JP2008084468A - 光情報記録媒体の製造方法及び製造システム - Google Patents

光情報記録媒体の製造方法及び製造システム Download PDF

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Abstract

【課題】レーザ光で可視情報記録層に可視情報を描画する場合に、可視情報記録層に対するレーザ光のフォーカシングが良好で、且つ、可視情報記録層に描画された可視情報の鮮明度も良好にすることができる光情報記録媒体を製造する。
【解決手段】製造システム100は、第1積層体12(第1基板18、デジタル情報記録層20、第1反射層22を有する)、又は第2積層体14(第2基板24、第2反射層26、可視情報記録層28、第3反射層30を有する)上に紫外線硬化型樹脂を塗布するための塗布装置120と、第1積層体12と第2積層体14とを貼り合せるための貼り合わせ装置122と、紫外線硬化型樹脂を硬化させるための紫外線照射装置124とを有する。紫外線照射装置124は、第1積層体12の第1基板18の端面から紫外線を照射する第1方式と、第2積層体14の第2基板24の端面から紫外線を照射する第2方式とに選択的に切り替わる。
【選択図】図3

Description

本発明は、レーザ光により情報の記録再生が可能な光情報記録媒体に関し、特に、レーザ光により描画も可能な光情報記録媒体の製造方法及び製造システムに関する。
近時、記録面に対する情報記録(デジタルデータ記録)に加え、光ディスクに対して、高コントラスト比の画像を記録することが可能な画像形成装置及び画像形成方法が提案されている(例えば、特許文献1〜4参照)。しかし、当該画像形成装置及び画像形成方法では、トラッキングをかけずに描画記録を行うため、描画の正確性や安定性に欠けてしまうといった問題がある。
そこで、可視画像が描画される可視情報記録層のレーザ光照射面側に反射層を形成する方法が提案されている(例えば特許文献5参照)。この方法では、「レーベル面側から照射されたレーザ光108が第2反射層111により反射された反射光109が安定し、この安定した反射光109によりフォーカシングが行われることにより、低出力のレーザ光を用いて、可視情報記録層105に鮮明な可視情報を記録することが可能となる。」ことが開示されている。
また、上述の特許文献5には、「第2反射層111の厚さは、第1反射層103と同様に、厚さの下限は通常30nm、好ましくは50nmであり、上限は通常150nm、好ましくは120nmである。」ことが開示されている。さらに、段落[0054]には、第2反射層にはAuを用いて半透明反射層を形成することが開示されており、実施例では、第2反射層としてAuを用いて膜厚5nmの半透明反射層を用いることが開示されている。
特開2004−005848号公報 特開2000−113516号公報 特開2001−283464号公報 特開2000−173096号公報 特開2004−213811号公報
しかしながら、本発明者らが鋭意検討した結果、可視情報記録層のレーザ照射面側にAuを用いて第2反射層を設けた場合には、フォーカシングが良好であるものの、可視情報記録層に対してレーザ描画の鮮明度が不十分となることを見出した。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、レーザ光で可視情報記録層に可視情報を描画する場合に、可視情報記録層に対するレーザ光のフォーカシングが良好で、且つ、可視情報記録層に描画された可視情報の鮮明度も良好にすることができる光情報記録媒体を製造することができる光情報記録媒体の製造方法及び製造システムを提供することを目的とする。
第1の本発明に係る光情報記録媒体の製造方法は、レーザ光によりデジタル情報が記録されるデジタル情報記録層と第1反射層とを有する第1積層体と、レーザ光により可視情報が記録される可視情報記録層を有する第2積層体とが紫外線硬化型樹脂を介して貼り合わされた光情報記録媒体の製造方法において、前記可視情報記録層の前記第2積層体の端面側に隣接する部分に第2反射層を形成する工程と、前記紫外線硬化型樹脂に紫外線を照射して前記紫外線硬化型樹脂を硬化させる紫外線照射工程とを有することを特徴とする。
これにより、レーザ光で可視情報記録層に可視情報を描画する場合に、可視情報記録層に対するレーザ光のフォーカシングが良好で、且つ、可視情報記録層に描画された可視情報の鮮明度も良好にすることができる光情報記録媒体を製造することができる。
そして、第1の本発明において、製造される前記光情報記録媒体が、前記第1積層体の端面側から入射されたレーザ光によって前記デジタル情報記録層にデジタル情報が記録され、前記第2積層体の端面側から入射されたレーザ光によって前記可視情報記録層に可視情報が記録される光情報記録媒体である場合に、前記紫外線照射工程は、前記第2積層体の端面側から前記紫外線を照射して前記紫外線硬化型樹脂を硬化させるようにしてもよい。
また、製造される前記光情報記録媒体が、前記第1積層体の端面側から入射されたレーザ光によって前記デジタル情報記録層にデジタル情報が記録され、前記第1積層体の端面側から入射されたレーザ光によって前記可視情報記録層に可視情報が記録される光情報記録媒体である場合に、前記紫外線照射工程は、前記第1積層体の端面側から前記紫外線を照射して前記紫外線硬化型樹脂を硬化させるようにしてもよい。
この場合、DVDの2層型(2層の色素記録層を有するタイプ)を製造するラインを利用しても製造することができるため、従来から実績のあるDVDの2層型の製造ラインに簡単な改良を加えるだけで実現できるため、大幅な設備投資を必要としない点でも優れている。
次に、第2の本発明に係る光情報記録媒体の製造システムは、レーザ光によりデジタル情報が記録されるデジタル情報記録層と第1反射層とを有する第1積層体と、レーザ光により可視情報が記録される可視情報記録層を有する第2積層体とが紫外線硬化型樹脂を介して貼り合わされた光情報記録媒体の製造システムにおいて、前記可視情報記録層の前記第2積層体の端面側に隣接する部分に第2反射層を形成する第2反射層形成装置と、前記紫外線硬化型樹脂に紫外線を照射して前記紫外線硬化型樹脂を硬化させる紫外線照射装置とを有することを特徴とする。
これにより、レーザ光で可視情報記録層に可視情報を描画する場合に、可視情報記録層に対するレーザ光のフォーカシングが良好で、且つ、可視情報記録層に描画された可視情報の鮮明度も良好にすることができる光情報記録媒体を製造することができる。
そして、第2の本発明において、製造される前記光情報記録媒体が、前記第1積層体の端面側から入射されたレーザ光によって前記デジタル情報記録層にデジタル情報が記録され、前記第2積層体の端面側から入射されたレーザ光によって前記可視情報記録層に可視情報が記録される光情報記録媒体である場合、前記紫外線照射装置は、前記第2積層体の端面側から前記紫外線を照射して前記紫外線硬化型樹脂を硬化させるようにしてもよい。
また、第2の本発明において、製造される前記光情報記録媒体が、前記第1積層体の端面側から入射されたレーザ光によって前記デジタル情報記録層にデジタル情報が記録され、前記第1積層体の端面側から入射されたレーザ光によって前記可視情報記録層に可視情報が記録される光情報記録媒体である場合、前記紫外線照射装置は、前記第1積層体の端面側から前記紫外線を照射して前記紫外線硬化型樹脂を硬化させるようにしてもよい。
この場合、DVDの2層型(2層の色素記録層を有するタイプ)を製造するラインを利用しても製造することができるため、従来から実績のあるDVDの2層型の製造ラインに簡単な改良を加えるだけで実現できるため、大幅な設備投資を必要としない点でも優れている。
以上説明したように、本発明に係る光情報記録媒体の製造方法及び製造システムによれば、レーザ光で可視情報記録層に可視情報を描画する場合に、可視情報記録層に対するレーザ光のフォーカシングが良好で、且つ、可視情報記録層に描画された可視情報の鮮明度も良好にすることができる光情報記録媒体を製造することができる。
以下、本発明に係る光情報記録媒体の製造方法及び製造システムの実施の形態例を図1〜図12を参照しながら説明する。
先ず、本実施の形態に係る製造方法及び製造システムで作製される光情報記録媒体について説明する。
光情報記録媒体は、基板と、該基板上に形成され、且つ、前記基板側から照射される光によりデジタル情報(ピット情報)が記録されるデジタル情報記録層と、前記基板側とは反対側であるレーベル面側から照射される光により可視情報が記録される可視情報記録層とを有する。
具体的に、2つの光情報記録媒体(第1光情報記録媒体10A及び第2光情報記録媒体10B)について図1及び図2を参照しながら説明する。
[第1光情報記録媒体10A]
第1光情報記録媒体10Aは、図1に示すように、第1積層体12と第2積層体14とを有する。第1積層体12は、表面にプリグルーブ16が形成された透明性の第1基板18と、該第1基板18上に形成されたデジタル情報記録層20と、該デジタル情報記録層20上に形成された第1反射層22とを有する。第2積層体14は、表面にプリピット(図示せず)が形成された透明性の第2基板24と、該第2基板24上に形成された第2反射層26と、該第2反射層26上に形成された可視情報記録層28と、該可視情報記録層28上に形成された第3反射層30とを有する。そして、第1積層体12及び第2積層体14が、第1反射層22と第3反射層30とが対向するように、接着層32を介して貼り合わされている。
デジタル情報記録層20は、例えば第1基板18側から照射されたレーザ光34によってデータ(ピット情報)の記録及び/又は再生が可能となっている。
可視情報記録層28は、例えば第2基板24の端面(レーベル面)側から照射されたレーザ光34によって可視情報(画像)が記録できるようになっている。
上述した第1光情報記録媒体10Aの構成としては、レーザ光34の照射により可視情報の描画が可能な可視情報記録層28と、該可視情報記録層28のレーベル面側に形成された第2反射層26とを具備した構成であれば特に限定されない。すなわち、読出し専用型、追記型、書換え可能型等のいずれにすることもできる。なかでも、追記型であることが好ましい。また、記録形式としては、相変化型、光磁気型、色素型等、特に制限されない。なかでも、色素型であることが好ましい。
特に、図1に示す第1光情報記録媒体10Aは、第1基板18上にデジタル情報記録層20を有し、第2基板24上に可視情報記録層28を有し、これらが貼り合わされた構成であることから、例えばDVD(DVDの他、DVD−RやDVD−RW、HD DVD等を含む)の構成に適用することが好ましい。
第1光情報記録媒体10Aの層構成としては、図1に示す層構成のほか、例えば、以下の構成が挙げられる。
(1)第1の層構成は、図示しないが、第1基板18上に、デジタル情報記録層20、第1反射層22、接着層32を順次形成し、接着層32上に、第2反射層26及び可視情報記録層28を有する第2基板24を貼り合わせる構成である。
(2)第2の層構成は、図示しないが、第1基板18上に、デジタル情報記録層20、第1反射層22、保護層、接着層32を順次形成し、接着層32上に、第2反射層26及び可視情報記録層28を有する第2基板24を貼り合わせる構成である。
(3)第3の層構成は、図示しないが、第1基板18上に、デジタル情報記録層20、第1反射層22、第1保護層、接着層32、第2保護層を順次形成し、該第2保護層上に、第2反射層26及び可視情報記録層28を有する第2基板24が形成されている構成である。
(4)第4の層構成は、図示しないが、第1基板18上に、デジタル情報記録層20、第1反射層22、第1保護層、接着層32、第2保護層、第3保護層を順次形成し、該第3保護層上に、第2反射層26及び可視情報記録層28を有する第2基板24が形成されている構成である。
(5)第5の層構成は、第1基板18上に、デジタル情報記録層20、第1反射層22、接着層32、第3反射層30を順次形成し、該第3反射層30上に、可視情報記録層28及び第2反射層26を有する第2基板24が形成されている構成である。この層構成は図1とほぼ同じになる。
(6)第6の層構成は、図示しないが、第1基板18上に、デジタル情報記録層20、第1反射層22、第1保護層を順次形成し、一方、第2基板24上に第2反射層26、可視情報記録層28、第3反射層30、第2保護層を順次形成し、接着層32を介して第1保護層及び第2保護層を貼り合わせる構成である。
なお、図1に示す層構成、並びに上記(1)〜(6)の層構成は単なる例示であり、これらの層構成は上述の順番のみでなく、一部を入れ替えてもよい。また、一部(可視情報記録層28を除く)を省略してもかまわない。さらに、各層は1層で構成されても複数層で構成されてもよい。
以下、図1に記載の層構成を例に、第1光情報記録媒体10Aの各層とその形成方法について説明する。
(デジタル情報記録層20)
デジタル情報記録層20は、記録及び再生に使用されるレーザ光により情報の記録及び再生が行われる層である。特に、デジタル情報等の符号情報(コード化情報)が記録される。デジタル情報記録層20としては、色素記録層でも相変化型記録層でもよいが、色素記録層が好ましい。
色素記録層(デジタル情報記録層20)に含有される色素の具体例としては、シアニン色素、オキソノール色素、アゾ色素、フタロシアニン色素、トリアゾール化合物(ベンゾトリアゾール化合物を含む)、トリアジン化合物、メロシアニン化合物、アミノブタジエン化合物、桂皮酸化合物、ベンゾオキサゾール化合物、ピロメテン化合物、スクアリリウム化合物等が挙げられる。なお、これらは配位中心に金属原子を持っていてもよい。
また、特開平4−74690号公報、同8−127174号公報、同11−53758号公報、同11−334204号公報、同11−334205号公報、同11−334206号公報、同11−334207号公報、特開2000−43423号公報、同2000−108513号公報、及び同2000−158818号公報等に記載されている色素を用いることも可能である。
上記化合物の中では、光ディスク10が「CD−R」の場合、シアニン色素、アゾ色素、フタロシアニン色素が好ましく、「DVD−R」の場合、シアニン色素、オキソノール色素、アゾ色素(Ni、Co錯体を含む)、ピロメテン化合物が好ましく、「ブルーレイディスク及びHD DVD」の場合、シアニン色素、オキソノール色素、アゾ色素、フタロシアニン色素、ベンゾトリアゾール化合物、トリアジン化合物が好ましい。
また、「CD−R」の場合、シアニン色素、アゾ色素、フタロシアニン色素がさらに好ましく、「DVD−R」の場合、シアニン色素、オキソノール色素、アゾ色素(Ni、Co錯体を含む)がさらに好ましく、「ブルーレイディスク及びHD DVD」の場合、シアニン色素、オキソノール色素、アゾ色素、フタロシアニン色素がさらに好ましい。
デジタル情報記録層20は、色素等の記録物質を、結合剤等と共に適当な溶剤に溶解して塗布液を調製する。次いでこの塗布液を基板上に塗布して塗膜を形成した後、乾燥することにより形成される。塗布液中の記録物質の濃度は、一般に0.01〜15質量%の範囲であり、好ましくは0.1〜10質量%の範囲、より好ましくは0.5〜5質量%の範囲、最も好ましくは0.5〜3質量%の範囲である。
デジタル情報記録層20の形成は、蒸着、スパッタリング、CVD、又は溶剤塗布等の方法によって行うことができるが、溶剤塗布が好ましい。
塗布液の溶剤としては、酢酸ブチル、乳酸エチル、セロソルブアセテート等のエステル;メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトン等のケトン;ジクロルメタン、1,2−ジクロルエタン、クロロホルム等の塩素化炭化水素;ジメチルホルムアミド等のアミド;メチルシクロヘキサン等の炭化水素;ジブチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル;エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、ジアセトンアルコール等のアルコール;2,2,3,3−テトラフルオロプロパノール等のフッ素系溶剤;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のグリコールエーテル類等を挙げることができる。
上記溶剤は使用する色素の溶解性を考慮して単独で、あるいは二種以上を組み合わせて使用することができる。塗布液中にはさらに酸化防止剤、UV吸収剤、可塑剤、潤滑剤等、各種の添加剤を目的に応じて添加してもよい。
結合剤を使用する場合、該結合剤の例としては、ゼラチン、セルロース誘導体、デキストラン、ロジン、ゴム等の天然有機高分子物質;及びポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリイソブチレン等の炭化水素系樹脂;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル・ポリ酢酸ビニル共重合体等のビニル系樹脂;ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル樹脂;ポリビニルアルコール、塩素化ポリエチレン、エポキシ樹脂、ブチラール樹脂、ゴム誘導体、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂等の熱硬化性樹脂の初期縮合物等の合成有機高分子を挙げることができる。
デジタル情報記録層20の材料として結合剤を併用する場合、結合剤の使用量は、一般に色素の質量の0.01倍量〜50倍量の範囲にあり、好ましくは0.1倍量〜5倍量の範囲にある。
前記溶剤塗布の塗布方法としては、スプレー法、スピンコート法、ディップ法、ロールコート法、ブレードコート法、ドクターロール法、スクリーン印刷法等を挙げることができる。デジタル情報記録層20は単層でも重層でもよい。デジタル情報記録層20の層厚は一般に10〜500nmの範囲にあり、好ましくは15〜300nmの範囲にあり、より好ましくは20〜150nmの範囲にある。
デジタル情報記録層20には、該デジタル情報記録層20の耐光性を向上させるために、種々の褪色防止剤を含有させることができる。褪色防止剤としては、一般的に、一重項酸素クエンチャーが用いられる。一重項酸素クエンチャーとしては、既に公知の特許明細書等の刊行物に記載のものを利用することができる。その具体例としては、特開昭58−175693号、同59−31194号、同60−18387号、同60−19586号、同60−19587号、同60−35054号、同60−36190号、同60−36191号、同60−44554号、同60−44555号、同60−44389号、同60−44390号、同60−54892号、同60−47069号、同68−209995号、特開平4−25492号、特公平1−38680号、及び同6−26028号等の各公報、ドイツ特許第350399号明細書、そして日本化学会誌1992年10月号第1141頁等に記載のものを挙げることができる。
前記一重項酸素クエンチャー等の褪色防止剤の使用量は、通常、色素の質量の0.1〜50質量%の範囲であり、好ましくは、0.5〜45質量%の範囲、さらに好ましくは、3〜40質量%の範囲、特に好ましくは5〜25質量%の範囲である。
相変化型のデジタル情報記録層20を構成する材料の具体例としては、Sb−Te合金、Ge−Sb−Te合金、Pd−Ge−Sb−Te合金、Nb−Ge−Sb−Te合金、Pd−Nb−Ge−Sb−Te合金、Pt−Ge−Sb−Te合金、Co−Ge−Sb−Te合金、In−Sb−Te合金、Ag−In−Sb−Te合金、Ag−V−In−Sb−Te合金、Ag−Ge−In−Sb−Te合金、等が挙げられる。なかでも、多数回の書き換えが可能であることから、Ge−Sb−Te合金、Ag−In−Sb−Te合金が好ましい。相変化型のデジタル情報記録層20の層厚としては、10〜50nmとすることが好ましく、15〜30nmとすることがより好ましい。以上の相変化型のデジタル情報記録層20は、スパッタ法、真空蒸着法等の気相薄膜堆積法等によって形成することができる。
(第1基板18、第2基板24)
第1光情報記録媒体10Aの第1基板18及び第2基板24は、従来の光情報記録媒体の基板として用いられている各種の材料から任意に選択することができる。なお、ここでは、第2基板24のうち、第2反射層26及び可視情報記録層28が形成される面にプリピット(図示せず)が形成されている。
第1基板18及び第2基板24の材料としては、例えば、ガラス、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂、エポキシ樹脂、アモルファスポリオレフィン及びポリエステル等を挙げることができ、所望によりそれらを併用してもよい。なお、これらの材料はフィルム状として又は剛性のある基板として使うことができる。上記材料の中では、耐湿性、寸法安定性及び価格等の点からポリカーボネートが好ましい。
第2基板24は、スタンパを用いて、可視情報記録層28が形成される側にプリピット(図示せず)を有する基板を作製する工程を経て製造される。
第1基板18及び第2基板24の厚さは、0.1〜1.2mmとすることが好ましく、0.2〜1.1mmとすることがより好ましく、0.5〜1.1mmであることがさらに好ましい。0.5〜1.1mmであることで、例えばDVD−R及びDVD+RのドライブやDVDレコーダに搭載されているレーザ光34での描画が可能になる。また、第1基板18には基本的にグルーブもしくはトラッキング用のサーボ信号が形成されていることが好ましく、第2基板24にはそのような溝もしくはトラッキング用のサーボ信号が形成された基板を用いてもよい。第1基板18のプリグルーブ16のトラックピッチは、280〜900nmの範囲にとすることが好ましく、300〜800nmの範囲とすることがより好ましい。また、プリグルーブ16の深さ(溝深さ)は、15〜200nmの範囲とすることが好ましく、25〜180nmの範囲とすることがより好ましい。
可視情報記録層28に高精彩な可視画像を記録するには、第2基板24にもトラッキング用のプリグルーブ(溝)を設けてもよい。この場合、プリグルーブのトラックピッチは、記録用のレーザ光34の強度分布の観点から、0.3〜200μmの範囲にとすることが好ましく、0.6〜100μmの範囲とすることがより好ましく、0.7〜50μmとすることがさらに好ましい。
また、可視情報の記録時にトラッキングをかけて、且つ、レーザ光34を入射する側の基板厚さが0.6mmの場合において、溝の深さは、50〜250nmとすることが好ましく、80〜200nmとすることがより好ましく、100〜180nmとすることがさらに好ましい。溝の幅は、100〜600nmとすることが好ましく、200〜500nmとすることがより好ましく、250〜450nmとすることがさらに好ましい。なお、溝形状は、レーザ光34の波長、NA、基板厚等でその最適範囲が異なることがある。
第1基板18の表面(プリグルーブ16が形成された面(ROMの場合はピットが形成された面)側)には、平面性の改善、接着力の向上、及びデジタル情報記録層20の変質防止の目的で、下塗層が設けられてもよい。
下塗層の材料としては例えば、ポリメチルメタクリレート、アクリル酸・メタクリル酸共重合体、スチレン・無水マレイン酸共重合体、ポリビニルアルコール、N−メチロールアクリルアミド、スチレン・ビニルトルエン共重合体、クロルスルホン化ポリエチレン、ニトロセルロース、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、ポリイミド、酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート等の高分子物質;及びシランカップリング剤等の表面改質剤等を挙げることができる。下塗層は、上記物質を適当な溶剤に溶解又は分散して塗布液を調製した後、この塗布液をスピンコート、ディップコート、エクストルージョンコート等の塗布法により基板表面に塗布することにより形成することができる。
下塗層の層厚は一般に0.005〜20μmの範囲にあり、好ましくは0.01〜10μmの範囲である。
一方、可視情報記録層28に描画された可視情報において、鏡面反射光による周囲の映りこみを防止するには、第2基板24に粗面化処理を施すことが好ましい。
第2基板24への粗面化処理方法としては、種々の方法があり特に限定はされないが、下記のような第1粗面化処理〜第5粗面化処理のいずれかを適用することが好ましい。
(1)第1粗面化処理は、第2基板24が接触する一方の面に、粗面化処理が施されたスタンパを用いて、第2基板24の第2反射層26が形成される側の面を粗面化するものである。具体的には、まず、第2基板24を作製する際に使用するスタンパに粗面化処理を施す。当該粗面化処理の方法としては、例えば、サンドブラストといったブラスト処理等を行い、所望の粗さとしておく。また、第5粗面化処理で説明するような化学処理を施してもよい。そして、このスタンパを粗面化面が第2基板24の樹脂材料に接触するように、金型に設置し、公知の方法により成型することで、一方の面のみが粗面化された第2基板24が作製される。なお、上記「所望の粗さ」としては、例えば、当該粗面化された面の10点平均粗さ(Rz)が0.3〜5μmであって、且つ、粗さ曲線要素の平均長さ(RSm)が、10〜500μmとすることが好ましい。
(2)第2の粗面化処理は、成型後に第2基板24が接触する一方の面に粗面化処理が施された成型金型を用いて、第2基板24の第2反射層26が形成される側の面を粗面化するものである。具体的には、第2基板24の成型用金型で、その一方の主面に粗面化処理を施す。当該粗面化処理の方法としては、上記第1粗面化処理の場合と同様であり、当該金型を用い、公知の方法により成型することで、一方の面のみが粗面化された第2基板24が作製される。
(3)第3粗面化処理は、第2基板24を作製した後、第2反射層26が形成される側の面に微粒子を分散した樹脂を塗布し、樹脂を硬化させて、第2基板24の第2反射層26が形成される側の面を粗面化するものである。上記樹脂としては、アクリレート系紫外線硬化型樹脂、エポキシ系、イソシアネート系熱硬化性樹脂等を使用することができる。
また、微粒子は、SiO2、Al23等の無機微粒子やポリカーボネート、アクリル系の樹脂粒子等を使用することができる。微粒子の体積平均粒径は、0.3〜200μmであることが好ましく、0.6〜100μmであることがより好ましい。当該微粒子の粒径と添加量を調整することで、粗面化面を所望の粗さとすることができる。
(4)第4粗面化処理は、第2基板24を作製した後、第2反射層26が形成される側の面に機械加工処理を施して、第2基板24の第2反射層23が形成される側の面を粗面化するものである。機械加工処理としては、種々の処理が適用できるが、サンドブラストといったブラスト処理を適用することが好ましい。
(5)第5粗面化処理は、第2基板24を作製した後、第2反射層26が形成される側の面に化学処理を施して、第2基板24の第2反射層26が形成される側の面を粗面化するものである。化学処理としては、成型後の第2基板24の一方の面に溶剤を塗布したり、スプレーで噴霧する等してエッチングする処理を適用することができる。当該溶剤としては、ジメチルホルムアミド等の有機溶剤が好ましく、それ以外に、硝酸、塩酸、硫酸といった酸性溶剤等を挙げることができる。上記のような酸性溶剤の規定度を調整したり、塗布時間を調整することで、所望の粗さとすることができる。
(第1反射層22、第3反射層30)
情報の再生時における反射率の向上の目的で、デジタル情報記録層20、可視情報記録層28に隣接して第1反射層22、第3反射層30が設けられる。第1反射層22及び第3反射層30の材料である光反射性物質はレーザ光34に対する反射率が高い物質であり、その例としては、Mg、Se、Y、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Re、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、Pd、Ir、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Al、Ga、In、Si、Ge、Te、Pb、Po、Sn、Bi等の金属及び半金属あるいはステンレス鋼を挙げることができる。これらの物質は単独で用いてもよいし、あるいは2種以上の組合せで、又は合金として用いてもよい。これらのうちで好ましいものは、Cr、Ni、Pt、Cu、Ag、Au、Al及びステンレス鋼である。特に好ましくは、Au、Ag、Alあるいはこれらの合金であり、最も好ましくは、Ag、Alあるいはそれらの合金である。第1反射層22及び第3反射層30は、例えば、上記光反射性物質を蒸着、スパッタリング又はイオンプレーティングすることにより、デジタル情報記録層20及び可視情報記録層28の上に形成することができる。第1反射層22及び第3反射層30の層厚は、10〜300nmの範囲にあり、50〜200nmの範囲にあることが好ましい。
(第2反射層26)
可視情報記録層28に対するレーザ光のフォーカシングを良好することと、可視情報記録層28に描画された可視情報の鮮明度を良好にする目的で、可視情報記録層28のレーベル面側に隣接して第2反射層26が設けられる。第2反射層26の材料である光反射性物質はレーザ光に対する反射率が高い物質であり、その例としては、Mg、Se、Y、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Re、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、Pd、Ir、Pt、Cu、Ag、Zn、Cd、Al、Ga、In、Si、Ge、Te、Pb、Po、Sn、Bi等の金属及び半金属あるいはステンレス鋼を挙げることができる。これらの物質は単独で用いてもよいし、あるいは2種以上の組合せで、又は合金として用いてもよい。これらのうちで好ましいものは、Cr、Ni、Pt、Cu、Ag、Al及びステンレス鋼である。特に好ましくは、Ag、Alあるいはこれらの合金であり、最も好ましくは、Agあるいはその合金である。第2反射層26は、例えば、上記光反射性物質を蒸着、スパッタリング又はイオンプレーティングすることにより、第2基板24上に形成することができる。第2反射層26の層厚は、10〜30nmであることが好ましく、さらに好ましくは15〜25nmである。
(接着層32)
接着層32は、図1における第1積層体12と第2積層体14とを接着するための層であり、第1反射層22と第3反射層30との間に位置する。接着層32に使用される接着剤としては、公知の紫外線硬化型樹脂等を使用することができる。
(可視情報記録層28)
第1光情報記録媒体10Aは、上述したように、デジタル情報記録層20とは反対側の面に可視情報記録層28を有する。可視情報記録層28には、文字、図形、絵柄等、ユーザが所望する可視画像(可視情報)が記録される。可視情報記録層28に記録される可視情報とは、視覚的に認識可能な画像を意味し、文字(列)、絵柄、図形等あらゆる視認可能な情報を含む。可視情報としては、文字、図形、絵柄等、ユーザが所望する可視画像が含まれ、具体的には、ディスクのタイトル、内容情報、内容のサムネール、関連した絵柄、デザイン的な絵柄、著作権情報、記録日時、記録方法、記録フォーマット、バーコード等が挙げられる。
また、文字情報としては、使用可能者指定情報、使用期間指定情報、使用可能回数指定情報、レンタル情報、分解能指定情報、レイヤー指定情報、ユーザ指定情報、著作権者情報、著作権番号情報、製造者情報、製造日情報、販売日情報、販売店又は販売者情報、使用セット番号情報、地域指定情報、言語指定情報、用途指定情報、製品使用者情報、使用番号情報等が挙げられる。
可視情報記録層28は、レーザ光34の照射により、文字、画像、絵柄等の画像情報を視認可能に記録できればよい。レーザ光34の照射によって可視情報を明瞭に形成できることを考慮すると、可視情報記録層28は、色素化合物を含有することが好ましい。そして、その構成材料としては、上述したデジタル情報記録層20において説明した色素を好適に用いることができる。この場合、コスト等を考慮して、可視情報記録層28は色素化合物を含有する塗布液を用いてスピンコートにより形成されていることが好ましい。
また、第1光情報記録媒体10Aにおいては、上述したデジタル情報記録層20の構成成分(色素又は相変化記録材料)と可視情報記録層28の構成成分とを同じにしても、異ならせてもよいが、デジタル情報記録層20と可視情報記録層28とでそれぞれ要求される特性が相違するため、構成成分は異ならせることが好ましい。具体的には、デジタル情報記録層20の構成成分は記録・再生特性に優れるものとし、可視情報記録層28の構成成分は記録される可視情報(画像)のコントラストが高くなるものとすることが好ましい。特に、色素を用いる場合、可視情報記録層28には、記録される可視情報(画像)のコントラスト向上の観点から、上述した色素の中でも特に、シアニン色素、フタロシアニン色素、アゾ色素、アゾ金属錯体、オキソノール色素を用いることが好ましい。
また、ロイコ系の染料も使用することができる。具体的には、クリスタルバイオレットラクトン;3,3−ビス(1−エチル2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド等のフタリド化合物;3−シクロヘキシルメチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、2−(2−クロロアニリノ)−6−ジブチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−キシリジノフルオラン、2−(2−クロロアニリノ)−6−ジエチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6(N−エチルイソペンチルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン、3−ベンジルエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−メチルプロピルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン等のフルオラン化合物;等が好ましい。
可視情報記録層28は、上述した色素を溶剤に溶解して塗布液を調製し、該塗布液を塗布することによって形成することができる。溶剤としては既述のデジタル情報記録層20の塗布液の調製に使用する溶剤と同じ溶剤を使用することができる。その他の添加剤、塗布方法等は、上述したデジタル情報記録層20の場合と同様である。
可視情報記録層28の層厚としては、80μm以上とすることができる。可視情報記録層28に可視情報を描画した場合、描画された部分で光散乱し、描画されていない部分で光が吸収されることで、コントラストが向上することとなり、視認性も良好となる。そのためには、可視情報記録層28の膜厚を厚くする、すなわち、従来例の厚み(例えば100nm程度)よりも大幅に厚くすることが必要である。そこで、単純に可視情報記録層28を厚くした場合、可視情報の描画に使用されるレーザ光をフォーカシングするのに十分な戻り光を得ることができなくなる。しかし、本実施の形態では、可視情報記録層28のレーベル面側に膜厚10〜30nmの第2反射層26を形成するようにしているため、可視情報の描画時において、第2反射層26を介してレーザ光34をフォーカシングするのに十分な戻り光を得ることができる。その結果、可視情報記録層28の膜厚を80nm以上厚くすることができ、可視情報記録層28に描画された可視情報のコントラストを向上させることができる。
以下に、図1では図示しないが、好ましい態様において形成される保護層について説明する。
(保護層)
第1反射層22やデジタル情報記録層20等を物理的及び化学的に保護する目的で保護層が設けられてもよい。
保護層に用いられる材料の例としては、ZnS、ZnS−SiO2、SiO、SiO2、MgF2、SnO2、Si34等の無機物質、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、UV硬化性樹脂等の有機物質を挙げることができる。
また、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂の場合には、これらを適当な溶剤に溶解して塗布液を調製した後、この塗布液を塗布し、乾燥することによっても形成することができる。UV硬化性樹脂の場合には、この塗布液を塗布し、UV光を照射して硬化させることによっても形成することができる。これらの塗布液中には、さらに帯電防止剤、酸化防止剤、UV吸収剤等の各種添加剤を目的に応じて添加してもよい。保護層の層厚は一般には0.1μm〜1mmの範囲にある。
なお、第1光情報記録媒体10Aは、第1基板18にレーザ光34により再生可能な情報が記録された記録部(ピット)を有する、いわゆる再生専用型の光ディスクに適用することができるのは既述の通りである。
[第2光情報記録媒体10B]
次に、第2光情報記録媒体10Bについて図2を参照しながら説明する。
この第2光情報記録媒体10Bは、上述した第1光情報記録媒体10Aと同様に、第1積層体12と第2積層体14とを有する。
第1積層体12は、表面に第1プリグルーブ36及びプリピット(図示せず)が形成された透明性の第1基板18と、該第1基板18上に形成されたデジタル情報記録層20と、該デジタル情報記録層20上に形成された半透明反射層38とを有する。第2積層体14は、表面に第2プリグルーブ40が形成された透明性の第2基板24と、該第2基板24上に形成された反射層42と、該反射層42上に形成された可視情報記録層28と、該可視情報記録層28上に形成されたバリア層44とを有する。そして、第1積層体12及び第2積層体14が、半透明反射層38とバリア層44とが対向するように、接着層32を介して貼り合わされている。
デジタル情報記録層20は、例えば第1基板18側から照射されたレーザ光34によってデータ(ピット情報)の記録及び/又は再生が可能となっている。
可視情報記録層28は、同じく第1基板18の端面側から照射されたレーザ光34によって可視情報(画像)が記録できるようになっている。
ここで、第2光情報記録媒体10Bの各層について説明する。なお、第1基板18、デジタル情報記録層20、第2基板24、可視情報記録層28及び接着層32については、第1光情報記録媒体10Aと同じであるため、その重複説明を省略する。
(半透明反射層38、反射層42)
半透明反射層38及び反射層42の材料である光反射性物質は、レーザ光34に対する反射率が高い物質であり、その例としては、Mg、Se、Y、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Re、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、Pd、Ir、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Al、Ga、In、Si、Ge、Te、Pb、Po、Sn、Bi等の金属及び半金属あるいはステンレス鋼を挙げることができる。
これらのうちで好ましいものは、Cr、Ni、Pt、Cu、Ag、Au、Al及びステンレス鋼であり、特に好ましいものはAgである。これらの物質は単独で用いてもよいし、あるいは2種以上の組み合わせで、又は合金として用いてもよい。半透明反射層38及び反射層42は、例えば上記反射性物質を蒸着、スパッタリング又はイオンプレーティングすることにより、デジタル情報記録層20上及び第2基板24上に形成することができる。
そして、半透明反射層38の層厚は、2〜150nmの範囲にあることが好ましい。また、反射層42の層厚は、8〜100nmの範囲がよく、好ましくは10〜30nmの範囲である。
(バリア層)
バリア層44は、可視情報記録層28等を物理的及び化学的に保護する目的で設けられる。このバリア層44は、第1基板18や第2基板24のうち、デジタル情報記録層20及び可視情報記録層28が設けられていない部分にも耐傷性、耐湿性を高める目的で設けられてもよい。
バリア層44に用いられる材料としては、例えば、SiO、SiO2、MgF2、SnO2、Si34、ZnO−Ga23等の無機物質;熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、UV硬化性樹脂等の有機物質;を挙げることができる。
バリア層44は、真空蒸着、スパッタリング、塗布等の方法により設けることができる。また、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂を使用する場合には、これらを適当な溶剤に溶解した塗布液を調製したのち、この塗布液を塗布し、乾燥することによっても形成することができる。UV硬化性樹脂の場合には、そのままもしくは適当な溶剤に溶解して塗布液を調製した後、この塗布液を塗布し、UV光を照射して硬化させることによっても形成することができる。これらの塗布液中には、さらに帯電防止剤、酸化防止剤、UV吸収剤等の各種添加剤を目的に応じて添加してもよい。バリア層44の層厚は、1nm〜10μmの範囲にある。
[製造システム]
次に、第1光情報記録媒体10A及び第2光情報記録媒体10Bを作製するための本実施の形態に係る製造システム100について図3を参照しながら説明する。
本実施の形態に係る製造システム100は、図3に示すように、第1積層体12を作製するための第1製造ライン102と、第2積層体14を作製するための第2製造ライン104とを有する。
第1製造ライン102は、第1基板18を作製するための第1射出成形装置106と、第1基板18上にデジタル情報記録層20を形成するための第1スピンコート装置108と、デジタル情報記録層20上に第1反射層22又は半透明反射層38を形成するための第1スパッタ装置110とを有する。
第2製造ライン104は、第2基板24を作製するための第2射出成形装置112と、第2基板24上に第2反射層26又は反射層42を形成するための第2スパッタ装置114と、第2反射層26又は反射層42上に可視情報記録層28を形成するための第2スピンコート装置116と、可視情報記録層28上に第3反射層30又はバリア層44を形成するための第3スパッタ装置118とを有する。
さらに、本実施の形態に係る製造システム100は、上述の各種装置に加えて、第1製造ライン102にて作製された第1積層体12、又は第2製造ライン104にて作製された第2積層体14上に紫外線硬化型樹脂を塗布するための塗布装置120と、第1積層体12と第2積層体14とを貼り合せるための貼り合わせ装置122と、紫外線硬化型樹脂を硬化させるための紫外線照射装置124とを有する。
特に、紫外線照射装置124は、第1積層体12の第1基板18の端面から紫外線を照射する第1方式と、第2積層体14の第2基板24の端面から紫外線を照射する第2方式とに選択的に切り替わるようになっている。具体的には、第1光情報記録媒体10Aを製造する場合に第2方式を選択し、第2光情報記録媒体10Bを製造する場合に第1方式を選択するようになっている。切り替えのタイミングは、作業員による操作入力や、プログラム処理等によって行われる。
[第1光情報記録媒体10Aの製造方法(第1製造方法)]
次に、第1光情報記録媒体10Aの製造方法(第1製造方法)について図4〜図7を参照しながら説明する。
先ず、図4のステップS1において、図3の第1射出成形装置106を用い、例えばポリカーボネート樹脂を原料とした射出成形によってスパイラル状の案内溝(プリグルーブ16)を有する第1基板18を作製する(図5A参照)。
その後、図4のステップS2において、図3の第1スピンコート装置108によって、図5Bに示すように、第1基板18のプリグルーブ16が形成された面に、色素塗布液を形成することにより、デジタル情報記録層20を形成する。
その後、図4のステップS3において、図3の第1スパッタ装置110によって、図5Cに示すように、デジタル情報記録層20上に第1反射層22を形成する。この段階で、第1積層体12が完成する。
一方、図4のステップS4において、図3の第2射出成形装置112を用い、例えばポリカーボネート樹脂を原料とした射出成形にて第2基板24を作製する(図6A参照)。
その後、図4のステップS5において、図3の第2スパッタ装置114によって、図6Bに示すように、第2基板24上に第2反射層26を形成する。
その後、図4のステップS6において、図3の第2スピンコート装置116によって、図6Cに示すように、第2反射層26上に、色素塗布液をスピンコートにより形成することにより、可視情報記録層28を形成する。
その後、図4のステップS7において、図3の第3スパッタ装置118によって、図6Dに示すように、可視情報記録層28上に第3反射層30を形成する。この段階で、第2積層体14が完成する。
その後、図4のステップS8において、図3の塗布装置120によって、図11に示すように、第1積層体12の第1反射層22上に、第1積層体12及び第2積層体14を貼り合わせるための接着層32(紫外線硬化型樹脂)を塗布する。その後、図3の貼り合わせ装置122によって、第2積層体14の第3反射層30側を第1積層体12の接着層32が塗布された側とを貼り合わせた後、接着層32を硬化させるために、図3の紫外線照射装置124によって、第2積層体14の端面を介して紫外線を照射し、接着層32を硬化させる。この段階で、第1光情報記録媒体10Aが完成する。
[第2光情報記録媒体10Bの製造方法(第2製造方法)]
次に、第2光情報記録媒体10Bの製造方法(第2製造方法)について図8〜図11を参照しながら説明する。
先ず、図8のステップS101において、上述した図4のステップS1と同様に、図3の第1射出成形装置106を用い、例えばポリカーボネート樹脂を原料とした射出成形によってスパイラル状の案内溝(第1プリグルーブ36)を有する第1基板18を作製する(図9A参照)。
その後、図8のステップS102において、図3の第1スピンコート装置108によって、図9Bに示すように、第1基板18上に、デジタル情報記録層20をスピンコートにより形成する。
その後、図8のステップS103において、図3の第1スパッタ装置110によって、図9Cに示すように、デジタル情報記録層20上に半透明反射層38を形成する。この段階で第1積層体12が完成する。
一方、図8のステップS104において、上述した図4のステップS4と同様に、図3の第2射出成形装置112を用い、例えばポリカーボネート樹脂を原料とした射出成形によってスパイラル状の案内溝(第2プリグルーブ40)を有する第2基板24を作製する(図10A参照)。
その後、図8のステップS105において、図3の第2スパッタ装置114によって、図10Bに示すように、第2基板24上に反射層42を形成する。
その後、図8のステップS106において、図3の第2スピンコート装置116によって、図10Cに示すように、反射層42上に、可視情報記録層28をスピンコートにより形成する。
その後、図8のステップS107において、図3の第3スパッタ装置118によって、図10Dに示すように、可視情報記録層28上にバリア層44を形成する。この段階で第2積層体14が完成する。
その後、図8のステップS108において、図3の塗布装置120によって、図11に示すように、第1積層体12の半透明反射層38上に、第1積層体12及び第2積層体14を貼り合わせるための接着層32(紫外線硬化型樹脂)を塗布する。その後、図3の貼り合わせ装置122によって、第2積層体14のバリア層44側を第1積層体12の接着層32が塗布された側とを貼り合わせた後、接着層32を硬化させるために、図3の紫外線照射装置124によって、第1積層体12の端面を介して紫外線を照射し、接着層32を硬化させる。この段階で、第2光情報記録媒体10Bが完成する。
このように、種類の異なる第1光情報記録媒体10Aと第2光情報記録媒体10B、すなわち、レーザ光34を第2基板24の端面を介して可視情報記録層28に照射することで可視画像を描画する第1光情報記録媒体10Aと、レーザ光34を第1基板18の端面を介して可視情報記録層28に照射することで可視画像を描画する第2光情報記録媒体10Bとを、1つの製造システム100にて製造することができ、製造コストの低廉化に有利となる。しかも、第2光情報記録媒体10Bは、DVDの2層型(2層の色素記録層を有するタイプ)を製造するラインを利用しても製造することができる。そのため、本実施の形態に係る製造システム100は、従来から実績のあるDVDの2層型の製造ラインに簡単な改良を加えるだけで実現できるため、大幅な設備投資を必要としない点でも優れている。
なお、上述の例では、第1積層体12の端面あるいは第2積層体14の端面を介して紫外線を照射して接着層32を硬化するようにしたが、その他、第1積層体12の端面及び第2積層体14の端面を介して紫外線を照射して接着層32を硬化するようにしてもよい。
[記録方法]
上述した第1光情報記録媒体10A及び第2光情報記録媒体10Bの可視情報記録層28への画像記録は、具体的には、少なくとも第1光情報記録媒体10A及び第2光情報記録媒体10Bの可視情報記録層28への可視情報(画像)の記録が可能な記録装置を用いて行う。
例えば第1光情報記録媒体10A及び第2光情報記録媒体10Bにおいて、可視情報記録層28への可視情報(画像)の記録、及びデジタル情報記録層20へのピット情報の記録は、両層への記録機能を有する1つの光情報記録媒体ドライブ(記録装置)で行うことができる。
例えば、第1光情報記録媒体10Aに対して可視情報の記録を行う場合、可視情報記録層28及びデジタル情報記録層20のいずれか一方の層への記録を行った後、裏返して他方の層に記録を行うことができる。可視情報記録層28への可視情報(画像)の記録をする機能を有する光情報記録媒体ドライブとしては、例えば、特開2002−203321号公報、特開2003−203348号公報、特開2003−242750号公報等に記載されている。
第2光情報記録媒体10Bに対して可視情報の記録を行う場合は、可視情報記録層28及びデジタル情報記録層20のいずれか一方の層への記録を行った後、裏返すことなく、他方の層に記録を行うことができる。
特に、第1光情報記録媒体10A及び第2光情報記録媒体10Bにおいて、プリピット(図示せず)を検出することによって、当該第1光情報記録媒体10A及び第2光情報記録媒体10Bが可視情報記録層28を有する光情報記録媒体であるかを容易に検出することができ、また、プリピットに含まれる情報に基づいて、可視情報記録層28に可視情報(画像)を描画する際のレーザ出力を最適な出力に設定することができ、しかも、可視情報(画像)を高い描画特性をもって記録することができる。
上述したプリピットを有する第1光情報記録媒体10A及び第2光情報記録媒体10Bは、CD用途(レーザ波長700nm〜800nm)、DVD用途(レーザ波長600nm〜700nm)、HD DVDやブルーレイ用途(レーザ波長380nm〜450nm)の光情報記録媒体ドライブのいずれにも使用できる。これらの光情報記録媒体ドライブにおいては、上述のように第1光情報記録媒体10A及び第2光情報記録媒体10Bが前記プリピットを有することから、第1光情報記録媒体10A及び第2光情報記録媒体10Bの信号検出を円滑に行うことができる。上述した各種用途の中でも、プリピットを有する第1光情報記録媒体10A及び第2光情報記録媒体10Bは、DVD用途の光情報記録媒体ドライブに使用されることが好ましい。
次に、第1製造方法によって製造した第1光情報記録媒体10Aの特性について、実施例1〜5、比較例1〜3に基づいて説明する。
(実施例1)
ポリカーボネート樹脂を原料とし、射出成形にてスパイラル状の案内溝(プリグルーブ16)を有する第1基板18(厚さ0.6mm)に作製した。プリグルーブ16は、深さ130nm、半値幅300nm、トラックピッチ0.74μmであった。下記「色素A」1.50gを2,2,3,3−テトラフルオロ−1−プロパノール100mlに溶解した塗布液を調製し、この塗布液を第1基板18のプリグルーブ16が形成された面にスピンコートすることにより、デジタル情報記録層20(平均厚さ:80μm)を形成した。次に、スパッタリング法により、デジタル情報記録層20上に、銀による第1反射層22を形成し、第1積層体12を作製した。
[色素A]
Figure 2008084468
半径21mmから半径24mmの領域にプリピットを形成するための凹凸が形成され、且つ、半径24mmより外側が鏡面であるスタンパを、通常のCD−ROMスタンパを作製するのとほぼ同様に下記のようにして作製した。
先ず、ガラス原盤上にフォトレジストをスピンコートで成膜し、ベーキングした。その後、レーザビームレコーダにてフォーマッタから生成した信号に対応させて、半径24mmより内側の領域にだけフォトレジストにビーム照射し、その後、現像した。この上に、ニッケルをスパッタし、電鋳することでスタンパを作製した。次いで、上記スタンパを用いて、射出成形にて0.6mm厚の第2基板24を作製した。
その後、第2基板24のプリピットが形成されている面に、スパッタリング法により、銀による第2反射層26を10nmの厚みで形成した。
その後、下記化学式で表される「色素B」1.40gと下記化学式で表される「色素C」0.60gとを2,2,3,3−テトラフルオロ−1−プロパノール100mlに溶解して調製した塗布液を、第2反射層26上にスピンコート法により塗布し、厚さ0.1μmの可視情報記録層28を形成した。
[色素B]
Figure 2008084468
[色素C]
Figure 2008084468
さらに、スパッタリング法により、可視情報記録層28上に、銀による第3反射層30を80nmの厚みで形成し、第2積層体14を作製した。
次いで、第1積層体12の第1反射層22上に、第1積層体12及び第2積層体14を貼り合わせるための接着層32として、紫外線硬化型樹脂ダイキュアクリアSD640(大日本インキ化学工業株式会社製)を塗布し、第2積層体14の第3反射層30側を第1積層体12の接着層32が塗布された側とを貼り合わせた後、第2積層体14側から押し付けて、紫外線硬化型樹脂を広げ、高速回転させて、余分な接着層32を遠心力で振り切り、内周から外周まで均一な膜厚の接着層32を形成した。この接着層32を硬化させるために、第2積層体14の端面を介して、紫外線を照射し、接着層32を硬化させた。このときに使用した紫外線ランプは高圧水銀ランプで、紫外線照射量は0.3J/cm2であった。このようにして、実施例1に係る光情報記録媒体を作製した。
(実施例2)
第2反射層26の厚みを15nmとしたこと以外は、実施例1と全く同等にして、実施例2に係る光情報記録媒体を作製した。
(実施例3)
第2反射層26の厚みを20nmとしたこと以外は、実施例1と全く同等にして、実施例3に係る光情報記録媒体を作製した。
(実施例4)
第2反射層26の厚みを15nmとしたこと以外は、実施例1と全く同等にして、実施例4に係る光情報記録媒体を作製した。
(実施例5)
第2反射層26の厚みを30nmとしたこと以外は、実施例1と全く同等にして、実施例5に係る光情報記録媒体を作製した。
(比較例1)
第2反射層26の材料をAuとし、厚みを5nmとしたこと以外は、実施例1と全く同等にして、比較例1に係る光情報記録媒体を作製した。
(比較例2)
第2反射層26の厚みを5nmとしたこと以外は、実施例1と全く同等にして、比較例2に係る光情報記録媒体を作製した。
(比較例3)
第2反射層26の厚みを35nmとしたこと以外は、実施例1と全く同等にして、比較例2に係る光情報記録媒体を作製した。
<光情報記録媒体の評価>
実施例1〜5、比較例1〜3について、レーザ光34のフォーカシングと、レーザ描画の鮮明度を評価した。
レーザ描画の鮮明度の評価は以下のように行った。すなわち、実施例1〜5、比較例1〜3の各可視情報記録層28に3種類の細線を含む基準画像をレーザ描画した際に、3種類の細線のうち、どの細線が鮮明(又は不鮮明)かで鮮明度を判定した。鮮明、不鮮明の判定は肉眼で行った。評価の結果を図12に示す。
図12の「レーザ描画の鮮明度」の欄の記載された記号の意味は以下のとおりである。
不良(1):基準画像をレーザ描画した場合に、3種類の細線のうち、2番目に細い線が不鮮明であった。
良(2):基準画像をレーザ描画した場合に、3種類の細線のうち、2番目に細い線が鮮明であった。
良(3):基準画像をレーザ描画した場合に、3種類の細線のうち、1番目に細い線(最も細い線)が不鮮明であった。
良(4):基準画像をレーザ描画した場合に、3種類の細線のうち、1番目に細い線(最も細い線)が鮮明であった。
図12の結果から、実施例1〜5は、可視情報記録層28に対するレーザ光34のフォーカシングが良好で、且つ、可視情報記録層28に描画された基準画像の鮮明度も良好であることがわかる。
なお、比較例1では、第2反射層26の膜厚が薄いため、該第2反射層26上にスピンコート法によって可視情報記録層28を形成した際に、その成膜状態が不十分であった。また、比較例2は、レーザ描画の鮮明度は良好であったが、可視情報記録層28に対するレーザ光34のフォーカシングが不良であった。
なお、本発明に係る光情報記録媒体の製造方法及び製造システムは、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
第1光情報記録媒体を一部省略して示す断面図である。 第2光情報記録媒体を一部省略して示す断面図である。 本実施の形態に係る製造システムを示すブロック図である。 本実施の形態に係る光情報記録媒体の第1製造方法を示す工程ブロック図である。 図5A〜図5Cは第1製造方法にて第1積層体を作製する過程を示す説明図である。 図6A〜図6Dは第1製造方法にて第2積層体を作製する過程を示す説明図である。 第1製造方法にて第1積層体と第2積層体を貼り合わせて第1光情報記録媒体を作製する状態を示す説明図である。 本実施の形態に係る光情報記録媒体の第2製造方法を示す工程ブロック図である。 図9A〜図9Cは第2製造方法にて第1積層体を作製する過程を示す説明図である。 図10A〜図10Dは第2製造方法にて第2積層体を作製する過程を示す説明図である。 第2製造方法にて第1積層体と第2積層体を貼り合わせて第2光情報記録媒体を作製する状態を示す説明図である。 実施例1〜5、比較例1〜3におけるフォーカシング及びレーザ描画の鮮明度の評価を示す表図である。
符号の説明
10A、10B…光情報記録媒体 12…第1積層体
14…第2積層体 18…第1基板
20…デジタル情報記録層 22…第1反射層
24…第2基板 26…第2反射層
28…可視情報記録層 30…第3反射層
32…接着層 34…レーザ光
38…半透明反射層 42…反射層
44…バリア層

Claims (7)

  1. レーザ光によりデジタル情報が記録されるデジタル情報記録層と第1反射層とを有する第1積層体と、レーザ光により可視情報が記録される可視情報記録層を有する第2積層体とが紫外線硬化型樹脂を介して貼り合わされた光情報記録媒体の製造方法において、
    前記可視情報記録層の前記第2積層体の端面側に隣接する部分に第2反射層を形成する工程と、
    前記紫外線硬化型樹脂に紫外線を照射して前記紫外線硬化型樹脂を硬化させる紫外線照射工程とを有することを特徴とする光情報記録媒体の製造方法。
  2. 請求項1記載の光情報記録媒体の製造方法において、
    製造される前記光情報記録媒体が、前記第1積層体の端面側から入射されたレーザ光によって前記デジタル情報記録層にデジタル情報が記録され、前記第2積層体の端面側から入射されたレーザ光によって前記可視情報記録層に可視情報が記録される光情報記録媒体である場合に、
    前記紫外線照射工程は、前記第2積層体の端面側から前記紫外線を照射して前記紫外線硬化型樹脂を硬化させることを特徴とする光情報記録媒体の製造方法。
  3. 請求項1記載の光情報記録媒体の製造方法において、
    製造される前記光情報記録媒体が、前記第1積層体の端面側から入射されたレーザ光によって前記デジタル情報記録層にデジタル情報が記録され、前記第1積層体の端面側から入射されたレーザ光によって前記可視情報記録層に可視情報が記録される光情報記録媒体である場合に、
    前記紫外線照射工程は、前記第1積層体の端面側から前記紫外線を照射して前記紫外線硬化型樹脂を硬化させることを特徴とする光情報記録媒体の製造方法。
  4. 請求項1記載の光情報記録媒体の製造方法において、
    製造される前記光情報記録媒体が、前記第1積層体の端面側から入射されたレーザ光によって前記デジタル情報記録層にデジタル情報が記録され、前記第1積層体の端面側から入射されたレーザ光によって前記可視情報記録層に可視情報が記録される光情報記録媒体である場合に、
    前記紫外線照射工程は、前記第1積層体の端面側及び前記第1積層体の端面側から前記紫外線を照射して前記紫外線硬化型樹脂を硬化させることを特徴とする光情報記録媒体の製造方法。
  5. レーザ光によりデジタル情報が記録されるデジタル情報記録層と第1反射層とを有する第1積層体と、レーザ光により可視情報が記録される可視情報記録層を有する第2積層体とが紫外線硬化型樹脂を介して貼り合わされた光情報記録媒体の製造システムにおいて、
    前記可視情報記録層の前記第2積層体の端面側に隣接する部分に第2反射層を形成する第2反射層形成装置と、
    前記紫外線硬化型樹脂に紫外線を照射して前記紫外線硬化型樹脂を硬化させる紫外線照射装置とを有することを特徴とする光情報記録媒体の製造システム。
  6. 請求項5記載の光情報記録媒体の製造システムにおいて、
    製造される前記光情報記録媒体が、前記第1積層体の端面側から入射されたレーザ光によって前記デジタル情報記録層にデジタル情報が記録され、前記第2積層体の端面側から入射されたレーザ光によって前記可視情報記録層に可視情報が記録される光情報記録媒体であって、
    前記紫外線照射装置は、前記第2積層体の端面側から前記紫外線を照射して前記紫外線硬化型樹脂を硬化させることを特徴とする光情報記録媒体の製造システム。
  7. 請求項5記載の光情報記録媒体の製造システムにおいて、
    製造される前記光情報記録媒体が、前記第1積層体の端面側から入射されたレーザ光によって前記デジタル情報記録層にデジタル情報が記録され、前記第1積層体の端面側から入射されたレーザ光によって前記可視情報記録層に可視情報が記録される光情報記録媒体であって、
    前記紫外線照射装置は、前記第1積層体の端面側から前記紫外線を照射して前記紫外線硬化型樹脂を硬化させることを特徴とする光情報記録媒体の製造システム。
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