JP2008083284A - 鍵盤楽器の鍵盤蓋構造 - Google Patents

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賢一 西田
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Abstract

【課題】最小限の大きさの鍵盤蓋で鍵盤を覆うと共に、楽器本体内のスペースを有効利用して鍵盤蓋を収容する。
【解決手段】前後方向における取付部68と前板部64との間であって、上下方向における白鍵本体20aの後部20a1及び黒鍵本体40aの接続部40a1と天板66との間に形成される収容部S1に、巻き取りローラ61が配設される。棒状部材63を把持して前方に引っ張ると、シート蓋62は、巻き取りローラ61の巻き取り方向の付勢力に抗して前板部64の開口部65から前方に繰り出され、鍵盤KB全体を覆う閉蓋状態となる。一方、開蓋する際には、棒状部材63を把持して、巻き取りローラ61の巻き取り力を利用してシート蓋62を巻き取らせる。棒状部材63が前板部64の開口部65近傍の前面に当接すると、巻き取り状態となって収容される。
【選択図】図1

Description

本発明は、楽器本体に設けられた鍵盤を覆うための鍵盤楽器の鍵盤蓋構造に関する。
従来、鍵盤楽器において、鍵盤を覆う鍵盤蓋が設けられたものが知られている。例えば、下記特許文献1の鍵盤楽器の鍵盤蓋構造は、鍵盤蓋となるシートを収容する収容部を、楽器本体後部または天板上部に設け、収容部内のローラにシートを巻き取ることで開蓋状態となり、前方に繰り出すことで、シートが鍵盤を覆う閉蓋状態となるように構成される。
しかし、上記収容部を設けるために、それ専用のスペースを確保しなければならない。そのため、楽器本体後部に設けた場合は、楽器本体のサイズが大型化する。また、天板上部に設けた場合は、収容部が天板上方に突出して楽器全体の高さが高くなるだけでなく、専用の巻き取り装置として構成するために構成が複雑化する。
一方、下記特許文献2においても、楽器本体の内部に鍵盤蓋を巻き取って収納するように構成される。この鍵盤蓋構造では、シート状の鍵盤蓋を収容する収容部は、鍵盤の後方に配置されている。
特開2005−338284号公報 実公昭47−6998号公報
しかしながら、鍵盤より後方位置には、特に電子鍵盤楽器においては、設計上、スイッチ類を有するパネル部やスピーカを配設したい場合があることから、この位置に蓋収容部を設けるためには、それ専用のスペースを楽器本体内に確保することになり、結果として楽器本体が大型化するという問題がある。また、収容部を設ける位置によっては、パネル部やスピーカ等の部品配設の自由度が低くなる。
一方、パネル部やスピーカ等の配設スペースを確保した上で、これらをも鍵盤蓋で覆うことができるように、パネル部やスピーカよりも後ろの位置に蓋収容部を設けることも考えられる。しかし、そうすると、鍵盤蓋自体が前後方向に長くなって大型化するという問題がある。
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、最小限の大きさで鍵盤蓋を構成すると共に、楽器本体内のスペースを有効利用して蓋を収容することができる鍵盤楽器の鍵盤蓋構造を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の請求項1の鍵盤楽器の鍵盤蓋構造は、楽器本体(100)に設けられた鍵盤(KB)を覆うための鍵盤楽器の鍵盤蓋構造であって、前記楽器本体の内部において、前記鍵盤の鍵本体後部(20a1、40a1)の上方に設けられた収容部(S1、S2)と、前記収容部の前側に形成された開口部(65、94)と、巻き取り状態または折りたたみ状態で前記収容部に収容されると共に、前記開口部から前方に繰り出された状態で前記鍵盤を上方から覆うシート状の鍵盤蓋(62、107)と、前記鍵盤蓋の前縁(62a)に取り付けられた鍵並び方向に長尺の把持部(63、91)とを有することを特徴とする。
上記目的を達成するために本発明の請求項2の鍵盤楽器の鍵盤蓋構造は、楽器本体に設けられた鍵盤を覆うための鍵盤楽器の鍵盤蓋構造であって、前記楽器本体の内部において、前記鍵盤の鍵本体後部の上方に設けられた収容部(S1)と、前記収容部内に設けられた巻き取りローラ(61)と、前記収容部の前側に形成された開口部(65)と、前記巻き取りローラに巻き取られた状態で前記収容部に収容されると共に、前記開口部から前方に繰り出された状態で前記鍵盤を上方から覆うシート状の鍵盤蓋(62)と、前記鍵盤蓋の前縁に取り付けられた鍵並び方向に長尺の把持部(63、91)とを有することを特徴とする。
好ましくは、前記鍵盤蓋は、前記開口部から前方に繰り出された状態において鍵並び方向に長尺の短冊状部材(95)が前後方向に沿って複数接続されてなり、前記収容部に収容される際には、前記短冊状部材が前後方向に積層状態となることで前記折りたたみ状態となるように構成されていることを特徴とする(請求項3)。
なお、上記括弧内の符号は例示である。
本発明によれば、最小限の大きさの鍵盤蓋で鍵盤を覆うと共に、楽器本体内のスペースを有効利用して鍵盤蓋を収容することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る鍵盤蓋構造が適用される鍵盤装置の縦断面図である。この鍵盤装置1は、電子鍵盤楽器として構成される。以降、鍵盤装置1の奏者側(同図左方)を前方と呼称する。
図1に示すように、鍵盤装置1において、上ケース60と下ケース70とで構成される楽器本体100に、鍵盤KBが配設される。楽器本体100には鍵フレーム10が配設され、鍵フレーム10には、複数の白鍵20及び複数の黒鍵40から成る鍵ユニットKUが複数配設されて、鍵盤KBが構成される。各鍵ユニットKUの共通基端部30は、鍵フレーム10と上ケース60の天板66から下方に垂設された取付部68とに、ネジ82で共締め状態で固定され、白鍵20、黒鍵40の各々の自由端部が上下方向に回動(乃至揺動)自在にされている。鍵盤KBは、左右両端に設けられた腕木39の間に配設される。天板66には、多数のスイッチ類を有するパネル部67が配設される。
鍵フレーム10は、下ケース70に対して、複数のネジ72、74で結合される。また、下ケース70、上ケース60及び鍵フレーム10が、各々の前部において、複数のネジ71で共締めにより結合される。さらに、下ケース70と上ケース60とが、各々の後部の適所において複数のネジで結合される(図示せず)。
以降、鍵盤装置1の構成要素のうち、白鍵20、黒鍵40に対応し、且つ同種のものについて、区別せずに同じ符号を用いる場合がある。
鍵フレーム10には、白鍵20、黒鍵40の各々に対応して、質量体50が設けられる。各質量体50は、回動支点部P1を中心に上下方向に回動自在に支持される。質量体50の後端部52には質量のほとんどが集中している。質量体50は、対応する鍵と連動して回動し、回動することで、対応する鍵に対して適当な慣性力を付与し、アコースティックピアノのようなタッチ感触を実現している。
鍵フレーム10の後部において、上側に上限ストッパ83、下側に下限ストッパ84が設けられる。質量体50の後端部52が下限ストッパ84に当接することで、質量体50及びそれに対応する鍵の非押鍵位置(回動初期位置)が規制される。一方、質量体50の後端部52が上限ストッパ83に当接することで、質量体50及びそれに対応する鍵の押鍵終了位置(回動終了位置)が規制される。
また、鍵フレーム10に設けられた基板80上に、押鍵スイッチ81が白鍵20、黒鍵40の各々に対応して設けられ、これらの押鍵スイッチ81が、対応する鍵の押下操作を検出する。下ケース70には、メイン回路が配設されると共に、左右両端部に、一対のスピーカが配設される(いずれも図示せず)。押鍵スイッチ81による検出結果に基づき、上記スピーカから楽音が発生する。
また、鍵フレーム10の前部には押鍵動作の案内をするキーガイド部12が各白鍵20に対応して設けられる。キーガイド部12により、白鍵20の前端部20a2は、その左右方向の移動が規制されて、上下方向に適切に動作するようになっている。
1つの鍵ユニットKUは、詳細は図示しないが、2つの白鍵ユニットと1つの黒鍵ユニットとがそれらの基端部で積層されて成る。1つの鍵ユニットKUは、例えば、1オクターブを単位として構成されるが、これに限られない。
各白鍵20は、共通基端部30に、薄板状の水平ヒンジ22を介して白鍵本体20aが連結されて構成される。白鍵本体20aの後部20a1は、水平ヒンジ22とほぼ平行である。黒鍵40は、共通基端部30に、薄板状の水平ヒンジ22を介して黒鍵本体40aが連結されて構成される。黒鍵本体40aは、上方に盛り上がった被操作部40a2と、被操作部40a2と、水平ヒンジ22との間を繋ぐ接続部40a1とからなる。水平ヒンジ22が上下方向に撓むことで、白鍵20、黒鍵40の各自由端部が、押離鍵方向(上下方向)に回動自在になる。
上ケース60の天板66の前部からは前板部64が斜め前方下方に延びている。前板部64の下端は、黒鍵本体40aの被操作部40a2の後端の直ぐ後ろに位置する。取付部68は、1つの鍵ユニットKUに対して複数存在し、鍵盤装置1において鍵並び方向に沿って多数存在する。前後方向における取付部68と前板部64との間であって、上下方向における白鍵本体20aの後部20a1及び黒鍵本体40aの接続部40a1と天板66との間に形成される空間が、収容部S1となっている。収容部S1には、軸心が鍵並び方向に沿った巻き取りローラ61が配設されている。巻き取りローラ61は、パネル部67よりも前方に位置している。
巻き取りローラ61は、シート蓋62を巻き取り可能になっている。巻き取りローラ61は、同図時計方向に常に付勢されており、シート蓋62を常に巻き取り方向に引っ張っている。シート蓋62の鍵並び方向の長さ(幅)は、鍵盤KBを十分にカバーできる程度となっている。シート蓋62は布、ビニル等の柔軟性素材で構成されている。
図2(a)は、前板部64の正面図、図2(c)は、シート蓋62の収容状態を示す収容部S1の拡大図である。図2(b)については後述する。図1、図2(a)に示すように、前板部64には、鍵並び方向に沿ってスリット状の開口部65が形成されている。開口部65は、シート蓋62が前後方向に円滑に通過できるような鍵並び方向の長さ及び上下方向の幅を有している。なお、図2(b)に変形例を示すように、前板部64を、上側前板部64aと下側前板部64bとに分離して構成し、両者間に開口部65が形成されるように構成してもよい。その場合は、下側前板部64bの左右両端部を、楽器本体100のいずれかの部分に対して固定するようにする。
図3(a)は、シート蓋62の前部の平面図である。図3(b)については後述する。図2(c)、図3(a)に示すように、シート蓋62の前縁62aには、鍵並び方向に長尺の硬質部材で且つ磁性体でなる棒状部材63が接着等によって固定されている。棒状部材63を把持して前方に引っ張ると、シート蓋62は、巻き取りローラ61の巻き取り方向の付勢力に抗して前方に繰り出される。
図1に示す左右の腕木39の前端上部39aには、不図示の磁石が埋め込まれており、シート蓋62が繰り出された状態で、棒状部材63を前端上部39aに載置すると、磁力により棒状部材63が前端上部39aに吸着する。これにより、シート蓋62にテンションがかかった状態で、鍵盤KB全体がシート蓋62に上方から覆われた閉蓋状態となる(図1参照)。
一方、開蓋する際には、棒状部材63を把持して前端上部39aから離し、巻き取りローラ61の巻き取り力を利用して、半自動的にシート蓋62を巻き取りローラ61に巻き取らせる。シート蓋62が巻き取られていくと、やがて、図2(c)に示すように、棒状部材63が、前板部64の開口部65近傍の前面に当接して、巻き取り状態となる。これにより、シート蓋62がテンションを保った状態でその大半が収容部S1に収容される収容状態となる。
棒状部材63によって、シート蓋62の前縁62aの位置が鍵並び方向に沿って揃っているので、シート蓋62の出し入れ(開閉)操作が容易であるだけでなく、シート蓋62の左右方向のたるみが回避される。なお、図3(b)に変形例を示すように、シート蓋62の前縁62aのうち所定間隔の複数の部位62bを棒状部材63に固定するようにしてもよい。
本実施の形態によれば、最小限の大きさの鍵盤蓋(シート蓋62)で鍵盤KBを覆うと共に、楽器本体100内のスペースを有効利用して鍵盤蓋を収容することができる。
すなわち、楽器本体100の上部における鍵盤KBの後方の空間には、図1に示すように、取付部68、パネル部67が配設されている。また、押鍵終了状態においては、質量体50の後端部52が、楽器本体100の後部においてかなり高い位置(押鍵面近く)まで上がるため、そのための空間を確保しておかなければならない。
その一方、白鍵本体20aの後部20a1や黒鍵本体40aの接続部40a1の上方の領域に配置することが必須の部品は皆無に近い。そこで、この領域を収容部S1として、ここに巻き取りローラ61を配設したことで、上記領域がデッドスペースにならず、楽器本体100内のスペースを有効利用して、省スペースを図ることができる。
ところで、質量体50の後端部52の上限位置よりも後方に収容部S1を設けたとすると、楽器本体100全体が前後方向に長大化するが、本実施の形態では、それが回避され、楽器本体100のコンパクト化が実現されている。それだけでなく、巻き取りローラ61が可能な限り前方、具体的には黒鍵本体40aの被操作部40a2の直ぐ後ろに位置するので、シート蓋62の前後長を最小限とすることができ、巻き取り時の直径が小さくて済むと共に、素材コスト削減にも寄与している。巻き取りローラ61が可能な限り前方に位置するので、巻き取りローラ61よりも後方の領域において、配設される部品の配設の自由度が高くなるという効果もある。
また、巻き取りローラ61は、パネル部67よりも前方に位置しているので、パネル部67を覆うことなく鍵盤KBだけを覆うことができる。
また、シート蓋62の収容状態においては、棒状部材63が前板部64の開口部65近傍に当接するので、巻き取り方向のストッパ機能を果たす。それだけでなく、開口部65の栓の役割を果たすので、楽器本体100内に埃等が進入することを抑制することができる。
(第2の実施の形態)
上記第1の実施の形態では、シート蓋62の閉蓋状態を、腕木39の前端上部39aと棒状部材63との磁力による吸着で維持した。これに対して、本発明の第2の実施の形態では、係止によって閉蓋状態を維持する。
図4(a)は、本発明の第2の実施の形態に係る鍵盤蓋構造が適用される鍵盤装置の前半部の平面図である。図4(b)は、本実施の形態における左側の腕木39の斜視図、図4(c)は、左側の腕木39の前部の断面図である。
図4(a)に示すように、シート蓋62の前縁62aには、棒状部材63に代えて棒状部材91が取り付けられている。図4(a)、(c)に示すように、棒状部材91の左右両端には、丸棒状の係合部92が突出して設けられている。図4(b)に示すように、腕木39の内側面には、前後方向に沿って溝93が形成されている。溝93の前端部は、下方に曲がった鉤状係止部93aとなっている。右側の腕木39の内側面にも左右対称に同様の溝が形成されている。左右の係合部92は、対応する溝93に常時係合している。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
かかる構成において、シート蓋62の開閉操作は、棒状部材91を把持して棒状部材91を左右方向に平行に保った状態でシート蓋62を出し入れすることで行う。その際、溝93が棒状部材91の動作ガイド機能を果たし、シート蓋62を前後方向に円滑に出し入れ操作できる。
また、左右の係合部92が溝93の前端に到達した状態で、棒状部材91をその自重を利用して下げるようにすると、係合部92が鉤状係止部93aに嵌入されて係合する。これにより、テンションがかかった状態でシート蓋62の閉蓋状態が維持される。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
なお、開蓋状態を維持するために、棒状部材91を腕木39等に係止する構成は、鉤状係止部93aという構成に限られない。第1、第2の実施の形態において、腕木39等に係止部を設け、棒状部材63、91にはそれに対応するフックのような被係止部を設けてもよい。
(第3の実施の形態)
図5は、本発明の第3の実施の形態に係る鍵盤蓋構造が適用される鍵盤装置の縦断面図である。
本第3の実施の形態では、第1の実施の形態に対して、質量体50を廃止した点、及び、スピーカとメイン回路の配置が異なり、その他の構成は同様である。また、第1の実施の形態におけるパネル部67に相当するパネル部が、前板部64の前面における開口部65より下方の部分に配設されており、このパネル部が、鍵盤KBと共にシート蓋62で覆われる。
図5に示すように、鍵フレーム10と白鍵本体20aの後部20a1及び黒鍵本体40aの接続部40a1との間には、復帰用バネ73が各鍵に対応して設けられる。質量体50を廃止した代わりに、白鍵20及び黒鍵40は、押鍵終了後の復帰力を復帰用バネ73から得るようになっている。
また、質量体50を廃止して生じたスペースに、メイン回路75及びスピーカ69が配設される。すなわち、楽器本体100の後部下半部にメイン回路75が配設され、楽器本体100の左右両端部の上部にスピーカ69が配設される。スピーカ69は、天板66側から放音されるように配置され、巻き取りローラ61と同程度の高さに位置する。
第1の実施の形態でも説明したが、巻き取りローラ61が前方に位置して、巻き取りローラ61よりも後方の領域において、部品配設の自由度が高くなっているため、楽器本体100をコンパクトに維持しつつも、スピーカ69の配置が容易に実現されている。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
(第4の実施の形態)
図6(a)は、本発明の第4の実施の形態に係る鍵盤蓋構造の模式図である。
本第4の実施の形態では、第1の実施の形態における収容部S1(図1参照)に相当する位置に、収容部S2が形成され、収容部S2の前側には、開口部65(図1参照)に相当する開口部94が形成される。収容部S2には、金属製等で側面視コ字状の蓋収容保持部99が、前方に開口するように上ケース60にネジ止め固定されている。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
図6(b)は、蓋収容保持部99の斜視図である。蓋収容保持部99には、上側/下側において多数の延設片101〜103/104〜106が前方に延設されている。上側の延設片101〜103の各先端部には、側面視半円状に下方に湾曲した係止部97が形成されている。延設片101〜103は、それぞれ長さが異なり、それに応じて係止部97の位置も前後方向に異なっている。延設片101〜103は、鍵並び方向に沿って順番に多数設けられている。下側の104〜106においても同様に、各先端部には、側面視半円状に上方に湾曲した係止部98が形成され、係止部98の位置が前後方向に3段階に異なっている。
また、本実施の形態では、シート蓋62に代えて、折り畳み式シート蓋107が採用される。折り畳み式シート蓋107は、鍵並び方向に沿った複数の回動支点96を介して短冊状部材95が(開蓋状態における前後方向に沿って)複数接続されてなる。短冊状部材95は、鍵並び方向の長さがシート蓋62と同じである板状部材であり、樹脂や木質材等で構成される。隣接する短冊状部材95は介在する回動支点96を介して回動自在である。折り畳み式シート蓋107の先端(最前の短冊状部材95の前縁)には、棒状部材63が取り付けられている(図6(a)には図示せず)。
折り畳み式シート蓋107の先端の棒状部材63を前方に引っ張ると、短冊状部材95が水平に近くなっていき、やがて、すべての短冊状部材95が水平なシート状になって閉蓋状態となる。開蓋する際には、棒状部材63を後方に押すと、短冊状部材95が徐々に折り畳まれ、最終的には、蓋収容保持部99の内側にすべての短冊状部材95が前後方向に積層状態となる。すなわち、折り畳み式シート蓋107が折り畳まれて収容される。
ここで、各短冊状部材95の隣接する回動支点96間の長さは、延設片101〜103と延設片104〜106との間隔よりやや短く、折り畳み式シート蓋107が折り畳まれた状態では、各短冊状部材95はほぼ垂直に起立する。また、延設片101〜106は弾性を有し、折り畳み式シート蓋107の開閉操作時において、係止部97、98に短冊状部材95が係合する。従って、開閉途中においても、蓋収容保持部99内にある短冊状部材95は容易に倒れずに斜めに起立する。このため、開閉操作が円滑である。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
なお、本実施の形態においても、折り畳み式シート蓋107が自然に折り畳み状態になるような付勢力を、各回動支点96に設けてもよい。そのようにすれば、折り畳み操作が容易になる。
なお、係止部97、98は前後方向における3段階に異なる位置に設けたが、1つ以上であれば、いくつ設けてもよい。
なお、上記各実施の形態において、棒状部材63、91あるいは折り畳み式シート蓋107の前端に、取っ手を1つ以上設けてもよい。例えば、棒状部材63、91の左右端部よりやや中央寄りの位置に、取っ手を1つずつ設けることで、両手操作が容易になる。
なお、上記各実施の形態において、電子鍵盤楽器を例にとったが、アコースティックの鍵盤楽器にも、各実施の形態の鍵盤蓋構造を適用可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る鍵盤蓋構造が適用される鍵盤装置の縦断面図である。 前板部の正面図(図(a))、前板部の変形例を示す正面図(図(b))、シート蓋の収容状態を示す収容部の拡大図(図(c))である。 シート蓋の前部の平面図(図(a))、変形例のシート蓋の前部の平面図(図(b))である。 本発明の第2の実施の形態に係る鍵盤蓋構造が適用される鍵盤装置の前半部の平面図(図(a))、左側の腕木の斜視図(図(b))、左側の腕木の前部の断面図(図(c))である。 本発明の第3の実施の形態に係る鍵盤蓋構造が適用される鍵盤装置の縦断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る鍵盤蓋構造の模式図(図(a))、蓋収容保持部の斜視図(図(b))である。
符号の説明
20a 白鍵本体、 20a1 後部、 40a 黒鍵本体、 40a1 接続部(後部)、 61 巻き取りローラ、 62 シート蓋(鍵盤蓋)、 62a 前縁、 63、91 棒状部材(把持部)、 65、94 開口部、 95 短冊状部材、 100 楽器本体、 107 折り畳み式シート蓋(鍵盤蓋)、 KB 鍵盤、 S1、S2 収容部

Claims (3)

  1. 楽器本体に設けられた鍵盤を覆うための鍵盤楽器の鍵盤蓋構造であって、
    前記楽器本体の内部において、前記鍵盤の鍵本体後部の上方に設けられた収容部と、
    前記収容部の前側に形成された開口部と、
    巻き取り状態または折りたたみ状態で前記収容部に収容されると共に、前記開口部から前方に繰り出された状態で前記鍵盤を上方から覆うシート状の鍵盤蓋と、
    前記鍵盤蓋の前縁に取り付けられた鍵並び方向に長尺の把持部とを有することを特徴とする鍵盤楽器の鍵盤蓋構造。
  2. 楽器本体に設けられた鍵盤を覆うための鍵盤楽器の鍵盤蓋構造であって、
    前記楽器本体の内部において、前記鍵盤の鍵本体後部の上方に設けられた収容部と、
    前記収容部内に設けられた巻き取りローラと、
    前記収容部の前側に形成された開口部と、
    前記巻き取りローラに巻き取られた状態で前記収容部に収容されると共に、前記開口部から前方に繰り出された状態で前記鍵盤を上方から覆うシート状の鍵盤蓋と、
    前記鍵盤蓋の前縁に取り付けられた鍵並び方向に長尺の把持部とを有することを特徴とする鍵盤楽器の鍵盤蓋構造。
  3. 前記鍵盤蓋は、前記開口部から前方に繰り出された状態において鍵並び方向に長尺の短冊状部材が前後方向に沿って複数接続されてなり、前記収容部に収容される際には、前記短冊状部材が前後方向に積層状態となることで前記折りたたみ状態となるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の鍵盤楽器の鍵盤蓋構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110648650A (zh) * 2018-06-27 2020-01-03 雅马哈株式会社 键盘装置
JP2020060604A (ja) * 2018-10-04 2020-04-16 ローランド株式会社 電子鍵盤楽器、及び電子鍵盤装置

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