JP2008087052A - プレスラインの構築方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】一部のプレス機だけでラインのプレス加工が終了してしまう場合に、プレス加工が終了したワークをライン外へ効率良く排出することができるとともに、そのワーク排出作業を、ワーク搬出装置をライン外に退避させずに行うことができるプレスラインの構築方法の提供を目的とする。
【解決手段】ラインの作業内容に応じて、ワーク搬送装置1の後側搬送ロボット6によるワーク受け渡し範囲内(プレス機P2〜P9における下金型の設置箇所S)に、ワークWを作業ライン外に払い出すためのワーク排出用コンベア3を選択的に配置する。
【選択図】図1
【解決手段】ラインの作業内容に応じて、ワーク搬送装置1の後側搬送ロボット6によるワーク受け渡し範囲内(プレス機P2〜P9における下金型の設置箇所S)に、ワークWを作業ライン外に払い出すためのワーク排出用コンベア3を選択的に配置する。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数の単発プレス機をワーク搬送装置で接続することにより複雑な形状のプレス加工を行うプレスラインの構築方法に関する。
プレス加工では一対の金型でワークとなる板金材料を挟み込むことにより金型の型形状を転写するようにしており、複雑な形状の加工では複数の金型を用い、1つのワークに対して複数回のプレス加工を施す。そして、このような複数のプレス加工を行う場合、1つのプレス機によるプレス加工が終了すると、次の工程のプレス機にまでワークを搬送し、さらに、この工程のプレス加工が終了すると次の工程のプレス機にまでワークを搬送するという作業を繰り返すようにしている。
しかし、このような複数のプレス機を用いたプレス加工作業では、プレス機間のワーク搬送作業を、運搬用の箱などを用いて作業員が手作業で行なっており、作業効率が極めて悪い。そして、このような問題を解決するために、特開平5−200465号公報に示されるプレスラインが提供され、作業の自動化、効率化が図られている。
この公報に示されるプレスラインの技術について図5を参照して説明する。図5において、符号P1、P2で示されるものは隣り合う2台のプレス機であって、各プレス機P1・P2には、上金型Aと下金型Bがあり、これら金型A・B間にてワークのプレス加工が行われる。これらのプレス機P1とP2の間にはワーク搬送装置30が設けられている。このワーク搬送装置30は、前側に位置するプレス機P1から後側に位置するプレス機P2にまでワークを搬送する搬送コンベア31と、搬送コンベア31の前端部に設けられてプレス機P1の下金型B上のワークを受け取り搬送コンベア31上に載置する前側関節ロボット32と、搬送コンベア31の後端部に設けられて搬送コンベア31上のワークをプレス機P2の下金型B上に受け渡す後側関節ロボット33とから構成されたものである。また、ワーク搬送装置30の下側にはワーク搬送方向と直行する方向にレール34が設置され、このレール34に沿って走行自在なローラー35により、ワーク搬送装置30がラインの外に移動、退避する。
そして、以上のように構成されたプレスラインでは、プレス機P1によるプレス加工が終了した場合に、前側関節ロボット32が、プレス機P1の下金型B上にあるワークを把持し、搬送コンベア31の上部ベルト面上の左端部に載置する。次いで、搬送コンベア31の上部ベルト面が矢印(ア)方向に移動することにより、搬送コンベア31上に載置されたワークが、搬送コンベア31の左端部から右端部にまで搬送される。その後、後側関節ロボット33が搬送コンベア31上のワークを把持した後、当該ワークを次のプレス加工を行うプレス機P2に対して受け渡す。なお、プレスラインでは、図5に示されていないが、プレス機P1・P2に続いて、プレス機P3・P4・・が配置され、かつこれら各プレス機の間には、前側のプレス機から後側のプレス機にワークを搬送するワーク搬送装置30がそれぞれ配置されており、このような多数のプレス機及びワーク搬送装置によって、多様な形状のプレス加工が行われる。
特開平5−200465号公報
ところで、上記公報に示されるプレスラインでは、ラインの作業内容によっては、前側に位置する一部のプレス機だけでプレス加工が終了してしまう場合があり、この場合、ラインの途中でプレス加工が終了したワークを、人手によりライン外に排出するという作業が必要となっていた。そして、このような作業を実施するにあたり、作業が終了したプレス機の後側に隣接するワーク搬送装置30を、レール34に沿ってライン外まで移動させ、これにより作業員の作業スペースを確保するようにしていた。しかしながら、このような作業員によるラインからのワーク排出作業は人手によるもので作業効率が悪く、また、ワーク搬送装置30をライン外に退避させるためのスペースも確保しておく必要があり、ラインの省スペース化という点でも問題があった。
さらに、自動で動いているプレス機の近くに作業員が介在しなければならず、プレス機による怪我の危険性が出てくるため、安全性という点でも問題があった。
さらに、自動で動いているプレス機の近くに作業員が介在しなければならず、プレス機による怪我の危険性が出てくるため、安全性という点でも問題があった。
本発明は、従来の有していた問題を解決しようとするものであって、一部のプレス機だけでラインのプレス加工が終了してしまう場合に、プレス加工が終了したワークをライン外へ効率良く排出することができるとともに、そのワーク排出作業を、ワーク搬出装置をライン外に退避させずに行うことができ、また、ラインの作業内容に応じて残りのプレス機も有効に活用することができる効率性の高いプレスラインの構築方法の提供を目的とする。
そして、上記目的を達成するために本発明のプレスラインの構築方法では、ワークに対してプレス加工を行うための複数のプレス機と、これらプレス機の間にそれぞれ配置されて前側のプレス機から後側のプレス機にワークを搬送する複数のワーク搬送装置とを有し、各ワーク搬送装置は、前端部に位置するワークを後端部にまで搬送する搬送コンベアと、搬送コンベアの前端部に設けられて前側のプレス機のワークを受け取り搬送コンベアに載置する前側搬送ロボットと、搬送コンベアの後端部に設けられて搬送コンベアで搬送されたワークを後側のプレス機に受け渡す後側搬送ロボットとを具備するプレスラインにおいて、ラインの作業内容に応じて、ワーク搬送装置の後側搬送ロボットによるワーク受け渡し範囲内に、ワークを作業ライン外に払い出すためのワーク排出手段の荷受部を選択的に配置することを特徴とする。
ここで、「前」「後」は、ワークに対する加工順を基準に定めるものであって、たとえば、先にプレス加工を行うものを「前側のプレス」、その後のプレス加工を行うものを「後側のプレス」と定める。
ここで、「前」「後」は、ワークに対する加工順を基準に定めるものであって、たとえば、先にプレス加工を行うものを「前側のプレス」、その後のプレス加工を行うものを「後側のプレス」と定める。
本発明のプレスライン構築方法によれば、ラインの作業内容に応じて、ワーク搬送装置の後側搬送ロボットによるワーク受け渡し範囲内に、ワークを作業ライン外に払い出すためのワーク排出手段の荷受部を選択的に配置するようにしたので、このワーク排出手段を介して、作業が終了したワークを速やかにライン外に排出することができる。例えば、ラインの途中でプレス加工が終了した場合に、最後にプレス加工を行ったプレス機の後側に隣接するワーク搬送装置であり、かつこのワーク搬送装置の後側搬送ロボットによるワーク受け渡し範囲内に、ワーク排出手段の荷受部を配置すれば、作業が終了したワークを速やかにライン外に排出することができる。そして、このようなライン外へのワーク排出作業は別途設置したワーク排出手段により自動的に行われるものであるので、従来のような人手によるワーク排出作業と比較して作業効率が大幅にアップするとともに、作業員の作業場所確保のために、ワーク搬送装置をライン外に退避させる必要も無く、省スペースの上でも効果がある。また、ワーク排出手段を選択的に配置することにより、ライン全体の長さを自由に変更することができ、プレス加工の作業内容に応じて自由なライン設計が可能となる。
また、本発明のプレスラインの構築方法では、プレス機の最終端に設置されているワーク排出手段であって、該ワーク排出手段の荷受部を、ラインの作業内容に応じて、最終端に設定されているワーク搬送装置とは異なるワーク搬送装置の後側搬送ロボットによるワーク受け渡し範囲内にまで移設するのが好ましい。
新たにワーク排出手段を持ち込むことなく、既存のワーク排出手段を活用してライン全体の長さを自由に変更することができるからである。
また、本発明のプレスラインの構築方法では、前記後側搬送ロボットのワーク受け渡し範囲内にあるワーク排出手段の荷受部を、プレス機の下金型設置箇所に配置するのが好ましい。
特に後側搬送ロボットの作業プログラムを特に変更することなく、既存のプログラムによる後側搬送ロボットの動作により、作業終了のワークをワーク排出手段にまで搬送することができ、この点においてもプレス加工作業の効率化を図ることができるからである。
また、本発明のプレスライン構築方法では、本ワークに対してプレス加工を行うための複数のプレス機と、これらプレス機の間にそれぞれ配置されて前側のプレス機から後側のプレス機にワークを搬送する複数のワーク搬送装置とを有し、各ワーク搬送装置は、前端部に位置するワークを後端部にまで搬送する搬送コンベアと、搬送コンベアの前端部に設けられて前側のプレス機のワークを受け取り搬送コンベアに載置する前側搬送ロボットと、搬送コンベアの後端部に設けられて搬送コンベアで搬送されたワークを後側のプレス機に受け渡す後側搬送ロボットとを具備するプレスラインにおいて、ラインの作業内容に応じて、ワーク搬送装置の後側搬送ロボットによるワーク受け渡し範囲内に、ワークを作業ライン外に払い出すワーク排出手段の荷受部を配置し、さらに、このワーク排出手段の後方に位置するワーク搬送装置の前側搬送ロボットによるワーク受け取り範囲内に、ワークを作業ライン内に供給するワーク供給手段の荷渡し部を配置することを特徴とする。
本発明のプレスライン構築方法によれば、ラインの作業内容に応じて、ワーク搬送装置の後側搬送ロボットによるワーク受け渡し範囲内に、ワークを作業ライン外に払い出すワーク排出手段の荷受部を配置し、さらに、このワーク排出手段の後方に位置するワーク搬送装置の前側搬送ロボットによるワーク受け取り範囲内に、ワークを作業ライン内に供給するワーク供給手段の荷渡し部を配置するようにしたので、既存のラインを、前部ラインと後部ラインの2ラインに分割することができ、この2ラインにてそれぞれ異なったワークの加工作業を行うことができ、プレスラインの構成要素を効率良く活用することができる。また、どの位置にワーク排出手段及びワーク供給手段を配置するかは、プレス加工の作業内容に応じて決定することができ、自由なライン設計が可能となる。また、ライン外へのワーク排出作業、ライン内へのワーク供給作業は、別途設置したワーク排出手段、ワーク供給手段により自動的に行われるものであるので、従来のような人手による作業と比較して作業効率が大幅にアップするとともに、作業員の作業場所確保のために、ワーク搬送装置をライン外に退避させる必要も無く、省スペースの上でも効果がある。
また、本発明のプレスラインの構築方法では、前記後側搬送ロボットのワーク受け渡し範囲内にあるワーク排出手段の荷受部を、プレス機の下金型設置箇所からワークを排出することが好ましい。
特に後側搬送ロボットの作業プログラムを特に変更することなく、後側搬送ロボットが、既存のプログラムにより、作業の終了したワークを下金型設置箇所にあるワーク排出手段にまで搬送することができ、この点においてもプレス加工作業の効率化を図ることができるからである。
また、本発明のプレスラインの構築方法では、前記前側搬送ロボットのワーク受け取り範囲内にあるワーク供給手段の荷渡し部が、プレス機の下金型設置箇所に対してワークを供給することが好ましい。
特に前側搬送ロボットの作業プログラムを特に変更することなく、既存のプログラムによる前側搬送ロボットの動作により、ワーク供給手段により下金型設置箇所に供給されたワークを搬送コンベアにまで移動させることができ、この点においてもプレス加工作業の効率化を図ることができるからである。
本発明によれば、ワーク排出手段を介して、作業が終了したワークを速やかにライン外に排出することができる。つまり、例えば、ラインの途中でプレス加工が終了した場合に、最後にプレス加工を行ったプレス機の後側に隣接するワーク搬送装置であり、かつこのワーク搬送装置の後側搬送ロボットによるワーク受け渡し範囲内に、ワーク排出手段の荷受部を配置すれば、作業が終了したワークを速やかにライン外に排出することができる。そして、このようなライン外へのワーク排出作業は別途設置したワーク排出手段により自動的に行われるものであるので、従来のような人手によるワーク排出作業と比較して作業効率が大幅にアップするとともに、作業員の作業場所確保のために、ワーク搬送装置をライン外に退避させる必要も無く、省スペースの上でも効果がある。また、ワーク排出手段を選択的に配置することにより、ライン全体の長さを自由に変更することができ、プレス加工の作業内容に応じて自由なライン設計が可能となる。
<第1実施形態>
以下に本発明の第1実施形態1を図1〜図3に基づいて説明する。図1はプレスラインの全体を示す平面図であって、この図において符号P1〜P9で示すものは直列に配置されて一連のプレス加工を行うプレス機であり、これら各プレス機P1〜P9の間には、各プレス間にてワークWを搬送するワーク搬送装置1が設けられている。ラインの最前部に位置するプレス機P1には、ワークWとなるブランク材をプレス機P1に供給するためのフィーダ2が設けられ、また、ラインの末端に位置するプレス機P9の後側には、プレス加工が終了したワークWをライン外に払い出すためのワーク排出用コンベア3の荷受部が、プレス機P9上に設けられている(後述する)。
以下に本発明の第1実施形態1を図1〜図3に基づいて説明する。図1はプレスラインの全体を示す平面図であって、この図において符号P1〜P9で示すものは直列に配置されて一連のプレス加工を行うプレス機であり、これら各プレス機P1〜P9の間には、各プレス間にてワークWを搬送するワーク搬送装置1が設けられている。ラインの最前部に位置するプレス機P1には、ワークWとなるブランク材をプレス機P1に供給するためのフィーダ2が設けられ、また、ラインの末端に位置するプレス機P9の後側には、プレス加工が終了したワークWをライン外に払い出すためのワーク排出用コンベア3の荷受部が、プレス機P9上に設けられている(後述する)。
なお、実施形態1では、プレス機P1〜P9を9台配置したが、その台数については限定されるものではなく、また、本実施形態のようにラインを途中で90度折り曲げてL字状とするか否かについても限定されるものではなく、工場の状況に応じて自由にレイアウトされる。
次に図2及び図3を参照してプレス機P1・P2とワーク搬送装置1との位置関係を説明する。各プレス機P1・P2には、上金型Aと下金型Bがあり、これら金型A・B間にてワークWのプレス加工が行われる。上金型Aは支持部A1に上下方向移動自在に支持されるもので、下降したとき下金型Bとの間のワークにプレス加工を施す。下金型Bは台座B1上に支持されるものであって、その上面にワークWが載置される。これらプレス機P1・P2間のワーク搬送装置1は、前側に位置するプレス機P1から後側に位置するプレス機P2にまでワークWを搬送する搬送コンベア4と、搬送コンベア4の前端部に配置された前側搬送ロボット5と、搬送コンベア4の後端部に配置された後側搬送ロボット6とから構成されるものであって、ワーク搬送装置1全体が台座となる側面フレーム7に支持されている。
搬送コンベア4は、図3に示されるように、側面フレーム7に平行となるようにそれぞれ固定された平行な2本のコンベアフレーム8と、コンベアフレーム8の前端部及び後端部にて軸受け(図示略)を介してコンベアフレーム8と直交する回転軸を中心として回転自在なシャフト(図示略)と、各シャフトにプーリ9を介して十分な張力で張られているベルト10と、一方のシャフトの端部にカップリング11を介して連結されたモータMとから構成されている。
搬送ロボット5・6はピックアンドプレイス型の搬送ロボットであって、図示しない駆動機構により駆動されるロボットアーム5A・6Aと、ロボットアーム5A・6Aの先端に設けられて空気の吸引によりワークWを吸着して搬送する吸着パッド5B・6Bとを有する。また、搬送コンベア4の前端部に配置された前側搬送ロボット5は、図2に矢印a1、a2で示されるようなロボットアーム5A先端の吸着パッド5Bの動作によって、プレス機P1のワーク加工位置にある下金型B上のワークWを吸着してコンベア4上に載置する。また、搬送コンベア4の後端部に配置された後側搬送ロボット6は、図2に矢印b1、b2で示されるようなロボットアーム6A先端の吸着パッド6Bの動作によって、搬送コンベア4上のワークWを吸着してプレス機P2のワーク加工位置である下金型B上に受け渡す。なお、図2ではプレス機P1・P2と、その間のワーク搬送装置1との関係を示すものであるが、他の隣接する2台のプレス機と、その間のワーク搬送装置1との関係についても構成は同じである。また、最終のプレス機P9の末端部には、プレス機P9でプレス加工が完了したワークWを、ワーク排出用コンベア3に受け渡すための排出用搬送ロボット12が設けられているが、この排出用搬送ロボット12の構造は、搬送ロボット5・6と同じである。
前述のワーク排出用コンベア3は、その荷受部が通常ライン末端のプレス機P9にあり、かつプレス機P9に対して脱着自在に設けられたものであって、ラインでのプレス加工の内容に応じて、プレス機P9の側部から取り外し、プレス機P2〜P9の下金型Bを設置する箇所(符号Sで示す)に移設することができる。この場合、ワーク排出用コンベア3の荷受部は、プレス機P2〜P9において下金型Bを設置する箇所(符号Sで示す)に移設することが好ましいが、これに限定されず、これらプレス機P2〜P9の前側に隣接する後側搬送ロボット6によるワーク受け渡し範囲内に配置することが必須とされる。
次に、上記のように構成されたプレスラインの作用について説明する。まず、フィーダ2によってワークWはプレスライン先端部にあるプレス機P1の上金型Aと下金型Bとの間に供給される。プレス機P1では、上金型Aが下降することにより、上金型Aと下金型Bの間にてワークWが挟まれてプレス加工される。プレス加工が終了すると、プレス機P1の上金型Aが上昇し、その後、前側搬送ロボット5のアーム5Aが稼動し、アーム5Aの先端の吸着パッド5Bが図2に矢印a1、a2で示されるような軌跡を描くことにより、プレス機P1の下金型B上のワークWを吸着し、搬送コンベア4の前端部に位置するベルト10上に載置する(図2に符号WAで示す)。搬送コンベア4上にワークWが載置かれると、モータMの駆勤により、カップリング11を介してシャフト(図示略)が回転し、この回転によりプーリ9を介してベルト10が矢印(ア)方向に移動、ワークWを搬送コンベア4の後端まで移送する。
ワークWが搬送コンベア4の後端のワーク保持位置(図2に符号WBに示す)まで移送されると、モータMの駆動が停止され、ワークWの移動が停止する。その後、後側搬送ロボット6のアーム6Aが稼動し、アーム6Aの先端の吸着パッド6Bが図2に矢印b1、b2で示されるような軌跡を描くことにより、搬送コンベア4上のワークWを吸着し、次のプレス機P2の下金型B上にワークWを搬送、載置する。そして、以降、プレス機P3〜P9、各プレス機3〜P9間のワーク搬送装置1において、上記の動作を繰り返すことによって、ワークWに対するプレス加工が順次行われる。プレスライン末端のプレス機P9にプレス加工が終了したワークWは、プレス機P9の末端部に配置される排出用搬送ロボット12によって、ワーク排出用コンベア3の荷受部上に載せられ、プレスラインから払い出されていく。以上は、プレス機P9が最終工程となる場合のプレスラインである。
次に、図1を参照して上述したプレスラインを再構築する方法について説明する。プレスラインの途中、例としてプレス機P8でプレス加工が終了する製品を生産するとした場合、プレス機P9の末端部に配置されているワーク排出用コンベア3を、プレス機P9の下金型設置箇所S、つまり符号3(P9)で示すように移設し直す。この場合、プレス機P9ヘワークWを投入するワーク搬送装置1の後側搬送ロボット6(符号6(P9)で示す)の動作により、ワーク排出用コンベア3(P9)上にプレス加工が完了したワークWが載置され、このワーク排出用コンベア3(P9)により、ワークWはプレスラインの途中からラインの外へ払い出される。
同様に、プレス機P7でプレス加工を終了する場合は、ワーク排出用コンベア3をプレス機P8における下金型設置箇所S、つまり、符号3(P8)で示すように移設する。そして、この場合、プレス機P8ヘワークWを投入するワーク搬送装置1の後側搬送ロボット6(符号6(P8)で示す)の動作により、ワーク排出用コンベア3(P8)にプレス加工が完了したワークWが載置され、このワーク排出用コンベア3により、ワークWはプレスラインの途中からラインの外へ払い出される。以下同様に、プレス機P6でプレス加工が終了する場合は、ワーク排出用コンベア3をプレス機P7における下金型Bの設置箇所S、つまり、符号3(P7)で示すように移設した後、後側搬送ロボット6(P7)によりワーク排出用コンベア3にワークWを搬送する。また、プレス機P5でプレス加工が終了する場合は、ワーク排出用コンベア3をプレス機P6における下金型Bの設置箇所S、つまり、符号3(P6)で示すように移設した後、後側搬送ロボット6(P6)によりワーク排出用コンベア3にワークWを搬送する。以下、プレス機P2〜P5の下金型設置箇所Sにワーク排出用コンベア3を移設した場合も同様である。
なお、実施形態ではプレス機P9に予め配置されていたワーク排出用コンベア3を、ラインの作業内容に応じて、プレス機P2〜P9における下金型Bの設置箇所Sに選択的に移設するようにしたが、プレス機P9のワーク排出用コンベア3を用いず、別途用意したワーク排出用コンベア3の荷受部を、プレス機P2〜P9における下金型Bの設置箇所Sに選択的に配置しても良い。
以上説明したプレスラインの構築方法では、ラインの作業内容に応じて、ワーク搬送装置1の後側搬送ロボット6によるワーク受け渡し範囲内(上記例ではプレス機P2〜P9における下金型Bの設置箇所S)に、ワークWを作業ライン外に払い出すためのワーク排出用コンベア3を選択的に配置するようにしたので、このようなワーク排出用コンベア3によって、作業が終了したワークWを速やかにライン外に排出することができる。そして、このようなライン外へのワーク排出作業は、ワーク排出用コンベア3により自動的に行われるものであるので、従来のような人手によるワーク排出作業と比較して作業効率が大幅にアップするとともに、作業員の作業場所確保のために、ワーク搬送装置1をライン外に退避させる必要も無く、省スペースの上でも効果がある。また、ワーク排出用コンベア3を選択的に配置することにより、ライン全体の長さを自由に変更することができ、プレス加工の作業内容に応じて自由なライン設計が可能となる。
また、上記のプレスラインの構築方法では、最終端に設置されたワーク排出用コンベア3を、ラインの作業内容に応じて、プレス機P2〜P9における下金型Bの設置箇所Sに移設するようにしたので、新たにワーク排出用コンベア3を持ち込むことなく、既存のワーク排出用コンベア3を活用してライン全体の長さを自由に変更することができる。ワーク排出用コンベア3をプレス機P2〜P9の下金型設置箇所Sに移設することで、特に後側搬送ロボット6の作業プログラムを特に変更することなく、既存のプログラムによる後側搬送ロボット6の動作により、作業終了のワークWをワーク排出用コンベア3にまで搬送することができ、この点においてもプレス加工作業の効率化を図ることができる。
さらに、本実施形態のように90度に折り曲げたL字状のラインにする場合、ラインの前端であるフィーダ2とラインの後端であるワーク排出用コンベア3の後端の位置が、直接にプレス機を並べた場合より近くになるため、一人の作業員がフィーダ2へのワーク供給作業とワーク排出コンベア3からのワーク受取り作業の両方をできるようになり、人件費の削減、作業の効率化につなげることができる。
<実施形態2>
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図4により説明する。図4は図1に示すプレスラインを2分割するための方法を説明するための概略平面図であって、図4において符号20で示すものはプレス機P5に配置したワーク排出用コンベアであり、符号21はプレス機P6に配置したワーク供給用コンベアである。これらワーク排出用コンベア20及びワーク供給用コンベア21はプレス機P5・P6の下金型設置箇所Sにそれぞれ着脱自在に設けられるものであり、ワーク排出用コンベア20はワーク供給用コンベア21に対して上流側に配置される。なお、ワーク排出用コンベア20の荷受部、ワーク供給用コンベア21のに渡し部はプレス機Pの下金型設置箇所Sに配置されることが適当とされるが、この位置に限定されず、ワーク排出用コンベア20の荷受部は後側搬送ロボット6によるワーク受け渡し範囲に、ワーク供給用コンベア21の荷渡し部は前側搬送ロボット5によるワーク受け取り範囲内にそれぞれ配置することが必須である。また、ワーク排出用コンベア20、ワーク供給用コンベア21の設置箇所は、プレス機P5,P6に限定されるものでは無く、プレスワークの作業内容に応じて任意に変更できるものであるが、ワーク排出用コンベア20は、ワーク供給用コンベア21に対して常に上流側に配置される。
以上のように構築されたプレスラインでは、フィーダ2から供給されたワークWが、プレス機P1〜P3及び最終工程のプレス機P4にてプレス加工された後、ワーク搬送装置1により次のプレス機P5の下金型設置箇所Sにあるワーク排出用コンベア20に移送され、このワーク排出用コンベア20を通じてプレスラインの途中から払い出される(矢印(イ)参照)。一方、プレスライン途中から別途投入されたワークWは、ワーク供給用コンベア21によりプレス機P6の下金型設置箇所Sに供給された後、ワーク搬送装置1によりプレス機P7に搬送され、このプレス機P7さらには以下に続くプレス機P8・P9にて順次、プレス加工が行われた後、排出用搬送ロボット12によりワーク排出用コンベア3に移送され、このワーク排出用コンベア3を通じてプレスラインから払い出される(矢印(ウ)参照)。
本実施形態に示すプレスラインの構築方法では、ラインの作業内容に応じて、ワーク搬送装置1の後側搬送ロボット6によるワーク受け渡し範囲内(上記例ではプレス機P5における下金型Bの設置箇所S)に、ワークWを作業ライン外に払い出すワーク排出用コンベア20を配置し、さらに、このワーク排出用コンベア20の後方に位置するワーク搬送装置1の前側搬送ロボット5によるワーク受け取り範囲内(上記例ではプレス機P6における下金型Bの設置箇所S)に、ワークWを作業ライン内に供給するワーク供給用コンベア21を配置するようにしたので、既存のラインを、前部ラインと後部ラインの2ラインに分割することができ、この2ラインにてそれぞれ異なったワークWの加工作業を行うことができ、プレスラインの構成要素を効率良く活用することができる。また、どの位置にワーク排出用コンベア20及びワーク供給用コンベア21を配置するかは、プレス加工の作業内容に応じて決定することができ、自由なライン設計が可能となる。また、ライン外へのワーク排出作業、ライン内へのワーク供給作業は、別途設置したワーク排出用コンベア20、ワーク供給用コンベア21により自動的に行われるものであるので、従来のような人手による作業と比較して作業効率が大幅にアップするとともに、作業員の作業場所確保のために、ワーク搬送装置1をライン外に退避させる必要も無く、省スペースの上でも効果がある。
また、本実施形態のプレスラインの構築方法では、ワーク排出用コンベア20をプレス機P5の下金型設置箇所Sに配置したので、特に後側搬送ロボット6の作業プログラムを特に変更することなく、既存のプログラムによる後側搬送ロボット6の動作により、作業の終了したワークWを下金型設置箇所Sにあるワーク排出用コンベア20にまで搬送することができる。また、ワーク供給用コンベア21をプレス機P6の下金型設置箇所Sに配置したので、特に前側搬送ロボット5の作業プログラムを特に変更することなく、既存のプログラムによる前側搬送ロボット5の動作により、ワーク供給用コンベア21にてプレス加工位置に供給されたワークWを搬送コンベアにまで移動させることができ、これによりプレス加工作業の更なる効率化を図ることができる。
1 ワーク搬送装置
2 フィーダ
3 ワーク排出用コンベア(ワーク排出手段)
4 搬送コンベア
5 前側搬送ロボット
6 後側搬送ロボット
12 排出用搬送ロボット
20 ワーク排出用コンベア(ワーク排出手段)
21 ワーク供給用コンベア(ワーク供給手段)
W ワーク
P1〜P9 プレス機
S 下金型設置箇所
2 フィーダ
3 ワーク排出用コンベア(ワーク排出手段)
4 搬送コンベア
5 前側搬送ロボット
6 後側搬送ロボット
12 排出用搬送ロボット
20 ワーク排出用コンベア(ワーク排出手段)
21 ワーク供給用コンベア(ワーク供給手段)
W ワーク
P1〜P9 プレス機
S 下金型設置箇所
Claims (6)
- ワークに対してプレス加工を行うための複数のプレス機と、これらプレス機の間にそれぞれ配置されて前側のプレス機から後側のプレス機にワークを搬送する複数のワーク搬送装置とを有し、各ワーク搬送装置は、前端部に位置するワークを後端部にまで搬送する搬送コンベアと、搬送コンベアの前端部に設けられて前側のプレス機のワークを受け取り搬送コンベアに載置する前側搬送ロボットと、搬送コンベアの後端部に設けられて搬送コンベアで搬送されたワークを後側のプレス機に受け渡す後側搬送ロボットとを具備するプレスラインにおいて、
ラインの作業内容に応じて、ワーク搬送装置の後側搬送ロボットによるワーク受け渡し範囲内に、ワークを作業ライン外に払い出すためのワーク排出手段の荷受部を選択的に配置することを特徴とするプレスラインの構築方法。 - 前記ワーク排出手段は、プレス機の最終端に設置されているワーク排出手段であって、該ワーク排出手段の荷受部を、ラインの作業内容に応じて、最終端に設定されているワーク搬送装置とは異なるワーク搬送装置の後側搬送ロボットによるワーク受け渡し範囲内にまで移設することを特徴とする請求項1に記載のプレスラインの構築方法。
- 前記後側搬送ロボットのワーク受け渡し範囲内にあるワーク排出手段の荷受部は、プレス機の下金型設置箇所に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載のプレスラインの構築方法。
- ワークに対してプレス加工を行うための複数のプレス機と、これらプレス機の間にそれぞれ配置されて前側のプレス機から後側のプレス機にワークを搬送する複数のワーク搬送装置とを有し、各ワーク搬送装置は、前端部に位置するワークを後端部にまで搬送する搬送コンベアと、搬送コンベアの前端部に設けられて前側のプレス機のワークを受け取り搬送コンベアに載置する前側搬送ロボットと、搬送コンベアの後端部に設けられて搬送コンベアで搬送されたワークを後側のプレス機に受け渡す後側搬送ロボットとを具備するプレスラインにおいて、
ラインの作業内容に応じて、ワーク搬送装置の後側搬送ロボットによるワーク受け渡し範囲内に、ワークを作業ライン外に払い出すワーク排出手段の荷受部を配置し、さらに、このワーク排出手段の後方に位置するワーク搬送装置の前側搬送ロボットによるワーク受け取り範囲内に、ワークを作業ライン内に供給するワーク供給手段の荷渡し部を配置することを特徴とするプレスラインの構築方法。 - 前記後側搬送ロボットのワーク受け渡し範囲内にあるワーク排出手段の荷受部は、プレス機の下金型設置箇所からワークを排出することを特徴とする請求項4に記載のプレスラインの構築方法。
- 前記前側搬送ロボットのワーク受け取り範囲内にあるワーク供給手段の荷渡し部は、プレス機の下金型設置箇所に対してワークを供給することを特徴とする請求項4に記載のプレスラインの構築方法。
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KR101404627B1 (ko) | 2014-04-01 | 2014-06-09 | 무송기공(주) | 가공라인용 연속운전 시스템 |
CN109175130A (zh) * | 2017-12-13 | 2019-01-11 | 襄阳光瑞汽车零部件有限公司 | 冲压生产线自动化输送系统及其工作方法 |
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2006
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