JP2008084770A - ランプの製造方法 - Google Patents

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友和 松浦
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昭雄 北田
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暁子 中西
Masanobu Murakami
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Abstract

【課題】クラックを生じさせることなくガラスバルブの端部に半田層を形成することのできるランプの製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】ガラスバルブ2の端部2aを封止する封止工程と、封止された前記端部2aを溶融半田32中に浸漬させてその外表面を半田でコーティングするコーティング工程とを含むランプ1の製造方法であって、前記コーティング工程において、浸漬直前の前記端部2aの温度が前記溶融半田32の温度に近づくよう浸漬前に前記端部2aを加熱する。
【選択図】図5

Description

本発明は、ランプの製造方法に関し、特に、ガラスバルブの端部を半田でコーティングする技術に関する。
ガラスバルブの端部が半田でコーティングされたランプが従来から知られている。例えば、特許文献1には、ガラスバルブの端部の外表面に外部電極としての半田層が形成された外部電極型放電ランプが記載されている。当該半田層は、例えば、ガラスバルブの端部を溶融半田中に浸漬させて、当該端部の外表面を半田でコーティングする所謂半田ディッピング法によって形成される。
特開2004−146351号公報
ところで、ガラスバルブの端部は、例えばドロップシール法など公知の封止方法により封止されているが、封止のためにガラスを変形させ接合させるとその部分にひずみが生じる。このようにしてひずみが生じた部分は熱衝撃(ヒートショック)に弱く、強い熱衝撃を受けると端部にクラックが生じることがある。
例えば、上述した半田ディッピング法では、溶融半田中に浸漬させた際の急激な温度変化によって、ガラスバルブの端部が強い熱衝撃を受けるため、高い確率で端部にクラックが生じる。そして、ガラスバルブにクラックが生じると、ランプの製造歩留まりが低下してしまう。
本発明は、上記の課題に鑑み、クラックを生じさせることなくガラスバルブの端部に半田層を形成することのできるランプの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るランプの製造方法は、ガラスバルブの端部を封止する封止工程と、封止された前記端部を溶融半田中に浸漬させてその外表面を半田でコーティングするコーティング工程とを含むランプの製造方法であって、前記コーティング工程において、浸漬直前の前記端部の温度が前記溶融半田の温度に近づくよう浸漬前に前記端部を加熱することを特徴とする。
また、本発明に係るランプの製造方法の一態様は、前記加熱を前記溶融半田よりも熱伝導率の低い媒体を介して行うことを特徴とする。
また、本発明に係るランプの製造方法の一態様は、前記加熱を気相中で行うことを特徴とする。
また、本発明に係るランプの製造方法の一態様は、前記ガラスバルブが、NaOの含有量が5〜20mol%のガラスからなることを特徴とする
また、本発明に係るランプの製造方法の一態様は、前記ガラスバルブが熱膨張係数(α30/380)が90×10−7/K〜100×10−7/Kのガラスからなることを特徴とする。
また、本発明に係るランプの製造方法の一態様は、浸漬直前の前記端部と前記溶融半田との温度差が90度以下になるよう浸漬前に前記端部を加熱することを特徴とする。
また、本発明に係るランプの製造方法の一態様は、前記封止工程において前記端部をビード封止することを特徴とする。
また、本発明に係るランプの製造方法の一態様は、前記端部に外部電極を備えたランプの製造方法であって、前記端部の外表面に溶融半田をコーティングすることによって前記外部電極の少なくとも一部を形成することを特徴とする。
また、本発明に係るランプの製造方法の一態様は、前記端部に電極が封止されたランプの製造方法であって、前記電極を加熱することによって浸漬前に前記端部を加熱することを特徴とする。
本発明に係る他のランプの製造方法は、ガラスバルブの端部に電極を封止する封止工程と、前記電極の前記ガラスバルブ外表面から突出した部分を溶融半田中に浸漬させてその浸漬部分の外表面に半田をコーティングするコーティング工程とを含むランプの製造方法であって、前記コーティング工程において、浸漬直前の前記端部の温度が前記溶融半田の温度に近づくよう浸漬前に前記端部および/または前記電極を加熱することを特徴とする。
上記構成によれば、ガラスバルブの端部、または、電極のガラスバルブ外表面から突出した部分を溶融半田中に浸漬させる際の急激な温度変化を緩和することができるため、ガラスバルブの端部に熱衝撃によるクラックが生じ難い。
以下、本発明の実施の形態にかかるランプの製造方法について、図面を参照しながら説明する。
<第1の実施形態>
第1の実施形態では、外部電極型放電ランプの製造方法について説明する。
図1は、第1の実施形態に係るランプの製造方法で製造した外部電極型放電ランプを示す断面図である。
外部電極型放電ランプ1は、バックライトユニットの光源用であって、ガラスバルブ2と当該ガラスバルブ2の両端部2a,2bの外表面に設けられた一対の外部電極3,4とを備える。
ガラスバルブ2は、例えば全長が730mm、外径が4mm、内径が3mm、厚みが0.5mmである。なお、ガラスバルブ2の寸法は、上記寸法に限定されないが、外部電極型放電ランプ1の形状をスリムに保つためには、内径が1.4mm〜7.0mm、肉厚が0.2mm〜0.6mmであることが好ましい。
ガラスバルブ2は、断面が円環形状のガラス管の両端部を封止してなる。ガラスバルブ2の第1の端部2aは、ビードガラス5を用いてビード封止されており、前記ビードガラス5とガラス管とは溶融し、一体化している。ガラスバルブ2の第2の端部2bは、ドロップシール法により封止されている。
ガラスバルブ2を構成するガラスの熱膨張係数(α30/380)は92×10−7であり、ビートガラス5を構成するガラスの熱膨張係数(α30/380)は92×10−7である。このように熱膨張係数を合わせることによって、それらガラスの膨張量に差が生じないようにし、第1の端部2aにおけるクラックの発生を防止している。
しかしながら、従来のランプの製造方法では、ガラスの熱膨張係数を合わせていても、ガラスバルブ2の端部2a,2bの外表面に半田をコーティングするコーティング工程において、第1の端部2aにクラックが生じる不具合があった。コーティング工程では、ガラスバルブ2が大きな熱衝撃を受けるため、例えガラスの熱膨張係数が同じであっても、ガラスバルブ2とビードガラス5との接合部分を基点としてクラックが生じるのである。
また、従来のランプの製造方法では、コーティング工程において、ビードガラス5を使用していない第2の端部2bにもクラックが生じることがあった。ドロップシール法においてガラスを変形させ接合した部分のひずみがクラックの基点となるからである。特に、接合部分のなじみの悪い箇所はクラックの基点となり易い。
ところが、本発明に係るランプの製造方法では、熱衝撃を緩和することができるため端部2a,2bにクラックが生じ難い。詳細については後述する。
なお、ガラスバルブ2およびビードガラス5を構成するガラスの熱膨張係数は上記に限定されない。但し、熱膨張係数が比較的高いガラス、具体的には熱膨張係数(α30/380)が90×10−7/K〜100×10−7/Kのガラスで構成されるガラスバルブ2は、特に熱衝撃に弱くクラックが生じ易いため、本発明に係るランプの製造方法が有効である。
ガラスバルブ2は、ソーダガラス製である。本願において、ソーダガラスとは、NaOを5〜20mol%の範囲で含有するガラス材料である。ソーダガラス製のガラスバルブは熱衝撃に弱くクラックが生じ易い。したがって、ガラスバルブ2がソーダガラス製である場合は、より本発明に係るランプの製造方法が有効である。
ガラスバルブ2には、ソーダガラスとして特に鉛フリーガラス(NaO含有量5〜12mol%)を用いている。なお、鉛フリーガラスを用いる場合のより好ましいNaO含有量は、7〜10mol%の範囲である。鉛フリーガラス製のガラスバルブは特に熱衝撃に弱くクラックが生じ易いため、本発明に係るランプの製造方法が有効である。
ガラスバルブ2の内面には、保護層6が形成されており、さらに、前記保護層6の内側には蛍光体層7が積層されている。
保護層6は、例えば酸化イットリウム(Y)で形成されている。なお、保護層6の組成は上記に限定されず、例えばシリカ(SiO)やアルミナ(Al)で形成されていてもよい。
蛍光体層7は、例えば、赤色蛍光体(Y:Eu3+)、青色蛍光体(LaPO:Ce3+,Tb3+)および緑色蛍光体(BaMgAl1627:Eu2+)からなる希土類蛍光体で形成されている。
なお、蛍光体層7の構成は上記の構成に限定されない。例えば、赤色蛍光体(YVO:Eu3+)、青色蛍光体(BaMgAl1627:Eu2+)、緑色蛍光体(BaMgAl1627:Eu2+,Mn2+)等のように313nmの紫外線を吸収する蛍光体が含まれていてもよい。313nmの紫外線を吸収する蛍光体を蛍光体の総重量の50wt%以上含む場合には、313nmの紫外線がランプの外部に漏れ出るのをほとんど防止することができ、外部電極型放電ランプ1をバックライトユニット(不図示)等に搭載した場合、光学シート類に用いる樹脂等が紫外線により劣化することを防止することができる。特に、光学シート類の拡散板としてポリカーボネート(PC)樹脂を用いた場合には、アクリル樹脂を用いた場合よりも313nmの紫外線により劣化・変色する等の影響を受けやすい。よって、313nmの紫外線を吸収する蛍光体を蛍光体層7に含む場合には、PC樹脂の拡散板を用いたバックライトユニットの場合でもバックライトユニットとしての特性を長時間維持することができる。
ここで、「313nmの紫外線を吸収する」とは、254nm付近の励起波長スペクトル(励起波長スペクトルとは、蛍光体を波長変化させながら励起発光させ、励起波長と発光強度をプロットしたものである。)の強度を100[%]としたときに、313nmの励起波長スペクトルの強度が80%以上のものと定義する。すなわち、313nmの紫外線を吸収する蛍光体とは、313nmの紫外線を吸収して可視光に変換できる蛍光体である。
また、蛍光体層7の別の構成として、例えば、青色蛍光体として、BaMgAl1627:Eu2+(BAM)、緑色蛍光体として、BaMgAl1627:Eu2+,Mn2+(BAM:Mn2+)、赤色蛍光体として、YVO:Eu3+(YVO)が用いられていてもよい。なお、蛍光体層7に含まれる蛍光体の組成につては、波長313nmの紫外線を吸収する蛍光体を2種類以上含んでいれば、特に制限はない。用いることができる波長313nmの紫外線を吸収する蛍光体の例は次の通りである。
青色蛍光体・・・BaMgAl1627:Eu2+、Sr10(POCl:Eu2+、(Sr,Ca,Ba)10(POCl:Eu2+、Ba1−x−ySrEuMg1−zMnAl1017(但し、x,y,zはそれぞれ0≦x≦0.4,0.07≦y≦0.25,0.1≦z≦0.6なる条件を満たす数であり、zは0.4≦z≦0.5であることが特に好ましい。)
緑色蛍光体・・・BaMgAl1627:Eu2+,Mn2+、MgGa:Mn2+、CeMgAL1119:Tb3+
赤色蛍光体・・・YVO:Eu3+、YVO:Dy3+(緑と赤の発光)
なお、一種類の発光色に対して、異なる化合物の蛍光体を混合して用いるとしてもよい。例えば、青色にBAMのみ、緑色にLAP(313nmを吸収しない。)とBAM:Mn2+、赤色にYOX(313nmを吸収しない。)とYVO:Eu3+の蛍光体を用いても構わない。このような場合においては、前述のように波長313nmを吸収する蛍光体が、総重量組成比率で50%より大きくなるように調整することで、確実に紫外線がガラスバルブ外部に漏れ出ることを防止できる。
ガラスバルブ2の内部には、例えば、約2000μgの水銀、および、希ガスとして約7kPa(20℃)のネオン・アルゴン混合ガス(Ne90%+Ar10%)が封入されている。なお、水銀および希ガスの組成は上記に限定されない。例えば、希ガスとしてネオン・クリプトン混合ガス(Ne95%+Kr5%)が封入されていてもよい。希ガスとしてネオン・クリプトン混合ガスを用いると、ランプ始動性が向上し、外部電極型放電ランプ1を低い電圧で点灯させることができる。
外部電極3,4は、キャップ状であって、ガラスバルブ2の両端部をそれぞれ覆うように設けられている。すなわち、ガラスバルブ2のうちの外部電極3,4で覆われた部分が、本実施の形態におけるガラスバルブ2の端部2a,2bである。
各外部電極3,4は、ガラスバルブ2の外表面上に形成された電極本体層3a,4aと、電極本体層3a,4a上に積層された半田層3b,4bとからなる二層構造である。外部電極3,4の肉厚は10μmであり、そのうち電極本体層3a,4aの肉厚が約3μm、半田層3b,4bの肉厚が約7μmである。肉厚とは、それぞれの層全体における平均の肉厚を意味する。
なお、外部電極3,4は、半田層3b,4bのみで構成されていても良く、電極本体層3a,4aおよび半田層3b,4b以外の層が含まれていてもよい。
電極本体層3a,4aは、銀または銅を主成分とする。銀または銅を主成分とするという意味の中には、銀と銅の合金が主成分である場合も含まれる。また、主成分とするとは、組成中最も多く含まれる成分であり、組成物の物性に大きな影響を与える成分であること意味する。したがって、銀または銅以外の化合物が添加物として含まれていてもよい。
銀は電気抵抗が小さいため、電極本体層3a,4aの主成分にすると導電性の高い外部電極3,4を得ることができる。また、銀を電極本体層3a,4aの主成分にすると、電極本体層形成工程における焼成作業を大気中で行うことができる。すなわち、銀は銅と比べて酸化し難く、窒素やアルゴン等の雰囲気中で焼成作業を行う必要がないため、外部電極型放電ランプ1の生産性が向上する。
銅は銀に次いで電気抵抗が小さいため、銅を電極本体層3a,4aの主成分とした場合も導電性の高い外部電極3,4を得ることができる。但し、銅は銀と比べて酸化し易いため、焼成作業を窒素やアルゴン等の雰囲気中で行う必要がある。
半田層3b,4bは、スズ:95.2wt%、銀:3.8wt%、銅:1.0wt%の組成からなる半田で形成されている。当該半田には銀が含有されているため、電極本体層3a,4aの銀食われが起こり難い。
特に、銀の含有量を1.0〜8.0wt%の範囲にすると銀食われが起こり難い。この場合、銀の含有量の変化に応じて、銅の含有量を0〜1.0wt%の範囲で適宜調整し、残りの含有量をスズで調整することができる。なお、半田層3b,4bを形成する半田の組成は、上記に限定されず、例えばビスマス(Bi)、亜鉛(Zn)、鉛(Pb)等を少なくとも1種含んでもよい。
一般に半田は、導電性が良く、熱伝導率も低く、その上低価格であるため、外部電極3,4の材料として好適である。特に、スズ(Sn)、スズ・インジウム(In)合金、スズ・ビスマス(Bi)合金等を主成分とする半田は、機械的強度の高い外部電極3,4を形成することができるため、より好適である。それらに、アンチモン(Sb)、亜鉛(Zn)、アルミニウム(Al)、金(Au)、鉄(Fe)、白金(Pt)およびパラジウム(Pd)のうちの少なくとも1種類を添加した半田は、ガラスとの馴染みが良いために、ガラスバルブ2から剥がれ難い外部電極3,4を形成することができ、さらに好適である。加えて、鉛、アンチモン等の環境負荷物質を含まない半田は、環境に配慮した外部電極型放電ランプ1を作製することができるため好適である。
電極本体層3a,4aの構成成分である銀は大気中で硫化し、銅は大気中で酸化する。したがって、電極本体層3a,4aが大気中にさらした状態になっていると、銀の硫化や銅の酸化によって当該電極本体層3a,4aの電気抵抗が大きくなり導電性が低下する。しかしながら、電極本体層3a,4aの外側に半田層3b,4bが積層されていると、電極本体層3a,4aが大気にさらされず、銀の硫化や銅の酸化を防止することができる。なお、銀の硫化や銅の酸化をより効果的に防止するためには、電極本体層3a,4aの外表面全体が半田層3b,4bに覆われていることが好ましい。ただし、外部電極3,4の導電性への影響が少ない範囲であれば、生産上或いは設計上等の理由で電極本体層3a,4aの一部が大気にさらされていてもよい。
次に上記外部電極型放電ランプ1の製造方法について、図2、図3、図4および図5を参照しながら説明する。図2および図3は、ガラスバルブの封止工程を説明する図である。図4は、外部電極の形成工程を説明するフローチャートである。図5は、コーティング工程を説明する図である。
まず、図2に示すように、円形断面を有する外径が4mm、内径が3mmのガラス管11を準備する[工程A]。なお、この段階で既に、ガラス管11には保護層12および蛍光体層(不図示)が形成されている。
次に、第1の封止工程において、ガラス管11の下端部をドロップシール法によって封止する[工程B,C]。第1の封止工程は、ガラス管11内外が共に大気圧下の条件で行われる。
第1の封止工程では、まず、ガラス管11の下端部から、金属棒13を挿入した後、ガラス管11の金属棒13先端付近を外側からバーナー14,15で加熱する。このとき、ガラス管11をその管軸を軸に回転させると共に、金属棒13を下方へと移動させる[工程B]。
金属棒13の外径がガラス管11の内径と近い寸法に設計されているため、加熱されたガラス管11部分は、軟化して金属棒13に付着する。さらに、軟化し更には溶融したガラス管11部分は、金属棒13に引っ張られる形で伸びてやがてちぎれる。継続してガラス管11下端部を加熱すると、溶融したガラスが表面張力によって半球状に丸まって封止され、第2の端部2bが形成される[工程C]。
工程Cが終わると、ガラス管11の上下を反転させ、未封止の下端部から、鉛フリーガラス製のビードガラス16を挿入する[工程D]。
ビードガラス16は中空円柱状をしており、全長2mm、外径2.7mm、内径1.05mmである。ビードガラス16は、金属からなる挿入棒17の上端面に載置され、当該挿入棒17をガラス管11内へと進入させることによって挿入される。ビードガラス16がガラス管11内へ挿入され、位置決めされた状態で、ビードガラス16の仮止めを行う[工程E]。
仮止めとは、ビードガラス16が位置するガラス管11の外周部分をバーナー18,19で加熱して、ビードガラス16の外周の一部または全周をガラス管11内周面に固着することをいう。ビードガラス16の全周が固着されたとしても、ガラス管11の管軸方向の通気性はビードガラス16の中空部16aによって維持される。
工程Eが終了すると、図3に進み、ガラス管11の上下を反転させて、水銀ペレット20の投入と希ガスの充填および上端部の仮封止を行う。
まず、ガラス管11の上端から水銀ペレット20を投入する。水銀ペレット20は、チタン(Ti)−タンタル(Ta)−鉄の焼結体に水銀を含浸させたものである。
続いて、ガラス管11内の排気とガラス管11内への希ガスの充填を行う。具体的には、図示しない給排気装置のヘッドをガラス管11の上端部に装着し、ガラス管11内を排気して真空にした後、ガラス管11の内圧が約7kPaになるまで希ガスを充填する。希ガスが充填されると、その状態のまま、ガラス管11の上端部部分をバーナー21,22で加熱して仮封止する[工程F]。なお、図中に示すように、バーナー21とバーナー22の高さ位置をずらして加熱することによって、ガラス管11の上端部部分におけるリークをより抑えることができる。
ガラス管11内は、負圧(約7kPa)になっているので、バーナー21,22で加熱され軟化または溶融したガラス管11部分は、大気圧に押されて収縮し接合されて封止されることとなる。
仮封止に続いて、水銀ペレット20をガラス管11の周囲に配された高周波発振コイル(不図示)によって誘導加熱して水銀を前記焼結体から蒸散させる(水銀出し工程)。その後、ガラス管11を加熱炉23内で加熱して、蒸散させた水銀をガラス管11の放電空間となる領域(ビードガラス16と第2の端部2bとの間の空間)へ移動させる[工程G]。
工程Gが終了すると、ガラス管11の上下を反転させ、水銀ペレット20をガラス管11内で落下させてビードガラス16から遠ざける。この姿勢で、第2の封止工程を行ってガラス管11を封止する[工程H、I,J]。
まず、ガラス管11をその管軸を軸に回転させながら、ガラス管11のビードガラス16下端部近傍を外側からバーナー24,25で加熱する[工程H]。ガラス管11内は負圧であるため、ガラス管11の加熱により軟化した部分が大気圧に押されてくびれていく[工程I]。
さらに加熱を続けると、加熱されたガラス管11部分とビードガラス16とが溶融し、溶融したガラス管11の一部がビードガラス16の中空部16aへ吸い込まれると共に、中空部16aが収縮する。そして、溶融したガラス管11部分と溶融したビードガラス16とが一体となって封止がなされ、両端部2a,2bが封止されてなるガラスバルブ2が完成する[工程J]。
工程Jが終了すると、図4に進み、ガラスバルブ2の両端部2a,2bに外部電極3,4を形成する。はじめに、ガラスバルブ2の両端部2a,2b外周面の外部電極形成領域に、銀ペーストをスクリーン印刷法により塗布する(ステップS1)。なお、銀ペーストは、スクリーン印刷法以外の方法、例えばグラビア印刷、ディッピング法等の方法によって塗布してもよい。
なお、銀ペーストは、銀を主成分とする。主成分とするとは、組成中最も多く含まれる成分であり、組成物の物性に大きな影響を与える成分であること意味する。したがって、銀以外の化合物が添加物として含まれていてもよい。添加物としてガラスフリットが考えられる。例えば、ビスマス(Bi)を1〜5wt%含有するガラスフリットを添加すると、当該ガラスフリットのアンカー効果によりガラスバルブ2に対する固着性が向上する。添加物としては、その他にエチルセルロース等が挙げられる。一方、鉛(Pb)、アンチモン(Sb)、ひ素(As)、ガリウム(Ga)等の環境負荷物質は、環境に配慮した放電ランプ1を得るために、添加しないことが好ましい。
つぎに、銀ペーストを塗布したガラスバルブ2を電気炉に入れて、電気炉内の温度を昇温させていき、炉内温度が約600℃に達したら、その温度を維持した状態で約5分間焼成する(ステップS2)。この焼成により、銀ペースト内のガラスフリットが溶融して銀ペーストがガラスバルブ2に固着する。これにより、銀ペースト膜からなる電極本体層3a,4aの前駆体が形成される。
前記前駆体は、電気炉での焼成によりペーストの希釈液や銀ペースト内の樹脂成分が蒸発するため、その表面が凹凸を有した状態になっている。このような状態では後述のコーティング工程で溶融した半田に浸漬させたときに、前記前駆体への半田の付きが悪くなることがわかった。
そこで、次の工程で電極本体層3a,4aの前駆体の表面を研磨する(ステップS3)。具体的な研磨の方法としては、例えば、コンパウンドとしてアルミナ等の鉱物を含有する金属用研磨剤で磨く方法や、金属研磨テープで磨く方法等が考えられる。これにより、前記前駆体の表面には平坦な領域が多くなり、半田の濡れ性が向上する。
また、研磨により、電極本体層3a,4aの前駆体の端縁近傍の厚みが端縁に近づく程薄くなるように加工する。これにより電極本体層3a,4aが完成する。なお、上記のステップS1からステップS3までの工程が電極本体層形成工程に相当する。
つぎに、ガラスバルブ2を溶融半田中に浸漬させて、電極本体層3a,4aの外側に半田をコーティングして半田層3b、4bを形成するコーティング工程に移行する(ステップS4)。
コーティング工程では、ディッピング法によって、電極本体層3a,4a上に半田層3b,4bを積層させる。ディッピング法によれば、一様な厚みの半田層3b,4bを簡単かつ安価に形成することができる。但し、半田層3b,4bの端縁近傍については、端縁に近づくほど厚みを薄くしている。
図5に示すように、コーティング工程では、溶融槽30の槽内31に、スズ:95.2wt%、銀:3.8wt%、銅:1.0wt%の組成からなる約250℃の溶融半田32を溜め、当該溶融半田32中にガラスバルブ2の端部2a,2bをそれぞれ30秒間ずつ浸漬させて半田層3b,4bを形成する。
端部2a,2bを溶融半田32中に浸漬させる直前は、溶融槽30の上方に配置された管状炉33でガラスバルブ2の端部2a,2bを加熱する。管状炉33には径40mm、長さ600mmの円形の貫通孔34が設けられており、ガラスバルブ2の端部2a,2bを当該貫通孔34に挿入すると、管状炉33からの輻射熱によって、端部2a,2bがガラスバルブ2の管軸を中心とする周方向全方位から均一に加熱される。そして、端部2a,2bは、貫通孔34に挿入されることにより約170℃に加熱される。なお、貫通孔34に挿入された端部2a,2bの温度は170℃に限定されないが、溶融半田32中へ浸漬することによる熱衝撃を効果的に軽減させるためには160〜340℃の範囲であることが好ましい。
なお、貫通孔34の径は、上記に限定されないが、外部電極型放電ランプ1の内径が1.4mm〜7.0mm、肉厚が0.2mm〜0.6mmの場合、10〜50mmの範囲であることが好ましい。貫通孔34の径が10mmよりも小さくなると、貫通孔34にガラスバルブ2を挿入しづらくなるため、ガラスバルブ2を管状炉33にぶつけて割ってしまう虞がある。また、貫通孔34の径が50mmよりも大きくなると、貫通孔34の内壁からガラスバルブ2までの距離が遠くなり、加熱効率が悪くなる。
貫通孔34の長さは、上記に限定されないが100〜1000mmの範囲であることが好ましい。貫通孔34の長さが100mmよりも短いと、貫通孔34内を所定の温度に保ち難い。また、貫通孔34の長さが1000mmよりも長いと、貫通孔34内にガラスバルブ2を挿入した際に挿入角度が少しずれただけでガラスバルブ2を貫通孔34の内壁にぶつけてしまう。
続けて、ガラスバルブ2を縦向きの状態のまま下方に移動させる。そうすると、端部2a,2bが貫通孔34を通過して溶融半田32中に移動する。貫通孔34から出ることによって端部2a,2bの温度は下がり、溶融半田32中に浸漬させる直前には160℃になる。このように、端部2a,2bが貫通孔34から出ることによってその温度が下がるため、管状炉33と溶融半田32との距離を調節すれば、溶融半田32中に浸漬させる直前の端部2a,2bの温度を最適な温度に調節し易い。なお、上記では、溶融半田32中に浸漬させる直前の端部2a,2bの温度は160℃であったが、これに限定されず、160〜340℃の範囲であれば溶融半田32中へ浸漬することによる熱衝撃を効果的に軽減させることができる。
本実施の形態に係るランプの製造方法では、ガラスバルブ2の端部2a,2bを溶融半田32中に浸漬させる前に加熱することによって、浸漬直前の前記端部2a,2bの温度を溶融半田32の温度に近づけている。したがって、溶融半田32中に浸漬させる際の急激な温度変化を緩和することができ、ガラスバルブ2の端部2a,2bに熱衝撃によるクラックが生じ難い。
ここで、強い熱衝撃を受けるとガラスバルブ2の端部2a,2bにクラックが発生する理由を、図5を参照しながら図6を用いて説明する。図6は、外部電極形成前のランプのビード封止された側の端部付近を示す図である。ガラスバルブ2の端部2aを溶融半田32中に浸漬させると、当該溶融半田32の熱は、ビードガラス5などガラスバルブ2の内側付近の領域よりも当該ガラスバルブ2の外表面付近の領域にまず伝搬する。したがって、図6に示すように、浸漬直後は、ガラスバルブ2の外表面付近の領域の膨張量aの方が、内部付近の領域の膨張量bよりも大きくなり熱衝撃が強く加わるため、接合部分に応力がかかりクラックが生じ易くなる。
管状炉33で加熱する場合、貫通孔34の壁面とガラスバルブ2との間には空気が介在しており、ガラスバルブ2は管状炉33からの輻射熱によって加熱される。すなわち空気中で加熱される。このようにガラスバルブ2を空気中で加熱するとクラックが生じ難い。
図7は、ガラスの膨張量の経時的変化を示す図である。図中において、Aは、空気中で加熱した場合におけるガラスバルブ2の外側領域の膨張変化を示し、Bは、空気中で加熱した場合におけるガラスバルブ2の内側領域の膨張変化を示し、A’は、溶融半田32中で加熱した場合におけるガラスバルブ2の外側領域の膨張変化を示し、B’は、溶融半田32中でガラスバルブ2を加熱した場合におけるガラスバルブ2の内側の領域の温度変化を示す。
熱伝導率の高い溶融半田32中でガラスバルブ2の加熱が行われた場合、図7においてA’で示すように、溶融半田32に近いガラスバルブ2の外側領域では一気に温度が上昇し、ガラスの膨張量a(図6参照)は急激に増大する。一方、図7においてB’で示すように、溶融半田32から遠いガラスバルブ2の内側領域では熱の伝搬が遅れるため、ガラスの膨張量b(図6参照)は少し遅れて増大する。したがって、膨張量aと膨張量bとに差が生じ易く、それら膨張量の最大差は、図7においてC’で示すような大きさとなる。このように一時的に膨張量に大きな差が生じると、発生した応力によりクラックが生じる。
これに対して、空気中でガラスバルブ2の加熱が行われた場合、ガラスバルブ2の温度は、溶融半田32中で加熱される場合よりも緩やかに上昇する。したがって、図7においてAおよびBで示すように、ガラスバルブ2の外側領域のガラスの膨張量a(図6参照)も、ガラスバルブ2の内側領域のガラスの膨張量b(図6参照)も、溶融半田32中で加熱する場合より増大速度が遅くなる。その結果、膨張量aと膨張量bとの差が大きくならず、膨張量の最大差は図7においてCで示すように溶融半田32中で加熱する場合よりも小さくなる。したがって、クラックが生じ難い。
特に、金属である半田は熱伝導率が高いため、ガラスバルブ2を浸漬させた際にガラスバルブ2と接触する部分の溶融半田32は温度が下がり難い。ガラスバルブ2に熱を奪われても、すぐに周りの溶融半田32から熱を得て元の温度に戻るからである。溶融槽30には十分量の溶融半田32が溜められているため、ガラスバルブ2の端部2a,2bを差し込んだ程度では、溶融半田32全体の温度が下がることはない。したがって、端部2a,2bの外表面の温度は、急激に溶融半田32の温度まで上昇する。
これに対し、半田よりも熱伝導率の低い空気中でガラスバルブ2を加熱した場合、ガラスバルブ2周辺の空気は、当該ガラスバルブ2に熱を奪われて少し温度が低下する。そして、空気は半田よりも熱伝導率が低いため、下がった温度は溶融半田32と比べて元に戻り難い。したがって、ガラスバルブ2の温度が上昇する速度は、溶融半田32中で加熱する場合よりも遅くなる。
なお、ガラスバルブ2の端部2a,2bを加熱する方法は、上記管状炉33を用いる方法に限定されない。例えば、ガス炉、電気炉、熱風炉或いは赤外ヒータ等で端部2a,2bを加熱してもよい。
また、ガラスバルブ2の加熱は、空気中で行う場合に限定されない。空気中でなくとも気相中であれば、一般に熱伝導率の低いためクラックが生じ難い。さらに、ガラスバルブ2の加熱は、気相中に限定されず、溶融半田32よりも熱伝導率の小さい媒体を介して行うことで、直接溶融半田32中にガラスバルブ2を浸漬させる場合よりもクラックを生じ難くすることができる。
以上のように、浸漬直前のガラスバルブ端部2a,2bの温度を溶融半田の温度に近づけておけば、溶融半田中に浸漬させた際にガラスバルブの温度が急激に上昇しないため、クラックが生じ難い。
加熱されたガラスバルブ2の溶融半田32中に浸漬される直前の温度は、約160℃である。一方、上述したように、溶融半田32の温度は約250℃である。したがって、ガラスバルブ2を溶融半田に浸漬させた際、当該ガラスバルブ2と溶融半田32との温度差は約90℃である。
ところで、ガラスバルブ2のガラスの熱膨張係数(α30/380)は92×10−7であり、下記の式1に当てはめて計算すると、当該ガラスの耐熱温度は約90℃であることがわかる。
ΔT(耐熱温度)=9000/α(熱膨張係数)・・・式1
ガラスバルブ2と溶融半田32との温度差(90℃)が、ガラスの耐熱温度(90℃)以下であるため、ガラスバルブ2の端部2a,2bに熱衝撃によるクラックが生じ難い。
熱膨張係数の大きいガラス、具体的には熱膨張係数(α30/380)が90×10−7/K〜100×10−7/Kのガラスでガラスバルブ2が構成されている場合、ガラスバルブ2と溶融半田32との温度差が90℃以下であればクラックが生じ難い。
コーティング工程においては、端部2a,2bを浸漬させる際に、溶融半田32に超音波を加えてもよい。これにより、より良好な状態の半田層3b,4bを形成することができる。例えば、槽内31に超音波振動子(不図示)を配して溶融半田に超音波を加えることができる。
以上、第1の実施形態では、外部電極型放電ランプの製造方法について説明したが、第1の実施形態に係るランプの製造方法は上記に限定されない。
例えば、第1の実施形態に係るコーティング工程は、第1の端部2aのような構造の端部や、第2の端部2bのような構造の端部に半田をコーティングする場合に限らず、様々な構造の端部に半田をコーティングする場合に有効である。例えば、以下に説明するような構造の端部に半田をコーティングする場合が考えられる。
図8および図9は、第1の実施形態に係るランプの製造方法で製造した変形例に係る外部電極型放電ランプの一端部を示す断面図である。
例えば、図8に示す外部電極型放電ランプ40は、内面に保護層46および蛍光体層47が形成されたガラスバルブ42の端部42aに、電極本体層43aと半田層43bとからなる外部電極43が形成されている。当該端部42aは、略球形のビードガラス45を用いてビード封止されている。このような形状のビードガラス45を用いて封止された端部42も、本実施の形態に係る端部2aと同様にクラックが生じ易いため、本実施の形態に係るランプの製造方法が有効である。
また、図9に示す外部電極型放電ランプ50は、内面に保護層56および蛍光体層57が形成されたガラスバルブ52の端部52aに電極本体層53aと半田層53bとからなる外部電極53が形成されている。当該端部52aには、縮径加工によって発生した膨出部58が形成されている。このような膨出部58を有する端部52aはクラックが生じ易いため、本実施の形態に係るランプの製造方法が有効である。
さらに、他の構造として、ピンチシールされた端部にも本実施の形態に係るランプの製造方法が有効である。
<第2の実施形態>
第2の実施形態では、冷陰極放電ランプの製造方法について説明する。
図10は、第2の実施形態に係るランプの製造方法によって製造した冷陰極放電ランプを示す断面図である。
冷陰極放電ランプ100は、バックライトユニットの光源用であって、ガラスバルブ110と、ガラスバルブ110の両端部111,112に封止された一対の電極120,121と、それら両端部111,112の外表面に形成された給電端子130,131とを備える。
ガラスバルブ110は、ソーダガラス製である。上述したように本願において、ソーダガラスとは、NaOを5〜20mol%の範囲で含有するガラス材料である。ソーダガラス製のガラスバルブは熱衝撃に弱くクラックが生じ易い。したがって、ガラスバルブ110がソーダガラス製である場合は、本発明に係るランプの製造方法がより有効である。
ガラスバルブ110には、ソーダガラスとして特に鉛フリーガラス(NaO含有量5〜12mol%)を用いている。なお、鉛フリーガラスを用いる場合のより好ましいNaO含有量は、7〜10mol%の範囲である。鉛フリーガラス製のガラスバルブは、特に熱衝撃に弱くクラックが生じ易いため、本発明に係るランプの製造方法が有効である。
ガラスバルブ110は、全長は730mmであって、管状のガラスバルブ本体113と、ガラスバルブ本体113の長手方向両側に位置する一対の端部111,112とからなる。
ガラスバルブ本体113は、断面が円環形状であって、外径が4mm、内径が3mm、肉厚が0.5mmである。なお、ガラスバルブ本体113の構成は上記構成に限定されない。但し、冷陰極放電ランプ100を小型化するためには、ガラスバルブ110が小径かつ薄肉であることが望ましいため、一般的には、ガラスバルブ本体113の内径が1.4mm〜7.0mm、肉厚が0.2mm〜0.6mmであることが好ましい。
両端部111,112は、図10に示すように、ガラスバルブ110の管軸方向Xの最大肉厚が2mmであって、それぞれに電極120,121がビード封止されている。
ガラスバルブ110の内面には蛍光体層114が形成されている。蛍光体層114は、例えば、赤色蛍光体(Y:Eu3+)、緑色蛍光体(LaPO:Ce3+,Tb3+)および青色蛍光体(BaMgAl1627:Eu2+)からなる希土類蛍光体で形成されている。また、ガラスバルブ110の内部には、例えば、約1200μgの水銀、および、希ガスとして約8kPa(20℃)のネオン・アルゴン混合ガス(Ne95%+Ar5%)が封入されている。なお、蛍光体層114、水銀および希ガスの構成は上記構成に限定されないのは、第1の実施形態と同様である。
電極120,121は、電極本体122,123と、当該電極本体122,123に溶接されたリード線124,125とからなるホロー電極である。
電極本体122,123は、ニッケル(Ni)製の有底筒状であって、筒部の全長が5.2mm、外径が2.7mm、内径が2.3mm、肉厚が0.2mmである。なお、電極本体122,123は、ニッケル製に限定されず、例えばニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、或いは、モリブデン(Mo)製にすることが考えられる。
リード線124,125は、ジュメット線124a,125aと外部リード線124b,125bとの継線である。なお、リード線124,125は、上記に限定されず、例えばジュメット線の単線であってもよい。
リード線124,125は、ジュメット線124a,125aと外部リード線124b,125bとの接合面が、ガラスバルブ110の外表面とほぼ面一である。すなわち、ジュメット線124a,125aは、ガラスバルブ110の外表面よりも内側に位置し、外部リード線124b,125bは、ガラスバルブ110の外表面よりも外側に位置する。
ジュメット線124a,125aは、断面が略円形であって、全長が3mm、線径が0.8mmである。当該ジュメット線124a,125aは、外部リード線124b,125b側の端部がガラスバルブ110の両端部111,112に封止され、外部リード線124b,125b側とは反対側の端部が電極本体122,123の底部の外側面略中央に接合されている。
外部リード線124b,125bは、ガラスバルブ110の外表面から管軸X方向に向けて突出する突出部分であって、給電端子130,131と接合されている。外部リード線124b,125bは、断面が略円形であり、全長が1mm、線径が0.6mmである。
電極120,121は、ビードガラス115,116を介してガラスバルブ110の両端部111,112に封止されている。
ガラスバルブ110のガラスの熱膨張係数(α30/380)は92×10−7であり、 ビードガラス115,116のガラスの熱膨張係数(α30/380)は92×10−7である。また、ジュメット線124a,125aの半径方向の熱膨張係数(α30/380)は87×10−7〜100×10−7である。
クラックは、ガラス同士の接合部分のなじみの悪い部分、リード線120,121とガラスとのなじみの悪い部分、ガラスの厚み変化の大きい部分等に存在するひずみを基点として生じる。熱膨張係数が異なると膨張量に差が生じ、応力が働くためクラックが生じる。したがって、ガラスバルブ110を構成するガラスと、ビードガラス115,116を構成するガラスとの熱膨張係数との差が大きいとクラックが生じ易い。また、ガラスバルブ110またはビードガラス115,116を構成するガラスと、電極120,121のジュメット線124a,125aの熱膨張係数との差が大きいとクラックが生じ易い。そこで、熱膨張係数を合わせて、ガラスバルブ110、ビードガラス115,116およびジュメット線124a,125aの膨張量の差を少なくし、クラックを発生し難くしている。
なお、ガラスバルブ110およびビードガラス115,116のガラス、並びに、ジュメット線124a,125aの熱膨張係数は上記に限定されないが、それらの熱膨張係数が近い値である程クラックが生じ難い。
ところで、熱膨張係数が高いガラス、具体的には熱膨張係数(α30/380)が90×10−7/K〜100×10−7/Kのガラスは、クラックが生じ易いため、本実施の形態に係るランプの製造方法が有効である。また、熱膨張係数に拘らず、ガラスバルブ110の端部111,112がビードガラス115,116を用いてビード封止されている場合は、それらガラスバルブ110とビードガラス115,116との接合部分にクラックが生じ易いため、本実施の形態に係るランプの製造方法が有効である。さらに、ガラスバルブ110の端部111,112に電極120,121が封止されている場合も、それらガラスバルブ110と電極120,121との接合部分にクラックが生じ易いため、本実施の形態に係るランプの製造方法が有効である。
給電端子130,131は、半田製であって、ガラスバルブ110の両端部111,112にそれら両端部111,112を覆うようにして設けられている。すなわち、ガラスバルブ110のうちの給電端子130,131で覆われた部分が、本実施の形態におけるガラスバルブ110の端部111,112である。
各給電端子130,131は、冷陰極放電ランプ100をバックライトユニット(不図示)に取り付けた際、当該冷陰極放電ランプ100の端部を保持するソケットと電気的に接続される。そして、ソケットを介して、バックライトユニットの点灯回路から電力が供給される。
一般に半田は、導電性が良く、熱伝導率も低く、その上低価格であるため、給電端子130の材料として好適である。特に、スズ(Sn)、スズ・インジウム(In)合金、スズ・ビスマス(Bi)合金等を主成分とする半田は、機械的強度の高い給電端子130を形成することができるため、より好適である。それらに、アンチモン(Sb)、亜鉛(Zn)、アルミニウム(Al)、金(Au)、鉄(Fe)、白金(Pt)およびパラジウム(Pd)のうちの少なくとも1種類を添加した半田は、ガラスとの馴染みが良いために、ガラスバルブ110から剥がれ難い給電端子130を形成することができ、さらに好適である。加えて、鉛を含まない半田は、環境に配慮した冷陰極放電ランプ100を作製することができるため好適である。
次に、上記の構成からなる冷陰極放電ランプ100の製造方法について、図11および図12を参照しながら説明する。図11および図12は、ガラスバルブの封止工程を説明する図である。
図11に示すように、まず、ガラス管140の内側に蛍光体層141が形成されたものを準備する[工程a]。
次に、リード線124の部分にビードガラス115が嵌め込まれて固着された電極120(以下、第1の電極ユニット142)を、蛍光体層141付きガラス管40に挿入し、仮止めを行う[工程b]。仮止めとは、ビードガラス115が位置するガラス管140の外周部分をバーナー143で加熱して、ビードガラス115の外周の一部をガラス管140内周面に固着することをいう。ビードガラス115の外周の一部しか固着しないので、ガラス管140の管軸方向の通気性は維持される。なお、この場合の加熱温度は、ガラス管140外周表面において約700℃である。
次に、ガラス管140を上下に反転させ、リード線125の部分にビードガラス116が嵌め込まれて固着された電極121(以下、第2の電極ユニット144)を、第1の電極ユニット142とは反対側から挿入した後、ビードガラス116が位置するガラス管140の外周部分をバーナー145で加熱し、ガラス管140を封止して気密封止(第1封止)する[工程c]。この場合の加熱温度は、ガラス管140の外周表面において約1100℃である。
続いて、ガラス管140の、第2の電極ユニット142よりも端部寄りの一部をバーナー146で加熱して、くびれ部分147を形成した後、水銀ペレット148をガラス管140に投入する[工程d]。水銀ペレット148は、チタン(Ti)−タンタル(Ta)−鉄の焼結体に水銀を含浸させたものである。
続く[工程e]では、ガラス管140内の排気とガラス管140内への希ガスの充填を行う。具体的には、図示しない給排気装置のヘッドをガラス管140の水銀ペレット148側端部に装着し、まず、ガラス管140内を排気して真空にすると共に、図示しない加熱装置によってガラス管140全体を外周から加熱する。この場合の加熱温度は、ガラス管140の外周表面において約380℃である。これによって、蛍光体層141に潜入している不純ガスを含めガラス管140内の不純ガスが排出される。加熱を止めた後、所定量の希ガスが充填される。
希ガスが充填されると、ガラス管140の水銀ペレット148側端部をバーナー149で加熱して封止する[工程f]。
続いて、図12に示す[工程g]では、水銀ペレット148をガラス管140周囲に配された高周波発振コイル(不図示)によって誘導加熱して水銀を前記焼結体から蒸散させる(水銀出し工程)。その後、ガラス管140を加熱炉150内で加熱して、蒸散させた水銀をガラス管140内の第2の電極ユニット144の方へ移動させる。
次に、第1の電極ユニット142のビードガラス115が位置するガラス管140外周部分をバーナー151で加熱して、ガラス管140を封止して気密封止(第2封止)する[工程h]。この場合の加熱温度は、ガラス管140外周において約350℃である。
続いて、ガラス管140の、上記第2封止部分よりも水銀ペレット148側の端部部分を切離す[工程i]。
そして、上記エージング[工程j]の後、点灯検査等を経て、給電端子130,131形成前の冷陰極放電ランプが完成する。工程jでは、それぞれのリード線124,125に給電電極152,153を接続し、両給電電極152,153から、定常点灯の際に流す電流の2〜3倍程度のエージング電流を所定時間流して(例えば、20mAで7分)エージングを行う。
エージングの目的は、前記排気工程で不純ガスを排出しているものの、僅かにガラスバルブ110内空間(放電路)に残存する不純ガスを蛍光体に吸着させて両電極120,121間の放電を安定させることにある。
次に、ガラスバルブ110の両端部111,112に給電端子130,131を形成する。給電端子130,131は、コーティング工程において、ガラスバルブ110の端部111,112を溶融半田中に浸漬させて、当該端部111,112の外表面に半田をコーティングすることによって行う。
コーティング工程は、基本的に第1の実施形態に係るコーティング工程と同様であって、ディッピング法により行う。ディッピング法によれば、一様な厚みの給電端子130,131を簡単かつ安価に形成することができる。但し、給電端子130,131の端縁近傍については、端縁に近づくほど厚みを薄くしている。
コーティング工程では、第1の実施形態と同様の溶融槽30の槽内31に、スズ:95.2wt%、銀:3.8wt%、銅:1.0wt%の組成からなる約250℃の溶融半田32を溜め、前記溶融半田32中にガラスバルブ110の端部111,112をそれぞれ30秒間ずつ浸漬させて給電端子130,131を形成する。これにより、ガラスバルブ110の端部111,112の外表面に半田を肉厚5〜150μmでコーティングすることができる。
端部111,112を溶融半田32中に浸漬させる直前は、溶融槽30の上方に配置された第1の実施形態と同様の管状炉33でガラスバルブ110の端部111,112を加熱する。ガラスバルブ110の端部111,112は、貫通孔34内で約170℃に加熱されるが、前記貫通孔34から出て温度が下がり、溶融半田32中に浸漬させる直前には約160℃になる。
図13は、給電端子形成前のランプの端部付近を示す図である。ガラスバルブ110の端部111,112を溶融半田32中に浸漬させると、当該溶融半田32の熱は、ビードガラス115(116)付近の領域よりも、当該ガラスバルブ110の外表面付近の領域や、電極120(121)に早く伝搬する。したがって、図13に示すように、浸漬直後におけるガラスバルブ110の外表面付近の領域の膨張量Dや、電極120(121)のジュメット線124b(125b)の膨張量Fは、ビードガラス115(116)付近の領域の膨張量Eよりも大きい。そして、膨張量Dと膨張量Eとの差や、膨張量Fと膨張量Eとの差が大きい程クラックが生じ易い。
本実施の形態に係るランプの製造方法では、ガラスバルブ110の端部111,112を溶融半田32中に浸漬させる前に加熱することによって、浸漬直前の前記端部111,112の温度を溶融半田32の温度に近づけている。したがって、溶融半田32中に浸漬させる際の急激な温度変化を緩和することができ、上述のように膨張率の差が大きくなり易い構造の端部111,112であってもクラックが生じ難い。
なお、ガラスバルブ110の端部111,112を加熱する方法は、管状炉33を用いる方法に限定されない。例えば、ガス炉、電気炉、熱風炉或いは赤外ヒータ等で端部2a,2bを加熱してもよい。また、他の方法として、電極120,121を加熱することによってガラスバルブ110の端部111,112を内側から加熱してもよい。電極120,121を加熱する方法としては、外部リード線124a,125aに熱源を接触させて電極120,121を加熱する方法や、電極120,121をガラスバルブ110の周囲に配した高周波発振コイル(不図示)によって誘導加熱する方法が考えられる。さらに、上記加熱方法は複数の方法を同時に行ってもよい。
以上、第2の実施形態では、冷陰極放電ランプの製造方法について説明したが、第2の実施形態に係るランプの製造方法は上記に限定されない。
例えば、第2の実施形態に係るコーティング工程は、ホロー電極120,121が封止された構造の端部111,112に半田をコーティングする場合に限らず、様々な構造で封止されたガラスバルブの端部に半田をコーティングする場合に有効である。
また、以下に説明するように、ガラスバルブの端部ではなく、例えば、電極のガラスバルブ外表面から突出する部分の外表面に半田をコーティングする場合にも有効である。
図14は、第2の実施形態に係るランプの製造方法で製造した変形例に係る冷陰極放電ランプの一端部を示す断面図である。
図14に示すように、変形例に係る冷陰極放電ランプ200は、給電端子160,161の態様が異なる他は、基本的に本実施の形態に係る冷陰極放電ランプ100と同様の構成をしている。したがって、共通の構成部分には本実施の形態に係る冷陰極放電ランプ100と同じ符号を付してその説明は省略する。
給電端子160,161は、第2の実施形態に係る給電端子130,131と同様の材料によって、電極124,125のガラスバルブ110外表面から突出する部分の外表面全体、すなわち外部電極124b,125bの外表面全体を覆うように形成されている。また、給電端子160,161のガラスバルブ側の端縁は、それぞれジュメット線124a,124bおよびガラスバルブ110と接触している。
なお、給電端子160,161は、必ずしも外部電極124b,125bの外表面全体を覆うように形成されている必要はなく、外部電極124b,125bの外表面の一部のみを覆うように形成されていてもよい。
上記のような給電端子160,161は、コーティング工程において、外部電極124b,125bを溶融半田中に浸漬させて、当該外部電極124b,125bの外表面に半田をコーティングすることによって行う。
コーティング工程は、基本的に本実施の形態に係るコーティング工程と同様であって、ディッピング法により行う。具体的には、スズ:95.2wt%、銀:3.8wt%、銅:1.0wt%の組成からなる約250℃の溶融半田32を溜め、前記溶融半田32中にガラスバルブ110の端部111,112をそれぞれ2〜3秒間ずつ浸漬させて給電端子160,161を形成する。これにより、外部電極124b,125bの外表面に半田を肉厚8〜20μmでコーティングすることができる。
外部電極124b,125bを溶融半田32中に浸漬させる直前は、溶融槽30の上方に配置された本実施の形態と同様の管状炉33でガラスバルブ110の端部111,112を加熱する。なお、ガラスバルブ110の端部111,112を加熱する方法は、本実施の形態と同様に、管状炉33を用いる方法に限定されない。
変形例に係るランプの製造方法では、ガラスバルブ110の端部111,112を溶融半田32中に浸漬させる前に加熱することによって、浸漬直前の前記端部111,112の温度を溶融半田32の温度に近づけている。したがって、外部電極124b,125bを溶融半田32中に浸漬させた際に、ガラスバルブ110の一部が溶融半田32と接触することによって生じる熱衝撃や、外部電極124b,125bからガラスバルブ110へ伝わる熱によって生じる熱衝撃を緩和することができ、ガラスバルブ110の封着部分111,112にクラックが生じ難い。
本発明に係るランプの製造方法は、外部電極放電ランプや冷陰極放電ランプの製造以外にも、例えば熱陰極放電ランプなど他のランプの製造にも利用できる。また、本発明に係るランプの製造方法は、蛍光ランプのみならず蛍光ランプ以外の水銀蒸気放電ランプなどのランプの製造にも利用できる。
第1の実施形態に係るランプの製造方法で製造した外部電極型放電ランプを示す断面図 ガラスバルブの封止工程を説明する図 ガラスバルブの封止工程を説明する図 外部電極の形成工程を説明するフローチャート コーティング工程を説明する図 外部電極形成前のランプのビード封止された側の端部付近を示す図 ガラスの膨張量の経時的変化を示す図 第1の実施形態に係るランプの製造方法で製造した変形例に係る外部電極型放電ランプの一端部を示す断面図 第1の実施形態に係るランプの製造方法で製造した変形例に係る外部電極型放電ランプの一端部を示す断面図 第2の実施形態に係るランプの製造方法によって製造した冷陰極放電ランプを示す断面図 ガラスバルブの封止工程を説明する図 ガラスバルブの封止工程を説明する図 給電端子形成前のランプの端部付近を示す図 第2の実施形態に係るランプの製造方法で製造した変形例に係る冷陰極放電ランプの一端部を示す断面図
符号の説明
1,100 ランプ
2,110 ガラスバルブ
2a,2b,111,112 端部
3,4 外部電極
32 溶融半田
120,121 電極

Claims (10)

  1. ガラスバルブの端部を封止する封止工程と、封止された前記端部を溶融半田中に浸漬させてその外表面を半田でコーティングするコーティング工程とを含むランプの製造方法であって、
    前記コーティング工程において、浸漬直前の前記端部の温度が前記溶融半田の温度に近づくよう浸漬前に前記端部を加熱することを特徴とするランプの製造方法。
  2. 前記加熱を前記溶融半田よりも熱伝導率の低い媒体を介して行うことを特徴とする請求項1記載のランプの製造方法。
  3. 前記加熱を気相中で行うことを特徴とする請求項1または2記載のランプの製造方法。
  4. 前記ガラスバルブは、NaOの含有量が5〜20mol%のガラスからなることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のランプの製造方法。
  5. 前記ガラスバルブは、熱膨張係数(α30/380)が90×10−7/K〜100×10−7/Kのガラスからなることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のランプの製造方法。
  6. 浸漬直前の前記端部と前記溶融半田との温度差が90度以下になるよう浸漬前に前記端部を加熱することを特徴とする請求項5に記載のランプの製造方法。
  7. 前記封止工程において前記端部をビード封止することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のランプの製造方法。
  8. 前記端部に外部電極を備えたランプの製造方法であって、前記端部の外表面に溶融半田をコーティングすることによって前記外部電極の少なくとも一部を形成することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のランプの製造方法。
  9. 前記端部に電極が封止されたランプの製造方法であって、前記電極を加熱することによって浸漬前に前記端部を加熱することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のランプの製造方法。
  10. ガラスバルブの端部に電極を封止する封止工程と、前記電極の前記ガラスバルブ外表面から突出した部分を溶融半田中に浸漬させてその浸漬部分の外表面に半田をコーティングするコーティング工程とを含むランプの製造方法であって、
    前記コーティング工程において、浸漬直前の前記端部の温度が前記溶融半田の温度に近づくよう浸漬前に前記端部を加熱することを特徴とするランプの製造方法。
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