JP2008089985A - 画像表示装置 - Google Patents

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功 富澤
Masaru Ishikawa
大 石川
Katsumi Unehara
克美 釆原
威裕 ▲高▼橋
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Abstract

【課題】比較的簡易に立体的な二次元画像を表示すると共に、その演出効果を向上させる。
【解決手段】画像表示装置(100)は、第1画面上に第1画像を表示する第1表示手段(11)と、第1画像を構成する表示光の光路に配置され、かつ、第1画像の実像を第1画面とは反対側の空間に位置する結像面に浮遊画像として表示するように、第1画像を構成する表示光を伝達する画像伝達手段(17)と、浮遊画像を観察可能な観察位置から見えるように、第2画面上に第2画像を直視画像として表示する第2表示手段(35)とを備える。そして、観察位置から見て、浮遊画像の少なくとも一部が直視画像に吸収される若しくは沈み込むように又は直視画像から立ち上がる若しくは浮かび上がるように、第1表示手段及び第2表示手段を相互に連動して制御する制御手段(5)を備える。
【選択図】図21

Description

本発明は、例えば3D(Dimension)フローティングビジョン方式に基づいて二次元画像を立体的に表示する画像表示装置の技術分野に関する。
この種の立体的な二次元画像は、室内装飾器具、販促用ディスプレイ、通信端末装置、ゲーム機器等において、臨場感、視認性、アミューズメント性を向上させ得る。それ故、立体的な二次元画像を表示するための方式が各種提案されている。例えば、目視者が偏光メガネをかけ、互いに異なった偏光状態に基づく左右の視差画像を目視する偏光方式が提案されている。ところが、この方式では、目視者にとって偏光メガネの装着がわずらわしいという問題が生じ得る。
このような不具合に対処するため、例えば偏光メガネを用いない立体画像表示法として、レンチキュラーレンズ法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この方式によると、一画面に複数画面を潜像させ、一定幅の半円柱型レンズを水平方向につなぎ合わせた透過スクリーンを通して当該複数画面を見せることで、立体表現や動画表現が実現される。
或いは、3Dフローティングビジョン方式が本願出願人より提案されている(例えば、特許文献2参照)。この方式によると、二次元画像をマイクロレンズアレイによって実像として結像させることで、比較的簡単な構成で立体的二次元画像を表示することができる。
特開平10−221644号公報 特開2005−234240号公報
しかしながら、例えば前述の特許文献1に開示されている技術には、以下のようなコスト上の問題が生じ得る。即ち、上記したレンチキュラーレンズ法は、一画面に複数の画面を潜像させるため、撮像段階から目視者の両目に対応する視差画像を必要とする。そして、この画像を供給するために多くの作業、例えばコンピュータ画像処理、レンチキュラーレンズ設計、レンズと画像との正確な組み合わせ作業が必要であり、コストアップの要因となる。
或いは、前述の特許文献2に開示されている技術によると、特許文献1に係るコスト上の問題は解消できるものの、演出効果には改善の余地がある。例えば、立体的二次元画像と、ユーザが直視する他の画面に表示される画像とをただ単に別個独立に表示するだけでは、浮遊画像及び直視画像をわざわざ併設する意義が乏しく、演出効果に欠けるおそれがある。
本発明は、例えば上述した問題点に鑑みてなされたものであり、比較的簡易に立体的な二次元画像を表示すると共に、その演出効果を向上させることが可能な画像表示装置を提供することを課題とする。
本発明の請求項1に記載の画像表示装置は上記課題を解決するために、第1画面上に第1画像を表示する第1表示手段と、前記第1画像を構成する表示光の光路に配置され、かつ、前記第1画像の実像を前記第1画面とは反対側の空間に位置する結像面に浮遊画像として表示するように、前記第1画像を構成する前記表示光を伝達する画像伝達手段と、前記浮遊画像を観察可能な観察位置から見えるように、第2画面上に第2画像を直視画像として表示する第2表示手段と、前記観察位置から見て、前記浮遊画像の少なくとも一部が前記直視画像に吸収される若しくは沈み込むように又は前記直視画像から立ち上がる若しくは浮かび上がるように、前記第1表示手段及び前記第2表示手段を相互に連動して制御する制御手段とを備える。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施するための最良の形態から明らかにされよう。
以下、発明を実施するための最良の形態としての本発明の実施形態に係る画像表示装置について順に説明する。
本実施形態に係る画像表示装置は上述の課題を解決するために、第1画面上に第1画像を表示する第1表示手段と、前記第1画像を構成する表示光の光路に配置され、かつ、前記第1画像の実像を前記第1画面とは反対側の空間に位置する結像面に浮遊画像として表示するように、前記第1画像を構成する前記表示光を伝達する画像伝達手段と、前記浮遊画像を観察可能な観察位置から見えるように、第2画面上に第2画像を直視画像として表示する第2表示手段と、前記観察位置から見て、前記浮遊画像の少なくとも一部が前記直視画像に吸収される若しくは沈み込むように又は前記直視画像から立ち上がる若しくは浮かび上がるように、前記第1表示手段及び前記第2表示手段を相互に連動して制御する制御手段とを備える。
本実施形態によれば、先ず、例えばカラー液晶表示装置のような第1表示手段によって、第1画面上に第1画像が表示される。
ここで、例えばマイクロレンズアレイを含んでなる画像伝達手段が、第1画像を構成する表示光の光路に配置されている。この画像伝達手段によって、第1画像を構成する表示光が伝達されて、第1画像の実像が第1画面とは反対側の空間に位置する結像面に、浮遊画像として表示される。ここで「浮遊画像」とは、その観察位置に居るユーザからは(即ち、その視野角の範囲内では)、あたかも空中に浮かんでいるかのように見える画像で、実像であることが好ましい。例えば3Dフローティングビジョン(本願出願人の登録商標)方式、或いはインテグラルフォトグラフィ方式などの画像表示方式が含まれる。
他方で、例えばカラー液晶表示装置のような第2表示手段によって、第2画面上に第2画像が、直視画像として表示される。しかも、このような第2画面は、浮遊画像の観察位置から見て浮遊画像の上下、左右又は斜めに隣接する或いは並んでいる位置など、浮遊画像の観察位置から見えるように、配置されている。ここで「直視画像」とは、ユーザからもその画面上に表示されているように見える画像、言い換えれば、かかるユーザによって直視される画像であり、浮遊画像とは対照的な概念である。従って、ユーザは、直視画像の視野角の範囲と浮遊画像の視野角の範囲との両者に含まれる観察位置から、これら二種類の画像を一緒に或いは同時に見ることとなる。
ここで仮に、上述のように表示される浮遊画像及び直視画像をただ単に別個独立に表示するだけでは、浮遊画像及び直視画像をわざわざ併設する意義が乏しく、演出効果に欠けるおそれがある。
然るに、本実施形態によれば、第1表示手段及び第2表示手段は、浮遊画像の少なくとも一部が、直視画像に吸収される若しくは沈み込むように又は直視画像から立ち上がる若しくは浮かび上がるように、例えば演算回路、及び記録回路を含む制御手段によって、連動して制御される。この際、浮遊画像と直視画像とは、観察位置から一緒に或いは同時に見えるので、観察位置においては、浮遊画像の一部として表示された物体がそのまま又は形を変えて、直視画像になめらかに吸収される若しくは沈み込むように見せかけられる。或いは、浮遊画像と直視画像とは、観察位置から一緒に或いは同時に見えるので、観察位置においては、直視画像の少なくとも一部として表示された物体がそのまま又は形を変えて、浮遊画像の一部としてなめらかに立ち上がる若しくは浮かび上がるように見せかけられる。また、直視画像で例えば水面を表示していて、浮遊画像として表示されている物体が水面に沈み込む又は水面から浮かび上がるというような場合、物体からの影響を受けて水面である直視画像に波紋を表示するなどの映像表現を加えて行うと、より演出効果が高められる。本実施形態における「相互に連動して制御する」とは、そのような包括的な映像表現を含む概念である。
このように、本実施形態によれば、比較的簡易に立体的な二次元画像を表示すると共に、その演出効果を向上可能である。
本実施形態に係る画像表示装置の一態様では、前記制御手段は、前記直視画像の少なくとも一部として表示されている物体が移動して、前記浮遊画像の少なくとも一部として表示されるように、前記第1表示手段及び前記第2表示手段を連動して制御する。
この態様によれば、直視画像として表示されている物体が移動して、浮遊画像として表示されるように、制御手段によって、第1表示手段及び第2表示手段が連動して制御される。このような直視画像における移動は、好ましくは、直視画像から浮遊画像へと立ち上がる若しくは浮かび上がることに繋がる移動である。更に、浮遊画像における物体の移動は、好ましくは、直視画像における移動から連続した移動である。従って、ある物体が、直視画像から浮遊画像へと、極めて滑らかに立ち上がる、浮かび上がる又は飛び出すような表現が可能となる。
本実施形態に係る画像表示装置の他の態様では、前記制御手段は、前記浮遊画像の少なくとも一部として表示されている物体が移動して、前記直視画像の少なくとも一部として表示されるように、前記第1表示手段及び前記第2表示手段を連動して制御する。
この態様によれば、浮遊画像として表示されている物体が移動して、直視画像として表示されるように、制御手段によって、第1表示手段及び第2表示手段が連動して制御される。このような浮遊画像における移動は、好ましくは、浮遊画像から直視画像に吸収される若しくは沈み込むことに繋がる移動である。更に、直視画像における物体の移動は、好ましくは、浮遊画像における移動から連続した移動である。従って、ある物体が、浮遊画像から直視画像へと、極めて滑らかに吸収される、沈み込む又は入り込むような表現が可能となる。
本実施形態に係る画像表示装置の他の態様では、前記制御手段は、前記直視画像の中に表示される所定スポットの、前記結像面と前記第2画面との交線に対する相対的な位置に基づいて、前記浮遊画像の表示サイズが変化するように、前記第1表示手段及び前記第2表示手段の少なくとも一方を制御する。
この態様によれば、建造物や目的地のような所定スポットが、予めユーザ等によって指定されており、直視画像の中に表示される。結像面と第2画面とは、典型的には平行ではないので、交わる。その交線に対する、上記所定スポットの相対的な位置に基づいて、浮遊画像の表示サイズが変化するように、第1表示手段及び第2表示手段の少なくとも一方が、制御手段によって制御される。その結果、上記相対的な位置に対して、浮遊画像の表示サイズが反比例するような表現が可能となる。
本実施形態に係る画像表示装置の他の態様では、前記制御手段は、前記直視画像の中に表示される所定スポットの、前記結像面と前記第2画面との交線に対する相対的な位置に基づいて、前記浮遊画像の前記第2画面に対する仮想傾斜角が変化するように、前記第1表示手段及び前記第2表示手段の少なくとも一方を制御する。
この態様によれば、結像面と第2画面との交線に対する、上記所定スポットの相対的な位置に基づいて、浮遊画像の仮想傾斜角が変化するように、第1表示手段及び第2表示手段の少なくとも一方が、制御手段によって制御される。ここで「仮想傾斜角」とは、浮遊画像の仮想的な傾斜角、すなわち、浮遊画像において想定されている水平面と、直視画像が表示される第2画面とがなす角度のことを言う。この仮想傾斜角が小さいほど、浮遊画像は起きあがっているように見え、大きいほど、浮遊画像は倒れているように見える。そして例えば、上記所定スポットの相対的な位置に対して、浮遊画像の仮想傾斜角が反比例するようにすれば、上記所定スポットの相対的な位置に応じて、浮遊画像が立ち上がる又は浮かび上がる表現の一例として、浮遊画像が起きあがったり、倒れたりするような表現が可能となる。
本実施形態に係る画像表示装置の他の態様では、前記制御手段は、前記浮遊画像と前記直視画像の光に由来する相互影響が、前記浮遊画像と前記直視画像に反映されるように、前記第1表示手段及び前記第2表示手段を連動して制御する。
この態様によれば、例えば浮遊画像として表示されている物体の影に相当する画像が、直視画像に表示されるように、第1表示手段及び第2表示手段が、制御手段によって連動して制御される。従って、浮遊画像が浮かんでいる様子にリアリティが増す。なお、浮遊画像の表示サイズ、或いは仮想傾斜角に応じて、影の大きさ、或いは透明度が変化するようにしてもよい。また、浮遊画像が例えば太陽のような発光体であれば、その光によって直視画像の一部が明るく照らされるように表示してもよい。さらには、浮遊画像が例えば光沢をもつ物体であれば、直視画像に表示されている画像が浮遊画像に映り込むように表示してもよい。本態様における「光に由来する相互影響」とは、そのような広い意味を含む概念である。
以上、説明したように、本実施形態に係る画像表示装置によれば、第1表示手段、画像伝達手段、第2表示手段、及び制御手段を備えるので、比較的簡易に立体的な二次元画像を表示すると共に、その演出効果を向上可能である。
本実施形態の作用及び他の利得は次に説明する実施例から明らかにされよう。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
(1)第1実施例
第1実施例に係る画像表示装置の構成及び動作処理を図1から図11を参照して説明する。
(1−1)浮遊画像を表示可能な画像表示装置の基本構成
先ず、実施例に係る画像表示装置の基本構成について、図1及び図2を参照して説明する。ここに、図1は、実施例に係る、浮遊画像を表示可能な画像表示装置の基本構成を示す斜視図である。図2は、実施例に係る画像表示装置を図1のA−Aから見た矢視図である。
図1に示すように、本実施例に係る画像表示装置100は、画像表示面111を有する表示部11及び画像伝達パネル17を備えており、表示部11とは反対側の空間15の結像面21に浮遊画像13を表示する。尚、本実施例では、表示部11が、本発明に係る「第1表示手段」の一例に相当しており、画像伝達パネル17が、本発明に係る「画像伝達手段」の一例に相当している。
表示部11は、例えばカラー液晶表示装置(Liquid Crystal Display:LCD)であり、カラー液晶駆動回路(不図示)、及びバックライト照明部(不図示)等を備え、二次元画像を画像表示面111に表示する。カラー液晶駆動回路は、外部から入力される映像信号に基づいて、表示駆動信号を出力する。バックライト照明部は、表示部11が自発光式ではない場合に、画像表示面111を背後から照らす。画像表示面111は、出力される表示駆動信号に基づいて、例えば液晶分子の向きを変えて光の透過率を増減させることで、二次元画像を表示する。なお、表示される二次元画像は、最終的に浮遊画像として表示されるので、奥行き感を持つように立体的に描写される方が好ましい。表示部11としては、カラー液晶表示装置(LCD)に代えて、陰極線管、プラズマディスプレイ、或いは有機エレクトロルミネッセンスディスプレイなどの各種表示装置を用いてもよい。
画像伝達パネル17は、図2に示すように、例えばマイクロレンズアレイ(詳細は図3を参照して後述する)によって構成され、表示部11に対して離間配置される。そして、画像伝達パネル17は、表示部11の画像表示面111から出射される光(すなわち、二次元画像を構成する表示光)を空間15の結像面21で結像させることによって、浮遊画像13を表示させる。ここで、結像面21は、マイクロレンズアレイの作動距離に応じて空間上に仮想的に設定される平面であって実体物ではない。図1に戻り、この結像面21に結像された浮遊画像13は、空間上に浮いて表示されるので、観察者からは、あたかも立体画像が映し出されているように見える。つまり、浮遊画像13は、擬似的な立体画像として観察者に認識される。この傾向を強化するには、表示部11に表示される二次元画像に予め奥行き感を持たせる、或いは画像表示面111上で背景画像が黒くコントラストが強調されているようにするとよい。
以上、図1及び図2に示すように画像表示装置100は構成されているので、結像面21に浮遊画像13を、あたかも立体画像が映し出されているように表示することが可能となる。
続いて、図3から図5を参照して、画像伝達パネル17の詳細な構成について説明を加える。ここに図3は、画像伝達パネルの構造を模式的に示す断面図である。図4は、画像伝達パネルの構造と像の向きを模式的に示す断面図である(2枚)。図5は、画像伝達パネルの構造と像の向きを模式的に示す断面図である(a:1枚、b:3枚)。
図3に示すように、画像伝達パネル17は、マイクロレンズアレイ25によって構成される。
マイクロレンズアレイ25は、例えば、レンズアレイ半体251・252の二枚を一体化させて構成されている。
レンズアレイ半体251・252は夫々、光透過性に優れたガラス又は樹脂からなる透明基板24の両面に、二次元のマトリックス状に配列された複数のマイクロ凸レンズ23を有する。ここで、透明基板24の一方の面に配列されたマイクロ凸レンズ231の光軸が、他方の面の対向する位置にあるマイクロ凸レンズ232の光軸と夫々一致するように、各マイクロ凸レンズは配置されている。加えて、レンズアレイ半体251と252との間で隣り合うマイクロ凸レンズ232・231同士の光軸も一致するように、各レンズアレイ半体は重ね合わされている。
そして、画像伝達パネル17は、表示部11の画像表示面111に対して所定の離間距離(マイクロレンズアレイ25の作動距離)だけ離れた位置に対向配置されている。
従って、画像伝達パネル17は、表示部11の画像表示面111から出射される二次元画像の表示光を、表示部11とは反対側の空間15に伝達して、画像伝達パネル17から所定距離だけ離れた結像面21に結像させる。その結果、画像伝達パネル17は、表示部11によって表示される二次元画像を、浮遊画像13として表示できる。
ここで、図4に示すように、表示部11によって表示される二次元画像がレンズアレイ半体251で一回上下反転させられ、レンズアレイ半体252で再度上下反転させてから出射させる。これにより、画像伝達パネル17は、二次元画像の正立像を浮遊画像13として表示できる。
なお、このように、浮遊画像13として正立像が得られるのであれば、マイクロレンズアレイ25の構成は、レンズアレイ半体251・252を二枚一組で一体化するものに限られない。例えば、図5(a)に示すように1枚で構成してもよいし、或いは図5(b)に示すように二枚以上の複数枚で構成してもよい。
以上、図3から図5に示すように画像伝達パネル17が構成されていれば、画像表示装置100は、浮遊画像13を例えば正立像として好適に表示可能となる。
(1−2)浮遊画像及び直視画像を表示可能な画像表示装置について
上述のごとく表示される浮遊画像に加えて、直視画像も表示可能な画像表示装置について、図6から図11を参照して説明する。図6は、実施例に係る画像表示装置の基本構成を示す斜視図である。
図6に示すように、本実施例に係る画像表示装置100は、表示部11、画像伝達パネル17、直視表示部31・32・35及び、開口部102を有する筐体101を備えており、浮遊画像に加えて直視画像も表示可能である。尚、本実施例では、表示部11が、本発明に係る「第1表示手段」の一例を構成し、画像伝達パネル17が、本発明に係る「画像伝達手段」の一例を構成し、直視表示部31・32・35の各々が、本発明に係る「第2表示手段」の一例を構成している。
表示部11及び画像伝達パネル17は、図1から図5を参照して説明したように、結像面21に、浮遊画像210を表示する。
画像伝達パネル17の左右に設けられた直視表示部31及び直視表示部32は、例えば表示部11と同様のカラー液晶表示装置であり、直視画像310及び直視画像320を夫々表示する。
画像伝達パネル17の下側に設けられた直視表示部35も、例えば表示部11と同様のカラー液晶表示装置であり、直視画像350を表示する。ここで、直視画像350を浮遊画像210の影、或いは映り込みの画像にすると、浮遊画像210の立体感が一層引き立つ。
筐体101は、上記表示部11等の各種部材を梱包すると共に、ユーザ側の前面に開口部102を有する。それ故に、図6中で右手が図示されたユーザは、浮遊画像210及び直視画像310・320・350を前面側から見ることができる。このように図6中で右手が図示されたユーザが位置する観察位置が、浮遊画像210の視野角の範囲内に入ると共に、直視画像310・320・350の各々の視野角の範囲内に入るように、表示部11、画像伝達パネル17及び直視表示部31・32・35は夫々、配置されている。言い換えれば、ユーザは、このような観察位置(典型的には、浮遊画像に正対する位置)から、これら複数の画像を見ることになる。
本実施例では特に、図6を参照して説明した画像表示装置100が、例えばユーザの手等の被検出物の位置や動きに応じて、浮遊画像及び直視画像のうち、少なくともいずれかの画像を変化させることができる。この構成の詳細を、図6に加えて、図7から図9を参照して説明する。ここに、図7は、実施例に係る画像表示装置の基本構成を示す断面図である(3DF方式)。図8は、実施例に係る画像表示装置の基本構成を示す断面図である(IP方式)。図9は、実施例に係る画像表示装置の基本構成を示す断面図である(位置検出手段がタッチパネルである場合)。
図7に示すように、本実施例に係る画像表示装置100は、表示部11、画像伝達パネル17、直視表示部35、及び位置検出部4及び制御部5を備える。なお、直視表示部31・32は、便宜上図示されていない。
表示部11及び画像伝達パネル17は、結像面21に浮遊画像を表示する。この浮遊画像は必ずしも、図1から図5を参照して説明したような3Dフローティングビジョン方式によって表示されなくともよい。浮遊画像としては実像の方が好ましいため、3Dフローティングビジョン方式と同様に実像が得られる、例えばIP(インテグラルフォトグラフィ)方式によって表示されてもよい。
図8に示すように、IP方式において、画像伝達パネル172は、例えばピンホールアレイ、マイクロレンズアレイ或いはレンチキュラーレンズであり、3Dフローティングビジョン方式の場合に比べて表示部11に近い位置に配置される。画像伝達パネル172は、3Dフローティングビジョン方式のような結像ではなく、光線の向きを変える若しくは制御するために使われるので、画像伝達パネル172を介して表示される浮遊画像212は、ユーザから見て平面というよりはむしろ奥行きを持っているように感じられる。但し、IP方式で表示部11に表示する画像は、3Dフローティングビジョン方式のように単純な二次元画像ではなく、奥行きを持つことを考慮したIP方式特有の複雑な二次元画像にする必要がある。このように、画像制作のコスト面から見ると、IP方式よりも3Dフローティングビジョン方式の方が好ましいとも言える。
再び図7に戻って、位置検出部4は、例えばユーザの指のような被検出物が、所定領域内に進入する場合に、その位置或いは動きを特定する。加えて、制御部5と電気的に接続されており、検出結果を制御部5へと伝達する。位置検出部4は、例えば撮像素子或いは超音波を利用した空間センサであり、被検出物に反射された超音波を圧電素子で検出することで、被検出物の位置を検出する。位置検出部4は、それ以外にも、図9に示すように直視表示部35上に設けられたタッチパネル41でもよい。タッチパネル41は、例えば圧電素子をマトリクス状に配置されたパネルであり、ユーザの指等に触れられると、パネル上のどの位置が触れられているかという情報を、検出結果として、制御部5へと伝達する。タッチパネルは、例えば、抵抗膜方式、静電容量方式、赤外線方式など方式は問わない。或いは、図29を用いて後述するターンテーブルのような操作コントローラでもよい。さらには、空間センサ、タッチパネル、ターンテーブルなどを任意に組み合わせてもよい。
再び図7に戻って、制御部5は、例えば周知の中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)、制御プログラムを格納した読み出し専用メモリ(Read Only Memory:ROM)、各種データを格納する随時書き込み読み出しメモリ(Random Access Memory:RAM)、及び表示用画像等のデータを格納・生成する記憶装置等を中心とした論理演算回路を備えている。そして、浮遊画像或いは直視画像を、位置検出部4の検出結果に基づいて変更するように、表示部11、及び直視表示部31・32・35を制御する。
以上、本実施例に係る画像表示装置100は、図6から図9を参照して説明したように構成されているので、例えばユーザの手等の被検出物の位置や動きに応じて、浮遊画像及び直視画像のうち、少なくともいずれかの画像を変化させることができる。その結果、画像表示装置100のインタラクティビティ或いは操作性を向上することができる。特に本実施例では、図6に示したように、浮遊画像を中央にしてユーザを取り囲むように複数の画像を表示するので、ユーザの面前に広がった臨場感に優れた画像空間において、インタラクティビティ或いは操作性を向上させられる。
このような利点を生かして、携帯電話200と連動する画像表示装置100の動作例を、図10及び図11を参照して説明する。ここに、図10は、携帯電話と連動する画像表示装置の基本構成を示す模式図である。
図10において、携帯電話200と画像表示装置100とは、互いのインターフェース部202・61を介して通信可能である。
携帯電話200のインターフェース部202は、着信があると、電気的に接続された通話制御部201から送信指示を受けた着信の旨を示す信号を、画像表示装置100側に送信する。他方で、画像表示装置100からの信号を受信して、通話制御部201に伝達する。このように画像表示装置100から受信する信号に従って、通話制御部201は、通話処理を開始する。
画像表示装置100のインターフェース部61は、携帯電話200から着信の旨を示す信号を受信して、電気的に接続された制御部5に伝達する。制御部5は、受信した信号に基づいて、着信の旨を示す浮遊画像211・212・213を表示するように、表示部11を制御する。他方で、制御部5から通話を開始する旨の信号を送信する指示を受けると、その信号を携帯電話200側に送信する。
なお、インターフェース部202とインターフェース部61との間の通信は、有線通信のみならず、赤外線通信などの無線通信でもよい。
なお、着信があったとき以外に、例えば電子メールを受信する場合には浮遊画像又は直視画像にメール文面を表示させたり、所定のWEBサイトを表示するようにしてもよい。
以上、図10のように構成された画像表示装置100と携帯電話200とは、より具体的には図11に示すように連携して動作する。ここに、図11は、携帯電話と連動する画像表示装置の動作を示すフローチャートである。
図11において先ず、ユーザが車両を運転している最中に、携帯電話200に着信があるか否かが、定期又は不定期に判定される(ステップS101)。ここで、携帯電話200に着信がなければ(ステップS101:NO)特に処理はなされない。他方で、携帯電話200に着信があると(ステップS101:YES)、通話制御部201は、着信の旨を示す着信信号を、インターフェース部202・61を介して、制御部5へと送信する(ステップS102)。
制御部5は、着信信号を受信して、着信の旨をユーザに通知するための二次元画像を表示部11に表示する(ステップS103)。この際、二次元画像としては、例えば、「電話です」という文字の二次元画像、携帯電話の二次元画像、或いは相手の顔写真の二次元画像を表示するとよい。このとき、結像面21に表示される浮遊画像は、図10の浮遊画像211・212・213のような画像である。
ここで、ユーザの手が、位置検出部4によって着信期間内に検出されるか否かが判定される(ステップS104)。言い換えると、ユーザが浮遊画像212に触れる等して、着信期間内に電話を着信に応答する意志を表明するか否かが判定される。ここで言う着信期間は、着信の相手方がコールしている間、或いはユーザ側で予め設定された期間である。
ユーザの手が、着信期間内に検出されない場合(ステップS104:NO)、ユーザが通話できる状態にないということなので、通話は開始されずに本処理は終了する。
他方で、ユーザの手が、着信期間内に検出される場合(ステップS104:YES)、制御部5は、インターフェース部61・202を介して、通話開始信号を通話制御部201へと送信する(ステップS105)。
通話開始信号を受信した通話制御部201は、通話処理を開始する(ステップS106)。つまり、ユーザと相手方とが通話可能となる。なお、この通話は、安全上ハンズフリーで行われることが好ましい。これに伴い、画像表示装置100が更に音声の入出力器を備え、インターフェース部202・61は通話音声のやり取りも可能なようにしてもよい。
なお、この間、直視表示部35には、例えば車両が走行する位置を地図画像として表示するカーナビゲーションなどが表示され、着信時は、地図画像上に、浮遊画像がポップアップするようにして着信を知らせるようなっている。
以上、図10及び図11を参照して説明したように、画像表示装置100は携帯電話200と連動するので、浮遊画像を利用した一層インタラクティブなユーザインタフェースを提供できる。
(2)第2実施例
次に、第2実施例に係る画像表示装置について、図12から図14を参照して、比較例と比べながら、説明をする。ここに、図12は、プリズムシートを備えない画像表示装置を示す側面図である。図13は、プリズムシートを備える画像表示装置を示す側面図である(a:直視表示部にプリズムシート、b:画像伝達パネルを傾斜・直視表示部にプリズムシート、c:画像伝達パネル及び直視表示部にプリズムシート)。図14は、プリズムシートを部分的に拡大した断面を示す断面図である。なお、上述の第1実施例と同様の構成には、同様の参照符号を付し、その詳細な説明は適宜省略する。
本実施例に係る画像表示装置は特に、本発明に係る「光学部材」の一例として、視野角の範囲全体を、ユーザが位置することが想定されている観察位置の側に補正可能なプリズムシートを備えており、ユーザから浮遊画像及び直視画像が一層見やすいように構成されている。
先ず、比較例に係る画像表示装置について説明する。図12に示すように、比較例に係る画像表示装置100の結像面21に表示される浮遊画像は、ユーザにとって見やすい。表示部11及び画像伝達パネル17をユーザと正対するように配置しているからである。他方で、この浮遊画像に比べて、直視表示部35に表示される直視画像は、ユーザにとって見難い。直視画像の表示光は、その中心線或いは光軸が、直視表示部35からユーザの視線と略垂直に交わる方向に一致するように、出射されているからである。言い換えれば、直視画像は、その視野角の範囲内における隅付近で又は視野角の範囲から多少外れて、輝度や色合いが大なり小なり劣化したものとして、ユーザから観察されることになってしまう。
係る不具合を解消すべく、本実施例に係る画像表示装置100は、図13(a)から図13(c)に示すように、プリズムシート7を更に備える。
図13(a)において、本実施例に係る画像表示装置100は、直視表示部35から出射される表示光の光路上に、プリズムシート7を更に備える。プリズムシート7は、図14に示すような構成となっている。即ち、プリズムシート7は、所定ピッチで形成された傾斜面71を複数本備える。直視表示部35から出射される表示光の方向は、傾斜面71の傾斜角或いは屈折率に応じて、所定角度θだけ変更される。ここで「所定角度」とは、ユーザの視線と、直視表示部35から出射される表示光の方向(即ち、表示光の光軸方向、言い換えれば、直視表示部35の画面の法線方向)とがなす角の想定値として、予め経験、実験、或いはシミュレーションによって定めておくとよい。このようにプリズムシート7が設計されていると、直視表示部35から出射される表示光は、傾斜面71において屈折されて、ユーザに向かう方向に伝わる。その結果、本実施例に係る画像表示装置100の直視表示部35に表示される直視画像は、比較例に比べて、ユーザにとって見易くなる。言い換えれば、直視画像は、その視野角の範囲内における中央寄りで又は少なくとも視野角の範囲から外れることなく、輝度や色合いに優れた画像として、ユーザから観察されることになる。
ここで、ユーザの視線が、直視表示部35から出射される表示光のみならず、画像伝達パネル17(表示部11)から出射される表示光とも交わる場合、例えば上方から、画像表示装置100を見下ろすような場合には、次の図13(b)或いは図13(c)のように構成するとよい。
図13(b)において、画像表示装置100は、直視表示部35から出射される表示光の光路上に、プリズムシート7を更に備えるのみならず、表示部11、画像伝達パネル17、及び直視表示部35を夫々ユーザの視線方向に傾けている。その結果、ユーザの視線が浮遊画像の表示光とも交わる場合、例えば上方から、画像表示装置100を見下ろすような場合にも対応できる。
図13(c)において、画像表示装置100は、直視表示部35から出射される表示光の光路上に、プリズムシート7を更に備えるのみならず、画像伝達パネル17(表示部11)から出射される表示光の光路上にも、本発明に係る「光学部材」の他の一例としてのプリズムシート7を更に備える。その結果、ユーザの視線が浮遊画像の表示光とも交わる場合、例えば上方から、画像表示装置100を見下ろすような場合にも対応できる。
なお、プリズムシート7は、直視表示部35或いは画像伝達パネル17のみならず、他の直視表示部31・32に備えられても勿論よい。
以上、図12から図14を参照して説明したように、本実施例に係る画像表示装置100によると、視野角を拡大補正することができる。
(3)第3実施例
次に、第3実施例に係る画像表示装置について説明する。本実施例に係る画像表示装置100は特に、結像面21と直視表示部35との交線近傍において、浮遊画像及び直視画像の連動した演出が可能な構成となっている。
先ず、図15及び図16を参照して、結像面21と直視表示部35との交線について説明し、続いて具体的な実施例について説明する。ここに、図15は、直視表示部の表示面と結像面との交線を示す斜視図である。図16は、直視表示部の表示面と結像面との交線である結像面ラインを示す模式図である(a:側面図、b:上面図)。
なお、上述の第1及び第2実施例と同様の構成には、同様の参照符号を付し、その詳細な説明は適宜省略する。
図15に示すように、本実施例に係る画像表示装置100は、表示部11、画像伝達パネル17、及び直視表示部35を備える。図1を参照して上述したように、表示部11と画像伝達パネル17とは、互いに対向配置されている。従って、結像面21が表示部11とは反対側の空間に位置する。直視表示部35は、この結像面21と交わる方向に配置される。
交線2135は、結像面21と直視表示部35とが交わる部分を示す。そして、図16(a)に示すように、画像表示装置100の側面から見ると、交線2135は結像面21と直視表示部35との交点に見える。他方で、図16(b)に示すように、画像表示装置100の上面から見ると、交線2135は直視表示部35における結像面21と一致するように見える。なお、交線2135には、結像面21と直視表示部35とが交わる部分に加えて、その延長線が含まれてもよい。つまり、結像面21の延長面と直視表示部35の延長面との交線をも含むという概念である。さらに、結像面21の延長面と、直視表示部31及び直視表示部32との交線も存在し、これらの交線近傍において、浮遊画像及び直視画像の連動した演出を行ってもよい。
以上、図15及び図16を参照して説明した交線2135を基準とし、直視表示部35に表示される直視画像の相対的な位置関係に応じて、結像面21に表示される浮遊画像を変化させることで、浮遊画像と直視画像とが一段と密接に連動して表示できる。この具体的な態様について、図17から図24を参照して説明する。
(3−1)第1態様
先ず、本実施例に係る画像表示装置の第1態様について、図17(a)から図17(c)及び図18を参照して説明する。ここに、図17は、浮遊画像と直視画像とが連動した変化をする様子を示す模式図である(a:スポットの直視画像352が浮遊画像表示範囲内でかつ交線2135よりも奥、b:スポットの直視画像352が交線2135上、c:スポットの直視画像352が浮遊画像表示範囲内でかつ交線2135よりも手前)。図18は、浮遊画像と直視画像とが連動して変化させる処理を示すフローチャートである。
本態様に係る画像表示装置100は、直視画像中の所定スポットが自動的に、或いはユーザの操作によって、スクロール又はスライドして、直視表示部の表示面と結像面の交線に近づくと、浮遊画像のサイズが段々大きくなって現れ、離れると段々小さくなり消えるような映像表現を用いることを特徴とする。
図17(a)から図17(c)に示すように、この態様において、画像表示装置100は、例えば車両が走行する位置を地図画像として表示するカーナビゲーションとする。表示部11と画像伝達パネル17とは、図1を参照して上述したように、互いに対向配置されている。従って、結像面21が表示部11とは反対側の空間に位置する。直視表示部35は、この結像面21と交わる方向に配置される。
直視表示部35に表示される直視画像351は、例えば当該画像表示装置100が設置されている車両が走行している地域の周辺地図とする。
結像面21で結像する浮遊画像214は、直視画像351に表示される物体(例えば、東京タワーのような名所、建物、或いは交差点)の情報(例えば立体構造、或いは文字情報等)とする。
直視画像352は、浮遊画像214として表示される物体の、地図中での位置を示すスポット、すなわち印、或いは影を示す画像である。スポットの直視画像352とその情報を示す浮遊画像214とは典型的には1対1に対応している。
制御部5は、浮遊画像214、直視画像351及び直視画像352を変化させるように、表示部11及び直視表示部35を夫々制御する。
このように構成された画像表示装置100の動作について、図17(a)から図17(c)を適宜参照しながら、図18に沿って説明する。
図18において先ず、周辺地図の直視画像351が、車両の走行に伴い、定期に或いは不定期に、更新される(ステップS201)。このときの更新情報は、通常のカーナビゲーションと同様に、CD或いはDVDに記録された道路地図情報を必要に応じて読み出し、例えばGPS (Global Positioning System:GPS)と自律航法とを組み合わせて特定された自車走行経路の情報と照合することで決定される。
続いて、周辺地図の直視画像351における、スポットの直視画像352の、交線2135に対する相対的な位置が、制御部5によって検出される(ステップS202)。そして、検出された位置が、浮遊画像表示範囲内か否かが判定される(ステップS203)。具体的には、表示部11、画像伝達パネル17及び直視表示部35の相対的な配置が予め定められていれば、交線2135の位置も予め定まる。従って、周辺地図の直視画像351においてスポットの直視画像352が交線2135からどの程度離れているかは、周辺地図の直視画像351、及びスポットの直視画像352の表示内容を管理する制御部5によって特定可能である。
ここで、浮遊画像表示範囲外である場合(ステップS203:NO)、スポットの直視画像352に対応する浮遊画像214は表示されない(ステップS207)。
他方で、浮遊画像表示範囲内である場合(ステップS203:YES)、例えば図17(a)に示すように、スポットの直視画像352に対応する浮遊画像214が表示される。例えば、スポットの直視画像352が東京タワーの位置を示していれば、東京タワーの立体的な画像として浮遊画像214が表示される。このとき表示される浮遊画像214の大きさを、交線2135とスポットの直視画像352との位置の差に応じて変化させるべく、次のような処理が行われる。
先ず、交線2135とスポットの直視画像352との位置の差が算出される(ステップS204)。この位置の差は、交線2135と直交する方向、或いは交線2135に沿った方向における位置の差を示してもよいし、交線2135上の所定点からスポットの直視画像352までの距離を示してもよい。
続いて、算出される位置の差に応じて、拡大縮小率が算出される(ステップS205)。例えば、算出される位置の差が小さいほど、浮遊画像214が大きく表示されるように、拡大縮小率が算出される。
そして、算出される拡大縮小率に応じた大きさになるように、浮遊画像214が表示される(ステップS206)。例えば、図17(b)において、スポットの直視画像352は交線2135と交わっており、図17(a)の場合に比べて交線2135に近い。従って、図17(b)における浮遊画像214の拡大縮小率は、図17(a)の場合に比べて大きくなるように設定される。
その後、上記処理が定期に又は不定期に繰り返される。そして、車両が進行してスポットの直視画像352が浮遊画像表示範囲内でかつ交線2135よりも手前に位置すると、図17(c)に示すように、再び浮遊画像214が図17(b)の場合に比べて小さく表示される。そして、車両が更に進行して、スポットの直視画像352が浮遊画像表示範囲外になると、浮遊画像214は表示されなくなる。このとき、別のスポットが新たに浮遊画像表示範囲内に位置すれば、この別のスポットに対応する浮遊画像を別に表示してもよい。
以上、図17(a)から図17(c)及び図18を参照して説明した第1態様によると、周辺地図の直視画像351における、交線2135に対するスポットの直視画像352の相対的な位置関係に応じて、浮遊画像214が動的に変化するので、画像表示装置100の表現力が向上する。
なお、上述のように拡大縮小率を算出するのは、以下の趣旨による。即ち、浮遊画像214を表示する条件として、スポットの直視画像352が交点(交線)と完全に一致している必要はないという趣旨である。言い換えれば、スポットの直視画像352が交点(交線)から浮遊画像表示範囲内に位置していれば、そのスポットの直視画像352に対応する浮遊画像214を表示してもよいという趣旨である。ここでの「浮遊画像表示範囲」は、例えば、交線2135と直交する方向における直視表示部35の奥行きの20%となるように予め設定しておくとよい。仮に、交線2135と直交する方向における直視表示部35の奥行きが100mmであるとすると、浮遊画像表示範囲は100mmの20%である20mmとなる。より詳しくは、図17(a)から図17(c)に示すように、浮遊画像表示範囲は、交線2135と直交する方向において前後夫々10mmの幅を持つ。このような浮遊画像表示範囲内にスポットの直視画像352が位置する場合であれば、対応する浮遊画像214を表示しても、両者の関連性が認識されやすいので違和感は軽減される。
また、例えばスポットが交線2135に沿った方向に移動し、結像面に浮遊画像を表示できない端の位置まで移動するような場合にも、浮遊画像214が徐々に小さく表示されるように変化させ、その後表示されなくなるようにするのが好ましい。
(3−2)第2態様
続いて、本実施例に係る画像表示装置の第2態様を、図19(a)から図19(d)を適宜参照しながら、図20に沿って説明する。ここに、図19は、浮遊画像と直視画像とが連動した変化をする様子を示す模式図である(a:第1状態、b:第2状態、c:第3状態、d:第4状態)。図20は、浮遊画像と直視画像とが連動して変化させる処理を示すフローチャートである。
図19(a)に示すように、本実施態様に係る画像表示装置100によると、直視表示部35の奥行方向に例えばアーティストリストの直視画像353が表示される。そして、そのリストのうち交線2135上にあるアーティストに関する情報が、アルバムリストの浮遊画像215として表示される。
本態様に係る画像表示装置100は、直視表示部35に表示されるリストのうち見たいものを、スクロール操作等によって交線2135近傍に移動させると、浮遊画像も変化するという、インタラクティブなシステムであることを特徴とする。加えて、直視画像と浮遊画像との連動をより効果的にすべく、直視表示部35から浮遊画像が飛び出すという映像表現、或いは浮遊画像が直視表示部35に入り込む、という映像表現を用いることを特徴とする。
図20において先ず、ユーザの、タッチパネル等によるスクロール操作が検出される(ステップS301)。スクロール操作に従って、直視表示部35に表示されているアーティストリストの直視画像353が更新され、新たなアーティストが表示される(ステップS302)。この更新と同時に、又は相前後して、アーティストリストの直視画像353に含まれるアーティストのうち、交線2135に位置するアーティストが、制御部5によって特定される(ステップS303)。そして、図19(a)に示すように、特定されるアーティストに関連する情報として、例えばそのアーティストのアルバムが、アルバムリストの浮遊画像215として表示される(ステップS304)。
ここで、ユーザがアルバムリストの浮遊画像215を閲覧しながら所望のアーティストを選択するには、例えばそのアーティストが交線2135に位置するときに、直視表示部35に表示された選択ボタンに触れるとよい(ステップS305)。直視表示部35に併設されたタッチパネル41から、どのアーティストが選択されたかが制御部5に伝達される。そして、図19(b)に示すように、選択されたアーティストのアルバムリストが表示される場所が、表示部11から直視表示部35へと切り替わる。この切り替わりの様子を自然に表現するために、例えば、アルバムリストの浮遊画像215が、直視表示部35に向かって倒れ込むような演出効果を付加する(ステップS306)。具体的には、アルバムリストの浮遊画像215を正面図から斜視図へと段階的に視点を変化させるように、制御部5が表示部11を制御する(ステップS3071)。これと並行して、直視表示部35にアルバムリストが滑り込んでくるような、いわゆるフェードインするような、直視画像354を表示するように、制御部5が直視表示部35を制御する(ステップS3072)。このように浮遊画像と直視画像とを連動させることで、選択されたアーティストのアルバムリストが、浮遊画像215から直視表示部35へ倒れ込むような演出がなされる。
続いて、倒れ込んだアルバムリストの直視画像355のうち、交線2135に位置するアルバムが、制御部5によって特定される(ステップS308)。なお、交線2135に位置するアルバムは、ユーザのスクロール操作によって変更可能である。そして、特定されたアルバムのジャケットが、図19(c)及び図19(d)に示すジャケットの浮遊画像216のように、浮遊画像として飛び出して見えるように、制御部5が表示部11を制御する(ステップS309)。このとき、ジャケットの浮遊画像216が飛び出た状態を強調するために、交線2135付近にジャケットの影に相当する画像を表示するように、制御部5が直視表示部35を制御してもよい。そして、ユーザがジャケットの浮遊画像216に触れると、或いはジャケットの浮遊画像216が飛び出た状態で直視表示部35に表示された決定ボタンを押すと、このアルバムに含まれる楽曲を演奏する、或いは更にアルバムに含まれる楽曲を直視画像若しくは浮遊画像として表示する。
以上、図19(a)から図19(d)を適宜参照しながら、図20に沿って説明したように、本態様に係る画像表示装置100によると、ユーザの操作に応じて、直視画像と浮遊画像とが連動して変化するインタラクティブなシステムが実現される。
加えて、直視画像と浮遊画像とが連動する際には、種々のエフェクトを設定することによって、連動する様子をより自然に或いはより効果的に表現することができる。
(3−3)第3態様
続いて、本実施例に係る画像表示装置の第3態様を、図21(a)から図21(c)を適宜参照しながら、図22に沿って説明する。ここに、図21は、浮遊画像と直視画像とが連動した変化をする様子を示す模式図である(a:第1状態、b:第2状態、c:第3状態)。図22は、浮遊画像と直視画像とが連動して変化させる処理を示すフローチャートである。
本態様に係る画像表示装置100は、浮遊画像及び直視画像中の所定スポットと、直視表示部の表示面と結像面の交線との相対的な位置関係に応じて、浮遊画像或いは直視画像を動的に変化させることで、表現力を向上させることを特徴とする。特に、直視画像中の所定スポットと、直視表示部の表示面と結像面の交線との相対的な位置関係に応じて、浮遊画像の仮想傾斜角を変化させるような映像表現を用いることを特徴とする。
図21(a)から図21(c)に示すように、この態様において、画像表示装置100は、例えば車両が走行する位置を地図画像として表示するカーナビゲーションとする。その基本構成は、図17(a)から図17(c)を参照して説明した画像表示装置100と同様であるため、説明を省略する。
このように構成された画像表示装置100の動作について、図21(a)から図21(c)を適宜参照しながら、図22に沿って説明する。
図22において先ず、自車周辺を示す直視画像356が、車両の走行に伴い、定期に或いは不定期に、更新される(ステップS401)。そして、自車周辺を示す直視画像356における、スポットの位置が、制御部5によって検出される(ステップS402)。ここで言うスポットは、例えば交差点や目的地である。そして、検出されたスポットの位置が、浮遊画像表示範囲内か否かが判定される(ステップS403)。
ここで、浮遊画像表示範囲外である場合(ステップS403:NO)、スポットに対応する浮遊画像は表示されない(ステップS407)。
他方で、浮遊画像表示範囲内である場合(ステップS403:YES)、図21(a)に示すように、スポット周辺を示す浮遊画像217及び進行方向を示す浮遊画像218が表示される。このとき表示される浮遊画像を見る視点(すなわち、ビュー)及び仮想傾斜角を、交線2135とスポットとの位置の差に応じて変化させるべく、次のような処理が行われる。
先ず、自車周辺を示す直視画像356における、交線2135とスポットとの位置の差が算出される(ステップS404)。
続いて、算出された位置の差が、所定のドライバーズビュー距離以下であるか否かが判定される(ステップS405)。ここで「ドライバーズビュー距離」とは、スポット周辺を示す浮遊画像217を、ドライバーズビューで表示すべきか、或いはノーマルビューで表示すべきかを判定する際の基準となる距離である。「ドライバーズビュー」とは、進行方向を上空から斜めから見下ろすような視点である。この視点によると、自車位置や進行方向が高い視点から正確に確認できるので、自車位置周辺のイメージが把握しやすい。それ故に、比較的近い場所を表示する際に有効である。「ノーマルビュー」とは、自車位置を真上から見下ろすような視点である。この視点によると、道と建物を模式的に表示することで明確に区別することができる。それ故に、比較的遠い場所を表示する際に有効である。
ここで、算出された位置の差が、所定のドライバーズビュー距離よりも大きい場合(ステップS405:NO)、未だ自車の位置がスポットから比較的離れているため、スポット周辺を示す浮遊画像217及び進行方向を示す浮遊画像218は、図21(a)に示すようなノーマルビューで表示される(ステップS4061)。
他方で、算出された位置の差が、所定のドライバーズビュー距離以下である場合(ステップS405:YES)、自車の位置がスポットから比較的近いため、スポット周辺を示す浮遊画像217は、図21(b)及び図21(c)に示すようなドライバーズビューで表示する(ステップS4062)。
ドライバーズビューで表示する場合には特に、図21(b)に示すように、スポット周辺を示す浮遊画像217及び進行方向を示す浮遊画像218の仮想傾斜角を段階的に増して、見た目上倒れ込ませ、直視表示部35の画面と略平行になるようにする(ステップS40721)。そして、スポット周辺を示す浮遊画像217及び進行方向を示す浮遊画像218が、直視表示部35へと段階的に近づけられる。
これと並行して、直視表示部35によって表示される直視画像は、図21(a)及び名図21(b)に示すような自車周辺を示す直視画像356から、図21(c)に示すようなスポット周辺を示す直視画像357へと段階的に切り替えられる(ステップS40722)。この際、直視表示部35では、自車周辺を示す直視画像356の上に、スポット周辺を示す直視画像357を被せたまま、スポット周辺を示す直視画像357の透明度を段階的に下げる、或いは自車周辺を示す直視画像356からスポット周辺を示す直視画像357へ段階的に拡大表示するとよい。加えて、進行方向を示す浮遊画像218の影も直視画像として表示すれば、スポット周辺を示す浮遊画像217が、浮遊画像から最終的に直視画像へと移る様が一層違和感なく表現される。
この際、図21(c)に示すように、スポット周辺を示す浮遊画像217が、浮遊画像から最終的に直視画像へと移るので非表示となる。これに対して、進行方向を示す浮遊画像218は、浮遊画像として残しておくと、進行方向が分り易いので好ましい。
以上、図21(a)から図21(c)を適宜参照しながら、図22に沿って説明したように、本態様に係る画像表示装置100によると、浮遊画像及び直視画像中の所定スポットと、交線2135との相対的な位置関係に応じて、直視画像と浮遊画像とが連動して変化するインタラクティブなシステムが実現される。
加えて、仮想傾斜角、透明度、拡大縮小率、及び影など種々のエフェクトを設定することによって、ある画像が、直視画像と浮遊画像との間を行き来するような演出を一層効果的に表現することができる。
(3−4)第4態様
続いて、本実施例に係る画像表示装置の第4態様を、図23(a)から図23(c)を適宜参照しながら、図24に沿って説明する。ここに、図23は、浮遊画像と直視画像とが連動した変化をする様子を示す模式図である(a:第1状態、b:第2状態、c:第3状態)。図24は、浮遊画像と直視画像とが連動して変化させる処理を示すフローチャートである。
本態様に係る画像表示装置100は、浮遊画像及び直視画像中の所定スポットと、直視表示部の表示面と結像面の交線との相対的な位置関係に応じて、浮遊画像或いは直視画像を動的に変化させることで、表現力を向上させることを特徴とする。特に、直視画像中の所定スポットと、直視表示部の表示面と結像面の交線との相対的な位置関係に応じて、浮遊画像の仮想的な傾斜角を変化させるような映像表現を用いることを特徴とする。
図23(a)から図23(c)に示すように、この態様において、画像表示装置100は、例えば車両が走行する位置を地図画像として表示するカーナビゲーションとする。その基本構成は、図17(a)から図17(c)を参照して説明した画像表示装置100と同様であるため、説明を省略する。
このように構成された画像表示装置100の動作について、図23(a)から図23(c)を適宜参照しながら、図24に沿って説明する。
図24において先ず、自車周辺を示す直視画像358が、車両の走行に伴い、定期に或いは不定期に、更新される(ステップS501)。そして、自車周辺を示す直視画像358における、スポットの位置が、制御部5によって検出される(ステップS502)。ここで言うスポットは、例えば県境である。そして、検出されたスポットの位置が、浮遊画像表示範囲内か否かが判定される(ステップS503)。
ここで、浮遊画像表示範囲外である場合(ステップS503:NO)、スポットに対応する県境案内表示の浮遊画像219は表示されない(ステップS507)。
他方で、浮遊画像表示範囲内である場合(ステップS503:YES)、図23(a)に示すように、県境案内表示の浮遊画像219が表示される。ここで、県境案内表示の浮遊画像219が浮遊画像表示範囲内に入ったばかりであれば、ユーザにとって、直視表示部35の画面と略平行な状態、言い換えれば倒れた状態に見えるように県境案内表示の浮遊画像219が表示される。その後、県境案内表示の浮遊画像219の仮想傾斜角を、交線2135とスポットである県境との位置の差に応じて変化させるべく、次のような処理が行われる。
先ず、交線2135とスポットである県境との位置の差が算出される(ステップS504)。続いて、算出された位置の差に応じて仮想傾斜角が算出される(ステップS505)。
そして、算出される仮想傾斜角に応じて、県境案内表示の浮遊画像219が表示される(ステップS5061)。例えば、図23(b)に示すように、算出される位置の差が小さいほど、仮想傾斜角が小さくなるようにすれば、自車が県境に近づくほど、県境案内表示の浮遊画像219が起き上がってくるように見える。そして、図23(c)に示すように、算出される位置の差がゼロになると、即ち自車が県境に一致すると、県境案内表示の浮遊画像219が直立して県境であることを案内する。
これと並行して、直視表示部35によって表示される自車周辺を示す直視画像358には、県境案内表示の浮遊画像219の影が直視画像として表示される(ステップS5062)。この影は、県境案内表示の浮遊画像219の仮想傾斜角に応じて、交線2135よりも奥側から交線2135に向かって段階的に近づくように表示されるとよい。
以上、図23(a)から図23(c)を適宜参照しながら、図24に沿って説明したように、本態様に係る画像表示装置100によると、浮遊画像及び直視画像中の所定スポットと、交線2135との相対的な位置関係に応じて、直視画像と浮遊画像とが連動して変化するインタラクティブなシステムが実現される。
加えて、仮想傾斜角、拡大縮小率、及び影など種々のエフェクトを設定することによって、浮遊画像と交線2135との距離感を一層効果的に表現することができる。
なお、第3実施例の第2態様から第4態え様において、浮遊画像が倒れ込む、起き上がるというような演出効果を行ったが、これは結像面に表示する浮遊画像において、そのような映像表現をするのであって、結像面自体が倒れ込んだり、起き上がったりするわけではない。
(4)第4実施例
次に、第4実施例に係る画像表示装置について、図25から図31を参照して説明をする。なお、上述の第1から第3実施例と同様の構成には、同様の参照符号を付し、その詳細な説明は適宜省略する。
本実施例に係る画像表示装置は、直視画像と浮遊画像とを組み合わせたインターフェースを有する。そして、仮想空間上で、所定の配置がなされたアイコンを、これらの画像で表現する。この様子を図25及び図26を用いて以下に詳述する。ここに、図25は、直視画像と浮遊画像とを組み合わせて表示可能な円状の画像表示装置の全体構成を示す模式図である(a:斜視図、b:上面図)。図26は、円状に配置された複数のアイコンを示す上面図である(a:仮想的な配置図、b:実際の配置図)。
図25(a)及び図25(b)に示すように、本実施例に係る画像表示装置100は、筐体101、直視表示部31、直視表示部32、画像伝達パネル17、表示部11、制御部5と、位置検出部42とを備える。
本実施例では特に、筐体101は、円筒状(但し、切り口は正円に限らず、楕円等も含む)である。ターンテーブル型の位置検出部42は、筐体101の輪郭に沿うような形状であり、筐体101の底面に位置する。そして、円周方向、直径方向、或いは垂直方向に動かされると、その動作情報を制御部5に伝達可能である。このように、画像表示装置100全体を丸くしたようなデザインであると、以下の利点が得られる。
すなわち、図26(a)に示すように、例えば8つのアイコンA〜Hが、現実には存在しないにも関わらず、仮想空間上で円状に配置されているように、つまり図26(a)における第1仮想経路99上に配置されているように、ユーザに見せることができる。そのために、図26(b)に示すように、例えば当該画像表示装置100の手前に位置するアイコンA及びCが直視画像で表現され、ユーザから見て最も手前のアイコンBが浮遊画像で表現される。具体的には、直視表示部31にはアイコンAが表示され、直視表示部32にはアイコンCが表示され、結像面21にはアイコンBが表示される。このとき、浮遊画像の位置と直視画像の位置は、ユーザから見て奥行き方向にズレている方が、遠近感が強調されるので好ましい。つまり、第1仮想経路99上にアイコンが配置されているというイメージを、よりリアルに感じることができる。
このように、3つのアイコンA〜Cが第1仮想経路99上に位置するように表示されており、かつ、画像表示装置100自体が円筒状であるので、ユーザにとっては、あたかも筐体101の中に続きのアイコンD〜Hが存在するかのように見える。
なお、上記実施例においては直視画像及び浮遊画像として表示されたアイコンは3つであったが、それ以上でも、それ以下でもよい。例えば、浮遊画像として表示されるアイコンが1つだけでも、そのアイコンの動き、及び筐体101の形状によっては同様か近い効果が得られる。
なお、筐体101の形状は、第1仮想経路99の形状に合っていればよく、円状に限らない。例えば、楕円や多角形でもよい。ただし、後述するように配置されたアイコンを回転させるような操作を採用する場合には、筐体101の切り口の形状は、回転中心について点対称である方が望ましい。
続いて、このように構成された画像表示装置100において、第1仮想経路99上に配置されたアイコンA〜Hが回転させられる動作を、図27(a)から図27(d)を参照して説明する。ここに、図27は、円状に配置された複数のアイコンの回転移動を示す模式図である(a:第1状態、b:第2状態、c:第3状態、d:第4状態)。
図27(a)から図27(d)に示すように、本実施例に係る画像表示装置100によると、例えばターンテーブル型の位置検出部42が回転操作されることによって、第1仮想経路99上に配置されたアイコンA〜Hのうち、筐体101の内側に隠れたアイコンが奥側から手前側に出てくるように見える。或いは、手前にあったアイコンが筐体101の内側に入り込むように見える。
より詳しくは、先ず図27(a)に示すように、アイコンA〜Hが、第1仮想経路99上に配置されている。そのうち、アイコンAが直視画像として直視表示部31に、アイコンBが浮遊画像として結像面21に、アイコンCが直視画像として直視表示部32に、夫々表示されている。加えて、浮遊画像であるアイコンBの影が、直視画像として直視表示部35に表示されていてもよい。例えば、ターンテーブルは光透過性のある材質で構成されており、その下に直視表示部35が配置されている。そのためターンテーブル越しに直視表示部35の直視画像を見ることができる。
続いて、図27(b)に示すように、例えばターンテーブル型の位置検出部42が回転操作されることによって、アイコンA〜Hの配置が第1仮想経路99に沿って変化する。具体的には、位置検出部42が左向きに回転操作されると、アイコンA〜Cも夫々左向きに回転移動するように表示される。これに伴い、直視画像として直視表示部35に表示されているアイコンBの影も、左向きに移動する。
続いて、図27(c)に示すように、位置検出部42が更に回転操作されることによって、アイコンA〜Hの配置が第1仮想経路99に沿って更に変化する。具体的には、アイコンAが、筐体101の内側に隠れるようにして、直視表示部31に表示されなくなる。アイコンBが、結像面21に表示される浮遊画像から、直視表示部31に表示される直視画像に移り変わる。アイコンCが、直視表示部32に表示される直視画像から、結像面21に表示される浮遊画像に移り変わる。アイコンDが、筐体101の内側から飛び出てくるようにして、直視表示部32に表示される。
続いて、図27(d)に示すように、位置検出部42が更に回転操作されることによって、アイコンA〜Hの配置が第1仮想経路99に沿って更に変化する。
結果的には、図27(a)に示すアイコンA〜Cが、図27(d)に示すアイコンB〜Dに置き換わっただけのようである。しかし、図27(a)から図27(d)に示す一連の変化によって、アイコンA〜Cのみならず、表示されていない他のアイコンD〜Hも、第1仮想経路99に沿ってあたかも回転移動するかのように見える。なお、回転移動するアイコンA〜Hは、ループしてもよい。すなわち、位置検出部42が更に回転操作されつづけた結果、一周して元に戻るようにしてもよい。このようにループすれば、アイコンA〜Hが第1仮想経路99上に配置されていることが一層強調される。
以上、図27(a)から図27(d)を参照して説明した動作例を、図28に示すフローチャートに沿って説明する。ここに、図28は、円状に配置された複数のアイコンの回転移動に係る処理を示すフローチャートである。
図28において先ず、位置検出部42によって回転操作が検知され、電気的信号として制御部5に伝達される(ステップS601)。制御部5は、伝達された信号に基いて、当該回転操作に伴う、手の位置、その変化量、或いは回転量を特定する(ステップS602)。こうして特定された結果に基づいて、制御部5は、第1仮想経路99上でアイコンA〜Hを再配置する(ステップS603)。言い換えれば、第1仮想経路99上における、アイコンA〜Hの座標を算出し直す。
そして、以下に記すように、アイコンA〜Hが、再配置後の座標によって、直視画像或いは浮遊画像として表示される。先ず、制御部5は、直視表示部31に直視画像として表示すべき位置に再配置されたアイコンを表示するように、直視表示部31を制御する(ステップS6041)。同様に、制御部5は、直視表示部32に直視画像として表示すべき位置に再配置されたアイコンを表示するように、直視表示部32を制御する(ステップS6043)。これと同時に又は相前後して、制御部5は、結像面21に浮遊画像として表示すべき位置に再配置されたアイコンを表示するように表示部11を制御する(ステップS6042)。加えて、制御部5は、結像面21に表示されるアイコンの影を直視画像として表示するように、直視表示部35を制御する(ステップS6052)。
このように、画像表示装置100において、第1仮想経路99上に配置されたアイコンA〜Hが回転させられる。
ところで、上述の実施例では、位置検出部としてターンテーブル型の位置検出部42を例示したが、位置検出部42は、ユーザが画像表示装置100に対して操作可能であれば、その他各種態様を採ってもよい。例えば、空間センサ、或いはタッチパネル、或いはターンテーブルのような回転系コントローラがその候補となる。
位置検出部として、図7を参照して上述したように、超音波或いは撮像素子などを利用した空間センサを採用する場合、以下のような方式でアイコンA〜Hの回転・選択操作が行われる。すなわち、回転操作は、空間センサの検知可能範囲内で、第1仮想経路99に沿った方向に手を動かすことによって実現される。他方で、選択操作は、空間センサの検知可能範囲内で、第1仮想経路99に交わる方向に手を動かすことによって実現される。或いは、次のような方式にしてもよい。すなわち、回転操作は、空間センサの検知可能範囲内であって且つ浮遊画像が表示されていない空間で、第1仮想経路99に沿った方向に手を動かすことによって実現される。他方で、選択操作は、空間センサの検知可能範囲内で、ユーザが浮遊画像に触れることによって実現される。
或いは、位置検出部として、図9を参照して上述したように、タッチパネルを採用する場合、以下のようにしてアイコンA〜Hの回転・選択操作が行われる。すなわち、回転操作は、タッチパネル上で、第1仮想経路99に沿った方向に手を動かすことによって実現される。他方で、選択操作は、タッチパネル上で、第1仮想経路99に交わる方向に手を動かすことによって実現される。或いは、タッチパネルが直視表示部35の画面に張り合わされ手いる場合には、次のような方式にしてもよい。すなわち、回転操作は、画面に表示されるスクロールバー又はスライドバーを移動させるように、タッチパネル上で、指を動かすことによって実現される。他方で、選択操作は、画面に表示される選択ボタンを押すように、タッチパネル上で、指を動かすことによって実現される。
或いは、図29(a)から図29(c)を参照して説明するように、位置検出部42として、回転系コントローラの一例であるターンテーブル型の位置検出部42を採用する場合、以下のようにしてアイコンA〜Hの回転・選択操作が行われる。ここに、図29は、ターンテーブルの基本構成を示す模式図である。
図29(a)に示すように、回転操作は、ターンテーブル型の位置検出部42を円周方向に回転させることによって実現される。他方で、図29(b)に示すように、選択操作は、ターンテーブル型の位置検出部42を直径方向にスライドさせることによって実現される。例えば、ターンテーブル型の位置検出部42が直径方向に押されると、そのときに浮遊画像で表示されているアイコンに対応する項目が選択されて、選択された項目に対応した次の画面へと移る。反対に、ターンテーブル型の位置検出部42が直径方向に引かれると、元の画面に戻るようにしてもよい。或いは、図29(c)に示すように、選択操作は、ターンテーブル型の位置検出部42を上方から押すことによって実現されてもよい。加えて、ターンテーブル型の位置検出部42を円周方向に回転させる操作と、直径方向にスライドさせる操作とを組み合わせた操作により、ドラッグに似た操作感を実現してもよい。例えば、ターンテーブル型の位置検出部42が直径方向に押し込まれることで、当該画像表示装置100に内蔵された音源の音量を示す音量アイコンが選択され、押し込まれたままで左右円周方向に回転させることで、音量が増減され、押し込まれた状態を解除することで、音量が確定されるような操作としてもよい。
なお、図29(a)から図29(c)に示すように、ユーザが手を動かした量、或いはテーブルを回転させた量が位置検出部42によって検出される場合には、これら検出量と、図27(a)から図27(d)に示すようなアイコンA〜H夫々の移動量、或いは回転量とが一致若しくは比例しているように、制御部5が表示部11及び直視表示部を制御することが好ましい。このように、ユーザの動きと、表示内容とが連動することで、演出上のリアリティが一段と増す。
なお、本実施例に係る画像表示装置100において、浮遊画像と直視画像との数及び配置の関係は、図30(a)に示すような、3つのアイコンを1つの浮遊画像と2つの直視画像で表現する態様に限られない。例えば、図30(b)に示すように、3つのアイコンを全て浮遊画像で表現してもよい。ここに、図30は、浮遊画像と直視画像によって表現されるアイコンを示す模式図である(a:1つの浮遊画像と2つの直視画像、b:3つの浮遊画像)。
図30(b)において、画像表示装置100は、画像伝達パネル17に加えて、画像伝達パネル171、及び画像伝達パネル172を更に備える。各画像伝達パネルの背面には、浮遊画像のもととなる画像を表示する表示部(不図示)が夫々配置されている。そして、各表示部で表示される画像を構成する表示光が、対応する画像伝達パネルに伝達されて、結像面21、結像面2101、及び結像面2102に浮遊画像が表示される。このとき、各浮遊画像の位置は、ユーザから見て奥行き方向にズレている方が、遠近感が強調されるので好ましい。この際、直視表示部350には、結像面の位置のズレに合わせた位置に、浮遊画像の影が表示されるとよい。
なお、上述した操作によってアイコンの階層を移るような表現をするには、図31(a)及び図31(b)に示すように、階層構造が視認されるようにアイコンを表示することが有効である。ここに、図31は、アイコンの仮想的な階層構造を示す模式図である(a:同心円状に配置、b:多層円盤状に配置)。
図31(a)において、アイコンの階層が、仮想的に、同心円状に表現されている。具体的には、第1仮想経路99、第2仮想経路999、及び第3仮想経路9999が、同心円状に設定されている。そして、第1仮想経路99上にはアイコンA〜Cが、第2仮想経路999上にはアイコンAA〜CCが、第3仮想経路9999上にはアイコンAAA〜CCCが、夫々位置するように表示される。このとき例えば、アイコンA、AA、AAA、C、CC、CCCは、夫々直視画像として表示され、アイコンB、BB、BBBは、夫々浮遊画像として表示される。なお、アイコンB、BB、BBBは、複数(例えば三層)の結像面に一堂に表示されてもよいし、1つの結像面に現在選択されている階層に属するアイコン(例えば、アイコンBBB)だけが表示されてもよい。このように同心円状にアイコンが表示されるので、次のような操作が可能である。すなわち、例えば、アイコンBBが、一番手前に浮遊画像として表示されている場合は、アイコンBBが選択候補のアイコンとなっている。ここで、回転操作がなされると(例えば、ターンテーブル型の位置検出部42が、円周方向に沿って回転されると)、選択候補のアイコンがアイコンAA又はアイコンCCに切り替わる。或いは、移動操作がなされると、他の階層へと遷移する。例えば、ターンテーブル型の位置検出部42が、直径方向に引き出されると、選択候補であるアイコンが属する仮想経路が、第2仮想経路999から、第1仮想経路99へ替わる。逆に、ターンテーブル型の位置検出部42が、直径方向に押し込まれると、選択候補であるアイコンが属する仮想経路が、第2仮想経路999から、第3仮想経路9999へ替わる。このように階層を移る際には、各アイコンの拡大縮小率、或いは透明度を適宜変更することで、同心円の中心方向から、或いは同心円の外側から、新たなアイコンが飛び出し、或いは引っ込むような演出が可能である。さらに、第3仮想経路9999が表示されている状態で、アイコンBBBを選択する選択操作がなされると(例えば、ターンテーブル型の位置検出部42が、上方から押されると)、選択されたアイコンBBBに関連するコンテンツが表示開始される。
或いは、図31(b)において、アイコンの階層が、仮想的に、多層状に表現されている。具体的には、第1仮想経路99、第2仮想経路999、及び第3仮想経路9999が、多層状に設定されている。このように設定されていれば、上述した選択操作、回転操作、移動操作に加えて又は代えて、各仮想経路が全体的に下に落ちたり、上に上がっていくような演出が可能である。
なお、同心円状の仮想経路を、多層状に設定してもよい。その結果、一層空間的な広がりを持たせた演出が可能である。
なお、上述した実施例において、位置検出手段として、タッチパネルやターンテーブルを適用した場合は、空間センサの場合と比べて、いくつか別なメリットも考えられる。例えば、典型的には浮遊画像の下側に手を入れて操作することになるので、浮遊画像を手で隠すことなく操作が可能になる。また、空間センサのように浮遊画像に直接触れて操作するのとは違った新たな面白さも感じられる。さらには、例えば車内で使用する場合などでは、空間に手を伸ばすという多少不安定な状態に比べて、実物体に手が触れているので安定して操作が可能であるなどのメリットが考えられる。
なお、本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨、或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う画像表示装置もまた、本発明の技術的範囲に含まれるものである。
実施例に係る、浮遊画像を表示可能な画像表示装置の基本構成を示す斜視図である。 実施例に係る画像表示装置を図1のA−Aから見た矢視図である。 画像伝達パネルの構造を模式的に示す断面図である。 画像伝達パネルの構造と像の向きを模式的に示す断面図である(2枚)。 画像伝達パネルの構造と像の向きを模式的に示す断面図である(a:1枚、b:3枚)。 実施例に係る画像表示装置の基本構成を示す斜視図である。 実施例に係る画像表示装置の基本構成を示す断面図である(3DF方式)。 実施例に係る画像表示装置の基本構成を示す断面図である(IP方式)。 実施例に係る画像表示装置の基本構成を示す断面図である(位置検出手段がタッチパネルである場合)。 携帯電話と連動する画像表示装置の基本構成を示す模式図である。 携帯電話と連動する画像表示装置の動作を示すフローチャートである。 プリズムシートを備えない画像表示装置を示す側面図である。 プリズムシートを備える画像表示装置を示す側面図である(a:直視表示部にプリズムシート、b:表示部を傾斜・直視表示部にプリズムシート、c:表示部及び直視表示部にプリズムシート)。 プリズムシートを部分的に拡大した断面を示す断面図である。 直視表示部の表示面と結像面との交線を示す斜視図である。 直視表示部の表示面と結像面との交線である結像面ラインを示す模式図である(a:側面図、b:上面図)。 浮遊画像と直視画像とが連動した変化をする様子を示す模式図である(a:スポットの直視画像352が浮遊画像表示範囲内でかつ交線2135よりも奥、b:スポットの直視画像352が交線2135上、c:スポットの直視画像352が浮遊画像表示範囲内でかつ交線2135よりも手前)。 浮遊画像と直視画像とが連動して変化させる処理を示すフローチャートである。 浮遊画像と直視画像とが連動した変化をする様子を示す模式図である(a:第1状態、b:第2状態、c:第3状態、d:第4状態)。 浮遊画像と直視画像とが連動して変化させる処理を示すフローチャートである。 浮遊画像と直視画像とが連動した変化をする様子を示す模式図である(a:第1状態、b:第2状態、c:第3状態)。 浮遊画像と直視画像とが連動して変化させる処理を示すフローチャートである。 浮遊画像と直視画像とが連動した変化をする様子を示す模式図である(a:第1状態、b:第2状態、c:第3状態)。 浮遊画像と直視画像とが連動して変化させる処理を示すフローチャートである。 直視画像と浮遊画像とを組み合わせて表示可能な円状の画像表示装置の全体構成を示す模式図である(a:斜視図、b:上面図)。 円状に配置された複数のアイコンを示す上面図である(a:仮想的な配置図、b:実際の配置図)。 円状に配置された複数のアイコンの回転移動を示す模式図である(a:第1状態、b:第2状態、c:第3状態、d:第4状態)。 円状に配置された複数のアイコンの回転移動に係る処理を示すフローチャートである。 ターンテーブルの基本構成を示す模式図である。 浮遊画像と直視画像によって表現されるアイコンを示す模式図である(a:1つの浮遊画像と2つの直視画像、b:3つの浮遊画像)。 アイコンの仮想的な階層構造を示す模式図である(a:同心円状に配置、b:多層円盤状に配置)。
符号の説明
100 画像表示装置
11 表示部
111 画像表示面
13 浮遊画像
15 空間
17 画像伝達パネル
21 結像面
23 マイクロ凸レンズ
231・232 マイクロ凸レンズ
24 透明基板
25 マイクロレンズアレイ
251・252 レンズアレイ半体
101 筐体
102 開口部
31・32・35 直視表示部
210 浮遊画像
310・320・350 直視画像
4 位置検出部
5 制御部
172 インテグラルフォトグラフィIP用マイクロレンズアレイ
212 浮遊画像
41 タッチパネル
211・212・213 浮遊画像
61 インターフェース部
200 携帯電話
201 通話制御部
202 インターフェース部
7 プリズムシート
71 傾斜面
2135 交線
214 浮遊画像
351・352 直視画像
215・216 浮遊画像
353・354・355 直視画像
217・218 浮遊画像
356・357 直視画像
42 位置検出部
219 浮遊画像
358 直視画像
99 第1仮想経路
999 第2仮想経路
9999 第3仮想経路

Claims (6)

  1. 第1画面上に第1画像を表示する第1表示手段と、
    前記第1画像を構成する表示光の光路に配置され、かつ、前記第1画像の実像を前記第1画面とは反対側の空間に位置する結像面に浮遊画像として表示するように、前記第1画像を構成する前記表示光を伝達する画像伝達手段と、
    前記浮遊画像を観察可能な観察位置から見えるように、第2画面上に第2画像を直視画像として表示する第2表示手段と、
    前記観察位置から見て、前記浮遊画像の少なくとも一部が前記直視画像に吸収される若しくは沈み込むように又は前記直視画像から立ち上がる若しくは浮かび上がるように、前記第1表示手段及び前記第2表示手段を相互に連動して制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記制御手段は、前記直視画像の少なくとも一部として表示されている物体が移動して、前記浮遊画像の少なくとも一部として表示されるように、前記第1表示手段及び前記第2表示手段を連動して制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記制御手段は、前記浮遊画像の少なくとも一部として表示されている物体が移動して、前記直視画像の少なくとも一部として表示されるように、前記第1表示手段及び前記第2表示手段を連動して制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  4. 前記制御手段は、前記直視画像の中に表示される所定スポットの、前記結像面と前記第2画面との交線に対する相対的な位置に基づいて、前記浮遊画像の表示サイズが変化するように、前記第1表示手段及び前記第2表示手段の少なくとも一方を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  5. 前記制御手段は、前記直視画像の中に表示される所定スポットの、前記結像面と前記第2画面との交線に対する相対的な位置に基づいて、前記浮遊画像の前記第2画面に対する仮想傾斜角が変化するように、前記第1表示手段及び前記第2表示手段の少なくとも一方を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  6. 前記制御手段は、前記浮遊画像と前記直視画像の光に由来する相互影響が、前記浮遊画像と前記直視画像に反映されるように、前記第1表示手段及び前記第2表示手段を連動して制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
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