JP2008087522A - ステアリングホイール - Google Patents

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康雄 榊原
Fumie Kawasaki
史恵 川▲崎▼
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Abstract

【課題】簡便な構成で、把持部における少なくとも操舵時に把持される部位の表面を全域にわたって振動させることが可能なステアリングホイールの提供。
【解決手段】本発明のステアリングホイールは、把持部の部位の表面側に、作動時に、把持部表面を振動可能とする振動体16が、配設される。振動体16が、把持部の外周側を覆う電歪ポリマーアクチュエータ18から構成される振動体本体17と、振動体本体17と断続的に結合される支持部材22と、から、構成される。振動体本体17が、電歪ポリマーアクチュエータ18への電圧の印加時に、支持部材22との非結合部位17aを、凹状若しくは凸状に、変形可能な構成とされる。振動体本体17が、電圧を断続的に印加することにより、電歪ポリマー膜を断続的に変形させて、把持部の表面側を振動させる構成とされている。
【選択図】図8

Description

本発明は、操舵時に把持する把持部の表面側に、作動時に、把持部表面を振動可能とする振動体が、配設される構成のステアリングホイールに関する。
従来、操舵時に把持する把持部の表面を振動可能な振動体を備えたステアリングホイールとしては、把持部として円環状のリング部を備える構成とされて、リング部におけるスポーク部との交差部位付近となる直進操舵時における左右両端側の部位に、突出部を備えた複数の触覚ローラを設け、所定時に、触覚ローラを回転させることにより、突出部を、リング部を把持している運転者の手のひらに当てて、運転者に振動を感知させる構成のものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−199094公報
しかし、従来のステアリングホイールでは、触覚ローラが、リング部における直進操舵時の左右両端側の部位にのみ設けられる構成であることから、例えば、運転者が車両を大きく旋回させるように、リング部における他の部位を把持して、ステアリングホイールを操舵している際には、リング部表面を振動させても、運転者に振動を感知させることができなかった。また、従来のステアリングホイールの触覚ローラを利用してリング部表面を運転者が把持する部位の全域にわたって振動させる構成とする場合、多数の触覚ローラをリング部に配設させる必要が生じ、また、この多数の触覚ローラを回転させる機構が必要となって、構成が複雑となる。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、簡便な構成で、把持部における少なくとも操舵時に把持される部位の表面を全域にわたって振動させることが可能なステアリングホイールを提供することを目的とする。
本発明に係るステアリングホイールは、操舵時に把持する把持部の部位の表面側に、作動時に、把持部表面を振動可能とする振動体が、配設される構成のステアリングホイールであって、
振動体が、
把持部の表面側となる外周側において、把持部における少なくとも操舵時に把持される部位を略全面にわたって覆うシート状とされるとともに、電歪ポリマー膜と電極とを交互に積層させた電歪ポリマーアクチュエータから構成される振動体本体と、
振動体本体の内周側に配設されて、振動体本体を支持可能とするとともに、振動体本体と断続的に結合されて構成される支持部材と、
から、構成されて、
振動体本体が、
電歪ポリマーアクチュエータを構成する各電極への電圧の印加時に、電歪ポリマー膜を、厚さを薄くするように変形させて、電歪ポリマーアクチュエータにおける支持部材との非結合部位を、凹状若しくは凸状に、変形可能な構成とされて、
電圧を断続的に印加することにより、電歪ポリマー膜を断続的に変形させて、把持部の表面側を振動させる構成とされていることを特徴とする。
本発明のステアリングホイールでは、把持部表面を振動させる振動体の振動体本体として、把持部における少なくとも操舵時に把持される部位の表面を略全面にわたって覆う電歪ポリマーアクチュエータを使用し、この電歪ポリマーアクチュエータを、内周側に配置される支持部材に部分的に結合させて、振動体を構成している。そして、電歪ポリマーアクチュエータは、電歪ポリマー膜と電極とを交互に積層させた構成とされ、この電極に印加した際の電圧に応じて、電歪ポリマー膜が、非結合部位側に余肉を押し出すように、支持部材との結合部位において厚さを薄くするように変形することから、電歪ポリマーアクチュエータにおける支持部材との非結合部位を、支持部材から離隔させるように、凹状若しくは凸状に、変形させることができる。そして、各電極に所定電圧を断続的に印加すれば、電歪ポリマー膜を、所定の振幅及び振動数で断続的に振動するように変形させることができて、把持部の表面側を振動させることができる。すなわち、本発明のステアリングホイールでは、把持部の表面側における少なくとも操舵時に把持される部位を略全面にわたって覆う電歪ポリマーアクチュエータの電極に電圧を印加させれば、電歪ポリマー膜を全域にわたって変形させることができ、把持部における少なくとも操舵時に把持される部位の表面側を全域にわたって振動させることができることから、従来のステアリングホイールと比較して、簡便な構成として、リング部表面を振動させることができる。
したがって、本発明のステアリングホイールでは、簡便な構成で、把持部における少なくとも操舵時に把持される部位の表面を全域にわたって振動させることができる。
また、本発明のステアリングホイールにおいて、具体的には、振動体を、振動体本体の変形時の振幅若しくは振動数の少なくとも一方を大小に変更可能として、振動急激モードと、振動抑制モードと、で作動させるように、構成してもよい。
さらには、本発明のステアリングホイールにおいて、振動体を、周囲からの車両への被衝突物の相対的接近を検知可能な制御装置により作動を制御させて、振動体本体を被衝突物の接近を検知する方向の数に応じた複数のエリアに配置させ、制御装置が被衝突物の接近を検知した際に、振動体本体における被衝突物の接近方向に対応したエリアの部位を作動させるように、構成してもよい。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態のステアリングホイールWは、図1に示すように、操舵時に把持する把持部としての円環状のリング部Rと、リング部Rの中央に配置されるボス部Bと、リング部Rとボス部Bとを連結する4本のスポーク部Sと、を備えて構成されている。
なお、実施形態における前後・上下・左右方向は、特に断らない限り、車両に搭載させたステアリングホイールWの直進操舵時を基準とするものであり、ステアリングホイールWを組み付けるステアリングシャフトSS(図2の二点鎖線参照)の軸方向に沿った上下を上下方向とし、ステアリングシャフトSSの軸直交方向である車両の前後を前後方向とし、ステアリングシャフトSSの軸直交方向である左右を左右方向として、前後・上下・左右方向を示すものである。
ステアリングホイールWは、リング部R,ボス部B,スポーク部Sの各部を連結するように配置されるステアリングホイール芯金1と、ステアリングホイール芯金1の外周側を被覆する被覆層14と、被覆層14の外周側に配置される振動体16と、ボス部Bの下部を覆うように配置されるロアカバー5と、を備えて構成されている。振動体16の作動は、後述する制御装置27により制御される。ボス部Bの部位には、図2に示すように、上面側をパッド9に覆われるとともに、インフレーター10からの膨張用ガスを内部に流入させて膨張可能な袋状のエアバッグ12が、ケース11内に折り畳まれて収納されている。また、インフレーター10の作動も、制御装置27に制御されることとなる。
ステアリングホイール芯金1は、図2,3に示すように、リング部Rに配置される断面略逆U字形状のリング部芯金2と、ステアリングシャフトSSに連結されるボス部芯金3と、ボス部芯金3とリング部芯金2とを連結する4本のスポーク部芯金4と、から構成されている。
被覆層14は、図2,3に示すように、リング部Rに配置されるリング部芯金2と、リング部R近傍のスポーク部Sの部位に配置されるスポーク部芯金4と、の外周側を被覆するように配置されている。被覆層14は、ポリウレタン等の軟質合成樹脂から形成されている。被覆層14は、リング部Rの部位において、断面形状を、長手方向を上下方向に略沿わせた楕円形形状とされている。
振動体16は、実施形態の場合、図2,3に示すように、被覆層14の外周側を全面にわたって覆うように、配設されている。すなわち、実施形態の場合、振動体16は、リング部Rと、リング部R近傍のスポーク部Sと、の全域にわたって、図示しない接着剤層を介在させて、被覆層14の外周側を覆うように、配設されている。振動体16は、図4に示すように、外周側に配設されて電歪ポリマーアクチュエータ18から構成される振動体本体17と、振動体本体17の内周側に配置されて振動体本体17を支持する支持部材22と、を備えて構成されている。実施形態の場合、振動体本体17は、図1〜3に示すように、リング部Rの上左半分を覆う左上側部位17UL、リング部Rの上右半分を覆う右上側部位17UR、リング部Rの下左半分を覆う左下側部位17DL、及び、リング部Rの下右半分を覆う右下側部位17DR、の4つの部位に分割されて、構成されている。
振動体本体17を構成する電歪ポリマーアクチュエータ18は、図5に示すように、複数の電歪ポリマー膜19と、電歪ポリマー膜19を間に挟むように配置される複数の電極20A,20Bと、を、積層させて構成されている。電歪ポリマー膜19は、電極20A,20Bへの電圧の印加時に、電歪を生じるような可撓性を有した材料であれば特に限られるものではなく、例えば、ウレタン系やエチレン系等の熱可塑性エラストマー、シリコーンエラストマー、アクリル系エラストマー、フッ素系エラストマー(例えば、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)を含む共重合体)、EPM、EPDM等を使用することができる。また、電極20A,20Bは、導電性を有して、かつ、電歪ポリマー膜19の変形時にともに変形する可撓性を有した材料であれば特に限られるものではなく、例えば、アルミニウムを蒸着させたアルミニウム箔や、グラファイト、カーボン、カーボンブラックパウダーを含んだ塗料、導電性ポリマー、カーボングリースまたはシルバーグリース等の導電性グリース、コロイド懸濁液、カーボン微小繊維及びカーボンナノチューブのような高アスペクト比導電材料、イオン導電材料等から構成することができる。実施形態の場合、電歪ポリマーアクチュエータ18は、厚さを1mm程度に設定されている。そして、各電極20A,20Bは、厚さを20μmに設定され、各電歪ポリマー膜19は、厚さを80μmに設定されている。
この電歪ポリマーアクチュエータ18は、図6に示すように、通電時に、各電極20A,20Bに電圧が印加されると、電歪現象を生じ、各電歪ポリマー膜19が厚さを薄くするように変形されて、電歪ポリマーアクチュエータ18全体が、厚さ寸法を薄くし、表面積を大きくするように表面側に沿って全体に伸びて、変形することとなる。そして、非通電時には、電歪ポリマーアクチュエータ18は、厚さ寸法を厚くするように復元することとなる。また、各電極20A,20Bへの通電は、後述する制御装置27に作動を制御されることとなる。
支持部材22は、振動体本体17と被覆層14との間において、被覆層14の外周側を全域にわたって覆うように配設されるもので、図示しない接着剤層により、被覆層14に接着されている構成である。また、支持部材22には、図7に示すように、略円形状の貫通孔22aが、多数形成されている。実施形態の場合、貫通孔22aは、図4に示すように、振動体本体17側となる外表面側を小径とするように、断面略テーパ状とされて、外表面側の内径寸法を略10mmとして、5〜10mm間隔ごとに、略全域にわたって配設されている。支持部材22は、電歪ポリマーアクチュエータ18の変形時に、電歪ポリマーアクチュエータ18を支持可能な剛性を有し、かつ、絶縁材料であれば、特に限られるものではなく、アクリレート・スチレン・アクリロニトリル共重合体(AAS樹脂)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS樹脂)、ABS系樹脂、塩素化ポリエチレン・アクリロニトリル・スチレン樹脂(ACS樹脂)、エチレン・酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA樹脂)、ポリアセタール、ポリアミド、アイオノマー、メタクリレート・ブタジエン・スチレン三元ポリマー(MBS樹脂)、ポリブタジエン、ポリブチレン、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルペンテン、ポリプロピレン、複合ポリプロピレン、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンスルフィド、アクリロニトリル・スチレン共重合体(AS樹脂)、ブタジエン・スチレン樹脂、ポリウレタン、酢酸ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニル、熱可塑性エラストマー、シリコーン等を使用することができる。
振動体本体17は、支持部材22の外周側において、支持部材22における貫通孔22aを除いた一般部22bの部位で、図示しない接着剤層により、支持部材22に接着されて、断続的に(部分的に結合される状態を周囲に繰り返して)結合されている。すなわち、振動体本体17は、貫通孔22aの部位において、支持部材22と接着されない構成とされ、この部位を、支持部材22との非結合部位17aとされている。そして、振動体本体17は、各電極20A,20Bに電圧が印加されると、各電歪ポリマー膜19が、支持部材22との非結合部位17a側に余肉を押し出すように、支持部材22との結合部位17bにおいて厚さを薄くするように変形することから、通電時に、貫通孔22aの外周側に配設される支持部材22との非結合部位17aを、支持部材22から浮き上がらせて、図8に示すように、リング部R外周側に向かって突出するように、凸状に変形することとなる。実施形態の場合、非結合部位17aの突出量Tは、0.5〜1mm程度に設定されることとなる。
振動体本体17の外周側には、図2〜4,8に示すように、ポリウレタン等からなる表皮層24が、形成されている。この表皮層24は、振動体本体17の変形を阻害せず、振動体本体17における非結合部位17aが、変形してリング部R外周側へ突出した際に、この突出状態を、運転者の手のひらや指等に感知させることが可能な厚さ寸法に設定されている。具体的には、表皮層24は、0.5mm程度に設定されている。
実施形態の場合、振動体本体17の作動を制御する制御装置27は、図2に示すように、車両の被衝突物との相対速度や距離等を検知可能なミリ波レーダ等から構成されて被衝突物の接近を検知する接近検知センサ28と、運転席の前方において運転者の瞳孔の状態を撮影する赤外線カメラ等から構成されて運転者の異常状態を検知する異常検知センサ29等と、に電気的に接続されて、これらのセンサ28,29からの電気信号を入力させて、振動体本体17を作動させる構成である。
そして、実施形態のステアリングホイールWでは、振動体本体17を、変形時の振動数を大きくした振動急激モードとしてのアクティブモードと、変形時の振動数を小さくした振動抑制モードとしてのリラックスモードと、により、作動させることができる。アクティブモードは、具体的には、図9のグラフ図の実線に示すように、振動体本体17の変形時の振動数(周波数)を、1分毎に、14Hzから73Hzまで急激に増大させることを、3分間繰り返すもので、運転者の交感神経を刺激し、集中力を向上させたり、眠気を緩和させることができる。リラックスモードは、具体的には、図9のグラフ図の破線に示すように、振動体本体17の変形時の振動数を、14Hzから徐々に減少させて、3分後に振動を止めるもので、運転者の副交感神経を刺激し、リラックスを促すことができる。
実施形態の場合、これらのアクティブモードとリラックスモードとは、運転者が任意に作動させることができるように、構成されている。また、実施形態の場合、アクティブモード及びリラックスモードとは別に、制御装置27が、異常検知センサ29からの信号を受けて、運転者の異常状態を検知した際には、振動体本体17を、振動急激モードとしての注意喚起モードにより、作動させることができる。実施形態の場合、注意喚起モードは、振動数を73Hzに設定されて、振動を30秒〜1分間程度持続させるように、設定されている。
具体的には、実施形態のステアリングホイールWでは、振動体本体17は、図10のフローチャートに示すように作動されることとなる。エンジンを始動させ、運転席に配設される着座センサが、運転者の着座を感知した後に、運転者が、ステアリングホイールW近傍に取り付けられているアクティブモード用の作動スイッチをオンにすれば、振動体本体17がアクティブモードで所定回数作動され、運転者が作動スイッチをオフにすれば、作動が終了することとなる。また、運転者が、リラックスモード用の作動スイッチをオンにすれば、振動体本体17がリラックスモードで所定回数作動され、運転者が作動スイッチをオフにすれば、作動が終了することとなる。そして、作動スイッチをオフにしている状態や、アクティブモード若しくはリラックスモードを作動させている際にも、制御装置27が、異常検知センサからの信号を受けて、運転者の異常状態を検知した際には、注意喚起モードで、振動体本体17が、作動されることとなる。
また、実施形態のステアリングホイールWが搭載される車両では、接近検知センサ28が、車両の前後両端側における左側・中央・右側に、それぞれ、配設されており、各接近検知センサ28FL,28FC,28FR,28BL,28BC,28BRは、それぞれ、制御装置と電気的に接続されている。そして、実施形態のステアリングホイールWでは、振動体本体17が、左上側部位17UL,右上側部位17UR,左下側部位17DL,右下側部位17DRに4分割されており、制御装置27が各接近検知センサ28FL,28FC,28FR,28BL,28BC,28BRからの信号を入力させて車両の前後左右からの被衝突物の接近を検知した際に、被衝突物の接近方向に対応した部位が、作動されてリング部R表面を振動させることとなる。
具体的には、制御装置27が、接近検知センサ28FLからの信号を入力させて、左斜め前方向からの被衝突物の接近を検知した場合には、振動体本体17における左下側部位17DLのみが作動され、制御装置27が、接近検知センサ28FRからの信号を入力させて、右斜め前方向からの被衝突物の接近を検知した場合には、振動体本体17における右下側部位17DRのみが作動され、制御装置27が、接近検知センサ28FCからの信号を入力させて、前方からの被衝突物の接近を検知した場合には、振動体本体17における左下側部位17DLと右下側部位17DRとが作動されることとなる。また、制御装置27が、接近検知センサ28BLからの信号を入力させて、左斜め後方向からの被衝突物の接近を検知した場合には、振動体本体17における左上側部位17ULのみが作動され、制御装置27が、接近検知センサ28BRからの信号を入力させて、右斜め後方からの被衝突物の接近を検知した場合には、振動体本体17における右上側部位17URのみが作動され、制御装置27が、接近検知センサ28BCからの信号を入力させて、後方からの被衝突物の接近を検知した場合には、振動体本体17における左上側部位17ULと右上側部位17URとが作動されることとなる。この場合、振動体本体17における各左上側部位17UL,右上側部位17UR,左下側部位17DL,右下側部位17DRは、それぞれ、注意喚起モードで作動されることとなり、運転者が、振動体16をアクティブモード若しくはリラックスモードで作動させている際にも、制御装置27からの作動信号を受けて、作動されることとなる。
そして、実施形態のステアリングホイールWでは、把持部としてのリング部R表面を振動させる振動体16の振動体本体17として、リング部Rにおける少なくとも操舵時に把持される部位の表面を略全面にわたって覆う電歪ポリマーアクチュエータ18を使用し、この電歪ポリマーアクチュエータ18を、内周側に配置される支持部材22に断続的に結合させて、振動体16を構成している。そして、電歪ポリマーアクチュエータ18は、電歪ポリマー膜19と電極20A,20Bとを交互に積層させた構成とされ、この電極20A,20Bに印加した際の電圧に応じて、電歪ポリマー膜19が、支持部材22との非結合部位17a側に余肉を押し出すように、支持部材22との結合部位17bにおいて厚さを薄くするように変形することから、電歪ポリマーアクチュエータ18における支持部材22との非結合部位17a(貫通孔22aの外周側に配設される部位)を、支持部材22から浮き上がらせて、リング部R外周側に向かって突出するように、凸状に変形させることができる。そして、各電極20A,20Bに所定電圧を断続的に印加すれば、電歪ポリマー膜19を、所定の振幅及び振動数で断続的に振動するように変形させることができて、リング部Rの表面側を振動させることができる。すなわち、実施形態のステアリングホイールWでは、リング部Rの表面側における少なくとも操舵時に把持される部位を略全面にわたって覆う電歪ポリマーアクチュエータ18の電極20A,20Bに電圧を印加すれば、電歪ポリマー膜19を全域にわたって変形させることができ、リング部Rにおける少なくとも操舵時に把持される部位の表面側を全域にわたって振動させることができることから、従来のステアリングホイールWと比較して、簡便な構成として、リング部R表面を振動させることができる。
したがって、実施形態のステアリングホイールWでは、簡便な構成で、把持部としてのリング部Rにおける少なくとも操舵時に把持される部位の表面を全域にわたって振動させることができる。
また、実施形態のステアリングホイールWでは、振動体16を構成する振動体本体17を、変形時の振幅若しくは振動数の少なくとも一方を大小に変更可能として、振動急激モードとしてのアクティブモードや注意喚起モードと、振動抑制モードとしてのリラックスモードと、で作動させるように、構成している。そして、実施形態のステアリングホイールWでは、アクティブモードとリラックスモードとを、運転者が、運転中に作動スイッチをオンさせることにより、任意に作動させることができるように、構成されている。そのため、運転者の気分に応じてステアリングホイールWのリング部R表面を、アクティブモード若しくはリラックスモードにより、振動させることができ、運転者の運転中の気分を向上させることができる。また、実施形態のステアリングホイールWでは、アクティブモード及びリラックスモードとは別に、運転者の異常や被衝突物の接近を検知した際に、振動急激モードとしての注意喚起モードにより、振動体本体を作動させることができる。そのため、例えば、運転者の眠気を感知した際や、車両に被衝突物が接近した際に、注意喚起モードでリング部R表面を振動させ、運転者に注意を促すことができる。
なお、実施形態のステアリングホイールWでは、エンジンが作動している状態で、振動体本体17を作動させる構成とされているが、エンジンを停止した状態でも、振動体本体17を作動可能に、構成してもよい。このような構成とする場合、例えば、運転者が、エンジンを停止させた状態で仮眠をとりたい場合にも、リラックスモードで振動体本体17を作動させることにより、運転者の副交感神経を刺激し、リラックスを促すことができる。
さらには、実施形態のステアリングホイールWでは、振動体本体17を、左上側部位17UL,右上側部位17UR,左下側部位17DL,右下側部位17DRに4分割させた構成とし、各左上側部位17UL,右上側部位17UR,左下側部位17DL,右下側部位17DRを、それぞれ、制御装置27により作動を制御させた構成としている。そのため、被衝突物の接近方向に応じて、振動体本体17における各左上側部位17UL,右上側部位17UR,左下側部位17DL,右下側部位17DRを作動させることができ、運転者に、注意を促すことができるとともに、被衝突物が接近してくる接近方向を感知させることができて、好ましい。勿論、このような点を考慮しなければ、振動体本体17を複数に分割せず、1つの部材でリング部Rを全域にわたって覆う構成としてもよい。また、実施形態では、振動体16は、リング部Rの表面側を全域にわたって覆うように配設されているが、振動体16の配設位置はこれに限られるものではなく、振動体を、リング部Rにおける操舵時に把持される部位のみに配設させる構成としてもよい。
なお、実施形態のステアリングホイールWでは、振動体本体17を、支持部材22との非結合部位17aにおいて、リング部R表面から突出させるように、凸状に変形させて、リング部Rの表面側を振動させる構成であるが、勿論、振動体本体における支持部材との非結合部位を、凹状に変形させて、リング部表面を振動させる構成としてもよい。
また、実施形態のステアリングホイールWでは、振動体本体17における非結合部位17aを構成する支持部材22の貫通孔22aを、内径寸法を10mm程度に設定しているが、振動体本体17の非作動時に、運転者に違和感を与えず、かつ、振動体本体18の作動時に、リング部Rの表面側を振動可能であれば、貫通孔22aの内径を、5〜15mm程度に、設定してもよい。
本発明の一実施形態であるステアリングホイールの平面図である。 実施形態のステアリングホイールの断面であり、図1のII−II部位に対応する図である。 実施形態のステアリングホイールの断面であり、図1のIII−III部位に対応する図である。 実施形態のステアリングホイールにおける振動体の部位を示す概略拡大断面図である。 実施形態のステアリングホイールに使用される電歪ポリマーアクチュエータを示す概略図である。 図5の電歪ポリマーアクチュエータの作動を説明する概略説明図である。 実施形態のステアリングホイールのリング部表面を示す部分拡大平面図である。 実施形態のステアリングホイールにおける振動体本体の作動状態を示す概略断面図である。 実施形態のステアリングホイールにおける振動体本体の作動時の振動数を示すグラフ図である。 実施形態のステアリングホイールにおける振動体本体の作動を示すフローチャートである。
符号の説明
1…ステアリングホイール芯金、
14…被覆層、
16…振動体、
17…振動体本体、
17a…非結合部位、
18…電歪ポリマーアクチュエータ、
19…電歪ポリマー膜
20A,20B…電極、
22…支持部材、
22a…貫通孔、
27…制御装置、
R…リング部(把持部)、
W…ステアリングホイール。

Claims (3)

  1. 操舵時に把持する把持部の部位の表面側に、作動時に、前記把持部表面を振動可能とする振動体が、配設される構成のステアリングホイールであって、
    該振動体が、
    前記把持部の表面側となる外周側において、前記把持部における少なくとも操舵時に把持される部位を略全面にわたって覆うシート状とされるとともに、電歪ポリマー膜と電極とを交互に積層させた電歪ポリマーアクチュエータから構成される振動体本体と、
    前記振動体本体の内周側に配設されて、前記振動体本体を支持可能とするとともに、前記振動体本体と断続的に結合されて構成される支持部材と、
    から、構成されて、
    前記振動体本体が、
    前記電歪ポリマーアクチュエータを構成する前記各電極への電圧の印加時に、前記電歪ポリマー膜を、厚さを薄くするように変形させて、前記電歪ポリマーアクチュエータにおける前記支持部材との非結合部位を、凹状若しくは凸状に、変形可能な構成とされて、
    前記電圧を断続的に印加することにより、前記電歪ポリマー膜を断続的に変形させて、前記把持部の表面側を振動させる構成とされていることを特徴とするステアリングホイール。
  2. 前記振動体が、前記振動体本体の変形時の振幅若しくは振動数の少なくとも一方を大小に変更可能として、振動急激モードと、振動抑制モードと、で作動可能に、構成されていることを特徴とする請求項1に記載のステアリングホイール。
  3. 前記振動体が、周囲からの車両への被衝突物の相対的接近を検知可能な制御装置により作動を制御されて、前記振動体本体を、前記被衝突物の接近を検知する方向の数に応じた複数のエリアに配置させ、前記制御装置が前記被衝突物の接近を検知した際に、前記振動体本体における前記被衝突物の接近方向に対応したエリアの部位を作動可能に、構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のステアリングホイール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010269762A (ja) * 2009-05-25 2010-12-02 Toyota Motor Corp 車両用ステアリングシステム
WO2016145775A1 (zh) * 2015-03-17 2016-09-22 中国科学院苏州纳米技术与纳米仿生研究所 柔性导电振膜、柔性振动传感器及其制备方法和应用
CN115366978A (zh) * 2021-05-19 2022-11-22 丰田合成株式会社 方向盘

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