JP2008083077A - カメラシステム - Google Patents

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英喜 長田
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伸之 渡辺
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Abstract

【課題】撮影者がファインダや液晶ディスプレイを見ることなく撮影を行う場合に、被写体が画枠から外れてしまうことを防止する。
【解決手段】被写体を撮影するカメラ1と、撮影者に装着される発信装置とを備え、カメラ1が、被写体の像を結像させる撮影光学系3と、該撮影光学系3により結像された被写体の像を電気的な画像データGに変換する撮像部4と、被写体に対する画枠の位置を提示する被写体位置提示部と、被写体を検出する被写体検出部5と、該被写体検出部5により検出された被写体を画枠内の所定位置に配置する被写体位置調整部6と、発信装置からの信号を受信する受信部23と、該受信部23により受信された信号Dに基づいて、カメラ1が発信装置から所定距離以上離れたことを検出した場合に、被写体位置調整部6を作動させる制御部24とを備えるカメラシステム20を提供する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、カメラシステムに関するものである。
従来、カメラ撮影は、撮影者がカメラ本体に備えられたファインダあるいは液晶ディスプレイを介して被写体および画枠を確認しながらレリーズボタンを押すことにより行われる。この場合、手ぶれ防止等の目的から両手でカメラ本体をホールドしている場合のみに撮影を許容するための工夫が考案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−319221号公報
ところが、撮影者がファインダを覗きながら撮影する場合には、撮影者の顔と被写体との間にカメラが介在してしまい、例えば、被写体が人物や動物である場合には、撮影者の表情および視線がカメラにより遮られるため、被写体に撮影していることを意識させてしまい、被写体の自然な表情や動作を撮影することができないという不都合がある。
また、カメラ本体に備えられた液晶ディスプレイに表示されている被写体を見ながら撮影を行う場合においても、撮影者の視線が被写体から逸れる結果、同様に、被写体の自然な表情や動作を撮影することができないという不都合がある。
したがって、被写体のより自然な表情や動作を撮影するためには、被写体側から撮影者の視線や表情が見える状態で撮影することが好ましい。
また、被写体が人物や動物である場合に限られず、建造物や風景の場合であっても、撮影者がファインダや液晶ディスプレイを見ながら撮影したのでは得ることのできない斬新なアングルからの画像を取得できるようにすることも望まれている。
さらに、撮影者がファインダや液晶ディスプレイを見て被写体を含む構図を定めた後、タイマーを設定して撮影するいわゆるセルフタイマー撮影等の場合に、被写体が動いてしまうことで、被写体が画枠内から外れてしまう不都合もある。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、撮影者がファインダや液晶ディスプレイを見ることなく撮影を行う場合に、被写体が画像内から外れてしまうことを防止することができるカメラシステムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、被写体を撮影するカメラと、撮影者に装着される発信装置とを備え、前記カメラが、被写体の像を結像させる撮影光学系と、該撮影光学系により結像された被写体の像を電気的な画像データに変換する撮像部と、該撮像部により取得された画像内における被写体位置を提示する被写体位置提示部と、被写体を検出する被写体検出部と、該被写体検出部により検出された被写体を画像内の所定位置に配置する被写体位置調整部と、前記発信装置からの信号を受信する受信部と、該受信部により受信された信号に基づいて、前記カメラが前記発信装置から所定距離以上離れたことを検出した場合に、前記被写体位置調整部を作動させる制御部とを備えるカメラシステムを提供する。
本発明によれば、撮影者に装着された発信装置から発信された信号が、カメラに設けられた受信部により受信され、その受信された信号に基づいて制御部が、カメラの発信装置からの距離を判定する。カメラが発信装置から所定距離以内に配置されている場合には、被写体位置提示部により提示された画像内の被写体位置に従って、撮影者がカメラを操作できる状態であると判定できる。したがって、制御部が被写体位置調整部を作動させることなく、撮影光学系により結像された被写体の像が撮像部の作動により電気的な画像データに変換され、撮影者の意図した構図やアングルの画像を取得することができる。
一方、制御部が、カメラと発信装置との距離が所定距離以上離れたことを検出した場合には、撮影者が被写体位置提示部を確認できず、被写体の位置の変化に追随してカメラを十分に操作できない状態であると判定できる。したがって、制御部が被写体位置調整部を作動させ、被写体検出部により検出された被写体を画像内の所定位置に配置する。その結果、撮影者が被写体位置提示部を見ずに、被写体から視線を逸らすことなく被写体側から表情が見える状態で撮影を行っても、自然な表情や動作の被写体あるいは斬新なアングルからの被写体が所定位置に配置された画像を取得することができる。
上記発明においては、前記発信装置が、撮像部の頭部近傍に配置されることとしてもよい。
このようにすることで、撮影者が被写体位置提示部を見ながら撮影しているのか否かを容易に判別することが可能となり、被写体位置提示部を見ずに撮影を行っても被写体を所定位置に配置した画像を容易に取得することができる。
また、上記発明においては、前記発信装置が、撮影者に装着されるアクセサリに取り付けられていることとしてもよい。
このようにすることで、撮影者が日常身につけるアクセサリに備えられた発信装置からの信号により、カメラが撮影者から離れているか否かを検出することができる。したがって、発信装置を意識的に装着しなくても、被写体位置提示部を見ずに撮影を行って、被写体を所定位置に配置した画像を容易に取得することができる。
また、上記発明においては、前記被写体検出部が、前記撮像部により取得された画像データを処理して被写体を検出することとしてもよい。画像処理によれば、特別なセンサ等を用いることなく被写体を検出でき被写体の大きさ等の付随的な情報をも取得することが可能となる。
また、上記発明においては、前記被写体検出部が、前記画像データのコントラスト値により被写体を検出することとしてもよい。コントラストの高い部分に焦点が合ってるので、その位置を被写体として検出することで、画枠内の適正な位置に鮮明な被写体が配置された画像を取得することができる。
また、上記発明においては、前記被写体検出部が、前記画像データに基づく顔認識処理により被写体を検出することとしてもよい。
このようにすることで、顔認識処理により画像データ中に人物あるいは動物の顔と認識される部分が存在すれば、その部分を被写体として検出することで、適正な位置に被写体が配置されたポートレート画像あるいは動物画像を取得することができる。
また、上記発明においては、前記被写体検出部が、前記画像データに基づく動体認識処理により被写体を検出することとしてもよい。
このようにすることで、動体認識処理により画像データ中に存在する動きのある部分を被写体として検出することができ、適正な位置に動く被写体が配置された画像を取得することができる。
また、上記発明においては、前記被写体検出部が、測距用センサアレイに結像された像の位相差を検出する位相差検出部を備え、該位相差検出部による検出結果に基づいて被写体を検出することとしてもよい。オートフォーカスにおける位相差検出方式を利用して、検出された位相差に基づいて測距用センサアレイの各センサに対応する位置に配置された被写体を検出することができる。
また、上記発明においては、前記被写体位置調整部が、取得された画像データから、前記被写体検出部により検出された被写体を含む部分画像データを切り出すことにより、被写体を画像内の所定位置に配置することとしてもよい。
このようにすることで、特別な機構を設けることなく画像処理のみによって適正な大きさの被写体を適正な位置に配置した画像データを簡易に取得することが可能となる。
また、上記発明においては、前記被写体検出部により検出された被写体の大きさを算出する被写体サイズ算出部を備え、前記被写体位置調整部が、前記被写体サイズ算出部により算出された被写体の大きさに応じて前記画像データから切り出す部分画像データの大きさを決定することとしてもよい。
このようにすることで、被写体サイズ算出部の作動により画像データ内における被写体の大きさが算出され、被写体の大きさに合わせて切り出される部分画像データの大きさが決定される。したがって、画像データ内の被写体の大きさが変化してもそれに応じて画像の大きさを変化させて、適正な大きさの被写体を含む画像を取得することができる。
また、上記発明においては、前記被写体位置調整部が、前記撮像部に対して前記撮影光学系をその光軸に交差する方向に並進移動させるシフト機構を備え、被写体検出部により検出された被写体の位置に基づいて撮影光学系を並進移動させることとしてもよい。
このようにすることで、シフト機構を作動させ撮像部に対して撮影光学系を光軸に交差する方向に並進移動させることにより、撮像部により決定される画像内において被写体を移動させ、適正な位置に配置させることができる。
本発明によれば、撮影者がファインダや液晶ディスプレイを見ることなく撮影を行う場合に、被写体が画像内から外れてしまうことを防止することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係るカメラシステム20について、図1〜図7を参照して以下に説明する。
本実施形態に係るカメラシステム20は、図1に示されるように、被写体A(図6および図7参照。)を撮影するカメラ1と、撮影者に装着される発信装置21とを備えている。
発信装置21は、例えば、電磁誘導方式のRFタグであって、交信距離約30cm以下の近距離無線通信により、常時、信号を送信している。発信装置21は、図1および図2に示す例では、撮影者の首にかけるネックレス22に備えられている。
前記カメラ1は、図3、図6および図7に示されるように、カメラ本体2と、該カメラ本体2に固定され被写体Aの像を結像させるレンズユニット(撮影光学系)3と、該レンズユニット3により結像された被写体の像を電気的な画像データGに変換するCCD(撮像部)4と、CCD4により取得された画像データGを処理して被写体Aを検出する画像処理部(被写体検出部)5と、該画像処理部5により検出された被写体Aを画枠F内の所定位置に配置する被写体位置調整部6と、前記発信装置21により発信された信号を受信する受信部23と、該受信部23からの信号Dに基づいて、前記被写体位置調整部6を制御するよう画像処理部5に制御信号Sを送る制御部24とを備えている。
カメラ本体2には、図4に示されるように、CCD4により取得された画像データGを表示する液晶ディスプレイ(被写体位置提示部)7と、被写体Aに対する画枠Fを撮影者に提示するファインダ(被写体位置提示部)8と、CCD4により取得されている画像データGを静止画像として保持するためのレリーズ指令を出力するレリーズボタン9とが備えられている。
レンズユニット3は、レンズ鏡筒3a内に配置された複数枚のレンズ3bを備え、これらのレンズ3bを介して被写体Aの像をCCD4の撮像面に結像させるようになっている。レンズユニット3により結像可能な撮影範囲Pは、レンズ鏡筒3aの開口部や、レンズユニット3内に配置された絞り部材3cの開口部等により、図2に破線で示す範囲に制限されている。
前記CCD4は、正方配列された複数の画素(図示略)を備え、各画素に結像された被写体Aの像を、画素毎に電気的な画像信号に変換するようになっている。本実施形態においては、CCD4の撮像面は、図1に鎖線で示すように、前記レンズユニット3により結像可能な撮影範囲Pよりも狭い撮影範囲Qを備えている。
前記画像処理部5は、後述する第1の撮影モードでの撮影時には、CCD4により取得された画像データGをそのまま、あるいは、所定の画像補正処理を施して液晶ディスプレイ7に出力するようになっている。
また、画像処理部5は、後述する第2の撮影モードでの撮影時には、CCD4から出力された画像データGを処理することにより、画像データG内において被写体Aを検出するようになっている。
画像処理部5は、例えば、被写体Aが人間や動物の場合には、目や顔を認識する顔認識処理を行うことにより、画像データG内の被写体Aを検出することができる。画像処理部5は、被写体Aを検出した後に、検出された被写体Aの位置データHを、例えば、検出した被写体Aの画像の重心位置を算出することにより求めて前記被写体位置調整部6に出力するようになっている。
前記被写体位置調整部6は、図1に示されるように、前記画像処理部5から送られてくる被写体Aの位置データHに応じて駆動されるモータ6aと、該モータ6aにより回転駆動される送りネジ6bと、該送りネジ6bによりその長手方向に直線移動させられるスライダ6cとを備えている。スライダ6cには前記CCD4が取り付けられている。
本実施形態においては、送りネジ6bは、カメラ1の幅方向に沿って配置されている。したがって、モータ6aの駆動により送りネジ6bが回転させられると、送りネジ6bの回転量に応じた距離だけスライダ6cがカメラ本体2の幅方向に直線移動させられる結果、CCD4がカメラ本体2の幅方向に並進移動させられるようになっている。
画像処理部5からは、被写体Aの重心位置を示す位置データHが出力されてくるので、モータ6aは、例えば、画枠Fのほぼ中心位置(あるいは3分割法に基づく縦横線の交点位置等)のような所定位置に、被写体Aの重心位置が配置されるように、CCD4を並進移動させるようになっている。
前記制御部24は、前記受信部23により受信される前記発信装置21からの信号を監視し、受信部23により発信装置21からの信号が受信されているときは、第1の撮影モードに、受信部23により発信装置21からの信号が受信されていないときは、第2の撮影モードに設定し、画像処理部5からの出力を切り替えるようになっている。
ここで、カメラ1の撮影状態について説明する。
カメラ1の撮影状態としては、図1および図4に示されるような第1の撮影モードと、図5に示されるような第2の撮影モードとがある。第1の撮影モードは、撮影者が、カメラ本体2の背面に設けられた液晶ディスプレイ7やファインダ8を見ながら撮影する撮影状態である。このとき、撮影者は、図4に示されるように、両手でカメラ本体2を保持し、右手の人差し指でレリーズボタン9を押すようになる。したがって、レリーズボタン9は、右手の人差し指で押しやすいようにカメラ本体2の右肩に配置されている。
撮影者の右手の親指は、カメラ本体2の下面を支持し、右手の他の指は、カメラ本体2の前面(レンズユニット3側の面)に軽く添えられる。同様に、撮影者の左手は、人差し指と親指とでカメラ本体2を上下に挟み、他の指をカメラ本体2の前面に軽く添える。この姿勢が、第1の撮影モードにおける正しい撮影姿勢であり、レリーズボタン9を押下する際におけるカメラ本体2の上下動を低減して、ブレの少ない画像を取得することができるようになっている。
なお、第1の撮影モードの変形として、右手のみでカメラ本体2を把持して行う撮影状態も考えられる。この場合、カメラ本体2を把持している右手の人差し指でレリーズボタン9を押すので、カメラ本体2が上下動する可能性が高くなるので、手ぶれ補正等の補正機能が必要となる。
一方、第2の撮影モードは、撮影者が、液晶ディスプレイ7やファインダ8を見ることなく撮影する撮影状態である。このとき、撮影者は、図2および図5に示されるように、右手のみでカメラ本体2を保持する。この場合に、レリーズボタン9は、ちょうど右手の親指が配置される位置にあり、撮影者は右手の親指でレリーズボタン9を押すようになる。この第2の撮影モードでは、撮影者の右手の掌が、カメラ本体2の背面に設けられた液晶ディスプレイ7やファインダ8を覆うように配置されるので、液晶ディスプレイ7やファインダ8は実質的に機能しなくなる。
このように構成された本実施形態に係るカメラ1の作用について説明する。
本実施形態に係るカメラ1を用いて被写体Aの撮影を行うには、撮影者は、第1の撮影モードまたは第2の撮影モードを選択する。この場合に、撮影者は、特に撮影モードの切替操作を行うことなく、図1または図2の姿勢のいずれかにより撮影を行う。
第1の撮影モードで撮影するには、撮影者は、図1および図4に示されるように、両手で、あるいは右手のみでカメラ本体2を把持し、カメラ本体2の背面に設けられた液晶ディスプレイ7やファインダ8を見ながら撮影を行う。
このようにすると、カメラ本体2がネックレス22に設けられた発信装置21から交信範囲B内に配置されるので、発信装置21からの信号がカメラ本体2に設けられた受信部23により受信され、検出信号Dが出力される。
制御部24は、検出信号Dに基づいて、第1の撮影モードに切り替える制御信号Sを出力する。これにより、画像処理部5が第1の撮影モードにおける動作を行うようになる。
すなわち、レンズユニット3およびCCD4を介して連続的に取得された画像データGが、画像処理部5に送り続けられ、画像処理部5は、送られてきた画像データGをそのまま液晶ディスプレイ7に送る。これにより、液晶ディスプレイ7にはレンズユニット3およびCCD4を介して得られた画像データGが表示される。
したがって、被写体Aおよび背景を、CCD4の撮影範囲Qあるいは液晶ディスプレイ7の枠によって決定された画枠Fとともに表示することにより、画枠Fに対して被写体Aの位置を適当に配置した構図を確認しながら撮影を行うことができる。同様に、ファインダ8によっても、該ファインダ8の開口部によって決定される画枠Fとの関係で被写体Aの位置を確認することができる。
その結果、撮影者は第1の撮影モードで撮影することにより、思い通りの構図に設定された画像を取得することができる。
その反面、第1の撮影モードで撮影する場合には、撮影者の視線が液晶ディスプレイ7やファインダ8に向かうため、被写体A側から見て、撮影者と視線が合わず、あるいは、撮影者の顔がカメラ本体2によって遮られて見えない状態となる。その結果、被写体Aが人間や動物である場合に、撮影されていることを意識させてしまい、自然な表情や動作を撮影することができない場合がある。
これに対して、第2の撮影モードで撮影するには、撮影者は、図2および図5に示されるように、右手でカメラ本体2を把持し、カメラ本体2の背面に設けられた液晶ディスプレイ7やファインダ8を機能させることなく撮影を行う。
このようにすると、カメラ本体2がネックレス22に設けられた発信装置21から交信範囲B外に配置されるので、発信装置21からの信号がカメラ本体2に設けられた受信部23により受信されなくなり、検出信号Dは出力されない。
制御部24は、検出信号Dを受信しないので、第2の撮影モードに切り替える制御信号Sを出力する。これにより、画像処理部5が第2の撮影モードにおける動作を行うようになる。
すなわち、画像処理部5は、CCD4から出力された画像データGを処理することにより被写体Aを検出する。そして、画像処理部5は、検出した被写体Aの重心位置を算出し、その位置データHを被写体位置調整部6に出力する。被写体位置調整部6は、入力された位置データHに基づいて、モータ6aを作動させ、送りネジ6bおよびスライダ6cを介して、被写体Aの重心位置が画枠Fのほぼ中心位置に配置されるようにCCD4を並進移動させる。
例えば、図6(a)に示されるように、被写体Aに対して大まかにレンズユニット3を向けた状態にカメラ1を合わせると、図6(b)に示されるように、被写体Aが画枠Fに対して中心からずれた位置に配置されることになる。この場合には、図7(a)に示されるように、モータ6aの作動により、送りネジ6bおよびスライダ6cを介して、CCD4を並進移動させることにより、図7(b)に示されるように、被写体Aを画枠F内のほぼ中央に配置した画像Gを取得することができる。
すなわち、第2の撮影モードによる撮影では、液晶ディスプレイ7やファインダ8を実質的に機能させないので、撮影者が被写体Aに対する画枠Fの位置を確認しながら撮影することができない。しかしながら、本実施形態に係るカメラ1によれば、カメラ1を構えたときに画枠F内に捕らえられた被写体Aを画像処理部5における画像処理により検出し、検出された被写体Aの重心位置が画枠F内のほぼ中心位置に配置されるようにCCD4が並進移動させられる。したがって、撮影者は、カメラ1のレンズユニット3を被写体A側に大まかに向けるだけで、画枠Fに対する被写体Aの位置を確認しなくても、ほぼ適正な位置に被写体Aを配置した画像Gを取得することが可能となる。
そして、本実施形態に係るカメラシステム20によれば、第2の撮影モードにおいて、画枠Fに対する被写体Aの位置を確認しなくても、ほぼ適正な位置に被写体Aを配置した画像Gを取得でき、撮影者が視線を被写体Aから外すことなく、かつ、被写体A側と撮影者とが視線を合わせた状態で撮影を行うことができる。その結果、被写体Aが人物や動物である場合には、被写体Aに撮影を意識させることなく、自然な表情や動作を撮影できるという利点がある。
また、本実施形態においては、図1に示される撮影姿勢に限られず、ネックレス22に設けられた発信装置21の交信範囲B外にカメラ1を配置する撮影姿勢であれば、全て、液晶ディスプレイ7やファインダ8を実質的に機能させない第2の撮影モードであると判断される。したがって、そのようないずれの撮影姿勢においても、画枠Fに対する被写体Aの位置を確認しない撮影を可能とするので、被写体Aの種類にかかわらず、地上すれすれから見上げるアングル、高く延ばした手から見下ろすアングル、あるいは、狭いところに手を差し入れて撮影するアングル等、斬新なアングルの画像データGを取得できる。そして、その場合に、被写体Aを画枠F内の適正な位置に配置することができる。
なお、本実施形態に係るカメラシステム20においては、撮影者の首にかけられるネックレス22に発信装置21を設けることにしたが、これに代えて、撮影者の頭部近傍に配置される装飾品、例えば、帽子、眼鏡、スカーフ、イヤリング、ピアス、補聴器、マスク、カチューシャ、ヘアバンドあるいはヘアピン等に発信装置21を設けることにしてもよい。
また、本実施形態に係るカメラシステム20においては、カメラ本体2に設けた受信部23からの検出信号Dの有無により、制御部が撮影モードを切り替えることとしたが、これに代えて、検出信号Dの強度により、制御部が撮影モードを切り替えることとしてもよい。このようにすることで、発信装置21の交信範囲Bを広げることができる。また、発信装置21からの距離に基づいて撮影モードを切り替えることができる。
また、本実施形態に係るカメラシステム20においては、カメラ1の被写体位置調整部6として、CCD4を並進移動させるモータ6a、送りネジ6bおよびスライダ6cを備えるものを例示したが、これに限定されるものではなく、並進駆動機構は任意に構成することができる。また、CCD4を並進移動させるのに代えて、図8および図9に示されるように、CCD4に対してレンズユニット3を並進移動させることとしてもよい。
例えば、図8(a),(b)に示されるように、画枠F内の被写体A位置が検出されたときには、図9(a)に示されるように、CCD4の場合とは逆方向にレンズユニット3を並進移動させる。これにより、CCD4による撮影範囲Qを変化させて、図9(b)に示されるように、画枠F内の適正な位置に被写体Aを配置した画像Gを取得することができる。
また、図10および図11に示されるように、レンズユニット3の撮影範囲Pに比較して、CCD4が大きくなるように、サイズの大きなCCD4を採用し、CCD4に対してレンズユニット3を相対的に並進移動させることで、被写体Aの像の結像範囲を移動させて、被写体Aを画枠F内の適正な位置に配置することにしてもよい。なお、レンズユニット3に対してCCD4を並進移動させることにしてもよい。
さらに、図12に示されるように、被写体位置調整部を画像処理部5により実現することにしてもよい。すなわち、図12(a)に示されるように、CCD4の撮影範囲Qとレンズユニット3の撮影範囲Pとが一致するCCD4およびレンズユニット3を選択し、図12(b)に示されるように、CCD4によって取得された画像データGを画像処理部5に入力する。画像処理部5においては、画像処理により、被写体Aを認識してその重心位置が算出されるとともに、該被写体Aの周囲に適正な大きさの画枠Fを有する部分画像データGが切り出されるようになっている。
これにより、撮影者は、レンズユニット3を大まかに被写体Aに向けるだけで、画枠F内の適正な位置に被写体Aが配置された画像Gを取得することができる。
また、画像処理部5においては、検出した被写体Aのサイズを算出し、そのサイズに合わせて切り出す画枠Fの大きさを選択することにしてもよい。これにより、画像データG内の被写体Aの大きさが変化してもそれに応じて画枠Fの大きさを変化させて、適正な画枠F内に被写体を含む部分画像データG,G,Gを取得することができるという利点がある。
また、本実施形態においては、CCD4により取得された画像データGを顔認識処理することにより、被写体Aを検出することとしたが、これに代えて、コントラスト値により被写体Aを検出することとしてもよい。この場合、カメラ1にはオートフォーカス機能が備えられていることが必要であり、オートフォーカス機能により、ピントが合った領域におけるコントラスト値が高いことを利用して、被写体Aを検出することができる。
また、これに代えて、動体認識処理により被写体Aを検出することとしてもよい。動体認識処理は、短い時間間隔をあけて取得された2つの画像データGを比較し、画素値が変化している領域を動体として認識することにより、認識された動体を被写体Aとして検出することができる。
また、本実施形態においては、CCD4により取得された画像データGを画像処理することにより被写体Aを認識する場合について説明したが、これに代えて、図11に示されるように、オートフォーカス機能に用いられる位相差検出方式により、被写体Aを検出することとしてもよい。
すなわち、図13(a)に示されるように、レンズユニット3により集光した被写体Aからの光を分岐するハーフミラー10と、該ハーフミラー10により分岐された光を結像させる集光レンズ11と、該集光レンズ11により集光された光を検出する測距用センサアレイ12とを備えている。また、画像処理部5′は、該測距用センサアレイ12に結像された像の位相差を検出する位相差検出部として機能する。そして、画像処理部5′は、検出された像の位相差に基づいて、画像データG内の合焦した領域Rを特定するようになっている。
図中符号13は、CCD4を光軸方向に移動させる合焦機構である。例えば、合焦機構13の作動によりCCD4を光軸方向に移動させる間に、最初に合焦した領域Rを被写体A位置として認識することとすればよい。
このように構成することで、例えば、図13(b)に示されるように、画像データG上の複数の測距用領域Rの内、被写体Aの配置されている測距用領域Rを容易に検出することができ、これにより被写体Aを検出することができる。
なお、カメラ1から同等の距離に2以上の被写体Aが存在する場合には、複数の測距用領域Rが検出されることとなるが、この場合には、検出された測距用領域R間の中点を被写体A位置として特定し、被写体位置調整部6を作動させることにより、全ての被写体Aを画枠F内の適正な位置に配置した画像Gを取得することができる。
また、本実施形態においては、カメラ本体2の幅方向にCCD4またはレンズユニット3を移動させる場合について説明したが、これに代えて、図14に示されるように、互いに直交する2つの送りネジ6bを別個のモータ6aにより駆動する被写体位置調整部6を採用することにしてもよい。これにより、カメラ本体2の幅方向および高さ方向に、2次元的にCCD4を位置調整することができる。図中、符号14はスライダ、符号15はスライダ6c,14のスムーズな移動を支持するガイドシャフトである。
また、同様の機構により、CCD4に代えて、レンズユニット3を2次元的に移動させることとしてもよい。
本発明の一実施形態に係るカメラシステムを示す図であり、第1の撮影モードの場合の撮影姿勢を示す図である。 図1のカメラシステムにおいて第2の撮影モードの場合の撮影姿勢を示す図である。 図1のカメラシステムを構成するカメラを示す模式的な全体構成図である。 図3のカメラを用いた第1の撮影モードによる撮影状態を示す図である。 図3のカメラを用いた第2の撮影モードによる撮影状態を示す図である。 図3のカメラを第2の撮影モードにおいて被写体に向けた状態を示す図であり、(a)被写体とカメラとの位置関係および(b)画像例を示す図である。 図6の状態から、被写体位置調整部が作動して、画枠に対して被写体の位置が調整された状態を示す図であり、(a)被写体とカメラとの位置関係および(b)画像例を示す図である。 図3のカメラの第1の変形例であって、第2の撮影モードにおいて被写体に向けた状態を示す図であり、(a)被写体とカメラとの位置関係および(b)画像例を示す図である。 図8の状態から、被写体位置調整部が作動して、画枠に対して被写体の位置が調整された状態を示す図であり、(a)被写体とカメラとの位置関係および(b)画像例を示す図である。 図3のカメラの第2の変形例であって、第2の撮影モードにおいて被写体に向けた状態を示す図であり、(a)被写体とカメラとの位置関係および(b)画像例を示す図である。 図10の状態から、被写体位置調整部が作動して、画枠に対して被写体の位置が調整された状態を示す図であり、(a)被写体とカメラとの位置関係および(b)画像例を示す図である。 図3のカメラの第3の変形例であって、第2の撮影モードにおいて被写体に向けた状態を示す図であり、(a)被写体とカメラとの位置関係および(b)画像例を示す図である。 図3のカメラの第4の変形例であって、第2の撮影モードにおいて被写体に向けた状態を示す図であり、(a)被写体とカメラとの位置関係および(b)画像例を示す図である。 図3のカメラの被写体位置調整部の変形例を示す斜視図である。
符号の説明
A 被写体
F 画枠
G 画像データ
,G,G 部分画像データ
1 カメラ
3 レンズユニット(撮影光学系)
4 CCD(撮像部)
5 画像処理部(被写体検出部、被写体サイズ算出部)
5′ 画像処理部(位相差検出部:被写体検出部)
6 被写体位置調整部
6a モータ(シフト機構)
6b 送りネジ(シフト機構)
6c スライダ(シフト機構)
7 液晶ディスプレイ(被写体位置提示部)
8 ファインダ(被写体位置提示部)
12 測距用センサアレイ
20 カメラシステム
21 発信装置
22 ネックレス(アクセサリ)
23 受信部
24 制御部

Claims (11)

  1. 被写体を撮影するカメラと、撮影者に装着される発信装置とを備え、
    前記カメラが、
    被写体の像を結像させる撮影光学系と、
    該撮影光学系により結像された被写体の像を電気的な画像データに変換する撮像部と、
    該撮像部により取得された画像内における被写体位置を提示する被写体位置提示部と、
    被写体を検出する被写体検出部と、
    該被写体検出部により検出された被写体を画像内の所定位置に配置する被写体位置調整部と、
    前記発信装置からの信号を受信する受信部と、
    該受信部により受信された信号に基づいて、前記カメラが前記発信装置から所定距離以上離れたことを検出した場合に、前記被写体位置調整部を作動させる制御部とを備えるカメラシステム。
  2. 前記発信装置が、撮影者の頭部近傍に配置される請求項1に記載のカメラシステム。
  3. 前記発信装置が、撮影者に装着されるアクセサリに取り付けられている請求項1または請求項2に記載のカメラシステム。
  4. 前記被写体検出部が、前記撮像部により取得された画像データを処理して被写体を検出する請求項1に記載のカメラシステム。
  5. 前記被写体検出部が、前記画像データのコントラスト値により被写体を検出する請求項4に記載のカメラシステム。
  6. 前記被写体検出部が、前記画像データに基づく顔認識処理により被写体を検出する請求項4に記載のカメラシステム。
  7. 前記被写体検出部が、前記画像データに基づく動体認識処理により被写体を検出する請求項4に記載のカメラシステム。
  8. 前記被写体検出部が、測距用センサアレイと、該測距用センサアレイに結像された像の位相差を検出する位相差検出部とを備え、該位相差検出部による検出結果に基づいて被写体を検出する請求項1に記載のカメラシステム。
  9. 前記被写体位置調整部が、取得された画像データから、前記被写体検出部により検出された被写体を含む部分画像データを切り出すことにより、被写体を画像内の所定位置に配置する請求項1に記載のカメラシステム。
  10. 前記被写体検出部により検出された被写体の大きさを算出する被写体サイズ算出部を備え、
    前記被写体位置調整部が、前記被写体サイズ算出部により算出された被写体の大きさに応じて前記画像データから切り出す部分画像データの大きさを決定する請求項9に記載のカメラシステム。
  11. 前記被写体位置調整部が、前記撮像部に対して前記撮影光学系をその光軸に交差する方向に並進移動させるシフト機構を備え、被写体検出部により検出された被写体の位置に基づいて撮影光学系を並進移動させる請求項1に記載のカメラシステム。
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