熱膨張率αより小さい。そのため、ほう珪酸ガラス、98%珪酸ガラス、及び石英ガラスでガラス基板3を形成すると、シリコーン製接着剤4とガラス基板3との熱膨張率の差が小さくなる。これにより、照明装置1の製造過程での結線のためのフロー半田処理に伴う温度変化や照明装置1の点灯・消灯に伴う電極17,19での温度変化等に拘わらず、接着剤4がガラス基板3の裏面から剥がれる(クラックを生じるともいう)ことを抑制できる。したがって、ガラス基板3に対する半導体発光素子2の付着信頼性を確保でき、照明装置1の寿命中に半導体発光素子2が脱落しないようにできる。これに対して、本発明者による実験の結果、ソータ石灰ガラス、及び鉛カリソーダガラスの場合は、ガラス基板3に対する半導体発光素子2の付着信頼性を確保できないことが認められ、又、実用上十分な付着信頼性を得るには、ガラス基板3をなすガラスの熱膨張率が80×10−7以下であれば小さいほど有効であることが、本発明者による実験の結果確認された。
又、前記照明装置1では光の取出し効率を向上するのに、既述のように各半導体発光素子2自体ではなく、その裏側方向に放出された光を曲面状反射部材5で反射させて光を効率よく取出している。なお、接着剤4は、透光ガラス製でもよい。この接着剤4をなす透光性のガラスには、照明装置1の製造過程で半導体発光素子等に加えられる温度を低く規制するために、低融点ガラスを好適に用いることができる。低融点ガラスは、融点が692℃のソーダ石灰ガラスや融点が620℃の鉛ガラスよりも低い温度の融点を有したものが好ましく、例えばはんだガラスやホウ酸塩ガラス等を用いることができる他、所謂「水ガラス」と称されるフリットガラス等を用いることができる。これらのガラス材料は、低融点ガラスと、これによって接着される部材との熱膨張係数がかけ離れていないことや、同部材の耐熱温度より低融点ガラスの温度が低いこと等を考慮して適宜選択される。接着剤4に低融点ガラスを用いて半導体発光素子2をガラス製のガラス基板3に接着することは、同種材料での接着となるために、これらの間での剥がれない信頼性を極めて高くできる点で好ましい。ガラス製接着剤は、透明には制約されず、内部に蛍光体が混入して所定の色を有していてもよい。
以上のようにシリコーン等の透光性合成樹脂ではなくガラス製とした接着剤4は、半導体発光層2から放出される一次光に長期間晒されても変色することはない。このため、接着剤4の変色を原因とする光の取出し効率の低下がなく、この点において長期間にわたり効率よく光を取出すことができる。具体的には、例えば図1に示した第1実施形態の照明装置1で、青色の光を放射する半導体発光素子2が実装されたガラス基板3用のガラスに熱膨張率が100×10−7/℃の軟質ガラスを用い、かつ、接着剤4をなしたガラスに熱膨張率が80×10−7/℃の低融点ガラスを用いた場合、1万時間連続点灯させたときの明るさの低下率は、10%であった。なお、この低下は、接着剤4をなしたガラスの劣化(変色)によるものではなく、蛍光層7での樹脂の変色に起因するものと考えられている。又、比較例として、接着剤4にエポキシ樹脂を用いた以外は前記と同じ条件の照明装置を形成して、これを1万時間連続点灯させた場合の明るさの低下率は、20%であった。
次に、本発明の第2実施形態について図3を参照して説明する。本実施形態では曲面状反射部材5の形状のみ異なり、他の構成要素は第1実施形態のものと同様であるため、第1実施形態と同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。図において曲面状反射部材5の反射面はインボリュート曲線で表されるように形成されている。このインボリュート曲線は、インボリュート曲線の一部を2つ組み合わせてなり、組合せ接続部5dは、前記反射部材5方向であって半導体発光素子2配置位置の延長上にある。
半導体発光素子2に外接する仮想円2aの接線方向から出た光線は同経路に反射され、理論上、半導体発光素子に光が戻らず効率的に反射させることができる。すなわち、反射面5cにて反射された反射光は、全て半導体発光素子2を横切ることなく半導体発光素子2の外側を通ることになる。よって、半導体発光素子2に戻される反射光がなくなり、半導体発光素子2から出た光は全てガラス基板3方向に照射され、前方への照射光量を多くすることができる。
また、半導体発光素子2を含み、半導体発光素子2からはみ出した接着剤4に外接又は接着剤4を内包する仮想円4aを基準にしてインボリュート曲線で表される反射面を形成した場合には、反射面5aからの反射光は、前記半導体発光素子2を横切ることなく接着剤4の外側を通ることになるため、さらに効率的に反射させることができ、好適である。
1…照明装置、2…半導体発光装置、3…ガラス基板、4…接着剤、5…曲面状反射部材、5a…変曲点、6…封止部材、7…蛍光体、8…二次光反射層、11…透光性素子基板、12…半導体発光層、14…n型半導体層、15…発光層、17…p型半導体層、18…n側電極、19…p側電極、21…リード(導電部)、22…ワイヤ。
Claims (3)
- 透光性素子基板および透光性素子基板の一面側設けられた半導体発光層を有してなる半導体発光素子と;
前記透光性素子基板の他面側に設けられ、前記半導体発光素子から放射された光を導入するガラス基板と;
ガラス基板に設けられた導電体と;
前記ガラス基板と前記透光性素子基板の他面を接着する接着剤と;
前記半導体発光素子を覆うとともに半導体発光素子間に位置する部分に変曲点が形成され、半導体発光素子の側面および前記透光性素子基板と反対側から放射された光を前記ガラス基板方向に反射する曲面状反射部材と;
前記ガラス基板の表面を覆うように設けられ、前記半導体発光素子から放出された一次光を波長変換して異なる波長の二次光を出す蛍光体と;
を具備することを特徴とする照明装置。 - 前記曲面状反射部材とガラス基板との間には、ガラス基板の屈折率と近似する屈折率を有する封止部材が配設されていることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
- 曲面状反射部材を形成する曲線はインボリュート曲線の一部を組み合わせたものであり、組み合わせ接続部は前記半導体発光素子配置位置の延長上であることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
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