JP2008085427A - 画像処理装置 - Google Patents

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万弥 山本
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Abstract

【課題】 複写原稿の原本自体の複写をも制限することができるように、複写枚数の厳密な管理を行うことができる画像処理装置を提供する。
【解決手段】 複写機100は、原稿150の画像を読み取る原稿読み取り部102と、この原稿読み取り部102によって読み取られた画像151に基づいて、所定の記録媒体に対して画像形成を行う複写画像形成部103と、原稿読み取り部102によって読み取られた画像151から、原稿150に基づく画像形成の制限に関する制限情報を識別し、識別された制限情報に基づいて、複写画像形成部103による画像形成を制限する制御部105と、識別された制限情報と複写画像形成部103による画像形成結果とに基づいて、次回の原稿150に基づく画像形成を行う際の制限情報を当該原稿150に画像形成する制限情報画像形成部104とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、読み取った画像を処理する画像処理装置に関し、特に、複写枚数制限を行う画像処理装置に関する。
従来から、違法複写等を防止するために、原稿の複写を制限するための技術が提案されている(例えば、特許文献1等参照。)。
具体的には、この特許文献1には、原稿出力時に追跡パターンとして付加する出力機種情報、及び複写部数制限情報を付加して出力するための複写部数制限制御部と、この複写部数制限制御部を制御する全体制御部とを備えた画像形成装置が開示されている。この画像形成装置によれば、原稿に複写部数を制限する情報を付加することにより、複写機によって原稿に付加された複写部数の制限値を読み取り、この範囲内で複写を許可することが可能となり、原稿作成者が容易に複写を禁止することができるとしている。
特開2004−32033号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載された技術をはじめとする従来の技術においては、複写原稿の原本が存在する場合に、この原本自体の複写を制限することができず、違法複写の余地を残しているという問題があった。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、複写原稿の原本自体の複写をも制限することができるように、複写枚数の厳密な管理を行うことができる画像処理装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成する本発明にかかる画像処理装置は、原稿の画像を読み取る原稿読み取り部と、前記原稿読み取り部によって読み取られた画像に基づいて、所定の記録媒体に対して画像形成を行う第1の画像形成部と、前記原稿読み取り部によって読み取られた画像から、前記原稿に基づく画像形成の制限に関する制限情報を識別する制限情報識別部と、前記制限情報識別部によって識別された制限情報に基づいて、前記第1の画像形成部による画像形成を制限する画像形成制限部と、前記制限情報識別部によって識別された制限情報と前記第1の画像形成部による画像形成結果とに基づいて、新たな制限情報を前記原稿に画像形成する第2の画像形成部とを備えることを特徴としている。
このような本発明にかかる画像処理装置においては、制限情報が設けられた原本としての原稿を読み取ることによって当該原本自体の複写枚数の制限情報を変更可能とすることができる。また、本発明にかかる画像処理装置においては、複写制限枚数に満たない枚数の複写が行われた場合には、制限情報を原稿に形成することによって新たな複写制限枚数を厳密に管理することができる。
本発明においては、制限情報が設けられた原本としての原稿を読み取ることによって当該原本自体の複写枚数の制限情報を変更可能としたことから、複写枚数の厳密な管理を行うことができるとともに、違法複写の余地をなくすことができる。また、本発明においては、制限情報を原稿に形成することによって新たな複写制限枚数を厳密に管理することができるため、複写枚数を管理するための特別な機能を設ける必要がなく、この機能を実現するためのメモリを大量に設ける必要がなくなり、低コスト化を図ることができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
この実施の形態は、読み取った原稿を複写する画像処理装置としての複写機である。特に、この複写機は、読み取った原稿に基づく画像形成の制限、すなわち、複写枚数制限を行うことができるものであり、複写枚数の厳密な管理を行うことができるものである。
まず、本発明の第1の実施の形態として示す複写機について説明する。
図1に示すように、複写機100は、原稿150を読み取って複写するように構成される。ここで、原稿150は、複写対象としてプリンタ等によって印刷出力された画像151が印刷されたものである。この画像151の所定箇所には、読み取った原稿150に基づく画像形成の制限に関する制限情報として、制限枚数マーキング152と、複写枚数履歴マーキング153とが設けられている。
制限枚数マーキング152は、原稿150を複写可能な枚数の制限値(以下、複写制限枚数という。)を示す図形等からなる画像である。また、複写枚数履歴マーキング153は、原稿150を複写した枚数(以下、既複写枚数という。)を示す図形等からなる画像であり、既に原稿150にマーキングされている複写枚数履歴マーキング(以下、既複写枚数マーキングという。)と、複写される度に追加される、複写された枚数を示すマーキング(以下、追加複写枚数マーキングという。)とから構成される。制限枚数マーキング152は、プリンタ等によって原稿150が作成された際に付加されるものであり、複写枚数履歴マーキング153は、原稿150の複写が行われた際に付加されるものである。なお、ここでは、説明の便宜上、これら制限枚数マーキング152及び複写枚数履歴マーキング153が、例えば図2に示すような図形からなるものとする。すなわち、制限枚数マーキング152は、横方向に長さを有する図形からなり、この長さによって複写制限枚数を表すものとする。また、複写枚数履歴マーキング153は、制限枚数マーキング152と同様に、横方向に長さを有する図形からなり、この長さによって既複写枚数を表すものとする。なお、複写枚数履歴マーキング153は、複写制限枚数分の枠に区切られており、追加複写枚数マーキングは、先頭の枠から各枠内に順次付加されることになる。
複写機100は、このような原稿150を複写対象として読み取り、制限枚数マーキング152及び複写枚数履歴マーキング153を識別するように構成される。
具体的には、複写機100は、ユーザインターフェースとしての操作部101と、原稿150を読み取る原稿読み取り部102と、複写画像を形成する複写画像形成部103と、上述した追加複写枚数マーキングとしての画像を形成する制限情報画像形成部104と、当該複写機100を統括的に制御する制御部105とを備える。
操作部101は、複写を実行する枚数(以下、複写実行枚数という。)の入力や、当該複写機100の起動を指示するためのスイッチやボタン等、ユーザインターフェースとしての図示しない所定の操作デバイスからなる。例えば、操作部101は、複写実行枚数の入力がされると、その枚数を示す制御信号を後述する複写枚数格納部111に供給する。
原稿読み取り部102は、原稿150に印刷されている画像151を読み取るスキャナである。この原稿読み取り部102によって読み取られた画像は、後述する画像格納部113に一旦格納される。なお、この原稿読み取り部102の構成については、後に詳述するものとする。
複写画像形成部103は、原稿読み取り部102によって読み取られた画像151を印刷することによって原稿150の複写を行うプリンタである。具体的には、複写画像形成部103は、後述する複写画像処理部112によって処理が施された画像に基づいて、記録用紙等の所定の記録媒体に対して画像形成を行う。
制限情報画像形成部104は、複写画像形成部103によって原稿150の複写が終了した後に、後述する制限情報画像処理部123の指示に応じて、当該原稿150に印刷されている画像151の所定箇所に設けられている複写枚数履歴マーキング153に、上述した追加複写枚数マーキングとしての画像を形成する。なお、この制限情報画像形成部104の構成については、後に詳述するものとする。
制御部105は、当該複写機100を統括的に制御するものであり、複写枚数格納部111と、複写画像処理部112と、画像格納部113と、制限有無判定部114と、制限枚数判定部115と、既複写有無判定部116と、既複写枚数判定部117と、残制限枚数判定部118と、残制限枚数格納部119と、複写処理判定部120と、印刷枚数カウント部121と、印刷ページ終了判定部122と、制限情報画像処理部123とを有する。
複写枚数格納部111は、例えばRAM(Read Only Memory)等のメモリからなり、操作部101を介して入力された複写実行枚数を示す複写実行枚数情報を格納する。この複写枚数格納部111に格納された複写実行枚数情報は、複写処理判定部120によって読み出される。
複写画像処理部112は、複写処理判定部120の指示に応じて、画像格納部113に格納されている画像151を読み出し、読み出した画像151から制限枚数マーキング152と複写枚数履歴マーキング153とを削除するような画像処理を行う。そして、複写画像処理部112は、画像処理を行って得られた画像を複写画像形成部103に供給し、当該画像に基づく画像形成の実行を指示する。
画像格納部113は、例えばRAM等のメモリからなり、原稿読み取り部102によって読み取られた原稿150の画像151を格納する。この画像格納部113に格納された画像は、複写画像処理部112、制限有無判定部114、及び既複写有無判定部116によって読み出される。
制限有無判定部114は、画像格納部113から画像151の所定箇所を読み出し、制限枚数マーキング152の有無を判定する。制限有無判定部114は、判定結果を制限枚数判定部115及び既複写有無判定部116に供給する。
制限枚数判定部115は、制限有無判定部114によって制限枚数マーキング152が存在するとの判定結果が供給された場合に、当該制限枚数マーキング152に基づいて複写制限枚数を判定する。具体的には、制限枚数判定部115は、図3に示すように、制限枚数図形識別部115aと、制限枚数図形量判定部115bとを有する。制限枚数図形識別部115aは、制限有無判定部114によって制限枚数マーキング152が存在するとの判定結果が供給された場合には、画像格納部113から読み出された画像151から制限枚数マーキング152を示す図形を識別し、識別した図形の長さを求める。また、制限枚数図形量判定部115bは、制限枚数図形識別部115aによって求められた図形の長さに基づいて、複写制限枚数を判定する。このような制限枚数判定部115は、判定した複写制限枚数を示す複写制限枚数情報を残制限枚数判定部118に供給する。
既複写有無判定部116は、画像格納部113から画像151の所定箇所を読み出し、複写枚数履歴マーキング153の有無を判定する。既複写有無判定部116は、判定結果を既複写枚数判定部117及び制限情報画像処理部123に供給する。
既複写枚数判定部117は、既複写有無判定部116によって複写枚数履歴マーキング153が存在するとの判定結果が供給された場合に、当該複写枚数履歴マーキング153に基づいて既複写枚数を判定する。具体的には、既複写枚数判定部117は、図4に示すように、既複写枚数図形識別部117aと、既複写枚数図形量判定部117bとを有する。既複写枚数図形識別部117aは、既複写有無判定部116によって複写枚数履歴マーキング153が存在するとの判定結果が供給された場合には、画像格納部113から読み出された画像151から複写枚数履歴マーキング153を示す図形を識別し、識別した図形の長さを求める。また、既複写枚数図形量判定部117bは、既複写枚数図形識別部117aによって求められた図形の長さに基づいて、既複写枚数を判定する。このような既複写枚数判定部117は、判定した既複写枚数を示す既複写枚数情報を残制限枚数判定部118に供給する。
残制限枚数判定部118は、制限枚数判定部115によって判定された複写制限枚数と、既複写枚数判定部117によって判定された既複写枚数とに基づいて、原稿150を複写可能な残りの複写制限枚数(以下、残複写制限枚数という。)を判定する。残制限枚数判定部118は、判定した残複写制限枚数を示す残複写制限枚数情報を残制限枚数格納部119に格納する。
残制限枚数格納部119は、残制限枚数判定部118から供給された残複写制限枚数情報を格納する。この残制限枚数格納部119に格納された残複写制限枚数情報は、複写処理判定部120によって読み出される。
複写処理判定部120は、複写枚数格納部111から読み出した複写実行枚数情報と、残制限枚数格納部119から読み出した残複写制限枚数情報と、印刷枚数カウント部121から読み出した印刷枚数情報とに基づいて、複写画像処理部112に対して複写1ページ分の画像処理を指示するとともに、複写処理の終了を判定し、その旨を制限情報画像処理部123に通知する。
印刷枚数カウント部121は、印刷ページ終了判定部122の指示に応じて、複写画像形成部103による画像形成処理によって作成された複写物の印刷枚数をカウントする。この印刷枚数カウント部121によってカウントされた印刷枚数を示す印刷枚数情報は、複写処理判定部120及び制限情報画像処理部123によって読み出される。
印刷ページ終了判定部122は、複写画像形成部103によって実行されるページ単位での印刷の終了を監視し、1枚の印刷が終了する度に、印刷枚数カウント部121に対して印刷枚数のカウントを指示する。
制限情報画像処理部123は、複写処理判定部120によって複写処理の終了が判定されると、印刷枚数カウント部121から読み出した印刷枚数情報に基づいて、複写処理によって追加された枚数(以下、追加複写枚数という。)を判定するとともに、既複写有無判定部116による判定結果に基づいて、複写枚数履歴マーキング153の有無を判定する。そして、制限情報画像処理部123は、追加複写枚数を示す追加複写枚数情報と複写枚数履歴マーキング153の有無を示す有無情報とを制限情報画像形成部104に供給し、原稿150に対する追加複写枚数マーキングの画像形成の実行を指示する。
このような各部から構成される複写機100において、原稿読み取り部102及び制限情報画像形成部104は、具体的には図5に示すように構成される。すなわち、複写機100は、原稿読み取り部102によって原稿150を読み取ると、その原稿150に対して追加複写枚数マーキングの画像形成を行うために、当該原稿150をそのまま制限情報画像形成部104に搬送するように構成される。
具体的には、原稿読み取り部102は、複数枚の原稿を積載する原稿トレイ102aと、この原稿トレイ102aに積載された原稿を繰り出すフィードローラ102bと、バネ102cによって付勢されたゴム分離片102dと、原稿150を搬送するローラ対102eと、搬送されてきた原稿150を検出するセンサ102fと、原稿150に印刷されている画像をライン毎に読み取るラインイメージセンサ102hと、このラインイメージセンサ102hによる読み取り速度に応じて回転するプラテンローラ102gとから構成される。一方、制限情報画像形成部104は、インクジェット方式による画像形成を行うインクジェットヘッド104aと、原稿150を搬送するローラ対104b,104cと、搬送されてきた原稿150を検出するセンサ104dと、排出された原稿150を積載する原稿排出スタッカ104eとから構成される。
このような複写機100においては、原稿トレイ102aに積載された複数枚の原稿のうち、最上部の原稿150のみがフィードローラ102bによって繰り出される。このとき、原稿読み取り部102においては、バネ102cによってフィードローラ102bの方向に付勢されたゴム分離片102dによる付勢力を受けるため、最上部の原稿150のみが分離されて繰り出される。原稿読み取り部102においては、繰り出された原稿150がローラ対102eによって搬送されてセンサ102fに到達すると、ラインイメージセンサ102hを駆動させ、原稿150に印刷されている画像の読み取りを行う。そして、原稿読み取り部102においては、原稿150の読み取りを最後まで行うと、その時点で当該原稿150の搬送を停止する。複写機100においては、このようにして読み取られた全ての原稿150の画像の複写が終了すると、当該原稿150をローラ対104bによって制限情報画像形成部104の印刷位置まで搬送する。制限情報画像形成部104においては、搬送されてきた原稿150がセンサ104dに到達すると、インクジェットヘッド104aを駆動させ、追加複写枚数マーキングとしての画像を形成する。そして、制限情報画像形成部104においては、全ての追加複写枚数マーキングの画像形成を終了すると、ローラ対104b,104cによって原稿150をさらに搬送し、原稿排出スタッカ104eに排出する。
複写機100においては、このような構成からなる原稿読み取り部102及び制限情報画像形成部104により、原稿150の読み取りを行うとともに、読み取った原稿150に対する追加複写枚数マーキングの画像形成をシームレスに行うことができる。
さて、このような複写機100においては、図6及び図7に示すような一連の処理を行うことにより、複写枚数制限を行う。
まず、複写機100においては、図6に示すように、ステップS1において、原稿150がセットされ、ステップS2において、操作部101を介して複写実行枚数が入力されるとともに、ステップS3において、当該複写機100の起動を指示するためのスイッチやボタン等が操作されると、ステップS4において、入力された複写実行枚数を示す複写実行枚数情報を複写枚数格納部111に格納する。
続いて、複写機100においては、ステップS5において、ステップS1にてセットされた原稿150の画像151を原稿読み取り部102によって読み取り、ステップS6において、読み取った画像151を画像格納部113に格納する。そして、制限有無判定部114は、ステップS7において、画像格納部113から画像151の所定箇所を読み出し、ステップS8において、制限枚数マーキング152の有無を判定する。
ここで、制御部105は、制限有無判定部114によって制限枚数マーキング152がないものと判定された場合には、現在の原稿150の処理を中止して図7中ステップS29へと処理を移行し、次ページの原稿150の有無を判定する。そして、制御部105は、次ページの原稿150がなく、全ての複写処理が終了したものと判定した場合には、一連の処理を終了する一方で、次ページの原稿150があるものと判定した場合には、図6中ステップS5へと処理を移行し、原稿読み取り部102による次ページの原稿150についての読み取り動作を行わせる。
一方、制限有無判定部114によって制限枚数マーキング152があるものと判定された場合には、制限枚数判定部115における制限枚数図形識別部115aは、図6中ステップS9において、画像格納部113から読み出された画像151から制限枚数マーキング152を示す図形を識別し、識別した図形の長さを求める。そして、制限枚数図形量判定部115bは、制限枚数図形識別部115aによって求められた図形の長さに基づいて、複写制限枚数を判定する。
続いて、既複写有無判定部116は、ステップS10において、画像格納部113から画像151の所定箇所を読み出し、複写枚数履歴マーキング153の有無を判定する。そして、既複写有無判定部116によって複写枚数履歴マーキング153があるものと判定した場合には、既複写枚数判定部117における既複写枚数図形識別部117aは、ステップS11において、画像格納部113から読み出された画像151から複写枚数履歴マーキング153を示す図形を識別し、上述した枠の個数を求める。そして、既複写枚数図形量判定部117bは、既複写枚数図形識別部117aによって求められた枠の個数と複写制限枚数とを比較し、これら枠の個数と複写制限枚数とが一致するか否かを判定する。
ここで、制御部105は、既複写枚数図形量判定部117bによって枠の個数と複写制限枚数とが一致しないものと判定された場合には、現在の原稿150が不正なものであると判断し、当該原稿150の処理を中止して図7中ステップS29へと処理を移行し、次ページの原稿150の有無を判定する。そして、制御部105は、次ページの原稿150がなく、全ての複写処理が終了したものと判定した場合には、一連の処理を終了する一方で、次ページの原稿150があるものと判定した場合には、図6中ステップS5へと処理を移行し、原稿読み取り部102による次ページの原稿150についての読み取り動作を行わせる。
一方、既複写枚数図形量判定部117bによって枠の個数と複写制限枚数とが一致するものと判定された場合には、既複写有無判定部116は、ステップS12において、複写枚数履歴マーキング153における既複写枚数マーキングの有無を判定する。ここで、既複写有無判定部116によって複写枚数履歴マーキング153に既複写枚数マーキングがないものと判定された場合には、残制限枚数判定部118は、ステップS14において、制限枚数判定部115によって判定された複写制限枚数を残複写制限枚数と判定する。一方、既複写有無判定部116によって複写枚数履歴マーキング153に既複写枚数マーキングがあるものと判定された場合には、既複写枚数判定部117における既複写枚数図形識別部117aは、ステップS13において、複写枚数履歴マーキング153を示す図形の長さを求め、既複写枚数図形量判定部117bは、既複写枚数図形識別部117aによって求められた図形の長さに基づいて、既複写枚数を判定する。そして、残制限枚数判定部118は、ステップS14において、制限枚数判定部115によって判定された複写制限枚数と、既複写有無判定部116によって判定された既複写枚数との差分を残複写制限枚数と判定する。
続いて、残制限枚数判定部118は、ステップS15において、残複写制限枚数が"0"であるか否かを判定する。ここで、制御部105は、残制限枚数判定部118によって残複写制限枚数が"0"であるものと判定された場合には、現在の原稿150については複写を行うことができないことから、当該原稿150の処理を中止して図7中ステップS29へと処理を移行し、次ページの原稿150の有無を判定する。そして、制御部105は、次ページの原稿150がなく、全ての複写処理が終了したものと判定した場合には、一連の処理を終了する一方で、次ページの原稿150があるものと判定した場合には、図6中ステップS5へと処理を移行し、原稿読み取り部102による次ページの原稿150についての読み取り動作を行わせる。一方、制御部105は、残制限枚数判定部118によって残複写制限枚数が"0"でないものと判定された場合には、ステップS16へと処理を移行し、残複写制限枚数を示す残複写制限枚数情報を残制限枚数格納部119に格納する。
続いて、複写画像処理部112は、図7中ステップS17において、画像格納部113から画像151を読み出し、ステップS18において、読み出した画像151から制限枚数マーキング152を削除するとともに、複写枚数履歴マーキング153もある場合にはそれを削除するような画像処理を行う。そして、複写画像処理部112は、画像処理を行って得られた画像を複写画像形成部103に供給し、当該画像に基づく画像形成の実行を指示する。これに応じて、複写画像形成部103は、ステップS19において、複写画像処理部112によって処理が施された画像に基づいて、記録用紙等の所定の記録媒体に対して画像形成を行う。
続いて、印刷ページ終了判定部122は、ステップS20において、複写画像形成部103によって1枚の印刷が終了したか否かを判定し、終了していない場合には、印刷が終了するまで待機する。そして、印刷ページ終了判定部122は、1枚の印刷が終了した場合には、印刷枚数カウント部121に対して印刷枚数のカウントを指示する。これに応じて、印刷枚数カウント部121は、ステップS21において、印刷枚数をカウントする。
続いて、複写処理判定部120は、ステップS22において、印刷枚数カウント部121によってカウントされた印刷枚数が、残制限枚数格納部119に格納されている残複写制限枚数情報が示す残複写制限枚数と同じであるか否かを判定する。ここで、複写処理判定部120は、印刷枚数と残複写制限枚数とが同じである場合には、原稿150の複写枚数が複写制限枚数に達したものとして複写処理の終了と判定し、その旨を制限情報画像処理部123に通知する。一方、複写処理判定部120は、印刷枚数と残複写制限枚数とが異なる場合には、ステップS23において、印刷枚数が、複写枚数格納部111に格納されている複写実行枚数情報が示す複写実行枚数と同じであるか否かを判定する。複写処理判定部120は、印刷枚数と複写実行枚数とが同じである場合には、原稿150の複写枚数が複写実行枚数に達したものとして複写処理の終了と判定し、その旨を制限情報画像処理部123に通知する。一方、複写機100においては、印刷枚数と複写実行枚数とが異なる場合には、ステップS17へと処理を戻し、複写処理を継続する。
ステップS22及びステップS23にて複写処理の終了と判定されると、制限情報画像処理部123は、複写処理判定部120からの通知を受け、ステップS24において、印刷枚数カウント部121から印刷枚数情報を読み出し、これに基づいて、追加複写枚数を判定するとともに、ステップS25において、既複写有無判定部116による判定結果に基づいて、複写枚数履歴マーキング153の有無を判定する。
ここで、制限情報画像処理部123は、複写枚数履歴マーキング153がある場合には、ステップS26において、追加複写枚数マーキングの形成位置を既複写枚数マーキングの後の枠に設定し、複写枚数履歴マーキング153がない場合には、ステップS27において、追加複写枚数マーキングの形成位置を複写枚数履歴マーキング153の先頭の枠に設定する。そして、制限情報画像処理部123は、設定した追加複写枚数マーキングの形成位置を示す情報と追加複写枚数を示す追加複写枚数情報と複写枚数履歴マーキング153の有無を示す有無情報とを制限情報画像形成部104に供給し、原稿150に対する追加複写枚数マーキングの画像形成の実行を指示する。これに応じて、制限情報画像形成部104は、ステップS28において、追加複写枚数マーキングとしての画像を形成する。
そして、制御部105は、ステップS29において、次ページの原稿150の有無を判定し、次ページの原稿150がない場合には、一連の処理を終了する一方で、次ページの原稿150があるものと判定した場合には、図6中ステップS5へと処理を移行し、次ページの原稿150についての処理に移行する。
複写機100においては、このような一連の処理を行うことにより、複写枚数制限を行うことができる。
つぎに、図8(a)及び図8(b)を用いて、複写枚数履歴マーキング153にどのように追加複写枚数マーキングが形成されるかについて説明する。なお、ここでは、制限枚数マーキング152の長さが10cmであり、単位枚数あたりの長さが1cmであるものとして説明する。すなわち、複写制限枚数は10枚である。また、ここでは、原稿150を3枚複写するものとする。
図8(a)は、複写枚数履歴マーキング153がある原稿150を複写した場合について示す図である。この例では、複写枚数履歴マーキング153の先頭から4個の枠に既複写枚数マーキングが形成されており、原稿150が既に4枚複写されている様子を示している。
この場合、制限枚数判定部115における制限枚数図形識別部115aは、制限枚数マーキング152の長さが10cmであると判定し、制限枚数図形量判定部115bは、この長さと単位枚数の長さ1cmとに基づいて、複写制限枚数が10枚であるものと判定する。また、既複写有無判定部116は、複写枚数履歴マーキング153があるものと判定し、既複写枚数判定部117における既複写枚数図形識別部117aは、既複写枚数マーキングの長さが4cmであると判定し、既複写枚数図形量判定部117bは、この長さと単位枚数あたりの長さ1cmとに基づいて、既複写枚数が4枚であるものと判定する。そして、残制限枚数判定部118は、複写枚数履歴マーキング153があるので、制限枚数判定部115によって判定された複写制限枚数である10枚と、既複写枚数判定部117によって判定された既複写枚数である4枚とに基づいて、残複写制限枚数が6枚であるものと判定する。
複写機100においては、このようにして残複写制限枚数が判定され、その枚数を示す残複写制限枚数情報が残制限枚数格納部119に格納されると、複写画像形成部103による画像形成が開始される。そして、複写処理判定部120は、原稿150が3枚複写されると、複写処理の終了と判定する。これに応じて、制限情報画像処理部123は、印刷枚数カウント部121から印刷枚数情報として"3"という値を読み出す。これにより、制限情報画像処理部123は、追加複写枚数が3枚であるものと判定する。
この例では、複写枚数履歴マーキング153があることから、制限情報画像処理部123は、追加複写枚数マーキングの形成位置を既複写枚数マーキングの後の枠、すなわち、図8(a)に示す追加複写枚数マーキング開始位置に設定し、設定した追加複写枚数マーキングの形成位置を示す情報と追加複写枚数を示す追加複写枚数情報と複写枚数履歴マーキング153の有無を示す有無情報とを制限情報画像形成部104に供給する。
そして、制限情報画像形成部104は、3枚を示す追加複写枚数情報と追加複写枚数マーキングの形成位置を示す情報とに基づいて、既複写枚数マーキングの後に3cmの長さ(3個の枠分)だけ追加複写枚数マーキングとしての画像を形成する。
これにより、複写枚数履歴マーキング153は、4cmの既複写枚数マーキングと3cmの追加複写枚数マーキングとを合計した7cmの長さを有するものとなる。複写機100においては、次回に同じ原稿150が複写される場合には、既複写枚数が7枚であるものとして処理を行うことになる。
一方、図8(b)は、複写枚数履歴マーキング153がない原稿150を複写した場合について示す図である。
この場合、制限枚数判定部115における制限枚数図形識別部115aは、制限枚数マーキング152の長さが10cmであると判定し、制限枚数図形量判定部115bは、この長さと単位枚数あたりの長さ1cmとに基づいて、複写制限枚数が10枚であるものと判定する。また、既複写有無判定部116は、複写枚数履歴マーキング153がないものと判定し、残制限枚数判定部118は、複写枚数履歴マーキング153がないので、制限枚数判定部115によって判定された複写制限枚数である10枚を残複写制限枚数と判定する。
複写機100においては、このようにして残複写制限枚数が判定され、その枚数を示す残複写制限枚数情報が残制限枚数格納部119に格納されると、複写画像形成部103による画像形成が開始される。そして、複写処理判定部120は、原稿150が3枚複写されると、複写処理の終了と判定する。これに応じて、制限情報画像処理部123は、印刷枚数カウント部121から印刷枚数情報として"3"という値を読み出す。これにより、制限情報画像処理部123は、追加複写枚数が3枚であるものと判定する。
この例では、複写枚数履歴マーキング153がないことから、制限情報画像処理部123は、追加複写枚数マーキングの形成位置を複写枚数履歴マーキング153の先頭の枠に設定し、設定した追加複写枚数マーキングの形成位置を示す情報と追加複写枚数を示す追加複写枚数情報と複写枚数履歴マーキング153の有無を示す有無情報とを制限情報画像形成部104に供給する。
そして、制限情報画像形成部104は、3枚を示す追加複写枚数情報と追加複写枚数マーキングの形成位置を示す情報とに基づいて、複写枚数履歴マーキング153の先頭から3cmの長さ(3個の枠分)だけ追加複写枚数マーキングとしての画像を形成する。
これにより、複写枚数履歴マーキング153は、3cmの追加複写枚数マーキングからなるものとなる。複写機100においては、次回に同じ原稿150が複写される場合には、既複写枚数が3枚であるものとして処理を行うことになる。
複写機100においては、複写枚数履歴マーキング153の有無に応じて、このようにして追加複写枚数マーキングを形成することができる。
なお、制限枚数マーキング152及び複写枚数履歴マーキング153は、ともに横方向に長さを有する図形からなり、この長さによって複写制限枚数や既複写枚数を表すものとして説明したが、複写機100においては、このような形状及び表現方法に限定されるものではない。
例えば、制限枚数マーキング152及び複写枚数履歴マーキング153としては、縦方向に高さを有するとともに、横方向に長さを有する図形とし、この図形の面積によって複写制限枚数や既複写枚数を表したり、円や三角形等の任意の形状からなる図形を複数並べ、この図形の個数によって複写制限枚数や既複写枚数を表したりするようにしてもよい。
具体的には、制限枚数マーキング152及び複写枚数履歴マーキング153としては、例えば図9に示すように、縦方向に高さを有するとともに、横方向に長さを有する図形からなり、この図形の面積によって複写制限枚数や既複写枚数を表すものとすることができる。この場合、制限枚数判定部115における制限枚数図形識別部115aは、制限枚数マーキング152を示す図形を識別し、識別した図形の面積を求める。そして、制限枚数図形量判定部115bは、制限枚数図形識別部115aによって求められた図形の面積と単位枚数あたりの面積とに基づいて、複写制限枚数を判定することになる。また、既複写枚数判定部117における既複写枚数図形識別部117aは、複写枚数履歴マーキング153を示す図形の面積を求め、既複写枚数図形量判定部117bは、既複写枚数図形識別部117aによって求められた図形の面積と単位枚数あたりの面積(1個の枠の面積)とに基づいて、既複写枚数を判定することになる。
図10(a)及び図10(b)を用いて、図9に示す複写枚数履歴マーキング153にどのように追加複写枚数マーキングが形成されるかについて説明する。なお、ここでは、制限枚数マーキング152が長さ10cm×高さ1cmの図形と長さ6cm×高さ0.5cmの図形とを組み合わせた図形であり、単位枚数あたりの面積が0.5cm(長さ1cm×高さ0.5cm)であるものとして説明する。すなわち、複写制限枚数は26枚である。また、ここでは、原稿150を12枚複写するものとする。
図10(a)は、複写枚数履歴マーキング153がある原稿150を複写した場合について示す図である。この例では、複写枚数履歴マーキング153の先頭から13個の枠に既複写枚数マーキングが形成されており、原稿150が既に13枚複写されている様子を示している。
この場合、制限枚数判定部115における制限枚数図形識別部115aは、制限枚数マーキング152が長さ10cm×高さ1cmの図形と長さ6cm×高さ0.5cmの図形とを組み合わせた図形であり、この図形の面積が13cm(10cm×1cm+6cm×0.5cm)であると判定し、制限枚数図形量判定部115bは、この面積と単位枚数あたりの面積0.5cmとに基づいて、複写制限枚数が26枚であるものと判定する。また、既複写有無判定部116は、複写枚数履歴マーキング153があるものと判定し、既複写枚数判定部117における既複写枚数図形識別部117aは、既複写枚数マーキングが長さ10cm×高さ0.5cmの図形と長さ3cm×高さ0.5cmの図形とを組み合わせた図形であり、この図形の面積が6.5cm(10cm×0.5cm+3cm×0.5cm)であると判定し、既複写枚数図形量判定部117bは、この面積と単位枚数あたりの面積0.5cmとに基づいて、既複写枚数が13枚であるものと判定する。そして、残制限枚数判定部118は、複写枚数履歴マーキング153があるので、制限枚数判定部115によって判定された複写制限枚数である26枚と、既複写枚数判定部117によって判定された既複写枚数である13枚とに基づいて、残複写制限枚数が13枚であるものと判定する。
複写機100においては、このようにして残複写制限枚数が判定され、その枚数を示す残複写制限枚数情報が残制限枚数格納部119に格納されると、複写画像形成部103による画像形成が開始される。そして、複写処理判定部120は、原稿150が12枚複写されると、複写処理の終了と判定する。これに応じて、制限情報画像処理部123は、印刷枚数カウント部121から印刷枚数情報として"12"という値を読み出す。これにより、制限情報画像処理部123は、追加複写枚数が12枚であるものと判定する。
この例では、複写枚数履歴マーキング153があることから、制限情報画像処理部123は、追加複写枚数マーキングの形成位置を既複写枚数マーキングの後の枠、すなわち、図10(a)に示す追加複写枚数マーキング開始位置に設定し、設定した追加複写枚数マーキングの形成位置を示す情報と追加複写枚数を示す追加複写枚数情報と複写枚数履歴マーキング153の有無を示す有無情報とを制限情報画像形成部104に供給する。
そして、制限情報画像形成部104は、12枚を示す追加複写枚数情報と追加複写枚数マーキングの形成位置を示す情報とに基づいて、既複写枚数マーキングの後に6cmの面積(12個の枠分)だけ追加複写枚数マーキングとしての画像を形成する。ここでは、6cmの追加複写枚数マーキングを、3.5cmの図形と2.5cmの図形とに分割し、既複写枚数マーキングの後に3.5cmの図形に基づく画像を形成するとともに、次段の先頭から2.5cmの図形に基づく画像を形成している。
これにより、複写枚数履歴マーキング153は、6.5cmの既複写枚数マーキングと6cmの追加複写枚数マーキングとを合計した12.5cmの面積を有するものとなる。複写機100においては、次回に同じ原稿150が複写される場合には、既複写枚数が25枚であるものとして処理を行うことになる。
一方、図10(b)は、複写枚数履歴マーキング153がない原稿150を複写した場合について示す図である。
この場合、制限枚数判定部115における制限枚数図形識別部115aは、制限枚数マーキング152が長さ10cm×高さ1cmの図形と長さ6cm×高さ0.5cmの図形とを組み合わせた図形であり、この図形の面積が13cm(10cm×1cm+6cm×0.5cm)であると判定し、制限枚数図形量判定部115bは、この面積と単位枚数あたりの面積0.5cmとに基づいて、複写制限枚数が26枚であるものと判定する。また、既複写有無判定部116は、複写枚数履歴マーキング153がないものと判定し、残制限枚数判定部118は、複写枚数履歴マーキング153がないので、制限枚数判定部115によって判定された複写制限枚数である26枚を残複写制限枚数と判定する。
複写機100においては、このようにして残複写制限枚数が判定され、その枚数を示す残複写制限枚数情報が残制限枚数格納部119に格納されると、複写画像形成部103による画像形成が開始される。そして、複写処理判定部120は、原稿150が12枚複写されると、複写処理の終了と判定する。これに応じて、制限情報画像処理部123は、印刷枚数カウント部121から印刷枚数情報として"12"という値を読み出す。これにより、制限情報画像処理部123は、追加複写枚数が12枚であるものと判定する。
この例では、複写枚数履歴マーキング153がないことから、制限情報画像処理部123は、追加複写枚数マーキングの形成位置を複写枚数履歴マーキング153の先頭の枠に設定し、設定した追加複写枚数マーキングの形成位置を示す情報と追加複写枚数を示す追加複写枚数情報と複写枚数履歴マーキング153の有無を示す有無情報とを制限情報画像形成部104に供給する。
そして、制限情報画像形成部104は、12枚を示す追加複写枚数情報と追加複写枚数マーキングの形成位置を示す情報とに基づいて、複写枚数履歴マーキング153の先頭から6cmの面積(12個の枠分)だけ追加複写枚数マーキングとしての画像を形成する。ここでは、6cmの追加複写枚数マーキングを、5cmの図形と1cmの図形とに分割し、複写枚数履歴マーキング153の先頭から5cmの図形に基づく画像を形成するとともに、次段の先頭から1cmの図形に基づく画像を形成している。
これにより、複写枚数履歴マーキング153は、6cmの追加複写枚数マーキングからなるものとなる。複写機100においては、次回に同じ原稿150が複写される場合には、既複写枚数が12枚であるものとして処理を行うことになる。
複写機100においては、縦方向に高さを有するとともに、横方向に長さを有する図形からなる複写枚数履歴マーキング153の有無に応じて、このようにして追加複写枚数マーキングを形成することができる。
また、制限枚数マーキング152及び複写枚数履歴マーキング153としては、例えば図11に示すように、円形の図形を複数並べ、この図形の個数によって複写制限枚数や既複写枚数を表すものとしてもよい。この場合、制限枚数判定部115における制限枚数図形識別部115aは、制限枚数マーキング152を示す図形を識別し、識別した図形の個数を求める。そして、制限枚数図形量判定部115bは、制限枚数図形識別部115aによって求められた図形の個数に基づいて、複写制限枚数を判定することになる。また、既複写枚数判定部117における既複写枚数図形識別部117aは、複写枚数履歴マーキング153を示す図形の個数を求め、既複写枚数図形量判定部117bは、既複写枚数図形識別部117aによって求められた図形の個数に基づいて、既複写枚数を判定することになる。
図12(a)及び図12(b)を用いて、図11に示す複写枚数履歴マーキング153にどのように追加複写枚数マーキングが形成されるかについて説明する。なお、ここでは、制限枚数マーキング152が円形の10個の図形であるものとして説明する。すなわち、複写制限枚数は10枚である。また、ここでは、原稿150を3枚複写するものとする。
図12(a)は、複写枚数履歴マーキング153がある原稿150を複写した場合について示す図である。この例では、複写枚数履歴マーキング153の先頭から4個の枠に既複写枚数マーキングが形成されており、原稿150が既に4枚複写されている様子を示している。
この場合、制限枚数判定部115における制限枚数図形識別部115aは、制限枚数マーキング152を示す円形の図形の個数が10個であると判定し、制限枚数図形量判定部115bは、この図形の個数に基づいて、複写制限枚数が10枚であるものと判定する。また、既複写有無判定部116は、複写枚数履歴マーキング153があるものと判定し、既複写枚数判定部117における既複写枚数図形識別部117aは、既複写枚数マーキングを示す円形の図形の個数が4個であると判定し、既複写枚数図形量判定部117bは、この図形の個数に基づいて、既複写枚数が4枚であるものと判定する。そして、残制限枚数判定部118は、複写枚数履歴マーキング153があるので、制限枚数判定部115によって判定された複写制限枚数である10枚と、既複写枚数判定部117によって判定された既複写枚数である4枚とに基づいて、残複写制限枚数が6枚であるものと判定する。
複写機100においては、このようにして残複写制限枚数が判定され、その枚数を示す残複写制限枚数情報が残制限枚数格納部119に格納されると、複写画像形成部103による画像形成が開始される。そして、複写処理判定部120は、原稿150が3枚複写されると、複写処理の終了と判定する。これに応じて、制限情報画像処理部123は、印刷枚数カウント部121から印刷枚数情報として"3"という値を読み出す。これにより、制限情報画像処理部123は、追加複写枚数が3枚であるものと判定する。
この例では、複写枚数履歴マーキング153があることから、制限情報画像処理部123は、追加複写枚数マーキングの形成位置を既複写枚数マーキングの後の枠、すなわち、図12(a)に示す追加複写枚数マーキング開始位置に設定し、設定した追加複写枚数マーキングの形成位置を示す情報と追加複写枚数を示す追加複写枚数情報と複写枚数履歴マーキング153の有無を示す有無情報とを制限情報画像形成部104に供給する。
そして、制限情報画像形成部104は、3枚を示す追加複写枚数情報と追加複写枚数マーキングの形成位置を示す情報とに基づいて、既複写枚数マーキングの後に3個(3個の枠分)だけ追加複写枚数マーキングとしての画像を形成する。
これにより、複写枚数履歴マーキング153は、4個の既複写枚数マーキングと3個の追加複写枚数マーキングとを合計した7個の円形の図形を有するものとなる。複写機100においては、次回に同じ原稿150が複写される場合には、既複写枚数が7枚であるものとして処理を行うことになる。
一方、図12(b)は、複写枚数履歴マーキング153がない原稿150を複写した場合について示す図である。
この場合、制限枚数判定部115における制限枚数図形識別部115aは、制限枚数マーキング152を示す円形の図形の個数が10個であると判定し、制限枚数図形量判定部115bは、この図形の個数に基づいて、複写制限枚数が10枚であるものと判定する。また、既複写有無判定部116は、複写枚数履歴マーキング153がないものと判定し、残制限枚数判定部118は、複写枚数履歴マーキング153がないので、制限枚数判定部115によって判定された複写制限枚数である10枚を残複写制限枚数と判定する。
複写機100においては、このようにして残複写制限枚数が判定され、その枚数を示す残複写制限枚数情報が残制限枚数格納部119に格納されると、複写画像形成部103による画像形成が開始される。そして、複写処理判定部120は、原稿150が3枚複写されると、複写処理の終了と判定する。これに応じて、制限情報画像処理部123は、印刷枚数カウント部121から印刷枚数情報として"3"という値を読み出す。これにより、制限情報画像処理部123は、追加複写枚数が3枚であるものと判定する。
この例では、複写枚数履歴マーキング153がないことから、制限情報画像処理部123は、追加複写枚数マーキングの形成位置を複写枚数履歴マーキング153の先頭の枠に設定し、設定した追加複写枚数マーキングの形成位置を示す情報と追加複写枚数を示す追加複写枚数情報と複写枚数履歴マーキング153の有無を示す有無情報とを制限情報画像形成部104に供給する。
そして、制限情報画像形成部104は、3枚を示す追加複写枚数情報と追加複写枚数マーキングの形成位置を示す情報とに基づいて、複写枚数履歴マーキング153の先頭から3個(3個の枠分)だけ追加複写枚数マーキングとしての画像を形成する。
これにより、複写枚数履歴マーキング153は、3個の追加複写枚数マーキングからなるものとなる。複写機100においては、次回に同じ原稿150が複写される場合には、既複写枚数が3枚であるものとして処理を行うことになる。
複写機100においては、円形の図形を複数並べた複写枚数履歴マーキング153の有無に応じて、このようにして追加複写枚数マーキングを形成することができる。
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態として示す複写機100においては、制限枚数マーキング152及び複写枚数履歴マーキング153を識別し、これら識別した制限枚数マーキング152及び複写枚数履歴マーキング153に基づいて、複写画像形成部103による画像形成を制限するとともに、制限枚数マーキング152及び複写枚数履歴マーキング153と複写画像形成部103による画像形成結果とに基づいて、次回の原稿150に基づく画像形成を行う際の制限情報を制限情報画像形成部104によって当該原稿150に画像形成する。
これにより、複写機100においては、制限枚数マーキング152及び複写枚数履歴マーキング153が設けられた原本としての原稿150を読み取ることによって当該原本150自体の複写枚数の制限情報を変更可能としたことから、複写枚数の厳密な管理を行うことができるとともに、違法複写の余地をなくすことができる。また、この複写機100においては、複写制限枚数に満たない枚数の複写が行われた場合には、追加複写枚数マーキングを原稿150に形成することによって新たな複写制限枚数を厳密に管理することができるため、複写枚数を管理するための特別な機能を設ける必要がなく、この機能を実現するためのメモリを大量に設ける必要がなくなり、低コスト化を図ることができる。
なお、この第1の実施の形態では、既複写枚数図形識別部117aによって求められた枠の個数と複写制限枚数とが一致しない場合には、その原稿150の処理を中止しているが、複写機100においては、表示部及びブザー等を備えておき、これら表示部及びブザー等を用いて、原稿150が不正なものである旨をユーザに報知するようにしてもよい。
また、この第1の実施の形態では、残複写制限枚数が"0"となった場合には、その原稿150の処理を中止しているが、複写機100においては、表示部及びブザー等を備えておき、これら表示部及びブザー等を用いて、残複写制限枚数が"0"となった旨をユーザに報知するようにしてもよい。
つぎに、第2の実施の形態として示す複写機について説明する。
この第2の実施の形態として示す複写機は、第1の実施の形態として示した原稿に形成した制限枚数マーキングの構成を変更するとともに、複写機における制限枚数判定部の処理を変更したものである。したがって、この第2の実施の形態の説明においては、第1の実施の形態の説明と同様の構成については同一符号を付し、その詳細な説明を省略するものとする。
図13に示すように、複写機200は、原稿250を読み取って複写するように構成される。ここで、原稿250に印刷されている画像151の所定箇所には、読み取った原稿150に基づく画像形成の制限に関する制限情報として、上述した構成からなる複写枚数履歴マーキング153とともに、制限枚数マーキング252が設けられている。制限枚数マーキング252は、例えば図14に示すように、横方向に長さを有する図形からなり、この図形中に複写制限枚数を示す値(文字情報)が記載されて構成される。
複写機200は、このような制限枚数マーキング252が設けられた原稿250を複写対象として読み取り、制限枚数マーキング252及び複写枚数履歴マーキング153を識別するように構成される。
具体的には、複写機200は、上述した操作部101、原稿読み取り部102、複写画像形成部103、及び制限情報画像形成部104の他に、制御部205を備える。すなわち、複写機200は、上述した制御部105に代えて、制御部205を備える。
制御部205は、当該複写機200を統括的に制御するものであり、上述した複写枚数格納部111、複写画像処理部112、画像格納部113、制限有無判定部114、既複写有無判定部116、既複写枚数判定部117、残制限枚数判定部118、残制限枚数格納部119、複写処理判定部120、印刷枚数カウント部121、印刷ページ終了判定部122、及び制限情報画像処理部123の他に、制限枚数判定部215を有する。すなわち、制御部205は、上述した制限枚数判定部115に代えて、制限枚数判定部215を有する。
制限枚数判定部215は、上述した制限枚数判定部115と同様に、制限有無判定部114によって制限枚数マーキング252が存在するとの判定結果が供給された場合に、当該制限枚数マーキング252に基づいて複写制限枚数を判定する。具体的には、制限枚数判定部215は、図15に示すように、上述した制限枚数図形識別部115a及び制限枚数図形量判定部115bの他に、制限枚数文字認識部215cを有する。制限枚数文字識別部215cは、制限枚数図形識別部115aによって求められた図形中に含まれる文字情報を識別する。そして、制限枚数文字識別部215cは、識別した文字情報によって表される複写制限枚数が、制限枚数図形量判定部115bによって判定された複写制限枚数と一致するか否かを判定する。このような制限枚数判定部215は、判定した複写制限枚数を示す複写制限枚数情報を残制限枚数判定部118に供給する。
このような各部から構成される複写機200においては、図16及び図17に示すような一連の処理を行うことにより、複写枚数制限を行う。
まず、複写機200においては、図16に示すように、ステップS31において、原稿250がセットされ、ステップS32において、操作部101を介して複写実行枚数が入力されるとともに、ステップS33において、当該複写機200の起動を指示するためのスイッチやボタン等が操作されると、ステップS34において、入力された複写実行枚数を示す複写実行枚数情報を複写枚数格納部111に格納する。
続いて、複写機200においては、ステップS35において、ステップS31にてセットされた原稿250の画像151を原稿読み取り部102によって読み取り、ステップS36において、読み取った画像151を画像格納部113に格納する。そして、制限有無判定部114は、ステップS37において、画像格納部113から画像151の所定箇所を読み出し、ステップS38において、制限枚数マーキング252の有無を判定する。
ここで、制御部205は、制限有無判定部114によって制限枚数マーキング252がないものと判定された場合には、現在の原稿250の処理を中止して図17中ステップS60へと処理を移行し、次ページの原稿250の有無を判定する。そして、制御部205は、次ページの原稿250がなく、全ての複写処理が終了したものと判定した場合には、一連の処理を終了する一方で、次ページの原稿250があるものと判定した場合には、図16中ステップS35へと処理を移行し、原稿読み取り部102による次ページの原稿250についての読み取り動作を行わせる。
一方、制限有無判定部114によって制限枚数マーキング252があるものと判定された場合には、制限枚数判定部215における制限枚数図形識別部115aは、図16中ステップS39において、画像格納部113から読み出された画像151から制限枚数マーキング252を示す図形を識別し、識別した図形の長さを求める。そして、制限枚数図形量判定部115bは、制限枚数図形識別部115aによって求められた図形の長さに基づいて、複写制限枚数を判定する。
さらに、制限枚数判定部215における制限枚数文字識別部215cは、ステップS40において、制限枚数図形識別部115aによって求められた図形中に含まれる文字情報を識別し、識別した文字情報によって表される複写制限枚数が、制限枚数図形量判定部115bによって判定された複写制限枚数と一致するか否かを判定する。
ここで、制御部205は、制限枚数文字識別部215cにより、文字情報による複写制限枚数と制限枚数図形量判定部115bによって判定された複写制限枚数とが一致しないものと判定された場合には、現在の原稿250が不正なものであると判断し、当該原稿250の処理を中止して図17中ステップS60へと処理を移行し、次ページの原稿250の有無を判定する。そして、制御部205は、次ページの原稿250がなく、全ての複写処理が終了したものと判定した場合には、一連の処理を終了する一方で、次ページの原稿250があるものと判定した場合には、図16中ステップS35へと処理を移行し、原稿読み取り部102による次ページの原稿250についての読み取り動作を行わせる。
一方、制限枚数文字識別部215cにより、文字情報による複写制限枚数と制限枚数図形量判定部115bによって判定された複写制限枚数とが一致するものと判定された場合には、既複写有無判定部116は、ステップS41において、画像格納部113から画像151の所定箇所を読み出し、複写枚数履歴マーキング153の有無を判定する。そして、既複写有無判定部116によって複写枚数履歴マーキング153があるものと判定した場合には、既複写枚数判定部117における既複写枚数図形識別部117aは、ステップS42において、画像格納部113から読み出された画像151から複写枚数履歴マーキング153を示す図形を識別し、上述した枠の個数を求める。そして、既複写枚数図形量判定部117bは、既複写枚数図形識別部117aによって求められた枠の個数と複写制限枚数とを比較し、これら枠の個数と複写制限枚数とが一致するか否かを判定する。
ここで、制御部205は、既複写枚数図形量判定部117bによって枠の個数と複写制限枚数とが一致しないものと判定された場合には、現在の原稿250が不正なものであると判断し、当該原稿250の処理を中止して図17中ステップS60へと処理を移行し、次ページの原稿250の有無を判定する。そして、制御部205は、次ページの原稿250がなく、全ての複写処理が終了したものと判定した場合には、一連の処理を終了する一方で、次ページの原稿250があるものと判定した場合には、図16中ステップS35へと処理を移行し、原稿読み取り部102による次ページの原稿250についての読み取り動作を行わせる。
一方、既複写枚数図形量判定部117bによって枠の個数と複写制限枚数とが一致するものと判定された場合には、既複写有無判定部116は、ステップS43において、複写枚数履歴マーキング153における既複写枚数マーキングの有無を判定する。ここで、既複写有無判定部116によって複写枚数履歴マーキング153に既複写枚数マーキングがないものと判定された場合には、残制限枚数判定部118は、ステップS45において、制限枚数判定部215によって判定された複写制限枚数を残複写制限枚数と判定する。一方、既複写有無判定部116によって複写枚数履歴マーキング153に既複写枚数マーキングがあるものと判定された場合には、既複写枚数判定部117における既複写枚数図形識別部117aは、ステップS44において、複写枚数履歴マーキング153を示す図形の長さを求め、既複写枚数図形量判定部117bは、既複写枚数図形識別部117aによって求められた図形の長さに基づいて、既複写枚数を判定する。そして、残制限枚数判定部118は、ステップS45において、制限枚数判定部215によって判定された複写制限枚数と、既複写有無判定部116によって判定された既複写枚数との差分を残複写制限枚数と判定する。
続いて、残制限枚数判定部118は、ステップS46において、残複写制限枚数が"0"であるか否かを判定する。ここで、制御部205は、残制限枚数判定部118によって残複写制限枚数が"0"であるものと判定された場合には、現在の原稿250については複写を行うことができないことから、当該原稿250の処理を中止して図17中ステップS60へと処理を移行し、次ページの原稿250の有無を判定する。そして、制御部205は、次ページの原稿250がなく、全ての複写処理が終了したものと判定した場合には、一連の処理を終了する一方で、次ページの原稿250があるものと判定した場合には、図16中ステップS35へと処理を移行し、原稿読み取り部102による次ページの原稿250についての読み取り動作を行わせる。一方、制御部205は、残制限枚数判定部118によって残複写制限枚数が"0"でないものと判定された場合には、図17中ステップS47へと処理を移行し、残複写制限枚数を示す残複写制限枚数情報を残制限枚数格納部119に格納する。
続いて、複写画像処理部112は、ステップS48において、画像格納部113から画像151を読み出し、ステップS49において、読み出した画像151から制限枚数マーキング252を削除するとともに、複写枚数履歴マーキング153もある場合にはそれを削除するような画像処理を行う。そして、複写画像処理部112は、画像処理を行って得られた画像を複写画像形成部103に供給し、当該画像に基づく画像形成の実行を指示する。これに応じて、複写画像形成部103は、ステップS50において、複写画像処理部112によって処理が施された画像に基づいて、記録用紙等の所定の記録媒体に対して画像形成を行う。
続いて、印刷ページ終了判定部122は、ステップS51において、複写画像形成部103によって1枚の印刷が終了したか否かを判定し、終了していない場合には、印刷が終了するまで待機する。そして、印刷ページ終了判定部122は、1枚の印刷が終了した場合には、印刷枚数カウント部121に対して印刷枚数のカウントを指示する。これに応じて、印刷枚数カウント部121は、ステップS52において、印刷枚数をカウントする。
続いて、複写処理判定部120は、ステップS53において、印刷枚数カウント部121によってカウントされた印刷枚数が、残制限枚数格納部119に格納されている残複写制限枚数情報が示す残複写制限枚数と同じであるか否かを判定する。ここで、複写処理判定部120は、印刷枚数と残複写制限枚数とが同じである場合には、原稿250の複写枚数が複写制限枚数に達したものとして複写処理の終了と判定し、その旨を制限情報画像処理部123に通知する。一方、複写処理判定部120は、印刷枚数と残複写制限枚数とが異なる場合には、ステップS54において、印刷枚数が、複写枚数格納部111に格納されている複写実行枚数情報が示す複写実行枚数と同じであるか否かを判定する。複写処理判定部120は、印刷枚数と複写実行枚数とが同じである場合には、原稿250の複写枚数が複写実行枚数に達したものとして複写処理の終了と判定し、その旨を制限情報画像処理部123に通知する。一方、複写機200においては、印刷枚数と複写実行枚数とが異なる場合には、ステップS48へと処理を戻し、複写処理を継続する。
続いて、制限情報画像処理部123は、複写処理判定部120からの通知を受けると、ステップS55において、印刷枚数カウント部121から印刷枚数情報を読み出し、これに基づいて、追加複写枚数を判定するとともに、ステップS56において、既複写有無判定部116による判定結果に基づいて、複写枚数履歴マーキング153の有無を判定する。
ここで、制限情報画像処理部123は、複写枚数履歴マーキング153がある場合には、ステップS57において、追加複写枚数マーキングの形成位置を既複写枚数マーキングの後の枠に設定し、複写枚数履歴マーキング153がない場合には、ステップS58において、追加複写枚数マーキングの形成位置を複写枚数履歴マーキング153の先頭の枠に設定する。そして、制限情報画像処理部123は、設定した追加複写枚数マーキングの形成位置を示す情報と追加複写枚数を示す追加複写枚数情報と複写枚数履歴マーキング153の有無を示す有無情報とを制限情報画像形成部104に供給し、原稿250に対する追加複写枚数マーキングの画像形成の実行を指示する。これに応じて、制限情報画像形成部104は、ステップS59において、追加複写枚数マーキングとしての画像を形成する。
そして、制御部205は、ステップS60において、次ページの原稿250の有無を判定し、次ページの原稿250がない場合には、一連の処理を終了する一方で、次ページの原稿250があるものと判定した場合には、図16中ステップS35へと処理を移行し、次ページの原稿250についての処理に移行する。
複写機200においては、このような一連の処理を行うことにより、複写枚数制限を行うことができる。
なお、制限枚数マーキング252は、横方向に長さを有する図形からなり、この長さによって複写制限枚数を表すものとして説明したが、複写機200においては、このような形状及び表現方法に限定されるものではない。
例えば、制限枚数マーキング252としては、例えば図18に示すように、縦方向に高さを有するとともに、横方向に長さを有する図形からなり、この図形の面積によって複写制限枚数を表すとともに、各図形中に複写制限枚数を示す値からなる文字情報を記載したものとすることができる。この場合、制限枚数判定部215における制限枚数図形識別部115aは、制限枚数マーキング252を示す図形を識別し、識別した図形の面積を求める。また、制限枚数図形量判定部115bは、制限枚数図形識別部115aによって求められた図形の面積と単位枚数あたりの面積とに基づいて、複写制限枚数を判定する。そして、制限枚数文字識別部215cは、制限枚数図形識別部115aによって求められた図形中に含まれる文字情報を識別し、識別した文字情報によって表される複写制限枚数が、制限枚数図形量判定部115bによって判定された複写制限枚数と一致するか否かを判定することになる。
また、制限枚数マーキング252としては、例えば図19に示すように、円形の図形を複数並べ、この図形の個数によって複写制限枚数を表すとともに、各図形中に複写制限枚数を示す値からなる文字情報を記載したものとすることができる。この場合、制限枚数判定部215における制限枚数図形識別部115aは、制限枚数マーキング252を示す図形を識別し、識別した図形の個数を求める。また、制限枚数図形量判定部115bは、制限枚数図形識別部115aによって求められた図形の個数に基づいて、複写制限枚数を判定する。そして、制限枚数文字識別部215cは、制限枚数図形識別部115aによって求められた図形中に含まれる文字情報を識別し、識別した文字情報によって表される複写制限枚数が、制限枚数図形量判定部115bによって判定された複写制限枚数と一致するか否かを判定することになる。
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態として示す複写機200においては、図形と文字とを用いて制限枚数マーキング252を構成し、図形から判定される複写制限枚数と文字情報によって表される複写制限枚数とを比較することにより、第1の実施の形態にて説明した効果に加え、原稿250が不正なものであるか否かを判定することができ、不正な複写を未然に防止することができる。
なお、この第2の実施の形態では、文字情報による複写制限枚数と制限枚数図形量判定部115bによって判定された複写制限枚数とが一致しない場合には、その原稿250の処理を中止しているが、複写機200においては、表示部及びブザー等を備えておき、これら表示部及びブザー等を用いて、原稿250が不正なものである旨をユーザに報知するようにしてもよい。
つぎに、第3の実施の形態として示す複写機について説明する。
この第3の実施の形態として示す複写機は、第2の実施の形態として示した原稿に形成した複写枚数履歴マーキングの構成を変更するとともに、複写機の構成及び処理を変更したものである。したがって、この第3の実施の形態の説明においては、第2の実施の形態の説明と同様の構成については同一符号を付し、その詳細な説明を省略するものとする。
図20に示すように、複写機300は、原稿350を読み取って複写するように構成される。ここで、原稿350に印刷されている画像151の所定箇所には、読み取った原稿150に基づく画像形成の制限に関する制限情報として、上述した構成からなる制限枚数マーキング252とともに、複写枚数履歴マーキング353と、ユーザ情報マーキング354とが設けられている。
複写枚数履歴マーキング353は、例えば図21に示すように、横方向に長さを有する図形からなり、追加複写枚数マーキングに後述するユーザIDを示す画像が追加されて構成される。また、ユーザ情報マーキング354は、プリンタ等によって原稿350が作成された際に付加されるものであり、例えば図22に示すように、ユーザIDとこれに対応するパスワードとから構成される。ユーザIDは、原稿350の複写が許可されたユーザを識別するためのものであり、暗号化された画像からなる。また、パスワードは、ユーザID毎に設定された、複写処理実行の際に用いる認証用のパスワードであり、暗号化された画像からなる。
複写機300は、このような複写枚数履歴マーキング353及びユーザ情報マーキング354が設けられた原稿350を複写対象として読み取り、制限枚数マーキング252、複写枚数履歴マーキング353、及びユーザ情報マーキング354を識別するように構成される。
具体的には、複写機300は、上述した原稿読み取り部102、複写画像形成部103、及び制限情報画像形成部104の他に、操作部301と、制御部305とを備える。すなわち、複写機300は、上述した操作部101及び制御部205に代えて、操作部301及び制御部305を備える。
操作部301は、上述した操作部101と同様に、複写実行枚数の入力や、当該複写機300の起動を指示するためのスイッチやボタン等、ユーザインターフェースとしての図示しない所定の操作デバイスからなる。また、操作部301は、例えば図23に示すように、ユーザに固有に付与されたユーザIDを入力するためのユーザID入力部301aと、ユーザID毎に設定された、複写処理実行の際に用いる認証用のパスワードを入力するためのパスワード入力部301bとを有する。このような操作部301は、ユーザIDの入力がされると、その情報を示す制御信号をユーザID格納部324に供給する。また、操作部301は、パスワードの入力がされると、その情報を示す制御信号をパスワード格納部325に供給する。
制御部305は、当該複写機300を統括的に制御するものであり、上述した複写枚数格納部111、複写画像処理部112、画像格納部113、制限有無判定部114、既複写有無判定部116、既複写枚数判定部117、残制限枚数判定部118、残制限枚数格納部119、複写処理判定部120、印刷枚数カウント部121、印刷ページ終了判定部122、及び制限枚数判定部215の他に、制限情報画像処理部323と、ユーザID格納部324と、パスワード格納部325と、ユーザ情報判定部326とを有する。すなわち、制御部305は、上述した制限情報画像処理部123に代えて、制限情報画像処理部323を有するとともに、新たに、ユーザID格納部324、パスワード格納部325、及びユーザ情報判定部326を追加して構成される。
制限情報画像処理部323は、上述した制限情報画像処理部123と同様に、複写処理判定部120によって複写処理の終了が判定されると、印刷枚数カウント部121から読み出した印刷枚数情報に基づいて、追加複写枚数を判定するとともに、既複写有無判定部116による判定結果に基づいて、複写枚数履歴マーキング353の有無を判定する。また、制限情報画像処理部323は、例えば図24に示すように、複写処理を実行したユーザのユーザIDをユーザID格納部324から読み出すユーザID読み出し部323aと、このユーザID読み出し部323aによって読み出したユーザIDを暗号化するユーザID暗号化部323bとを有する。このような制限情報画像処理部123は、追加複写枚数を示す追加複写枚数情報と、複写枚数履歴マーキング353の有無を示す有無情報と、ユーザID暗号化部323bによって暗号化したユーザIDとを制限情報画像形成部104に供給し、原稿350に対する追加複写枚数マーキングの画像形成の実行を指示する。
ユーザID格納部324は、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性メモリからなり、操作部301におけるユーザID入力部301aを介して入力されたユーザIDを格納する。このユーザID格納部324に格納されたユーザIDは、制限情報画像処理部123及びユーザ情報判定部326によって読み出される。
パスワード格納部325は、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性メモリからなり、操作部301におけるパスワード入力部301bを介して入力されたパスワードを格納する。このパスワード格納部325に格納されたパスワードは、ユーザ情報判定部326によって読み出される。
ユーザ情報判定部326は、画像格納部113から画像151の所定箇所を読み出し、ユーザ情報マーキング354におけるユーザID及びパスワードを判定する。具体的には、ユーザ情報判定部326は、例えば図25に示すように、ユーザID読み出し部326aと、ユーザID解読部326bと、ユーザID比較部326cと、パスワード読み出し部326dと、パスワード解読部326eと、パスワード比較部326fとを有する。ユーザID読み出し部326aは、画像格納部113から読み出した画像151に設けられているユーザ情報マーキング354における暗号化されたユーザIDを読み出す。また、ユーザID解読部326bは、ユーザID読み出し部326aによって読み出された、暗号化されたユーザIDを解読し、暗号化されていないユーザIDを復元する。さらに、ユーザID比較部326cは、ユーザID解読部326bによって解読されたユーザIDと、ユーザID格納部324から読み出したユーザIDとを比較し、これらが一致しているか否かを判定する。さらにまた、パスワード読み出し部326dは、画像格納部113から読み出した画像151に設けられているユーザ情報マーキング354における暗号化されたパスワードを読み出す。また、パスワード解読部326eは、パスワード読み出し部326dによって読み出された、暗号化されたパスワードを解読し、暗号化されていないパスワードを復元する。さらに、パスワード比較部326fは、ユーザID比較部326cによる判定の結果一致したユーザIDに対応するパスワードをパスワード格納部325から読み出し、このパスワードと、パスワード解読部326eによって解読されたパスワードとを比較し、これらが一致しているか否かを判定する。
このような各部から構成される複写機300においては、図26乃至図28に示すような一連の処理を行うことにより、複写枚数制限を行う。
まず、複写機300においては、図26に示すように、ステップS71において、原稿350がセットされ、ステップS72において、操作部301を介して複写実行枚数が入力され、ステップS73において、操作部301におけるユーザID入力部301aを介してユーザIDが入力されるとともに、ステップS74において、操作部301におけるパスワード入力部301bを介してパスワードが入力される。そして、複写機300においては、ステップS75において、当該複写機300の起動を指示するためのスイッチやボタン等が操作されると、ステップS76において、入力されたユーザIDをユーザID格納部324に格納するとともに、ステップS77において、入力されたパスワードをパスワード格納部325に格納し、さらに、ステップS78において、入力された複写実行枚数を示す複写実行枚数情報を複写枚数格納部111に格納する。
続いて、複写機300においては、ステップS79において、ステップS71にてセットされた原稿350の画像151を原稿読み取り部102によって読み取り、ステップS80において、読み取った画像151を画像格納部113に格納する。
続いて、ユーザ情報判定部326におけるユーザID読み出し部326aは、ステップS81において、画像格納部113に格納されている画像151の所定箇所からユーザ情報マーキング354における暗号化されたユーザIDを読み出す。これに応じて、ユーザID解読部326bは、ステップS82において、ユーザID読み出し部326aによって読み出された、暗号化されたユーザIDを解読し、暗号化されていないユーザIDを復元する。そして、ユーザID比較部326cは、ステップS83において、ユーザID解読部326bによって解読されたユーザIDと、ユーザID格納部324から読み出したユーザIDとを比較し、これらが一致しているか否かを判定する。
ここで、制御部305は、ユーザID比較部326cによってユーザIDが一致しないものと判定された場合には、ステップS84において、次のユーザIDがあるか否かを判定し、全てのユーザIDについて一致するか否かを判定する。そして、制御部305は、全てのユーザIDについての一致しないものと判定された場合には、当該ユーザが複写の許可を受けていない不正者であるものと判断し、現在の原稿350の処理を中止して図28中ステップS113へと処理を移行し、次ページの原稿350の有無を判定する。そして、制御部305は、次ページの原稿350がなく、全ての複写処理が終了したものと判定した場合には、一連の処理を終了する一方で、次ページの原稿350があるものと判定した場合には、図26中ステップS79へと処理を移行し、原稿読み取り部102による次ページの原稿350についての読み取り動作を行わせる。
一方、ユーザID比較部326cによってユーザIDが一致するものと判定された場合には、パスワード読み出し部326dは、ステップS85において、画像格納部113に格納されている画像151の所定箇所からユーザ情報マーキング354における暗号化されたパスワードを読み出す。これに応じて、パスワード解読部326eは、ステップS86において、パスワード読み出し部326dによって読み出された、暗号化されたパスワードを解読し、暗号化されていないパスワードを復元する。そして、パスワード比較部326fは、ステップS87において、ユーザID比較部326cによる判定の結果一致したユーザIDに対応するパスワードをパスワード格納部325から読み出し、このパスワードと、パスワード解読部326eによって解読されたパスワードとを比較し、これらが一致しているか否かを判定する。
ここで、制御部305は、パスワード比較部326fによってパスワードが一致しないものと判定された場合には、当該ユーザが複写の許可を受けていない不正者であるものと判断し、現在の原稿350の処理を中止して図28中ステップS113へと処理を移行し、次ページの原稿350の有無を判定する。そして、制御部305は、次ページの原稿350がなく、全ての複写処理が終了したものと判定した場合には、一連の処理を終了する一方で、次ページの原稿350があるものと判定した場合には、図26中ステップS79へと処理を移行し、原稿読み取り部102による次ページの原稿350についての読み取り動作を行わせる。
一方、パスワード比較部326fによってパスワードが一致するものと判定された場合には、制限有無判定部114は、図27中ステップS88において、画像格納部113から画像151の所定箇所を読み出し、ステップS89において、制限枚数マーキング252の有無を判定する。
ここで、制御部305は、制限有無判定部114によって制限枚数マーキング252がないものと判定された場合には、現在の原稿350の処理を中止して図28中ステップS113へと処理を移行し、次ページの原稿350の有無を判定する。そして、制御部305は、次ページの原稿350がなく、全ての複写処理が終了したものと判定した場合には、一連の処理を終了する一方で、次ページの原稿350があるものと判定した場合には、図26中ステップS79へと処理を移行し、原稿読み取り部102による次ページの原稿350についての読み取り動作を行わせる。
一方、制限有無判定部114によって制限枚数マーキング252があるものと判定された場合には、制限枚数判定部215における制限枚数図形識別部115aは、図27中ステップS90において、画像格納部113から読み出された画像151から制限枚数マーキング252を示す図形を識別し、識別した図形の長さを求める。そして、制限枚数図形量判定部115bは、制限枚数図形識別部115aによって求められた図形の長さに基づいて、複写制限枚数を判定する。
さらに、制限枚数判定部215における制限枚数文字識別部215cは、ステップS91において、制限枚数図形識別部115aによって求められた図形中に含まれる文字情報を識別し、識別した文字情報によって表される複写制限枚数が、制限枚数図形量判定部115bによって判定された複写制限枚数と一致するか否かを判定する。
ここで、制御部305は、制限枚数文字識別部215cにより、文字情報による複写制限枚数と制限枚数図形量判定部115bによって判定された複写制限枚数とが一致しないものと判定された場合には、現在の原稿350が不正なものであると判断し、当該原稿350の処理を中止して図28中ステップS113へと処理を移行し、次ページの原稿350の有無を判定する。そして、制御部305は、次ページの原稿350がなく、全ての複写処理が終了したものと判定した場合には、一連の処理を終了する一方で、次ページの原稿350があるものと判定した場合には、図26中ステップS79へと処理を移行し、原稿読み取り部102による次ページの原稿350についての読み取り動作を行わせる。
一方、制限枚数文字識別部215cにより、文字情報による複写制限枚数と制限枚数図形量判定部115bによって判定された複写制限枚数とが一致するものと判定された場合には、既複写有無判定部116は、図27中ステップS92において、画像格納部113から画像151の所定箇所を読み出し、複写枚数履歴マーキング353の有無を判定する。そして、既複写有無判定部116によって複写枚数履歴マーキング353があるものと判定した場合には、既複写枚数判定部117における既複写枚数図形識別部117aは、ステップS93において、画像格納部113から読み出された画像151から複写枚数履歴マーキング353を示す図形を識別し、上述した枠の個数を求める。そして、既複写枚数図形量判定部117bは、既複写枚数図形識別部117aによって求められた枠の個数と複写制限枚数とを比較し、これら枠の個数と複写制限枚数とが一致するか否かを判定する。
ここで、制御部305は、既複写枚数図形量判定部117bによって枠の個数と複写制限枚数とが一致しないものと判定された場合には、現在の原稿350が不正なものであると判断し、当該原稿350の処理を中止して図28中ステップS113へと処理を移行し、次ページの原稿350の有無を判定する。そして、制御部305は、次ページの原稿350がなく、全ての複写処理が終了したものと判定した場合には、一連の処理を終了する一方で、次ページの原稿350があるものと判定した場合には、図26中ステップS79へと処理を移行し、原稿読み取り部102による次ページの原稿350についての読み取り動作を行わせる。
一方、既複写枚数図形量判定部117bによって枠の個数と複写制限枚数とが一致するものと判定された場合には、既複写有無判定部116は、図27中ステップS94において、複写枚数履歴マーキング353における既複写枚数マーキングの有無を判定する。ここで、既複写有無判定部116によって複写枚数履歴マーキング353に既複写枚数マーキングがないものと判定された場合には、残制限枚数判定部118は、ステップS96において、制限枚数判定部215によって判定された複写制限枚数を残複写制限枚数と判定する。一方、既複写有無判定部116によって複写枚数履歴マーキング353に既複写枚数マーキングがあるものと判定された場合には、既複写枚数判定部117における既複写枚数図形識別部117aは、ステップS95において、複写枚数履歴マーキング353を示す図形の長さを求め、既複写枚数図形量判定部117bは、既複写枚数図形識別部117aによって求められた図形の長さに基づいて、既複写枚数を判定する。そして、残制限枚数判定部118は、ステップS96において、制限枚数判定部215によって判定された複写制限枚数と、既複写有無判定部116によって判定された既複写枚数との差分を残複写制限枚数と判定する。
続いて、残制限枚数判定部118は、ステップS97において、残複写制限枚数が"0"であるか否かを判定する。ここで、制御部305は、残制限枚数判定部118によって残複写制限枚数が"0"であるものと判定された場合には、現在の原稿350については複写を行うことができないことから、当該原稿350の処理を中止して図28中ステップS113へと処理を移行し、次ページの原稿350の有無を判定する。そして、制御部305は、次ページの原稿350がなく、全ての複写処理が終了したものと判定した場合には、一連の処理を終了する一方で、次ページの原稿350があるものと判定した場合には、図26中ステップS79へと処理を移行し、原稿読み取り部102による次ページの原稿350についての読み取り動作を行わせる。一方、制御部305は、残制限枚数判定部118によって残複写制限枚数が"0"でないものと判定された場合には、図27中ステップS98へと処理を移行し、残複写制限枚数を示す残複写制限枚数情報を残制限枚数格納部119に格納する。
続いて、複写画像処理部112は、ステップS99において、画像格納部113から画像151を読み出し、ステップS100において、読み出した画像151から制限枚数マーキング252を削除するとともに、複写枚数履歴マーキング353もある場合にはそれを削除するような画像処理を行う。そして、複写画像処理部112は、画像処理を行って得られた画像を複写画像形成部103に供給し、当該画像に基づく画像形成の実行を指示する。これに応じて、複写画像形成部103は、ステップS101において、複写画像処理部112によって処理が施された画像に基づいて、記録用紙等の所定の記録媒体に対して画像形成を行う。
続いて、印刷ページ終了判定部122は、ステップS102において、複写画像形成部103によって1枚の印刷が終了したか否かを判定し、終了していない場合には、印刷が終了するまで待機する。そして、印刷ページ終了判定部122は、1枚の印刷が終了した場合には、印刷枚数カウント部121に対して印刷枚数のカウントを指示する。これに応じて、印刷枚数カウント部121は、図28中ステップS103において、印刷枚数をカウントする。
続いて、複写処理判定部120は、ステップS104において、印刷枚数カウント部121によってカウントされた印刷枚数が、残制限枚数格納部119に格納されている残複写制限枚数情報が示す残複写制限枚数と同じであるか否かを判定する。ここで、複写処理判定部120は、印刷枚数と残複写制限枚数とが同じである場合には、原稿350の複写枚数が複写制限枚数に達したものとして複写処理の終了と判定し、その旨を制限情報画像処理部323に通知する。一方、複写処理判定部120は、印刷枚数と残複写制限枚数とが異なる場合には、ステップS105において、印刷枚数が、複写枚数格納部111に格納されている複写実行枚数情報が示す複写実行枚数と同じであるか否かを判定する。複写処理判定部120は、印刷枚数と複写実行枚数とが同じである場合には、原稿350の複写枚数が複写実行枚数に達したものとして複写処理の終了と判定し、その旨を制限情報画像処理部323に通知する。一方、複写機300においては、印刷枚数と複写実行枚数とが異なる場合には、図27中ステップS99へと処理を戻し、複写処理を継続する。
続いて、制限情報画像処理部323は、複写処理判定部120からの通知を受けると、図28中ステップS106において、印刷枚数カウント部121から印刷枚数情報を読み出し、これに基づいて、追加複写枚数を判定するとともに、ステップS107において、既複写有無判定部116による判定結果に基づいて、複写枚数履歴マーキング353の有無を判定する。
ここで、制限情報画像処理部323は、複写枚数履歴マーキング353がある場合には、ステップS108において、追加複写枚数マーキングの形成位置を既複写枚数マーキングの後の枠に設定し、複写枚数履歴マーキング353がない場合には、ステップS109において、追加複写枚数マーキングの形成位置を複写枚数履歴マーキング353の先頭の枠に設定する。また、制限情報画像処理部323におけるユーザID読み出し部323aは、ステップS110において、複写処理を実行したユーザのユーザIDをユーザID格納部324から読み出す。これに応じて、ユーザID暗号化部323bは、ステップS111において、ユーザID読み出し部323aによって読み出されたユーザIDを暗号化する。そして、制限情報画像処理部323は、設定した追加複写枚数マーキングの形成位置を示す情報と、追加複写枚数を示す追加複写枚数情報と、複写枚数履歴マーキング353の有無を示す有無情報と、ユーザID暗号化部323bによって暗号化したユーザIDとを制限情報画像形成部104に供給し、原稿350に対する追加複写枚数マーキングの画像形成の実行を指示する。これに応じて、制限情報画像形成部104は、ステップS112において、ユーザIDを示す画像とともに追加複写枚数マーキングとしての画像を形成する。
そして、制御部305は、ステップS113において、次ページの原稿350の有無を判定し、次ページの原稿350がない場合には、一連の処理を終了する一方で、次ページの原稿350があるものと判定した場合には、図26中ステップS79へと処理を移行し、次ページの原稿350についての処理に移行する。
複写機300においては、このような一連の処理を行うことにより、複写枚数制限を行うことができる。
以上説明したように、本発明の第3の実施の形態として示す複写機300においては、複写を許可するユーザ毎のユーザID及びパスワードからなるユーザ情報マーキング354を原稿350に設けることにより、第2の実施の形態にて説明した効果に加え、特定のユーザ以外による複写を禁止することができる。また、この複写機300においては、複写を実行したユーザのユーザIDを追加複写枚数マーキングに追加することにより、どのユーザによって複写が実行されたかを容易に管理することができる。
なお、この第3の実施の形態では、原稿350のユーザID及びパスワードと、複写機300に登録したユーザID及びパスワードとが一致しない場合には、その原稿350の処理を中止しているが、複写機300においては、表示部及びブザー等を備えておき、これら表示部及びブザー等を用いて、ユーザが複写の許可を受けていない不正者である旨を報知するようにしてもよい。
最後に、第4の実施の形態として示す複写機について説明する。
この第4の実施の形態として示す複写機は、第3の実施の形態として示した原稿に形成した複写枚数履歴マーキングの構成を変更するとともに、複写機の構成及び処理を変更したものである。したがって、この第4の実施の形態の説明においては、第3の実施の形態の説明と同様の構成については同一符号を付し、その詳細な説明を省略するものとする。
図29に示すように、複写機400は、原稿450を読み取って複写するように構成される。ここで、原稿450に印刷されている画像151の所定箇所には、読み取った原稿150に基づく画像形成の制限に関する制限情報として、上述した構成からなる制限枚数マーキング252及びユーザ情報マーキング354とともに、複写枚数履歴マーキング453が設けられている。複写枚数履歴マーキング453は、例えば図30に示すように、横方向に長さを有する図形からなり、追加複写枚数マーキングにユーザIDを示す画像と複写が実行された日時情報とが追加されて構成される。
複写機400は、このような複写枚数履歴マーキング453が設けられた原稿450を複写対象として読み取り、制限枚数マーキング252、複写枚数履歴マーキング453、及びユーザマーキング情報354を識別するように構成される。
具体的には、複写機400は、上述した原稿読み取り部102、複写画像形成部103、制限情報画像形成部104、及び操作部301の他に、制御部405を備える。すなわち、複写機400は、上述した制御部305に代えて、制御部405を備える。
制御部405は、当該複写機400を統括的に制御するものであり、上述した複写枚数格納部111、複写画像処理部112、画像格納部113、制限有無判定部114、既複写有無判定部116、既複写枚数判定部117、残制限枚数判定部118、残制限枚数格納部119、複写処理判定部120、印刷枚数カウント部121、印刷ページ終了判定部122、制限枚数判定部215、ユーザID格納部324、パスワード格納部325、及びユーザ情報判定部326の他に、制限情報画像処理部423と、時計427とを有する。すなわち、制御部405は、上述した制限情報画像処理部323に代えて、制限情報画像処理部423を有するとともに、新たに時計427を追加して構成される。
制限情報画像処理部423は、上述した制限情報画像処理部323と同様に、複写処理判定部120によって複写処理の終了が判定されると、印刷枚数カウント部121から読み出した印刷枚数情報に基づいて、追加複写枚数を判定するとともに、既複写有無判定部116による判定結果に基づいて、複写枚数履歴マーキング453の有無を判定する。また、制限情報画像処理部423は、例えば図31に示すように、上述したユーザID読み出し部323a及びユーザID暗号化部323bの他に、日時読み出し部423cを有する。日時読み出し部423cは、複写処理判定部120によって複写処理の終了が判定されると、時計427から複写処理が終了した日時を読み出す。このような制限情報画像処理部423は、追加複写枚数を示す追加複写枚数情報と、複写枚数履歴マーキング453の有無を示す有無情報と、ユーザID暗号化部323bによって暗号化したユーザIDと、日時読み出し部423cによって読み出した日時情報とを制限情報画像形成部104に供給し、原稿450に対する追加複写枚数マーキングの画像形成の実行を指示する。
時計427は、日時を計時する。この時計427によって計時された日時は、制限情報画像処理部423における日時読み出し部423cによって読み出される。
このような各部から構成される複写機400においては、先に図26及び図27に示した一連の処理を経た後、図32に示すような一連の処理を行うことにより、複写枚数制限を行う。
すなわち、複写機400においては、図26及び図27に示した一連の処理を経た後、図32に示すように、図28中ステップS103乃至ステップS111と同様の処理を行う。そして、制限情報画像処理部423は、ステップS121において、日時読み出し部423cによって時計427から複写処理が終了した日時を読み出した上で、設定した追加複写枚数マーキングの形成位置を示す情報と、追加複写枚数を示す追加複写枚数情報と、複写枚数履歴マーキング453の有無を示す有無情報と、ユーザID暗号化部323bによって暗号化したユーザIDと、日時読み出し部423cによって読み出した日時情報とを制限情報画像形成部104に供給し、原稿450に対する追加複写枚数マーキングの画像形成の実行を指示する。これに応じて、制限情報画像形成部104は、ステップS112において、ユーザIDを示す画像及び日時情報を示す画像とともに追加複写枚数マーキングとしての画像を形成する。
そして、制御部405は、ステップS113において、次ページの原稿450の有無を判定し、次ページの原稿450がない場合には、一連の処理を終了する一方で、次ページの原稿450があるものと判定した場合には、図26中ステップS79へと処理を移行し、次ページの原稿450についての処理に移行する。
複写機400においては、このような一連の処理を行うことにより、複写枚数制限を行うことができる。
以上説明したように、本発明の第4の実施の形態として示す複写機400においては、複写が実行された日時を追加複写枚数マーキングに追加することにより、第3の実施の形態にて説明した効果に加え、いつ、どのユーザによって複写が実行されたかを容易に管理することができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述した実施の形態では、制限枚数マーキングや複写枚数履歴マーキング等の制限情報を原稿に印刷するものとして説明したが、本発明においては、いわゆるRFID(Radio Frequency Identification)システムにおいて用いられるタグやICチップ等、情報の書き換えが可能な媒体を原稿に付加し、この媒体に制限情報を書き込むようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、読み取った原稿を複写する複写機を用いて説明したが、本発明は、読み取った原稿に基づいて画像形成を行う機能を有する画像処理装置であればいかなるものであっても適用することができ、例えば、ファクシミリ装置や他の機能を複合的に備える装置に適用して好適である。
このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
本発明の第1の実施の形態として示す複写機の構成を説明するブロック図である。 本発明の第1の実施の形態として示す複写機にて用いられる制限枚数マーキング及び複写枚数履歴マーキングの具体例を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態として示す複写機が備える制限枚数判定部の構成を説明するブロック図である。 本発明の第1の実施の形態として示す複写機が備える既複写枚数判定部の構成を説明するブロック図である。 本発明の第1の実施の形態として示す複写機が備える原稿読み取り部及び制限情報画像形成部の構成を説明する側面図である。 本発明の第1の実施の形態として示す複写機において、複写枚数制限を行う際の一連の処理を説明するフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態として示す複写機において、複写枚数制限を行う際の一連の処理を説明するフローチャートであり、図6に示す処理に続く一連の処理を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態として示す複写機にて用いられる制限枚数マーキング及び複写枚数履歴マーキングの具体例を説明する図であり、図2に示す複写枚数履歴マーキングがある原稿を複写した場合に、当該複写枚数履歴マーキングにどのように追加複写枚数マーキングが形成されるかについて説明する図である。 本発明の第1の実施の形態として示す複写機にて用いられる制限枚数マーキング及び複写枚数履歴マーキングの具体例を説明する図であり、図2に示す複写枚数履歴マーキングがない原稿を複写した場合に、当該複写枚数履歴マーキングにどのように追加複写枚数マーキングが形成されるかについて説明する図である。 本発明の第1の実施の形態として示す複写機にて用いられる制限枚数マーキング及び複写枚数履歴マーキングの具体例を説明する図であり、図2に示す制限枚数マーキング及び複写枚数履歴マーキングとは異なる構成について説明する図である。 本発明の第1の実施の形態として示す複写機にて用いられる制限枚数マーキング及び複写枚数履歴マーキングの具体例を説明する図であり、図9に示す複写枚数履歴マーキングがある原稿を複写した場合に、当該複写枚数履歴マーキングにどのように追加複写枚数マーキングが形成されるかについて説明する図である。 本発明の第1の実施の形態として示す複写機にて用いられる制限枚数マーキング及び複写枚数履歴マーキングの具体例を説明する図であり、図9に示す複写枚数履歴マーキングがない原稿を複写した場合に、当該複写枚数履歴マーキングにどのように追加複写枚数マーキングが形成されるかについて説明する図である。 本発明の第1の実施の形態として示す複写機にて用いられる制限枚数マーキング及び複写枚数履歴マーキングの具体例を説明する図であり、図2及び図9に示す制限枚数マーキング及び複写枚数履歴マーキングとは異なる構成について説明する図である。 本発明の第1の実施の形態として示す複写機にて用いられる制限枚数マーキング及び複写枚数履歴マーキングの具体例を説明する図であり、図11に示す複写枚数履歴マーキングがある原稿を複写した場合に、当該複写枚数履歴マーキングにどのように追加複写枚数マーキングが形成されるかについて説明する図である。 本発明の第1の実施の形態として示す複写機にて用いられる制限枚数マーキング及び複写枚数履歴マーキングの具体例を説明する図であり、図11に示す複写枚数履歴マーキングがない原稿を複写した場合に、当該複写枚数履歴マーキングにどのように追加複写枚数マーキングが形成されるかについて説明する図である。 本発明の第2の実施の形態として示す複写機の構成を説明するブロック図である。 本発明の第2の実施の形態として示す複写機にて用いられる制限枚数マーキングの具体例を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態として示す複写機が備える制限枚数判定部の構成を説明するブロック図である。 本発明の第2の実施の形態として示す複写機において、複写枚数制限を行う際の一連の処理を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態として示す複写機において、複写枚数制限を行う際の一連の処理を説明するフローチャートであり、図16に示す処理に続く一連の処理を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態として示す複写機にて用いられる制限枚数マーキングの具体例を説明する図であり、図14に示す制限枚数マーキングとは異なる構成について説明する図である。 本発明の第2の実施の形態として示す複写機にて用いられる制限枚数マーキングの具体例を説明する図であり、図14及び図18に示す制限枚数マーキングとは異なる構成について説明する図である。 本発明の第3の実施の形態として示す複写機の構成を説明するブロック図である。 本発明の第3の実施の形態として示す複写機にて用いられる複写枚数履歴マーキングの具体例を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態として示す複写機にて用いられるユーザ情報マーキングの具体例を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態として示す複写機が備える操作部の構成を説明するブロック図である。 本発明の第3の実施の形態として示す複写機が備える制限情報画像処理部の構成を説明するブロック図である。 本発明の第3の実施の形態として示す複写機が備えるユーザ情報判定部の構成を説明するブロック図である。 本発明の第3の実施の形態として示す複写機において、複写枚数制限を行う際の一連の処理を説明するフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態として示す複写機において、複写枚数制限を行う際の一連の処理を説明するフローチャートであり、図26に示す処理に続く一連の処理を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態として示す複写機において、複写枚数制限を行う際の一連の処理を説明するフローチャートであり、図27に示す処理に続く一連の処理を説明する図である。 本発明の第4の実施の形態として示す複写機の構成を説明するブロック図である。 本発明の第3の実施の形態として示す複写機にて用いられる複写枚数履歴マーキングの具体例を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態として示す複写機が備える制限情報画像処理部の構成を説明するブロック図である。 本発明の第4の実施の形態として示す複写機において、複写枚数制限を行う際の一連の処理を説明するフローチャートであり、図26及び図27に示す処理に続く一連の処理を説明する図である。
符号の説明
100,200,300,400 複写機
101,301 操作部
102 原稿読み取り部
102a 原稿トレイ
102b フィードローラ
102c バネ
102d ゴム分離片
102e,104b,104c ローラ対
102f,104d センサ
102h ラインイメージセンサ
102g プラテンローラ
103 複写画像形成部
104 制限情報画像形成部
104a インクジェットヘッド
104e 原稿排出スタッカ
105,205,305,405 制御部
111 複写枚数格納部
112 複写画像処理部
113 画像格納部
114 制限有無判定部
115,215 制限枚数判定部
115a 制限枚数図形識別部
115b 制限枚数図形量判定部
116 既複写有無判定部
117 既複写枚数判定部
117a 既複写枚数図形識別部
117b 既複写枚数図形量判定部
118 残制限枚数判定部
119 残制限枚数格納部
120 複写処理判定部
121 印刷枚数カウント部
122 印刷ページ終了判定部
123,323,423 制限情報画像処理部
150,250,350,450 原稿
151 画像
152,252 制限枚数マーキング
153,353,453 複写枚数履歴マーキング
215c 制限枚数文字認識部
354 ユーザ情報マーキング
301a ユーザID入力部
301b パスワード入力部
323a ユーザID読み出し部
323b ユーザID暗号化部
324 ユーザID格納部
325 パスワード格納部
326 ユーザ情報判定部
326a ユーザID読み出し部
326b ユーザID解読部
326c ユーザID比較部
326d パスワード読み出し部
326e パスワード解読部
326f パスワード比較部
423c 日時読み出し部
427 時計

Claims (11)

  1. 原稿の画像を読み取る原稿読み取り部と、
    前記原稿読み取り部によって読み取られた画像に基づいて、所定の記録媒体に対して画像形成を行う第1の画像形成部と、
    前記原稿読み取り部によって読み取られた画像から、前記原稿に基づく画像形成の制限に関する制限情報を識別する制限情報識別部と、
    前記制限情報識別部によって識別された制限情報に基づいて、前記第1の画像形成部による画像形成を制限する画像形成制限部と、
    前記制限情報識別部によって識別された制限情報と前記第1の画像形成部による画像形成結果とに基づいて、新たな制限情報を前記原稿に画像形成する第2の画像形成部とを備えること
    を特徴とする画像処理装置。
  2. 前記制限情報は、前記原稿に印刷された図形であること
    を特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記制限情報は、前記原稿に印刷された文字情報であること
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記制限情報は、前記原稿を複写可能な枚数の制限値である複写制限枚数であること
    を特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 前記複写制限枚数は、前記原稿に印刷された図形の長さ、図形の面積、又は図形の個数のうち少なくとも1つによって表されること
    を特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
  6. 前記複写制限枚数は、前記原稿に印刷された文字情報によって表されること
    を特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
  7. 前記複写制限枚数は、前記原稿に印刷された図形の長さ、図形の面積、又は図形の個数のうち少なくとも1つと、前記原稿に印刷された文字情報との両方によって表されること
    を特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
  8. 前記制限情報は、前記原稿の複写が許可されたユーザを識別するためのユーザIDを含み、当該ユーザIDは、前記原稿が作成された際に付加されるものであること
    を特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
  9. 前記制限情報は、前記ユーザIDに対応するパスワードを含むこと
    を特徴とする請求項8記載の画像処理装置。
  10. 前記ユーザID及び前記パスワードは、暗号化された画像からなり、
    前記制限情報識別部は、暗号化された前記ユーザID及び前記パスワードを解読する解読部と、前記解読部によって解読されたユーザID及び前記パスワードと、操作部を介して入力されたユーザID及びパスワードとを比較する比較部とを有し、
    前記第2の画像形成部は、前記操作部を介して入力されたユーザIDを暗号化する暗号化部を有し、
    前記画像形成制限部は、前記比較部による比較結果に応じて、前記第1の画像形成部による画像形成を制限し、
    前記第2の画像形成部は、前記原稿に、前記新たな制限情報とともに前記暗号化部によって暗号化したユーザIDを画像形成すること
    を特徴とする請求項9記載の画像処理装置。
  11. 日時を計時する計時部をさらに備え、
    前記第2の画像形成部は、前記原稿に、前記新たな制限情報とともに前記計時部によって計時された日時情報を画像形成すること
    を特徴とする請求項4又は請求項8記載の画像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011134140A (ja) * 2009-12-24 2011-07-07 Canon Software Inc 文書復元装置、文書復元方法、及びプログラム
JP2016092449A (ja) * 2014-10-29 2016-05-23 キヤノン株式会社 画像形成装置およびその制御方法

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